2023年7月31日月曜日

空間の性質(2023年07月30~31日)

29日(土)夜

閉店後、本を発送してスーパーでビールとカツオのタタキを買う。

飲みながら内田吐夢「たそがれ酒場」見る。1955年の映画。とある酒場の開店から閉店までが描かれていて、物語の舞台はこの酒場のみ。酒場で働く人々やお客さんの人生模様が様々に現れては消えていく。一幕物の演劇のよう。津島恵子のダンスシーン(ストリップという設定だが、脱いだりはせず踊るだけ)が美しい。開店から閉店までカウンターの隅にいる「先生」と呼ばれている老年の男性は元従軍画家で、戦争画を描いていたことに対して良心の呵責を感じている。他にも数回「同じ部隊におりました〇〇であります」というような再会のシーンがあったりするが、終戦間もない時期はこういったことは日常だったのだろうか。

見終えて、キャンバスの続きをやる。スケッチブックからモチーフを拾ったりして描いていた形を少しずつ崩す。どうなっていくかな。帰って、シャワーを浴びて寝る。


30日(日)

朝8時頃に起きる。洗濯物を畳んで、お弁当の用意。外出。最近Tシャツに謎の汚れがついていて、部分洗い洗剤など試してもあまり効果がなく、クリーニング店に3枚ほど出す。けやきカフェでモーニング。最近は朝からホームセンターに行ったりなど用事が多く、まどと2人でモーニングも久しぶり。ヴァージニア・ウルフ「灯台へ」読み進める。スケッチブックにドローイング1枚。図書館へ行き、DVDを何枚か借りる。たまに見るとラインナップが変わっているような気がするが、定期的に入れ替えていたりするのだろうか。暑いけれど久々にたくさん歩けて良かった。

開店。店頭買取1件。つい先日気になった本がちょうど入ってきた。自分用にとっておきたいが、どうしよう。県外から来られたお客さんといろいろお話。普段は障害者支援のお仕事をされているそうで、アートリンクの冊子「サン」をおすすめすると買ってくれた。この日は昨日よりもお客さんが多かった。たくさん買われる方もちらほら。品出し進める。なんだかお腹が痛い。

閉店後、本の出荷。夜も一人でじっくり本を読みたいけど、作業部屋は集中できないし、居酒屋やマクドナルドでは気分がそがれる。いろいろ考えて、店でビールを飲むことにした。外から丸見えなのが少し気になるけど読書は進んだ。またやろうかな。作業部屋でキャンバスの続き。描いては崩しの繰り返し。こちらも集中して取り組むことができ、夜1時近くまでやる。帰ってシャワーを浴びて寝る。


31日(月)

朝7時半に起きる。軽く朝ごはん。お米を炊いて弁当の用意。まどと南へ行き、読書。「灯台へ」読み終え、トリスタン・グーリー「日常を探検に変える」読み始める。出て、銀行などをまわり、ナルホドで絵の具を買って作業部屋へ。

キャンバスの続きをやる。今進めている絵はいろんな方向へグラデーションを重ねている(レイヤーの統合と分割を繰り返し、入れ子状態にする)が、これを繰り返していると「ある部分」を選択して色面でつぶすというのがやりづらくなってくる。今までの自分の絵はかなりの部分が線と面のレイヤー構造で成り立っていたので、こういう感覚は新鮮。

開店。品出しを少しと発送準備をやり、後は看板の塗り直し作業をずっと進めた。「太陽の眼」のお二人やさっこ、全さんなど来てくれる。いろいろお話もできた。夜になって、撮影用のキャンバス作品を梱包。看板の

閉店後、キャンバスを持って移動。平尾君に撮影してもらう。撮影後、平尾君とお互いの仕事の話。平尾君は広告業界で働いていて、自分の店への態度とはまた違う俯瞰的な視点が新鮮。自分は隅々まで一つのコンセプトが行き届いた空間よりも、そこかしこにその時々のひらめきが潜んでいるような空間が好きで、yomsもそんな店になっているんじゃないだろうかと思う。古本屋は常にたくさんの商品と情報が行き交っている場所なので、当然かもしれないけど。

明日は定休日。ゆっくりしたい。

2023年7月29日土曜日

へんな夢(2023年07月27~29日)

26日(水)夜

閉店後、本を出荷してスーパーでビールを買う。この時間になると唐揚げなども1パック50円とかになっていてそそられるが、太りそうなのでやめ、かまぼこにする(こっちのほうが高い)。飲み終えてゆっくりキャンバスの続きをやる。少し間が空いてしまったので、どうも取っ掛かりをつかむまでに時間がかかる。帰ってシャワーを浴びて寝た。


27日(木)

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べて、ヴァージニア・ウルフ「灯台へ」続き読む。リズム?文体?が自分と合っている小説はなんだかいくらでも読めてしまいそうな気がしてくる。昨日買った木材などを使って、押し入れに本を収納するためのワゴンを作る。思ったよりも早く作業が進む。なかなか丈夫だ。文庫/新書用と、単行本用をそれぞれ2つずつ作る予定。

開店。この日も暑いが、みんなこの暑さも通常運転と思うようになったのか、ぼちぼちお客さんは来る。発送準備、アルバイト用の本の準備など進める。アルバイトの人もけっこう作業を進めてくれているので、こちらもやるものをどんどん用意していかないといけない。

閉店後、本を出荷してスーパーで少し買い物。汚くなっていたyoms店頭の看板をそうじして塗り直し。前回は黒で塗っていたのを、今回はダークブラウンで塗っていく。塗膜が新鮮なだけで見栄えがかなり違う。しかし4階の作業部屋で塗っていたら夜でも相当な暑さで、少しグロッキーに。キャンバスの続きもやる予定だったけど、切り上げて帰ることにする。氷枕で頭を冷やしつつベッドに横になっていたら、そのまま眠ってしまった。ここに内容が書けないほどの異常な夢を見た。


28日(金)

朝8時過ぎに起きる。シャワーを浴びて、用事をひとつ済ませ、軽く朝ごはん。ヴァージニア・ウルフ「灯台へ」続き読み、ソン・アラム「大邱の夜、ソウルの夜」読み始める。ワゴン作りの続きをやるが、ビスが足りなくなってしまった。明日ホームセンターで買おう。お弁当を用意して外出。100均でテープなど消耗品を買う。

開店。暑い。サウナに行って汗をかきたい。発送準備や品出しなど進め、合間に看板塗り直し作業の続き。大量の「こどものとも」の品出しなどをやる。ありがたい通販の依頼が入り、段ボール箱に雑誌を梱包。

閉店後、本の発送。猫のカップル?が商店街をすり抜けていった。かわいい。スーパーで、ビールではなくぶどうジュースと塩タブレットを買う。帰ってジュースを飲みながら「大邱の~」読み終える。日曜大工の日々に疲れてきたのでキャンバスの続き。

帰ってシャワー浴びて寝る。この日は雨上がりの道路をフィギュアスケートのように滑る夢を見た。最近やけにはっきりと、変な内容の夢を見る。


29日(土)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、自転車でダイキへ。ビスと取っ手を買う。あまりに暑く、帰る途中にスーパーでアイスも買う。帰って本収納ワゴンの組み立て続き。思ったよりもすぐに終わる。本を収めて押し入れへ。だいぶすっきりした。

開店。お客さんは多い。品出し、均一本の補充など。店頭買取1件。アルバイトMさんが来てくれて作業。Mさんは9月半ばまでお休みされるとのこと。先日東京でも会った田中菫さんから、注文していたTシャツが届く。たくさんの三つ編みを編んだ女の子のイラストと、中絶の権利を求める世界共通のスローガン "my body my choise" がプリントされたメデューサTシャツ。メルカリで買ったCDラジカセ届く。つい3か月前ほど?にもCDラジカセを買ったが、すぐに壊れてしまった。こちらはどうだろう。電源コードなしということで価格は安かった(壊れたラジカセと同じ品番のものなので、コードは使いまわすことにする)。久しぶりに魚雷さんのブログをまとめて読む。楽しい。本が読みたくなる。

今日はこれから映画を1本見て、看板塗り直し作業の続き。

2023年7月26日水曜日

会話がはずむ(2023年07月24~26日)

23日(日)夜

閉店間際にルヌガンガの中村さん来られる。お互いの店のお客さんの入り具合や売れ筋の本の話など。新刊はお客さんの需要に合わせて本を注文していくことでゆっくり品揃えも変化していきそうだけど、古本はどういう本が来るか店側がコントロールできないのが難しくもあり、面白いところでもある。

閉店後、ライオン通りの居酒屋へ。日曜で人は少ない。この日SyndicateとCenterでの個展が最終日だった安野谷さんと、Syndicate藤井さん、ジュノ君と飲む。10月自分が個展をやる大阪のギャラリーでも安野谷さんは展示をされるらしい。なんでもない話から真面目な話までいろいろ。藤井さん帰り、3人で2次会。久しぶりにけっこう飲んだ。帰ったら1時前。すぐに寝た。


24日(月)

朝9時半に起きる。寝すぎた。ぬるめのシャワーを浴びて朝ごはん。洗濯。スケッチブックに少しドローイング。店に行き、在庫整理作業。

開店。査定、品出しなど進める。昼間は暑く、かと思ったら雷が鳴って雨も降り始めて、こりゃもうだめかなと思っていたら、何人かたくさん買ってくださるお客さんがご来店されてほっとした。ネットのほうもそこそこ動いた。アルバイトMさんが来てくれて作業。このところ週1で来てくれていて、とてもありがたい。店頭買取1件、先日お預かりした分の支払いが1件。夜になってivoryさんがイベントのフライヤーを持ってきてくれる。8/10にtooniceでCYKのKotsuさんをゲストに開催とのこと。これは絶対に行きたい。

現在、yoms向かいのビル3階に新しくできたカフェがプレオープン中。つい先日も近くにも1軒カフェができたばかりで、yoms隣のゲストハウスten to senさんも飲食営業を始めるべく準備中とのこと。人の流れがさらに活発になりそうだ。身が引き締まる。店もこまごまと直したい部分があるが、なかなか手がまわっていない。

閉店後、ヴァルター・ベンヤミン「ベンヤミン メディア・芸術論集」読み終える。キャンバスを進めて帰り、シャワーを浴びて寝る。


25日(火)

朝7時半頃に起きる。朝ごはんを食べながら高畑勲「かぐや姫の物語」見る。割と竹取物語の筋書き通りに淡々と進んでいくのかなと思っていると、突然かぐや姫の感情が噴き出しつかまれる。見終えてまどと話し合ってみると、ラストは自分は明るいもののように感じたけどまどは恐ろしいと感じたようだった。料理。麺つゆ、だし巻き卵とオクラの梅和えを作る。スーパーへ買い物。昼ご飯はそば。食べ終えて、ヴィクトル・シェストレム「風」見る。1928年に公開された無声映画。主演のリリアン・ギッシュがとても美しい。しかし映画の舞台は終始立っているのも困難なほどの砂嵐が吹き荒れていて、暮らしていくのだけでも大変そうだ。ギッシュの風にあおられ方も様々で、ガラスに吹きすさぶ砂嵐を部屋の内側から撮ったり、白黒映画でも強い風を感じさせる工夫が凝らされている。ヴァージニア・ウルフ「灯台へ」少し読む。

暑い中自転車を走らせ、西村ジョイへ。熱中症にならないようコンビニに入ったりしつつ向かう。未だに自動車は持っていないし、持つ予定もないけど、いざ真夏の時期に大きい買い物をしようと思った時なんかはやはり大変。家に置いてある自分の本を収納するためのワゴンを作るため、木材やキャスター、金折などを買う。他にyoms店頭の看板を塗り直すためのペンキも購入。しかし木材カットコーナーに行くと、なんと受付終了時間が早まっていたようで、既に締め切っていた。スタッフの方が「渡すのは明日になってしまいますけど、受け取っておきましょうか」と言ってくださったので、そうですねと言われるがまま手続きする。明日も暑い中来ることになってしまった。

店に戻る。少し品出しなどの作業を進める。栗金商店の二人、平尾君、まどが集まって、5人でアピスパイスへ行く。かなり久しぶりに来たらメニューがかなり豊富になっていた。ナンでカレーを食べたのも久々な気がする。いろいろな話をした。その後ルクスに行き、さらにまた話す。

野良猫と遊んで帰る。シャワーを浴びて料理。麻婆豆腐と、ピーマンとにんじんのおかか和えを作る。1時前に寝た。


26日(水)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べて洗い物を済ませ、再び西村ジョイへ。昨日預けてカットしてもらった木材を受け取り、店入り口に設置する段差スロープを買って軽トラで運ぶ。この日も暑い。なんとか開店までに店に戻ることができた。

開店。品出し、発送準備など進める。この日は暑さの割には地元の人らしき若い男性グループや、観光客らしき方々などお客さんが多かった。年齢の若そうなお客さんグループが「試しに何か買ってみる?」という雰囲気にスイッチが入っているのを見るのはとても楽しい。やりがいを感じる瞬間だ。夕方まどかさんが来てくれて、映画の話などいろいろ。こないだ見たマーヴィン・ルロイ「ゴールド・ディガーズ」をおすすめする。ほかフェミニズムやマチズモの話。洋/邦問わず、昔の映画でフェミニズム的な視点から見ても刺激的な映画があったら報告し合おうということになる。面白そうだ。最近店に来てくれた人と会話がはずむことが多くて楽しい。

今日はこれからキャンバスの続き。明日の午前中は本を収納するワゴン作りをやる。

2023年7月23日日曜日

駆け足日記(2023年07月20~23日)

19日(水)夜

22時半ごろまで残業し、本を発送して帰宅。洗い物、お風呂。もやしとにんじんとオクラのナムル、親子丼を作る。岡野大嗣「サイレンと犀」少し読んで寝る。


20日(木)

朝7時半に起きる。トーストと余りのサラダで朝ごはん。まど口角炎ができたらしい。お弁当の用意、洗濯。コーヒー飲みながら「サイレンと犀」続き読む。

外出。銀行にお金を預け、店に戻って昨日お預かりした買取本の整理。状態の悪いものも多いのでより分ける。時間が余ったら絵を描こうと思っていたけどやはりそううまくはいかず、あっという間に開店が迫った。

開店。この日も店頭買取持ち込み1件。査定や支払い、メール連絡などをどんどん進める。つかえていたものがすっと抜けたようで気分が良い。休憩にエドワード・ゴーリー「ウエスト・ウイング」を読む。作業はかなり進んで、棚も息を吹き返してきた。

この日は定時に閉店。本を発送。スーパーに行きお酒を買おうか迷うが、集中力がなくなりそうなので果汁100%のジュースにする。「サイレンと犀」読み終え、作業スペースを整える。キャンバスの続き。24時くらいまで集中して作業し、完成。月末には次の個展DM用の写真撮影をするので、できるだけ絵を進めたい。帰ってシャワーを浴びて寝た。いろいろやれた1日。


21日(金)

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べ、「ベンヤミン メディア・芸術論集」続き読む。「複製技術時代の芸術作品」に差し掛かるが、やはりこのアンソロジーでもこれが一番面白い。お弁当を用意して外出、喫茶店で読書続き。SNSではコロナ陽性という人もそこそこ見かけるが、自分もあまりマスクをつけなくなってきている。作業部屋で絵の続きを少しやる。

開店。栃木の河合浩さんから個展のチラシが届いていた。代官山TSUTAYAにて行われるそうで、東京なので距離はあるけれど、それでも送っていただいたことがうれしい。栃木から香川へ東京での展覧会のチラシが届くとか、こういう移動距離の多い情報はなんか好きだ。査定、品出しなど進めるが、どうもやる気が出ず。昨日がんばりすぎたかな。夜に平尾君が来てくれて、音楽の話とか、シリアスな話もする。気が少し紛れた。

閉店後、本を発送してスーパーでお酒を買う。帰ってF.W.ムルナウ「吸血鬼ノスフェラトゥ」見る。ちょうど100年ほど前に制作された白黒の無声映画だけど、自然に飢えているのか、山や川のシーンがとても美しく感じる。キャンバスを進め、帰って寝た。


22日(土)

朝7時半に起きる。シャワーを浴びると、体が急にだるくなる。夏バテなはずはないが、最近ぐっすり眠れてないかもしれない。とりあえず朝ごはんを食べ、洗い物、掃除、洗濯物の片づけなどをまどと一緒にやる。終わったとたんベッドに横になり小一時間眠る。起きて、スケッチブックに少し絵を描く。

少し早い時間に開店。この日はそこそこお客さんが多い。品出し、発送準備、査定など進める。この日もあまり調子が出ない。しかしさぼっているわけではなくきちんと開けているし、まずまず売れたのでよしとする。夕方にサンドマンさん来てくれて、いろいろ話す。

閉店後、本の出荷。tooniceの前に人がたくさんいる。toddleやまさみさんのライブがあったようだ。ルクスへ生物さん(名前です)企画のイベントに行く。壊れたホテル熊本さん企画のイベントも9月にルクスでやるようで楽しみだ。海外からのゲスト出演者もいるらしい。店に戻って在庫整理。帰ってシャワー浴びて寝た。


23日(日)

朝8時半頃に起きる。ぐっすり眠れた。まどと南珈琲でモーニング。ベンヤミン続き読む。まどと別れて、一旦家に戻る。最近隣に引っ越してきた男性がご挨拶に来てくれた。スーパーへ買い物に行き、料理。ウインナーを焼き、卵焼きとサラダを作る。お弁当の用意。

開店。査定、メール返信など進める。昨日はお客さんが多かったが、この日は少ない。友人のアーティスト、淺井裕介が倉敷で現在制作をしていて、その手伝いをやっているという多摩美の学生が来てくれた。いろいろお話する。淺井さんも店に来てほしいが、制作がお休みのこの日も東京へ仕事で戻っている模様。忙しそう。高松のギャラリーをいくつか宣伝する。夜はお預かりしているライフスタイル系雑誌の作業。同じ雑誌を延々やっていると、その単純作業ぶりに「地味な仕事最高!」となんだか変にハイな気持ちになってくる。

今日はジュノ君たちがSyndicateとCenterで個展をやっていた安野谷さんと飲んでいるようなので、これから合流する。

2023年7月19日水曜日

骨付鳥(2023年07月18~19日)

17日(月)夜

30分ほど残業。本を発送して、スーパーで買い物。中川信夫「怨霊怪猫屋敷」見る。冒頭の懐中電灯のようなスポットライト、終盤のカクテル調のライトなど照明の工夫が面白い。前後に振り子状にズームイン/アウトするカメラの効果も新鮮。いきなり掛け軸がドスンと落ちて、その奥の壁が血まみれになっているシーンはこわい。見終えて、キャンバスの続きをやって帰る。最近は深夜でもだいぶ蒸し暑くなった。野良猫もみんな道路にダラダラ寝そべっている。シャワーを浴びて寝た。


18日(火)

朝8時頃に起きる。久々の休み。朝ごはんを食べて料理。オニオンスープ、レタスときゅうりとトマトのサラダ、豚肉の生姜焼きを作り、晩ごはん用の骨付鳥を仕込む。大きい鳥モモ肉と手羽元(これは晩ごはんではなくお弁当用)をおろしにんにく、塩コショウでもみ込む。

外出。喫茶店へ行き、秋に大阪で行う個展のアイディア出し。先月兵庫でやった個展は会場がとても広かったためインスタレーション的に展開したけれど、次はそうもいかなそう。また別の方向性でいってみよう。考えているうちにいけそうなアイディアが浮かんだ。スケッチブックにドローイング。相席でやってきたおじさん達がどうもその筋の方のようで、こわい話をし始めたのでそろりと出た。

三越でこないだ古本市の搬入出でお世話になった兒島さんへのお礼の品を買い、マンジャルへ行く。チキンカレーおいしい。お客さんが少なくなったタイミングで、兒島さんと少し音楽の話などをする。お礼の品を渡して出る。

作業部屋へ。レコードを聞きつつキャンバスの続き。しかし暑い。作業部屋が建物の最上階にあるせいか、エアコンの設定温度を25℃にしてもサウナのように暑い。タオルで汗を拭きつつ描く。それなりに進んだけど、夏の間は絵の作業スペースを別の階に移すべきかもしれない。

店のレジに移動し(作業部屋と比べるととても涼しい)、発送作業などやる。件数が多く時間がかかった。少しメールの返信もする。

帰宅。骨付鳥を焼いて晩ごはん。塩があまりきいていなかったのか、思ったよりもまろやかな味。ビール飲む。まどもバイトにマンガにと忙しそうだ。食べ終えて、マーヴィン・ルロイ「ゴールド・ディガース」見る。バズビー・バークリーの手掛けたミュージカルシーンはセットも巨大で迫力がある。抜け目なく不況時代を乗り越えようとする女性主人公たちのタフさ。やりこめられる富裕層の男たちはちょっとかわいそうだな…と思っていたら、さらにひとひねりして無事に着地した。シャワーを浴び、「ベンヤミン メディア・芸術論集」を少し読むが、眠気がやってきてベッドに入る。


19日(水)

朝7時半に起きる。朝ごはんはトースト。少しベンヤミン読む。外に出て、本の発送、銀行でお金をおろして国保の支払い、酒屋で飲み物の買い出しと、いろいろまわる。店に戻り、2階の壁のペンキ塗りと掃きそうじ。あっという間に午前中が終了。

開店。以前お預かりしていた本の支払いが立て続けに舞い込み、お金がするするとレジから消えていく。稼がなければ。品出し、発送準備、メール返信など進める。個展関連の連絡も。夜になってさらに買取依頼、段ボール7箱分ほど来る。後日連絡となった。栗金商店の2人が来てくれて、いろいろお話する。今度の火曜日にごはん行こうということになった。楽しみだ。

今22時前。もう少し残業する。お風呂にゆっくりつかりたい。

2023年7月17日月曜日

古本市(2023年07月14~17日)

13日(木)夜

閉店後、すぐに帰宅。アイスを食べ、シャワーを浴びてすぐに寝た。


14日(金)

朝8時に起きる。朝ごはんはトースト。洗濯物を干してお弁当の用意。外出、郵便局で本の発送。レターパックなど買う。郵便局の前にいたおばあさんに話しかけられる。「この財布、ここに落ちとったんやけど…」と困っている様子。交番の場所を調べて教えるが「小豆島から来とるけんこの辺はようわからん」とのことで、自分が預かって交番まで届ける。15分ほど諸々手続き。

店の2階で、明日明後日に出店する古本市でブースをどう組むかを考える。長い板を切って棚板にする。まあいけそう。

開店。発送準備、メールの返信など。財布の持ち主の娘さんから連絡あり、お礼に古本とリンゴジュースと謝礼金をいただく。いろいろとありがとうございます。夜になってから古本市に向けて選書作業開始。案の定閉店時間までに終わらず、22時くらいまでやる。

帰宅。風呂に入って、ヨーグルトを食べて寝た。


15日(土)

朝7時に起きる。朝ごはん食べて店に行き、本を運ぼうとタクシーを呼ぶが、「人乗せるもんやぞ!軽トラでやれ!」と怒鳴り散らされ、帰られてしまう。以前別のタクシーで運んだ時は運転手が会場への搬入作業まで手伝ってくれた(それも不思議だけど)んだけどな。兒島さんに急遽連絡し、運んでもらう。ありがとうございます。

シンボルタワーの広場で出店。集客的には大盛り上がりというほどではなかった気がするが、売り上げは良かった。梅雨入りの時期の売り上げ不調が挽回できそうだ。曇り気味の天気のおかげで暑さもそこまできつくはない。近藤君と久々に近況などを話した。他の出店者さんのブースでクロード・シモン「アカシア」を買う。店番しながら、多和田葉子「エクソフォニー」、講談社文芸文庫「戦後文学を読む」の小島信夫の章を読んだ。

16時をまわり、片づけ。歩いて商店街まで出て、喫茶店に入り涼む。シャツを着替えた。「エクソフォニー」読み終える。はなまるでサラダうどんとコロッケを食べる。

まどと店番を交代。店のほうもお客さんは多かった模様。出店分の売り上げの計算と帳簿付けなどをやる。

閉店後、本の発送。スマホを離れた部屋へ置いておき、久しぶりに集中してキャンバスに取り組む。気持ちがいい。帰ってシャワーを浴びて寝た。


16日(日)

朝7時半に起きる。朝ごはんを少し多めに食べておく。歩いてシンボルタワーまで向かう。日差しがかなりきつい。タオルとうちわを家から持参し、塩分補給の飴も買って、準備は万全。ブース設営も特に支障なく完了。

古本市2日目は、会場の横で食べ物やクラフト系のイベントが複数同時開催されていて昨日よりも人が多かった。知人や馴染みのお客さんも多い。しかし、いかにも古本目当てという雰囲気の人はやはり初日のほうが多かった。こういうイベントでは絵本が売れるが、この日は周りに絵本を在庫豊富に安価で売る方の出店が多く、少し売り上げが伸び悩んだか。トキワパーラー吉田さんからクッキーをいただく。竹森と少し話す。店番しながら「室生犀星詩集」(岩波文庫)読み始める。暑さでぼーっとする気分の中で抒情的な詩を読むのも悪くないなと思った。

搬出も兒島さんのお世話になり、本や什器を店へ戻す。まど晩ごはんへ行き、本を棚へ戻す。店番代わり、久々に「うどん棒」へ行ってみると、かなり店内の雰囲気が変わっていて別のお店のようだった。つけ麺風のうどんを食べた。観光客向けのお店(この辺で日曜日の夕方にやっているうどん屋はほとんどない)は値段は張るけどちょっと変わったメニューがあって面白い。

店番交代。本を棚に戻し、物を整理。発送準備。

閉店後、本を発送して、ビールと処分価格になっていたカツオのタタキを買う。飲みながら中平康「密会」見る。原作は吉村昭。ストーリーはいたってシンプルだけど、70分少しという尺にタイトに収まっていてとても良かった。黛敏郎の音楽もかっこいい。中平康は「月曜日のユカ」や「砂の上の植物群」を見てあまり好きになれずにいたけど、もっといろいろ見てみよう。帰ってシャワーを浴びて寝た。


17日(月・祝)

朝8時に起きる。お弁当を用意して、まどと外出。南でモーニング。連休最終日ということもありお客さんが多い。「室生犀星詩集」読み終える。書店で旅行特集の雑誌などを見る。来月は2人で広島へ行く予定で、今まで福山や尾道に行ったことはあったけど、広島市は初めてだ。しかし展覧会関連、一人旅、まどとの旅行と、県外に行く機会が今年はとても多い。無印で無地のノートを買って作業部屋へ。キャンバス少し進める。物の整理。

開店。在庫整理、発送準備、均一本の補充などを進める。店頭買取2件。ほか1件出張買取の問い合わせが入り、段ボール3箱の買取が後日連絡ということになる。なかなか忙しい。アルバイトMさん来てくれて作業。査定や品出しを進め、この日は30分ほど残業。

明日は久々の休み。絵を進めたい。

2023年7月13日木曜日

絵画研修旅行(2023年07月11~13日)

10日(月)夜

閉店後、早めに帰宅して風呂に入る。着替えなどを準備。ますむらひろし「永遠なる瞳の群」読み終え、寝る。


11日(火)

朝7時に起きて、朝ごはん。今日から2日間東京。バスや飛行機で向かう途中、ミシェル・ビュトール「時間割」読み終え、ヴァルター・ベンヤミン「ベンヤミン メディア・芸術論集」読み始める。

東京駅に着く。おにぎりを食べ歩きしつつ、アーティゾン美術館へ。「抽象絵画の覚醒と展開」展を見る。印象派から始まり、フォービズム、キュビズム、バウハウス、アンフォルメル、アメリカの抽象表現主義、日本からは実験工房や具体など…見応えのある展示だった。クリフォードスティルとフランケンサーラーの大きな作品が見れた。エリックサウス八重洲店で遅めの昼ごはん。

旅立ったばかりのタイミングにも関わらず、空港での荷物検査とエリックサウスのキビキビとしたオペレーションに、なんとなく疲れてしまう。別に働いている人がどうのというのではなく、つくづく自分は「どっちでも大丈夫」がたくさんある場所が好きなんだなと感じた。

上野へ移動。上野公園が殺人的な暑さ。都美術館でマティス展を見る。絵画よりも裸婦の彫刻やレリーフの連作「背中」などが印象的。ショップで明日会う予定の知人への結婚祝いと、まどへのおみやげを買う。

市ヶ谷へ。αMでヒマさんの個展を見る。ミニマルな展示構成が気持ちいい。どの作品もB5ほど?の大きさの紙で、画面の大きさに対して明らかに太い筆で描かれているように見える。これだとなかなか具象的なモチーフを描くのには小回りが利かなさそうだけど、意図的なものだろうか。ギャラリー下にあるムジカフェでアイスのカフェインレスコーヒーを飲み休憩。

高円寺へ移動。富士そば食べる。蟹ブックスで行われている花原史樹君の展示へ。こじんまりとした展示だけど見れて良かった。アクリルキーホルダーをまどへのおみやげで購入。自分用に奥田亜紀子「ぷらせぼくらぶ」新装版も購入。蟹ブックスはとてもきれいなお店。phaさんが店員として働いていて驚いた。

下北沢のBONUS TRACKへ移動。川口さんのお酒(Botany)を飲みに行く。着いたらju seiのせいさんがいて、めちゃくちゃ驚いた。8年ぶりに会った(「うれしいだろ?」と言っていた。うれしいです)。自分とまどの結婚パーティでju seiにライブやってもらったのももう12年前。浦君と3人で恋愛話をする。現在はBONUS TRACKまわりで働いているミヤジや、先日YOMSにも来ていただいた桜木さんともいろいろ話せた。pagtas坂田さんや谷内さんともかなり久しぶりにお話。tegadeteruさんがサルキチ君を持ってきてくれて、うちのぬいぐるみと会わせられたのも良かった。この日Botanyはお客さんが多く、川口さんかなり忙しそう。またゆっくり飲みたい。pianola recordsの國友さんにお願いして少しお店を開けてもらい、bananaさんのカセットテープとtatsuhiko sakamotoさんの伊ライブラリーものの選曲CDを購入。

閉店後、居合わせた皆さんでUPSTAIRS RECORDSというバーに行く。tegadeteruさんや野本さんと話す。もしやと思い、店長のひよこさんに話しかけてみると、やはり塩江美術館のカフェの方々とはお知り合いのようだった。

今回はあまり誰かと約束せずに来て、しっとりと絵画鑑賞する旅になるかなと思っていたら、意外にたくさんの人と会えて楽しかった。

下北沢のカプセルホテルに泊まる。さっと風呂に入って歯を磨いただけで、すぐ寝た。


12日(水)

東京滞在2日目。カプセルホテルを8時頃出て、昨日桜木さんから「朝早くからやってますよ」と教えてもらったBONUS TRACKにある日記屋さん「月日」に行く。欲しかった植本一子、金川晋吾、滝口悠生「集合、解散!」を購入。新宿へ移動し、ベルクでモーニング。コーヒーをおかわりして少し読書。

横浜へ。BankART Stationで佐貫絢郁さんの展示を見る。佐貫さんの作品集は店でも扱っているけど、お会いするのは初めて。マネージャーとしてかかわっているwellの浅見さんとも初対面。作品について気になっていたことがいろいろ伺えて良かった。横浜駅まで戻り、佐貫さんと浅見さんに教えてもらった「鈴一」という立ち食いそば屋さんで冷やしそば+ちくわ天。

乃木坂へ行き、国立新美術館でテート美術館展。ターナーやブレイクもあればニューマンやタレルもある。目当てはターナー。

西船橋へ。Kanda&Oliveiraというギャラリーで坂本夏子さんの個展を見る。思考の過程をたどるようにたくさんの作品が並んでいた。3階にある大きなサイズのキャンバス群、3F奥の部屋にある白いタイルを描いた2枚に惹かれた。ギャラリーの方が「暑い中ありがとうございます」と挨拶してくださる。

しかしほんとにシャレにならないくらい暑く、汗をかいたので、飯田橋駅からすぐの「熱海湯」へ。なんとなく勘で行ってみたら貸しタオルやシャンプーが無料、タトゥーもOKだった。老舗だけどとても手入れされている。お湯はけっこう熱い。お腹が減って、新宿でまたベルクに入る。カレーと黒ビール。

新宿西口のユニクロで田中菫さんと成瀬遠足さんと合流し、3人で新宿にある「見た目!」というお店に行く。見た目!の渡辺さんには2月の個展の時DMの配布を協力いただいた。田中さんも成瀬さんもお店のことは以前から知っていたようで、3人で伺えてよかった。出て、珈琲西武の西新宿店へ行く。田中さんはご結婚され、成瀬さんは就職が決まったとのことでお祝い。田中さんには昨日行ったマティス展で買ったマグカップと手ぬぐい、保坂和志ファンの成瀬さんには「未明の闘争」の文庫上下巻セットをプレゼントした。絵や服や映画、仕事の話などをする。成瀬さんにすごく気になっていた歌人の話をしたら、知り合いとのことで驚いた。

一人でどこかで飲もうかなと思ったけど、東京駅へ。駅の近くにあるネットカフェに泊まる。


13日(水)

朝5時に起きる。荷物をまとめて東京駅へ行き、空港へのバスに乗る。多和田葉子「エクソフォニー」読み始める。空港でヨーグルトとサンドイッチを食べる。

高松着。あまり眠くない。家に一旦帰ってまどにおみやげを渡し、荷物を片づけ、トーストとコーヒーで一息つく。お弁当の用意。

開店。発送準備、郵送買取で届いた本のチェックなどを進める。店頭買取2件。アルバイトYさん来て、ネット出品用の本を渡す。明日には仕上げてくれるようだ。夕方あたりから異様な眠気。夜に馬場君が来てくれて、少し話す。

今日はもう帰ってダラダラしたい。エネルギーを蓄えて、週末の古本市に備える。

2023年7月10日月曜日

明日出発(2023年07月09~10日)

08日(土)夜

閉店後、本の出荷。作業部屋でキャンバスの続きをやり、完成。ルクスで行われているDJイベントに行き、ジントニックを飲む。菊池寛通りでケバブ屋をやっているトルコ人のおじさんがいた。トランスが好きらしい。しゅう君や、WAX GATE RECORDの天草さんとしゃべる。帰ってシャワーを浴びて寝る。東京や神奈川あたりを電車や車であわただしく移動する夢を見た。直近の予定が夢の内容に反映されることがよくある。


09日(日)

朝8時半に起きる。よく寝た。朝ごはんを食べて、まどとスーパーに行く。焼き鮭と小松菜のおひたしを作る。コーヒー飲みながら読書。郡司ぺギオ幸夫「群れは意識をもつ」読み終え、川野芽生「Lilith」読み始める。東京行く前までに読み終わるだろうか。洗濯物を干してお弁当の準備。

開店。ネットで注文していた画材がいろいろ到着する。郵送買取の見積もり、ご了承をいただき送っていただけることになった。お預かりしていた分の査定が1件終わり、金額をご連絡する。この日はお客さんの数は普段の休日より若干少なめくらいだったものの、たくさん買ってくださる方が多く売り上げは良かった。津山から古本たかつかさん来られ、いろいろ話す。韓国か中国?からの観光客も何人か来た。

閉店後、本の出荷。スーパーでぶどうジュースと南部せんべいを買う。作業部屋で少し本を読み、だらだらと過ごす。キャンバスの下塗りをして帰宅。モバイルバッテリーを充電し、シャワーを浴びて寝た。この日はビルの中でイベントをやってバタバタと動き回る夢を見た。


10日(月)

朝7時に起きる。この日まどは祖谷へ。例年は今福龍太さんが中心となってH.D.ソローの生誕祭が行われているが、ここ数年は年に一度集まってのんびり過ごす感じになっている。さっこも行くようだ。今年自分は東京へ行くのでパスした。朝ごはんを食べ、卵焼きを作ってお弁当の準備。

外出し、南珈琲へ。引っ越して家から遠くなったはずなのに、結局また2日に1回は南へ行っているような。「Lilith」読み終える。作業部屋に行き、新しく買ったキャンバスと昨日下塗りしたキャンバスの2枚に色を塗る。

開店。開店直後に雷が鳴り土砂降り。アルバイトMさん来てくれて、ネット出品作業。明日から東京へ旅行なので、その関係の連絡などをやる。つい数日前まではあまり人に会わなくてもいいかなと思っていたけれど、いざ日にちが迫ると会っておきたいという気持ちが強くなり、結果急に連絡することになってしまった。夜平尾君と堀金君来てくれて、いろいろ話す。

今日はゆっくり風呂に入って早めに寝る。明日の東京の気温は36度まで上がるそうだ。

2023年7月8日土曜日

買取が増えてきた(2023年07月06~08日)

05日(水)夜

閉店後、本の発送。吉田喜重「ろくでなし」見る。乱闘やダンスなど、いくらでも派手にできそうなシーンはあるけど終始のっぺりした印象で、登場人物のセリフは倦怠感、閉塞感に満ちている。登場人物の生い立ちやキャラクターをあまり掘り下げないところもヌーヴェルヴァーグぽい。当時はどのような評価だったのだろうか。見終えてキャンバスの続き。そろそろ新しいキャンバスもまとめ買いしたい。カードの請求がこわい。12時過ぎに帰宅、シャワーを浴びて寝る。


06日(木)

朝7時半に起きる。昨日と打って変わって良い天気。ゆで卵、小松菜のおひたし、豚肉と野菜のオイスターソース炒めを作る。昨日作ったポテトサラダも入れてお弁当完成。

まどと外出、南珈琲で読書。ミシェル・ビュトール「時間割」続き読む。まどは最近新刊をよく買っていて、読みながら丁寧にメモをとっている。出て、無印で下着とTシャツを買う。

開店。この日は梅雨の中休みとあってか買取が多く、4件。うち2件はどちらも県外からで、愛媛と広島の方から承った。ありがたい。お客さんも多かった。品出し、発送準備、査定進める。夜に平尾君が来てくれて、少し話した。

閉店後、本を出荷してスーパーでビールを買う。作業部屋で飲んで、キャンバスの続き。帰ってシャワーを浴びて寝る。


07日(金)

朝9時前に起きる。ずいぶん寝てしまった。朝ごはんを食べ、コーヒー飲みながら郡司ぺギオ幸夫「群れは意識をもつ」続き読む。お弁当を用意して外出。ナルホドで筆と絵具を買う。絵具が少し高くなっている気がする。作業部屋でキャンバスの続き。新しい技?を思いついた。

開店。この日は天気が下り坂で、気圧でぎりぎりと頭が締め付けられ作業あまり進まず。こんな日はやはりお客さんも少ない。店頭買取1件。査定、品出し、均一本の補充、発送準備進める。郵送買取のご依頼が1件。

閉店後、本を出荷。なんとなく気分転換にとマクドナルドへ行き、コーラとハンバーガーを食べてみる。天気が悪いし人も少ないんじゃないかと思っていたら意外に多く、騒がしい。スケッチブックに少し絵を描いて退出し作業部屋へ。キャンバスを進める。ネットで画材やキャンバスを購入。家に帰って、「時間割」少し読み進めて寝る。


08日(土)

朝8時半に起きる。蒸し暑い。朝ごはんを食べて料理。親子丼、ピーマンとにんじんのおかか和え、粉吹き芋を作る。シャワー浴びて、お弁当を用意して出発。郵便局で本を発送。南珈琲で「群れ」続き読む。

「剣の達人が相手の動きを見切り、寸前のところで相手の動きをかわす場合、塊としての相手は、空間的な誤差というよりも、むしろ時間的な厚みによって大きさをもつことになるだろう。」(p203)

「細胞の相互作用に内在するモノ・コトの未分化性は、モノとして機能的に分化した身体部位を形成し、同時に分化された部位は、有機的・機能的に他の部位との結びつきをもってコトを纏(まと)う。モノとコトの両義性は、かように動的であり、全体を成す単位的器官ですら、全体性を担うべく形成される。だから、全体とまったく無関係に部分が存在するのではなく、全体を参照する形でしか部分は存在(=生成)し得ない。それが身体であり、身体はスケールフリー性を必然的に担うのである。」(p235)

この日はまど前半店番で、作業部屋でキャンバスの続き。じっくり進めていると、次何をやるべきかの取っ掛かりがすぐにつかめるようになってくる。あともう少しで完成しそう。

店番交代。店頭買取2件、うち1件は量が多いので後日また連絡ということに。品出し、査定など進める。Kさんご来店、丸亀のおいしいごはん屋さんやうどん屋さんをいくつか教えてもらう。

夜、店の入口にモデルを立たせてフラッシュ撮影をしだす人がいた。うちはレジが奥まったところにあるので、注意しようにも入口まで出ていく間にその人たちは去ってしまうだろう。注意したところで似たようなことをする別の人がまたやってくるから、どうせいたちごっこだ。悩ましい。

今日はこれからキャンバスの続き。完成させてしまいたい。

2023年7月5日水曜日

休息(2023年07月03~05日)

02日(日)夜

閉店後、本を発送してスーパーでビールを買う。安くなっていたえび塩揚げ餃子も購入。飲みながらミケランジェロ・アントニオーニ「夜」見る。疲れていて途中少しうとうと。ゆったりと退廃的な時間の流れる白黒の世界にひたる。見終わって、眠気でふらつきながら帰る。


03日(月)

朝8時前に起きる。眠いが、朝ごはんを食べて書類作成など。まどがお弁当のおかずに昨日から漬け込んでいたジャークチキンを焼いてくれる。いい匂い。2人で市役所と警察署とをまわって諸々手続き。待ち時間中に郡司ぺギオ幸夫「群れは意識をもつ」続き読む。だんだん専門的な用語が増え、難しくなってきた。市役所で職員に怒鳴り散らしているじいさんがいた。職員さんは慣れたふうの対応だったが、ああはなりたくないもんだ。手続きは若干の不備などあり、明日も警察署に行くことになる。急いで店へと戻る。天気が良いのはありがたいが、とにかく蒸し暑い。

開店。アルバイトMさんがやってきて作業。東京旅行に向けて少し連絡など。今回は下北沢のカプセルホテル/サウナに泊まることにした。こういう場所に泊まったことがないので楽しみだ。品出し、発送準備など進める。この日は単価の高い商品が少しずつ売れていき、気持ちよかった。

閉店後、キャンバスの続き。一枚完成。並行して進めていたキャンバスにも少し手を入れる。本を出荷して帰宅。風呂に入って寝る。


04日(火)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、コーヒー飲みつつミシェル・ビュトール「時間割」読み始める。様々な時間や対象に注意が拡散していくような文章が読んでいて心地よい。以前「ミラノ通り」を読んだ時にも思ったけど、散歩している時に取り留めもなく考え事をしているような感覚がある。

外出。警察署へ行き、いろいろ手続き。懸念事項が解消された。その後南へ。スケッチブックに絵を描く。読書続き。スーパーで買い物。

帰って昼ご飯を作る。キュウリと鳥むね肉の中華和え、だし巻き玉子、もりそば、ミニトマト。おなかいっぱい食べる。デザートにアイス。

電車に乗り仏生山温泉へ。久しぶりに行ってみると、ロビーの古本コーナーに近松秋江「別れたる妻に送る手紙」、嘉村磯多「秋立つまで」(どちらも岩波文庫)を発見。1冊200円と安かったのですぐにレジへ持っていく。ここでは以前にも宇野浩二の文庫を買ったし、小島信夫の単行本も見かけた。温泉に入ってから湯舟のそばのベンチで横になり、うとうと。風が涼しくて気持ちいい。上がってフルーツ牛乳。「群れは~」の内容を頭の中で整理するため、メモ帳に用語を整理する。近くにあるブックオフにも寄り、長新太「みみずのオッサン」、近藤ようこ「水の蛇」買う。

電車に乗り帰宅すると、まどのデジアシ仕事が予定よりだいぶ早く終わった模様。近くのたこ焼き居酒屋へ飲みに行こうとなる。翌日のおかず用にポテサラを作り、洗濯物を干して、出発。花ノ宮町の「たこ焼き次郎」へ。ここはかなり前にも一度来たことがあった。お酒も料理もメニューが豊富で安い。今回もけっこう食べて飲んで、二千円ちょいで済んだ。外に出ると空が夕暮れの紫色で、祭りの後のような雰囲気。

店へ向かう。まども散歩がてら一緒に歩く。商店街の猫スポットに行くと、涼しい時間帯になったからか猫がたくさんいた。最近また増えた気がする。レジでブログを書いたり、発送準備をしたり。以前広島から本を持ってきてくださったお客さんからまた買取のメールをいただき、返信する。ありがたい。

発送準備は一部翌日にまわし、キャンバスの続き。少しずつ良くなってきたか。YouTubeに公開されていた、石川卓磨さんとヒマさんのトークを聞く。12時前に帰って寝る。


05日(水)

朝8時に起きる。外は曇り。久しぶりにsanbon radioを聞きながら朝ごはんを食べる。少し読書。

まどと税務署へ行く。ここ最近こういう手続きばかりしているな。歩いている途中、税務署の手前でお弁当を忘れてしまったことに気が付くが、とりあえず中に入って手続きを終える。出たら土砂降り。なんとまあやる気を削がれる流れだろうか。しかしどうすることもできないので帰る。アイス食べて休憩。また出発。本を発送して、銀行にお金を入れたりレターパックを買い足したり。大福を買って店に戻る。

開店。雨が強く降ったりふと止んだりの天気で、さぞお客さんは少ないだろうと思っていたら意外と多い。店頭買取も2件あり、そのうち1件はかなり量もあった。ゴスっぽい恰好の若い女性が「おすすめの短編小説はありますか」と聞いてくれたので、安部公房を勧めると買ってくれた。こういう時間はやっぱり楽しい。些末事研究福田さんが、京都からいらした扉野良人さんを連れて来てくださる。

今日はこれから映画を一本見たい。キャンバスも進める。

2023年7月2日日曜日

雨のち晴れ(2023年07月01~02日)

30日(金)夜

閉店後、キャンバスに取り組む。去年一度完成させたものの、なんとなくいまいちな気がして展覧会に出していなかったキャンバスの上に色を塗っていく。少しずつ良くなって、楽しくなってきた。帰ってシャワー浴びて寝る。


1日(土)

朝8時前に起きる。昨日夜にスーパーへ買い出しに行くことを忘れていた。少し遠くにあるハローズへ向かおうとすると、自転車を店近くの駐輪場に置きっぱなしにしていたことに気が付く。仕方なく徒歩でスーパーへ。帰り、今日は前半まどに店番してもらう日だったことを思い出し、それなら昼は外食して夜は昨日まどがもらってきたお弁当でも食べればいいか、となる。結局帰ってもおかず作らず。

再度外出し、耳鼻科へ。数日前に左耳にできた腫れを診てもらう。やはり血か膿がたまってできたものだそう。ボクシングや柔道など耳をこすりつけることの多いスポーツをやっている人はなりやすいとのことだけど、自分にはまったく心当たりがない。腫瘍の中身を吸い出してすぐに処置することも可能だったが、腫れがひどくならないようであれば数週間で自然に治るとのことだったので、とりあえず様子を見ることにする。診察を待つ間に読書。乗代雄介「旅する練習」読み終える。

「「あたし、この旅のこと、ぜったい忘れないよ」「そりゃよかった」なんて微笑むのではなく、何ものにも代えがたい素晴らしい旅の時間をともに過ごした喜びの涙を、今ではなく、あの時に流して、笑われればよかった。」(p166-167)

郵便局でお金をおろす。兵庫町商店街から少し逸れたところにあるカレー屋さんspice u upへ。3点盛りを食べる。けっこうあっさりしていた。とうもろこし入りキーマおいしかった。店で1件発送準備をして、ギャラリーをめぐる。Centerさんで安野谷昌穂さんの個展。10年以上前の絵も展示されていた。motifさんで長谷川有里さんの個展と、Syndicateでも安野谷さんの個展(今回は2か所同時開催)を見る。まどから電話あり、堀金君が福岡から来られたビートメイカーのJunes Kさんを連れてやってきたとのことで、店に戻る。3人でyoms近くに最近できたカフェmoccoさんに入り、音楽話などいろいろ。

店番交代。この日も不安定な天気は続いていて、来客が少ないわけではなかったが、売り上げは低かった。品出しをどんどん進める。古山フウさんとメグマイルランドさんの合同誌「夜明け前」も出す。古山さんは「ランバーロール」や「コミックビーム」などに寄稿されていて、先日yomsにも来ていただいた。つくばのPEOPLEさんにもよく行っているようだ。メグマイルランドさんはマガジンハウスが新しく立ち上げたWeb漫画サイト「SHURO」に新作が掲載されたばかり。

20時になり、少し早めに閉店。ルクスへ行く。この日は栗金商店のイベントで、お客さんがたくさん来ていた。小鉄君と堀金君のライブは個人的に今まで見た中で一番良かったな。イベントが終わった後、みきちゃんとまどかさんといろいろ話せたのも良かった。20歳そこそこくらいの若い男性とY2K話になり、その方のY2K観と自分の実感との違いとか、面白かった。この日はtooniceも周年イベントで、近場で人が行き交っていて賑やかだった。

帰ってすぐシャワーを浴びて寝た。


02日(日)

朝8時前に起きる。Twitterの閲覧に制限がかかっているようで、SNSが騒がしい。騒ぐとすぐに仕様が元通りになるイメージだけど、今回はどうなるだろう。Twitterは疲れるなと思いつつ、音楽や映画、展覧会の情報収集でなんだかんだ役に立っている。

お弁当を用意して外出。まどと南でモーニング。書類作成作業をやる。思ったよりも早く進み、読書。郡司ぺギオ幸夫「群れは意識をもつ」続き。

「分けてあるものを計算し、統合するのではなく、最初から曖昧な塊として計算処理してしまうという計算が実現できるなら、それもまた個別的情報のコレクションを同定し計算する過程の省力化であり、広義の身体性と考えることができる。」(p63)

宮脇書店でまどと昆虫図鑑を探す。スーパーでアイスとゼリーを買う。キャンバス少しだけ進める。

開店。堀金君が大阪時代からのご友人と一緒に来てくれる。店頭買取1件。来週の東京での予定を練る。夜、ポポタムから出た高妍さんの作品集「砂糖と葡萄柚/塩と西瓜」品出し。高妍さんもコミックビームで漫画を連載しているし、まどのつながりからも今後商品を扱うことになる流れが増えそうだ。この日は晴れて、お客さんが増えた。ネットでの本の動きも良かった。早く梅雨が明けてほしい。

今日はこれから映画を見る。