2022年12月28日水曜日

年末ひとがんばり(2022年12月23~27日)

22日(木)

閉店後、増村保造「青空娘」見る。ひどい父親だなあと思っていたら、最後にしっかり痛い目にあって改心していた。シャワーを浴び、小島信夫「菅野満子の手紙」読み終えて1時前に寝る。

「ここで白状いたしますが、くしくも小説『菅野満子の手紙』の中に、しばらく以前の号に私らしき人物が登場いたしました。Sさんという編集長と長話をするところがありますが、あの女のモデルはこの私なのです。私はSさんに名をきかれT・Hとだけ名乗って逃げました。あのところは、それこそぜんたいとしてはフィクションであることは、あなたもお分りと存じます。フィクションは、この小説『菅野満子の手紙』のあの部分にあるだけではないことは、あなたは先刻御承知のことでありましょう。」(p560)


23日(金)

朝8時頃に起きる。ゴミ捨て、余っていたおかずで朝ごはん。まどと話して27日火曜にドライブ行こうとなり、レンタカーを予約。

外出。本を出荷し、歩いて図書館へ。こないだ宮脇さんが「『イージー・ライダー』初めて見たけど面白かったよ」と言っていたので、自分もDVDコーナーから借りる。年末年始も見たい映画がたくさんある。スーパーと八百屋で買い物して帰る。

昨日スケッチブックに描いた、全然うまくいかなかった絵が気になる。うまくいかなかった絵の線を拾い集めるようにキャンバスに写していったら面白くなるだろうか。

開店。発送準備など進める。昨日お預かりした本の査定を進めようとしたところで、買取依頼のご連絡が2件。結果、この日は昨日分の3箱の査定が完了しお支払いしたものの、15箱分ほどの新たな買取がやってきた。他店頭買取も1件。年末を感じる。店内本でごちゃごちゃとしていたが、店舗ネットともに売り上げは悪くなかった。来年2月に吉祥寺・百年さんにて行う個展のDM届く。閉店後、本を出荷してスーパーでコーヒーと大福を買う。残業開始。査定や在庫整理を進め、24時半ごろまでやる。明日は昼過ぎにバイトの人が来てくれるので、その時渡すための本の準備もしないといけない。これは明日の午前中にやろう。

さっとシャワーを浴びて寝る。


24日(土)

朝7時半頃に起きる。軽くストレッチをして朝ごはん。コンビニで本を発送し、ケーキを買う。喫茶店に行こうか迷って、結局店で仕事を始める。まだ9時半。ネットで売れた本の梱包をしてまた発送に行き、昨日お預かりした本の整理。途中ルヌガンガで休憩。ミルクティー飲み、斎藤潤一郎「武蔵野」、千種創一「砂丘律」購入。店に戻って本の整理続き。結局開店までに全ては片付かず。

開店。友人さんや常連さんが代わる代わる来られ、楽しい一日。男女でのご来店も多い。バイトのYさん来て本の受け渡し。本の整理ひと段落つく。品出し、発送準備、査定進める。いい本が入ってきているのに延々査定ばかりやっていてなかなか出せないのがもどかしい。ネットで購入した吉田喜重「さらば夏の光」DVD届く。少しずつ集めていきたいところ。ちょうどTさん来られたので、吉田喜重やブレッソンの話などをする。

この日は22時半まで残業。ルクスへ個展のDMを置いてもらいに行く。風呂に入り、キャンバス少し進めて寝る。


25日(日)

朝起きて、昨日買ったケーキを食べる。喫茶店に行き、ポール・ヴァレリー「ドガ・ダンス・デッサン」続き読む。スケッチブックに絵を描く。レターパックを買い、三越でハムを買って帰る。

開店。この日は疲れがたまって動きが悪かった。方々へ連絡をとり、来年2月の個展DMを発送。皆さん快諾してくれてありがたい。

定時で終了、スーパーでヨーグルトを買って食べる。少し落ち着く。調子が良ければハムをつまみに飲もうと思っていたけど、すぐにベッドに入って寝た。


26日(月)

朝8時頃に起きる。体調少し回復。朝ごはんを食べ、査定の続きをやる。少しだけキャンバスも進めた。

開店。この日は年内の最終営業日。しかしそれほどお客さんは多くなかった。お客さんが増えるのは28~30日あたりの年内の仕事が終わるあたりなのかもしれないが、まあいいか。店頭買取が5件、うち1件は段ボール4箱で後日の連絡。以前お預かりした分の支払いが1件。査定をどんどん進める。残業して先日お預かりした分1件終了。

風呂に入り、少し本を読んで寝る。体力のなさを実感。


27日(火)

朝8時前に起きる。まどがゴミ捨てをやってくれた。南珈琲でモーニング。「ドガ」読み終える。解説を読むと、昨今よく言われているネガティブケイパビリティ的なところもある気がした。

「見慣れないものを理解できる形にし、言葉の型にはめこむことで、ひとは通常の状態に戻ってゆく。しかし、その手前に広がっている状態、言葉によって了解できない事物の不定形な、不気味な状態に、できるかぎりとどまっていることを、ヴァレリーは思考の本質的な営みと考えていた。」(p291、解説)

レンタカーを借りてドライブ。車の中は陽が差してあったかい。高松町、JR屋島駅から近いところにある「ルヴァン」というお店でパンを買って食べる。どれもおいしくて安い。その後、ぱらいそが火曜営業していたので行ってみる。みかんの入ったショコラロールはスポンジがもちもちしていておいしかった。この日は他にも何箇所か行く予定だったけど、結局疲れてしまいやめにした。タリーズで読書。「香山哲のプロジェクト発酵記」読み終える。香山さんの、自分の感覚を整理しやわらかく世の中へ差し出す手際にはいつも脱帽させられる。TSUTAYAでDVDを借り、車を返し、「まほろば」で夕ご飯。まほろばは以前「しるの店おふくろ」だったお店。汁の種類が少なくなっていたけど、豚汁も肉じゃがもはまち刺も全部おいしかった。この日は結局ずっと飲み食いしていた。

家に帰り、デニス・ホッパー「イージー・ライダー」見る。想像していたのと違い、ストーリーはほぼなく、呆気にとられるようなラスト。新潮美術文庫「ターナー」読み終え、寝る。

2022年12月22日木曜日

レコ寄席(2022年12月18~22日)

17日(土)夜

1時間残業。melobarでやっているDJイベントに行こうと思っていたがやめにする。フェデリコ・フェリーニ「青春群像」見る。ドラマチックな物語の芯の部分とは直接関係のない、なんでもないような男達の戯れのシーンがいい。新品のキャンバスを作業スペースに持ってくるが、特に手をつけることなくこの日は寝た。


18日(日)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べる。作り置きのおかずがけっこうな量余っていて、まどが鮭を焼くだけでこの日の料理は終了。

まどから以前買ったiPadの設定をやる(といってもほとんどまどが作業をやってくれた)。Procreate(描画アプリ)は以前に購入済みだった。ダウンロードの合間に南珈琲へ。小島信夫「菅野満子の手紙」読み進める。300ページあたりまで来た。今年中に読み終わりそうだ。家に帰ってiPadで絵を描いてみる。使いこなせたら面白そうだ。

開店。品出し、発送準備進める。ここ10日間くらいは急に寒くなった影響かお客さんが少なかったが、この日は多かった。先日本を持ち込んでいただいたお客様に支払。藤谷さん久しぶりに来てくれる。栗林公園は外国人観光客が増えているとのこと。ippenさんも来てくれて少し話す。この日はM-1決勝、NHK大河ドラマ最終回、ワールドカップ決勝などたくさんイベントがあり、SNSがにぎわっていた。

閉店後、なんとなく人と話したくなりルクスに行くが、まいちゃんに適当に話してたらいつの間にか前来た時と同じ話をしていて、帰る。家でお酒を呑み、まどが買っていた板海苔を何枚かそのままバリバリ食べる。キャンバスに、水をたくさん含ませた筆で色を広げる。シャワー浴びて寝る。とても寒く、首や肩のあたりが冷えてしまいなかなか寝付けなかった。


19日(月)

朝8時半に起きる。眠りが浅かったためか頭がぼーっとする。朝ごはんを食べて、料理。白菜とひき肉のうま煮(にんじんやネギ、椎茸も入れる)、卵焼きを作る。郵便局で本を発送し、八百屋で買い物。帰って絵を進める。少し読書。

開店。この日はネット出品していた高めの本がなぜかよく売れ、店のほうでも取り置きの本が売れたりで良い感じだった。

閉店。シャワーを浴びて、読書しつつキャンバスを進める。昨日色を塗った上から雑にジェッソを塗ってみた。


20日(火)

朝起きてまどとまた南でモーニング。その後さらにスタバへと移動。ポール・ヴァレリー「ドガ・ダンス・デッサン」読み始める。とても面白い。ドガをきっかけにしてヴァレリーが思う存分思索を広げていくような内容。

「私の興味を引くことが、私にとってつねに重要なものであるとはかぎらないのであり、これは誰にとっても同じことだろう。おもしろいということには注意しなくてはならないのだ。」(p14)
「動物は、命令されて動かないままでいるのに飽きると、逃げだして身をふるわせるが、それはある感覚から逃れようとしているのであって、何かあるものから逃げているのではない。駆け足をしたり、急に進路からそれたりして、思う存分自分をまき散らしているのである。」(p31)

家に帰り、キャンバスの続き。余っていたおかずで昼ごはんを済ませる。

外出。2月グループ展打ち合わせ。展覧会場に掲示する文章の内容に合うようなイメージ映像を撮ろうということになり、デジカメを三脚に立て撮影する。割とすんなり終了。ジュノ君と瓦町駅方面へ歩くが、もう少し話そうかという流れになりまたまた南へ。制作活動や生活の話などをする。しかし南珈琲がなくなったらどこへ行ったらいいんだろうか。

帰ってキャンバス。いい具合に進んでいる。まどと久々によって家に行く。サラダ、はまち刺、骨付鳥など何を頼んでもおいしいし、安い。まじめな話をした。飲みすぎたかもしれない。その後時宅へ移動し、お茶を飲む。但馬さんと安岐さんも合流。映画や美術館の話などをする。結局24時過ぎまで話していた。帰ってすぐに寝た。


21日(水)

朝8時に起きる。この日は夜にレコード寄席。朝ごはんを食べて風呂に入る。午前中ずっとキャンバス。もう少しで終わりそうだ。

開店。店頭買取1件、以前お預かりした分の支払いが1件。さらに愛知県のお客様より郵送買取1箱到着。梱包やイベント準備など進める。この日は次にやるべきことがすぐに浮かんでてきぱきと作業できた。チャイの材料が足りないことがわかり、まどに買い出しに行ってもらう。そのまま店番も交代して、はなまるうどんで早めの夕ご飯。

田口さんと、滋賀県にある古書店「半月舎」の御子柴さんが到着。車から本やレコードなどを運び出し設営開始。御子柴さんの古本は予想以上に量があったが、なんとかいけた。田口さんもyomsバックヤードにあった木の板や箱を活用し難なくブースを完成させていた。制作中の商品に関する面白い話をいろいろ聞く。お二人が一旦外出されて、パイプイスを並べていく。狭い店なので12席ほどしか用意できず。今回3年ぶりのレコ寄席というのもあってか、予約でほぼ枠が埋まってしまった。次回は他の会場も検討したほうが良いかもしれない。

イベント開始。今回は「文学者編」で、野坂昭如や三島由紀夫から谷崎潤一郎、植草甚一、文壇バーのママが手塚治虫プロデュース(!)で出したレコードなどいろいろ。メディア文化史的な話もたくさんあり楽しかった。田口さんと御子柴さんの持ってきた商品を熱心に見ているお客さんも多い。自分も一枚中古レコードを購入。

まどと4人で時宅へ行き、軽く食べながら伊那や彦根など街のことなどお話する。昨日けっこう飲んだので自分はこの日お茶。六ろくが閉店したことを伝えると田口さん驚いていた。24時頃まで話す。出て、車にまた商品を積み込みお二人は出発。年内のレコ寄席はこの日が最終日とのこと。ありがとうございました。


22日(木)

8時前に起きる。朝ごはんはおかゆ。おろししょうがを入れた。料理。煮物(大根、にんじん、しいたけ、長ネギ)、親子丼、キャベツの浅漬け作る。南珈琲へ。「菅野」「ドガ」交互に読み進める。スケッチブックに絵を描いてみるがうまくいかず。帰って絵をやる。完成。4日でできた。この調子で続けて描いてみたい。なぜか、よせばいいのに古民家改修に失敗した家族の動画を見てしまった。やめたい。

開店。イベントで出したパイプイスなどを片付け。ブログを書いたり発送準備をしたり。昨日お預かりした本の査定をやり、3箱終えて金額を連絡し、ご了承取れる。昼に店頭買取1件と、夜さらにもう1件来る。棚に本を出していく暇がない。昼Centerの大山さん来てくれる。夜は友人の大学院の後輩という学芸員の方がご来店。いろんな話を聞くが、公立美術館の現状はなかなか厳しいようだ。

今日は映画を1本見て、また絵を描こうと思う。

2022年12月17日土曜日

適当な絵(2022年12月15~17日)

14日(水)夜

22時半まで残業し、発送は明日にまわす。シャワーを浴びて、キャンバスを進めつつ、吉田喜重「小津安二郎の反映画」読む。1時過ぎに寝る。


15日(木)

朝8時前に起きる。ストレッチ。今日から上下ヒートテック。ごはんを食べて、引き続き読書と絵。合間に本の発送に行ったり、灯油を買いに行ったりする。まどが麻婆豆腐を作ってくれて、自分はブロッコリーを茹でた。2~3月あたりにイベントできないかと連絡が入る。

ある程度絵の制作を続けていると「ここには絶対黒があったほうがいい」とか、なんとなくわかってくるけど、それって一体全体何がわかっているのか?

「言葉をかわすこともなく釣り糸を投げかけ、流し釣りを繰り返す父と子の姿に、観客もまた口を閉ざして見入るしかなかっただろう。(中略)おそらく小津さん自身の、この世界を無秩序と見るその眼差しが、こうしたなにげない反復の運動、その美しい規則性を見逃すことなく捉え、無上の幸福にも似た、かりそめの調和の瞬間といったものをわれわれに夢見させるのである。」(「小津安二郎の反映画」、p102)

開店。バイトの人に頼んでいた本が早くも売れていてうれしい。品出し、ネット出品など進める。次のバイト本準備も少し進めた。

来年の10月から11月にかけての展覧会予定が決まった。2月と6月にも予定が入っている。忙しくなりそう。

閉店後、本を出荷してスーパーでビールとチーズを買う。家で飲みながら読書。キャンバスも進める。シャワー浴びて12時半頃に寝る。


16日(金)

朝8時前に起きる。ゴミ捨て。まどと南珈琲でモーニング。小島信夫「菅野満子の手紙」と「小津~」交互に読む。スーパーで買い物をして帰り、料理。豚肉の生姜焼き、キャベツとじゃこの和え物を作る。キャベツじゃこおいしい。これはおつまみにもなっていいな。キャンバス進め、ネット出品作業少しやる。

開店。店頭買取1件、段ボール4箱来る。均一本補充、ネット出品、査定進める。途中ドラッグストアに行ってラミーを買うが、高くなったうえに小さくなっていて寂しい。夜ダイゾー君来て、ルクスでのイベント用にパイプイスを貸す。カンデラ矢野さん来て、ショップカードを渡し合い、大晦日のチラシも渡す。いろいろお話。

この日は1時間弱残業。ダイゾー君からパイプイス受け取り。シャワー浴びて絵を描く。なんとか完成。今回の絵は思いついた形や線をゴミ箱みたいに放っていこうと進めた。適当な絵をゆっくり描こうとするのは、合間にああしようこうしようと考えてしまいがちでけっこう難しい。早描きのほうが自分に考える暇を与えないので逆に楽だったりする。どんな速度で描くかも重要だ。「小津~」読み終え、1時頃に寝る。


17日(土)

朝7時半に起きる。寒い。明日は雪が降るらしい。ストレッチをやり、朝ごはんをドーナツとみかんで済ませる。「菅野~」少し読み進める。

外出。本屋さんへ行く。講談社学術文庫で出たポール・ド・マン「読むことのアレゴリー」面白そうだ。しかし学術系の文庫は今高く、なかなかノリで買えないのが辛い。郵便局で本を出荷し、レターパックを買う。画材屋さんまで歩き、額縁を見る。あまりピンとくるのがない。来年の個展ではドローイングも少し展示しようと思っている。きちんと額装したいところ。スーパーに寄って帰る。

料理。親子丼、白菜とネギと豆腐の味噌汁、じゃが芋とにんじんとしいたけの煮物を作る。今日は前半まどが店番なので、そのまま昼ごはん。絵を描こうと思っていたが、雑誌類のネット出品作業を40冊弱やる。結局あまり自分の作業できず。

店番交代。とあることで大失敗してしまい(人からの信頼を落とすようなものではないが、金銭的、時間的な損失)、1時間ほど放心状態に。その後発送準備や査定やるが、だめ。こないだ来てくれたお客さん(共通の友人がいる)が、バンドTaiko Super Kicksの方と一緒にご来店。TSKのジャケットはyomsの袋をデザインしてくれた加瀬透君や、yomsでzineを扱っている河合浩さんが手掛けている。少しそういう話をした。

いつの間にかダラダラと1時間残業している。やるべきことはまだあるけど今日はもう終わりにして、映画が見たい。

2022年12月14日水曜日

しゃべる(2022年12月12~14日)

11日(日)夜

閉店後、まどと一緒にKOKUA COFFEE ISLANDへ。たくさんの人が盛り上がっていていい感じだった。コーヒー焼酎を飲む。おいしい。前にどこかでコーヒー焼酎飲んだ時にもおいしいなあと思ったけど、その時とはまた全然違う風味だ。カンデラ矢野さんや、fragrantのカオリさんと話す。まど先に帰り、ルヌガンガ中村さん、BOOK遍路のスタッフさんらと話す。BOOK遍路さんは今回のマップ制作で終わりというわけではなく、今後も香川を拠点に本に関する取り組みを続けていく模様。イベント終了の24時までずっといて、お開き。帰ってしばらくぼーっとする。少し早い忘年会という感じで良かった。シャワーを浴び、2時頃寝る。


12日(月)

朝8時前に起きる。まどは最近自分よりも早起きしていて、ずいぶん調子が良さそう。朝ごはんを食べて、少しキャンバスを進める。スーパーへ買い物に行き、帰って料理。卵とベーコンとしめじの炒め物、にんじんのマスタードシード炒め、茹でブロッコリー、ポテトサラダカレー味作る。

外出。KOKUAへ搬出に向かう。お金の精算と本の片づけ。ハップさんは今後ポップアップをやる時の注意すべき点などが整理できて良い機会になったそうだ。またよろしくお願いします。KOKUAは3階をギャラリースペースとしても使っていくそうで、今後の展開が楽しみ。本は無事に1往復で運ぶことができた。スーパーで段ボールをもらい、焼き芋とコーヒーを買う。ルヌガンガでBOOK遍路MAP補充分をもらう。

開店。出店に持って行った本を棚へ戻す。本が傾いていた棚に息が吹き込まれていくようで気分がいい。昨日お預かりした古本の査定を進め、金額を電話でご連絡。アルバイトTさんへ昨日準備した本20冊を渡す。土曜日ウェブショップへ追加したカレンダーが完売。まどに一部梱包を手伝ってもらう。途中でプチプチが足りなくなり、店を一旦閉めてパッケージプラザまで買いに行った。夜に平尾君が来てくれて少し話す。

閉店後、音楽を聴いて適度に休みつつカレンダーの梱包続き。終えて、少しだけキャンバスを進めて寝る。


13日(火)

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べ、カレンダー発送用の伝票書き。まどが手伝ってくれたので早く作業完了。外出、南珈琲へ。小島信夫「菅野満子の手紙」と野矢茂樹「語りえぬものを語る」をまた交互に読む。以下2つはどちらも「語り~」。

「言語を奪っておきながら、複雑な心の動きを動物たちに帰属するような擬人化は矛盾したものでしかないだろう。だが、言語をもたないことによってどれほどのものがそれとともに失われるのかは、慎重に見きわめなければならない。」(p392-393)

「隠喩の眼目は真であることにある。しかも、すでにある世界をたんに描写するのではなく、隠喩は、その最も創造的な場面において、自らを真にするように世界の相貌を創り出すのである。」(p427)

店へ戻り、BASEの発送連絡作業。昼ごはん食べる。

午後、グループ展の話し合い。アイディアはたくさん出るがなかなかまとまらない。終えて、ジュノ君とCenterさんで開催されている北山雅和さんの展示を見に行くが休みだった。そのままなんとなく立ち話。帰って絵の続き。ひと段落ついて八百屋とスーパーで買い物。夕ご飯はすき焼き。牛肉は高いが葉物野菜が最近安いので、まあいいかとなる。やっぱりおいしい。次はちゃんと牛脂でネギと肉を炒めよう。風呂に入る。

まどと吉田喜重「秋津温泉」見る。自分は2度目。大仰な音楽と、同じカメラワークやシチュエーションが執拗に繰り返されテンションを高めていく。河本役は最初長門裕之ではなく芥川比呂志の予定だったそうだ。

キャンバスを進め、「語りえぬ~」読み終えて寝る。「菅野満子」と並走して読むのがとても楽しかったので、なんだか寂しい。


14日(水)

朝8時前に起きる。ストレッチ。朝ごはんを食べ、外出。図書館へDVDを返し、TSUTAYAへ行く。風がとても強く、冷たい。DVDを借りてタリーズで吉田喜重「小津安二郎の反映画」読み始める。自分はそれほどたくさんの小津映画を見たわけではないけど、とても分かりやすく、読みやすい。まどが「田町の商店街にレコード屋さんができるみたいだよ」と言うので行ってみる。元「かみをり」だったテナントで、小さなお店だけどオールジャンル扱っていて楽しそうだ。商店街の南のほうにも人の流れができてくるといいな。

「他人に興味がない」とわざわざ口に出す時は、無意識のうちに「他人」に押し込めている特定の人が何人かいそうだ。

開店。発送準備、品出し、均一本補充、ネット出品など進める。急に寒くなったせいか、次やるべき作業がパッと浮かんでこない一日。お客さんは少ない。店頭買取1件。閉店時間後もネット出品作業を進めた。重要なメールも1件送る。

今日はこれから本を発送して、絵をやる。

2022年12月11日日曜日

田町文庫(2022年12月09~11日)

08日(木)夜

閉店後、少し休憩して本を台車でKOKUA COFFEE ISLANDまで運ぶ。週末の出店のための搬入。HAPPFATさんへ挨拶して本を並べていくが、何かがおかしい。どうも自分が勘違いしていたようで、棚に対して本の量が全く足りていなかった。店に戻ってからさっき持って行った分の2倍の量の本を選ぶ。23時半頃に終了。

吉田喜重が亡くなってしまった。89歳。悲しい。

シャワー浴びて寝る。


09日(金)

朝7時半に起きる。軽くストレッチをやる。ごはん食べて、新しいキャンバスにジェッソを塗る。今回は描きたいものが決まっているが、どうなるだろうか。

外出。本を出荷してナルホドへ行き、筆を2本買う。図書館で吉田喜重「秋津温泉」DVDと「小津安二郎の反映画」を借りる。

一旦帰り、昨日選んだ本を台車へ乗せ再びKOKUAへ。本を並べる。つくばPEOPLE BOOKSTOREの植田さんは明日の正午前に着くらしい。まどが店番をやってくれる予定なので、自分も14時半くらいまでいれそうだ。

店に戻り開店。アルバイトの人が処理済みの本を持ってくる予定なので、次に渡す本の準備を20冊ほどやる。渡した後、品出し。KOKUAに本をたくさん持って行ったので、棚に隙間ができ本が傾いている。書店や古書店の棚にできてしまった隙間にはなんとも言えない寂しさがある。2月個展のDMのデータ入稿完了。夜、ぱらいそのみゆきさん大津さんご来店。大晦日のチラシをお願いする。

閉店後、本の出荷。タル・ベーラ「倫敦から来た男」見る。美しくノワールなモノクロの世界。2時間半ほどあり、思ったよりも気合のいる映画だった。シャワー浴びて寝る。


10日(土)

朝8時前に起きる。眠い。朝ごはんを食べ、キャンバスを進める。すぐに完成する予定だけどどうなるだろうか。

歩いてKOKUAへ向かう。PEOPLE BOOKSTOREの植田さんがちょうどこれから搬入を始めようとしているところだった。いろいろお話しながら本棚を仕上げていく。古本は一冊もかぶらなかった。見たことがないzineが多く楽しい。ひと段落ついて、コーヒーとツナメルトサンドをいただく。西讃に住んでいてなんとなく面白そうだから来てみたという若い女の子が来ていい感じ。些末事福田さんも来てくれて、いろいろ話す。

15時に店に戻り、まどと交代。疲れてゆっくりめに作業。品出し、均一本補充、発送準備。閉店間際に鈴木哲生カレンダーの店頭在庫分をウェブショップへ追加登録。

閉店後、本を発送し、センセイが燦庫でやっているドラムンベースのパーティーへ行く。フットワークやダブステップもかかって楽しかった。ルクスに行き、まいちゃんと少し話す。まいちゃん疲れている様子。帰ってシャワー浴びて寝る。


11日(日)

朝8時に起きる。眠い。朝ごはんを食べて南珈琲へ。野矢茂樹「語りえぬものを語る」、小島信夫「菅野満子の手紙」を交互に読み進める。この2冊の塩梅が非常に心地よい読書体験になっている。

「過去自体が私を触発して、私に過去を物語らせる。ここでも私は、語らせる過去が、語られた過去よりもはるかに豊かなものであるという思いを抑えることができない。語らせる力をもちながら、しかし語られなかった過去。それを、「語られないがゆえに存在しない」と、私は言う気にはならない。」(「語り~」、p350)

郵便局で本を発送し、梱包資材の買い出し。9月に出産して地元の高松へ帰ってきているただひから連絡があり、家族で今日お店に行きますよとのこと。ちょうど讃岐おもちゃミュージアムの近くにいたので、初めて中に入り、プレゼントに赤ちゃん用のおもちゃを買う。帰ってキャンバス続き。思いついた線や形をどんどん投げ込むゴミ捨て場のような絵ができればいいなと思う。新潟弁ではゴミを捨てることをナゲルとも言う。

開店。発送準備、品出しなど進める。ただひ一家がやってきて、プレゼントを渡し、今後の生活のことなどいろいろ話す。夕方からはアルバイトの人に渡すための本の準備。20冊ほどやる。

買い取った本の山から堀田善衛「奇妙な青春」を手に取ると、ブックコートされていることに気がつく。めくってみると「田町文庫」の印。どうやら高松市田町にあった貸本屋のようだ。yomsも田町にある。電話番号は4桁、「高松市田町角」との記載もあるが一体どこにいつごろまであったのだろうか。「奇妙な青春」の初版発行は1956年だからその時期にはあったということになる。今度県立図書館に行ったら調べてみよう。

今日はこれからまどとKOKUAへ行く。

2022年12月8日木曜日

飲んだり、話したり(2022年12月06~08日)

05日(月)夜

閉店後、五十嵐久美子「遠足」見る。オーストリアはウィーンにある神経科病院が運営する「芸術家の家」に住むアーティストを追ったドキュメンタリー。見終えて、明日のグループ展会議のための作業を少しやる。シャワーを浴び、キャンバスを進めて寝る。


06日(火)

朝8時頃に起きる。朝ごはんを食べつつ、エルンスト・ルビッチ「極楽特急」見る。よく考えたら荒唐無稽なストーリーなのに、テンポの良さにいつの間にか引き込まれ幸せな気分に。ミリアム・ホプキンスがかわいい。外出、八百屋とスーパーで買い物。春菊もパクチーも40円、葉物野菜が軒並み安くなっている。帰って春菊としめじとツナのパスタを作って食べる。

グループ展会議のためギャラリーへ。集合時間が迫っていたので急いで向かうが、ドアが開いていない。LINEを確認すると今日ではなく来週だった。fragrantへ行き、クッキーを買ってチラシを置いてもらう。

まどと瓦町駅で合流し、仏生山へ行く。温泉へ行くのも久しぶりだ。ゆっくりつかりながら野矢茂樹「語りえぬものを語る」読み進める。

「私は、言語的に分節化された体験を、圧倒的に豊かな非言語的体験の場が取り巻いているというイメージを抑えることができない。非言語的体験が言語を触発し、触発された言語が非言語的体験を分節化する。(中略)私は、非言語的体験が存在することを、しかもそれが豊かなものであることを、確信している。言語は、あるいは言語的に分節化された体験や世界は、非言語的な体験の海に浮かぶちっぽけな島にすぎない。」(p329)

ブックオフに寄って、古典新訳文庫のフロイトを2冊、J.G.バラード「ハイ・ライズ」買う。駅前の珈琲回さんへ。ここは神戸の1003さんが店内に置かれた本の選書を担当されている。様々なジャンルの新刊が置かれていた。小島信夫「菅野満子の手紙」続き読む。

太田へ移動し、久しぶりにソローへ。宮脇さんにチラシをお願いし、映画やマンガの話など。棚にあった蛭子能収「私はバカになりたい」読む。絵の展覧会に豚や犬などの動物がやってきて、ベテランの作家に「ああいうのが来るようじゃ君の絵もまだまだだな」と言われ辱しめられる(意味がわからないが…)画家の話が面白い。他の話はかなり殺伐としていて、食前の時間帯に読むんじゃなかったと後悔。駅近くの餃子屋さんで軽く晩ごはんを食べる。

瓦町へ戻り、一旦帰ってから馬場君と合流。夜の街を散歩する。スーパーで酒と軽いつまみを買って公園で飲む。馬場君は普段あまり自分の話をしないがこの日はいろいろしゃべっていた。いい話ができた。ごんなlegendでラーメンとビールをやって帰る。シャワー浴びて、キャンバスを進めて寝た。


07日(水)

朝7時半に起きる。まどはさらに早起き。今日から生活ペースを立て直すため7時に起きると決めたらしい。朝ごはんを食べ、キャンバスを進める。外出。用事一つ済ませ、散髪に行く。帰ってすき焼きを作る。大阪のギャラリーPULPの田窪さんから連絡。高松のCenterさんで行われる展覧会の関係で今日から3日間香川にいるとのこと。いろいろやり取りして、夜に絵を見てもらえることになった。

開店。この日は店頭買取3件あり、発送も多く忙しかった。買取のうち1件は西宮から空き家の片づけに来られた方からのご依頼。そういえば昨年末にも、東京から来られていた方から「今週末に空き家を壊すんだけど明日中に見に来てもらえないか」というご依頼があった。そんな季節なのかもしれない。バイトの人に頼んでいた作業がひと段落ついたとの連絡あり、諸々確認。夜に田窪さん来て、ここ2年ほどの間に描いた絵の中からいくつか見てもらう。田窪さんは以前より小田島等さんから自分の話を聞いていたそうでうれしい。東京にいた頃からやっていたキャラクターぽい要素の入っている絵から、最近の抽象度の高い絵への変遷などを説明する。途中ジュノ君も来てくれて3人で話す。

閉店後、田窪さんとジュノ君が飲んでいるところへ再び合流し、2軒はしごしていろいろお話。作品とお金の関係の話とかも聞けてよかった。帰って少し本を読んで寝た。


08日(木)

朝7時半に起きる。ストレッチ。一人で南珈琲。スケッチブックに絵を描き、読書続き。

郵便局でお金をおろして9時半に店に戻る。作業開始。ブログ書いたり、昨日出したキャンバスの片付け、売れた全集の梱包と発送など。そのまま開店。発送準備など進める。今治ホホホ座さんへご連絡し、大晦日ライブのチラシを置いていただけることになる。2月個展のDMをお願いしたいお店をリストアップし、印刷すべき枚数の見当をつける。昨日お預かりした本の査定。古めの漫画が多く、初版での相場を調べつつ進める。時間はかかるが勉強になる。電話で金額をご連絡し、了承取れる。香川でオンライン古書店をされているほんやら堂さん久々に来店。年末に空き家取り壊しが多いのは固定資産税の関係だろうとのこと。その後小鉄君も来てくれて、入ったばかりの川崎ゆきおの単行本を買ってくれた。ダイソーがサブカル系の漫画を出しているとの話を聞く。夕ご飯を食べて、今週末からのKOKUA COFFEE ISLANDでの出店に向けて選書。テーマが「行ってみたいあの離島、ユートピアに連れて行く一冊」とのことで、旅関係や詩集を中心に選ぶ。

これからKOKUAへ本の搬入。その後はゆっくりしたい…が、そろそろDMの入稿をやらないといけない。

2022年12月5日月曜日

7年ぶり(2022年12月03~05日)

02日(金)夜

仕事を終え、本の発送。ベンさんのお店へチラシを置いてもらいに行く。帰ってアマプラで映画を見ようとするが、どうも電波の調子が悪くやめにする。イタロ・カルヴィーノ「むずかしい愛」半分ほど読む。シャワー。キャンバスを進めて寝る。


03日(土)

朝9時に起きる。まどはここ数日背中が痛いらしい。マッサージする。朝ごはんを食べ、洗濯物をたたんでそうじ。おかずはまどが作ってくれることになり、自分はネット出品作業を進める。

開店。品出し進める。店頭買取1件。徳島県から来られたお客さん。最近香川県外から定期的に本を売ってくださる方も増えてきている。何かしら高松へ来られる用事があるのだろうか。アルバイトの2人にやってもらう用の本の準備を夕方まで。昔のオーディオ関係の雑誌などを30冊ほど準備する。日が暮れるにつれ低気圧で頭痛がひどくなる。閉店間際から2月の個展のDMデザイン作業を始め、23時頃なんとか完成。たいてい作業ついでに延長営業してもほとんどお客さんは来ないけど、この日は偶然来られた方がたくさん買ってくれた。そういう日もある。告知用の画像を作って個展の情報をSNSに投稿する。詳細は以下。

齋藤祐平個展「私は描いた気がする」
2023年2月8日(水)〜12日(日)
会場:百年(東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2-10 2F)
開場時間:12〜20時(最終日18時まで)
新作のキャンバス作品を中心に展示します。


小規模ではあるけど、東京では7年ぶりの個展になる。この7年の間でなんとか自分は古本屋になったので、古本屋が古本屋で個展をやるっていうのは面白そうだと思い、百年さんに展示をお願いした。百年さんは言わずと知れた吉祥寺の名店。自分も東京に住んでいた時からよく行っていたお店なのでうれしい。

シャワーを浴びて寝る。


04日(日)

朝9時半に起きる。朝ごはんを食べてキャンバスを進める。

開店。丸亀町のコワーキングスペースco-baさんとBOOK遍路さんが共同主催で本のプレゼン交流会?をするらしく、その関連でco-baさんでインターンをしている学生さんが取材に来られる。品出し、発送準備進める。店頭買取2件。絵本など。アルバイトの2人に昨日準備した本を渡す。夜は少し2月のグループ展に向けた作業。

閉店後、西宝町のTSUTAYAまで歩く。寒いだろうとゴアテックスを着て行くが、歩くうちにあったかくなっていた。タリーズに入って読書。「むずかしい愛」読み終え、スケッチブックに絵を描く。意味なくスーパーやコンビニに寄り道しながら家まで歩く。ウイスキーとカルパスを買い、帰って飲む。小島信夫「菅野満子の手紙」読み始める。

伝記「ヘルダーリン」をライフワークとされた手塚先生とは、筆者(わたし)は夏の間、山の中の村で同じ隣組に住んでいる。人知れず自然とそこに世界中の人生のあるところの書物あいてに、日を送ろうと思っていたのに世話役さえ仰せつかり、夏一回の会合では先生とお会いする。先生は度々病気で入院され、退院されると、この伝記にかかりきり、200メートルしか離れていないところにお住まいであるが、会合のとき以外はおめにかかることもない。もっともご自分の健康状態のこともあり、一昨年夫人をなくされたして山の中へこられても、しばらくすると、もう帰京され、御嬢さまから、父は今朝帰りました、宜しくとのことでございました、と知らせがあるというぐあいである。それでは、あの車の音はそれだったのか、もし知っていたら、ごあいさつをするところだったのに、と思ったりする。」(p4)

場所と時系列がごちゃごちゃになったまま手から流れ出てきたような文章。同時期に書かれた「寓話」とはかなり趣が異なるように感じる。1時半頃に寝る。


05日(月)

朝9時過ぎに起きる。最近どうも起きるのが遅くなりがち。まどと南珈琲でモーニング。「菅野満子の手紙」読み進める。

私はその文章を二十年以上たった今、不意にある衝動にかられて、走り出すようにしてのぞきに出かけた。事実、私が思い立ったのが二時すぎであったので、井の頭線の駒場東大前駅で下車すると小走りに走ることになった。」(p26)
「二十年」と「二時」、「走り出す」と「小走りに走る」、「不意に」と「思い立った」、短い文章の中に小さく擦れ合うように呼応する部分が細切れで入っている。山に入った時にいろんな方向から木の葉のざわめきが聞こえてくるような…一枚の絵画を時間をかけて見ているうちに、作者が意図してもいない構成に気がつくような…。

野矢茂樹「語りえぬものを語る」も読み進める。しばらくの間はこの2冊を読んでいくことになりそう。スケッチブックに絵。喫茶店を出て、銀行と郵便局をまわって帰る。水菜と大根のごまマヨネーズ和えを作る。

昨日SNSに投稿した個展の情報に反応が多く、うれしい。何せ7年ぶりの個展だし、自分のことを慕ってくれていた人も東京から離れて生活を変化させていたりする。いろんな場所にDMを送って宣伝をしっかりやらないといけない。店をやっている今の状況では、香川県外で個展をやるのはけっこうな労力が必要だ。

開店。品出しなど進める。広島(広島県ではなく、丸亀から船で行ける塩飽諸島の中の島)にお住まいの、絵を描いているという方が来られお話する。その後さっこが来てくれて、大晦日に予定しているライブや志々島で起こったことなど話す。夕方ごろに全さん来られ、三豊や観音寺のあたりのことなど聞く。偶然にも西讃方面の話がたくさん聞けた日になった。

今日はゆっくり映画を見て、その後絵を描く。明日は定休日。昼に打ち合わせがあるが、終わったらまどと温泉へ行く。DMを送るべき場所をリストアップして枚数の見当をつけ、夜に入稿する予定。

2022年12月2日金曜日

配布や連絡(2022年11月30日~12月02日)

29日(火)夜

24時前にzoom打ち合わせ終了。疲れてへとへと。少しキャンバスを進めて1時前に寝る。海に突き落とされる夢を見た。悪夢には違いないがなぜかファンタジックな印象も残る。


30日(水)

朝8時頃に起床。眠気がひどいがいつまでも寝ているわけにはいかない。なんとか起きて、まどが着替えてくるまでの間キャンバスを進める。あっさりと1枚完成。南珈琲でモーニング。中井正一「美学入門」続き読む。スケッチブックに絵を描く。

図書館へDVDの返却に行き、ダイソーで梱包資材を買う。まどが通販で売れたカレンダーの梱包作業を一部手伝ってくれることになる。

開店。この日はほぼずっと梱包作業。一日の件数としては今までで一番多かったかもしれない。合間にこま切れでバイト関係の作業や2月グループ展の連絡。店頭買取2件。段ボール6箱で、後日また連絡ということに。イーストプレスより香山哲さんの新作届く。香山さんはベルリンに住んでいて、わずらわしい業界的な付き合いがなさそうで良いな。自分も東京でなく香川なので少し状況は似ているかもしれない。

この日は閉店後も香山さんの新刊に関しての諸々作業や2月の個展のDMデータ作成など、いろいろ作業。終わってみれば23時半。「美学入門」読み終えて寝る。


01日(木)

朝9時前に起きる。前日と大違いでぐっすり快眠できた。おかずがあるので料理はしなくてもOK。洗濯、朝ごはん。郵便局に行き、昨日梱包したカレンダーを発送。

少し早め、11時前に開店。昨日売上分の帳簿付けをやる。発送準備をやり、その次は昨日お預かりした分の査定。思ったよりも早くでき、お支払まで済ませる。少しネット出品や品出しもやる。夜に植松さんが来てくれていろいろお話。デジタルコラージュの個展をやるようだ。

この日は残業なしで、21時過ぎに閉店。まどと一緒に外出。昨日よりも寒い。半空へ行く。暖さんといろいろ話し、コーヒー飲みながら黒瀬珂瀾「黒耀宮」読む。チラシを置いていただき、新しく開店した半空2号店のショップカードをお預かりする。帰って風呂に入り、新しいキャンバスを少し進めて寝る。


02日(金)

朝8時に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。キャンバスやるが、いまいちな方向へ進む。味噌汁(しいたけ、ねぎ、豆腐)とほうれん草の胡麻和えを作る。まどが起きてくるのを待って外出。南へ。「黒耀宮」読み終え、スーパーに寄って帰る。

この日は前半まど店番。チラシの配布に出かける。トキワパーラー、ルヌガンガとまわり、風狸とfragrantはお休みで、マッシュルームレコードへ。かなり久しぶりに来たが、店長さんに親切にしていただく。うれしい。BYGから出ているクロード・デルクルーとアーサー・ジョーンズのデュオ作を購入。早くすっきりしたリビングでレコードを聴きながら読書する時間を過ごせるようになりたいもんだ。チョコレート買って帰る。

店番を交代。品出し、発送準備、在庫整理、ネット出品作業少し。急に寒くなった影響かお客さんは少ない。明日あさってはどうなるだろうか。ルヌガンガで、予約していた岡崎乾二郎「絵画の素」購入。夜になってからイベントチラシ発送作業。思い立って岡山の老舗ライブハウス、ペパーランドにも電話をかけてみる。配布快諾していただけた。さっこにも松山方面でどこか置いてくれそうなお店はないかと聞いた。2月のグループ展チラシ用のプロフィール文と作品画像送る。その次、2月に東京で予定している個展のタイトルを考える。いいのができた。メール。

今日はもうゆっくり過ごしたい。

2022年11月30日水曜日

チラシ(2022年11月26~29日)

25日(金)夜

閉店後、歩いて西宝町のTSUTAYAへ行く。タリーズで増田みず子「シングル・セル」続き読む。その後2月グループ展のための文章の決定稿を送る。これでどうやら決まりそう。DVDコーナーを見るが結局借りずに戻る。11月も末というのにまだマフラーも無くて良いくらいの気温。光熱費は助かるが。今年は暖冬だろうか。ルクスへ行き、レコ寄席と大晦日イベントのチラシを置いてもらう。いろいろ話し、帰ってシャワー浴びて寝る。


26日(土)

起きてみるとなんと朝10時前。できればもう2時間前に起きたかった。朝ごはんを食べ、カレーを作り、洗濯をして、本を発送するとあっという間に開店30分前。少しだけキャンバスを進める。

開店。お客さんはそこそこ多い。店頭買取1件。諸々連絡や事務作業など進める。来月のイベントチラシの送付準備。小鉄君来てくれて、つい先日見たという小西康晴の配信ライブについての話。自分は渋谷系の流行が収まってきたくらいに音楽を聴き始めて、小西康晴の仕事をそんなに追っていないけど、最近のソロ活動での歌は切なくていいなと思う。

閉店後、本の出荷。帰ってずっと絵をやる。2時間半ほどやって完成。時間をかけるとやっぱり良い具合にできるなと思った。まどはこの日燦庫でのバイトがあり1時前に帰宅。2人とも最近起きるのが遅くなりがちなので、明日は8時に起きようと決める。


27日(日)

朝8時に起きる。ラジオ体操やる。南珈琲でモーニング。「シングル・セル」読み終え、野矢茂樹「語りえぬ物を語る」続き読む。スーパーで買い物。三越で高めのウインナーや生ハムを買う。昨日作ったカレーがまだたくさん残っていたので、この日は料理の必要なし。

開店。品出し、発送準備を進める。14時頃大きめの段ボール4箱ほどの買取があり、夕方まで黙々と査定。最近品薄気味だった食べものや旅行関係の本が多く、ありがたい。雑誌もたくさん。夜は堀金君がtaishiji名義で福岡のJunes Kさんとリリースしたスプリットカセットテープ、熊本さんから仕入れたCDとカセットテープを品出し。

閉店時間を過ぎてからも、別の受託商品のための作業や帳簿付け、在庫整理などを進める。まども燦庫(この日はヤンフー企画のイベントが行われていた)のバイトから帰り、23時前に作業打ち止め。本を発送してビールを買い、生ハムとチーズをつまみに飲む。シャワーを浴びて24時半頃に寝る。


28日(月)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんはシリアルとあっためた豆乳。まどが以前買ったオートミールも混ぜてかさ増しする。昨日の在庫整理作業続き。まどはレンタカーを借りてドライブ。小松菜のおひたし、豚肉と野菜の辛みそ炒め作る。ネット出品作業少しやる。

開店。品出しを進める。バイトを矢野さんと但馬さんがやってくれることになり、途中まで進めていたバイト作業チェックリストの作成をやる。項目は既に練ってあったのでそれほど時間もかからず完成。但馬さんが夕方来てくれて、早速少し作業をやってみることに。以前作ったマニュアルを見つつ説明し、わかりにくいところや間違いがあれば修正していこうと思っていたが、それほどつっかえることなくできた。この調子で未処理の在庫をこなしていければと思う。閉店間際に鈴木哲生氏デザインの2023年カレンダーを品出し。

昨日からの疲れがどっと出てきた。この日は定時で閉店。本を出荷してビール買う。こないだ買ったウインナーを焼いて、まどと食べつつ飲みつつ、ジャン=リュック・ゴダール「パッション」見る。複数の物語がこま切れに進行していく。中井正一「美学入門」読み始める。シャワー浴びて、24時半頃に寝。


29日(火)

朝8時前に起きる。定休日。ゴミ捨て、朝ごはん。喫茶店へ行き、2月グループ展のための作業。「美学入門」続き読む。

「自然それ自身がロゴスを模倣する。だから、人が自然を模倣するのはただ見るものを模倣するのではなく、自然が引き出された源たるロゴスにさかのぼるのである。だから、芸術は自然に属さず、自然に欠けた美をそれに付加するのである。」(『エネアッド』八巻)(p101)

1時間ほど経ってまどがやって来る。カフェオレおかわりしてさらに読書。スケッチブックに絵を描く。

昼から午後にかけては銀行や郵便局に行ったり、いろんなお店へチラシを置かせてもらったり、うどんを食べたり、梱包資材を買い出したりした。かなり歩き回った。堀金君といろいろ話す。ルーツレコードでオーネットコールマンのレコードを千円で買う。おかげさまで21日に予定しているレコード寄席はけっこう予約が入ってきており、残席4。

家に帰って晩ごはん。風呂に入る。少し店の作業。その後Zoomでグループ展の打ち合わせ。風呂に入ったせいか途中から少し集中途切れる。

これから少し絵を描いて寝る。うーん、時間が足りない。

2022年11月25日金曜日

いろいろ日記(2022年11月21~25日)

20日(日)夜

21時半頃に閉店。本を出荷。セブンイレブンで、こないだ店に来てくれた田中菫さんのネットプリント”HOT MILK LETTERS”を出力する。スーパーでヨーグルトやシリアルを買って帰る。SNSへ大晦日ライブの告知。夜食を食べながら”HOT~”読む。田中さんは絵を描いたり服を作ったり、自宅でホームパーティー的な催しをしているようだ。個人的な生活のことがたくさん書かれていていい。風呂。キャンバスを進めて寝る。


21日(月)

朝8時半に起きる。早めに起きれた。朝ごはんはシリアル。料理。豚汁とほうれん草のおひたし作る(昨日と同じ献立だけど、昨日はまどに作ってもらった)。南珈琲で読書。ジョン・バージャー「見るということ」読み始める。買い物して帰宅。キャンバス少しだけ進める。

開店。寒くなってきたし、昨日はいきなり雨が降ってきたりとおかしな天気だった。今日は晴れている。いまいち元気が出ないがネット出品や品出し、在庫整理など少しずつ仕事進める。最近は日が暮れてからエンジンがかかることが多い(遅い)。売れた数は少ないものの、ぽつぽつと高めのが売れてありがたかった。

閉店後、本の発送。相米慎二「魚影の群れ」見る。大量出血した男に目もくれずマグロを引き揚げるシーンと雨の中昔の妻を追うシーンが異様に長く、良い。夜のスナックで風に揺られる暖簾や、しょぼくれたナイアガラ花火の切なさ。シャワーを浴び、読書。キャンバスを少し進めて1時前に寝る。


22日(火)

朝7時半に起きる。すっきりとした目覚め。ゴミ捨て。朝ごはんを食べて、読書と絵を交互に進める。たまに家事。定休日の午前中こうして過ごすのが一番気持ちがいい。キャンバスの進むべき方向が見えてきた。

まどと外出し、お昼は久しぶりにマンジャルでカレーを食べる。現在は兒島さんがワンオペでまわしている模様。チャイも飲む。店の消耗品をいろいろ買いつつ帰宅。少しだけ作業。

塩上町のギャラリーSyndicateへ行く。現在は台湾出身の戴飴霏さんと高松市出身の山ノ井梨紗子さんの2人展が開催されている。ドローイングや版画、インスタレーションによる展覧会。矢野さんやジュノ君も来て、いろいろ近況などを話す。

夕方店に戻り、在庫整理など。鍵屋さん来る。朝ゴミを出した時、鍵の内側についているつまみの部分がボキッと折れてしまった(金属なのに)ので、修理をしてもらう。ネジを外して抜いてみたら、「これは相当昔の規格のものですね。私も初めて見ました」とのこと。高くつくかなと思ったけど、予想より安く収まった。

買い物に出て、帰って絵の続き。本も読みたいが、絵が良い感じで進んでいるので後回し。まどが晩ごはんを作ってくれた。

夜は2月のグループ展打ち合わせ。全員忙しいのに、もう何回もやっている。飽きてくるかと思いきや、回を重ねるごとに「こういう機会を持つことが大切だ」と思えてきた。ハイになっているだけなのかもしれないが。人生の話もした。帰ってシャワーを浴び、絵を少し進めて1時頃寝る。


23日(水・祝)

朝8時半頃に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。絵を進める。「見るということ」読み終える。

開店。今日が勤労感謝の日だったことに気付く。しかし降ったり晴れたりの天気なのでお客さんは少なめ。じっくり査定や品出しを進める。夜になってからグループ展関連の連絡。

閉店後、本の出荷。スーパーに寄って帰る。バナナヨーグルトを食べ、諸星大二郎「瓜子姫の夜・シンデレラの朝」読み終える。絵の続きをやり、1時ごろ寝る。


24日(木)

朝8時半頃に起きる。キャンバス続きをやりつつ、まどが起きてくるのを待つ。2人で南珈琲へ。増田みず子「シングル・セル」読み始める。スケッチブックに絵を描く。スーパーで買い物して帰り、料理。親子丼、菜の花のおひたし、野菜スープを作る。スープにはもやし、ごぼう、にんじん、玉ねぎ、ピーマン、しめじといろいろ入れてみた。あったまるしこれからの季節にいい。この日はまどが前半店番。絵の続きをずっとやる。進んではいるけどなかなか終わらない。

店番交代。均一本の補充、品出し進める。この日の夜は絵の写真撮影があるため、梱包作業もやる。閉店時に「そういえば夜の店の外観を最近見てなかったな」と思い、少し引いたところから見てみる。なかなかいい感じだった。

閉店後、平尾君に絵の写真を撮ってもらう。2月に東京でやる個展のフライヤー用。スペース的には狭いので、出すのはみんな小さい絵。撮影はスムーズに完了し、いろいろ話す。平尾君は10年ほど前によく仕事で高松のクラブイベントを取材していたようで、その頃の写真をいろいろ見せてもらう。この頃はテクノのイベントにもかなりお客さんが集まっていたようだ。自分ももう高松に来て7年になるけど、その頃でさえ今の雰囲気とはかなり違うなあと感じる。

家に帰り、少しキャンバスを進めてすぐ寝た。


25日(金)

朝8時に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。キャンバスやる。絵ばかり描いていて最近あまり本が読めていないが、しょうがない。外出し、店用の梱包資材を購入。レコード寄席のチラシをスーパーのコピー機で印刷。12月に予定しているイベントの予約が何件か入る。

開店。品出し、時代小説を中心に均一本の補充進める。途中でなんだか疲れてしまい、ゆっくりめにやる。マサミさん来てくれる。店頭買取2件。うち1件は明日お支払となった。

読売新聞の加藤記者がいらして、大阪へ異動になったとのこと。もうあさってに引っ越すそうだ。店のことや展覧会のことなど、加藤記者にはたくさんの記事を書いていただいた。わざわざ挨拶に来てくださりうれしい。

今日も絵の続きをやりたいところだけど、ちょっと歩くことにする。すぐ疲れるのは結局運動不足のせいだろう。

2022年11月20日日曜日

出店は楽しい(2022年11月17~20日)

16日(水)夜

22時半頃まで残業。ウイスキーのお湯割り飲みながら室生犀星「幼年時代・あにいもうと」読み進める。24時過ぎに寝る。


17日(木)

朝8時に起きる。朝ごはんはトースト。外出、郵便局で本を発送。歩いてTSUTAYAへ行きDVDを借りる。その後図書館へ行き、ここでもDVDを借りて、絵本をいろいろ読む。安西水丸「ふりかえりおじさん」、きくちちき「しろとくろ」、nakaban「よるのむこう」。コンビニでオレンジジュースを買って公園へ移動し、ベンチに座ってスケッチブックに絵を描く。

開店。そうじをしていたら腰がギクッと痛み、やったかと思ったけど大丈夫だった。危ない。もっと歩かないといけない。品出しなど進める。小豆島で張り切りすぎたせいかあまり気分が上がらず、作業スピードは遅め。店頭買取1件。その中の1冊、さくらももこ「コジコジにきいてみた。」を休憩中に読み終える。閉店間際に元記者だったという方が来られ、いろいろお話。

閉店後、スーパーで買い物。1個300円の「紅まどんな」を初めて買ってみた。皮の状態で持ってみても水分が多く含まれていることがわかる。帰ってまどと分けて食べる。すっぱすぎず、果肉がゼリーのようでとてもおいしい。コトマスのリサさんからいただいた鰻ジャーキーとクリームチーズをつまみにビール飲む。年末に企画するライブイベントの告知をする。

「新しい挨拶」
2022年12月31日(土)開催 19時半開場、20時開演
会場:燦庫(高松市亀井町8-8)
予約2500円、当日3000円
出演:工藤冬里、安土早紀子(それぞれのピアノソロとセッションの3セットを行います)
カレー出店:インド家庭料理マンジャル
フライヤーデザイン:蓮井秀平

2022年までに使われた言葉が全て破壊/更新されたとして、2023年最初に放つ言葉を人類は新しい新年の挨拶として認識できるのか。

シャワー浴びて少し読書して寝る。


18日(金)

朝8時頃起きる。ゴミを捨て、南珈琲でモーニング。「幼年時代~」読み終える。歩いて久々に讃州堂さんへ。寒くなってきた。お店の前にみーちゃん(猫)がいて、中に入りたがっていたのでドアを開けてやる。日夏耿之介「明治大正の小説家」(角川文庫)購入。カバーのない茶色の文庫本を見るのは楽しい。

帰宅。この日は前半まどが店番。春菊のおひたしと、手羽元、大根、ねぎ、にんじんの生姜煮を作る。昼ごはんを食べ、キャンバス進める。ここ最近は抽象的な模様が画面全体に広がっているものが多い。風景を描きたくないようだ。キャラを描けば背後に自然と風景も立ち上がってしまうので、キャラも避けている。スーパーでおやつを買う。

店番交代。急に寒くなったからか、お客さんは少ない。通販ご依頼分の入金があったので、売上的にはなんとかなった。閉店後、明日の出店の準備を23時頃までやる。若干柔らかめの選書にした。本を出荷し、シャワー浴びて寝る。


19日(土)

朝起きてごはんを食べ、洗い物やそうじをする。12号くらいのキャンバスを白く塗る。喫茶店に入り、スケッチブックに絵を描く。牛の歩みで読み進めている野矢茂樹「語りえぬものを語る」続き。

「正しく足し算の計算を実行していようとも、足し算の技術をもたない者にはそれは足し算の相貌では現れない。足し算の相貌は見る者が足し算の技術を身につけていることを要求する。」(p257)

この日は燦庫にて開催のBookcafe solow 10周年記念イベントで出店。2往復して運び込む。早めに来れたので、入口ドア近くの良い位置をもらうことができた。宮脇さんが貸してくれたテーブルの上に本をどんどん載せていたら天板が木の板だったようで、割れそうな気がして軽くする。イベントは長丁場でけっこう疲れたけど、楽しかった。自分の場所に座って人の流れにじっと浸されているのはなかなかいいもんだ。名前も知らないけど確かに一緒の場にいたはずだ、という人がたくさんいて温かい気分になる。どろん堂さんのブースでビルギット・ヴァイエ「マッド・ジャーマンズ」購入。帯を多和田葉子が書いている。おかげさまで本は思ったよりも売れた。いろんな人に会った。センセイのDJがGQOMとかマッシュアップものとかかなり変な曲ばかりかけていて面白かった。90年代から香川でDJをされているベテランの方を聞けたのも良い機会だった。和三郎さんのライブも久しぶりに聞けた。早めに撤収してもOKとのことで、21時半頃に片付ける。外へ出ると、4年前の「ポリ裏ブックバザール」の時に作った顔ハメ看板(段ボールにものの数分で描いた)が立てかけられていて、ソロー宮脇さんの物持ちの良さに感動。

店へ戻り、少し物を整理して帳簿付けをやる。しっかりとごはんを食べていなかったので、なんとなくトキワ新町を歩き、ラーメン屋「ごんなLegend」に入る。変わった店名なので調べてみると、以前は「ごんな」という有名なお店で、その後「らーめんや」という名前になり、数年前から再びごんなを名乗る形になったそうだ。一番安い「うまいぶんらーめん」は570円。あっさりとした中華そばでおいしかった。その後ルクスに行く。平尾君やまど、大三君も来て楽しく話し、帰ってすぐに寝た。


20日(日)

朝10時過ぎに起きる。最近は山沿いにある大きな学校(?)で誰かと楽しく騒ぐ夢をよく見る。朝ごはんを食べ、スーパーへ買い物。昨日出店で使った本がまだ店の中でそのままなので、料理を結局まどにお願いし、自分は片付け。

開店。この日はなぜかネット出品していた本がたくさん売れ、発送準備作業が忙しかった。ほか品出しも進める。トキワ街と田町商店街では久々にコスプレイベントが行われていてにぎやか。商店街で大きなイベントが行われている時はお客が少なくなることが多いが、この日はそうでもなく、特に日が暮れてからのご来店が多かった。サンドマンさんが入口の向こうから手を挙げて挨拶してくれてうれしくなる。外からもレジはよく見えるんだな。

今日はこれから本を発送。風呂に入って映画を見たい。

2022年11月16日水曜日

小豆島旅行(2022年11月15~16日)

14日(月)夜

22時過ぎに仕事を終え、栗林のマクドナルドまで歩く。ジャン・ジュネ「花のノートルダム」読み終える。何枚かスケッチブックに絵を描く。帰る途中、伏石町に住んでいた頃よく行っていた喫茶店が建物ごとなくなっていることに気付く。店内にはたくさんの本があり、店長の方は何度かyomsにも来ていただいた。7年も住んでいると変わっていく景色も増えてくる。帰ってシャワーを浴びて寝る。


15日(火)

朝7時過ぎに起きる。定休日。この日は数年ぶりに小豆島へ行く。歩いて港まで向かい、プロントで朝ごはんを食べる。植本一子・滝口悠生「ひとりになること 花をおくるよ」読み始める。フェリーに乗り小豆島へ。高松から小豆島へはちょうど1時間かかる。

小豆島、土庄港に着。港の近くにはレンタカー会社がたくさんある。バスも出ているけど本数が少ないので、いろいろ周るのにはレンタカーがいい。小豆島を車でまわるのは初めて。

銚子渓にある「おさるの国」へ向かう。ここは猿が放し飼いにされていて、至近距離で観察できる。しかし国内には「さわるな」「近づくな」などの看板がたくさんあり、ものものしい雰囲気が漂っている。猿のエサも売られているが、人間のほうが檻に入り外に向かってエサをやらなければいけない。猿はいい。表情も動きもしなやかでなんとなく人懐こい感じがする。いろんな方向から猿の鳴き声や、フェンスや木を揺する音が聞こえてくるのもこの国ならではだ。奥の方にある展望台へと向かう。だんだんと険しくなり、高所恐怖症のまどは途中でリタイア。一人で山の先っぽにある展望台から景色を眺めた。素晴らしい見晴らし。

次は小豆島で一番の観光名所である寒霞渓へ。紅葉シーズンということもあり団体客や遠足の小学生でにぎわっている。もう季節的には晩秋だけど、やっと秋の自然に触れることができた。売店でオリーブ牛コロッケを買って食べる。

小豆島町の草壁港方面へと車を走らせる。急カーブが多く若干酔った。昼ごはんはEATというお店で、自分は塩こうじ鶏と旬の野菜のせいろ蒸し定食、まどはじゃが芋と生ハムのパスタ。駐車場が最初分からずお忙しい時間帯に電話をかけてしまったが、丁寧に対応していただく。店内の壁には荒井良二が直接マーカーで描いた絵が。

EATからすぐ近くにあるマルキン醤油記念館へ。小豆島は醤油の生産でも有名でたくさんの会社があり、マルキンはその中でも特に有名。入場料を払うと小瓶入りの醤油がおまけでついてきた。醤油づくりの行程と歴史を実際に使われていた道具とともに解説。もろみ作り工場の見学もできる。

半島の先にある二十四の瞳映画村へ。道中1車線の狭い道があり、そこをバスが通ったりもして、少し祖谷を思い出す。映画村は全体的に昭和レトロな演出がされているが、まどは漫画の資料になる、とたくさん写真を撮っていた。海沿いにある校舎は1971年まで実際に使われていた建築。ギャラリースペースがいくつかあり、てしまのまどの安岐さんが現在展覧会を開催中。昔このあたりは船での交通が主だったようで、その当時の写真や、山中の遍路道を安岐さんが歩き直した記録映像などが展示されていた。壺井栄文学館は壷井繁治や黒島伝治の資料もたくさん見ることができた。

土庄港方面へと戻り、TUG BOOKSさんを初訪問。店主の田山さんがほとんどのリノベーションを手掛けた、新刊書籍と雑貨と飲み物のお店。カフェスペースも併設されている。紅茶を飲みつつ、田山さんと小豆島の本事情などいろいろお話する。古物商の免許を取られて、買取も受け付けているそう。藤原辰史「植物考」を購入。

レンタカーを返し、高松へと戻る。フェリーの中で「ひとりに~」読み終える。祭り寿司で夕ご飯を食べ、ルクスへ。ちょうど栗金商店の2人もいて、いろいろ話す。こないだ見たニコラス・レイの「夜の人々」は堀金君も好きな映画のようで、アメリカが恐慌に陥っていた時代が舞台ということを考えるとあの駆け落ちカップルをターゲットにした24時間営業の結婚式場もリアリティがあったのでは、との話を聞く。堀金君はノワールものに詳しい。その後大三君や和三郎さんも来て楽しかった。帰ってすぐにベッドに入り、いつの間にか寝る。けっこう歩いたし、いい具合にリフレッシュできた一日だった。


16日(水)

朝8時に起きる。ゴミ捨て。シャワーを浴びて朝ごはん。ゆっくり料理。卵焼きと豚しゃぶを作り、野菜が足りないことに気がつく。八百屋へ買い出し。帰って春菊の胡麻和え、豚ゆで汁のスープ(ネギ、しめじ入り)作り足す。あまりうまくいってなかったキャンバスに手をつけると、少し良い方向に進んだ。室生犀星「幼年時代・あにいもうと」読み始める。幻想的で瑞々しい文章にうっとりとなる。素晴らしい。

開店。SNS経由で写真集の通販ご依頼が1件まとまった。品出しなど作業を進める。店頭買取1件。リバー書房さんが閉店してから古本屋が少なくなって寂しかった、というお客さんが品ぞろえをほめてくださる。うれしい。頑張ろう。コトマスのリサさんがチラシを置きに来られ、新商品の鰻ジャーキーいただく。ありがとうございます。宮脇さんや平尾君など友達も来てくれた。イッペンさんに借りていた機材を返却。この日はうまくいかない部分もいくつかあったけど、まあなんとかなった。午前中作った春菊の胡麻和えが思ったよりおいしくできた。21時を過ぎてからも、レコード寄席のチラシデータ作成を22時過ぎまで。SNSに告知。小鉄君が来てくれて、PiLのキースレヴィンの話とかいろいろできて良かった。

今日はこれからキャンバスを進める。

2022年11月14日月曜日

スカスカ(2022年11月12~14日)

11日(金)夜

閉店後、本の発送。コンビニで偶然近藤君に会う。帰ってシャワー。ジャン・ジュネ「花のノートルダム」読みつつ、キャンバスを進めて1時過ぎに寝る。


12日(土)

朝8時半に起きる。春風堂でフランスパンを買ってきて、ウインナーと卵を焼いてサンドイッチを作る。まどが昨日コルシカ珈琲さんのポップアップで買った粉でカフェオレを作ってくれた。たまに力の入った朝ごはんを食べると元気が出る。そうじ洗濯。絵の画像をタイトルや価格などの情報も添えてメールで送る要件があり、進めるが、途中でなぜか消えてアーッとなる。

開店。お客さんはそれほど多くない。平日も週末もあまり関係がなくなってきた。最近イベントが増えてきているので、そっちに人が流れているのかもしれない。まどと「火曜日に小豆島へ行こう」ということになり、レンタカーの手配と予定の組み立てなどやる。ダイゾー君が晶文社の編集者の方を連れて来てくれる。いろいろお話。高円寺でヴィーガンクッキーのお店をされているという方が来店。平野公子さんとお仕事をしている吉良さんからうちのことを聞いていたそうだ。うれしい。クッキー1枚いただく。おいしい。店頭買取1件。発送準備、品出し、在庫整理進める。だんだん棚に隙間が目立ってきた。けっこう作業してるつもりなんだけどな。

閉店後、本の出荷。スーパーで買い物。帰って、午前中にやっていた絵の画像の作業続きをやり、無事完了。2年ほど前に描いた絵を久々に見返すと、どれもスカスカな絵ばかりでびっくりする。これは逆に今描けないのではないか。シャワーを浴び、ビール飲みつつ読書。中央通りを走る暴走族の音がうるさく、ジュネに合う感じがする。12時半頃に寝た。


13日(日)

朝7時半に起きる。早起きを心掛けたい。外は雨。南珈琲でモーニング。まども合流。読書、スケッチブック。出て、郵便局で本の発送。お金をおろす。スーパーで梱包用の段ボールもらって帰る。工芸青花YouTubeの沢山遼トーク聴きながら料理。鶏肉と野菜のトマト煮込みとオムレツを作る。ネット出品作業少し進める。

開店。13時頃雨止む。お客さんが少なかったら上でネット出品でもやろうかと思っていたけど、昨日よりも客入りが多い。品出しを進める。原稿の修正依頼メールが来たので、修正し返信。休憩に、以前買取で入った川内倫子写真集「川が私を受け入れてくれた」読む。この日ルヌガンガでは島で本に関する取り組みをされている方々のトークがあった。トーク終了後に流れでご来店されるお客さんもちらほら。

閉店後、本の出荷。受託商品に関する連絡をやり、ウイスキーのお湯割り飲みながらニコラス・レイ「夜の人々」見る。緊張感だけでなくユーモアもあってとても良かった。20ドルで式を挙げられる24時間営業の結婚式場が出てくる(指輪の貸し出し可能。長距離バスの停車場近くにあり、本当に短時間で済ませることができる)けど、当時本当にこういう商売があったのだろうか。見終わってまどとしゃべる。シャワーを浴び、キャンバスに手をつけるが全然うまくいかず。12時半頃寝る。


14日(月)

朝8時前に起きる。パンを買ってきて、昨日作ったトマト煮込みと一緒に食べる。料理。鶏肉とにんじんのカレー炒め、ポテトサラダ作る。ブロッコリーも茹でた。外出。皇帝に入って読書。スケッチブックに絵を描く。2年前の感覚を思い出し、できるだけ適当に描こうとしてみるが、なかなか難しい。帰りに八百屋へ行こうとしたら臨時休業。

開店。年末に企画するライブと来年2月のグループ展、受託商品に関する連絡を同時進行でやる。品出し、在庫整理、発送準備。夕方に宮脇さん来て、週末に予定しているイベントへの出店のことで少し打ち合わせたり、東京での話をいろいろ聞いたり。「古本屋は結局やってる人間が大事なんだよ!」と言われるが、なんとかやっていけてる自分が「その通り」と言うのはやばすぎるので、「そうかもしれないですね」と答える(実際のところなんとも言えない)。徳島の「うだつあがる古本市」実行委員の方来られ、少しお話。夜には堀金君が来て、福岡のJunes Kさんとのスプリットテープを納品してくれる。音楽イベントの話で盛り上がり、腰痛の話で背筋を伸ばす。工芸高校の学生さんが年1回発行している雑誌「F」を品出し。今回も力作。

今日はこれから本を出荷して、栗林のマクドナルドまで歩く。明日は小豆島へ。

2022年11月11日金曜日

12月21日はレコード寄席(2022年11月10~11日)

09日(水)夜

22時前まで残業し、閉店。本の発送。帰ってゆっくり風呂。まどが買ってくれたナッツをつまみにウイスキーのお湯割り飲む。お客さんが貸してくれた穂村弘歌集「シンジケート」読み始める。キャンバス進めて寝る。鼻が詰まって何度も起きてしまい、うまいこと眠れず。


10日(木)

朝9時過ぎに起きる。寝付きが悪かった分起きるのが遅くなってしまったようだ。朝ごはんはパン。自分のせいで滞っていたとある件に関して連絡を進める。キャンバスを少しやり、外出。酒屋とスーパーへ買い出しに行く。ドラッグストアで鼻腔拡張テープというやつを買った。鼻が詰まっている時にはこれを貼って寝よう。帰ってネット出品作業。

開店。年末に企画するライブの連絡をやりつつ、発送準備や品出しなど。出張買取のご依頼がまた入りそう。あまり行ったことのない地域のお宅で楽しみだ。トークイベントにお越しくださったお客さんが来店され、自分の詩集「人生は複数」を買ってくれた。以前出した「くもり」「信号機」も買ってくださったそうで、いろいろありがたい言葉をいただく。やはり作り続けているとどこで何が起こるかわからない。夕方には高校生の女の子グループが均一本をたくさん買ってくれた。夜には音楽好きのYさんが久々にご来店され、昔買ったけど実家に置いていたら捨てられていて買いなおそうと思っていたというレコードコレクターズが棚に偶然あったらしく、良い買い物ができたとおっしゃっていた。こちらもうれしくなる。

30分弱残業して閉店。本を出荷し、スーパーに寄って帰る。シャワー。バナナヨーグルト食べる。「シンジケート」読み終える。キャンバスをやるが、次の一手がなかなか見えず進まない。ジャン・ジュネ「花のノートルダム」少し読んで寝る。この日は特に鼻詰まりなし。


11日(金)

朝8時過ぎに起床。ゴミを出しそびれる。朝ごはんを食べ、料理。豚しゃぶおろしポン酢和え、ゆで汁を使ったスープ(水菜入り)、小松菜のおひたし、しいたけとにんじんとじゃが芋の煮物を作る。

外出。郵便局で本を発送し、塩上町のkokua coffee standでコーヒーを飲む。店主でありDJのHAPPFATさんと少し打ち合わせ。レコードと古本の価格相場の変化の違いみたいな話にもなり、楽しかった。スーパーで肉や魚などを買い出し、丸亀町グリーンでやっていた古着販売を少し見て帰る。

開店。瀬戸芸が終わってから、本関連のお店をまわっているらしい方のご来店が増えている気がする。発送準備、イベントに関する連絡など進める。ルヌガンガさんの店頭でコルシカ珈琲さんがポップアップをされていて、ダイレクトトレードでケニアより仕入れた豆の珈琲を試飲する。価格の決定権も生産者側にあるそうだ。おいしかったので粉を購入。夕方ごろ来られたお客さんから店内BGMに関して「これLoop Orchestra(オーストラリアの実験音楽ユニット。長い活動歴がある)ですか?」と質問され、話が早い、とTNBやジャーマンロックなどいろんな話をする。割と生音ぽかったりローファイなものがお好きなようで、その辺も自分と好みが近い。wanda groupという、Opal Tapesからもリリースしているイギリスのユニットを教えてもらう。早速聞いてみたらとても良かった。

夜は来月21日に予定しているイベント「出張レコード寄席」のチラシデータ作成の作業。雑誌に載っていた田口さんの写真を見ながらイラストを起こし、描き文字も書いてIllustratorでレイアウトする。レコ寄席は、東京と長野で「黒猫」というお店を営む田口史人さんが全国各地でやっているリスニング&トークイベント。そのレコードがリリースされた当時の社会背景なども含め語っていくので、特に音楽への知識がなくても楽しめる。今回は文学者編とのことで楽しみだ。19時開場19時半開始、入場料1500円。予約は私までお気軽にどうぞ(当日の入場もできますが、人数が多い場合は入場制限をする可能性もあります)。

既に1時間残業している。これから本の発送。セットものが2つあるのでなかなか大変。

2022年11月9日水曜日

会議、相談(2022年11月07~09日)

06日(日)夜

マクドナルドから戻りグループ展用の文章をやろうとするが、思うように進まず。スケッチブックに少し絵を描いて、シャワーを浴びて寝た。


07日(月)

朝7時頃に起きる。二度寝しようかと思ったが目が冴えてしまい、南珈琲へ。曾根博義「私の文学渉猟」続き読む。第四章「伊藤整と私小説」では、伊藤整がジョイスらの「意識の流れ」の手法を取り入れようとする過程で、日本語の避けがたい私性にぶつかる様子を丹念に描写している。

「私小説家とはいえない伊藤整の場合も、その小説全体を眺め返してみると、短篇か長篇か、主人公が一人称で書かれているか三人称で書かれているか、自伝的かそうでないかを問わず、語り手と作中人物の距離があまり離れていない小説がほとんどで、例えば全知の語り手によるような、十九世紀ヨーロッパ流の客観小説がまったくといってよいほどないことに気がつく。(略)初期にジョイスの「意識の流れ」の文体を日本語の小説に移植しようとしたとき、三人称独白体ともいうべき自由間接話法につまずき、「意識の流れ」を一人称の直接的な告白文体と考えてしまったために行きづまったあたりから私小説への傾斜が始まっていることも見逃せない。」(p306-307)

「日本語には、言葉がつねに発話の場や発話者に結びついていて、そこから離れて自律しにくいという特徴があるらしい。言い換えれば、発話者や発話の場が聞き手にすぐわかるような言葉や語りの方が本当らしく聞え、その場や人物を離れた客観的な言葉や語り方は、その内容がどれほど妥当であっても、その真実性を支える実感的根拠、つまりリアリティーを欠く。」(p309)

スケッチブックに1枚絵を描いて、家に戻る。昨日からやっている文章の続き。店を開けてからもずーっと考えるが、大事にすべきことがわかってはいても着地点が見つからず、なかなか書くことができない。通販で高価な本が売れて、売り上げはそこまで心配しなくて良いのが救い。夜になってから観光らしきお客さんもちらほら。瀬戸芸は昨日で終了したけれどまだ余波はあるのか。佐渡の書店nicalaより、注文していた植本一子・滝口悠生「往復書簡 ひとりになること 花をおくるよ」届く。この日のまどのごはんは里芋の揚げびたしなど凝った和食で、お昼のアルバイトからの影響を感じた。夜に平尾君が来てくれて、最近引っかかっていたことを相談させてもらう。だいぶ気が楽になった。

閉店後も23時頃まで文章を考える。ずっと集中してパソコンをにらんでいたせいか、気分が悪くなってしまった。ここまでできたら後はいけるというところまでは完成したので、とりあえず寝る。一度3時半頃に起きてしまい、なかなか寝付けず。


08日(火)

朝8時前に起きる。ゴミ捨て、シャワー、朝ごはん。温めた豆乳にハチミツを入れて飲む。文章続き。思ったよりもすんなりと完成。本の発送や帳簿付けなど進める。スーパーで買い物。昼ごはんにミートソースパスタを作る。お昼を食べている最中、店の関係でやらなければいけなかったことが浮上し、そのきっかけは自分にもあるのに忙しさを言い訳にまどへストレスをぶつけてしまう。こんなことではいけない。

書いた文章をプリントアウトして、喫茶店へ行く。2月に予定しているグループ展の打ち合わせ。3時間ほど制作や発表をめぐっての話をする。合理性とはかけ離れた内容かもしれないが、自分たちにとってはこういうことこそが重要だと再確認。実際の展覧会もうまいこといけばいいなと思う。この間、家ではまどがやらなければいけない作業を進めてくれていた。

打ち合わせが終わり、レターパックの買い出しや売上金の預け入れを済ませ、ぶらぶらと公園のあたりを散歩。何か気持ちにゆとりが欲しかったのか、いつの間にか足は不二書店さんへ向かっていた。正宗白鳥「懐疑と信仰」(いいタイトル)購入。帰って洗濯物を畳み、パスタの残りを食べる。

再び店で作業。発送準備、メール返信。この日は皆既月食。普段はあまり天体現象に関心のない自分も外へ出て月食の写真を撮った。ブログを書いて本の発送。ついでにビールを買う。

ビールを飲みながらウォン・カーウァイ「花様年華」見る。おしゃれ。疲れて少し気持ちがよれている時にちょうどはまった。映画と関係ないけど、冷奴には鰹節よりも小ネギと生姜が合うなと思った。12時前、早めに寝る。


09日(水)

朝8時頃に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。親子丼、大根と水菜のサラダ、しめじとじゃがいもと小ネギの味噌汁を作る。

外出。郵便局で本を発送し、南珈琲へ行く。ルヌガンガ中村さんに少し相談をする予定で、手短に済ませるため聞くべきことをメモにまとめる。読書。ルヌガンガへ行き相談。15分ほどですぐ終わったが、自分のやっておくべきことが明確になった。河出文庫の「ベンヤミン メディア・芸術論集」購入。家に帰って「私の文学渉猟」読み終え、新しいキャンバスにガッシュを塗る。

開店。発送準備、メール返信、品出しなど進める。広島県でzineイベントを開催されている方など、県外からもお客さんが来られた。先日のルヌガンガでのトークイベントに来られていた方も。夜には小林記者が来店。ブック遍路マップについての記事を書こうとしているそう。いろいろ話す。夜になってグループ展用の文章を改良。第2稿ができたので参加メンバーへ送る。

今日はこれから本を発送して風呂。ゆっくり絵を描く。

2022年11月6日日曜日

イベントが多い2(2022年11月04~06日)

03日(木・祝)夜

閉店後、本の発送。22時頃に帰る。曾根博義「私の文学渉猟」読み始める。自分が興味のある1940~50年代の出版事情の話が多く、とても面白い。ちょっとだけ読もうと思っていたけど100ページほど読み進める。キャンバスを進めて寝る。


04日(金)

朝8時前に起き、ゴミ捨て。シャワー浴びる。この日も朝ごはんはトースト。洗濯物を干す。キャンバスの続き。外出。些末事研究福田さんと鉢合わせ、少し立ち話をする。南珈琲で明日のトークで話すべきことをメモにまとめ、読書。帰ってまたキャンバス。

開店。査定や発送準備を進める。東京から竹浪音羽さんと竹下昇平君が来てくれた。2人とも絵を描いていて、竹浪さんは明日から岡山のギャラリーOFで個展が開催される。いろいろ話す。SNSで見る限りでは2人とも活発に活動していて人気があるなあと感じていたけど、本人たちは至って淡々としていた。東京にいた時には20代半ばだった友人たちも30代前半になり、以前よりも生活のことを含めて絵を考えていて、また違った空気をもって話すことができるようになったと感じる。福田さんまた来てくれて、些末事の原稿のことなどについて少し話す。

閉店後、燦庫へマサミさんのライブを見に行く。見るのはかなり久しぶり。グランドピアノと生ドラムの編成でとてもかっこよかった。サンリンシャ蓮井さんがデザインしたフライヤーもいい。まどはドリンク係をしていて、なかなか忙しそうだったけどテキパキと仕事をこなしていた。すだちサワーおいしかった。みきちゃんやcowbellsミネオさんとしゃべる。出て、ルクスに行く。最近東京へ行った小鉄君からいろんな話を聞いた。明日ルクスではしゅうさんやヤマハラさんがDJをするイベントがある。ルヌガンガでのトークイベントとかぶってるけど、ちょっとだけでも行けたらいいな。

帰ってシャワー浴びてキャンバスの続き。完成させて寝る。


05日(土)

朝8時半頃に起きる。朝ごはんを食べてまどと外出。郵便局で本を発送し、お金をおろす。ドトールに入って本を読む。まどの新作のネームを見せてもらうと、以前は言いたいことやりたいことをたくさん1つの話に盛り込んでいたのが、シンプルに絵で見せていく感じに変わり始めているのかなと思った。本屋に寄って、のど飴買って帰る。

開店。ゆっくり作業を進める。トーク前だけど、いや、トーク前だからか、頭がぼーっとする。気張らずにいきたい。閉店近くになってお客さんが増え、そこそこ売れた。

ルヌガンガでのトークは席も埋まり、中村さんが流れを作ってくれたことでそこそこうまく話せた。お客さんからも的確な質問をいただいた。予定の2時間を少し過ぎたあたりで終了。打ち合わせをしていなかったまどもけっこうしゃべってくれて、自分の独り舞台にならなかったのもいい塩梅だった。割と古本屋のトークらしくなったのではないか。

その後ルクスでのDJイベントへ行く。若い人たちが多く、選曲が普段のルクスでのイベントとはまた違うポップ(しかし派手すぎない)な感じでとても新鮮。ジントニック飲む。ダイゾー君と話す。明日豊島へテリーライリーのコンサートを見に行くとのこと。うらやましい。帰って早めに寝た。


06日(日)

朝10時に起きる。ずいぶん長いこと寝た。いろんな夢を見た気がする。朝ごはんを食べて、コンビニなどをまわり本の発送。帰って風呂の掃除。

開店。この日は瀬戸芸最終日。お客さんはそこそこ。買ってくださる方が多く助かる。店頭買取1件。通販のご依頼2件入る。年末に予定しているイベントのチラシのデータが届く。確認して返信。夜には長野県mountain bookcaseの石垣さんが来店、いろいろ商売のことも含めお話する。

閉店後、本の出荷。歩いて栗林のマクドナルドへ。最近リニューアルしてきれいになっていた。2月に開催予定のグループ展に向け文章を考える。少し読書。

今家に戻ったところ。また文章の続きをやる。

2022年11月3日木曜日

ふつうの日記(2022年11月01~03日)

31日(月)夜

メールの文章を考えたり帳簿付けをしていたら、いつの間にか2時間残業していた。グスタフ・ヤノーホ「カフカとの対話」読み終える。寒くなった。ストーブを出すべきか迷う。12時半頃に寝る。

「何一つ確実なものはない。だからなに一つ言うことができないのです。叫び、喘ぎ、口ごもる。できるのはそれだけです。人生のベルト・コンベアーが、人をどこかへ、どこへとも知れず運び去ります。人はむしろ品物、物体、ですーー生きものではない」(p172)


01日(火)

朝6時前に一度起き、ごみを捨てる。二度寝して、8時半に起床。今日もまどとモーニングへ。笙野頼子「タイムスリップ・コンビナート」読み始める。初期の作品のほうが独特の口語のクセが少なめで好きかもしれない。自分も好きで何回か行った鶴見線が出てきて、沿線風景が思い出された。

店に戻り、メールの返信と少し品出しをやる。本の発送。燦庫で昼ごはんの出店をやっている「きせつごはん わ」へ行ってみる。まどもこちらでバイトしている。きびきびと働いている様子を見て、まどはウェイトレスの仕事が向いているなあと思った。今日はから揚げ定食。れんこんの煮物や、柿のバター焼き(?)もおいしかった。スーパーで買い物。

再び店。査定や諸々の店の作業を3時間ほどやる。外は雨。なぜかスクラッチの音が聞きたくなり、DJ ShadowとQbertのやつとか昔のをいろいろ聞く。今こういうのを音源として出してる人はいるのだろうか。DJバトル用の素材?みたいなトラックも見つける。コンクレートみたいなものや、単に電子音の反復だったり、面白い。

ルイス・ブニュエル「昼顔」見る。マルセルというチンピラの役をやっているピエール・クレマンティの緊張感がすごい。夢と現実が入り乱れる巧みな構成、背徳と破滅のストーリー(カトリーヌ・ドヌーヴの顔に泥をかける…)に見た後げっそり。しかしすごかった。カレーを作ろうと思っていたけどまどが作ってくれた。夕ご飯を食べて、本日2回目の南珈琲。「タイムスリップ・コンビナート」読み終え、ブレッソンの章だけ読んで放っていた「作家主義」のブニュエルの章を読む。主にメキシコ時代についての話。

メール返信、ブログ書き。カフェインの摂りすぎと、いろいろ集中しすぎたからか若干気持ちが悪くなってきた。風呂に入り、キャンバスを少し進めて寝る。


02日(水)

朝8時頃起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。少しキャンバスをやる。まどは今日久々にデジアシの仕事。

10時にルヌガンガへ行き、中村さんと今週末のトークに向けた打ち合わせ2回目。前に打ち合わせた時に涼子さんも横で仕事しながら聞いていたようで、「面白かった~!」と声をかけていただきうれしい。今回もいろんな話が出て、予定時間の2時間は十分なんとかなりそうだ。まどにも少し話してもらうことになった。

開店。発送準備を進める。夕方からの冷え込みが厳しくなってきた。昼夜の気温差が大きい。夕方以降は頼まれている原稿を書く。テーマは「行き詰まった時どうするか」。以前書いて放ってあった文章の断片もいろいろ混ぜながら書く。

夕ご飯を食べ終わったくらいからなぜか頭がふらふらし始める。以前気圧の変化で早じまいした時と似ている。体温は平熱。念のため1時間早く閉店し、ベッドに入る。


03日(水・祝)

朝8時前に起きる。10時間ほど寝て体調回復、熱もなし。単に疲れていただけなのかもしれない。ゴミを出して食パン買う。通勤通学の人達が少なく、そういえば今日は祝日だったと気づく。朝ごはんを食べ、TSUTAYAまで歩いてDVDを返しに行く。帰って昨日売れた分の帳簿付けやレジ周りの本の整理など。スーパー行って買い物。料理。小松菜のおひたし、焼き鮭、カレー味のポテトサラダ、にんじんのマスタードシード炒め作る。昼ごはんを食べた後におかずを片付けようとしたら、作った早々にんじんを床にぶちまけた。食べ終えてから査定の作業続き。まどが店番をやってくれたおかげでけっこう進んだ。

店番交代。査定、品出し、発送準備進める。お客さんは多い。文化の日は毎年お客さんが多い気がする。売り上げもなかなか良い感じ。閉店間際には中国(たぶん)からの観光客3人グループもご来店。こないだも香港の男性がいらっしゃった。外国からの観光客も徐々に増えてきているようだ。

今日はこれから本を発送して風呂。ゆっくり絵を描きたい。

2022年10月31日月曜日

意外と人に会っている(2022年10月28~31日)

27日(木)夜

閉店後、シャワー。ウイスキー飲みつつ、グスタフ・ヤノーホ「カフカとの対話」読み始める。少しだけキャンバスを進めて寝る。


28日(金)

朝8時前に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。この日はまどに店番をやってもらい自分は出張買取へ。銀行でお金をおろす。

レンタカーを借りてまずは三木町にあるIDO MALLへ行く。雑貨店やラーメン屋さん、コーヒーショップ、惣菜店などが同じ区画内で展開している小さなモール。東植田の麦縄の里や丸亀のKITOKURASなど、香川には郊外にこうした小規模の商業施設がいくつかある。これは全国的な流行なのだろうか。ねいろ屋さんで濃厚煮干しラーメン全部のせを食べる。おいしい。ねいろ屋さんは東京の荻窪が本店で、自分も以前その辺りに住んでいて一度食べに行った。本店は小さなお店で随分並んだ記憶がある(といってももう10年くらい前の話だ)けど、こちらはまだ早い時間だったこともありすぐに入れてゆっくり食べることができた。IDO CAFEでコーヒーを注文し、店主さんといろいろお話。店内にはたくさんの本やレコード、CDが置かれていて楽しい。

買取先のお宅へ。山間にお住まいの、農家をされている方。以前は大阪で教師をされていたそう。「買い取れそうな本だけ取っていってください」とのことで、棚から選んでいく。時折お客さんの思い出深い本が飛び出して、待ったがかかる。段ボール10箱分ほど買い取らせていただくことに。

途中コンビニに寄ってアイスを食べ、県立図書館へ。少し休んで、写真集を見る。松江泰治”Hashima"、川内倫子”Des oiseaux"、アンドレアス・グルスキーの10年ほど前に日本でやった展覧会の図録。

一旦店に戻って本をおろす。タリーズへ行ってタコライスとカフェオレ。3時間ほどかけてバイト業務の流れをじっくり考える。頭の中でもやもやとわだかまっていたものに筋道が通っていくのは気持ちがいい。気がつくと疲れが取れてすっかり元気になっていた。まどを車に乗せてぽかぽか温泉へ行く。サウナに入るとちょうど「君の名は。」の終わり際で、終了するとみんなゾロゾロ出ていく全裸映画館になっていた。帰って、コンビニでお菓子を買ってウイスキー飲む。夜遅くに変なもの食べてお酒まで飲んでしまった。たまにはいいか。


29日(土)

朝8時頃に起きて朝ごはん。少しだけキャンバス進める。レンタカーを返し、スーパーで買い物。路地裏にモロッコ料理店を発見。南珈琲に入り、「カフカとの対話」続き。

「照明を落した舞台でスポットをあてるように、私がものを僅かながら照し出すということはあり得ます。が、これは正しくない。事実は、舞台は全然照明をおとしていないのです。舞台は燦々たる陽の光に満ちている。そこで人間は眼を閉じる、殆どなにも見えぬ、というわけです」(p108)

家に帰って料理。鶏肉の酢醤油炒め、キャベツの浅漬けを作る。粉ふき芋を作ろうとしたら茹ですぎて柔らかくなってしまった。結局マヨネーズなどを混ぜてマッシュポテトにする。

開店。お客さんは多いが、売り上げはそれほどいかない日。店頭買取1件。IDO CAFEの方が来店されたので、ショップカードをお渡しする。みきちゃん来てくれる。最近デジタル一眼を買ったそうで、何枚か撮ってくれた。査定を進め、お預かりしていたものが1件終了。残業2時間。疲れた。

閉店後、シャワー。作業をやろうにも頭がぼーっとして動けず。少しキャンバスを進めて寝る。


30日(日)

朝8時半に起きる。まどは今日高瀬で行われるさっこのイベントへ。パンを買ってきてくれたので朝ごはんに食べる。キャンバス進める。家にずっといるのももったいないので外出。公園で読書。子供にサッカー(というか、ボール蹴り)を指導しているお母さんがいるが、口調がやたらと厳しくて聞いていて嫌になる。帰って料理。小松菜とにんじんのおひたし、ハマチの煮つけを作る。途中のまま放ってあったキャンバスを少し進める。

開店。お客さんは少ない。秋晴れの週末だし、みんなレジャーに行っているのかもしれない。熊本さんが来てくれて、以前お願いしていたCDとカセットテープを納品してくれる。今日tooniceでライブがあるそう。年末に加西VOIDであるイベントにも出演するとのこと。行きたい。行けるかな。

この日は定時で閉店。本を出荷し、スーパーでウイスキーとレモン味の炭酸水を買う。なタ書藤井さんとすれ違い少し話す。商店街はハロウィンでにぎやか、警官も見回りをしている模様。帰って飲みながらレオス・カラックス「ポンヌフの恋人」見る。火吹きや花火、吹雪のシーンなど、焦燥感にあふれた演出がすごい。しかしあまりに瑞々しく刹那的で、「好き」と言ってしまうのには躊躇してしまうかもしれない。好きという人の気持ちはとてもわかるけど。特典のメイキング映像も面白かった。


31日(月)

朝8時過ぎに起きる。野中モモさんが自分のZINEの活動について触れてくださった「日本のZINEについて知ってることすべて」を、ルヌガンガでのトークイベント用に探す。ついでに中ザワヒデキさんの「現代美術史日本篇」、大山エンリコイサムさんの「ストリートの美術」も手元に控えておく。この2冊は10年ほど前に企画していたライブペイントイベント「間欠泉」について触れている。トークイベントは県外の方からも予約が入っているそうだ。当日はどんな感じにどうなるだろうか。

南珈琲でモーニング。読書続き。帰ってシャワーを浴び、ウインナーを焼いて洗濯物を畳む。キャンバス少し進める。

開店。品出し、査定、発送準備など進める。さっこが高瀬で企画した源流祭というイベントからの流れで、テニスコーツのさやさんご一行が来店。まどは高瀬でさやさんと少し話したようで、自分も紹介してもらう。植野さんや大城さんのことなど少し話した。夜になって、instagram経由で連絡をいただいた建築事務所の方々と打ち合わせ。初顔合わせということもあり、今回はアイディアを出して少しすり合わせるところで終了。

こうやって日々のことを書き出してみると、店と喫茶店にずっといるようでも意外と人に会っている。

明日は定休日。やるべきことがたまっているので、そうダラダラと過ごしてもいられなさそうだ。

2022年10月27日木曜日

良い誕生日(2022年10月23~27日)

22日(土)

閉店後に本を発送し、ルクスに行く。この日はDJイベント。イコライザーを入れていていつもより音がだいぶ良かった。ビールを飲んでいるとivoryさんやダイゾー君、玄さん、宮脇さん、サチコさん来る。ivoryさんから牟礼にある面白いピザ屋さんの情報を教えてもらった。家に帰ると疲れてリビングの床に寝てしまい、シャワー浴びたかったがそのままベッドへ。


23日(日)

朝9時過ぎに起きる。一度8時に起きたけれど二度寝してしまった。昨日まどからもらったパンを朝ごはんに食べる。キャンバス続き。洗濯物を畳む。洗濯機のホース(短いものを継ぎ足し延長して使っている)の継ぎ目から水漏れ。新しく長いものを買うことにする。

開店。昨日に引き続きお客さんは多い。発送準備、在庫整理進める。まあまあすっきりしてきたか。店頭買取1件。ヤンフーさんが燦庫で企画するイベントのチラシを持ってきてくれる。メキシコがテーマとのこと。とても楽しそうなイベントだ。営業時間かぶってるけど行けたらいいな。

この日は残業あまりせずに閉店。本を発送してスーパーに寄り、帰ってはちみつパインヨーグルト食べる。キャンバスを進めつつ、葛西善蔵「贋物・父の葬式」読み進める。12時半頃に寝る。


24日(月)

朝8時頃に起きる。この日は早起き成功。朝ごはんを食べて、歩いて栗林公園へ行く。公園を歩き回っているといろんな考えが湧く。1日ずっと自然と触れ合うような日を作りたい。絵を描く主体はペンを持つ手にあるように見えて実は描かれる紙のほうにあるんじゃないか、というようなことを考える。電話が鳴って、途中の作業を急がないといけなくなった。これは自分のせい。

店に戻り、郵便局で本の発送。作業もあるので早めに開店。査定、品出しを進める。

閉店後、本を出荷し、なんとなくウイスキーとチーズを買う。シャワーを浴び、ウイスキーを飲み、キャンバスを進めつつ、本を読む。「贋物・父の葬式」読み終えて寝る。


25日(火)

朝8時頃に起きる。ずいぶん寒くなった。朝ごはんを食べて早速キャンバスの続き。3時間ほど集中してやる。1枚完成。定休日の午前中から絵が完成するととても気分がいい。集中しすぎて昼ごはんを食べる時間がなくなってしまい、適当に草餅と豆乳で済ます。

くつわ堂でグループ展の打ち合わせ。当初12月に予定していたのが2月へと変更になった。話し合いが一度お開きになってからも雑談。お互いの来歴などを話す。

家に帰って発送準備。スーパーで買い物。ごはんを食べてから南珈琲で読書。ホンマタカシ「たのしい写真」読み始める。図版も豊富でわかりやすく、ブレッソンやキャパらの「決定的瞬間」とエグルストンらの「ニューカラー」の対比を軸に、写真芸術の歴史の話を進めていく。エグルストンとティルマンスについての話が面白い。帰って映画。ベルナルド・ベルトルッチ「革命前夜」見る。モリコーネの音楽いい。キャンバス進めて寝る。


26日(水)

朝8時前に起きる。この日はまどの誕生日。kincoさんでモーニングを食べる。「たのしい写真」読み終える。帰ってキャンバス少しだけ進める。

開店。この日は18時までの短縮営業。店頭買取2件。京都から友人のはまぐちさくらこ一行が来店。さくらこはなんだかんだ1年に1度は会っている。近況を話す。大阪で個展をやるそうだ。最近の絵をほめてくれてうれしい。その後すぐにinstagram経由で連絡をくれた田中菫さんが来店。田中さんは絵を描いたり服を作ったりしている。東京から引っ越そうかと考えているそうだ。古本屋をやりながら絵を描いて発表している自分の生活に興味を持ってくれていたらしく、うれしい。いろいろお話する。

閉店。まどとヤンフーで夕ご飯を食べる。いつもながらおいしい。スケラッコ「みゃーこ湯のトタン君」読み終える。その後tooniceでライブ見る。島田さんとサンドマンさんは二人とも優しい声でいい感じだ。音数が少なめなのもいい。山本精一さんは2曲目に「お誕生日おめでとう」という歌い出しの曲を演奏していて、まどとみきちゃんと興奮。ギターのぶっとい音と醒めた歌声に圧倒される。「サイケデリックなギターのループ」と解説が書かれたCDが売られていたので購入した。その後、半空へ。三越の近くにできた2号店のほうへ行く。ゲーリックコーヒーという、スコッチウイスキーが入った生クリームの乗っているコーヒーを飲む。おいしい。まどと岡田さんといろいろお話。

帰ってすぐに寝る。山本さんに(偶然)祝ってもらって、とてもいい誕生日になった。


27日(木)

朝9時に起きる。段ボールをゴミに出す。朝ごはんを食べ、シャワー。買い取った本の整理をやろうとしたら均一本のラックを倒してしまい、本がばらばらになる。直す。

ルヌガンガで、中村さんと11/5に予定しているトークの軽い打ち合わせ。順調に予約が埋まってきているそうでありがたい。始めは「2時間もしゃべれるもんだろうか」と思っていたけど、中村さんが聞き手として話のとっかかりを作ってくれるので、なんとかいけそうだ。

開店。在庫整理、品出し、帳簿づけ、発送準備など進める。店頭買取1件。県がSNSとウェブページとで展開している観光客向け広報の取材を受ける。丸亀にある市民交流活動センター「マルタス」の方が来店され、取り組みに関してのお話を聞く。マルタスは行政が運営する施設だけど、ミュージシャンが館内でライブをしたり、アーティストの作品が展示されたりなど文化的な活動を積極的に展開している。

閉店後も梱包などで1時間半残業。明日は市内で出張買取1件。

2022年10月22日土曜日

イベントが多い(2022年10月20~22日)

19日(水)夜

23時前に閉店し、本の出荷。キャンバスを完成させて、シャワー浴びて12時過ぎに寝る。


20日(木)

朝9時に起きる。できれば8時には起きたいけど、寒くなってきたのもあって難しい。朝ごはんを食べて外出。散髪しようと思ったら定休日だった。店の売り上げ金を銀行に預ける。公園に行き、飯田有子「林檎貫通式」続き読む。一旦店に戻って本の発送。近くにできた無人古着屋を見てみるが特に目ぼしいものなし。ネット出品作業を少しやる。

開店。査定、品出しなど進める。夕方少し話し合い。火曜日「だめだ!」となっていたことに、なんとなく復調しそうな気配がしてきた。どうなるだろうか。受託商品についての連絡を進める。

この日は21時少し過ぎたあたりで閉店。本を出荷しスーパーへ行く。この時間は大抵パイナップルが安い。帰ってはちみつとヨーグルトをかけて食べる。吉田喜重「水で書かれた物語」見る。ストーリーが簡潔で、その分鏡台、影、縄のれん、蚊帳など細かい演出による心理描写が冴えて見える。特典で吉田喜重と岡田茉莉子のインタビューが収録されており、見てみると「母子相姦という題材を起爆剤として、女性の性の主体性を支点に日本の父権社会/男性社会を見返してやりたかった」(吉田)というようなことを言っていた。シャワーを浴び、「林檎貫通式」読み終えて寝る。


21日(金)

朝7時頃に目が覚め、ゴミ出し。二度寝して8時半に起きる。モーニングへ。葛西善蔵「贋物・父の葬式」読み始める。スケッチブックに絵を描く。最近はまたキャラクターっぽい要素を絵の中に入れてみようかと考えている。喫茶店を出て散髪。家に帰って料理。鯖の塩焼き、卵焼き、オクラの梅肉和え、かぶとにんじんと椎茸の煮物を作る。この日は前半少しまど店番。

minamoで今日から始まったタケモリの展示を見る。タケモリは漆芸家で、今回は墨流しのような技法を使って製作した器の展示販売会。漆の特性などいろんな話を聞く。ろくろを買って製作スピードが上がったらしく、確かに展示されていた器の数も多かった。

実家から柿がたくさん送られてきたので、ご近所に配ってまわる。新しいキャンバス2枚に下絵を描く。1枚は午前中に描いたスケッチブック、もう1枚はinstagramに友人が上げていた子供の貼り絵からアイディアをもらった。

店番交代。発送準備など進める。今日からCenterさんでは「セリ」という、最高額を入札した人が作品を購入できる形式の展覧会が行われていて、企画者の細野さんが出展されている作家さん達と来てくれた。細野さんは普段は東京在住で、以前半蔵門でANAGRA、現在は西荻窪でHAITSUというギャラリーを運営されている。ANAGRAは山崎由紀子さんの個展の時に一度行ったことがある。いろいろお話。その後ジュノさんと姫路にお住まいのアーティスト安野谷さんがご来店。安野谷さんはシンガポールのデザイナー(?)の方と協力してドイツの出版社から本を出したり(現物を見せてもらったがとても豪華なつくりだった)、パリやベルリンで個展もやったりと、精力的に活動されている。お話を聞いて自分も「もっとハングリーにいきたい」とやる気が出た。そうこうしているうちに、来年の夏にやる個展の会期が決まる。いろいろ決まってきている。ありがたい。

閉店間際にまどと再び交代、Centerの展覧会オープニングへ行く。まいちゃんやサチコさんがいて少し話した。展覧会ではアーティスト名や作品名が伏せられており、できるだけフラットな状態で作品を見てもらうよう配慮がなされている。ビールを飲み、細野さんと再びいろいろお話する。とてもエネルギッシュな方だ。

戻って閉店作業。本の発送。シャワー浴びて、キャンバスをやる。とりあえず水を含ませた筆で色を広げてみた。こないだ買取で入った写真集を売れないうちに見る。鈴木理策「TORII」、Wolfgang Tillmans "Conor Donlon"、松江泰治「cell」。1時前に寝る。


22日(土)

朝5時頃に一度目が覚め、寝付けずキャンバスをやる。もう一回寝て起きたら9時半。まどとkincoさんへ行き、モーニング、読書。2階ギャラリー(かなり広い空間)で開催中のイワサトミキさんの個展を見る。最近展覧会が多いな。

開店。お客さん多い。店頭買取4件。お客さんから歌集をいろいろ貸していただく。黒瀬珂瀾「黒耀宮」や荻原裕幸「デジタル・ビスケット」など、近年復刊されたのもあるけど貴重なものが多い。署名入りもあった。勉強しよう。

再来週、11/5(土)にはルヌガンガでトークイベントがある。なんと自分一人でしゃべるというもの。どれだけお客さんは来るでしょうか。聞き手はルヌガンガ中村さん。詳細、予約は以下のリンクへ。
https://onl.tw/BQrNs6z

今日はこれからルクスでやっているDJイベントに行く。

2022年10月19日水曜日

のどごし(2022年10月17~19日)

16日(日)

18時に体調不良で閉店し、寝て21時前にぬるっと起床、軽くごはんを食べ、23時前まで発送準備。出荷は明日にまわす。キャンバスを進めて1時頃寝る。何回か夜中に目が覚めた。妙にリアルな夢をこま切れに見る。


17日(月)

朝7時半にアラームが鳴り一度目が覚めるが、二度寝。起きると10時で二人してびっくり。そしてモーニングへ。ぼーっとした頭でル・コルビュジエ「伽藍が白かったとき」続き。頭が働かない時に抽象的な文章を速く読むのも、それはそれで楽しい。のどごしを楽しむというか。コルビュジエの文章のほうも、普通とは違う理解を求めている感じがする。

「建築は純粋に人間的な創造である。しかし人間は自然の産物であるから、建築は自然の対数の如きものである。自然ーーその法則、その賞賛すべき原理と宿命的な組織、その分類、その群、その無限に多岐なるさま、その単一的数学、ーーそれが教訓を淡彩の設計図面のなかにではなく、建築家の心の中に刻みつける。」(p210)

文章が展開していくための足場があっちこっちしているような面白さ。建築、人間、自然、関係性、集合、数理、絵画、精神、記憶…?

開店。頭がぼーっとしっぱなしなので、この日も低速運行。発送準備進める。21時を少しまわったあたりで閉店。

閉店後、本を発送してスーパーで買い物。帰って、はちみつキウイヨーグルトを食べながらアンドレイ・タルコフスキー「鏡」見る。モノクロの部分とカラーの部分とがあり、どちらも美しいが、カラーの緑とオレンジ色の対比が印象に残る。


18日(火)

朝8時頃に起きる。久々に時間の決まった用事の無い定休日。もういつぶりかわからない。朝ごはんを食べ、キャンバスの続き。1枚完成。これで他の作業に思う存分集中できる。喫茶店へ行き、「伽藍が~」読み進める。スケッチブックに絵少し描く。空気が乾燥する季節になってきたので皮膚科へ行き塗り薬を買う。

一旦帰り、諸々準備を整えて外出。さか枝でうどんを食べる。ジュースを買い河川敷へ。涼しくて蚊も少なく、ほどよい手入れのされてなさ。ビニールシートを敷いてパソコンを開き、文章の作業開始。しかし、なかなかうまくいかない。というか、そもそも…。ファミレスへ移動しまどと合流。ピザとコーラ。うーん…。行き詰まり連絡。思ったより早く事はまとまったが…いやこれは全然まとまってない。こんなんじゃだめだろ。

スーパーで刺身などを買って帰宅。しばらくまた絵をやり、味噌汁や枝豆の和え物など作る。晩ごはん。来週に迫るまどの誕生日の過ごし方を考える。

夜、発送準備少しやる。シャワー浴びてキャンバス。小林勝行の先月出たアルバム「KATSUYUKISAN」聴きながらやる。Voidで見た小林さんの朗読パフォーマンスはすごかった。アルバムは全編コラージュやギターノイズが乗っていて、つんのめったり歌い上げたりと変化するフロウに合っている。「その時今までしてきた握手の意味が変わった」という歌詞はなかなか思いつかないのでは。「伽藍が~」読み終える。

1時頃に寝る。5時頃に起きてしまい、キャンバス進める。ついでにゴミ捨て。


19日(水)

朝10時頃起きる。最近睡眠時間がずれ気味でよくない。お粥を食べ、豚肉の生姜焼きと卵焼きを作る。まどは小松菜のおひたしを作った。公園へ行き、飯田有子「林檎貫通式」読み始める。「現代短歌クラシックス」中の一冊。

開店。お客さんは少なめ。店頭買取1件。発送準備進める。お預かりしていた本の査定が1件終了、金額をご連絡する。昨日のことを思い出したら、いろんな感情を通り越して笑えてきた。

今日はこれから本を発送してキャンバスの続き。なんだかんだもう23時。

2022年10月16日日曜日

急降下(2022年10月14~16日)

13日(木)夜

仕事を終え、そのまま12月のグループ展に向けての作業をやり、本の発送。もう23時。少し音楽を聴いてゆっくりする。キャンバス続き。以前一度完成した絵に手を加えていて、もう少しで完成しそう。グループ展関連のLINEをやり取りしつつ進める。1時過ぎに寝る。


14日(金)

朝8時前に起き、ゴミ捨て。キャンバスの続き。少しだけやるつもりが1時間くらい経っていた。まど起きてきて、この日もモーニング。天野忠「木洩れ日拾い」読み終える。巻末の年表を見ると、参加していた同人誌が1937年に検挙され、戦後も詩作および詩集の発表は続いていたものの1961年に自主で出版した詩集で「長年の精神の鬱血状態から解放された」とある。この24年間は辛いことばかりではなかっただろうけど、長いな。

八百屋で野菜を買って帰り、料理。鯖の塩焼き、にんじんとかぼちゃとしいたけの生姜煮を作る。枝豆も茹でておく。

開店。この日は昨日おとといと比べるとお客さんは少なかったが、その分他の作業は進んだ。いつものとおり査定、品出し、発送準備。やり始めの時は作業に集中しているので「こういうふうに淡々と毎日を過ごすのも悪くないな」と思えたりするが、だんだんと他のやらなければいけないことが気になり始め、晩ごはん時にはストレスがたまっている、という流れになることが多い。こう書き出してみると単純ですぐ改められそうなものだけど、なかなかそうもいかない。隣のれんげ料理店さんへ野菜を降ろしている農家さんが来られ、出張買取のご依頼をいただく。もともと教師をされていたそうだ。意外なところにきっかけがあるもんだな。Centerの大山さん来られて、次回の展覧会のチラシをお預かりする。1時間半ほど残業。

閉店後、本を出荷。ルクスへ行きビール飲む。帰ってシャワー。キャンバスの続き。色を重ねて陰影を作るのは楽しい。1枚完成。1時過ぎに寝る。


15日(土)

朝9時頃に起きる。久々に8時間ほど寝て頭がすっきりした。まどが前日のうちからごはんを炊いて味噌汁も作ってくれている。朝ごはんを食べて洗濯物を干す。

外出。コンビニでジュースを買い公園へ。野矢茂樹「語りえぬものを語る」続き読む。若い男性が公園のいろんなところにある段差を使ってジャンプで上り下りを繰り返している。ダンサー?帰ってネット出品作業少し進める。出張買取の日程決まる。少し先にお伺いすることになった。

開店。査定、品出しなど進める。お客さんは日が暮れてから多くなった。昨日今日のがんばりの成果で在庫がだんだんとすっきりしてきた。みきちゃんが個展のチラシを持ってきてくれる。

この日はほぼ定時で閉店。本の発送も明日にまわし、ゆっくり風呂に入る。キャンバスを進めつつ読書。ル・コルビュジエ「伽藍が白かったとき」読み始める。コルビュジエとかコールハースとか、建築家の文章はかなり独特な散文だったりするけど、本職の建築家の人達はどういう風に読んでいるのだろうか。明日のごはん用に小松菜、とうふ、しいたけの味噌汁を作る。絵を少し進めて、乾くまでの間に本を読んだり少し料理をしたりするのは気持ちがいい。1時過ぎに寝る。


16日(日)

朝8時頃に起きる。ごはんを食べて絵の続き。

外出。高松市美術館で毎年恒例のアニュアル展を見る。ついこないだ見たばかりな気もするけど、もう1年経ったのか。例年よりもまとまりのある展覧会だった気がする。その後郵便局で本を出荷し、スーパーで買い物。帰ってネット出品少しやる。ルヌガンガへ行き、注文していた沢山遼「絵画の力学」購入。来月に開催予定のとあるイベントに関して少し話す。

開店。いつもの通り作業を進めるが、すぐに頭がギリギリと痛くなる。明日は雨の予報、気圧の変化によるものだろうか。店頭買取1件。夕方ぐらいから頭痛だけでなく吐き気も出始め、本格的に体調悪化。18時ごろに店を閉める。2時間半くらいベッドで寝ていたら回復した。体が少し冷えたのも良くなかったかもしれない。

今はまた店に戻って発送準備をしている。早じまいしてしまったけど、ネット出品していたものが売れていて助かった。明日の午前中はゆっくり過ごそう。

2022年10月13日木曜日

ひと段落(2022年10月11~13日)

10日(月・祝)夜

1時間半残業。閉店後にシャワー。天野忠「木洩れ日拾い」少し読んで寝る。


11日(火)

朝8時前に起きる。定休日だがこの日は倉敷まで出張買取2度目。朝ごはんを食べて、昨日の在庫整理作業続き。

レンタカーを借りて出発。昼ごはんは久々に鬼無の一福でかけ2玉+とり天。高速道路を運転するのも慣れてきた気がする。交差点や信号がないぶん気楽かもしれない。1時間弱走って倉敷着、待ち合わせ時間ちょうどくらいに買取先のお宅へ。2週間ほど前にお伺いした時はまだまだ量があるとのお話だったので、これはあと2回くらい来ることになるかなと思っていたが、一部傷んでいたらしく、ちょうどライトバン1台分くらいに収まった。段ボール箱への梱包も終えてあり、スムーズに作業は完了。今回ご依頼のお客さんは86歳とご高齢だけど、本が入ったみかん箱を持ち上げて運んだり、庭の草刈りを始めたりととてもパワフルだ。自分は先週の夜行バス往復がまだ影響しているのか若干腰が痛い。

買取先を出て、少し時間があったので蟲文庫へ向かう。蟲文庫の田中さんとはyomsの開店直後に少しお話したけど、もう随分長い間行けていない。美観地区を散策しつつ、到着すると、なんと定休日。また来よう。コンビニでアイス食べて高松へ戻る。店で本をおろす。これで出張買取(の、本の引き取り)はひと段落ついた。あとは査定と品出しだ。まどを乗せてタリーズへ行き読書。温泉にも行きたいが、翌朝に車を返すのが面倒なのでやめにする。レンタカーを返却。宮脇書店に行き、フロイト「日常生活の精神病理」、檜垣立哉「ベルクソンの哲学」購入。

居酒屋で12月に予定されているグループ展の打ち合わせ飲み会。みんなよく食べよく飲む。どう進めていくかの段取りも固まる。自分は展覧会のチラシなどに載せる導入の文章を書くことになった。来週火曜の定休日に集中して仕上げてしまいたい。

家に帰り、まどとダラダラくだらない話をして過ごす。シャワーを浴びて12時半頃に寝る。


12日(水)

朝9時に起きる。よく寝た。朝ごはんはお粥とはちみつバナナヨーグルト。食べ終えて公園へ。しばらくぼーっとして過ごす。こういう時間が欲しかった。鳥の鳴き声、木の枝のざわめき、虫の歩いている様子など、自然の中にいると自分と直接関係のないたくさんのものにさらされる。店に戻って、昨日持ち帰った本の整理。

開店。この日はネットも店舗もよく売れた。徳島よりPhil Booksさんと高橋さん久々に来られる。査定、発送準備など進める。1時間半残業。

閉店後、お酒飲みながらGYAO無料配信で神代辰巳「赫い髪の女」見る。原作は中上健次。音楽は憂歌団。ほろ苦く切ないが、今の自分にはちょっと退廃的すぎたかもしれない。そういえば意識して日活ロマンポルノを見たのは初めてだな。日活の映画がGYAOで無料配信されているのは店のお客さんに教えていただいた。ありがとうございました。12時過ぎに寝る。


13日(木)

朝7時半に起きる。よく眠れた。まどと一緒に出張買取で使った大量の段ボールをまとめ、ゴミに出す。モーニングに行き、読書。「木洩れ日拾い」、野矢茂樹「語りえぬものを語る」読み進める。

スーパーに寄って帰る。新しく届いたiPhoneの初期設定に四苦八苦。1時間半もかかってやっとできた。料理。青じそドレッシングのサラダと麻婆豆腐を作る。ネットで買った郡司ペギオ幸夫「群れは意識をもつ」届く。この日はまどが少し店番をやってくれることに。

昼ごはんを食べて外出。久々にサウナへ。ごはん食べたばかりでも少しじゅわっときた。休憩室で少し読書、河川敷で川を見る。魚が多い。魚の動きはいい。群れになるとさらにいい。こう動きたいもんだ。茎でやっているくりもとみきちゃんの個展に行く。みきちゃんのイラストは今までいろんな機会で見ていたけどこうやって展覧会で見るのは初めて。今回は全て手描きで描かれた作品だった。めぐさんは他のお客さんとしゃべっていたので早々に出る。まどへのお土産にアイスを買って帰る。

店番交代。査定、発送準備、品出し進める。yoms移転前からほぼ毎週来てくださっている常連さん、ここ4ヶ月ほど来られず「異動したのかな」と思っていたけど、久々にご来店。間違いなくうちで一番本を買っているお客さん。感極まるが、いきなり泣かれても困るだろうと思いこらえる。買ってくれる常連さんもいれば売ってくれる常連さんもいる(なぜか、どちらかに分かれていることが多い)。ありがたい。

今日も既に閉店時間を過ぎている。早めに終わりたい。

2022年10月10日月曜日

三連休(2022年10月07~10日)

06日(木)夜

2時間ほど残業し、本の出荷。ルクスへ行こうと思ったけど、お酒を呑んだらすぐ寝てしまいそうなのでやめる。音楽聴いて、シャワー浴びて寝る。気温が急に下がった。風邪をひかないように気を付けたい。


07日(金)

朝8時半頃に起きる。ゴミを出し損ねた。朝ごはんを食べて外出。けっこうな雨が降っている。まどはスタバ。レターパックなどを買い、スーパーで食料を買って帰る。久々に料理。ベーコンとエリンギのバター炒め、大根と水菜のサラダ、かき卵スープを作る。

開店。雨は昼過ぎに止んだ。発送準備、査定、品出し進める。この日はあまり売れず。1時間ほど残業。

閉店後、本を出荷してルクスへ。ジントニック飲みながらまいちゃんと東京でのことなどを話す。帰ってシャワー。新しいキャンバス2枚を少し進めて寝る。


08日(土)

朝8時半に起きる。まどとモーニングへ。保坂和志「小説の誕生」読み終える。

久々にルヌガンガへ。以前図書館で借りて面白かった沢山遼「絵画の力学」を手元に置いておきたくなり、注文する。他にもほしい本はたくさんあるが、あいにくどれも高い。今はやめにする。忙しくて本を読む時間が取れない時に限って気合のいる本が欲しくなってしまうのはなぜか。

家に帰って洗濯物を片付け、掃除機をかける。梨をむいて食べる。まどがカレーを作ってくれることになった。ネット出品作業少しやる。

開店。この日は3連休初日ということもありお客さんが多い。以前出張買取でお世話になったOさん、飛田さんや岡田さん、福田さん、ダイゾー君と知人友人も来店。いろいろお話する。東京へ行ったばかりで頭の中の情報量が多く、またSNSに年末やるイベントの告知をちらっとしたのもあって、なんだか気持ちが落ち着かない。店頭買取2件、お預かり1件。

残業2時間がんばり、閉店。本の出荷は明日にまわす。シャワー浴びて、楳図かずお「イアラ」読み始める。キャンバスをこの日も少しだけ進め、寝る。


09日(日)

朝9時前に起き、朝ごはんを食べる。まどの分がなくなり、じゃあうどんでも食べようと外へ。さっと食べて公園に行こうと思っていたが綿谷は休みで、結局ドトールに入る。外で風を感じたかったけど仕方がない。「イアラ」続き読む。スケッチブックにマーカーで絵を描くが、いつも描いているような抽象的な図形しか出てこず、いまいち。次の段階にいかないといけない。

少し早めの開店。査定進める。本の引き取りから時間が経ってしまっているのでお客さんへ申し訳ないですとメッセージを送ると、ねぎらいのお電話をいただいた。スマホのカメラが壊れたので白ロムを注文。夜にはやしはなこさんご一家が来店。はなこさんにはyomsオリジナル手ぬぐいのイラストを描いてもらった。三浦しをん「きみはポラリス」や東直子「薬屋のタバサ」(いずれも文庫版)など、本の装画も多く手掛けている。今日は犬島と直島へ行ってきたそうだ。いろいろお話する。10年ほど前にはなこさんの一日限りの個展を企画した時、はなこさんは「壁に紙を貼って、子供をおんぶしながら描いた」と言っていて、その時おんぶされていた娘さんのりんちゃんはもう中学生。お母さんと背丈がほとんど変わらない。大きくなった。

この日の残業は1時間半で切り上げる。本の発送。ついでにビールを買い、カルパスをつまみに家で飲む。絵でも描こうと思っていたら、12月のグループ展に向けての作業があることを思い出し、進める。12時半頃終了。寝る。


10日(月・祝)

朝8時前に起きる。シャワー浴びて、まどとモーニングへ。「イアラ」読み終え、スケッチブックに絵を描く。家に帰ってキャンバスの続き。

開店。査定、品出し進める。疲れてぼーっとしてしまうが、お客さんは多く本もそこそこ売れる。店頭買取1件。12月に予定しているライブイベントのチラシのための絵を描き、スキャンして画像を送る。さらに12月のグループ展用の作業。こちらは明日の夜に打ち合わせがある。

定時に上がるつもりが結局1時間半残業。明日は倉敷まで出張買取、早めに寝たい。

2022年10月6日木曜日

東京へ(2022年10月04~06日)

03日(月)夜

閉店時間を1時間切り上げ、ことでんで高松駅へ向かう。夜行バスで東京へ。車内でヘンリー・ジェイムズ「デイジー・ミラー」読み終え、保坂和志「小説の誕生」続き読む。


04日(火)

朝7時半頃に新宿駅に到着。久しぶりにベルクへ行く。自分もまども少しいいモーニングセットを注文。その後上野に移動し、駅からすぐ近くの「コーヒーショップギャラン」へ。純喫茶な内装で、歴史は古そうだけど中はピカピカ。店員さんが絶えずガラスや冷蔵庫を磨いていた。

東京都美術館でフィン・ユール展見る。デンマークの建築やデザインの歴史もざっとおさらいできる構成。展覧会の最後にはいろいろな名作椅子があり、座れるようになっていた。

駒込へ移動。kayokoyukiというギャラリーへ行き、結城さんと久々に会う。現在展覧会はやっていないが、2名のスタッフの方と一緒に仕事を進めていて、ギャラリーには梱包前の作品が立てかけられていた。パリで行われるアートフェアへの出展が控えているそう。まどと先に近くの喫茶店へ移動し、ごはんを注文。後から結城さんと、夏にyomsにも来てくれた利部さんが合流(利部さんも結城さんのギャラリーに所属している)。食べながら生活や仕事の話などする。海外アートマーケットの話にもなり、イギリスのEU離脱や中国の立ち位置など、国際社会の動向が如実に反映しているんだなと感じた。ギャラリーへ戻り、持ってきた絵を結城さんに見てもらう。詳細は省くが的確で率直な言葉をいただく。良い意味でも悪い意味でも、いかに自分がノラ犬のような活動をし続けてきたのかを実感。結城さん仕事へ戻り、利部さんから新しく作ったという映像作品を見せてもらう。早速この夏に撮影した瀬戸内海の映像素材が使われている。2人とも自分とはかなり活動のスタイルが違うはずなのに、忙しい中時間を作ってくれてありがたかった。

まどと一旦分かれ、自分はギャラリーめぐり。原宿のBlum&Poeで岡崎乾二郎展、天王洲のANOMALYで高橋大輔展見る。高橋大輔さんのここ数年の作風の変化がとても気になっていたので、見れて良かった。天王洲では淺井さんの描いた巨大壁画も確認。歩いて疲れ果ててしまい、品川で喫茶店を探す。「ダリ」というお店があった。地下のお店だけど店内は明るく、店名の通りダリの版画や溶けかかった時計のオブジェが飾られている。読書しつつ休憩。

赤羽へ移動。駅でまどと合流。少ししてイラストレーター/マンガ家の石山さやかさんと合流。焼きとん屋で飲む。主にまどと、仕事についての込み入った話。しばらくして、yomsのトートバッグにもイラストを提供してくれた花原史樹君も合流。花原君この日が職場の最終出勤日だったとのこと。焼きとん屋を出て、しやさんは仕事に戻り(忙しいところありがとうございます)、花原君と「暖母」(だんぼ)という喫茶店へ。ここは深夜12時くらいまでやっているらしい。飲み物がとても安い(300円~)し、おつまみもいろいろあり(鍋まである)、面白いお店だった。花原君から新作の構想を聞く。完成が楽しみ。

この日は神楽坂のホステルに泊まる。さっさとシャワーを浴びて寝た。


05日(水)

朝8時半に起きる。ホステルのロビーにいたら飲み物の注文を促され、払おうとしたらキャッシュレス決済のみで、結局早めに出る。

高田馬場へ。駅に隣接したベックスコーヒーで佐藤豊さんの展示を見る。グラフィックのプリントとドローイング。とてもかっこいい。佐藤さんは河合浩さんの画集のデザインも手掛けている。ほどなく内田さんと船戸君が合流。二人はTOWEDというギャラリーを墨田区で運営していて、自分もグループ展に参加させてもらった。近くのカンタベリという喫茶店へ移動。絵も見てもらう。二人はかなり熱心に(というか、ほとんど歓声を上げながら)見てくれて、やる気が出た。

吉祥寺へ移動し、まどと分かれる。自分は来年2月に行う個展の打ち合わせ。東京で個展をやるのは7年ぶりになる。担当の方と顔合わせ。とても丁寧な方だった。こちらも丁寧にやっていきたい。搬入の流れなど細かい点を確認し、絵も見ていただく。展覧会もDMは年始くらいには完成の予定。

まどと合流し、久々に百年へ。ヴァージニア・ウルフ「波」(角川文庫版)、アラン・ロブ=グリエ「迷路のなかで」(文芸文庫版)、楳図かずお「イアラ」(小学館文庫版)購入。いずれも手ごろな値段で購入できた。今回立ち寄れた古書店は結局ここだけ。

新宿駅で荷物をロッカーに預け、自分は再びギャラリーをめぐる。目白のTALION GALLERYで二艘木洋行やucnvさんの参加しているグループ展、六本木のTaka Ishii Galleryで梅津庸一展見る。昼ごはんを食べそこね、結局富士そばに入る。

高田馬場に戻り、早稲田松竹でアピチャッポン・ウィーラセタクン「メモリア」見る。レオス・カラックスの「アネット」と2本立てだったが、「メモリア」だけ見た。最初は何が起こっているのかよくわからなかったけど、ハードディスクとアンテナのくだりあたりからこれはすごいなと感じ始めた。もう1回見たい。しかし早稲田松竹はブレッソン、ホン・サンス、濱口竜介など良い作品がたくさんかかっている。メモリアとアネット見ても1300円。うらやましい。

お茶の水へ移動。Donatoというジャズ喫茶に行く。お店のロゴはyomsのビニール袋のデザインもやってくれた加瀬透君が手掛けている。店内は会話禁止、ジャズが大音量でかかっている。まどはお店の本棚にあった高橋留美子を読みふけっていた。カフェオレも、オリジナルのチキンライス(?)もおいしかった。

帰りも夜行バス。やたらと喫茶店に行った旅だった。新しいお店もいろいろ知れて満足。


06日(木)

朝8時過ぎに高松着。家へ荷物を置き、また喫茶店へ。ぼーっとしつつ、ぽつりぽつりと話す。「小説の誕生」続き読む。帰宅。発送がたまっているので自分はすぐにレジへ。大きめのものを2件梱包し、コンビニで発送する。

開店。お客さんは多い。店内には買い取った本も積まれている状態で、少し申し訳ない気分になる。お客さんの引いたタイミングで在庫整理。発送準備、査定進める。結城さんからうれしいメール届く。2時間ほど残業。明日もどんどん進めたい。

今日はこれから本の発送。少しでもいいから絵を描きたい。

2022年10月3日月曜日

出発前(2022年10月02~03日)

01日(土)夜

閉店後、本の出荷。お酒を買おうか迷ってやめる。帰ってバナナにヨーグルトとはちみつをかけて食べる。シャワー。キャンバスの続きを少しやって寝る。


02日(日)

朝8時前に起きる。今日も眠い。一日ひたすらゴロゴロしていたい。小さなおにぎりを3つほど作って、まどと公園へ向かう。いい天気だ。おにぎりを食べて保坂和志「小説の誕生」続き少し読む。家に帰って、12月のグループ展に向けての作業。スーパーでコピー用紙、春風堂で昼ごはん用のパンを買う。キャンバス続き。なかなか進まなかったがやっと完成。

開店。査定、品出し進める。途中エネルギーが切れてしまい、ぼーっとする。12月に予定しているイベントのフライヤーデザインを依頼。こないだの個展の記録写真をPDFにまとめ、ネットプリントへ登録。実家から米と枝豆届く。

閉店後、12月のグループ展に向けてのzoom会議2回目。前回よりもまとまってきた気がする。うまくいくといいな。1時間半ほどやって、その後本の発送とネットプリントの出力。家に帰るとまどもちょうどライブハウスでのバイトから帰ってきたところだった。この日は長丁場だったらしい。明日の夜に東京出発、諸々準備。絵を見てもらう用事もあるので、キャンバスや板パネルを選ぶ。12時過ぎに早めに寝る。まどはこの時間になってもがんばって絵を描いていた。


03日(月)

朝8時前に起きる。とりあえずモーニング。ぼーっとして頭が働かないが、ヘンリー・ジェイムズ「デイジー・ミラー」半分まで読む。まどはTSUTAYAへDVDを返しに行った。自分は銀行や郵便局をまわる。ダイソーでクリアファイルを買い、昨日出力した諸々をまとめる。見てもらう絵の梱包。上原屋に行ってうどん。東京で会う人たちに渡すおみやげを買う。

開店。土曜日にお預かりした本の査定を進める。かなりの金額になったけど、それだけ良い本が入ってきている。ありがたい。12月イベントフライヤーのための連絡。晩ごはんはまどが店番を代わってくれたのでふみやでお好み焼き。余った分を包んでもらい、まどに渡す。香川も東京も感染者数の減少は続いているようだ。

もう少しで出発。今回はどんなことが起きるかな。

2022年10月1日土曜日

主体性(2022年09月30日~10月01日)

29日(木)夜

1時間弱残業。終わり際に飛田さん来て話す。半空が最近取ったラジオの賞(?)の別部門で、田口史人さんも受賞されていたらしい。田口さんには12月21日水曜日、3年ぶりにyomsでレコード寄席をやっていただく予定。次回は文学者編とのことで、とても楽しみ。

本を発送し、スーパーでお酒を買って帰る。シャワー。飲みながらキャンバスの続き。進んではいるけどどこか決め手に欠ける。どうすべきか。早めに寝るつもりが、結局1時前。


30日(金)

朝8時前に起きる。ゴミ捨て。キャンバス続き。KOHHの新しいアルバムに入っている、「ロープ」の理貴によるバージョンが良くて何度も聴く。

まどとモーニングへ。保坂和志「小説の誕生」読み始める。最近読書の時間が取れず、一度に100ページ以上読むことがなかなかできない。喫茶店を出て不動産屋。街ナカからそれほど遠くない物件を見に行く。タワーマンションができてこの辺の家賃も高くなってきているだろうか。引っ越した場合のお金のあれこれをまどと相談。話していて、改めて自分は絵に関すること以外に対して主体性がないなと感じた。引っ越しものっぴきならない理由ができないと腰が上がらない。いつも周りや状況に流されている。流してくれるのはありがたくもある。孤独が一番良くない。

開店。この日は発送が多く、梱包に時間がかかった。店舗でもそこそこ売れた。SNSを見ているとふと九州のとある古書店さんのインタビュー記事が目に入る。本に対する熱意が伝わってくる内容でとても良かった。自分は最近在庫とお金のことばかり考えてしまっている。良い本は入っているけど、時間に追われているとふと棚に血が通っていないような気がして自分をいぶかしんでしまう。本格的に日々の業務を見直すべきタイミングに来ているんだろう。

30分ほど査定で残業。疲れた。閉店後、本の出荷。スーパーでヨーグルトを買って食べる。読書。「小説の誕生」続き読み進め、ヘンリー・ジェイムズ「デイジー・ミラー」読み始める。シャワー。キャンバスをやる。あれこれやっていたら悪化した。1時前に寝る。


01日(土)

朝8時前に起きる。アラームを切っていてもいつもの時間に起きれた。朝ごはんを食べ、絵の続き。今日まどは徳島まで「アバター」の4D上映を見に行った。カレーを作り、玄米を炊き、洗濯をする。そしてまた絵の続き。また少しずつ前進し始める。途中「あ、失敗した」と思っても、結局自分の納得いくまで手を加えるんだから問題ないのだ。

開店。お客さんは多く、よく売れた。査定、品出し、発送準備進める。こないだネットで注文したニューバランスのスニーカーが届く。店頭買取2件。うちお預かりした1件は大きめの箱3つに写真関連の本が詰め込まれていて、かなりありがたかった。さっこ来て、進めているあれこれについて話す。疲れていてあまり的確なことが言えなかった。個展にも来ていただいた映画好きのお客さんから、神代辰巳のピンク映画が今GYAOで無料で見れるとの情報をいただく。宅配レンタルしようか迷っていたところだった。

友人の成瀬さんが所属する岡大短歌会の会員誌が発行になった様子。ネットにいくつか上がっていたのを読んだら興味深かった。今後どう作風が変化していくのか楽しみだ。

今日はもう既に一時間残業している。これから本を発送して絵か読書。

2022年9月29日木曜日

たんまり日記(2022年09月23~29日)

22日(木)夜

閉店後、本を発送してスーパーで買い物。帰ってお酒を呑みながら、金子正則独白録「政治とはデザインなり」読み終える。面白かった。シャワー浴びる。キャンバスの続き。久々に2時間半ほど集中してやり、4号のキャンバスが完成。ほぼ1日でできた。このやり方でもう少し大きなサイズでも描いてみよう。1時前に寝る。


23日(金)

朝8時前に起きる。ゴミ捨て。午前中免許の更新に行こうと思っていたら、今日は祝日だったことに気付く。まどとモーニングへ。ゆっくりした文章が読みたくなり、中川一政「腹の虫」読み始める。スケッチブックに絵を描く。

帰って料理。オクラと長芋の醤油和えと、ひき肉、白菜、にんじん、舞茸のうま煮を作る。ヒガシマルのうどんスープを使った。なぜか白菜に苦みがあり、最初はコロナによる味覚異常かと焦ったが、どうやら肥料の問題などで苦くなってしまう場合があるようだ。使う前に塩もみすると苦みが軽減されるらしい。しかしスーパーで買ったものは食べてみるまでわからないな。

先日お電話をいただいた出張買取の件で打ち合わせ。月曜に車で向かうことになる。今回は岡山県からのご依頼で、高速を使って買取に行くのは初めてだ。高速道路の運転自体もこれでまだ2度目。1時間もかからなそうだけど。ここ最近ネット出品していた品物が売れていたので、スーパーで段ボールをもらってくる。

開店。お客さんはそこそこ。涼しいはずだが湿度が高いのかあまり気持ちのよくない天気。エアコンの除湿をつける。福岡からタイキさん久々にご来店。中四国あたりの古書店やリサイクルショップをまわっているそうで、いろいろ話を聞く。タイキさんの古物話は情熱にあふれていて、聞いているだけで熱くなる。自分もハングリーにいきたい。この日は店頭買取2件、お預かりして後日清算が1件。お預かりのほうは段ボール5箱と大き目の紙袋2つ。ビジネス書や写真関係が中心。写真集かなり貴重なものがいくつかある。ひたすら査定と発送準備。閉店時間少し過ぎたあたりで査定完了しご連絡。ほか帳簿をつけたり、ブログを書いたり、本を発送していたらあっという間に23時。

ルクスへ行き、一杯飲んで帰る。シャワー。以前手をつけて長いこと放っておいたキャンバスをほんの少し進めて寝る。


24日(土)

朝7時半に起きる。キャンバス続き。明るめの色を薄く広げてみたらだいぶいい感じになった。意外と完成は近いかもしれない。一人で喫茶店へ行き読書。思ったよりも寒く、一旦家にパーカーを取りに帰る。高松駅へ行きまいちゃんと待ち合わせ。「腹の虫」読み終える。

まいちゃんと合流して坂出駅まで行き、熊本さんとしゅうさんと合流。兵庫県加西市にあるVoidというギャラリーへ向かう。運転は熊本さん。道中音楽の話や生活の話、しゅうさんの家業の農業の話などする。サービスエリアでそば。

3時間弱ほどかかり、Voidに到着。イオンモールの真向かいという立地で、お隣はスナックとベトナム食材店。うちでも写真集を扱っているFujimura Familyの展覧会がこの日最終日で、クロージングイベントも行われている。FFの大さんやVoid伊藤さんに挨拶。イベントは30分ほど押しているらしく、ベトナム食材店のイートインでコーヒー。ベトナムコーヒー初めて飲んだ。甘い。150円。Voidの入っている大正ビル2階にあるTobira Recordsでレコード見る。楽しい。

イベントは楽しかった。午後の太陽の光に染まっていくイオンモールをバックに見るLe MakeupやDoveのライブは最高にエモーショナルだった。途中外に出て散歩したり、近くの山の神社で寝たりしたのもなんだか学校をサボった時みたいで良かった。最後のFF新ユニットのパフォーマンスは友人知人からの温かい雰囲気を一度断ち切り、新しく美とユーモアを立ち上げようとする姿勢を感じた。

みんな交代で車内のBGMをかけたり、それぞれの人生の話をしながら帰った。これがイベントと同じくらい楽しかった。一度帰り、ルクスで一杯飲んで、シャワー浴びて寝る。


25日(日)

朝まどとモーニング。昨日あったことをいろいろ話して、スケッチブックに絵を描く。今日は個展の最終日。

この日はいまいちあまり何をしていたか思い出せない。日記を書くまでに間が空いてしまうと良くない。店頭買取は2件。忙しかったはず。こずえちゃんとジュノさん夫妻が来てくれて、いろいろ話す。こずえちゃんとジュノさんは大学の同級生だったそうだ。

店が終わった後、12月に予定しているグループ展のzoom会議。他の参加メンバーの方々は今までにも何度かお会いしているけど、こういう場だと普段と話す話題も違ってきて面白い。今ひとつ噛み合ってない部分もあったけど、どうなるだろう。

ルクスに行く。井川さんら燦庫/tooniceの方々と、但馬さんがいた。但馬さんは猪熊弦一郎現代美術館の公募で選出され、年末に展覧会があるそう。

今回の個展は、初日にいろんな人が「ここをもっとこういう風に使ったら面白いんじゃないか」と意見を出し合っていたのが良かった。絵がその場所にいつもと違う想像をめぐらすきっかけになったのなら、自分の絵がほめられるのと同じかそれ以上にうれしい。搬出は火曜の夜やることになった。


26日(月)

午前中は何したか忘れた。本の発送をした気がする。

11時にレンタカーを借りて出発。この日は初めて岡山県まで出張買取。高速道路に乗るのは今回が2回目。ETCカードを取っておいて良かった。与島SAで昼ごはん。ラーメンとチャーハンのセットを食べる。天気は快晴で、ジャンクションがかっこいい。仲介していただいた方と買取先のお宅へ向かい、本を積み込む。あらかじめ段ボール箱に入れてあったのですぐに済んだ。郷土関係の本が多く、ありがたい。

店に本をおろして、在庫整理。TSUTAYAで弁当を食べてタリーズで休憩する。ファミレスの定食よりもTSUTAYAの弁当のほうが安くておいしい。店内も静かだ。スケッチブックに絵を描く。戻って、発送準備を一通り終え、シャワーをあびて寝る。


27日(火)

朝8時ごろ、まどと一緒に車で出発。この日は香川県で出張買取2件。以前から気になっていたけど行ったことがなかった、屋島のアーチという喫茶店でモーニング。地元のおじいさんがメインの客層。いいお店だった。

1件目、さぬき市造田のお宅へ。CASA BRUTUSを中心に雑誌を買取。すぐ隣にある、もうすぐ取り壊すという旧家にも本があるとのことで見せていただく。一度他の古本屋さんが買取に来られていたが、短歌関係など良い本がまだあった。郷土関係も少し。

昼ごはんを食べようと向かった店が開いておらず、またTSUTAYAへ。なんだかんだでよく来てしまう。規模感や清潔感、適度に本やDVDがあったりするのがちょうどいい。

まどは午後用事があり、家まで送る。一人で丸亀へ。出発した途端に、台風直撃かと思うような豪雨。スーパーでレインコートを購入。昼過ぎに強く降るとの予報だったので、少し時間をつぶそうとブックオフに寄る。古井由吉「仮往生伝試文」の文芸文庫版が少し安めだったので買う。

丸亀の買取先へ到着。ここに来るのももう4回目。整理の手配をある程度始められていたようで、今回は今までと比べると少なめの量で早めの終了。郷土関係や50年代くらいに発行された文芸書、未組立のプラモデルなど、いろいろ。

一旦店に戻り、本をおろす。仏生山温泉に行こうとするがあいにく第4火曜日でお休み。ルクスへ搬出に行く。思ったよりも絵が売れていて驚いた。来週東京へ行く予定で、少しお金の心配をしていたところだったので助かる。梱包して店まで運ぶ。まいちゃんいろいろとありがとう。

車を停め、シャワーを浴びて、たまらずキャンバスをやる。久々に2時間半ほど集中してやり、そこそこ進む。1時頃に寝るが、4時半頃に起きてしまい、そこからまた1時間半ほど描いた。


28日(水)

朝7時半に一度起きる。免許の更新期限が明日に迫っているが、あまりにも眠く、この日はあきらめる。ごはんを食べてレンタカーを返却し、レターパックを買って帰宅。昨日買い取った本や個展に出した絵の整理。12月にひとつイベントが決定。

開店。昨日買い取った本の査定、発送準備進める。店頭買取2件。絵を買ってくれたDEGICOの大山さんが早速ご来店。お渡しする。夜になって久々にTさん来られ、ブレッソンやクロード・シモンなどの話。

閉店後、12月のグループ展に向けての作業。本を出荷しルクスへ。まいちゃんに大山さんからもらったお金を一部渡して少ししゃべる。早めにベッドに入って寝る。


29日(木)

朝7時半に起きる。ごはんを食べて少しキャンバスを進める。

自転車で郷東町にある免許センターへ。今日が免許更新の期限日だった。2時間弱で手続きと講習が終了。講習とはいえ事故の映像はいつも気分が重くなる。家に帰り、12月に予定しているイベントの詳細確認と連絡。こちらは自主企画で、28日分の日記に書いているイベントとはまた別のもの。12月はかなり忙しくなりそうだけど楽しみだ。

開店。この日から瀬戸芸秋会期がスタート。若干観光客らしき方の来店も多かったような気がする。発送準備や在庫整理、たまっていた日記を書いたりなど。

昨日と今日とでやらなければいけなかったことがそこそこやれた。今日はこれから少しお酒でも飲んで、絵を描いて寝る。

2022年9月22日木曜日

台風一過(2022年09月19~22日)

18日(日)夜

閉店後、風呂に入り、「左川ちか全集」読み終える。野矢茂樹「語りえぬものを語る」少し読み進めて寝る。絵描かず。


19日(月・祝)

朝8時半頃に起きる。よく寝た。この日は台風接近により店は臨時休業。朝ごはんを食べ、たまりにたまっていたネット出品作業を進める。本当にまだまだある!2時間半ほどやり、昼ごはんを作って食べる。カレーそば。

喫茶店に行き休憩。スケッチブックに少し絵を描いて読書。「語りえぬ~」は哲学の本で自分の頭の中を整理しつつ読む必要があり、時間がかかる。しかし面白い。金子正則の自伝「政治とはデザインなり」読み始める。金子正則は24年もの間香川県知事を務めた人物で、イサムノグチや猪熊弦一郎と交流があり、県庁の設計を丹下健三に依頼している。

スーパーに寄って帰り、ネット出品作業続き。また2時間半ほどやる。日が暮れてもあまり雨風が強くなる気配がない。調べてみると台風はかなり速度を上げて北へと向かったようで、鳥取県沖あたりにまで進んでいた。晩ごはんの準備。水菜ときゅうりの青じそドレッシングサラダ、味噌汁(具はじゃがいも、小ネギ、油揚げ、しめじ)を作る。スーパーで買ったまぐろのたたきとサーモンをごはんに乗せて海鮮丼にする。久しぶりに料理をした。まどは千葉さんに土曜日頼んでいたバッグが早速完成してうれしそう。正方形で内ポケットもあり、たくさん物が入る。色もまどに似合っている。

晩ごはんを食べて、田中絹代「乳房よ永遠なれ」見る。歌人の中城ふみ子がモデルになっていて、最初から最後までとても悲しい話だけど、演出(死に直面した主人公の顔に差す影、去ろうとする男をうかがう手鏡)や月丘夢路の演技が素晴らしかった。

店で発送準備。台風の影響か件数が多い。結局今日は店は休みにしたけど7時間以上働いている。メールを開くとうれしい返信が届いていた。楽しくなりそうだ。本を発送して、シャワーを浴び、少しキャンバスを進めて寝る。


20日(火)

朝7時半に起きる。昨日余ったサーモンや味噌汁で豪勢な朝ごはん。台風が過ぎてかなり涼しくなった。もう冷房なしで大丈夫だろう。

レンタカーに乗って出発。スーパーで段ボール箱やガムテープを調達。昼ごはんはがもううどんへ。くせが強くなく食べやすい。外で山を見ながら食べるのが落ち着く。個展の準備に集中していてここ最近運動不足だし、山登りしたいな。

丸亀の買取先へ。この日が3回目の訪問。本をどんどん箱詰めし、車に積み込む。文学、映画、音楽、歴史関係の本や雑誌からレコード、切手、ガリ版用品、プラモデル、スライドフィルムなどとても幅広い。こちらも気合いが入る。3時間ほどかけてバンがいっぱいに。続きはまた来週。次で運び終えられるだろうか。

ジョイフルに入って休憩。ピザやウインナーなど食べる。店に戻って本をおろし、車を返却。レターパックやレジ袋など買い足す。帰ってそのまま発送準備に入るが、疲れてしまいシャワー浴びて小一時間寝る。起きてまた作業続き。発送準備の続き、品出し少しやる。キャンバス少し進めて寝る。


21日(水)

朝8時前に起きる。ゴミ捨て。まどとモーニングへ。スケッチブックに絵を描いて読書。家に帰って洗濯、ネット出品作業。まどおかず作ってくれる。昨日買い取って店スペースに積んだ本を移動。箱に入った本をひもで結束して運ぶ。けっこうな時間がかかり、一部途中の状態で終わる。

開店。ネット出品作業を進めつつ、品出しや発送準備を進める。昨日からたくさん本を運んでいるので、筋肉痛がひどい。日頃の運動不足を痛感。この日は夜ご飯のタイミングでまどが店番を代わってくれた。ネット出品作業続き。

閉店後、本を発送してルクスへ。既にお客さんが何人かいらっしゃっている。いろんな人に見ていただいているようでうれしい。ビール飲んでまいちゃんとしゃべる。何人か絵を買おうか迷っている方もいるようだ。疲れた状態でビール飲んだらいらんことしゃべってしまった、気がする。反省。

家に帰ってシャワーを浴び、新しいキャンバスにガッシュを塗る。ここ最近白黒の絵が多かったので今回はカラフルに。今のところ失敗。寝る。


22日(木)

朝8時前に起きる。久しぶりに夜中に一度も起きることなくぐっすりと眠れた。体を少し動かしたからか。火曜日の出張買取で使った大量の段ボール箱をゴミに出す。朝ごはんはトースト。まどがコーヒーをいれてくれた。リビングの床に横になって少しうとうとする。

キャンバスの続き。白黒の絵を描いていた時に試していた方法をカラーで応用して重ねてみる。うまくいっている気もするが全体的に彩度が低く、なんとなく淀んだ印象。どうしていこうか。

ネット出品作業やる。割と進んだ。この日もまどがおかずを作ってくれた。

開店。ネット出品作業、査定、品出し進める。昼過ぎから雨が降り始め、あれっと思い調べてみると台風が近づいている模様。3連休どうなるだろう。

今日はこれから風呂に入って、絵をやる。

2022年9月18日日曜日

会期延長、ライブイベント(2022年09月15~18日)

14日(水)夜

閉店後、本を出荷してルクスへ。ちょうどダイゾー君がいて、「めちゃええ感じやん」と言ってくれる。ラムパインを注文。さらに平尾君や栗金商店の2人も来てくれて、いろいろと話す。普段ルクスは照明がかなり暗く、みんな明るい状態を新鮮に感じている様子。「今後どう使っていったら面白くなるか」のアイディアを出し合ったり、ここを改善したほうがいいと意見を言ったり、いい雰囲気。自分の絵を良く言ってもらえるのと同じくらいうれしい。1時前まで話し、帰って寝る。


15日(木)

朝8時半に起きる。まどとモーニングへ。クロード・シモン「ファルサロスの戦い」読み終え、野矢茂樹「語りえぬものを語る」続き読む。スケッチブックに絵を描く。帰ってシャワー。

開店。この日は開店して少し経った頃にお客さんが立て続けにいらっしゃり、たくさんお買い上げいただいた。だいたい12~14時と、17~19時くらいにお客さんが増えることが多い。16時~17時あたりが一番来ないような。品出し、ネット出品、連絡など進める。所用あり20時前に店を閉め、そのまま閉店。

この日は宮脇さんが展示風景の写真を撮ってくれた。自分も立ち会う。「祐平氏の絵はAIが描いたみたい」と感想をもらう。コラージュ性と自己生成感?がそう思わせるのだろうか。まども来てくれて、いろいろ話し、この日は早めに帰る。シャワーを浴びて寝る。


16日(金)

朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。少しだけキャンバスを進める。用事ひとつ済ます。帰って昨日の帳簿づけをしたり、ブログを書いたり。「左川ちか全集」読み始め、再びキャンバスの続きをやる。

開店。疲れてやる気が出ないが、品出しやネット出品作業を進める。ついこの間選書のご依頼があり、10冊、8000円分ほどを見つくろう。ご連絡すると早速来店され、購入いただけた。ありがたい。

閉店後、またルクスに行く。ダイゾー君とサチコさんが来てくれていた。ダイゾー君は2回目だ。展示最終日の19日に台風が来そうなので、まいちゃんと相談し、19日は中止にして会期を少し延長しようということになる。

17日(土)…15〜24時(20時よりライブイベント開催。また17時半よりリハーサルを行うため少し展示が見づらくなります)
18日(日)…15〜24時
19日(月・祝)…休
20日(火)…20〜24時
21日(水)…20〜24時
22日(木)…休
23日(金)…15〜24時
24日(土)…休
25日(日)…15〜24時

家に戻り、展覧会会期変更の貼り紙をillustratorで作る。夜12時頃、ライブイベント用のパイプイスをルクスへ運び込み、貼り紙を入口ドアに掲示。帰ってシャワー浴びて寝る。


17日(土)

朝8時頃に起きる。まどとモーニングへ。「左川ちか全集」続き読む。本の発送。加藤記者による個展の紹介記事が読売新聞に掲載されたので、コンビニで購入。家に帰ってライブに使う機材の準備。

11時過ぎ、ことでんに乗って高松駅へ向かう。東京から京都を経由し香川へとやってきた神田さんと駅で合流。会うのは3ヶ月ぶり。神田さんは2年ぶりの高松。とりあえず駅2階の七幸で寿司を食べる。港で海を見て、高徳線に乗り栗林公園北口駅へ。松下製麺所でうどん。歩いてyomsへ行く。まどと神田さんとは久々の再会。荷物を置いてぱらいそでパフェを食べたり(おっさん二人で来ているようなお客さんはやはり我々だけだった)、栗金商店に行ったりして、ルクスへ到着。ちょうどyomsのお客さん方が展覧会を見に来てくださっていて、映画や音楽の話などをする。

少し早めに会場設営などを始める。リハは自分がもたもたしてて押した。夕ご飯はルクスの隣にあるうえまつ食堂で食べた。15分ほど押してイベントはスタート。自分のライブはめちゃくちゃ失敗したが熊本さん、堀金君、神田さんとも素晴らしいライブだった。特にここ数年ずっと見たかった神田さんのライブは本当にかっこよかった。お客さんも20名ほどの方々にお越しいただき盛況。ほっとする。片付けを終え、機材やパイプイスをyomsへ運ぶ。

Tシャツを着替えてtooniceへ。この日はずっと行きたかったベースミュージックのパーティーSWEETIEが開催。こちらも人がけっこう入っていて盛り上がっていた。マンゴージュース飲んだ。さっきルクスでのイベントに来ていた人たちも何人かいてうれしい気持ちになる。

帰ってシャワーを浴び、1時過ぎに寝た。


18日(日)

朝9時前に起きる。神田さんはこの日兵庫県でライブ。瀬戸大橋線が止まってしまうのではという懸念があったけど、無事に到着できた模様。この日もまどとモーニング。読書。スケッチブック描くがうまくいかず。郵便局で本を出荷し、スーパーで買い物。まどがカレーを作ってくれることになる。

開店。風と雨が断続的に強くなる不安定な天気。既に風が強くなってきているが、香川県に最接近するのは明日の夜になるようだ。疲れと悪天候とでテンションあまり上がらず。ゆっくり発送準備、ネット出品など進める。昨日お預かりした本の査定2件完了、さらに店頭買取1件。出張買取に伺う予定だった20日は前日に続き強い雨風との予報。結局翌週へ延期させていただくことになった。さすがに今日は売上もからっきしだろうと思っていたけど、まとめ買いのお客さんが2人ほどいらして、なんとかなる。

今日はゆっくり風呂に入って本を読んだり、絵を描いたりする。台風逸れないかな。

2022年9月14日水曜日

個展初日(2022年09月12~14日)

11日(日)夜

閉店後、本を発送してスーパーで買い物。疲れてしまい、気分を変えようとなんとなく林檎を1個買う。最近あまり果物を買っていなかったせいか、少し華やかな気分になる。帰って冷やした甘酒豆乳と一緒に食べる。シャワーを浴び、個展に出す絵を選んで明日やるべきことを整理。12時半頃に寝る。


12日(月)

朝8時に起きる。不燃ゴミを捨てて朝ごはん。パッケージプラザで梱包用のプチプチと養生テープ買う。帰って絵の梱包。再度外出してフックやひっつき虫など購入。帰ってクロード・シモン「ファルサロスの戦い」少し続き読む。

開店。お客さんは少ない。発送準備、査定進める。夜になってから、紙に描いた絵の裏にマスキングテープを貼る作業。テープを貼っておくと、ひっつき虫を取る時に紙を傷めることがない。

閉店後、少し休憩。スケッチブックに絵を描く。久しぶりにボールペンで描くと細い線が新鮮だ。本を発送してルクスへ行き、まいちゃんと打ち合わせる。入口ドアのガラスを拭き掃除。帰ってシャワーを浴び、寝る。


13日(火)

朝8時前に起きる。ゴミ捨て。キャンバス少し進める。まどとモーニングへ行き、読書とスケッチブック。野矢茂樹「語りえぬものを語る」読み始める。

まどはこの日レンタカーを借りて志々島へさっこに会いに行くとのこと。マンガの取材を兼ねているらしい。ついでに車を使ってルクスまで絵を運ぶ。搬入開始。最初に大きめの絵の位置を決めて、その間を紙に描いたドローイングで埋めていくという順序で進めていく。昼ごはんは燦庫でコッペパン(ナポリタンの入ったものやあんバターなどいろいろある)を買って食べた。途中ドトールで休憩。アイスティーが少し高くなっていた。17時半頃に一旦設営終了。店に戻り、今度は作品リスト作り。思ったよりも作業がスムーズに進んだ。

まどが帰ってきた。かなり疲れている様子。余っていたカレーを食べて、仏生山温泉へ出発。じっくり温泉に入っているといろいろな考えが巡ってきて、頭の中に少し余裕ができる。温泉から上がると、ゴダールが亡くなっていた。安楽死を選んだそうだ。帰って車を停め、自分は再びルクスへ。掃除など。少し早めに、12時頃寝た。


14日(水)

朝8時前に起きる。朝ごはん、ゴミ捨て。少し読書。10時前ルクスに行き、諸々作業続き。買い出しなどで思ったよりも時間がかかってしまった。しかしなんとか無事に初日を迎えられそう。ゴダールに続き、この日はウィリアム・クラインが死去。

開店。連絡がたまっており諸々返信。個展関連の取材、10月の遠出、11月の出店、12月のグループ展、12月の店内イベント。ひとつひとつは短いものだけど書き出してみるとけっこういろいろある。発送作業進める。火曜日分もあるので件数が多い。その後査定。こちらもひと段落ついてご連絡、価格了承いただく。品出し、ネット出品少し進める。

今日もこれからルクスへ。

2022年9月11日日曜日

搬入間近(2022年09月10~11日)

09日(金)夜

シャワー浴びて、ひたすら絵を進める。あーだこーだやっていたら割といい感じになってきた。1時過ぎに寝る。


10日(土)

朝8時過ぎに起きる。パンを買ってきて朝ごはんはトースト。午前中はずっと絵。1枚完成し、散歩がてら画材屋へ筆とスケッチブックを買いに行く。思えば東京に住んでいた時は画材をいちいち新宿の世界堂まで行って買っていた。それに比べたら今の生活はかなり便利だ。帰って続きをやり、さらに1枚完成。

開店。外は雨が降りそうで降らない微妙な天気。こういう日は大抵お腹が痛くなる。お客さんはそこそこ。買ってくださるお客さんが多くうれしい。均一棚補充用の本が一時期よりも減ってきたので、ここしばらく続いていた均一本半額セールをあさっての月曜で終了ということにする。27日火曜にさぬき市で出張買取1件入る。午前中で終わるだろうから、その後また丸亀に向かう流れになるか。発送準備、品出し進める。

18時頃、まどに店番を代わってもらう。頭が痛いので外でごはんを食べてきてくれないかとのこと。「まほろば」に行こうとするが、行列ができていて近くの居酒屋に一人で入る。ゆっくりと武田百合子「富士日記」を読みながら時間をつぶそうと思っていたら、いつの間にか変に調子が出始め、ビール2杯飲む。雨が降り始める。Centerさんで行われているUC EASTさんの展覧会オープニングへ。向かう途中で古着屋が大音量でJUMADIBAをかけていてテンションが上がる。到着するとたくさんの人が集まっていた。syndicateの藤井さん高橋さんとも久しぶりに会っていろいろ話す。矢野さんから県立ミュージアムでのグループ展に参加して感じたことをいろいろ聞く。ダイゾー君や堀金君、平尾君も来ていてとても楽しい。大阪のギャラリーPULPの田窪さんも来ていて、初めてちゃんとお話する。うれしい言葉をかけてもらった。

戻って、既に閉店時間も近いがまどと店番交代。ちょうど折坂悠太がかかっていて沁みる。帳簿付け。閉店後、シャワー浴びて絵の続き。「富士日記」下巻読み終えて寝る。


11日(日)

朝8時半に起きる。なんだか蒸し暑い。昨日夜からの頭痛がまだ治らない。

本を発送し、まどとモーニングへ。クロード・シモン「ファルサロスの戦い」読み始める。ベケットや吉田健一の一部の作品の取りとめのなさと比べると、シモンは文体の壊れっぷりに延々殴りかかられているかのようで、ハーシュノイズを聞いている気分になってくる。ノーベル賞も取っているけど、フランスではどの程度広く読まれているのだろう。

商店街で買い物して帰宅。板パネル側面の塗り作業進める。完成していないパネルがまだ1枚だけある。うまくいくだろうか。洗濯物を干す。この日料理はまどがやってくれた。まどは敦賀から北海道までフェリーで行ってみたいと言っている。20時間かかるそう。調べてみたら意外に運賃が安かった。船で本を読んだりしながらダラダラ過ごすのはいい。

開店。発送準備、品出し、査定進める。天気は回復、お客さんもそこそこ来る。友人にメール送る。夕方から疲れがたまってきてヘトヘト。昨日の酒のせいだろうか。

今日はこれから展覧会に出す絵の梱包など。

2022年9月9日金曜日

ゆっくりやる(2022年09月07~09日)

06日(火)夜

店での作業を終え、絵1枚完成させる。武田百合子「富士日記」下巻読み進めるが、眠くなり早めにベッドへ入る。


07日(水)

朝7時半に起きる。朝早々SNSでひどい文章を見てしまいストレスがたまる。お粥を作って食べ、絵の続き。1枚完成。外は涼しい。ジュースを買って公園に行き、高妍「緑の歌」上巻読み終える。帰ってまた絵の続き。

開店。査定、品出しなど進める。あまりやる気出ず。しかし少しずつやるしかない。サンドマンさんが来てくれて少し話し、「個展やるんですか?」とチラシを持って行ってくれてうれしくなる。夜にはHAPPFATさんがショップカードを持ってきてくれた。お客さんに向かっていつもの言葉を発しているだけで気分が少しずつ安らぐ。

閉店後、本の発送のため外に出ると、加藤記者とすれ違う。来週から個展が始まるんですよとお伝えする。スーパーで缶チューハイを買って帰り、前田満州夫「落葉の炎」見る。和泉雅子かわいい。前に見た「人間に賭けるな」でも思ったけど踊りのシーンが印象的だ。ぶった切るような場面転換もいい。シャワー浴びて「緑の歌」下巻読み終える。主人公の仕草や表情が細かい。男女関係もあまり踏み込みすぎないところが奥ゆかしくて良かった。


08日(木)

朝8時前に起きる。段ボールや紙ごみを捨てて、トーストで朝ごはん。絵の続き。1枚完成する。こないだ下塗りした小さめの板パネルは残り3枚。料理。鶏肉と玉ねぎの生姜焼き、きゅうりの梅おかか和え作る。卵をゆでて、まどが作ってくれていたタレに漬ける。

スタバへ行き抹茶ラテ頼む。こんなに甘かったっけ。「富士日記」読み進める。スーパーで買い物して帰宅。絵の続き少しやる。

開店。査定、発送準備など進める。査定1件ひと段落つく。この日は店頭買取1件。量が多く、後日改めて連絡ということになる。夜はネット出品作業。そこそこの冊数を出せたので、幾分レジスペース内がすっきりした。

閉店後、吉田喜重「告白的女優論」の暗い部屋のシーンを見直す。人物を圧迫するように端に押し込める構成美が異様。その後シャワーを浴び、絵を進める。なかなかスッとうまくはいかない。読書。10月頭の予定を立てる。12時半頃に寝る。


09日(金)

朝7時半に起きる。ゴミを捨て、本を出荷し、まどとモーニングへ。昨年末~今年頭にかけてマーカーで紙に描いた絵の中から良いものを選ぶ。50枚弱選べた。これも個展に出す。というか来週から始まる個展はそもそもドローイングだけで構成する予定だった。結局キャンバスや板パネルも出すが。

まどと宮脇やルヌガンガをまわる。結局本屋にばかり行っている。午前中にも関わらずルヌガンガには既にお客さんがたくさんいた。入口アプローチが明るく、店内の導線がいくつもあり、入りやすく滞在性の高い空間になっている。うちはずっと狭い店だけど、今後改善していくとしたらどんな部分だろうか。

帰って昨日お預かりした本などの整理をやり、料理。麻婆豆腐、トマトときゅうりのサラダを作る。昼ごはん。全集もののネット出品をやる。全集は状態や月報の有無のチェック、並べて写真の撮影などやるべきことが多い。梱包と発送にも時間がかかるので、あまり安いと手間に見合わなくなってしまう。なるべく多くの本を受け入れていきたいけど苦しいところだ。今回も予想以上に時間がかかってしまい、終わった頃には店番の交代時間まで30分を切っていた。少しだけ絵を進める。

店番交代。おとといすれ違った加藤記者よりメールが届き、個展の詳細とチラシの画像を送ってほしいとのこと。返信する。店頭買取1件。文学、ライフスタイル関係など。夕方、長野から石垣さん来店。先日も来られたばかり。なんとこれから京都に行くらしい。すごいな。夜になってダイゾー君来てくれて、いろいろ話す。

今日はこれから絵。搬入までに小さい絵をあと3枚仕上げたいけど、どうなるだろう。

2022年9月6日火曜日

二度寝から(2022年09月05~06日)

04日(日)

閉店後、本を出荷してスーパーへ。ビールと、まぐろのお刺身がかなり安くなっていたので購入。帰って飲む。本を読んだり絵を描いたりするつもりが、延々韓国のポップス(K-POPではなく、90年代前半くらいのもの)を聞いてしまう。まど帰ってきていろいろ話す。シャワーを浴び、大森静佳「ヘクタール」読み終えて寝る。


05日(月)

朝7時半に起きる。ものすごく眠い。しかし不燃ゴミを出さなければ…とがんばって外に出ると、回収日は来週だった。朝ごはんはトースト。結局眠気に襲われ、1時間ほど二度寝してしまう。料理。親子丼、ピーマンとにんじんのマスタードシード炒め、小松菜のおひたしを作る。

開店。台風が北上していて、最接近するのは明日になる模様。お客さんは少ない。もりもりと査定を進める。店頭買い取り1件、児童書など。20日に出張買取の予定入る。この日車を出すなら、ついでに展覧会の搬出もできるかもしれない。展覧会会期中に行うライブイベントに関して諸々連絡。リハやお客さんを入れる時間など、細かい部分も固まる。

Centerの大山さんが、今週末から始まるという展覧会のチラシを持ってご来店。一度生で絵を見てみたいと思っていたUC EASTさんの個展で、自分の個展と会期がかぶっている。しかもCenterの場所は来週から自分が個展をやらせてもらうルクスのほぼ真向かい。自分もがんばらねば…と気合が入った。

閉店後、本の発送。シャワーを浴び、カフェオレを飲みつつ絵をやる。合間に青木淳「フラジャイル・コンセプト」読み進める。年末に予定していることに関して連絡、了承取れほっとする。1時前に寝る。

この日まどは漫画のことで大きな進展があった。しかし告知はまだ少し先になりそう。


06日(火)

朝7時半に起きる。定休日。ゴミ出し、まどとモーニングへ。スケッチブック少し描き、読書。「フラジャイル・コンセプト」読み終え、武田百合子「富士日記」下巻読み始める。

家に帰り、まどは漫画の作業、自分は絵。「フラジャイル・コンセプト」が世の中の様々な表現や現象について適度な距離を保ちつつ思索していくような素晴らしい本だったので、絵を描いていてもいろんなことが頭に湧きおこって楽しい。

昼ごはんはカリー屋MARUさんへ。以前から「また行きたいなあ」と思っていたけど、3年ぶりくらいになってしまった。かなり久しぶりだったけど、やっぱりおいしい。改めてご挨拶し、ショップカードと展覧会のチラシも置いてもらう。instagramでも告知していただき、ありがたかった。また行きます。

午後もずっと絵をやり、合間に読書。夕方になって八百屋へ買い物に行き、料理。モロヘイヤスープ、ポテトサラダ、アスパラガスとピーマンと鶏肉のカレー炒めを作る。昼に続きカレーになってしまったけど、塩分控えめにおいしくできた。夕ご飯食べて風呂。

店に行き、流しのそうじ(強力洗剤を使ってパイプも洗浄)と発送準備。なかなか件数が多く手間取る。

今日はこれからも絵。

2022年9月4日日曜日

仕事の楽しみ(2022年09月01~04日)

31日(水)夜

1時間と少し残業。終わってシャワー浴びる。冷奴とビール。武田百合子「富士日記」中巻読み終えて寝る。


01日(木)

朝8時半に起きる。ゴミ捨て。朝ごはんはトースト。スーパーとダイソーへ買い物。ベランダで途中の板パネルにスプレーを吹く。ジョージ・ナカシマ「木のこころ」読み始める。インド思想?からの影響が強いようだ。牟礼にあるジョージ・ナカシマ記念館に行った時はあまりそういう側面は感じなかったが。ネット出品1件進める。

開店。すぐに雷が鳴り出し、雨が降り始める。頭が痛い。発送準備、ネット出品作業進める。悪天候にも関わらずお客さんは思ったよりも多かった。女木島で瀬戸芸のスタッフをしているという女性がご来店。「まどをあける」に書いた自分の文章を読んだらしく、良かったですと言っていただいた。文章をどこかに出すとたいてい1つか2つ反応がある。うれしい。いろいろお話する。女木島では五所純子さんも作品を発表しているそうで、見に行きたいが、個展準備もあり夏会期中は無理そうだ。

閉店後、シャワー。本を読みつつ絵を進める。12時半頃に寝た。


02日(金)

朝8時過ぎに起きる。まどがゴミ捨てをやってくれた。朝ごはんトースト。まどは洗濯をし、自分は料理。オクラの梅和え、ゴーヤチャンプルー、にんじんのマスタードシード炒め作る。ゴーヤを切ると種が赤く、綿の部分がぬめっている。腐っているのかと思ったがまど曰く大丈夫らしい。「凪のお暇」に大丈夫だと書いてあったとのこと。

外出。本を出荷し、銀行や郵便局をまわる。久しぶりにくつわ堂へ入る。考え事をしたり、スケッチブックに絵を描いたり、読書したり。帰って絵の続き。もう少しで完成しそうだ。

開店。天気が回復して日差しも強くなってきた。この日も査定やネット出品、均一本の補充など少しずつ進めるが、どうも頭がぼーっとして集中できない。映画が見たい。しかし絵もやらないといけない。明日はまどに少し店番を頼むし、1本見れるだろうか。

閉店後、本を出荷。instagramでつい先日閉店した高松の老舗居酒屋「おふくろ」が「まほろば」という名前になって新装開店したとの投稿を見つけ、トキワ新町へ行き、前を通ってみる。ちょっときれいになっていた。名物の汁は健在のようだ。ルクスへ行く。個展のチラシがなくなっていたので足す。まいちゃんと搬入やライブのリハについて打ち合わせ。センボさんから商店街の人間模様をいろいろ聞く(なんでそんなに詳しいのか)。飲んですぐに帰るつもりが、小鉄君、ダイゾー君、平尾君と次々やってきて楽しくなり、結局23時過ぎまでしゃべる。帰ってシャワー。絵の続きをやっているとだんだんうまくいき始めてしまい、がんばる。1時前に寝る。


03日(土)

朝8時に起きる。あまり寝付けなかったのか、疲れがだいぶ残っている。絵の続きをやり、完成。朝ごはん食べる。風呂とトイレのそうじ。

喫茶店へ行き読書。「木のこころ」読み終える。文中に「讃岐民具連芸術館」という施設が出てきて、ハリー・ベルトイアの立体作品も展示されていたとある。これはいつどこにあったのだろうか。大森静佳「ヘクタール」読み始める。スケッチブックに少し絵を描く。

家に一旦帰り、こないだお客さんから買い取った板パネル6枚にペンキを下塗り。スーパーへ買い物に行き、ミートソースパスタを作る。途中1件買取の査定。昼ごはんを食べて少し休憩。梱包作業(段ボール2箱)やり、コンビニまで運んで発送。

まどと店番交代。発送準備、査定など進める。夕方になってまた雷と雨。お客さんが少なくなる。店頭買取1件、雑誌や展覧会図録など。ありがたい。

閉店後、本の出荷。ついでに缶チューハイとおつまみを買う。まどとジョージ・A・ロメロ「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」見る。前に見た「ゾンビ」と全然違う、ゾンビというよりは密室心理サスペンスな内容で面白かった。こっちのゾンビは走るのがけっこう速く、車のヘッドライトを壊し始めたりとか頭も良い(?)。シャワーを浴び、板パネル下塗り2度目を終わらせて寝る。


04日(日)

朝8時に起きる。まどとモーニングへ。風は涼しいけど湿度がある。「ヘクタール」と青木淳「フラジャイル・コンセプト」を交互に読む。

「建築の価値は、人を驚かすスペクタクルになっているかどうか、にはない。建築は、ぼくたちが日常、目にしているものをどう選んで、どうくくるか、どうつなげていくか、だと思う。その価値を判断したいなら、そのつなげ方が今とは違う日常に開かれているか、ではないだろうか。」(p004)序盤から面白い文章がたくさん出てくる。

喫茶店を出て、本屋やスーパーをまわる。本屋でCasaBRUTUSをめくると、有名建築家の手掛けたホテルが特集されている。1万円くらいで泊まれるところもあった。いい宿で充実した時間を過ごすための旅というのも楽しそうだ。家に帰って板パネルに絵を描く。洗濯物を干す。

開店。査定、品出し進める。お客さんはそこそこ。今日も目まぐるしく天候が変わり、頭が痛くなる。早く落ち着いてくれ。店頭買取3件。

今日は店頭買取で、話題の芥川賞受賞作「おいしいごはんが食べられますように」と、「フィリピンの心霊手術」という本が立て続けに入り、改めていろんな本が入荷するものだなと思った。その中から、行儀良すぎず悪趣味にもならず、普段本を読まない人にも読書好きにも楽しめるように、ある程度幅広いジャンルで、話題作も定番も稀覯書もあって…とバランスを考えながら容量に限りのある棚を埋めていくのは苦しくも楽しい。毎日それなりに売れてはいるので、補充もしないといけない。いつどんな買取依頼が入るかわからない(つまりいつとんでもない出費が舞い込むかわからない。もちろんきちんと査定しますが)。しかしそれでもやっぱり楽しい。

今日はこれから、本を読みつつ絵を描く。映画関連本をたくさんやったので映画が見たくなってしまったけど、今日はがまん。

2022年8月31日水曜日

ドイツ(2022年08月29~31日)

28日(日)夜

閉店後、本の出荷。ルクスに飲みに行ってまいちゃんと話す。海外旅行の話になり、17年ほど前にドイツへ行った時の話をする。50日ほど滞在して、毎日のように美術館に行き、美術館が休みの日は動物園に行ってスケッチをしていた。一人旅だったのでクラブやバーにはあまり行かなかった(今考えるともったいない)。美術館で一番印象に残っているのはベルリンのHamburger Bahnhof Museumで、広大な空間にヨーゼフ・ボイスの巨大な立体作品がたくさん展示されている間を縫って進んでいくと、突き当りにアンディ・ウォーホル作のボイスの巨大な肖像画が2枚あった。ああいう力の入った展覧会を見ると、芸術に対する日本との姿勢の違いを感じてしまう。もちろんソーセージもビールもおいしい。またいつかドイツに行きたい。

家に帰り、シャワーを浴びて絵を描く。1枚完成。リチャード・ブローティガン「愛のゆくえ」読み進め、寝る。


29日(月)

朝8時頃に起きる。まどと外出。パンを買って公園に行く。この日は涼しく、日陰であれば心地よく過ごせるちょうどいい気候。

この日は40歳の誕生日。30代後半はとても楽しかった。まだまだやりたいことがたくさんある。オールカラーの作品集も作ってみたいし、ドイツで個展もやってみたい(つては全くないが)。店もがんばりたい。絵に関しては「これでお金をもらいたい」とか「プロになりたい」とかは全くないけど、古本屋に関しては「絶対これで食べていきたい」とファイトがわいてくるのも、考えてみれば不思議だ。自分の作ったものではないから積極的になれるのだろうか。

まどはこの日アシスタント仕事なので先に帰宅。自分は公園のベンチに残って読書。家に帰って料理。小松菜のおひたし、きゅうりの梅おかか和え、ハマチの照り焼き、ポテトサラダを作る。読書続き。「愛のゆくえ」読み終える。

開店。お客さんは平日にしては多い。店頭買取2件、お預かり1件。発送準備、品出し、査定進める。

閉店後、本の出荷。家に帰り、吉田喜重「告白的女優論」見る。浅丘ルリ子が暗い部屋を行き来するシーンが良かった。シャワー浴びて12時半頃に寝る。


30日(火)

朝8時に起きる。ゴミ捨て。まどとモーニングへ。ピザトーストとアイスコーヒー。武田百合子「富士日記」中巻読み進める。

歩いて図書館へ行く。講談社文芸文庫の「建築文学傑作選」の解説を途中まで読む。編纂した青木淳による文章。「語りを終えなくては、過去と現在は一致しない。では、回想録のなかで、語りを終えるのはどの瞬間なのか。そして、なぜ語りを終えるのか。建築では、こんな芸当は、とてもできない」。建築のところに移動し、「フラジャイル・コンセプト」をめくる。序文から武満徹の話になって「慣例に盲目的に従うのではなく、生成しつづける音楽行為そのものを〈現実〉にしなければならない」という文章が出てきたり、杉戸洋との共同作業について書かれた「どこからが絵なのだろう、どこまでが絵なのだろう」という章があったりと、面白そうだ。

スーパーに寄って帰る。まどが料理をやってくれることになり、自分は板パネルの側面塗りの作業。後々でやると面倒なので早めにやっておく。カレーを食べ、次は来月17日のライブの練習。ジャンクのレコードプレーヤー2台とレコード、コンタクトマイク、BOSSのイコライザーなどを使う予定。コンタクトマイクをもう1つ作らないといけないかと思ったけど、なんとかなりそうで良かった。

せっかくの休みだしと、また喫茶店へ。谷口ジロー/久住昌之「孤独のグルメ」読み終える。初めて読んだ。主人公が自営業なのが意外。てっきり中間管理職のサラリーマンかと思っていた。sanbon radioで本屋プラグさんが「食の漫画というより街の漫画」と言っていたのを思い出した。

家に帰り、カレーそば。食べ終えて少し休む。店の作業に取り掛かるが、どうも調子が出ずやめにする。ベッドに寝転がって、本を読んだりだらだら。22時半頃に寝落ち。


31日(水)

朝8時頃に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。今日もまどが料理をやってくれることに。昨日やった側面塗り作業の続き。合間に少し読書。ダイソーに行き、発送用の資材を買う。帰ってまた塗り作業。ひと段落ついた。

開店。この日はひたすら査定やネット出品を進める。かなり進んだ。お客さんは多くなかったけれど、若いお客さんがファッション関係の高い本を買ってくれて助かった。最近お伺いしているのとまた別件で大口の出張買取が1件入りそう。宮脇さんが東京でやる個展のチラシを置きに来てくれる。自分のチラシもお願いする。閉店後も査定続き。1時間ほど残業して終了。

今日はこれから風呂に入って読書。

2022年8月28日日曜日

会話の部品(2022年08月26~28日)

25日(木)夜

閉店後、本の出荷。山口尚「日本哲学の最前線」読みつつ、絵の続きをやる。青山拓央さんの二人称の話面白い。絵うまくいきそうだ。シャワー浴びて寝る。


26日(金)

朝7時半頃に起きる。ゴミを捨てて、玄米を炊く。炊けるまでの間に料理。豚しゃぶと茹で汁を使ったスープ、卵焼き作る。朝ごはんを食べ、散髪に行き、スーパーで買い物。

ジョン・カサヴェテス「フェイシズ」見る。ラストのシーモア・カッセルが家から飛び出すカットと、階段でタバコをふかすシーンがいい。見終えて昼ごはんを食べる。

少し休んで外出。郵便局で本の発送。BRICさんに展覧会のチラシ置いてもらう。その後つい最近オープンされたCenterさんへ。来月個展をやらせてもらうルクスのちょうど斜め向かいにある。東京、高松、香港に拠点を置くデザイン事務所のDEGICOさんが運営しているカフェで、オリジナルのグッズも販売している。チラシとショップカードをお願いし、いろいろお話する。DEGICOの社員さんにはYOMSにけっこう来てくれている方もいらっしゃるようだ。チラシを置いてもらいに行ってこういうことを知れるだけでも、展覧会をやった甲斐があるなと感じる。今後はギャラリーも展開していくそうで、楽しみだ。家に帰って絵の続きをやり、一枚完成。

まどと店番を交代。先日出張買取でお伺いしたお客さんが、「缶コーヒーを出そうと思っていたのに忘れていた」とわざわざ店まで届けてくださった。ありがたくいただく。発送準備など進める。兵庫県加西市のギャラリーVoidからFujimura Familyの展覧会チラシ届く。最終日の9/24にはイベントがあるらしく、FFの2人も何かやるようで気になる。土曜日だけど個展ももう終わっている時期だし、なんとか行けないだろうか。新潟県の佐渡ヶ島からは「まどをあける」第3号が到着。自分も短い文章を書いた。この日はいろんな場所へ気持ちを巡らすことが多く、気分が良かった。ぼーっとしすぎて大抵会話はめちゃめちゃになるが。

閉店後、本の出荷。シャワー浴びて、武田百合子「富士日記」中巻読み進める。絵少し進め、早めに寝た。


27日(土)

朝8時前に起きる。まどとモーニングへ。三角みづ紀詩集「よいひかり」読み終える。スケッチブックにボールペンで絵を描く。家に戻るが、やけに眠く、40分ほど横になる。明日は香川県知事選/県議会議員補欠選挙。各候補の提言など改めて調べる。

開店。店頭買取1件。こないだ「全集の買取はなかなか難しい」とSNSやブログに書いたばかりだけれど、お客さんから「明治時代に発行された全集があるんだけど買い取れる?」と相談を受ける。漱石、逍遥、紅葉などが入っているようだ。しかも全巻揃いとのこと。割と近場でもまだまだいろんな本が眠っているらしい。この日はお客さんが多く、査定、均一本の補充、発送準備でほぼ終わった。尾道の方々も来られ、お話する。

自分の生まれた故郷には「ボケ」や「ツッコミ」の概念(?)がほとんどない。会話の中でボケと取られることを口に出して、ボケツッコミのやり取りに慣れた人から突っ込まれると「は?」と思ってしまい、申し訳ない気分になることもある(どちらもそれぞれの文化)。こちらとしてはボケと取られることを誰かが言っても「えっ?(笑)」となればいいほうで、たいていはみんな薄々おかしいと感じつつも口から出た言葉が霧のように消えていく。自分はこういう「言葉が会話の部品になっていない状態」がけっこう好きだけど、気持ち悪く感じる人もいるかもしれない。しかし自分はむしろその状態を積極的に作りたい気持ちもある。

閉店後、やる気出ずずっとだらだらしてしまう。12時頃になってやっとシャワーを浴び、絵を進めて寝る。誰かのことをずっと考えるのがたいてい健康に悪いのはなぜだろう。


28日(日)

朝8時半に起きる。朝ごはんを食べて、絵を少しやる。まどと選挙に行こうと外へ出るが、途中で分かれる。本の出荷、レターパック買い足し。投票して公園に行く。涼しい。木が風に揺れてざわざわしていていい。それぞれの枝が違う揺れ方をしているのがいい。そんなのは当たり前のことだけど、頭の中で想像して「それはそうだよな」と理解するのと実際に見て体感するのとは違う。実際に見ている時は単に理解する以上の情報を得ている。「実際に見ることが大事だ」とただ言葉にするだけではその情報は消えてしまう。

開店。昨日に比べるとお客さんは少ない。店頭買取1件。査定、発送準備進める。記者のKさん来られ、県内の犬の殺処分問題についての話。自分はほとんど見たことがないが、香川県には野犬がかなり多いらしい。土器川沿いの繁みにもいたりするとのこと。思ったよりも深刻な状況だ。

今日は絵を1枚完成させたい。

2022年8月25日木曜日

いい汗(2022年08月23~25日)

22日(月)夜

閉店後、売れた本の梱包作業。段ボール3箱分もあるのでなかなか大変だ。やはり何十巻もあるような文学全集は、売れないわけではないけど労力を考えると見合わないなと感じてしまう。途中スーパーへ行き、お酒を買って段ボール箱(これは明日の出張買取用)をもらってくる。帰って、梱包を終え、少し在庫整理もやると既に22時半を過ぎていた。シャワーを浴び、お酒を呑んで寝た。


23日(火)

朝7時半に起きる。納豆ご飯を食べ、昨日の在庫整理作業続き。この日は出張買取2件。

レンタカーを借り、台車や段ボール箱を積んで1件目の買取先へ。少々迷うが予定時間の10分前くらいに無事到着。来月にお引っ越しを控えていて、物を整理されている最中とのこと。最近の他の買取でも、何人か引っ越し中という方がいらっしゃった。この季節に重なるのはちょっと珍しい。料理関係、しかも外国の食文化に関する本が多くありがたい。段ボール3箱にちょうどまとまる。

一旦店に戻り、本をおろす。次は丸亀へ。まども手伝ってくれることになり、2人で向かう。途中郵便局で発送。昼ごはんは先週に続きびんび三昧で寿司。買取先へ到着し、まず体力のあるうちに冷房の効かない離れの物置にある本を箱詰めしていく。一瞬で汗だくに。替えのシャツを持ってきておいてよかった。文学、郷土関係などいろいろ。昔のオーディオ雑誌もけっこうな数あり、買取できますとお伝えすると「捨てなきゃいけないかと思ってた」と喜んでいただけた。こういう瞬間はうれしい。まどの助けのおかげで車の荷台がすぐいっぱいになる。この日は21箱分運び出し。もう何回かお伺いする予定。

コンビニでアイスを食べたり、ホームセンターで個展搬入用の道具を買ったりしつつ高松へと戻る。店に本の詰まった段ボール箱をどかどか運び込む。レンタカーを返却し、無印で下着を買う。まどと久々にラボレームスへ。アイスカフェオレおいしい。武田百合子「富士日記」中巻読み始める。

帰宅。晩ごはんは余っていたおかずとそうめんで簡単に済ませる。風呂に入ってさっぱり。その後は3時間ほどじっくりと絵をやる。合間に石川九楊「俳句の臨界 河東碧梧桐一〇九句選」読み進める。11時過ぎに寝る。


24日(水)

朝8時前に起きる。ゴミ捨て。朝ごはんはトースト。絵の続きをやる。1枚完成するがちょっと物足りない気もする。後でまた手を加えようか。洗濯物干す。「俳句の臨界」読み終える。昨日店に置いた段ボール箱の整理。またあっという間に汗をかく。

開店。扇風機がまた動かなくなり、分解してスプレー。お客さんはそこそこ来られる。発送準備、査定進める。件数が多く梱包なかなか時間がかかった。この日は店頭買取1件、以前お預かりした分の支払い1件。売れてはいるが出ていくお金もそれなり。夜になってなタ書藤井さんがビール買いに来る。「齋藤君Durutti Column聴く?」と聞かれ、ハイと答える。FUZZでDurutti Columnを聴く会みたいになっているらしい。

帳簿付けしたりブログを書いたりで、閉店時間30分延長。本を発送して、ルクスに行きまいちゃんと打ち合わせる。個展のチラシを見たルクスのお客さんが「この絵いいね」と言ってくれてたらしく、うれしい。帰ってシャワー。午前中一度完成させた絵に加筆する。うまくいった。「富士日記」続き読むが、眠気に襲われてすぐにベッドに入る。


25日(木)

朝8時半に起きる。よく寝た。朝ごはんを食べて、山口尚「日本哲学の最前線」國分功一郎の章を読む。他の章も読もうか迷う。外出し、スーパーと八百屋で買い物。八百屋でトマトが倍の値段になっていた。こないだ天気が荒れた影響だろうか。料理。麻婆豆腐、オクラとキュウリの梅おかか和えを作る。ナス、にんじん、キュウリの浅漬けを仕込む。うどん用の粉末だしをつかったもので、これは明日のおかず。絵をやる。パネルに思いっきりスプレーを吹いたら部屋がシンナー臭くなった。

開店。この日は昼間のお客さんが多かった。店頭買取2件。査定を終えご連絡。品出し、発送準備進める。扇風機がまた止まってしまい、さわってみるとモーターが熱くなっていたので、もうこれはだめだとなりネットで新しいのを注文する。

今日はこれから絵をやる。映画も見たいがどうしよう。

2022年8月22日月曜日

今年は虫が少ない(2022年08月20~22日)

19日(金)夜

閉店後、本の出荷。ゆっくり風呂に入り、小島信夫「各務原名古屋国立」続き読む。少し絵の続きをやって寝る。


20日(土)

朝8時前に起きる。おにぎりを作り、昼/夕食用のサラダを作る。おととい昨日と朝方かなり涼しかったので、まどと公園へ行き朝ごはん。しかしこの日は湿度が高く蒸し暑い。結局さっさと食べて移動する。スーパーで買い物をして帰り、再び料理。肉みそ(細かく切った野菜とひき肉をオイスターソース、豆板醤、味噌などで炒めたもの)とマッシュポテトのかぼちゃ版のようなおかずを作る。かぼちゃはちょっと柔らかくしすぎた。開店準備の時間まで絵の続き。

開店。店頭買取2件。お預かりしていた本の査定も完了しご連絡。金額をお伝えすると、喜んでいただけた様子。来週火曜にまた伺うことになる。この日は別件で高松でも出張買取1件お伺いする予定で、なかなか忙しい。絵もどんどん進めないと。品出し進める。この日はだいぶ集中して作業できた。

閉店後、本を出荷し、スーパーでビール買って帰る。シャワー。ビール飲みながらジャ・ジャンク―「青の稲妻」見る。とても良かった。真夏に見れたのがまた良かった。絵の続き。絵の具が乾くまでの間に少しずつ読書。1時半頃に寝る。


21日(日)

朝7時半ごろ、激しい雨と雷の音で目が覚める。朝ごはんはトースト。食べ終えて絵の続き、
読書。サラダ、手羽先の酢醤油炒め、卵焼き作る。外出。スマートレターを買い足し、スーパーに寄って帰る。また少し絵。

開店。こないだ注文したKURE556が早速届く。回転が悪くなっていた扇風機の軸に吹いてみると、全快。以前よりもよく回るようになった。品出し、ネット出品作業進める。山口にお住まいという、友達の友達の方が来てくれる。天気は回復したがお客さんが少ない。エアコンのきいていない場所で在庫整理作業。汗だくになり、着替える。レジに戻ってからまた品出しなどやるが、疲れてしまい途中少し読書。「各務原名古屋国立」読み終える。

「その年の十一月に、私の前の妻は他界し、翌年の三十九年の一月に私は下北沢のアパートでアイコと知り合い夏には、既にもんだいの国立の家で互いに再婚し、その秋が、オリンピックであった。町名はともかくとして、国鉄の技術研究所が研究していた新幹線は、走るようになった。」(p237)頭の中に浮かんだ記憶を、浮かんだタイミングのままに写したような文章だ。

昨日と今日と、まどは近所のライブハウスtoonice/燦庫(どちらも同じビルにあり、同じ人が経営している)で受付のバイトをしていた。徒歩5分くらいの場所にあって通勤も楽だ。今日はマルシェ的なイベントが行われていて、おみやげにパウンドケーキを買ってきてくれた。

閉店後、本を出荷してルクスに行く。ラムをパインジュースで割ってもらい飲む。疲れて眠い。まいちゃんと「今年の夏は虫を全然見ない」という話をする。閉店準備をする時、夜にも関わらず明かりに虫が群がっていない。蝉も少ない気がする。別にたくさんいてほしいわけではないけど、急にいなくなると変な気分だ。暑すぎるからか?異変はこの辺一帯だけなのか?

帰って、石川九楊「俳句の臨界 河東碧梧桐一〇九句選」少し読む。シャワーを浴びて目を覚ます。絵の続き。5枚の板パネルを同時進行で進めている。1枚がほぼ完成のところまでいき、12時半頃に寝る。


22日(月)

朝7時半に起きる。ゴミ捨て。朝ごはんはこの日もトースト。6枚入りの食パンを買って2日続けて3枚ずつ食べることが多い。絵の続きをやる。板パネル1枚完成。料理。焼き鮭(明太子がまぶしてあるやつ)、きゅうりとオクラの梅かつお和え、かぼちゃとにんじんの生姜煮を作る。洗濯物干す。

気分を変えようと思い外出。喫茶店に行く。武田百合子「富士日記」上巻読み終える。食事や支出の記録が続いたかと思ったら「バカヤロー」と怒鳴ったりするので気が抜けない。最高だ。帰ってネット出品作業やる。

開店。品出し、査定。店頭買取2件。マンガ、工藝、芸術関連など。途中レジから抜けてネット出品作業続き。夕方川上さんいらしていろいろお話。岡山に新しくオープンしたという古本屋さんの情報を聞いた。行ってみたい。

今日はこれから本の発送準備(段ボール3箱)と在庫整理。明日は定休日だけど、先週に引き続き高松と丸亀で出張買取各1件。

2022年8月19日金曜日

図書館へ散歩(2022年08月17~19日)

16日(火)夜

22時過ぎまでレジで作業し、その後本の発送。シャワー浴びる。小島信夫「各務原名古屋国立」読み進めるが、疲れてすぐに寝た。特に夢を見るようなことはなかった。


17日(水)

朝8時前に起きる。ゴミ出し、読書。レンタカーを返し、まどとモーニング。武田百合子「富士日記」続き読む。活字も大きめですいすい進む。速く読むのもテンションが上がってきていいもんだ。スケッチブックに絵を描く。100均でラッカースプレーを買って帰宅。少し休んで在庫整理。昨日お預かりした本だけでもけっこうな量がある。

開店。発送準備、品出し進める。ドッとにわか雨が降っては止む変な天気。昨日お預かりした本の査定を進める。こんな日は大抵開店休業状態になるが、ありがたいことにお客さんが来られる。売り上げも思ったより悪くなかった。閉店後は県外各所への個展チラシの発送準備。

香川県のコロナ感染者数がこの日2482人。自分がまだかかってないのが不思議(とか言ってたらかかりそう)。一か月後の個展の時期にはどうなっているだろうか。

本を発送し、ビールと豆腐を買って帰る。シャワーを浴びて、篠田正浩「乾いた花」見る。原作は石原慎太郎で、話はベタなロマンス。ボウリング場でのヤクザの乱闘シーンでBGMのクラシック音楽が高まるところが良かった。加賀まりこにはやはりとっつけないけど、憎まれ役を買って出ているような感じがいい。


18日(木)

朝9時前に起きる。よく寝た。朝ごはんを食べ、「富士日記」続き少し読む。外出。郵便局で個展チラシを発送し、スーパー、八百屋をまわる。帰って料理。パクチーきゅうりトマトのサラダ、粉ふき芋、ハマチの煮つけを作る。ほんの少し絵を進める。20ページだけ本を読んだり、10分絵をやったりするだけでも気持ちが充実する。

開店。涼しくて気持ちがいい。扇風機の羽根が回らなくなる。外側のプラスチックの部分をばらし、回転軸に潤滑スプレーを吹いて染み込ませたら直った。お客さんは今日もそこそこ多い。改めて、昨日雨だったにも関わらずお客さんが多かったのが不思議だ。査定、発送準備、品出し、均一棚の補充。店頭買取1件。料理、インテリア関係など。出張買取の依頼のメールが入り、返信する。

閉店後、本の発送。家に帰ってシャワーを浴び、ブランデーのソーダ割り飲む。季節の変わり目になるとお酒が飲みたくなるのはなんでだろう。武田百合子と小島信夫を交互に読み進めつつ、絵を進める。まだこれという決め手がつかめない。1時ごろに寝る。


19日(金)

朝8時頃に起きる。外出して用事を済ませ、kincoさんでモーニング。読書、スケッチブック。家に帰り、少しゴロゴロして再び外出。この日も風が涼しくて気持ちいい。

高松市美術館で「船の体育館」展見る。船の体育館とは2014年に耐震性能の問題で閉館した旧県立体育館のこと。丹下健三による建築。保存を求める建築家や市民による団体が、定期的に価値を伝えていくための展覧会やワークショップを企画している。佐賀県には同じような構造を持つ丹下建築の体育館があるそうで、こちらは周囲に他の文化施設もあり再活用されている模様。

歩いて図書館へ。最近読む本が小説ばかりで、気分を変えたくなり絵本コーナーへ。粟津潔/谷川俊太郎「まるのおうさま」、網代幸介「サーベルふじん」、きくちちき「みんな」読む。絵本はいいな。きくちちきさんはざっくりした筆さばきでなんでこんなに動物の躍動感をうまく表現できるんだろう。

さか枝でうどんを食べ、アイスを買って帰宅。まどが昼ごはんを食べていなかったので、早めの交代。既に2件店頭買取が来ていたので、査定進める。ダイゾー君来て、いろいろ話す。デザイナーを探しているそう。夜になっても矢野さん、小野君、平尾君らが来てくれて楽しい。小野君内定決まったとのこと、おめでとう。

今日はこれから風呂に入って、絵と読書。

2022年8月16日火曜日

さとうきび畑(2022年08月15~16日)

14日(日)夜

閉店後、本を発送して、しばらくボーっとする。昼間ベランダに出しておいた板パネルを部屋へ取り込む。こないだ利部志穂さんが納品してくれた、美術家による小説や戯曲などを収めた文芸誌(?)「出現」読む。うちでは5冊仕入れたところがもう残り1冊になっており、決して安くはない価格の割にはよく売れている。一番最初に収録されている遠藤薫さんという方の文章がとても良かった。シャワー浴びて寝る。

昨日は大量の図書館除籍本に興奮するという夢を見たが、この日は物の整理をしていたら自分と俳優の「のん」が付き合っていた頃の写真が出てきてウワッとなる、という夢を見た。おそらく些末事研究の福田さんが「のんちゃんが直島に来とったらしい!」と言っていたのが影響したんだろう。のん氏のファンというわけではないけど、自分もたまにはこんなベタな夢を見るんだなと妙に感慨深かった。


15日(月)

朝8時頃起きる。この日はお盆で臨時休業をとった。岡山で遊ぶ計画も立てていたけど、コロナが増えているので無し。朝ごはんはトースト。

アンドレイ・タルコフスキー「ストーカー」見る。原作はストルガツキー。2時間40分ほどあり、このくらいの長さの映画は休みの日でないとなかなか見れない。寓話的な要素の強い映画。

昼ごはんはチャーハン。玉ねぎ、にんじん、ピーマン、ベーコンを細かく切って混ぜ、青じそとトマトを乗せる。時間に余裕があると凝った料理もできる。その後ネット出品作業や9月の個展関連ライブの告知、板パネルに画用紙をボンドで貼る作業の続き。パネルは5枚全てが完了。次はこの上から描き加えていく予定。

外出。個展のチラシを置いてもらいに行く。トキワパーラーとルヌガンガへ。風狸に久々に行き、タコスとビールを注文。予約制の面白いリサイクルショップの情報を教えてもらう。ジュンク堂で本を見て帰宅。本の発送準備作業。思ったより売れている。武田百合子「富士日記」読み始める。

アシスタントの仕事がひと段落したまどと再び外出し、ベンさんのお店で晩ごはん。鴨のローストと、しいたけと豚肉の冷やし麺を食べる。どちらもとてもおいしい。スケッチブックに1枚絵を描き、まどとずっと映画の話。最近お互いの話から見たい映画の幅が広がることが多い気がする。まども古い日本映画に興味が出てきているようだ。

帰宅。少し絵の作業を進め、シャワー浴びる。小島信夫「各務原名古屋国立」読み始める。12時頃寝る。この日は首のあたりに布が巻き付いて離れず、取ろうとしても裂かれてより細くなった糸が首を絞めつけるという、前日とまったく正反対の悪夢を見た。あまり深く眠れなかった。


16日(火)

朝7時半に起きる。この日も定休日で休み。

朝ごはんを食べ、レンタカーを借りて出発。さっこが歌と演奏をするというので、三豊市の詫間にある「マリンウェーブ」という市民ホールのような施設へ向かう。この日は住民の方々の集まり(?)で、市長による市政報告とさっこによる「歌と音楽おたのしみ会」の二本立て。80名ほどの方々が間隔を開けて並べられた椅子に腰をかけている。ほとんどがお年寄り。着物を着て登場したさっこは「さとうきび畑、弾きます」と一言前置きして、グランドピアノをガンガンに弾き始めた。時折耳馴染みのあるあのメロディーは聞こえてくるものの、曲自体はかなり解体されている。お年寄り相手でも全く手加減しない姿勢に打たれる。隣の人と話し始める人もいれば、椅子から立ち上がって真剣な面持ちで聴き始める人もいる。ホールの白いカーテンが風でふわふわはためいていて、黒沢清の「岸辺の旅」のワンシーンのようだった。ピアノの演奏が終わり、伊吹島のおばあさんから教えてもらったという舟唄をアカペラで歌って終了。予定よりもかなり短い演奏だったこともあってか司会の方がかなり焦っていたけど、こういう時観客は意外と冷静に受け止めていて、企画側が一番腰が引けていたりする(自分にもそういう瞬間は多々ある)。そういうのがひっくるめて後で温かい時間に思えてくることもある。

さっこと、志々島で民俗調査をしているオノボリさんという方と4人で台湾料理屋。自分は冷やし中華を食べる。オノボリさんは新潟の出身で、自分の地元の芸能についてもかなり詳細に知っていた。その後高瀬の骨董店に行くが、現在休業中とのこと。詫間の民俗資料館を見て解散。さっこに以前貸した小島信夫の「残光」、楽しんでくれた様子。

丸亀へ出張買取に向かう。蔵書が邸内のいろんなところにあり、何回かに分けて伺うことになりそう。今日も少し運び出し。麦茶と塩飴をいただく。熱中症に気を付けなければ。おいとまして、いつものびんび三昧で少し早い晩ごはん。

一旦帰宅して本を降ろし、近所で出張買取2件目。こちらも段ボール6箱ほど。ルヌガンガさんでうちをご紹介いただいたとのこと。ありがたい。帰って発送準備。この日もけっこう売れていた。昨日臨時休業したので、気持ち的に助かる。

今日はこれから風呂に入って読書。夢はどうなるだろう。

2022年8月14日日曜日

持って行き放題(2022年08月13~14日)

12日(金)夜

閉店後、ゆっくり風呂に入る。石川美南「架空線」読み始め、とても良くてそのまま読み切ってしまう。ルヌガンガでほとんど偶然手に取った歌集だったけど、買っておいてよかった。詞書きを多用した旅情を感じさせる連作が好きだった。キャンバス少し進めて1時半頃寝る。


13日(土)

朝9時前に起きる。夜更かししてみても結局その分寝坊してしまう。まどとkincoさんでモーニング。まどの新作マンガを見せてもらい、字の間違いなどを伝える。レム・コールハース「錯乱のニューヨーク」読み進める。久々に集中して読書できた。スケッチブックに絵を描く。チラシ置いてもらう。

開店。昨日から明日までの3日間高松まつりが開催されていて、街ナカでこういう大きいイベントをやっている時はどうもお客さんの入りが良くない傾向にある。お客さんが少ない時にやるべきこともたくさんあるので、それをやっていく。

閉店後、吉田喜重「樹氷のよろめき」見る。ベタなメロドラマ風のBGMが何度も使われていて不思議な気分になる。しかし登場人物を覆い隠してしまうような煙や吹雪のシーン、「炎と女」でもやっていたグルグル回るカメラワークなど良かった。「錯乱の~」読み終え、シャワー浴びて寝る。


14日(日)

朝8時頃起きる。デパートに行くと、なぜか図書館の除籍本が大量に棚に置かれていて持って行き放題、洋書のブルデューやSD選書のいいやつなんかもあってとりあえずどんどん重ねていくが、積んだ本の山から目を離した隙に誰かに盗まれ…みたいな夢を見た。興奮していたのか眠りがひどく浅かった。朝ごはんはパンを買ってトースト。キャンバス少しだけ進める。

板パネルに、以前墨やニスなどを塗っていた画用紙をボンドで貼る。パネル5枚中3枚まで進んだ。残りは明日やる予定。個展初日の一ヶ月後までになんとか5枚とも仕上げたいが、どうなるだろうか。

ルクスに行き、そうじした壁の様子を見る。まだムラが残っている。塗り直さないとだめかもしれない。まいちゃんは「もっと水をバシャっとかけてやれば落ちるのでは」と言っている。うーんどうだろう。絵を大量に展示することでカバーできなくもないけど。

開店。この日は昨日よりはお客さん来る。「女木島で会った人におすすめされて来ました」という方も。うれしい。前にお預かりしていた分の支払い1件、店頭買取1件。新しめのビジネス書、写真関係、サブカルチャーなどいろいろ。ありがたい。

今日はこれから読書と絵。明日は臨時休業で、あさっては出張買取2件。

2022年8月12日金曜日

チラシを(2022年08月11~12日)

10日(水)夜

閉店後、本の出荷。シャワーを浴び、ジャン・ルノワール「獣人」見る。原作はゾラ。機関車が走っているシーンの迫力がすごい。見終わったとたん急に眠くなってしまい、すぐベッドに入った。


11日(木・祝)

朝8時半に起きる。寝坊してゴミ出せず。朝ごはんを食べ、洗い物をして外出。高松市美術館へ行き、鴻池朋子展2回目見る。企画展示室の最後のあたりに張り出されている、木下知威との往復書簡をじっくり読む。「物になる、手に取って触れられる物になったものは、目にみえなくても、何処かにいると思うと、手探りせずにはおれなくなる。」(鴻池)など、印象的な部分がいくつかある。テオ・アンゲロプロスの映画も取り上げられていた。

開店。お客さんはそれなりに多いが、売り上げは伸びず。昨日に引き続きネット売上がよく、なんとかなった。品出し、発送準備進める。暑すぎて作業のスピードが遅い。

閉店後少し休憩し、まどと外出。半空へ行くが満席。居酒屋へ入っていろいろ話す。美術についての話など。「難しいことはよくわからない」という人が難しいことを日々考えていないわけはない。別に無理に言語化する必要もないし、言語化に長けている人が偉いなんていうこともないけど、「よくわからない」と言ってしまいそうになるのをこらえ、粘り強く考え続ける姿勢が大事だ。その後再び半空へ行き、カフェオレとフルーツサンドを注文し閉店まで話す。チラシも置いてもらう。帰ってシャワー浴びて寝た。


12日(金)

朝8時頃に起きる。昨日まどが作ってくれたスープがまだ余っていたので、ごはんにかけて食べる。昨日の話の続きをしつつ、新しいキャンバスを下塗り。

外出。スーパーで買い物。レターパックなども買い足す。帰って料理。ゴーヤチャンプルー、オクラと玉ねぎとしめじのカレー炒め、きゅうりの梅おかか和え作る。早めに昼ごはん。

再び外出。茎、fragrant、MOTIF、KOKUA COFFEE ISLANDとまわり、買ったり飲んだり展覧会を見たりしつつチラシを置かせてもらう。KOKUAでHAPPFATさんとけっこうしゃべる。いろんなアイディアが頭にあるようだ。

まどと店番を交代。発送準備など進める。県外のお店やギャラリーへも個展チラシを発送。今回は個展の関連イベントでライブをやってもらう熊本さんが西讃方面(観音寺周辺)でも配布をしてくれることに。ありがたい。今日から3日間高松まつりが開催。浴衣姿のカップルが古本屋へ入ってくるということもなく、いまいちどのくらい盛り上がっているのかわからず。店頭買取1件。

届いていたCenterのショップカードを店頭に出す。Centerは栃木県鹿沼市に今月できた、ゲストハウスとイベントスペースが合わさったような場所。友人の河野円さんと田巻真寛さん夫妻が運営している。2人とも表現活動をやっていて、河野さんはカセットテープレコーダーの内部フィードバックを用いた即興演奏、田巻さんは光学現象を利用した映像作品の制作とパフォーマンスをやっている。既にライブや上映会、肉骨茶(バクテー)モーニングの提供などいろんなことをやっている。https://center-kanuma.net/

15日に岡山へ行こうかと思っていたけど、感染者が増えているし、その翌日はご年配のお客さんと会う予定もあるし、やめにした。残念。

今日はこれから風呂に入って、キャンバスの続きと読書。

2022年8月10日水曜日

挨拶する(2022年08月09~10日)

08日(月)夜

閉店後、ゆっくり風呂に入る。キャンバスを進めつつ、レム・コールハース「錯乱のニューヨーク」読み進める。この日はけっこう進んだ。


09日(火)

定休日。ゴミを出すついでにパンを買って、朝ごはんはトースト。午前中は自分もまども個人作業。キャンバス続きやる。正午近くなって、来月にやる個展のチラシが到着。いい感じだ。

外出。ぱらいそさんへ行く。いつもは火曜定休だけど、この日は臨時営業。臨時営業にも関わらず列ができていてさすがだ。まどはジャークチキン、自分はタイカレーを注文。カレーおいしい。久々にココナッツ系のカレーを食べた。個展のチラシを置いていただく。

商店街を歩いていると、島の光(小豆島名産のそうめん)の木箱がたくさん置かれていて、よく見ると「ご自由にお持ちください」と書いてある。幸い店からそれほど遠くもなく、ある分を持って帰った。栗金商店へ。まどが早めの誕生日プレゼントということでシャツを買ってくれる。堀金君にチラシを渡し、いろいろ話す。今年はいろんなお店が閉店していて(コロナが直接的な原因というわけではない)、街の雰囲気も変わってきそうだ。

北浜のほうへ向かう。県立ミュージアムで宮脇さんや矢野さんが参加しているグループ展を見る。その後マルテへ。お店のほうでは東京のondo galleryによるポップアップが開催中。店にも一度来てくれた玉川桜ちゃんが参加している。チラシを置いてもらう。北浜プラトーへ。こちらでも展示が開催中。作品はキャッシュレス決済で任意の金額を支払い、持ち帰ることができる。ちょうど安岐さんもいたのでお話。

街のほうへ戻る。本屋で立ち読み。帰って荷物を整理し、時宅へ。まどはちょくちょく行っているが自分は久々。ちょうど但馬さんも来ていた。そうめんやウインナー、冷奴など食べる。新生姜ソーダもおいしい。チラシ置いてもらう。

帰ってキャンバスを進め、ルクスでビール飲む。高松でSweetieというベースミュージックを主体にしたパーティーをやっているivoryさんがいて、初めてお話する。Sweetie前々から行ってみたいと思っているものの、タイミングを逃し続けている。こないだやはりルクスで会ったShuさんもいた。ivoryさんのところからbandcampと配信とでEPを出すそうだ。話しているうちに自分が話を逸らしてしまい、去年今治に行って楽しかったという話をし続けてしまった。しゃべりすぎたかもしれない。

帰ってシャワー浴びて、キャンバス進めて寝た。


10日(水)

朝8時に起きる。最近眠りが深い気がする。ゴミ捨て、朝ごはん。キャンバス続きをやり、完成。けっこうよくできたのでは。カレー作り、読書。酒屋へジンジャーエール、100均でビニールテープを買う。

展覧会をやると、チラシを配りに行くことになり、結果いろんな人に挨拶するきっかけができるのが良いなと思った。それが自分なりの挨拶の仕方な気もする。「自分でチラシを配らないといけない展覧会」が、自分にとってちょうどいい規模なのかもしれない。

開店。ルヌガンガからの紹介で、本を5箱ほど売りたいというお客さんがご来店。来週火曜に伺うことになる。ありがたい。この日はお客さんが多く、よく売れた。島根県の隠岐諸島から来られたお客さんもいた(たくさんお買い上げいただきありがとうございました)。ネット出品していたものもけっこう出る。

今日はこれから映画。

2022年8月8日月曜日

5年(2022年08月06~08日)

05日(金)夜

閉店後、本の出荷。帰ってオリヴィエ・アサイヤス「クリーン」見る。せわしないカメラの動きが印象的。シャワーを浴び、奥田亜紀子「ぷらせぼくらぶ」読み終える。単行本として出ているのはこれと以前に読んだ「心臓」だけのようだけど、現在でも描かれているのだろうか。キャンバスを少し進めて寝る。


06日(土)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんはトースト。キャンバス続きやる。まどは今日アシスタント仕事が入っているとのこと。八百屋に行って野菜を買い、料理。もやしとモロヘイヤのスープ、オクラの梅おかか和え、ベーコンと卵の炒め物を作る。再び外出し、シューレで差し入れを買う。

開店。最近は暑くて、冷房をつけていてもあまりレジまで冷気が届かない(レジと離れた入口側にエアコンがあり、お客さんのいるあたりはそれなりに涼しい)。愛媛の流星堂さんご夫妻来店され、いろいろお話する。旦那さんは絵や短歌もやっておられたそうで、そっちの話も。その後渡辺夫妻も来店、久々に話す。品出しなど進める。お預かりしていた本の査定完了。ほか店頭買取も1件。「タウン情報かがわ」が初めて入ってきてうれしい。脇市さんや、高松のジャズ喫茶アップタウンのマスターも書いていて感動。田町の交番裏でブレイクダンスやっているところに警察が来ているイラストが表紙に使われていて笑う。

閉店後、HAPPFATさんのお店の開店記念パーティーに行く。松永良平さんや馬場正道さんがDJをしている。あまり知り合いはいないが音楽聴いてお酒呑む。ヤンフーのお二人が来て少し話す。帰ってシャワー浴びて寝た。


07日(日)

朝8時頃起きて、朝ごはん。家事をまどがやってくれることになる。TSUTAYAへ。DVDを返し、タリーズで読書。西崎憲「未知の鳥類がやってくるまで」読み終え、レム・コールハース「錯乱のニューヨーク」読み始める。図書館へ移動、芸術関係の本を眺める。帰りにわか雨に降られ雨宿り。まどに開店作業をやってもらった。

店番交代。品出しなど進める。店頭買取2件。この日は均一本がよく売れた。もりもり補充。暑くて日中はだるかったけど、日が暮れてからけっこう買ってくださるお客さんが立て続けに来られて、売り上げはそこそこいった。

閉店後、映画。前田満州夫「人生に賭けるな」見る。この監督は4本しか作品がないらしい(途中からテレビ業界へと移ったようだ)。いろんなカメラワークが飛び出して楽しく、音楽の使い方もかっこいい。他の作品も見たい。シャワー浴びて、キャンバスを進める。2時頃に寝た。


08日(月)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて料理。小松菜のおひたし、ポテトサラダカレー味、豚の生姜焼き作る。キャンバス続き。2時間くらいやると集中力が増してテンションも上がってくる。途中八百屋で買い物。

開店。この日も暑い。在庫整理、発送準備、均一棚の補充など進める。店頭買取1件。後日お支払となる。夜にルヌガンガの中村さん来られ、久しぶりにお話する。うちもルヌガンガも2017年の開店で、ルヌガンガは8月なので今月でちょうど5周年だ。5年の歳月は長い。そしてそのうち約半分がコロナ禍というのも、いろんな意味ですごい。

今日はこれから風呂に入り、本を読んだり絵を描いたり。