2021年3月29日月曜日

2021年03月28~29日

27日夜

ジョン・コルベット「フリー・インプロヴィゼーション聴取の手引き」読み終え、風呂。ムージル「愛の完成・静かなヴェロニカの誘惑」読み始める。2.3年前に一度読んで、今回また再読。字面を追っているだけで充実感がある。

「男がそんなふうにしゃべりながらそばを歩いていると、男の言葉があっけらかんとした空間の中に流れこんで、その空間をひとりで満たしていくのが彼女には感じとれた。その中で家々が徐々に、自分たちがそばを通り過ぎるにつれてわずかずつ異なった、実物からずれた、まるで窓ガラスにうつる姿のように現われ出た。そして自分たちの歩む小路も。しばらくすると彼女自身もいくらか変型してゆがんできたが、それでもわれとわが身がわからなくなるほどではなかった。凡庸な人間から流れ出る力を彼女は感じた。」


28日

朝9時前に起きる。まどとモーニング。本を読みながらいろいろ話す。まどはこの日休みでゆっくりと時間を過ごしているが、自分はこの後スーパーに行って昼はパスタにして店を開けたらこの作業をして…と頭の中を予定が駆け巡って落ち着かず。休みの曜日が合わないと、お互いの気持ちのチューニングを合わせるのも難しい時があってもどかしい。

スーパーで買い物をして、開店準備。店のパソコンでまどが作業をするとのことで、自分はその間に冬菜とツナのパスタを作る。デザートにデコポン食べる。店番を交代。発送準備、確定申告作業。決算書と所得税申告書が完成し、明日送信して完了の予定。ペーパートーク遠隔参加の方々へ返送する印刷物の準備。この日は雨というのもあってかお客さんが少なかったが、その分作業に集中できた。晩ごはんはまどの作ってくれた天ぷらと煮物。鯖の天ぷらはフェンネルが巻いてあっておいしい。

店番の間、ペーパートークをこれからどう変化させていくべきか考える。これといった答えは出ないけど、考えている時のこのわくわくする感じがいい。

閉店後、まどとロベール・ブレッソン監督「ラルジャン」見る。起こっているのは尋常でない出来事ばかりなのに、映像はぎりぎりのところまで情動が抑えられている。レストランでの乱闘シーンが手のアップだけ。すごい。「愛の完成~」読み終え、シャワー浴びて寝る。


29日

朝8時に起きる。朝ごはん。まどと一緒のタイミングで外出、諸事情あり市役所へ。受付番号をもらい、順番待ち中に高橋源一郎「ゴーストバスターズ」読み始める。横で椅子に座っている母親が自分の息子(小学校低学年くらいか)と話しているが、母親が精神疾患のある人への差別発言や容姿の悪口を平然と口にしていて驚く。子供がかわいそう。ぐったりしてしまう。こういう時自分はどうすべきか、とあれこれ考えていたら順番がやってきた。30分待って手続きは3分。市役所を出て、公園で読書。スケッチブックに一枚絵を描く。家に帰り、豚生姜焼きを作り足す。

市役所の中で、ジュースを飲んでいる子供にお父さんが「こぼすなよー」と言っていて、子供は「こぼしたらどうなるん?」と聞いていた。お父さんがどんな答えをしていたかは聞きそびれてしまった。こぼしたらジュースが床に伸びて広がって、周りの人の視線が集まって、乾いたらべとべとになるから、まずは倒れたボトルを立て直して、それからタオルか何か用意して拭かないといけないんだよな、と順を追って思い出すことができた。「どうなるん?」と聞かれでもしないと、どうなるかを思い出すこともなかなかない。

開店。お客さんはそこそこ。確定申告やっと完了、ラモーンズ聞きながらドライブに行きたい気分になる。品出し進める。DJのHAPPFATさんが来られて、音楽の話を少しする。my ceramicsの大きな花瓶売れる。うれしい。夕方以降パタリと客足が途絶え、閉店直前にまたちらほらとお客さんが来店。

こう書き出してみると、うれしいことも嫌なことも不思議なこともたくさんある。

明日は定休日。高松と徳島で出張買取の予定。

2021年3月27日土曜日

2021年03月27日

26日夜

疲れたので早めに寝た。


27日

朝8時過ぎに起きる。まどと外出。春風堂でパン、コンビニでオレンジジュースを買って、公園で小さく花見をする。明日は雨らしい。少し散歩をして戻り、ペーパートークの準備をする。今回遠隔参加は14名で、岡山、広島、大阪、兵庫、京都、富山、東京、神奈川、埼玉から参加があった。

開店。お客さんは多いが売上は伸びない…と思っていたらたくさんお買い上げいただいたりして、そんな一日。久々にどろん堂さん来てくれていろいろ話す。ペーパートークは最終的に参加者19名、22種類の印刷物が集まった。

ペーパートークはここしばらく隔月で定期開催してきたけど、今回を最後にして一度やめることにした。回数を重ねるごとになんだかカラーが定まって、意外性のあるものが飛び込んでくることが少なくなってきた気がする。参加者の人は作りたいものをただ作れば良いんだけど、企画側で何か工夫をすべきところだ。イベントとして規模が大きくなることが成功ではない。もっといろんな人の流れが起こるようにしたい。YOMS以外の場所でやったり、遠隔参加をなしにしてもよいだろう。

今日はゆっくり過ごす。

2021年3月26日金曜日

2021年03月25~26日

24日夜

閉店後、しょうが豆乳飲んで一休みする。昼に実家から届いた野菜などを整理する。料理。焼き鮭、ポテトサラダ、冬菜(新潟特産のアブラナ科の野菜)のおひたし、卵焼きを作る。風呂。岡潔「紫の火花」読み終えて寝る。


25日

朝8時前に起きる。ゴミ出し。外は雨、昼過ぎに止む模様。洗濯機をまわしながら朝ごはん。モーニング行く。梅崎春生「狂い凧」読み始める。6月に絵の個展をやることになったので、タイトルを考える。展覧会のタイトルは難しい。絵や展覧会のタイトルを考えている時が一番描いている時の感覚を言葉に置き換えようと努力している気がする。これが誰かと「絵の話」をする時にはいつの間にか環境や人間関係の話になっていて、絵からどんどん離れていってしまうのが不思議だ。家に帰って新しいキャンバスに鉛筆で線を引く。

開店。この日は開店直後からけっこうお客さんが来る。観光客らしき人もちらほら。北海道に進学するという、高校を卒業したばかりの男の子と話す。田村隆一や谷川雁など詩に詳しく、なんだかうれしい。品出し、発送準備、通販関連の連絡など進める。ナカマタさんも久々に来てくれた。

閉店後、本の出荷。帰ってシャワー。「狂い凧」読み終えて寝る。


26日

朝8時前に起きる。ゴミ出し。菜の花とニンジンのおひたし、ハンバーグを作る。ハンバーグにシナモンとクミンをたくさん入れてみた。朝ごはん食べる。

外出。LIMA coffeeさんでコーヒーをテイクアウトして中央公園へ。風は少し冷たいけど陽は暖かく、桜の花も見ごろだ。ジョン・コルベット「フリー・インプロヴィゼーション聴取の手引き」読み始める。スケッチブックに何枚かボールペンで絵を描く。

開店。店頭買取1件。ペーパートークはいよいよ明日開催、続々と印刷物が到着する。現在15名の方々から到着済み。品出し進める。火曜日出張買取に行くことになった。雑誌や映画パンフレットが主な内容。原稿手直しして送信。確定申告作業。以前大量にいただいた映画のチラシ、ラリー・クラークや青山真治作品などもあるのでいくつか売れそうなものはないか見つくろう。

疲れているのでペーパートークの準備は明日にして、今日は早めに寝たい。


2021年3月24日水曜日

2021年03月21~24日

20日夜

閉店後、少しだけキャンバスに手を加えて1枚完成。確定申告を終わらせるぞ!とまどと一緒にe-Taxに立ち向かうが、マイナンバーカードを使って青色申告するには結局ICカードリーダーがないとだめだという結論になる。シャワーを浴びて、安西水丸「青インクの東京」読み終えて寝る。


21日

朝8時半ごろに起きる。ごはんを炊いて料理。里芋と長ネギの煮物、菜の花のおひたし、焼き鮭、卵焼きを作る。実家に電話して母親と少し話す。まどは今日バーベキューに行くらしい。この日もモーニングへ。在庫管理のことなどについて話し合う。スケッチブックに2枚ボールペンで絵を描く。家に帰って、確定申告手続きのための作業。あとは諸々入力して送信するだけなのに、もどかしい。

開店。たまにしとしとと雨の降る空模様。発送作業進める。天気がいまいちなのでどうだろうと思っていたら、意外とお客さんがいらしてうれしい。品出しも少し進める。休憩中クッツェー「夷狄を待ちながら」読み始める。

閉店後、シャワー浴びて早々に寝る。


22日

朝8時ごろに起きる。朝ごはん。料理。豚生姜焼き、菜の花のおひたし、卵焼き作る。外出、買い物。いろいろまわる。ICカードリーダーも購入。

開店。この日はずっと確定申告の作業。なかなかうまくいかない。県外から来られたお客さんが多かった。店頭買取1件。


23日

朝8時ごろに起きる。9時前に外出。尾道へ行く。行きの電車で「夷狄を待ちながら」読み終える。阿部さんと待ち合わせて、ガウディハウスへ。空き家プロジェクトの新田さんや松井さんに解説していただきながら中を見学。ごはんを食べてミリバールへ。藤井さんといろいろお話。石牟礼道子「椿の海の記」、「日本の名随筆 家」(小島信夫編)、近森敏夫「土佐の民謡」購入。ぶらぶらして、喫茶店に入って別れる。帰りの電車で岡潔「紫の火花」読み始める。最高だ。ペーパートーク用の原稿も描いた。馬場君から連絡が入り、チャンポン慶造で飲む。やはり安くておいしい。帰ってシャワー浴びて寝る。


24日

朝8時前に起きる。ゴミ出し、料理。鶏肉と野菜の味噌炒めと菜の花のおひたし。朝ごはん食べて買い物。少し読書。

開店。この日は店舗での売上は伸びず、ネットでは売れた。店頭買取1件。ずっと書きあぐねていた原稿やっとできる。よかった。少し品出し。確定申告の作業もやる。

最近やることが積もって忙しい。

2021年3月20日土曜日

2021年03月18~20日

17日夜

閉店後、保坂和志「小説の自由」少し読み進めて、早めに寝る。


18日

朝8時ごろに起きる。ごはんを食べてまどと少し話す。毎週火曜以外にもどこかに定休日を作ったらいいのではと言われるが、どうしたもんか。やるべきことはたくさんあるし、正直もっと稼ぎたい。しかし体が言う事を聞かない時もある。喫茶店へ。「小説と自由」読み進める。

「抽象性だけを強調してしまうと、安易な宗教性に陥ってしまうだろうし、作る側は作品にただ"念をこめる"わけでは全然なくて、具体的な作業をつづけてひたすら具体的な物をつくるわけだけれど、その具体物によって具体性をこえたものを開こうとしている。」

スーパーで肉や魚を買い込んで帰宅。ごはんのおかずはまどが昨日作ってくれていたので、卵焼きだけ作り足す。

開店。お客さんはそこそこ。店頭買取2件。良いマンガがたくさん、ありがたい。福田さんが久しぶりに来てくれて、「些末事研究」次号について少し話す。この日はかなり売上もあり、良い一日だった。

閉店後、風呂に入り早めに寝る。まどが今日も料理してくれていた。ありがたい。


19日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。外出し、図書館、郵便局、銀行をまわる。喫茶店に入り読書。家に帰って絵の続き。思い切ってけっこう塗りつぶしてみたらだいぶいい感じになった。

開店。ゆっくり作業を進める。店頭買取1件。休憩中に「小説の自由」読み終える。依頼されている文章を書き進めるが、うまくいかない。どうしようか。

閉店後、tooniceへ「パーティー51」という映画を見に行った。立ち退きを迫られていた韓国・ソウルにあるライブハウスとそこに集う人々をめぐってのドキュメンタリー。面白かった。上映の他に飲食の出店やライブ、DJもあってにぎやかな夜。ヤンフーのお二人が「次展覧会いつやるんですか?」と言ってくれてうれしかった。帰ってシャワー浴びて寝る。


20日

朝7時半ごろに起きる。早速絵を描く。まどが起きてきて、喫茶店へ。まどの仕事のことや、最近知り合った人などの話をする。安西水丸「青インクの東京地図」読み始める。1ページ目の最初の段落から丸善でインクを買い、ブラッサイの写真集をめくり、ウナ重を食べ、地下鉄の路線図を見てはモンドリアンに思いをはせていて、行間から吹く都会の風に飛ばされそう。思わず笑ってしまった。ルヌガンガに行き、注文していたミシェル・ド・セルトー「日常的実践のポイエティーク」購入。

帰って絵の続き。洗濯。この日は前半まどに店番をしてもらった。昼ごはんはほうれん草と椎茸とツナのパスタ。食べてさらに絵。将棋みたいにじりじりと進めていたのを、一部塗りつぶして、ひょろっとした線を描き加えてみたらうまくいった。ほぼ完成。外出。田町に新しくできたmellowbeatsさんというカフェに行ってみる。店内BGMがラップ、しかも日本のが多く、舐達麻や5lackがかかっていて驚く。コーヒーもバナナケーキもおいしい。Vacant101へ高橋さんの個展を見に行く。こないだ開催していた藤井さんの個展とはまた違う雰囲気の空間になっていた。いろいろお話する。

まどと店番交代。発送準備、品出し、レシートの帳簿付けを進める。馬場君来てくれて少し話す。

今日はこれから確定申告を仕上げる。

2021年3月17日水曜日

2021年03月16~17日

15日夜

閉店後、本の出荷。まどが借りてきたロベール・ブレッソン監督「抵抗」を一緒に見るが、疲れていたのか途中でうとうとしてしまう。レベッカ・ソルニット「説教したがる男たち」読み終えて寝る。


16日

定休日。朝8時前に起きる。ゴミ出し。朝風呂に入る。料理。トマトと玉ねぎのサラダを作り、そこに茹でた豚肉を入れてみた。朝ごはん。正午前までずっと絵を描く。合間に読書。保坂和志「小説の自由」読み始める。

外出。琥珀で魚介つけ麺を食べる。くつわ堂に入り読書。たまたまルヌガンガのお二人と居合わせる。「木島始詩集」(現代詩文庫)読み終える。スーパーで買い物をして家に戻り、昨日途中までしか見れてなかった「抵抗」をもう一回見る。安岐さんから連絡が来てお茶しようということになり、南珈琲へ。美術や本の話をする。帰ってカレー作る。まども帰ってきて、一緒に晩ごはん。

Tooniceに「ストレンジ・ミュージック・ナイト」というイベントを見に行く。もう何回か開催されているイベントで以前から気になっていた。3人の出演者が代わる代わるストレンジな音楽を紹介していく。詰沢脇市さんが90年前後くらいの日本のパンク/ニューウェーブをいろいろかけていて、どれもかっこよかった。宗田さんという方の日活ロマンポルノのサントラの話も面白かった。

帰って、少し絵を進めて寝た。


17日

朝8時に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。今日も絵を描く。けっこういけそうな雰囲気が出てきた。外出。あったかいので、公園で「小説の自由」読み進める。

「文章に書く・文章を読むということは、予定調和的な主-従、強-弱をつけることではなくて、どの部分にもそれぞれの記述に見合った注意力を働かせることで、そうでなければ作品それ自体が、書く前に持っていた作者の意思をこえて語り出さない。」

保坂さんのこういう考え方は「絵に描く・絵を見る」ことについても応用できるんじゃないだろうか。

開店。お客さんは多い。学生が春休みに入ったからか、最近は平日と週末のお客さんの数がそれほど変わらない。品出し進める。店頭買取1件。先日入荷したリーフレット「こんにちはローカル線」を県別に仕分けする。数が多く大変だけど、沿線風景の昭和の雰囲気に和む。旅に出たくなる。

今日は少し本を読んで、早めに寝ようかと思う。

2021年3月15日月曜日

2021年03月15日

14日夜

閉店後、本の出荷。家に戻ると、まども志々島から帰ってきていた。いろいろ話を聞く。さっこが毎月志々島の掲示板に貼っている壁新聞がとてもいい。シャワー浴びて絵を描く。あまりうまくいってなかった絵が一枚完成。いい感じだ。


15日

朝7時過ぎに起きる。料理。ぶりの煮つけ、卵焼き、粉ふき芋、ほうれん草おひたし。朝ごはんはとってあった豚のゆで汁をご飯にかけ、白菜の浅漬けを乗せて食べる。おいしかった。

まどと一緒に外出。陽が暖かかったので公園に行く。レベッカ・ソルニット「説教したがる男たち」読み始める。ソルニットの著作はジャンルが多岐に渡っていて、かつどれも読みごたえがある。

「最悪の批評は、最後の一撃を加えて私たちほかの読み手を沈黙させてしまう。逆に最良の批評は、終わりなど必要ない対話へと開かれている。」

薬局でまど用のロキソニンテープを買い、八百屋で買い物をして帰る。本を読んで、また少し絵を進める。

開店。お客さんけっこう多い。最近は平日と週末の売り上げがあまり変わらなくなってきた。といっても、全体的に底上げされているというよりは、平日が上がって週末が少し下がっているという感じ。観光客らしき人の姿も見かけるようになってきたけど、活気が戻るのはまだ少し先になるだろうか。

今日はこれから映画を見る。

2021年3月14日日曜日

2021年03月13~14日

12日夜

帳簿付けなどで少し残業。時宅へ行き、さっことまどと合流。シャンディガフ飲んで志々島の話などをする。雨が激しくなってきた。帰って、疲れ果てて寝た。


13日

朝8時起き。まどと喫茶店に行く。「嘉村礒多集」読み進める。ルヌガンガに行く。久々に行ったらかなり本が変わっていて楽しい。ミシェル・ド・セルトー「日常的実践のポイエティーク」注文する。家に帰って昨日買い取った本を整理。なかなか疲れる。シャワー。開店がギリギリの時間になってしまった。

開店。発送準備と品出しを進める。この日は老若男女たくさんのお客さんが来て、よく売れた。卒業式後かなという雰囲気のスーツの男性とか、なんかよかった(違うかもしれないが)。高松のギャラリーVacant 101の藤井さんと高橋さんが来られて、いろいろお話する。高橋さんの個展は来週末から開催。

「こんにちはローカル線」を品出し。これは全8ページのリーフレットで、前半は全国各地のローカル線が紹介され、後半はなぜかあまり関係のない地方のイベント情報などが掲載されている。1981年開催のびわこ国体の広告が掲載されていたので、そのぐらいの時期の発行だろう。広告にも写真にも昭和の情緒が色濃く出ていて、郷愁と旅情が醸し出される。今日は中四国のものを出した。北陸や関西、九州のものもあるので、それらは県別にまとめて販売する予定。

閉店後、まどがレンタルしたロベール・ブレッソン監督「スリ」を一緒に見る。コツコツという靴音をバックにスリのトリックが延々続く場面の緊張感はすごい。「嘉村礒多集」読み終えて寝る。


14日

今の店舗よりずっと広い落ち着いた雰囲気の木造物件、半分はまどが切り盛りするカフェになっていて、もう半分は自分の経営する古本屋になっている、という夢を見た。

朝8時過ぎに起きる。フランスパンを買ってきて、カフェオレを作って自宅モーニングをする。まどはこれから志々島へ行くとのこと。ちょうどいいドライブ日和だ。

絵を描く。ずっとうまくいってなかったけど、なんとかなりそうな雰囲気が出てきた。料理。ブロッコリーをゆでて、豚しゃぶごまポン酢和え、しめじと玉子のバター炒めを作る。外出。お返しのチョコを買う。スーパーで食材を買い足して帰る。

開店。おととい昨日と張り切って仕事したので、今日はゆっくり品出しを進める。店頭買取2件。先週末重曹と一緒にビニール袋に入れておいた本、そこそこタバコ臭が取れていた。まだにおいの残っているものもあるので、袋に入れる冊数を減らしてもう数日置いてみるか。休憩中、永島慎二「人間劇場」読み終える。

大きめの紙にマーカーやボールペンで絵を描いてみたくなってきた。展覧会もどんどんやっていきたいな。

今日はもう少し絵を描きたい。

2021年3月12日金曜日

2021年03月11~12日

10日夜

風呂にゆっくり入り、「ディケンズ短編集」読み終える。まどが肉じゃがを作ってくれていたので、料理はほうれん草のおひたしを作るだけで済んだ。


11日

朝8時前に起きる。東日本大震災から10年が経った。早い。震災の年の5月に結婚しているので、今年は結婚10周年でもある。段ボールをまとめてゴミに出し、朝ごはん。絵を進める。なかなかうまいこといかない。灯油を買いに行き、本を出荷し、喫茶店へ。「嘉村礒多集」(新潮文庫)読み始める。終始怯えていて、他人への期待と猜疑心とに引き裂かれている。うーん。スケッチブックにペンで何枚か絵を描く。

開店。品出しを進める。散歩の途中で立ち寄ったという年配のお客さんから、見積りの依頼をいただく。明日の午前中にお伺いすることになった。骨董がお好きのようで、店にある工芸関係の本を見てもらいながらいろんなお話をした。

閉店後、まいちゃんのお店ルクスへライブを見に行く。ライブに行くのも久しぶり。そんな話さなかったけどいろんな人がいて楽しかった。


12日

朝8時起き。ゴミ出し。ひき肉を野菜をみそと豆板醤で炒める。朝ごはん。

自転車に乗って、昨日来られたお客さんのご自宅へ見積りにうかがう。工芸関係の本や雑誌が中心。他にも面白い紙ものなど。この日は見積りだけのつもりが、引き取りも今日中に終えてほしいとのことで、一旦帰ってお金をおろし、レンタカーを借りて向かう。店の開店は遅らせることにした。今日は雨でお客さんは少ないだろうし、逆に良かったかもしれない。ひたすらひもでくくり、店に運ぶ。レンタカーを返してスーパーで甘いものを買って帰る。

16時に開店。さらに店頭買取が1件。ライフスタイル系の雑誌が中心、ありがたい。「instagram見たらたくさん買取があったみたいで、忙しいかなと思ったんですけど…」とお声がけいただく。いつでも買取のご依頼は大歓迎なので、お気になさらず。品出し進める。善通寺や徳島からもお客さんが来られて、売上は思ったよりも伸びた。まどはさっこと時宅にごはんを食べに行った。

今日は本を読んでゆっくり休もう。

2021年3月10日水曜日

2021年03月09~10日

08日夜

閉店後料理。エビチリ、ほうれん草とにんじんのおひたし、卵焼きを作る。シャワーを浴びて、島田虎之介「ラスト・ワルツ」読み始める。早めに就寝。


09日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。焚き火とか銭湯とかいろいろ考えて、結局今日は一日何も考えずに外をぶらぶらすることに決める。

まどと一緒のタイミングで外出し、市役所近くの喫茶店へ。コーヒー飲んで「ラスト・ワルツ」読み終える。ナルホドに行って絵の具、スケッチブック、筆を買う。少しずつ画材を買うと少しずつ気分も上がって良い。図書館まで歩き、本を返してまた借りる。たまに「こんなにお店に本があるのに図書館にも行くんですね」と言われることがあるけど、図書館も新刊書店も古本屋も行くし、あまり手に入らない絶版本はメルカリやヤフオクを使って買ったりもする。自分の場合入手手段が偏ると読書の傾向も偏りがちになってしまう。ブックバンクに中公文庫の目録があったので、ジュースを飲みながらペラペラめくり、またもとの場所に戻す。目録とか、昔の文庫本の巻末にある既刊案内とか、眺めているだけでも楽しい。

商店街のほうへ歩いて戻る。気になっていたタコス屋さんが休みだったので、サンリンシャの蓮井さんがTwitterでおすすめしていた兵庫町のベトナム料理屋さんへ行き、スペシャルバインミーを食べる。安い。パクチーもたくさん入っている。店内では米麺、調味料、お菓子など現地の食材がいろいろ売られていて、こちらも安い。偶然隣の席によく本を売りに来てくれるお客さんが座ったが、声をかけるのはやめにした。

商店街をぶらぶらして、革靴を探す。黒の、少しつやがあって丸みのある形のものを探すが、これといったものがなかなか見つからない。歩き疲れたのでくつわ堂に入り、アイスカフェオレ飲む。くつわ堂は広々としていていい。ソファの角度も好きだ。ハンス・アビング「金と芸術」続き読む。

「例えば役者が誇張して演じるのは、その演技が芝居に合うというよりも、喝采が好きであるという理由によることがある。しかしながら、ある種の行為が芸術に奉仕するのか、アーティストに奉仕するのか、その両方なのかを見極めるのは難しいことが多い。」

南新町~瓦町と下って靴を探し、とりあえず打ち止め。一旦家に帰り、余りもののおかずで少しごはんを食べる。キャンバス少し進める。また外出して、南珈琲に入ってカフェオレ。定休日には喫茶店をよくはしごするようになった。「ディケンズ短編集」(岩波文庫)読み始める。スケッチブックにペンで何枚か絵を描く。

安岐さんとまどと、片原町のチャンポン慶造さんでごはんを食べる。カレー味のポテトサラダ、太麺皿うどん、あじの平天などどれもおいしい。いろんな場所でいろんな人が活動している話を聞いていると元気になる。安岐さんが長年調べている瀬戸内の漁業史の話も面白かった。

革靴は結局家に帰ってからネットで注文。シャワー浴びて寝る。最近山によく行っていた反動か、街を歩くのが楽しかった。定休日は外食することにして思い切り外にこもるとかなり気持ちが切り替わる。


10日

朝8時前に起きる。ゴミ出し。おかずがまだ少し余っていたので、レンジで鮭を焼いてまどの弁当は完成。絵を描く。少しずつ違うアイディアを重ねていくとだんだんバランスが崩れてきて、最初の思惑とは違った方向に絵が動く。薬局とスーパーへ買い物。帰ってポテトサラダ作る。「ディケンズ短編集」読み進める。

開店。店頭買取1件。絵本、雑誌などたくさん。ありがたい。品出し進める。円盤のレコブック新作「アリスは不思議な飛行船」も品出し。カレッジフォーク、ウッドストックなど当時の音楽状況を踏まえつつその音盤をたどり、三人の関係性やそれぞれの思惑を浮き彫りにしていく。以下は序文より。
「あれ?そもそもアリスってフォークやロックのように自己表現をする音楽のグループなんだったっけ?歌謡曲みたいなものなんだったっけ?そう言えばこの人たちの立ち位置ってなんなんだっけ。」
「現在買っていってくれる人が少ないからといって侮ってはいけない。その音が時代に合わないから、ということもあるかもしれないけれども、そもそも時代に合った部分があるのかどうかの俎上に乗ったことがないのかもしれない。それに、僕たち聞き手がその音楽を聞いてみるのは『時代に合っているから』だけではないはずだ。」
yomsのウェブショップにも追加しています。
https://yoms3110.thebase.in/

夕方、兒島さんがチキンカレーを届けに来てくれる。兒島さんはいろんな場所へ出張でカレーを売りに行っていて、いつかは農業をやりつつ店舗も経営できればと考えているらしい。高松の他のカレー屋さんとはけっこう違う味で、米も玄米を使っている。おいしかった。他にもキーマ、茹で卵、豆、サバ、イカがあるらしい。今度また頼んでみよう。

きょうはよく売れたし、ありがたい買取もあっていい一日だった。ゆっくり風呂に入りたい。

2021年3月8日月曜日

2021年03月06~08日

05日夜

閉店後、本を出荷してまいちゃんの店へ。もっとチラシをまいたり看板を出したりして外へアピールしたほうが良いと話す。ちゃゆう君やヤマハラさん、黒胡椒さんも来ていろいろ話した。帰ってシャワー浴びて寝る。


06日

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べて洗濯、そうじ。まどは健康診断へ。料理。豚肉の生姜焼き、卵焼き、トマトと玉ねぎのサラダ、菜の花とにんじんのおひたしを作る。長島有里枝「背中の記憶」読み進める。絵ほんの少しだけ進める。

開店。天気の良い土曜日だけど、お客さんが驚くほど少ない。何かあったっけ。日が暮れてから徐々に客足が増えてきた。品出し進める。

閉店後、シャワー浴びて読書。「背中の記憶」読み終える。


07日

朝8時に起きる。まどと喫茶店。寺山修司「戦後詩 ユリシーズの不在」読み始める。スケッチブックにペンで何枚か絵を描く。こないだから読んでいる「金と芸術」の話や、店に置く商品のことなどを二人で話す。こういう時間がいい。

まどが前半店番をやってくれることになったので外出。一福でかけ小+かき揚げ。かき揚げにエビがたくさん入っていたり、とり天の衣に青のりが入っていたり、バージョンアップしていた。山へ行く。途中腹が猛烈に痛くなるが、なんとかなった。山中での腹痛はつらい。峰山公園の芝生広場は家族連れでにぎやか。帰り道の途中またスケッチを何枚か描く。

帰って店番交代。店頭買取1件。品出しを進める。この日はお客さんの数は多かったけど、あまり売上は伸びず。

閉店後、タバコの匂いが気になる本を重曹で脱臭できないか実験。数日おいてみることにする。風呂に入って本を読み、早めに寝る。


08日

朝8時に起きる。午前中は絵を進めつつ読書。「戦後詩」読み終える。第三章「詩壇における帰巣集団の構造」面白かった。スーパーと八百屋へ買い物。本の出荷。絵なかなか進まない。新しいキャンバスにもマーカーで線を引いてみる。

開店。店頭買取2件。須鼻さんが来てくれて、久しぶりにいろいろお話する。品出し、ネット出品作業。平日の割にお客さんは多かった。

明日は定休日。今日はこれから料理をして、ゆっくり過ごしたい。

2021年3月5日金曜日

2021年03月04~05日

03日夜

22時半までいろいろ作業。翌日の弁当のおかずはまどが既に作ってくれていた。ありがたい。小島信夫「アメリカン・スクール」読み終える。「馬」はすごい。「微笑」の残酷さにも背筋が寒くなる。シャワー浴びて寝た。


04日

朝8時に起きる。何をしようか迷って、山に登ることにする。栗林公園北口駅から稲荷山山頂まで。ほんのわずかの距離なのに、体力が衰えていることを感じる。山頂ではただぼーっとしていた。登りで自分を追い越していったトレイルランナーの男性が、下りの時にまた同じルートを駆け上がってきて驚く。ぐるぐる回っているのか。帰る途中、左ひざにビリビリと痛みが走る。こんなこと始めてだ。うーん。帰ってお茶を飲み、長島有里枝「背中の記憶」読み始める。

開店。ルヌガンガの中村さんから夏みかんいただく。この日もけっこうな量の店頭買取が2件。うれしい。品出し進める。ここ最近均一本がよく売れているので、たくさん補充。夜に雨が降り出す。頭痛がひどい。

閉店。まどがカレーを作ってくれていた。最近作ってもらってばかりだな。お酒を飲もうかとも思ったけど、やっぱりやめて温めた豆乳を飲む。風呂に入り、ハンス・アビング「金と芸術」読み進めて、寝る。


05日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。外出して、千円カットで髪を切ってもらう。お金を払って散髪するのは20年弱ぶり。案の定、理髪師のおばさんに「前髪、これ、アシンメトリーにしとんですか?」と言われる。ともかくこれで切り揃ったはずなので、また少し伸びてきたら美容院で切ってもらう予定。人に切ってもらうのは楽だな。郵便局でお金を預け、スマートレターを買い、ダイソーでセロハンテープを買う。喫茶店に入り、「金と芸術」読み進める。経済学者とアーティスト両方の視点を行き来しつつ書かれているのが面白い。

「人々は完全に開かれた状態にあるのでもなければ、真空状態で生きているわけでもない。人々の社会的価値や芸術との関係が、芸術作品のどこを読むべきか、聴くべきか、そして見るべきかを決定するのである。」
「美的価値は自律した価値ではなく、社会的価値である。」

家に帰って少し絵を進める。

開店。お客さんの入りはそこそこ、しかし売上はそれほどいかず。昨日店頭買取で本を持ってきていただいたお客さんに査定金額をお支払する。郷土本をよく見に来られるお客さんとお話。三越のホールで昔チャップリンの映画が上映され、徳川夢声が活辯をしていたのをご覧になったそうだ。街の昔の話を聞くのは楽しい。

今日はお酒が飲みたい気がするけど、どうしよう。

2021年3月3日水曜日

2021年03月02~03日

01日夜

閉店後、早々にベッドに入る。小島信夫「アメリカン・スクール」読んで寝る。朝方起きて少し目が冴えてしまい、まどから借りた諸星大二郎「雨の日はお化けがいるから」読み始める。


02日

定休日。8時前に起きる。ゴミ捨て。ごはんを炊いていなかったので、食パンを買ってきて、焼いてバターとハチミツを塗り、シナモンをかけて食べる。カフェオレも作って飲む。外は雨。風も強い。

大島渚監督「儀式」見る。血縁や地縁や政治など様々な束縛が絡み合い、途中から異様な飛躍を見せる。昔はこういう表現に触れると胃が重くなるような気分になったものだけど、今回は意外なほどするっと見ることができた。自分の帰属意識の無さにいよいよ後ろめたさがなくなってきたということだろうか。

外出。カレー屋さんに行こうと思ったが、朔日さんもMARUさんもヒッカリーさんも休み。とりあえず仏生山に行き、LIMA coffeeさんが新しく始めた「仏生山珈琲 回」に入ってブレンドとチョコテリーヌを注文。おいしい。ハンス・アビング「金と芸術」読み始める。
「社会的階層がある限り、そして芸術作品が社会の梯子の上での位置を明確にするために用いられる限り、芸術作品の非対称的判断は存在するだろう。社会の低い位置にいる人々は、高い位置にいる人々の芸術を見下すことがなく尊敬するのに、高い位置にいる人々は、自分より低い位置にいる人々の芸術を見下す。」
「芸術を定義する権力はそれぞれの社会的階層に等しく分配されていない」

仏生山温泉に行き、カレーを食べて、温泉に入る。お湯につかりながら、大阿久佳乃「パンの耳」読み終える。京都の善行堂さんから通販で購入した。日記(最初はノート?に書かれていたようで、途中からブログに移行する)をまとめた冊子で、岬書店からの「のどがかわいた」(傑作)よりもかなりプライベートな内容。とても良い。温泉から上がって、フルーツ牛乳飲みながら「アメリカン・スクール」読み進める。

ブックオフに行き、安西水丸「青インクの東京地図」購入。瓦町へ戻り、スーパーに寄って帰る。しばらくしてまども帰宅。ミートソーススパゲティ作って一緒に食べる。たまに食べるとやっぱりおいしい。まどは毎日マンガとイラストの仕事をがんばっていて右手が腱鞘炎になってしまった。今日整形外科に行ってきたらしい。安静にするのが一番のようだ。

明日の弁当用に料理。菜の花のおひたしと、手羽先と白菜と大根の生姜煮。酢や花椒も入れてみた。

もう一本映画。蔵原惟繕監督「夜明けのうた」見る。浅丘ルリ子が美しく、小松方正がかっこいい。小松方正は「儀式」にも出ていた。本当に演技がうまいな。ゴーゴークラブとかボウリングとか当時の風俗もたくさん出てきて、ロマンチックなストーリーの、休日っぽい映画。「雨の日は~」読み終えて寝る。


03日

朝8時起き。ゴミ捨て、本の出荷。午前中は音楽を聴きつつ絵をやる。少し読書。

開店。この日は平日にも関わらずとてもお客さんが多かった。先月分の帳簿をまとめ、品出しを進める。店頭買取1件、かなり久しぶりにポケミスや昔の創元推理文庫などがたくさん入荷してうれしい。その直後、以前ミステリやSFの本をたくさんお売りいただいたお客さんが来店されたので、ついさっき買い取ったばかりのそれらの本を見てもらって、いろいろお話。勉強になる。この日は「ついこないだYOMSさんで買ったこの本、姉が売ったものでした」という女性のお客さんがいらしたり、堀金君に「こないだアイバーグ・スリムの『PIMP』読んでたよね」と話したらどうやら自分が他の店で購入をパスしたのを堀金君が買っていたことが判明したり、なんだか面白いタイミングが重なる一日だった。

今日はこれから料理をして本を読む。

2021年3月1日月曜日

2021年02月28日~03月01日

27日夜

閉店後、シャワーを浴びて読書。紀田順一郎「新版 古書街を歩く」読み終え、山上たつひこ「能登の白クマうらみのはり手」読み始める。絵を少し進めて寝る。


28日

朝9時前に起きる。洗濯して、まどと喫茶店へ。「能登の~」読み終え、小島信夫「アメリカン・スクール」読み始める。なんとなく頭にすっと入ってこず、もどかしい。しかし小島信夫の短編集(特に文庫)はどれも微妙に収録作が異なると同時にとても重複が多いので、また別の本で読むだろう、という気にもなる。集め始めた当初は重複の多さにじりじりしたけど、今は「何度も読めるならそれはそれで幸せじゃないか」と割り切っている。スケッチブックにボールペンで3枚ほど絵を描く。

帰って、キャンバスに描いている絵の続き。どこか決め手に欠けるので、自分で自分の絵に落書きをしてみた。それをさらに地の色で消してきれぎれの線を残す。うまくいった。落書きってなんだろうという気分になる。昨日までいまいちだった絵がいきなり進みだすとテンションも上がる。

この日開店準備はまどがやってくれた。松山から螺旋のお二人がご来店、いろいろ話す。店頭買取2件、うち1件は段ボール5箱。うれしい。査定を進める。品出しも進める。夕方にも少し店番を交代し、絵をやる。キャンバス完成。

閉店後、風呂に入ってからタルコフスキー「ノスタルジア」もう一度見る。少し本を読んで寝る。


01日

朝8時過ぎに起きる。軽く朝ごはんを食べ、本の出荷。疲れが取れず、ベッドに入ってまたひと眠りする。

開店。この日も店頭買取1件、文学や歴史関係など。文庫化されている作品でも50年近く前に発売された単行本はデザインも良いものが多く、さわっていて楽しい。うまく見せ方を工夫したいところ。品出し、ネット出品作業、本の整理など少しずつ進める。

明日は定休日。天気は雨らしい。今日は早めに寝よう。