2023年12月27日水曜日
暮れの挨拶(2023年12月25~27日)
2023年12月24日日曜日
モチでも(2023年12月22~24日)
2023年12月21日木曜日
なんかいろいろいい(2023年12月16~21日)
2023年12月15日金曜日
コツや秘訣(2023年12月14~15日)
2023年12月13日水曜日
やめゆわ(2023年12月11~13日)
2023年12月10日日曜日
春めいた冬(2023年12月08~10日)
2023年12月7日木曜日
師走な日々(2023年12月04~07日)
2023年12月3日日曜日
なんだかんだ(2023年12月02~03日)
2023年12月1日金曜日
友人と両親(2023年11月30日~12月01日)
2023年11月29日水曜日
駆け足日記(2023年11月25~29日)
24日(金)夜
閉店後、本の出荷。コンビニで切手を買い、レコ寄席のチラシも発送する。まどと合流、スーパーで買い物をして帰宅。
スーパーで買った安いピザを食べ、ウイスキーコークを飲みつつ、トビー・フーパ―「悪魔のいけにえ2」を見る。前作から12年後に作られた映画で、かなり雰囲気の異なったエンターテイメント作。セットへのお金のかかり方がすごいが、「一体何をやっているんだろう」ということばかりが起こり、しかも前作より汚さ暑苦しさが控えめで雰囲気がかなりゆるい。チェーンソーで一生懸命柱を切り続けるデニス・ホッパー…。
25日(土)
朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、そうじ。その後まどは洗濯をして自分は料理。青梗菜、にんじん、もやし、ひき肉のみそ炒め、卵焼きを作る。お弁当の用意。色川武大「狂人日記」と檜垣立哉「ベルクソンの哲学」を読んで感じたことをinstagramにまとめる。
外出。スーパーでみかんを買って作業部屋へ。新しいキャンバスに描き始める。出だしは順調。
開店。品出し、発送準備など進める。受託商品に関する連絡も。閉店後堀金君と打ち合わせのため、話し合うべきことをGoogleドキュメントでまとめる。店頭買取2軒。うち1件は岡山と香川の、主に戦前に発行された絵葉書の買取だった。郷土関連の紙ものの買取はひそかにずっと待ち望んでいたので、とてもうれしい。早速塩江温泉の絵葉書を品出し。収納袋の裏面には1941年に廃業した琴平電鉄塩江線がイラストで描かれている。戦前の旅館建築の図版がとてもいい。
閉店後、ルクスで堀金君と打ち合わせ。事前に紙にまとめておいたおかげで、いい具合に今後やるべきことが固まった。もう一杯頼んで、まいちゃんといろいろ話す。帰ってシャワーを浴びて寝た。
26日(日)
朝8時に起きる。ごはんを食べて、お弁当の用意。コーヒー飲んで「ベルクソンの哲学」続き。少しずつ読んでいく。
「現象学は、世界に対する特権的で超越論的な光源を現れの純粋性のために確保する。ところがベルクソンの哲学において、世界ははじめから純粋な光の場面であり、そこにどのように内在するのかが方法論上の問題になるのである。」(p26-27)
作業部屋へ行き、絵の続きをやる。昨日思いついたアイディアを試してみたらうまくいった。もうすぐで完成しそう。
開店。店頭買取1件。この日は集中して品出しを進めた。棚の隙間を埋めていかないといけない。夜におやつのカンデラの2人が来てくれて、いろいろ話す。
閉店後、集中して絵をやる。以前から進めていた小さなキャンバスが完成。一息ついてからまた別のキャンバスを進める。こちらも今のところうまくいきそうだ。最近はあれこれ考えながら時間をかけて進めていくことが多いが、逆に「えっ、これで終わり?」みたいな手数の少ない絵をどう作るかも考えてみたい。
帰宅。シャワーを浴びて、内堀弘「石神井書林目録」少し読んで寝る。
27日(月)
朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べて洗濯。コーヒー飲みながら「石神井」続き。
「素人がつまらないプロになることは簡単なのだが、もっと面白い素人になっていくのは難しいことだ。」(p74)
お弁当を用意して外出。作業部屋で絵の続きをやる。順調に進む。
開店。昨日に引き続き品出しを進める。この日は若いお客さんが多かった。おしゃれな男の子3人組や、いつも1人で来てくれる高校生の女の子など、けっこう熱心に棚を見てくれる。夕方ごろに宮脇さんがzineに興味があるという香大の女の子を連れて来てくれる。写真をやっているそうだ。zineの話を少しして、まずは1冊買ってみたらどうですか?とダメ元でうながしてみたら、2冊買ってくれる。さらに長島有里枝「「僕ら」の「女の子写真」からわたしたちのガーリーフォトへ」、「写真分離派宣言」とかなり渋い本を買ってくれて驚いた。焚き付け過ぎただろうか?店としては香川の人の手に渡ってくれてありがたい気持ち。
まどと待ち合わせ、閉店後に半空へ。レコ寄席のチラシを暖さんへ渡す。来年に企画するイベント関係の連絡をする。とりあえず連絡すべき人には全員メッセージを送れた。その後時宅へ行く。最近料理研究家の方が時宅のことをSNSで書いていて、その文章がかなり拡散されていた。ウインナーをつまみに瓶ビール飲んで、ゆかちゃんやモモさんといろいろしゃべった。
28日(火)
朝8時に起きる。適当に支度をして南へ行き、モーニング。読書続き。まどはこの日男木島へマンガ資料用の写真を撮りに行くとのこと。自分も一緒に行く予定だったけど、絵を描いたり映画を見たかったりでやめにした。
南を出て別れ、散歩。ずんずん歩いて讃州堂さんへ行く。徒歩で行くのももう何回目かで、近く感じた。いろいろ見て2冊ほど購入。高松刑務所の塀のまわりをぐるっと歩いていき、福岡町にある「よしのや食堂」へ。ここは以前ネットで見かけて気になっていたお店。「大衆食堂」の大きなのれんに「めし しる」と書かれた立て看板。この外観だけでもそそられるものがある。入ると大きな炊飯器の前に若い店員さんが立っていて、元気よく挨拶してくれる。棚にある惣菜からアジフライと卵焼きのセット、まんばのけんちゃん(香川の郷土料理)を取って、味噌汁とごはんを頼んだ。お客さんは作業服姿の人やタクシーの運転手が多い。おかずはどれも程よい味付け。ごはんは中サイズでもかなりのボリュームがあり、ちょうどお腹いっぱいになった。ビールや日本酒もあり、飲もうと思えば朝から飲める。また近くに来ることがあったら寄ってみようと思う。
スマホに入れていた万歩計アプリのポイントがたまっていて、Tポイントに換える。ポイントを使ってビールを買い、店に戻ってアニエス・ヴァルダ「幸福(しあわせ)」見る。淡い色彩と細かいカット割りが印象的。最初はのんびりと楽しんでいたけど、話が進むにつれて「おいおい…」となっていく。見終えて、八百屋で買い物。
作業部屋でキャンバスの続きをやる。もう少しで完成するか。
帰宅。まどは島から帰ってきてクタクタの様子。サッポロ一番塩ラーメンをゆでて、鳴門わかめ、ほうれん草、もやしを乗せて食べる。途中でごま油を足してみる。わかめは2回ほど丁寧に洗ったはずだけど、どうもあまり塩気が抜けていなかったようで、しょっぱかった。残念。食べ終えて洗い物を済ませ、読書。「石神井」読み終える。YouTubeで期間限定公開されていた葛生賢「火の娘たち」見る。10分ほどの短い映画。
再び作業部屋へ行き、キャンバス続き。一旦完成かというところまでいくが、もう少し進めたほうが良くなりそう。明日以降またやることにする。
29日(水)
朝8時に起きる。朝ごはんを食べて料理。にんじんとごぼうのきんぴら、ほうれん草ともやしのナムル、豚肉と玉ねぎのカレー炒めを作る。きんぴらに少しお酢を入れてみた。洗濯。
少し早めに家を出て店へ。階段などのそうじ。少し早めの開店。発送準備、品出し、均一本の補充、アルバイト用の本の準備など。受託商品が2種類到着する。店頭買取2件。うち1件のお支払は明日やることになった。
今日は友人の内田るんが東京から高松へ遊びに来ているので、これからまどと3人で飲む。
2023年11月24日金曜日
2022年(2023年11月23~24日)
22日(水)夜
体調があまり良くなく帰りたかったが、ブログを書いたりしていたら22時を過ぎてしまう。本を出荷して帰宅。早めに寝る。
23日(木)
朝7時半に起きる。体調は回復。ただ疲れていただけだったのかもしれない。朝ごはんを食べて料理。肉みそ(レンコンと椎茸を細かく刻んで入れる)、白菜のおひたし、いんげんの胡麻和えを作る。まどかさんからもらったティーバッグで淹れた紅茶を飲み、INA「つつがない生活」読み始める。
外出。店にお弁当を置いて、コンビニでレコード寄席のチラシを増刷。酒屋さんでビールとジンジャーエールを買い足す。スーパーで食材の買い出し。
作業部屋に戻り、おととい買ったレコードを聴きつつ絵の続きをやる。コーラスグループのレコードを聴いていたら一気にクリスマス気分になった。
開店。この日は勤労感謝の日で世間はお休み。明日も休みをとって4連休という人も多そう。品出し、発送準備、均一本の補充などを進める。定休日明けということもあり発送が多い。ウェブショップのほうでも商品が動いてありがたかった。夜に工芸高校美術科の生徒が作った雑誌「F」の7号を品出し。取材から執筆、撮影、デザインまで自分たちで手掛けている。今回は歴代の編集長にもインタビューを行っていて面白そうだ。
閉店後、本を出荷して店でお酒を飲みながら読書。「つつがない生活」読み終える。アメリカとフランスへの旅の話が特に良かった。店で本を読むのは外から見られている意識があると妙に読書がはかどるからだけど、店の外から見た時の自分を想像すると、ふと最近閉店してしまった近所の洋食屋さんのことを思い出した。夜にそのお店の前を通りかかると、照明を落とした店内で店長のおじさんがよく晩酌をしていて、バラエティ番組を見てげらげら笑っていた。その姿が妙に印象に残っている。こうして閉店後の店内で本を読んでいる自分も似たような存在かもしれない。こういうなんでもないことはすぐに忘れてしまうから、ここに書いておく。
つらつらと回想が広がり、六ろくとサンリンシャが閉店したのも、サンリンシャの蓮井さんが神戸へ、iLの浜吉さんが福岡へ引っ越したのもまだ去年の出来事なんだよなと思い出す。燦庫ができたのも去年だ。個人的には2022年のこれらの出来事のインパクトが大きく、なんとなく街の雰囲気が変わったような気がするけど、「変わっただなんて大げさな。あなたの中でだけの話でしょう」と言われればそれまでの話かもしれない。自分は「あなたの中でだけの話でしょう」と言う人がいたとしたら、その人の語る「街の話」も聞きたい。「自分語り」はとかく悪く言われがちだけど、人それぞれ着眼点や思い入れや人付き合いが違うのは当たり前でそこに面白さがあるはずから、みんなどんどんしゃべればいいと思う。
作業部屋で木枠にキャンバスを張る。今までずっと張りキャンバスばかりに描いていたので、10号程度のサイズを張るのにも慣れておらず時間がかかる。1枚だけ張れた。
24日(金)
朝8時に起きる。シャワー。お弁当を用意して外出、南でモーニング。色川武大「狂人日記」読み進める。主人公と圭子との会話のシーンが、お互い特異な精神状態に置かれていることを理解しつつ、自身の感じた世界をそのまま言葉にしていてとても良い。
「一本指を左右に振って、メトロノームを形造り、だんだんテンポを速めた。「だが、音はしない。形も見えない。空気が煮えたお湯みたいになって、ちりちり震えているみたい」」(p168)
さらに檜垣立哉「ベルクソンの哲学」を読み始める。「狂人日記」の語りへの感受性をさらに深めてくれるようでとても面白い。
「実在を捉えることが哲学の企てであるとしても、変化しつづける実在はもとより記述不可能なのではないか。逆にいえば、それはいっさいの記号表現を逃れることにより、すぐれて実在として指示されるのではないか。しかしそうであれば、こうした実在の記述を可能にする直観の方法論とはどのように哲学の記述を構成しうるのか、これが問われることになるだろう。」(p13)
「私とは光が充ち溢れる実在のなかで、意識や記憶という特殊なリズムをもたらす屈折装置なのである。私は、流れである実在から独立することによって、その場が確保されるものではない。むしろ固有のリズムをもたらしながら自己の位相を織りなしていく、持続の一部とみなされるべきである。」(p20)
出て、作業部屋へ行きまたキャンバス1枚張る。
開店。小鉄君が来てくれて、「春とヒコーキ」のぐんぴぃのYouTubeが面白いという話。ぐんぴぃはブックオフで店長をしていたそうで、「アメトーーク」の読書芸人回でチュツオーラの「やし酒飲み」を推していたらしい。品出し、発送準備、書類作成など進める。昨日コピーしたチラシを裁断し、高松中心部以外の各所への発送準備。この日はまずまずやるべきことができた気がする。
今日はこれからまどと映画を見る。明日の夜は堀金君と打ち合わせ。
2023年11月22日水曜日
zoom鍋(2023年11月21~22日)
2023年11月20日月曜日
チラシ作業(2023年11月19~20日)
2023年11月18日土曜日
がやがや日記(2023年11月16~18日)
2023年11月15日水曜日
入口、プレイリスト(2023年11月13~15日)
2023年11月12日日曜日
帰る場所(2023年11月11~12日)
10日(金)夜
ブログを書いたり、帳簿付けをしたりで少し遅れて閉店。本を発送。コンビニでビールと、「麻辣青豆」というグリーンピースを唐辛子と香椒で辛く味付けしたおつまみを買う。作業部屋で青木淳悟「匿名芸術家」読みつつ飲む。青豆が思ったよりも辛く、途中でギブアップ。キャンバス続きをやる。もう少しで完成しそうだけど、もう何回もやったタイプの絵のような気もしてきて、もどかしい。
11日(土)
朝8時前に起きる。朝ごはんを食べ、その後カンデラさんのドーナツとコーヒー。洗濯と掃除、洗い物。篠田浩一郎「形象と文明」続き読む。お弁当を用意して作業部屋へ。キャンバスを少し進める。
開店。この日はお客さんがとても多かった。先日届いた香山哲さんの「心のクウェート」と「すこし低い孤高」(こちらはラショウさんとの共著)を品出し。店頭買取2件。品出し、均一本の補充、在庫整理を進める。なかなか忙しいが、その分気持ちに張りも出る。
19時になり、まどと店番を交代。tooniceへライブイベントを見に行く。「壊れたホテル」の熊本さん企画のイベント。tooniceは9月ごろにスピーカーを新調したそうで、音がかなりクリアになっていたし、音量も大きかった。イベントは壊れたホテルとcowbellsのコラボも良い感じで、初めて見たJuri Suzueさんのライブも興味深く、taishijiのライブもかなり安定感が出ていて、ゲストの空間現代は圧巻だった。全体的に良かった。
ふらりと帰り、コンビニで買ったカップ麺を店で食べて、本を発送して帰る。シャワーを浴びて寝た。
12日(日)
朝8時に起きる。この日は2つはっきりとした夢を見た。1つは、世代も同じくらいで顔見知りのイラストレーターの人の家でなぜか目が覚め、「なんで自分はここにいるんですか?」と聞いて気まずい空気になる夢。もう1つは、ローカル線か何かから新幹線への乗り換えで急いでいて、東京行きに乗ろうとしていることに気が付いて「違う!香川だから逆だ!」となる夢だった。こないだは実家からほど近い駅(ほぼ野ざらしの無人駅だけど、夢の中では自動改札つきの駅舎があった)から歩いてどこかに向かおうとするが、どんどん日が暮れていく…という夢を見た。自分は駅が夢によく出てくる。どこかをさまよい歩く夢もよく見る。それと、最近は夢の中に出てくる「帰る場所」が、香川だったり東京だったり新潟だったりまちまちで面白い。自分が偏在していることに落ち着きを感じる身としては、なんとなくうれしい。
朝ごはんを食べ、たたききゅうりと卵焼きを作る。お弁当を用意して南へ。「形象と文明」続き。スーパーで食材や、この日のおかず用のコロッケを買う。ルヌガンガへ。気になっていたランビュール「作家の仕事部屋」を買う。まども興味あるとのことで、半額出してくれた。ちくま学芸文庫で出たデリダを注文する。
開店。開店早々、欧米からのお客さんが「写真集などはないか」と訪ねて来られる。いろいろ出して見てもらうが、結局昔の機関車を特集した雑誌などを購入していった。当初の狙いとはずれてしまったのかもしれないけど、店としては本棚から面白い提案ができたのかなとも思えて、うれしくなった。しかしその後は寒さもあってか客足はいまいち。在庫の整理やネット出品などを進めていく。閉店間際に北浜プラトーでの土曜社FAIRを終えた鶴崎さんが来店。少しお話する。鶴崎さんが福を運んできたようでその後なぜか立て続けにお客さんが来られ、売り上げはなんとかなった。
今日はこれから絵を描く。
2023年11月10日金曜日
物騒な日(2023年11月09~10日)
2023年11月8日水曜日
近所を楽しむ(2023年11月07~08日)
2023年11月6日月曜日
個展が終わって(2023年11月04~06日)
2023年11月3日金曜日
違う厳しさ(2023年11月02~03日)
2023年11月1日水曜日
うろうろ日記(2023年10月29日~11月01日)
2023年10月28日土曜日
志賀(2023年10月27~28日)
2023年10月26日木曜日
どんな店(2023年10月24~26日)
2023年10月23日月曜日
大阪滞在記(2023年10月20~23日)
19日(木)夜
家に帰って、シャワー浴びて洗い物をし、着替えなどを準備する。早く寝ようと思っていたけど、なんだかんだ12時半くらいまで起きる。まどはマンガが忙しくなってきているようで、かなり遅くまで作業していた。
20日(金)
朝7時に起きる。着替えて、まどと南珈琲へ。まどはいろいろ疑問に思うことがたまっていて、話を聞く。マンガも忙しいのに大変だ。
コンビニでお茶を買い、フットバスに乗って大阪へ。車中、展示に使う文章に修正が必要かギリギリまで考えるが、このままにしようとなる。大阿久佳乃「じたばたするもの」読み終える。金関丈夫の名前が出てきて驚く。法政大学出版局から出ている金関の諸作は何冊か自分も好きで読んでいたけど、大阿久さんの興味を引いたアメリカ文学研究者としての著作はほとんど読んできていない。注意して探してみよう。田中菫さんの「MILKDISH」を読み始める。yomsに来てくれたことも少し書かれていてうれしくなる。菫さんの「つくること」についての考えが揺れ動くさまはとても良い。その様子について、改めて文章に書きたいとも思う。
道路混雑のため、20分ほど遅れて大阪駅に到着。そろそろ11月というのに、なんだか蒸し暑い。東梅田から谷町六丁目へと向かう。POLに着き、田窪さんに挨拶して荷物を下ろす。近所の「ひー豚」というお店で豚カツ定食。おいしかった。田窪さんと一緒に梱包を解いて、1人でジリジリと設営作業。梱包を解いた瞬間に「うわ、これは持ってき過ぎた」と思ったけど、5時間ほどかかって設営は終わり、最終的には絵も文章もちょうどよくはまった。いろんな人に見てほしい。
POLの下の階にあるスパゲティ屋さんで、田窪さんと、同じ階の奥にあるレコード店naminohana records店主のインベさんと飲む。料理が全部おいしいし、安くて驚く。これはすごい。田窪さんと瓶ビール3本飲み、ヘロヘロになる。
新今宮へと移動。この辺の安宿に泊まったことがなく、この日は「加賀」というホテルを予約した。2000円ほど。女性客も多いようだった。部屋は狭いけど、値段の割には良い気がする。近くの銭湯の入湯券がついてきたけど、かなりお酒を飲んでしまったので、歯を磨いてすぐに寝た。
21日(土)
朝7時半ごろに起きる。「MILKDISH」読み終える。宿の近くにある「入船温泉」という銭湯へ。ここは朝6時からやっていて、まだ朝早い時間帯だけどたくさんのお客さんが来ていた。直島の「I❤️湯」のタオルを持ったおじいさんがいて驚く。サウナもあってとてもきれいな銭湯。
「きらく」でホルモンうどんを食べようとしたら本日休業のようで、萩ノ茶屋アーケードにあるうどん屋さんに入る。そしてあぶらかすうどんと間違えてかす汁うどんを注文。やってしまった。でもかす汁うどんも香川では食べれない(というか、この店のオリジナルなのだろうか)し、あぶらかすよりもお腹にやさしそうだし、結果良かったかも。けっこうボリュームがあった。
中之島美術館で長沢芦雪展見る。有名な龍や虎の襖絵も良かったけど、同時代の画家として展示されていた蕭白の鷹の絵の屏風に見入る。告知ビジュアルにも使われている牛の絵が展示されていなかった。展示替えがあるのだろうか?
開場30分ほど前にPOLへ。作品リストを田窪さんが準備してくれていたので、仕上げていく。この日は初日なので一日在廊。アンドレ・ブルトン「ナジャ」を読みつつ、疲労で居眠り。昼ごはんはPOLの近くにある「金剛石」というお店であいがけカレー。美味しい。定食もあるらしいけど、みんなカレーを食べていた。まどのマンガのファンの方や、高松の漆芸研究所に通っていたという方も来られた。甲冑さんやオボコさんとも会えたり、トダさんも来てくれたりで嬉しかった。
19時をまわり、初日終了。naminohana recordsでyudayajazzさんのサルサmixCDを購入。その後、田窪さんの案内で、トダさんと3人で居酒屋2軒行く。1軒目は予約がなかなか取れないところらしかったけど、運良く3人でも入ることができた。常連さんがたくさんカウンターにいて、店員さんづたいに料理を運んでくれる。ネギ焼きおいしい。2軒目は中華食堂?のようなところで、ハムエッグがハム上/卵下で出てきたり(なんてことはないがなんとなく新鮮)、20席くらいあるけどおばちゃんが1人でまわしてたり、かなり独特だった。田窪さんは面白いお店をたくさん知っている。大阪は安いところが多くて良いな。
けっこう飲んでしまい、ほぼ終電で新今宮のゲストハウスに戻る。ここも隙間にたくさんの布などが詰められていたり、細かいおもしろが多かった。シャワーをなんとか浴びて寝る。
22日(日)
朝9時くらいまで寝て、南森町へ。天神さんの古本まつりに行く。ナンブ寛永さんの「南部堂」は非常に独特な品揃えで面白く、古いマティスの文庫版画集を100円で購入。ほかのお店で普通にフローベールや中上健次のジャズエッセイなども買う。ポール・シュレーダー「聖なる映画」があり、昨日甲冑さんとブレッソン話に花が咲いたのもあって惹かれたが、9000円で断念。
九条へ移動。ロッダグループでカレーを食べたかったけど、昨日夜中まで飲んで胃の調子が悪く断念。シネヌーヴォへ。入るなり、映画関連の書籍や昔のキネ旬がたくさん並んでいる映画愛にあふれた空間に感動。ファスビンダー「不安は魂を食いつくす」見る。ドアや壁による垂直方向の分割が印象的。
四ツ橋の中古レコード/CD店「◯か×」に行き、spontaneous music ensembleや梅田哲也さん、Childiscのコンピなど買う。「ややこしい音楽」という素晴らしいコーナーがあった。
玉出へ。opaltimesに6年ぶりくらいに行く。少ししかいれなかったけど、展覧会も面白かったし、ユッキさんとも久しぶりに話せてよかった。今回の展覧会はチラシ(というか、オブジェ)もすごい。展示されている作家さんのご家族がたまたまおられ、生活と制作のことなどを話す流れになった。展覧会のチラシもお渡しする。
また新今宮に行き、四三館というビルで行われているイベントへ行く。七円体という、様々な大きさのシンバル7枚をメンバー2人が向き合って叩くというユニットのライブ。コンクリートのビルの小部屋で異様な反響が起きていて、エレキギターみたいな音が聞こえたり、「バシャーン」という音がジュワジュワとドローンみたいに漂ったりして面白かった。この四三館という場所は、七円体の方が集めた主に日本の戦前の古物を展示する私設博物館のようになっている。この日はessential store店長の田上さんも品物を出されていて、解説を聞いて実際手に取りながら貴重な品を見ることができた。「香川で古書店をやってまして」と自己紹介、川島猛の話などで盛り上がる。仕入れのエピソードも伺ってしまった。古物商の世界は奥が深い。相場なんてありそうもないオブジェなど、どのように査定するのだろう。展覧会のフライヤーもお渡しする。しかし本当に強烈な場所だったな。
トダさんと大阪駅近くの「松葉」で串カツ食べて、高速バスに乗り帰る。帰りはずっとinstagramへ投稿するための文章を書いていたからか、すぐに着いた。商店街にいつもの猫たちがいた。
23日(月)
朝9時に起きる。シャワー浴びて洗濯。まどと外出し、南珈琲でモーニング。大阪であったことをいろいろ話す。tomoさんでお惣菜を買って、ルヌガンガで涼子さんとお話。まど新刊を3冊ほど買っている。漫画を描くようになってから明らかに読書量が増えているし、興味の幅も広くなっている気がする。すごいことだ。
開店。週末に品出しを全くしなかったためネット売り上げは芳しくなかったが、店頭でたくさん買われるお客さんが多かった。店頭買取1件。久しぶりに店に入ったせいか、体力は回復しているものの作業速度はいまいち。
今日はこれから映画を見て絵を描く。明日は定休日。久しぶりにSyndicateへ行く予定。
2023年10月19日木曜日
大阪へ(2023年10月19日)
2023年10月18日水曜日
微妙な疲れ(2023年10月17~18日)
2023年10月16日月曜日
古本市、居酒屋、ご相談(2023年10月14~16日)
2023年10月13日金曜日
読書の秋?(2023年10月12~13日)
2023年10月11日水曜日
雨のち晴れ(2023年10月08~11日)
07日(土)夜
閉店後、本の出荷。作業部屋で森敦「意味の変容」読み終える。この本はとある古書店で安く見つけて勢いで買った。読み終わるくらいのタイミングで、柄谷行人や中上健次が寄稿している付録冊子が欠けていることに気が付く。残念。価格のところにでも注記しておいてほしかった。キャンバスの続き。いい感じに進んでいる。帰ってシャワー浴びて寝る。
08日(日)
朝8時に起きる。朝ごはんを食べ、さぎ「ふあんをまるめて星にする」読み始める。さぎさんは東京に行った時に下北沢で友人に紹介されて、ちょうどすぐそばにあった「日記屋月日」さんでこの本が販売されていた。その時は買わなかったけど、結局香川に帰ってから気になって月日のウェブストア経由で購入。
外出。消耗品やレターパックを買い、作業部屋でキャンバスの続き。県外で1回個展をやるとだいたい何にどれくらいお金がかかるのか、大まかに頭の中で計算してみる。展覧会をやるといくらかの売り上げはあるが、それが自分の活動を持続していけるだけのものかは、けっこう微妙なところだ。じゃあどうするのか、落としどころをじりじりと考えていきたい。
開店。開店早々「さすがにこれはいかんだろ」という出来事が発生し、疲れてしまう。うーん。ここ数日晴れてはいてもなんとなく頭が痛くて調子が出なかったが、今日は夕方から小雨。お客さんは少ない。郵送買取の査定、品出し、ネット出品など進める。郵送買取、価格了承取れる。夜になり、東京のギャラリーTOWEDのメンバーでもある画家の綱田さん来られる。現在岡山のギャラリーOFにてグループ展に参加中とのこと。いろいろお話する。たくさん買ってくれるお客さんも来られて、売り上げはどうにかなった。
閉店後、キャンバスの続きをやる。とりあえず塗り重ねていくが、いまいち着地点が見えない。個展までにもう1、2枚完成できるといいんだけど。気に入っていたCDがやたらと音飛びするなと思っていたら、外側からひび割れたように劣化していて、一部の曲が聞けなくなっていた。CD-RではなくプレスCDで発売からは20年と少し経ったくらいのはずだけど、こんなに早く劣化するものだろうか?
帰る途中、昼間にあった腹の立つ出来事をボヤこうかと思って友達がやっている店の前を通るが、他にもお客さんがいたのでやめた。歩いているうちに「ボヤくために行くなんて微妙だな」と思い直す。子猫が雨に濡れていた。お酒を買って帰り、「ふあんを」読みながら飲む。あまり飲めずに3分の1くらい捨ててしまった。シャワー浴びて寝る。
09日(月・祝)
朝8時過ぎに起きる。まど味噌汁とハムエッグを作ってくれた。朝ごはんを食べて読書。「ふあんを」読み終える。日記は面白い。日記の面白さを、こないだ読んだ後藤明生「小説 いかに読み、いかに書くか」の志賀直哉の章を頭の中で引き合いに出しつつ、文章の一人称性についていろいろ考える。店に行き、昨日買い取った本や雑誌の整理。
開店。メルカリで買ったプライヤー(キャンバス張り器)届く。店頭買取1件。お客さんは昨日に比べれば多かったが、店頭売り上げは振るわず。ネット売り上げに助けられた日。
閉店後、増村保造「黒の超特急」見る。タイトルほど超特急はフィーチャーされていない。田宮二郎の、喜怒哀楽がごった煮になったような震え声の迫力がすごい。加東大介のえげつない悪党ぶりもいい。登場人物全員が保身と復讐のために、ラストまで狂気を加速させていく。面白かった。
本を出荷して帰る。
10日(火)
朝7時半に起きる。朝食はパン。シャワー浴びて料理。手羽と余り物野菜(白菜、にんじん、もやし、玉ねぎ)を使ったうま煮、オクラときゅうりの梅和えを作る。
お弁当を用意して外出。中央公園のベンチに座り、スケッチブックに絵を描く。やっぱりこのベンチは落ち着く。保育園児もたくさん遊んでいる。Jeph Jermanなどガサゴソした物音系のローファイノイズを周囲の音と混ぜて聞く。公園でこういう音楽のリスニングDJイベントをやったら楽しそうだ。12時をまわり、市役所に続く地下道から公務員の人たちがぞろぞろ出てきた。古井由吉「夜の香り」読み始める。
「二十何年かぶりで目にした駅前の風景は、当然のこと、昔とすっかり変っていた。いや、変ったなどというようなものではなくて、昔、広場のあったところに、今も広場がある、のに過ぎなかった。」(p25)
お弁当を食べ始めるとバラバラとにわか雨が降ってきた。南珈琲に逃げ込み、読書続き。とても混んでいる。
作業部屋へ。公園で思いついた文章をIllustratorでPDFにまとめる。これでようやく個展に出すための文章が全て完成。コンビニに行ってプリントする。ドーナツやお茶を買い、ナルホドでマスキングテープや虫ピンを買って、再び中央公園へ行きおやつを食べる。ここ最近、公園や喫茶店にいるととても調子がいいのに、店や作業部屋に行ったとたん気分がだるくなるという日が続いている。どこか遠くに行きたくなる。天気も不安定だし、季節の変わり目だし、そんな時期なのかもしれない。
レジに戻って少し発送作業。以前お預かりした本の査定金額、了承取れる。静岡県富士宮市の「虹霓社」さんより、よしのももこさんの新刊サンプル届く。
夜は個展に出す絵の選別作業。ギャラリーの図面を見直し、念のため多めに持っていくことにする。選び終わったところで、疲れのせいかなんなのか、吐き気が出てくる。絵の続きをやりたかったが帰宅。少し本を読んで寝た。
11日(水)
朝7時半に起きる。まどがお弁当のおかずと朝ごはんの支度をしてくれている。パンを食べて、お弁当を準備して外出。猫を見かけるが避けられる。また南へ行き、読書の続き。まどの新作が明日オモコロに載るようで、一足早く見せてもらう。
まどと別れて、スーパーで養生テープを買って帰る。プチプチのロールも持ってきて、絵の梱包の準備。
開店。店頭買取2件。写真集など多くありがたい。この日は発送件数が多く、なかなか忙しかった。些末事の福田さんや安岐さんも来て、お客さんと少しずつおしゃべりできたのもよかった。ヒジャブを巻いた女性が「イスラムについての本ありませんか」と訪ねてきたので、大三君の本を見せると「これテレビで見ました!」ととてもうれしそうにしていた。インドネシアの方で、フィカルさんのモスクにも行ったことがあるそうだ。発送準備終えて品出し、均一本の補充。ここ数日均一本がそこそこ売れている。この日はなかなか良いペースで作業ができた。
今日はこれから絵の梱包。大きめの段ボール箱を調達したい。
2023年10月7日土曜日
もうすぐ個展(2023年10月05~07日)
2023年10月4日水曜日
夜散歩(2023年10月03~04日)
2023年10月2日月曜日
日常へ軟着陸(2023年10月01~02日)
2023年9月30日土曜日
お墓参り(2023年9月28~30日)
27日(水)夜
18時半に店を閉めて、店の近所にあるサウナ「ゴールデンタイム」に初めて行く。小ネタがいろんなところに仕込まれていて、独特な雰囲気。脱衣カゴに北野武、佐山聡、山田勝己など著名人の格言が添えられていた。サウナは熱くていい感じ。ここから頼酒店にはしごしたらとても良さそうだな。
マリンライナーに乗って岡山へ。後藤明生「小説 いかに読み、いかに書くか」読み始める。これは面白い。表紙の導入文を読むと小説の書き方入門という感じだけれど、実用書的な内容ではなく、明治から戦後すぐくらいまでの作品を題材にして、作家の歴史的立ち位置や文章の特色を鮮やかに解説している。志賀直哉についての章は読んでいて思わず電車の中でうなってしまった。
岡山でまどと合流。少し食べておくかとたこ焼き屋さんに入るが、なかなかたこ焼きが出てこない。新しく作ってくれていたようで、テイクアウトに変更してもらう。申し訳ない。
バスで東京へ。
29日(木)
新宿に8時前に到着。ベルクで朝ごはんを食べ、どこへ行こうか考える。いつもの旅行ではギチギチに予定を固めるところが、今回はだいぶふわっとしていた。
荻窪へ。文禄堂という本屋さんで、yomsのトートバッグに絵を描いてくれた花原史樹君のポップアップを見る。たくさんのグッズが売られていて、自分もクリアファイルを購入。リストを見るとだいぶ売れているようで、品切れの商品がたくさんあった。
菊川へ移動しStrangerでカサヴェテスを見て現美でホックニーを見ようかとも思ったけど、なんとなくやめにする。まどは高円寺へ行き、自分は吉祥寺へ移動。これから義理の家族に会うのに髪がだいぶ伸びていたので、QBハウスで切ってもらう。レア〜ユニオンとまわる。気になるレコードはあるけどちょっと高い。ユニオンで以前から買い直そうと思っていたCDが立て続けに安く見つかった。なんとなく、今回はCD運が良いのではという気がしてくる。
西荻窪へ移動して、盛林堂さんへ。委託棚にはまども古本を置いていたことがあった。牧野信一「バラルダ物語」購入。富士そば食べる。西荻に住んでた頃しょっちゅう行っていたソーセージとハムのお店「もぐもぐ」へ行き、自分たちへのおみやげを買う。ここのは安くておいしい。
中野へ行きユニオン見るが、特に買わず。CD運は別に高まってはいなかったようだ。
高尾へ向かう電車の中で「小説」読み終える。とても面白かった。中公文庫あたりで復刊しないだろうか。まどと合流して、バスで霊園へ。宗派を問わない、やたら整然とお墓の並んでいる様子は来るたびに東京を感じる。まどの家族はいろいろあり実家と呼べる家がなく、お墓参りの機会をとても大切にしている。急いで来たが自分たち2人が一番乗りだった。まどのおじさん夫婦とお姉さん夫婦が集合し、手を合わせる。タクシーでいつものお店へ移動、みんなで会食。yomsのショップバッグにおみやげのうどんと和三盆糖を入れて渡す。
まどは疲れて宿へ行き、自分は京王線に乗る。アンドレイ・タルコフスキー「映像のポエジア」読み始める。幡ヶ谷のforestlimitに到着。この日はidealaというリスニングイベントが行われていて、入るとGOFISHのライブの途中だった。ベルリンから一時帰国中の大城さんはいろんなフィールドレコーディング音源でDJをやっていて、ヒューンと何かが落ちたと思ったら大音量のカエルの合唱になったり、かなり良かった。来週ベルリンに戻るそうだ。考えてみたら大城さんと会ったのは8年以上ぶり、良いタイミングだった。すずえりさんとも10年近くぶりに会えてうれしい。白いシャツにレッドアイこぼした。
阿佐ヶ谷のホテルに帰って寝る。
29日(金)
朝7時前に起きる。この日もまどと別行動を取り、早めの出発。新宿で途中下車、またベルクで朝ごはんを食べて佐倉へと向かう。佐倉までは1時間20分ほど。「映像のポエジア」読み進める。
「なんの努力もなく観客に与えられる結論など、不要である。思考が誕生するときの苦しみと喜びを、作家と分かちもつことのない観客に、作家はなにかを語ることができるだろうか。」(p34)
「映画では時間のなかにばらまかれている事実はすべて使うことができる。生活のなかから好きなものを選んでくることができる。(略)この〈何でもどうぞ!〉は、小説という織物や、戯曲という織物にとっては、本質的なものでないが、映画にとってはもっとも本質的なものである。」(p106)
佐倉駅から無料送迎バスに乗り、川村記念美術館でジョセフアルバース展を見る。なぜか以前美術館からチラシを置いてくれませんかと電話があり、もちろんですと答えたらチラシと一緒に招待券も入っていた。ありがたい。アルバース展は思ったよりコンパクトにまとまっていたけど、資料も充実しており良かった。関連として常設展でソル・ルウィットやブリジット・ライリーも取り上げられている。ロスコもたっぷり見れたし、常設の素晴らしい美術館はいいなと改めて思った。Tシャツが思ったより安く、購入。
錦糸町まで戻ってまどと合流。まどはチェックアウトぎりぎりまで寝て、その後科博へ行ったそう。kndさんが以前行ってて気になっていた「コーピー」というお店に行く。エジプトの「コシャリ」という料理をメインに出している。米と細切れのパスタ、豆、フライドオニオン、トマトソースが基本で、よく混ぜてソースで辛味酸味を調整しつつ食べる。具材はいろいろ。おいしかった。カルダモンコーヒーがとても合う。
まどと再度別れて三ノ輪へ行き、wellの高原さんが働いている「リサイクルショップあうん」に行く。柔らかい照明のかわいいお店。高原さんはawnという名義で古着に少し手を加え、店内で販売している。Tシャツ1枚購入。ポップアップが来月中野で行われるそうだ。
あうんから三河島駅まで歩く。小さな商店や工務店がたくさんある。古いお菓子屋さんで普通に人形焼など売られていた。途中、「帝国湯」という銭湯を発見し寄ってみる。名前に迫力があるが、いつごろの創業なのだろう。建物内部の意匠も良かった。木製の大入札が掲げられていた。
下北沢へ移動。駅を出ると大きな月のバルーンが出ていて、お祭りのよう。ユニオンへ行くとVaporwaveカセットコーナーがあり、買いやすい値段のものもあったが、あまりこのジャンルには明るくなくあと少しのところで手が伸びなかった。古書ビビビに寄り、ここでも特に買わず。
まどと合流して、BONUS TRUCKへ。友人の川口さんがBotanyという名前で火・金に出店している。いろんな果実やハーブを漬け込んだサワー屋さん。少しだけノンアルのメニューもある。この日は十五夜に関連したイベントが行われていて、川口さんはかなり忙しそうだった。Botany向かいにあるpianola recordで店長の國友さんといろいろお話し、CDを買う。pianolaでは高松で活動しているマサミさんのCDも売られている。ミヤジが一生懸命モチつきのスタッフをやっていた。桜木さんとも挨拶。初めてちゃんとお話した中村としまるさんから、徳島の角打ちをいろいろ教わった。まどBotanyTシャツを購入。帰り際にすずえりさんとも会うことができた。
新宿へ行き、バスで帰る。
30日(土)
8時前に岡山駅に着く。どうせなら岡山でモーニングを食べようとなり、ネットで検索して見つけた看板猫のいるらしいお店へと歩く。思ったよりもだいぶ遠かった。猫は残念ながら2階で寝ているとのこと。
マリンライナーで高松に戻る。まどに少し店番を頼み、久々に綿谷へ行くと、疲れのせいかうっかり大を頼んでしまう(綿谷の大はかなりのボリュームがある)。マルナカで夕ご飯や消耗品の買い出し。
店番交代。非常に眠く、お客さんがいなくなった隙にウトウトしていた。受託商品関連の作業をやる。田中菫さんの新しい本「MILKDISH」を品出し。導入部分には2022年夏から2023年夏に作った料理をまとめたとある。しかし、料理の写真が淡々と続く中に身辺のことも綴られた日記や制作中の絵画の写真が差し込まれており、それらを時系列で見ていくことで、田中さんの中にある「作ること」に対する思索の揺らぎを読み手も追体験するような内容になっている。田中さんのinstagramの投稿はずっと追っていたけれど、本にすると見え方がまた全然違う。改めて通して読みたい。
今日は小野君がルクスでイベントをやっているそうなので、一杯飲んで帰る。
2023年9月27日水曜日
うまくいかない(2023年09月25~27日)
2023年9月24日日曜日
地球の肛門(2023年09月23~24日)
22日(金)夜
閉店後、本を発送してスーパーでお酒を買い、店で飲む。サミュエル・ベケット「ゴドーを待ちながら」読み終える。作業部屋で絵を描く。キャンバス1枚完成。まだいけるような気もするけど一旦止めておくことにする。帰宅、シャワー浴びて寝る。
23日(土)
朝9時過ぎに起きる。寝すぎた。また弁当箱を店に忘れたことに気が付く。最近忘れ物が多い。朝ごはんを食べ、コーヒーを飲みながら野呂邦暢「愛についてのデッサン」読み始める。最近フォークナー、大江、ベケットなど読んでいたので、端正な文章がとても落ち着く。
外出。とても涼しい。今日明日とコクアでフリマが開催されていて、レコードが気になるけど、時間がなく明日にする。店に行って在庫整理など。湿度のためか外よりも室内のほうが暑い。
開店。昨日お預かりした本の査定、品出しなど進める。明日またアルバイトの人が来てくれるので、そのための本の準備も。
閉店後、ルクスで行われているイベントへ行く。ゲストで来ていたDJ Strawberryさんはトルコの出身で現在はベルリンに在住とのこと。Footwork的なリズムを軸にアシッドなシンセが乗ったり、いろんな展開があった。一旦店に戻って、本を出荷。帰ってシャワーを浴び、まどが買っていた遠藤一同「発達障害かと思ったら統合失調症の一部でした」を読み終えて寝る。
24日(日)
朝8時に起きる。まどが早起きしてお弁当を作ってくれていた。朝ごはんを食べ、洗い物、洗濯物を畳んでまた洗濯。
ファミマでアイスカフェオレを買い、久しぶりに中央公園へ。マルシェ的な催しが行われるようで、たくさんのテントが立っている。仮説の小さな動物園まであり、リクガメやミミズク、イグアナなどがいる。「愛に~」続き読む。まどは図書館へ行った。公園を出る時、地面に「米」の字のような線が引いてあり、地球の肛門みたいだなと思って写真に撮った。撮影している自分の陰も入って、なんかいい写真になった。地球の肛門をスマホで撮影した。
KOKUA COFFEE ISLANDで行われているフリマへ行く。レコード、雑誌、古着などがあり、ちょうどこれからの季節に良さそうなスウェットを見つけ購入。ルーツレコードへ行き、ハワイアンの安いレコードを1枚買う。
開店。発送準備、品出し進める。4年前にyomsへ来たという女性から「今もあってうれしいです」とお声がけいただき、こちらもうれしくなる。この日は店頭買取2件と、以前お預かりしていた分の支払いが2件。夜になって猛烈な疲労がやってきてなんでだろうと不思議に思ったけど、よく考えてみれば12日間連続で働いているのだった。もっとダラダラする時間がほしい。
今日はもう帰って、お酒を飲みながら映画でも見ようと思う。早く寝てしまいたい。
2023年9月22日金曜日
商売(2023年09月21~22日)
2023年9月20日水曜日
休日返上(2023日09月19~20日)
18日(月・祝)夜
21時半くらいまで帳簿付け作業などやり、閉店。本を出荷してスーパーでビールとコロッケを買う。作業部屋で飲みつつ、黒沢清「蛇の道」見る。これはすごい。いろんな角度から不穏さが突き付けられる。コメットさんのステッキを振り下ろす動き、銃撃シーンでの唐突な上下のアングルなどの緩急が印象に残った。「CURE」より好きかもしれない。「蜘蛛の瞳」も見なければ。
19日(火)
朝7時半に起きる。朝ごはん食べて料理。豚の生姜焼きとポテトサラダを作り、千切りのにんじんとブロッコリーをゆでる。シャワー浴びて、コーヒー飲みつつ沢山遼「絵画の力学」続き。外出。スーパー、八百屋、100均とまわって食材や消耗品の買い出し。
店に到着。定休日だけどやることがたまっているので店を開けつつ作業。いつもの開店時間より早くから開始。お客さんはチラホラと来られる。査定と、個展チラシの発送準備を進める。途中抜けて、郵便局でチラシを発送し、茎と栗金商店へチラシを置いてもらいにまわる。めぐさんと久しぶりにしゃべった。堀金君とマンガや映画の話をいろいろする。店に戻ってまた査定。
夜になり、東京の友人山口晋似郎さんとパートナーのみずきさん、画家の松園さん、シンガーソングライターのさわさんの4人が来てくれる。昼は豊島に行っていたそうだ。しんじろうさんに七幸を前もって教えておいたら行ったようで、楽しんでくれた様子。5人で頼酒店~丸亀鳥で飲む。丸亀鳥は堀金君から聞いていたお店で、自分もまだ行ったことがなかったけどいい感じのお店だった。骨付鳥もおいしかった。出て、しんじろうさんと松園さんと3人で缶チューハイなど飲みつつ少し夜の街を散歩。解散して、帰ってシャワーを浴びて寝た。
20日(水)
朝7時半に起きる。昨日買った食材や弁当箱を全部店に忘れたことに気が付き愕然。まどが鳥肉を焼いてくれて、あとは余っていたおかずとごはんをタッパーに盛り付け、お弁当にする。南でモーニング。「絵画の力学」読み終える。今回は再読で、前回読んだ時と微妙に引っ掛かる章が違ったような気がする。今回はアルバースとアンドレの章が印象に残った。出て、ルヌガンガへ行き、誕生日プレゼントにティム・インゴルド「応答、しつづけよ。」を買ってもらう。ありがとう。
早めに店に着き、開店。この日は発送がとても多かった。そしてありがたいことにお客さんも多かった。査定もどんどん進める。些末事研究福田さんがビールを飲みながら工芸高校の生徒さんが作った「F」を見ているのでいろいろ話していると、ちょうど工芸の女の子2人組がやってきて、4人で少し話す流れになる。2人とも美術科ではなかったけど、ノリがよく元気だ。漫画を買ってくれる。小説も読むとのことで、福田さん「これもどう?」とポール・オースターを買ってプレゼントしていた。閉店間近になって査定ひと段落つく。へとへと。
もう今日はゆっくりしたいけど、何しよう。明日もまた個展チラシの発送準備、京都は別件の査定、郵送買取や受託商品の連絡など、やるべき作業が多い。
2023年9月18日月曜日
改装フェス(2023年09月16~18日)
2023年9月15日金曜日
大阪で個展(2023年09月14~15日)
13日(水)夜
閉店後、ヤフオクで買ったハンディプリンターを試す。最初全くインクが出ず焦るが、ネットで改善方法を調べてノズルクリーニングを数回やると、問題なく文字が出力できた。これで文章をいろんなものにプリントしてみようと思う。
本を出荷し、スーパーでビールとチーズを買って店で飲む。千種創一「砂丘律」読み始める。歌集を読むのもなんだか久しぶりな気がする。キャンバスの続き。午前中マーカーの線を無理やり入れてみて、どうなるもんかと思ったけど、どうにかなりそうだ。12時半頃に帰り、シャワーを浴びて寝る。
14日(木)
朝7時半に起きる。トーストを食べて、洗い物や掃除、洗濯、ごみ捨てなど。お弁当の準備。京都のディナミシャイスケさんから個展のチラシのデザインが送られてきたので、SNSに告知。
齋藤祐平個展「君に途中」
会期:2023/10/21(土)〜11/5(日)(水、木曜休み)
会場:POL(大阪府大阪市中央区谷町六丁目18-29-2F)
開場時間:月、火、金曜…13〜18時、土、日曜…12〜19時
外出。レンタカーを借りて久しぶりの出張買取。マンションの1室に到着し「この棚に入っているものをお願いします」とご案内いただく。事前に聞いていたよりもたくさんの本がありうれしい。早速結束に入り、1時間と少しかかって完了。台車を3往復して車へと運び込む。汗をかいたので一旦家に着替えを取りに行き、店で本をおろす。レンタカー返却。
13時過ぎにまどと店番を交代。午前中に展覧会の告知と出張買取と集中力のいる作業をして、疲れた。早速買い取った本の査定を進めていく。夜になり、埼玉から来られたご夫婦(男性はラッパー小林勝行さんのドキュメンタリー映画「寛解の連続」を取られた方で、女性は去年のミモカアイでも展示をされていた画家の方)や、長野からよく来てくれる石垣さん、宮城から4年ぶりに来てくれたユリさんなどいろんな方が来店。皆さん丸亀の中園孔二展をご覧になったそう。中園展を目当てに県外からいろんな人が来るので、もう1年くらいやっていてほしい。
発送準備で30分ほど押して閉店。本を出荷してスーパーでビールを買う。店でユリさんからもらったあられをつまみに飲み、「砂丘律」読み進める。帰宅。シャワーを浴びて早めに寝た。
15日(金)
朝8時過ぎに起きる。たっぷり眠れた。この日も朝ごはんはトースト。洗い物とお弁当の準備をして読書。「砂丘律」読み終え、沢山遼「絵画の力学」続きへと戻る。
10時過ぎに2階作業部屋へ。真夏の時期は4階が暑くてクーラーをつけても耐えられないくらいだったけど、少し涼しくなったので道具やキャンバスなどを4階へ移動して掃除。18日にはまたアルバイトの方がネット出品作業をやってくれる予定。
開店。お客さんはそこそこ多い。店頭買取2件。郵送買取の見積もり1件。まどかさん来てくれて、映画の話をいろいろ。ソレイユでウェスアンダーソンの新作見たとのこと。DVDを貸してくれた。夜になって、アートコレクターのMさんが来店。Mさんは自分の絵も一枚買ってくれたことがあり、今年の2月に吉祥寺でやった個展にも来ていただいた。会ったのは10年ぶり。久しぶりにお話しして、東京からわざわざ本を持ってきて売ってくださり、とてもうれしかった。「かなり絵が変わりましたよね」と感想をいただく。確かに東京にいた頃と比べるとかなり変わったな。Mさんと入れ替わりで堀金君が来てくれて、いろいろお話。堀金君は11月にルクスでK-BOMBさんをゲストにイベントを企画している。最近イベントが増えてきて楽しい。
明日は愛媛県某所にある工藤冬里さんのお家で行われるイベントで出店。これから選書をする。
2023年9月13日水曜日
新鮮さ(2023年09月11~13日)
10日(日)夜
疲れてしまい、本棚作り中止。スーパーに寄って帰宅。カレーを作る。シャワー。スケッチブックに絵を描き、「大江健三郎自選短編」読み進めて寝る。
11日(月)
朝7時半に起きる。朝ごはんを食べて、お弁当の用意。早めに外出し、店の不燃ごみを捨てる。ソレイユで森達也「福田村事件」見る。月曜はメンズデーで、ちょうど午前中に見終わる(=店の開店に間に合う)回があった。細かい感想は実際に見た人と話したい。自分は少なくとも必要な映画とは思えても良い映画とは思えなかった。
開店。開店直後からお客さんが来られ、気持ちがいい。週末のお客さんが少なくなったのは、少し涼しくなって外で遊ぶ人が増えたからかもしれない。15時半頃からにわか雨。「福田村事件」のモヤモヤを少しでも晴らすべく、Stan Brakhage ”Desert”見る。1976年作、10分ほどの作品。ブラッケージ久しぶりに見たけど、良かった。品出し、発送準備進める。はっきりしない天気の割にはお客さんが多い。夜に小野君来てくれて、いろいろ話す。
閉店後、2階本棚作りの続き。なかなかスムーズにいかない。残りの作業を明日にまわして、キャンバスの続き。このまま進めても、あまり新しいことがやれなさそう。どうするべきか。少し早めに作業部屋を出て、セブンイレブンでハイボールとカルパスを買うと、ちょうど馬場君がやってきて、お酒もちょうど買ったところだとのことで、ベンチに座って飲む。ここ最近馬場君はだいぶ言葉が辛口になっている気がする。実は元からだったのかもしれないが。少し前から頭の中でつかえていたことが話せた。いつの間にか1時半になり、帰ってシャワーを浴びて寝る。
12日(火)
朝7時半に起きて、朝ごはんを食べる。大江健三郎読み進める。スーパーへ買い物。帰ってみるとまどがいない。この日てっきり家でアシスタントのバイトかと思っていたら、別の場所での仕事だった。悪いことをしてしまった。午前中はずっと読書。昼ご飯は煮込みラーメンとイカ天。ラーメンはあまり何も考えずに買ったら袋に「激辛」と書いてあり、ひるむ。
来年10月に予定していた個展の予定を一旦白紙にさせてもらう。声をかけてくれたのはもう10年以上の付き合いになる友人で、申し訳ないけれど、どうしても良い展覧会が作れそうな気がせず断ってしまった。良い出来事(展覧会でもイベントでも)はたいてい新鮮な関係性や人の流れを含むもので、どこかに甘えや馴れ合いを残したまま進むとあっという間に腐ってしまう。
作業部屋へ行き、本棚作りの続き。柿内正午さんのPodcastを聞きながらやる。2.5次元演劇(好きな人は「テンゴ」と略すようだ)の話が面白かった。本棚なんとか完成して、設置。2×4材は重い。今まで段ボール箱にしまってドカドカと置いていた本を棚に並べると、だいぶ部屋がすっきりしてきた。少しキャンバスを進め、南でアイスカフェオレとハムトースト。読書。
スーパーに寄って家に帰り、料理。ハマチの煮つけ、だし巻き玉子、イカ天入り野菜炒めを作る。まどが帰ってきて、余っていたカレーを出汁で少しのばし、カレーうどんを作る。お腹いっぱい食べたら、疲れと前日の夜更かしのせいか眠くなってきた。
風呂に入り、「大江健三郎自選短編」読み終える。勅使河原宏「砂の女」見る。ロケ地は静岡県の浜岡砂丘というところらしい。断続的に砂が流れたり砂山が崩落したりする映像が挿入され、その豊かな表情がどこか生き物のようで不気味だ。岸田今日子の主人公の体への視線がなまめかしい。
来月大阪でやる個展の初日まで40日を切った。早く告知したい。
13日(水)
朝8時前に起きる。トーストを食べ、お弁当を準備して早々に外出。2階作業部屋で本の整理。こないだヤフオクで買った新しい道具についていろいろ調べる。キャンバスの続き。このまま進めていくといつもの感じで終わりそうな気がして、全然違う線を乗せてみる。やった瞬間「うわあ」となるが、どうなるだろう。
開店。風はだいぶ秋めいてきているが昼間はまだ暑い。品出し、発送準備進める。まどの参加した合同誌「もぐらホリデ~」がウェブショップでも売れていて、発送作業が忙しい。夜に大三君と千葉さんが来て、こないだのライジンでのイベントや「福田村事件」についていろいろ話す。
今日はこれから新しい道具(ハンディプリンター)を試す。その後はキャンバスの続き。明日は午前中から出張買取。
2023年9月10日日曜日
平日と週末(2023年09月08~10日)
07日(木)夜
ブログを書いて投稿。家に帰って、疲れて寝てしまう。風が涼しく、だいぶ秋めいてきた。
6日の夜、佐貫さんと浅見さんと飲んだところにヒマさんも来てくれたのはかなりうれしい出来事だったなと噛み締める。自分が「絵ってほんと不思議なタイミングで完成するよな…」となんとなしに考える時、よく頭に思い浮かぶのは佐貫さんとヒマさんの絵だった。
08日(金)
朝7時頃に起きる。軽く朝ごはんを食べて料理。オクラと長芋の梅和え、豚肉と野菜としめじの辛みそ炒めを作る。まどと外出、南へ。「大江健三郎自選短編」続き読む。400ページと少しまで読み、これでやっと半分くらい。出てまどと猫のいそうな場所をまわるが、おらず。朝早い時間帯は寝ているようだ。作業部屋へ行き、本棚作りの続き。思ったよりも時間がかかる。展覧会チラシ入稿完了。
10年ほどお会いしていなかった方から、突然うれしい連絡あり。楽しみだ。
開店。この日もお客さんが多く、ネット出品していた本もそこそこ売れる。店頭買取1件。市村柚芽さんの画集「花」を品出し。これは先日出版されたばかりの本で、2020年から描かれた花の絵のシリーズと、市村さんによる詩と日記が収録されている。ハードカバー函入りのとてもしっかりしたつくり。市村さんの本のデザインはいつも浦川彰太さんというデザイナーの方が手がけている。yomsで扱っている小内光さんや富澤大輔さんの本は、浅田農さんによるデザイン。作家とデザイナーとのやり取りを、作られたものを通して継続的に感じるのは楽しい。夜になって郵送買取の件で連絡。査定金額了承とれ、お支払する。
閉店後、本の発送。ジャン=ピエール・メルヴィル「賭博師ボブ」見る。終盤、賭博に急に熱中しだすボブに「おい!なぜ今?」となるが、ラストとても良かった。見終えて、少しキャンバスを進めて帰る。外がシャワー浴びて寝た。
09日(土)
朝7時半に起きる。朝ごはん食べながらビクトル・エリセ「エル・スール」見る。タヴィアーニ兄弟の映画でもよく見たオメロ・アントヌッティが出ている。顔に差す影や、漂うたばこの煙の美しさが印象的。ストーリーは謎めいた部分が多いが、もともとは3時間の長編として構想されていたのが約半分の長さになってしまったらしい。お弁当を用意して作業部屋へ。本棚作りの続きをやる。やっと1つ完成。残りもう2つ。
開店。この日は店頭買取2件。うち1件は医学関連の専門書の買取で、一度キャンセルとなったものの、再度持ってきていただけた。買い取った本がたまってきたのでこの日はひたすらに品出し。最近は売り上げもお客さんの数も、週末より平日のほうが多いような。ちゃゆう君がキーツを買ってくれてうれしかったり、まどかさんと映画の話を少ししたりなど。
21時きっかりに閉店、早足でgoatのライブへと向かう。途中で前売りチケットを忘れたことに気が付き、ダッシュで戻る。なんとか始まったばかりのところに間に合った。会場にはたくさんの人が詰めかけていて、別に自分は運営に関わっているわけでもないのにうれしくなった。ライブ最高に良かった。神戸から来ていた蓮井さんや、みきちゃんにまどかさん、ヤマハラさんとかと話す。まみさんから「自然観察新聞」をもらう。よく知らなかったけど五色台でネイチャーガイド?をされているそうだ。ライブイベントで音楽と全然関係のないものをもらうのはなんだか楽しい。
帰宅。シャワーを浴びて1時半頃寝た。
10(日)
朝8時半に起きる。お弁当を用意してまどとまた南へ。大江健三郎続き読む。100均で消耗品を購入。作業部屋で本棚作りの続き。またひとつ完成する。
開店。お客さんは少なく、夕方から雨が降り始める。この日も品出しを進めていく。まどが参加した合同誌「もぐらホリデ~」を品出し。この合同誌に集まった11人の方々は普段モクリというアプリで作業通話をしている仲とのこと。作業しながら気を紛らわすためにおしゃべりする漫画家やイラストレーターの人はけっこういるそうだ。まどが「合同誌を作ることになったよ」と言い出してから冊子が完成するまでは相当早かった気がする。
文学フリマが来年高松で開催されるとのこと。四国では初めてらしい。盛り上がりそうだ。
今日はこれから本棚作りを終わらせて、家に帰って料理。
2023年9月7日木曜日
人が流れる(2023年09月05~07日)
04日(月)夜
3階の在庫整理と絵の続きをやろうと思っていたけど、明日まどが食べるおかずを作らなければいけないことを思い出し、スーパーで買い物をして帰宅。麻婆豆腐、小松菜のおひたし作る。トマトも切っておく。トマトに塩をふってビール。「大江健三郎自選短編」読み進め、小山田浩子、大竹昭子「嘘がつけない人」読み終える。
小山田「たとえば工場で働いていたときのことを書いていると、自分がした覚えのないことも思い出されてくるんです。それが思い出せたら書けるんです。」(p13)
シャワーを浴びて寝る。
05日(火)
朝7時半に起きる。早々に着替えて店に行き、燃えるゴミを捨てる。南珈琲でモーニング。スケッチブックに絵を描き、沢山遼「絵画の力学」続き読む。ジョゼフ・アルバースやラウシェンバーグ、バーネット・ニューマンなど、やっぱりこの辺が最近の自分の関心と重なって面白い。
レンタカーを借りて、西村ジョイへ。木材売り場(とても暑い)で、在庫を置く本棚のためのアイディアを練る。7年前、店用の本棚を作るために使ったパイン集成材の値段を見てみると、今は倍くらいの値段になっていた。値上がりが深刻だ。大量の2×4材を買ってカットしてもらう。2×4材はあまり好きではないけど、お客さんの目に触れるところでもないしいいだろう。
朝日町の「かじかわ」というお店に行く。ここはうどんとそうめんの両方を出している珍しいお店。両方をひとつのどんぶりにミックスすることもできる。冷やし梅そうめんとかき揚げを食べる。ホームセンターで汗をかいた体に濃いめの出汁がしみる。
リサイクルショップやGUをまわり、ズボンや下着を買う。郷東町のハードオフでレコードを見る。大量の松山千春やかぐや姫、アリスなどをかきわけてムード音楽のLP2枚と台湾の観光みやげ10インチ、ザビエル・クガート参加のタンゴの10インチを購入。ペラジャケの10インチはなんかかわいい。
まどから仕事が早く終わったと連絡あり、店へ戻って木材をおろす。合流して、城東町のあたりにある「倚水軒」という中華料理店に初めて行く。中華料理のお店に行くのがかなり久しぶりだ。青椒肉絲定食を食べる。まどは水餃子、ライス、ポテトフライ。おなかいっぱいになってしまう。まど参加のマンガ合同誌「もぐらホリデ~」読む。先日行われたコミティアではほぼ完売したらしく、めでたい。いろいろなタイプの作品が収録されていて、その中でもまどのマンガは簡潔で他の作品ととりわけ異なる味わい。
ぽかぽか温泉へ行く。温泉に入った後、座敷で「絵画の力学」続き。11時ごろに帰り、この日は早めに寝た。
06日(水)
朝8時ごろに起きる。お弁当を準備してレンタカーの返却。ガソリンスタンドに行ったらリッター190円になっていた。この日も南に行き、スケッチブックに絵を描いて読書。店へ。2階にあるものをどかして棚を組み立てるためのスペースを作り、昨日1階に置いた2×4材を2階へと移動。
開店。この日はにわか雨が降ったりと変な天気だったけど、お客さんは多かった。Tさん久々に来られ、フォークナーや三隈研次の話などいろいろ。Tさんは時代劇映画にも詳しく、聞いていて勉強になる。これからソレイユに「福田村事件」を見に行くそう(見終わった後にもう一度来られ「良かった」とのこと。自分も見に行きたい)。この日は品出しをがんばった。ヤフオクで買った道具や郵送買取の本、注文していた自主制作の商品などが次々届き、今日は全ての作業は無理そうだと早々にあきらめる。夜になり、yomsでも画集を扱っている佐貫絢郁さんと編集者の浅見旬さんが来店。佐貫さんのinstagramストーリーで丸亀の中園孔二展を見に行っているのに気づいていたので、なんとなく気配は感じていた(そして、はたきを念入りにかけた)。お二人とは7月に横浜で会っていろいろ話したばかりだけど、その時は主に佐貫さんの作品について話したので、今回はまた違う話をいろいろ。浅見さんがメンバーのwell(アパレルや冊子の発行などいろんな活動をされている)についてもいろいろ聞く。途中藤谷さん来てくれて、ポータブルのレコードプレイヤーを譲っていただく。今自分が持っているプレイヤーはおそらくピックアップに問題があり、異様に音が小さかった。こちらは問題なさそう。
飲みに繰り出した佐貫さん浅見さんに「合流しても良いですか」と連絡したら「ぜひ」とのお返事をいただいたので、ダメ元でヒマさんも誘ってみると、なんとちょうど二人が飲んでいる店の近くにおられたようで、4人で飲むことになる。よって屋で合流。閉店ギリギリまでビールやハイボールを飲みながらお話する。ヒマさんと浅見さんは神戸が地元で、ディープな話が楽しい。佐貫さんや浅見さんの話を聞いて、なんとなく関西のいろんな点が線で少しつながった感じがした。2軒目は某アーティストも高松に来た際にはよく行くというバーへ。久しぶりにウイスキーのロックなど飲む。結局2時くらいまでずっとしゃべっていた。
07日(木)
朝6時半くらいに一度起き、また寝て9時過ぎに起きる。久しぶりに2日酔い。シャワーを浴びて朝ごはんを軽く食べる。昨日まどにおかずは作るよ宣言をしたにも関わらず、まどはパパっと手際よく豚しゃぶと、小松菜とにんじんのおひたしを作っていた。申し訳ない。個展チラシの関係の連絡をやる。
開店。店頭買取1件。この日は発送が多く、なかなか忙しかった。個展チラシの発注枚数とデザイン固まる。初日の1ヶ月前までには各所への発送を終えたい。来週に出張買取1件入る。
夜、池田若菜さんがパートナーの方とお二人で来てくれる。池田さんとは共通の友人が多いけどお話するのは初めて。吉祥寺の「百年」で今年の2月に個展をやった際には、絵を1枚買ってくれた。前々から絵を好きでいてくれたそうだけど、共通の友人が多いというのはそんなに知らなかったようだ。池田さんがフルートとボーカルで参加しているバンドThe Ratelはかっこいい(アルバムのジャケットデザインを、yomsのショップバッグもやってくれた加瀬透君が手掛けている)。東京の小伝馬町に「ツバメスタジオ」というギャラリーを併設した面白い録音スタジオがあるとのこと。これからごはんを食べに行くようで、自分もご一緒したいところだったが、やることがたまっていて泣く泣く断念。また東京に行った時にお会いしましょう。
中園孔二展が最終日間近ということもあり、最近割と近しいところにはいたけどあまり話したことのなかった方が店に来てくれることが多い。とてもうれしい。人が流れているのを感じるのが好きだ。
閉店後、本を出荷してスーパーで買い物。ブログをまとめて書く。これから帰って料理。