2019年12月31日火曜日

2019年12月31日

朝9時起き。

小島信夫「実感・女性論」読み終える。読み進めるにつれて、ところどころにもやっとする箇所もあったけど、後書きを読むと、やはりいつもの背筋のすっと寒くなるような感じがある。
「男性読者は、この一見よわき『私』なる男を軽蔑しながら、心安らかに共感し、女性を見つめ、鬼の首をとったようなつもりになり、女性をヤユしたようなつもりになる。ところがそのうち、ヤユされているのは自分である。それも作者がヤユしているのではなくて、ほかならぬ女性なる存在がヤユしているのである、と気がつく。」
この本は一応エッセイの体をなしている。が、いったい「私」はどこまで「私」なのか。

開店。
今日は火曜日で、本来なら定休日なのだけど臨時営業。のんびり本を読みながらやろうと思っていたけど、なんだかんだで品出しや発送準備。そして郵送買取6箱到着。査定を進める。

晩ごはんは鳥そば。かつおとしいたけの出汁で、そばは観音寺のマルキンというところの八割そば。うまくいった。
絵を2枚描く。ペースが乗ってきた。来年はもっともっと描いていきたい。

今日はさすがにお客さんは少なかった。お客さんが来るとしたらこれから深夜にかけてだろうか。
来年も、充実した品ぞろえでお客さんを迎えられるようにがんばりたい。

明日は早起きして道後温泉へ。

2019年12月30日月曜日

2019年12月30日

昨日の夜は、まどと時宅に行った。
途中で偶然安岐さんも来て、美術の話やいろんな街の話ができて良かった。絵に関して、今年はなんだか考えがあっちこっちにいってたけど、そんなに自分の態度を厳密にする必要もない。あんまり頭でっかちにならないように、コツコツと手を動かしていきたい。

朝5時くらいに、気持ち悪くなって一度起きてしまった。お銚子2本しか飲んでないのに、疲れているのだろうか。どうもお酒に弱くなった。

起きたら10時半。小雨。少し頭が痛い。
開店。本の引き取り1件。民俗学や歴史などの専門書が多めで、ありがたい。品出しを進める。

この1年は買取も増え、お客さんから勉強させてもらうことが多かった。特にある程度まとまった量の専門書が入ってくる時などは、そのお客さんの知識や好奇心、本と共に過ごした時間が、具体的な物量となってドッと向かってくるような感覚がある。こちらは「日本の精神医学の歴史」「香川の植生と獣害の関連」といった、日常でほとんど話さない話題について突然大量の情報を受け止めて、それを査定してお金を払い、さらに値段をつけて売らないといけない。それを続けていると、ベストセラーや実用書への見方も自然と変わってきたりする。
「お客さんは神様」とは思わないけれど、お客さんは自分の認識している世界をどんどん拡げてくる。なかなか大変だけど、向き合っていきたい。

晩ごはんは豚肉の粕漬け、里芋と長ネギのゆず味噌煮、水菜と大根のサラダ。

今日はバイト納めで、明日店は臨時営業。これからTSUTAYAにDVDを返しに行く。

2019年12月29日日曜日

2019年12月28~29日

28日

朝8時起き。
ごはん食べて、昼の弁当を作る。水菜のサラダ、焼き鮭、卵焼き。
電気カーペットの上で、毛布にくるまりながら本を読む。とても眠い。

開店。
会社勤めの人は今日から連休の人も多いはずだけど、家のことが忙しいのだろうか、お客さんは少ない。自分も、年末のふわっとした空気に、いまいちやる気が出ない。

年末は、自分の考えをむりやりまとめてしまいがちで、どうもいけない。
今年起きたことをざっと振り返ってみる。
新店舗オープン。自分もまども退職をして、自分はほぼ店専業となり、まどは学校に通い始めた。まどが医者の薬の処方ミスにより入院するというトラブルもあった。店舗上の階のリフォームと引っ越し。祖母が亡くなり、帰省。県外への出店は、鳥取と祖谷と尾道。店内でもいろんなイベントをやった。
いろいろあって大変な年だった。来年はもっと落ち着きたい。

まどが晩ごはんにカレーを作ってくれる。トマト多めでおいしかった。自分もスパイスカレーに挑戦してみたい。

もういまいちかなと思ったけど、夜からお客さんも増え、なんとかなった。
バイトから帰り、「マルセル・デュシャンとは何か」読み終えて寝る。


29日

朝9時半起き。寝すぎた。

キアロスタミ「オリーブの林をぬけて」見て、茨木のり子「貘さんがゆく」読み終える。
風呂に入って、洗濯して、ライブのリハーサル。今日は今年最後のさっこ月例ライブで、まどと自分も演奏することになっている。ギターの上に乗せたシンバルにコンタクトマイクをつけて、シンバルを揺らしたりしながらフィードバックを操作する。
インスタントのタイラーメンを食べて、小島信夫「実感・女性論」読み始める。

この日はけっこうお客さんが多い。品出しを少しずつ進める。

ライブはさっこがまず1曲弾き語りをやり、その後に3人で「ふるさと」を軸に各々即興を交えつつ演奏するというもの。2人は手ごたえがあったようだけど、自分はちょっとうまくいかず。お客さんは今までの月例ライブで一番多かった。
さっこは今カキ漁の仕事をしていて、今ちょうどシーズンということもあり忙しいようだ。1枚絵を買ってくれる。うれしい。

今日はバイト休み。少し飲みに行こうと思う。

2019年12月27日金曜日

2019年12月27日

昨日の夜は絵を描いた。1枚完成。

朝8時半起き。

25日の水曜日に東京の幡ヶ谷で行われたK/A/T/O Massacreというイベントで、友人のNothtoこと直嶋岳史がライブをしていた。直嶋さんは去年、自分の録音した素材を加工して「Flower & Metal」というアルバムを作ってくれていて、おとといのライブでも、その中の音源を使用していたようだ。
アルバムはこのリンク先から聞ける。
https://encadre.bandcamp.com/
最近音の制作はほとんどやれていない。イッペンさんから借りたオールインワン型のシンセも、小鉄君から借りたサンプラーも触らずじまいになっている。カセットテープに録りためている音素材はあるので、読書の時間のためのアンビエントとか、作ってみたいなあと思う。

まどとモーニング。会社勤めの人は今日が仕事納めという人が多そう。自分は大晦日まで休みなし。
高松駅前のチケットショップで、3回分余っている18きっぷを買う。元旦にこれを使って道後温泉に行く予定。1回分余るので、またチケットショップに売るつもり。

柳田国男「野草雑記・野鳥雑記」読み終える。

開店。少しずつ品出しを進める。郵送買取1件到着、査定。
まどは学校の宿題をして、美容院に行った。

直嶋さんから25日のライブの録音が送られてきたので聞いてみる。いろんな音源をスクリュー(遅くして再生すること)してコラージュしている。時折テクノっぽかったりブレイクビーツっぽい展開もあって、かっこよかった。

店でストーブをつけて、「もうしばらくいいかな」と思って消すと、あっという間にまた寒くなってしまう。空気が乾燥しているのか。高松市もインフルエンザが流行してきているらしい。気を付けなければ。

平芳幸浩「マルセル・デュシャンとは何か」読み始める。

今日はこれから少し絵を描いて、バイト。帰ったら少し本を読む。

2019年12月26日木曜日

2019年12月26日

昨日の夜はまどと話して、すぐに寝てしまった。

朝9時起き。やっぱり寝てしまう。
ごはん食べて、昼のお弁当を作る。実家から送られてきたサンマの焼き漬けと、白菜と長ネギの炒め物。
「野草雑記・野鳥雑記」読み進める。方言についての考察が多め。

開店。品出し。最近雨が多く、今日は特にお客さんが少ない。

昨日の夜に吉野さん夫妻の「ようかいどく」を改めて通して読んだ。桃子さんも聖さんも、日々いろんな方向に思考をめぐらせていて、実践していこうとしているのがじりじりと伝わってくる。
平野公子さんがいらっしゃって、吉野さんから預かっていた献本分をお渡しする。

晩ごはんは鶏肉と野菜のオイスターソース炒め、山芋の酢醤油漬け。
いただいたゆずがまだまだあるので、ゆず茶用のシロップを作りたい。スパイスも入れたらおいしそう。
まどは今日から冬休み。店番を代わってもらって、映画を見る。キアロスタミ「そして人生はつづく」。

郵送買取のご依頼1件。画像を送っていただき、見積りを出す。

今日はバイト休み。絵を描く。

2019年12月25日水曜日

2019年12月25日

朝7時半起き。こんな感じで、夜1時くらいに寝て、7時半か8時に起きるくらいにしたい。
映画。キアロスタミ「友だちのうちはどこ?」を見る。ストーリーはいたってシンプル。しかし出てくる大人たちがみんな驚くほど子どもに対して高圧的で非協力的な人ばかりで、見ていてハラハラする。すごいな。最後は少し柔らかい部分もあった。
少し本を読む。

開店。品出しを進める。
豊島で養鶏を営んでいる吉野さんが、冊子「ようかいどく」を持ってご来店。
吉野さんがやっていたサニチャーやチロリアンテープなどの音楽活動について、自分は熱心なリスナーというわけではなかったけれど、それでも吉野さんの名前は雑誌などを通して知っていた。豊島に引っ越しているという話も円盤の田口さんから(どういうきっかけからその話になったのか忘れたけど)聞いていて、お話すると、香川に引っ越した時期も自分とほぼ同じで驚く。チュツオーラや保坂和志の話もして、うれしい気分。
「ようかいどく」には、日々を過ごす中で生まれる世の中の規範や政治経済などへの思いがぎゅっと詰め込まれていて、すごい熱量。版画で刷られた表紙や、和綴じ製本もかっこいい。とりあえず販売はせずに、店内の閲覧コーナーに設置する。

晩ごはんは、おととい作った里芋とにんじんの煮物と、昨日新潟の実家から送られてきた豚肉のみそ漬けを焼いて食べる。豚肉は「北越後パイオニアポーク」という仰々しい名前で、とてもおいしかった。実家にお礼の電話を入れる。
庄野潤三「けい子ちゃんのゆかた」読み終え、柳田国男「野草雑記・野鳥雑記」読み始める。

時宅のモモさんが、焼いたばかりのチキンを持ってきてくれる。うちで配布していたゆずと交換。つけあわせのレンコンも、ほくほくでおいしい。

まどは今日が年内最後の登校日で、明日から十日間ほど休みになる。イオンにスターウォーズを見に行った。

今日もこれからバイト。帰ったら絵を描きたい。

2019年12月24日

昨日の夜はバイトから帰って、少し本読んで、A4の光沢紙に1枚絵を描いた。

8時半起き。今年ももうあと一週間。
ごはん食べて、「イル・ポスティーノ」見て、三品輝起「すべての雑貨」読み終える。

スーパーに買い出し。郵便局でスマートレター買う。
TSUTAYA行ってDVDを返却し、また借りる。キアロスタミのジグザグ道3部作。
図書館に寄って帰る。

まども帰ってきて、晩ごはんの準備。鶏肉と野菜のトマト煮込みを作り、フランスパンを切り、ウインナーを焼く。クリスマスイブなのでケーキもある。
食べながらいろいろな話。お互い年々状況は良くなっているのでは、と確認する。
庄野潤三「けい子ちゃんのゆかた」読み始める。
髪を切ってもらって風呂に入る。

ペーパートーク用の原稿を作る。印刷して完成までいけた。年をまたいでいるのであまり実感がわかないけど、次のペーパートークまであともう10日ほど。

バイト行って帰ってきたところ。これからもう少し本を読むか、絵を描くかして寝る。

2019年12月23日月曜日

2019年12月22~23日

22日

朝8時半起き。
まどに店番をお願いし、レンタカー借りて、本の引き取りに向かう。芸術関係や郷土関係、昔の児童書など。ありがたい。裏庭で採れたというゆずや橙、張りキャンバスも30枚ほどいただいた。車をいっぱいにして、一度戻る。
いらない家財道具をリサイクルショップに売って、ズボン買って、「ひらり」でチリトマトラーメン食べて、ブックオフで矢口高雄「マタギ」(ヤマケイ文庫)買って、銭湯行って、帰る。

まどと店番を交代し、品出しや発送準備。午後に買取依頼一件あり、その査定もする。
閉店して料理。ベーコンと卵の炒め物と、水菜と大根の胡麻マヨネーズ和え。
金子光晴「ねむれ巴里」読み終える。

バイト終え、iLに行ってビール飲みながら浜吉さん、まいちゃん、さちこさんといろいろ話す。珍しくJPOPがかかっていた。iLには古本(浜吉さんの私物)コーナーもあり、マーガレット・アトウッド「侍女の物語」を買う。けっこう安かった。いつの間にか2時半くらいになっていて、まいちゃんと一緒に浜吉さんを家まで送り、帰る。


23日

朝9時起き。
ごはんを食べて、三品輝起「すべての雑貨」読み始める。
田口さんから「来年もお願いします」とメールが届く。うれしい。

開店。
以前フリーペーパーを置きにきてくれた女の子が「どこに置いてますか?置かれているところを写真に撮りたいんですけど」とやってくる。このフリーペーパーは大学のゼミの取り組みで作ったもののようなのだけど、彼女曰く「zine」なのだそうだ。写真を何に使うのかは聞いていない。伝えたいことや置いてもらう場所よりも、伝えている自分と置いてもらった事実のほうが、彼女にとっては重要なのかなと感じてしまった。

昨日入荷した本を品出しする。引き取った本の中には戦前出版された古書もあり、棚の時間軸が広がるようで楽しい。

些末事研究の福田さんが来て、年末年始の営業の話などする。以前仏生山の駅のそばにあった呑み屋さんが大晦日にも営業したところ、単身赴任の会社員のお客さんなどでにぎわっていたそうだ。うちは大晦日の火曜は臨時営業で、元旦と2日はお休みの予定。

マンガ読みたい。「凪のお暇」も店に出す前に読めば良かったな。

晩ごはんは昨日作ったごま和えと、まどがスーパーで買ってきた鴨のロースト。鴨肉というと高級感があるけど、400円くらい。
明日の弁当用に里芋とにんじんのゆず味噌煮、鱈の塩焼きを作る。味噌煮にしょうがも入れてみたら、香りがまろやかになった。鱈にはゆずの果汁をふった。

「四国の魚」(1975年刊)という本が入荷。郷土料理のページを読んでみると、東かがわ市の白鳥には、なまこのぶつ切りを茹でてきなこをまぶした「なまこのぼたもち」という料理があるそうだ。もち米よりもなまこのほうが入手しやすかったのだろうか。また、農山村ではたんぱく源の確保のため、ため池にいるフナをあの手この手で臭みを消しつつ食べていたらしい。てっぱいくらいしか知らなかったけど、他にも大豆と一緒に甘辛く煮込んだりとか、いろんな調理方法があるようだ。
今年の年始は豊島の安岐さんの家で、白みそとあん餅の雑煮をいただいた。新潟と香川は本当にいろいろ正反対でおもしろい。

今日もこれからバイト。明日は定休日なので、映画を見たり、何か作ったりする。

2019年12月21日土曜日

2019年12月21日

朝9時起き。良く寝た。

高松市美術館に工芸高校美術科の作品発表展を見に行く。店によく来てくれるSちゃんの絵は、主張が意外なほど控えめで良かった。
見終わってから、昨日思い出したアートプロジェクトでの記憶や田口さんとの会話と絡めていろいろと考える。Sちゃんの絵が「良かった」とはどういうことなのだろう。
ある作品に対する感情の起伏を支えている要素は無数にある。作者への印象。作品の展示されている環境、たどり着くまでの景色。美術史への位置づけ。誰とその作品を見て、その時同行者はどういう反応を示したか。その後に見た別の作品や、展覧会全体の印象は。
Sちゃんの絵から今回感じた良さは、自分とSちゃんとの記憶に支えられている部分が大きい。しかし今後彼女の作る絵がどんな角度から自分の中に入ってくるかはわからない。今日感じた良さからはみ出たものが、時間をかけて絵に蓄積された時、また別の感情が呼び起こされるのだろうし、呼び起こされたいという期待もある。
アートプロジェクトでの作品の良さは、その地域の積み重ねた時間が醸し出す情緒に支えられていることも多い。そこに意識をめぐらさず、作品の力を過信してしまうのは避けたい。

喫茶店でコーヒー。金子光晴「ねむれ巴里」読み始める。
ルヌガンガで「BOOK在月 book7」買う。島根での様々な本の取り組みを紹介したリトルプレス。

開店。ありがたいことにお客さんが多い。
地元へ戻るというアベさんが来て、余っている生活用品をもらう。
晩ごはんは大根・水菜・ベーコンのサラダと、里芋のゆず味噌煮。どっちもうまくできた。

今日はこれからバイト。映画が見たい。明日は前半まどに店番してもらい、レンタカーで本の引き取り1件。

2019年12月20日金曜日

2019年12月19~20日

朝8時起き。今日はレコード寄席。
ごはんを食べて、掃除機をかけて、田口さん用のふとんを出す。

本を読んで、絵を描く。おととい途中までいってた絵が完成。
絵を描かなくなると、いざ描こうとした時に失敗が怖くなってしまって、手の動きが鈍くなってしまう。うまくいかない絵をどうにかしようともがくことで、普段の自分の手癖ではまず考えないような形だとか、色の組み合わせが生まれたりもする。

レコード寄席も今回が3回目。今回のクリスマス編も、主に戦後から70年代末、高度経済成長期を経て「恋人はサンタクロース」に至るまでの日本のクリスマス観を、レコードを通してたどってみようという内容でとても楽しかった。
終わってから田口さん、ゆきのちゃん、鳥取からいらしたタナカさんと少しごはんを食べに行く。いろんな話をした。インターネットに残った情報に触れてばかりいると、情報の背後にある「その人の過ごしてきた時間の奥行き」に想像がいかなくなってしまうことがある、という話が印象に残った。自分に対しても他人に対しても、意見の整合性ばかりに敏感になりがちで、その人の思考錯誤には無頓着になりがちというか。いろんな人の意見を聞いて変化したり、そのために相手の意見へ歩み寄る心の準備をするのも大切なことだ。「ブレない」人はどこか奇妙に感じてしまう。
Spectatorで「三ツ沢通信」について田口さんが書いた文章にも、ものや人の背後にある時間への洞察について記述がある。
「物事が劣化するのと同様に記憶も少しずつ忘却されていくことで、人々は感情と向き合うことが出来、人がまとう気配として『過去』をぼんやりと察することで『他者を思う』ということを身につけていくのだと思うのです」

田口さんとタナカさんは、この日は綾川の清水和尚のお寺に泊まるとのことで、また今度ということになった。


20日

朝8時過ぎに起きる。ごはん食べて本読んで、昨日のイベントの片付けをする。
ミランダ・ジュライ「いちばんここに似合う人」読み終える。

開店。
児島さんが来て、自然農法やカレーの話。自然農法や有機農法とかって漠然と感覚的にとらえていたけど、土も全然耕さないとか、虫の駆除を天敵を近くに放つことで行うとか、様々なやり方があるそうだ。
店をやり始めた最初の頃は「やりたいことを思いっきりやれる拠点ができたぞ!」という気持ちがあったけど、最近は自分がお客さんに対して何かするというよりも、お客さんからいろいろ教えてもらうほうが楽しい。

昨日田口さんから買った冊子「と豆腐軒の想い出」を読む。これは田口さんが日本の各都道府県に関する思い出を書いてまとめたもの。
大分県の章で、別府での「素人アート・フェス」(仮称)のこと、そしてその(内容的にはともかく集客的には成功した)イベントの記憶に囚われて自分の表現を見失ってしまった男性の話が出てくる。このイベントには自分も参加していて、1週間ほどたくさんの人たちと共同生活をしながら大きな絵を作った。もう10年以上も前の話。別府の温泉は効能が強すぎて体がぐでんぐでんになり、作業は難航した。
アートプロジェクトと呼ばれるような催しには過去何回か制作者として関わったけれど、あまり良い思い出がない。いろんな人と仲良くしなければいけないような重圧を感じてストレスが蓄積し、精神的にもまいっていたと思う。
自分の活動ペースがつかめてきたのは、水道橋「路地と人」での「Circle X」というグループ展と、代々木八幡20202での「平間貴大レトロスペクティブ大回顧展」を企画した2010年からだ。まどと付き合い始めたのもこの年。それももう10年前の話になろうとしている。

今日はこれからバイト。明日は工芸高校の卒展を高松市美へ見に行く。

2019年12月18日水曜日

2019年12月18日

朝8時半起き。ごはんを食べて、灯油を買いに行って、ぼーっとする。

まだ読んでない本を眺めて、次はあれ読もう、その次は…と考えるのは楽しい。目次や内容紹介を確認したりしながら、いつの間にか10分20分と経っていたりする。
ジャンルや書かれた時代の他に、買った時期や場所にもふり幅をある程度もたせながら順番を決めていることに気付く。ものから記憶が呼び起こされることを、自分で編集して楽しんでところがあるようだ。旅先で本を買いたくなる心理には、こういう部分が作用しているのかもしれない。

開店。ネットでけっこう売れている(買取歓迎しております。出張買取、郵送買取も対応可能です。ご依頼はtao.kuroinuアットgmail.comまで)。

東京からみかんちゃんこと広井さんが来てくれる。宇和島へはかなりの頻度で行っているそうで、高松へも年内どうしても行きたくて今回やっと来れた、とのこと。うれしい。今年の春にやったトーク「あなたの知らないみかんの世界」は、みかんちゃんのみかん愛が炸裂したとても良いイベントだった。また来年もやりたいねという話をする。

岡山から、ゲストハウス「とりいくぐる」の明石さんと井浦さんがご来店。
井浦さんは、知り合ったのは多分12年くらい前で、その時は藝大の学生だった。素人の乱に遊びに来ていて知り合ったはず。ずっと会ってなかったけど、岡山OFでの1回目の個展の時、OFの行司君から「『新しい部屋』っていう名前のお店ができたらしいですよ」と教えてもらって行ってみたら、とりいくぐる裏の物件で井浦さんがお店をやっていた。

晩ごはんは小松菜を使ったパスタ。ちゃんと洗ったと思っていたけど、砂が入ってしまった。
ミランダ・ジュライ「いちばんここに似合う人」読み始める。

昨日かなり休んだのに、なんだか疲れている。寒くて着ぶくれしているからか。
今日はこれからバイト。明日はいよいよレコード寄席。

2019年12月17日

朝8時起き。外は小雨。
後藤明生「挟み撃ち」、「境節詩集」(現代詩文庫)読み終える。

ごはんを食べて外出。
図書館に行き、スマホにメモした読みたい本を検索。意外とないものも多い。
TSUTAYAに寄る。キアロスタミ作品が6つほど入っていて興奮。いつまであるかわからないし、この年末年始に見てしまおうか。

帰って、Spectatorの「日本のヒッピー・ムーヴメント」特集を読みつつ、コーヒー飲んだり絵を描いたりする。少し大きめの光沢紙にインクとアクリル絵の具。
おととい買ったファンヒーターが到着。だいぶ快適になりそうだ。

この日の晩ごはんはまどが作ってくれた。じゃが芋の炒め物と、鱈鍋。

TSUTAYAで借りたキアロスタミ「桜桃の味」見る。淡々とした映画だなと思って見ていたら、主人公が老人に再び会いに行く場面でハッとした。なんて寂しい人なんだろうか。相手に抜き差しならない判断を迫るようなやり方でしかコミュニケーションできない人はいる。しかしその不器用さを、詩情をもって美しく描くことは難しい。ラストも鮮烈。

バイトに行って帰ったところ。もう少し絵を描くか本を読むかして寝る。

2019年12月16日月曜日

2019年12月16日

昨日の夜はやけくそな気分で、スナック菓子食べてビール飲んでしまった。

朝8時半起き。
風呂に入って、少し本読む。

開店。店頭買取1件、レコード寄席再告知。おかげ様でレコ寄席の予約もけっこう入ってきた。今回は15席限定。埋まってほしい。

18きっぷのシーズンなので、電車旅への想像がふくらむ。姫路から姫新線~芸備線と乗って広島まで出る、中国山地の真ん中を横断する旅は面白そう。

自分はなんでもないことですぐに感動するし、すぐにがっかりする。東京にいた時はDVDソフトを扱う仕事をしていて、落語のDVDを見ては「寄席にも行ってみたい」としみじみし、昭和の新日本プロレスのDVDを見ては「武藤かっこいい」と興奮し、有馬記念のDVDを見てはトウカイテイオーの追い込みに泣きそうになった。今日は80年代の野球雑誌(巨人軍中心)を見ていて、定岡に愛着がわいてきた。
傍目からどう見えるかはわからないけど、自分に対して「もっと静かにできないのか」と思うことがよくある。これでも昔よりは落ち着いた。うまく付き合っていきたい。

晩ごはんは、昨日まどが作ってくれたカレー。明日の弁当用に豚ひき肉と野菜の炒め煮と、ほうれん草のごま和えを作った。

今日もバイト。明日は定休日。

2019年12月15日日曜日

2019年12月14~15日

14日

朝7時半に起きる。
絵を描く。光沢紙にインクとアクリル絵の具。2枚うまくいく。

まどとモーニング。スケッチブックにマーカーで1枚描く。
ダイソーでA4サイズの光沢紙を買う。帰ってそうじ。

開店。店頭買取1件。時折雨。まどが風邪気味のようだ。
なんとなく自分も風邪な気がして、不安になる。もしインフルエンザだったらレコード寄席も中止になってしまう。どうしよう。

夕ご飯は塩ラーメン。おろしにんにく、ほうれん草、長ネギ、わかめを入れる。白ごまとごま油も追加。

「和辻哲郎随筆集」(岩波文庫)読み終え、後藤明生「挟み撃ち」読み始める。

バイト行って、はちみつしょうが玉子酒を飲んですぐに寝る。


15日

9時半起き。9時間寝た。
まども自分も体調回復、ひと安心。しかし自分の、風邪やウイルスに弱い体質は本当に嫌になる。マスクや手洗いうがいもして、気を付けてはいるけれど。

買い物に出る。ゆめタウンで靴下、浄水器のカートリッジ、プリンターのインク、石油ファンヒーターを買う。ファンヒーターは後日配達。オフハウスで作業用テーブルを買い、軽トラを借りて店まで運ぶ。花ノ宮町の「そらの庭」で昼ごはんを食べて、パッケージプラザでビニール袋を買って戻る。まどと店番交代。疲れた。

マンガのまとまった買取があり、ありがたい。少しずつ品出しを進める。
ネット出品分の商品管理にいろいろ至らない点があるようで、落ち込む。一度総ざらいしたほうが良いのか。途方もない作業量になりそう。
ここ最近どうも気持ちが締まらず、落ち着かない。自分にもっとガツンとした刺激を与えたい気分。

今日もこれからバイト。

2019年12月13日金曜日

2019年12月13日

朝8時過ぎに起きる。
ごはん食べて外出。銀行に売上金を預ける。ナルホドで絵の具を買って帰る。
絵を描こうとするが、「文藝」を読み始めたらMOMENT JOON「三代(抄)」が本当にすごくて、読みふけってしまう。音楽の活動しか知らなかったけど、触れるだけで血が噴き出してきそうな文章だ。
ここで未掲載分も追加された完全版が読める。
https://i-d.vice.com/jp/article/vb5dwm/moment-joon-three-generations-1
「三代(抄)」のすぐ後に掲載された磯部涼「移民とラップ」もとても良かった。

キッチンの排水管のそうじ。重曹と米酢をかけて、熱湯で洗い流す。面白いくらい泡が立つ。酢は匂いの抑制にも効果がありそう。

開店。
金沢で本屋をやりたいと思っている、という方が来店される。去年のお盆に帰省した帰り、電車で北陸をずっと南西につたって行ったら途中台風で足止めを食らって、金沢に急遽一泊した。土砂降りで、街に出た時にはもう日も暮れかかっていたけど、街の雰囲気がとても良かった。また改めて行ってみたい。

雑貨店メイクメリーさんが閉店後の店舗の片付けをしているところにお邪魔して、照明器具をひとついただく。
今日の夕ごはんは、残っていたすき焼きで済ませる。明日の弁当用にあさりとほうれん草の炒め物、山芋の醤油漬けを作る。炒め物は唐辛子を入れすぎてちょっと辛くなってしまった。

昨日今日と、これといって引き金になるような出来事があったわけではないのに、自分のダメな部分ばかりが気になってしまう。そういう時もあるか。

「文藝」読み終える。サミュエル・ベケットをめぐっての保坂和志/宇野邦一の対談。
「自分のなかのモロイ的な部分、ベケット的な部分でもって社会とかかわるにはどうすればいいのか」(保坂)
「ベケットや小島信夫を読むにあたって、彼らの生きた社会的、歴史的葛藤を忘れることはできない。しかしそれぞれに歴史の言葉を解体するようにして書いている。そういう葛藤を裏切らない形で自分の思考を開いてゆくにはどうしたらいいのか」(宇野)

今日はこれからバイト。

2019年12月12日木曜日

2019年12月11~12日

11日

朝8時起き。
ごはん食べて、郵便局で本を発送して、読書。「フエンテス短編集」読み終える。

なタ書に昨日、香港からzineを作っているという人がやってきたようだ。ヴァネッサさんと知り合いだったりするだろうか。気になる。

開店。店頭買取1件。品出しや発送準備などの単純作業をしていると気持ちが落ち着く。
小豆島の田山さんが「読点 magazine、」というフリーマガジンを持ってきてくれた。本屋についてのフリーマガジンで、インタビュー記事が多く充実した内容。

翌日の弁当用に焼き鮭、春菊のごま和え、山芋の醤油漬けを作る。

夜はルヌガンガ中村さんの幹事で忘年会。店には来ていただいてたけれど、今までそんなに話をする機会のなかった方々と話せて良かった。SNSに投稿している入荷のお知らせがけっこうチェックされているということもわかり、うれしい。


12日

朝8時過ぎに起きる。
昨日の忘年会でけっこうお酒を飲んだということもあってか、頭がぼーっとする。ごはんを食べて、洗濯したり少し本を読んだりしていたら、あっという間にいい時間になってしまった。

開店。この日も常連さんがちらほらとご来店。ありがたい。この一年で定期的に来店されるお客さんが増えた。

今はライターとして某誌で働いている友人のつっさんが来て、取材。つっさんと知り合ったのは大学の頃で、もう15年くらいになる。店ができるまでのいきさつや、去年の11月にやった「ポリ裏ブックバザール」について話す。
思えば、東日本大震災後に「東京から出ようか」となんとなく考えていた自分たちが2013年に高松へ来た時、いろいろ案内してくれたのはつっさんだった(引っ越したのは2015年秋)。引っ越してからは蓮井さんの好意でサンリンシャの店内に間借りして本を売らせてもらったり、なタ書の藤井さんから情報をもらってten to senの杉浦さんづたいで前店舗の物件を借りることが決まったり、本当にたくさんの人にお世話になっている。

晩ごはんは、冷凍してあった牛肉を使ってすき焼き。

東京に住んでいるもんだみなころちゃんから、新しく冊子を作ったので置いてくれないかと見本誌が届く。手紙を読むと、このブログも読んでくれているらしい。ゆっくり返事を書こう。

今日はバイト休み。風呂に入って絵を描く。

2019年12月11日水曜日

2019年12月10日

朝9時過ぎに起きる。
「直島から瀬戸内国際芸術祭へ」読み終える。「瀬戸内国際芸術祭の根底には『現代美術を限界芸術の中に含められないか』という願望もあります」という記載があった。

香川県立ミュージアムでやっている「日本建築の自画像」展を見に行く。日本の建築史を概観するような展覧会なのかなと思っていたら、予想以上に香川県下の建築や所縁の人物の足跡にスポットを当てた内容の展覧会だった。
~~以下、展示を見て気になった点など~~
「天地根元宮造」は、伊藤忠太が日本で最も原始的な家屋として想定した建築様式。外から見ると、伊勢神宮の社殿の屋根を地面に置いたような形をしている。満州開拓団宿舎にもそのイメージ(神からの加護)が利用された。広島県の呉にはこの様式で建てられた三角兵舎が1992年まで残存しており、こうの史代「この世界の片隅に」にも三角兵舎の描写が見られる。
「帝冠式建築」は、西洋建築の上に日本の城を重ねたような、和洋折衷の建築様式。愛知県庁舎など。モダニズムの建築評論家からはファシズム建築と批判された。
鎌倉芳太郎は、1891年香川県生まれ。東京美術学校にて伊藤忠太の指導を受ける。沖縄で美術教師として働きながら、沖縄の美術や工芸を研究。1923年、政府による首里城取り壊しのニュースを見て伊藤忠太に働きかけ、中止を決定させる。戦後は琉球紅型の研究と型絵染の制作に努め、1973年に人間国宝認定。著書に「沖縄文化の遺宝」など。
香川県下の建築に関しても、県庁や坂出の人口土地はもちろん四方蓋造の民家の分布など、綿密な調査に裏付けされた見応えのある内容だった。

宮脇書店総本店をのぞき、喫茶店に入って「フエンテス短編集 アウラ・純な魂 他四編」読み始める。

帰って塩ラーメンを作って食べる。洗濯物をたたむ。

まど帰ってきて、晩ごはん。昨日の余り物で済ませる。
4階で2人で絵。まどはiPadに描いている。自分は光沢紙やスケッチブックにインクやアクリル絵の具など。3枚ほど完成。だんだん色数が増えてきた。この調子でやっていきたい。
絵を描きつつ、フエンテス短編集と、文藝の「韓国・フェミニズム・日本」特集号を少しずつ読む。文藝はルヌガンガに注文までしたのにほったらかしで、結局単行本化された今のタイミングで読み始めた。

バイト行って帰ったところ。明日は香川の本屋さん界隈の忘年会。

2019年12月9日月曜日

2019年12月09日

朝9時前に起きる。10時間くらい寝た。だいぶ疲れているようだ。
福武總一郎・北川フラム「直島から瀬戸内国際芸術祭へ」読み始める。第一章の中で、福武氏が「すべての人間や企業活動の目指すゴールは、よいコミュニティを創ることだと思います」と強調し、アブラハム・マズローの欲求段階説を用いてその理念を解説しているのが印象的。マズローは「自己超越欲求」という利他的な思考を最上位に置いているという。瀬戸内での取り組みは今後どんな展開を見せるだろうか。
水菜の胡麻マヨネーズ和えを作り、弁当完成。

開店。ネットでけっこう売れている。
PayPayの営業が来る。以前手続きを途中まで済ませていたけど、質問メールを送ったら返信が来ず、そのままになってしまっていた。現状を確認してもらうことに。
昨日読み終えた木山捷平「苦いお茶」を店に出そうか考える。今は保留にしよう。

晩ごはんは、豚肉と野菜をかつおだしと味噌で煮込んだ。毎日のように大きな鍋で煮込み料理をしている。楽だ。ごはんが炊けるまでの間に、スケッチブックにボールペンで2枚絵を描く。

今日もバイト。帰ったらまたすぐに寝てしまいそう。明日は県立ミュージアムでやっている展覧会を見に行く。

2019年12月8日日曜日

2019年12月08日

朝9時起き。
10時には丸亀町グリーンで設営をやらなければならず、あわてて出る。ごはんと昨日のすき焼きが余っていたので、弁当は準備できた。しかし看板やチラシなどを忘れたことに気付き、取りに帰る。

いつものグリーンマーケットは11~16時でやっているけれど、今回はクリスマスマーケットということで、12~18時の出店。飲食やプレゼント向け雑貨のブースがたくさん並んでおりにぎやか。そんな雰囲気の中、古本はなかなか動かない。絵本はそこそこ売れたか。
店番の合間に本を読んだり、少し絵を描いたりする。「堀田善衛詩集 一九四二~一九六六」、木山捷平「苦いお茶」読み終える。お客さんが少なかったとはいえ、しっかり2冊も読んでしまった。木山捷平を読んでると、すっとぼけたユーモアに声を出して笑いそうになってしまう。「修身の時間」の先生と児童との掛け合い、「豆と女房」の豆泥棒への貼り紙、もう勘弁してくれと言いたくなるくらい可笑しい。心の中があったまる。
同じ新潟出身の、マルテの近藤君と新潟話をする。長岡の真登というラーメン屋さんはおいしいらしい。

店に戻って荷物を置き、ダントツにラーメンを食べに行く。今回は並、ニンニク入り、濃さ普通、脂多め、野菜3倍。このくらいが量も味も自分にはちょうどいい気がする。
まどと店番を交代。まどは栗金商店の2人と王将に行った。伝票を整理して、出店に持って行った本を棚に戻す。

今日はバイト休み。絵を描きたいけど、もう寝てしまうかもしれない。

2019年12月7日土曜日

2019年12月07日

朝8時起き。
岸政彦「断片的なものの社会学」読み終える。日常遭遇する、誰かに伝えようという気も起こらない出来事を見つめ、言葉を与えてみること。自分がzineやフリーペーパーに魅力を感じるのは、そういった「何事もなさ」の輝きが詰まっているからではないか、と思った。大きな話題になる(「バズる」)ようなトピックではなくても、そこから感じたり考えられることはたくさんあるはずだ。

まどとモーニング。2人で行く時はたいていずっと話をしているか、お互い黙々と自分の作業をしているかのどっちか。今日はタピオカブームや「断片的~」やシカクのことについてなど、いろいろな話をした。

帰って少し掃除や片付けをして、開店。ありがたいことに、とてもお客さんが多い。

休憩中、灯油と食材の買い出し。大家さんからなんと牛肉をいただいたので、晩ごはんはすき焼き。おいしい。
木山捷平「苦いお茶」読み始める。

明日は丸亀町で出店なので、選書をする。店のほうは、夜までまどが店番をやってくれる予定。
とても疲れている。これからバイト。帰ったら風呂に入ってすぐに寝よう。

2019年12月6日金曜日

2019年12月06日

朝8時起き。ウエルベック「ある島の可能性」読み終える。
絵を描く。ここ数日、光沢紙にインクと水彩で「冬の断片」という名前の抽象的な絵をずっと描いている。色を置いたり線を走らせているうちに「次はここをこうしてみよう」とか、いろんなアイディアが湧いてきて、集中力も高まる。しばらく続けてみよう。

開店。
クレヨン画家の加藤休ミさんがご来店。加藤さんの本を扱っているルヌガンガを目指していて、偶然立ち寄ったとのこと。うれしい。加藤さんは夏葉社から出た田口さんの「レコードと暮らし」の装画も描かれている。先月夏葉社の島田さんが来たばかりだし、2週間後はレコード寄席で田口さんがやって来る。だから何だという話だけれど、偶然が重なっている。

晩ごはんは、昨日のサラダと煮物が残っていたので、卵とベーコンの炒め物だけ作って完成。

岸政彦「断片的なものの社会学」読み始める。
「どんな人でもいろいろな『語り』をその内側に持っていて、その平凡さや普通さ、その『何事もなさ』に触れるだけで、胸をかきむしられるような気持ちになる」
「実はこれらの物語は、別に隠されてはいないのではないか、とも思う。それはいつも私たちの目の前にあって、いつでもそれに触れることができる」

大阪のミニコミ販売店/ギャラリー「シカク」のたけしげさんが書いたnote「シカク運営振り返り記」を読む。
https://note.com/shikakunote/m/mff722fc84f64
シカクには中津に店舗がある頃から何度か行ったことがある。おそらく香山哲さんや東京のモグラグギャラリー経由で存在を知ったのだろう。展覧会ごとに特設サイトを作ったり、DMをマメに各所へ送付していたり、メルマガを発行したり、本当に気配りが細かい。見習わなければならない点が多い。
しかし中津の店舗をリフォームした時のエピソードは強烈だ。自分だったら絶対に根を上げていると思う。

今日はこれからバイト。

2019年12月5日木曜日

2019年12月05日

朝8時起き。
八栗寺の疲れは意外に早く収まった。ごはん食べて少し本を読む。
外出。ナルホドでパステルカラーの絵の具を買う。あまり買わない色の絵の具を買うと気分が上がる。中間色も混ぜれば作れはするけど、すぐ手に取れる状態にあるのが大事な気がする。頭の中の色のレパートリーが増えるのが楽しい。
郵便局でスマートレターを買い、スーパーに行って帰宅。水菜のサラダを作る。おとといゆきのちゃんが持ってきてくれたオリーブの新漬けも入れてみた。

開店。古本と受託商品の品出し。
最近は以前も来てくれたお客さんが再訪してくれることが多い。若いお客さんが少ないような気もするけど、年配のお客さんが増えて、相対的に少なく感じているだけだろうか。

新入荷のzine2種を読む。
高松から福山に引っ越したヤジベエさんの「ばななぼーと」第3号、今回も面白い。VHSを現在でも販売している店舗を求めて日本全国旅をするという内容で、特に映画に詳しくなくても楽しめる軽妙な文章が魅力的。しかし軽妙さの中にも感じる情熱は、やはり好きだからこそ。
札幌の芝さん発行の「プレス芝」は今回が4号目。料理特集、旅特集に続き今回は年末特大号。15名ほどの寄稿者には「私を変えた〇〇」というお題が与えられており、内容は雑多になるけど、皆さんの喜びや悩みや生活の空気がすっと流れ込んでくるようで心地よい。芝さんのすっきりと余白をとったデザインもいい感じ。このざっくりした面白さはzineならではという感じがする。しかしなかなか一見さんには伝わりにくいところでもあると思うので、売るほうもがんばりたい。

晩ごはんは昼に作ったサラダと、根菜の煮物、せいご(スズキの幼魚)のから揚げ、玉ねぎの素揚げ。玉ねぎは少しべちゃっとしてしまった。高温でカラッと揚げるのが良さそう。

今日はバイト休み。絵を描く。

2019年12月4日水曜日

2019年12月03~04日

03日

朝7時半起き。今日は定休日。

早起きして紅葉を見に行こうと考えていたら、午前中に電気工事の予約を入れていたことに気付く。予定を変更して読書。
ハンス・ウルリッヒ・オブリスト「キュレーションの方法」、井伏鱒二「厄除け詩集」、山川直人「夜の太鼓」読み終える。「キュレーションの方法」は思ったよりエッセイ色の強い内容だったけど、訳者あとがきにもあるように自分語りの要素は薄く、非人称性が際立つ文章になっていた。アーティストの未だ実現していないプロジェクトに対して、注意深く耳を傾ける姿勢が印象的。サイ・トゥオンブリーとの詩についての会話や、1992年のローベルト・ヴァルザー・ミュージアム設立についてなど、文学と関連する話題も多い。
少し発送準備や、ネット出品の作業、スリップ作りをする。

業者が到着して、2階リビング天井のシーリング交換。やっとダクトレールの取り付けが完了した。電球をつけてみると、壁の天井際までまんべんなく明るくなり、とても良い感じ。

外出。電車で八栗へ向かう。ミシェル・ウエルベック「ある島の可能性」読み始める。最初は自転車で行ってみようかとも思っていたけど、八栗に着いてみると想像以上に登り坂が長く、電車で来て正解だったなと思う。庵治石を扱う石材店や彫刻家のアトリエなどがあり、歩いていて楽しい。ケーブルカー乗り場の脇から参道へ入るとさらに傾斜はきつく、休憩を入れつつ登る。久しぶりの山は落ち着く。
お寺に着き、鐘の揮毫を確認。以前お客さんと新潟の話になった時、「八栗寺の鐘の揮毫は会津八一のものですよ」と教えてもらっていた。紅葉もまだ残っていて、お迎え大師からの眺めも良かった。
八栗駅近くの喫茶店で休み、家に戻る。まどと合流して買い物。インスタントの塩ラーメンに、鳴門の生わかめとごま油を足してみたら、めちゃくちゃおいしかった。たまに食べたい。
インクで4枚絵を描く。

夜、ゆきのちゃんとせとうちスタイル須鼻さんと鍋。今年最初の忘年会。いろんな話をした。


04日

朝8時起き。泊まっていたゆきのちゃんとまた少し話す。この冬、小豆島から佐渡ヶ島に引っ越すとのことで、帰省時の楽しみがまたひとつ増えそう。

銀行、図書館、TSUTAYAとまわる。マサラ亭の向かいにあるお弁当屋さんでおかずだけ買って戻る。ここのお弁当屋さんはボリュームもあるし安いし、おいしい。だしの風味が効いてる。

開店するが、昨日八栗寺に行った疲れで体が思うように動かない。コーヒー飲むと少しやわらぐ。店頭買取1件。
今日の晩ごはんは、昨日の鍋で使わなかった具材をオイスターソース、醤油、生姜、みりんで炒め煮にして完成。

年末年始の営業はどうしよう。昨年末のプレオープン時にはお客さんがけっこう来たから、今年も年始休みは元旦と2日だけくらいにしておこうか。

これからバイト。なんとなく日記に書いてなかったけど、バスターミナルの掃除をやっている。もう4ヶ月経った。1時間でパッと終わるし、売上が伸びなかった日も賃労働があると少し気が楽になる。

2019年12月2日月曜日

2019年12月02日

朝8時半起き。
昨日は疲れていて、バイトから帰ってすぐに寝てしまった。最近8時間くらい寝るのが普通になってきている。7時間くらいにしたい。
雨が降っていたようで、道路が濡れている。なんとなく気分もだるい。ごはんを食べて絵。はがきサイズのコピー用光沢紙にインクで描いてみる。10枚描いて、いくつかうまくいった。色をつけてみても面白そうだ。

灯油を買いに行き、開店。コーヒー飲みながら品出しを進める。店頭買取1件。
日本の古典文学を探しているというお客さんがご来店。前は日本の古典も少しあったけど、売れて少なくなってきてしまった。外国からのお客さんから、万葉集や源氏物語はありますかと質問されることもたまにある。

「まちのゲストハウス考」(学芸出版社)が入荷。中国地方のゲストハウスが多く取りあげられており、拾い読みしてみたらすごく面白い。ひとつの拠点ができるだけで人の動きがガラッと変わるんだな、と改めて思う。20代の頃から現場たたき上げで経営されている方も多く、身が引き締まる。蛇谷さんが鳥取の「たみ」の前に経営していた岡山の「かじこ」については、東京に住んでいた時、佐賀在住の音楽家小田寛一郎さんから話を聞いていた。いろいろと繋がってくる。
しかし今年行った鳥取や尾道は本当に良い街だった。絶対にまた行きたい。

今日の晩ごはんは小松菜のおひたしと豚の生姜焼き、長ネギの味噌汁。
材料も前もって買っておいたので、ごはんを食べてから少し本を読む時間もできた。

イマイチな天気の割にはかなり売上が良かった。こういう日はバイトに行くのがだるい。
明日は定休日。晴れたら八栗寺に紅葉を見に行こうと思う。八栗寺の鐘には会津八一の揮毫がある、とお客さんに教えてもらったので、それも実際に見て確認しよう。

2019年12月1日日曜日

2019年12月01日

朝8時半起き。
昨日ルヌガンガで買った、Spectatorの「日本のヒッピー・ムーヴメント」特集を見ながらさっこと「ヒッピーとは何ぞや」という話をする。いつの時代もヒッピーの生き方や態度は困難を伴うものだろうけど、その精神は今でもいろんなところに息づいていると思うし、批判的に検証するのにも意味がある。
ルヌガンガ店頭には平野甲賀さん作の「本」という文字があしらわれたライトボックスが昨日から設置されていて、とても目を引く。いいなあ。
3人でモーニングに行き、いろいろ話す。さっこが一枚絵を買ってくれた。

開店。店頭買取2件。少なくなってきていた文学や芸術関係など、ありがたい。品出しや、連絡を進める。

自分はいろんなものにすぐ興味を持つけど、そこから得た知識を整理したり統合するのは苦手だ。古本屋は取っ散らかった知識をそのまま査定の際などに強みにできる部分もあり、ありがたい。

夕方にまどと店番を交代し、スーパーに行き、料理。鯖の塩焼き、小松菜おひたし、カボチャの煮物を作る。
ハンス・ウルリッヒ・オブリスト「キュレーションの方法」読み始める。10代の時にチューリッヒの街でハンス・クルージーに会って、作業場にまで行っていたと書かれていて興奮。ハンス・クルージーは路上で花売りをしながら絵を描いていた人で、とても大好きな画家のひとり。アール・ブリュット/アウトサイダー・アートの文脈で語られることが多い。2012年に京都で行われた展覧会には東京から見に行った。記録魔だったようで、フィールドレコーディングをコラージュした音楽も作っている(調べてみたら、Anton Bruhinのコレクションから発掘された音源をイタリアの実験音楽レーベルAlga Marghenがリリースした、という流れのようだ)。これもすごく良い。

今日もこれからバイト。帰ったら絵を描きたい。

2019年11月30日

朝8時半起き。まどと朝ごはんを食べて少しゆっくりする。そうじ、洗濯。

昼間少しまどに店番をやってもらうことにして、円盤レコード寄席のチラシをいろんなお店に置かせてもらいにまわる。サンリンシャの蓮井さんと話していたら、最近姿を見なかったアベさんの生存が確認できたそうで、少し安心する。

まどと店番を交代し、品出しと本の整理を進める。
「HAB Human and Bookstore 新潟」読み終える。内沼晋太郎さんと北書店・佐藤雄一さんの対談を読んで、店と自分自身との付き合い方のバランスについて考える。佐藤さんの、方法論の話をしてきたけど結局は良い本を仕入れて良い棚を作りたいってことに帰結する、というお話に深く納得。棚を絶えず耕して、毎週来ても何かしら発見のある、普段づかいの古本屋であることを常に維持していきたい。
この対談記事も良かった。「セレクトしているという事はそんなに優雅じゃない」「重要なのは「選ぶ自分がなぜあるか」って事」「「お客さんが取られる」っていうのは大きな本屋さんの理論でしょうね」。起業ノウハウについてのお話も興味深い。
http://dotplace.jp/archives/8734

夜はさっこの月例ライブ。今回はさっこが志々島や粟島、伊吹島などのお年寄りから聞かせてもらった歌をろうそくの灯りのもとで歌っていた。例えば同じ「伊勢音頭」でも、さっこの生まれた香西と志々島とではまったく節回しが違い、さらに志々島の中でも歌う人によって歌詞までが違ってくるそうで、「〇〇さんの伊勢音頭を歌います」と前置きして歌っていた(志々島では、伊勢音頭は造った船を送り出す時に歌われていたとのこと)。さっこのこういう聞き取りの部分も、何か形にして残せないものだろうか。
アベさん来てくれて驚く。年内に高松を出るらしい。

バイトから帰って、さっこと表現についていろいろ話す。作る作品そのものよりもライフスタイルを打ち出していくやり方に関して自分はどう向きあっていくか、など。先週は和歌山、次は京都、その次は長野に行くそうで、またいろんな話が聞けそう。

2019年11月29日金曜日

2019年11月28~29日

28日

朝8時半起き。
ごはんを食べて、昨日TSUTAYAで借りてきたガス・ヴァン・サント「エレファント」を見る。少し本も読んだ。

開店、ひたすら品出しを進める。
今日の晩ごはんはゆで豚と玉ねぎの酢醤油和え、焼きカボチャ、春菊のおひたし。豚肉のゆで汁も、しょうがや塩やネギを入れてスープにする。カボチャはちょっと固かった。

出張円盤レコード寄席のチラシを作る。月曜日に描いた絵をまどがベクターデータにおこしてくれていたので、文字をレイアウトする。とりあえずデータは完成。遅くなってしまったけど、印刷して週末いろんなお店に置いてもらいに行こう。

この日はバイト休み。まどとお菓子を食べながら「ハンナ・アーレント」見る。まどは疲れていて途中から寝てしまった。電気カーペットからくる眠気はけっこう強力。
風呂に入って、本を読んで寝た。仕事以外のこともけっこうやった1日。


29日

8時過ぎに起きる。
ゴミを捨てて、ごはんを食べてスーパーへ。食料やコピー用紙を買う。

10時、出張買取へ向かう。暮らし、旅、料理の本など4箱ほど。ご近所だったので、台車で2往復してなんとか運ぶ。カーシェアの話になり、穴吹のやっているカーシェリングサービスは安い、との情報をいただく。今度調べてみよう。

この日も品出しとチラシ作り。
愛知県より郵送買取あり、こちらも段ボール3箱と、なかなかの量。
FUZZさんが探していた作家の絵本が入荷したので、届けに向かう。ついでにレコ寄席のチラシも置かせてもらった。
この日はお客さんが極端に少なく、もうだめかと思っていたら、閉店間際にそこそこ売れてなんとかなった。

この日の晩ごはんはにんじんのナムル、春菊と卵の炒め物、焼いた厚切りハム。冬になり春菊が安いので、活用するためレシピを開拓していきたい。

古井由吉「白髪の唄」読み終える。

今日はこれからバイト。明日はさっこの月例ライブ。

2019年11月27日水曜日

2019年11月27日

昨日の夜、4階の部屋に電気カーペットと毛布を敷き、テーブルを置いて冬仕様にした。お茶、みかん、お隣さんからいただいた甘納豆。バイト前なのについうとうとしてしまう。
古井由吉「白髪の唄」読み始める。

バイトから帰った後、なぜか無性にジャンクなものが食べたくなり、コンビニにスナック菓子を買いに行ってしまう。焼酎のお湯割りを飲みながらお菓子を食べて、寝た。


朝9時半起き。寝すぎた。
最近天候が不安定で、気分もだるい。あっという間に開店時間。品出しを進める。

「今年は小説をたくさん読もう」と春くらいに思って、自分なりにいろいろ読んだり調べたりしている。趣味だった読書が仕事にも結び付くことになったわけで、とても妙な気分だ。思い返してみると、驚くほど「今年に入って初めて読んだのか、なぜ今まで読んでなかったんだろう」という作家が多い。
自分は大学生の頃から本を読み始めて、その時はお金がないのと住んでいる街にあまり古本屋が無かったのもあり、主にブックオフの100円コーナーでいろいろ買って読んでいた。その後卒業してから3~4年ほどブランクがあり、20代半ばの仕事に疲れていた時期にまた本を読むようになる。この時は紀行文や民俗学などの本を、自分の日常生活から離れた空気を吸うために読んでいたようなところがあった。今考えると当時やっていた仕事はそんなにきつくもないように思えるけど、かなり本に精神面で救われていたと思う。

大家さんからハムをいただいたので、ハムと野菜の炒め物と、根菜の煮物を作る。夕方に休憩をとってるけど、買い物に行ったり料理をしているので、本を読んだり絵を描いたりはほとんどできない。

今日もこれからバイト。DVDで良いので映画が見たい。

2019年11月26日火曜日

2019年11月26日

朝8時半起き。今日は定休日。昨日作ったカレーを食べる。

高松市美術館に安野光雅展を見に行く。
「風景そのものを探すというより、絵を描くための場所を探す。手短に言うと、『河原を描く』のではなく、『河原で描く』のである。この『ヲ』と『デ』の違いは大きい」受動態でいたい、ということだろうか。
常設展は「瀬戸内国際芸術祭の作家たち」。宇川直宏さんの映像作品が新しく所蔵されたようだ。淺井裕介の大きいサイズの作品もあった。展示室前に設置されている中原浩大さんの立体作品を見ると、なんだかいつもほっとする。
図書コーナーにも初めて入った。芸術関係の書籍のほか、図録も多く、トーマス・ルフやゴードン・マッタ=クラークのものもある。また改めて来よう。

ジュンク堂での古書市にまた行ってしまう。川崎長太郎「抹香町・路傍」、菅啓次郎「コロンブスの犬」買う。さすがにもう打ち止め。

春日町にある「なごみの湯」という銭湯に行く。全く意識していなかったけど今日は「良い風呂」の日で、追加料金なしでサウナに入れた。休憩スペースで読書。カルロス・カスタネダ「呪術師と私」読み終える。

帰宅し、春菊の卵とじを作る。まども帰ってきて一緒に晩ご飯。
以前展覧会で買った絵を整理しようと、二人で見返してみる。まどは大変物持ちが良く、友人知人の展覧会チラシなども封筒に分けて保存している。絵は一部火事でだめになってしまったものもあるが、本当にいろんな思い出がよみがえってくるし、10年も経っていないのにちょっと別世界の出来事のようで、30代に入ってから自分の人生がガラッと変わってしまったことを実感した。

今日もこれからバイト。少し絵を描くか、本を読むことにする。

2019年11月25日月曜日

2019年11月25日

朝9時半に起きる。良く寝た。
ごはんを食べて外出。年金の減額申請が通り、新しく払込票が届いたのでコンビニでまとめて支払う。スーパーで買い物をして帰宅。

開店。予定されているイベントの告知をしたり、久しぶりに品出しをする。
出張円盤レコード寄席の開催が12/19に迫っているので、チラシ用にサンタクロースが7インチレコードを持っているイラストを描く。

休憩。カレーと、炙りベーコンと水菜のサラダを作る。サラダの味付けは塩、米酢、白コショウ、サラダ油。サラダのためにベーコンを焼くのは面倒だけど、かなりうまくできた。おつまみにも良さそう。

レコ寄席チラシ用イラスト続き。「円盤レコード寄席」という文字も丸ゴシック調で描いてみる。中学校の美術の時間では、デッサンは全然できず、レタリングは得意だった。やはり自分は昔から線の構成が得意らしい。

これからバイト。明日は定休日。紅葉見物、サウナ、DVDを借りて映画、喫茶店で読書、絵など、やりたいことがたくさん浮かぶ。どうも一日では足りない。

2019年11月24日日曜日

2019年11月21~24日

21日

朝8時半起き。昨日早起きしすぎたからか、若干遅め。
ごはん食べて外出。図書館、郵便局、銀行をまわる。

開店。本の整理をしつつ、品出しを進める。

今週末から、豊田市美術館で岡崎乾二郎の回顧展が始まるようだ。
https://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/okazaki/
愛知県は、通り過ぎるばっかりでほとんど1回しか行ったことがない。
気になる展覧会を見るというだけで遠出するのも面白そうだ。

岡山の井原市でマイクロライブラリーをやりたい、という方がご来店。井原市は岡山県西部の、広島県との境にある街。お話すると共通の知人もいて驚く。


22日

午前中、平間貴大が東京から高松に遊びに来るというので、瓦町駅にて待ち合わせ。平間は女木島でのKOURYOUさんの瀬戸芸出品作品「家船」に参加していたが、まだ実際に作品は見ておらず、この日から作品撤去が始まるため、その手伝いも兼ねて高松へやってきた。うどんを食べて店に移動し、コーヒーを飲みながら話す。東京のみんなの近況や話題の展覧会、古本のことなど(平間は高円寺のとある古本屋で長年働いている)。短い再会だったけど、かなり気分が盛り上がった。
平間と初めて会ったのはもう13年前くらいだろうか。一緒に何回か展覧会もやったし、数えきれないくらい飲みに行った。公園や駅前広場やただの道端でも、どこででも飲んだ。懐かしい。

午後はまどが店に戻ってくるまで、尾道への出店に向けて選書作業をする。尾道は初めてなので気合いが入るが、レンタカーと高速道路で行くので経費もバカにならない。気分がキリキリしてしまう。どうもいけない。

まどと店番を交代し、郵便局でネットで売れた分の発送をして、レンタカーを借りに行く。
店に戻ったタイミングで、東京から玉川桜ちゃんがやってきた。桜ちゃんは絵を描いたりアニメーションを作ったりしていて、着実に良い仕事をしていてすごい。知り合ったのは蚊に(福士千裕)ちゃんつながりだったと思う。自分もあまり時間がなかったので、矢継ぎ早にいろんな話をする。偶然同じ日に東京から2人もお客さんが来て、とてもうれしい気分になった。

少し出て、車をパーキングに停めて店に戻り、翌日の出店の要綱や、高速道路の分岐点などを確認。免許を取ってから高速道路に乗るのは初めてで緊張してしまう。夜もなかなか寝付けず。


23日

朝5時起き。まだ気合いが眠気に勝っている。
高速道路の運転は教習以来だけど、割合スムーズにいけた。坂出のあたりが霧が濃く、まだ夜明け前だったのでかなり怖かった。瀬戸大橋は基本ずっとまっすぐなのでとても楽ちん。尾道市街に30分ほど早く到着、コンビニに寄ったりして時間をつぶす。
JRの職員さんが制服姿で搬入を手伝っていて驚いた。荷物を出してまどに設営を進めてもらい、自分は駅近くの特設駐車場(小学校のグラウンド)に車を移動させる。戻って設営続き。

駅の信号を渡ったあたりでは食のイベントも行わており、10時の開始早々から多数のお客さんが詰めかけにぎやか。けっこうな勢いで売れてほっとする。zineに興味を持ってくれる方も多い。
向かいのブースでは尾道のAIR zineさんが今まで制作したzineを販売していて、印刷物を多くの種類からいくつか自分で選んでオリジナルに編集できたり、かなり面白い形態のものが多かった。啓文社さんとコラボレーションして選書された新刊本コーナーも、芸術関連の書籍などを中心に、うなるほど硬派な品ぞろえ。
鳥取の汽水空港さんの持ってきたセルフビルド関連書籍(新刊)も目を引いた。店主の森さんと初めて会う。yomsの入荷本やペーパートークのことなど気にかけていただいて、とてもうれしい。
尾道駅2階で出店されていた福山のunlearnさんから「HAB」の新潟特集、岡山の斑猫軒さんからフィルポッツ「闇からの声」を購入。

16時に撤収。荷物を車に積み込み、パーキングに停めて、弐拾dBさんに向かう。
店内ではちょうど朗読が始まっており、耳を澄ましながら本を見る。岡田喜秋「すべてふるさと 東日本編」を購入。店主の藤井さんとも少しお話した。
尾道の商店街は戦争の被害を受けていないらしく、古い景観を大切にしている。高松市街のカラッと明るい感じとはまた違った陰影の深さが新鮮。東京で「路地と人」という場所(「てしまのまど」の安岐さんも「路地と人」の初期メンバー)を運営している原田さんから、以前「齋藤君は尾道とても合うと思うよ」と言われたことがあり、今回歩いてみて実際とても好きになった。県外への出店は不安もあるけれど、こうして「また絶対に来よう」と思える街が自分の中にいくつもできていくのは良い。今住んでいる高松も、元々はそういう街のひとつだった。
駅近くのヤドカーリさんというゲストハウスにチェックインする。ここもとても面白いつくり。荷物を置いて、カフェでチャイを飲みながらスタッフの方とお話する。カフェに置いてある本もサードプレイスの本など、興味深い内容のものが多かった。

20時から尾道駅のレストランで古本市の打ち上げ。実行委員会の方々から尾道や広島での様々な取り組みについてお話を聞いた。
ゲストハウスに戻り、早々に寝る。今回は行けなかったけど、尾道にはギャラリーもいくつかあるようだ。またの機会に行ってみよう。


24日

朝6時半起き。シャワーを浴びて、モーニングを食べて、高松へ向け出発。さすがに疲れているので、レッドブル2本飲む。まどと車の中でいろんな話をした。
レンタカーを返して開店。少しずつ発送準備や本の整頓をする。

minamoでやっているFOOLのポップアップへ。まどが今回モデルとして参加している。普段絶対に選ばない組み合わせの服を着ていてとても新鮮だし、かっこいい。
ダイゾー君が来て、ヴァネッサさんが置いていってくれた香港のzineの話。
休憩、吉行淳之介「日日すれすれ」読み終え、カルロス・カスタネダ「呪術師と私」読み始める。

今日はなんと、これからバイト。帰ったらもうぐっすり寝たい。

2019年11月20日水曜日

2019年11月19~20日

19日

朝9時起き。たくさん寝た。
「海を見たことがなかった少年」読み終え、ボリス・グロイス「アート・パワー」読み始める。

ネットで売れた分の本やカレンダーの配送をして、ジュンク堂の古書展に行く。堀江敏幸「ゼラニウム」買う。他にも買いたい本はあるけど抑えた。新刊を見て帰る。

昼ごはんを食べて、余った豆でコーヒーを作り、魔法瓶に入れて公園で読書。マスメディアとコンテンポラリー・アートの対比、キュレーターについて、ヒトラーの芸術観など、とても面白い。
「マスメディアは、今までのものとは異なっていて革新的で挑発的で本物であり権威的である芸術に視聴者を直面させるよう、その主張を絶え間なく更新している。逆に、芸術に関する制度は、そのような主張をいかなるものであれ無力化し、美学的平等性の確約を保持する。そして美術館は、平等主義に基づく過去の企図を私たちがそこで思い起こし、現代における趣味趣向の独裁制に抵抗する術を学びとる、まずもって主要な場所なのである」
日が傾いてくると、さすがに寒い。帰ってストーブにあたる。

まどが帰ってきたので、鍋を作ることにする。スーパーへ買い出し。カツオのたたきも、サクの状態で買うとかなり安い。一緒に料理をするのはかなり久々。水炊きをすだちポン酢で食べる。
食べ終わってから、通販で届いていた照明のダクトレールを取り付けようとするが、天井についた電源部分のシーリングが古いタイプのもので、交換が必要なことがわかる。

読書。スケッチブックに鉛筆で少し絵を描く。
バイト行って、帰ってからもパネルに白いペンキを塗った。


20日

寒くなったというのに寝室に蚊がいるようで、朝7時過ぎに目が覚めてしまい、そのまま起きることにした。
水仕事のせいか、右手の甲が荒れている。まどにハンドクリームを借りて塗る。
「アート・パワー」読み終える。100均でペンキを入れておくための瓶を買った。

開店。発送準備や、買い取った本の整理など。諸々お金の清算もする。

休憩中、豚の生姜焼きと、ゆで野菜を酢と醤油とすだちで和えたものを作る。
吉行淳之介「日日すれすれ」読み始める。「くわしくは省略」や「うまく思い出せない」といった、もやっとした言い回しになぜかほっとするのはなぜだろう。SNSでの、少ない文字数で伝えようとするのが当たり前で、曖昧なことを言えばすぐにアドバイスかツッコミの入るような空気に慣れてしまっているからだろうか。
スケッチブックに少し絵を描く。絵を描くのを基本の動作として、本は一呼吸ついた時に少しずつ読むというぐらいがちょうどいいような気がする。来年はスローリーディングの年にしたい。積読は溜まるが。

これからバイト。

2019年11月18日月曜日

2019年11月18日

昨日の夜、作業終えて料理。豆苗炒め、卵とベーコンの炒め物、粉ふき芋を作ってお酒を飲む。
まどといろいろ話す。先月末に実家に帰って、弟に空港から送ってもらった時、視界に入るものにやたらと反応しているのが気になった(「このばあちゃん歩くの遅い…」「信号赤ばっかりだ」など)。自分には弟が二人いて、兄弟三人全然タイプが違うけど、この性質は共通している気がする。まどにこのことを言うと、「カメラっぽい」らしい。自分の絵のタイトルの付け方にもその種の即物性(?)を感じるとのこと。

朝8時半起き。まどは文化祭の代休で今日は休み。
ごはんを食べて、カレンダー配送用の袋を買いに行く。A3以上のサイズのビニール袋は種類が少ない。大きめのカラーのポリ袋を買う。

開店。連絡ミスがあり、方々へメールを送る。
カレンダーの配送準備と、買い取った本の査定を進める。品出しまでなかなかたどり着かない。来月のレコード寄席のチラシも作らないと。

休憩中、ル・クレジオ「海を見たことがなかった少年」読み進める。地中海のさっぱりとした風(行ったことない)が心に吹き込んでくるようで気持ちいい。こういう小説を読んでいると、旅先で「なんでもない存在の自分」をしみじみと噛みしめる感覚がふとよみがえる。

まどがマルナカで鴨のローストを買ってきてくれた。うまい。

今日はこれからバイト。明日は定休日で、何も予定は決めていない。

2019年11月17日日曜日

2019年11月15~17日

また忙しくなってきた。日記を書き逃しがち。


15日

スーパーに行き、レモンと豆乳を買う。肉じゃがをたっぷり作る。
「マルセル・モースの世界」読み終える。

「些末事研究」の福田さん来てくれる。新しい号を早く出したいとのこと。楽しみだ。今のところの最新号「働き方怠け方改革」は、仕入れた分全て売り切れた。お金の清算をする。

いましろたかし「釣れんボーイ」読み始める。
バイトから帰ってすぐに寝る。


16日

午前中、病院に行って検査。異常なし。

開店。ゆっくりと作業。
店頭買取2件。そのうち1件は段ボール10箱。ありがたい。早めに査定を進めたいところ。
「釣れんボーイ」読み終える。

東京のデザイナー鈴木哲生君から、2020年版のカレンダーが届く。テッツォ氏はZINE HOUSEという2013年渋谷でZINEのイベントに自身のタイポグラフィをまとめた冊子を出していて、それをたまたま買って作品を知った。その場で会っていたかどうかは記憶が曖昧。その後2014年に企画した「Circle X 2」というグループ展に誘う。この展示は、今でもYOMSでZINEを扱っている河合浩さんや福士千裕さんにも参加してもらった。
http://www.tezzosuzuki.com/circlex2/
その時テッツォ氏はオランダに留学していたので、Skypeなどでやり取りを行った。結局きちんと面と向かって話したのはさらに翌年で、自分がもう高松へ引っ越すことを決めた後のことだったと思う。
カレンダーは30部送ってもらい、10部を店頭販売用に残し、20部をウェブショップに出すが、1時間半で完売。すごい。売れた分の発送が済んだら、追加納品をお願いしよう。

バイト。ル・クレジオ「海を見たことがなかった少年」読み始める。


17日

朝8時起き。

丸亀町グリーンマーケットにて出店。先月は岡山に行っていて出れなかったので2か月ぶり。寒くなってきたので、立ちっぱなしは疲れる。まずまず売れた。
いつも絵本を入れているトランクの金具についているネジの先が内側に飛び出していて、本を傷つけていたことに気づく。内側に木片でも当ててカバーできないだろうか。

戻る途中でうどんを食べていたら、まどから連絡あり合流する。まどはこの土日は職業訓練校の文化祭があり、ずっとフライパンでラスクを作っていたらしい。お疲れ様。イオンシネマにターミネーター新作を見に行くとのこと。
店に戻り、ネットで売れた本の発送準備、ネットショップの問合せ対応、出店時に出した本の整理、来週末の尾道での出店に向けゲストハウスの予約。やることが多い。

明日は大きめの厚手のビニール袋を買ってカレンダーの発送と、昨日お預かりした買取分の査定。

2019年11月14日木曜日

2019年11月14日

朝8時に起きるが、体がだるく、30分ほどゴロゴロする。
ごはん食べて外出。郵便局に行ってスマートレターを買い、本の発送。銀行にお金を預ける。帰って少し読書。

開店。品出しを進めつつ、zineなどの品出しも進める。KOURYOUさんの家船トークの時にお預かりしていた岸井大輔さんの戯曲集もやっと品出し。
店頭買取2件。うち1件は今年発売されたエンタメ系の文芸書が中心。意外とこういう本は入ってこないのでありがたいし、新しめなのがうれしい。

「美濃」読み終える。ちょうど来店されたお客さんから「普段どんな本を読んでいるんですか」と質問を受けたので、ここぞとばかりに「美濃」のすごさ、異様さを力説。

まどは今週末学校で文化祭のような催しがあるらしく、準備に追われている。スーパーに行き、ブリの照り焼き、わさび菜の胡麻マヨネーズ和えを作って晩ごはん。

「マルセル・モースの世界」(平凡社新書)読み始める。「文化人類学の思考法」や「発酵文化人類学」など、最近読んだ本の何冊かでモースの名前が出てきたところだった。岡本太郎との交流についても、まだそんなによく知らない。

今日はバイトもないので、これからiLにお酒を飲みに行こうかと思う。帰ったら絵を描きたい。

2019年11月13日水曜日

2019年11月13日

朝8時起き。
ごはんを食べて、絵を描く。紙にインク。おとといあまりうまくいかないかなと思っていた絵が良い方向に転がり、うれしい気分になる。さらにもう一枚完成。未完成の絵や、素材が視界に入る環境だと手が動きやすくなる。「これはだめかもしれない」と思った絵も、10分くらい見つめていると、次の一手への踏ん切りがつくことが多い。
昨日お好み焼きに使ったキャベツの千切りが余っていたので、レンジで少し蒸して、醤油、マヨネーズ、花椒、胡麻で和える。

ルヌガンガに行き、書肆侃侃房発行の「ほんのひとさじ」、K-BOOK振興会発行の「ちぇっくCHECK Vol.6」を入手する。「ちぇっく」にはキム・エランのインタビュー、サウダージブックス浅野さんのコラムも掲載。

開店。ネットで売れた本の発送作業。
先日本を売ってくださったお客さんが来店され、香川の植生の変遷についていろんなお話を伺う。
香川は元々松が多かったがマツクイムシの繁殖により激減し、そこにドングリのなる木が代わりに生え、結果それを食物とする動物が徳島の山奥から香川の街にまで下りてきたとのこと。近年香川では香西のイオンや高松駅など、海に近い施設にもイノシシが出没している。ドングリのなるような木は土に根をしっかりと伸ばすそうで、地盤の強化ならびに台風などの災害の被害減につながっているという良い側面もあるらしい。
また、屋島では昔「流下式製塩」という、竹枝やよしずに海水をかけて水分の蒸発を促し、塩分濃度を高める製塩技法がさかんに行われていたそうだ。その時代に竹を植え過ぎた影響で、屋島には今も竹やぶが多いらしい。以前屋島西町に住んでいた時、近所に「塩釜神社」という名前の神社があった(調べてみると、香川県各所に同名の神社はあるようだ)。屋島の地形や立地は、確かに製塩業には向いてそうだ。

休憩中、シーフードミックスと野菜の炒めものと、卵焼きを作る。
「美濃」読み進める。
「あのとき小説家の古田信次(だいたいは、こう書きつづけているところの私のことであるが、もちろん肝腎のところで違うことがあるのは御承知の通りである)はどうして気乗りのしない表情を示していたのだろう」
「息子が小説家というものになって、父親のあだ名のことを書いたり、ためた家賃を一年分ゼロにしてもらったときのことなど書きはじめる(とするとこれから虚実とりまぜて何を書きだすかもしれない)とは思ってもいなかった」
まるで語りの尻尾を掴ませてくれない。背筋が寒くなる。

9月のペーパートークに参加してくれた、台湾人のウーさんがご来店。普段は東京に住んでいるが、月末までゲストハウスで働きながら高松に滞在しているとのこと。台湾の同性婚に関するZINE(ペーパートークにも同じものを出してくれていた)を扱ってほしいということで、英中バイリンガル表記だったのでちょっと迷ったけど、3部だけ買い切りで扱うことにした。

工芸高校の汐音ちゃんが来てくれる。YOMSのことも取材してくれた「F3」を買い切りにて仕入れ。今月が推薦入試、がんばれ。俺もがんばる。

栗金商店の2人や、プシプシーナ珈琲のひろこさんも来て、今日も何かとにぎやかな1日だった。
これからバイト。

2019年11月12日火曜日

2019年11月12日

朝8時起き。この日はバイト以外特に用事なし。
ごはんを食べて、早速読書。「観光客の哲学」読み終える。ネットで売れた本の発送準備をする。

外出、仏生山温泉へ向かう。改めて調べると、この増税のタイミングで入湯料は100円増、ことでんの温泉乗車券は200円増となっていた。
瓦町駅着。電車に乗るつもりが、足はいつの間にか昨日も来たはずのジュンク堂の古書市へ。気持ちを抑え、高見順「三十五歳の詩人」(中公文庫)を購入。めくったそばから好きな詩が目に飛び込んできた。読むのが楽しみだ。昔の中公文庫は楽しいな。
電車の中で「山之口貘詩集」(岩波文庫)読み始める。

週末には人がいっぱいの仏生山温泉も、平日のオープン直後はさすがに空いている。室内の温かい湯舟に浸かった後に入る外の低温炭酸泉は本当に心地よく、顔をなでる晩秋の乾いた風は軽い旅愁すら醸し出す。中庭に植えられた紅葉の葉も、完全に色づいているというほどではないが、いかにも頼りなく枝にしがみついているといった体で、来たるべき冬をこちらに予感させている。なんだか文学的な気分になる。
温泉から上がり、コーヒー牛乳を飲みながら、入浴中に思いついたアイディアをもとに一つ漫画を描く。
「山之口貘詩集」読み進める。恋愛と貧乏についての詩は本当に情けなくて、これにひたりきってしまっても良いものかと躊躇してしまうけれど、すごく良い。

仏生山駅に隣接するカレー屋ヒッカリーさんで、鰆のケララカリー。ピクルスやアチャール(?)も5種類くらい乗った、とても手間のかかったカレー。ここ最近高松に南インド系のカレー屋さんが増えてきてうれしい。今度はまどと来たい。
駅の上りホームに来てみると、200円均一の古本コーナーがある。全て文庫本。青空市場的な雰囲気だけど、よく見ると堀田善衛や古山高麗雄の文庫本もある。今回は特に買わず。しかし、どなたが選書されているのだろうか。

瓦町駅に戻り、茎で花を買って、昨日開店されたトキワパーラーさんにお贈りする。じっくりお話をするのも今回がほぼ初めて。この通りもお店が増えてきたし、マップなんかがあったら良いですよねと話し合う。
スーパーに行き、まども帰ってきたので晩ご飯を作る。お好み焼きとナムル。うまい。
「山之口貘詩集」読み終え、小島信夫「美濃」読み始める。なんなんだろうこれは。真実なのか虚構なのか、真面目に書いているのかすら曖昧になってくる。「何それ?」「はぁ?」とか、つい声に出してしまった。しかし、本当に、むちゃくちゃ面白い。これはすごい。ずっと探してきた甲斐があった。
「あなたが私のことについて何を書かれていても私はいい、むしろ本望だ、というのは、あなたを信用しているからです。ただいくぶんかは、あなたが私どものあなたであるということが失われているように感じるものですから、この「信用」に実感がともなわないだけのことです」…いったいこの小説の何を信じれば良いんだろう。

今日はこれからバイト。「美濃」が面白すぎて、全然絵が描けていない。

2019年11月11日月曜日

2019年11月11日

朝8時起き。
今日はまども休みなので、一緒にパンとコーヒーとスクランブルエッグで朝食。リビングの照明をダクトレールに付け替えようかと話し合う。

ジュンク堂で行われている「秋の古書市」に行ってみる。福岡の本々堂さんによる選書。幻想文学、哲学などを中心に渋い品ぞろえ。豊富な在庫に、素直にうらやましくなる。ずっと探していた小島信夫の「美濃」(単行本版)を発見、しかも手頃な値段で大興奮。これだけでも来た甲斐があった。他に武井武雄「本とその周辺」、庄野英二「愛のくさり」、山尾三省「祈り」を購入。

一旦家に戻り、また外出。茎でめぐさんにお金を払う。めぐさん風邪をひいてて辛そうだった。自分もすぐ風邪をひくので気を付けないといけない。
ルヌガンガに行って、中村さんといろいろ話す。12月に香川の本屋界隈の人達で忘年会をやる予定で、中村さんが音頭をとってくれている。自分は幹事みたいな役割は苦手なのでありがたい。いろんな人たちが集まるようで楽しみだ。

店は昼間はまどが店番をしてくれることに。
紙にインクで絵を描く。久しぶりに描くので、そんなにうまいこといかず。数をこなすことが大事だ。
毛布にくるまりながら本を読む。午前中のひと雨でまた気温が下がったような気がする。そろそろストーブを出すべきか。

小島信夫「美濃」をパラパラとめくる。最近はどんなに目頭が熱くなった本でもできるだけ読み終わったら店の棚に出すようにしているけど、「美濃」はちょっと、しばらく手元にとっておきたい。
「先きをつづけたくても発表させてくれるところがないとしたら、どんなに私は幸福だろう。作品はそのように見放され、自分ひとりのものとなったとき、ちょうど人知れずローソクの下でつづられた遺書のように、存在理由をもつのだ。そのときをこそ私は待っていたのだ」

まどと店番を交代。料理やライフスタイルの本を中心に品出し。
斜め向かいにカフェとボックスギャラリーのお店「トキワパーラー」さんが開店。今日開店だったことを店番に入ってから思い出し、今日は伺えず。また今度。

これからバイト。明日は久しぶりにバイト以外はまるまる休み、どう過ごそうか。

2019年11月10日日曜日

2019年11月10日

朝8時起き。まどは色彩検定の試験へ。
久々にじっくり読書。尾崎一雄「単線の駅」読み終える。スーパーに買い物に行き、コーヒー豆を焙煎して、開店。

品出しを進める。この日商店街ではコスプレイベントが開催。フードや雑貨・クラフト系の出店も多くにぎやかだった。

まどの試験勉強が終わったので、長めの休憩をもらう。茎にお金を払いに行こうかと思ったが休み。コーヒー飲みながら、東浩紀「ゲンロン0 観光客の哲学」読み始める。最初高松に観光客として来て、今では店をやっている自分にとってはとても興味深い内容。

福岡の本々堂さんがご来店。明日からジュンク堂高松店で始まる「秋の古書市」に古本を出すため、来られているそう。失礼ながらこの古書市のことは全く知らなかった。明日の開店前に覗いてみよう。福岡の古本事情も少しお伺いする。

小松菜のおひたし、レンコンとにんじんの素揚げ、鶏ももの竜田揚げを作る。久しぶりに揚げ物を作った。スーパーにデザートも買いに行く。ルックチョコレートのワイン入りのがおいしい。

今日はバイトもないので、また本読んで、絵を描く。あさっての火曜日はバイトの他は何もないので、久しぶりにゆっくりできそうだ。

2019年11月9日土曜日

2019年11月08~09日

7日の日記を見たら、いろいろ書き逃している。
午前中にめぐさんが来て「古書店緑化月間」搬出。好評のうちに終了。またやりましょうという話をした。
「出張円盤レコード寄席」の開催が12/19(木)に決定。予約優先、15名限定。今回はタイムリーな「クリスマス編」。楽しみだ。


08日

朝8時起き。「ハックスレー短編集」読み終え、尾崎一雄「単線の駅」読み始める。「単線の駅」は単行本版で、函の装画も最高だし、本体表紙の明るい茶と背タイトルの水色、スピンの白の組み合わせも絶妙だ。夏になタ書で買ったもの。

ごはんを食べて、すぐ近くの某所へ出張買取の見積り。文学関係の単行本が中心。見積を済ませ一旦帰るが、時間もあるのでタクシーを使って引き取りまでやることに。最近ほぼ毎日、しかもけっこうな量の買取がある。ジャンルも幅広い。売れてくれ。

開店。ひたすら品出しと本の整理を進める。休憩中、野菜のオイスターソース炒めを作る。

翌日はペーパートークなのに、まったく印刷物を作っていないし、アイディアもわかない。仕方がないので「ドカベン100連発」(ドカベン〇〇編、をたくさん考える大喜利)をやる。つまらなくても汚点になっても、作らないよりまし。

バイト行って、帰りにコンビニでお酒のつまみを買う。明太マヨかにかま130円、それと10円のカルパスを3つ。麦茶割りおいしい。


09日

朝8時起き。
まどとモーニングに行く。まどは明日色彩検定の試験で、色見本を切り貼りして勉強している。絵の展覧会や、SNSについてなどいろいろ話す。まどが「Twitterは会話っていうよりもただの音って感じがする」と言っていたのが印象的。お互いに時間の余裕がある程度ないと、こういう取り留めのない会話のための時間をとるのは難しい。できれば週に一度、2時間くらいはこういう時間が取れたら良いなと思う。

戻って、本の整理やペーパートークの準備、弁当の用意など。開店して品出しを進める。

「良い移民」などの本を編集されている太田さんが来てくれる。ご購入されたカナダの移民についての本、なんと「この本に載ってる街に行ったことがあるんです」とのこと。すごい偶然だ。日本のイクラ産業の話を少し聞く。

ゆきのちゃんが、夏葉社の島田さんと一緒にやってくる。島田さんが来られるというのは聞いていたので、この日は緊張していた。夏葉社から出ている、尾形亀之助/松本竣介の「美しい街」は本当に好きな本。好きすぎるので、島田さんに対しても気持ちが前のめりになってしまうが、なんとか抑える。詩集「くもり」「信号機」を渡せた。
昨日まで佐渡に行っていたというゆきのちゃんが、「太宰治に「佐渡」っていう小説があって、すごく良いんですよ」と教えてくれた。読まなければ。最近木山捷平や井伏鱒二が太宰について書いた文章を読んで、本当に太宰は周りから愛されていたんだなあと、気になっていたところ。

韓国で出版をされているという方がご来店。日本語も堪能で、萩原朔太郎の翻訳をされたそう。世界各国の近代文学を韓国で出版されているとのこと。お互いの国の状況についても少し話す。ちょうど島田さんもいる時だったので、自分も知り合ったばかりだけど、ご紹介した。

ペーパートークは今回8名参加、10種類の印刷物が集まった。前回よりは少なかったけど、次回は年明けの開催ということもあるし、また増えそうな気がする。隔月ペースは「今回は間に合わなかったけど、次は出そう」とか、計画が立てやすくて良い。
閉店後、印刷物を出してくれた樺山さんと全さんと店でいろんなことを話す。香川で展覧会の企画をやっていくには、という話など。全さんはここ最近大阪や松山など遠方の古本市にも足を伸ばしたらしく、その話も聞く。
「ドカベン100連発」はただの大喜利なのに、「Twitterで見て気になってたんですよ」と言ってくれる人がけっこう多く、恐縮する。次はもっときちんとしたものを出したい。良く言えば、こういう間に合わせみたいな印刷物も集まってしまうのがペーパートークの面白さと、言おうと思えば言える。

今日はなんだかとてもいろんな話をした。太田さんや島田さんとももっと話したいことがあったけど、時間が足りなかった。

片付けは明日にして寝ます。

2019年11月7日木曜日

2019年11月07日

朝8時起き。
「コーヒー こつの科学」読み終え、「ハックスリー短編集」(新潮文庫)読み始める。最近は小説以外の本を読むことも多いので、久々に物語を目で追っているとなんだかほっとする。
郵便局と図書館に行き、帰って本の整理とコーヒーの焙煎。

開店。週末に買い取った本をひたすら品出し。昼に買取をご依頼されたお客さんが店の様子を見てくれてうれしい気分になる。自分はそんなに大量の本を売ったことがないけど、自分の持っていた本が古本屋の棚に加わり、雰囲気を作っていく様子を見るのはけっこう楽しいかもしれない。

休憩中、スーパーに買い物に行き、霜降り明星ANN0聞きながらトマト煮込みを作る。せいやの「ラジオをやっている時の岡村隆史」のモノマネが本当に面白い。フリートークのテンポの良さにも思わず「おぉ」と声が出る。だましうちも聞いていくべきか。

最近よく来てくれるご年配のお客さんといろいろ話す。何か文章を書かれているようなのだが、内容は教えてくれず、「自分はどんなん書くん?」と聞かれたので詩を書いていますと答えたら、詩集を見てくれて「自分はロマンチストやな」と言ってくれた。八木重吉や寺山修司の話などする。このところ、年齢の離れたお客さんと落語や古本などの話をすることが多く、楽しい。古本屋はいろんな世代のお客さんが来る商売だなあと実感。

今日はバイト無し。スーパーで香川県産の小ぶりのシークワーサーを買ったので、焼酎にしぼって飲んでみようと思う。
明日は朝9時から出張買取の事前見積り。

2019年11月6日水曜日

2019年11月04~06日

忙しくて、日記書いたり絵描いたりするタイミングを見失っている。


04日

小倉ヒラク「発酵文化人類学」読み終える。

昨日店頭買取で持ってきていただいた方から、さらに買取依頼あり。

夜は村上巨樹さんによるミャンマー音楽トーク。ベースとなる曲はありつつも、そこにいかに自分なりのアレンジを加えて演奏するかが問われるらしい。そのためとんでもない奇形化された演奏が生まれたりもする。お客さんでいらっしゃった、徳島で浄瑠璃をされている方も「そういう部分はまさに浄瑠璃と重なる部分がある」とおっしゃっていた。こういった「外し方」にセンスを見出すのは、東洋ならではの感覚なのだろうか。


05日

今日は定休日。レンタカーを借りて出張買取2件お伺いする。旅行や暮らしの本、文学関係など。図書館に本を返却。
少し時間があったので、丸亀まで行って中津万象園でevala/鈴木昭男「聴象発景」展を見る。evalaのサウンドインスタレーションとても良かった。庭園も小さい中に様々な展開があって楽しい。

家に戻って、まどとraiへ。絵の活動を高松でどうやって進めていこうかという話。いろんな知人に高松で展覧会をしてほしいという気持ちはあるけど、果たして何を還元できるだろうか。東京に住んでいた頃は自分は呼ばれる側で、「絵がきっかけになっていろんな土地に行けるのは楽しい」と思っていた。しかしいざ自分が呼ぶ側になってみるとなかなか苦しい。自分の今の生活から絵が遠いものになっているせいで、臆病になっているのだろうか。こういう話は、以前OFの行司君とも少しした。

iLへ行ってプロジェクターを返し、店に戻って作業。バイト行って、また12時半くらいまで作業。石脇智広「コーヒー こつの科学」読み始める。シャワー浴びて寝た。


06日

朝8時半起き。
ごはん食べて、銀行とスーパー行って、10時半から開店。昨日の出張買取の本の査定と品出しを進める。

出張買取依頼さらに2件。うち1件はまたかなりの量がありそう。まずまず近所なので、一度下見をさせていただくことに。

今日はポリ裏でフードイベントが行われていた影響か、閉店間際にお客さんが多かった。一見さんがけっこう買ってくれたりでうれしい。
これからバイト。

2019年11月3日日曜日

2019年11月02~03日

02日

朝7時半起き。疲れているはずなのに、けっこう早く起きれた。
洗濯して、まどとモーニングを食べに行く。「鏡花短編集」読み終え、荒木優太「これからのエリック・ホッファーのために」読み始める。まどは色彩検定の勉強。

開店。品出しや、もろもろ連絡、ネット出品事務作業など。
火曜日に出張買取2件。明日も店頭買取1件。昨日も店頭買取と寄付が各1件。なかなか出ていくお金も多い。さばいていかなければ。

休憩中、カレーを作る。実家から送ってもらったさつまいもを入れてみたら、意外とおいしかった。

店を閉めてバイト。バイト中いろんなアイディアがわいてきて興奮してくる。
帰って、「これからのエリック・ホッファーのために」読み終えて寝る。


03日

朝8時半起き。
まどはこの日粟島へ。行き帰りの電車・バス・船の時間を調べる。
ごはん食べて、小倉ヒラク「発酵文化人類学」読み始める。

開店。火曜日の出張買取のためにレンタカーを予約する。

先日本を売ってくださった、愛知県にお住まいのお客さんがご来店。Paper Talkに出すための印刷物を作ろうと考えているとのことで、とてもありがたい。なぜか新潟の気候の話になる。北陸や東北は寒いし雨も多いけど、育まれる詩情はとても豊かだ。
落語の話題で盛り上がった年配のお客さんより、落語のCDをいただく。これを機にいろんな噺家の落語を聞いてみよう。

店頭買取2件。自然科学、社会学、農業、林業、民俗学など。最近出版された話題の本も多く、ありがたい。査定を進める。

休憩中「発酵~」読み進める。甲州ワインの歴史の話がとても面白い。普段ほとんどワインを飲まないこともあって、国内でこんな独自の進化・細分化が進んでいるなんて知らなかった。

サウダージブックスの浅野さん来てくれる。ZINEやリソグラフの話など。香港のヴァネッサさんのZINEを見てもらう。

これからバイト。

2019年11月1日金曜日

2019年10月28日~11月01日

10月28日・夜

KOURYOUさん、岸井大輔さん、陸奥賢さんによる、KOURYOUさん作品「家船」をめぐってのトークイベント。ギリギリでプロジェクターも間に合って良かった。終わってから12時くらいまで飲む。


10月29日

朝4時起き。真っ暗。雨の中、高松から高速バスで関空へ。ユルスナール「ハドリアヌス帝の回想」読み終え、植本一子「かなわない」読み始める。
関空着。新潟空港へはpeachで6000円ほど。時間にかなり余裕があったので朝ごはんを食べる。気流の乱れにより、離陸に若干の遅れ。
弟に空港で拾ってもらい、実家に向かう。8時間半ほどで着けた。

「かなわない」読み終える。途中漫画家の方との、深層意識を優しく掘り下げていくようなやり取りに、とても感じ入ってしまった。自分の余裕の無さ、コミュニケーションへの苦手意識、親や故郷への複雑な感情なども、根本は「寂しい」という感情からきているのだと思う。「自分は寂しい」ときちんと認識するのは大切なことだ。つい「うまくやれた」「だめだった」というふうに考えてしまいがちだけど、評価の尺度を自分の外側に置きすぎてしまっているのではないか。
クレア・ビショップ「人工地獄」読み始める。

詩が2つできる。SETOUCHI ART BOOK FAIRに出店した時、詩集「くもり」を毎日のように寝る前に読み返している、というお客さんがいらっしゃった。ありがたい。これからも少しずつ書いていきたい。

納骨式、通夜。この日は伯父夫婦と式場に泊まった。


10月30日

式場にて朝ごはん。火葬場へ移動し、お寺でお経をあげてもらい、お骨を拾って、また式場に戻り、お葬式は終了。弟に新潟駅まで送ってもらう。

新幹線で帰ろうかとも思ったけど、大阪への夜行バスが取れたのでやめにする。
レンタサイクルを借りて古町へ。気になる喫茶店が多い。老舗だけでなく、若い人がやっているところも良さそうな雰囲気。ポッポ焼き(新潟・下越地方の名物で、もちもちした食感の黒糖蒸しパン。基本屋台でしか売っていない)を買って食べる。
北書店に行く。見たことのないリトルプレスがたくさんで楽しい。常盤新平「遠いアメリカ」、山川直人「ハモニカ文庫と詩の漫画」購入。
古町の新刊書店・萬松堂と、万代の紀伊国屋書店をのぞく。紀伊国屋はビルの6階にも関わらず、かなり人が入っている。ポップなども多く楽しい店内。
10年くらい前、東京・高円寺の「素人の乱」界隈でよく遊んでいたyoyoさんに連絡を取ってみる。yoyoさんは8月から新潟市の沼垂テラス商店街にmountain groceryというヴィーガンレストランをオープンした。20時に用事が終わるとのことだったので、駅前で待ち合わせして少しだけ会うことに。沼垂も行きたかったけど、yoyoさんのお店を含め水曜は定休日のお店が多く、今回はやめにした。
ゆきのちゃんに教えてもらった新潟駅前の「安兵衛」に入って、一人で呑む。冷酒、マダイ刺、村上産の鮭とば、きゅうり。二本目に吉乃川の新酒を頼んだら、頭と体にズンと重量がかかった。新潟の酒を飲んでるなあという感じがする。さっそく「ハモニカ文庫と詩の漫画」を読む。たまらない。
新潟駅の南口ロータリーでyoyoさんと立ち話。高松で古本屋をやっているというのは全く知らなかった様子。yoyoさんは地域おこし協力隊として、妻有や糸魚川のあたりにいたようだ。15分ほど駆け足で話し、大阪行きの夜行バスへ飛び込む。会えて良かった。次はお店のほうにも行きたい。
バスの中で、そのまま「ハモニカ文庫と詩の漫画」を読み終える。


10月31日

朝7時半ごろに梅田着。電車で三ノ宮に向かう。モーニングを食べて、サウナに行こうか迷ったけどやめて、本を読む。
神戸周辺の古本屋さんをめぐる。神戸元町みなと古書店、三ノ宮駅前古書店、口笛文庫、花森書林。花森書林さんの新刊や手ぬぐいや雑貨の並べ方は本当に面白かった。雑然としているようで、とても風通しの良い雰囲気が流れている。上林暁「聖ヨハネ病院にて」、西成彦「新編 森のゲリラ宮沢賢治」、いましろたかし「釣れんボーイ」、ヘンリー・ミラー「南回帰線」、「田中小実昌ベスト・エッセイ」、多和田葉子「尼僧とキューピッドの弓」など購入。
昼ごはんは三宮駅高架下にある「長野屋」でカレーそば。馴染みのお客さんが多い。もったりした、あんかけのような質感の独特なカレーがかかっていた。

電車で岡山へ向かう。ローカル線。
「人工地獄」読み終える。芸術作品と参加者・鑑賞者との関係における政治性を様々な角度から検証していて、とても面白かった。この間読んだ「地域アート」にもクレア・ビショップの名前が頻出していて、内容的にも重なる部分が多い。
「鏡花短編集」(岩波文庫)読み始める。

2時間半ほどで岡山着。モモチャリでOFへ。街はハロウィンで沸き返っている。
個展に出していた絵の搬出。売り上げもいただく。岡山にOFが無かったら、自分が絵に再び意識的になるのはもっと先になっていたと思う。感謝。
OFの行司君と成田家に移動して打ち上げ。途中、ラウンジカドの成田さんも合流。ハマチ巻きやあんこうのから揚げなど、少し珍しいものを頼んでみる。どれもおいしい。岡山は、ギャラリーなどの環境作りも含め、美術をやることに関して能動的に考え動いている人が多い印象。自分も何か、もう少しキレのある動きができればなと思う。

23時頃ようやく自宅に帰る。まどと少し話して、荷物を片付けて寝た。


11月01日

朝8時半起き。ごはん食べて、図書館に本を返し、銀行にお金を入れる。

ネットでけっこう本が動いている。発送準備。品出しも少し進める。出張買取依頼が1件、店頭買取1件。
休憩中、隣りの美容用品屋さんが「本あげるよ」と言ってくれていたので、取りに行く。本が増えてきたな。スーパーへ買い物に行く。エビチリ、小松菜おひたし、粉ふき芋を作った。

4日月曜(祝日)の夜は、トークイベント「ミャンマー音楽の謎めいた世界へ」。今日さらに2名様予約が入る。楽しみだ。

2019年10月29日火曜日

2019年10月25~27日

25日

朝6時に起き、玉藻公園へ。今日から3日間SETOUCHI ART BOOK FAIRで出店。
7時にミーティングを終え、会場設営を手伝う。屋内で机を運ぶくらいかなという予想をしていたが、土砂降りの中のぼりの組み立てや芝生広場でのテント設営などハードな作業を行うことに。甘かった。着ているレインコートはなぜかビリビリ破れ、靴もぐしゃぐしゃになる。
店に戻り、タクシーで本を運び、披雲閣内の「蘇鉄の間」にて出店ブースを組み立てる。ほどなくsolowの宮脇さん、なタ書の藤井さんも来るが、2人とも忙しいようで、すぐにいなくなってしまう。「蘇鉄の間」はトークイベント会場になっており、高松古本勢はその隅で小さくブースを構えているという状況。
開場と同時にたくさんのお客さんが披雲閣へと流れ込んでくる。午後から天候は回復した。売り上げはそこそこ。

四川からやってきたファンさんが今日もやってきた。暇なのか店番を手伝ってくれる。翻訳サイトや筆談も交えつつ、いろいろ話した。成都にはzine shopは無い(と思う)。四川と上海は2000kmくらい離れてるけど、飛行機で行けばそれほど高くない(13000円ほど)。日本の物価はかなり高い。ここ数ヶ月単発でデザインの仕事をしてお金を貯めた。日本への旅行は、そんなに流行っているようには感じない。などなど。
「たくさんの中国人がこのアートブックフェアにもスタッフとして関わってるよ」と伝えたら、「多分台湾人だと思う」とのこと。「日本は今台湾旅行がブームだよ」と言うと「私は台湾行けないからなあ」と言われる。中国と台湾の国交が断絶していることが頭に入っていなかった。「ごめん、中国人・香港人・台湾人の見分けがつかなくて」と言うと「大丈夫大丈夫」と明るく返してくれて、ひと安心。ファンさんは日常で台湾人と交流することがほぼない。日本のアートブックフェアでたくさんの台湾人が関わっている様子を見て、どう感じたのだろうか。

店に戻って伝票処理、お金の計算、ネットで売れた本の処理。


26日

9時に披雲閣へ。欧米からの観光客が多い。カード決済が多く、Squareを持って行って正解だった。天候は一日通して晴れ。昼間は戸が開けられていい風が吹いていた。10~20時の10時間出店は体力的にしんどかったけど、売り上げは上々。入荷したばかりの洋書絵本や民藝関連本が売れてうれしい。

トーチプレス網野奈央さん×IANN BOOKSキム・ソヨンさんによるアジア各国写真シーンについてのお話、平野甲賀さんの和田誠さんとの思い出、石川直樹さんの数々の壮絶なエピソード…トークイベントどれも面白かった。

まどと時宅へ。この日はまどの誕生日だったので、お祝いする。

伝票処理、お金の計算。
父から、ばあちゃんが亡くなったと連絡ある。


27日

朝、父に電話。納棺は29日14時から。お葬式は30日昼とのこと。
出店やりつつ、今週の予定を調整したり、飛行機やバスの予約をしたりする。朝早くのバスで関空に向かえば、納棺には間に合いそう。帰りはバスで大阪まで行き、途中岡山へ寄って、個展の搬出をやって高松に帰ることにした。
この日の売り上げはそれほどいかず。宮脇さんの車に荷物を載せてもらい、店に戻る。

ラーメンを食べてiLでビール。プロジェクターを借りる。イッペンさんも来ていろいろ音楽の話。イベントや帰省の準備をしたかったけど、お酒がまわって疲れてしまい、早めに寝る。


28日

8時起き。シャワー浴びてごはん。外に出て、靴下と、プロジェクターとパソコンをつなぐケーブルを買う。戻ってプロジェクターのリハ。うまくいく。

コーヒーの焙煎をやって開店。店頭買取分の本の査定。さらに店頭買取1件。ほんの少しだけ品出し進める。

これからKOURYOUさんの瀬戸芸出品作品「家船」をめぐるトークイベント。

2019年10月24日木曜日

2019年10月24日

朝8時起き。雨が降っている。
ごはん食べて、「地域アート」読み終える。銀行にお金を預けて、スマートレターやビールの買い足し。国保払う。

雨というのもあってかあまりお客さんが来ない。落語を聞きながら作業。三遊亭圓生の怪談。「死神」とか、子どもの頃に何度も聞いたはずの話なのに、語り口や間合いでこんなにもひやりとしたものになるんだな。

昨日買い取った本の中から、郷土玩具関係の本を中心に品出し。明日のSETOUCHI ART BOOK FAIRに出す予定。「四国のおもちゃ」(四国新聞社、1977年)は芹沢銈介の装幀。香川県の章に掲載されている滝宮天満宮のうそ鳥人形が目に留まる。以前入った讃岐おもちゃの会の機関誌「ふりつち」にも、うそ鳥人形の版画が表紙になっている号があった。かわいい。
https://tokushimagoshuin.com/kagawa-takinomiyatenmangu-usokae

休憩。春風堂でエクレア100円セールだったので2個買う。
料理しながら霜降り明星ANN0。フリートーク最高に面白い。粗品の合いの手を入れるテンポが的確すぎて、思わず笑ってしまう。「相方が焦ってるのを見るのは最高に面白い」と言ってお互いを散々茶化しあってるのに、なんだかんだ丸く収めて嫌味な雰囲気に終わらせないところとか、本当にすごいなと思う。instagramにもJapanese comedian "Shimofuri Myojo" do the best on their radio program.と英語で投稿する。野菜と鶏肉をソースやケチャップやハーブでドチャっと炒めて晩ごはん。
ユルスナール「ハドリアヌス帝の回想」読み始める。

SABFに向け選書。zineをこの機会にたくさん売りたい。名著復刻全集の児童文学ものも多めに持って行くことにする。硬めの本も売れたら、人文書も足してみることにしよう。

雨なのにこれからバイト。
明日はSABFの会場設営の関係で、朝6時には起きないといけない。

2019年10月23日水曜日

2019年10月22~23日

22日

朝9時起き。
ごはん食べて、まどと図書館へ。高価でなかなか買えない芸術関係の本や、店に入ってもすぐ売れてしまうような話題の人文書などを借りる。古本屋でばかり本を買っていると、どうしても本棚が文学ばかりになってしまう。本当はもっと新刊を買えれば良いのだけど、なかなか。

藤田直哉・編「地域アート」読み始める。28日の家船トークまでには読み終えたい。

今日は火曜で本来定休日だけど、祝日だし、週末に休み気味だったので、開けることにした。開店直後に店頭買取一件。お客さんは多い。

以前出張買取でお伺いしたお宅のご夫婦が様子を見に来てくれる。ご主人はミステリーとSFに本当に詳しく、その方面に疎い自分は買取の時に冷や汗をかいた。今年の春先の話。その時の影響で、シムノンなどを読んだりしている。今日も吾妻ひでお、神代辰巳、ムージルなどいろんな話をして、たくさん買っていただいた。「本の話は楽しいね」と言ってくれる。「いくら読んだって、キリないんだ」とも。

夜はiLに行く。YPYとDon't DJのライブ。YPYはTASCAMのMTR3台使い、使用するカセットも多めで、展開豊富な内容。Don't DJはターンテーブルのアームを浮かせて固定し、輪ゴムをはじく音を拾うピックアップとして使っていた。
四川から来たという女の子と話す。zineを作っているらしい。四川にzineを扱っている本屋さんはないかと聞くと、banana fishというお店を教えてくれた。
http://www.a-perfect-book-for-bananafish.com/
今About Usのページを見ると、四川ではなく上海にあるお店のようで、日本の作家のものも多数扱っている。なんだか聞き覚えのある名前のような気もしてきた。


23日

朝8時半起き。スーパーに行く。
鮭の切り身を焼いて、卵焼きと、野菜炒めを作る。

今日も、開店直後に店頭買取1件。郷土玩具関係など、ありがたい。今週末からのSETOUCHI ART BOOK FAIRに持って行こう。

昨日会った、四川からやってきたファンさんが来てくれる。先日香港のヴァネッサさんが置いていってくれたZINEを見て「すごい!写真撮っても良い?」と反応してくれた。「香港の現状については、正直あまり詳しくない。政府と民間人の間には温度差があるし、政府のことについてはみんな疑問を持ってるよ」とのこと。ヴァネッサさんのZINEを中国の人が見たらどう思うんだろうか?と気になっていたので、とてもうれしかったし、店を通してやりたかったことの一つがこういった会話なのではないか、という気がした。
自分は中国、香港、台湾、朝鮮の近現代史について知らなさすぎる。日本の過去の行いについても。

休憩中、「地域アート」読み進める。東京から離れた時はアートと心理的にも距離を置きたい気持ちがあったけど、芸術や歴史について勉強して自分の中の考えを深めていかないと、腐っていくばかりだ。

今日はこれから少し品出し進めてバイト。

2019年10月21日月曜日

2019年10月20~21日

19日夜

バイトから戻り、シャワーを浴びて絵に取り組む。
なんとなく三四郎と霜降り明星のオールナイトニッポンを聞いてみたらとても面白かった。三四郎は2部時代初回から熱心に聞いていたけど、いつの間にかラジオ自体そんなに聞かなくなってしまっていた。またいろいろ聞いてみよう。


20日

朝9時ごろ起きる。岡山に行くので、お店は休み。
片原町の喫茶店でコーヒー飲んで、岡山へ。マリンライナーの中で木村荘八「東京の風俗」読み始める。最近落語を聞いているというのもあり、昔の東京の話が興味深い。

モモチャリを借りて、Quiet Villageというカレー屋さんへ。なんと行列。読書しつつ並ぶ。「東京の風俗」読み終え、庄野潤三「紺野機業場」読み始める。
30分ほど待って店内に入ると、とてもきれいで雰囲気の良い店内。壁にはMartin Dennyのレコードと大竹伸朗の展覧会ポスター、CD棚にはSTUDIO ONEやTROJANのコンピレーション。チキンとダルの2種盛りを頼む。フレッシュな酸味が効いていておいしい。並んだ甲斐があった。自分たちがオーダーしたタイミングでチキンはなくなってしまった模様。

西口に出て、Satelliteへ向かう。奉還町は古くからある商店街の中に、リノベーションを施されたおしゃれなお店がたくさんある。ギャラリースペースで行われていた平子雄一さんの個展を見て、大竹伸朗やLaura Owensの作品集を見た。高松は絵画作品の図録を扱っている本屋さんが少ないので、貴重だ。

OFへ。けっこうな距離を移動したので、疲れてしまった。岡山市街は広い。持ってきた絵を追加する。また壁面の密度が増した。京都のシャイスケさんが作っているフリーペーパー「めりす」を入手。

蔭涼寺というお寺で、折坂悠太さんと青葉市子さんのライブを見る。お寺でのライブってどんな感じなんだろうと思っていたら、ものすごく良い音響でびっくりした。モニタースピーカーは住職さんの手づくりらしい。アンコールではデュエットも。お2人とも素晴らしい、圧倒的な歌声。
折坂さんがMCで、祖母の法事でのお線香や、奥さんの胎内にいる子どもがお腹を蹴る感触を元に、「境界を超える行為」について話していた。生と死だけではなく、様々な事柄の間にある境界について。楽器を鳴らして歌うなどの表現行為も、とかく分断などが容易に起きてしまう今の世の中において、何かと何かの境界を叩くような作用があるのではないか、という話。

ライブが終わり、居酒屋で焼酎。「成田家」に行きたいが休みだった。街のあちこちが、ラグビー日本代表の健闘に沸いている。
帰りのマリンライナーの中で、「紺野機業場」読み終える。


21日

朝9時起き。
ごはん食べて、昼の弁当を作る。焼き鮭、小松菜のおひたし。

開店。中国からの観光客が多い。値切り交渉が始まるが、粘り強く否を主張する。
神奈川からサンズイ舎森さんがご来店。週末は岡山で瀬戸内ブッククルーズに出店されていた。関東での本に関する様々な取り組みや、名古屋で本屋さんをまわってみてのお話などを伺う。

まどと店番を交代し、ビーフカレーを作る。料理中に霜降り明星オールナイトニッポン0、やっぱり面白い。気が紛れる。

夜はさっこの月例ライブ。翌日は祝日ということもあってか、お客さんは多かった。今回はお客さんに五線譜をまわして音譜を適当に書いてもらい、その楽譜を元にピアニカを吹いて、適当に書いてもらった言葉を元に、ギターで歌を唄っていた。なんでもその場で組み立ててしまう。すごい。

今日はバイト休み。
明日は火曜日だけど、祝日なので開ける予定。夜はiLへライブを見に行く。

2019年10月19日土曜日

2019年10月19日

朝7時起き。まどは完全に早起きが板についた様子で、朝から書類の整理に取り掛かっている。

吉増剛造「怪物君」読み終える。最初に本を開いた時は「これは読むというよりも、浴びる、といった感じだな」という印象だったけれど、頭からきちんと読んでみた。しかしあえて「読んで」みた、と括弧書きしたくなるような、通常の読書とはかけ離れた体験。

洋服をかけている3階の突っ張り棚が崩れてしまい、まどと直す。服を少し捨てよう。

郵便局、銀行、スーパーとまわって家に戻り、タコミート作り。具はひき肉、玉ねぎ、ピーマン。味付けは塩、ケチャップ、オイスターソース、オールスパイス、白コショウ、クミン、ガラムマサラ。10分ちょいしかかからないし、ほぼ間違いなくおいしくできるので良い。

ノートにマーカーで少し絵を描く。

開店。絵本を中心に品出しする。買取依頼のメール1件。ありがたい。
休憩中1時間ほど寝る。

来週末のSETOUCHI ART BOOK FAIRへの出店の告知をする。改めてウェブサイトを確認してみると、ブースの数がすごい。yomsはメイン会場の披雲閣ではなく、公園の入り口近くのエリアでの出店。盛り上がってほしい。
https://setouchiartbookfair.com/

詩集「くもり」「信号機」増刷。明日岡山に持って行く。OFの行司君に聞いてみたところ、「くもり」のほうが売れているそうだ。こっちのほうが柔らかめの詩が多いかもしれない。

今日はこれからバイト。明日は岡山へ折坂悠太さんと青葉市子さんのライブを見に行くので、お店は休み。

2019年10月18日金曜日

2019年10月18日

朝9時起き。8時間近く寝たので、頭がけっこうすっきりした。
ごはん食べて、シャワーを浴びて、午前中はだらだら過ごす。

ルヌガンガの中村さんが、注文していた「本の雑誌」を持ってきてくれる。今月号はマイナー・ポエット特集。
少しめくると、巻頭の鼎談で岡崎武志さんが「日本の文学」の内田百閒、稲垣足穂、牧野信一の巻について言及している。昨日ブログに書いた本だ。だからといって何がどうということもないのだけど、なんとなくうれしい。
夏葉社の島田さんが、上林暁や埴原一亟が若い人に共感を呼んでいるのは、今の社会情勢があってのことではないかと言っている。確かに。先日買取で野坂昭如がたくさん入って、少しだけ読んでみたら、野坂のリアリズムはなんだか読んでいて辛くなってしまった。ある程度の距離感がないと、作品の重厚な空気に自分が飲み込まれそうな気がしてしまう。ひたっていられるくらいの気持ちの余裕があれば楽しめるのだけど。
内堀弘さんの文章では、尾形亀之助がマヴォに参加していたことを知る。なんで今まで知らなかったんだろうか。村山知義の神奈川近美での展覧会にも行ったのに。どうもいろいろと抜けてしまっているらしい。もっと調べないと。村山知義の交友関係と創作活動の幅の広さは本当にすごいな。

28日のトークイベント「家船の可能性を巡って」に出演される、劇作家の岸井大輔さんと観光家の陸奥賢さんのインタビュー記事を読む。
https://synodos.jp/culture/14752/2
http://hibinokeiko.blog.jp/archives/24907308.html
お2人とも、戯曲や観光の中に含まれる要素を解体して様々な事象に適用し、活動を展開している。KOURYOUさんの作品からどんなお話が引き出されるのか楽しみ。

BOOKSHOPLOVERの和氣さんご来店。ZINEコーナーを興味深くご覧になっていた。店舗紹介用にスマホで映像を撮影していて、手慣れたカメラワークに驚く。

Eric DolphyやOrnette Coleman聞く。ジャズ喫茶に行ってみたい。

千葉雅也「勉強の哲学」読み終える。身近な日常会話への比喩、細かく立ち止まって復習しながら進んでいく文章がとても親切でわかりやすかった。

今日もこれからバイト。雨なのでどうにもだるい。

2019年10月17日木曜日

2019年10月17日

朝7時半に起きる。
もう朝のうちは寒くなった。というか、9月いっぱいまでが暑すぎたのだろう。台風が過ぎてから、秋を通り越してもう冬の空気が迫ってきた。あっという間にストーブが要り様の季節になりそうだ。
朝ごはんを食べて、「私小説名作選 下」を読み終え、きんぴらごぼうを作る。
絵を進める。板に不定形の形を鉛筆で縁取り、白の絵の具で塗りつぶしていく。どうなるかわからないけど進めてみよう。

開店。品出しを進める。スリップ作り。
ゆきのちゃんが来てくれて、チラシをお願いする。

休憩中、田尻久子「みぎわに立って」読み終える。
葛西善蔵や牧野信一について調べる。中央公論社の「日本の文学」に、三島由紀夫は内田百閒、稲垣足穂と共に牧野信一作品を収めている。
https://hyakkenn09.hatenablog.com/entry/2018/12/29/182310
絵の続き。大きめの絵を作っている時は、「ここを塗りつぶす」「ここに細かく線を引いていく」と一手一手に時間がかかり、絵を描くというよりも作業をしている感覚のほうが増していく。ちょっとした要素が画面の構成を決めていくような、小さめのドローイングなどを並行して描いていくのがちょうどいい気がする。ぼんやりとしたアイディアも、ノートにメモしておくなどして取りこぼさないようにしたい。

これからバイト。

2019年10月16日水曜日

2019年10月16日

朝9時半起き。昨日けっこう動き回ったせいか疲れている。
ごはん食べてチラシまわり。美術館に掛け合ってみるが、有料イベントの場合は行政からの後援があるものでないと配布はしかねる、とのこと。この調子だと他の公共施設での配布も厳しいか。

昨日の日記を読んだ方から、精神疾患や発達障害について義務教育の時期から教えていくのは、レッテル貼りやいじめにつながる可能性もあり難しいのではないか、との意見をいただく。確かに。

開店。ネットでけっこう売れている。発送準備を進める。品出し。
1階に移転してから、年配の方のご来店が増えた。そろそろ家にある本をどうするか考えないといけない、とおっしゃる方も多い。たまに高松の昔の本屋事情など、貴重なお話も聞けたりするのはうれしい。

高松工芸高校の汐音ちゃんとアシュリーが、完成した雑誌「F」を持ってきてくれる。取材・撮影・編集・デザイン全て自分たちでやった力作で、文化祭にて販売するそうだ。本屋特集ではyomsもたっぷり1ページ取りあげてくれている。2人はいつもかしこまっている感じがなくて、のびのびしていて良い感じ。藤浩志さんや高嶺格さんのインタビューも載っていて、とても読み応えのある1冊。

宮脇さんと稲盛さん来てくれる。2人とも久々。いろいろ話す。稲盛さんは祖谷という徳島のものすごい山の中に住んでいる。毎年冬は電気代がかかってしょうがないので、この冬は屋根裏部屋を作って、そこで炭やランプで暖をとりつつ過ごしてみようと思っているとのこと。面白そうだ。

栗金商店の2人が来てくれる。みきちゃんやまどがこないだ行ったしゃぶしゃぶ食べ放題の店に行きたい。
なんだか友達がたくさん来て、にぎやかな一日。

まどがかなり疲れている様子なので、今日はずっと店番。
クッツェー「マイケル・K」読み終え、中村光夫・選「私小説名作選 下」(講談社文芸文庫)読み始める。

今日もこれからバイト。売上げの良かった日は行くのが少し億劫だ。

2019年10月15日火曜日

2019年10月15日

朝8時起き。
「大人のアスペルガーを知る本」読み終える。アスペルガーの人は話に飛躍が多く、まとまりが乏しかったりするため、統合失調症と誤診されてしまうことも多いそうだ。こういう本を読んでいると、もっと義務教育のレベルから精神疾患や特質について理解を深めることが必要なのでは、と感じてしまう。自分も思春期の頃は「普通にしてろ」と言われてもどうすればいいのかがまるでつかめず、自分は落ちこぼれなのではないかと恐怖していた。
クッツェー「マイケル・K」読み始める。

チラシを増刷し、ビールやスマートレターの買い出しに行く。
久々に料理。ピーマン、じゃが芋、玉ねぎ、鶏肉をニンニク、塩、豆板醤で炒める。卵焼きも作った。
自転車に乗ってチラシを置いてもらいに行くが、ゲストハウスはちょうど昼過ぎは開いていないところが多く、図書館や美術館も閉館日だったりで、あまりまわれず。パン屋さんのイートインで休憩。
帰って少し絵を描く。インクでケント紙に1枚。

ここのところ週末に休むことが多いので、今日は本来定休日だけど17~21時でオープン。
サニールートコーヒーのシュンさんが来てくれる。サニールートも火曜が定休日。いざ休みでゆっくりお店をまわろうと思ったらそのお店も休みということが、けっこうある。ルヌガンガも火曜休み。
今日も観光客が多い。台湾から来たという方が、この間香港から来たヴァネッサさんが置いていったZINEを見ている。どのように感じているのか気になるな。

今日もこれからバイト。

2019年10月14日月曜日

2019年10月14日

朝8時起き。まだ眠いけどがまんする。
洗濯物を畳んで、朝ごはん食べて、吉田健一「汽車旅の酒」読み終える。部屋を軽くそうじ。3階の作業場で机に座り、紙にインクで絵を描いてみる。

開店。KOURYOUさんから28日のトークイベントのチラシが到着。愛知県より郵送買取3箱届き、査定進める。3連休最終日の割には、お客さんはちょっと少ないような。

休憩中ルヌガンガへ。チラシを置いてもらう。BRUTUSの本屋特集で高松が取りあげられているというので確認すると、yomsも店名こそ挙がっていないものの、少し触れられていた。
上野一彦監修「大人のアスペルガーを知る本」読み始める。自分も精神的な問題で苦しんだ経験があるにも関わらず、今まで病気や性質などについてはあまり勉強してこなかった。少しずつこういう本も読んでいきたい。
朝の絵の続き。2枚完成する。自分の場合、絵を描いていくのは自分の感覚を信じ切らないと手が進んでいかない。絵がうまくいき始めると少しずつ自信がわいてくる。なんだかスピリチュアルじみてるような気もするけど、元々ネガティブな性格だし、最近は少しくらい自分を過信してみるくらいのほうがちょうどいいような気もしている。

今日もこれからバイト。毎月末に翌月休みたい日を申告することになっているのだけど、今月は申告した日以外全て出勤になっていて驚いた。社員の人とメッセージをやり取りしていると、どうもかなり忙しい様子。

2019年10月13日日曜日

2019年10月12~13日

11日夜

店番をまどとバトンタッチして、岡山へ向かう。マリンライナーの中では、高松から飛行機で帰る予定だったけど台風の影響で新幹線に変更したという女性も乗っていた。

OFに19時前に到着。展覧会の搬入はスムーズに進む。ほとんど完了したけどドローイングが少し足りない。書き足して追加しよう。
OFの行司君の家に泊まらせてもらう。お酒を飲みつつ、3時間くらいいろいろと話す。「あの人のこの絵いいよね」みたいな話をするのも久しぶり。話しながらA4のコピー用紙に絵を描く。あまりうまくいかず。1時頃に寝る。


12日

朝8時起き。
まだ台風は近づいている最中で、西日本にはあまり影響もないはずなのに、風の音が強い。行司君は6時半くらいにもう目が覚めていたようだ。矢萩多聞「偶然の装丁家」読み終える。

喫茶店でモーニングを食べてOFへ。行司君は価格表作り、自分はドローイング。A4サイズのが2枚できたので追加、いい具合になった。詩集も、迷ったけど、売ることにする。開場。

近所のうどん屋さんで炊き込みご飯とぶっかけうどんのセットを食べる。九州スタイルのうどんらしく、やわらかめでもちもちした麺。おいしかった。
モモチャリを借りて県立美術館へ。熊谷守一展は線と色面による作風に至る前の、模索している様子のうかがえる絵がいくつかあった。同時開催の太田三郎展もかなりのボリューム。
cafe moyauでチャイを飲む。北川フラム「ひらく美術」読み始める。

OFに戻る。台風にも関わらずお客さんが来てくれる。18時からはライブ。カセットテープレコーダーからの音にモノトロンでフィルターをかけ、さらにディレイを通して加工する。30分間、けっこううまくできた。終わった後、中西君や高知大学の吉田さんとマレーシアやドイツの話。

行司君、吉田さん、中西君、犬おわりと5人で居酒屋「成田屋」へ。岡山市では有名なチェーン店らしい。鴨つくねや玉ひもの煮つけなどちょっと珍しいメニューもあるし、チューハイも焼酎と割りものがともに濃い目でうれしい。2杯飲んでお腹いっぱい食べて一人1500円ほど。高松にもこんなお店があったらいいのに。
5人で駅までずっとしゃべりながら歩き、別れる。楽しくて何時間でもやれそうだ。帰りのマリンライナーで「ひらく美術」読み終え、吉田健一「汽車旅の酒」読み始める。旅の終わりの少し寂しい気持ちに、さらに旅情を吹き込んでくれる。ページをめくった先に、こんな文章が2行だけぽつんとあったりするんだから最高だ。
「御馳走を食べては、又どこかに行って御馳走を食べて、いつの間にか夜なのだから、――旅行がしたい。」
旅への渇望感からほとんど絶句してしまったかのような間がたまらない。


13日

9時起き。ぐっすり寝た。
ごはん食べて本を読む。台風で東日本にかなりの被害が出ている。友達にLINEで連絡。昨日開催予定だった全感覚祭は、この日の深夜に渋谷近辺のライブハウスに会場を移して開催。柳沼君もシルクスクリーンのブースを出すことになっている。SNSを見ると、浸水被害ですら一部自己責任論で語ろうとしている人もいるようで、自分が社会的な弱者に立たされた時の想像力もないのだろうかと、うんざりしてしまった。公共や福祉の概念が壊れてしまっている。

開店、品出し。休憩中に読書と、作業スペースの掃除。

中園孔二さんの画集を久々に見る。
https://www.kyuryudo.co.jp/shopdetail/000000001422/
中園さんは突然台風の後の瀬戸内海に泳ぎ出し、7日後岡山で遺体で見つかった。2015年7月、25歳の若さだったそうだ。中園さんの遺した作品に広がる世界はあまりにも豊穣でため息が出る。一度お会いしたかった。

自分にとって、絵を描いて人と関係することは、自分を肯定するための最良の手段だということを最近改めて強く思う。5年前にアトリエが火事になってしまってから昨年あたりまで、なんであんなに絵に対して後ろ向きになってしまっていたのだろうか。とにかく油断せず、続けていくことが大事だ。良い絵ができるのかはわからないけど、良くなっていくのを自分自身で目撃しなければならない。楽しさを増幅させていきたい。

今日はこれからバイト。

2019年10月11日金曜日

2019年10月11日

朝8時起き。眠い。1日7時間前後寝ているはずなのに、疲れが取れていない。朝ごはんを食べて、岡山に持っていく荷物をカートに括り付ける。
久々にゆっくり読書。「ブラックウッド傑作選」読み終え、矢萩多聞「偶然の装丁家」読み始める。まだ序盤だけど、小学校の時の石井先生のエピソードが面白い。伸びやかでまっすぐで、すぐキレる。しかし恐怖を与えて生徒を抑えつけるようなことは決してしない。愛される先生だっただろうな。
チケットショップで岡山までの往復分の電車の切符を買う。片道あたり200円ほど安くなる。今月は岡山に行く機会が多いので、少しでも節約したいところ。

開店。少しずつ品出しをするが、気圧のせいか少し頭が痛い。コーヒーを飲んだら少し疲れが落ち着いた。
台風19号は明日夜に関東地方に上陸する予定、先日大きな被害が出たばかりなのにこれはきつい。12日に千葉県で開催予定だった全感覚祭では、会場で友達の柳沼君が自分の絵をTシャツにプリントしてくれることになっていたけど、中止になってしまった。一方、中四国は大きな影響はなさそう。強風で明日の夜瀬戸大橋が不通にならないか心配。

「日本の古本屋」のメールマガジンで、山本善行さんの連載が始まっていた。
https://www.kosho.or.jp/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=5206
一冊の本の内容だけでなく、著者、出版社、交友関係、時代背景にまで知識と考察を行き渡らせて紹介をし、かつその本を売って生活するなんて、本当にすごいことだ。古本に触れている時間の長い人は「買う」「読む」「調べる」の3つの行為が限りなく近しいものになっていく気がする。自分の好奇心が広がっていくのを実感するのはとても楽しい。

今日は昨日来てくれた香港の女の子2人組が現地の状況を伝えるZINEを持ってきてくれる予定なのだけど、まだ来ない。来る前に店を出てしまうことになりそう。その行動の率直さに、香港の状況の凄まじさがにじみ出ている。果たして自分は日本の状況が悪くなった時に、外国に行って現地の人と言葉を交わし、そういった行動にまで至ることができるだろうか。SNSで発信するのは手軽だけど、発信すると同時に他のトピックと並置され、瞬発的な反応に押し流されてしまう。ZINEだと伝わり方の温度はまったく違ってくる。

これから岡山へ個展の搬入。

2019年10月10日木曜日

2019年10月10日

朝8時半起き。7時間くらい眠れた。
まどはもう学校に行ったので、一人で朝ごはん。スーパーに買い物に行き、家で完成した絵の梱包。昨日の夜に途中まで進めていた絵も完成したので、とりあえず板に描いた絵は一区切りついた。少し筋トレやる。

開店。昨日に引き続き、韓国のトラップのミックステープをいろいろ聞きながら品出しをする。
詩集「くもり」「信号機」を各15部増刷。個展会場で販売する予定。絵は気持ちの余裕がある時に描いていることが多く(元気のない時にあえて描いてみることもある)、詩は余裕のない時に作ることがほとんど。作った時のテンションがかなり異なる絵と詩集を同じ空間に置くのはちぐはぐな印象になるような気もするけど、とりあえず持って行って、展示空間を完成させてから考えてみよう。

まどが学校から帰ってきて、相当疲れた様子。
スーパー行って夕ご飯食べて、あさっての夜にやるライブの機材の準備。テープレコーダーを3台くらいミキサーにつなごうと思っていたけど、ディレイとモノトロンを使おうとするとその操作だけで手一杯になりそうだったので、結局1台だけにする。ミキサーは使わないので荷物が軽くなった。
「ブラックウッド傑作集」少し読み進める。暗いけど、精神にくるような病的な感じではなく、なんだか妙ななつかしさがある。

品出し、スリップ作り。
香港から来たという女の子2人組が、大城さんのことを知ってると言っていた。香港の今の状況について書いたZINEを持ってきているらしく、明日持ってきてくれるとのこと。閲覧コーナーに置いておこう。しかしこういう場面で英語ができないのは痛すぎる。ゆっくり文章を考える時間があればなんとかなるけど、その場の会話は難しい。

今日はこれからバイト。帰ったらもう少し本を読んで寝たい。


2019年10月9日水曜日

2019年10月09日

朝7時半起き。
朝ごはんを食べて、YUZION聞きながら絵を描く(https://www.youtube.com/watch?v=EQqzqoXXBLc)。韓国のこういうTRAPあまり聞いたことなかった、もっと聞きたい。YUZIONはついこの間来日してライブしていたし、SKOLORも、日韓が今こういう状況だからこそ動いているヒップホップのアーティストには本当に勇気付けられる。絵は途中までうまくいったけど、最後ミスしてしまった。修正して展覧会に間に合うかどうか。

開店。棚の整理をしつつ、品出しを進める。休憩中、チラシをいろんなところに置いてもらいに行ったり、豆乳を買ったり、ネットで売れた本の発送をしたりする。店に戻ってチラシの増刷、品出し。店頭買取2件。詩集「くもり」「信号機」も増刷したいが、B5のコピー用紙が切れている。

チラシまわりをしていると、大学生だった2001~04年頃、自分が描いた絵を印刷したフリーペーパーを作って、ギャラリーや本屋さんなどに置いてもらいに行ったことを思い出す。大学の先生に頼んで、黒1色刷りのリソグラフを借りて印刷した。その頃はギャラリーを借りて展覧会をやるような金銭的余裕もなかったので、自分の作ったものを発信するには手軽な手段だった。それに、新しいフリーペーパーを作ることで、いろんな場所へ自分を半ば強制的に様々な場所へ向かわせるような効果もあったように思う。アートブックフェアのような催しはまだなかった。大学を卒業して少し経った2006年、山下陽光さんらが高円寺の高架下で「何も売らないし、何も買わない店」(要するにただ飲んでいるだけ)という考えのもとやっていた「場所っプ」で、自作印刷物交換会Paper Talkを始めることになる。卒業後すぐに素人の乱と出会えていたのは、今思うと本当にラッキーだったなと思う。

今日はこれからバイト。行く途中でミャンマー音楽イベントのチラシを置いてもらいに行きたい。帰ったら展覧会初日にやるライブの機材の準備。絵も少し修正を進める。明日は午前中に絵の修正と完成している絵の梱包、店番しながら詩集の増刷。

2019年10月8日火曜日

2018年10月08日

朝8時半起き。

ごはん食べて、サンポートのフェリー待合所でコーヒー飲みながら、小沼丹「小さな手袋/珈琲挽き」を読む。ガラス越しに雨の降る港を見ながら小沼丹の文章を読んでいると、自販機で買った舌にピリッとくるようなコーヒーでも雰囲気のあるものに思えてくるから不思議だ。ここは床屋やうどん屋もあって、昔ながらの待合所の名残りが感じられるようで好きな場所。
港へ向かい、女木島へ。フェリーの座敷にいると、幼稚園くらいの女の子が赤ちゃんをあやしていて、とてもかわいい。

女木島でKOURYOUさんの作品を見る。以前YOMSでもライブドローイングを一緒にやってくれた蚊にちゃん(福士千裕)も参加していて、ポップな作風が廃屋の中でコントラスト鮮やか。近くにあるなタ書の藤井さんが選書で関わった作品も見た。
13時20分高松港行きのフェリーを逃して2時間ほどぶらぶらして帰ろうか迷うが、港の休憩所はレンタサイクルでいっぱいになっていて椅子が撤去されていたし、雨が降っていて外で過ごす気にもなれず、さっさと高松に戻ることに。
着いた後、このまま帰るのももったいないような気がしてしまい、高松駅の2階のベンチで本を読む。観光客向けのビデオが下の階で流れていて、ピアノの打鍵が激しいニューエイジ風の音楽が大音量で聞こえてくる。空間が広々としているためか、他の利用者の話し声などもうっすら聞こえてきて意識が分散されるためか、不快感は少ない。旅行中でなくとも、待合室での読書ははかどる。しかしわざとフェリーを1本逃がしてまで待合室での時間を作ろうとするのは、やっぱりどこかおかしいのかもしれない。
「小さな手袋/珈琲挽き」読み終える。

古本買う。「ポオ 詩と詩論」、荻原井泉水「奥の細道ノート」、カルペンティエール「この世の王国」。

家に戻り、まどが買ってくれていたポテトチップスをつまみながら「ブラックウッド傑作選」(創元推理文庫)読み始める。ネットで売れた本の配送作業。晩ご飯。図書館で本を返す/借りる。なタ書にマンスリーインフォを置いてもらいに行き、秋の催事について、藤井さんと話す。

今日はこれから個展に出す絵を選ぶ。個展初日は台風が直撃しそうで心配だ。搬入はなんとかいけそうだけど、初日を終えたタイミングあたりで、瀬戸大橋が不通になりそうな気がする。

2019年10月7日月曜日

2019年10月07日

昨日はバイト終わった後にiLにお酒を飲みに行った。
店長の浜吉さんがこの日が誕生日で、乾杯する。
次に企画するイベントの概要が固まってきたらしく、いい感じ。
ロンドンから来たという男性と日本のノイズ音楽についてけっこう話した。


朝9時起き。
ごはん食べて洗濯物を畳んだり、弁当を作ったり、書類を書いたりする。

コリン・フレッチャー「遊歩大全」をパラパラめくる。
野に出て歩き、食べて、寝て、思索するための様々な具体的な提案がなされていて、網羅的な内容のため、眺めていると自分が野外活動の中の何に興味を持っているのかが、自然とあぶり出されてくる。
自分は寝床を工夫することに興味があるようだ。
フライシートやロープ、クランプなどを駆使してうまく雨風をよけ、空間と睡眠を確保するやり方が様々載っていて、とても興味深い。

開店、品出し。
昼ごはん食べながら、「みんなのミシマガジン」に連載されている松村圭一郎さんの「小さき者たちの生活誌」を読む。
https://www.mishimaga.com/books/chiisakimono/001604.html
以前掲載された分も少しずつ読んでいきたい。

11/4に行うトークイベント「ミャンマー音楽の謎めいた世界へ」のチラシが残り少ないので、自分でデザインし直して増刷する。
少しずつ自分の作ったチラシが好きになってきた気がする。
マッシュルームレコード、ルーツレコード、Tooniceに置いてもらった。
しかし最近チラシばかり作っていて、学生の頃に戻ったような気分。

「文化人類学の思考法」読み終える。

これからバイト。

2019年10月6日日曜日

2019年10月06日

朝8時半起き。

朝ごはん食べて、在庫の本の整理。

レンタカーでドライブに行く。
車の運転自体久しぶり。

国分寺のコメダ珈琲に行く。
なタ書の藤井さんが選書した本のコーナーを見る。

松村圭一郎・中川理・石井美保編「文化人類学の思考法」読み始める。
マルセル・モースやブルーノ・ラトゥールの名前が繰り返し出てくる。
モースは岡本太郎とも交流があったし、前から読みたいと思っていたけど、まだ読んだことがない。
そういえば初めて高松に来た時、行きの高速バスの中でフレイザーの「金枝篇」をがんばって読んでいた。
前の前の瀬戸芸だからもう6年前になる。
その時高松の商店街を歩いて、猛暑の中「この街に住みたい!」と強く思ったのだった。

車中FMラジオを聴いていると、富山のおわら風の盆の特集をやっていた。
音楽がとても情緒あふれる音色で、お祭りは深夜1時から盛り上がってくるらしい。
インタビューに答えている人も県外からの観光客が多く、「今日はもう始発電車で帰ります」と言ってたりしていて、とことん楽しもうという気合がすごい。
香川からだとものすごく行きにくいけど、いつか行ってみたい。

屋島の山上へ向かう。
レンタカーの貧弱なエンジンだと登り坂でなかなかスピードが出ない。
そういえば、屋島に車で来たのも初めてだ。
前は屋島古道という山道を登って山上に行った。
屋島寺への参道(遍路みち)のほかにも5本ほど登山道があり、北から遊鶴亭へと向かって登る道には途中に洞窟もある。
屋島西町に住んでいた頃は、その洞窟のあたりに寝袋とお菓子と本を持っていって、ゴロゴロ寝たりした。

屋島山上にある金氏徹平さんのインスタレーション作品を見て、ベンチに座って本でも読もうかと思ったけど結局ただボーっと景色を眺めて(東のほうから何か鳴り物が聞こえた。お祭りでもあったのだろうか)、街に戻る。

サンリンシャに行って、蓮井さんといろいろ話す。
韓国のお客さんが本当に少なくなったというのは蓮井さんも感じていたようだ。
10/22にiLで行われるまいちゃん主催のイベントのチケットを買う。
Don’t DJとYPYのライブ、どちらもすごく好きなので楽しみだ。

店に戻って品出しを進める。

これからバイト。
帰ったら本読んで寝ます。

2019年10月05日

朝8時半起き。

ムージル「寄宿生テルレスの混乱」、大野裕「はじめての認知療法」読み終える。
認知療法の本は初めて読んだ。
物事を極端な方向に受け取ったり考えたりする意識の流れを自動思考というらしい。
この自動思考のパターンが調子の悪い時の自分の思考とあまりにも合致していて、なんだか怖いような、逆に安心するような、変な気持ちになってくる。
自分はどうも世の中を困難で敵意に満ちあふれているものだという前提でとらえているふしがあり、そのために必要以上に臆病になったり、逆に立ち向かうため自分を大きく見せようとする傾向がある。
絵や描いたりするのも、ある部分はこういう心理に基づいた行動なのだろう。
直すというのも難しそうなので、うまく付き合っていきたい。

茎のめぐさんが来て、店内のドライフラワーを一部搬出。
「古書店緑化月間」9月末で終了の予定だったけど、10月末まで延長することに。
また植物の追加もあるかも。

開店、どんどん品出し。

ポリ裏から路地に入って、ルヌガンガまでは行ったけどyomsにはたどり着かなかった、という人は思ったより多いようだ。
まだまだ宣伝を続けていかないといけない。

休憩、喫茶店行って「滝田ゆう落語劇場」読み終える。
火曜日に査定中ずっと落語を聞いていて、本を読んでいると聞き覚えのある話が出てきてうれしい。
落語を楽しめるようになりたいと思い始めてずいぶん経つけど、やっとなじんできたのかも。

店に戻って、今月分のマンスリーインフォ作り。
今月後半から来月頭まで出店や店内イベントが詰まっていて、デザインに苦労した。

10/12~27…岡山OFにて齋藤祐平個展「思い出す機械」
10/21…あんどさきこ月例ライブ
10/25~27…瀬戸内アートブックフェアにて出店
10/28…店内にてトークイベント「KOURYOU『家船』の可能性を巡って」(出演・KOURYOU、陸奥賢、岸井大輔)
11/4…店内にてトークイベント「ミャンマー音楽の謎めいた世界へ」(出演・村上巨樹)
11/9…自作印刷物交換会Paper Talk

バイト行ってシャワー浴びて、日記書いてる。
明日は久々にドライブに行ってきます。

2019年10月4日金曜日

2019年10月04日

昨日の夜は筋トレしてから風呂にゆっくり浸かって、絵を進めた。
ムージル「寄宿生テルレスの混乱」読み始める。

朝8時半起き。

絵を進める。
久々にインクとつけペンを使った。
乾いたインクでガチガチに固まった、普通なら即捨てるようなペン先で描いてみたら、線の太さが全然コントロールできなくて面白い。
ドバっとインクが広がったと思ったら、すぐに切れてかすれてしまう。

肉じゃが作って、査定を終えた本を上の階に上げる。

開店、ネット出品もやりつつ査定を進める。
やっと20箱分の査定が終了、金額にも納得していただけた。
どんどん売っていかなければ。

10月末に、高松で出店の誘いが入る。
よし。

昨日から進めていた絵が完成する。
絵をじっと見ながら「ここをこうしたらもっと良くなるかもしれない」「この絵のこの部分のやり方を違う絵でやってみたい」と考えるのは最高に楽しい。

一週間後の12日から個展が始まる。
1年ぶりくらい。
この日は千葉で行われる全感覚祭でも、柳沼君が絵をシルクスクリーンでTシャツに刷ってくれることになっている。
なんとなく、半年に一回くらい何かしら展覧会があるほうが、絵に対する気持ちが持続するので良い。
個展以降、絵に関しては何も予定がないけど、どうしようか。

今日はバイト休み。
お酒でも飲みます。

2019年10月3日木曜日

2019年10月03日

朝8時半起き。

梅崎春生「幻化」読み終える。

料理。
小松菜のおひたし、卵焼き、サバの煮つけを作る。
こないだ小松菜を炒め物に使ったらなんだか青臭く感じて、おひたしもダメ元で作ってみたけど、特に気になるというほどではなかった。

今日も買取分の仕分けと査定。
同時進行で品出しも進める。

昨日に引き続き、中国からのお客さんが多い。
街を歩いていても、ここ2年くらいで中国人観光客が倍くらいに増えたような気がする。
パックツアーではなく個人観光客が増えたし、おしゃれな若い子も多い。
一方、韓国人観光客はほとんどみかけなくなってしまった。
店をオープンした当初はソウルからのお客さんも来てくれたりしたのに。
今調べてみたら、高松~仁川便は10月末から週3に減便されるとのこと。

こないだの古本市で、1950年代の古い「犬の飼い方」という本が売れた。
表紙のデザインがかわいくて、安めの値段設定で売っていたら、愛犬家の女性が「こういう本って今出版するのが難しいんですよ」といろいろ説明してくれた。
難しくなってしまった原因がなんだったのか詳しく思い出せないのだけど、あまり内容にまで踏み込んだ値付けをしていなかったので、とても勉強になった。
ビブリオバトルで良い書評を聞いた時もこんな感覚なのかもしれない。

今日はバイト休み。
ゆっくり風呂に入って、少し絵を描きたい。

2019年10月2日水曜日

2019月10月02日

朝7時半起き。

梅崎春生「幻化」(新潮文庫)読み始める。
前に読んだ講談社文芸文庫の「桜島・日の果て・幻化」には収録されていない短編も入っている。
貧しい民衆の生活を描写していて、時折ユーモアも入るけど、飄々とした軽さというよりもどっしりとしたブルージーな重さを感じる。
人間への観察眼がすごく醒めているようで、なんだか背筋が寒くなる。

朝から買取分の本の査定と仕分け。
ついでに店も開けるが、午前中はやっぱりお客さんは来ないな。

香港から来たという女の子がZineなどを買ってくれる。
自分の個展のDMにも興味を示してくれた。
香港の情勢について話を聞きたかったけど、英語がうまく話せず”Hong Kong, demonstration..." "Um, very sad... Thank you for caring."くらいしか会話できなかった。

ネットでけっこう売れる。
ひたすら作業して、それなりに返ってくるとやる気も出てくる。

今日もこれからバイト。

2019年10月1日火曜日

2019年09月30日~10月01日

30日

「デュシャンは語る」読み終える。
Spectatorのヒッピーカルチャー特集を読み始める。
少しスケッチブックに絵を描く。

出店時などに配布するチラシのデータ作成。
取材1件。

休憩中、郵便局や銀行をまわる。
国保の支払い。

夜はさっこの月例ライブ。
来場者にホワイトボードに絵をまわし描きしてもらい、それを見ながら即興で歌詞を作って歌っていた。

バイトに行って早めに寝る。


01日

朝7時半に起きる。

引っ越しなどでお金が出てしまったので、国民年金の免除申請をしに行く。
銀行にお金を預けたり、図書館で本借りたり、野菜を買ったりする。

Spectator読む。
「~なんだ」「~かい?」といった、読み手に語りかけるような文章がなんだか新鮮に感じる。
普段雑誌をあまり読まないからだろうか。

オクラをゆでてごまと醤油で和え(かつおぶしが無かった)、小松菜と玉ねぎとにんじんとツナを塩とにんにくで炒める。
Spectatorの中にマクロビオティックの話が出てきたので、なんとなくにんじんを皮をむかずに入れてみた。

午後は税金や年金の勉強をしようと思っていたけど、兵庫県から郵送買取の本が届く。
段ボール20箱。
送料もそれなりにかかったけど、ありがたい本も多い。
店を開けつつ、ひたすら査定と仕分けを進める。
4割ほど終了。

疲れたので、文章がガタガタになってしまっている。

今日もこれからバイト。
明日は茎のめぐさんがドライフラワーの搬出に来る。

2019年9月29日日曜日

2019年09月29日

昨日はまどと屋島の健康ランドに初めて行った。
以前屋島に住んでいたのに、その時はなんとなく素通りしていたのだった。
22時ごろ到着すると、既に何人かのお客さんがロビーのソファや床に敷いた毛布の上でゴロゴロとくつろいでいる。
自由な雰囲気だ。
BGMも、スティールパンなどひと昔前のイージーリスニングといった趣でいい感じ。

早速風呂に入る。
広々とした大浴場で、泳いでもOKなスイミングバスというコーナーまである。
体を洗って少し湯につかり、サウナへ。
久しぶりにやったら少し効きすぎてしまい、あわててぬる湯につかり調節。
海辺の露天風呂に吹く風が気持ちいい。
風呂から上がって派手なアロハ柄の室内着に着替える。

ソファに座って山下澄人「鳥の会議」を読む。
まどは小腹が空いたらしく、レストランでフライドポテトを食べていた。
通路の椅子に毛布を敷いて寝る。


朝起きて、屋島から西の女木島・男木島あたりの海が一望できるロビーで読書。
「鳥の会議」読み終え、「デュシャンは語る」読み始める。
健康ランドでデュシャンの本を読むのはなんだか不思議な気分。
10年前くらいにも一度この本を読んだはず。

サニールートコーヒーで朝ごはんを食べて、西村ジョイに少し買い物。
朝の空気がどうも涼しすぎて、ジョイの激安古着コーナーを物色し、300円ほどでスウェットを買うが、外に出たらもう日が昇っていて暖かかった。

開店、どんどん品出し。

健康ランドでくつろいだはずなのに、なぜか体が異様に重く、休憩中また寝てしまう。
サウナが効きすぎたのだろうか。
詩がひとつ書けた。

この日は昼はお客さんが少なかったけど、閉店間際になってけっこう増える。
波は本当に読めない。

これからバイト。

2019年9月28日土曜日

2019年09月28日

朝8時過ぎに起きる。
だいぶ体力も回復した。

葉物野菜が食べたくなったので、わさび菜のごまマヨネーズ和えを作る。
最近体力が弱っていたのは、食事の献立も偏りぎみで、食べる時間も不規則だったからな気がする。
岡潔はエッセイなどで「食べるのは腹が減った時でいい。家族がみんな集まって食べる必要もない」というようなことを言っていた。
自分はある程度規則正しいほうが調子が良い。

「井伏鱒二随筆集」読み終える。

今日から瀬戸芸秋会期がスタート。
開店したとたん、北京からやってきたという女の子2人組が来店。
歌川広重や竹久夢二について話す。

和歌山からmy ceramicsの藤村ファミリーがやってくる。
新作を買取り、店頭にあった委託分の在庫を一部引き取り。
コードとソケットのついた照明器具が2点入荷、どちらも傑作。
大さんから、上海アートブックフェアに参加してみての印象を聞く。
中国のお客さんはけっこう作りのしっかりしたものを選ぶ傾向があったようだ。
アート寄りのイベントというのも関係しているのだろうか。
わさぶろうさんやってくる。
カフェに場所を移して、気になっていた関西でのいろんなことについてさらに話を聞いた。

レトロでパン買って食べる。
安くておいしい。

my ceramics新入荷分を品出し。
本も少しずつ出す。

「ここにある本て売ってるんですか?」と質問を受けることが意外と多い。
古本屋という業態になじみがないのだろうか。
じわじわと浸透していきたい。

バイトが休みになったので、健康ランドに来た。
今はお風呂に入ってふにゃふにゃなので、また明日改めて書きます。


2019年9月27日金曜日

2019年09月26~27日

26日

目が覚めたら朝10時。
8時間半くらい寝た。
遅れてやってきた古本市の疲労がすごい。
洗濯物をたたむ。

まどは昨日が仕事の最終勤務日で、職場でもらった花束を持って帰ってきた。
お疲れ様。

愛知県の大村知事が「表現の不自由展」の再開に向け動くと明言した翌朝、文化庁が補助金の不交付の方針を固めたとのニュース。
朝から気が滅入る。
どうなるか。

品出し進める。
芸術、民俗学関係の本が不足してきた。
並べ方を工夫しないといけない。

休憩中、少し仮眠。
ガルシア=マルケス「百年の孤独」読み終え、「井伏鱒二対談集」読み始める。
インスタントラーメンを茹でて、刻みネギを入れて食べた。

嫌なニュースが多くて疲れていたら、茎のめぐさんが来てくれて、いろいろ話してなごむ。

安部公房の文庫本を品出ししていたら、「地球儀に住むガルシア・マルケス」というエッセイが目に留まったので読む。
「一番肝心なことは、ああ読んでよかった、という思いじゃないか。もし知らずに過したらひどい損をするところだった、見落さないでよかった、という、これこそ世界を広げることだし、そういう力を持っている作家との出会いというのはやはり大変なことです。文学ならではの力というべきかもしれない」
表現に触れた時の感動が簡潔に言い表されている。
文学でなくとも、音楽や絵画などの文化活動全般にこの感覚は共通するものだ。
ここへ公金を投入すること、ならびにその判断に至る過程をオープンにして議論することは、国の発展に寄与するものだと思う。

この日はバイトが無かったので、閉店後まどと時宅に行き、お酒を飲む。
出雲の「十旭日」という地酒がとてもおいしかった。

映像人類学研究者の川瀬慈さんや、てしまのまどの安岐さんらがやってくる。
川瀬さんと安岐さんのトークイベントが、この日ルヌガンガで開催されていた。
岐阜、熊本、エチオピアなど、話の舞台がどんどん様々な場所に飛んでいく。
エチオジャズや、建築などの形で残るハイレ・セラシエ政権の遺物についても、少しお話を聞けた。
川瀬さんは自分が話すだけでなくその場にいる人にどんどん質問して掘り下げるので、話題が途切れることがない。
すごい好奇心とバイタリティだ。

時宅を出てからバーでもう一杯飲んで、この日は2時過ぎに寝る。


27日

8時過ぎに起きる。
まどもこの日は早起きして、2人で朝ごはん食べる。

開店。
どうも疲れが取れず、ゆっくりと品出し。
休憩中もずっと寝ていた。
休憩時間中には絵を描いたり読書していたのに、ここ最近寝てばかり。

些末事研究の福田さんが来てくれたり、徳島のDJちぷさんや福山に住んでいるヤジベエさんいいこさんも来てくれて、にぎやか。
この日はTooniceでセンセイ企画のビブリオバトルのイベントがあった。

昨日川瀬さんと話したことを思い出す。
川瀬さんとは、7月にあったソロー生誕祭でも少し話していて、詩集「くもり」を買ってくれた。
祖谷や高松でこうした形で出会えているというのは本当に幸せなことだと思う。
講演会などの場だったら、かしこまってしまって絶対うまく話せなかったはず。

ほとほと疲れているけど、今日はバイト。
夜にバイトを入れていると、つい酒を飲んでしまうということがなくて良い。

2019年9月25日水曜日

2019年09月25日

朝7時半に起きる。

「活字と自活」読み終え、ガルシア=マルケス「百年の孤独」読み始める。

絵を進める。
いつの間にか個展の搬入まで約2週間。
もう何枚か納得できる絵を仕上げたい。

開店、品出し進める。
買取1件。

休憩中に筋トレと読書。
チケットショップで健康ランドの入場券を買った。

何回か高松での古本市に出店してきて、毎回来てくれるお客さんも少しずつ増えてきた。
そのお客さんの中には、店舗のほうにはおそらく来たことのない方もいる。
やはりイベントの力というものは大きいのだろうか。
基本店舗にある在庫を見つくろって持って行ってるので、店舗のほうがいろんな本があるのだけど、イベントだと個々のお店の輪郭は見えづらいし、お客さんの気持ちも違ってくる。
チラシを積極的にまかないといけないし、出店も様々なやり方で展開できればと思う。
いろんな本を眺めて買って、生活の一部に溶け込ませる面白さをいろんな人に知ってほしい。
本は読む以外にも様々な要素が絡んでいる。

閉店間際になって疲れてきた。
昨日けっこう休んだはずなのにな。

これからバイト。

2019年9月24日火曜日

2019年09月24日

定休日。
朝8時に起きる。

ごはん食べて本を読む。
小島信夫「女流」、チャペック「ロボット」読み終える。
「女流」は男女の恋愛を描いているが、主人公であるところの「私」は、恋愛をしている男の弟。
終わり近くになったところで急に「私は以上のような文章を書いた。思うままに私の中にとびこんでくる時間にのせてつづったものが、果して小説かどうか分らぬ」と、さらに語りの視点の転換が挟まる。

不動産屋で火災保険の更新。
銀行にお金を預ける。

昨日おとといと出店で忙しく、あまりちゃんとしたものを食べれていなかったので、久しぶりに料理。
チキンカレーと、卵とモロヘイヤのスープを作る。

まどと喫茶店に行く。
テレビのニュースが流れていて、外国人の日本でのマナーの悪さを伝えている。
簡潔に現状と対策を述べれば良いのに、長々とディテールを語るのでどうも気分が萎える。
もっと増税後の税金の使われ方とか、台風の被害への取り組みとかについて掘り下げてほしい。

荻原魚雷さんの「活字と自活」読み始める。
冒頭は東京の中央線沿いでの生活について多く書かれている。
自分も東京にいた頃はそのあたりに住んでいたので、いろいろ思い出すことが多い。
確かに不思議な磁場があると思う。
「中央線」とあえてカテゴライズする時、そこには自嘲や皮肉のニュアンスが込められていることも多く、「中央線沿いに住んでるやつらのお互い傷をなめ合ってる感じが嫌いなんだよね」とはっきり言う人もいた。
個人的には、市井の人々がお互い傷に塩を塗りつけ合っているような世の中なので、傷をなめ合えるような環境があるだけ良いのでは、と思う。
ある観点のもとに人間の属性を切り分け、「あいつらとは違う」と自尊心を保つのも一つの方法かもしれないけど、孤独に心がむしばまれてしまった時にまでその生き方を続けようとするのは、ちょっと厳しい。

新刊書店に行って本見て、何も買わず帰る。

今日は夜バイト。
それまで本読んだり絵描いたりします。

2019年9月23日月曜日

2019年09月22~23日

22日

朝7時半起き。
外は台風接近のため、高松では珍しいくらいの大雨。

弁当を用意して、とりあえず丸亀町に向かう。
月イチのグリーンマーケットでも設営を毎回手伝っていて、この日も手伝い。
いつもは角材を使った足を立ててその上に合板をビス止めしているのが、今回はレンタルの事務机だったので、作業はスムーズに進む…と思いきや、風が強くて雨がガード下まで吹き込むということで、ブースの位置変更に手間取る。
11時開始で8時半には設営を始めたが、出店者の皆さんはかなり早めに準備を始めていた。
店に戻り、荷物にビニール袋をかぶせてカートで2往復し、なんとか開始時刻までに本を並べ終わる。

この日はかなり売れた。
前日、一箱を絵本、もう一箱を児童書やライフスタイル本、そしてあとは「渋め」の「古本市向け」の本にしようと選んでいて、だんだん「渋い本、古本市向けの本とは…?」と自問自答モードに入ってしまったけど、割と反応はあった気がする。
単価の高い本もけっこう出る。
この天気にも関わらずお客さんがとても多かったのは、雨で人の流れがアーケードに集中したというのもあったかもしれない。
夕方に近付くにつれ雨は止んだ。

会場の片付けを終え、店に本を運び、伝票整理。
翌日出すために本をさらに品出しする。

高知に行った時に寄った「夜と昼」さんもこの日出店していて、うちに泊まった。
お酒を飲みつつ本や店や街の話。
俳句や短歌の話がとても面白かった。

1時過ぎくらいに寝る。


23日

7時半に起きる。
夜と昼さんとモーニング。

丸亀町に向かい会場設営。
だいたい机の配置も把握できていたし、天候も回復したので、スムーズにやれた。

古本市目当ての人はおそらく初日に狙いをつけているのもあり、売上は昨日ほどではなかったけど、それでも上々だった。
最近量の多い買取が続いていて出ていくお金も多かったので、ひと安心。

山口県の周南市で古本市の企画を考えているという方と少し話す。
マルシェやフリマなどの催しの中の1コーナーとしてでも、何かしらの形で続いていけば良いなと思う。

店に戻り、伝票整理と本を棚に戻す作業。
棚のところどころに微妙な隙間ができてしまっている。
SNSで買取募集を呼びかけたら、その30分後くらいにファッションやインテリアデザインなどの本の店頭買取がある。
ありがたい。

今日はバイトも休みなので、早めに寝たい。
明日は定休日。

2019年9月21日土曜日

2019年09月21日

朝8時半起き。

もう窓を開けながら寝ていると寒い季節になってきた。
風邪に気を付けないと。

ごはん食べて、絵を描く。
佐渡でドーナツ屋をやっている耕君から、祖谷でソロー生誕祭の時もらったグルジア土産のノートにマーカーで描いてみたら、けっこう良い感じに描けた。
しかし、佐渡(島)と祖谷(山奥)とグルジア(どこにあるかいまいちわからない国)って、書いてて自分がどこにいるのかもわからなくなってくる。
少し読書。

開店。
ネットで売れた分の発送準備。

うまくできた絵をスキャンして、東京の友達の柳沼君に送る。
柳沼君は「自治区」とか「もっと!いい状態!」という名前でシルクスクリーンをやっている。
6年前くらい、桜台poolというライブハウスで絵の展覧会をやった時に初めて会った。
柳沼君は10/12に千葉県で行われる野外音楽フェス「全感覚祭」に出店、その場でTシャツに様々なアーティストやイラストレーターのデザインをプリントし、販売するとのこと。
今日送った自分の絵も、柳沼君に声をかければプリントしてもらえます。

愛知県から、郵送買取希望の本が2箱到着。
文学、芸術、ライフスタイル、出版関係の本など、ありがたい。
査定して金額を了承いただいた後、オンラインにて振込み完了。
晩ご飯食べて、早速買い取った本を品出し。
明日古本市というタイミングで買取が続き、ありがたい。

明日の出店に向け本を選ぶ。
いつも丸亀町へ持って行く絵本やライフスタイル系の本は一箱だけにして、あとは古本市向けな感じでいってみようと思う。

これからバイト行って、戻ったらまた選書。

2019年9月20日金曜日

2019年09月19~20日

19日

朝ごはんを食べて料理。
ツナとポテトを炒めてとろけるチーズをかけたものを作る。
香辛料を何か使おうと思い、オールスパイスとコリアンダーをかけてみるが、香りがチーズに合わず失敗。
ゆでたアスパラガスを入れて弁当完成。

昨日買い取った本をどんどん品出しする。
休憩中は、疲れていたのか、2階でうとうと居眠りしていた。

今年に入ってから鳥取、京都、岡山、徳島、高知などいろんなところに行っているのに、旅への渇望感が止まない。
この日も、別に行く予定もないのに八幡浜~別府のフェリー運賃や、新潟から松本までの電車の所要時間を調べていた(鈍行では7時間弱ほどかかるらしい。新潟~東京とあまり変わらなかった)。
こうして、様々な旅程を思いついては調べるのが癖になっている。
仕事に集中しないといけない。

アンケートの依頼があり、返信。

この日はバイト休み。
閉店後に8月の経費を改めて見なおす。
早めに寝た。


20日

朝7時半に起きる。

この間桟橋で本を読んでいた時に、その時の状況が頭の中ですらすらと言語になって、自分にも小説のようなものが作れるような気がした。
しかし、後になっていざやってみると難しい。
まだ今は詩のほうが作りやすいかも。
小説を書いて暮らす作家の日常ってどんなものなのだろうか、想像がつかない。

とある案件のために、スケッチブックに絵を描く。

愛知県より郵送買取の依頼あり。
月末は兵庫県からも買取がある予定。
ある程度まとまった量の買取はやはりテンションが上がる。

この日も、週末の古本市に向け品出し。
休憩中に郵便局と銀行に行く。
山尾悠子「歪み真珠」読み終える。
まどが親子丼を作ってくれた。

香川在住のお客さんから、新しく本に関係した場所を作りたいというプランを聞く。
福祉や教育の面からのアプローチ。
こういうお話を聞いていると、なんだか自分も元気がわいてくる。

小島信夫「女流」読み始める。

今日はこれからバイト。

2019年9月18日水曜日

2019年09月18日

17日夜

晩御飯を食べて、買ったばかりのこうの史代「日の鳥」と山川直人「コーヒーもう一杯4」を読み終える。
絵を少しだけ描いて、バイトに行く。
バイト後、高松港に行って桟橋の音を録音。

桟橋で木山捷平「茶の木」読み進める。
思わず笑ってしまうくらい、すっとぼけた味わいのある私小説集。
頭の中で「いい加減にしてくれよー」と言ってしまった。


18日

朝8時に起きる。
夜明け頃はもう寒いので、今日から長袖長ズボン。

スーパーで買い物。
ナス、長ネギ、にんじんを豆板醤やみそで炒める。
ゆでたオクラも入れて弁当完成。

少し早めに開店、品出し。
この秋の店内イベントに関する連絡いろいろ。

「茶の木」読み終える。
最後に収録されている「太宰治」、太宰をはじめこれでもかと様々な文士が登場してきて楽しい。
山尾悠子「歪み真珠」読み始める。

久しぶりに、100冊超の買取依頼。
SFや幻想文学、アメリカ文学が中心。
ありがたい。

9/22・23は丸亀町グリーンで古本市。
いつもは絵本やライフスタイル本を中心に持って行ってるけど、今回はどんな品ぞろえにしようか。

これからバイト。

2019年9月17日火曜日

2019年09月16~17日

16日

朝8時半起き。
チャーシューを作った余りの煮汁で煮卵を作る。

最近涼しかったのに、昨日今日とまた日差しが強い。
古本買う。
吉田健一「汽車旅の酒」、保坂和志「もうひとつの季節」。

開店、品出しを進める。

最近Twitterのタイムラインを見るのを控えていて、投稿する時くらいしか開かないようにしている。
iPhoneの「週間レポート」が「今週スマートフォンを見ていた時間は、一日平均~時間~分でした」と教えてくれるのだけど、Twitterをあまり見なくなってからその時間が3割ほど短くなった。
Twitter見るよりも、絵描いたり店の作業に時間を当てたい。

まどが仕事休みだったので、夜に交代して絵を描く。
久々に、板へ絵の具を塗る。

夜にもうひとつ、短時間の仕事を入れようかどうか迷う。

バイトに行って、少し本を読んで寝た。


17日

10時起き、たっぷり寝た。

まどと喫茶店に行き、仏生山へ向かう。
「ことでん温泉乗車入浴券」というきっぷ(うちわに日付のスタンプが捺されたもの)を買うと、仏生山駅から320円区間が乗り放題になり、うちわを仏生山温泉で提示することで温泉にも入れる。
オリジナルタオル付。
http://www.kotoden.co.jp/publichtm/kotoden/ticket/kotoden_onsen/index.html

仏生山温泉には、今年になってから初めて来た気がする。
まだ暑いので、寒い時期には閉め切られている内湯と外湯の間のガラス戸が開放されていた。
ぬるい温泉につかりながら庭木の葉や流れる雲を見ていると、なんだか時間がとても間延びして感じられる。
なんの根拠もなく「結論を急ぐ必要はない」と思ったりする。
温泉から上がって、休憩スペースで読書。
仏生山温泉では小規模ながら古本の販売も行われており、横田順彌や常盤新平などの本が目に留まるが、我慢する。
ポール・オースター「ムーン・パレス」読み終え、木山捷平「茶の木」読み始める。

仕事へ向かうまどと別れ、近くの法然寺まで歩く。
法然寺は「法然上人二十五霊場」の第二番札所となっているらしい。
けっこう急な傾斜の石段を登っていくと、南にある平池越しに香川らしい山並みの景色が望める。
隣のちきり神社を通って、来た道へと戻る。

この日も古本買う。
武田百合子「犬が星見た」、石ノ森章太郎「章説 トキワ荘の青春」、山川直人「コーヒーもう一杯 4」、こうの史代「日の鳥」。
漫画が多い。

バイトまで、漫画読んだり絵描いたりします。

2019年9月15日日曜日

2019年09月15日

朝9時起き。

今日は店でおつまみを出すので、下準備をする。

開店。
ネット出品を少しずつ進める。

高松の古本市にも何回か出店されている、ほんやら堂さんが来てくれる。
最近骨折してしまい、近くの病院に入院しているとのこと。
長いこと香川に住んで古本を買っている方なので、相場やお店の変遷についてのお話がとても興味深い。

時宅のモモさんが来てくれる。
自分で料理を作ってお店で出してみると、普段行ってる個人経営の飲食店はどうやって値段や作り置きする量を決めているのか、ということが気になってくる。
冷蔵庫内のスペース配分とか、普段しないような話ができた。

センセイが来てくれる。
センセイは普段中学の国語教師をしていて、TooniceでたまにDJイベントや、ビブリオバトルも企画している。
ついこないだまで、夏休みの宿題の読書感想文を読むので大変だったらしい。
読む本は自由に選んでも課題図書として出されているものでも良いらしく、課題図書の本が気になって教えてもらったら、どれも最近出たばかりの本だった。
自分が小学校(中学校の読書感想文の記憶はあまりない)の時は、課題図書リストを渡されてその中から選ぶという方式で、本は「蜘蛛の糸」「にんじん」「十五少年漂流記」などいわゆる名作と呼ばれているもの。
先月末は一人女の子が感想文用の本を探しに来たけど、うまく書けたかな。

お客さんとけっこうしゃべった一日だった。
おつまみは思ったよりも出なかった、また気が向いたらやろうと思う。

今日はバイト休み。
マクドナルド行って本読もうかな。

2019年9月14日土曜日

2019年09月14日

朝9時起き。

ごはん食べてスーパーに行く。
明日出すおつまみのための材料を買い出し。
帰ってチャーシューを仕込む。
合間に洗濯をしたり、弁当の準備をする。

ポール・オースター「ムーン・パレス」読み始める。

東京のポポタムさんやタコシェさんがカナダのTCAF(Tronto Comic Arts Festival)に参加した体験をまとめたZine「POPOREPO Vol.1」を読む。
参加者として関わったからこそ感じた緊張感や運営側のホスピタリティが、柔らかいイラストや文章の奥からじわっと伝わってくる。
東京に住んでいた時は、タコシェに絵を載せたフリーペーパーを置いてもらっていた。
今考えると、まったくお店の儲けにならないのに、よくA3サイズのフリーペーパーなんて持っていってたなあと思う。
店長の中山さんは「これってどこで印刷してるんですか?」と聞いてくれたりしてくれて、とてもうれしかった。

スケッチブックにまた少し絵を描く。
やりたいことを詰め込みすぎず、少しずつ丁寧に向かっていくことが大事。

茜さんが来てくれる。
東京での思い出から働き方について思うことまで、いろいろ話す。
店にいるばかりだと自分の世界にこもりがちになってしまうけど、お客さんと良い会話ができたときにはその世界が少し広がった気がして、気分がすっきりする。
自分はマニュアルありきの接客は苦手でも、人とのコミュニケーション自体は好きなんだろうと思う。
合う合わないは当然あるけど。
仙人みたいな暮らしはとても想像がつかない。

今日もこれからバイト。
明日は店でおつまみを出します。

2019年9月13日金曜日

2019年09月13日

朝9時前に起きる。
Tシャツ1枚だともう肌寒い。

「高群逸枝と柳田国男」読み終える。

ネット出品進める。
休憩中に郵便局。

最近あまり人と話していない気がする。
もっと誰かと会話すべきか。
お客さんに話しかけるのはできるだけ控えたい(話しかけられるのは好き)。

図書館で柔らかめの社会学系の本や、芸術評論の本を借りたい気分。
できれば最近出たものがいい。
本を古本屋で買う習慣がついていると、この辺はなかなか出会う機会がなかったりする。

久しぶりにスケッチブックにボールペンで絵を描く。
いろんな形をまとまらないまま画面に散らしてみる。
やっぱり絵を描くのは良い。
自分の中の言葉にならない部分を全部うまく受け止めてくれる。

今日はこれからバイト。

2019年9月12日木曜日

2019年09月11~12日

11日

朝9時起き。

ごはん食べて、郵便局に行く。
蒸し暑い。
弁当はチャーシュー丼。

店頭買取が何件かあり、ありがたい。
品出しを進める。
夜まどが店番を代わってくれたので外出、雨に降られる。
バイト。

スケラッコ「大きい犬」、古井由吉「杳子・妻隠」読み終える。
「杳」という字は「暗い」という意味らしいけど、木の下に日があるって良い字だなと思う。

子どものころ、秘密基地を作るのが好きだった。
最初は実家の裏庭に穴を掘って隠れ家を作ろうとしたけど、50センチくらい掘ったところで断念。
次は家の庭の萱(かや)の木の枝にロープや板、使っていないボロ傘などを組み合わせて屋根を作り、そこで一雨やりすごしてみようと計画した。
萱の木は根元からたくさんの枝が「ノ」の字みたく放射状に伸びていて、よく枝の間に入り込んで遊んでいた。
屋根を作って「後は雨が降るのを待つばかり」と興奮していたら、母親からストップがかかり、結局解体することに。
他にも庭に大量の段ボールを使って小屋を作ったり、学習机の下に潜り込んで机の壁に落書きしたり、押し入れの中に懐中電灯を持って潜り込んだり、ありったけのかけ布団を部屋に敷いてモグラのようにその中を徘徊したり、マットレスをV字に立てて上にシーツをかけて空間を作ったり、車庫にテントを張ったり、落葉を集めてその中に埋もれて寝ようとしたり(これは周りの人間から全く共感を得られず未遂に終わった)、していた。
こうやって書き出してみると、本当にいろいろやっている。
何もない空間に対して秩序や機能を与えることに心地よさを感じるのは、絵や展覧会に対しても同様かもしれない。
坂口恭平さんやかとうちあきさんの本を読んだ時もかなり共感する部分があった。
手近な材料や既にある環境から出発して自分の心地よいと思える感覚を探っていく、というような姿勢も好きだ。
自分のこういう部分は一生変わらないだろう。


12日

朝9時起き。
早起きしようと思ってたけど無理だった。
昨日の雨のおかげかだいぶ涼しい。

村上信彦「高群逸枝と柳田国男」読み始める。
婚姻制研究への柳田の態度を批判的に検証している。

食材を買って、オクラのおかか和えと、空心菜とネギの炒め物を作る。

開店、品出し。
休憩中に中央公園に行って本を読もうとしたら、蚊がまだ多くて無理だった。
午後の陽が出ている間はまだ暑い。
ネット出品進める。

今日はバイト休み。
これからまた、高松港に桟橋の音を録音しに行く。

2019年9月10日火曜日

2019年09月10日

朝9時起き。

今日は定休日。
まどと出かける約束になっているけど、まどはだいたい正午くらいまで寝ているので、朝ごはんを食べて本を読む。
オルダス・ハックスリー「すばらしい新世界」読み終える。

まど起きて外出。
無印やロフトで買い物。
誕生日プレゼントということで財布を買ってもらう。
サンリンシャに寄って、蓮井さんと久しぶりにいろいろ話す。
大工町のKUKKIAさんというパン屋さんでパンを買って帰る。

スーパーへ食材の買い出し。
帰ってイカと小松菜の炒め物、きゅうりの梅酢しょうが和えを作る。

15日は自分で作ったつまみを店で出す予定。
今のところは炊飯器で作った鶏ももチャーシューと、自家製梅酢のたたききゅうりを出そうと思っている。
店の上に引っ越してからこういうことがやりやすくなった。
今日はチャーシューの試作。
材料をジップつきの袋に入れて炊飯器で2時間低温調理。
けっこううまくいった。

旅への欲求が消えないので、岡田喜秋「思索の旅路」を読む。
岡田喜秋は雑誌「旅」の元編集長。
堀辰雄など文学作品に関しての文章も面白いけど、旅そのものに関する文章の端々が素晴らしい。
特に鉄道旅に関してその陰影が濃いように感じられるのは自分の趣向のせいだろうか。
「八十人も坐れるはずの列車の一隅に坐り、まばらな乗客しかいないローカル線の中にいる自分を発見するとき、これが現代の旅であったのか、と一瞬不思議なくらいの異和感におちいり、背中にふれる飴色の木製の座席の板に、つよく身体を押しつけてみることがある」
高知県出身の、大町桂月という紀行文を多く著している作家についての章もあり、気になった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%94%BA%E6%A1%82%E6%9C%88
高知というよりは、青森の十和田ゆかりの人物として語られることが多いようだ。
青空文庫でけっこう読める。
https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person237.html

古井由吉「杳子・妻隠」読み始める。
「杳子」が映画になっている(山口小夜子も出演)のは知っていたけど、改めて調べてみると、サントラのLPもリリースされていた。
当時23歳の畑野亨という人物が多重録音で制作したニューエイジ/コズミック系の音楽らしく、現在ではレア盤のようだ。
ここで少し視聴できた。
https://raregroove.shop-pro.jp/?pid=127352712

今まで定休日もなんだかんだ発送作業などの雑務をしてしまっていた。
これからは今日みたいに、できるだけ店のことはやらず、ゆっくりと過ごしたい。

これからバイト。

2019年9月9日月曜日

2019年09月09日

朝8時半起き。

ごはん炊いて、シャワー浴びて、料理。
鶏肉、キャベツ、にんじん、玉ねぎを塩、にんにく、豆板醤、唐辛子で炒める。
ナルホドに行って絵の具を買う。

品出しを進める。
最近、平日でも開店直後にお客さんが来ることが多い。

休憩中、少し絵を進めて本を読む。

津山に行きたい。
万歩書店が2つあるし、知り合いも何人かいる。
鳥取に行く途中に通り過ぎた時、山間の駅という感じの雰囲気が好きだった。
西東三鬼も津山の出身。

なんとなく、本や本屋さんの情報もSNS以外から収集したいという気分になり、いろいろブログを探してみる。
古書店通いをしている人のブログの中にはTwitterに移行したものも。
Twitterのページをブックマークしておくべきか。
2006年頃にインターネットをやっていた時の、いろんな掲示板やブログをまわっていた感覚が最近なんだか懐かしい。

高知市街の店舗物件を検索してみる。
高松よりは少し高いか。
街のつくりや路面電車の有無を考えると、高知の人のほうが高松の人より街を歩き回るような気がするけど、どうだろうか。

今日はこれからバイト。
本を読みたいけど、少し具合が悪いので、できれば早めに寝たい。

2019年9月8日日曜日

2019年09月07~08日

07日

朝8時半起き。
ごはんを炊いている間に少し本を読む。

今日はペーパートーク。
早めに開店準備をして、事前に集まった印刷物をテーブルに並べる。
今回は今までで一番参加者が多い、20人くらいか。
印刷物が足りなくなってくるなんて状況は久々な気がする。
内容もかなり幅広い。
ペーパートークは今後隔月でやる予定。
次は閉店後に軽い打ち上げのような時間を作ってもいいかもしれない。

休憩。
ルヌガンガで本を見る。
中村さんも涼子さんもお客さんとけっこう会話していて、すごいなあと思う。
うちの店でやったら、他のお客さんが狭苦しく感じてしまうかもしれない。
ルヌガンガは広々としていて居心地の良い空間だ。
ドトールに入って本を読む。

品出し。
俳句・短歌関係を中心に買取あり。
マルテでやっている浅野さんの講座へ通っているという方々が、詩集を買ってくれた。
バイト。

高知旅行以降、腕立て伏せと腹筋が習慣化してきている。
梅雨始めぐらいから首や肩がやたらと凝っていたのは、ストレートネックというやつらしい。
デスクワークが多かったり、スマホの見過ぎでなりやすいようだ。
腕立て伏せをするようになって凝りはかなり軽減した。
腹式呼吸も意識してやるようにしている。

川端康成「掌の小説」読み終え、オルダス・ハックスリー「すばらしい新世界」読み始める。
まどが使っているラベンダーオイルをお風呂に垂らしてみたら香りがとても良くて、ぐっすり眠れた。


08日

朝9時半起き。
寝坊した。

ごはん食べて、少し早めに開店準備。
ペーパートークに遠隔参加された方へ送るために、集まった印刷物をまとめる。

ゆきのちゃんが来てくれる。
おとといまで新潟にいたらしい。
福岡や、東北の話などをする。

年配のお客さんが、自分が新潟の出身と聞いて、会津八一と屋島寺の関係について教えてくれる。
調べてみると、屋島寺ではなく八栗寺の梵鐘に会津八一の揮毫が刻まれているようだ。
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kurashi/kosodate/bunka/kikuchikan/map/14.html
当時の八栗寺の住職が、岡山の法界院の住職に梵鐘製作について相談し、会津八一へ作歌と揮毫を依頼するという流れになったらしい。
八栗寺はまだ行ったことがないけど、八栗や庵治のあたりは車で通ったことがあって、独特な雰囲気があるなあと思っていた。
紅葉の時期にでも行ってみたい。
お寺周辺のベンチとかで、ゴロゴロしながら本を読むのも良さそう。

休憩中、久々に集中して絵を描く。
進めていた絵のほかに、1枚新しく手をつけたらけっこううまくいった。
力の抜けた感じの絵は描き続けてないとなかなか出てこない。

今日はバイト休み。
まどと久々に時宅に行ってきます。

2019年9月6日金曜日

2019年09月06日

朝9時半起き。
暑い。

まどは朝早くから出かけた。
発送準備と、ネット出品作業進める。

明日は店内で自作印刷物交換会ペーパートーク。
今回は5カ月ぶりの開催というのもあってか、けっこう遠隔参加が多い。
現在13名、香川の他には岡山・兵庫・愛媛・高知・神奈川・東京・大阪。
楽しくなりそう。
これからは隔月でやっていく予定。

休憩中に絵を進めようと思ったけどうまくいかず。
機械的に手を動かせば完成するはずなのに、気が散って集中できない。

絵をギャラリーや展覧会に頼らず売っていくにはどんな方法があるだろう。
描いたそばから写真に撮って、BASEにでもアップしていけば良いだろうか。
売れるかどうかはわからないけど、近況報告も兼ねて。

今日はけっこう売れた。
これからバイト。

2019年9月5日木曜日

2019年09月05日

高知で買った本は山本健吉「私小説作家論」、古井由吉「聖」、フエンテス「アウラ・純な魂 他四編」、木山捷平「鳴るは風鈴」、高井有一「夜の蟻」、「山之内獏詩集」、チャペック「いろいろな人たち」など。
今年に入ってから、ずいぶん買う本のジャンルが偏っている気がする。
9割が文学だ。
今月はもう本は買わず、ゆっくり読んでいくことにしよう。

昨日の夜は体調が悪かったけど、なんとかバイトはやった。
胃腸が弱っている気がする。
腕立て伏せと腹式呼吸のおかげか、肩や首の調子は良い。
帰って絵も少し描いた。


朝8時過ぎに起きる。

島田潤一郎「90年代の若者たち」読み終える。
昨日もなんとなく「あしたから出版社」をパラパラめくっていた。
島田さんの文章はとても瑞々しい。
自分もなんとかがんばろうという気分になる。

朝ごはんを食べて、ホームセンターに行く。
前から動きの悪かった扇風機が昨日ついに動かなくなってしまったので、軸に差すための油を買う。
油にもいろんな種類があり、迷っていたら予想以上に時間がかかってしまった。
帰って扇風機の軸に注油、しばらく置く。

発送準備、品出しなど。

扇風機はやっぱり壊れてしまったようだ。
休憩中に、新しいのを買いに行く。
しかし厳しい残暑。
アイス食べる。

ノートにやりたいことを書き出してみる。
中期的な目標がないとやる気も起きてこない。
何かと先立つものも必要だ。

「仕事」と「趣味」の境界について考える。
「仕事が趣味みたいなもんですから」という生き方は尊敬されるし、実際うらやましい。
しかし、自分がその領域まで達することができるのかはかなりあやしい。
古本という、自分の好きなものを商って暮らしているけど、毎日どのくらいの収入が見込めるかわからない状態にはまだ慣れない。
普段フルタイムで賃労働をしながら小さくお店をやるのも、それはそれで楽しそうだ。
人によって気持ちの良いバランスはそれぞれ違うんだろう。
今はまだ探っている途中。
自分は常にいろんなところに意識が向いている状態のほうが、精神的に調子が良い。
ひとつの方向に価値判断が縛られると、すぐに気が滅入ってしまう。

川端康成「掌の小説」読み始める。
500ページ弱の文庫本に111のごく短い小説が収められている。
息をのむような恐ろしい密度の文章が次々と迫ってくる。
「火に行く彼女」とか、たった2ページなのに、鳥肌が立ってしまった。

ブログ書きすぎた。

今日もこれからバイト。
夜にも仕事なんて大変だねと言われることがあるけど、このバイトは正直とても楽です。

2019年9月4日水曜日

2019年09月01~04日

01日

なんとなく、朝のうちから喫茶店に行ってみる。
多和田葉子「献灯使」読み終える。

ペーパートーク用の印刷物「今年作った料理」を作る。
けっこううまくできた。

バイト後、高松港の桟橋の音をコンタクトマイクで録音した。
岡山での個展初日にライブをやるので、その時この音も使えたらと思う。


02日

朝9時半頃に家を出る。
お店を休んで、18きっぷで高知へ旅行。

グラス「ブリキの太鼓」を読み始める。
長い。

途中秘境駅として知られる坪尻駅に停車。
阿波池田駅で祖谷そばを食べる。

高知駅からさらに乗り継いで、朝倉へ。
初めて「夜と昼」に行く。
店内はとてもきれいで、丁度良い広さ。
平凡社ライブラリーやみすず書房の本がたくさんある。
アイスコーヒーを飲んで何冊か購入。

路面電車でゲストハウスへ。
途中年配のご夫婦に道を尋ねたら、一緒に行こうと言ってくれる。
ゲストハウスのスタッフの人は沢田マンションに長いこと住んでいたそうだ。
沢田マンションの歴史を手短に聞く。
これからひろめ市場に行こうと思っていますと言ったら、車で送ってくれた。

ひろめ市場では、おすすめしてもらったお店でかつおのたたき、じゃこ天、ぎょうざなどを食べる。
どれもすごくおいしかったし、ボリュームがあるし、安かった。

喫茶店で少し休んでから、ゲストハウスに戻る。
きれいで広くて快適。
なんとなく腕立て伏せをやる。


03日

久々に夢を見た。
倉庫のような場所でバイトをしているが、いまいち周囲とうまく噛み合ってない様子で、気がついたら終業前なのに同僚の人たちが消えていた。
社員の人に聞くと、地下の事務所でミーティングでしょと言われ、みんな一言声をかけてくれればいいのにと思いつつ、あぁまた何か忘れてしまってたんだな自分は、と焦ってしまう。
しかし事務所に行くと、いるのは長い付き合いの友人達だった。
いつのまにか自分はゲラゲラ笑いながら、くだらないことばかりしゃべっていた…という夢。
倉庫は大学の時にやってた日払いバイトの記憶だろう。
友人達としゃべっているのは、東京にいた時の飲み会なんかの記憶だろうか。

東京については、日記には違和感ばかり書いていた気がする。
実生活でも遠ざけていたように思う。
本当はいろんな友達と最近こういうことをやってるとかやろうと思ってるとか話し合うのは好きなはずなのに、なぜか嫌な記憶ばかりを肥大化させて、きれいな記憶を隅に追いやろうとしていた。
高松に来た理由を強いものにしたかったのかもしれないけど、こんな考え方では孤独になるばかりだ。
なんだかホームシックに似た感情が沸いてきてしまった。

ゲストハウスの近くにある喫茶店でモーニングを食べる。
サラダにスパゲティもついている。

MY遊バスという観光バスに乗って、牧野植物園へ。
このバスの乗車券を買うと路面電車の200円圏内は1日乗り放題になる。
植物園までの券は600円なので、だいぶお得。
季節が良かったのか、温室外の植物もかなり見応えがあった。
次はもう少し涼しい季節に来て、スケッチしたい。
まどは植物画に惹かれた様子。

街に戻るが、まどの体調が悪くなってしまう。
昼ごはんを食べて、午後は別行動をとることに。

市街地にある井上書店さんに行き、まだ時間が余っていたので、夜と昼で教えてもらったかたりあふ書店さんへ行くことにする。
ネットで調べた電話番号は不通。
路面電車の終着駅からさらに工業団地のような風景の中を20分以上歩き、到着。
運良く店長さんがいたところで、中を見せてもらう。
自分の背丈ほどにまで本が床から積み重なっている。
数冊購入。
はりまや橋まで車で送っていただき、車中で少しお話する。

まどと合流して、高松へ向かう。
途中トラブルがあったけどなんとか大丈夫だった。
高知にはまた来たい。

「ブリキの太鼓」読み終える。


04日

朝8時過ぎに起きる。

スーパーに買い物に行って、料理。
にんじんをゆでて、キャベツ・鶏肉・油揚げをオイスターソースなどで炒める。

ネットでけっこう売れている。
休憩中に郵便局と銀行、電気代の支払い。
扇風機が壊れた。

なんだか体調が良くない。
疲れだろうか。

少し休んでバイト行ってきます。

2019年8月31日土曜日

2019年08月31日

朝8時過ぎに起きる。

スーパーに行って食材を買い、朝ごはん。
弁当用に何か作ろうかと思ったけどできず。

最近料理欲も復活してきた。
レタスをおいしく食べるやり方とか、オーブンをもっと使う(ドリアなどのごはんもの)とか。
タコライスやスパイス焼きそば、だしたこも作りたい。

めぐさん来て、植物を追加。
ユーカリの葉っぱは丸っこくてかわいい。
触るとすべすべしていて、どこか肉感的。
来週火曜は高知の牧野植物園に行く予定。

開店。
スリップ作り、来月分のマンスリーインフォの作成。
15日、軽くおつまみを作って店で出そうと思う。
何作ろうかな。

小鉄君が来て、SP-505を貸してくれる。
こないだイッペンさんからもリズムマシンを借りた。
個展用の絵がひと段落してきたら、こっちのほうもやろう。

夕方にまどと店番を交代。
ハイカカオのチョコレートを買って食べる。

リルケ「ポルトガル文」読み終える。
併録された「ミュンヘンにて」が良かった。
多和田葉子「献灯使」読み始める。
あさってからの高知旅行用に、厚めの本を選ぶ。
グラス「ブリキの太鼓」と、川端康成「掌の小説」の2冊。

今日はバイト。
帰ったら早めに寝よう。
最近夜涼しくなってきたので、風邪に気を付けたい。

2019年8月30日金曜日

2019年08月30日

朝8時起き。
涼しくなったおかげか眠りが深かった気がする。

ここ数年暑すぎるし、寒いほうが本は売れる気がするので、最近はもう夏よりも冬が好きだ。
自分はウイルスに弱く、東京にいた頃はほぼ毎年インフルエンザにかかっていたので、前は冬が嫌いだった。
1シーズンでノロとインフル両方にかかったこともある。
仕事は休まないといけないし、医療費かかるし、作業もできないし、毎年のように一週間をムダにするのはきつい。
高松に越してからウイルスにやられることが少なくなったのは、電車に乗らなくてよくなったからだろうか。
今は熱中症のほうが怖い。

庄野潤三「引潮」読み終える。

今日から店内にて「古書店緑化月間」。
めぐさんが到着して、設営を手伝う。
今日のところはまだ途中までという感じだけど、植物が入るだけでだいぶ空間の雰囲気が変わることを実感。
明日以降も適宜追加や配置変えなどを行う予定。
今朝買い付けたものばかりなので、香りがとても良い。
めぐさんの花屋「茎」に行くと、いつも植物の良い香りが充満していて本当に充実した気分になる。
店内に植物が配置されている様子を見ていると、香山哲さんと行った神戸の喫茶店(名前失念)を思い出す。
ものすごい量のドライフラワーがうっそうと茂っていた。

ネット出品進める。
休憩中絵を少し進める。
迫川尚子「味の形」読み終える。

緑化月間の効果か、初めて来られたお客さんがちらほら。

冷酒が飲みたい。

今日はバイト休み。
もう少し開けてみよう。

2019年8月29日木曜日

2019年08月29日

朝9時起き。

今日で37歳になった。
まどは覚えていなかったようで焦っていた。
確か、去年も覚えていなかったと思う。
自分の誕生日すら忘れていたような気がする。

ウエルベック「プラットフォーム」読み終え、庄野潤三「引潮」読み始める。

うまくいかず放っておいた絵に手を付ける。
描いている時はその絵を良い絵にしようとしすぎるので、詰め将棋的というか、だんだん画面に対する選択肢が狭まってくるような感覚がある。
少し時間をおいてその思い入れを冷ますと、良い具合に転がることが多い。

開店。
自治会費を払う。
品出しとネット出品。
郵送買取のチラシと買取伝票を印刷。
店頭買取一件。

とある事情により、郵便局から代引きで雑誌を送ることに。
初めてのことで、調べたらいろいろと面倒だけど、ここは一度慣れておくべきだ。

「些末事研究」の福田さんが来てくれて、いろいろ話す。
茎のめぐさんも来て、店内を下見。
明日からはめぐさんが店に花を飾って、「古書店緑化月間」と題し1ヶ月間の展示販売を行う。
どんな感じになるか楽しみ。

妻に誕生日を忘れられてたけど、自分も忘れていて、今日もバイトを入れてしまった。
行ってきます。

2019年8月28日水曜日

2019年08月27~28日

27日

定休日。
朝8時半に起きてごはん。
OFの行司君に、完成している絵の画像を送る。

バイトの研修。
20分ほどで終了し、買い物して帰る。
グリーンカレーのペーストがあまり売ってない。

久々にゆっくり料理。
タコライスを作ってみる。
サルサソースは売ってなかったので、オイスターソース、ケチャップ、ガラムマサラ、コリアンダー、オールスパイスなどでなんとかそれらしい味のタコミートにした。
けっこううまくできた。
トルティーヤを調達して、店でもタコスを出したら楽しそうだ。

絵に取り掛かる。
時間が空いてしまった割にはスムーズに進む。
ウエルベック「プラットフォーム」読み始める。

雨がパラついているけど外出。
ホームセンターでL字金具やアンカーを買う。
喫茶店に行こうかと思って、やめにする。
帰ってごはん。

絵を少し進めて、乾くまで20ページくらい本を読む、を繰り返す。
これが一番楽しい。
なかなかうまくいかなくて苦しかったけど、一枚完成。

最近「東京にいる頃から古本を売ることに目覚めていたらどんな生活になっていただろう」と、ふと考える。
東京にいた頃から本は読んでいたけど、売るのに熱心になったのは高松に越してからだ。
都心から離れた駅の2部屋ある物件に住み、夜勤のビル警備などできるだけ空想の時間が取れそうな仕事でとりあえずの生きるお金を確保して、出勤前に古書市や古本屋で少しづつ安く本を買いため、月イチで自宅の一部屋を使ってこっそり古本を開放する。
住所は来宅希望者にのみ、SNSのDMなどで通知。
ちょっと良い瓶ビールと、それを注ぐ感じの良いコップ、乾きもののおつまみも用意する。
神戸か京都でやっても楽しいな。

こんなことを考えてしまうのは「貧乏まんが」を読んだ影響からだろう。
今の生活が嫌なわけではないです。


28日

朝9時起き。

ごはん食べて、少し本読んで料理。
豚肉、ししとう、にんじんをみそや豆板醤で炒めて青椒肉絲風にする。
店の流しのそうじ。
均一ラックに昨日ホームセンターで買ったL字金具を取り付けて補強。

ルヌガンガの中村さんが来てくれて、少し話す。
日々の基本業務に追われてそれだけで疲れてしまいがちだけど、もっといろんな動き方ができたらいいなと思う。
今の日常は5年前の自分から見たらかなり理想に近付いているだろうけど、まだまだやりたいことがある。

灸まん美術館の西谷さんがご来店。
和田邦坊関連書籍についてあれこれお話を聞く。

名著復刻・日本児童文学全集を品出し。
小さくコーナーを作って、ポップも貼る。

今日はこれからバイト。
帰ったら少し絵を描きたい。

2019年8月26日月曜日

2019年08月25~26日

24日夜

てしまのまどの安岐さんが泊りに来るので、ふとんの準備と、床の掃除機がけ。
お腹が減ったのでそうめんをゆでて食べる。
安岐さんは、瀬戸内の漁業の歴史や伝承の調査を行っている。
貴重な話をたくさん聞けた。


25日

朝7時過ぎに起きる。
ごはん食べて、安岐さんと一緒に8時前に家を出る。
岡山へ。

レンタサイクル借りて、古本屋をまわりつつ、10月に絵の展覧会をやらせてもらうギャラリーOFに打ち合わせに行く。
現在は岡山在住の宏美さんの個展を開催中。
展覧会の初日まであと1ヶ月半ほどなので、前もって会場を見れてよかった。
近くの南インド料理のお店もおいしかった。

古本屋は万歩書店本店、ブックオフ、ながいひる、古京文庫へ行くことができた。
マルケス「百年の孤独」、小沼丹「小さな手袋/珈琲挽き」、後藤明生「挟み撃ち」、小島信夫「小銃」「女流」「実感・女性論」、迫川尚子「味の形」、木山捷平「苦いお茶」、「ハックスレー短編集」(新潮文庫)、古井由吉「白髪の唄」、井伏鱒二「厄除け詩集」買う。
小島信夫が買えたのがとにかくうれしい。
ながいひるの木村さんと会ったのもだいぶ久しぶりな気がする。
古京文庫さんとも初めてお話した。
古京文庫さんがTwitterで紹介している本で知らない作家の名前が出てきたら、検索して調べることにしている。
1年半ぶりくらいにお伺いしたけど、本当にすごい品ぞろえで、何度も心の中で「なんでこんなにあるんだ?」と叫んでしまった。

店に戻る。
「ちくま日本文学 菊池寛」読み終える。

夜はさっこの月例ライブ。
前回はけっこうお客さんが来たけど、今回はDOMMUNEの最終日ともかぶったためか、いまいち。
閉店後に2階に上がって、3人で多重録音したりまんがを描いたりして遊んだ。


26日

朝8時起き。
まどは午前中から用事で外出。

さっことレコード鑑賞会をする。
民謡のシングル盤をいろいろ聞く。
その後2人でルーツレコード。
100円均一コーナーからPerez Pradoや、マリンバで演奏したラテン楽曲集、カントリー、布施明のライブ盤など買う。

開店。
レコードプレイヤーをカウンター内側に設置して、買ったカントリーのレコードをかけてみる。
品出しを進める。

休憩中、山田英生・編「貧乏まんが」読み終える。
一口に貧乏といっても、様々なアプローチの作品が収められている。
楠勝平「おせん」は、貧困が生み出す人間の愚かさを強烈なコントラストで描いている。
最後でバッサリと切るような展開がすごい。
うらたじゅん「ホットケーキ」も、のどかなタッチと裏腹に登場人物の過酷な日常が見え隠れしていて、じわりと重い。

今日はこれからバイト。
明日は定休日で、昼間に少しバイトの研修がある。
絵をさぼりすぎなので、明日こそは集中して取り組みたい。

2019年8月24日土曜日

2019年08月23~24日

23日

朝9時起き。

外に出て、出店時に机などにひくための布と、野菜を買う。
朝ごはん食べる。
昨日作った均一コーナーのラックに本を入れ替え。

雑誌を中心に品出し。

岡崎武志「古本道入門」読み終え、アンナ・カヴァン「アサイラム・ピース」読み始める。
これは単行本版で、お客さんから引っ越し祝いにいただいたもの。
「氷」を読んだ時にも思ったけど、これだけ的確に鬱病の感覚へ言葉を当てている小説もなかなかないんじゃないか。
カヴァンは生涯に渡って不安定な精神状態にあり、絶望感の緩和のためヘロインを常用していた(当時のイギリスでは法規制されていなかったらしい)。
「夫・車谷長吉」をついこないだ読んだ後にこれは、かなりこたえる。

休憩中、1時間ほど昼寝。

夜、TooniceでのDJイベントで出店。
終盤になっても新しいお客さんがけっこう来たりで、楽しかった。
小鉄君とけっこう話す。
少しだけスケッチブックに絵も描いた。

3時過ぎに寝る。


24日

10時起き。
昨日の出店で棚から抜いた本を整理する。

山合いの国道沿いにあるドライブインで一日本でも読んでいたい気分。
「今日のバイト、ヘルプで出れないか」と連絡あるが、明日は岡山に行く(夜までに戻る予定。昼の店番はまど)ので早く家を出ないといけないし、やめにする。

Illustratorで郵送買取募集のチラシを作る。

「アサイラム・ピース」読み終える。
解説でまたカフカの名前が出てきた。
「ちくま日本文学全集 菊池寛」読み始める。

こないだ取材に来てくれた工芸高校の女の子たちがじっくりと本を見てくれてうれしい。

新潟を出て東京に暮らし始めた時、景色に山の稜線がなくて寂しく感じた。
初夏に植物が生い茂る様子を見るのも元気が出る。
海も好きだけど、自分は山の緑に埋没する感覚が好きみたいだ。

ゆきのちゃんとゆりさんが、植本一子さんを連れてきてくれる。
ドムスタやASOKOの話などをした。
入れ替わるようにしてルヌガンガの中村さんも来て、いろいろ話す。

エディシオン・アルシーヴ
https://www.cna.ne.jp/~kuroneko/newpage52.html
アレホ・カルペンティエル
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%9B%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A8%E3%83%AB

今日はバイトないけど、明日岡山に行くので早めに寝たい。
少し絵を進めよう。

2019年8月22日木曜日

2019年08月22日

朝8時半起き。

朝からホームセンターへ。
炊飯器の予約を忘れたのでかけうどんを食べる。
板や塗料、キャスターなどを買う。
ブックオフに寄って「和辻哲郎随筆集」、ル・クレジオ「海を見たことがなかった少年」買う。

戻って、2階で早速大工仕事。
店頭に出している均一コーナーのラックが古くなっているので、SPF材を使って作り直す。
棚を作ってキャスターを付け、油性のステン塗料を塗る。

昨日買取のあった映画パンフレットなどの品出しを進める。
普段あまり映画を見ないので勉強になる。

福山で本屋を開業されたいという方がご来店。
いろいろ話す。
新刊メインで、ご自身の蔵書も少し古本として販売されるとのこと。

「古本道入門」読み進める。
仙台、松本、京都など、日本各地の街の古本屋巡りモデルコースを紹介した章が楽しい。
老舗から最近できたお店、新古書店も入っている。
自分はまずSNSで検索して、出てきたお店を軸に予定を組むことが多い。
まだまだそれだと漏れが出てくるようだ。
即売展で買った本の、目の付け所を自身で解説した章もとても勉強になる。

今日もこれからバイト。
終わったらビールでも飲みたい。