2023年4月30日日曜日

海を渡って、トークイベント(2023年04月29~30日)

28日(金)夜

Syndicateでのオープニングパーティーが延長していたら行ってみようかなと思っていたが、お開きのようだったので、本を出荷しスーパーへ。ミックスナッツ買う。この日はお酒飲まず。作業部屋へ行き、ホセ・ドノソ「夜のみだらな鳥」続きを読む。2段組で450ページあり、合間に他の本も読んでいるのでなかなか進まない。CDやカセットを聞きながらキャンバスの続き。12時過ぎに帰宅し、シャワーを浴びて寝る。

最近レコードを買うのが楽しくなり、旅先での楽しみも増え気分は上がるが、お金がかかるので注意したい。


29日(土)

朝7時半に起きる。朝ごはん。まどにネット出品の手順を改めて教えることになる。コーヒー飲みながら読書。弁当の準備。

10時頃に店へ。マニュアルのプリントアウト、アルバイト作業部屋の整理や掃除などをする。まどにネット出品の手順を教える。前に何度かやっているのでさすが飲み込みが早い。早速一人での作業に入り、けっこう進んだ。やってもらう本をどんどん準備しないといけない。

開店。この日は午後から雨が降ったり止んだりの天気。やることが頭の中で定まらず、ふらふら。明日の宮脇さんとのトーク、時間を間違えて告知していたことが発覚して落ち込む。訂正して再告知。受託商品関連の連絡や、まどが通販のメール対応など。今回の通販ご依頼はなんとドイツから。海外からのご依頼は初めてだ。小内光さんの詩集も注文されていて、海を渡ってドイツまで届ける橋渡しができたと思うととてもうれしい。ジュノ君と、Syndicateにて個展を開催中の吉田和生さんが来店。いろいろとお話。昨日届いた富澤大輔さんの写真集「平行写真」を品出し。富澤さんの写真からは、他の写真家の作品というよりは映画的な時間の流れを連想させられる。小津安二郎や候孝賢のようなゆったりとした無常感。今回もデザインは浅田農(明津設計)さん。

店終わったら銭湯に行こうかと思って調べてみたら、栗林のハローズ近くにあった「梅の湯」が数年前に閉店していたことを知る。結局1回も行けなかった。残念。

21時半ごろまで作業し、閉店後、本の出荷。作業部屋へ行き、まどが昨日琴平でおみやげに買ってきてくれたビールを飲む。ラジカセで音楽を聞きながらキャンバスの続き。早めに家に帰り、洗い物をして少し読書。風呂に入って寝る。


30日(日)

朝7時に起きる。6時間睡眠が板についてきたようだ。朝ごはんを食べて食器の片づけなどをする。今日は石の民俗資料館にて宮脇さんとトーク。

外出し、店へ。トークに必要な資料を準備する。ついでに売れた本の発送とキャンバス続き。キャンバスやるべきことが見えてきた感じがする。

宮脇さんの車に乗せてもらい、資料館へ。なぜか稲盛さんも乗っていて、今朝岡山について祖谷まで行こうと思っていたところ、トークイベントのことを知って行くことにしたとのこと。資料館に着き、展示を見る。今回の展覧会は宮脇さんが今まで撮ってきた写真を読んできた本と一緒に展示し、変遷をたどっていこうというもの。写真も本もかなりの量があり、本はWhole Earth Catalogueなど貴重なものも多かった。トークは前半は糸口がなかなかつかめずにいたけど、後半は用意した資料を活かして話すことができ、宮脇さんも柔らかく合いの手を入れてくれて、まあまあうまく話せた気がする。自分のやってきたことを見直す機会にもなった。トークにいらしていたお客さんが商店街まで送ってくれることになり、稲盛さんと乗せてもらう。2人でラーメン食べに行き、いろいろな話。

まどと店番を交代。稲盛さん、幸子さん、大三君、カンデラ矢野さんと知人が多く来た一日。発送準備、均一本の補充などを進める。画家、市村柚芽さんのポストカードと冊子を品出し。花の絵の陰影のコントラストが鮮やかだ。2月に東京・高円寺の骨董店「背骨」で見た市村さんの個展は素晴らしかった。

今日はこれからバックヤードの掃除をやって、ゆっくり絵を描く。

2023年4月28日金曜日

10年目(2023年04月27~28日)

26日(水)夜

閉店後、本を出荷してルクスへ行く。小鉄君と堀金君がセッションをしていた。みきちゃんもいて、飲みながら話す。うれしい言葉をかけてくれた。小鉄君のムーグを少し触らせてもらう。DMを置かせてもらい、作業部屋へ。今日届いたメルカリで買ったCDラジカセをレコードプレイヤーの横に置いてみると、一人暮らし1年目みたいな雰囲気。絵の続きを進めてなんとか完成する。時間をかけて少しずつ進めたので、その時々の自分の状態がコラージュのように混ざっているような感じ。帰ってシャワー。今日マチ子「Cocoon」読み終えて寝る。


27日(木)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べてコーヒー。森内俊雄「使者」読み終える。歩いて店へ。あえてゆっくり歩いてみる。お年寄りがどんどん自分を追い抜いていく。店の2階でDMの発送準備作業。昨日1枚キャンバスが完成していたので変な焦りもなく進められる。

開店。DM発送準備の続きや、諸々の連絡など進める。愛媛のトマト書房さんより、松山ブックマルシェでの売り上げについてお電話をいただく。想像していたよりもかなり売れていて(こんな言い方したら失礼かもしれませんが)驚く。イベントは全体的に盛況だったようで良かった。郷土資料に詳しいYさん久しぶりに来られ、明治中期に発行された愛媛県の地図を見せていただく。当時香川県は「愛媛県讃岐国」で、愛媛県の一部だった。他にも高松空襲の直前に米軍が撮影した写真(道路を拡張して作った滑走路などがわかるらしい)を取り寄せた話など、興味深い話をたくさん伺った。

日曜にやる宮脇さんとのトークに向け、東京にいた頃の写真を見直す。テーマは「本と表現」とのことで、どうしようかなと迷っていたけど、振り返ってみれば常に何かは売りつつも周りの何か作っている人たちとの関わりはあったし、yomsという名前を使い始めて今年で10年目ということにも気が付いた。自分たちの意識の変化も含め、店が今の形になるまでの過程を追うような内容になればいいなと思う。

22時頃に閉店。本を出荷してお酒を買う。作業部屋で飲みながら、永井祐「広い世界と2や8や7」読む。キャンバスを少し進めて帰り、寝る。


28日(金)

朝7時半に起きる。シャワーを浴びて朝ごはん。ごみ捨て。コーヒー飲みながら読書。「広い~」読み終え、ホセ・ドノソ「夜のみだらな鳥」続き。弁当の用意。

外出。銀行や郵便局などをまわる。スーパーで買い物。一旦店に戻り、コクアへ個展のDMを置いてもらいに行く。ハップさんと久しぶりにいろいろお話。店内には中古レコードコーナーもあり、1枚購入。アイスカフェオレも買った。

開店。店頭買取2件。最近は高校生の来店が増えていると感じる。昨日は男の子2人組、今日は女の子が1人で来た。買う買わないはそんなに気にしないので、気軽に来てほしい。均一本の補充、品出しなど進める。夜にジュノ君来てくれて、現在開催中の宮崎県での個展の話などいろいろ聞く。

今日はSyndicateで展覧会のオープニングパーティーをやっているそう。21時までとのことだけど、延長してそうならこれから行ってみようかと思う。

2023年4月26日水曜日

近所をうろうろ(2023年04月23~26日)

22日(土)夜

閉店後、本の出荷。キャンバスの続きをやる。なかなか進まなかったものがやっとうまくいき、1枚完成。次に試したいことも見つかった。ルクスへ行く。近所のスナックのママさんが来ていて、いろいろお話する。スナックの接客ノウハウはすごい。帰って寝る。


23日(日)

朝8時過ぎに起きる。シャワー浴びて朝ごはん。久しぶりに料理。麻婆豆腐、水菜のサラダ、もやしとニンジンのナムルを作る。弁当の用意。

外出。高松市長選/市議会議員選の投票。途中で通った中央公園ではイベントが行われており、飲食ブースに長蛇の列ができていたが、投票所のほうは閑散としていた。投票所の外にあるベンチに座って、まどとしゃべる。陽が差して暖かい。昨日河川敷でぼーっとした時間も良かったし、こういう時間をもっと取れたらいいなと思う。スーパーでミカンなどを買って店へ。

開店。発送準備、均一本の補充など進める。店頭買取が1件。ほか神奈川県在住の方から郵送買取の問い合わせが入る。これまで少しずつ資源ごみとして捨てていたところ、先日公開されたyomsの郵送買取を題材にしたweb記事を偶然ご覧になり、ご連絡いただいたとのこと。ありがたい。香川から広島へ異動になった小林記者が来てくれる。ここ数年、メディア関係でもよくしてくださる方が多くうれしい。

閉店後、サミュエル・フラー「拾った女」見る。1953年製作。登場人物たちの共産主義への拒否反応がすごく、当時のマッカーシズム隆盛のアメリカ社会の様子がうかがえる。有名な暴力シーンも生々しく、面白かった。キャンバスの続きをやって、帰って寝る。


24日(月)

朝ごはんを食べてコーヒー。重森三玲「庭を見る心得」読み始める。岡山県出身だったということを初めて知る。料理。親子丼、水菜のサラダ、にんじんともやしのナムルを作る。スーパーでお菓子を買って店へ。

開店。この日は6月個展のDMや松山ブックマルシェに出していた本が届き、それの整理や連絡などをやる。店頭買取も1件。夜は疲れが出てきたのか、やる気が落ちてしまった。

閉店後、歩いて扇町にある銭湯「えびす湯」へ行ってみる。扇町のあたりは古い建物が多く情緒があるが、夜は街灯が少なくてなんだか心細い。30分弱歩いて到着するが、なんと財布を店に忘れてきてしまったことに気が付く。タオルは用意していたのに。結局長めの夜の散歩になってしまった。作業部屋でキャンバスを進めて、1時過ぎに家に帰った。


25日(火)

朝8時頃に起きる。午後から雨が降るらしい。朝ごはんを食べ、なんとなく今日は行ったことのない店に行ってみよう、という気分になる。

外出、花園駅近くにある喫茶店「喫茶メロウ」さんに行く。なんとなく新しそうな雰囲気もある店名だけど、店内にたくさんの柱時計が掛かっている老舗の喫茶店。少し薄めのコーヒーで飲みやすい。「庭を見る心得」読み終える。

作業部屋に行き、キャンバスの続き。もう少しで完成しそう。1時間ちょいやるつもりが、のめりこんでしまい2時間半ほど描く。

再び外出。香大近くにある「阿部食堂」さんでハンバーグランチを食べる。ライス大盛無料でドリンクバーつきなのがうれしい。学生だけでなくカップルやファミリーも入りやすいレストラン的な雰囲気。料理が出てくるまでの間に森内俊雄「使者」読み始める。食べ終えて図書館へ行き、映画を見ようと思ったらVHS視聴席が埋まっていた。DVDを2本借りて出る。

店へ戻り、発送準備、受託商品関係の連絡などを進める。定休日にも関わらずお客さんが来られ、少し売れた。うれしい。

個展のDMを置いてもらいにまた外出。雨が降ってきた。fragrant、茎とまわる。栗金商店に行き、堀金君と、後から来たセガ君(就職おめでとうございます)といろいろしゃべった。今年は県外で展覧会をやることが多くなったけど、来年はもう少し高松でも何かやりたい。

スーパーで買い物して帰宅。レタスと大根とトマトのサラダ、わかめとジャガイモとネギの味噌汁を作る。カツオのタタキを切って夕ご飯。まどはこの日残業だった。食べながら、図書館で借りた市川崑「恋人」見る。かわいらしく切ない映画。1950年代初頭の小田急線新宿駅ホームが哀愁漂っている。休みの日にはこういう作品が見たいなと思った。風呂に入ってスケッチブックに少し絵を描き、本を読んで寝る。


26日(水)

朝9時過ぎに起きる。二度寝してしまった。朝ごはんを食べて、fragrantで買ったクッキーとコーヒー。豚の生姜焼きを作り、弁当を用意する。

外出。Syndicateのポストに個展DMを投函。コクアは開店前だったのでまたにした。作業部屋に行き、キャンバスの続きをやる。あと少しだ。

開店。ブックマルシェから帰ってきた本を棚へ戻したり、メールやメッセージを返したり。発送準備もやる。品出しも少し。店頭買取1件。夜になって、アーティストの平山昌尚さん来られる。平山さんのほうから話しかけていただいた。実は平山さんとは共通の知人が多いが、ちゃんと話すのは初めて。うれしい。ちょうどあさってSyndicateで新しい展覧会のオープニングパーティーが行われるので、チラシをお渡しした。

今日はこれからルクスへチラシを置いてもらいに行き、それから絵の続き。

2023年4月22日土曜日

河川敷(2023年04月21~22日)

20日(木)夜

閉店後、本の出荷。店2階で深作欣二「白昼の無頼漢」見る。1961年、深作の長編映画第一作、主演丹波哲郎。終盤、ほとんどスラムになった元米軍キャンプ地での銃撃戦がかっこいい。日本人、韓国人、アメリカ人(白人、黒人)、日本で生まれたアメリカンジャパニーズの女の子(見た目は黒人で、英語が話せない)など、多様な国籍やルーツを持つ登場人物が出てくる。戦後のいつ頃から、アメリカの白人男性を出し抜くようなシーンが映画で描けるようになったのだろうか?と考えさせられた。キャンバスを進め、帰って1時半ごろに寝る。


21日(金)

朝7時半に起きる。ごみ捨て、シャワー、朝ごはん。まどの作ってくれたカフェオレを飲みながら、正宗白鳥「生まざりしならば」読み終える。表題作は既に愛情の冷めた夫婦が障害を持って生まれた息子の今後(というより、実のところは息子を心配する体で自分たちの今後のことばかり考えている。離れた場所で療養させているし)をめぐり焦燥感を募らせていく話で、ラストも少々戯画的ではあるけど救いようがなく、読んでいて辛い。実際にこういう家族はいるだろうし、昼ドラ的な現実離れした事件は起きないところが余計に陰惨で、逆に言えば作者の文章の巧みさでもある。弁当を準備し、洗濯物を干す。

外出。銀行でお金をおろし、税金を払う。スーパーでかりんとうを買って作業部屋へ。キャンバスの続き。最近あまりうまいこと進んでいる感じがない。途中の状態になっているキャンバスが4枚あるが、個展までにすべて仕上げたいところ。

開店。受託商品関連のメール返信と均一本の補充をやり、この日はアルバイト作業部屋の整理と、アルバイト用の本の準備に集中。夕方以降にお客さんが増えた。夜、この春就職して東京での研修を終えてきた小野君が来てくれて、少し話す。

閉店後、植松さんの個展に行こうとしたが急にやることが立て込み結局行けず。キャンバスを進める。1時間ほど居眠りしてしまい、目が覚めたら1時近くになっていた。自転車に乗って帰宅。


22日(土)

朝8時半に起きる。朝ごはんを食べてコーヒー。ホセ・ドノソ「夜のみだらな鳥」続き少しだけ読む。お弁当の用意。

外出。ハードオフにCDラジカセを見に行く。その前に近くのブックオフに寄るが、特に何も買わず。DVDコーナーにカール・Th・ドライヤーやメルヴィルがあったけれどどれもいい値段。ハードオフに移動するが、CDラジカセはたいていジャンク品。せっかくなのでレコードを見る。寺内タケシや、瀬川養之助が安かったので買う。

香東川の河川敷に行く。ここはとても好きな場所だ。対岸の山にいる鳥の鳴き声や、今日みたいに晴れている日には川面の魚が跳ねる音なんかも聞こえてくる。黄色や薄紫の小さな花がたくさん咲いている。子どものころは河川敷の草むらに潜り込んで一人でぼーっとしていたいとよく思っていて、今でもあまりその気持ちは変わらない。ワーズワースは野原に小屋を建てて、そこで書きものをしていたんじゃなかったっけ。

帰宅。お弁当で昼ご飯。まどの作ってくれた鶏肉の竜田揚げ、玉ねぎの麹の甘味が効いていてとてもおいしい。買ったレコードを聴きながらキャンバスの続きをやる。なかなか決め手が見つからなかったが、少し良い感じになってきたかもしれない。

まどと店番交代。お客さんは多い。アルバイト用の本の準備や品出し、発送準備など進める。こずえちゃんが久しぶりに来てくれて、ドライブとか公園とか、のんびりした話をする。こずえちゃんの息子の歩君はいつもにこにこしていて、思い出す時にいつも笑顔の浮かぶ人は素敵だなと思う。閉店間際にはとても仲のよさそうなご家族が来店され、心がじーんとなった。

今日はこれから絵。

2023年4月20日木曜日

入稿と選書(2023年04月18~20日)

17日(月)夜

閉店後、馬場君と兵庫町のヨーケタンマイというお店で飲む。店名は讃岐弁で「たくさん食べてね」という意味。ビール飲みつつ子持ちこんにゃく、だし巻き卵、タコ飯を食べる。どれもおいしかった。別れて、店に戻って帳簿付けをやる。帰ってシャワー浴びて寝た。


18日(火)

朝7時半に起きる。ご飯を食べて、弁当を用意。まどと南珈琲へ。ホセ・ドノソ「夜のみだらな鳥」続き読む。スケッチブック数枚描く。

この日は定休日だが店で作業。Voidの伊藤さんと連絡をとりつつ、個展のDMデザインを進めていく。思ったよりも時間がかかってしまった。弁当で遅めの昼ご飯。スーパーへおやつを買いに行く。豆大福と牛乳。

午後は週末の松山ブックマルシェに向けての選書。今回現地には行けないが郵送での参加となる。目安は300~500冊くらいとのことで、選び始めるがやはりけっこうな量だ。いつもの出店はどのくらい持って行ってただろうか。そして選んでいる途中、ヒヤッとするようなことに気が付く。これはもしや予想以上の作業が必要になるんじゃないか。運営の方に確認のメールを送る。

夜になり帰宅。まどはデジアシの仕事中。水菜とレタスとトマトのサラダ、豆腐ともやしとネギの味噌汁を作り、ウインナーを焼く。夕ご飯を食べながら新藤兼人「鬼婆」見る。思ったよりも淡々とした展開。揺れるススキがいい。風呂に入り、少し読書。正宗白鳥「生まざりしならば」読み始める。DM原稿作業続き。なんとか日付をまたぐ前に入稿が完了。ブックマルシェのいやな予感は的中し、作業量が思ったよりも多いことがわかった。少し早めに寝る。


19日(水)

朝7時半に起きる。最近睡眠時間が短くなっていたせいか、何回か早めの時間帯に目が覚めた。朝ごはん食べて、自転車に乗りホームセンターへ買い物。帰るとまどがおかずを作り足してくれていた。

店に行き、ブックマルシェ用の作業続き。まども来てくれて、2時間弱ほど手伝ってくれる。

開店。この日は夕方に土砂降りの雨。雷もすごくてひどい天気だった。しかしなぜかお客さんはそこそこ多く、店頭買取も2件。品出しはほぼせずに、発送準備とブックマルシェ用の作業を進めた。

閉店後、本を出荷してコンビニでゆうパックの伝票をもらう。ついでにヨーグルトも買った。店に戻って本の梱包。12時前に終わり、なんとか段ボール6箱に収まった。帰ってシャワー浴び、ほんの少しだけ本を読んで寝た。


20日(木)

朝7時半に起きる。疲れて眠い。朝ごはんを食べ、まどと店へ。2人で台車を押して郵便局で本を発送。引っ越しの時にほとんど思いつきで買った大きい台車が役に立った。大型の出張買取など、2台あってよかったと感じる時もいつか来るような気がする。南珈琲へ。「夜の~」、「生ま~」交互に読む。スケッチブック1枚描く。出て、自分は作業部屋に戻り、少し休んでキャンバスの下塗り。

6月の個展は初日に古本市をやる。今回の展覧会をまず見に来るのは絵を描いている友人ではなく古書店を各地で営んでいる方々ということになる。というか、自分の生業が古本屋だから自然にそうなったけれど、考えてみれば絵の展覧会のオープニングイベントが古本市というのもあまりないような。しかしこういうのが自分の本当にやりたかったことのような気もする。

開店。ブックマルシェに送った関係で棚がスカスカなのは淋しいけど、久々に天気が安定していてうれしい。ゆっくり作業を進める。店頭買取2件。

今日はこれから映画を1本見て、キャンバスを進める。仕事が終わったらどの映画を見ようかと考えるのは楽しい。

2023年4月17日月曜日

6月個展(2023年04月15~17日)

14日(金)夜

閉店後、本を発送してスーパーでお酒とつまみを買う。店に戻り、レジまわりの片づけ。その後2階の在庫整理。終わって作業部屋でお酒飲む。キャンバスを進めて帰宅。この日はまどもバイトがあって帰るのが遅かった。


15日(土)

朝9時前に起きる。朝ごはん、洗い物。しやさんにもらったようかんとコーヒー。ホセ・ドノソ「夜のみだらな鳥」少し続き読む。料理。親子丼、にんじんのマスタードシード炒め、菜の花のお浸し作る。弁当を準備。

外出。店の2階で昼ご飯用のお弁当を食べる。兵庫町のコトマスさんで茎のめぐさんが参加しているポップアップを見る。作業部屋でキャンバスの続き。アンディ・ウォーホル「ぼくの哲学」読み始める。これ新潮社から出ているのになぜか文庫化されていない。何か理由でもあるんだろうか。あまり得意な雰囲気の文章ではないけど、とりあえず読んでいってみよう。

まどと店番交代。雨は上がった。お客さん多い。新年度というのもあってか営業の訪問も増えた気がする(全部断ってすみません)。品出し進める。店頭買取1件。甘いもの食べたくなるががまんする。個展の詳細が確定、DMを作っていかなければならない。閉店間際にたくさん買ってくださるお客さんが来られ、かなり助かった。

閉店後、本の発送をしてスーパーでお酒を買う。読書、キャンバスの続き。この日は雨のせいか猫たちいなかった。


16日(日)

朝9時過ぎに起きる。もう少し早く、8時には起きたい。朝ごはん、洗い物、弁当の用意、コーヒー。「ぼくの哲学」続き読む。

「ぼくは依頼された仕事をしている時なにかとんでもないことが起こるんではないかといつも思う。いつも最大最悪の方法で話が流れることを覚悟している。でもそんな心配はしないでいいんだよね。起こることは起こるし、だからといって自分で起こすこともできないから。もし仮にそういうことが起こっても、その時はもうすでに構わないというところにいるんだから。」(p133)

たまに引っ掛かる部分もあるけど、本人が本気なのか冗談なのかわからないので、いまいち文章にこちらの気持ちが乗っていかない。

外出。スーパーに寄って、お菓子売り場で「黒棒名門」という黒糖菓子を購入。おいしいし少し食べるだけでお腹が満たされて良い。

開店。この日は夜に雨との予報で、夕方あたりから頭が痛くなった。体調がここ1か月ほどあまりよくない気がする。発送準備、品出しなど進める。誰かとダラダラ長時間飲みたい。

閉店後、本を出荷し、スーパーに寄って帰る。少し本を読んで、ゆっくりと風呂。ビール飲もうかと思ったけどやめた。まどのパソコンを借りて、6月個展DM用の素材画像を作る。1時過ぎに寝。


17日(月)

朝7時半に起きる。早起きに成功。朝ごはんを食べてコーヒー。「ぼくの哲学」読み終える。外出、作業部屋へ。昨日用意した画像を元にDMデザインを制作。なんとか開店までに出来上がった。この日は久々に一日晴れの予報。ベランダへ出てみると排水溝のところに葉っぱや泥が詰まっていたので、ブラシで掃除して水を流す。たまに掃除しないとコンクリートに染みてきて雨漏りの原因になるらしい。

個展の詳細は以下。













齋藤祐平個展「その都度の呼び名で」
会場:Void(兵庫県加西市北条町北条142-9 3F)
会期:6/3(土)~24(土)(会期中金土日月曜のみオープン)、11~17時

Voidは展覧会、パフォーマンス、映画の上映など様々な企画に精力的に取り組んでいるギャラリーです。関西と中四国とのハブになっているような印象もあり…そんな場所で自分も展示できるのがうれしい。同じビルには世界中から一風変わった音楽を仕入れて販売しているTobira Recordというレコード屋さんも入ってます。

初日は古本市。僕は高松からfragrantの焼き菓子と茎の花も持っていきます。Voidは真向かいにイオンモールがある面白い立地なんですが、気になった人が立ち寄ってくれたらいいなと思っています。この日はTobiraさんでもインストアライブがあるそうですよ。

"New Kasai Book Mall”
古本、飲食物などの販売イベントを1階ガレージにて行います。
6/3(土)11~17時
古本:1003(神戸)、半月舎(彦根)、あまかわ文庫(姫路)、古本たかつか(津山)、YOMS(高松)
カレーと喫茶:喫茶Chimney(津山)
焼き菓子:fragrant(高松)
花:茎(高松)

また、その翌日には展覧会場にてライブイベントがあります。関連イベントというわけではないのですが、こちらもとても楽しみです。

6/4(日)16時半開場、17時開演
前売り2500円、当日3000円
出演:高橋幾郎、頭士奈生樹、ゑでぃまぁこん
DJ:田口史人
出店:YOMS、黒猫


開店。お客さんはそこそこ多く、店頭買取も3件。コトマスのリサさん来てくれて、外国人観光客が増えているという話。ヨーロッパからと思しきお客さんがFujimura Familyの写真集を買ってくれてうれしい。やはり外国からのお客さんは写真集やzineに反応する方が多いと感じる。夜になって大三君来て、こないだのルヌガンガでの「香川にモスクができるまで」トークの話など聞く。盛り上がったようで良かった。うちでももっと「香川に~」を売りたいところだ。

これから馬場君と飲みに行く。


2023年4月14日金曜日

ふらふら日記(2023年04月13~14日)

12日(水)夜

閉店後、本の発送をして早めに帰る。「吉野弘詩集」読んでダラダラと過ごし、結局12時前に寝てしまった。


13日(木)

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べて、シャワー浴びる。コーヒー飲みながら読書。宮脇さんとの打ち合わせに備え、自分の本棚から本を見繕う。外出。本の発送。ナルホドで絵の具を買う。公園に行き読書。「吉野弘詩集」続き。

「詩の中で思想を宣伝するのではなくて、思想が身につくことによって、それ以前には視野に入らなかった色々の現象が見えてくる。つまり経験にひろがりとふかさが出来てくる、それを詩として形成してゆく。(略)思想を思想として殊更プロパガンダの対象にすることはなくなるわけだ。」(p90)

開店。黄砂がきているようで、若干目やのどに痛みを感じる。以前からTwitterの個人アカウントのほうに読んだ本の気になった部分をハッシュタグつきで投稿していて、これは宮脇さんとのトークにも役立つのではと思い、Wordにコピペしてプリントアウトする。宮脇さん来て打ち合わせ。今回のテーマが「表現と本」とのことで、そこに突っ込んで話をしなければならないとあれこれ考えていだけど、宮脇さんはもっとざっくばらんに考えていたようだ。トークは石の民俗資料館にて4/30日曜日の昼12時から約1時間話す予定。その後品出しや発送準備、ひと箱の入れ替えなど、通常の作業を進める。休憩中に「吉野弘詩集」読み終える。

閉店後、アルバイト作業マニュアルの修正をやろうと思ったらひどい車酔いになったような謎の吐き気。気圧の変化か、自律神経的なものか。パソコンもスマホも見ていられない。作業部屋へ移動し少し横になる。起きて、キャンバスの続きをやって帰る。


14日(金)

朝9時に起きる。朝ごはんを食べ、シャワーを浴びてコーヒー。外出。黄砂で遠くの景色がかすんでいる。目が痛い。店に荷物を置いて、レターパックやアルバイト作業部屋用のごみ箱などを買いに行く。マニュアル修正作業やろうかとパソコンの前に座るが、またうまいこといかずすぐに開店間際になった。

開店。発送準備など進める。マニュアル修正作業がやっと完了し、アルバイトの人にも連絡する。他にも6月の個展に関する連絡などやる。この日は県外からの観光の方も多く、韓国からのお客さんが写真集を買ってくれたりした。雨降りの一日だったけれど売り上げは良かった。

今日はこれからアルバイト作業部屋にある本の整理。

2023年4月12日水曜日

マニュアル(2023年04月10~12日)

09日(日)夜

閉店後、本の出荷。店に戻り、宮地尚子「傷を愛せるか」読み終える。アルバイト業務の流れを見直す作業。以前作ったマニュアルの修正と加筆。あまり進まず、2割いくかいかないかくらいのところで終了。帰る途中に人懐こい猫と遭遇し、たくさん撫でて帰る。ホセ・ドノソ「夜のみだらな鳥」少し読んで、シャワー浴びて寝る。


10日(月)

朝9時に起きる。朝ごはんを食べて洗濯物をたたみ、出発。銀行でお金をおろし、年金をまとめて支払う。公園でスケッチブックに絵を描く。店に行って昨日の作業の続きをやろうとするが、全然進まず。

開店。この日は半空の岡田さん、些末事福田さん、飛田さんなど知人がけっこう来てくれた。品出しや発送準備もそこそこに、この日はアルバイト用のマニュアル作り。自分を甘やかしながら進めるので時間がかかった。閉店時間を少し過ぎたころになんとか完成。次はアルバイト作業の場所を整理/掃除して、実際に作業してもらい、果たしてこれでいけるのかを試していく。もう少しだ。1時間半ほど残業し、帳簿付けと発送準備。

閉店後、本の出荷。ルクスに行くが開いておらず、少しぶらぶらして、セブンイレブンでお酒とつまみを買い作業部屋へ。サントリーの缶ハイボールかなりおいしい。読書して、結局絵は描かずに帰る。


11日(火)

朝9時前に起きる。朝ごはんを食べて風呂。少し読書。最近ずっとまどにおかずを作ってもらっていたため、定休日の今日は久々に料理。粉吹き芋、味噌汁(小松菜、舞茸、もやし)作り、スーパーへ買い物に行き、さらに大根とレタスの青じそドレッシングサラダ、豚肉の辛みそ炒めを作る。午前中がほぼ炊事で終わったけどいい時間だった。

昼ご飯を食べ、外出。作業部屋に行って少しキャンバスを進める。

ポストを見ると、注文していた小内光さんの「愛かなんかのための初歩的なトレーニング#3」が届いていた。デザインは浅田農さん。自然光の下で読むのが良い気がして公園へ行く。「愛か~」は小内さんのテキストが印刷されたカード、ステッカー、ポスターのセット。見ているうちに公園のいろんなところに置いてみたくなり、草むらや木のうろ、ツタなどに置いて写真を撮る。公園は西日が差して暑い。

喫茶店に行く。アイスカフェオレを飲みながら、「夜のみだらな鳥たち」と「吉野弘詩集」(現代詩文庫)を交互に読む。自由な文章を読むと絵が描ける気がしてくる。絵が描ける状態のことを文章にもしてみたい。

作業部屋に戻って絵の続き。鉄砲光三郎のレコードを遅く再生して聞く。

店レジで少し作業。東京からイラストレーター/漫画家の石山さやかさんが来てくれる。去年秋に会ってから半年ぶりくらいか。昨日岡山で和田誠展を見てきたそうだ。まども合流し、raiさんでご飯を食べる。まどとしやさんの漫画話は横で聞いているだけでも興味深い。その後半空へ移動。スケッチの話になる。東京にいた頃、まどと石神井公園へスケッチに行ったことがある。自分はヒュヒュッと少ない線で枝や葉っぱをとらえて完成させ、一方のまどはじっくりと木の皮の質感までとらえようとがんばっていた。しやさんもどっちかというとまどタイプらしい。自分はどれだけ見た物とずれてたりデフォルメしようが「絵」として完成すれば良いと考えていて、まどやしやさんは「見た物」それ自体を描きたいと考えているのだろうか、という話になった。

最近よく猫を見かける場所へ3人で行ってみる。案の定、たくさんいた。しやさんと別れ、帰ってベッドに入るが、食べ過ぎたせいか胃が元気に動き回っていて、なかなか寝付けず。


12日(水)

朝8時前に起きる。外は雨。店でしやさんと落ち合い、香川県庁を見に行く。久々に中にも入った。その後さか枝で朝うどん。商店街を歩きくつわ堂へ。またここでもたくさん話す。ルヌガンガへ行き、自分は小島信夫「小説作法」を注文。

開店。雨にも関わらず店頭買取1件あり。ありがたい。しやさん本を買いに来てくれる。この日は発送準備のほか、もやもやしていたことを伝える作業(?)をした。やってよかったと思う。今月末から石の民俗資料館で始まる宮脇さんの展覧会の関連でトークをやる予定で、明日の午後少し打ち合わせをすることになった。うれしい通販の依頼が1件来る。

最近やるべきことがすぐに頭の中から消えてしまう。どうしたもんか。少し絵を進めようか、さっさと寝てしまうか迷っている。

2023年4月9日日曜日

美(2023年04月08~09日)

07日(金)夜

閉店後、本を出荷して作業部屋でキャンバスの続き。ルーツレコードで買った"An Evening with Ornette Coleman 1"聞く。一息ごとに読書。柳宗悦「南無阿弥陀仏」読み進める。12時前に作業を終え、ルクスでビール飲みながらまいちゃんと少し話して帰る。


08日(土)

朝8時に起きる。少し家事をやって、弁当を準備する。まどと近所にあるチェーンの喫茶店でモーニング。地元の老舗と比べると値段が高く感じる。「南無阿弥陀仏」読み終える。

八百屋でバナナを買い、ルヌガンガで大阿久佳乃「じたばたするもの」、青木淳悟「匿名芸術家」買う。作業部屋へ。以前は仕事中にチョコレートや缶コーヒーをよく飲み食いしていたが、砂糖やカフェインを控えるため最近は果物や飲むヨーグルトにしている。なんとなく感情の起伏がゆるやかになったような。キャンバス進める。緑系の色を塗って、他の色でつぶしていこうと考えていたが、するすると緑を活かしたまま絵が進んでいく。このまま完成となるだろうか。

開店。開店直後はお客さんが少なかったが徐々に増える。ネット出品していた本もそこそこ売れた。店頭買取2件。途中、6月個展に向け考えていたプランにどうも自信が持てなくなり、ナーバスになる。もっとしっかり練らなければ。

閉店後、本の出荷。スーパーに行ってみると処分価格で300円のカツオのタタキが75円になっており、2つ買う。その流れでビールも買う。作業部屋で、飲みながら宮地尚子「傷を愛せるか」読み始める。思っていたよりもエッセイ色が強い内容。

「傷を愛せるか」を読んでいたら、なんとなく今までお付き合いした年配のお客さん達のことを思い出した。子ども文庫など本に関する活動をされた経験があったり、自分の親よりも年上だけれど自分ととても小説や映画の趣味が近いお客さんもいる。皆さん70~80代。長生きしてほしい。店でお客さんに「絵も描いてまして、たまに展覧会もやってるんです」と言うと、後日、気を使って「齋藤さんは本当はアーティストなんですよ」とおっしゃってくれたりもするが、古本屋は単にご飯のためというわけでもなく、やりがいのある仕事だ。地味な仕事だけれどいろんな人の「真剣な気持ち」に触れることができる。美術ではないけど、美に関わる仕事ではある(そもそも美に関わらない仕事なんてない気もするが…詐欺とかは仕事とは言わないし)。なら別に、どう転んだって美術に回収されがちな絵画には構わず、古本屋に集中してたらいいんじゃないか?という疑問も湧いてくるけど、それでも毎日少しずつ絵は描いているので、自分に絵を描かせようとする「何か」はまた別に存在しているようだ。


09日(日)

朝9時に起きる。シャワー浴びて朝ごはん。まどがコーヒーをいれてくれる。なんだか最近何から何までやってもらっているような。スーパーや100均で買い物。ついでにルーツでレコード見る。見るともう買いたくなってしまうな。

この日はまどが前半に店番。以前お客さんからいただいたキャンバスを作業部屋のベランダへ運び、プラスチックの定規を使ってゴリゴリと油絵具をこそぎ落とす。下塗りしてあった絵具の色が現れてきて、なんだかいい感じになった。

公園で「傷を愛せるか」続き読む。「弱さを抱えたままの強さ」という章で、「ヴァルネラビリティ」という言葉が出てくる。これは「弱さ」「攻撃誘発性」と訳せるらしい。マチズモ優勢の社会では自分の中のヴァルネラビリティをひた隠しにして生きていかないといけない。美術の世界ですらそういうフシがあるのはなんだか息苦しいし、そうなったらそこは既に美しくもない。強さや弱さをつい見定めようとしてしまう、人間の中に潜んだ獣の視線をずらすようなことをしていかないといけない。

まどと店番交代。店頭買取1件。品出し、在庫整理進める。

最近体調不良もあって店のことにあまり力が入らなかったので、今日はこれから腰を入れてアルバイト業務の流れの見直し。

2023年4月7日金曜日

日帰り関西(2023年04月04~07日)

03日(月)

閉店後、平尾君と絵の撮影。撮影が終わってからもいろいろ音楽イベントのことなど話す。帰りyomsまで車で送ってもらった。家に帰って、翌日の準備を整え、シャワー浴びて寝る。


04日(火)

朝6時前に起きて、朝ごはんを食べて出発。関西へ向かう。電車内で小島信夫「弱い結婚」読み終え、柳宗悦「南無阿弥陀仏」読み始める。かなり久々の再読。電車での旅はじっくりと本が読めていい。途中姫路のあたりで30分ほど電車が遅れる。待ち合わせをずらしてもらう。

大阪に着き、谷町六丁目のお好み焼き屋でPulp/POLの田窪さんとVoidの伊藤さんと昼ご飯。いろんなことを話す。お酒は飲んでも飲まれるな…。その後POLへ移動し、3人でさらに話す。田窪さんと別れ、伊藤さんにblackbird booksさんまで車で連れて行ってもらう。以前から行きたいと思っていたので良かった。アート関連の本が充実している。内堀弘「石神井書林日録」、干刈あがた「黄色い髪」買う。伊藤さんはドナルド・ジャッドの大きな作品集を買っていた。

伊藤さんに新大阪駅まで送ってもらい、京都へ向かう。三条のDOMAへ。かなり久しぶりに来た。店内の壁には12年前くらいに店長のよりさんが買ってくれた自分の絵が変わらず飾られていてうれしい。短い時間の中でいろんな話をする。土屋未久さんの画集を買った。

歩いて、「わたつね」というそば屋さんでイラストレーター/写真家のqpさんとデザイナーの加瀬透君と3人でごはん。加瀬君にはyomsのショップバッグをデザインしてもらった関係でメールのやり取りはしていたけど、2人とも10年ぶりくらいに会った。わたつねを出て、六曜社でコーヒー。いろんな話をして、作品と言葉の関係のような話にもなり、今自分のやりたいことを説明しようとするが、いまいち的確な言葉が出ず。うーむ、昼間にビールを飲んだのも良くなかったか。

三宮からジャンボフェリーで帰る。時間があったら展覧会も見に行こうかなと思っていたけど、今回の旅はずっと知り合いとしゃべっていた。良い刺激になった。


05日(水)

フェリーの中で4時間弱寝て、家に帰ってまた3時間ほど寝る。自転車で高松駅前のチケットショップへ行き、18きっぷを返却。東京の友人から11日に高松へ行こうと思うとの連絡あり、おすすめのお店などを送る。

開店。ありがたい郵送買取の問い合わせメールが来る。見積もり、品出し、発送準備など。6月の個展の詳細を早く告知したいが、まだ少し時間がかかりそうだ。この日は天気が不安定で、気圧変化と疲れのせいか夜以降気分が悪くなる。閉店後店の2階で横になり、なんとか家に帰って寝た。


06日(木)

朝起きてシャワー。朝ごはんを食べて、コーヒー飲みながら「南無阿弥陀仏」続き。

「助からぬ者を助けるのが弥陀の誓いなのである。悪人が助かるのではなく、弥陀が助けるだけである。往生は弥陀の行為なので、悪行の結果ではない。救いは因果に依らない。救い自らの働きなのだ。」(p131)

自宅のWi-Fiの設定がなかなかうまくいかず、まどがストレスを抱えている。洗濯物干す。南珈琲へ。スケッチブック少し描いて読書。スーパーで買い物。

開店。この日も昨日と似たような作業を続ける。いつでも同じようなもんかもしれない。不安定な天気も続き、なんだか冷える気がして(しかし店の外では半袖姿の女の子が歩いている)夕方早めに閉店しようかと考えるが、飲むヨーグルトを飲んで休んだら少し落ち着き、なんとかなった。老眼が始まっているのか、最近スマホやパソコンを見続けていると気分が悪くなる時がある。

閉店、すぐに帰宅。あっためた豆乳にハチミツを入れて、飲みながらスタンリー・キューブリック「現金に体を張れ」見る。テンポが良く、各登場人物のキャラクターもはっきりしていて最高。早めに寝た。


07日(金)

朝8時頃に起きる。朝ごはん、そうじ、洗い物。最近料理はほとんどまどがやってくれていてとても助かる。コーヒー飲みながら読書。外出。銀行でお金をおろし、年金を払おうとするがキャッシュカードの入った財布を忘れたことに気が付く。

作業部屋でキャンバス続き。最近は緑系の色でまとまることが多い気がしたので、逆に最初に緑を塗っておいて他の色でつぶしていくことにする。でも実際は緑系の色でまとまることなんてそんなに無かったかもしれないし、他の色でつぶさないかもしれない。絵に関することであれば記憶も意志も、どの方向へ転がったっていい。どう狂いながら描いたって絵は絵でしかないけど、だからこそ良いということもある。

開店。強く降っていた雨はほどなく止んで、お客さんは思ったよりも多かった。品出しをどんどん進める。芸術関係や海外文学などまだ足りないコーナーはあるが、かなり補充できたのではないか。

体調も回復したので、今日はこれからキャンバスの続き。

2023年4月3日月曜日

お花見、店頭買取(2023年04月02~03日)

01日(土)夜

閉店後、作業部屋で24時頃までずっとキャンバス描く。合間に本を読み進め、森田真生「僕たちはどう生きるか」読み終える。絵はずっと続けてやっていると「次に何を置くべきか、足すべきか」の判断が速くなってくる。たまにしかやっていないと判断が鈍くなり、つるつるした何も引っ掛かりのない壁をよじ登っているようで苦しい。


02日(日)

朝8時に起きる。朝ごはん、コーヒー。家で過ごしやすくなって、喫茶店に行く回数も若干減りそう。

まどと栗林公園に行き、ぶらぶらして花見。桜の花は昨日今日あたりが一番の見ごろという感じで、人も多いが、大混雑というほどではない。ぬいぐるみを木に乗せたりして、写真を撮って遊ぶ。だんごも食べた。

スーパーでコピー用紙を買って、作業部屋で絵の続き。1枚完成。

開店。行楽日和の影響か、日曜の割にはお客さんが少ない。しかし割と早めの時間帯にたくさん購入されるお客さんが何人か来られ、売り上げ的にはひと安心。品出し、発送準備、アルバイト用の本の準備など進める。

閉店後、本を出荷してスーパーでお酒を買ってくる。宝チューハイの赤しそ割おいしい。坂本龍一が亡くなったとのニュースが入り、しばらくずっとスマホを見てしまう。自分はそれほど熱心なリスナーというわけではないけどやはりショックだ。小島信夫「弱い結婚」少し読み、キャンバスの下塗りを一回やって帰る。シャワー浴びて1時半頃寝た。


03日(月)

朝8時に起きる。朝ごはん。みかんも食べる。お弁当を用意して、最近歩いてすぐの場所にできたチェーンの喫茶店でまどとコーヒー。スケッチブックに絵を描き、少し読書。先に出て、郵便局で本を出荷、駅前のチケットショップで18きっぷ買う。作業部屋に行ってキャンバス下塗り2回目と、絵の梱包。

開店。この日は店頭買取がとても多く、5件。ジャンルも様々でありがたい。以前お売りいただいた分の振り込みも1件。佐賀県で「makijaku製作室」というお店をされている大島さんがご来店。古本の販売やzineイベントを行っているそう。九州はほとんど土地勘がないので、福岡や長崎との行き来も含めいろんなお話を伺った。

今日はこれから6月個展DMのための写真撮影。明日は関西へ行く。

2023年4月1日土曜日

流動的(2023年03月31日~04月01日)

30日(木)夜

閉店後、本を出荷してスーパーへ寄る。ビール飲みながら、ジャン=ピエール・メルヴィル「モラン神父」見る。ベルモンドの神父役が新鮮。「サムライ」や「仁義」とは全然違うけれど、ラストの鮮烈なキレはメルヴィルらしいなと感じた。


31日(金)

朝8時に起き、ごみ捨て、朝ごはん。まどが弁当を用意してくれていた。外出し、一人で南珈琲へ入る。近松秋江「黒髪 他二編」読み終える。作業部屋でキャンバスの続き。ルーツレコードで300円のラテンのレコード1枚買う。

開店。品出し進める。店頭買取2件。昨日見積もりを出した郵送買取の件も話がまとまった。途中、休憩気分で「江口寿史の爆発ディナーショー」するっと読み終える。アルバイトYさん来てくれて本の受け渡し。

閉店後、本の出荷。人としゃべりたくなってルクスへ行くと、ちょうど平尾君と堀金君がいて、いろんな話で盛り上がる。しばらくするとこないだ燦庫でDJを聞いた生物さんが来て、お話する。なんとなく高松に来てみたそう。生物さんは兵庫県加西市にあるVoid/Tobira RecordでもよくDJをされている。新潟県のご出身だそうで、そういう話もした。

帰ってシャワーを浴び、1時頃に寝た。この日あまり絵は進まなかったけれど、気分が少し紛れてよかった。ここ最近なんとなくつまらないのは、2~3月と東京行ったり飲み会が多かったりで遊びすぎたせいな気もする。


01日(土)

朝8時起き、まどと朝ごはん。まどは引っ越してから早起きになり、家事もいっそうテキパキとやるようになっている。自分も生活への意識を上げていかなければいけない。そうじ、食器洗い、洗濯物の片づけなど手伝う。まどのいれてくれたコーヒーを飲みながら、森田真生「僕たちはどう生きるか」読み始める。協生農法の話面白い。

弁当を用意して外出。作業部屋でキャンバスの続きをやる。うまくいっているような、そうでもないような。まだ手をつけていない大きめのキャンバスもあるので、やっていきたいところ。合間に少し読書。昨日買った300円のラテンレコード聞く。こういう別にレアでも強烈でもなんでもない感じのレコードが好きなのかもしれない。

fragrant.と茎に行く。かおりさんめぐさんといろいろ話し、クッキーと花を買う。二人には頼んでいることもあるので、その連絡も少し。

まどと店番を交代。発送準備、品出しなど進める。郵送買取の本が届いていたので、検品してご連絡し、振り込み。

香川から引っ越してしまおうかと一瞬思うが、他に住んでみたい街も特に思い浮かばないし、また一から店を始めるなんてあまりにも面倒くさい。店をやりながら常に流動的な存在でいられる方法はないものか。自分の居場所なんて最初から求めてもいないし、そもそも人間界に用事があって生まれてくる人間なんていない。世間が義務教育過程でこの世の中でお前は何かを(「世の中」に対して!)実現しなければいけないという強迫観念を植え付けているだけだ。

今日はこれから絵。大きめキャンバスに手を付ける。