2024年1月29日月曜日

個展、原稿(2024年01月27~29日)

26日(金)夜

3月の個展DMデータ作成作業をやりつつ、22時過ぎまで開ける。閉店後、本を出荷して店でお酒を飲む。友達に電話し、税理士関係の相談に乗ってもらう。『好きなことはやらずにはいられない 吉阪隆正との対話』読み終える。DMデザインも完成したので、SNSで個展の告知。

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齋藤祐平個展『膝がかゆい』
会場:千年一日珈琲焙煎所CAFE(茨城県つくば市天久保3丁目21-3 星谷ビル1F/G)
会期:2024年03月14日(木)~04月08日(月)(会期中火、水曜休み)
開場時間:11~18時

私は普段古書店を経営しながら絵を描き、発表している。
店は、お客さんとしゃべっていて「アートのことはよくわからないんですけど、齋藤さんて絵も描いてるじゃないですか」と言われた時に「僕もアートのことがよくわからないんですよ、よかったら一緒に考えませんか」と答えるきっかけを与えてくれる。
アーティストとしての振る舞いは、その人間が美に従事していることを保障しない。
しゃべっているうち、そのお客さんの中にあったアーティスト像を支える膝のあたりが崩れ始めて、私はやっと個人になる。

(photo of work: Daichi Hirao)

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結局絵の作業をやるまでは至らず、帰ってシャワー浴びて寝る。久しぶりにお酒を飲んだからか、吐き気で目が覚めた。どうも弱くなっているらしい。


27日(土)

朝8時に起きる。ご飯を食べてコーヒー、郡司ぺギオ幸夫『生きていることの科学』読み始める。お弁当を用意して外出。八百屋でみかんを買い、店で在庫整理作業。ここのところ毎日20~30分くらいやっていて、いい感じに進んでいる。

開店。品出し、発送準備進める。日が暮れた頃にDMデータを入稿。この日は昼間はお客さんが少なかったものの、夜になって増えた。昨日お預かりした本の分の支払いと、新たに店頭買取1件。

閉店後、ルクスでやっているDJイベントへ。来週末に燦庫で企画するマーケットイベントにも出てもらう小野君、ヤマハラさん、ワカバ君がDJをやっている。ワカバ君は元々ダンスをやっていた人で、友達のダンサーの人たちがずっと踊っていて見ていて楽しい。ヒップホップが軸にあるんだろうけど、コンテンポラリーな感じもあったり、狭い中でブレイキングもやっていて攻めていた。ちゃゆう君ともいろいろ話せてうれしかった。出て、本を出荷して帰る。ゆっくり風呂に入って寝た。


28日(日)

朝8時半に起きる。深く眠れて気分すっきり。朝ごはんを食べて少し読書。洗濯物たたむ。お弁当を用意して外出、途中チョコレートを買って店へ。在庫整理少しやり、絵の続き。途中の絵にマーカーで線を入れてみたらなんとなくいい感じになった。

開店。品出しをもりもりやっていく。昨日は週末にしてはお客さんが少なかったが、この日は多かった。品出しにも精が出る。ほか発送準備、2/4イベント用の掲示物作りなど。出店用の木箱をネットで注文する。店頭買取3件、うち1件は大きめの紙袋5袋ほどで後日お支払となる。5月に出店するイベントの詳細が届く。これは体力的にちょっとハードな出店になりそうだけど楽しみだ。

帳簿付けなどやり、22時前に閉店。本の出荷ついでにコンビニでアイスを買って食べる。その後、店のパソコンで週末のPaper Talkに出すためのフリーペーパー原稿作り。6つくらいテーマをしぼって書いた文章を載せることにする。Paper Talkやるのはかなり久しぶりだけど、印刷物はたくさん集まるだろうか。少ないとちょっと寂しい。24時過ぎまで作業して、原稿半分まで進める。


29日(月)

朝9時に起きる。まどと南でモーニング。滝口悠生『水平線』読み始める。500ページ弱ある長い作品だけど、先が楽しみ。スケッチブックにボールペンで絵を描き、1枚うまくいく。スーパーと八百屋で買い物。デコポンが出始めているがまだ高い。店に戻って少し在庫整理。

開店。品出しや発送準備、査定をやりつつ、会計事務所への問い合わせや昨日の原稿作業続きなど。原稿割とすぐ終わるかと思いきや、ネタが尽き始め(早い)難航する。この日は丁寧に棚を見てくれるお客さんが多かった印象。入るなり「はぁ~ここほんと好き」と言ってくれるお客さんもいて、泣いたろかという気分にもなった。夜に小野君が来てくれて、ついこないだPPUからリリースのあったTAMTAMという東京のバンドを一緒に聞いたりした。TAMTAMとても良い。小野君はシールを作りたがっている。

今日はこれから原稿を完成させて、キャンバスの続き。

2024年1月26日金曜日

右脳と左脳(2024年01月25~26日)

24日(水)

閉店間際、ジュノ君と、ジュノ君が最近始めたアトリエ兼ギャラリーspacecraftでの展覧会が26日から始まる衛藤さんが来店。いろいろお話する。衛藤さんは今回ずいぶん長い間香川に滞在されるようだ。

源泉徴収に関する調べものをするが、わからないことが多い。金曜午前中に持って行くと、修正が必要になった場合に翌週へ持ち越しになってしまう。できあがっている書類だけでも明日一度税務署へ持って行くことにした。

帰宅。個展のDMデザインを進めようと思っていたけど、あまりにも寒く、疲れも出ているのですぐに寝てしまった。


25日(木)

朝8時過ぎに起きる。これだけ寒いと、朝ごはんに味噌汁がつくありがたみを感じる。商工会に電話で問い合わせ。税理士への相談は商工会へ入会する必要があるけど、会計関係で職員が軽く相談に乗る程度であれば非会員でも対応してもらえるらしい。洗い物、お弁当の準備。まどがいれてくれたコーヒーを飲んで、ポンカンを食べる。コーヒー豆はトキワパーラーの吉田さんからいただいたもの。

外出。税務署へ行き、用意してきた書類を提出。二本線で修正した箇所が多く恥ずかしい。しかし無事に受け取ってもらえた。その後こちらの事情をお話して、諸々対応していただく。とりあえずやるべきことがはっきりして気持ちが楽になった。職員さんたちは皆さん優しい。公務員の給与が低いというニュースを最近よく聞くけれど、これはある程度いい給料をもらってなきゃやってられない仕事だなと思う。政治家の裏金問題は本当に腹が立つ。窓口業務をやっている人たちにもっとまわしてほしい。

まどに税務署でのいきさつをLINEで報告し、店へ。在庫整理作業少し進める。棚に出せそうな本がたくさん見つかった。

開店。発送準備、品出しなど進める。昨日やった厚生労働省のオンライン申請で修正の依頼がきており、再申請。花原史樹君がKADOKAWAから出す(めでたい)イラスト集を発注。夜は3月個展のDM原稿データ作成。いいところまで進んだ。一昨日くらいからやるべきことを箇条書きにして、やりおわったら線を引いて消すというのを始めてみたら、一息ついた時すぐ次やるべき作業に頭を切り替えられるようになった。誰でも思いつく工夫だけど、いざやってみるとやっぱりいい感じだ。

閉店後、本を出荷し、スーパーでロールケーキを買って帰る。まどとお茶を飲みながらケーキを食べ、洗い物。ゆっくり風呂。マリオ・バーヴァ『呪いの館』見る。荒涼とした田舎の風景や、色とりどりの照明で彩られたセットが美しい。ラスト近く、同じ部屋をループしたり螺旋階段を延々と降りるシーン良かった。ボールを持った不気味な少女が『世にも怪奇な物語』のフェリーニを思い出させるけど、そちらは『呪いの館』の翌年に公開されたようだ。


26日(金)

朝8時に起きる。お茶を飲んでお弁当の準備。まどと外出して南へ。『好きなことはやらずにはいられない 吉阪隆正との対話』読み進める。最近役所へ行ったり事務的な作業をすることが多く、そういう時は制作のことはあまり考えないようにしているけど、綿密な計画と協議を日々重ねているはずの建築家の本を読むと、かなり抽象的なことが書いてあったりする。青木淳は銀座のルイヴィトンのビルも手掛けながら、講談社文芸文庫でアンソロジーを編纂したりもする(この本に載っている青木淳自身の文章も面白い)。頭の中はどうなっているんだろう。

店に行き、在庫整理作業。ちょうど隙間の空いていた民俗学や日本古典文学、俳句などの棚に入れられそうな本が見つかる。その後作業部屋へ行き、久しぶりにキャンバスの続き。

開店。この日はほんの少し寒さがやわらいで、風も弱まった。少しゆっくりめに品出しや発送準備をする。店頭買取2件、うち1件は支払い後日となる。島田さんが丸亀でやる個展のDMを持ってきてくれた。小鉄君と音楽やお笑いの話。以前は自分もANNやJUNKなど聞いていたけど、最近はほとんど聞かなくなってしまったな。夜に3月個展DMのデータ作成。もう少しで完成しそう。

今日はこれから少しだけでも絵を描きたい。

2024年1月24日水曜日

役所へ(2023年01月23~24日)

22日(月)夜

3月個展用の文章を書き終え、発送準備や帳簿付けをして22時過ぎに閉店。1時間半ほど、アルバイト用の本の準備をやる。本を発送して帰宅。シャワー。正宗白鳥『懐疑と信仰』読み進めて寝る。

店は、お客さんといろいろしゃべってて「アートのことはよくわからないんですけど、齋藤さんて絵も描いてるじゃないですか…」と言われた時に「僕もアートのことがよくわからないんですよ…よかったら一緒に考えませんか…」と答えるきっかけを与えてくれる。


23日(火)

朝9時前に起きる。まどと外出し、高松市保健所へ行く。諸々申し込みと確認。南でモーニング。読書、スケッチブックにドローイング。

南を出て、税務署へ。書類を2種類書いて提出することに。書いていく中でわからないことが出てきたらまた電話して質問しようとなる。燦庫の『季節ごはん「わ」』で塩麹唐揚げ定食。かなりボリュームがある。

駿河屋とジュンク堂を見る。まど漫画を購入。コクアへ行き、税務署の書類作り。意外とすんなり書き上がるが、ひとつ気になった点があり、電話して確認。この確認にとても手間がかかった。合間に読書、『懐疑と信仰』読み終える。

きむらで肉や魚を買って作業部屋へ。夜、平尾君と個展DM用に絵を撮影してもらう約束をしていて、そのためにプチプチで梱包。その後、店のレジで源泉徴収の書類作成作業。金額を間違えて、二本線で何か所も修正してしまう。こんなんで大丈夫だろうか。受託商品のお金の振り込みをする。実家から電話、昨日発送した贈り物が無事届いたとのこと。

そうこうしているうちに約束の時間が迫り、待ち合わせ場所へと急ぐ。少し遅れてしまったが途中でホットレモンなど購入。平尾君といろいろ話しながら撮影。まどからLINEあり、思わぬ用事がひとつ増える。なかなか落ち着かない。

平尾君に店まで送ってもらう。バックヤードの片づけ、掃除などやり、ブログの更新。明日やるべき作業のリストアップ。

帰宅。ほうれん草のおひたしを作り、ひき肉、白菜、長ネギ、にんじんをオイスターソースで炒める。シャワー。『好きなことはやらずにはいられない 吉阪隆正との対話』ほんの少しだけ読んで、寝る。


24日(水)

朝8時に起きる。トーストとヨーグルトで朝ごはん。昨日まどからLINEで連絡のあった用事を済ませる。その後、厚生労働省のホームページからオンラインで諸々手続き。途中わからない点を保健所に電話して解決しつつ進めていき、完了。

外出。八百屋でみかんを購入し、郵便局でお金をおろして店へ。店入り口の看板やポスト、テント部分などを雑巾がけ。寒い。

開店。アルバイトMさん来てくれて作業。発送準備、均一本の補充、品出し、在庫整理進める。一昨日届いた花原史樹君の『ねんねんころころ』も棚に出す。SNSでずっと見てはいたけれど、やっぱり本になると大切に持っていたくなる。何か映画が見たくなり、晩ごはんを食べながらバスター・キートン『キートンの警官騒動』見る。1922年に撮影された、18分の作品。サイレントなのでレジにいながら見ることができる。ラストのはしごでシーソーをやるシーンはすごい迫力。ひとつ間違えば大惨事だ。夜になり、税務署へ提出する書類の準備。わからん。これでいいのだろうか?

今日はまだまだ書類準備。

2024年1月22日月曜日

いまいち日記(2024年01月20~22日)

19日(金)夜

閉店時間を過ぎても帳簿付け、発送準備、レジ金の確認などやっていたら22時をまわってしまった。経理関係の調べものをしようと思っていたけど、やめにする。本を発送して、コンビニでトリスハイボールのビターライム味を購入し、作業部屋で飲む。シロップ的な甘みが強く、自分はちょっと苦手かも。正宗白鳥『懐疑と信仰』読み始める。自序の、自分の書いてきたものをなんとも思っていないような、達観というか諦念がすごい。キャンバス続き。以前途中まで進めて放っていた小さなキャンバスを進め、完成。


20日(土)

朝8時に起きる。洗い物、お弁当の用意。まどと外出し、南でモーニング。レイ・オルデンバーグ『サードプレイス』続き読む。サードプレイスへの思索からイギリスのパブ、フランスのカフェなど個別の事例の検討に入り、読むスピードは若干速くなる。スケッチブックに2枚ほどボールペンで絵を描く。

ルヌガンガへ。注文していた岡崎武志さんの新刊『古本大全』を購入。その後作業部屋へ行き、キャンバスを少し進める。

開店。14時過ぎごろから雨が降り始める。店頭買取3箱ほど持ち込みあり、査定終えて価格了承とれる。ほか昨日お預かりした分の支払いが1件と、新たに店頭買取1件。韓国かららしき若い女性2人組や、ご家族連れなどいろんなお客さんが来た。夜におやつのカンデラの二人も来てくれた。

閉店。なんだか体調が悪く、スーパーで生姜湯の素やヨーグルトなどを買って帰る。あっためた豆乳に生姜湯の素、はちみつ、シナモンを入れて飲み、厚着してさっさとベッドに入る。3時間ほど寝て、汗をかいたらだいぶ気分が良くなった。最近こういう風邪かどうかも微妙な体調不良が多い。とりあえず回復したのは良かった。寂しい郊外の坂を歩き回る夢を見た。


21日(日)

朝9時半に起きる。結局11時間ほど寝た。朝ごはんを食べ、コーヒー飲んで『サードプレイス』続き。お弁当を用意して、スーパーで買い物をして店へ。

開店。品出しを進める。お預かりしていた分の支払いが1件、ほか店頭買取2件。やるべき作業はいろいろあるが、どういう順番でやっていけばいいか迷ってのんびりペースになってしまう。税務署に提出する書類を調べるがいまいちわからないところがあり、窓口で一度聞いてみるかとなった。

閉店後、本を出荷して帰宅。ゆっくり風呂に入り、『サードプレイス』読み終える。『男女とサードプレイス』の章は若干古さを感じ食い足りなかったが、もっと深く研究した本や論文はたくさんあるだろうからそっちを読めばいいかなと思った。


22日(月)

朝9時前に起きる。朝ごはんはトースト。ほかまどが作ってくれていたトマトスープとキウイヨーグルトも食べる。豪華な朝食。起きるのが遅くなってしまい、この日税務署はあきらめて実家への贈り物の準備をすることに。郵便局でお金をおろしてうどん屋でおみやげ用のうどんを購入。

開店。贈り物の箱詰め、品出し、均一本補充など。途中郵便局まで行き贈り物発送。甥へのお年玉も現金書留で送る。保健所から営業許可期限の件について連絡。食品衛生協会にも連絡をとったり、諸々確認。最近役所関係のことについて考えることが多い。この日は夕方から雨、頭が回らず小さなミスばかり。3月個展用の文章を考える。とりあえず書き上がった。

明日は税務署へ行く。あさってはアルバイトの人が来てくれるので、作業用の本も準備しておかないといけない。

2024年1月19日金曜日

経理(2024年01月18~19日)

17日(水)夜

閉店後、本の発送。ゆうパックをローソンで発送するついでにビールを買う。作業部屋で飲み、キャンバスの続き。一旦完成させた絵に手を加える。良くなったと思う。違うキャンバスにも色を塗る。こっちはどうなるだろう。


18日(木)

朝8時に起きる。朝ごはん食べつつエルンスト・ルビッチ『私の殺した男』見る。善意のすれ違いがあれよという間に状況をいっそう悲しいものにしてしまう。75分ほどの短い映画だけど簡潔で力強い内容だった。洗い物、そうじ。まどがコーヒーをいれてくれて、レイ・オルデンバーグ『サードプレイス』続き少し読む。

外出。商店街の無人古着屋に行き、ニットやスウェットを見るがあまりピンと来ず。店に行き、友人から紹介してもらった税理士さんに電話。今まで店の経理をほとんどまどにやってもらっていたのが、まどもマンガの仕事が忙しいので違う形に見直さないといけない。自分でがんばって経理をやるか、それとも税理士さんにお金を払ってお願いして浮いた時間を仕事に使うか、迷う。

開店。先日お預かりした段ボール5箱買取分の支払いと、ほか店頭買取が2件。均一本の補充、品出し、発送準備進める。午後から雨との予報で客足は望めないだろうと思っていたけど、意外とたくさんお客さんが来た。京都から、先日の大阪での個展のDMデザインでもお世話になったディナミシャイスケさんがやってくる。共通の知人はそこそこいるのでいろんな話。お土産に京都のお漬物をいただく。今日は松山まで行くそうだ。夜、受託商品関係の連絡少し。

閉店後、本の出荷。無人古着屋へ行き、パーカー購入。帰宅。まどといろいろ話す。お腹が減ってしまい、実家から送られてきたたくあんをおかずに少しごはんを食べる。風呂に入って『サードプレイス』続き少し読んで寝る。


19日(金)

朝9時に起きる。湿度が高いせいか妙に暖かく感じる。朝ごはんを食べて、税理士さんや国税局に電話をかけ疑問点などを諸々確認。毎日少しずつでももどかしい部分を解消していきたい。甥への年始プレゼントにプラレールを注文。お弁当を用意して外出。ドラッグストアでお菓子とお茶を買って店へ。

開店。店頭買取1件、お預かり1件。昨日届いた郵送買取の査定が完了し振り込み。この日は発送作業が少なく、ひたすら品出しを進めた。閉店近くに来られたお客さんがかなりの量を買ってくださり、ありがたかった。minamoのゆかちゃんが来てくれて、来月4日に開催する『休みの集い』のPaper Talk用にzineを作ろうと思っているとのこと。うれしい。自分はまだ何も手をつけていないけど、そろそろ原稿作らないとな。

今日はもう少し経理関係の調べものをして、それから絵をやる。

2024年1月17日水曜日

カセットコンロ(2024年01月16~17日)

15日(月)夜

閉店後、本の発送。作業部屋でビール飲みつつ、エルンスト・ユンガー『大理石の断崖の上で』続き読む。明らかにナチスを指していると思われる箇所が増えてきた。

「森の頭領は、たとえば初めに患者の病気を昂進させておいて、それから自分がたくらんでいる切開をほどこそうとする悪い医者に似ていた。」(p53-54)

キャンバスの続きをやって帰る。ゆっくり風呂に入って寝た。


16日(火)

朝8時頃に起きる。まどが買ってくれていたカセットコンロを使い、焼き網でパンを焼いてみる。フライパンで焼くよりもだいぶ速い。乗せたもの全体に熱が行き渡る良い焼き網。まどはマンガのほうがかなり忙しいようで、食べて早速作業に入っていた。自分は映画。岡本喜八「斬る」見る。すばらしくテンポが良い。時代劇だけど仲代達也の話し言葉だけがやけに現代風で、それが世間から浮いた感じの役柄とはまっていた。

まどと外出し、コクアに行きカフェオレ。読書進める。ハップさんは遠征帰りのタイミングだった。その後、yomsお隣のゲストハウスten to senの2回にできた『おやさい食堂shima』でお昼ごはん。ヴィーガン/ベジタリアン対応のメニューを出されている。今回はやさい春巻定食を注文、とても食べ応えがあった。番茶を飲みながらここでも少しだけ読書、『大理石』読み終える(長居してしまったかもしれない、すみません)。shimaさんを出るとちょうど安岐さんに遭遇した。

酒屋へ飲み物の買い出しに行き、作業部屋で絵の続き。MainlinerやKyussなど聞きながらやる。一旦完成させて結局展覧会に出さなかった絵、改良し再び完成。スーパーで買い物をして帰る。

夕ごはんはすき焼き。ここでもまどの買ってきたカセットコンロが役に立つ。ビール1本飲み、奥田亜紀子さんの『新装版 ぷらせぼくらぶ』と『心臓』を再読。どちらもけっこう嫌なことや悲惨なことが起こっていたりするけど、読後感がそれほど重くないのが不思議だ。奥田さんがSNSに投稿しているラフな漫画もとても好きなので、いつか冊子にまとめてほしい。


17日(水)

朝8時に起きる。迷惑YouTuberの迷惑行為を散々見たあとで、実はそのYouTuberが自分の友達の友達と知り、愕然とする…という嫌な夢を見た。8時間くらい寝たはずだけどあまり眠れた気がしない。食べ過ぎたかな。

朝ごはんを食べて、レイ・オルデンバーグ『サードプレイス』続き読む。合間に洗い物や洗濯。

「これまたフロイトに名言がある。「ユーモアは諦めではない。反抗である。ユーモアは自我の勝利だけでなく快感原則の勝利をも意味する。そして、この快感原則には、現実の厳しさに対抗して自らを貫徹する能力があるのだ。」」(p112)

まどと南へ行き、読書続き。その後シューレに行き、年始恒例の実家への贈り物をいろいろ買う。今年も生活雑貨と食べ物数種。たまには一点豪華主義で器とかもいいかもしれないと思ったりするが、結局例年通りになった。

開店。なんとなく気圧の谷間にあるような気分だなと思ったら、明日からしばらく雨の予報。週末の人出はどんなもんだろうか。夜に植松さん、大三君、平尾君と友達が立て続けに来てくれてうれしかった。

今日もこれから絵。

2024年1月15日月曜日

7周年(2024年01月14~15日)

13日(土)夜

閉店後、本の出荷。外はとても寒く、ビールのつまみにコンビニおでんを買う。店に戻る途中にまどと遭遇し、一緒に店で映画の話など。

まどは帰宅し、自分は作業部屋へ。レコードを聴きながら絵の続きをやる。一時は失敗かと思った絵が進めるうちに持ち直してくる時の喜びは大きい。1時近くまで粘り、とりあえず一旦完成というところで帰宅。絵がうまくいき始めるのはいいけど、家に帰るタイミングを見失ってしまうのが悩ましい。


14日(日)

まどはイオンシネマまで『窓ぎわのトットちゃん』を見に行くらしく、しかし朝9時前に開始の回しかないそうで、朝7時起床。自分もついでに同じタイミングで起きた。朝ごはんにドーナツ。

まどが出かけていき、自分は家で映画。コーヒーを飲みながら、清水宏『小原庄助さん』見る。1949年の作品だけれど、今見ても笑ってほがらかな気分になれる。洋裁教室の行われている部屋から渡り廊下、和室へと絵が切り替わっていくワンカットはすごい。

スーパーへ買い物に行き、料理。豚肉の生姜焼き、青菜のおひたし、もやしとニンジンのナムルを作る。お弁当を用意して外出。ルヌガンガで注文していた二コラ・ブリオー『関係性の美学』を購入。作業部屋で少し絵を進める。

開店。店頭買取1件、ほか段ボール5箱持ち込みがありこちらは後日支払いとなる。査定、品出し、均一本の補充、発送準備など進める。なんだか胃の調子が悪い。高校生らしき女の子が斎藤緑雨や室生犀星、草野心平、トルストイなどをまとめて買っていった。たまにこういうことがあると、絶対に店を続けようという気分になる。

この日はyomsの開業7周年記念日。開店当初に比べてだいぶ品揃えは充実している。お客さんのおかげだ。7年はあっという間だな…と軽く考えていたけれど、今日ふと「人生の6分の1、店をやっているのか」と気が付いて、そう考えるとなんだかすごいような気もする。今後は絵を描いている自分と店をやっている自分との境界線がどんどん曖昧になっていけばいいなと思う。具体的にどんな状態なのかははっきり言葉にできないけど、それが一番自分のやりたいことに近いはずだ。

閉店後、本の出荷。自販機でホットココアを買って作業部屋へ。キャンバスを張って、少し進める。あまり使わない赤を、水をたくさん含ませた筆でのばす。なんだか生々しい。帰宅。エルンスト・ユンガー「大理石の断崖の上で」読み始める。ドイツロマン派の系譜にあるようで寓話的要素も強く感じさせる、不思議な文章。


15日(月)

一度朝8時に起きたものの、二度寝してしまい結局9時に起きる。まどが新しく買った焼き網でパンを焼こうとするが、なかなかうまくいかず。朝ごはんを食べて、コーヒー飲んでユンガー続き読む。お弁当の準備。

まどの言い方で以前から気になる部分があり、つい機嫌が悪くなってしまう。自分としては本当に言われるたび嫌でたまらなかったけど、まどは別に悪気ない。こういう時、本当に自分は感情を伝えることが下手すぎる。こういう風に受け取ってしまう自分が悪いのか?と考え始めてすぐにわけがわからなくなってしまう。

外出。WAX GATE RECORDに22日のチラシを置いてもらう。開店。お客さんは少なめ、昨日お預かりした本の査定を進めていく。昨日まで琴平で展覧会をやっていた京都のはまぐちさくらこが来てくれて、久しぶりにいろいろ話す。気になっていた京都の古物屋さんがさくらこの家からすぐ近くの場所にあるようだ。夜にまさみさん林田さん、小鉄君来てくれて、チラシを渡したりもらったり。イベントが増えてきて楽しい。査定ひと段落して発送準備。

今日もこれから絵。次の展覧会も近づいてきている。

2024年1月13日土曜日

おしゃべりや連絡(2024年01月11~13日)

10日(水)夜

閉店後、2月イベントの詳細をまとめる作業、3月から始まる個展関連の連絡、東京の友人から来た通販依頼の発送準備などやる。終わって23時過ぎ。本を発送して帰宅。ハイボールを作って飲む。フローベール『三つの物語』読み終え、『町』読み始める。『町』は瀬戸夏子、平岡直子、服部真里子、望月裕二郎、土岐友浩、吉岡太朗の6名による短歌が無記名で掲載された歌集(2011年発行)。定型をかなり逸脱したものや、詞書の部分にエッセイのような文章やガートルード・スタイン、ドゥルーズなどからの引用が入っていたりして、全体の流れに抑揚を生んでいる。


11日(木)

朝8時に起きる。トーストを食べて、お弁当の用意。『町』読み終える。外出。ぱらいそとマンジャルにイベントのチラシを置いてもらう。レターパックや消耗品の買い足し。店に戻り、交番裏にある掲示板にイベントのチラシを貼る。

開店。この日もお客さんは少ない。発送準備、品出し、3月個展の連絡進める。千葉県の南方書局より、富澤大輔さんの写真集『遊回』届く。既刊の写真集『字』『平行写真』に続く3部作の最終作とのこと。函入り、B4判変形。これは充実した1冊だ。閉店間際に、2/22にルクスで企画するミャンマー音楽トークイベントの告知。今日村上さんからイベントのチラシも届いた。村上さんは年末にまたミャンマーへ行ってきたそうで、新しい情報が聞けそう。そして今回はミャンマーマンドリンによる古典音楽の演奏もある。楽しみだ。

「ミャンマー音楽の謎めいた世界へ 西日本ツアー2024」in香川
2/22(木)19時開場19時半開始
会場:電子音楽喫茶LUX(高松市常磐町1-7-19)
料金:1500円(要1ドリンクオーダー)
語り手:村上巨樹(音楽家)

閉店後、本を発送してルクスへ行きビール。まいちゃんに22日のチラシを渡し、客席やプロジェクターの設置などについて確認。

作業部屋で絵を描こうと思っていたけど、体が冷えて調子が悪くなってきたので早めに帰る。シャワーを浴びて早めに寝た。


12日(金)

朝8時に起きる。久しぶりにごはんと納豆の朝食。お弁当を用意してまどと外出、南へ行く。レイ・オルデンバーグ『サードプレイス』続き。

「広告は、そのイデオロギーと影響力において、インフォーマルな公共生活の敵である。広告は疎外を引き起こす。豊かな暮らしは個人が金で買えるもの、という確信を人びとに抱かせる。自分たちを平等とみなす共通の仲間意識があるところでは、広告のイデオロギーが、競争的獲得に置き換わる。」(p52)

南の階段へ22日のチラシを貼ってもらうようお願いする。100均に寄り、ルーツレコードにもチラシを置いていただく。作業部屋で以前描いた小さめの絵を選ぶ。東京の友達が「小さめの絵を購入したい」と言ってくれたのだけど、だいぶ返信が遅くなってしまった。申し訳ない。

開店。この日は水木曜よりもお客さんは多かった。発送準備、3月の個展の件のメール返信など進める。午前中に選んだ絵を撮影して友達に画像を送る。フィンランドから一時帰国中のヤマノイさんが来てくれて、北欧のアート事情など聞く。フィンランドは国土面積は日本とあまり変わらないらしいが人口は日本の4%(兵庫県ほど)だそう。自然災害がほとんどないらしい。ジュノ君来てくれて、久々にいろいろお話。ジュノ君は最近Spacecraftという自分のアトリエ兼ギャラリーを始めて、今度初めての企画展示を行うそうだ。夜に堀金君が来てくれて、2月イベントのチラシの余り分を少しもらう。

閉店後、本の発送。ルクスへ行き、4日イベントに使用するDJ機材について諸々確認。DJをやっている人が何をどう使っているのかについて、自分はほとんどわかっていなかったんだなと思い知る。小鉄君や大三君もいたのでそのままいろいろな話をした。大三君はよく笑っていていい感じだ。

帰ってスケッチブックにボールペンで少し絵を描く。なかなか忙しくて絵を描く時間が取れないけど、そういう時期なんだと思って割り切ろう。


13日(土)

朝9時に起きる。朝ごはんを食べてコーヒー、少し『サードプレイス』続き読む。お弁当を用意して外出。作業部屋で少し絵の続きをやる。

開店。今週の平日はずっとお客さん少なめだったけど、この日は多かった。北海道札幌市のお店『交信』より、フリーペーパー『今年〇〇だった△△』2023年版が届く。生物さん来てくれて、いろんな町の話。生物さんは普段は兵庫県の赤穂に住んでいて、いろんなところで積極的にDJやライブをやっている。田口さんから追加注文していた冊子が到着し、お金を振り込む。品出し、発送準備、受託商品や3月個展関連の連絡など。おやつのカンデラの矢野夫妻来てくれて、出店のことなど話す。飲食物の出店は持って行く量の見極めが難しそうだ。古本は飲食物に比べたら全然売れないが、売れなくても悪くならないだけ少し気は楽かも。

今日はこれからビールを1本飲んで、ゆっくり絵の続き。

2024年1月10日水曜日

次から次(2024年01月09~10日)

08日(月・祝)夜

閉店後、本の発送。ルクスに行って1杯飲む。まいちゃんとイベントのことを少し打ち合わせ。作業部屋に戻り、絵を描きつつレゲエのレコードを聴く。ガシガシした打ち込みの曲もいいな。大きい音で聴きたい。今になって、年末に行った神戸はどこもレコードが安かったな、やっぱり買っとけば良かったかな…と悔やむ。また行こう。キャンバスはもう少しで完成しそうだけど、なかなか決め手がつかめない。帰って風呂に入り、寝る。


09日(火)

朝8時に起きる。ごはんを炊くのを忘れていて、この日の朝ごはんはトースト。食べながらクロード・シャブロル『いとこ同志』を見る。全編にわたって、嫌な感じを増幅させるような演出が冴える。定休日の午前中からきついのを見てしまった。フローベール『三つの物語』少し読み進めて、スーパーで食料の買い出し。昼ご飯は野菜とわかめをたくさん乗せた塩ラーメン。

まどと外出。久しぶりに兵庫町の喫茶店クナウフさんへ行く。こないだ買取で入った短歌同人誌『率』の4号を読む。なんとなくお腹の調子が良くない。その後まどと別れてマッシュルームレコードへ。ビッグバンドアレンジのハワイアンと、ガレージパンクのコンピレーション盤を購入。

作業部屋へ。マッシュルームで買ったレコードを聴きながらキャンバスの続き。色数が増えてきて、思い切って違う感じの色を塗ってみたところ、大失敗。こりゃどうしたもんか。

まどと再び合流し、時宅で晩ごはん。いつもならビールを頼むけど、この日は寒いので焼酎のお湯割りにした。あったまる。『率』8号読み進める。徳島の森哲平さんやten to senの杉浦さんもいて、にぎやかな感じだ。森さんよく高松へ来ているらしい。ゴールデンタイム(商店街にあるサウナ)について話す。皆さんにイベントのチラシが渡せて良かった。

まどと再び別れ、tooniceへ行く。この日はYBO2やRuinsに参加されていた方を中心とした即興演奏のイベント。サンドマンがSNSでここ最近「ライブあるからよかったら来て!」とメッセージをくれていて、ほとんど店の営業時間とかぶっていて行けなかったけど、今回は定休日の火曜でようやく行くことができた。サンドマンは演奏ではなく司会をやっていた。企画側だったのだろうか?コーラを飲みながらゆっくりとライブを見た。

帰宅。『率』8号読み終える。自分が初めて瀬戸夏子さんの文章に触れたのは左右社からの『はつなつみずうみ分光器』(自分が歌集をいろいろ読んでみようと思うきっかけになった、素晴らしいアンソロジー)なので、短歌よりも批評が先だったということになる。歌集『かわいい海とかわいくない海 end.』の初読時は「これはなんだか難しいな」と思ってしまったけど、今はリズムも抒情もゴリゴリ嚙み砕きながら進んでいくような瀬戸さんの短歌にも魅力を感じる。『三つの物語』も少し読み進めた。


10日(水)

朝8時に起きる。この日もトースト。お弁当のおかずにワサビ菜と大根の胡麻マヨネーズ和えを作る。さらに豚生姜焼きを作ろうと玉ねぎを輪切りにすると、悪くなっていた。しょうがない、代わりににんじんを使うことにしよう…と炒め始めると、今度は生姜がないことに気づく。キャベツを加えて、みそ炒めにした。

外出。店でこないだ届いたテーブルの組み立て。Amazonで買った簡単なつくりのものだけれど、前に使っていたものよりはだいぶ良い感じ。

開店。この日は3連休後で天気もいまいちだったためかお客さんは少なかった。その分品出しや発送準備、ブログの更新などをじっくりと進める。受託商品の連絡も少し。

今日はこれから2月イベントの細かい部分を共有するための資料作り。そろそろ3月から茨城で始まる次の個展に向けても動かないといけない。

2024年1月8日月曜日

そわそわ日記(2024年01月07~08日)

06日(土)夜

閉店後、本を出荷して半空へ行きチラシを置いてもらう。帰宅。お茶を飲みながらミケランジェロ・アントニオーニ『太陽はひとりぼっち』見る。病み上がりの体にアントニオーニの白昼夢的な映像が沁みる。夜の公園で犬と戯れているだけで、なんでこんなに良いんだろうか。


07日(日)

朝9時に起きる。お弁当を用意してまどと南へ。レイ・オルデンバーグ『サードプレイス』読み始める。サードプレイスという言葉も一時期ほどさかんに使われなくなった気がするけど、原著は1989年の発行で、その流行からもかなり前になるようだ(タイトルは”The Great Good Place”)。しかし今読んでもとても面白い内容。

「サードプレイスでは、そこにいる人びと自身が娯楽の提供者だ。その娯楽を支える活動は会話であり、情熱的だったり呑気だったり、深刻だったり機知に富んでいたり、有益だったりくだらなかったりと、さまざまだ。そんなやりとりをしているうちに、顔見知りが人格をもち、人格が真の個性になる」(p25)

「サードプレイスの集団の「一員」になれるか否かは、ある特定の主題に「何の関心もない」人びとーーつまり自分と反りが合わない人びとーーと折り合いをつけられるかどうかにかかっている。」(p29)

開店。品出し、発送準備進める。アルバイトMさん来てくれて作業。たくさん出してくれて助かる。店頭買取1件。この日は良く来てくれるお客さんから県外からのお客さん、ちょっと入ってみようかなという感じの若い方、「買いに来ました」という気迫を感じるお客さんまで、いろんな人が来て楽しかった。

閉店後、本の発送。作業部屋で絵を描く。なかなかいい感じに進んでいる。帰って風呂。フローベール『三つの物語』少し読み進めて寝る。


08日(月・祝)

朝8時に起きる。朝ごはん、洗い物、お弁当の準備。コーヒーを飲んで、『三つの物語』続き少し読む。この日の午前中は家から徒歩5分のマンションにて出張買取。段ボール2箱半ほどお預かりして、台車で店まで運ぶ。&Premiumなどライフスタイル系の雑誌が中心。ありがとうございます。

少し早めに開店。午前中お預かりした本や雑誌の査定をしつつ、品出しや発送準備を進める。3連休最終日ということもあり、この日はお客さんが多かった。こずえちゃんファミリーやヒマさん夫妻、ちゃゆう君、jukkoさん、栗金商店の2人など友人知人もたくさん来て楽しい一日。ヒマさんにダメ元で「zineの在庫がもしあれば、買い切りで置きたいんですけども」と聞いてみると、快諾いただいた。うれしい。jukkoさんから新作マンガのzineいただく。堀金君と2月イベントの打ち合わせ。なんだかんだでもう開催まで1ヶ月を切っている。すぐに当日が迫ってきそうだ。

なんだかそわそわしてたらいつの間にか時間が過ぎてしまっていた。これから帳簿付けをして絵の続き。明日は少しゆっくりしたい。

2024年1月6日土曜日

徐々に(2024年01月03~06日)

02日(火)夜

発送準備、ブログ更新、帳簿付けなどやっていたら、始める前は「まあ4時間くらいかかるか…しょうがない」と思っていたのが結果6時間半かかった。普通に店を開けるのとほとんど変わらない。しかしこの日のうちにやっておかなかったら明日以降にしわ寄せがくる。

本の発送。作業部屋でレコードを聴きながらビール飲む。いい感じだ。キャンバスの続き。2枚同時進行、手数は少ないながらも進んでいる実感あり。

つい遅くなって1時頃に帰宅。地震や飛行機事故などのニュースが相次ぎ、心がざわついてなかなか眠れず。


03日(水)

8時半に起床。朝ごはんを食べて、シャワーを浴びて料理。親子丼、粉吹き芋、ピーマンとにんじんのおかか和えを作る。お弁当を用意して外出。銀行にお金を入れる。宮脇で本を探すが、目当てのは在庫がないようだ。公園で本を読んでいられそうなくらいあったかい。

店の常連さんからお電話をいただく。奥さんが石川県出身で、もしや…と心配していたが元旦は香川におられたようだ。本当に良かった。

開店。発送準備、品出し、均一本の補充を進める。31日も2日も作業したのでゆっくりペース。夕方から雨が降り始めるが、気圧の谷間のような天気の割にお客さんは少なくはなかった。埼玉県からというお客さんも来られ、「高松いいところですね」と言っていただきうれしくなる。閉店間際、中原昌也「人生は驚きに満ちている」に収録された古井由吉との対談を読む。古井由吉が、漱石がラジオのことを書いた箇所はあったかと気になりラジオ放送の始まった年を調べたことがある、と言っている。現在との音環境の違いと小説との関連について。

閉店後、キャンバスの続き。1枚完成する。縦向きにしても横向きにしてもいけるなと思い(私はキャンバスをくるくる回転させて絵の向きを変えながら描くことが多いです)、迷って結局「どちらの向きでも良い」ということにした。帰ってルイス・ブニュエル「哀しみのトリスターナ」見る。鐘楼の生首やラストの切れ味が良いけど、「忘れられた人々」や「昼顔」のほうが強烈か。カトリーヌ・ドヌーヴ美しい。


04日(木)

朝8時に起きる。お弁当を用意し洗濯機をまわして、まどと外出。南珈琲へ行く。店員さんと新年のご挨拶をして、階段に2月イベントのチラシを貼ってもらうようお願いする。榮久庵憲司「道具考」読み始める。インダストリアルデザインについてというよりもほとんど思想書な内容。出て、ルヌガンガへ行く。最近風邪が流行っているようだ。エトセトラブックスから最近出版されたホームレスの女性の手記をまとめた本「小山さんのこと」購入し、二コラ・ブリオー「関係性の美学」を注文する。まどと別れて、ルーツレコードの新春セールへ。カルメン・ミランダ、竹村延和、TUFF GONGのコンピレーション盤の3枚、20%オフで3000円ほど。開店時間のギリギリまで粘った。

開店。店頭買取2件、絵本や雑誌、フェミニズム/男性学関連など。ありがたい。この日はネジマキネコさんや馬場君、帰省中のただひファミリー、しゅう君など来てくれて、新年の挨拶をたくさんした。馬場君がedition nordの方から聞いたという若い人のzineの捉え方?の話が面白かった。最近買ったCDを聞きながら品出し、均一本の補充、発送準備など。2月イベント関連の連絡やチラシの発送もやる。Voidで買ったind_frisさんのライブ音源CDがとてもいい。この日は昨日ゆっくり作業したのに比べるとだいぶ忙しかった。

閉店後に本を出荷し、チラシを置いてもらいがてら半空へ。到着すると満席で入れず。チラシだけでも置いてもらおうとカバンを開けると、なんと店に忘れてしまっていて、結局すぐに出た。暖さんは優しく対応してくれたけどなんとも申し訳ない。

ビールを飲みつつ、「道具考」読み終える。作業部屋で、午前中買った竹村延和のレコードを聴く。プレイヤーはポータブルのものだけれど、少しこもったような音でエレクトロニカとか聴くのもなんだか良い感じだ。新しいキャンバスに手を付ける。ストーブのすぐ前で、水をたくさん含ませた筆を使って色を広げてみた。


05日(金)

朝9時に起きる。よく寝たな。朝ごはんを食べながらジャン=リュック・ゴダール「メイド・イン・USA」見る。色彩のコントラストが楽しい。しかし年末に2023年に見た映画を振り返ってみて改めて思ったけど、自分は定番みたいな映画もたいして見てないな。これから見ていく楽しさがあるからいいか。

お弁当を用意して外出。WAX GATE RECORDとルヌガンガに2月イベントのチラシを置いてもらう。八百屋で野菜やみかん、ドラッグストアでマスクを買う。インフルエンザにかかったら1週間くらい何もできなくなるから怖い。

開店。品出し、発送準備など。夜になってからどうも体調がすぐれず、30分ほど早く閉めて帰る。熱を測ると36.8℃、なんとも微妙な感じ。体がだるい。風呂に入って、ヨーグルトを食べてすぐに寝た。本を結束したり、段ボール箱に入れた荷物を運んだりする夢を見た。


06日(土)

朝8時半に起き、ご飯を食べてまた寝る。体はだるいが平熱にまで下がったので、店を開けることに。スーパーでみかんなどいろいろ買う。

開店。休みつつ少しずつ品出しや発送準備など。店頭買取1件。日が暮れた頃から雨が降り出す。明日からかなり気温も下がるようだ。体調徐々に回復し、だるさも軽減。品出しのスピードも上がっていく。

今日も早めに家に帰る。

2024年1月2日火曜日

二足のわらじ(2023年12月28日~2024年01月02日)

27日(水)夜

帳簿付けやブログなどやっていたら22時半。この日はルクスでもイベントをやっていたけど寄れず。帰って早めに寝た。


28日(木)

朝6時過ぎに起きる。軽く朝ごはんを食べて出発。高松駅から電車に乗り坂出まで向かう。カフカ全集6「日記」続き読む。坂出駅、朝早いが部活動らしき高校生がたくさんいる。栗金商店の2人と、DJのワカバ君と合流して兵庫県加西市へと向かう。道中いろんな話。みきちゃんも個展をやろうと考えているとのこと。4人で話していたらすぐ加西に着いた。1人で高速を運転するのとは体感時間が全然違うなと思う。

この日はVoidとTobira Recordsで年末恒例のイベント"deep relax"。今回で最後になるそうだ。ライブを行う堀金君はリハで、みきちゃんとワカバ君と3人で近くの食堂でランチ。今年は3人でゆっくりと話す機会が多かったなと思い出す。イベントはいろんなライブやDJ、出店などがありとても面白かった。1729(威力)さんのDJが、「一体どんな音源なんだろう」という曲ばかりかけていて特に印象に残る。気持ちはどこかずっと緊張していたけど、香川のみんながしゃべっているところに行くと和らいだ。カレーもおいしかった。

1人18きっぷで帰る。北条鉄道に初めて乗った。見知らぬ土地を走る電車に運ばれながら読むカフカの日記はとてもいい。終盤、何度かにわたって「自分にある程度の人気(女性からの人気を含む)があることは否定できない。が、しかし…」というようなことを書いていて笑いそうになってしまう。どう転んでも悩み続けてそうだ。途中、加古川駅でおみやげのようかんを買った。カフカ日記読み終え、「石川啄木歌文集」読み始める。


29日(金)

朝、チケットショップに18きっぷの返却。この日は2023年の最終営業日で、お客さんが多かった。ネットに出品していた商品もけっこう売れる。カレンダーの梱包なども進め、ひたすら品出し。2023年の最終入荷お知らせは丹下健三関連。

2月4日に、栗金商店と共同で燦庫にて行うマーケットイベントの告知をする。セカンドハンドの商品いろいろと飲食が少し。yomsで開催していた自作印刷物交換会Paper Talkもイベント内イベントとして久しぶりに開催。楽しみだ。

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a holiday market
「休みの集い」

高松の商店街に店舗を持つ、古着屋「栗金商店」と古書店「yoms」が、香川県内外のセカンドハンド商品を扱う個人店や飲食店とともに1日限りのイベントを行います。それぞれの特色が光る品揃えと、DJによる選曲をお楽しみください。当日はzineやフリーペーパーの交換会も行います。ゆるやかに、思い思いの楽しみ方で過ごしていただければ幸いです。

開催日時:2024/2/4(sun) 12〜19時
会場:燦庫(高松市亀井町8-8-2F)
入場料:500円+ワンドリンクオーダー(先着50名にはオリジナル缶バッジ付き)

【出店】
food…numar、おやつのカンデラ
古着…FOOL、栗金商店
古本…古本たかつか(from岡山)、yoms
古道具…R.a.k.u.e.N(from福岡)
中古レコード…ルーツレコード
似顔絵…kurimoto miki

【DJ】
BOIL MAN、Lilyard、ymhr、_shu、Pheme、daizo、Masami Takashima and more…

イベント中、自作印刷物交換会”Paper Talk”を同時開催。ご自身で製作したzineやフリーペーパーを適当な部数(30部前後が目安)お持ちください。

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30日(土)

この日は神戸~大阪へ。向かう途中で「石川啄木歌文集」、先日通販した映画zine「ORGASM」のVol.6と7を読み終える。

11時過ぎに三ノ宮でサンリンシャの蓮井さんと待ち合わせて、元町までしゃべりながら歩き、「ポエム」という喫茶店でごはん。蓮井さんはドライカレー、自分はナポリタン。ポエムはつげ忠男や佐々木マキ、楳図かずおなどの漫画がたくさんある純喫茶で、なんだか懐かしい気持ちになった。

その後2人でレコード屋さん(りずむぼっくす、ハックルベリー、KANKO、汎芽舎)と古本屋さん(ちんき堂、1003)をまわる。レコードも古本も安い。1003は新しい店舗になってから初めて行った。ややひっそりした通りにあるビルの5階、しかしお客さんがたくさんいてさすが。奥村さんに「今年はお世話になりました」と挨拶できて良かった。戦前録音のビッグバンドジャズや、植草甚一、松本零士などを買った。

大阪へ移動し、ユニオンに寄ってから南森町へ行く。事前に調べておいた店が実際に見てみたらピンと来ず、パスして安い串カツ屋へ。殿山泰司「JAMJAM日記」を読む。

雲州堂でゑでぃまあこんと頭士奈生樹さんとMahel Sharal Hash Bazのライブを見た。オボコさんや戸田さんがいた。ライブとても良かった。ザワザワしている中、ゑでぃさんと冬里さんになんとか感想を伝えて、去る。熱心な外国の冬里さんファンが、シェシズのLPなどにサインをもらっていた。

福島へ移動、Essential Storeへ初めて行く。この日は深夜3時までの特別営業。私設美術館のような洗練された空間に圧倒された。ちょうど店長の田上さんもいらっしゃり、「四三館でお会いした者です」と話しかける。ビールやお茶をいただきつつ、いろいろお話。ロマンのあるスケールの大きな話をいろいろ聞いた。スタッフの若い男性が「yoms知ってます」と言ってくださり、嬉しい気持ちになる。バッジを購入。

いろんなことを考えながら帰った。


31日(日)

朝10時ごろに起きて、モチと昨日買ったようかんなど食べる。昼ごはんは鮭とほうれん草のパスタ。

発送などたまっているので店へ。カレンダーの梱包含め、発送準備。ついでに均一棚も広げて通常と変わらず開店していると、お客さんがなんだかんだ来てくださり、それなりの売り上げになった。「前々から行きたいと思っていて、大晦日だから開いてないだろうと思っていたんですけど、行けてうれしかったです」と言ってくださる方もいて、こちらもうれしい気持ちになった。18時前に郵便局の集荷がやってくる。カレンダーをまとめて発送。

途中で時宅のモモさんとすれ違って年末の挨拶など交わしつつ帰宅し、フライパンですき焼きを作る。ビールを飲みながらリドリー・スコット「ブレードランナー」見る。まどの副音声解説つき。言われてみると、確かにさっと見ただけでは気が付かないような設定が多い。日付が変わるくらいのタイミングで早めに寝てしまった。


01日(月)

朝8時頃に起きる。モチを焼き、かまぼこや伊達巻きも食べる。スマホから「春の海」をかけてみるが不評。

岩瀬尾八幡へと歩く。空気が乾燥して寒いが、陽の光は暖かい。到着するとまあまあ混雑していて、結局出店のポテトやフランクフルト、ハンバーグ(くじははずれた)などを食べる。グレコで休憩、「JAMJAM日記」続き読む。ジェンダー観のきつさにはゲッとなってしまうけど面白い。フリージャズのライブに頻繁に足を運んでいる。先日のレコード寄席で田口さんがかけていた、沖至の演奏をバックに吉増剛造が詩を朗読している「幻想ノート」のことも出てきた。観光通り沿いの神社でお参り、おみくじも引く。大吉。「商売」の欄は「ひそかにすれば吉」とのこと。あんまりはしゃいだら良くないらしい。

帰宅。昼ごはんは昨日のすき焼きの余りを乗せたそば。作業部屋で絵をやろうと思っていたけど、年末の疲れが出ているのか体調あまり良くなく、家で読書。「ORGASM」Vol.8~10読み終える。海外でのソフト発売状況などにも触れられていて、まったく知らない映画でも想像が膨らんで楽しい。

少し部屋がゆらゆら揺れたと思ったら、石川県で大きな地震。新潟も震度5。家族に連絡を取るとそれほど被害はないようだったけど、東日本大震災の時よりも揺れは大きかったとのこと。SNSを見ると、北陸に住んでいる/実家のある友人知人もとりあえずは無事の様子。しかしこの寒い時期の、よりによって元旦に大変なことになってしまった。

夕ごはんは麻婆豆腐、ほうれん草としいたけの味噌汁、かぼちゃの素焼き。たくさん食べる。ビールを飲みながら小津安二郎「東京暮色」見る。原節子のこわばった表情の緊張感がすごい。悲しい話だ。この日も早めに寝た。


02日(火)

朝8時に起きる。この日もモチ。ほか味噌汁と伊達巻き。昨日ゆっくり休んでたくさん食べて、体力は回復した。コーヒー飲んで少し読書、それと源泉徴収のことについて調べる。今度国税局に電話してみるか。余っている野菜をいろいろ入れたカレーを作る。昼ごはん。

外出。KOKUAに行き、ハップさんへ挨拶。2月のイベントのチラシも置いてもらう。「JAMJAM日記」読み終える。まどと別れて自分は店へ行き、作業。またついでに開けているとお客さんがいらっしゃった。均一本がよく売れる。ネットで売れた本とカレンダーの発送準備、ブログの更新。あっと言う間に6時間が過ぎてしまった。これじゃ普通に店を開けて作業しているのとあまり変わらないが、まあ売っていかないと仕方がない。仕事があるのはありがたいことだ。

~ ~ ~

今年は絵だけでなく店のこともたくさん考えようかと思う。もうそろそろ開業から丸7年、移転から丸5年経つけれど、まだまだ改良できることはありそうだ。主力(古本)以外のジャンルの商品の取り扱いをどうしていくか、店舗以外の販売方法の開拓、未知の顧客(特に西讃や徳島方面)への宣伝などなど…。

古本を商うのは絵を発表/販売していくよりも生業として前向きになれるし、いろんな人に会えて、ロマンもドラマもある。絵の制作は自分の中の抽象的、生理的な部分を形にしている感じ。二足のわらじを履くのが自分にとっては健康的でいられるようだ。

店のことを考えるうち、絵にもそれが侵食してくるような気もしている。展覧会とポップアップの違い、ギャラリーでなく小売店で展覧会を行う場合の「商品」と「作品」、展覧会目当てで来る人とそうでない人が混在する面白さ…などなど。美術として成立するかという以前に、「あの空間/時間/関係性って、良かった/不思議だったよな…なんでだろう」と記憶に残った瞬間について深く考えて、その時々の答えにできるだけ近づくことが大事だ。それを重ねていけばジャンル問わずいろんなところに行けるだろう。

どれだけ動けるかわからないけど、もっといろんなお店に行って、いろんな空間や人の流れや商いに触れていきたい。