2024年4月27日土曜日
連休(2024年04月26~27日)
2024年4月25日木曜日
徐々に(2024年04月23~25日)
2024年4月22日月曜日
震え(2024年04月21~22日)
2024年4月20日土曜日
風通し(2024年04月18~20日)
17日(水)夜
閉店後、家に帰ってミケランジェロ・アントニオーニ『さすらい』見る。衝動的に行動する登場人物たちには共感できないけど、乾ききった雰囲気、もの悲しい音楽、悲劇的なはずなのにあっけないラストなど、良かった。アントニオーニの撮る夜の風景(『さすらい』には夜の場面はそれほど出てこないが)の、どこか懐かしいような、漠然とした寂しさはとても好きだ。
映画を見ている途中、スマホから地震警報。マンションの下まで降りる。珍しく愛媛県南部/高知県西部のあたりが震源で、震度5強だそう。高松は震度3(体感的には2くらいだったけど)。津波の心配はないようだ。
18日(木)
朝8時前に起きる。朝ごはんを食べて、お弁当の準備。昨日の地震、原発のある伊方は震度4だったそうだ。
まどと外出、南でモーニング。フロイト『日常生活の精神病理』続き読む。すいすいと読み進められる。哲学や科学の本よりは、やはり小説を読んでいる時の感覚に近い。この感覚は一体どこから来るんだろう。ルーツに行き、外の均一コーナーからシングル盤3枚ほど購入。
開店。アルバイト用の本の準備などをやる。品出し、発送準備。店頭買取1件。千葉県のお客さんより、郵送買取5箱到着。明日もう2箱届く予定。早速査定を進めていく。映画関連の良い本がかなりたくさんあり、うれしい。
なんとなく最近の自分が低調に感じるのは、季節の変わり目だからか、展覧会の予定などがなくなって何かプツンと切れてしまったからか。
閉店後、本の出荷。今自分がお酒を飲みたい気分なのかを確認するためだけにコンビニに寄り、右往左往して、何も買わずに出る。こういう日はたいてい何もできないもので、個展でご購入いただいた絵の梱包をやろうと思ったら梱包資材が足りないことに気がつき、作業部屋でスマホをいじり始めたら時間だけが過ぎた。
帰宅。気持ちを切り替えてシャワーを浴び、本を読んで寝た。
19日(金)
朝8時半に起きる。朝ごはんを食べてお弁当の準備。外に出ると遠くの屋島が黄砂でけぶっている。黄砂だと天気は良くても外を出歩く人が少なくて寂しい。まどと公園でカフェオレを飲みながらのんびり話す。ノートに少し絵を描いた。日頃疑問に感じていたことを素直に話せる相手がいるのはありがたい。郵便局で個展の売り上げの入金を確認する。
開店。アルバイトMさん来て、支払いや本の受け渡し。郵送買取さらに2箱届く。店頭買取1件。ゴールデンウィーク直前の今の時期は国内の観光客も少ないのかもしれない。査定や在庫整理を進める。
閉店後、ルクスで開催されているイベントに行く。ゲストはFumitake TamuraとRaays、お2人とも自分が以前から好きなLeaving Recordsというレーベルから作品をリリースしている。香川勢はまいちゃんと小野君がDJ、堀金君がライブ。ゲストのお2人の演奏は思ったよりもアンビエント寄りの演奏で、まったりと聞き入った。なぜかこの日はクワイエットルームの方がバーテンをやっていて、久しぶりにお会いしたというのもありいろいろ話す。最近は音楽活動もされているそう。麓健一さんとお知り合いだそうで、麓さんがyomsのことを言ってくれていたそうなのだけど、なぜうちのことをご存じなのだろうか?
帰宅。この日まどはシンボルタワーのあたりで行われていた土取利行のコンサートに行っていた。
20日(土)
朝8時半に起きる。軽くごはんを食べて、少し読書をし、お弁当を用意。
まどと外出。この日塩上町にオープンした喫茶店DORSIAに行ってみる。神戸に本店のある喫茶店で、高松は2号店とのこと。ヒマさん(平山昌尚さん)がカップや紙ナプキンなどにイラストを提供していて、仏生山温泉の方々も内装などで関わられているとのこと。ヒマさんやDORSIAの経営者の方もいて、お話しつつモーニングをいただく。小倉トースト、サラダ、ゆで卵、コーヒー。とてもボリュームがあり、おいしい。
開店。昨日に続きMさん来てくれて、本の受け渡しと支払い。たくさん作業を進めてくれて助かる。今週の平日は売り上げのふるわない日が続いて少し焦っていたけど、この日はお客さんも多く、良い感じだった。均一本の補充や査定の続きなどを進めていく。ヤマハラさん来てくれて、愛媛で行われた芸術祭に参加した話などを聞く。初めてサウンドインスタレーションの作品を作り展示したとのこと。夜には堀金君が来てくれて、生業(店)と自分の表現活動とのバランスの話。自分と堀金君とでは絵と音楽とでジャンルは違うけど、たまに県外でもやってみたい気持ちとあまり店を臨時休業にしたくない気持ちがせめぎ合うことが多かったり…といった課題は同じだったりする。
金曜夜から土曜にかけて、久しぶりにたくさんの人と落ち着いて話ができた。なんだか脳みその風通しが良い感じがする。
帳簿付けやブログの更新をしていたら23時になってしまった(いくらなんでものろますぎないか?)。もう帰って風呂に入って寝よう。
2024年4月17日水曜日
温かさ(2024年04月15~17日)
2024年4月14日日曜日
ドアノブ(2024年04月12~14日)
11日(木)夜
発送準備、帳簿付けなどをやって22時過ぎる。閉店後、本を発送して帰宅。そろそろ何か絵を描かないと…となり、ノートに少しだけドローイングやる。板パネルやキャンバスも進めなければ。光嶋裕介『ここちよさの建築』読み終えて寝る。
12日(金)
朝8時半に起きる。まどの作ってくれた味噌汁を飲み、外出。南でモーニング。『ヴァレリー詩集』読み終える。スーパーで食材を買って店に戻る。
開店。発送準備と少し品出しをやりつつ、査定進める。以前持ち込みいただいた分のお支払が1件。ジュノ君が来てくれて、今度Centerさんで開催する個展のDMを持ってきてくれる。お互いの近況や、最近の展示の話などをする。査定が思ったよりも良いペースで進むが、夕方ごろさらにどっさりと古本の持ち込みがある。まだまだ先は長い。
閉店後、本を発送し、スーパーに寄って帰宅。ビールを飲みながらオーソン・ウェルズ『審判』見る。カット割りのテンポの良さ、建築、光の演出。ジャンヌ・モローもロミー・シュナイダーも美しい。カフカが原作ということを考えると、『審判』は理性を持ってカフカの世界を映像で描写しようとしている感が強い。以前見たストローブ=ユイレの『階級関係』は、カフカ自身の世界の「感じ方」でもって映画を作ろうという姿勢があった。どちらも傑作。
13日(土)
朝9時に起きる。寝坊。朝ごはんを食べてお弁当を用意し、店へ。持ち込みの本が店内にあふれていて、とてもお客さんを迎えられる状態ではないので整理。
開店。この日は天気が良く、お客さんも多かった。昨日に引き続き、品出しや発送準備を進めつつ、査定を進める。店頭買取1件。千年一日の土田さんより、個展の売り上げの計算書が届く。思ったよりも売れていた。よかった。峰山往来文庫の選書の追加分の受け渡し。夜にカンデラの2人来て、いろいろ話す。詳細は省くが東京で「世間は狭いねえ」という出来事があった模様。閉店時間過ぎても作業を続け、やっと大口の査定が1件完了。メールで金額をご連絡し、了承取れる。また追加で買い取らせていただくことになりそうだ。
なんだかんだで1時間半ほど残業し、閉店。やっと作業部屋で過ごせる。東京で買ったレコードを聴きつつ、少し絵を進める。丸1日こういうことに時間を使いたい。高校生の時に買って手放していたレコード(Rephlexから出していたSlipperというユニットのアルバム)、ユニオンで400円で売られていたので買い直してみたら、今聞いてみてもそこそこ良かった。
ふと作業部屋のドアを閉めると、ドアノブが取れていたことに気が付く。あれ?と思ってハサミなどを隙間にグリグリと差し込むが、開かない。ネットで調べてみると、どうも閉じ込められてしまったようだ。仕方なく、風呂に入っていたらしいまどに電話をかけて、外側から開けてもらう。もう夜遅いのに申し訳ない。帰って、風呂に入って寝た。
14日(土)
朝9時に起きる。ドーナツとヨーグルト、小夏、紅茶で朝ごはん。紅茶は新宿ベルクの外にある物販スペースで売られていたもので、ノンカフェインで優しい香りのアールグレイ。
お弁当を用意して外出。ルヌガンガに寄り、注文していたエドマンド・バーク『崇高と美の起源』購入。店内ではPaper Talkにも参加してくれた森本さんの豆本展をやっていた。公園に行き、千葉雅也『オーバーヒート』読み始める。小説だけどほとんど著者自身がモデルになっているようだ。Syndicateのお2人とすれ違う。持ってきたぬいぐるみを公園に立たせて写真を撮ろうとするが、風でうまく立たない。
開店。久しぶりに集中して品出しに取り組む。店頭買取2件、工芸関連の展覧会図録や映画パンフレットなど。fragrantのカオリさん来てくれていろいろお話。この日は楽しそうに棚を見てくれるお客さんが多くて良かった。
ここ数日、友達がふらっとやってきて少し話すというのが続いていていい感じ。
今日はこれから絵をやる。明日は早起きして映画。
2024年4月11日木曜日
つくば、東京(2024年04月07~11日)
2024年4月6日土曜日
買取は続く(2024年04月04~06日)
2024年4月3日水曜日
持ち込み、小旅行(2024年03月31日~04月03日)
2024年3月30日土曜日
棚を作る(2024年03月28~30日)
2024年3月27日水曜日
近所をぐるぐる(2024年03月26~27日)
2024年3月25日月曜日
そんな季節(2024年03月23~25日)
22日(金)夜
閉店後、本の出荷。お酒を買って店に戻り、飲みながら石井輝男『ならず者』見る。1964年作品、高倉健と丹波哲郎がギャング役で出ていて加賀まりこも出演。これは面白いに違いないと思い見てみた。香港、マカオ撮影。高倉健の引き金を引く指に手を添える三原葉子、高倉×丹波のマカオの砲台跡での格闘シーンなどが熱い。この時代の高倉×加賀の駆け引きのシーンが見られるのも眼福。自分の好きな、鏡を使った演出もいくつかあった。
帰宅。ル・コルビュジエ『建築をめざして』読み終える。
23日(土)
朝8時半に起きる。朝ごはんを食べて、お弁当の用意。
外出。店のご近所で出張買取の下見。元写真スタジオだったところで、ご依頼人の方はロックやジャズなど音楽好きでもある。四人囃子のライブを見たことがあるとおっしゃっていた。とある事情であまり外へ出ることができないそうで、この機会にとたくさんお話。買取の内容は雑誌が中心で、ほか漫画などが少し。外に出ると雨足が強まっていた。
濡れながら店に着き、開店。店頭買取1件。この日はネットのほうはあまり動かず。その間に品出しなどをどんどん進めていきたいところだけど、また天気が悪くなったせいか調子出ず。ゆっくりやる。まどかさん来てくれて映画の話。今日はケリー・ライカートとギャスパー・ノエと2本見てきたそうだ。後半になって少し調子が出てきて、品出しやネット出品作業など。
閉店後、本の発送。店の2階で仲正昌樹『今こそアーレントを読み直す』読み始める。
「[党派間の取引=政治]という理解が常識になると、各人の利害を越えた(政治共同体にとっての)「善」とか「正義」を追求する「討議」など無意味になる。"政治"の言葉は、「善」や「正義」をめぐる個別利害を超えた討議のための言葉ではなくて、「私たちの仲間になった方が得ですよ」という勧誘と、"敵"に対する罵倒の言葉だけになっていく。」(p15)
買取分の振り込み。ネット出品少し進める。帰宅。シャワー浴びて、ノートにマーカーで1枚絵を描いて寝る。
24日(日)
朝8時に起きる。朝ごはんを食べてお弁当の用意。
一人で外出し、南へ。この日は商店街近辺のライブハウスが会場となる回遊型のイベント『サヌキロックコロシアム』が行われており、Tシャツにレギンス姿の方も歩いている。カフェオレ飲みながら『今こそ~』続きを読み、一区切りついて、クロード・シモン『路面電車』の平岡篤頼による解説を読む。シモンはジャン・デュビュッフェと交流があったそうで、書簡集も出版されているらしい。ほかシモン関連の未訳本を調べ、『クロード・シモンと視覚芸術』など興味深い本がいろいろと出ていることを知る(シモンは絵画作品も制作している)。
商店街に出て、スマートレターや消耗品を買い足す。コロナ後、ZARAがドンキになり、CDショップのDUKEは最近ジムになった。BOTTEGA VENETAがもうじき閉業。商店街に高級ブランドや貴金属買取の店が増えている。今後どう変わるだろうか。
店に戻り、開店。品出し、発送準備。Illustratorでスリップのデータを作る。ほんの数分でできる予定が苦戦。店頭買取1件。馬場君がまた来てくれて、引っ越しで荷物になるからとレコードプレイヤーとスピーカーを譲ってくれた。ありがたい。Kさん来てくれて映画の話。Kさんはこのブログを見てくれているので、あれ見たこれ見たの話が早い。その後どろん堂さんも来てくれる。Kさんもどろん堂さんも、この日ソレイユで上映される今敏『千年女優』を見に行くとのことだった。これは香川大学の学生さんによる自主企画。テレビでも取材され、立ち見が出るほどの盛況となったようだ。
閉店後、早速譲ってもらったレコードプレイヤーをつないで聞いてみる。いい感じだ。少し絵も進める。こちらもなんだかうまくいきそう。
kokuaへ行く。この日はアパッチさんがVinylのみで5時間DJプレイをするというイベント。到着すると栗金商店の2人やイモスケさんもいた。コーヒー焼酎トニック、カルダモンハイと飲む。どちらもおいしい。残り1時間のところでアパッチさんとハップさんとのB2Bに切り替わり、2人の息の合い方が楽しかった。
25日(月)
朝9時半頃に起きる。寝坊した。朝ごはんを食べ、お弁当を用意して外出。作業部屋で絵を少し進め、レコードやプレイヤーの採寸。
開店。この日も雨。こう悪天候が続くと古本屋のような商売にはしんどいものがある。ひたすら在庫整理作業。ネット出品も少しやる。店頭買取2件。最近は引っ越しを控えている方からの買取が多い。小鉄君来てくれて、いろいろお話。閉店後、本の発送。セットものの発送があり、雨の中段ボール箱を抱えコンビニまで持って行った。
これから在庫整理作業の続きと、作業部屋に置く棚の設計。明日は午前中に出張買取へ行き、その後ホームセンターで木材などの買い出し。
2024年3月22日金曜日
きれいな溝(2024年03月21~22日)
2024年3月20日水曜日
本人以上(2024年03月18~20日)
2024年3月17日日曜日
個展が始まった(2024年03月12~17日)
11日(月)夜
閉店後、本を出荷して帰宅。シャワーを浴びて、個展会場に貼る文章の作業を少しやる。持って行くものを準備し、モバイルバッテリーを充電して寝る。
12日(火)
朝7時過ぎに起きる。空港へのバスはこの時間帯たくさん出ているのでまどと早々に出る。外はかなりの勢いで雨が降っており、飛行機が苦手なまどはかなりナーバスになっている。
空港に着き、カフェで朝食。ホットドッグとコーヒー。飛行機を待ちつつ、ティム・インゴルド『応答、しつづけよ。』読み進める。空港にはかなり霧が出ていたけど、無事離陸し、成田へ着く。いつもは東京駅行きのバスを使っているところ、京成線に乗ってみることに。第3ターミナルから京成線のある第2ターミナルへはかなりの距離がある。乗り心地はいいけど、どちらもあまり変わらないかなという感じがした。東京に着いても雨は降り続いている。
蔵前に行き、隙間というギャラリーでヒマさん(平山昌尚さん)の個展を見る。ARTという文字と右矢印の書かれたドローイングが点在していて、横に立てば誰でもARTになれる。このギャラリーは、作家が作品を1点譲渡する代わりに個展開催の機会を提供し、売れた場合は作家へ全額バックされるという珍しいシステムのもと運営されているようだ。
新宿へ移動。友人のアーティストニ艘木洋行が二丁目の『BAR星男』にて『喫茶と軽食 ロドス』という名前で間借り営業していて、ごはんを食べに行く。ひどい雨だけど、平日の14時くらいにも関わらずお客さんがいた。水餃子ランチと、アイスコーヒーとチーズケーキを食べる。水餃子は皮から作っているらしい。二艘木はカフェで長年働いた後にラーメン屋でも働いたりと、かなり幅広い料理に取り組んで頑張っていたので、なんだか感慨深かった。偶然、映画『王国(あるいはその家について)』の監督草野なつかさんがいらっしゃり、いろいろお話する。映画の評判はSNSなどでよく目にしていたけど、香川近辺での上映予定は今のところないそう。見たいな。
まどは九段下のKADOKAWAへ向かい、自分はディスクユニオンへ。久々に6階のノイズアヴァンギャルドコーナーを見る(自分が大学生だった20年前からこの場所にある。その頃と比べると少し規模は縮小しているけど、すごいことだ)。フランスのコラージュアーティストLt.Caramel、シュトックハウゼン、KOMPAKTから出ている良く知らないユニット(300円だった)を買う。ユニオン中古センターへ移動。SUN RAのいかにも廉価版なジャケットの4枚組CD(安い。アルバム6枚分くらい入っている)、Evan ParkerがECMから出したエレクトロアコースティックもの、Richie Hawtinのコンセプトシリーズ、Mike InkのSTUDIO 1コンピレーションなど購入。レコードや、もっといろんなジャンルのコーナーも見たかったけど、時間の都合で断念。
高円寺へ移動。駅のホームで浅沼弥沙さんと合流し、るすばんばんするかいしゃへと向かう。るすばんさんは本来定休日だけど、店主の荒木さんは中で作業していた。市村柚芽さんとも合流。浅沼さんと市村さんは、お2人とも以前から冊子をYOMSで扱わせてもらっていて、まだお会いしたことはなかった。荒木さんにはYOMS開店直後の6年ほど前にご挨拶したことがあり、今回かなり久々にお会いできた。荒木さんは市村さんの画集を出版されてもいる。るすばんさんは以前2階にあったのが同じ建物の1階に移転していて、奥のほうにも店舗の空間が広がっている。とても素敵だった。きくちちきさんのポストカードを買う。るすばんさんの隣にある書店ヤンヤンさんでは、前日までYOMSで写真集を扱っている富澤大輔さんの展示も行われていた。これは全くの偶然。行けず残念だ。
るすばんさんからすぐ近くの『新しい人』というお店へ、市村さん浅沼さんと3人で行く。小内光さんの詩集を扱っているお店ということで、以前から気になっていた。古着や古道具が面白いバランスで展示販売されている。浅沼さんは店主さんと以前から少しお知り合いだったようだ。お店オリジナルの手ぬぐいを購入。YOMSショップカードと個展のDMも置いていただいた。
さらに、昨年2月に市村さんの個展を見に行った古物店『背骨』にも行く。市村さんなぜかずっと恐縮していて面白い。背骨やはり素晴らしい空間だ。ガリ版刷りの考古学の個人研究誌?があり、買ってみると、偶然明日向かうつくばのことがいろいろと載っていた。出て、3人でサイゼリヤに入るが、自分は時間がなくドリンクバーを頼み少しだけ飲んで出る。お2人は一緒に晩ごはんを食べたようだ。市村さんも浅沼さんもなんだか一緒にいてとても楽な感じがしたので(といっても、初対面だったので、向こうにかなり気を使わせていたかもしれないが)またお会いしたい。
水道橋へ行き、ムンド不二でまど、ju seiのせいさん、浦君、呉さんとごはん。ムンド不二はいろんな友人が行っていて、前から気になっていた。個展のDMも置いていただく。何を食べてもおいしかったし、浅沼さんもおすすめしていたミントレモネードも最高だった。せいさんからアピチャッポン・ウィーラセタクンのVR作品を体験した話を聞く。大がかりなインスタレーション作品のようで、東京はやっぱりいろんなものが見れるなあと改めて思った。
この日は大久保駅近くの安ホテルに宿泊。シャワーを浴びてすぐに寝た。
13日(水)
朝7時に起き、新宿へ移動してベルクで朝ごはん。いつもながらおいしい。秋葉原からつくばエクスプレスに乗って、つくばへと向かう。コンビニで搬入に使う道具を買う。
まどのお母さんと合流し、下妻へと向かう。先日まどの母方のおばあちゃんが亡くなったので、お墓参り。お家にある位牌に線香をあげて、お寺へ移動する。途中、まどのおじさん(お母さんのお兄さん)と合流。その後ファミレスで食事。お母さんとおじさんは80年代から音楽や演劇をやっていて、おじさんはバンド『連続射殺魔』で一時期ボーカルを担当(琴桃川凛とのダブルボーカル)、ガセネタのメンバーとも交流があったそうだ。当時のことをいろいろ聞いた。
まどは漫画家やイラストレーターの友達と会うために再び東京へ。自分はいよいよ個展の搬入。会場の千年一日珈琲焙煎所はけっこう広く、多めに絵を送ったけれど壁面に余裕をもって展示することができた。最初はスムーズに進むものの途中から微調整に入り、思ったよりも時間はかかった。結局、PEOPLEの植田さんが店を終える20時ギリギリまで作業。
植田さん、千年一日の土田さんと3人で居酒屋へ。送迎会の季節だからか筑波大生らしき若者が多い。2人はビールをすごい勢いで飲んでいた。メヒカリのフライやマグロぶつ、生ハムサラダ、揚げ出し豆腐などつまむ。だいたい音楽の話をしていた気がする。植田さんがPEOPLEを始める前のことを聞いてみると、00年代には高円寺のドムスタあたりでも遊んでいたようで、自分と少し行動範囲がかぶっていたことがわかり面白かった。
この日は土田さんの家に泊まらせてもらった。レコードやCDを見ていろいろ話した。
14日(木)
朝起きて、土田さんと少し散歩。キジの鳴き声が聞こえた。茨城は平らで(というか、香川に起伏がありすぎるのかもしれない)、畑や田んぼが遠くまで広がっていて、新潟を思い出す。冷える。霜柱が立っている。
つくば駅に行き、展示の記録写真を撮影してもらう皆藤君と合流。千年一日の大坪さんのかっこいいVOLVOでカフェへと向かう。まだ開店前ということもあり、シャッターを閉めた状態と開けた状態とで撮影。皆藤君は用事がつかえているようで、少し話した後に東京へ戻った。自分は少し早めの昼ご飯。野菜のたくさん入ったブッダボウルがおいしい。まども早い時間帯に来る予定だったが、場所を間違えたようで遅くなり、皆藤君とは会えず。残念。しかし昨日の東京での会は楽しかったとのこと。
個展オープン。レコードをかけながら在廊。自分のことを知らないであろうカフェのお客さんも、思ったより真剣に絵を見てくれていてうれしい。高松で一度ライブを見たCHIYORIさんYAMAANさん、栃木県鹿沼市のCenterご一行、河合さん、まどのお友達の漫画家やイラストレーターの方々。なんだかんだでずっとしゃべっていた。レコードを変えるたびに土田さんが反応してくれるのもうれしかった。途中Peopleへ。古本がかなり安い。富士正晴やヘンリー・ジェイムズ、トマス・ウルフなど買う。ジョルジュ・ベルナノス『田舎司祭の日記』(ブレッソン映画の原作)が買えたのもうれしかった。土田さんが最近リリースしたカセットも買う。
18時をまわり、バスと電車を乗り継いで東京へ。寒い。秋葉原で立ち食いそばを食べる。まどとは別のタイミングで予約したため違う夜行バス。東京駅の掘っ立て小屋のような待合所から出発した。
15日(金)
帰りの道中『応答、しつづけよ。』読み終え、ヘンリー・ジェイムズ『アスパンの恋文』続きを読み始める。久々に文庫を読むと進みが早く感じられる。南珈琲でモーニング。ノートにボールペンで絵を描こうとするがうまくいかず、結局読書。
作業部屋へ行き、東京で買ったCDを聞きつつキャンバスを進める。展覧会がひと段落した後はたいてい間が開いてしまうので、すぐに手をつけてみた。いい感じだ。tomoさんへお弁当を買いに行く。YOMSのことをご存知だったようで、うれしい。
開店。この日は発送作業がたまっており、ずっと梱包をしていた。店頭買取は3件。休み明けだからか、平日にしては件数が多い。3件のうち1件は段ボール5箱。在庫整理もわっせわっせとやる。大三君が来てくれて、東京やつくばでの話をする。まどが作業通話アプリでよく同業の人たちと話している、と言うと羨ましそうにしていた。ライター仕事は孤独なのだろうか。矢野さん来てくれて、先月やったPaper Talkの話など。ヒマさん夫妻来て、個展見ましたよという話や、その他いろいろ。あれよと楽しくお話している間に時間は過ぎ、ブログの更新もやろうかと思っていたけど、とてもそんな余裕はなく23時くらいまで作業。
16日(土)
朝9時過ぎまでたっぷりと寝た。朝ごはんを食べてお弁当の用意。まどがコーヒーをいれてくれる。この日からルーツレコードの周年記念セールが始まっていて、行きたかったけど時間がなくやめにした。Tさんより電話。お知り合いの方が本の買取を希望しているらしく、近々連絡がいくと思うとのこと。映画のポスターなどもあるようで、楽しみだ。
開店。店頭買取1件、ほかお持ち込みが段ボール7箱。この日も発送件数が多かった。花原史樹君の『ね、この素晴らしき世界』が在庫切れになったので再発注。大学を卒業して4月から地元の島根県(勤務先は隠岐島だそう)で先生になる春木君が来てくれて、いろいろお話。ルヌガンガで買ったばかりの、春木君の短歌が掲載された『現代短歌』の最新号を見せてくれる。乾遥香×瀬戸夏子の対談でも春木君の短歌はポジティブな感触と共に語られており、瀬戸さんの批評を好んで読んでいる自分としても感慨深かった。お客さんは多く、国内外からの観光客が多かった印象。
21時をまわり、帳簿付けやレジのお金の整理。閉店、本の出荷。久しぶりにビールを買って飲みつつ、たまっているブログを書く。今日中に終わるだろうか?とか考えながら書いていたら、24時半をまわっても半分ほどしか書けず。帰ってシャワー浴びて寝た。
17日(日)
朝8時に起きる。ご飯を食べて料理。豚の生姜焼き、ほうれん草のおひたし、もやしとにんじんのナムルを作る。
まどがいれてくれたコーヒーを飲みながら読書。『アスパンの恋文』読み終える。昨日、この本の表紙の画像をSNSに投稿したら、バンド『ジョンのサン』の方が「後半がとても面白いです」とリプライをくれた(ジョンのサンはメンバーに友人が2人ほどいるが、この方はおそらく話したことがない。ライブは10年ほど前に一度見たきりなので、また何かの機会に見たい)。確かに後半へ進むにつれて心理描写が細かくなり、とても笑える。どこか小島信夫の『抱擁家族』あたりの作品に通じるような部分もある。
「あなたが他人でなくなれば、わたしと同じ立場になるわけですわ。わたしのものはすべてあなたのものになって、お好きなようになされますわ。そうなればわたしはあなたのなさることを邪魔するわけにいきませんし、お好きなようになされるでしょう」(p172)
外出。小雨が降り始める。ルーツレコードの開店29周年セールへ行く。中古のCDとレコードが2割引。ルーツは11時開店で、YOMSが12時開店なので、ある程度見るジャンルを絞っていかなければならない。いろいろ見て、Harry Belafonteが世界各国のお酒にまつわる民謡を取り上げて歌っているレコードと、Enoch Lightがビッグバンドでブラジル音楽を演奏しているレコードを買った。ペラジャケっていいですね。
開店。この日は以前お預かりした分の支払いが2件と、郵送買取の振り込みが1件。さらに店頭買取が1件。発送件数は少なく、久しぶりに品出しや均一本の補充などを進める。アパッチさんが来て、フライヤーをいただく。kokuaで5時間レコードのみでDJをやるそうだ。kokuaは今月末で閉店の予定。もう何回か行っておきたい。
今日はこれから久々に映画を見る。
2024年3月11日月曜日
共鳴(2024年03月09~11日)
2024年3月8日金曜日
ラジオ出演(2024年03月07~08日)
2024年3月6日水曜日
いろんなやり方(2024年03月05~06日)
2024年3月4日月曜日
個展の準備(2024年03月02~04日)
2024年3月1日金曜日
満身創痍(2024年02月27日~03月01日)
2024年2月26日月曜日
切り替え(2024年02月25~26日)
2024年2月24日土曜日
ミャンマー音楽トーク、連休(2024年02月22~24日)
2024年2月21日水曜日
すき焼き(2024年02月20~21日)
2024年2月19日月曜日
団塊か(2024年02月18~19日)
2024年2月17日土曜日
いい夜(2024年02月16~17日)
2024年2月15日木曜日
花原君(2024年02月14~15日)
2024年2月13日火曜日
かつ丼(2024年02月11~13日)
10日(土)夜
閉店後、本の出荷。スーパーでビールと安くなっていた餃子を買って帰り、安西水丸『ちいさな城下町』続き。旅のエッセイを読むこと自体がかなり久しぶりな気がする。気持ちが落ち着く。作業部屋でいろいろCDを聞きつつ、絵の続き。帰ってシャワー浴びて寝る。
11日(日)
朝8時に起きて、パンを焼きコーヒーを淹れる。食べながらフリッツ・ラング『M』見る。実際に起こった連続殺人事件を扱ったサスペンス…というよりは、警察も民間人も含め、人間の業や集団心理をえぐるように描いてみせる作品だった。朝からどっぷり疲れた。お弁当を用意して外出。ガソリンスタンドまで灯油を買いに行く。
開店。この日は店頭買取が4件と多く、お客さんもたくさんいらっしゃった。昨日に引き続き棚を見る視線に明らかな気合を感じるお客さんが多く、こちらも背筋が伸びる。買取は四国中央市からの方やご近所の今年90歳になる方までいろいろ。どんどん買い取った本がたまっていく。どんどん出すから、売れてほしい。
19時半に閉店し、tooniceへ行く。この日は小鉄君企画のイベント。ピクニックディスコ久しぶりに見た。平尾君もギター弾きまくりでとても良かった。ゲストのMilk Talkもかっこいいパフォーマンス。まさみさんも終盤のハウスっぽい展開など良かった。…なんだか投げやりな文面になったけど、総じて良かった。mellowbeatsさんのフォカッチャサンドもおいしくいただいた。
店に戻り、ブログの更新や帳簿付けなどをやる。
12日(月・祝)
朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べて洗濯。コーヒー飲みながら『城下町』続き。お弁当を用意して外出。作業部屋で絵の続きをやる。ここのところ、キャンバスへの1手目はとりあえず「よし」と思えても、大抵その後すぐ「やってしまった」と頭を抱えるような展開がやってくる。今この絵がそんな感じ。
開店。この日は後日支払いの店頭持ち込みが1件。まだまだお家にあるようで、今後もしばらく持ってきていただけそうだ。査定をしつつ、品出し、発送準備、均一本補充を進める。この日は日が暮れるにつれてお客さんは減ったけれど、その分作業は進んだ。コーナーによっては本が棚からあふれてきそうになっている。買ってほしい。
閉店後、スーパーでビール、韓国のり、豆腐を買って帰る。飲みながらジョン・カサヴェテス『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』見る。カサヴェテスの映画には大抵何かに突き動かされて理解しがたい行動に出る人物が登場し、人間のどうにもままならない部分を鑑賞者に向けて投げ出す。『アメリカの影』を図書館の視聴覚ブースで見た時は途中で涙が止まらなくなり焦ったけど、あの感覚は今でも取り戻せるだろうか。もう一回見る必要がありそうだ。
風呂に入り、『城下町』読み終えて寝る。
13日(火)
朝9時前に起き、まどと外出。南でモーニング。スケッチブックに1枚ドローイング。郡司ぺギオ幸夫『生きていることの科学』続き読む。
「消失点を加えることで、各々は、全体の風景の中に位置づけられ、全体の中での意味、すなわち、近景、中景、遠景を持つことになる。消失点は、すなわち全体を担う点だよね。(略)哲学の本とか読んだとき、一字一句はわかるけど、全体として何が言いたいのかわからないってとき、あるよね。この全体はもちろん、部分である各々の文の総和じゃない。じゃあ全体としての把握って何かっていうと、一つのキーワードが浮かんだり、一つの風景、図形が浮かんだりすることだよね。そのときの全体って消失点と同質の概念装置なんじゃないかな。」(p83)
店に行き、まどと一緒に在庫整理作業。まどは1つの作業に集中して取り組むことが得意だ。途中、田舎さんへ行き昼ご飯。自分はかつ丼、まどは玉子そばを食べる。かつ丼は火・金曜はなんと550円。衣もサクサクしていておいしい。松山の方から郵送買取の品物が届く。
今日はこれから絵を描いたり、発送準備を進めたり。お酒はやめておこう。