2021年6月30日水曜日

忙しなるで(2021年06月29日~30日)

28日夜

閉店後、実家からたくさん届いた梅を使い、まどと梅干しやシロップを仕込む。シャワー浴びて、少し本を読んで寝る。


29日

朝8時起き。洗濯物をたたむ。朝ごはんはトースト。店の新しい什器のための図面作りの続き。公園に行って本を読み、ボールペンでスケッチブックに何枚か絵を描く。家に戻って昼ごはん。

午後になってホームセンターへ出発。什器のための木材買い出し。暑くなってきた。木ネジやニス、オイルステインなども買う。工作室のカットサービスが混んでいて、順番待ちに30分以上、切ってもらうのにさらに1時間ほどかかってしまった。その間に読書。アラン・ロブ=グリエ「覗くひと」読み終える。殺風景なホームセンターの一角でロブグリエを読むのはなんだか不思議な感じ。軽トラを借りて店まで運ぶ。商店街まで戻り、また南へ。アイスカフェオレとチーズトースト。パウル・クレー「造形思考」読み始める。自らの実作をふんだんに交えながら造形理論を解説している。2年前にも一度読んでいて、今回は再読。

ソレイユでハーモニー・コリン監督「ビーチ・バム」見る。想像の斜め上をいくクズさの主人公にびっくりしたけど、最終的に良かった。しかしなぜ良かったのかまだうまく言葉にできない。クズで下品だけど、ケチだったり他人を陥れるようなことはしないからだろうか。誰かから利用されれば簡単に堕ちてしまうような、守りの姿勢が一切ない人間だからか。

まどが時宅にいるというので自分も合流。近藤君と久々に会う。忙しそう。キャベツ焼きとビール。帰ってすぐ寝る。なんとなく寝苦しくて4時頃に起きてしまう。シャワー浴びてもう一回寝た。


30日

朝8時に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。料理。小松菜のおひたし、蒸しなす、ハンバーグを作る。大根をおろしてポン酢を作り、おろしハンバーグにする。昨日買った木材を移動。

開店。発送準備を進める。梱包の手間はけっこうかかるけど、ネットで売れるのは助かる。店頭買取1件。先日買い取った雑誌の作業を進める。おろしハンバーグはさらに大葉で巻いてみたらおいしかった。

先月の末、本の引き取りでお伺いしたお宅の方から「あんた8月生まれの乙女座か!来月忙しなるで」と言われて(星占いに凝っているようだった)どうなるかなと思っていたけど、個展、時短協力金に関する手続き、出張買取、持続化補助金、新しい什器の作成と、確かにいろいろやった月だった。

今日はキャンバスをやりたい。

2021年6月28日月曜日

にぎやか(2021年06月27~28日)

26日夜

閉店後、本を出荷してスーパーで買い出し。帰ってシャワー。キャンバス続き。1枚完成。忙しくて今月はまだ小さいキャンバス2枚しか描けていない。古谷嘉章「人類学的観察のすすめ」読み進めて寝る。


27日

朝8時に起きる。朝ごはん。鶏肉と野菜のトマト煮込みを作る。オレガノをたくさん入れたら香ばしい感じの香りになった。読書。「人類学的~」読み終える。

開店。まどは小野さんとさっこと合流して出発。さっこが買取用の本を持ってきてくれた。発送準備、品出し。小鉄君来てくれて、久しぶりにいろいろ話す。ちゃゆう君とダイゾー君来る。ちゃゆう君が小説以外で何かおすすめの本ありますかと言ってくれて、赤瀬川原平「外骨という人がいた!」と小林泰彦「イラスト・レポの時代」を見つくろい、ご購入。喜んでもらえてうれしい。ネット出品進める。休憩中、魚村晋太郎「バックヤード」読み始める。先日お客さんからおすすめしていただいた歌集。良い、好きだな、と思うけど、さらに具体的な感想を言葉にしようとすると語彙の少なさからぎこちないものになりそうで、もどかしい。もっと歌集をいろいろ読まないといけないということか。閉店間際にトークイベントを終えた宮脇さんやサチコさんやうにのさんが来てくれる。BRICの方とも初めてご挨拶。

閉店後、シャワー浴びて「バックヤード」読み終える。アラン・ロブ=グリエ「覗くひと」少し読んで寝る。


28日

朝8時に起きる。朝ごはんを食べ、いわしの生姜煮を作る。外出、本の出荷。蒸し暑いので今日も喫茶店に行く。読書。スケッチブックにボールペンで何枚か描く。なんとなく、大きい画面にぶっとい線で描いてみたくなる。スーパーに寄って帰り、実山椒ドレッシングのサラダを作る。

こないだ本を通販してくれた東京の高原さんと少しLINEでやり取りしていて、「最近の齋藤さんは詩を書くように絵を描いている感じがします」と感想をいただく(高原さんはinstagramで絵をチェックしてくれているようだ)。うれしい。詩は最近全然書いてないけど、絵にタイトルをつけたり、絵を描いている時に頭の中に起こっていることを考えている時には、詩を書いているような感覚が確かにある。なんだかんだもう20年近く絵を描いているので、絵と一緒に言葉をたぐっているほうが力まずにやれる。

開店。発送準備、少し品出し。湿度が高く、なかなかやる気が出ない。店の什器を一部リニューアルするため、簡単な図面を書く。

明日は定休日。什器のための木材などを買い出しに行く。雨止んでほしい。夜はソレイユにハーモニー・コリンの「ビーチ・バム」を見に行く予定。

2021年6月26日土曜日

コシ、水(2021年06月25~26日)

24日夜

閉店後、本を出荷してスーパーへ行き、豆腐とビールを買う。帰ってちりめん山椒とビール。岡本喜八「殺人狂時代」見る。終盤、天本英世が仲代達矢にスペイン式の決闘を申し込む瞬間に音楽がフラメンコ調になり、周囲に監禁されている精神病患者(?)たちが踏む地団駄が曲のリズムとシンクロするとか、どういうこと?という感じだけど、すごい。シャワー浴びて寝る。


25日

朝7時半に起きる。料理。まどが昨日買ったウインナーを焼いて、かまぼこと野菜の炒め物と、卵焼きを作る。朝ごはん。今日もまどと同じタイミングで外出。本を発送して、とりあえず公園。日陰は少し寒いくらい。中原昌也「作業日誌2004-2007」続き読む。スケッチブックにボールペンで何枚か描く。喫茶店に移動し、森万紀子「雪女」続き読む。家に帰ってキャンバスほんの少し進める。

「叫びの聞こえた方向に、風にあおられ進みながら、結局誰のためでもない。歩きたい自分の気持の中を歩いている事を強く感じる。」(「雪女」)

開店。店頭買取1件。今日も夕立あり。変な天気だけど昨日に引き続き売上は良い。お客さんとのほんの少しの会話で元気になれる。しかしここ最近「初めて来ました」という地元のお客さんが多いけど、なんだろう。発送準備、ネット出品進める。休憩中「作業日誌」読み終える。

閉店後、本を出荷して、ルクスに飲みに行く。平尾君もいて、まいちゃんと3人でしゃべる。調子に乗って失言。平尾君から西讃のうどん屋ラーメン屋の情報をいろいろ聞く。西のうどんはコシが強いらしい。こないだ食べた上杉食品のうどんもすごいコシのちぢれ麺だった。家に帰り「雪女」読み終え、シャワー浴びて寝る。


26日

朝8時過ぎに起きる。食器やタッパーなど片づけ。古谷嘉章「人類学的観察のすすめ」読み始める。まどと喫茶店でモーニング。店内の棚リニューアル計画を練る。次の定休日にホームセンターへ買い出しに行きたい。無印良品で下着を買って帰る。

開店。Tさん久々にご来店。こないだ歴史資料館に高松の上水道の歴史展見に行って面白かったと言うと、この辺の山はたいてい蛇の神様(=水の神様)が祀られているとか、元々高松の中心部には大きな川が流れていてそれを西のほうまでずらしてできたのが今の香東川とか、いろいろ教えていただいた。発送準備、品出し進める。受託関係の連絡も。夜に安岐さん来てくれて、歴史資料館の展示見てきたらしく、またいろいろ話す。お金の話もする。昨日平尾君ともお金の話をしたな。東京にいた頃は、まったく短期的な見通しだけで日々暮らしていたなあと思う。

今日はこれから本の出荷とスーパーへ買い出し。帰ったら絵を描きたい。

2021年6月24日木曜日

書類(2021年06月22~24日)

21日夜

閉店後、本の発送。シャワー浴びて、中原昌也「作業日誌2004-2007」読んで寝る。


22日

朝8時に起きる。定休日。朝ごはんを食べて、早々に家を出る。昨日鍵をなくしてしまったので、鍵屋さんで合鍵を作る。1分くらいですぐ完成。一応警察にも届けておこうと交番に行くと、なんと北署に鍵が届けられていた。世の中捨てたもんじゃないなと思うと同時に、なんで鍵屋へ行く前に交番へ行かなかったのかと後悔。500円損しただけとはいえ。いざという時のスペアにするか。散髪して、北署で鍵の受け取り。

高松市歴史資料館に行き、「近代水道への胎動」という、高松市の上水道整備の歴史についての展示を見る。雨乞いの神事の紹介や、江戸時代の丸亀町の市街図(井戸からそれぞれの建物へどのように水をひいているかが示されている)もあり、面白かった。隣の学習室スペースで行われていた「心を豊かにするデザインⅡ 金子正則が愛したもの」も見る。過去の県知事を軸にしてデザインや工芸品の展示が行われているということがすごい。讃岐民具連などについて書かれた小冊子が販売されていたので購入する。

スーパーでコピー用紙を買って帰宅。余り物のおかずで昼ごはん。筋トレやる。喫茶店へ行き、アイスコーヒー。庄野潤三「うさぎのミミリー」読み終える。持続化補助金の書類を読み通す。提出しなければいけない書類の種類がかなり多い。家に帰り、黒沢清「旅のおわり世界のはじまり」見る。前田敦子が本当にかわいそうでつらい。散々な目に遭ってからの歌のシーンが本当にいい。料理。ちりめん山椒と、牛すじカレーを作る。牛すじは今まであまり使ったことがなかったけど、安くておいしい。少しキャンバスに絵を描く。

まどが帰ってきて、一緒に時宅へ。まどは頻繁に行っているけど自分は久しぶり。こないだ買ってくれた絵が飾られていてうれしい。赤じそチューハイ飲む。映画や猫の話をする。

帰って、シャワー。絵を少し進め、「作業日誌」読み進めて寝る。


23日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。キャンバス続き。ネット出品少し進める。外出。オレンジジュース買って公園へ。森万紀子「雪女」読み始める。

開店。お客さんは夕方以降増えた。昼間は日差しがかなりこたえるけど、陽が傾いてくるとだいぶ涼しい。ビールが飲みたくなる。初めて来たというお客さんが「ルヌガンガには前からよく行ってたけど、このお店に今日まで気がつかなかった」とおっしゃっていた。ルヌガンガとうちは徒歩10秒くらいの至近距離。うちに気づいていない方はまだまだいらっしゃるんだろうなと思う。宣伝をがんばっていかないといけない。東京の高原さんから詩集の選書依頼。小沢書店から出ている「パステルナーク詩集」、八木重吉「神を呼ぼう」、小野十三郎や山之口獏などが収められた中公文庫「日本の詩歌」を選ぶ。

閉店後、本の発送。風呂に入り、久々にマンガ。志村貴子「どうにかなる日々」ピンクとみどり読み終える。たたききゅうりを作って寝る。


24日

朝8時前に起きる。朝ごはん食べて、まどと同じタイミングで外出。喫茶店に行き、「作業日誌」「雪女」続き読む。公園に移動し、補助金資料の要点をまとめ、気になった点を事務局へ電話して確認。こういう作業はなぜか一回紙に書き出さないと集中できない。受験勉強の名残りだろうか。じっくりやろう。

開店。発送準備進める。些末事研究の福田さん来てくれて、いろいろ話す。補助金資料要点まとめ続き。今度はパソコンを使ってテキストにする。だいぶやるべきことが定まってきた。少し品出し。久々に藤井さんがお客さんを連れて来てくれる。たくさん買っていただきありがたい。途中にわか雨があったりして気候は安定しなかったが売上は良いという不思議な日。事務手続きのことばかり考えて頭の中が煮詰まってきたので、少し読書。晩ごはん食べて一息つき、ようやく正式な発注メールを送る。たまりにたまっていたレシートの帳簿づけ。

今日はこれから映画を見る。


2021年6月21日月曜日

鍵がない(2021年06月21日)

20日夜

夜9時半ごろまで作業して閉店。本を出荷。風呂。買取で入荷していた「ソール・ライターのすべて」を読んで寝る。


21日

朝8時ごろに起きる。筋肉痛。昨日たくさんの本を運んだおかげで、背中や腕やお尻の良い運動になったようだ。朝ごはんを食べて料理。小松菜のおひたし、エンドウ豆と根菜の煮物、鶏肉のスパイス炒めを作る。

外出し、涼しいので久しぶりにオフィス(公園のテーブル付きベンチ)へ。麦茶持参。庄野潤三「うさぎのミミリー」読み始める。ところどころに同じ話題が複数回出てきて、なんとなく輪唱みたい。以前まどから「日記読むの好きだよね」と言われたことがある。確かに「うさぎのミミリー」を含む庄野潤三の晩年シリーズもそうだし、並行して今読んでいる中原昌也の「作業日誌」も日記だ。最近読んだり買ったりした本でも、大阿久佳乃「パンの耳」、「つげ義春日記」、高見順「敗戦日記」とやはり日記が多い。スケッチブックにボールペンで数枚絵を描く。

スーパー、乾物屋、八百屋とまわり、家に戻ると、なんとびっくり鍵がない。まずい。公園で落としたかと戻って見てみるが、ない。ルヌガンガさんに頼んで、スーパーで買った肉と魚を預かってもらう(ありがとうございます!)。もう一度ぐるっとルートをたどるが、やはり見つからない。店の開店を遅らせて、とりあえずうどんを食べ、仕方なく電車に乗ってまどの会社まで行き、鍵を借りる。こんな時、妻にも迷惑をかけているにも関わらず、妙に気分は神妙だったりする。参ったな。

14時前に開店。発送準備進める。昨日引き取った本の査定、金額了承取れてお振り込み。今日はお客さんはそこそこ来たけど、売上はそれほどいかず。ネットがけっこう売れているので助かっている。こないだコロナ流行前の帳簿をまどと見返していたら、コロナ以降の最近と比べてかなり店舗売上が多く驚いた。イベント出店での売り上げも大きい。県外や国外からこんな人が来てくれた、というメモ書きも毎週のようにある。2019年は瀬戸芸の年だったし、やはり観光客の方の影響は大きかったようだ。コロナ以降地元のお客さんのありがたみを感じる機会が本当に増えたけど、なんにせよ、早く気兼ねなく移動できる状況になってほしい。香川県は昨日今日、新規感染者はゼロとなっている。

今日はこれから本を発送して、キャンバスを進めたい。

2021年6月20日日曜日

山ほど(2021年06月19~20日)

18日夜

冷奴をつまみにビールを飲みながら、今村昌平監督「豚と軍艦」見る。めちゃくちゃ面白かった。将来を悲観して鉄道自殺しようとしたヤクザがびびって思わずつかまった鉄骨が生命保険会社の看板だったのには笑った。元気出た。


19日

朝8時に起きる。洗濯物を畳み、ベーコンと玉子の炒め物を作って、パンを買いに行く。朝ごはんは家モーニング。午前中はネット出品の作業を進めるが、なんとなく気が乗らず、もたもたする。

開店して早々来られたお客さんが、ほくほく顔でたくさん購入してくれた。お客さんが喜んでくれるのを見ると、本当に店をやっていて良かったという気持ちになる。うれしい。発送準備、ネット出品作業進める。そしてついに、持続化補助金の正式な採択通知が届く。年末から書類の作成を進めていたので、半年かかった。長かった…。

夜になってまどと店番を交代。久々にすずむしさんでラーメンを食べる。レンタカーを借りて、買い物へ向かう。店を終えたまどを乗せて、ファミレス。コーラ飲みながら中原昌也「作業日誌2004-2007」読み進める。スケッチブックに少し絵も描くが、うまくいかず。

ファミレスを出ると、まどが浮かない顔をしている。隣のテーブルに20代後半くらいに見える男性グループが座っていたのだけど、「嫁にもう愛とかないけん『もう別れたい』って言ったら嫁も既に浮気しとった」とか、ささくれた話をしていたらしい。そんなもんか(そんなわけはない)。帰ってシャワー浴びてさっさと寝た。深夜蚊に刺されて起きた。


20日

朝7時起き。納豆ご飯を食べて、7時半には車に乗り出発。高瀬まで出張買取。今まで東讃や徳島方面にはよく行くことがあったけど、西のほうはほとんど行ったことがなかった。久しぶりに山の風景をたくさん見る。もう暑くて最近は山登りにも行ってないので、目の保養になった。買取先の方と、上杉食品というお店へ。ここは朝の6~9時というとても短い時間だけうどんを出しているお店。到着したのは閉店15分前だったけど、それでもまだ次々とお客さんが来ていた。冷かけ小を注文。かなりコシの強い麺。買取先のお宅へ戻り、延々と本の整理と車への積み込み。予想以上の量でかなり時間がかかってしまった。文学関係が中心。ビニールひもがなくなってしまったので、段ボール箱いただく。昼過ぎに出発して、店に戻って本をおろす。再度出発して、いろいろ買い物。レンタカーを返し、南珈琲に入ってアイスカフェオレとハムトーストで休憩。まどが今日も店番をしてくれたので、お礼にケーキを買って帰る。戻ったのは夕方。

店番交代。発送準備、受託商品についてのメール連絡など。Vacant 101の藤井さんが展示記録写真のデータを送ってくれてたので、ダウンロード。少し品出しもする。

買い取った本の査定と整理、補助金資料の確認と諸々連絡、受託商品についての連絡、店の棚の拡張(図面作成とホームセンターへの買い出し)、ネット出品の作業など、やらないといけないことが山ほどある。忙しすぎるとやりたいことを見失いそうになる。調整しなければ。自分は2年周期くらいで、店の雰囲気や営業形態をがらっと変えたくなるようだ。

今日はもうゆっくりします。

2021年6月18日金曜日

最終的(2021年06月17~18日)

16日夜

閉店後、洗濯物を干す。まどが鶏肉入りの野菜スープを作ってくれていた。卵焼き、ポテトサラダ、かぶの浅漬け作る。ジョン・フォード監督「三人の名付け親」見て寝る。もっと寝る間も惜しんで本を読んだり映画を見たりしたいけど、意味わからんくらい眠い。


17日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。かぶの浅漬けが塩辛すぎたので、さっと水にさらす。途中のまま放っておいた描きかけのキャンバスに、スケッチブックから形や線を拾って乗せていく。なんとなくうまくいきそう。

外出。喫茶店に行き、「戦後短篇小説再発見10 表現の冒険」読み始める。百閒、足穂、石川淳、笙野頼子などなどが収録されたアンソロジー。途中でものすごく眠くなり(退屈だったわけではない)、小島信夫の「馬」を読みながらまどろみつつ頭の中で「ははは…」と笑っていた。これはこれで幸せだ。八百屋に寄って帰り、雑誌のネット出品作業。30冊弱やる。

開店。天気がよく、空気もからっとしている。梅雨入りは早かったけどそれほど雨が続くこともなく良い感じ。ネット出品作業を進める。店頭買取1件。大三君来てくれて、買ってくれた絵を渡す。

閉店後、料理。実山椒ドレッシングのサラダと、豚肉と野菜のオイスターソース炒めを作る。筋トレ、シャワー。本読んで寝る。


18日

朝8時前に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。「表現の冒険」読み終える。本の発送。キャンバスに色を塗るがあまりうまくいかず。スケッチブックに何枚かボールペンで絵を描く。

開店。雨が降ったり止んだりの天気。むしゃくしゃしてきたが、多分気のせい。発送準備、ネット出品を進める。15冊ほどやって、中原昌也「作業日誌2004-2007」続き少し読む。細かく区切られているのでつまみ読みしやすい。気圧が低下してきてお腹が痛くなる。女子高生二人組がやってきて、店内でむちゃくちゃしゃべり倒して写真撮って、けっこう買ってくれた。最終的にうれしかった。嵐のようだった。受託関係の連絡を進める。

今日はこれからビール飲みながら映画を見る予定。

2021年6月16日水曜日

打ち上げ(2021年06月14~16日)

13日夜

閉店後、ギャラリーへ行き個展の搬出。但馬さんが来て手伝ってくれる。男木島で梅の収穫の手伝いをしていたそうで、すももやびわ、チヌ(クロダイ)をおみやげにもらう。最近食べ物をいただくことが多く、ありがたい。家に帰り、チヌを切って冷凍。茎のめぐさんからもらったビールと、こないだ作ったちりめん山椒で飲む。うまい。崩れるように寝る。


14日

朝8時前に起きる。不燃ゴミを捨てる。えんどう豆の胡麻和え作る。手抜きして胡麻をすらずにそのまま入れてしまったけど、やっぱりすったほうがよく合わさるし香りも良い。朝ごはん。シャワー浴びる。外出。本の発送。パッケージプラザで絵の梱包用にプチプチを買う。スーパーで買い物して帰宅。ベーコンと玉子とキノコの炒め物を作る。あっという間にお昼。

開店。天気は薄曇り、お客さんは少ない。発送準備、時短協力金の申請書類の作成。郵送買取1件到着。展覧会が終わって気が抜けてしまったのか、どうにもやる気が出ない一日。

閉店後、シャワー。チェーホフ「決闘・妻」読み進めて寝る。


15日

朝8時起き。ゴミ捨て、朝ごはん。外出し、本と書類を発送して、喫茶店へ。アイスコーヒー飲みながら読書。「決闘・妻」読み終える。スケッチブックにマーカーで何枚か絵を描く。中原昌也「作業日誌2004-2007」読み始める。経済的・精神的にはとてもつらそうだけど、周りの知人友人に愛されているんだなあというのが伝わってくる。なんだかキラキラしていて胸がいっぱいになった。

スーパーに寄って帰り、昼ごはん。昨日作った炒め物の残りをレタスと一緒にパンにはさんでサンドイッチにする。他はまどが作ってくれていたクリームスープ、きなこ豆乳。おしゃれカフェメニューみたいになった。時間に余裕があると料理も楽しめる。

少し休んで、展覧会で売れた絵の梱包作業。ほとんどはYOMSで受け渡しとなっているが、岡山と東京に発送する分もあるので、郵便局へ。商店街をぶらつく。つま先まで隠れるサンダルはないかと探すが、あまり良いのがない。三越地下の食料品売り場へ。ウインナーやハムを見るが買わず。グリーンカレーのペーストとココナッツミルクを買う。馬場君から今日の夜飲みませんかと連絡が入ったので、行くことにする。また喫茶店に入り読書。スーパーに寄って一旦家へ戻る。

馬場君と花園駅近くにあるクラフトビールスタンド「白雀」さんへ行く。いろんな人がinstagramで行ったと報告していて気になっていたお店。きれいな店内で、テイクアウト用の缶ビールも冷蔵ケースにたくさん入っている。ビールとプレッツェルとヴァイスブルスト。おいしい。展覧会の話からコレクターの話になる。自分が付き合いのあったコレクターは2人くらい(他にもいたと思うけど、自分というより展示をしたギャラリーと付き合いのあったコレクターはそんなに話したりもしなかったし、よく覚えていない)で、どちらも真摯な人だった。コレクターに限ったことではないけど、作者と良い緊張関係を保とうとする人は気持ちがいい。

馬場君と別れて帰宅すると、意外にそれほど時間は経っておらず、まどはまだ帰っていなかった。夕ご飯も作ってなかったので、結局またまどとraiさんに行く。ポテトやまぜ麺。今日はいろんなお店にちょっとずつ行ってるな。展覧会の打ち上げか。こないだ買った郡司ペギオ幸夫「やってくる」など、いろいろ本の話ができて楽しかった。

帰り、アイスを食べて風呂に入る。キャンバスに絵を描く。一番小さいサイズだけどこねくり回して何度も塗り重ねてやたらと時間がかかる。12時過ぎになって完成。

いろいろできた一日だった。


16日

朝7時半頃に起きる。ゴミ捨て。料理。グリーンカレーと、実山椒のドレッシングを使ったサラダを作る。ナンプラーを買うのを忘れてしまい、ネットで調べてみるとオイスターソースと醤油でごまかせるとあったので、やってみる。香りは物足りないがまあまあいけた。サラダはかなりおいしくできた。実山椒っていろいろ使えるな。午前中はずっと家で本を読んだり、スケッチブックに絵を描いたりして過ごす。「作業日誌」はとても長い。間に違う感じの本を挟みつつ読み進めようか。

開店。外は雨で涼しい。お客さんは少ない。感染者数はここ最近減ってきて、香川県は時短要請も解除されたりしているけど、県外からのお客さんが増えるのはまだまだ先のようだ。グールドのバッハをずっと聞く。しばらくしてニックドレイク。だんだん気持ちが盛り上がってきたので、最終的にチカ―ノソウルなどを聞く。時宅のモモさんが、個展で購入した絵を取りに来てくれる。渡すと早速instagramに報告の投稿をしていた。うれしい。

今日はなんでもいいから映画が見たい。

2021年6月13日日曜日

展覧会最終日(2021年06月13日)

12日夜

閉店後、本の発送。筋トレやって風呂に入る。腹筋だけじゃなくてスクワットもやらないと、お腹がまんべんなく鍛えられていない感じがする。鈴木大拙「神秘主義」読み終えて、12時過ぎに寝る。


13日

朝8時過ぎに起きる。少しキャンバス進める。まどと喫茶店へ行きモーニング。チェーホフ「決闘・妻」読み始める。スケッチブックに絵を描く。油性マーカーは線がにじんで線が均等な太さにならないのが面白い。久しぶりにルヌガンガに行く。郡司ペギオ幸夫「やってくる」、横道誠「みんな水の中」購入。どちらも医学書院の「ケアをひらく」シリーズ中の一冊で、ADHDやASD、統合失調症の当事者の内側で起こっている感覚を使って、様々な事象について書いているのが興味深い。自分の大好きなフーコーのルーセル論や、アルトーのゴッホ論も連想する。読むのが楽しみ。家に帰り、また少し絵。明日出す不燃ゴミをまとめる。昼ごはんはほうれん草とツナとキノコの和風パスタ。

ギャラリーへ。個展最終日。たくさんの人が来てくれてうれしい。1ヶ月分くらいしゃべって気持ちに張りが出た。在廊の合間に、京都のシャイスケさんが作っているフリーペーパー「メリス」を読む。東京を拠点にK/A/T/O Massacreというイベントを企画されている加藤さんへのインタビュー(恋バナ?)など。イベントには自分も直嶋岳史さんに誘われて2度ほど出た。どちらも遠隔出演。いつか現場に行ってみたい。

今回の展覧会では自営業の知人友人がけっこう絵を見に来てくれたり、買ってくれたりしてうれしかった。香川に引っ越してきてから自営業の方と知り合うことが増えて、飲食だったり小売だったり業態は様々だけど、淡々とそれぞれの仕事をこなす様子にはいつも背筋を正されている。

店に戻る。発送準備など進める。なこちの稲盛さん来てくれて、久しぶりにいろいろ話す。なこちにも自分の絵が飾られているので、改めて見に行きたい。

今日はこれから展覧会の搬出。但馬さんが手伝ってくれることになっている。

2021年6月12日土曜日

それぞれ(2021年06月10~12日)

09日夜

閉店後、本の出荷。シャワー。実家から届いた野菜をまどが整理してくれている。山椒の枝から実をもぐ作業。

実家から届きものがあると、家族のことを思い出す。自分には弟が2人いて、どちらも実家に住んでいる。帰省した時みんなでごはんを食べて、食後に話すこともなくなったようなタイミングで、2人が脈絡のない話をしだしたのを覚えている。上の弟は家族の誰にも告げずかなり遠方の隣県の街までドライブに行ったこと、下の弟は友達が精神的に危うくなって毎日のようにそばにいてあげたこと。両親はどちらの話も聞いていなかったらしく驚いていた。そんなことを言い出したのはなんでだろう。たまにしか実家に帰らない、半分よそものみたいな自分がそこにいたことが、普段の食卓の空気に何か作用していたのか。こういう、いわゆる「家族の絆」みたいなものとは違った「それぞれに流れていた時間」を感じる瞬間がとても好きだ。


10日

朝8時に起きる。昨日もいだ山椒の実をさっと塩ゆでして、水につけてあく抜き。朝ごはんはちまき。これも実家から送られてきたもので、新潟のは三角形。手裏剣みたいでかっこいい。料理。卵焼きと、そら豆、えび、キノコ、長ネギの炒め物を作る。外出。レターパックなどを買い出し。スーパーで買い物。公園で少し読書。

開店。お客さんは少ない。蒸し暑く、やる気が出ない。笹団子を近所のお宅へおすそわけする。少しずつ品出しを進める。なんだか最近ニキビができる。がまんできず冷房をつけたら少し元気になってきた。無理しないほうが良いな。


11日

朝8時に起きる。ゴミを捨てて朝ごはん。郵便局へ本の発送、スーパーで買い物。鯖の山椒煮、根菜といんげんの煮物、ちりめん山椒を作る。雑誌のネット出品作業進める。

開店。蒸し暑い。お客さんは少ない。ペーパートークにも参加してくれたことのあるよそ町さんが来店。広島に住んでいるタコ25からうちのことは聞いていたらしい。東京に住んでいる友人から、絵を1枚買いたいとの連絡あり。作品リストをメールで送る。閉店間際に安岐さんが来てくれる。個展を見てくれたらしく、いろいろ話をする。安岐さんも今準備を着々と進めていて忙しそうだ。

閉店後、本の発送。シャワー浴びて筋トレ。途中まで読んでいた鈴木大拙「神秘主義」続き。「些末事研究」に福田さんが正法眼蔵のことを書いていたなと思い出す。12時過ぎに寝る。


12日

8時ごろに起きる。朝ごはんはちまき。外出、午前中いっぱい用事。昼ごはんは兵庫町のアイゴンで買ってきたバインミー。

ギャラリーに行き、開場。個展も早いもんで明日で終わり。たくさんお客さんが来てくれて、作品も3点売れた。ありがたい。いろんな話をした。合間に雑誌のネット出品作業。

戻って店番交代。発送準備など進める。今日はお客さんは多かったものの、売上はそれほどいかず。

今日はこれから本を発送して、風呂に入って、絵を描く。

2021年6月9日水曜日

ふつうの日記(2021年06月06~09日)

05日夜

閉店後、本の出荷。シャワー浴びて、ダラダラする。料理。卵焼き、小松菜のおひたし、豚肉と野菜の辛みそ炒めを作る。


06日

朝9時前に起きる。朝ごはんを食べて、スーパーへ買い物に行く。ネットで売れたセット本の梱包。この土日あまり店にいれないので、品出しも少し進める。最近あまり出せていなかった工藝、郷土関連本など。まどが店番のために下にやってきたので、外出して本の出荷。ドラッグストアでマスクとアイスを買う。少し読書。保坂和志「未明の闘争」読み進める。昼ごはん食べる。ギャラリーへ向かう。

この日は雑誌をギャラリーに持って行って、スマホでネット出品の作業を進めつつ在廊する。「未明の闘争」上巻読み終える。ベンさんや戸田さんが来てくれた。戸田さんはzineについての論文?を書くそうだ。

店番交代。この日も店頭買取1件。マンガ、歴史関係など。品出し進める。お客さんはそこそこ多いけど、夜になると客足がぱたりと途絶えた。閉店後も22時までネット出品や帳簿付けの作業。本を出荷して、シャワー浴びる。まどが豚しゃぶと梅キュウリ、野菜スープを作ってくれていた。Vacant 101の高橋さんから借りた近藤聡乃「はこにわ虫」読み終えて寝る。


07日

朝8時に起きる。お弁当の足しに粉ふき芋を作る。朝ごはん。コーヒーを買って公園に行く。日陰にいると涼しくてちょうどいい。「未明の闘争」下巻読み始め、スケッチブックにマーカーで数枚絵を描く。家に戻り、雑誌のネット出品作業。毎日少しずつ進めているけど、先は長い。明日もギャラリーに在廊しながら作業の予定。

開店。お客さんはちらほらといらっしゃるけどそれほど売上はいかない一日。ひたすら品出しと本の整理を進める。店頭買取1件。羊文学聞いてみる、いい感じ。肩と背中がこっている。閉店後本の発送。シャワー。本読んで寝る。


08日

朝8時に起きる。今日は定休日、13~18時の間ギャラリーに在廊する。ゴミ捨て。朝ごはんはパン。福田さんからもらったカルダモン入りの苺ジャムを塗って食べる。とてもおいしい。コーヒーを買って公園に行く。読書。「未明の闘争」下巻、「些末事研究Vol.6」読み終える。家に一旦戻り、八百屋とスーパーへ買い物。

ギャラリーオープン。雑誌のネット出品を進めたり、本を読んだり、スケッチブックに絵を描いたりしながら在廊する。北條民雄「いのちの初夜」読み始める。この日はたくさんお客さんが来てくれて、お話もそれぞれ楽しく、絵も何枚か売れた。ありがたい。今回の個展は9日間と会期が短い。もう4日目なので、ほとんど半分が過ぎた。早いもんだ。

家に帰って晩ごはんの準備。そうめんを茹でてカツオのたたきを切る。たたきはサクで買うと安く、今日は100g98円だった。鶏肉よりも安い。まどの作ってくれていた梅キュウリと煮物もまだある。まど帰ってきて晩ごはん。ハイボール飲む。

風呂に入り、少し本を読んで早めに寝た。


09日

朝7時半に起きる。ゴミ出し。カレー作る。大根やピーマンも入れた。香大近くのスパイス屋さんで材料を買って、本格的なスパイスカレーも作ってみたい。朝ごはんはしらす納豆ご飯。少しキャンバスに絵の具を塗る。今日も公園へ。「いのちの初夜」読み進める。香川県にはハンセン病療養所の大島青松園がある。高松港から船に乗ってすぐのところなのに、自分はあまりハンセン病のことを知らない。家に戻り、ネット出品作業進める。

開店。発送準備など進める。前回の個展にも来てくれたTさんがやってきて、ギャラリーの場所がわからないようだったので、地図を描いて説明。Tさんは香川の美術団体に所属していて、ソレイユでやっている北斎の映画を見てきたらしい。田中泯の演技が良かったとのこと。グリューネヴァルトの話をする。夜、実家から届いた笹団子を食べる。やわらかくて、自家製のあんこがおいしい。

今日はこれから実山椒のあく抜きをします。


2021年6月5日土曜日

たまらない手ごたえ(2021年06月03~05日)

02日夜

閉店後、シャワー浴びて筋トレ。雑誌の作業続きやる。ジャンル別に仕分け。30分か1時間くらいでやめにしようと思っていたけど、勢いに任せて全部終わらせた。しかしこれだけでは1円も儲からない。さらにネット出品の作業を進めないといけない。とりあえず寝る。


03日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て。ここ最近は忘れないようにとまどが前日のうちからゴミをまとめてくれていることが多い。朝ごはん。まどと一緒に外出。本を出荷し、コーヒーを買って公園で読書。6月に入って芝生の養生が始まり、広場がロープで封鎖されている。「聞かせてください、あなたの仕事」読み終え、鈴木大拙「神秘主義」読み始める。銀行でお金をおろし、スーパーに寄って帰る。野菜と紅ショウガ天の炒め物を作る。少し雑誌のネット出品作業。

開店。天気はこれから下り坂になり、明日まで雨のようだ。明日は個展の搬入で店は臨時休業の予定。発送準備、ネット出品作業。明日の展覧会搬入に向けて、作品リストの印刷などもやる。

閉店後、本の出荷。シャワー浴びて、展覧会の搬入準備をして寝る。父から結婚10周年おめでとうとLINE。この日記をたまに見ているようだ。なんと両親もこの3月で結婚40周年だったそう。めでたい。


04日

朝8時に起きる。今日は店は臨時休業。ゴミ捨て、朝ごはん。キャンバスを梱包し、準備を整えて10時過ぎに出発。さっきまで降っていた雨がほぼ止んでラッキー。

ギャラリー到着。梱包を解いて、キャンバスを壁に立てかけて並べ、どの絵をどの辺に展示するかの見当をつける。最初は横一直線に、間を詰め気味にして展示しようかと思っていたけど、どうやらそれだと壁面が足りないようだ。天井もけっこう高いし、あちこち点在させることにする。

当たり前だけど、それぞれの絵は似ているところもあれば異なるところもある。色、形、リズムなどに意識をこらして、ちょうどよいバランスの壁面になるよう考える。この作業は自分の認知機能そのものを設定し直すような感じがあり、「己と向き合う」とか言えばかっこがつくのかもしれないけど、とてもしんどい。気分転換にと南珈琲で昼ごはん。アイスコーヒーと、ハムトースト/チーズトースト半分ずつ。保坂和志「未明の闘争」読み始める。わざと助詞を取り違えたり変なところで改行を入れたりしていて、ねじくれた文章になっている。なおさら頭がおかしくなりそう。ギャラリーに戻り、オレンジジュース飲みながらじっくり作業。とりあえず大きめの絵の位置を決めてみると、他の絵の位置もすいすい決まった。我ながらいろんな絵があるなと思った。17時前に設営完了、Vacant 101のお二人も到着。晩ごはん一緒に食べに行きましょうということになる。

一旦家に帰り、翌日のおかずに肉じゃがを作る。土日は自分もギャラリーに3時間ほど在廊しないといけないので、まどに店番を頼むことが多い。再び外出し、六ろくで晩ごはん。カレーとビール。仕事を終えたまどもやってきて、4人でいろいろ話す。「分かり合えなさにうんざりする」のが自分は好きなんだなと思った。誰かと分かり合えないことを実感した瞬間には、快/不快を超えた何かたまらない手ごたえがある。

帰ってTwitterを見ていると、中原浩大が高松市美術館で2018年に行った公開制作の動画がアップロードされていた。大きな段ボール板をひたすら投げ続けるというもの。

https://www.youtube.com/watch?v=p_TSo4GTvuk

本棚にあった中原浩大の作品集を久しぶりに見る。「持ち物」というタイトルの大きな立体作品のシリーズがあり、そのうちの「光のミミズⅡ」は高松市美術館に所蔵されている。「持ち物」というタイトルからは、まず触感が印象付けられる。しかし、作品は展示室がいっぱいになるほどの大きさと重さを持っている。「持ち物」というタイトルはその「持てなさ」をより鑑賞者に感じさせる。もしかしたら、「持ち物」には「持ち主」がいるのかもしれない。その不気味な存在も「持ち物」と名付けられることで初めて立ち上がる。
多くの芸術家はこれら「触感」「大きさ」「重さ」「不在」を造形言語として用い、何かを象徴するものを作ろうとする。しかし中原さんはその言語自体をごろっと提示しようとする。ユーモアもふんだんにある。

シャワー浴びて、早めに寝た。


05日

朝8時に起きる。まどとモーニングへ。その後公園に場所を移し、スケッチブックに少し絵を描く。まど皮膚科へ行く。スーパーで段ボールをもらって、売れた本を梱包して発送。昼ごはんを食べてギャラリーへ行き、個展初日。16時まで在廊する。キャンバスにマーカーで線を引いたり、本を読んだりして過ごす。兒島さんが来てくれて、最近のカレー出店の話などを聞く。お菓子をいただいた。

まどと店番交代。よく来てくれるお客さんとマンホールの蓋の話をする。何だって面白い。店頭買取2件。発送準備も進めていたらあっという間に時間が過ぎる。買取はミステリ、アニメ、デザイン関係など。20号のキャンバスも3枚買い取った。一息ついたら次はこれに描いていこう。

今日はこれから少し絵を進めて、早めに寝る。

2021年6月2日水曜日

雑誌(2021年06月01~02日)

31日夜

シャワー浴びて、ベッドでごろごろする。ポール・ヴァレリー「テスト氏」読み終え、「つげ義春日記」少し読んで寝る。


01日

朝8時起き。まどがゴミ捨てをやってくれた。朝ごはんを食べ、洗濯物をたたむ。昨日はかなり疲労を感じたけど、そこそこ回復。午前中はたまりにたまった雑誌のネット出品作業。映画関係、美術関係、楽譜など。雑誌は重い。200冊ちょいやる。昼ごはんははなまるうどんでから揚げを買ってきて、余り物のおかずと一緒に食べる。揚げ物だけテイクアウトできるのは便利だ。スーパーよりも近いし早い。

久しぶりに仏生山温泉へ。夏の暑さになってきたので、ベンチでゆっくり本を読むのが楽しい。しかしつげ義春の日記は病気の話題が多く、けっこうしんどい内容。ロビーの古本コーナーで小島信夫の「大学生諸君!」が売られていて買おうか迷うが、線引きがだいぶあったので今回はやめておいた。瓦町に戻り、南珈琲で読書。スケッチブックに何枚か絵を描く。スーパーに寄って帰る。

料理。たたきキュウリ、ポテトサラダ、ハンバーグを作る。じゃがいもを買った時についてきたハーブソルトをハンバーグのたねに入れてみたらおいしくなった。まどと一緒に晩ごはん。どのおかずもおいしいと言ってくれてうれしい。デザートにアイスを食べる。

夜は雑誌の作業の続きをやろうと思っていたけど、だらけてしまいできず。「つげ義春日記」読み終えて寝た。


02日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。外出、銀行にお金を預ける。公園に行き、「聞かせてください、あなたの仕事」読み始める。それぞれ違う職種の8人へのインタビュー集。茎のめぐさんや、ルヌガンガの涼子さんもインタビューを受けている。家に戻り、雑誌の作業続き。グラフ誌を特集のトピック別に仕分ける。野球、考古学、宝塚など。これはけっこう時間がかかりそうだ。ひとつひとつ集中して仕上げていかないといけない。

開店。お客さんの入りはふつう。些末事研究の福田さんが、新しい号を届けに来てくれる。今回の号は自分も文章を書いていて、まどもマンガを描いている。他の寄稿者も世田谷ピンポンズさん、山下陽光さん、荻原魚雷さん、蟲文庫の田中美穂さんなどなど豪華。がんばって売りたい。本の整理を進めつつ、少しずつ品出し、帳簿付け。サチコさんがまた来てくれて、結婚10周年のお祝いにと花束をくれた。うれしい。

今日はこれからまた雑誌の仕分け。