2020年6月29日月曜日

2020年06月28~29日

27日夜

ビール1本飲む。J.G.バラード「結晶世界」読み終える。


28日

朝8時半に起きる。

朝ごはんを食べて、公園に行く。朝方雨が降っていたようなので、虫よけスプレーを吹いた。天気予報では、水曜あたりから1週間くらいほぼ毎日傘マークが出ていたけど、結局あまり降られることはなかった。

「田中小実昌ベスト・エッセイ」読み始める。
「ある小説のなかで、ぼくは、セックスは、行為でも関係でもなく、物ではないか、と言ってみたりした。これは、とんでもない仮定で、その仮定が、なんらかの証明によって、事実になる、というようなものではなく、そんなとんでもない仮定をたてて、考えてみたかったのだ。」

帰って、新じゃがと新玉ねぎでポテトサラダを作る。

開店。お客さんの人手はもうかなり戻ってきたなと感じる。昨日は特に商店街に人が多かった。
閉店、まどと話す。最近料理をまどに作ってもらうことが多く、申し訳ないと思っていたら、まどとしては料理をがんばりたい気分だったようだ。自分も洗濯とか他の家事を手伝おう。

なんとなく、この記事のことを思い出す。
「抱擁家族」の中の、妻が「ほんとにあんたっていう人といっしょにいると、あんなことが起ったり、こんなことが起ったりするう!」と激昂する場面が、可笑しさを誘うものとして取り上げられている。自分も最初は「あんなことやこんなことってなんだよ」と思って読んでいた。普通はその出来事の詳細を、読者に妻の感情の高ぶりを納得させるために、きちんと書くのではないかと思う。しかし、作者はそれをやらない。詳細を省いてしまうことで、「とにかく今の私のこの感情を理解しろ!」という、説明責任が放棄されコミュニケーションが断絶した状態が、かえってくっきりと描かれているようにも感じる。

バイトに行ってシャワー浴びて寝た。


29日

朝8時に起きる。

公園に行く。スケッチブックにボールペンで絵を描く。木の幹の分かれ目のところに、拾った細い枝を突っ張らせて、組み合わせて遊ぶ。現在立ち入り禁止の芝生の部分に、一本だけ、赤ちゃんが座れそうなくらいのでっかいキノコが生えている。
「田中小実昌ベスト・エッセイ」読み進める。昔の映画館の話がたのしい。

ナルホドに行って、スケッチブックと絵の具を買う。スーパーと八百屋に寄って帰る。きゅうりを塩でもんで切っておく。

岡田利規さんのテキストの朗読を副音声にして、捩子ぴじんさんが踊っている。かっこいい。

開店。店頭買取2件。ひたすら品出しを進める。
飛田さんが来てくれて、なんとなく滝宮天満宮の「うそ替え神事」の話をしたら、初めて聞いたと言っていた。地元の人でも意外と知らないのだろうか。うそ鳥人形は見た目もかわいいし、店のお守りに一つ欲しいなと思っている。

今日はこれからバイト。明日は定休日、サウナに行きたい。

2020年6月27日土曜日

2020年06月26~27日

25日夜

鶏ももの酒粕みそ漬けを、にんじんとしめじと一緒に炒める。

バイトに行く。
今までたまっていた気持ちが噴出する。


26日

朝10時前に起きる。気持ちが晴れず、食欲もない。どうすればいいのか。

開店。店頭買取1件。地道に作業。


27日

朝9時前に起きる。ごはんを食べて、カレーを作る。低気圧で頭痛がひどい。
余っていた木材を使って、店の使っていないカフェ席にディスプレイ用の棚を作る。moggy potteryの器を並べて、ポップを作って置く。

まどに店番を頼み、外出。自転車で上天神町まで出張買取。漫画、展覧会図録など。タクシーを呼んで段ボール4箱運ぶ。バスでまた戻って、自転車に乗って帰る。スイカバー食べる。アイスが軒並み小さくなっていく中で、スイカバーは今でもけっこう食べ応えがあってうれしい。

店番交代。品出しや発送準備を進める。

途中、YouTubeで配信されていた岡田利規作・演出の「『未練の幽霊と怪物』の上演の幽霊」を途切れ途切れに見る。今日と明日の16時、2回のみの配信(アーカイブ無し)。森山未來や片桐はいりも出ている。アフタートークの音声だけ聞きながら作業。能と死者について触れていて、「老いと踊り」の能に関しての章を思い出した。

今日はゆっくり風呂に入って、本を読みたい。

2020年6月25日木曜日

2020年06月25日

24日夜

スーパーで買い物。帰って、鶏もも肉の酒粕味噌漬けを仕込む。古庄弘枝「沢田マンション物語」読み終える。
バイト行って、酒を飲もうか迷って、飲まずに寝る。


25日

朝8時に起きる。

今日からしばらく雨らしい。些末事研究の福田さん曰く「昔はもっと雨が少なかった。貯水タンクを載せた給水車が水を配りに来てた」とのこと。水不足は困るけど、環境が昔よりも整備されたのか、こっちに越してからもそんなに困った覚えはない。東京と比べると、こちらはゲリラ豪雨がまったくないのがうれしい。出歩くのをためらうくらいの雨は1年に1回くらいだ。その代わり、直射日光は厳しい。

絵を描く。キャンバスが1枚完成。今のところ1ヶ月に5、6枚くらいできているか。常にすっと取り組めるような状態にしていきたい。

喫茶店に行き、J.G.バラード「結晶世界」読み始める。SFはあまり得意ではないけど、バラードはなんだか好きだ。
キャップにスウェット、サンダル履きのおじいさんが入ってきて、談笑しているおばあさん2人に同席した。おばあさんの会話が止まる。様子がおかしい、知り合いではないのか、と気になっていると、不動産の話になり、ぽつりぽつりとまた話は再開した。良く聞くと、「火炎瓶」「三島由紀夫」「東大」などと言っていて気になる。おじいさんが、おそらく相手も知っているだろうという話題を一方的に切り出しているようにも聞こえて、結局知り合いなのかはわからないまま喫茶店を出た。

開店。昨日やり残した作業の続き。店頭買取2件。
昼に小鉄君が来て、夜には藤井さんが来て、いろいろ話す。

今週末は丸亀町グリーンで「街の一箱古本市&せとうちのみの市」が開催される。3月に開催予定だったのがウイルスの影響で6月へずれこんだ。自分はまだ人ごみが怖いので、今回は参加を見合わせている。客としてささっと本を買いに行きたい気もするけど、微妙かな。

今日もバイト。

2020年6月24日水曜日

2020年06月23~24日

22日夜

バイトに行き、筋トレを少しして、いつもよりゆっくり風呂に入って寝た。


23日

朝7時半に起きる。定休日。ごはんを食べて、少しだけキャンバスに絵を描く。

久々に図書館に行く。たまに行くと、今までそんなに興味を惹かれなかった本がなぜか気になったりして、そういうのも楽しい。

昭和町駅からJRに乗り、讃岐牟礼まで行く。
この電車は徳島行き。「このままずっと乗ってれば遠くまで行けるんだな」という選択肢が心のどこかにあるだけで、気持ちが軽くなる。19日に県間の移動規制も解除された。

牟礼にあるジョージナカシマ記念館へ。ナカシマはアメリカ・ワシントン州生まれの家具デザイナー/建築家。60年代に彫刻家・流政之に招かれて高松を訪れ、流が中心となって高松の職人たちと組織した「讃岐民具連」のメンバーとなった。記念館にはナカシマのデザインした家具のほか、交流のあったベン・シャーンのリトグラフ作品も展示されている。
「讃岐民具連」の「民具」というのは、民藝運動のアカデミズムへの反発があったらしい。流政之の活動にも興味が出てきた。

記念館からまた少し歩いて、若松というラーメン屋さんに行く。かつおだし(スープはいりこかかつおかを選べる)のあっさりしたラーメンで、煮卵は八角?の甘味が効いていた。おいしい。
すぐそばの道の駅でレモン牛乳ソフトクリームを買って、外の公園で食べる。高台から瀬戸内海と小豆島、海辺を通過していくことでんの列車が見える。良い景色。東屋で少し読書。森敦「月山・鳥海山」読み終える。

まだ帰るのはもったいない気がしたので、ことでん房前駅から琴電屋島へ。久しぶりにパーラーエメラルドへ行く。茎のめぐさんが作ったリースも飾られていた。古庄弘枝「沢田マンション物語」読み始める。ひとつひとつのエピソードのスケールがすごい。

JR屋島駅まで歩き、昭和町へ戻る。
ブックオフへ行く。ここは純文学作品をまとめてコーナー展開していたり、棚を見ても色川武大、車谷長吉、田中英光、藤沢清造などがあったりして、驚く。「車谷長吉の人生相談 人生の救い」、吉田篤弘「つむじ風食堂の夜」、こうの史代「ギガタウン」、関川夏央「寝台急行「昭和」行」購入。スーパーに寄って帰る。

料理。タコライス作る。まども帰ってきて、食べながらいろいろ話す。
日光をたくさん浴びてばててしまったのか、とても疲れた。がんばって弁当のおかずを作る。なすとにんじんの炒めびたし、サバの塩焼き、ほうれん草のおひたし。

だらだらしながら本読んで、ストレッチして寝る。


24日

朝7時半に起きる。夜も暑くて、あまり寝付けなかった。

ごはんを食べて、ネットで売れた本の梱包、酢と重曹を使ってシンクのそうじをする。
本を発送して公園へ。日差しは昨日からかなり強くなってきたけど、日陰にいれば風が涼しい。マーカーでスケッチブックに2枚絵を描く。読書。

開店。品出し、発送準備を進める。雑誌をセットにしてネット出品。

戦争関係の本がこのところたくさん入っていて、なんとなくレジ前の棚に並べていたけど、やはりお客さんが目に留めることの多い場所なので、自分の好きな旅関係の本と入れ替える。

今日はこれからバイト。

2020年6月22日月曜日

2020年06月22日

21日夜

pha「どこでもいいからどこかへ行きたい」読み終える。小笠原諸島への旅行からカフェイン断ちまで、いろんな尺度の「日常の視点の替え方」が書かれている。
バイトに行く。


22日

朝7時半に起きる。

公園へ。森敦「月山・鳥海山」読み始める。作中に出てくる方言が新潟と似ていて、懐かしい気持ちになる。スマホでメールを打ったり、スケッチブックにボールペンで絵を描いたりする。こうやってだらだら過ごすのが好きだ。
銀行にお金を預けて、酒屋でビールを買って帰る。

開店。お客さんの入りはふつう。店頭買取2件。セットものの雑誌をネット出品。雑誌は束になると重い。
福田さんが来てくれたので、「些末事研究」買い切り分のお金を支払う。
以前買取の件で連絡いただいたお客さんから、再び連絡がある。今週末土曜日に一度お伺いし、見積りを取らせていただくことになった。

実家から梅と野菜が届く。まどは毎年梅干しと梅シロップを作っている。今年も店で梅ジュースを出せれば良いなと思う。

疲れたので、最後1時間は休む。この間PDFで購入した、滝口悠生「寝上戸の友達」を読んだ。

今日はこれからバイト。明日は定休日で、牟礼にあるジョージナカシマ記念館に行く予定。近くにおいしいラーメン屋さんと、海の見える公園もあるらしい。

2020年6月21日日曜日

2020年06月20~21日

19日夜

なんだか持て余したような気分になって、スーパーでビールとおつまみを買って一人で飲む。
バイトが再開したからか、とても眠い。早めに寝る。


20日

朝8時過ぎに起きる。読書。
料理。ほうれん草、玉ねぎ、エリンギ、にんじんをバターと醤油で炒める。ウインナーと玉子の炒め物も作る。

まどと、営業を再開したグレコさんでモーニング。こんな旅をしてみたいというプランを二人でいろいろ話す。
帰ってそうじや洗濯をする。15時過ぎまでまどが店番をやってくれることになったので、再び外出。

ルヌガンガに行く。お客さんがたくさん入っている。うちももっと入りやすい雰囲気を作りたい。大阿久佳乃「のどがかわいた」購入。
最近ルヌガンガでよく新刊を買っている。店内にある本を眺めているだけでも本当に楽しい。やたらと読者を煽ってくるような自己啓発本やヘイト本が目に入ってこないだけでも、だいぶ気分が違うなと感じる。

馬場君と偶然出くわしたので、少し話す。自転車でサニールートコーヒーへ。新メニューのミックスジュースを飲む、おいしい。

店に戻ると、宮脇さんが来ていた。まいちゃんの手伝いをしていたらしい。島に行きたいねえという話になるが、まだ気軽に行けない雰囲気だろうか。
京都にいる友人のはまぐちさくらこと、久々に連絡をとる。

まどと店番を代わる。店頭買取1件。
均一コーナーの本を入れ替える。まめに替えて新鮮な印象を保ちたいけど、なかなか難しい。
店先に出している黒板、雨風や日光にさらされて汚れてしまっている。うまい使い道はないもんか。

閉店。「河岸忘日抄」読み終える。めぐさんと連絡。髪を切る。絵を描く。1枚うまいこといった。


20日

朝7時半に起きる。

10月に、「古書店緑化月間」でもお世話になった高松の花屋さん「茎」で個展をやらせてもらえることになった。以下は詳細。

齋藤祐平個展「小動物が大爆笑」
2020年10月10日(土)~10月24日(土)(日、水曜休み)
12~19時オープン
会場:茎(高松市塩上町2-9-22)

タイトルは、悲しさを感じさせないものにしようと思ってつけた。爆笑している時には、他の感情が侵入する余地がない。動物は何を考えているかよくわからない。「小」と「大」がどちらも入っているのもいい。

料理。豚の生姜焼き、たたききゅうり、ナスとにんじんの煮びたしを作る。若干、しょっぱいおかずが多くなってしまったか。
実家から、新玉ねぎや梅を送ると連絡ある。最近新玉ねぎをいただく機会が多い。一気に天ぷらにして食べてしまうのが良いか。

まどは仏生山温泉へ。自分は公園に行く。
pha「どこでもいいから、どこかへ行きたい」読み始める。1ページごとにうなずく箇所が飛び出す。あまり何も考えずにふらっと知らないところへ行ってみたい。
宮脇俊三が、旅情に焦がれた時には上野駅へ行く、とよく本に書いていた。上野駅からは東西南北いろんな方向に路線が伸びていて、上野始発の夜行列車も多いので、案内表示を見ているだけで旅への欲求を満たしてくれるということだった(本が書かれたのはもうかなり昔なので、今とはまったく状況が違う)。東京に住んでいた頃は自分も上野駅まで行って、出発前の北斗星を見ながら「いいなあ、自分も電車で北海道まで行ってみたい」とため息をついたりしていた。高松は近くに海や山や島や温泉があるので、手軽に視界を切り替えることができてうれしい。

ドイツの画家、ジグマー・ポルケが亡くなって10年が経ったことをTwitterで知る。23歳の時にドイツへ旅行に行ったのは、ポルケとディーター・ロスの作品を生で見たいというのが主な動機だった。国立国際美術館でポルケの個展を見たのももうだいぶ前の事だ。その夜は京大の吉田寮に200円払って泊った。

開店。昨日と比べるとけっこうお客さんが多い。店頭買取1件。
店頭の黒板に貼る掲示物をIllustratorで作る。買取のお願いや、YOMSMAGとペーパートークの広告など。雨に濡れても大丈夫なようにラミネートする。貼り付けてみると、だいぶ見違えた。まどのマンガも貼りたい。

今日はこれからバイト。

2020年6月19日金曜日

2020年06月19日

18日夜

バイトへ行く。山本精一「ギンガ」読み終え、堀江敏幸「河岸忘日抄」読み始める。


19日

朝8時過ぎに起きる。とても眠い。まどは怖い夢を見たらしい。

最近弁当のおかずはまどが作ってくれている。この日はウインナーとエリンギのバター炒め、小松菜とにんじんのおかか和え。
粉ふき芋を作り足す。

外出。まだ小雨が降っている。梱包用のビニール袋とスマートレターを買う。
7月からレジ袋有料化が開始になる。ただ有料化するだけだと「すみません…」だけで終わってしまいそうなので、いろいろ考え中。
港のベンチに座って本を読む。

開店。昼はお客さんが少なく、夜が近づくにつれて増えた。人の流れがだいぶ変わってきたなと感じる。

樺山さんが来てくれる。樺山さんはこの春から仕事の関係で高松から鳴門に引っ越した。ビーチコーミングを楽しんでいるそうだ。昔のおはじきや薬瓶などが拾えるらしい。行ってみたいな。

今日はバイト休み。ビールでも飲むか。

2020年6月18日木曜日

2020年06月18日

17日夜

バーナード・マラマッド「レンブラントの帽子」読み終え、バイト。
山本精一「ギンガ」読み始める。


18日

朝7時半に起きる。

絵をやる。進めていた8号のキャンバスが1枚完成。

喫茶店に行き、「ギンガ」読み進める。前に読んだのは10年以上前な気がする。なんでもない日常風景にびっくりしたかと思ったら真顔で拳銃をぶっ放したりもするような、ものすごい文章。エッセイのはずだけど、どこまで現実なのかわからない。グアムに行った話とか、冒頭では「いや~スゴイわ」「おもしろかった」と書いているのに、最後は「グアムにはもう行きたくない」で終わっている。どういうことなのかわからないけど、どっちの気持ちも本当なんだろうなと納得させる異様な説得力がある。

八百屋とスーパーに寄って帰宅。

開店。一日中雨。店頭買取1件。品出し進める。
安岐さんと大林さんが来てくれて、少し話す。たくさん動くお二人。

昨日ルヌガンガで斎藤潤一郎「死都調布 南米紀行」を買ったのを書き忘れていた。今日はネットで買った中原浩大の図録が届く。これはBankartで行われた、田中信太郎と岡崎乾二郎とのグループ展「かたちの発語」に合わせて発行されたもの。この展覧会はすごく良かったな。開催から6年が経っているけど、今でも思い出すことが多い。

休憩中に、早速図録に収録されているインタビューを読む。フランク・ステラについての言及があった。その他の内容も、かなり抽象的だけど面白い。
「あるいは、その本体がどちら側にあるのかすら、こう揺れ動いてしまうとすれば、例えばこう首で切って、頭の方が自分なのかっていうこと、あったりするわけじゃないですか。なんかそういう、ある母体があって、そこは固定されてて、付け加わったり、減ったりっていうこと以上に、なんかこう分かれちゃったりとか、ていうことも含んでいるんだとすれば、そういう言い方もいいのかな。」
高松市美術館の常設展示室の入り口には中原さんの「金碗」と「光のミミズⅡ」があって、いつもそれを見るたび勇気づけられる。

山本精一さんの音楽を聴きながら、電車の中で小島信夫の小説を読んで、中原浩大さんの展覧会を見に行きたい。一生に一度でもいいからそんな日があればいいなと思う。

今日もバイト。まだ雨が止まない。

2020年6月17日水曜日

2020年06月16~17日

16日

朝7時半に起きる。定休日。

ごはんを食べて、公園でコーヒー飲みながら読書。「葛西善蔵集」読み終える。本当に暗くてネガティブで、でもどこかユーモアもある。自分を「哀しき狸」に例えて「郷里の山の中に帰りたい」ともらしたりする。思わず笑ってしまった。

久しぶりに仏生山温泉へ行く。早い時間に行ったので人は少ない。ロビーの200円均一古本コーナーに「臨済録」(岩波文庫)があったので、買う。ちょうど買い直したいと思っていたところだった。
露天風呂にはベンチがたくさん据え付けられていて、読書が推奨されている。ページがふやけそうなので、普段風呂に入りながら本を読むことはまずないけど、手の水気をふき取って、白洲正子「いまなぜ青山二郎なのか」読む。いい感じ。
風呂から上がって、食堂コーナーでカレーを食べる。おいしい。偶然マルテの近藤君がやってきた。ビールも飲む。周りにいる他のお客さんはみんなかき氷を食べている。

まだ遠出して旅行するのは気が引けてしまうので、近場に栗林公園や仏生山温泉があるのはありがたい。

ブックオフに行って、村上春樹「若い読者のための短編小説案内」買う。小島信夫、吉行淳之介、庄野潤三など、第三の新人の作家について触れている。

瓦町へ戻る。「いまなぜ~」読み終える。
MOTIFで長谷川有里さんの個展を見て、茎に花を買いに行く。めぐさんとまたいろいろ話した。
不二書店さんに行き、川端康成「山の音」、坂口安吾「暗い青春・魔の退屈」、「嘉村磯多集」(新潮文庫)買う。

帰って料理。トマトと新玉ねぎのサラダ、小松菜のおひたしを作る。
少しだけ絵を描く。

蓮井さん、堀金君、ダイゾー君と焼き鳥屋で飲む。レバーなどを生姜醤油で煮た「きも煮」がおいしい。いろいろ話す。
公園に移動して、浜吉さんも合流し、12時半くらいまで話す。浜吉さんはウーバーイーツをがんばっていて、かなり日焼けしていた。

久しぶりに休日らしい休日。


17日

朝7時半に起きる。そら豆のにんにく炒めを作る。
バーナード・マラマッド「レンブラントの帽子」読み始める。

キャンバスを進める。うまいこといかない絵が1枚、いけそうな絵が1枚。こないだ日記に「ハンバーグが食べたかったらハンバーグを描けばいい。描くものに困ることはない」みたいなことを書いたけど、いざキャンバスと向き合ってみるとそれも忘れてしまっていて、なかなか難しい。

開店。天気は下り坂で、明日から雨の予報。なんとなくだるい。
均一棚に雑誌を補充する。品出し。

「世界名作童話全集」の、「おやゆび姫」と「船乗りシンドバッド」を品出し。装幀は恩地孝四郎、表紙や本文の絵は蕗谷虹児。本文挿絵の緻密かつ流麗な線が素晴らしい。どちらも1950年発行。

まどが翌日の弁当用にと麻婆茄子を作ってくれた。最近はまどが料理することのほうが多くなってきている。ありがたい。

今日はバイト。少し本を読みたい。

2020年6月15日月曜日

2020年06月15日

14日夜

田尻久子「橙書店にて」読み終える。
だるい気持ちを引きずって、久々に夜のそうじバイトへ行く。すぐに終わった。


15日

朝8時半に起きる。
ごはんを食べて、売れた本の梱包。

外出。本の出荷。公園に行こうと思って、暑いし蚊がいそうなのでやめて、喫茶店に行く。スケッチブックにボールペンで何枚か描く。暑いので人が日陰にいる絵、温泉に行きたいので温泉の絵を描く。こうして頭に浮かんだことをそのまま絵にしていけば、毎日絵を描くくらいはやれそうな気がしてくる。
「葛西善蔵集」(新潮文庫)読み始める。

商店街を歩く。無印で靴下買う。
ぼーっと歩いていると、「お馬の親子」とか「シャボン玉」などの唱歌や童謡がふと頭に浮かぶ時がある。そういう時は大抵あまり感情も起伏していない時で、妙に歌の牧歌的な雰囲気と調和して「いい歌だな」と思ったりする。YouTubeか何かで探して聴こうとはならずに、頭の中に浮かんだ瞬間に感じた良さだけで留めておこうとなる。「商店街をぽっくりぽっくり歩いて、何かが壊れて消えた気もするけど、まあいいか」を聞いている感じがする。

開店。天気も良く、お客さんが多い。店頭買取4件。
矢野さん来てくれる。矢野さんは会うと必ず「ずっと部屋の片付けをしててねぇ」と言う。どれだけものがあるのだろうか。中村玉緒に似ていて、いつもおしゃれ。
昨日品出しした「ねんきんのほん」を、秋田にいるアシュリーが通販で買ってくれる。粘菌について調べているところだったらしい。
茎のめぐさんや時宅のモモさんも来てくれて、いろいろ話す。

今日もこれからバイト。明日は定休日。

2020年6月14日日曜日

2020年06月14日

13日夜

ゆっくり風呂に入って、保坂和志「書きあぐねている人のための小説入門」読み終える。


14日

朝8時に起きる。

ごはんを食べて外出。郵便局で本の発送、スーパーで買い物。帰ってカレーを作る。まどがコーヒーをいれてくれた。2人でヒロシのソロキャンプ動画見る。田尻久子「橙書店にて」読み始める。

大学時代からの友人である室井へ電話。室井には本当にお世話になっていて、自分のホームページも作ってもらった。
このホームページのサーバー代は毎月室井の口座から引き落とされていて、年イチくらいでまとめてお金を渡していたのがずるずるになっていたので、清算しようということに。お互いの近況も話す。

開店。予報と打って変わって晴れの天気になる。しかしお客さんは少ない。店頭買取1件。
休憩中に「些末事研究」を読む。

とあるお店の店主さんが自身の読書記録を公開していて、見てみると、1日3冊とか読んでいる。しかし読了したというわけではないようだ。自分はあまり頭に入ってこなくてもとりあえずがんばって最後まで読み進めてしまう。なかなか拾い読みができない。付箋をつけるのも苦手だ。それと関係ないけど、2か月に1冊くらい以前読んだ本を再読したいなと思っていて、できていない。

雨が降ってきて、なんだか気分もだるくなってきた。売り上げも今日はだめかな、と思っていたら、売れた。よかった。

今日は久しぶりのそうじのバイト。

2020年6月13日土曜日

2020年06月13日

12日夜

緊急事態宣言期間中には夜のお客の来店はほとんどなかったけど、ここ最近はまた少し増えてきた。
本を出荷して、「新選黒田三郎詩集」読んで寝る。


13日

朝7時過ぎに起きる。小松菜のおひたしと、ゴーヤチャンプルーを作る。
保坂和志「書きあぐねている人のための小説入門」読み始める。

パンとジャムを買って、コーヒーをいれて朝ごはん。12~15時までまどが店番をやってくれることに。
そうじや洗濯の合間に読書。なんだか時間が過ぎるのが妙に早いなと思っていたら、いつの間にか200ページくらい読んでいた。

昼ごはんを食べて外出。iPhoneのケースやレターパック、梱包用のビニール袋などを買う。不二書店さんに行くが、雨の影響かお休み。前伺った時に棚にあった阿部昭の単行本が気になっている。また今度。

帰って絵をやる。YouTubeにアップされていた、町田康が太宰治について語っている講演の模様を聞く。太宰は大学の頃読んだっきりだ。ゆきのちゃんが「太宰の『佐渡』って小説は良いですよ」と言っていたな。キャンバスが一枚良い具合に進みそう。

まどと店番交代。店頭買取2件。

福田さんが、できたての「些末事研究」の最新号を持ってきてくれた。特集は「荻原魚雷 方法としてのアナキズム」。自分も「生活感」という文章を書いた。本を読むという体験は、その本の内容だけでなく、本にまつわる記憶や想像も含めた総体としてある、というようなことを書いたつもり。

Henry Cow聞く。10年ぶりくらいに聞き直してみたらすごくかっこよかった。梅雨のざわざわした空気にも合っている気がする。

明日から夜の短時間バイト再開。

2020年6月12日金曜日

2020年06月12日

11日夜

ゆっくり風呂に入り、ポール・オースター「リヴァイアサン」読み終える。


12日

朝7時半ごろに起きる。ごはん食べて、「新選黒田三郎詩集」読み始める。

絵を描く。どうにもうまくいかなかった10号のキャンバスが完成。
最近キャンバスに絵を描く時は、描いては塗りつぶしてを繰り返していて、これはというところで止める。塗りつぶす時は若干薄く塗っていて、乾いた後もうっすらと色や線が残る。あまりにもうっすらなので、その時の気分によって「ない」ものとして無視してしまったり、「ある」ものとしてバランスをとったりする。細かい要素をたくさん画面の中にちりばめて、次に描く時の自分の気が散るように描く。
いつ完成するのかとうんざりしながらしばらくやっていると、「きた!」という瞬間が突然やってくる。その時の、景色が開けるような快感はものすごい。釣りに近い気もする。

口座の残高を確認すると、特別定額給付金が振り込まれていた。昨日住民税の払込票が届いたので、まとめて支払い。酒屋と八百屋もまわる。

開店。蒸し暑いのでクーラーつける。店頭買取5件。

詩集を目当てにいらしたお客さんが、エッセイと器を購入。こういうことがあると、楽しいお店を作れているのかなという気がしてうれしい。

次回Paper Talkは7/18の土曜日に開催することにした。遠隔参加大歓迎、ということで告知する。久しぶりにやるので、けっこう集まりそうな気もするけど、どうだろう。

今日はけっこう忙しかった。少しお酒でも飲もうか。


2020年6月11日木曜日

2020年06月10~11日

09日夜

夜まどが帰ってきて、2階のベランダで炭火焼肉。思ったよりも煙がすごい。でもうまい。にんにく醤油が合う。ちょうど通りを挟んで真向かいの時宅にもモモさんが来ていて、ベランダから話す。

片付けをして、シャワー浴びて、少し絵を描いて寝る。


10日

朝8時前に起きる。料理。小松菜のおひたしと親子丼を作る。

大山エンリコイサム「ストリートの美術」読み終え、ポール・オースター「リヴァイアサン」読み始める。洗濯、買い物。ルヌガンガで、注文していた「ハリー・スミスは語る」購入。15年前の自分に「日本語でハリースミスのインタビュー集が読めるようになったよ」と言ったら、どんなに驚くだろう。読むのが楽しみだ。

開店。今日からしばらく雨の予報。蒸し暑くてなかなかやる気が出ない。
注文していた中古スマホが届いたので、SIMカードを入れ替えてセットアップ作業。
YOMSMAGの増刷作業を進めていたら、途中でプリンターのインク切れ。

ダイゾー君来てくれて、いろいろ話す。今度ごはん食べに行こう、ということになった。

閉店。弁当のおかずは今日もまどが作ってくれていた。本読んで早めに寝た。


11日

朝8時半に起きる。

喫茶店でモーニング、読書。思ったより冷房が効いていて、少し寒い。
プリンターのインクを電器屋まで買いに行こうと思っていたのに、喫茶店を出たら大雨。意気消沈していつも行くスーパーの日用品コーナーを見てみたら、あった。良かった。
家に帰ってたたきキュウリを作る。

開店。夜までずっと雨で、お客さんは少ない。店頭買取1件。
YOMSMAGを15部増刷。

少しずつイベントの予定が立ってきている。

早いとこ風呂に入りたい。

2020年6月9日火曜日

2020年06月08~09日

07日夜

小山田浩子「庭」読み終え、いましろたかし「デメキング 完結版」読み始める。


08日

朝7時半に起きる。ほうれん草のおひたしを作る。
「デメキング」読み終える。浦沢直樹の解説も良かった。

今日も公園に行く。
自販機でジュースが100円で売られていたので買う。コンビニからエルビーの安い紙パックジュースが無くなってからもうずいぶん経つ。よくわからないアジアンテイストのがあったりして面白かったのにな。
ノートにマーカーで少し絵を描く。
尾崎翠「第七官界彷徨」読み始める。これは河出文庫版で、青木陵子さんの装画がかわいい。

開店。ネットで良く売れている。お客さんも戻ってきていて、うれしい。
東京・目白のブックギャラリーポポタムさんでYOMSMAGの販売が始まる。Twitterで内容を丁寧に紹介していただき、ありがたい。下北沢のBOOKSHOP LOVERさんからも取り扱いの依頼をいただく。

山下達郎と大滝詠一の新春放談がYouTubeにアップされていたので、聞く。ものすごく面白い。軽妙な語り口で近況を語り合ったと思ったら、いきなりはっと目の覚めるような批評が飛び出す。

閉店。スーパーに行って肉を買う。帰ってハイボール。やっぱり眠くなってしまった。シャワー浴びて、「第七官界彷徨」読み終えて寝る。


09日

朝7時に起きる。定休日。

ごはんを食べて早速外出。栗林公園に行く。ふらふらとくまなく歩きまわっていると、いつの間にか2時間弱ほど経っていた。いろんな松の木があってかっこいい。公園の中にある讃岐民藝館は、香川県に限らず日本全国の様々な民芸品や工芸品が展示されている。

久しぶりに上原屋へ行く。冷かけ小、ちくわ天、かぼちゃ天。かぼちゃ天が厚切りほくほくでおいしい。

市立図書館の菊池寛記念館で、「菊池寛とマスク」という企画展示を見る。今からおよそ100年前に流行したスペイン風邪を題材にして、菊池寛はいくつか小説を書いている。スペイン風邪には芥川龍之介や久米正雄も罹患していたらしい。

コピー用紙やスマートレターを買い、北浜alleyにあるカフェumieに行く。なんだか観光客みたいな過ごし方。アイスコーヒー飲む。

大山エンリコイサム「ストリートの美術」読み始める。この本の「ゼロ年代とライブペインティング」という章で、自分が2010~12年頃にやっていたライブペイントイベント「間欠泉」についての記述がある。初出は2012~13年にウェブで公開されていた連載記事。注釈には「間欠泉」の、いつどこでやって誰が参加していたかの記録も掲載されている。改めて読み返すと、10年前の自分はだいぶ「企画脳」だなと感じた。
以前、イベント中に起きた出来事を振り返りつつ、自分が「間欠泉」の何を面白いと感じていたのかについて考えたことがある。
こういった面白さは当時既に実感していたはずなのに、それを言葉にできていなかったのは、イベントという入れ物に意識が集中していたからだろうし、古本屋をやりつつ展覧会の予定もなしに絵を描いている今のほうが、なんだかよっぽど画家らしい気もする。
しかし「画家らしさ」も本当はどうでもいい。生きて湧いてきた疑問や興味からいろんなことを試してみて、それがどう展開していくのかを少し距離を置いたところから観察し、さらに楽しく生活するためのヒントを得たい。絵はその手段のうちの一つに過ぎない。
自分のやってきたことは、ある高みに向かって積み上げていこうとすればするほど、知らないうちにどこかで崩れて、それがさらにいつの間にか発芽して、思ってもみなかった角度から現在の自分に切り込んできたりする。そのことを忌避するのではなく楽しもう、という視点を与えてくれたのが小島信夫の「美濃」だった。「美濃」を読み終えたくらいのタイミングで、エンリコさんからこの本の連絡も来たのだった。
しかし2010年前後はいろんな人がやたらと集まったり戦ったりしていたなと思う。演出された「ガチさ」の中で自分なりの振る舞いを要請される空気は、本当に苦手だった。

帰宅。売れた本の発送準備。

今日はこれから、ベランダでの炭火焼肉に挑戦します。

2020年6月7日日曜日

2020年06月06~07日

05日夜

中谷宇吉郎「日本のこころ」読み終え、小山田浩子「庭」読み始める。


06日

朝8時に起きる。天気は曇り、涼しい。

料理。青梗菜とにんじんをゆでて、少しの醤油とごま油で和える。鶏肉をカレー粉と塩で炒める。
まども起きてきて、掃除と洗濯。昨日実家から送られてきたちまきを朝ごはんに食べる。お金のことについて話し合う。
ノートにマーカーで少し絵を描く。何枚かうまくいった。

開店。先週に比べるとお客さんは増えている。混雑するほどでもなく、このぐらいがちょうどいい。「思ったより売れたな」という日が続けばいいなと思う。

日が暮れてから、なんだか気温が上がってきた。川人さんがきてくれて、いろいろ話す。

シャワー浴びて寝る。


07日

朝7時半に起きる。天気は快晴で、気温も涼しく、行楽日和のお天気。

スマホの「タッチ病」(iPhone6、6sで、基盤の異常によって画面にジラつきが発生し、タッチが効かなくなる症状)が再発。だんだんひどくなっているので、ネットで白ロムを注文する。

朝ごはんを食べて公園へ。「庭」読み進める。ルヌガンガで開催中の古本市で、佐藤泰志「黄金の服」買う。
昼のおかずはまどが作ってくれていた。

開店。品出しなど進める。今日もお客さんが多い。店頭買取4件。
どろん堂さんが久々に来てくれて、いろいろ話す。次回のペーパートークも、やるなら早いとこ告知しないといけない。

まどと店番を代わり、サンリンシャへ行く。蓮井さんに「さよたんてい」売上の清算をして、以前本を売ってもらった時のお金を渡す。大阪の学校に通っていたはずの田中君がいた。もう3月に卒業して高松で働いているとのこと。
料理。坦々うどんを作る。夏だからか、なんとなく麺類が食べたくなる。

トクマルシューゴ主催の配信フェス「TONOFON (REMOTE) FESTIVAL 2020」が、巻き戻しても見れるようだったので、イトケンさんや湿った犬のライブを見る。トクマルさんのライブは大編成で何人ものメンバーが演奏を同期させていて、生で見るのとまったく別の種類の感動があった。

今日はもう少し本を読みたい。12日から夜の短時間バイトが再開する予定で、夜ゆっくりできるのもあともう少し。

2020年6月5日金曜日

2020年06月04~05日

03日夜

料理。粉ふき芋と、鶏肉と野菜のオイスターソース炒めを作る。

中谷宇吉郎「日本のこころ」読み始める。1951年発行。
治水対策に関しての文章。「日本の国情に応じて、金が無ければ無いなりに、被害を最小限度に食い止め、四等国としての最善の策を立てることが、即ち科学的対策なのである。もっとも金が無いというのが、何処まで本当かはわからない。この数年来、国家として随分ひどい無駄遣いをして平気でいるところを見ると、金が無いというのは、単なるお題目のようにも思われる。本当のところは、金が無いのではなくて、知恵が無いのであるらしい。その点を明らかにすることが、即ち洪水の科学的対策の第一歩である。」


04日

朝7時半に起きる。
ごはんを食べて、早速公園へ行き、読書。まだ蚊はそれほど多くない。帰って絵を描く。

開店。品出し進める。週明けくらいから雨の日が増えてくるようだ。

明石から高松に引っ越してきた馬場さんからCDを売ってもらう。馬場さんは、新潟に住んでいる爪さんという方と、saladという名前でサウンドパフォーマンスをやっている。CDのパッケージデザインはedition nordによるもので、かっこいい。

ナカマタさん来てくれて、いろいろな話。

一箱の選書を、ルヌガンガの中村さんにお願いしてやってもらう。じっくり選んでいただいてうれしい。近況をいろいろ話す。

この日はまどが弁当のおかずを作ってくれていた。スーパーでビールと「牛すじちぎり揚げ」という練り物を買って、家で呑む。瀬戸内海で小魚が多く獲れるためか、こっちのスーパーはいろんな種類の練り物が売られていて楽しい。飲み始めるとすぐに酔っぱらってしまい、作業できず。一人飲みで楽しいのは、最初の一口までな気がする。


05日

朝7時半に起きる。ゴミ出し。

ごはんを食べて外出。散歩したくなったので、松島町の讃州堂書店さんまで歩いて向かう。瓦町駅の東側に出て、志度線の線路に沿うように歩いていくと、沿線はまだ古い(相当ボロボロの、倒壊寸前に見える物件もあるが)建物が多く残っている。細い路地がいろんな方向に走っていて、散歩するには楽しい。
30分弱歩いて到着。文庫や郷土本、文学のコーナーなどを見て、田中小実昌「ポロポロ」を買う。お店番されていた奥さんに「私も古本屋をやっておりまして」とご挨拶。店を始めてからもう3年半くらい経つけど、挨拶のタイミングを逃し続けていた。
自分は旅先で古本を買うことが多いけど、まだまだ旅行に慎重になってしまうご時世だし、高松の古本屋さんにもまめに行って買いたいと思う昨今。

喫茶店に入り、「日本のこころ」読み進める。中谷宇吉郎は雪の結晶の研究などで有名な科学者で、絵に対する情熱も相当なものだったようだ。
「世の中に、何が面白いといっても、良い座敷で、御馳走を食べて、それから絵を描くくらい、面白いことはない。」

八百屋に寄って帰る。開店。暑さ対策をどうすべきか迷う。

実家から笹団子が届いたので、近所におすそわけ。田口さんから品切れになっていたミツザワ通信増刊号と、新刊「ねんきんのほん」届く。

今日はこれから料理。

2020年6月3日水曜日

2020年06月02~03日

01日夜

YOMSMAGの製本作業は疲れてできず。
料理。鯖の塩焼き、ほうれん草の胡麻和えを作る。


02日

朝8時過ぎに起きる。定休日。
YOMSMAGの製本や、書類作成、売れた本の発送準備を進めていたら、あっという間に午前中が終わってしまった。

昼ごはんを食べて外出。本を発送して、喫茶店でアイスカフェオレを飲む。
小島信夫「残光」読み終える。同じ話題を執拗に何回も繰り返し書いているのは、本当に書いたことを忘れてしまっているのか、それともわざとなのか。
ここまで文章が崩れていると、読んでて解放感や興奮もあるけど、けっこう危ない。ほどほどにしたい。あまり入れ込まずに「自分は鑑賞する立場だ」と割り切ってしまえば、線引きができるだろうか。

喫茶店を出て、あまり歩いたことのない細い道を選びつつ、銀行をまわる。本屋や八百屋、スーパーに寄って帰る。
菅啓次郎「コロンブスの犬」読み始める。30分くらい、少し昼寝。

麻婆豆腐を作る。できあがったタイミングでまども帰宅。

夜は特に作業もせず、YouTubeを見たりしていた。風呂に入って、たたきキュウリと蒸しナスを作り、鶏ももの酒かす味噌漬けを仕込んで、寝る。


03日

朝8時前に起きる。昨日仕込んだ鶏ももを焼いて弁当完成。

ごはんを食べて公園へ。6月に入り芝生広場が整備のため立ち入り禁止になって、人が少なくなった。本を読む。なんとなくサッカーボールがほしい。
帰ってアイスコーヒーを作り、絵をやる。途中まで進めていた絵がうまくいった。よし。
午前中に1時間を公園か喫茶店、さらに1時間を絵に使えると、それだけで「今日は良い日になった」という気がしてくる。

開店。買取2件、引き取りも1件。四国はもう梅雨入りした様子。しかし週間天気予報を見ても傘マークはゼロ。
テクノが聞きたくなり、誰かが作ったPerlon Recordsのプレイリストがあったので、それを聞く。ひんやりした雰囲気の地味な曲が多くてちょうどいい。

B&Bのオンラインショップで、滝口悠生「寝上戸の友達」を買う。PDF形式のデジタルリトルプレス。
他にも面白そうな本がたくさん。PDFでも、書籍とはまた別の「買う楽しさ」が味わえるような気がしてくる。

「コロンブスの犬」読み終える。

zineの積読がたまってきた。まとめて読み進めたい。

2020年6月1日月曜日

2020年06月01日

31日

夜、本の出荷と電気代の支払い。
まどが弁当のおかずを作ってくれていた。本を読んで寝る。


01日

朝7時過ぎに起きる。湿度が上がってきた。今日からテレワークが終わり、再び会社通勤が始まったという人も多いようだ。
マーガレット・アトウッド「侍女の物語」読み終える。

図書館に本を返して、公園で読書。山下陽光「バイトやめる学校」読み終える。経営理念の部分面白かった。けっこうひとつの服を作るのにも、工賃と原価がかかってるんだな。
ルヌガンガに行く。以前よりも、大手の書店ではなかなか見ないような個人出版物が増えた気がする。中村さんと少し話して帰る。

一人で本を読んだり、絵を描いたりしているのが楽しい。二人や大勢でいても、それぞれが迷惑にならない範囲で自分の時間を楽しんで、その様子をお互い感じ合うのが好きだ。

開店。品出し、棚の整理を進める。YOMSMAG少し増刷。店頭買取3件。
「本屋がなくなってしまう!」という危機感から、通販などを積極的に利用する雰囲気も落ち着いてきたように感じる。とはいってもウイルスへの恐怖は変わらない。イベントも少しずつ増えてくる気がするけど、店舗売上が回復するのはまだまだ先だろう。

休憩、小島信夫「残光」読み始める。これは遺作で、発表当時は89歳か、90歳か。頭20ページ読んだだけで何度も笑ってしまった。
「何しろウソいつわりでなく眼が見えなくて、そうかといって口述筆記に似たことは、もっと情けない文章になるので、このまま続けます。」
のっけからもういきなりあぶない。

サニールートのしゅんさん来てくれて、少し話す。

今日は料理をして、もう少しYOMSMAGの製本作業を進める。