2021年4月30日金曜日

向かっていく(2021年04月29~30日)

28日夜

閉店後、風呂に入る。カレー作る。新しいキャンバスに手を付ける。また最近の絵とは違う感じのものができそう。サリンジャー「大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章」読み進めて寝る。


29日

朝7時半に起きる。朝ごはん。絵の続き。少し手を加えたら、あっという間に完成してしまった。最近は1枚の絵に時間をかけることが多かったので、なんだかあっけない気もする。しかし少し間を置いて見てもやっぱり完成。OKにする。雨の中台車を押して本の出荷。家に戻って読書。新しいキャンバスに手を付ける。

開店。けっこうな勢いで雨が降っている。お客さんは少ない。発送準備、品出しを進める。夕方になって雨は止み、徐々にお客さんが増えた。天気が悪いせいか、やたらと嫌なことばかり思い出してしまう。まどがおみやげにクッキーを買ってきてくれた。

閉店後、シャワー。「大工よ~」読み終える。新しいキャンバス進める。野呂邦暢「夕暮の緑の光」読み始める。うとうとしてきたので、11時頃早めに寝た。


30日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。絵の続きをやる。あまりうまくいかないので、さらに別のキャンバスにも新しく手を付ける。外出。銀行でお金をおろそうと思ったらキャッシュカードを忘れていたことに気がついた。なんとなく高松港まで行って読書。新しいめおん(女木島・男木島行きのフェリー)はけっこう大きい。野呂邦暢の端正な文章が港の景色と合う。公園、山、港、喫茶店などでゆっくり過ごしていると、日々何かの予定に追い立てられているような感覚が薄らいできて、少しずつ世の中に対してこちらから向かっていくような感覚になってくる。常にそういう姿勢でありたいけど、なかなか難しい。家に帰り、卵焼きと、もやしとにんじんのナムルを作る。

開店。天気が回復したのもあってか、お客さんは昨日より多い。Vacant 101の高橋さんが来て、少し話す。ちょうど兒島さんも来たので紹介する。兒島さんはカレーを作って最近いろんな場所で出店している。こないだ太田のソローで出店した時は20杯のカレーが30分ほどで売り切れたそうだ。yomsでも5月14日に店頭でカレーを売ってもらう予定。楽しみだ。

今日は本を読む。お酒が飲みたい気もするけど、どうしよう。

2021年4月28日水曜日

偶然(2021年04月26~28日)

25日夜

閉店後、ルクスに行ってカシスオレンジ飲む。展覧会のDMを置いてもらい、まいちゃんといろいろ話した。帰ってシャワー浴びて、少し本を読んで早めに寝る。


26日

朝8時前に起きる。嫌な夢を見た。なんだか最近やけにはっきりと印象に残る夢を見ることが多い。県外の知人のお店やギャラリーに送るDMの発送準備をする。朝ごはんを食べて外出。本とDMを発送する。絵も描きたいけど、どうにも気分が盛り上がらず、喫茶店に入る。東千茅「人類堆肥化計画」続き読む。スケッチブックにボールペンで何枚か描くがあまりうまくいかず。帰って料理。卵焼きとキャベツの浅漬けを作る。

開店。品出し進める。お客さんも売上もそこそこ。

近所でZunZun plan-Cというアーティストランスペースを運営している矢野さんが、川原さんを連れてきてくれる。川原さんと会うのは10年以上ぶり。自分が2008年に東京・高円寺の空きテナントを一ヶ月借りて行った個展「23時59分」の会期中にペーパートークをやって、そこに川原さんはフリーペーパーを出してくれていた。久しぶりにいろいろ話す。聞けば矢野さんとは大学の同級生で、一緒にバンドもやっていた仲だそうだ。すごい偶然。

展覧会のDMに記載したQRコードに誤りがあったことが判明。方々に連絡を取り、今後の対応を決める。アクセスしたからといって害があるわけではないけど、戸惑ってしまった方もいるはず。いろいろと申し訳ない。まだ配り始めたばかりの段階で良かった。

閉店後、本の出荷。ついでにルクスへDMを回収しに行く。シャワーを浴びて早々に寝る。


27日

朝8時前に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。スーパーに行ってプリンター用のラベルシールを買う。正しいQRコードを印刷して未配布分のDMに貼付け。丸一日くらいかかるかと思ったら正午過ぎくらいに終わった。

昼ごはんを食べて外出。いろんなお店に置いてもらいにまわる。気になっていた展覧会も見れたし、蓮井さんに借りていた本も返せた。喫茶店に入り読書。「人類堆肥化計画」読み終え、サリンジャー「大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章」少し読んで、萩尾望都「半神」読み始める。最近何冊か並行して読むのも楽しくなってきた。久しぶりにミヤモト惣菜店さんへ行く。ビール、鴨のロースト、ひよこ豆のマリネ。おいしい。一旦家に戻って少し休み、まどと合流してヤンフーさんに行く。チキンカレーとチキンピタサンド。近藤聡乃「ニューヨークで考え中」3巻があったので、半分くらいまで読む。猫に避けられたり、箱が好きだったり、コートの裏地が破れたり、まどと共通点が多い。その後、ルクスに行ってトマトジュース飲む。やたらと飲食店に行った一日だった。


28日

朝8時前に起きる。ゴミ出し。朝ごはん。昨日回収したDMの修正作業。スーパーに買い物。帰って料理。エビチリ、ほうれん草ともやしの味噌汁、粉ふき芋を作る。粉ふき芋には塩と白胡椒とクミンをまぶした。宮脇さんに頼まれていたコーヒー豆の焙煎をする。トキワパーラーとルヌガンガへDMを持って行く。あっという間に開店時間になった。

この日は一日雨。明日は連休初日だけど、この雨は明日も続くようだ。ここ数年で香川も雨の日が増えた気がする。商品の発送準備、少し品出し。段ボール箱での梱包も多く、時間がかかる。成瀬さんが来てくれて、新しく作ったというフリーペーパーをもらう。

今日はこれから料理。

2021年4月25日日曜日

手紙(2021年04月25日)

24日夜

閉店後、ゆっくり風呂に入る。外で酒を飲んているらしき人が騒いでいる声がする。香川県は20日まで飲食業に対して営業時間の短縮を要請していたがあまりコロナの新規感染者数は減らず、28日からまた再要請となってしまった。今はその谷間の時期か。キャンバスの側面を塗る。いつも塗らないまま放っておいて、展覧会間際になってまとめて処理することが多いので早めにやっておきたい。内田百閒「百鬼園俳句帖」読み進めて寝る。


25日

朝6時半に起きる。また早起きしてしまった。二度寝しようと思っても目が既に冴えている。展覧会のDMが到着して気持ちが昂っているのかも。キャンバス側面塗りの続き。「百鬼園俳句帖」読み終える。

まどと外出し、サニールートコーヒーへ。展覧会のDMを置かせてもらう。アイスカフェオレとマヨチーズトーストモーニング。がっつりした朝食。東千茅「人類堆肥化計画」読み始める。まどと、この先の生活をどうしていったらもっと楽しくなるだろうかと話す。短期的な目標と長期的な目標、視点を適度に切り替えながらやっていくとモチベーションも上がる。スケッチブックにボールペンで少し絵を描く。

帰って昼ごはんを作る。ひき肉、ほうれん草、タケノコ、にんじんの炒め物。DMを県外の各所へ送るため、方々へ連絡。最近のコロナをめぐる状況を見ると6月県外からのお客さんはあまり望めそうにないけど、「ああこんな人がいるんだ、そうか、高松で展覧会やってるんだな」と思ってもらえるだけでも良いし、県外の知人への手紙のような意味合いもある。

開店。お客さんの入りはまずまず。発送準備、品出し進める。早起きしすぎて眠くなる。夕ご飯はまどが鯛のムニエルとトマトスープを作ってくれた。薄味でおいしい。

今日は疲れた。早めに寝たい。

2021年4月24日土曜日

山登り(2021年04月24日)

23日夜

閉店後、本の出荷。帰って作業。色川武大「友は野末に」読み終える。途中だったキャンバスを仕上げて、シャワー浴びて寝る。


24日

今日も早め、朝7時過ぎに起きる。コンビニへ本の出荷。雑誌50冊ほどのセットなので段ボール箱を台車に乗せて運ぶ。

まどと外出。松下製麺所でかけ1玉+コロッケ。ここのうどんは麺も出汁もかなり独特。おいしい。紫雲山へ登る。一人では何度も来ているけど、二人で登るのは初めて。栗林公園北口駅から登って小鳥の泉まで行き、峰山方面に行く道を少し進んで、途中の分かれ道を北側に進んで戻るというルート。全部で1時間と少し。前回来た時よりも明らかに鳥も虫も植物も増えていて、にぎやかな雰囲気。クマンバチがたくさん飛んでいる。アゲハチョウも飛んでいた。蝉らしき鳴き声を聞いたけど、果たして本当に蝉だろうか。下山して、近くのコルシカコーヒーさんに行く。2階にあるソファが柔らかくて気持ちよかった。

帰宅。洗濯物を畳み、トイレや風呂の掃除をする。まどがこの日は少し店番。昼ごはんにタケノコとほうれん草と鮭のパスタを作る。にんにく多め。6月の個展のDM届く。改めてSNSで告知。店頭買取の依頼があったので査定。少し読書、内田百閒「百鬼園俳句帖」読み始める。

まどと店番交代。品出し、発送準備進める。

東京都は明日からの緊急事態宣言の休業要請対象に書店や古書店も含めている。換気とマスク着用と手指の消毒さえきちんとしていればリスクはあまりないのでは。SNSを見るとお店によって対応がかなり分かれているようだ。GoToキャンペーンの時に東京からやってきた友人が「(高松では)こんなに普通にお店が営業してるなんて…」と言っていたのを思い出す。ここ数年で店を開業した知人も何人かいるので心配だ。香川も油断できない。

今日も本を読んで絵を描く。

2021年4月23日金曜日

こつこつ(2021年04月22~23日)

21日夜

閉店後、シャワー浴びて読書。うとうとしてきたので早めに寝た。


22日

朝8時過ぎに起きる。朝ごはん食べて外出。本を出荷して公園へ行く。ナタリー・サロート「見知らぬ男の肖像」読み終え、色川武大「友は野末に」読み始める。スケッチブックにボールペンで何枚か絵を描くがうまくいかず。ナルホドに行ってクレヨンとスケッチブックを買う。八百屋に寄って帰る。キャンバス続き。けっこううまくいっている。もう少しで完成か。

「この作品のなかの主人公は、『ぼく』でもなく、『彼』でもなく、『彼女』でもない。いわば『彼』もしくは『彼女』が、『彼ら』もしくは『彼女たち』と同化したり、分離したりする過程が小説の主題となっている。」(「見知らぬ男の肖像」解説)

開店。宮脇さんがコーヒー豆を受け取りに来てくれて、さらに追加で注文をもらう。ありがたい。以前入荷したパンフレット「こんにちはローカル線」の品出し続き。昭和の旅情たっぷりで働きたくなくなってくる。この日はお客さんが多く、本がよく売れた。最近は平日と週末の売り上げが逆転してきた感じがある。スーツ姿のお客さんも多かった。

閉店後、本の出荷。まどが翌日の弁当のおかずを作ってくれていた。風呂に入る。キャンバスの続き、一枚完成。森泉岳土「爪のようなもの・最後のフェリーその他の短篇」読み終える。キャンバスもう一枚進めて寝る。


23日

朝7時に起きる。変な夢で目が覚めた。絵の続き、ゴミ出し、朝ごはん。まどがこないだネット出品してくれていた古い美術雑誌がまとめて売れていたので、報告するととてもうれしそう。しかし「売れたことっていうか、モノがなくなったのがうれしい」と言っていて、やはりずいぶん自分と本に対する価値観が違うなあと感じる。なんか寂しいけど、とりあえず部屋が片付くのは良いことだ。

スーパーでジュースを買って、今日も公園に行く。「友は野末に」続き読む。酒屋に行ってビールの買い出し。帰ってまた少し絵を描く。最近は毎日少しずつ絵が描けている。

開店。今日もお客さんが多く、よく売れる。商品の発送準備を進める。栗田さん久々に来てくれて、いろいろ話す。休憩中、三浦雅士「メランコリーの水脈」の小島信夫の章を読む。少し品出し。ゴールデンウィーク中の営業のお知らせをする。4日の火曜日は祝日なので営業。その代わり6日木曜日を代休とすることにした。

今日はまたこれから作業。

2021年4月21日水曜日

はしご(2021年04月19~21日)

18日夜

閉店後、小島信夫「文学断章」読み終え、平出隆「猫の客」読み始める。シャワー浴びて、少しキャンバスを進めて寝る。


19日

朝8時に起きる。ごはん。「猫の客」読み終える。外出、本を出荷して少し離れたところにあるスーパーへ行く。ホールの花椒が近くのスーパーに置いてないので、しばらく困らないように買いだめする。八百屋で野菜を買って帰り、料理。トマトと玉ねぎのサラダ、蒸しナス、キャベツの浅漬けを作る。

開店。発送準備をして、昨日徳島から届いた郵送買取の本の査定。品出し、ネット出品作業進める。

閉店後、まどとジャック・タチ監督「ぼくの叔父さん」見る。早めに就寝。


20日

朝8時前に起きる。ゴミ出し、シャワー。まどが昨日作ってくれていたポトフを食べる。

歩いて県立ミュージアムへ。「猪熊弦一郎 民主主義の生活空間と造形の試み」展見る。デザインや建築との関わり、文化人としての役割にフォーカスを当てた展覧会で面白かった。図書スペースにある本とイサムノグチの彫刻作品も見る。香川県にはいろんなところに猪熊弦一郎とイサムノグチの作品があり、定期的に展覧会も開催されている。香川の人と話していても、みんなに認知されているんだなあと感じることが多い。

さらに歩いて高松市美術館へ。「美術館に行こう!ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方」見る。ミッフィーが市美のコレクション作品をやさしく案内。山口勝弘、田中信太郎、靉嘔などもある。白髪一雄作品の横でミッフィーが「あしでかいているんだよ」と言っていてかわいい。導入部と後半部ではブルーナの絵本やデザインが紹介されていて、ブルーナがデザインを手がけたペーパーバック(素晴らしい)がずらりと展示されていた。

イモスケさんが瓦町駅の東側で開業したブリトー屋さん「風狸」(ふうり)に行く。以前ここはhopefulという服屋さんで、ダイゾー君に誘われて古本を一時期委託販売してもらっていたこともあった。その当時はかなりラフなつくりの物件だったけど、今回行ってみたら見違えるほどきれいなお店になっていてびっくり。タコミートのブリトーとジンジャーエール。おいしい。

茎に行き、めぐさんと久しぶりに話す。お店に置いてある花も春らしい明るい色が多い。3本買う。2階のFragrantさんに行き、抹茶とカルダモンのクッキーを購入。

喫茶店に入り、アイスコーヒー飲む。アレックス・カー「ニッポン景観論」読み始める。表紙の写真は祖谷で撮影されたもの。観光地にやたらとたくさん設置された注意書きの看板などがユーモアたっぷりに批判されている。いつの間にか最後まで読んでしまった。

スーパーで買い物をして家に帰り、キャンバス少し進めて、中平康監督「月曜日のユカ」見る。加賀まりこはかわいいけどなんかとっつけない。刹那的な生き方をしている女の子の役だからか。若い頃の中尾彬がかっこいい。料理。小松菜のおひたし、トマトと玉子の炒め物、ハンバーグを作る。まど帰る。晩ごはんはカツオのたたき。だいぶ安くなってきた。久しぶりにビール飲む。

夜は絵の続き。前に進めてた絵を塗りつぶす、どうにかうまくいきそう。ナタリー・サロート「見知らぬ男の肖像」読み始める。絵の具が乾くまでの間少しずつ本を読むのが楽しい。シャワー浴びて寝る。


21日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。絵の続き。昨日からだいぶ暖かくなった。栗林公園に行って読書。クマンバチが花の蜜を集めている。鳥の鳴き声がいい。けたたましい虫の鳴き声がする。蝉に似ているけどちょっと違う。なんだろう。

開店。発送準備など進める。昨日動き回ったせいかいまいちやる気出ず。お客さんは少ない。ここ最近の香川県のコロナ感染者も高松市の人が多いし、市外に住む人は高松市街に行く機会を減らしているだろう。コーヒー豆の注文が入ったので焙煎。堀金君来てくれて、まどもちょうど帰ってきたので、3人で少し映画の話をする。

今日はこれから料理。

2021年4月18日日曜日

ざっくり読む(2021年04月18日)

17日夜

22時半ごろまでDMの入稿作業をやり、閉店。シャワー。絵をやる。キャンバス1枚完成。去年描いていた絵と全然違う雰囲気のものができた。なんだろう。

誰かの作品に対して「救われた気分になるほど良い」とか「こんなものが認められているだなんて許せない」とか思ったとして、その感想が自分自身を何かしらの行動に駆り立てている瞬間は美しいのに、誰かと共有し始めた途端に何かが失われてしまう。


18日

朝8時頃に起きておにぎりを作る。梅とのりたま。まどと外出、コンビニで飲み物とフランクフルトを買って公園へ。風が強くてけっこう冷える。芝生に寝っ転がってみると少しましになるが、やっぱり寒いので、喫茶店へ逃げ込む。小島信夫「文学断章」続き読む。帰って卵焼き作る。昨日まどの作ってくれた鯵の南蛮漬けと冷凍のほうれん草おひたしがあるので、昼ごはんの準備にはあまり手がかからなかった。キャンバス少しだけ進める。

開店。今日は高松をオリンピックの聖火リレーが通る。いさぎよく中止にしてしまえば良いのにな。お客さんはいつもより気持ち少ない程度。品出し、受託商品についての連絡進める。まども今日はネット出品の作業を手伝ってくれた。徳島より郵送買取の本2箱届く。

まどが昨日「小説があまり読めない、すぐにこんがらがる」という話をしていて、もっと気楽にざっくりと読んでも良いのでは、と答えた。自分は登場人物の関係などにはほとんど無頓着なまま読み進めている。なんとなく、ああこの人はこういう人だったっけ、とその都度思い出しながら読んでいって、最終的に何か印象に残る文章だとか表現しづらい雰囲気とかが心の中にぽつんと残りさえすればいいかなと思っている。簡潔にあらすじや要点をまとめることのできる人はすごい。文章の中で起きていることを把握して整理しなければいけないというのは国語教育の影響なのかもしれず、自分も最初はそれで読むのにずいぶん時間がかかったけど、今はそういう考えはほとんどない。整理して世間に認識されやすい形で発信してもしなくても、心に残った言葉にできない何かを折に触れ考え続けることは後の自分に影響を及ぼすだろうし、その結果の判断や行動はいつの間にか世の中に対して機能していたりもするだろう。

今日はこれから本を読む。疲れたので早めに寝たい。

2021年4月17日土曜日

まっ只中(2021年04月15~17日)

14日

まどが翌日のごはんを作ってくれていた。天ぷらと、野菜と鶏肉の春雨スープ。ありがたい。ECD「失点イン・ザ・パーク」読み終える。うとうとしてきたので早めに寝た。


15日

朝8時に起きる。ごはん食べて絵をやる。あまりうまいこといかない。コーヒー買って公園に行き、スケッチブックにボールペンで絵を描く。だんだん楽しくなってくる。小島信夫「文学断章」読み始める。小島信夫の小説はいろいろ読んだけど、評論やエッセイは「実感・女性論」くらいしか読んだことがなかった。

開店。品出し進める。やっと棚が埋まってきた。Vacant 101の藤井さんと高橋さん来てくれて、いろいろと話す。受託商品関係の連絡もやる。

閉店後、風呂に入る。今日もまどが料理をしてくれていた。最近やってもらってばかりだな。早めに布団に入り、「文学断章」少し読んで寝る。


16日

朝8時に起きる。ゴミ捨て。朝ごはん食べて洗濯物をたたむ。絵の続き。相変わらずあまりうまくいかないが、とりあえず進めていく。外出。病院へ。待ち時間中に土井善晴・中島岳志「料理と利他」読み始める。血液検査は特に問題なし、抗生物質が効いたのかもしれない。しばらく様子を見て、また熱が上がるようなことがあったら再度受診ということになった。帰り途中プリンターインクなどを買う。帰って料理。豚肉と野菜の炒め物作る。病院の待ち時間が長く、開店がギリギリになった。

開店。お客さんは少ない。発送準備、品出し進める。今日はいまいちかなと思っていると、毎週来て何かしら買ってくれる常連のお客さんがやってきて、いつもの倍くらい買ってくれた。ありがたい。コロナ以降改めて常連さんのありがたみを感じる機会が多くなった。平尾君来てくれて、音楽の話や天狗の話をする。

閉店後、シャワー浴びる。「料理と利他」読み終え、絵を進めて寝る。


17日

朝8時前に起きる。まどとモーニングへ。店の商品のディスプレイについて話し合う。スケッチブックにボールペンで何枚か描く。「文学断章」続き読む。「阿部知二の生活と意見」という文章がすごい。軽井沢で阿部夫妻らと過ごした時のことが書かれていて、虻に刺されたとか夜道を何駅か歩けと言われて困ったとか、どうでもいいだろというようなことばかり続くなあと思っていたら、突然「僕はその時ほど、阿部先生の生活と意見のまっ只中にいたことはなかったわけだ」と言い出すのでびっくりする。しかしだんだん「確かにそういうなんでもないような部分にこそ何かがあるのかもしれない」と思えてくるから不思議だ。行き当たりばったりで書いているような気もするけど。

帰宅。まどが昼少し店番をしてくれることに。昼ごはんは小松菜とツナのパスタ。キャンバス進める。途中まで進めた絵が詰まってきたので、逆さにしてみたらいけた。また少し読書。ドラッグストアでチョコレート買う。

店番交代。お客さんは多いが売上はそれほどいかず。ネットでけっこう売れている。品出し進める。夕ご飯はまどの作ってくれた鯵の南蛮漬け。おいしい。閉店後は展覧会DMのデータ入稿作業。

今日はこれから絵を描く。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 

2021年4月14日水曜日

伸びやか(2021年04月13~14日)

12日夜

閉店後、本の発送。帰って鶏肉と野菜(ピーマン、玉ねぎ、にんじん)のオイスターソース炒めを作る。シャワー浴びて夏目漱石「行人」読み進めて寝る。


13日

朝8時頃に起きる。ゴミ捨て。朝ごはん食べて、本を読んだり音楽聴いてぼーっとしたりする。6月の個展のDMデザインやる。デザイン自体は去年の個展とほとんど変わりないので楽。作品の画像撮影に手間取った。

昼ごはんを食べて喫茶店に行く。読書。「行人」読み終え、ジョージ秋山「アシュラ」読み始める。スケッチブックにボールペンで何枚か絵を描く。次につながりそうなものがいくつかできた。こういう時はうれしい。いつの間にか2時間弱も居座ってしまった。しかし喫茶店に1時間もいると、本当に気持ちが解放されて伸びやかになってくる。毎日こんな時間がほしい。

八百屋とスーパーで買い物をして帰り、ネット出品作業を進める。全集など、大きくて店の営業中には作業しづらいものを集中的にやる。どんなものでも(限界はあるが)しっかり売って、しっかり買い取れるようにしていきたい。夕ご飯はカレー。お腹が減ってしまったので先に食べていたら、ちょうどまども帰ってきた。風呂に入り、「アシュラ」読み終え、ECD「失点・イン・ザ・パーク」読み始める。まどとクリス・マルケル監督「ラ・ジュテ」見る。静止画と音声で進んでいく短い映画。全てのカットが美しい。DMデザイン作業進めて寝る。たくさん本を読んで、映画も見て、たまっていた作業も進めることができていい感じの一日だった。


14日

朝8時に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。歩いてナルホドに行き、筆と絵の具を買う。公園で読書。午前中の公園は保育園の園児たちが保育士さんたちと遊んでいる。それを眺めながら読む「失点・イン・ザ・パーク」はとても染みるものがある。帰って少しだけ絵を進める。

開店。お客さんの入りは普通。発送準備進める。個展関係の連絡、出張買取の連絡。レシート帳簿付け。愛知県より郵送買取1件、査定してお振り込み。品出し。なかなか忙しいが、それなりに売上もついてくれば焦ることはない。

今日はこれから料理。絵も少し進める。

2021年4月12日月曜日

炊き込みご飯(2021年04月11~12日)

10日夜

閉店後、少し休んで炊き込みご飯を仕込む。にんじんと油揚げと舞茸。新しいキャンバスに絵の具を塗る。シャワー浴びて寝る。なんだか興奮して寝付けず。


11日

朝8時半ごろ起きる。朝ごはん、炊き込みご飯良い具合にできていた。具材を切って調味料と一緒に放り込むだけなので楽だ。イッペンさんからもらったタケノコも炊き込んでみようか。レンタカーを返し、本を出荷して喫茶店に入る。ちょっと寒い。スーパーで買い物して帰宅。洗濯する。

開店。昼間全然お客さんが来なくてもうだめかと思ったら、夕方にかけて客足が増える。昨日引き取った本の査定。品出し進める。

6月にやる個展に関する連絡。ゴールデンウィーク前にDMを完成させたいが、どうなるだろう。絵が売れたらどうしようと考えるが、差し当たり国保と年金と住民税を払えるだけ払ってしまいたいとか、パッとしないことばかり考える。

閉店後、読書。植草甚一「カトマンズでLSDを一服」読み終える。久々に本をたくさん読めてうれしい。シャワー浴びて寝る。


12日

朝8時前に起きる。料理。豚肉生姜焼き、ほうれん草おひたし、舞茸と玉子の炒め物。朝ごはん食べる。外出。買取のお金の支払いがあるので、銀行でお金をおろす。スーパーでオレンジジュースを買って、公園で夏目漱石「行人」続き読む。家に帰って絵を描く。

開店。発送準備、品出し進める。買取のお金の支払い。気を長く保ちつつ、もりもり売っていきたい。

今日はこれから料理。絵も少し進めたい。明日は定休日。DMのデザインを進める。ネット出品の作業もやりたいけど、どうなるか。

2021年4月10日土曜日

歌舞伎(2021年04月09~10日)

08日夜

閉店後、料理は明日やることにして絵を進める。午前中大失敗したと思っていた絵がだんだん良い感じになってきた。シャワー浴びて寝る。


09日

朝8時に起きる。ゴミ捨て。ごはんを炊飯器にセットして料理。麻婆春雨作る。けっこうよくできた。絵の続き。夏目漱石「行人」続き少し読む。外出、病院へ。「行人」を家に忘れてしまったので、カバンに入っていた植草甚一「カトマンズでLSDを一服」読み始める。この日は血液検査もなく問診のみ。抗生物質を飲み続けて様子を見ようということになる。

開店。お客さんはそこそこだが、売上はそれほどいかず。ゆっくり作業を進める。

閉店後、スーパーに行って久々にお酒を買い、家で飲む。大阿久佳乃「パンの耳 Vol.2」読み終える。絵を進め、キャンバス1枚完成。シャワー浴びて寝る。


10日

朝8時過ぎに起きる。まどと一緒に喫茶店へ。今日も空いてそうなお店を選ぶ(失礼)。「行人」続き少し読む。レンタカーを借りて出張買取へ。今日はまたとりあえず引き取り。近場だけど量がすごい。石川淳、富岡多恵子、後藤明生、野呂邦暢など貴重な絶版文庫もたくさんでありがたい、自分でも読みたいものばかり。香川の農村歌舞伎の話になる。自分の故郷の新潟は、市街に演芸場はあるが歌舞伎はあまり盛んではない気がする。香川に来てから、こんぴら歌舞伎や農村歌舞伎などの話題をよく目にするようになった。店に戻って本をおろし、ニトリに寄って、久々に屋島のアリパンさんでパンを買って食べる。やっぱりおいしい。

店に戻ってまどと交代。この日はさらに店頭買取3件。絵本、医学関係、美術関係の学会誌など。ありがたい。どんどん出していかなければ。発送準備、品出し、査定進める。この日はinstagram経由での通販依頼も2件。品出しの手は動かしているのに、いまいち棚が埋まっている気がしないのはなぜだろう。晩ごはんは初めてウーバーイーツを使って、王将の天津炒飯を注文した。テイクアウトするのも待ち時間が惜しいので便利だ。

今日はこれから次の絵を描く。

2021年4月8日木曜日

こうもり(2021年04月08日)

日記を始めてもう2年ほどになりますが、今回から簡単なタイトルをつけていこうと思います。


07日夜

閉店後、風呂に入り、カーソン・マッカラーズ「結婚式のメンバー」読み終える。少し絵を進めて寝る。


08日

朝8時頃に起きる。菜の花とにんじんのおひたし作る。昨日作ったおかずの残りと、まどの作ってくれていたハマチの照り焼きで弁当はOK。最近料理の献立もマンネリ気味、少し変わったものが作りたくなってきた。絵の続き。ちょっとやっただけでかなり台無しになった。修正したらさらに裏目に出た。ここからどうなるだろうか。スーパーに行く。夜に麻婆春雨と炊き込みご飯を作ることにした。

家に食材を置いて再び外出。コンビニでSサイズのコーヒーを注文し、カップをセットしてボタンを押すが、間違えてMサイズのボタンを押してしまったことに気がつく。一応店員さんに「間違えてしまったんですけど」と報告するが、なすすべもなくコーヒーはカップに注がれていく。ジャバジャバあふれるかと思ったら、ひたひたのところで止まった。危ないところだった。

公園のベンチに座り、夏目漱石「行人」読み始める。

「窓は三つ共明け放ってあった。室が三階で前に目を遮るものがないから、空は近くに見えた。その中に燦(きら)めく星も遠慮なく光を増して来た。三沢は団扇を使いながら、『蝙蝠が飛んでやしないか』と云った。看護婦の白い服が窓の傍まで動いて行って、その胴から上が一寸窓枠の外へ出た。自分は蝙蝠よりも『あの女』の事が気に掛った。『おい、あの事は解ったか』と聞いてみた。」

窓〜部屋〜夜空〜星〜三沢〜団扇〜蝙蝠〜看護婦〜窓枠〜あの女
短い間にビュンビュン飛び回る描写が読んでいて本当に気持ちいい。「胴から上が〜」もなんだかよくわからない凄みがある。看護婦ではなく白い服のほうが主語になっていて、夜空の色との対比が幻想的。蝙蝠は話の筋とは関係なくて、別にヤモリでも白髪でもトイレ行きたいでもいいんだろうけど、主人公が蝙蝠に全然興味を持ってないことで「あの女」への興味がくっきりと際立ってくる。この蝙蝠みたいなものがたくさん入っている小説(そして絵も!)が自分は好きで、漱石はそういう作家の一人。

開店。お客さんは少なめ。どんどん品出しを進める。デート中らしきカップルが来店。雑誌を見ながら楽しそうに話している様子に、こちらもうれしい気持ちになる。

今日はこれから料理。

2021年4月7日水曜日

2021年04月05~07日

04日夜

閉店後、小西国太郎「秘境祖谷物語」読み終える。面白かった。平庫ワカ「マイ・ブロークン・マリコ」も読み終える。キャンバス少し進める。5つくらいのアイディアが全部中途半端なまま乗っかったような絵になっている。このまま進めると、そのアイディアのうちのいくつかを忘れてしまったり、思い出してそれに引っ張られてしまったりするはずで、それが面白い。風呂に入って寝る。


05日

朝8時前に起きる。朝ごはん食べて外出。銀行でお金をおろして喫茶店に入り、雑誌「国文学」1978年9月号を読み始める。特集は「『内向の世代』以降の文学」。池田満寿夫、中上健次、村上龍なども取り上げられていて、時代の雰囲気を感じる。八百屋に寄って帰り、絵の続き。だんだん調子が出てきた。

開店。お客さんは意外と多い。少し寒いので、入口ドアを開放しつつ時々ストーブをつける。品出し進める。早くも棚がいっぱいになってきた。動きの乏しい本は入れ替えてしまおうか。

閉店後、シャワー浴びて早めに寝る。


06日

定休日。朝8時前に起きる。ゴミ捨て、ごはん。

病院に行く。この日は待ち時間が長く、読書がはかどった。血液検査をするとまた白血球の値が高くなっていたが、前回ほどではない。発熱の原因はやはり不明。なんなんだろうか。

高松駅の2階にある七幸というお寿司屋さんに行く。ランチタイムを少し過ぎていたからか、混雑しているということはなかった。にぎりセット800円があまりにおいしかったので、えんがわ220円も追加注文。これもまたとろけるおいしさ。ふぐ骨酒もある。夜は混んでいるだろうか。空いている時を狙って、次はお酒と一緒に味わいたい。

電車に乗って丸亀に向かう。電車移動は良い。猪熊弦一郎現代美術館で「まみえる」という展覧会見る。顔や表情がテーマ。以前から見たかった高山陽介さんの作品がたくさん展示されていてうれしかった。常設では猪熊弦一郎と藤田嗣治のフランスでの交流に焦点を当てた展示が行われていて、こちらも見応えがあった。歩いて丸亀市役所に併設されたマルタスという施設へ。閲覧用図書がたくさん配架され、席数も多くくつろげる。スターバックスも入っている。とてもきれい。抹茶ラテ飲みながら「国文学」読み終える。

高松へ戻る。電車でカーソン・マッカラーズ「結婚式のメンバー」読み始める。村上春樹訳。とてもいい。サンリンシャに行って蓮井さんと少し話す。スーパーに寄り、帰って料理。卵焼き、トマトと玉ねぎのサラダ、かまぼこと菜の花とにんじんの炒め物。なんだか久しぶりに料理をした気がする。まどが帰ってきて晩ごはん。風呂に入って絵の続き、新しいキャンバスに手を付ける。12時前に寝る。


07日

朝8時前に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。絵をやる。栗林公園に行って読書。公園の桜の見ごろはもう過ぎているけど、新緑が鮮やかだ。陽の光が暖かい。

開店。お客さんの入りはそこそこ。売り上げも良かった。小説に最近興味が出てきたというお客さんから「短いお話がたくさん入った本はありませんか」と質問を受け、「2分間ミステリ」をおすすめする。以前うちで星新一を買われたそうで、「面白かったです」と言っていただけてうれしかった。興味はあるけどどれを読んでいいかわからないというお客さんにできるだけ寄り添っていきたい。

今日はゆっくり過ごしたい。

2021年4月4日日曜日

2021年04月03~04日

02日夜

閉店後、風呂に入る。「北村太郎詩集」(現代詩文庫)読み進める。後半の評論部分はヘミングウェイについての文章が多い。


03日

朝8時に起きる。まどと外出、パンとコーヒー買ってまた公園に行く。以前はこういう時もあまりしゃべらずに黙々とお互い自分の作業をしていることが多かったけど、最近はけっこう会話している。スケッチブックに何枚かペンで絵を描く。県庁のほうまで散歩して家に戻り、そうじや洗濯。店番少しまどがやってくれることになる。昼ごはんは昨日作った煮物がまだあったので、豚しゃぶだけ作って完成。「北村太郎詩集」読み終える。久しぶりにキャンバスに取り組むが、なかなかうまくいかず。うまくいかないのも楽しめるようになるためには、やはり毎日何かしら手をつけないとだめだ。たまにやるだけだとひと手間でうまくいかない時にもどかしさを感じてしまう。

店番交代。品出し少し進めて、後は火曜日に引き取った本の査定を進める。お客さんは思っていたよりも多かった。山田さんが久しぶりに来てくれて、少しお話する。夕ご飯はまどが作ってくれたふきのとうの天ぷら。まどはイオンシネマにシン・エヴァンゲリオンを見に行った。

閉店後、小西国太郎「秘境祖谷物語」読み始める。祖谷に伝わる神代踊で歌われる歌の中には、佐渡に関するものもあるらしい。どのような経緯で伝わったのだろうか。シャワー浴びて寝る。


04日

朝8時過ぎに起きる。外は曇り、これから雨が降るとの予報。まどとモーニングに行く。混んでなさそうな店を選んだ(失礼)。ぽつりぽつりと話しながら、カフェオレを飲みつつ本を読んだり、スケッチブックに絵を描く。まどが最近2人で過ごす時間をとれてうれしいと言ってくれて、安心する。

開店。3月分の帳簿に不備があったので修正。昨日の査定の続き。ようやく終えて、金額の了承も取れた。どんどん品出し。店頭買取1件。映画関係、文学、人文など。ありがたい。雨は昼ごろにざあざあ降り始め、夜にかけて弱まった。天気の割にお客さんは思ったより来たけど、売上はそれほどいかず。

今日は本を読んで少し絵を描く。

2021年4月2日金曜日

2021年03月30日~04月02日

29日夜

閉店を少し延長。近藤ようこ「ホライズンブルー」読み終える。重く、苦しいけどすごい作品。胸に詰まる。シャワー浴びて寝る。


30日

朝8時前に起きる。ゴミ出し。この日は出張買取2件。レンタカーを借りて出発。1件はご近所、とりあえず引き取って後日お支払ということで、ひたすら紐でくくって台車で車へ積み込む。大量の映画パンフレット、文庫(文学関係中心、絶版多数)など。ありがたい。店で本を降ろして、徳島へもう1件。思ったよりも量があり、良い本もたくさん。ジャンル様々。うれしい。査定に時間がかかってしまい、申し訳ない気分になる。晩ごはんは国道沿いのケンタッキー。ケンタッキーなんて何年ぶりだろう。23時前に帰る。よく働いた。疲れたしすぐ寝ようとふとんに入るが、たくさんの本を浴びるように見て気持ちがハイになっているのか、なかなか寝付けず。

毎年3月は買取が多いけれど、今年は特に多かった。自分の価値判断を広げてくれるような、手に汗握る内容のものも多かった。ありがたい。


31日

朝7時半に起きる。3月ももう終わり。ゴミ出し、料理。にんじんとピーマンとツナを醤油とごま油で和える。卵焼き、冬菜のおひたしも作る。まどと一緒に外出し、レンタカー返却。銀行寄ってお金をおろし、コンビニで所得税の支払い。くつわ堂でモーニングを食べる。くつわ堂のモーニングは700円するけどとてもおいしい。高橋源一郎「ゴーストバスターズ」読み進める。出て、レターパックや食材など買い物をして帰る。

開店。お客さんはそこそこ。発送準備、品出し、昨日買い取った本の整理を進める。常連のお客さんが来てくれて、4月半ばから神戸へ転勤になったとのこと。人の移動の多い季節だ。

香川県のコロナ感染者数が、こないだまで0人の日が続いていたのに、ここ3日で急激に増加している。飲食店への時短営業要請を検討する模様。友人知人にも飲食業の人が多いので心配だ。どうなるだろう。

閉店後、すぐにふとんに入る。寒気がしてきて熱が上がり、測ってみたら38.5℃。翌日病院に行くことにする。


01日

朝8時前に起きる。熱を測ってみたら平熱に戻っていた。体はだるい。ごはんを食べて外出、本を出荷し病院へ行く。

受付で病状と近況(県外滞在歴など)を伝えると換気がきいている別室に通され、問診、PCR検査用の唾液採取、採血を受ける。PCRとなるとやはり気持ちが落ち着かないが、医師の先生が「熱以外に風邪の症状や味覚・嗅覚の異常は出ていないし、コロナの可能性はほぼないでしょう」と言ってくれて安心した。しかし血液検査で通常の3倍ほどの白血球の量が出てしまい、CT、レントゲン、尿検査など一通りやることに。ここ2年ほど健康診断も受けていなかったので、そういう機会がやってきたと思うことにする。結果は内臓も肺もまったく異常なし。良かった。明日に血液検査の詳細な結果が出るとのことで、また行くことに。この日は抗生物質と頓服の解熱剤を処方された。

スーパーで大福や果物やヨーグルトなど、消化の良いものを買って帰る。PCRの結果がまだ出ていないため、念のため店は休み。もしコロナだったらとか、もし白血病だったらとか、このはっきりしない時間が嫌だけど、スマホで調べた情報で不安になるのはバカらしいので、とりあえず食べて3時間ほど寝る。起きて「ゴーストバスターズ」読み終え、黒沢清監督「ダゲレオタイプの女」見る。夕ご飯はミートソーススパゲティ。まども帰ってきて、お腹いっぱい食べる。夜、早めにベッドに入る。「北村太郎詩集」(現代詩文庫)読み始める。


02日

朝8時前に起きる。料理。ぶりの照り焼き、小松菜のおひたし、かぼちゃとにんじんとさやえんどうの煮物を作る。朝ごはんは昨日買った大福と果物。PCR陰性との電話あり。良かった。歩いてまた病院へ。昨日採取した血液を詳しく分析した結果、急性白血病が疑われるような数値は出なかったとのこと。良かった。念のため今日も検査すると、白血球の数は正常に戻っていた。念のため数日後にもう1回行くことになる。発熱の原因はなんだったのか、よくわからないが、医師もよくわからないと言っていた。精神的なものだろうか。

開店。お客さんは少ない。先月分の帳簿まとめ。買取が多かったのでさぞマイナスが多いかと思ったら、そうでもなくほっとした。品出し進める。棚に出せてない良い本がたくさんあるのでもどかしいが、火曜日に引き取った本の査定もまだ済んでいないし、やることがたくさんある。

今日はゆっくり風呂に入りたい。