2020年2月28日金曜日

2020年02月28日

朝7時半起き。朝ごはん食べて少しぼーっとする。

レベッカ・ソルニット「ウォークス」読み始める。歩くことと思索とがどのように関連してきたかの歴史。放浪の旅もあればデモ行進もある。
「移ろってゆく身体の運動によってしかある種の放浪への憧れは慰めることはできない。運動とともに、心になにかをひらめかせるように過ぎ去ってゆく光景。それが歩行に多義性と無限の豊かさを与える」

市役所、銀行、郵便局をまわる。お金に若干余裕があるので、靴を買おうか迷って、やめにする。
帰って消しゴムはんこ一つ彫る。

円盤のレコブック「青春を売った男達 小椋佳と井上陽水の七〇年代」読み始める。年末に店でやったレコード寄席でも、田口さんは小椋佳のことについて触れていた(この時、本はまだ制作中の段階だった)。70年代の日本の若者をとりまく社会状況と当時の「青春」へのイメージが小椋佳のアルバム「彷徨」の大ヒットにつながっていたことを、ポリドールのディレクター多賀英典の仕事を辿ることであぶり出していく。
「状況としては『氷の世界』の演奏がキャラメル・ママ最初期の仕事になった可能性はあったと思うので、『ひこうき雲』のサウンドで『氷の世界』ができていたら…を夢想するのも一興かと」さらっとこんな文章も出てくるのがすごい。いつも田口さんの文章は熱がこもっていつつも鮮やかだ。

15時前ごろ、中学生か高校生と思われる男子3人組がやってきて、けっこう買ってくれた。昨日夕方、首相はコロナウイルスの影響を鑑みて全国の小中高校に来週からの休校を要請することを発表し、香川県下の学校はそれに対応していく方針のようだ。あの子たちはこれから長めの春休みに入るのだろうか。
少しして、平野公子さんがやってきて、少しお話する。「高校生とか、突然休みになって暇を持て余しちゃうんだから、こういうお店に来たらいいのにね」「それがさっき来たんですよ!」なんだか楽しい。
こういったその日限りの空気感は、後でニュースや帳簿を見ても気付くことなく、消えて行ってしまう。できるだけ書き残しておきたい。

今日はバイト休み。絵を描く。

2020年2月27日木曜日

2020年02月27日

朝9時起き。
喫茶店に行って読書。常盤新平「遠いアメリカ」読み終える。
郵便局で荷物の発送、スマートレター買う。

古井由吉が亡くなった。
https://mainichi.jp/articles/20200227/k00/00m/040/117000c
「世界には、政治や経済だけでなく、やっぱり文学が必要なんですよ。「どうやって生きるか」とか「どんな生き心地を求めるのか」とか、人にはそういう心の問題があるんでね」
https://www.sankei.com/life/news/180525/lif1805250014-n2.html
「生き心地」に対する意識が欠如すると、人間は病む。文学は様々な「生き心地」があることを、多様な描写でもって気付かせてくれる。
文学や芸術は、小難しく非効率的なものと思われることもあるけれど、明解な結論の手前にいろんな感覚や事象が隠れていることを受け手へと伝える。たくさんのもやもやしたものにゆっくりと向き合うことで、自分が大切にしている感覚って何だろうと考えることができるし、身の回りや遠くにいる人達の時間や感情に思いをはせることができる。個人や、ひいては国家がその積み重ねを続けていくことで、社会の理念が鍛え上げられる。
何かを鑑賞したり、作ったりすることは、そういった思索や想像を養い、どういう感覚が自分の生にとって大切なものかを注意深く確認する力をつけることだ。その結果投げ出された創作物は、ひとつの語りになる。
古井由吉は「日本で文学が栄えるのは、ひどい時代なんですよね。滅亡を前にして歌がさえる」とも言っている。
https://book.asahi.com/article/12124912

開店。店頭買取1件。50~60年代に作られた紙芝居など。状態良い。
ルヌガンガの中村さんと少し話し、多和田葉子「百年の散歩」買う。

昨日円盤の田口さんから届いた商品を、レコード寄席に来ていただいてたお客さんが「田口さんが新しく作った本、ありますか?」と買いに来てくれた。届いたばかりで、まだ店頭に出せていなかった。うれしい。

夕ごはんは手羽の酢醤油炒め、菜の花とにんじんのおかか和え。
霜降り明星のだましうち聞く。だましうちは2人ともリラックスしていて、いろんなことを思いついたらすぐに試している感じがいい。

今日もバイト。帰ったら絵を描きたい。

2020年2月26日水曜日

2020年02月25~26日

25日

朝7時半起き。定休日。ごはんを食べて洗濯物をたたむ。

外出、久しぶりにぽかぽか温泉に行く。ここはサウナ込みで480円。この日は高温サウナが壊れていてぬるめの塩サウナだけだったけど、平日の午前中は人も少なくて、ゆっくりできた。休憩スペースで確定申告のためのいろいろをして、かけそばを食べる。
百均で買い物をしてマクドナルドへ。コーヒーとチキンクリスプ食べる。読書。

帰って、さらに読書。岡崎乾二郎「抽象の力」読み終える。最後の批評の章がとても良かった。長谷川三郎にも興味がわいた。

まどと買い物にでかけ、夕ご飯は総菜のタン塩と作り置きのおかずで済ます。ビール飲む。

まどがアマプラで映画を見ながら学校の勉強をしている横で、本を読む。特に会話はなくても、お互いがそれぞれ充実した時間を過ごしていることを感じ合うのが楽しい。
「尾崎放哉句集」と常盤新平「遠いアメリカ」を交互に読んだ。「遠いアメリカ」の文章からは終戦間もない50年代の若者の焦燥感が濃密に漂ってくる。映画や文学のタイトルや、俳優や文化人の固有名詞がたくさんでてきて、街の雰囲気が蜃気楼みたく立ちのぼってくるようだ。

以前からやろうと思っていて手付かずだった、消しゴムはんこを掘る。3つ完成。小学校の時にも、カッターを使ってずっと消しゴムを削っていた。何かを作って周りから褒められることには、やはり昔からすごく快感を感じていたんだと思う。図工の課題も、作例通りにやるのではなく自分なりにアレンジを加えるのが好きだった。


26日

朝8時起き。昨日ハンバーガーやタン塩などの塩気の強いものを食べたせいか、口内炎ができてしまった。
「尾崎放哉句集」読み終える。消しゴムはんこ1つ彫る。

開店。お客さんはふつう。ネットでよく売れている。少し品出し。
円盤・田口さんから商品届く。

夕ごはんは白菜にんじん椎茸ひき肉の炒め煮と、もやしナムル、小松菜おひたし。あっさりめに作ったら、けっこううまくできた。

休憩中に久しぶりにbloodthirsty butchers聞いたら、やっぱり良かった。
https://www.youtube.com/watch?v=jisEERRwkKk
その後に常盤新平読んだら、なおのこと染みた。

今日はこれからバイト。帰ったらもう少し絵を描きたい。

2020年2月24日月曜日

2020年02月22~24日

21日夜

メルカリを見ていたら、小島信夫「別れる理由」3巻セットが相場の半分以下の価格で出ていたので、衝動買い。買わなかった時の後悔を考えたらなんでもない。

なんだか体調が悪く、少し吐き気もする。風呂に入ってからすぐに寝たら、ふとんをうまくかぶれていなかったのか、夜中に目が覚めた。まずいと思って熱を測ったら37.4℃。ゆず湯を飲んでまたすぐ寝る。


22日

7時頃にお茶づけ、梅干し、みかんを食べてもうひと眠り。36.5℃まで熱が下がってほっとした。昨日ネットで売れた分の発送をまどに頼む。

この日は病み上がりの状態でずっとぼーっとしながら店番をしていた。低気圧で頭痛もひどい。店を終えてすぐに寝る。


23日

朝10時起き。12時間以上寝た。郊外にある古い一軒家を借りる(買う?)夢を見る。まどに話すと、まども最近同じような夢を見たらしい。

短期的な目標が少ないためか、考えることが抽象的になっていてよくない。ここ最近の日記を見返してもそんな感じ。

開店。店頭買取1件。お客さんは多い。
iLの浜吉さんが、閉店前最後に企画するイベントのフライヤーを持ってきてくれた。裏面には今までやってきた企画をふりかえる文章も添えられていて、錚々たる面子に改めて驚く。
注文していた「別れる理由」到着。うれしい。

夕ごはんは小松菜のおひたしとポテトサラダ。まどが鴨のローストを買ってきてくれたのでそれも加える。

バイトから帰って、少し本も読みつつノートに絵を描く。いくつか良いのができた。
「抽象の力」が分厚いので、「尾崎放哉句集」を並行して読み始める。


24日

朝8時半起き。天皇誕生日の振り替え休日。
一人でモーニングへ。「抽象の力」続き読む。

入口ドアのそうじをして開店。粛々と品出しを進める。途中ビール買い出し。
閉店間際、藤谷さんが自身の企画するイベントのフライヤーを持ってきてくれた。これもiLで開催されるイベント。

夕ごはんはハマチの煮つけ、菜の花の卵とじ、もやしのナムル。

詩集「あてのはずれに」、最初に作った分が売り切れた。明日は定休日だし、増刷しようか。

これからバイト。帰ったらまた絵を描く。明日は温泉にも行きたい。

2020年2月21日金曜日

2020年02月21日

20日夜

閉店後、温めていたアイディアを紙に鉛筆でスケッチしておいて、後でボール紙に描く。インク、修正液、色鉛筆。
バイト行って帰って、少し本読んで寝る。


21日

朝7時半起き。花粉がきている。

大きめのスケッチブックにマーカーで描く。途中までいまいちかなと思ったけどなんとか立て直す。1枚完成。読書。

急須から茶こしを取り出して、小さい器に乗せる。その器を置く適当なスペースが見当たらなかったので、逆さに置いたコップの底に乗せた。コップ(逆さ)、器、茶こしの3段重ねが完成。

開店。平日の割にはお客さんが多い。
初めて来ていただいたお客さんと、無着成恭や灰谷健次郎の話をした。年末に出張買取で伺ったお客さんが来てくれて、パン屋さんの話。向かいの居酒屋、回さんで飲んでいたお客さんが小さい娘さんを連れてやってきた。あれもこれも「読んで読んで」とせがんでいる。お母さんが渋々読んでいるのをおばあちゃんが外から笑顔で見ている様子。「ばあばわらっとる」

夕ごはんは昨日の白菜ツナマヨ和えと、菜の花のおひたし、豚肉生姜焼き。先週分の霜降り明星ANN0聞く。せいやのテンションが異常に高い回。
まどが不知火(デコポン)を買ってきてくれた。さっぱりしておいしい。

今日はバイト休み。サウナに行きたいけど、寒いし、遠いし、絵も描きたいしで迷う。

2020年2月20日木曜日

2020年02月20日

19日夜

店を閉めて、光沢紙にインクで絵を描く。1枚良いのができた。
バイト行って、帰って読書。堀江敏幸「ゼラニウム」読み終える。


20日

朝9時半起き。たくさん寝た。
岡崎乾二郎「抽象の力」読み始める。漱石が読みたくなる。20世紀初頭の日本美術の動向について、もっと知りたい。

開店。こつこつと品出しを進める。文学、社会学など。

instagramにアップした絵を、友人の二艘木洋行がほめてくれてうれしい。
いつでもふわっと手が動いて絵が描ける状態に自分を置いておきたい。考えているばかりではなく作ることで自分が現実と結ばれる。言語や理論からずれたものがじゅわじゅわと湧き出して定着される。その痕跡を後から見て、すぐに忘れてしまったはずの感覚を思い出すこともある。
作っている時に得られる感覚のうち9割以上は作業を終えたら忘れてしまっていて、作業を再開してもその半分も戻ってはこない気がするけど、また新たに膨大な量の感覚を得ることができる。しかしそれもまた9割忘れてしまう。

買い取った本に絵葉書が挟まれていた。以下はその文面。
「前略 御手紙有難うございました。大学入試大層残念でしたね。でも浪人生活もそれ程悪いものでもなく むしろ大学へはいってから後によかったと思うかもしれませんですからしっかりがんばって下さい。最後になりましたが御返事は五月三日午後三時玉藻公園西入口前にて かしこ」
「でも〜」の部分の文章が長く感じられる。句読点の少なさは、容易に修正の効かない手書きによる文章であるために、句読点を打つタイミングを見失っても(速さを優先するためか、修正跡の汚さを避けるためか)そのまま書かざるを得なかったことによるものだろう。さらに重要なのは、葉書を受け取る側も、「そのまま書かざるを得なかった」ということが引き起こした文章の長さが醸し出す可笑しさを引き受ける心の準備ができていたのではないか、ということだ。
文末の「御返事」の部分からは、返事をもらうまでの時間があらかじめ設定されることで、送る側と受け取る側の言葉がSNSやLINEとは違う形で熟成されるであろうことが想像できる。「既読」かもわからない。「読んでくれているだろう」という期待でもって、相手を思い出し続ける。

夕ごはんはぶり大根と、白菜のツナマヨ和え。白菜のうまい消費方法を試せてよかった。

今日もバイト。

2020年2月19日水曜日

2020年02月18~19日

18日

朝9時起き。たっぷり寝た。
庄野潤三「クロッカスの花」、いましろたかし「永遠のケツ」読み終える。
横浜に停泊していたクルーズ船は来月高松へ来る予定だったらしいが、白紙になった模様。

図書館に行って本を返し、文芸誌を読む。
スマートレターを買う。

パン屋さんのイートインで、窓から見える人や景色をもとにスケッチブックへ絵を描く。6枚くらいできた。アレッホ・カルペンティエール「この世の王国」読み始める。

家に戻り、炊飯器で手羽先と煮卵を低温調理する。なかなか熱が通らず。

夜は映画見ようかと思ってたけどやめにして、光沢紙にインクで少しずつ絵を描く。2枚くらい良いのができた。地道に進めよう。
「この世の王国」読み終えて、1時前に寝る。


19日

7時半頃に起きる。堀江敏幸「ゼラニウム」読み始める。

開店。今日も寒いがお客さんが多く、うれしい。戦前古書の出品作業を進める。
店頭買取1件。映画パンフレット、文庫など。ありがたい。

夕ごはんはカレー。昨日作った手羽先と煮卵も乗せる。

今日はバイト。

2020年2月17日月曜日

2020年02月17日

朝8時起き。風が強くて寒い。
ごはんを食べて外出。喫茶店で円城塔「バナナ剥きには最適の日々」読み終え、庄野潤三「クロッカスの花」読み始める。数ページの短い断片のような文章が100以上収録されている。今まで読んだ庄野作品の中で一番好きかも。

帰って、久しぶりに何かカセットテープに録音してみようと楽器を引っ張り出す。アコースティックギターの上にコンタクトマイクを貼ったシンバルを置いて、弦を鳴らして反響させてみた。ギャーンというノイズがたくさん録れた。だんだんテープレコーダーの電池がなくなってきて、ついに止まって、電池を交換するまでには至らずこの日は中途半端に終了。その後絵も少し描いてみるが、あまりうまくいかず。
絵や録音に使う道具は、ある程度部屋のいろんなところに置いておくほうが良いような気もする。「やろう」と思ってから道具を用意するのではなく、「やっていた」痕跡が部屋の至るところにあり、ずっと思い出し続けているような状態。

開店。寒い割にはお客さんが意外と多い。ナカマタ先生来る。強風で瀬戸大橋が封鎖されてしまったそうだ。
最近は気温の変化も激しく、なんとなく気分が落ち着かなかったけれど、今日はけっこう作業が進んだ。よし。

夕ごはんはヒラメの塩焼き、ほうれん草の梅かつお和え、もやしとにんじんのナムル。

今日もバイト。明日は定休日。

2020年2月16日日曜日

2020年02月15~16日

15日

朝8時半起き。
耕君が岡山で買ってきてくれたパンを食べる。中身が詰まった、少し酸味もあるパンでおいしい。

レンタカーを借りて出発。
出張買取へ。海外文学、社会科学、心理学など3箱。ありがたい。
ホームセンターに行って、在庫置き場用の材木や、プリンターのインクなどの消耗品を買う。
サニールートコーヒーで休憩。「ポオ 詩と詩論」読み終える。

車を返して、マサラ亭でカツカレーを食べる。円城塔「バナナ剥きには最適の日々」読み始める。

閉店。店の気になるところを諸々改良。材木を組み合わせて、在庫置き場の棚を作る。不格好だけど壊れるということはないだろう。

少し本読んで寝る。


16日

朝8時半起き、良く寝た。
ごはん食べて本を読む。コーヒー。外は雨。寒波がきているようで、明日は西日本の平野部でも雪の降るところがあるらしい。
昼の弁当用に親子丼を作る。

開店。店頭買取1件。少しずつ品出しと、本の整理。
こないだの火曜日に臨時営業したので、13日間連続で働いていることになる。さすがに疲れた。忙しいと「休んだところで何しよう」という気分にもなってくる。

夕ごはんは麻婆豆腐。茹でた白菜を鰹節と酢醤油で和えたものも作る。最近料理がしょっぱくなりがち。もっと出汁の風味を活用しないとだめだ。

風が強くなってきた。今日はこれからバイト。

2020年2月14日金曜日

2020年02月13~14日

13日

朝8時半起き。野原一夫「回想 太宰治」読み終える。スケッチブックにマーカーで2枚描く。

開店。なんだか妙に暖かい。
國廣さん来てくれて、minamoに委託していた本の売り上げを受け取る。

佐渡から耕君来る。尾道の友人のところに滞在しているらしく、ゆきのちゃんは、と聞くと、運転免許を取るためにしばらく地元に戻っているそうだ。小説のこと、新潟のいろいろなお店のことなどを話す。
2人でおふくろにごはんを食べに行く。久々に来た。カキフライ、豚汁、ブリの照り焼き、お新香、ごはん。
最近考えていることを伝えようとするが、なかなかうまくいかない。「作ったものだけでなく、作るまでに起こったことも重要」「人を点ではなく線として見る」「語りの責任感からの解放」…。

夜はバイト。帰って「ポオ 詩と詩論」読み始める。0時半頃に寝る。


14日

朝7時半起き。
朝ごはんを食べて料理。ぶり大根と、春菊の胡麻和えを作る。ぶり大根にはにんじんと菜の花も入れた。

喫茶店に入って読書。「あてのはずれに」が残り1冊になったので、ナルホドに行ってペーパーファスナーを買い足す。

開店。
未整理の在庫の仕分け作業をやる。戦前古書も何冊かあって、ちょっとどうするか悩む。
三木町のミニマル農園ご一家や、平野甲賀さん・公子さんご夫妻や、あかねさんなど来てにぎやか。

ソレイユで映画を見てきたというお客さんが「本ならこないだ捨てたばっかりやわ」とおっしゃっていた。まだまだ店の存在が知られていないようだ。できるだけ良い本をまわしていけたらと思う。

「歴史の一頁を飾る昭和50年 高松商店街展望」という本が入荷。戦前からの高松市街の歴史がたくさんの聞き書きを元にまとめられている。商店街のお店の紹介もたくさん載っていて、うちの店にたまにいらっしゃるカバン屋さんの記事も1ページあった。元は煙管屋さんで、タバコ道具を入れる小さなカバンも商ううち、商材がだんだんカバンへと移っていったそうだ。なんだか町の風景に奥行きが生まれるようで楽しい。

今日はバイトなし。まどがチョコレートケーキを買ってくれた。
明日はレンタカーを借りて、午前中に出張買取1件。

2020年2月12日水曜日

2020年02月12日

11日夜

19時に店を閉める。結局温泉には行かず。
ほりよりこ「逢沢りく」読み終える。よく来てくれるお客さんが「これすごく良いですよ。私が買いますから読んでみてください」と言って買ってくれて、自分もそのお客さんのことが好きなので、読んでみた。ほしよりこは猫村さんのイメージしかなくて、猫村さんもまだ読んだことがなかったけど、「逢沢りく」はとても良かった。
お薦めしてくれたお客さんのことは、ぽつりぽつり話しただけなのでそんなに詳しくは知らない。学生時代、野坂昭如を講演のゲストに招いたとおっしゃっていた。ある人に関して「野坂昭如を呼んだことがある」という情報しか知らないとか、考えてみれば不思議だし、その人の背後に突然想像を働かせる余白が生まれたようで、「何があったんだろう」と、小説でも読んでいるような気分になる。お客さんにしてみれば、普段その過去を周りに話すことのほうが少ないだろう。古本屋は面白い商売だなと思う。

映画。ロブ=グリエ「囚われの美女」見る。「不滅の女」「快楽の漸進的横滑り」と見てきて、「囚われの美女」が一番わかりやすいかなと思ったけど、やっぱりよくわからない。「わからない」ことから出発していろいろ考えるのは、楽しいけど体力がいる。


12日

朝8時半起き。
2日続けて悪い夢を見た。映画が原因かもしれない。なんとなくやる気も出ず、午前中特に何もしなかった。野原一夫「回想 太宰治」少しだけ読む。なんとなく、また録音を再開したい気分。

開店直後、雨が降り始める。夢見が悪いのもだるいのも低気圧のせいか。東京にいた時は「爆弾低気圧」とかいって、雲が出てきたと思ったらいきなり頭がガンガンし出したりしたけど、高松に来てからはそんなことはない。ゲリラ豪雨もほとんどない。気候は良いはずなのに、年々気分への気圧の影響が大きくなってきているように感じる。年齢によるものかもしれない。

昨日minamoから引き上げた本を、値段を見直したりしつつ、棚に戻す。店頭買取1件。
夕ごはんは卵焼き、ポテトサラダ、菜の花とにんじんとツナの炒め物。

雨だし全然だめかなと思ったら、東京から観光で来たという女の子2人組がたくさん買ってくれて良かった。しかも自分の作ったシールや詩集やTシャツも買ってくれて、とてもうれしい。こういうことが割とあるので、昼間の売り上げが伸びなくてもあまり悲観的にならなくて済んでいる。

これからバイト。

2020年2月11日火曜日

2020年02月11日

朝8時半起き。
中西君にもらった高級ふぐ茶漬けを朝ごはんに食べる。読書。
まどがなかなか起きてこないので、料理。鳥ひき肉と野菜と椎茸を、オイスターソースや酒などで煮る。白菜のうまい消費の仕方はもっとないもんだろうか。

最近久しぶりの知人から連絡が来たり、実際に会ったりしているので、自分も久しく会っていない友人へメールしたりしている。LINEは文章がこま切れになりがちで、そのためにこちらが書ききっていないうちに相手から返信がきたり、さらにその返信にまだ書ききっていない文章が影響されたりして、面白い部分もあるけど落ち着かない。メールは途中に画像を挟んだりできるし、LINEより一度に目に入ってくる文章の量が多い。

まどとモーニングに行く。郵便局に出したかった荷物があって、まどが行ってくれることになった。

開店。火曜日は本来休みだけど、今日は12~19時で臨時営業。
途中、向かいにあるギャラリーminamoへ展覧会を見に行く。店にもたまに来てくれる高校生が友達と一緒にやっているグループ展。ついでにminamoで委託販売させてもらっていた古本を回収する。

保坂和志「試行錯誤に漂う」読み終える。
古本屋をやっていると、お客さんがいきなり思いもしなかったような話題を話しはじめたりするから楽しい。本の買取の時もひとつの語りを聞いているような気分になる。
少しノートに絵を描く。

今日はバイトも休みなので、まどと仏生山温泉に行く。

2020年2月10日月曜日

2020年02月10日

朝9時半起き。9時間近く寝てすっきり。
納豆と中西君からもらった味付け海苔で軽く朝ごはん。喫茶店。永井龍男「花十日」読み終える。

保坂和志「試行錯誤に漂う」読み始める。
「中学高校の頃のあの、教室の後ろの方ですぐにプロレスごっこがはじまるようなガシャガシャしたものの中にその後の人生がある、と思った。(中略)あの状態というのは善にも悪にも方向づけられていないエネルギー状態そのもので、そこにしかるべき刺激・触媒が投入されれば、小説や音楽や絵や何でも生成する」
ラカン派の精神分析学を学んだ先生に「とにかく思いついたことを、思うままに全部しゃべってみてください」と言われてやってみたら、強烈な解放感があり、自分がいかに普段自分自身の行動や語りに対し厳密さを求めてしまっていたかを痛感した。この「語りの厳密さ」からの解放は小島信夫の小説を読むときにも感じる。「試行錯誤に漂う」にはラカンについての章もある。

淺井裕介と「集中して絵を描いていると、誰とも話せなくなってきて楽しい」という話をしたことがある。自分が2010~11年頃に企画していたライブペイントイベント「間欠泉」や、淺井さんとやっていた「聞き耳」についても、わさわさと絵を描いていると何か完成とは別の方向へエネルギーが向かう瞬間があって、それが面白かった。野方で小鷹拓郎君がやっていた店で「間欠泉」をやった時には、その場にいる何人かがペンやマーカーを持って、下から紙を胴上げするように突き上げながら絵を描いた(この時「それは描いたと言えるのか」は問題ではない)。横浜で「聞き耳」をやった時には、透明のビニールシートにミネラルウォーターをまいて(当然これでは何も描けない)、木材から飛び出した木ネジで手を傷つけた淺井さんは血で自動車のフロントガラスに張り付きながら絵を描いていた。「聞き耳」でやったお花見では、いつの間にか参加者全員の背中に紙が貼られ、みんなが誰かの背中に絵を描き始め、奇妙な輪ができた。こういう状態になってくると、もう別に何も描かず、石の上にペットボトルを置いた時の傾きとかでもよくなってくる。何かが際限なく湧き出していたことが明るみに出て、それに対する反応が鋭敏になる。厳密な語り、ストイックな生き方、完成された作品などから全く離れた部分で醸されている何かに自分の興味はあるようだ。
自分は別に何も作れない、という人はよくいる。しかし何も作っていないつもりでも、周りの人間はあなたから何を感じているかわからない。あなたが何も作れていない保障なんてどこにもない。

開店。カントリー聞く。
今日はお客さんがけっこう多い。明日が祝日のようなので、今日の仕事を休んで4連休にしている人が多いのかもしれない。あわてて明日12~19時で臨時営業することにした。

YouTubeにジジキのライブ動画があった。すごい演奏だ。
https://www.youtube.com/watch?v=4x_dBhKh8wI

今日もバイト。

2020年2月9日日曜日

2020年02月08~09日

08日

深夜1時発のフェリーに乗り、朝5時に三ノ宮着。「関西赤貧古本道」読み終え、カーソン・マッカラーズ「心は孤独な狩人」読み始める。
浦君がおすすめしていた、三ノ宮駅近くのサウナ「神戸クアハウス」に行ってみる。六甲の天然水をかけ流しで使っていて、水風呂が良い感じ。近くのセブンという喫茶店でモーニング。ホットドッグセット450円。おいしい。

電車で中之島まで出て、コンビニで時間をつぶす。
国立国際美術館で「インポッシブル・アーキテクチャー」展見る。実現に至らなかった建築計画案の展覧会。ザハ・ハディドの新国立競技場案もあった。

新福島から東西線で大阪天満宮まで出て、天神橋筋を北上しつつ古本を買う。中谷宇吉郎「日本のこころ」、小島信夫「平安」、藤枝静男「田紳有楽・空気頭」、白洲正子「いまなぜ青山二郎なのか」、堀江敏幸「子午線を求めて」など。途中タコ焼きとカレーを食べる。大阪は古本が安いな。
中崎町方面に向かい、little P shopと葉ね文庫へ行く。葉ね文庫で「国文学」の「『内向の世代』以降の文学」特集と、井戸川射子歌集「集合として」買う。店主さんとも少しお話し、「あてのはずれに」を渡した。

エンジョイエコカード(大阪メトロの1日乗り放題カード)を買って、谷町線に乗って一色文庫へ。今まで何回か行ったことはあったけど、店主さんと今回初めていろいろお話した。クンデラ「不滅」、古山高麗雄「プレオー8の夜明け」など買う。
さらに谷町線で南下して、喜連瓜破の日之出書房へ。喜連瓜破って変わった駅名だ。現代詩文庫「黒田三郎詩集」「新選・黒田三郎詩集」、保坂和志「書きあぐねている人のための小説入門」など買う。この旅だけで1ヶ月分くらいの本を買ってしまった。しばらくもちそう。

元町へ行き、ハレクモさんと合流。韓国料理店に入って小説の話をする。ビビンパとかハチノスとか久しぶりに食べたらおいしかった。
この日は電車で30分ほど行ったところにある、宙空一派こと中西君と犬おわりが住んでいる家に泊めてもらった。犬おわりと何枚か一緒に絵を描く。楽しい。次はもっと時間を確保したい。

「心は孤独な狩人」読み終える。何かしらハンディキャップを抱えていたり、貧困に苦しんでいたり、差別の目にさらされていたりする人がたくさん出てくる。過剰に悲劇的ではなく、とてもつつましやかな目線でもって描かれている。


09日

朝6時起き。三ノ宮に戻って、高松行きのフェリーに乗り込む。葉ね文庫で買った「集合として」読み終え、一色文庫で買った永井龍男「花十日」読み始める。座敷でごろ寝。
今回の関西旅行はサウナ、美術館、古本、絵といろいろなことをやったけど、なんだか予定を詰め込みすぎてしまった。

店に戻り、開店。お客さんは少ない。最近は平日も週末もそんなに関係ない気がする。

疲れている時は「自分は何がやりたいんだろう」とつい焦って考えてしまう。そういう時は目標が見つかったところで心も体も動かないだろうし、とりあえずぼーっとしている。

今日はこれからバイト。帰ったら風呂に入ってさっさと寝たい。

2020年2月7日金曜日

2020年02月07日

朝8時起き。
事務作業。とある要件で、2011年にやったライブペイントイベントの記録写真を見直す。自分もみんなも若い。
郵便局と銀行をまわって帰宅。小倉ヒラク「日本発酵紀行」読み終える。現代の発酵文化を、ノスタルジーなしで見つめて捉えようとする姿勢が印象的。瀬戸内の話も多かった。次に尾道へ行く時にはお土産に酢を買ってみたい。

去年中国の四川省から来てくれた女の子に、instagramから”How about virus~”とメッセージを送ってみる。武漢からは1000km以上離れているはずだけど、メッセージの内容からはいつもの日常がまったく変わってしまったことが伺えた。

開店。
コーヒー豆を焙煎して外で冷ましていると、斜め向かいの美容室ジュノンさんが「一杯お願い」と注文してくれる。「おたくのカップでええけん」以前注文してくれた時、ジュノンさんは自分のカップを用意してくれていたのだけど、小さいサイズだったのでコーヒーがあまり入らず、400円のところを300円におまけした。そのことを覚えていて、気を遣ってくれたのだろうか。カップを返してくれる時に本棚を眺めて「難しそうな本ばっかりやなぁ」と言うので、「そんなことないですよ。ベストセラーものもありますし、料理の本とか、絵本もあります」と返すと、「あ、ほんまや」と本をいろいろ見て、1冊買ってくれた。家にマンガがようけあるとか、本は好きやけど目が悪くなってきてなかなか読めんという人が多いとか、そういう話もした。チョコレートを4粒いただく。

お店の真ん前に車が停まって、10分くらい動かない。誰だろうと注意して見ていると、前にも同じことをしていた人だったので、今回はきちんと「だめですよこんなことしちゃ」と伝える。少なくとも営業中はやめてほしい。

夕ごはんは白菜、長ネギ、油揚げ、にんじん、豚肉を入れた鍋。しょうがをたくさん入れた。
山本善行「関西赤貧古本道」読み始める。のっけから面白い絶版文庫の話がどんどん出てきて興奮。均一台を前にしての荒い息遣いが聞こえるようだ。すぐにでも古本屋をめぐりたくなる。

文学でも芸術でも音楽でも、ある表現に一度触れてから時間を経てまた全然違う感触で再会できた時、ものすごく幸せな気分になる。自分の価値判断の基準のあいまいさに思わず笑ってしまった後、世の中への認識にじわじわと余白が生まれる。何かに出会うことも、出会い直すこともどちらも楽しい。

今日はバイトなし。深夜のフェリーに乗って関西に向かう。

2020年2月6日木曜日

2020年02月06日

朝8時半起き。寒すぎて困る。
「長新太マンガ集 これが好きなのよ」、高見順「三十五歳の詩人」読み終え、小倉ヒラク「日本発酵紀行」読み始める。「これが好きなのよ」はかなりのボリュームで楽しい一冊。しかしまだ収録されていない作品もたくさんあるようだ。

開店。少しずつ品出しを進める。
店の移転前から何度か来てくれていた遠方のお客さんが来店され、受託商品を中心にたくさん買っていただいてありがたかった。1万円のmy ceramics照明器具も売れて、気合いを入れて買い切りで仕入れていたものだったので、とてもうれしい。じっくりと良いものを売っていきたいなあと思えた。

夕ごはんは豚肉生姜焼き、ほうれん草の胡麻和え、トマトサラダ。最近けっこう料理に酢を使っている。

今日もこれからバイト。帰ったら少し事務作業をする予定。
明日は深夜のフェリーに乗って関西に行く。

2020年2月5日水曜日

2020年02月04~05日

04日

朝8時過ぎくらいに起きる。定休日。
洗濯物を片付けて外出。喫茶店に行く。「埴原一亟 古本小説集」読み終える。相席になった、年配の板前さんとライターかテレビ関係の方との会話が面白かった。板前さんの声色が低い落ち着いた調子で、本を読むのも忘れて聞き入ってしまった。
図書館で本を眺める。版画の本が目に入って、新しい詩集の表紙を版画にしてみようかと思って、やめにする。3冊借りる。
ナルホドで、詩集用にペーパーファスナーとクラフト紙を買う。

昼ごはんは辛ラーメン。とても辛い。前より辛くなっている気がする。むせる。保坂和志の対談やインタビューの動画がYouTubeにたくさんアップされていたので、それを聞きながら食べた。
外出。ジュンク堂で本を見て、スーパーで買い物。
帰って、多和田葉子「尼僧とキューピッドの弓」読み始める。

詩集の作業。表紙のレイアウトも決まり、ページの順番を決めて、原稿完成。印刷してパンチ穴を空け、ペーパーファスナーで製本。「詩と散文 あてのはずれに」完成。差し当たり10部作った。ペーパーファスナーはかなりの厚さになっても綴じれるので良い。今後作る時もこのやり方でいこう。

映画見る。ロブ=グリエ「快楽の漸進的横滑り」。物音がたくさん入っていてかっこいい。なんだか変な夢見そう。小説も読みたい。


05日

朝7時過ぎに起きる。
ごはん食べて読書。「尼僧とキューピッドの弓」読み終え、長新太マンガ集「これが好きなのよ」読み始める。唐突な展開がすごい。チュツオーラみたいだ。
少し絵を描くが、うまくいかず。

開店。昨日作った「あてのはずれに」を出す。発送準備、品出し。店舗情報のチラシを増刷する。

夕ご飯は小松菜のおひたし、ポテトサラダ、エビチリ。店に行くと宮脇さんがいて、ほどなく新潟・books f3の小倉さんもやってくる。今夜岡山で映画「阿賀に生きる」の上映があるらしく、明日は東京へ行くとのこと。東北や北陸の本屋や古本屋の事情をいろいろ聞く。宮脇さんはあさってからインド。

店での作業は、前やっていた図書館での仕事よりも疲れやすい気がする。なぜだろう。常にその日の売り上げが気になって、そわそわしているからだろうか。気を長く保つのは難しい。

今日はこれからバイト。

2020年2月3日月曜日

2020年02月02~03日

01日夜

バイトから帰って、新しい詩集をどうしようか考える。途中で絵を挟んでも面白そうだ。
植草甚一「雨降りだからミステリーでも勉強しよう」読み終える。


02日

朝7時半ごろに目が覚める。まどはまだ寝ている。
読書。ユルスナール「東方綺譚」読み終える。
郵便局に行って、保険料を払って、スーパーに行く。帰ってラーメンを作って食べる。

開店。少し事務作業と品出し。

東京から友人の神田さんが来てくれたので、一緒に高松市街を歩いてまわる。うどんバカ一代に行って、片原町のあたりの路地裏を歩いて、なタ書で「フォークナー短編集」買って、ラボレームスでコーヒーを飲んで、店で少し休んで、ルヌガンガで滝口悠生「やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)」買って、仏生山温泉に行って、一鶴で骨付鳥食べてビール飲んで、iLに行った。たくさんしゃべった。
神田さんとはもう10年以上の付き合いになるので、話してて安心感がある。共通の友人の近況も聞けて、元気そうで良かったとか、大変だろうけどお互いなんとかやっていこうとか、いろいろ思った。普段の生活でまず会わないほど遠くに大切な友人がいるのは良い。普段の自分の些末な感情を知らずにいてくれる優しさもある。


03日

朝7時過ぎに起きる。神田さんとまどを送って二度寝。起きたら10時を過ぎていた。弁当用にベーコンと卵の炒め物と、水菜のサラダを作る。

開店。店頭買取1件。歴史、文学など。

絵は紙とペンがないと描けないけど、文章はスマホがあれば書ける。いつ書けるスイッチが入るかわからないので、落ち着かない。
詩集の原稿作り。文章を書くのは楽しいけど、原稿作りは全然楽しくない。疲れた。

これからバイト。

2020年2月1日土曜日

2020年02月01日

朝9時半起き。たくさん寝た。
ごはん食べて洗濯とそうじ。コーヒー。

コロナウイルスとか、温暖化とか、アメリカとイランとか、規模の大きな心配事が多い。

開店。品出しを進める。
店の規模に対して置ける本の量、一日に一人でさばける本の量、一度に買い取れる量と金額、いろんな限界がある。
今日はお客さんの入りはそこそこ。買ってくれる方が多くてうれしい。

人間は見聞きしたものの9割は忘れてしまっているのではないか。本を読んだりネットを見たりして得た知識よりも、実はその9割が自分の日々の生活に影響しているのではないか。絵を描いたり文章を書いたりするのは、そのすっかり忘れてしまっている重要な部分をなんとか捕まえる(あるいは、捕まえようとして逃し続けている様子を投げ出す)ような作業だったりするのかもしれない。とか、昨日考えていた。

明日は東京から友人の神田さんが来る。神田さんは音楽をやっている。最近は自作のプログラムを実行させた複数台のノートPCを積み重ねて、それぞれが干渉しあって音やディスプレイの映像が変化するというライブをやっているようだ。Twitterにアップされていた記録映像を見たらかなり面白そうだった。

今日はこれからバイト。