2020年12月31日木曜日

2020年12月31日

朝8時半ごろに起きる。まどはまだ寝るようだったので、餅を石油ストーブの上で焼いて食べ、川勝徳重「電話・睡眠・音楽」読み終える。著者解題には小説や映画の話題も多く楽しかった。昨日ドアに貼ったマスキングテープをはがす。

まどと外出。喫茶店に行く。鮎川信夫「近代詩から現代詩へ」読み始める。なかなか頭に入ってこない。なんでだろう。詩についての本は今までも何冊か読んできたのにな。まどは漫画を描いている。セリフに新潟弁を入れたいとのことで思い出しながら伝えるが、難しい。もう新潟から離れた後の時間のほうが長くなっているし、もはやどこの人間かもよくわからなくなってきている。

スーパーに寄って帰る。洗濯物をたたむ。ドアに塗り残している部分を見つけたので、また塗り直し。本の引き取り1件。向かい風の中自転車をこいで疲れてしまった。小腹が空いたので、余り物のカレーを食べる。晩ごはんはそばと餅。辛子明太子も食べた。

東京の新規感染者がこの日1300人超。昨日よりも大幅に増えている。香川は3人。また少なくなった。なんだかんだ帰省している人もいるだろうし、年始しばらくしたら増えるだろうか。

今年読んだ本で年間ベストのようなものを考えようとしたけど、固有名詞を並べて自分の趣味を公にすると、お客さんが買取の時に「こういう本でも大丈夫なのかな」と気おくれしてしまうんじゃないかと思った。一度書いて、結局やめにした。自分の趣味は店をやる上ではあまり関係ない。お客さんが喜んでくれればそれでいい。

絵の予定は、年始に東京でグループ展に参加するほかは特になし。来年も高松で個展をやりたいがどうなるか。どんどん作りたい。

2020年12月29~30日

28日夜

閉店後本を出荷して、コンビニでビールを買って家で飲む。お酒を買ったのも久しぶりだ。ソレイユで年始にザ・バンドの映画をやるらしい。まどといろいろ話す。夏目漱石「文鳥・夢十夜」読み終え、小島信夫「ラヴ・レター」読み始める。ほとんどが00年代に書かれた短篇。シャワーを浴びて寝る。


29日

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べて、店に置いている小さめの棚や木箱などをどかして2階へ運ぶ。昼ごはんは昨日の余りのお好み焼き。入口ドアの古い塗装を、定規でガリガリやってこそぎ落としていく。意外とこの作業に没頭してしまい、時間がかかった。作業しているとお客さんが次々やってきて、どうぞどうぞとご案内していると、休みにも関わらずそこそこ売れる。店頭買取も1件。壁や棚にテープでマスキング。お菓子を食べて少し休憩。床にオイルステインを塗る。重ね塗りをするとさすがに色も濃くなり、傷も目立たない。しかし、あと少しというところでオイルステインが切れてしまった。今日中にウレタンニスまで塗ってしまわないと工程に支障が出るので、仕方なくホームセンターへ。ダイキに行ってみたら同じものがなく、結局西村ジョイまで行く。年末なのにやたらと汗をかく。ついでにスーパーでも買い物。帰って晩ごはん。まどが定食を作ってくれていた。食べてすぐにまたステイン塗り。乾くまで2時間ほど休憩。「ラヴ・レター」読み進める。

「賞められればうれしいし、ケナされれば腹が立つことはあるが、ぼくはほんとうのことをいうと、自分自身を疑っているので賞められてもケナされてもおどろくことはある。その勇敢さにおどろくのだと思う」(「すべて倒れんとする者」)

ヘトヘトの状態で、床にウレタンニスを塗る。腕を押したり引いたりの運動が多いので背中に効く。夜12時ぴったりに終了。風呂に入って寝る。まどはこの日棚卸し作業を進めていた。


30日

朝8時ごろに起きる。余り物の野菜をいろいろ入れてカレーを作る。大根もししとうも入っている。まどと外出、喫茶店でモーニング。漱石の話など。「ラヴ・レター」読み終える。出て、本屋に入る。本屋でいろいろ話すのは楽しい。うちの店は狭くて奥に常に店員がいるので、雑談はしづらい空間かもしれない。シューレで器を見たり、八百屋で野菜を買ったりする。ルヌガンガへ。今日もたくさんお客さんが入っている。東千茅「人類堆肥化計画」購入。帰ってカレーで昼ごはん。

13時頃から作業開始。今日は入口ドアの枠の塗り直し。2階に置いていた箱などを下におろす。zineなどを置いていた棚をどかして一旦掃除し、古い塗装をはがす作業の続き。やはりこの作業は時間がかかる。ちらほらとお客さんが来店し、何冊か売れる。まどが来月茎で企画しているイベントのチラシと、福島のナガバさんから蚤の市用の商品が届く。塗装はがしを終え、再度掃除して、テープでマスキング。まどからお菓子の配給。晩ごはんはそば。川勝徳重「電話・睡眠・音楽」読み始める。藤枝静男の小説を原作にした作品もあって面白い。作業続き。ドアに油性ペンキ塗る。夕方から急激に冷え込みが厳しくなり、なかなかしんどい。油性ペンキはもったりとしているので時間がかかる。ある程度の厚みをもたせて塗らないとムラになってしまう。3時間弱あっという間に過ぎ、塗り終える。さらに戸当たりの部分を乾かすために2時間ほど入口を開けておかなければならない。発送準備、帳簿付けなどを進める。

このブログを書いていたら、そこそこいい時間になってきた。軽く片付けて寝ます。

2020年12月28日月曜日

2020年12月28日

27日夜

閉店後、本の出荷。店舗床についた傷にオイルステインを塗っていく。一通り終えてシャワー。

キャンバスをやる。なかなか進まずじれったかったけど、描き進めていたのを8割ほど消してああだこうだやっていたら完成した。年内にできたらいいなと思っていたのでうれしい。
ある箇所を塗りつぶしていたら、まだ塗り終わっていない途中のところで「この状態のほうが良いからもうやめにしよう」と思い、自然に手が止まった。さぼるとか、あきらめるとか、頓挫するとか、そっち方面への判断は早い。進め方の方針を変えてしまうとか、思っていた色の絵の具が見つからないから仕方なく違う色にするとか、下手すぎて意図が伝わらないであろうことが予測できたりとか、描いている途中にはいろいろなことが起こる。そういう判断や事故が全て良い方向に作用するのは絵以外なかなかない気がする。絵があって本当に良かったなと思う。
親に「学校に不満はないけど、さぼること自体が好きなんだよ」と言ったら悲しむ。話し相手に「私からあなたに意図が伝わらないことが良いですよね、わかりますか?」と言い続けたら怒り出す。真剣そのものの表情で「台所でゼロから自動車を作ろうと思うんだ」と言えば家族から絶縁される。少しそれようとするだけで社会から簡単に外れてしまう。なので、自分のそういう部分は実生活とは切り分けて全て絵に盛り込む。人間誰でも少しは身に覚えのあるヘンテコな感覚を絵を描くための動力にしてみると、成果物に関しては意外なほど楽しんでもらえることが多い。周りの人が傷つくのは嫌だし、普段は生活のために最低限の節度を持たなければいけないけど、そこから漏れてしまうような部分も活かせたら楽しい。


28日

朝8時半ごろに起きる。朝ごはんを食べて、ものの片づけをする。まどと今日も喫茶店へ。夏目漱石「文鳥・夢十夜」読み進める。家に戻り、灯油を買いに行く。昨日塗ったオイルステインがムラになってしまっていた。やはり全体にまんべんなく塗らないとだめなようだ。

開店。今日が2020年の最終営業日。蚤の市の作業や連絡などを進める。福岡の森脇さんから商品到着。年末年始休暇に入ったからかお客さんはそこそこ来る。平尾君が来て、三島や川端の話。馬場君もやってきたので、3人で焚火やりたいっすねとかいろいろ話す。2人が帰った後も後浜吉さんが来てくれたりとか、いろいろうれしい。ごはんはまどの作ってくれたお好み焼き。サクサクするなと思ったら、じゃが芋が入っているとのこと。ホタテ入りのと豚肉入りとの2種。

床の作業の続きをやろうかと思ったけど、今日は休んで明日にやろうかと思う。今年はいろいろ大変だった。それでもなんとかやれたのはお客さんや周りの方々のおかげだ。ありがとうございました。

2020年12月27日日曜日

2020年12月27日

26日夜

お酒を飲もうかなと思って、やっぱりやめにして、しょうが豆乳を飲みながら荻原魚雷「中年の本棚」読み進める。「今日はお酒を飲んでもいいかな」と思っても、すぐに「眠くなるからその後の作業ができなくなるな」とブレーキがかかるようになった。筋トレ。腕立て伏せの回数がまた少しずつ増えてきて楽しい。風呂にゆっくり入って寝る。


27日

8時半頃に起きる。よく寝た。少し本を読んで料理。和食が食べたくなったので、サバの塩焼き、ほうれん草のおひたし、根菜の煮物を作る。

まどと外出。ズボンのもも裏のあたりに絵の具?がついていた。ショック。なんでこんなところに。kincoさんでモーニング。「中年の本棚」読み終える。魚雷さんは30代後半をひとつの節目として捉えているようだ。自分は今38歳で、やはりここ数年でどこか人生が変わったような気がしている。周囲からの期待が薄れてきていると感じるし(環境にもよるだろうが、30代も後半になれば少なくとも「若手」と言われることはほとんどなくなる)、それがさっぱりと気持ちよく感じるとともに、やはり寂しさもあり、いかに自分が今まで周囲からの期待を糧に生きていたのか改めて気付くことになる。そんな中まどと店を始めて、発信していくだけではなく、お客さんの聞き役にまわる機会が増えたのは良かったかもしれない。夏目漱石「文鳥・夢十夜」読み始める。「文鳥」を読んだら鳥を飼うのもいいなあと思った。単純。

ルヌガンガに寄る。お客さんがたくさんいる。うちの5倍は来ているのでは。小さくて細長いうちの店よりもゆったりできるのが良い。滞在性の高い空間だ。もちろん扱っている本も良い。まだまだうちも工夫していかなければ。

開店。さっこが来てくれて、少し話す。これから展覧会の搬出に向かうとのこと。今日もお客さんが多い。気持ちにも張り合いが出る。品出しを進める。郵送買取のご依頼1件、見積りをして返信。

今日はこれから店舗床についたキズの補修。明日の夜にウレタン塗料を塗って仕上げる予定。

2020年12月26日土曜日

2020年12月23~26日

22日夜

300円蚤の市に出すダルマの絵付けをする。顔を描いた。あとは体だ。料理。白菜の浅漬け、だし巻き卵、わかめとネギの味噌汁を作る。まどが帰ってきたので、鯛とオリーブハマチを切って盛り付ける。久しぶりの刺身。おいしい。トビー・フーパー監督「悪魔のいけにえ」見る。思っていたよりもグロテスクなシーンは少なく、チェーンソーを持っている弟よりも、終始支離滅裂な言動をとる兄のほうが怖かった。犬が立ったまま死んでるのには笑ってしまった。筋トレ、シャワー。阿部昭「変哲もない一日」少し読み進めて寝る。


23日

朝8時に起きる。ゴミ出し。朝ごはん。読書、「変哲もない一日」読み終える。八百屋で買い物。

開店。品出しを進める。カレンダーの梱包。お客さんはそこそこ来るが、あまり売れず。なんとなく気分もだるい。明日は雨の予報なので、低気圧のせいということにする。休憩中に鈴木志郎康「声の生地」読み始める。

閉店。「声の生地」読み終える。ストーブを消して、床に毛布1枚かぶって寝てみる。固い床に対してベストな体の傾きを探る。部屋が少しずつ冷えていく。体のどこに毛布がうまくかかってないのかがだんだんわかり始める。なぜか昔から固い床や地面に寝るのが好きで、川沿いの土手を眺めては「ああ、草をかきわけてあそこに寝てみたいなあ」とよく思っていた。シャワーを浴びて、アントニオ・タブッキ「逆さまゲーム」少し読んで寝る。


24日

朝8時前に起きる。たまっていた段ボールを捨てる。料理。豚肉、ししとう、ネギ、ニンジンをオイスターソースなどで炒める。かぼちゃの煮物、春菊のおひたしも作る。朝ごはん。菊地成孔と中原昌也がヴィスコンティとフェリーニについて話している(が、脱線が多い)動画を見る。「誰かがこれが好きとかあれは嫌いと言ってたとか、そういうのは別にたいしたことじゃない」という話を繰り返ししていて、いいなあと思った。

外出。郵便局で発送、パッケージプラザで梱包用の袋の購入。喫茶店に行く。スケッチブックに4枚ほど絵を描く。最近忙しくなかなかキャンバスに描けないのがもどかしい。「逆さまゲーム」読み進める。銀行に寄り、ケーキを買って帰る。筋トレ。

開店。品出し、発送準備を進める。河合浩さんから、来月徳島でやる個展のDMとzineが届く。茨城にお住まいかと思っていたら、いつの間にか栃木に引っ越していたらしい。

閉店後、まどが職場からもらってきた骨付き鳥と午前中に買ったケーキでクリスマスパーティーをやる。店の冷蔵庫からハートランドを持ってくる。まどは明日仕事納めで、今日はかなり忙しく残業をして疲れている模様。たまに洋菓子屋さんのケーキを食べるとおいしい。筋トレしてシャワー。明日の弁当用に豚丼を作って寝る。


25日

朝8時に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。郵便局へ商品の発送。蚤の市用のダルマの色塗り作業。久しぶりに山仁の「KIMIGAYO」を聞く。名盤だ。ダルマ6つ完成。

開店。少しずつ品出しなどを進める。河合さんのzineも品出し。山にでも登って体を動かしたい気分。まどが年内の仕事を収めて、いつもより早く帰ってきた。

閉店後、「逆さまゲーム」読み終える。アルフレッド・ヒッチコック監督「断崖」見る。シャワーを浴びて寝る。


26日

朝8時に起きる。まどと喫茶店へ。荻原魚雷「中年の本棚」読み始める。まだ80ページほどしか読んでないけど、野村克也、佐藤正午、田辺聖子、羽生善治、藤枝静男などなど、幅広いジャンルの本を引用しながら「中年」を考えていく様子がすこぶる面白い。自分に必要であれば何をどう読んでもいいんだと思えて気が楽になる。

スーパーに寄って帰宅。そうじと洗濯。昼ごはんにほうれん草、ネギ、シラスの和風パスタを作る。

外出。トイザらスに行き、甥へのプレゼントを買う。4歳の子にポケモンのフィギュア、6カ月の子にお風呂おもちゃ。年始に届くように送る予定。また気が向いたら何か送ろう。西村ジョイで油性ペンキや床用のウレタン塗料などを借りる。店舗入り口や床の補修に使う予定。

店に戻り、まどと店番を交代する。品出し、発送準備を進める。クリスマスがひと段落してお客さんも増えてきた。元山さんから新しくできたうどん屋さんを教えてもらう。

きょうはゆっくり風呂に入りたい。

2020年12月22日火曜日

2020年12月21~22日

20日夜

疲れてヘトヘト。まどがカレーを作ってくれていた。阿部昭「変哲のない一日」読み進める。筋トレ、風呂。キャンバス少し進める。最近進めていた絵がうまくいかなくなってきたので、新しいキャンバスに描き始める。12時半頃寝る。


21日

朝8時に起きる。朝ごはん。郵便局、銀行をまわって皮膚科に行く。冬の乾燥しているうちは頭皮がピリピリするので、定期的に通うことにする。スーパーで買い物をして帰り、上村一夫「同棲時代」読み始める。全4巻。

開店。発送準備、テントと看板照明の見積り依頼、300円蚤の市の連絡、カレンダーの梱包など、忙しい。品出しほとんどできず。12年くらい会っていない大学の後輩から、キャンバスや本が郵送で届く。馬場君から、親戚が送ってくれたというみかんをいただく。ありがたい。

会いたい人に今すぐ会いに行けとはよく言われることだけど、自分は分かり合えないんだろうなと思いつつお互いを小さく意識し続けるというのも粋というかオツなんではないかと思っている。「人とうまく話せなくて…」という人の想定する「ありうべきコミュニケーション」は大抵その人の外部から規程されたものだ。

まどがIllustratorを使いたいというので、早めに店番を終える。料理。春菊のおひたし、豚しゃぶ、根菜の煮物を作る。煮物にみそを入れたら、新潟の郷土料理「のっぺ」のような味になった。のっぺは年始に食べる家庭料理で、家によって具材などがけっこう違う。「同棲時代」3巻の半分くらいまで読み終えて寝る。


22日

朝8時起き。軽く朝ごはんを食べ、外出。郵便物の発送。本屋に寄って、何も買わずに出る。歯医者へ。最近医者にばかり行っている。来年早々に処置は完了する模様。レターパックを買う。

喫茶店に入る。「同棲時代」読み終える。自分はもう共依存的な愛の形に全くロマンを感じなくなっていることがわかった。とはいえ、自分に依存体質がまるっきり無いのかと言えば嘘になる(誰だってそういう部分は少しはあるだろうけど、だからといって許されるものでもない)し、自分のわがままさを対象化したいがために、破滅願望をはらんだ作品に触れて「これはいくらなんでもだめだろう」と確認しようとしている気がする。こういったロマンチシズムを甘美に描く作品と、批判的に描く作品とに並行して触れていきたい。

スーパーに寄って帰る。昼ごはんを食べ、ジャン=リュック・ゴダール監督「女は女である」見る。看板照明の業者さんが来て、下見。思ったよりも安くできそう。店で事務作業。プリンターのインクを買いに行く。

今日はこれから、蚤の市用のダルマ作りの続き。晩ごはんは刺身の予定。

2020年12月20日日曜日

2020年12月19~20日

18日夜

閉店後、料理。野菜炒め(もやし、豆苗、にんじん)とハンバーグを作る。ダルマの色2度塗り。片岡義男「豆大福と珈琲」読み終える。日付が変わるタイミングで、鈴木哲生カレンダーの店頭在庫分をウェブショップに追加。シャワーを浴びて寝る。


19日

朝8時前に起きる。台車を押して灯油を買いに行く。朝ごはん。

レンタカーを借りて、出張買取へ向かう。今回は志度と徳島。良い本がたくさんでありがたい。11号線沿いには昭和な雰囲気の喫茶店や食堂が多い。ゆっくりドライブしてみたい。昼ごはんは徳島市のモンパンというお店で買った総菜パン。車の中で食べる。おいしい。混んでいるお店に入るのはやめておこうと思って今回徳島のパン屋さんをいろいろ調べてみたけど、週に1日とか2日しか営業していないお店もあるようだ。土曜日にだけ開くというナチュラルチーズ専門店とかもある。同じ業種のお店でも本当にいろんな在り方がある。古本屋もネット専業でやっているところもあるし、カフェスペースやギャラリーが併設されていたり、新刊も取り交ぜて販売していたり、それぞれ別の工夫がある。休憩中、円城塔「オブ・ザ・ベースボール」読み始める。リサイクルショップで不要なノートPCを売ろうとしたら値段がつかないと言われ、別のリサイクルショップに持って行ったらそこでは1万円になった。本当にいろんなお店がある。ブックオフに寄る。ECD「失点・イン・ザ・パーク」と吉村弘「街のなかで見つけた音」購入。吉村弘のこの本は初めて見た。調べてみるとやはり古書価も高くなっているようだ。318号線を通って帰る。ゆるやかなカーブが多く、運転していて気持ちいい。FM香川を聞いていたら、yomsにも何回か来ていただいた蒲野さんが話していて、なんとなくうれしい気分になった。和田ラヂオさんのラジオ番組が面白かった。

家に戻って買い取った本を降ろし、まどと一緒にぽかぽか温泉に行く。食堂でオレンジジュースを飲む。まどは最近猫の編みぐるみを作ったり、1月末に予定しているイベントの宣伝をしたりするのに忙しいようだ。

帰って少し本を読み、早めに寝る。


20日

朝8時に起きる。レンタカーを返しに行き、百間町の入り組んだ路地裏を通って家に帰る。まどとkincoさんでモーニング。パンとポタージュとコーヒー。「オブ・ザ・ベースボール」読み終える。スケッチブックに絵を6枚ほど描く。家に戻り、部屋に掃除機をかける。阿部昭「変哲もない一日」少しだけ読み始める。阿部昭の文章は本当にいいな。

開店。昨日はお客さんが多かったのに、今日は極端に少ない。店頭買取1件、引き取りも1件。ありがたい。帳簿付け、300円蚤の市出展者紹介、品出し。元気のなかった棚に新しい本が補充されると見違えていきいきとしてくる。そんなことを感じているのは毎日棚を見ている自分だけかもしれないけど、楽しい。お客さんにも、少しでも伝わればいいなと思う。

お店の前を大きいバイクが通り過ぎていった。以前は排気音の大きいバイクがなんとなく苦手だったけど、お店の常連さんがハーレーに乗っているので、今日ふと「○○さんかもしれない」と思って、嫌な気分にはならなかった。店を始めてからこういう瞬間が増えた。

昨日の長時間運転の疲れがきている。早めに寝たい。

2020年12月18日金曜日

2020年12月17~18日

16日夜

閉店後、本の出荷をしてスーパーで買い出し。帰宅、料理。エビチリと、菜の花とニンジンのおひたしを作る。小泉英政「土と生きる 循環農場から」読み始める。こないだ読んだSpectatorにも、著者の小泉さんのインタビューが掲載されていた。


17日

朝8時起き。ゴミ捨て、朝ごはん。「土と生きる」読み終える。図書館へ。本を返してまた借りる。年明けに「人間国宝 鎌倉芳太郎の仕事」という講座があるらしい。参加無料。これはなんとしても行きたいところだ。

開店。ネット出品の作業などを進める。店頭買取2件。昨日がんばりすぎたせいか疲れている。今日も寒い。新潟では関越道の大雪で車が立ち往生しているようだ。恐ろしい。お客さんがなぜか週末並みに多い、なぜだろう。「新春300円蚤の市」開催まで約半月となったので、SNSで出展者の紹介をする。ネットで注文していた小島信夫「漱石を読む」到着。

閉店。まどとしゃべる。明日のおかずを作ってくれていて、助かる。アニエス・ヴァルダ監督「5時から7時までのクレオ」見る。シャワー浴びて寝る。


18日

朝8時起き。ゴミ捨て、朝ごはん。以前粘土をこねて作ったダルマに色を塗る。年始の300円市に出す予定。外出、歯医者へ。虫歯の根元の消毒と、銀歯をかぶせる前の土台作り。処置の説明を丁寧にしてくれるのがうれしい。もう2回くらいで終わるようだ。待合室のテレビモニターにバッタ大量発生の映像がずっと流れている。戻って色塗りの続き。2度塗りしないといけない。

開店。昨日半空文学賞のチラシをお預かりしたので、SNSで告知する。手がまわらない時も多いけど、店の周りの催しもできるだけ紹介したい。品出しや、300円蚤の市の出展者紹介などの作業を進める。今日もお客さんが多い。店頭買取1件。休憩中、片岡義男「豆大福と珈琲」読み始める。

今日はこれから料理。明日はまどに店番をお願いするのでおかずを作って置く。自分はレンタカーを借りて出張買取へ。

2020年12月16日水曜日

2020年12月15~16日

14日夜

ロバート・ワイズ監督「地球の静止する日」見る。シャーウッド・アンダスン「ワインズバーグ・オハイオ」、「いましろたかし傑作短編集」読み終える。いましろたかしの描く夜のドライブはいい。洗濯物を畳む。シャワー浴びて寝る。


15日

朝8時前に起きる。定休日。朝ごはんを食べて、じっくり絵をやる。昼前に外出、スマートレターやビールなどの買い出し。帰って適当にパスタを作って食べる。

再び外出。茎に寄り、めぐさんと少し話す。茎の2階にあるfragrantさんに行く。こないだ来た時は閉店間際で売り切れていたので、改めて来れて良かった。酒かすのマフィン、ラムレーズンのパウンドケーキを購入。店主のかおりさんといろいろ話した。久しぶりに讃州堂さんへ。ムージル「愛の完成・静かなヴェロニカの誘惑」買い直す。猫のみーちゃんがカウンターにじっと座って動かず、かわいい。思わずなでる。ブックオフにも行くが、特に目ぼしいものはなし。サウナに行き、藤枝静男「悲しいだけ・欣求浄土」読み始める。喫茶店に場所を移して読書の続き。帰宅してまた少し絵を描く。

まどと、常盤町に開店した「無国籍料理ヤンフー」さんに行く。緑の照明が目を引くおしゃれな店内。聞くと内装は全てご自身でされたそうだ。半年かかったとのこと。すごい。ファラフェルピタサンド&ポテトと、チキンココナッツカレーを食べる。おいしい。ファラフェルは初めて食べた。東京の新代田にあった「日の丸軒」で食べたターメイヤという料理を思い出すなぁと思って調べてみると、ファラフェルはひよこ豆のペーストと香味野菜のコロッケで、ターメイヤはひよこ豆ではなくそら豆を使ったコロッケ(エジプト料理)だそうだ。

家に帰り、fragrantで買ったマフィンとケーキ、ヤンフーのシナモンロールを食べる。お腹がいっぱいになり、半分ほどでやめにした。明日の朝に食べることにする。

夜も絵を描く。途中でSCARSや仙人掌、SD JUNKSTAなど10年くらい前によく聞いていた日本のヒップホップを改めて聞いたら、テンションが上がって3時間くらいずっと描いていた。けっこう進んだけど、どうしようか。また塗りつぶすかもしれない。


16日

朝8時前に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。読書。郵便局に行く。料理。ゆで豚のゆずポン酢和え、にんじんともやしのナムル、豆苗の卵とじを作る。昨日進めた絵はだんだん詰まってきたので、別のキャンバスに手を付けていくことにしよう。

開店。寒い。雪が降ってきた。なんだか落ち着く。発送準備、業者さん来てテントの見積り、メールやりとり、頼まれている文章書き、帳簿付け、在庫の整理、年末年始休業の告知など。なかなか忙しい。あまり品出しできず。実家に電話する。工芸の生徒さんが雑誌「F」を追加納品してくれた。休憩中に「悲しいだけ・欣求浄土」読み終える。

年末年始休業は12/29(火)~1/1(金)。30日やろうかどうか迷ったけど、休むことにした。棚おろしを進めたい。なんだかんだで忙しくしてそうな気がする。

もう閉店時間だけど、今日はもう少し作業。

2020年12月14日月曜日

2020年12月13~14日

12日夜

夜23時過ぎまで、補助金の書類作成と帳簿付けを集中してやる。疲れた。シャワー浴びて、寝ようとしたら知恵熱が出ているのかなかなか寝付けない。1時頃まで読書。「黒沢清の映画術」読み終える。面白かった。

「もしこうなったらどうする、ということをとことん考えてゆくと、通常の社会では抑圧だと思っていた枠が、意外に簡単に取れてしまうものなんです。ちょっと幽霊が出てきただけで、簡単に世界は崩壊してしまいます。」


13日

朝8時前に起きる。ごはんを食べて読書。シャーウッド・アンダスン「ワインズバーグ・オハイオ」読み始める。料理。菜の花とニンジンのおひたし、卵焼き、手羽先の照り焼きを作る。まどは今日サウナに行くらしい。スケッチブックに5枚ほど絵を描く。最近よく山に行っているせいか、木の絵ばかりになった。

開店。お客さんは少なめ。一日曇りの空模様。発送準備など進める。出張買取のためにレンタカーを予約。年始に東京のギャラリーで行われるグループ展に参加するので、作品の画像とプロフィール文を送る。夜はまた補助金申請書類の作成。今日も閉店を少し過ぎるくらいまで作業。

閉店後、本の出荷とスーパーへ買い物。帰って料理。白菜の浅漬け、春菊の胡麻和え、粉ふき芋を作る。筋トレして風呂にゆっくり入る。本を読んで1時頃に寝た。


14日

朝8時前に起きる。ゴミ出し。朝ごはん。弁当用に、牛肉を焼いてにんにく醤油で和える。まどは職場が移転を控えているらしい。現在はデザインをいろいろ担当していて、今後は3DCGのモデリングもやることになるそうだ。1/23には茎で自身の新刊発売記念イベントも開催する予定(さっこがライブをする)。自分も忙しいけど、まども何かと忙しい。

喫茶店に行き、読書。八百屋で買い物をして帰る。久々にキャンバスやる。以前進めていた絵を一部塗りつぶして、線を描き足す。何かしら進んでいる実感が持てると楽しい。

開店。原稿依頼の件でメールやり取り。本の寄付1件、店頭買取1件。ありがたい。品出しを進める。

どんどん冷え込んでくる。天気予報を見てみると、明日は最高気温が10℃を下回るそうだ。気圧も下がってきて、頭痛がする。こんな日は大抵お客さんも少ないけど、常連さんが何人か来てくれてうれしい気分になる。さちこさんと宮脇さん来てくれていろいろ話す。宮脇さんは境港や出雲などに行ってきたらしく、鬼太郎のマグネットをお土産にいただいた。もう少し状況が落ち着いたら山陰にまた行ってみたい。

明日は定休日。細かい用事がたまっているので、一気に片づけたい。

2020年12月12日土曜日

2020年12月10~12日

09日夜

閉店後、本の出荷。甘いものが食べたくなったのでスーパーに行き、ロールケーキや生姜湯の素を買う。こないださっこから生姜湯の素をもらって、温めた豆乳に入れるとおいしいと知った(ハチミツも入れるとなお良い)。家に帰ると残業終わりのまどもちょうど帰ってきたので、一緒にロールケーキを食べる。料理。鰆の煮付けとインゲンの胡麻和えを作る。筋トレやって風呂に入る。畦地梅太郎「山の眼玉」読み終え、「黒沢清の映画術」読み始める。


10日

朝8時に起きる。寒い。一日7時間以上寝ないとどうもよくない。朝ごはんを食べて少し本を読む。大林宣彦監督「HOUSE」見る。あんまりアクションしていないカンフーシーンに笑ってしまう。八百屋に買い出し。春菊や大根が安い。

開店。一日気分が盛り上がらず。先月の末あたりから買取がパタリと少なくなってきている。困った。晩ごはんを食べて、コーヒーいれてゆっくり飲んだらなんとなく気分も上がってきた。夜になって全さんと中村さんが来てくれて、いろいろ話す。小規模事業者持続化補助金について調べたり、資料を印刷したりする。閉店後も補助金の資料の読み込み、書類記入。まどがかき揚げを作ってくれていたので、菜の花のおひたしを作り足す。


11日

朝8時前に起きてゴミ出し、浅漬けとごはんとで軽く朝ごはん。「黒沢清の映画術」読み進める。歯医者に行く。早いとこ終わってほしい。スーパーや郵便局に寄って帰る。店入口部分のテントを張り替えようと思っているので、業者に見積りを依頼する。

開店。お客さんが多い。川口さんが来てくれる。会うのは2年ぶりくらいだろうか。早くもおいしいものをたくさん食べているようだ。他にもなじみのお客さんが来てくれていろいろしゃべる。補助金資料の記入を少しだけ進める。店頭買取1件。出張買取依頼1件。取り置きや通販の依頼もあり。なかなか忙しい。

閉店後、まどとだらだらと話す。本を読む。シャワー浴びて寝る。


12日

朝9時過ぎに起きる。よく寝た。まどとモーニングへ。本を読む。帰って洗濯やそうじ。すき焼きを作る。牛肉はふだんあまり食べないけど、たまに食べると匂いにうっとりする。

開店。この日もお客さんが多い。帳簿づけ作業の引継ぎ。まどがフォーマットをしっかり作ってくれていたおかげで、それほど時間もかかることなく終了。毎日こつこつつけていこう。中村さんが普段からお世話になってくれているという工務店さんを紹介してくれた。店頭につける照明看板の見積りをお願いする。昨日来た出張買取のご依頼に見積り内容を返信。来週土曜に伺うことになった。

閉店を延長して書類記入続き。ちらほらお客さんは来る。

疲れたのですぐに寝たい。

2020年12月9日水曜日

2020年12月08~09日

07日夜

石井輝男監督「黒線地帯」見る。音楽は渡辺宙明がやっている。鳴り響くジャズ、キザなせりふ、ベタな演出、かっこいい。本を少しずつ読みながら絵を進める。うまくいきそう。


08日

朝8時前に起きる。定休日。ゴミ捨て。朝ごはんを食べる。洗濯物をたたむ。少しだけ絵を進める。

外出。郵便局で本の出荷。電車で鬼無まで行く。駅のすぐそばにあるPALMというパン屋さんでモーニング。ハニートースト、コーヒー、サラダ、ヨーグルトとついて500円と安い。ピーナツフランスも頼む。米本浩二「評伝石牟礼道子 渚に立つひと」読み進める。

勝賀山山頂へ向かう。途中松畑(鬼無は盆栽の産地として有名。畑の畝からまさに作物といった感じで小さな松の木が伸びている)やみかん畑の横を通る。車を持っていないと、登山口にたどり着くまでの時間のほうが長かったりする。まどの作った猫のぬいぐるみを連れてきたので、時折写真を撮ってまどに送る。小麦堂さんは火曜休みだった。頂上でパンを食べようかと思っていたけど、昼食は下山後にとることにする。登山口にはイノシシ用の柵が張られ、ドアを開けて入る仕組みになっている。そういえば、去年か一昨年には香西のイオンや高松駅にイノシシが侵入する騒ぎがあった。勝賀山の標高は364mで、先週登った日山と比べるとけっこう高いし、周りにも他の山があったりで、森が深い。鳥の鳴き声や木々の揺れてこすれる音もなんだか奥行があるように聞こえる。やっぱり山はいい。市街地からこんなに気軽に来れるのも香川ならではという感じがする。道に積もる落葉に何度か滑りそうになりながらも進み、「猫びたい」という場所に出る。隣の山越しに海が見えてきれい。他の峰へと別れるポイントにもなっている。さらに緩やかな「猫の背」、急な「馬がえし」という坂を抜けて、山頂に到着。昔は城が建っていたそうで、落葉の敷き詰められた平らな地面が広がっている。ブルーシートで立派な小屋を立てていた人がいたけど、なんだろう。登山ノートがあったので記入。温度計は10℃。あまり人気のない場所を選んで落葉の上に寝ころんでみると、まったく寒さを感じない。帰りは香西方面に出る登山道を下る。膝がきつい。途中リスらしき小動物が4匹ほど駆けていった。またみかん畑を通って、県道沿いにまで出ると、ちょうどうどん屋があった。肉ぶっかけを食べる。

まだまだ歩けそうな感じなので、住宅地をぶらぶらと市街地のほうへ歩く。森の中と比べると風景がずいぶん味気なく感じてしまう。ブックオフまで行き、畦地梅太郎「森の眼玉」購入。裏表紙の解説を見ると「絵をかくために山に登るんではなく、山を下ってからの思考の絵をかきたい」とあり、今の気分にぴったりと重なってうれしくなる。マクドナルドで少し本を読んで、バスで高松駅まで戻る。喫茶店でまた読書。スーパーに寄って帰る。キャンバス続き。

ほうれん草とハムの炒め物と、ミートソーススパゲティを作る。まどもちょうど帰ってきて、晩ごはん。ぬいぐるみ画像喜んでもらえたようだ。後片付けをして、さらに明日の弁当用に卵焼きと、トマトと玉ねぎのサラダを作る。

久しぶりにルクスに飲みに行く。まいちゃんと話し、年始にやる「新春300円蚤の市」のチラシを置いてもらう。そういえば、このブログに蚤の市のことを書いていなかった。詳細は以下になります。

「新春300円蚤の市」2021年1月2~24日
yomsゆかりの方々やyomsの二人が製作した、300円の何かを販売する小さな蚤の市です。この機会だからこそ集まった特別なものたちを、ぜひこの機会に。

参加メンバー:
あんどさきこ(香川)
樺山眞琴(徳島)
郡司侑祐(栃木)
ナガバサヨ(福島)
森脇ひとみ(福岡)
霊霊霊(岡山/香川)
yoms(香川)

家に戻り、シャワー。キャンバス1枚完成させて寝る。古民家のような場所で古本屋をやっていて、ある日突然天井から大量に水漏れする、という嫌な夢を見た。最近水のトラブルが続いたからか。目が覚めると掛布団が少しはがれていて体が冷えていた。


09日

朝8時過ぎに起きる。ゴミ出し間に合った。朝ごはん。まどとコロナの話。小豆島で感染者が急増している。島での流行は怖いな。奥尻島や宮古島でも増えてきているらしい。読書、「評伝石牟礼道子」読み終える。うーん、すごすぎる。もっと石牟礼作品を読まないといけない。著者の米本さんが石牟礼道子や渡辺京二について語っている動画がYouTubeに上がっていたので、それも見る。エピソードのひとつひとつがずしんとくる。灯油を買いに行く。

開店。登山で筋肉痛がひどいかなと思ったけど、そうでもない。発送準備や蚤の市のチラシ作りを進める。トキワパーラーさんにチラシ置いてもらう。休憩中、昨日買った畦地梅太郎「山の眼玉」をさっそく読み始める。

常盤町にて12日にオープンされる「多国籍フード ヤンフー」さんがチラシを持ってきてくれる。スパイシーチキンライスやファラフェルピタサンドなど、おいしそう。1階がテイクアウトで2階がイートインになっているそうだ。行ってみたい。他にも街中で気になるお店がいくつかあるのに、営業時間がかぶっていてなかなか行けずにいる。

今日はゆっくり風呂に浸かりたい。

2020年12月7日月曜日

2020年12月06~07日

05日夜

溝口健二監督「祇園の姉妹」見る。シャワー浴びて、島田虎之介「東京命日」読み終える。ちょっとした出来事が後になってどんどん物語に関わってくるので気が抜けない。すごい密度だ。まどが近所の野良猫(「おとうさん」と呼んでいる)のぬいぐるみを作った。猫はまだ飼えないのでぬいぐるみでがまんするとのこと。

コーヒーの飲みすぎか、夜明け頃に目が覚める。歯が痛い。あったかいお湯を飲んだら楽になった。目が冴えてしまったので、保坂和志「プレーンソング」読み始める。17年ぶりくらいに読んだ。月曜に歯医者に行こう。


06日

朝9時ごろに起きる。余っていたおかずで朝ごはん。読書。掃除機かける。久しぶりにキャンバスに取り組む。鉛筆、ガッシュ、マーカーで進めていく。やり始めると「こうしてみよう」というアイディアがたくさん湧いてくる。楽しい。

開店。お客さんの数は昨日ほどではないけれど、買ってくれる方が多くてうれしい。壊れたホテルの熊本さんが来てくれて、お話する。熊本さんは仕事の関係でいろんなところ(山間部が多い)に行っていて、instagramに旅先で食べたおいしいものの写真を投稿している。それを見て勝手に自分も旅気分を味わっている。宮脇さん来る。ルヌガンガで韓国文学についてのイベントをやることになったそうだ。気になる。

閉店、絵を進める。作業場が寒いので、ストーブのあるリビングに画材を持って行って描く。「プレーンソング」読み終え、シャワー。1時頃まで絵の続きをやって寝る。


07日

朝8時頃起きる。最近7時間くらい寝ないと調子が出ない。不燃ゴミを出そうとしたら、田舎(という名前の、近所のそば屋さん)さんがいて「今日やった?」と言うので、確認してみると来週だった。危ない。浅漬けとごはんで簡単な朝食。

1年以上ぶりに歯医者に行く。痛みは引いているので軽い処置で済むだろうと思っていたら、奥歯のかぶせものの下に膿か何かがたまっているそうで(よくあることらしい)、かぶせものを取って段階的に治療していくということになった。待ち合わせ時間中に、米本浩二「評伝石牟礼道子 渚に立つひと」読み始める。

スーパー、乾物屋、八百屋とまわって帰宅。里芋のゆかりまぶし、ピーマンとにんじんのおかか和え、白菜の浅漬けを作る。まどは昨日手羽先とにんじんの煮物と春菊の炒め物を作ってくれていた。ほんの少しだけ絵を進める。

開店。お客さんが多い。蓮井さんからこの間預かった「こんにちは!さよふしぎたんていしゃです!2」を品出しする。古本も品出し。奥歯の背が低くて食事中気分が落ち着かない。

明日は定休日。鬼無に行って勝賀山に登る予定。

2020年12月5日土曜日

2020年12月04~05日

03日夜

閉店後、本を出荷してスーパーへ。まどは頭が痛く早めに寝ている。帰って料理。ネギとにんじんと鶏肉のゆず味噌煮、ポテトサラダ、水菜と玉ねぎの和風サラダを作る。ゆずと酢で健康弁当になった。シャワーを浴びて皮膚科でもらった薬をかゆいところに塗ってみる。黒沢清のトークの動画を聞きながら張り子作りに挑戦。油粘土で作って置いた原型にでんぷん糊で半紙を貼っていく。作業を始めてからすぐ、「これ半紙を貼り終えるのにどれくらい時間がかかるんだろう、その時間でどれくらい本が読めるだろうか」と考えてゾッとする。とりあえず一通り貼り終えるが、張り子に挑戦してみた、という人のブログなどを読むと「大体10回くらい貼り重ねる」と書いてある。うーん、厳しい。ケイト・ザンブレノ「ヒロインズ」読み進めて寝る。


04日

朝8時前に起きる。薬のおかげで頭のピリピリした痛みがだいぶ和らいだ。頭のゴミを捨てて朝ごはん。読書して外出。ドリーム(手芸用品店)や100均でいろいろ材料を見たり、ジュンク堂で本を見たり、八百屋で買い物をしたりする。

開店。どうにもうだつの上がらない一日。椅子が壊れた。少し品出し、年始にやる「300円蚤の市」の告知とチラシ印刷作業。

閉店後、なんとなくYouTubeでお笑い見始めたらあっという間に時間が過ぎてしまいびっくりする。筋トレしてシャワー。本を読んで寝る。


05日

8時半に起きる。よく寝た。洗濯物を畳み、カレーに使う野菜を切っておく。まどとモーニングへ。まどは黒沢清の本を読んでいる。2人して黙々と本を読んで、思いついたように少しだけ話をするのが楽しい。「ヒロインズ」読み終える。家に戻ってカレーを作る。キウイとりんごもむいて昼ごはん。YouTubeで今日も黒沢清インタビューを聞きながら粘土をこねる。ダルマを6個作った。ダルマなんて見慣れた形だけど、自分で指を動かして作ってみると、こういう力の入れ方が必要なんだなとか、なんでもないことをより深く感じることができて面白い。何が面白いの?と聞かれてもうまくは答えられないけど、自信を持って面白いと感じるし、それが生きる活力になっているので、生きていく中で何かしら別の形で誰かにも、もしかしてあなたにも向かっていくかもしれない。島田虎之介「東京命日」読み始める。

まどと店番を交代する。品出し。お客さんは多いけど売上は少ないという一日。こないだSNSで「キャンバス買い取ります」と告知したのを見た方から、実家から送りますという連絡をいただく。とりあえず着払いで送っていただくことに。

とある高校生が、文芸部に入っていて、うちの店のことを一部モチーフにして文章に書いてくれているらしいと知る。今日ゲラを見せてもらった。引用されている作家の名前を見るだけでも、相当幅広く読んでいることがわかる。うれしい。店という自分の拠点を持つと、最初はどうしても発信することに意識が向きがちだけど、古本屋という職業柄もあってか、お客さんから刺激や知識をもらうことが多い。街を歩いている人が実はこんなにいろいろなことを考えていたんだなと思い知るのが楽しい。

今日はこれから映画を見る。

2020年12月3日木曜日

2020年12月03日

02日夜

閉店後、本の出荷。志賀直哉「小僧の神様 他十篇」読み終え、イングマール・ベルイマン監督「叫びとささやき」見る。1か所きついシーンがあり、そこだけ「ゲーッ」と声を上げてしまったけど、全編鮮烈な色彩の美しさが際立っている。シャワー浴びて、少し絵を描く。ケイト・ザンブレノ「ヒロインズ」読み始める。冒頭からたくさんの小説家とその作品が引用され、ものすごい速度でその奥に潜む家父長的思考が暴かれていく。すごい。


03日

朝8時に起きる。最近だいたい7時間睡眠。横尾忠則がどこかで「睡眠時間はきっちり6時間」と言っていた気がする。YouTubeにアップされていた黒沢清のインタビュー動画を聞きながら朝ごはんを食べる。スケッチブックに2枚絵を描く。20代の頃は誰かに豪速球で投げつけるような気持ちで絵を描くこともあったけど、最近はそういうことはほとんどなくなり、宙に向かって手を動かしていたら線や形がたまって絵になってボトッと落ちて、誰かが「おやっ、なんだろう」と見に来る、というような感じになってきた。

まどと一緒に外出。まどはデザインの仕事をしていて、最近大きな仕事もふられるようになってきたらしい。喫茶店に行き、「ヒロインズ」読み進める。フェミニズム小説やクイア小説(というジャンル設定は乱暴かもしれないし、たいして読んでるわけでもないが)を読むと、身に染み付いていた男性性からの強烈な解放感を感じる。

「コミュニケーションの形式を決定するのは、父なる支配者なのだと気づき始めた。言語を決定づけるのも。家父長とはすなわち、書き換えをする者のことなのだ。」

皮膚科に行く。ここ数年、冬になって空気が乾燥してくると頭皮がピリピリしてきて、年々ひどくなってきている(乾燥した空間に入ると肌の感じでわかるようになった)。頭はきちんと毎日、シャンプーを前もって泡立てて優しく洗うのが良いそうだ。割と洗っているつもりでいたけれど、気を付けよう。家に帰って筋トレをやり。里芋の煮物を作る。

開店。品出しを進める。なぜか連絡がつかなくなっていた水道業者とやっと電話がつながる。まどは今日ずっと頭痛がするらしい。

今日はこれから料理。そろそろ張り子を作らないといけない。

2020年12月2日水曜日

2020年11月30日~12月02日

29日夜

閉店後、まどと少ししゃべる。岡﨑乾二郎「視覚のカイソウ」読み進める。この本は今年出版されたものだけど、もう絶版になってしまっているらしい。筋トレ、シャワー。少し早めに寝る。最近よく寝ている。もう少し絵を描く時間を増やしたい。


30日

朝8時頃に起きる。ごはんを食べて、「視覚のカイソウ」読み終える。外出。春風堂が移転オープンしてにぎわっている。記念セールでスイートポテトが安くなっていたので2個買う。銀行と郵便局をまわり、八百屋でみかんを買う。料理。ハマチの煮付けと小松菜のおひたしを作る。キャンバス1枚下塗りする。今年はあと何枚描けるだろうか。

開店。今日も品出しを進める。たまっていたファッション雑誌をまとめて出す。在庫が減ってきた。休憩中、ネットで川勝徳重「電話・睡眠・音楽」買う。

閉店後、料理。手羽先の酢醤油炒め、エリンギとトマトの卵炒め、白菜の浅漬けを作る。本棚の整理。スケッチブックに何枚か絵を描いて、キャンバスもう1枚下塗りして寝た。


01日

朝8時前に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。

弁当を詰めて外出。電車で仏生山へ。先日三条~太田間に開業したことでん伏石駅を初めて通過。まだ開業したばかりだからか、太田と比べると利用客は少ない。きれいな駅だ。仏生山駅に着き、ひたすら東に歩く。途中コンビニでお茶を買う。日山という標高200M弱の山に登る。登山口は西、北、東と3つあるようで、北から登ってみる。メジロやヤマガラなど、かわいい小鳥がたくさんいる。年配の方を中心に登山客も多く、自分はVANSのスニーカーとチノパンの普段通りの恰好だけど、皆さんアウトドアブランドの服を着こんでいる。30分ちょいで山頂に到着。思っていたよりもずいぶん早く着いた。テーブルのあるベンチに座り、Spectatorの「土のがっこう」特集を読み進める。ほこらと鳥居があり、皆さん拝んでいく。前方の席ではおじいさんがポータブルプレイヤーでソウルフルなバラードをかけつつ、何か書きものをしている。眺めがいい。360度の景色を見渡せるというのが香川らしい。周りには、知的障がいを持っているらしき男性7、8人と、介助者3人ほどのグループが休んでいる。バラードが終わって、どこか遠くでヘリコプターが飛行機の音がウゥゥーンと聞こえる。男性の一人が、細く高い声で「ウゥゥ~ン」と真似をする。他の人達も真似をする。きれいな声。みんなバラバラの方向を向いて歌って(?)いるので、山頂で音が渦を巻いているような感じがする。弁当食べる。鳥の餌場があり、ひまわりの種だけ置いてくださいと注意書きがある。いろんな餌を置きすぎると大きな鳥が来てしまうらしい。ひまわりの種はヤマガラが好んで食べるそうだ。帰りは西登山口を下る。途中までアスファルト舗装されていてその後も階段が整備されている北登山口と比べると、西登山口は踏み込まれた道が網目のように分かれて伸びていて(どれも後で合流する)、とても楽しい。山にいるとほどよく意識が散っていく。下半身の運動にもなる。香川はすぐに登れる低い山が多いし、定期的に行きたい。

仏生山温泉に行く。思ったよりも空いている。温泉につかりながら志賀直哉「小僧の神様 他十篇」読み始める。外気浴はちょっともう寒いので、露天風呂の低温浴と少しあったかめの湯舟とに交互に浸かった。あがって、カフェオレを飲みつつ、Spectatorを読み進める。豊島のよしのさんの文章とても面白い。「ようかいどく」の次号も楽しみだ。ブックオフに寄って西村賢太「藤澤淸造追影」購入、電車で瓦町まで戻る。

お金をおろして、栗金商店とrocksteadyでシャツとジャケットを買う。堀金君と黒沢清の話をした。コーデュロイのズボンもほしい。茎に行って花を買う。久しぶりに行ったら品ぞろえもけっこう変わっていた。茎の入っているビルの2階にオープンしたfragrantさんは売り切れで早めの閉店。また改めて来よう。

スーパーに寄って帰り、料理。今日はごま豆乳鍋。昆布を水に漬けている間に野菜や肉を切る。まども帰宅。カセットコンロを持ってきて雰囲気を出す。今年初の鍋だ。すりごまもたくさん入れたらコクが出ておいしかった。日本酒を少し飲んだ。後片付けをして、Spectator読み終えて寝る。


02日

朝8時前に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。灯油を買いに行き、電気代を払う。灯油の値段がだいぶ下がっていて助かる。

図書館へ。まどに頼まれた黒沢清の本を借りる。有機農業や土壌学についての本を見る。図書館と同じ建物内にある菊池寛記念館では、「菊池寛記念館資料で知る 没後50年 三島由紀夫」という展示を27日までやっているようだ。本を返しに行く時にでも見に行こう。100均に寄って帰り、「小僧の神様」少し読み進める。

開店。先週はお客さんが少なかったけど、今週に入ってからまたそこそこ増えてきている。おととい本棚を整理したので、私物の本なども品出し。宮脇さんがコーヒー豆200g買ってくれる。いつも買っていた輸入ものの豆がコロナの影響で手に入りにくくなってしまったそうだ。

今日は何か映画が見たい。