2022年11月30日水曜日

チラシ(2022年11月26~29日)

25日(金)夜

閉店後、歩いて西宝町のTSUTAYAへ行く。タリーズで増田みず子「シングル・セル」続き読む。その後2月グループ展のための文章の決定稿を送る。これでどうやら決まりそう。DVDコーナーを見るが結局借りずに戻る。11月も末というのにまだマフラーも無くて良いくらいの気温。光熱費は助かるが。今年は暖冬だろうか。ルクスへ行き、レコ寄席と大晦日イベントのチラシを置いてもらう。いろいろ話し、帰ってシャワー浴びて寝る。


26日(土)

起きてみるとなんと朝10時前。できればもう2時間前に起きたかった。朝ごはんを食べ、カレーを作り、洗濯をして、本を発送するとあっという間に開店30分前。少しだけキャンバスを進める。

開店。お客さんはそこそこ多い。店頭買取1件。諸々連絡や事務作業など進める。来月のイベントチラシの送付準備。小鉄君来てくれて、つい先日見たという小西康晴の配信ライブについての話。自分は渋谷系の流行が収まってきたくらいに音楽を聴き始めて、小西康晴の仕事をそんなに追っていないけど、最近のソロ活動での歌は切なくていいなと思う。

閉店後、本の出荷。帰ってずっと絵をやる。2時間半ほどやって完成。時間をかけるとやっぱり良い具合にできるなと思った。まどはこの日燦庫でのバイトがあり1時前に帰宅。2人とも最近起きるのが遅くなりがちなので、明日は8時に起きようと決める。


27日(日)

朝8時に起きる。ラジオ体操やる。南珈琲でモーニング。「シングル・セル」読み終え、野矢茂樹「語りえぬ物を語る」続き読む。スーパーで買い物。三越で高めのウインナーや生ハムを買う。昨日作ったカレーがまだたくさん残っていたので、この日は料理の必要なし。

開店。品出し、発送準備を進める。14時頃大きめの段ボール4箱ほどの買取があり、夕方まで黙々と査定。最近品薄気味だった食べものや旅行関係の本が多く、ありがたい。雑誌もたくさん。夜は堀金君がtaishiji名義で福岡のJunes Kさんとリリースしたスプリットカセットテープ、熊本さんから仕入れたCDとカセットテープを品出し。

閉店時間を過ぎてからも、別の受託商品のための作業や帳簿付け、在庫整理などを進める。まども燦庫(この日はヤンフー企画のイベントが行われていた)のバイトから帰り、23時前に作業打ち止め。本を発送してビールを買い、生ハムとチーズをつまみに飲む。シャワーを浴びて24時半頃に寝る。


28日(月)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんはシリアルとあっためた豆乳。まどが以前買ったオートミールも混ぜてかさ増しする。昨日の在庫整理作業続き。まどはレンタカーを借りてドライブ。小松菜のおひたし、豚肉と野菜の辛みそ炒め作る。ネット出品作業少しやる。

開店。品出しを進める。バイトを矢野さんと但馬さんがやってくれることになり、途中まで進めていたバイト作業チェックリストの作成をやる。項目は既に練ってあったのでそれほど時間もかからず完成。但馬さんが夕方来てくれて、早速少し作業をやってみることに。以前作ったマニュアルを見つつ説明し、わかりにくいところや間違いがあれば修正していこうと思っていたが、それほどつっかえることなくできた。この調子で未処理の在庫をこなしていければと思う。閉店間際に鈴木哲生氏デザインの2023年カレンダーを品出し。

昨日からの疲れがどっと出てきた。この日は定時で閉店。本を出荷してビール買う。こないだ買ったウインナーを焼いて、まどと食べつつ飲みつつ、ジャン=リュック・ゴダール「パッション」見る。複数の物語がこま切れに進行していく。中井正一「美学入門」読み始める。シャワー浴びて、24時半頃に寝。


29日(火)

朝8時前に起きる。定休日。ゴミ捨て、朝ごはん。喫茶店へ行き、2月グループ展のための作業。「美学入門」続き読む。

「自然それ自身がロゴスを模倣する。だから、人が自然を模倣するのはただ見るものを模倣するのではなく、自然が引き出された源たるロゴスにさかのぼるのである。だから、芸術は自然に属さず、自然に欠けた美をそれに付加するのである。」(『エネアッド』八巻)(p101)

1時間ほど経ってまどがやって来る。カフェオレおかわりしてさらに読書。スケッチブックに絵を描く。

昼から午後にかけては銀行や郵便局に行ったり、いろんなお店へチラシを置かせてもらったり、うどんを食べたり、梱包資材を買い出したりした。かなり歩き回った。堀金君といろいろ話す。ルーツレコードでオーネットコールマンのレコードを千円で買う。おかげさまで21日に予定しているレコード寄席はけっこう予約が入ってきており、残席4。

家に帰って晩ごはん。風呂に入る。少し店の作業。その後Zoomでグループ展の打ち合わせ。風呂に入ったせいか途中から少し集中途切れる。

これから少し絵を描いて寝る。うーん、時間が足りない。

2022年11月25日金曜日

いろいろ日記(2022年11月21~25日)

20日(日)夜

21時半頃に閉店。本を出荷。セブンイレブンで、こないだ店に来てくれた田中菫さんのネットプリント”HOT MILK LETTERS”を出力する。スーパーでヨーグルトやシリアルを買って帰る。SNSへ大晦日ライブの告知。夜食を食べながら”HOT~”読む。田中さんは絵を描いたり服を作ったり、自宅でホームパーティー的な催しをしているようだ。個人的な生活のことがたくさん書かれていていい。風呂。キャンバスを進めて寝る。


21日(月)

朝8時半に起きる。早めに起きれた。朝ごはんはシリアル。料理。豚汁とほうれん草のおひたし作る(昨日と同じ献立だけど、昨日はまどに作ってもらった)。南珈琲で読書。ジョン・バージャー「見るということ」読み始める。買い物して帰宅。キャンバス少しだけ進める。

開店。寒くなってきたし、昨日はいきなり雨が降ってきたりとおかしな天気だった。今日は晴れている。いまいち元気が出ないがネット出品や品出し、在庫整理など少しずつ仕事進める。最近は日が暮れてからエンジンがかかることが多い(遅い)。売れた数は少ないものの、ぽつぽつと高めのが売れてありがたかった。

閉店後、本の発送。相米慎二「魚影の群れ」見る。大量出血した男に目もくれずマグロを引き揚げるシーンと雨の中昔の妻を追うシーンが異様に長く、良い。夜のスナックで風に揺られる暖簾や、しょぼくれたナイアガラ花火の切なさ。シャワーを浴び、読書。キャンバスを少し進めて1時前に寝る。


22日(火)

朝7時半に起きる。すっきりとした目覚め。ゴミ捨て。朝ごはんを食べて、読書と絵を交互に進める。たまに家事。定休日の午前中こうして過ごすのが一番気持ちがいい。キャンバスの進むべき方向が見えてきた。

まどと外出し、お昼は久しぶりにマンジャルでカレーを食べる。現在は兒島さんがワンオペでまわしている模様。チャイも飲む。店の消耗品をいろいろ買いつつ帰宅。少しだけ作業。

塩上町のギャラリーSyndicateへ行く。現在は台湾出身の戴飴霏さんと高松市出身の山ノ井梨紗子さんの2人展が開催されている。ドローイングや版画、インスタレーションによる展覧会。矢野さんやジュノ君も来て、いろいろ近況などを話す。

夕方店に戻り、在庫整理など。鍵屋さん来る。朝ゴミを出した時、鍵の内側についているつまみの部分がボキッと折れてしまった(金属なのに)ので、修理をしてもらう。ネジを外して抜いてみたら、「これは相当昔の規格のものですね。私も初めて見ました」とのこと。高くつくかなと思ったけど、予想より安く収まった。

買い物に出て、帰って絵の続き。本も読みたいが、絵が良い感じで進んでいるので後回し。まどが晩ごはんを作ってくれた。

夜は2月のグループ展打ち合わせ。全員忙しいのに、もう何回もやっている。飽きてくるかと思いきや、回を重ねるごとに「こういう機会を持つことが大切だ」と思えてきた。ハイになっているだけなのかもしれないが。人生の話もした。帰ってシャワーを浴び、絵を少し進めて1時頃寝る。


23日(水・祝)

朝8時半頃に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。絵を進める。「見るということ」読み終える。

開店。今日が勤労感謝の日だったことに気付く。しかし降ったり晴れたりの天気なのでお客さんは少なめ。じっくり査定や品出しを進める。夜になってからグループ展関連の連絡。

閉店後、本の出荷。スーパーに寄って帰る。バナナヨーグルトを食べ、諸星大二郎「瓜子姫の夜・シンデレラの朝」読み終える。絵の続きをやり、1時ごろ寝る。


24日(木)

朝8時半頃に起きる。キャンバス続きをやりつつ、まどが起きてくるのを待つ。2人で南珈琲へ。増田みず子「シングル・セル」読み始める。スケッチブックに絵を描く。スーパーで買い物して帰り、料理。親子丼、菜の花のおひたし、野菜スープを作る。スープにはもやし、ごぼう、にんじん、玉ねぎ、ピーマン、しめじといろいろ入れてみた。あったまるしこれからの季節にいい。この日はまどが前半店番。絵の続きをずっとやる。進んではいるけどなかなか終わらない。

店番交代。均一本の補充、品出し進める。この日の夜は絵の写真撮影があるため、梱包作業もやる。閉店時に「そういえば夜の店の外観を最近見てなかったな」と思い、少し引いたところから見てみる。なかなかいい感じだった。

閉店後、平尾君に絵の写真を撮ってもらう。2月に東京でやる個展のフライヤー用。スペース的には狭いので、出すのはみんな小さい絵。撮影はスムーズに完了し、いろいろ話す。平尾君は10年ほど前によく仕事で高松のクラブイベントを取材していたようで、その頃の写真をいろいろ見せてもらう。この頃はテクノのイベントにもかなりお客さんが集まっていたようだ。自分ももう高松に来て7年になるけど、その頃でさえ今の雰囲気とはかなり違うなあと感じる。

家に帰り、少しキャンバスを進めてすぐ寝た。


25日(金)

朝8時に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。キャンバスやる。絵ばかり描いていて最近あまり本が読めていないが、しょうがない。外出し、店用の梱包資材を購入。レコード寄席のチラシをスーパーのコピー機で印刷。12月に予定しているイベントの予約が何件か入る。

開店。品出し、時代小説を中心に均一本の補充進める。途中でなんだか疲れてしまい、ゆっくりめにやる。マサミさん来てくれる。店頭買取2件。うち1件は明日お支払となった。

読売新聞の加藤記者がいらして、大阪へ異動になったとのこと。もうあさってに引っ越すそうだ。店のことや展覧会のことなど、加藤記者にはたくさんの記事を書いていただいた。わざわざ挨拶に来てくださりうれしい。

今日も絵の続きをやりたいところだけど、ちょっと歩くことにする。すぐ疲れるのは結局運動不足のせいだろう。

2022年11月20日日曜日

出店は楽しい(2022年11月17~20日)

16日(水)夜

22時半頃まで残業。ウイスキーのお湯割り飲みながら室生犀星「幼年時代・あにいもうと」読み進める。24時過ぎに寝る。


17日(木)

朝8時に起きる。朝ごはんはトースト。外出、郵便局で本を発送。歩いてTSUTAYAへ行きDVDを借りる。その後図書館へ行き、ここでもDVDを借りて、絵本をいろいろ読む。安西水丸「ふりかえりおじさん」、きくちちき「しろとくろ」、nakaban「よるのむこう」。コンビニでオレンジジュースを買って公園へ移動し、ベンチに座ってスケッチブックに絵を描く。

開店。そうじをしていたら腰がギクッと痛み、やったかと思ったけど大丈夫だった。危ない。もっと歩かないといけない。品出しなど進める。小豆島で張り切りすぎたせいかあまり気分が上がらず、作業スピードは遅め。店頭買取1件。その中の1冊、さくらももこ「コジコジにきいてみた。」を休憩中に読み終える。閉店間際に元記者だったという方が来られ、いろいろお話。

閉店後、スーパーで買い物。1個300円の「紅まどんな」を初めて買ってみた。皮の状態で持ってみても水分が多く含まれていることがわかる。帰ってまどと分けて食べる。すっぱすぎず、果肉がゼリーのようでとてもおいしい。コトマスのリサさんからいただいた鰻ジャーキーとクリームチーズをつまみにビール飲む。年末に企画するライブイベントの告知をする。

「新しい挨拶」
2022年12月31日(土)開催 19時半開場、20時開演
会場:燦庫(高松市亀井町8-8)
予約2500円、当日3000円
出演:工藤冬里、安土早紀子(それぞれのピアノソロとセッションの3セットを行います)
カレー出店:インド家庭料理マンジャル
フライヤーデザイン:蓮井秀平

2022年までに使われた言葉が全て破壊/更新されたとして、2023年最初に放つ言葉を人類は新しい新年の挨拶として認識できるのか。

シャワー浴びて少し読書して寝る。


18日(金)

朝8時頃起きる。ゴミを捨て、南珈琲でモーニング。「幼年時代~」読み終える。歩いて久々に讃州堂さんへ。寒くなってきた。お店の前にみーちゃん(猫)がいて、中に入りたがっていたのでドアを開けてやる。日夏耿之介「明治大正の小説家」(角川文庫)購入。カバーのない茶色の文庫本を見るのは楽しい。

帰宅。この日は前半まどが店番。春菊のおひたしと、手羽元、大根、ねぎ、にんじんの生姜煮を作る。昼ごはんを食べ、キャンバス進める。ここ最近は抽象的な模様が画面全体に広がっているものが多い。風景を描きたくないようだ。キャラを描けば背後に自然と風景も立ち上がってしまうので、キャラも避けている。スーパーでおやつを買う。

店番交代。急に寒くなったからか、お客さんは少ない。通販ご依頼分の入金があったので、売上的にはなんとかなった。閉店後、明日の出店の準備を23時頃までやる。若干柔らかめの選書にした。本を出荷し、シャワー浴びて寝る。


19日(土)

朝起きてごはんを食べ、洗い物やそうじをする。12号くらいのキャンバスを白く塗る。喫茶店に入り、スケッチブックに絵を描く。牛の歩みで読み進めている野矢茂樹「語りえぬものを語る」続き。

「正しく足し算の計算を実行していようとも、足し算の技術をもたない者にはそれは足し算の相貌では現れない。足し算の相貌は見る者が足し算の技術を身につけていることを要求する。」(p257)

この日は燦庫にて開催のBookcafe solow 10周年記念イベントで出店。2往復して運び込む。早めに来れたので、入口ドア近くの良い位置をもらうことができた。宮脇さんが貸してくれたテーブルの上に本をどんどん載せていたら天板が木の板だったようで、割れそうな気がして軽くする。イベントは長丁場でけっこう疲れたけど、楽しかった。自分の場所に座って人の流れにじっと浸されているのはなかなかいいもんだ。名前も知らないけど確かに一緒の場にいたはずだ、という人がたくさんいて温かい気分になる。どろん堂さんのブースでビルギット・ヴァイエ「マッド・ジャーマンズ」購入。帯を多和田葉子が書いている。おかげさまで本は思ったよりも売れた。いろんな人に会った。センセイのDJがGQOMとかマッシュアップものとかかなり変な曲ばかりかけていて面白かった。90年代から香川でDJをされているベテランの方を聞けたのも良い機会だった。和三郎さんのライブも久しぶりに聞けた。早めに撤収してもOKとのことで、21時半頃に片付ける。外へ出ると、4年前の「ポリ裏ブックバザール」の時に作った顔ハメ看板(段ボールにものの数分で描いた)が立てかけられていて、ソロー宮脇さんの物持ちの良さに感動。

店へ戻り、少し物を整理して帳簿付けをやる。しっかりとごはんを食べていなかったので、なんとなくトキワ新町を歩き、ラーメン屋「ごんなLegend」に入る。変わった店名なので調べてみると、以前は「ごんな」という有名なお店で、その後「らーめんや」という名前になり、数年前から再びごんなを名乗る形になったそうだ。一番安い「うまいぶんらーめん」は570円。あっさりとした中華そばでおいしかった。その後ルクスに行く。平尾君やまど、大三君も来て楽しく話し、帰ってすぐに寝た。


20日(日)

朝10時過ぎに起きる。最近は山沿いにある大きな学校(?)で誰かと楽しく騒ぐ夢をよく見る。朝ごはんを食べ、スーパーへ買い物。昨日出店で使った本がまだ店の中でそのままなので、料理を結局まどにお願いし、自分は片付け。

開店。この日はなぜかネット出品していた本がたくさん売れ、発送準備作業が忙しかった。ほか品出しも進める。トキワ街と田町商店街では久々にコスプレイベントが行われていてにぎやか。商店街で大きなイベントが行われている時はお客が少なくなることが多いが、この日はそうでもなく、特に日が暮れてからのご来店が多かった。サンドマンさんが入口の向こうから手を挙げて挨拶してくれてうれしくなる。外からもレジはよく見えるんだな。

今日はこれから本を発送。風呂に入って映画を見たい。

2022年11月16日水曜日

小豆島旅行(2022年11月15~16日)

14日(月)夜

22時過ぎに仕事を終え、栗林のマクドナルドまで歩く。ジャン・ジュネ「花のノートルダム」読み終える。何枚かスケッチブックに絵を描く。帰る途中、伏石町に住んでいた頃よく行っていた喫茶店が建物ごとなくなっていることに気付く。店内にはたくさんの本があり、店長の方は何度かyomsにも来ていただいた。7年も住んでいると変わっていく景色も増えてくる。帰ってシャワーを浴びて寝る。


15日(火)

朝7時過ぎに起きる。定休日。この日は数年ぶりに小豆島へ行く。歩いて港まで向かい、プロントで朝ごはんを食べる。植本一子・滝口悠生「ひとりになること 花をおくるよ」読み始める。フェリーに乗り小豆島へ。高松から小豆島へはちょうど1時間かかる。

小豆島、土庄港に着。港の近くにはレンタカー会社がたくさんある。バスも出ているけど本数が少ないので、いろいろ周るのにはレンタカーがいい。小豆島を車でまわるのは初めて。

銚子渓にある「おさるの国」へ向かう。ここは猿が放し飼いにされていて、至近距離で観察できる。しかし国内には「さわるな」「近づくな」などの看板がたくさんあり、ものものしい雰囲気が漂っている。猿のエサも売られているが、人間のほうが檻に入り外に向かってエサをやらなければいけない。猿はいい。表情も動きもしなやかでなんとなく人懐こい感じがする。いろんな方向から猿の鳴き声や、フェンスや木を揺する音が聞こえてくるのもこの国ならではだ。奥の方にある展望台へと向かう。だんだんと険しくなり、高所恐怖症のまどは途中でリタイア。一人で山の先っぽにある展望台から景色を眺めた。素晴らしい見晴らし。

次は小豆島で一番の観光名所である寒霞渓へ。紅葉シーズンということもあり団体客や遠足の小学生でにぎわっている。もう季節的には晩秋だけど、やっと秋の自然に触れることができた。売店でオリーブ牛コロッケを買って食べる。

小豆島町の草壁港方面へと車を走らせる。急カーブが多く若干酔った。昼ごはんはEATというお店で、自分は塩こうじ鶏と旬の野菜のせいろ蒸し定食、まどはじゃが芋と生ハムのパスタ。駐車場が最初分からずお忙しい時間帯に電話をかけてしまったが、丁寧に対応していただく。店内の壁には荒井良二が直接マーカーで描いた絵が。

EATからすぐ近くにあるマルキン醤油記念館へ。小豆島は醤油の生産でも有名でたくさんの会社があり、マルキンはその中でも特に有名。入場料を払うと小瓶入りの醤油がおまけでついてきた。醤油づくりの行程と歴史を実際に使われていた道具とともに解説。もろみ作り工場の見学もできる。

半島の先にある二十四の瞳映画村へ。道中1車線の狭い道があり、そこをバスが通ったりもして、少し祖谷を思い出す。映画村は全体的に昭和レトロな演出がされているが、まどは漫画の資料になる、とたくさん写真を撮っていた。海沿いにある校舎は1971年まで実際に使われていた建築。ギャラリースペースがいくつかあり、てしまのまどの安岐さんが現在展覧会を開催中。昔このあたりは船での交通が主だったようで、その当時の写真や、山中の遍路道を安岐さんが歩き直した記録映像などが展示されていた。壺井栄文学館は壷井繁治や黒島伝治の資料もたくさん見ることができた。

土庄港方面へと戻り、TUG BOOKSさんを初訪問。店主の田山さんがほとんどのリノベーションを手掛けた、新刊書籍と雑貨と飲み物のお店。カフェスペースも併設されている。紅茶を飲みつつ、田山さんと小豆島の本事情などいろいろお話する。古物商の免許を取られて、買取も受け付けているそう。藤原辰史「植物考」を購入。

レンタカーを返し、高松へと戻る。フェリーの中で「ひとりに~」読み終える。祭り寿司で夕ご飯を食べ、ルクスへ。ちょうど栗金商店の2人もいて、いろいろ話す。こないだ見たニコラス・レイの「夜の人々」は堀金君も好きな映画のようで、アメリカが恐慌に陥っていた時代が舞台ということを考えるとあの駆け落ちカップルをターゲットにした24時間営業の結婚式場もリアリティがあったのでは、との話を聞く。堀金君はノワールものに詳しい。その後大三君や和三郎さんも来て楽しかった。帰ってすぐにベッドに入り、いつの間にか寝る。けっこう歩いたし、いい具合にリフレッシュできた一日だった。


16日(水)

朝8時に起きる。ゴミ捨て。シャワーを浴びて朝ごはん。ゆっくり料理。卵焼きと豚しゃぶを作り、野菜が足りないことに気がつく。八百屋へ買い出し。帰って春菊の胡麻和え、豚ゆで汁のスープ(ネギ、しめじ入り)作り足す。あまりうまくいってなかったキャンバスに手をつけると、少し良い方向に進んだ。室生犀星「幼年時代・あにいもうと」読み始める。幻想的で瑞々しい文章にうっとりとなる。素晴らしい。

開店。SNS経由で写真集の通販ご依頼が1件まとまった。品出しなど作業を進める。店頭買取1件。リバー書房さんが閉店してから古本屋が少なくなって寂しかった、というお客さんが品ぞろえをほめてくださる。うれしい。頑張ろう。コトマスのリサさんがチラシを置きに来られ、新商品の鰻ジャーキーいただく。ありがとうございます。宮脇さんや平尾君など友達も来てくれた。イッペンさんに借りていた機材を返却。この日はうまくいかない部分もいくつかあったけど、まあなんとかなった。午前中作った春菊の胡麻和えが思ったよりおいしくできた。21時を過ぎてからも、レコード寄席のチラシデータ作成を22時過ぎまで。SNSに告知。小鉄君が来てくれて、PiLのキースレヴィンの話とかいろいろできて良かった。

今日はこれからキャンバスを進める。

2022年11月14日月曜日

スカスカ(2022年11月12~14日)

11日(金)夜

閉店後、本の発送。コンビニで偶然近藤君に会う。帰ってシャワー。ジャン・ジュネ「花のノートルダム」読みつつ、キャンバスを進めて1時過ぎに寝る。


12日(土)

朝8時半に起きる。春風堂でフランスパンを買ってきて、ウインナーと卵を焼いてサンドイッチを作る。まどが昨日コルシカ珈琲さんのポップアップで買った粉でカフェオレを作ってくれた。たまに力の入った朝ごはんを食べると元気が出る。そうじ洗濯。絵の画像をタイトルや価格などの情報も添えてメールで送る要件があり、進めるが、途中でなぜか消えてアーッとなる。

開店。お客さんはそれほど多くない。平日も週末もあまり関係がなくなってきた。最近イベントが増えてきているので、そっちに人が流れているのかもしれない。まどと「火曜日に小豆島へ行こう」ということになり、レンタカーの手配と予定の組み立てなどやる。ダイゾー君が晶文社の編集者の方を連れて来てくれる。いろいろお話。高円寺でヴィーガンクッキーのお店をされているという方が来店。平野公子さんとお仕事をしている吉良さんからうちのことを聞いていたそうだ。うれしい。クッキー1枚いただく。おいしい。店頭買取1件。発送準備、品出し、在庫整理進める。だんだん棚に隙間が目立ってきた。けっこう作業してるつもりなんだけどな。

閉店後、本の出荷。スーパーで買い物。帰って、午前中にやっていた絵の画像の作業続きをやり、無事完了。2年ほど前に描いた絵を久々に見返すと、どれもスカスカな絵ばかりでびっくりする。これは逆に今描けないのではないか。シャワーを浴び、ビール飲みつつ読書。中央通りを走る暴走族の音がうるさく、ジュネに合う感じがする。12時半頃に寝た。


13日(日)

朝7時半に起きる。早起きを心掛けたい。外は雨。南珈琲でモーニング。まども合流。読書、スケッチブック。出て、郵便局で本の発送。お金をおろす。スーパーで梱包用の段ボールもらって帰る。工芸青花YouTubeの沢山遼トーク聴きながら料理。鶏肉と野菜のトマト煮込みとオムレツを作る。ネット出品作業少し進める。

開店。13時頃雨止む。お客さんが少なかったら上でネット出品でもやろうかと思っていたけど、昨日よりも客入りが多い。品出しを進める。原稿の修正依頼メールが来たので、修正し返信。休憩に、以前買取で入った川内倫子写真集「川が私を受け入れてくれた」読む。この日ルヌガンガでは島で本に関する取り組みをされている方々のトークがあった。トーク終了後に流れでご来店されるお客さんもちらほら。

閉店後、本の出荷。受託商品に関する連絡をやり、ウイスキーのお湯割り飲みながらニコラス・レイ「夜の人々」見る。緊張感だけでなくユーモアもあってとても良かった。20ドルで式を挙げられる24時間営業の結婚式場が出てくる(指輪の貸し出し可能。長距離バスの停車場近くにあり、本当に短時間で済ませることができる)けど、当時本当にこういう商売があったのだろうか。見終わってまどとしゃべる。シャワーを浴び、キャンバスに手をつけるが全然うまくいかず。12時半頃寝る。


14日(月)

朝8時前に起きる。パンを買ってきて、昨日作ったトマト煮込みと一緒に食べる。料理。鶏肉とにんじんのカレー炒め、ポテトサラダ作る。ブロッコリーも茹でた。外出。皇帝に入って読書。スケッチブックに絵を描く。2年前の感覚を思い出し、できるだけ適当に描こうとしてみるが、なかなか難しい。帰りに八百屋へ行こうとしたら臨時休業。

開店。年末に企画するライブと来年2月のグループ展、受託商品に関する連絡を同時進行でやる。品出し、在庫整理、発送準備。夕方に宮脇さん来て、週末に予定しているイベントへの出店のことで少し打ち合わせたり、東京での話をいろいろ聞いたり。「古本屋は結局やってる人間が大事なんだよ!」と言われるが、なんとかやっていけてる自分が「その通り」と言うのはやばすぎるので、「そうかもしれないですね」と答える(実際のところなんとも言えない)。徳島の「うだつあがる古本市」実行委員の方来られ、少しお話。夜には堀金君が来て、福岡のJunes Kさんとのスプリットテープを納品してくれる。音楽イベントの話で盛り上がり、腰痛の話で背筋を伸ばす。工芸高校の学生さんが年1回発行している雑誌「F」を品出し。今回も力作。

今日はこれから本を出荷して、栗林のマクドナルドまで歩く。明日は小豆島へ。

2022年11月11日金曜日

12月21日はレコード寄席(2022年11月10~11日)

09日(水)夜

22時前まで残業し、閉店。本の発送。帰ってゆっくり風呂。まどが買ってくれたナッツをつまみにウイスキーのお湯割り飲む。お客さんが貸してくれた穂村弘歌集「シンジケート」読み始める。キャンバス進めて寝る。鼻が詰まって何度も起きてしまい、うまいこと眠れず。


10日(木)

朝9時過ぎに起きる。寝付きが悪かった分起きるのが遅くなってしまったようだ。朝ごはんはパン。自分のせいで滞っていたとある件に関して連絡を進める。キャンバスを少しやり、外出。酒屋とスーパーへ買い出しに行く。ドラッグストアで鼻腔拡張テープというやつを買った。鼻が詰まっている時にはこれを貼って寝よう。帰ってネット出品作業。

開店。年末に企画するライブの連絡をやりつつ、発送準備や品出しなど。出張買取のご依頼がまた入りそう。あまり行ったことのない地域のお宅で楽しみだ。トークイベントにお越しくださったお客さんが来店され、自分の詩集「人生は複数」を買ってくれた。以前出した「くもり」「信号機」も買ってくださったそうで、いろいろありがたい言葉をいただく。やはり作り続けているとどこで何が起こるかわからない。夕方には高校生の女の子グループが均一本をたくさん買ってくれた。夜には音楽好きのYさんが久々にご来店され、昔買ったけど実家に置いていたら捨てられていて買いなおそうと思っていたというレコードコレクターズが棚に偶然あったらしく、良い買い物ができたとおっしゃっていた。こちらもうれしくなる。

30分弱残業して閉店。本を出荷し、スーパーに寄って帰る。シャワー。バナナヨーグルト食べる。「シンジケート」読み終える。キャンバスをやるが、次の一手がなかなか見えず進まない。ジャン・ジュネ「花のノートルダム」少し読んで寝る。この日は特に鼻詰まりなし。


11日(金)

朝8時過ぎに起床。ゴミを出しそびれる。朝ごはんを食べ、料理。豚しゃぶおろしポン酢和え、ゆで汁を使ったスープ(水菜入り)、小松菜のおひたし、しいたけとにんじんとじゃが芋の煮物を作る。

外出。郵便局で本を発送し、塩上町のkokua coffee standでコーヒーを飲む。店主でありDJのHAPPFATさんと少し打ち合わせ。レコードと古本の価格相場の変化の違いみたいな話にもなり、楽しかった。スーパーで肉や魚などを買い出し、丸亀町グリーンでやっていた古着販売を少し見て帰る。

開店。瀬戸芸が終わってから、本関連のお店をまわっているらしい方のご来店が増えている気がする。発送準備、イベントに関する連絡など進める。ルヌガンガさんの店頭でコルシカ珈琲さんがポップアップをされていて、ダイレクトトレードでケニアより仕入れた豆の珈琲を試飲する。価格の決定権も生産者側にあるそうだ。おいしかったので粉を購入。夕方ごろ来られたお客さんから店内BGMに関して「これLoop Orchestra(オーストラリアの実験音楽ユニット。長い活動歴がある)ですか?」と質問され、話が早い、とTNBやジャーマンロックなどいろんな話をする。割と生音ぽかったりローファイなものがお好きなようで、その辺も自分と好みが近い。wanda groupという、Opal Tapesからもリリースしているイギリスのユニットを教えてもらう。早速聞いてみたらとても良かった。

夜は来月21日に予定しているイベント「出張レコード寄席」のチラシデータ作成の作業。雑誌に載っていた田口さんの写真を見ながらイラストを起こし、描き文字も書いてIllustratorでレイアウトする。レコ寄席は、東京と長野で「黒猫」というお店を営む田口史人さんが全国各地でやっているリスニング&トークイベント。そのレコードがリリースされた当時の社会背景なども含め語っていくので、特に音楽への知識がなくても楽しめる。今回は文学者編とのことで楽しみだ。19時開場19時半開始、入場料1500円。予約は私までお気軽にどうぞ(当日の入場もできますが、人数が多い場合は入場制限をする可能性もあります)。

既に1時間残業している。これから本の発送。セットものが2つあるのでなかなか大変。

2022年11月9日水曜日

会議、相談(2022年11月07~09日)

06日(日)夜

マクドナルドから戻りグループ展用の文章をやろうとするが、思うように進まず。スケッチブックに少し絵を描いて、シャワーを浴びて寝た。


07日(月)

朝7時頃に起きる。二度寝しようかと思ったが目が冴えてしまい、南珈琲へ。曾根博義「私の文学渉猟」続き読む。第四章「伊藤整と私小説」では、伊藤整がジョイスらの「意識の流れ」の手法を取り入れようとする過程で、日本語の避けがたい私性にぶつかる様子を丹念に描写している。

「私小説家とはいえない伊藤整の場合も、その小説全体を眺め返してみると、短篇か長篇か、主人公が一人称で書かれているか三人称で書かれているか、自伝的かそうでないかを問わず、語り手と作中人物の距離があまり離れていない小説がほとんどで、例えば全知の語り手によるような、十九世紀ヨーロッパ流の客観小説がまったくといってよいほどないことに気がつく。(略)初期にジョイスの「意識の流れ」の文体を日本語の小説に移植しようとしたとき、三人称独白体ともいうべき自由間接話法につまずき、「意識の流れ」を一人称の直接的な告白文体と考えてしまったために行きづまったあたりから私小説への傾斜が始まっていることも見逃せない。」(p306-307)

「日本語には、言葉がつねに発話の場や発話者に結びついていて、そこから離れて自律しにくいという特徴があるらしい。言い換えれば、発話者や発話の場が聞き手にすぐわかるような言葉や語りの方が本当らしく聞え、その場や人物を離れた客観的な言葉や語り方は、その内容がどれほど妥当であっても、その真実性を支える実感的根拠、つまりリアリティーを欠く。」(p309)

スケッチブックに1枚絵を描いて、家に戻る。昨日からやっている文章の続き。店を開けてからもずーっと考えるが、大事にすべきことがわかってはいても着地点が見つからず、なかなか書くことができない。通販で高価な本が売れて、売り上げはそこまで心配しなくて良いのが救い。夜になってから観光らしきお客さんもちらほら。瀬戸芸は昨日で終了したけれどまだ余波はあるのか。佐渡の書店nicalaより、注文していた植本一子・滝口悠生「往復書簡 ひとりになること 花をおくるよ」届く。この日のまどのごはんは里芋の揚げびたしなど凝った和食で、お昼のアルバイトからの影響を感じた。夜に平尾君が来てくれて、最近引っかかっていたことを相談させてもらう。だいぶ気が楽になった。

閉店後も23時頃まで文章を考える。ずっと集中してパソコンをにらんでいたせいか、気分が悪くなってしまった。ここまでできたら後はいけるというところまでは完成したので、とりあえず寝る。一度3時半頃に起きてしまい、なかなか寝付けず。


08日(火)

朝8時前に起きる。ゴミ捨て、シャワー、朝ごはん。温めた豆乳にハチミツを入れて飲む。文章続き。思ったよりもすんなりと完成。本の発送や帳簿付けなど進める。スーパーで買い物。昼ごはんにミートソースパスタを作る。お昼を食べている最中、店の関係でやらなければいけなかったことが浮上し、そのきっかけは自分にもあるのに忙しさを言い訳にまどへストレスをぶつけてしまう。こんなことではいけない。

書いた文章をプリントアウトして、喫茶店へ行く。2月に予定しているグループ展の打ち合わせ。3時間ほど制作や発表をめぐっての話をする。合理性とはかけ離れた内容かもしれないが、自分たちにとってはこういうことこそが重要だと再確認。実際の展覧会もうまいこといけばいいなと思う。この間、家ではまどがやらなければいけない作業を進めてくれていた。

打ち合わせが終わり、レターパックの買い出しや売上金の預け入れを済ませ、ぶらぶらと公園のあたりを散歩。何か気持ちにゆとりが欲しかったのか、いつの間にか足は不二書店さんへ向かっていた。正宗白鳥「懐疑と信仰」(いいタイトル)購入。帰って洗濯物を畳み、パスタの残りを食べる。

再び店で作業。発送準備、メール返信。この日は皆既月食。普段はあまり天体現象に関心のない自分も外へ出て月食の写真を撮った。ブログを書いて本の発送。ついでにビールを買う。

ビールを飲みながらウォン・カーウァイ「花様年華」見る。おしゃれ。疲れて少し気持ちがよれている時にちょうどはまった。映画と関係ないけど、冷奴には鰹節よりも小ネギと生姜が合うなと思った。12時前、早めに寝る。


09日(水)

朝8時頃に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。親子丼、大根と水菜のサラダ、しめじとじゃがいもと小ネギの味噌汁を作る。

外出。郵便局で本を発送し、南珈琲へ行く。ルヌガンガ中村さんに少し相談をする予定で、手短に済ませるため聞くべきことをメモにまとめる。読書。ルヌガンガへ行き相談。15分ほどですぐ終わったが、自分のやっておくべきことが明確になった。河出文庫の「ベンヤミン メディア・芸術論集」購入。家に帰って「私の文学渉猟」読み終え、新しいキャンバスにガッシュを塗る。

開店。発送準備、メール返信、品出しなど進める。広島県でzineイベントを開催されている方など、県外からもお客さんが来られた。先日のルヌガンガでのトークイベントに来られていた方も。夜には小林記者が来店。ブック遍路マップについての記事を書こうとしているそう。いろいろ話す。夜になってグループ展用の文章を改良。第2稿ができたので参加メンバーへ送る。

今日はこれから本を発送して風呂。ゆっくり絵を描く。

2022年11月6日日曜日

イベントが多い2(2022年11月04~06日)

03日(木・祝)夜

閉店後、本の発送。22時頃に帰る。曾根博義「私の文学渉猟」読み始める。自分が興味のある1940~50年代の出版事情の話が多く、とても面白い。ちょっとだけ読もうと思っていたけど100ページほど読み進める。キャンバスを進めて寝る。


04日(金)

朝8時前に起き、ゴミ捨て。シャワー浴びる。この日も朝ごはんはトースト。洗濯物を干す。キャンバスの続き。外出。些末事研究福田さんと鉢合わせ、少し立ち話をする。南珈琲で明日のトークで話すべきことをメモにまとめ、読書。帰ってまたキャンバス。

開店。査定や発送準備を進める。東京から竹浪音羽さんと竹下昇平君が来てくれた。2人とも絵を描いていて、竹浪さんは明日から岡山のギャラリーOFで個展が開催される。いろいろ話す。SNSで見る限りでは2人とも活発に活動していて人気があるなあと感じていたけど、本人たちは至って淡々としていた。東京にいた時には20代半ばだった友人たちも30代前半になり、以前よりも生活のことを含めて絵を考えていて、また違った空気をもって話すことができるようになったと感じる。福田さんまた来てくれて、些末事の原稿のことなどについて少し話す。

閉店後、燦庫へマサミさんのライブを見に行く。見るのはかなり久しぶり。グランドピアノと生ドラムの編成でとてもかっこよかった。サンリンシャ蓮井さんがデザインしたフライヤーもいい。まどはドリンク係をしていて、なかなか忙しそうだったけどテキパキと仕事をこなしていた。すだちサワーおいしかった。みきちゃんやcowbellsミネオさんとしゃべる。出て、ルクスに行く。最近東京へ行った小鉄君からいろんな話を聞いた。明日ルクスではしゅうさんやヤマハラさんがDJをするイベントがある。ルヌガンガでのトークイベントとかぶってるけど、ちょっとだけでも行けたらいいな。

帰ってシャワー浴びてキャンバスの続き。完成させて寝る。


05日(土)

朝8時半頃に起きる。朝ごはんを食べてまどと外出。郵便局で本を発送し、お金をおろす。ドトールに入って本を読む。まどの新作のネームを見せてもらうと、以前は言いたいことやりたいことをたくさん1つの話に盛り込んでいたのが、シンプルに絵で見せていく感じに変わり始めているのかなと思った。本屋に寄って、のど飴買って帰る。

開店。ゆっくり作業を進める。トーク前だけど、いや、トーク前だからか、頭がぼーっとする。気張らずにいきたい。閉店近くになってお客さんが増え、そこそこ売れた。

ルヌガンガでのトークは席も埋まり、中村さんが流れを作ってくれたことでそこそこうまく話せた。お客さんからも的確な質問をいただいた。予定の2時間を少し過ぎたあたりで終了。打ち合わせをしていなかったまどもけっこうしゃべってくれて、自分の独り舞台にならなかったのもいい塩梅だった。割と古本屋のトークらしくなったのではないか。

その後ルクスでのDJイベントへ行く。若い人たちが多く、選曲が普段のルクスでのイベントとはまた違うポップ(しかし派手すぎない)な感じでとても新鮮。ジントニック飲む。ダイゾー君と話す。明日豊島へテリーライリーのコンサートを見に行くとのこと。うらやましい。帰って早めに寝た。


06日(日)

朝10時に起きる。ずいぶん長いこと寝た。いろんな夢を見た気がする。朝ごはんを食べて、コンビニなどをまわり本の発送。帰って風呂の掃除。

開店。この日は瀬戸芸最終日。お客さんはそこそこ。買ってくださる方が多く助かる。店頭買取1件。通販のご依頼2件入る。年末に予定しているイベントのチラシのデータが届く。確認して返信。夜には長野県mountain bookcaseの石垣さんが来店、いろいろ商売のことも含めお話する。

閉店後、本の出荷。歩いて栗林のマクドナルドへ。最近リニューアルしてきれいになっていた。2月に開催予定のグループ展に向け文章を考える。少し読書。

今家に戻ったところ。また文章の続きをやる。

2022年11月3日木曜日

ふつうの日記(2022年11月01~03日)

31日(月)夜

メールの文章を考えたり帳簿付けをしていたら、いつの間にか2時間残業していた。グスタフ・ヤノーホ「カフカとの対話」読み終える。寒くなった。ストーブを出すべきか迷う。12時半頃に寝る。

「何一つ確実なものはない。だからなに一つ言うことができないのです。叫び、喘ぎ、口ごもる。できるのはそれだけです。人生のベルト・コンベアーが、人をどこかへ、どこへとも知れず運び去ります。人はむしろ品物、物体、ですーー生きものではない」(p172)


01日(火)

朝6時前に一度起き、ごみを捨てる。二度寝して、8時半に起床。今日もまどとモーニングへ。笙野頼子「タイムスリップ・コンビナート」読み始める。初期の作品のほうが独特の口語のクセが少なめで好きかもしれない。自分も好きで何回か行った鶴見線が出てきて、沿線風景が思い出された。

店に戻り、メールの返信と少し品出しをやる。本の発送。燦庫で昼ごはんの出店をやっている「きせつごはん わ」へ行ってみる。まどもこちらでバイトしている。きびきびと働いている様子を見て、まどはウェイトレスの仕事が向いているなあと思った。今日はから揚げ定食。れんこんの煮物や、柿のバター焼き(?)もおいしかった。スーパーで買い物。

再び店。査定や諸々の店の作業を3時間ほどやる。外は雨。なぜかスクラッチの音が聞きたくなり、DJ ShadowとQbertのやつとか昔のをいろいろ聞く。今こういうのを音源として出してる人はいるのだろうか。DJバトル用の素材?みたいなトラックも見つける。コンクレートみたいなものや、単に電子音の反復だったり、面白い。

ルイス・ブニュエル「昼顔」見る。マルセルというチンピラの役をやっているピエール・クレマンティの緊張感がすごい。夢と現実が入り乱れる巧みな構成、背徳と破滅のストーリー(カトリーヌ・ドヌーヴの顔に泥をかける…)に見た後げっそり。しかしすごかった。カレーを作ろうと思っていたけどまどが作ってくれた。夕ご飯を食べて、本日2回目の南珈琲。「タイムスリップ・コンビナート」読み終え、ブレッソンの章だけ読んで放っていた「作家主義」のブニュエルの章を読む。主にメキシコ時代についての話。

メール返信、ブログ書き。カフェインの摂りすぎと、いろいろ集中しすぎたからか若干気持ちが悪くなってきた。風呂に入り、キャンバスを少し進めて寝る。


02日(水)

朝8時頃起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。少しキャンバスをやる。まどは今日久々にデジアシの仕事。

10時にルヌガンガへ行き、中村さんと今週末のトークに向けた打ち合わせ2回目。前に打ち合わせた時に涼子さんも横で仕事しながら聞いていたようで、「面白かった~!」と声をかけていただきうれしい。今回もいろんな話が出て、予定時間の2時間は十分なんとかなりそうだ。まどにも少し話してもらうことになった。

開店。発送準備を進める。夕方からの冷え込みが厳しくなってきた。昼夜の気温差が大きい。夕方以降は頼まれている原稿を書く。テーマは「行き詰まった時どうするか」。以前書いて放ってあった文章の断片もいろいろ混ぜながら書く。

夕ご飯を食べ終わったくらいからなぜか頭がふらふらし始める。以前気圧の変化で早じまいした時と似ている。体温は平熱。念のため1時間早く閉店し、ベッドに入る。


03日(水・祝)

朝8時前に起きる。10時間ほど寝て体調回復、熱もなし。単に疲れていただけなのかもしれない。ゴミを出して食パン買う。通勤通学の人達が少なく、そういえば今日は祝日だったと気づく。朝ごはんを食べ、TSUTAYAまで歩いてDVDを返しに行く。帰って昨日売れた分の帳簿付けやレジ周りの本の整理など。スーパー行って買い物。料理。小松菜のおひたし、焼き鮭、カレー味のポテトサラダ、にんじんのマスタードシード炒め作る。昼ごはんを食べた後におかずを片付けようとしたら、作った早々にんじんを床にぶちまけた。食べ終えてから査定の作業続き。まどが店番をやってくれたおかげでけっこう進んだ。

店番交代。査定、品出し、発送準備進める。お客さんは多い。文化の日は毎年お客さんが多い気がする。売り上げもなかなか良い感じ。閉店間際には中国(たぶん)からの観光客3人グループもご来店。こないだも香港の男性がいらっしゃった。外国からの観光客も徐々に増えてきているようだ。

今日はこれから本を発送して風呂。ゆっくり絵を描きたい。