2021年2月27日土曜日

2021年02月26~27日

25日夜

閉店後、酒屋へビールの買い足し。コンビニで買取募集広告のPDFプリント。ネットプリントで「詩ぃちゃん 第八号」もプリントする。帰って、無料配信中のアンドレイ・タルコフスキー「ノスタルジア」見る。「美しすぎる…」と思いながらうとうとして、ハッと起きて、また「美しすぎる…」となって、また寝た。無料配信期間は今月いっぱいまでなので、もう一回見たい。


26日

朝7時半起き。ゴミ捨てして料理。鯖の塩焼き、ほうれん草の胡麻和え、卵焼きを作る。朝30分早く起きるだけでもだいぶ良い感じだ。朝ごはんを食べて、喫茶店。天野忠詩集「私有地」読み終える。死の匂いを感じる詩が多い。紀田順一郎「新版 古書街を歩く」読み進める。宮武外骨の話が出てきた。スーパーに寄って帰る。買取募集広告をポリ裏の掲示板に貼る。昨日プリントした「詩ぃちゃん 第八号」読む。

開店。品出し進める。雨でお客さんも来ないかなと思っていると常連さんがちらほらと来てくれてうれしい。一箱入れ替え。棚卸し作業の続きを進める。

大島渚賞での黒沢清のコメントに勇気が出た。
https://pff.jp/jp/oshima-prize/
最近自分が縮こまって保守的になっているように感じる。もっと何かを作って、外へ出て行かないといけない。

閉店後、スーパーに行く。いつも買っている生姜湯の取り扱いがなくなっていた。違うメーカーのがいくつか出ていたので買ってみるが、なんとなく生姜の成分が薄いように感じた。さっこが来て、3人で少し話す。長野の大町市に住んでいる、友人の真至とも電話をつないで話す。風呂に入って、「古書街を歩く」読み進めて寝る。


27日

朝9時前に起きる。良く寝た。朝ごはん食べて絵を描く。なかなかうまいこといかない。まどがカフェオレを作ってくれた。本読む。まどは兵庫町にオープンした足つぼマッサージ屋さんに行くとのこと。

開店。とてもお客さんが多く、うれしい忙しさ。PayPayの25%還元が明日までというのも大きいのかもしれない。品出しを進める。店頭買取1件。音楽、サブカルチャー、マンガなどたくさん。ありがたい。國廣さん来てくれて、音楽の話をする。最近聞いている音楽をinstagramのストーリーに上げていて、誰も聞いてないだろうと思っていたけど、國廣さんけっこう聞いてくれているらしかった。うれしい。

今日は最終的にここ1年くらいで一番お客さんが来た日になった。良い買取もあって、充実した一日。人の流れに触れるっと元気が出るな。

これから本を読む。

2021年2月25日木曜日

2021年02月23~25日

日記がおろそかになってしまった。


22日夜

カレーを作る。絵を描いたような気もするけどよく覚えていない。


23日

火曜日、祝日なので営業。いろいろあり散々な一日。午前中は喫茶店に行った。閉店後、豊川斎赫「丹下健三: 戦後日本の構想者」、永島慎二「四畳半の物語」読み終える。


24日

昨日の代休。朝早めに起きてゴミ捨て、料理。午前中図書館へ行き、返して借りる。家でごはんを食べてまた外出。仏生山温泉に行こうとしたら今日は休みだった。讃州堂さんで本を見て、サニールートで読書。大橋裕之「音楽と漫画」読み終える。大橋さんの漫画はあっという間に読み終わるのがいい。アラン・ロブ=グリエ「嫉妬」読み始める。著者の撮る映画にも感触が似ている。サウナ行く。久々に背筋にジュワジュワときた。ブックオフでH.D.ソロー「メインの森」購入。南珈琲へ。休みの日に喫茶店をはしごするのも普通になってきた。「嫉妬」読み終え、紀田順一郎「新版 古書街を歩く」読み始める。まどと合流してヤンフーさんへ。子供の頃の話になり、自分もまども学校をさぼっていたので、そういう話。まどは波乱万丈の人生を送っているが、自力でなんとかしようというファイトがすごい。それに比べると自分はいろいろと甘えているなと思う。帰宅。大阿久佳乃「パンの耳」ネットで注文。少し絵を描いて寝る。


25日

朝8時起き。洗濯、朝ごはん。絵を進める。讃州堂さんへ行き、植草甚一「ジャズの十月革命」、J.ブロック・ミシェル「ヌヴォー・ロマン論」購入。最近ちょっと本を買いすぎている気がする。抑えたい。

開店。店頭買取1件。少し品出し進める。ポリ裏の掲示板に貼る買取募集ポスターのデータ作成。

今日はこれから酒屋に買い出しに行って、コンビニでPDFのプリント。

2021年2月22日月曜日

2021年02月22日

21日夜

閉店後、洗い物してキャベツの浅漬けを作る。久しぶりに映画。「女経」見る。増村保造監督の「耳を噛みたがる女」、市川崑監督の「物を高く売りつける女」、吉村公三郎監督の「恋を忘れていた女」の3本が収められたオムニバス。「物を高く売りつける女」の、建物の光の湿っぽさ、山本富士子と船越英二のエロさが良かった。


22日

朝8時に起きる。最近寝るのも起きるのも遅くなってきた。まどのほうが起きるのが早い。朝ごはんを食べて公園へ。久しぶりにファミマのコーヒーを飲んだ。日陰はまだ少し寒い。田中小実昌「ポロポロ」読み終える。戦時中の過酷な日常が普通のものとなってしまった目線から戦争を描いている。ユーモラスだけど醒めている。去年読んだ古山高麗雄「プレオー8の夜明け」にも似た感触があった。もっとこういう小説を読みたい。時折文章に物語ってしまうことへの躊躇がにじみ出ている。帰って、キャンバスにマーカーで少しだけ描く。

開店。今日もけっこうお客さんが多い。発送準備進める。YOMSのブログにペーパートークの概要をまとめ、次回は3月27日土曜日の開催ですとSNSに告知。
https://caccokari.blogspot.com/2021/02/paper-talk.html

「結末が暗い小説はどうも苦手」というお客さんに、いろいろお話を聞いて何冊かおすすめすると、買ってくれた。「小説はどれを読んでいいのかわからない」「長くて途中で飽きてしまう」というお客さんも多い。エッセイや紀行文なら読みやすいだろうし、それなりに厚い本でもいくつかの短い章に分かれていて小休止がしやすかったりするものもある。

父親からメール。実家に眠っていた、江戸時代に実家の近所からお伊勢参りをしにいった人の日記を一通り読み終えたとの知らせ。総行程約2400kmとのこと。父親も自分も最近興味のあることをだらだらと喋り出すのが癖で、お互いそんなに真剣には聞いていなかったりするけど、理解とはまた違う形の心地良い関係の在り方なのではないか、と思う時もある。

さっこ来る。最近瀬戸内の家船のことをいろんな人に聞いてまわっているそうだ。武田明という民俗学者のことを教えてもらう。多度津の出身で、柳田国男に師事し、瀬川清子らと同行して民俗調査を行っていたらしい。

自分は何かを作ったり調べるのに没頭している人の話を「そうなんですね」と聞いているのが好きなようだ。古本屋はそういう時間に触れあうことが多く、そこから得る知識が商売の糧にもなる仕事なので、合っているのではないかと思う。理解し合うと認め合うはだいぶ違うことなのではないかとも思う。

休憩中、永島慎二「四畳半の物語」読み始める。今日はこれからカレーを作って絵を描く。

2021年2月21日日曜日

2021年02月20~21日

19日夜

閉店後、キャンバス1枚完成。いい感じだ。「塚本邦雄歌集」(現代詩文庫)読み始める。


20日

朝8時起き。ウインナー入りの野菜炒めと玉子焼きも作る。少し前に作ったキャベツの浅漬けや、まどがお客さんにもらった梅にんにくなどもあるので、冷蔵庫の中がにぎやかだ。洗濯をして、焚火の道具を準備する。敷物、串、ヤカン、ストーブなど。

10時過ぎに出発。スーパーでウインナーやパン、マシュマロなどを買い出し。集合時刻の11時より少し早めに到着する。荷物を置いて、新聞紙と段ボールで早速着火。馬場君が来て、ヤカンに水を入れてお湯を沸かす。馬場君が持ってきたジャスミン茶の香りがすごい。すっと香りが鼻に入ってきただけで鎮静作用がある。平尾君もやってきて、ウインナーを焼いてパンにはさんで食べる。おいしい。あたりめをあぶって食べる。おいしい。白い煙が多くなってきた時は、どうやらストーブの下部に灰がたまって酸素が行きわたらなくなってしまっているようだ。枝を使ってストーブを持ち上げ、灰をかき出すとまた炎が上がる。3時間ほどやって終了。

帰って片づけ、まどと交代。暖かくなってお客さんも多い。外で日光をたくさん浴びると精神的にも調子が良い。竹内さんと筋トレの話。藤井さんが来てくれたので、火事のことなどを話す。品出し進める。

閉店後、本を出荷して、まいちゃんの店でオレンジジュースを飲む。帰って「塚本邦雄歌集」読み進めて寝る。


21日

朝8時起き。まどと外出し、街をぶらついて喫茶店に入る。「塚本邦雄歌集」読み終え、田中小実昌「ポロポロ」読み始める。

「戦争に負けたことへのくやしさ、なさけなさといったものは、上級の兵隊と初年兵とではうんとちがっていたはずだが、当時の初年兵に、今たずねたら、上級の兵隊だった者と、あまりかわらないことを言うのではないか。それにぶつかったとき、自分が感じたこと、おもったことが、だんだんにかたちを変えて、つまりは、世間の規格どおりみたいになるのだろう。これはふしぎなことだが、世間ではあまりふしぎにはおもってないようだ。」

スーパーに寄り、家に帰って料理。ほうれん草のおひたしと鯖の塩焼きを作る。まどはこれから鶏肉やチーズを燻製にするらしい。

開店。今日も穏やかな陽気でお客さんが多い。入口のドアを開放。少しずつ品出し進める。店頭買取1件。今度の火曜日が天皇誕生日で祝日ということを忘れていて、慌てて火曜営業水曜代休にしますと告知する。晩ごはんはまどが作ってくれたスモークチキン。まろやかな良い香りがする。おいしい。

今日はこれから絵を描くか、映画を見るかする。

2021年2月19日金曜日

2021年02月18~19日

17日夜

閉店後料理。豚肉野菜炒めと玉子焼きを作る。バラ肉を使ったら脂身の良い香りがした。シャワーを浴びて、尾崎一雄「暢気眼鏡・虫のいろいろ」読み進める。池辺葵「プリンセスメゾン」4巻途中まで読んで寝る。


18日

朝8時起き。ゴミ捨て、朝ごはん。最高気温5℃、ものすごく寒い。「プリンセスメゾン」4巻読み終える。灯油を買いに行く。本の出荷。喫茶店へ行き読書。「暢気眼鏡」読み終える。レターパックなどを買い、スーパーに寄って帰る。ほんの少し絵を進める。

開店。この日は資料?作り。寒くて売上は望めないだろうと思っていたらたくさんお買い上げいただいたりして、うれしい。

閉店後、「プリンセスメゾン」5、6巻(完結)読み終える。風呂に入って料理。麻婆豆腐と、菜の花とにんじんのおひたしを作る。豆腐を前もって少し茹でると、中に含まれる水分が外に出て崩れにくくなる。


19日

朝8時起き。ゴミ捨て、朝ごはん。午前中はずっと絵の続き。ほぼ完成。いけるという瞬間がきた時は楽しい。

開店。昨日よりは少しましだけどまだ寒い。お客さんは夕方から増えた。アシュリーが来てくれて、おすすめありますかと聞いてくれる。何冊か選ぶとけっこう買って行ってくれた。最近、常連とまではいかなくても「あ、また来てくれたな」という人がほぼ毎日誰かしら来てくれる。ありがたい。

優しくありたいけど、すぐに視野が狭くなる。

今日はゆっくり過ごしたい。明日は河川敷で焚火をする予定。

2021年2月17日水曜日

2021年02月16~17日

16日夜

青木淳悟「私のいない高校」読み終え、シャワー浴びて寝る。


17日

朝8時に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。今日は定休日だけど、どう過ごすか全然決めていない。10時のフェリーで直島に行くことにする。ジェラルド・グローマー「瞽女うた」読み始める。新潟の話が中心。高田にある「瞽女ミュージアム」に行ってみたい。天保2年には高松藩に「瞽女・座頭」が281人いたという記録が残っているそうだ。

港へ向かう。直島に前行ったのはいつのことか、もう思い出せない。引っ越してからは行ってない気がする。平日ということもあって船内に乗客は少ない。乗り物に運ばれながら本を読むのは集中できる。島に着いて、アカイトコーヒーさんでコーヒーとピザトースト。店内では古本のほか、夏葉社やmille booksの新刊書籍も販売されている。レンタサイクルを借りて、島の南側へと向かう。風が強い。海岸を散歩して草間彌生やニキ・ド・サンファルを見つつベネッセミュージアムへ。柳幸典、リチャード・ロング、ヤニス・クネリスなどが良かった。出て、遠くに高松駅付近のビル群を眺めつつ李禹煥美術館へ。野外に設置された作品(これらは無料で鑑賞できる)もけっこうな点数がある。美術館内の一室には壁画が描かれていて、近くで見てみると意外に荒く描かれているのだけど、照明の効果が効いているのか、目を逸らした瞬間に絵のグラデーションと壁の色が溶けあうようでハッとする瞬間がある。目を逸らした時の方が絵が良く見えるとか、初めての経験かもしれない。ミュージアムショップで販売されている本を立ち読みすると文学についての言及も多く、古井由吉、谷川雁、中上健次などについて触れられていた。美術館を出ると偶然宮脇さんがいた。財団の仕事で動画を撮っていたとのこと。港に戻り、フェリーで宮脇さんといろいろ話しながら高松へ戻る。半日足らずでなんだかとても充実した気分になった。

北署近くのトイ珈琲さんに入り、「瞽女うた」読み終える。たばこや蒲鉾店でいくつかかまぼこを買い、スーパーでお酒を買って帰る。風呂に入り、作り置きの惣菜とかまぼこで酒を飲む。尾崎一雄「暢気眼鏡・虫のいろいろ」読み始める。お酒を飲みながら読む尾崎一雄は最高だ。坦々春雨を作り、まどと一緒に食べる。おいしい。また作ろう。料理。肉みそ、菜の花のわさび和え、根菜と切り干し大根の煮物を作る。少しずつ本を読みながら絵を描く。なかなか進まない。まどから池辺葵「プリンセスメゾン」を借り、1巻を読み終えて早めに寝た。


17日

朝8時起き。寒い。ゴミ捨て、朝ごはん。午前中絵をやる。うまくいき始めた。「プリンセスメゾン」2、3巻読み終える。すれ違う通行人などがストーリーに関係の無いことをしゃべっていたりするのが良い。それぞれの人生を送ってるという感じがする。

開店。雪がちらほら降っている。お客さんは多くはないが、少なくもない。発送準備、品出し、受託商品関連の連絡など。

今日の香川県のコロナ新規陽性者数は0人。コロナ禍の中でも店はなんとかやれているけれど、もしコロナがなかったら、他県へ出店もしていただろうし、外国から来たお客さんといろんな話をしていただろうし、売上ももっとあっただろうし、といろいろ考える。もしものことを考えてもしょうがないが。

今日はこれから料理。疲れているのでゆっくり過ごしたい。

2021年2月15日月曜日

2021年02月14~15日

13日夜

閉店後、本の出荷。ブルガーコフ「巨匠とマルガリータ」読み終える。長かった。鈴木理策、鷹野隆大、松江泰治、倉石信乃、清水穣「写真分離派宣言」読み始める。鷹野・松江対談面白い。この本は2012年の発行。2010年代の前半はやたらと「~~宣言」が多かったような気がする。福島で震度6強。心配だ。シャワー浴びて寝る。


14日

朝8時過ぎに起きる。まどとモーニングへ行くことに。はじめてくつわ堂の喫茶スペースに行ってみた。広々としていて良い。椅子の角度もちょうどいい。青木淳悟「私のいない高校」少しだけ読み始める。まどは今日ドライブ。なんとなくレンタカー屋さんまで一緒に行き、一緒に手続きをして、運転して自宅まで帰る。読書。「写真分離派宣言」読み終える。料理。豚しゃぶのポン酢和え、ほうれん草のおひたし、じゃがいもと長ネギと切り干し大根の煮物を作る。

開店。店頭買取4件。気候が穏やかになってきたからか、買取が昨日今日と多くうれしい。かなり忙しくなってきた。品出しを進める。まどは津田や牟礼までドライブ。おみやげにチョコレートを買ってきてくれた。実家と電話。地震は特に問題なかった模様。福島のナガバさんもとりあえず無事なようだ。良かった。

閉店後、まどとお茶を飲む。2人で旅行できる日はいつになるだろう。ドライブもいいけど電車の旅がしたい(道中で本が1、2冊読めるので)。古本屋、喫茶店、その土地ならではの食べ物。

LINEでいろいろやり取り。風呂に入り、「私のいない高校」読み進めて寝る。


15日

朝8時に起きる。キャベツの浅漬けを作って朝ごはん。絵を描く。以前描いて放っておいた絵に色を重ねていく。少しだけ読書。スーパーと八百屋へ買い物に行く。帰って料理。あさりと小松菜の炒め物、卵焼き、もやしとニンジンのナムルを作る。あさりはパックを開けたら酢味噌がついていて、生食用のものだったらしい。あさりって生でも食べるんだな。ルヌガンガに行って、注文していた「ナース・ウィズ・ウーンド評伝」購入。かなり高いので、PayPayの25%還元がありがたい。

開店。雨は午前中のうちに止むとの予報だったけど、昼下がりにいきなりザっと降って来たり、いまいち安定しない。お客さんは少なめ。品出し進める。夜になって風が強くなってきた。

今日はこれから本を読む。明日は定休日だけど、どう過ごそう。山はまだぬかるんでそうだ。

2021年2月13日土曜日

2021年02月13日

12日夜

閉店後、ブルガーコフ「巨匠とマルガリータ」読み進める。終わりが見えてきた。カレーがまだ余っている。シャワー浴びて絵の続き。1枚完成。


13日

朝8時前に起きる。餅を焼いて食べる。高松港に行き、豊島から送られてきたスコーンとクッキーの受け取り。船便はいつもドキドキする。帰って、テーブルを出してお菓子を並べる。まどと洗濯物を干す。カフェオレを作って飲む。今日は前半まどが店番をやってくれることになった。おにぎりを2個作る。

4日前に行ったばかりの紫雲山ハイキングコースへまた向かう。ハイキングコースはおおまかに東側の稲荷山(紫雲山)エリアと西側の峰山エリアに分かれていて、前回は稲荷山エリアをまわった。今回は西側の峰山エリアにも行ってみる。アップダウンもけっこうあって楽しい。分かれ道もたくさんあってわくわくするけど、迷って店番交代に間に合わなくなると嫌なのでやめにする。登山道に突き出た岩が、数センチごとに層になって積み重なったような形をしていて面白い。何本か倒木があり、道をふさいでいるものもある。どれも地面から50センチくらいのところの皮がぼろぼろになっているが、なんだろう。面白い急な坂を登って、北大塚古墳でおにぎりを食べる(この山は他にもたくさんの古墳が寄り集まっている)。スマホを見ると、フリージャズのドラマーとして数々の名盤を残したMilford Gravesが亡くなったことを知る。ESPやTzadikから出ていたソロアルバムを良く聞いていた。たまらず”Babi"を聞く。すごい演奏だ。あっという間にバッテリーが減った。下山して帰る。本を読む。

店番交代。この日はありがたいことに店頭買取が3件あった。うれしい。買取のお客さんから、高松市街に昔あった本屋のお話を聞く。エロを主力とした本屋・古本屋も多かったようだ。発送準備など進める。けっこう忙しかった。

今日はこれから本を読んで絵を描く。

2021年2月12日金曜日

2021年02月11~12日

10日夜

閉店後料理。ぶり大根、ほうれん草のおひたし、卵焼きを作る。ブルガーコフ「巨匠とマルガリータ」読み進める。シャワー浴びて、いろいろ音楽を聴いて寝る。


11日

朝8時に起きる。紙ごみの日なので、たまりにたまった段ボールをまとめて捨てる。朝ごはん。午前中はずっと絵を進める。画面全体にまんべんなく塗り重ねた色を、地と同じ色で削っていく作業。昨日夜更かししていたので眠い。ルヌガンガに行って、買い逃していたジョン・コルベット「フリー・インプロヴィゼーション聴取の手引き」購入。

開店。この日は祝日とあってお客さんが多い。店頭買取1件。品出し進める。棚卸しの続きもやる。おとといネットで買った、小島信夫と保坂和志の対談が収録された「考える人」が届いたので、休憩中パラパラ見る。以下はロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ」についての小島信夫の発言。

「ふつう小説というものはある目標に向かって直線的に進んでいくけれども、私のものは違うとスターンは言っている。うねってうねっていくのが私の小説で、これが面白いんですよと。(中略)なぜこれが成立するかというと、ユーモアなんです。ユーモアがわかる人には、ユーモアに満ちた小説を書けば、筋がどんなふうであろうとかまわない。もともと世の中や世界というものは筋書きのないそういう性質を持っているんだから」

こういう発言に触れると、画家が作品を通して何をどのように認識し記述しようとしているのかに関しては、まだ言葉にできていない部分が膨大にあるんじゃないかと感じる。画家が言葉をたぐろうとする時、他人が共感できるように言葉を磨いていく過程で、本来あったいびつでごつごつとした部分は失われてしまう。

閉店。少し絵を描いて早めに寝た。


12日

朝8時過ぎに起きる。ゴミ捨てはこの日まどがやってくれていた。料理と洗濯も昨日のうちにしてくれていて、なんだか申し訳ない。朝ごはんを食べて絵を進める。なかなか完成への決め手が見つからない。喫茶店に行き読書。グレイソン・ペリー「男らしさの終焉」読み終える。スーパーに寄って、半額のイカや肉などをたくさん買い込む。帰って冷凍庫へ保存。

「夢を持って生きよう」と言う時の「夢」は、何かしらの職業や立場と紐づけされてイメージされることが多い。公共性があらかじめ前提とされている。「岩を二つ並べてその間に強い風が吹くようにしたい」ではだめだったりする。

開店。店頭買取1件。品出しなど進める。徳島から川人さん来てくれて、久しぶりにいろいろ話す。この日は徳島にお住まいで人形浄瑠璃の研究をしているアメリカ人のお客さんも来られた。日本近代文学の翻訳もされているそうで、川端康成や井上靖を訳したとのこと。尾崎一雄や壺井栄の話もして楽しかった。本当にいろんな人がいるなあ。

今日はこれから料理。明日は豊島からスコーンとクッキーが届く。楽しみだ。

2021年2月10日水曜日

2021年02月07~10日

06日夜

閉店後、絵をやる。あともう少しというところまで進んでいたキャンバスが完成。シャワー浴びて、ブルガーコフ「巨匠とマルガリータ」読み始める。上下巻で800ページと少し。長い。


07日

朝8時起き。玄米もちというのを焼いて食べる。香ばしい。まどと雑談。確定申告が迫っているので、棚卸しを進めないといけない。定休日を返上すべきだろうか。スーパーへ買い物に行き、帰って料理。豚肉と野菜の炒め物と、粉ふき芋を作る。なんだか体が疲れていて眠い。うとうとしながら少し本を読んだりして過ごす。

開店、棚卸し作業を進める。来週中にはひと段落させたい。

閉店後、ジャン・コクトー監督「オルフェ」見る。まどが弁当のおかずを作ってくれていた。鯖の竜田揚げと、にんじんと切り干し大根の煮物と、菜の花のおひたし。


08日

朝8時起き。左半身の首から肩甲骨にかけての部分がビリビリと痛む。調べてみると運動不足、血行不良、ストレスなどが原因として考えられるとのこと。明日山に登ることにする。ゴミ捨て、朝ごはん。店の前が諸事情により汚れていたので、デッキブラシでそうじ。

本を出荷して喫茶店に行く。串田孫一「若き日の山」読み始める。これは集英社文庫版で、著者の描いた絵画作品が表紙になっている。串田孫一の本は古本価格も手ごろなものが多く、表紙のデザインも感じが良いので、定期的に集めたい気持ちがわく。著書の数も膨大にあるので長く楽しめそう。八百屋に寄って帰り、キャベツの浅漬けを作る。

開店。この日は均一本の補充と、棚卸しの続き。お客さんの入りは普通だが売上は少ない。その分棚卸し作業を進めて、やっとひと段落ついた。いろいろおかしなところが見つかる。やはり年に一回くらいやらないとだめだな。安岐さんが来てくれて、いろいろ話す。まどと時宅へごはんを食べに行った。

閉店後、料理。鶏肉と野菜のオイスターソース炒めを作る。明日の夜は鍋にすることにした。風呂に入って、絵の続き。4号のキャンバスを茶色に塗る。「巨匠と~」少し読んで寝る。


09日

朝8時起き。最近睡眠時間が安定してきた。キャベツの浅漬け甘くておいしい。

外出。紫雲山ハイキングコースに向かう。栗林公園北口駅の裏にある神社の脇から登山道が伸びていて、神社ではこれから登ろうという年配の方々10人ほどが手を合わせていた。そこをすっと通り抜け、少し早足で坂道を登っていく。後ろから追いつかれないように気兼ねしながら登るのはあまり気持ちの良いものではない。坂が穏やかになる稲荷山山頂あたりで道が分かれていて、紫雲山の「小鳥の泉」方面へ向かうと、登山グループとは別ルートになった。なだらかな道で、たまに景色の見渡せる箇所がある。「小鳥の泉」に到着、井戸と鳥のためのエサ台がある。ハイキングコースはここから西に伸びているが、南の室山へ行く道もあったので、そっちに向かう。道はしっかりしている。人も少なく楽しい。うねうね曲がって、下ったりまた登ったりして、ハイキングコースにまた合流。ここからさらに西に行くと栗林トンネルの上を通って峰山に出るようだ。今回はやめて、来た時とは別の道を通り登山口へと戻る。2時間弱で終了。次は弁当を持って峰山のほうまで行ってみたい。

喫茶店に行って読書。「若き日の山」読み終える。ネットで、雑誌「考える人」2005年秋号を注文する。小島信夫と保坂和志の対談が掲載されている号で、県立図書館には所蔵が無かった。帰って昼ごはん。少し絵を描く。また外出し、安岐さんと会う。楽しい計画がもりもりで楽しそう。図書館へ行って、マクドナルドで本を読む。スーパーで春菊を買って帰る。

夜はごま豆乳鍋。薄味だけどまどには好評。このくらいがちょうどいい。まどとフェミニズムの話になる。絵を進めて、「巨匠とマルガリータ」上巻読み終え、シャワー浴びて寝る。


10日

朝8時起き。ゴミ出し、朝ごはん。グレイソン・ペリー「男らしさの終焉」読み始める。著者はターナー賞も受賞しているトランスヴェスタイトのアーティスト。男性社会に反発を覚えていたはずの男性が、その社会や自分自身の中の男性性を批判的に検証することに向かわず、女性に自分の男性性を容認するよう求める、というのはかなりあるなと思った。自分も例外ではない。

外出。コンビニでペイペイ入金、レターパックなど買う。高松市美術館のギャラリーで工芸高校美術科の作品発表展を見る。芳名帳に「古本YOMS」と書いた。自分が古書店主として展覧会を見に来たことを意識する。帰って「巨匠とマルガリータ」下巻読み始める。

開店。どこからかギター?の音がポロンポロンと聞こえる。今日もお客さんはそこそこ来るが、売上は少ない。高松市歴史資料館の方がチラシを持ってきてくれたので、先日行われた鎌倉芳太郎についての講座良かったです、と少しお話する。田口史人さんの食エッセイ本「あんころごはん」、柳家小春さんの着物本「きものはじめて」、「季刊・黒猫 2021冬」を品出し。やっとできた。

もう山に行きたくなっている。紫雲山の登山口までは自転車で10分もかからない。便利だ。

今日はこれから料理。進めているキャンバスも仕上げたい。

2021年2月6日土曜日

2021年02月05~06日

04日夜

閉店後、料理。鳥軟骨のスパイス炒め、ポテトサラダを作る。ブロッコリーとニンジンもゆでておく。ゆっくり風呂に入る。キャンバスに少し絵を描いて、坂上弘「枇杷の季節」読み始める。風景の描写に戦中の痕跡が多く現れる。

なタ書が放火された。焼けたのはドアだけで、店内や本に被害はなかったようだ。早く犯人が捕まってほしい。


05日

朝8時に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。郵便局に寄って、まだ行ったことのない喫茶店に入り、本を読む。テレビがうるさくて早々に出る。中央公園を少し散歩。県庁東館に行き、一階のパネル展示を見る。最近行われた耐震工事に関しても触れられていた。高松にも5年住んで、観光客がよく行くような場所にあえて行くということも少なくなってきた。たまに観光地や名所旧跡に行くのもいいもんだ。家に帰り、絵の続きをやる。

開店。おとといと昨日は売上が少なかったけど、今日はお客さんの入りも多くうれしい。棚が少し寂しくなっていたので、この日は品出しを中心に進める。昨日作ったポテトサラダ、塩を少なめにしてみたらいい感じ。

てしまのまどの安岐さんが来てくれて、いろいろ話す。安岐さんは常に動いているな。13日にはてしまのまどから届いたスコーンと橙ジンジャークッキーを販売することになっている。スコーンは2個入り300円、クッキーは4枚入り450円。楽しみ。

閉店後、まいちゃんの店に行く。平尾君もいた。ビール飲む。平尾君はここ最近天狗伝承について研究をしているそうで、面白い話が止まらない。日本八大天狗(というのも、この日初めて知った)のうちの2つが四国で、1つは愛媛の石鎚山、もう1つは高松の五色台白峰とのこと。白峰の天狗は神奈川からやってきたらしい。高松市街の昔の話になる。三越のすぐそばにはマクドナルドがあったそうだ。今はもうない。一等地で人通りも多いところなのに、うどんに負けてしまったのだろうか。やっぱり高松はいい街だな。河川敷で焚火やろうという話になる。凧あげもやりたい。浜吉さん来て、ゲルハルト・リヒターの作品はいくらくらいから買えるだろうかという話。

家に帰り、シャワー。「枇杷の季節」読み終えて寝る。


06日

朝8時起き。まどとkincoさんでモーニング。こないだ蓮井さんから借りた「勝又進作品集 赤い雪」読み始める。帰って洗濯と掃除。灯油を買いに行く。まどに少し店番をやってもらうことになる。キャンバス進める。少しずついろんな種類の色を乗せていたキャンバスを、思い切って半分ほど塗りつぶす。いい感じになりそう。昼ごはんは菜の花とニンジンとツナのパスタ。

栗林公園へ散歩に行く。梅の花が見ごろを迎えていて、いつもは柵に張られている綱が解かれていた。皆さん近づいて写真を撮っている。風は冷たいけれど陽は暖かく、ベンチが温められていて気持ちがいい。座って本を読む。「赤い雪」読み終える。

帰ってまどと店番交代。品出し、ネット出品の作業。お客さんは多い。こまめに換気する。

稲盛さんがやってきて、絵を見たいと言うのでいろいろ持ってきて見てもらったら、なんと1枚買ってくれた。うれしい。徳島・祖谷のなこちに飾られる予定。なこちには毎年7月に集まる機会があるが、去年はコロナの影響で行けなかった。今年はどうなるだろうか。

今日は疲れたのでゆっくりしたい。

2021年2月4日木曜日

2021年02月04日

03日夜

小栗虫太郎「黒死館殺人事件」読み終え、シャワー。絵を描く。とりあえずぺたぺた塗っていくが、どうなるだろう。スズキナオ「酒ともやしと横になる私」読み進めて寝る。


04日

朝8時に起きる。朝ごはんは餅。まどは職場のパソコンの壁紙をふさふさの黒猫の写真にしているらしい。年末からはまっていた黒猫ぬいぐるみ作りは最近ひと段落ついたようで、現在20センチくらいの小さいのが1つと、40センチくらいの大きいのが2つ完成している。一番最初に作った小さいのが、つくりはもろいけどかわいい。かわいいものに見られているというだけで少し客観的な気持ちになる。絵進める。マーカーで太い線を書き足したらいけそうな雰囲気が出てきた。

喫茶店へ。朝早いとはいえ、モーニングの時間帯に客が自分一人というのはちょっと心配になる。といっても混雑していても今の状況下では行きづらいので、複雑な気分。「酒と~」読み終え、川瀬慈「叡智の鳥」読み終える。ここ3年くらいに書かれた詩とエッセイがまとめられており、沖縄やエチオピアなど、様々な場所での記憶が刻まれている。

家に帰り、別のキャンバスを進める。最近描いている絵はたいていマーカーの線を入れているけど、これはあえて描かずにやってみようかと思う。

開店。昨日届いた新しいちりとりが使いやすくて良い。お客さんはそこそこ。品出しや棚卸しを進める。一箱入れ替え。最近展覧会のチラシやDMをお預かりすることが多いので、instagramで情報をまとめて投稿。

今日はこれから料理。

2021年2月3日水曜日

2021年02月01~03日

31日夜

閉店後、小栗虫太郎「黒死館殺人事件」読み進める。文章の字面からの圧がすごい。

「ですから、実体が仮象よりも華やかでないのは道理ですわ。しかし、そんなハム族の葬儀用記念物よりかも、もしその四角の光背と死者の船を、事実目撃したものがあったとしたらどうなさいます?」


01日

朝8時起き。朝ごはん食べて外出。本の出荷、銀行、ナルホドで絵の具の買い足し、図書館へ本の返却。家に戻って読書。卵焼きを作る。

開店。1月分の帳簿まとめ作業。口座の出入金記録を見てみると、なんだったっけというものが多く、確認に手間取る。1件二重引き落としになっているものもあった。これは後で振り込まれる模様。発送準備も進める。セットものが売れたので、梱包がなかなか大変。

閉店後、シャワー浴びて読書。まどが明日の弁当のおかずを作ってくれていた、スケッチブックにマーカーで少し絵を描き、寝る。


02日

朝8時起き。ゴミ捨て、朝ごはん。ずっと止まっていたキャンバスの続きをやる。適当にいろんな色を散らしてみる。均質な印象になるように全体にまんべんなく色や線を置こうとしても、どこかで常にバランスをとろうとしてしまう。

郵便局に昨日梱包した荷物を持って行ったら、重量オーバーで送れないと言われてしまう。仕方なく一度戻って2つに分け、再度運ぶ。疲れた。

外出。高松市美術館に向かっていると偶然浜吉さんとすれ違い、牛丼をもらう。公園で食べる。寒いけどなんだか楽しい。美術館の常設展は「画家の痕跡」。李禹煥、村上隆、加藤泉、伊藤存、木村忠太、村岡三郎など充実した内容。会期中もう一回行こう。喫茶店へ。気分を変えたくなったので、スズキナオ「酒ともやしと横になる私」読み始める。コンビニで雑誌立ち読み。愛知県の知立にドルフィーのレコードが900枚以上あるジャズ喫茶があるそうだ。行ってみたい。兵庫町でやっている、杉原信幸さんと中村綾花さんのアーティストインレジデンスを見に行く。建物の1階では杉原さんたちがこたつに入りながら端切れを縫い合わせている(最終的に獅子舞の衣裳になるとのこと)。2階ではさっこと但馬さんの作品も展示されていた。さっこもちょうど展示の作業中で、少し会うことができた。久しぶりに不二書店さんへ。石川淳「普賢」、金井直「ロリエの靴屋」購入。スーパーに寄る。

家に戻って絵の続き。少しずつ進めるのがよさそう。また外出。近所のアーティストランスペースZunzun-planCさんへ、三輪恭子さんの展示を見に行く。こちらも滞在制作。高松の街のことやうちの店のことなど質問を受ける。サンリンシャへ。蓮井さんから本を借りる。ちょうど工芸高校の生徒さんがいて、「個展行きたかったんですよー」と言ってくれてうれしい。「またそのうちやります」と答えるが、もたもたしているとすぐに高校生は進学などで県外に行ってしまう。早めに動かないといけない。

帰って風呂に入り、読書。晩ごはんはキャベツ、しめじ、ツナのパスタ。まどが昨日作ってくれたエビの炒め物とだし巻き卵も食べる。おいしい。夜も本を読んで、少し早めに寝た。


03日

朝8時前に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。「黒死館殺人事件」読み進める。買い物に行って、帰って洗濯物をたたむ。

開店。天気はしばらく落ち着くようだ。来週の休日は山登りに行きたいがどうなるか。発送準備、品出し、棚卸し進める。振込み関係でミスが見つかりへこむ。

まどが明日のおかずを作ってくれていた。今日もまた絵を描きたい。