2019年11月29日金曜日

2019年11月28~29日

28日

朝8時半起き。
ごはんを食べて、昨日TSUTAYAで借りてきたガス・ヴァン・サント「エレファント」を見る。少し本も読んだ。

開店、ひたすら品出しを進める。
今日の晩ごはんはゆで豚と玉ねぎの酢醤油和え、焼きカボチャ、春菊のおひたし。豚肉のゆで汁も、しょうがや塩やネギを入れてスープにする。カボチャはちょっと固かった。

出張円盤レコード寄席のチラシを作る。月曜日に描いた絵をまどがベクターデータにおこしてくれていたので、文字をレイアウトする。とりあえずデータは完成。遅くなってしまったけど、印刷して週末いろんなお店に置いてもらいに行こう。

この日はバイト休み。まどとお菓子を食べながら「ハンナ・アーレント」見る。まどは疲れていて途中から寝てしまった。電気カーペットからくる眠気はけっこう強力。
風呂に入って、本を読んで寝た。仕事以外のこともけっこうやった1日。


29日

8時過ぎに起きる。
ゴミを捨てて、ごはんを食べてスーパーへ。食料やコピー用紙を買う。

10時、出張買取へ向かう。暮らし、旅、料理の本など4箱ほど。ご近所だったので、台車で2往復してなんとか運ぶ。カーシェアの話になり、穴吹のやっているカーシェリングサービスは安い、との情報をいただく。今度調べてみよう。

この日も品出しとチラシ作り。
愛知県より郵送買取あり、こちらも段ボール3箱と、なかなかの量。
FUZZさんが探していた作家の絵本が入荷したので、届けに向かう。ついでにレコ寄席のチラシも置かせてもらった。
この日はお客さんが極端に少なく、もうだめかと思っていたら、閉店間際にそこそこ売れてなんとかなった。

この日の晩ごはんはにんじんのナムル、春菊と卵の炒め物、焼いた厚切りハム。冬になり春菊が安いので、活用するためレシピを開拓していきたい。

古井由吉「白髪の唄」読み終える。

今日はこれからバイト。明日はさっこの月例ライブ。

2019年11月27日水曜日

2019年11月27日

昨日の夜、4階の部屋に電気カーペットと毛布を敷き、テーブルを置いて冬仕様にした。お茶、みかん、お隣さんからいただいた甘納豆。バイト前なのについうとうとしてしまう。
古井由吉「白髪の唄」読み始める。

バイトから帰った後、なぜか無性にジャンクなものが食べたくなり、コンビニにスナック菓子を買いに行ってしまう。焼酎のお湯割りを飲みながらお菓子を食べて、寝た。


朝9時半起き。寝すぎた。
最近天候が不安定で、気分もだるい。あっという間に開店時間。品出しを進める。

「今年は小説をたくさん読もう」と春くらいに思って、自分なりにいろいろ読んだり調べたりしている。趣味だった読書が仕事にも結び付くことになったわけで、とても妙な気分だ。思い返してみると、驚くほど「今年に入って初めて読んだのか、なぜ今まで読んでなかったんだろう」という作家が多い。
自分は大学生の頃から本を読み始めて、その時はお金がないのと住んでいる街にあまり古本屋が無かったのもあり、主にブックオフの100円コーナーでいろいろ買って読んでいた。その後卒業してから3~4年ほどブランクがあり、20代半ばの仕事に疲れていた時期にまた本を読むようになる。この時は紀行文や民俗学などの本を、自分の日常生活から離れた空気を吸うために読んでいたようなところがあった。今考えると当時やっていた仕事はそんなにきつくもないように思えるけど、かなり本に精神面で救われていたと思う。

大家さんからハムをいただいたので、ハムと野菜の炒め物と、根菜の煮物を作る。夕方に休憩をとってるけど、買い物に行ったり料理をしているので、本を読んだり絵を描いたりはほとんどできない。

今日もこれからバイト。DVDで良いので映画が見たい。

2019年11月26日火曜日

2019年11月26日

朝8時半起き。今日は定休日。昨日作ったカレーを食べる。

高松市美術館に安野光雅展を見に行く。
「風景そのものを探すというより、絵を描くための場所を探す。手短に言うと、『河原を描く』のではなく、『河原で描く』のである。この『ヲ』と『デ』の違いは大きい」受動態でいたい、ということだろうか。
常設展は「瀬戸内国際芸術祭の作家たち」。宇川直宏さんの映像作品が新しく所蔵されたようだ。淺井裕介の大きいサイズの作品もあった。展示室前に設置されている中原浩大さんの立体作品を見ると、なんだかいつもほっとする。
図書コーナーにも初めて入った。芸術関係の書籍のほか、図録も多く、トーマス・ルフやゴードン・マッタ=クラークのものもある。また改めて来よう。

ジュンク堂での古書市にまた行ってしまう。川崎長太郎「抹香町・路傍」、菅啓次郎「コロンブスの犬」買う。さすがにもう打ち止め。

春日町にある「なごみの湯」という銭湯に行く。全く意識していなかったけど今日は「良い風呂」の日で、追加料金なしでサウナに入れた。休憩スペースで読書。カルロス・カスタネダ「呪術師と私」読み終える。

帰宅し、春菊の卵とじを作る。まども帰ってきて一緒に晩ご飯。
以前展覧会で買った絵を整理しようと、二人で見返してみる。まどは大変物持ちが良く、友人知人の展覧会チラシなども封筒に分けて保存している。絵は一部火事でだめになってしまったものもあるが、本当にいろんな思い出がよみがえってくるし、10年も経っていないのにちょっと別世界の出来事のようで、30代に入ってから自分の人生がガラッと変わってしまったことを実感した。

今日もこれからバイト。少し絵を描くか、本を読むことにする。

2019年11月25日月曜日

2019年11月25日

朝9時半に起きる。良く寝た。
ごはんを食べて外出。年金の減額申請が通り、新しく払込票が届いたのでコンビニでまとめて支払う。スーパーで買い物をして帰宅。

開店。予定されているイベントの告知をしたり、久しぶりに品出しをする。
出張円盤レコード寄席の開催が12/19に迫っているので、チラシ用にサンタクロースが7インチレコードを持っているイラストを描く。

休憩。カレーと、炙りベーコンと水菜のサラダを作る。サラダの味付けは塩、米酢、白コショウ、サラダ油。サラダのためにベーコンを焼くのは面倒だけど、かなりうまくできた。おつまみにも良さそう。

レコ寄席チラシ用イラスト続き。「円盤レコード寄席」という文字も丸ゴシック調で描いてみる。中学校の美術の時間では、デッサンは全然できず、レタリングは得意だった。やはり自分は昔から線の構成が得意らしい。

これからバイト。明日は定休日。紅葉見物、サウナ、DVDを借りて映画、喫茶店で読書、絵など、やりたいことがたくさん浮かぶ。どうも一日では足りない。

2019年11月24日日曜日

2019年11月21~24日

21日

朝8時半起き。昨日早起きしすぎたからか、若干遅め。
ごはん食べて外出。図書館、郵便局、銀行をまわる。

開店。本の整理をしつつ、品出しを進める。

今週末から、豊田市美術館で岡崎乾二郎の回顧展が始まるようだ。
https://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/okazaki/
愛知県は、通り過ぎるばっかりでほとんど1回しか行ったことがない。
気になる展覧会を見るというだけで遠出するのも面白そうだ。

岡山の井原市でマイクロライブラリーをやりたい、という方がご来店。井原市は岡山県西部の、広島県との境にある街。お話すると共通の知人もいて驚く。


22日

午前中、平間貴大が東京から高松に遊びに来るというので、瓦町駅にて待ち合わせ。平間は女木島でのKOURYOUさんの瀬戸芸出品作品「家船」に参加していたが、まだ実際に作品は見ておらず、この日から作品撤去が始まるため、その手伝いも兼ねて高松へやってきた。うどんを食べて店に移動し、コーヒーを飲みながら話す。東京のみんなの近況や話題の展覧会、古本のことなど(平間は高円寺のとある古本屋で長年働いている)。短い再会だったけど、かなり気分が盛り上がった。
平間と初めて会ったのはもう13年前くらいだろうか。一緒に何回か展覧会もやったし、数えきれないくらい飲みに行った。公園や駅前広場やただの道端でも、どこででも飲んだ。懐かしい。

午後はまどが店に戻ってくるまで、尾道への出店に向けて選書作業をする。尾道は初めてなので気合いが入るが、レンタカーと高速道路で行くので経費もバカにならない。気分がキリキリしてしまう。どうもいけない。

まどと店番を交代し、郵便局でネットで売れた分の発送をして、レンタカーを借りに行く。
店に戻ったタイミングで、東京から玉川桜ちゃんがやってきた。桜ちゃんは絵を描いたりアニメーションを作ったりしていて、着実に良い仕事をしていてすごい。知り合ったのは蚊に(福士千裕)ちゃんつながりだったと思う。自分もあまり時間がなかったので、矢継ぎ早にいろんな話をする。偶然同じ日に東京から2人もお客さんが来て、とてもうれしい気分になった。

少し出て、車をパーキングに停めて店に戻り、翌日の出店の要綱や、高速道路の分岐点などを確認。免許を取ってから高速道路に乗るのは初めてで緊張してしまう。夜もなかなか寝付けず。


23日

朝5時起き。まだ気合いが眠気に勝っている。
高速道路の運転は教習以来だけど、割合スムーズにいけた。坂出のあたりが霧が濃く、まだ夜明け前だったのでかなり怖かった。瀬戸大橋は基本ずっとまっすぐなのでとても楽ちん。尾道市街に30分ほど早く到着、コンビニに寄ったりして時間をつぶす。
JRの職員さんが制服姿で搬入を手伝っていて驚いた。荷物を出してまどに設営を進めてもらい、自分は駅近くの特設駐車場(小学校のグラウンド)に車を移動させる。戻って設営続き。

駅の信号を渡ったあたりでは食のイベントも行わており、10時の開始早々から多数のお客さんが詰めかけにぎやか。けっこうな勢いで売れてほっとする。zineに興味を持ってくれる方も多い。
向かいのブースでは尾道のAIR zineさんが今まで制作したzineを販売していて、印刷物を多くの種類からいくつか自分で選んでオリジナルに編集できたり、かなり面白い形態のものが多かった。啓文社さんとコラボレーションして選書された新刊本コーナーも、芸術関連の書籍などを中心に、うなるほど硬派な品ぞろえ。
鳥取の汽水空港さんの持ってきたセルフビルド関連書籍(新刊)も目を引いた。店主の森さんと初めて会う。yomsの入荷本やペーパートークのことなど気にかけていただいて、とてもうれしい。
尾道駅2階で出店されていた福山のunlearnさんから「HAB」の新潟特集、岡山の斑猫軒さんからフィルポッツ「闇からの声」を購入。

16時に撤収。荷物を車に積み込み、パーキングに停めて、弐拾dBさんに向かう。
店内ではちょうど朗読が始まっており、耳を澄ましながら本を見る。岡田喜秋「すべてふるさと 東日本編」を購入。店主の藤井さんとも少しお話した。
尾道の商店街は戦争の被害を受けていないらしく、古い景観を大切にしている。高松市街のカラッと明るい感じとはまた違った陰影の深さが新鮮。東京で「路地と人」という場所(「てしまのまど」の安岐さんも「路地と人」の初期メンバー)を運営している原田さんから、以前「齋藤君は尾道とても合うと思うよ」と言われたことがあり、今回歩いてみて実際とても好きになった。県外への出店は不安もあるけれど、こうして「また絶対に来よう」と思える街が自分の中にいくつもできていくのは良い。今住んでいる高松も、元々はそういう街のひとつだった。
駅近くのヤドカーリさんというゲストハウスにチェックインする。ここもとても面白いつくり。荷物を置いて、カフェでチャイを飲みながらスタッフの方とお話する。カフェに置いてある本もサードプレイスの本など、興味深い内容のものが多かった。

20時から尾道駅のレストランで古本市の打ち上げ。実行委員会の方々から尾道や広島での様々な取り組みについてお話を聞いた。
ゲストハウスに戻り、早々に寝る。今回は行けなかったけど、尾道にはギャラリーもいくつかあるようだ。またの機会に行ってみよう。


24日

朝6時半起き。シャワーを浴びて、モーニングを食べて、高松へ向け出発。さすがに疲れているので、レッドブル2本飲む。まどと車の中でいろんな話をした。
レンタカーを返して開店。少しずつ発送準備や本の整頓をする。

minamoでやっているFOOLのポップアップへ。まどが今回モデルとして参加している。普段絶対に選ばない組み合わせの服を着ていてとても新鮮だし、かっこいい。
ダイゾー君が来て、ヴァネッサさんが置いていってくれた香港のzineの話。
休憩、吉行淳之介「日日すれすれ」読み終え、カルロス・カスタネダ「呪術師と私」読み始める。

今日はなんと、これからバイト。帰ったらもうぐっすり寝たい。

2019年11月20日水曜日

2019年11月19~20日

19日

朝9時起き。たくさん寝た。
「海を見たことがなかった少年」読み終え、ボリス・グロイス「アート・パワー」読み始める。

ネットで売れた分の本やカレンダーの配送をして、ジュンク堂の古書展に行く。堀江敏幸「ゼラニウム」買う。他にも買いたい本はあるけど抑えた。新刊を見て帰る。

昼ごはんを食べて、余った豆でコーヒーを作り、魔法瓶に入れて公園で読書。マスメディアとコンテンポラリー・アートの対比、キュレーターについて、ヒトラーの芸術観など、とても面白い。
「マスメディアは、今までのものとは異なっていて革新的で挑発的で本物であり権威的である芸術に視聴者を直面させるよう、その主張を絶え間なく更新している。逆に、芸術に関する制度は、そのような主張をいかなるものであれ無力化し、美学的平等性の確約を保持する。そして美術館は、平等主義に基づく過去の企図を私たちがそこで思い起こし、現代における趣味趣向の独裁制に抵抗する術を学びとる、まずもって主要な場所なのである」
日が傾いてくると、さすがに寒い。帰ってストーブにあたる。

まどが帰ってきたので、鍋を作ることにする。スーパーへ買い出し。カツオのたたきも、サクの状態で買うとかなり安い。一緒に料理をするのはかなり久々。水炊きをすだちポン酢で食べる。
食べ終わってから、通販で届いていた照明のダクトレールを取り付けようとするが、天井についた電源部分のシーリングが古いタイプのもので、交換が必要なことがわかる。

読書。スケッチブックに鉛筆で少し絵を描く。
バイト行って、帰ってからもパネルに白いペンキを塗った。


20日

寒くなったというのに寝室に蚊がいるようで、朝7時過ぎに目が覚めてしまい、そのまま起きることにした。
水仕事のせいか、右手の甲が荒れている。まどにハンドクリームを借りて塗る。
「アート・パワー」読み終える。100均でペンキを入れておくための瓶を買った。

開店。発送準備や、買い取った本の整理など。諸々お金の清算もする。

休憩中、豚の生姜焼きと、ゆで野菜を酢と醤油とすだちで和えたものを作る。
吉行淳之介「日日すれすれ」読み始める。「くわしくは省略」や「うまく思い出せない」といった、もやっとした言い回しになぜかほっとするのはなぜだろう。SNSでの、少ない文字数で伝えようとするのが当たり前で、曖昧なことを言えばすぐにアドバイスかツッコミの入るような空気に慣れてしまっているからだろうか。
スケッチブックに少し絵を描く。絵を描くのを基本の動作として、本は一呼吸ついた時に少しずつ読むというぐらいがちょうどいいような気がする。来年はスローリーディングの年にしたい。積読は溜まるが。

これからバイト。

2019年11月18日月曜日

2019年11月18日

昨日の夜、作業終えて料理。豆苗炒め、卵とベーコンの炒め物、粉ふき芋を作ってお酒を飲む。
まどといろいろ話す。先月末に実家に帰って、弟に空港から送ってもらった時、視界に入るものにやたらと反応しているのが気になった(「このばあちゃん歩くの遅い…」「信号赤ばっかりだ」など)。自分には弟が二人いて、兄弟三人全然タイプが違うけど、この性質は共通している気がする。まどにこのことを言うと、「カメラっぽい」らしい。自分の絵のタイトルの付け方にもその種の即物性(?)を感じるとのこと。

朝8時半起き。まどは文化祭の代休で今日は休み。
ごはんを食べて、カレンダー配送用の袋を買いに行く。A3以上のサイズのビニール袋は種類が少ない。大きめのカラーのポリ袋を買う。

開店。連絡ミスがあり、方々へメールを送る。
カレンダーの配送準備と、買い取った本の査定を進める。品出しまでなかなかたどり着かない。来月のレコード寄席のチラシも作らないと。

休憩中、ル・クレジオ「海を見たことがなかった少年」読み進める。地中海のさっぱりとした風(行ったことない)が心に吹き込んでくるようで気持ちいい。こういう小説を読んでいると、旅先で「なんでもない存在の自分」をしみじみと噛みしめる感覚がふとよみがえる。

まどがマルナカで鴨のローストを買ってきてくれた。うまい。

今日はこれからバイト。明日は定休日で、何も予定は決めていない。

2019年11月17日日曜日

2019年11月15~17日

また忙しくなってきた。日記を書き逃しがち。


15日

スーパーに行き、レモンと豆乳を買う。肉じゃがをたっぷり作る。
「マルセル・モースの世界」読み終える。

「些末事研究」の福田さん来てくれる。新しい号を早く出したいとのこと。楽しみだ。今のところの最新号「働き方怠け方改革」は、仕入れた分全て売り切れた。お金の清算をする。

いましろたかし「釣れんボーイ」読み始める。
バイトから帰ってすぐに寝る。


16日

午前中、病院に行って検査。異常なし。

開店。ゆっくりと作業。
店頭買取2件。そのうち1件は段ボール10箱。ありがたい。早めに査定を進めたいところ。
「釣れんボーイ」読み終える。

東京のデザイナー鈴木哲生君から、2020年版のカレンダーが届く。テッツォ氏はZINE HOUSEという2013年渋谷でZINEのイベントに自身のタイポグラフィをまとめた冊子を出していて、それをたまたま買って作品を知った。その場で会っていたかどうかは記憶が曖昧。その後2014年に企画した「Circle X 2」というグループ展に誘う。この展示は、今でもYOMSでZINEを扱っている河合浩さんや福士千裕さんにも参加してもらった。
http://www.tezzosuzuki.com/circlex2/
その時テッツォ氏はオランダに留学していたので、Skypeなどでやり取りを行った。結局きちんと面と向かって話したのはさらに翌年で、自分がもう高松へ引っ越すことを決めた後のことだったと思う。
カレンダーは30部送ってもらい、10部を店頭販売用に残し、20部をウェブショップに出すが、1時間半で完売。すごい。売れた分の発送が済んだら、追加納品をお願いしよう。

バイト。ル・クレジオ「海を見たことがなかった少年」読み始める。


17日

朝8時起き。

丸亀町グリーンマーケットにて出店。先月は岡山に行っていて出れなかったので2か月ぶり。寒くなってきたので、立ちっぱなしは疲れる。まずまず売れた。
いつも絵本を入れているトランクの金具についているネジの先が内側に飛び出していて、本を傷つけていたことに気づく。内側に木片でも当ててカバーできないだろうか。

戻る途中でうどんを食べていたら、まどから連絡あり合流する。まどはこの土日は職業訓練校の文化祭があり、ずっとフライパンでラスクを作っていたらしい。お疲れ様。イオンシネマにターミネーター新作を見に行くとのこと。
店に戻り、ネットで売れた本の発送準備、ネットショップの問合せ対応、出店時に出した本の整理、来週末の尾道での出店に向けゲストハウスの予約。やることが多い。

明日は大きめの厚手のビニール袋を買ってカレンダーの発送と、昨日お預かりした買取分の査定。

2019年11月14日木曜日

2019年11月14日

朝8時に起きるが、体がだるく、30分ほどゴロゴロする。
ごはん食べて外出。郵便局に行ってスマートレターを買い、本の発送。銀行にお金を預ける。帰って少し読書。

開店。品出しを進めつつ、zineなどの品出しも進める。KOURYOUさんの家船トークの時にお預かりしていた岸井大輔さんの戯曲集もやっと品出し。
店頭買取2件。うち1件は今年発売されたエンタメ系の文芸書が中心。意外とこういう本は入ってこないのでありがたいし、新しめなのがうれしい。

「美濃」読み終える。ちょうど来店されたお客さんから「普段どんな本を読んでいるんですか」と質問を受けたので、ここぞとばかりに「美濃」のすごさ、異様さを力説。

まどは今週末学校で文化祭のような催しがあるらしく、準備に追われている。スーパーに行き、ブリの照り焼き、わさび菜の胡麻マヨネーズ和えを作って晩ごはん。

「マルセル・モースの世界」(平凡社新書)読み始める。「文化人類学の思考法」や「発酵文化人類学」など、最近読んだ本の何冊かでモースの名前が出てきたところだった。岡本太郎との交流についても、まだそんなによく知らない。

今日はバイトもないので、これからiLにお酒を飲みに行こうかと思う。帰ったら絵を描きたい。

2019年11月13日水曜日

2019年11月13日

朝8時起き。
ごはんを食べて、絵を描く。紙にインク。おとといあまりうまくいかないかなと思っていた絵が良い方向に転がり、うれしい気分になる。さらにもう一枚完成。未完成の絵や、素材が視界に入る環境だと手が動きやすくなる。「これはだめかもしれない」と思った絵も、10分くらい見つめていると、次の一手への踏ん切りがつくことが多い。
昨日お好み焼きに使ったキャベツの千切りが余っていたので、レンジで少し蒸して、醤油、マヨネーズ、花椒、胡麻で和える。

ルヌガンガに行き、書肆侃侃房発行の「ほんのひとさじ」、K-BOOK振興会発行の「ちぇっくCHECK Vol.6」を入手する。「ちぇっく」にはキム・エランのインタビュー、サウダージブックス浅野さんのコラムも掲載。

開店。ネットで売れた本の発送作業。
先日本を売ってくださったお客さんが来店され、香川の植生の変遷についていろんなお話を伺う。
香川は元々松が多かったがマツクイムシの繁殖により激減し、そこにドングリのなる木が代わりに生え、結果それを食物とする動物が徳島の山奥から香川の街にまで下りてきたとのこと。近年香川では香西のイオンや高松駅など、海に近い施設にもイノシシが出没している。ドングリのなるような木は土に根をしっかりと伸ばすそうで、地盤の強化ならびに台風などの災害の被害減につながっているという良い側面もあるらしい。
また、屋島では昔「流下式製塩」という、竹枝やよしずに海水をかけて水分の蒸発を促し、塩分濃度を高める製塩技法がさかんに行われていたそうだ。その時代に竹を植え過ぎた影響で、屋島には今も竹やぶが多いらしい。以前屋島西町に住んでいた時、近所に「塩釜神社」という名前の神社があった(調べてみると、香川県各所に同名の神社はあるようだ)。屋島の地形や立地は、確かに製塩業には向いてそうだ。

休憩中、シーフードミックスと野菜の炒めものと、卵焼きを作る。
「美濃」読み進める。
「あのとき小説家の古田信次(だいたいは、こう書きつづけているところの私のことであるが、もちろん肝腎のところで違うことがあるのは御承知の通りである)はどうして気乗りのしない表情を示していたのだろう」
「息子が小説家というものになって、父親のあだ名のことを書いたり、ためた家賃を一年分ゼロにしてもらったときのことなど書きはじめる(とするとこれから虚実とりまぜて何を書きだすかもしれない)とは思ってもいなかった」
まるで語りの尻尾を掴ませてくれない。背筋が寒くなる。

9月のペーパートークに参加してくれた、台湾人のウーさんがご来店。普段は東京に住んでいるが、月末までゲストハウスで働きながら高松に滞在しているとのこと。台湾の同性婚に関するZINE(ペーパートークにも同じものを出してくれていた)を扱ってほしいということで、英中バイリンガル表記だったのでちょっと迷ったけど、3部だけ買い切りで扱うことにした。

工芸高校の汐音ちゃんが来てくれる。YOMSのことも取材してくれた「F3」を買い切りにて仕入れ。今月が推薦入試、がんばれ。俺もがんばる。

栗金商店の2人や、プシプシーナ珈琲のひろこさんも来て、今日も何かとにぎやかな1日だった。
これからバイト。

2019年11月12日火曜日

2019年11月12日

朝8時起き。この日はバイト以外特に用事なし。
ごはんを食べて、早速読書。「観光客の哲学」読み終える。ネットで売れた本の発送準備をする。

外出、仏生山温泉へ向かう。改めて調べると、この増税のタイミングで入湯料は100円増、ことでんの温泉乗車券は200円増となっていた。
瓦町駅着。電車に乗るつもりが、足はいつの間にか昨日も来たはずのジュンク堂の古書市へ。気持ちを抑え、高見順「三十五歳の詩人」(中公文庫)を購入。めくったそばから好きな詩が目に飛び込んできた。読むのが楽しみだ。昔の中公文庫は楽しいな。
電車の中で「山之口貘詩集」(岩波文庫)読み始める。

週末には人がいっぱいの仏生山温泉も、平日のオープン直後はさすがに空いている。室内の温かい湯舟に浸かった後に入る外の低温炭酸泉は本当に心地よく、顔をなでる晩秋の乾いた風は軽い旅愁すら醸し出す。中庭に植えられた紅葉の葉も、完全に色づいているというほどではないが、いかにも頼りなく枝にしがみついているといった体で、来たるべき冬をこちらに予感させている。なんだか文学的な気分になる。
温泉から上がり、コーヒー牛乳を飲みながら、入浴中に思いついたアイディアをもとに一つ漫画を描く。
「山之口貘詩集」読み進める。恋愛と貧乏についての詩は本当に情けなくて、これにひたりきってしまっても良いものかと躊躇してしまうけれど、すごく良い。

仏生山駅に隣接するカレー屋ヒッカリーさんで、鰆のケララカリー。ピクルスやアチャール(?)も5種類くらい乗った、とても手間のかかったカレー。ここ最近高松に南インド系のカレー屋さんが増えてきてうれしい。今度はまどと来たい。
駅の上りホームに来てみると、200円均一の古本コーナーがある。全て文庫本。青空市場的な雰囲気だけど、よく見ると堀田善衛や古山高麗雄の文庫本もある。今回は特に買わず。しかし、どなたが選書されているのだろうか。

瓦町駅に戻り、茎で花を買って、昨日開店されたトキワパーラーさんにお贈りする。じっくりお話をするのも今回がほぼ初めて。この通りもお店が増えてきたし、マップなんかがあったら良いですよねと話し合う。
スーパーに行き、まども帰ってきたので晩ご飯を作る。お好み焼きとナムル。うまい。
「山之口貘詩集」読み終え、小島信夫「美濃」読み始める。なんなんだろうこれは。真実なのか虚構なのか、真面目に書いているのかすら曖昧になってくる。「何それ?」「はぁ?」とか、つい声に出してしまった。しかし、本当に、むちゃくちゃ面白い。これはすごい。ずっと探してきた甲斐があった。
「あなたが私のことについて何を書かれていても私はいい、むしろ本望だ、というのは、あなたを信用しているからです。ただいくぶんかは、あなたが私どものあなたであるということが失われているように感じるものですから、この「信用」に実感がともなわないだけのことです」…いったいこの小説の何を信じれば良いんだろう。

今日はこれからバイト。「美濃」が面白すぎて、全然絵が描けていない。

2019年11月11日月曜日

2019年11月11日

朝8時起き。
今日はまども休みなので、一緒にパンとコーヒーとスクランブルエッグで朝食。リビングの照明をダクトレールに付け替えようかと話し合う。

ジュンク堂で行われている「秋の古書市」に行ってみる。福岡の本々堂さんによる選書。幻想文学、哲学などを中心に渋い品ぞろえ。豊富な在庫に、素直にうらやましくなる。ずっと探していた小島信夫の「美濃」(単行本版)を発見、しかも手頃な値段で大興奮。これだけでも来た甲斐があった。他に武井武雄「本とその周辺」、庄野英二「愛のくさり」、山尾三省「祈り」を購入。

一旦家に戻り、また外出。茎でめぐさんにお金を払う。めぐさん風邪をひいてて辛そうだった。自分もすぐ風邪をひくので気を付けないといけない。
ルヌガンガに行って、中村さんといろいろ話す。12月に香川の本屋界隈の人達で忘年会をやる予定で、中村さんが音頭をとってくれている。自分は幹事みたいな役割は苦手なのでありがたい。いろんな人たちが集まるようで楽しみだ。

店は昼間はまどが店番をしてくれることに。
紙にインクで絵を描く。久しぶりに描くので、そんなにうまいこといかず。数をこなすことが大事だ。
毛布にくるまりながら本を読む。午前中のひと雨でまた気温が下がったような気がする。そろそろストーブを出すべきか。

小島信夫「美濃」をパラパラとめくる。最近はどんなに目頭が熱くなった本でもできるだけ読み終わったら店の棚に出すようにしているけど、「美濃」はちょっと、しばらく手元にとっておきたい。
「先きをつづけたくても発表させてくれるところがないとしたら、どんなに私は幸福だろう。作品はそのように見放され、自分ひとりのものとなったとき、ちょうど人知れずローソクの下でつづられた遺書のように、存在理由をもつのだ。そのときをこそ私は待っていたのだ」

まどと店番を交代。料理やライフスタイルの本を中心に品出し。
斜め向かいにカフェとボックスギャラリーのお店「トキワパーラー」さんが開店。今日開店だったことを店番に入ってから思い出し、今日は伺えず。また今度。

これからバイト。明日は久しぶりにバイト以外はまるまる休み、どう過ごそうか。

2019年11月10日日曜日

2019年11月10日

朝8時起き。まどは色彩検定の試験へ。
久々にじっくり読書。尾崎一雄「単線の駅」読み終える。スーパーに買い物に行き、コーヒー豆を焙煎して、開店。

品出しを進める。この日商店街ではコスプレイベントが開催。フードや雑貨・クラフト系の出店も多くにぎやかだった。

まどの試験勉強が終わったので、長めの休憩をもらう。茎にお金を払いに行こうかと思ったが休み。コーヒー飲みながら、東浩紀「ゲンロン0 観光客の哲学」読み始める。最初高松に観光客として来て、今では店をやっている自分にとってはとても興味深い内容。

福岡の本々堂さんがご来店。明日からジュンク堂高松店で始まる「秋の古書市」に古本を出すため、来られているそう。失礼ながらこの古書市のことは全く知らなかった。明日の開店前に覗いてみよう。福岡の古本事情も少しお伺いする。

小松菜のおひたし、レンコンとにんじんの素揚げ、鶏ももの竜田揚げを作る。久しぶりに揚げ物を作った。スーパーにデザートも買いに行く。ルックチョコレートのワイン入りのがおいしい。

今日はバイトもないので、また本読んで、絵を描く。あさっての火曜日はバイトの他は何もないので、久しぶりにゆっくりできそうだ。

2019年11月9日土曜日

2019年11月08~09日

7日の日記を見たら、いろいろ書き逃している。
午前中にめぐさんが来て「古書店緑化月間」搬出。好評のうちに終了。またやりましょうという話をした。
「出張円盤レコード寄席」の開催が12/19(木)に決定。予約優先、15名限定。今回はタイムリーな「クリスマス編」。楽しみだ。


08日

朝8時起き。「ハックスレー短編集」読み終え、尾崎一雄「単線の駅」読み始める。「単線の駅」は単行本版で、函の装画も最高だし、本体表紙の明るい茶と背タイトルの水色、スピンの白の組み合わせも絶妙だ。夏になタ書で買ったもの。

ごはんを食べて、すぐ近くの某所へ出張買取の見積り。文学関係の単行本が中心。見積を済ませ一旦帰るが、時間もあるのでタクシーを使って引き取りまでやることに。最近ほぼ毎日、しかもけっこうな量の買取がある。ジャンルも幅広い。売れてくれ。

開店。ひたすら品出しと本の整理を進める。休憩中、野菜のオイスターソース炒めを作る。

翌日はペーパートークなのに、まったく印刷物を作っていないし、アイディアもわかない。仕方がないので「ドカベン100連発」(ドカベン〇〇編、をたくさん考える大喜利)をやる。つまらなくても汚点になっても、作らないよりまし。

バイト行って、帰りにコンビニでお酒のつまみを買う。明太マヨかにかま130円、それと10円のカルパスを3つ。麦茶割りおいしい。


09日

朝8時起き。
まどとモーニングに行く。まどは明日色彩検定の試験で、色見本を切り貼りして勉強している。絵の展覧会や、SNSについてなどいろいろ話す。まどが「Twitterは会話っていうよりもただの音って感じがする」と言っていたのが印象的。お互いに時間の余裕がある程度ないと、こういう取り留めのない会話のための時間をとるのは難しい。できれば週に一度、2時間くらいはこういう時間が取れたら良いなと思う。

戻って、本の整理やペーパートークの準備、弁当の用意など。開店して品出しを進める。

「良い移民」などの本を編集されている太田さんが来てくれる。ご購入されたカナダの移民についての本、なんと「この本に載ってる街に行ったことがあるんです」とのこと。すごい偶然だ。日本のイクラ産業の話を少し聞く。

ゆきのちゃんが、夏葉社の島田さんと一緒にやってくる。島田さんが来られるというのは聞いていたので、この日は緊張していた。夏葉社から出ている、尾形亀之助/松本竣介の「美しい街」は本当に好きな本。好きすぎるので、島田さんに対しても気持ちが前のめりになってしまうが、なんとか抑える。詩集「くもり」「信号機」を渡せた。
昨日まで佐渡に行っていたというゆきのちゃんが、「太宰治に「佐渡」っていう小説があって、すごく良いんですよ」と教えてくれた。読まなければ。最近木山捷平や井伏鱒二が太宰について書いた文章を読んで、本当に太宰は周りから愛されていたんだなあと、気になっていたところ。

韓国で出版をされているという方がご来店。日本語も堪能で、萩原朔太郎の翻訳をされたそう。世界各国の近代文学を韓国で出版されているとのこと。お互いの国の状況についても少し話す。ちょうど島田さんもいる時だったので、自分も知り合ったばかりだけど、ご紹介した。

ペーパートークは今回8名参加、10種類の印刷物が集まった。前回よりは少なかったけど、次回は年明けの開催ということもあるし、また増えそうな気がする。隔月ペースは「今回は間に合わなかったけど、次は出そう」とか、計画が立てやすくて良い。
閉店後、印刷物を出してくれた樺山さんと全さんと店でいろんなことを話す。香川で展覧会の企画をやっていくには、という話など。全さんはここ最近大阪や松山など遠方の古本市にも足を伸ばしたらしく、その話も聞く。
「ドカベン100連発」はただの大喜利なのに、「Twitterで見て気になってたんですよ」と言ってくれる人がけっこう多く、恐縮する。次はもっときちんとしたものを出したい。良く言えば、こういう間に合わせみたいな印刷物も集まってしまうのがペーパートークの面白さと、言おうと思えば言える。

今日はなんだかとてもいろんな話をした。太田さんや島田さんとももっと話したいことがあったけど、時間が足りなかった。

片付けは明日にして寝ます。

2019年11月7日木曜日

2019年11月07日

朝8時起き。
「コーヒー こつの科学」読み終え、「ハックスリー短編集」(新潮文庫)読み始める。最近は小説以外の本を読むことも多いので、久々に物語を目で追っているとなんだかほっとする。
郵便局と図書館に行き、帰って本の整理とコーヒーの焙煎。

開店。週末に買い取った本をひたすら品出し。昼に買取をご依頼されたお客さんが店の様子を見てくれてうれしい気分になる。自分はそんなに大量の本を売ったことがないけど、自分の持っていた本が古本屋の棚に加わり、雰囲気を作っていく様子を見るのはけっこう楽しいかもしれない。

休憩中、スーパーに買い物に行き、霜降り明星ANN0聞きながらトマト煮込みを作る。せいやの「ラジオをやっている時の岡村隆史」のモノマネが本当に面白い。フリートークのテンポの良さにも思わず「おぉ」と声が出る。だましうちも聞いていくべきか。

最近よく来てくれるご年配のお客さんといろいろ話す。何か文章を書かれているようなのだが、内容は教えてくれず、「自分はどんなん書くん?」と聞かれたので詩を書いていますと答えたら、詩集を見てくれて「自分はロマンチストやな」と言ってくれた。八木重吉や寺山修司の話などする。このところ、年齢の離れたお客さんと落語や古本などの話をすることが多く、楽しい。古本屋はいろんな世代のお客さんが来る商売だなあと実感。

今日はバイト無し。スーパーで香川県産の小ぶりのシークワーサーを買ったので、焼酎にしぼって飲んでみようと思う。
明日は朝9時から出張買取の事前見積り。

2019年11月6日水曜日

2019年11月04~06日

忙しくて、日記書いたり絵描いたりするタイミングを見失っている。


04日

小倉ヒラク「発酵文化人類学」読み終える。

昨日店頭買取で持ってきていただいた方から、さらに買取依頼あり。

夜は村上巨樹さんによるミャンマー音楽トーク。ベースとなる曲はありつつも、そこにいかに自分なりのアレンジを加えて演奏するかが問われるらしい。そのためとんでもない奇形化された演奏が生まれたりもする。お客さんでいらっしゃった、徳島で浄瑠璃をされている方も「そういう部分はまさに浄瑠璃と重なる部分がある」とおっしゃっていた。こういった「外し方」にセンスを見出すのは、東洋ならではの感覚なのだろうか。


05日

今日は定休日。レンタカーを借りて出張買取2件お伺いする。旅行や暮らしの本、文学関係など。図書館に本を返却。
少し時間があったので、丸亀まで行って中津万象園でevala/鈴木昭男「聴象発景」展を見る。evalaのサウンドインスタレーションとても良かった。庭園も小さい中に様々な展開があって楽しい。

家に戻って、まどとraiへ。絵の活動を高松でどうやって進めていこうかという話。いろんな知人に高松で展覧会をしてほしいという気持ちはあるけど、果たして何を還元できるだろうか。東京に住んでいた頃は自分は呼ばれる側で、「絵がきっかけになっていろんな土地に行けるのは楽しい」と思っていた。しかしいざ自分が呼ぶ側になってみるとなかなか苦しい。自分の今の生活から絵が遠いものになっているせいで、臆病になっているのだろうか。こういう話は、以前OFの行司君とも少しした。

iLへ行ってプロジェクターを返し、店に戻って作業。バイト行って、また12時半くらいまで作業。石脇智広「コーヒー こつの科学」読み始める。シャワー浴びて寝た。


06日

朝8時半起き。
ごはん食べて、銀行とスーパー行って、10時半から開店。昨日の出張買取の本の査定と品出しを進める。

出張買取依頼さらに2件。うち1件はまたかなりの量がありそう。まずまず近所なので、一度下見をさせていただくことに。

今日はポリ裏でフードイベントが行われていた影響か、閉店間際にお客さんが多かった。一見さんがけっこう買ってくれたりでうれしい。
これからバイト。

2019年11月3日日曜日

2019年11月02~03日

02日

朝7時半起き。疲れているはずなのに、けっこう早く起きれた。
洗濯して、まどとモーニングを食べに行く。「鏡花短編集」読み終え、荒木優太「これからのエリック・ホッファーのために」読み始める。まどは色彩検定の勉強。

開店。品出しや、もろもろ連絡、ネット出品事務作業など。
火曜日に出張買取2件。明日も店頭買取1件。昨日も店頭買取と寄付が各1件。なかなか出ていくお金も多い。さばいていかなければ。

休憩中、カレーを作る。実家から送ってもらったさつまいもを入れてみたら、意外とおいしかった。

店を閉めてバイト。バイト中いろんなアイディアがわいてきて興奮してくる。
帰って、「これからのエリック・ホッファーのために」読み終えて寝る。


03日

朝8時半起き。
まどはこの日粟島へ。行き帰りの電車・バス・船の時間を調べる。
ごはん食べて、小倉ヒラク「発酵文化人類学」読み始める。

開店。火曜日の出張買取のためにレンタカーを予約する。

先日本を売ってくださった、愛知県にお住まいのお客さんがご来店。Paper Talkに出すための印刷物を作ろうと考えているとのことで、とてもありがたい。なぜか新潟の気候の話になる。北陸や東北は寒いし雨も多いけど、育まれる詩情はとても豊かだ。
落語の話題で盛り上がった年配のお客さんより、落語のCDをいただく。これを機にいろんな噺家の落語を聞いてみよう。

店頭買取2件。自然科学、社会学、農業、林業、民俗学など。最近出版された話題の本も多く、ありがたい。査定を進める。

休憩中「発酵~」読み進める。甲州ワインの歴史の話がとても面白い。普段ほとんどワインを飲まないこともあって、国内でこんな独自の進化・細分化が進んでいるなんて知らなかった。

サウダージブックスの浅野さん来てくれる。ZINEやリソグラフの話など。香港のヴァネッサさんのZINEを見てもらう。

これからバイト。

2019年11月1日金曜日

2019年10月28日~11月01日

10月28日・夜

KOURYOUさん、岸井大輔さん、陸奥賢さんによる、KOURYOUさん作品「家船」をめぐってのトークイベント。ギリギリでプロジェクターも間に合って良かった。終わってから12時くらいまで飲む。


10月29日

朝4時起き。真っ暗。雨の中、高松から高速バスで関空へ。ユルスナール「ハドリアヌス帝の回想」読み終え、植本一子「かなわない」読み始める。
関空着。新潟空港へはpeachで6000円ほど。時間にかなり余裕があったので朝ごはんを食べる。気流の乱れにより、離陸に若干の遅れ。
弟に空港で拾ってもらい、実家に向かう。8時間半ほどで着けた。

「かなわない」読み終える。途中漫画家の方との、深層意識を優しく掘り下げていくようなやり取りに、とても感じ入ってしまった。自分の余裕の無さ、コミュニケーションへの苦手意識、親や故郷への複雑な感情なども、根本は「寂しい」という感情からきているのだと思う。「自分は寂しい」ときちんと認識するのは大切なことだ。つい「うまくやれた」「だめだった」というふうに考えてしまいがちだけど、評価の尺度を自分の外側に置きすぎてしまっているのではないか。
クレア・ビショップ「人工地獄」読み始める。

詩が2つできる。SETOUCHI ART BOOK FAIRに出店した時、詩集「くもり」を毎日のように寝る前に読み返している、というお客さんがいらっしゃった。ありがたい。これからも少しずつ書いていきたい。

納骨式、通夜。この日は伯父夫婦と式場に泊まった。


10月30日

式場にて朝ごはん。火葬場へ移動し、お寺でお経をあげてもらい、お骨を拾って、また式場に戻り、お葬式は終了。弟に新潟駅まで送ってもらう。

新幹線で帰ろうかとも思ったけど、大阪への夜行バスが取れたのでやめにする。
レンタサイクルを借りて古町へ。気になる喫茶店が多い。老舗だけでなく、若い人がやっているところも良さそうな雰囲気。ポッポ焼き(新潟・下越地方の名物で、もちもちした食感の黒糖蒸しパン。基本屋台でしか売っていない)を買って食べる。
北書店に行く。見たことのないリトルプレスがたくさんで楽しい。常盤新平「遠いアメリカ」、山川直人「ハモニカ文庫と詩の漫画」購入。
古町の新刊書店・萬松堂と、万代の紀伊国屋書店をのぞく。紀伊国屋はビルの6階にも関わらず、かなり人が入っている。ポップなども多く楽しい店内。
10年くらい前、東京・高円寺の「素人の乱」界隈でよく遊んでいたyoyoさんに連絡を取ってみる。yoyoさんは8月から新潟市の沼垂テラス商店街にmountain groceryというヴィーガンレストランをオープンした。20時に用事が終わるとのことだったので、駅前で待ち合わせして少しだけ会うことに。沼垂も行きたかったけど、yoyoさんのお店を含め水曜は定休日のお店が多く、今回はやめにした。
ゆきのちゃんに教えてもらった新潟駅前の「安兵衛」に入って、一人で呑む。冷酒、マダイ刺、村上産の鮭とば、きゅうり。二本目に吉乃川の新酒を頼んだら、頭と体にズンと重量がかかった。新潟の酒を飲んでるなあという感じがする。さっそく「ハモニカ文庫と詩の漫画」を読む。たまらない。
新潟駅の南口ロータリーでyoyoさんと立ち話。高松で古本屋をやっているというのは全く知らなかった様子。yoyoさんは地域おこし協力隊として、妻有や糸魚川のあたりにいたようだ。15分ほど駆け足で話し、大阪行きの夜行バスへ飛び込む。会えて良かった。次はお店のほうにも行きたい。
バスの中で、そのまま「ハモニカ文庫と詩の漫画」を読み終える。


10月31日

朝7時半ごろに梅田着。電車で三ノ宮に向かう。モーニングを食べて、サウナに行こうか迷ったけどやめて、本を読む。
神戸周辺の古本屋さんをめぐる。神戸元町みなと古書店、三ノ宮駅前古書店、口笛文庫、花森書林。花森書林さんの新刊や手ぬぐいや雑貨の並べ方は本当に面白かった。雑然としているようで、とても風通しの良い雰囲気が流れている。上林暁「聖ヨハネ病院にて」、西成彦「新編 森のゲリラ宮沢賢治」、いましろたかし「釣れんボーイ」、ヘンリー・ミラー「南回帰線」、「田中小実昌ベスト・エッセイ」、多和田葉子「尼僧とキューピッドの弓」など購入。
昼ごはんは三宮駅高架下にある「長野屋」でカレーそば。馴染みのお客さんが多い。もったりした、あんかけのような質感の独特なカレーがかかっていた。

電車で岡山へ向かう。ローカル線。
「人工地獄」読み終える。芸術作品と参加者・鑑賞者との関係における政治性を様々な角度から検証していて、とても面白かった。この間読んだ「地域アート」にもクレア・ビショップの名前が頻出していて、内容的にも重なる部分が多い。
「鏡花短編集」(岩波文庫)読み始める。

2時間半ほどで岡山着。モモチャリでOFへ。街はハロウィンで沸き返っている。
個展に出していた絵の搬出。売り上げもいただく。岡山にOFが無かったら、自分が絵に再び意識的になるのはもっと先になっていたと思う。感謝。
OFの行司君と成田家に移動して打ち上げ。途中、ラウンジカドの成田さんも合流。ハマチ巻きやあんこうのから揚げなど、少し珍しいものを頼んでみる。どれもおいしい。岡山は、ギャラリーなどの環境作りも含め、美術をやることに関して能動的に考え動いている人が多い印象。自分も何か、もう少しキレのある動きができればなと思う。

23時頃ようやく自宅に帰る。まどと少し話して、荷物を片付けて寝た。


11月01日

朝8時半起き。ごはん食べて、図書館に本を返し、銀行にお金を入れる。

ネットでけっこう本が動いている。発送準備。品出しも少し進める。出張買取依頼が1件、店頭買取1件。
休憩中、隣りの美容用品屋さんが「本あげるよ」と言ってくれていたので、取りに行く。本が増えてきたな。スーパーへ買い物に行く。エビチリ、小松菜おひたし、粉ふき芋を作った。

4日月曜(祝日)の夜は、トークイベント「ミャンマー音楽の謎めいた世界へ」。今日さらに2名様予約が入る。楽しみだ。