2023年6月30日金曜日

低速運転(2023年06月29~30日)

28日(水)夜

閉店後、本を出荷してスーパーでお酒とチーズを買う。作業部屋に戻りキャンバスの続き。作業がのってくるまでは音楽を聞かないほうがいいな。少し読書。帰ってシャワーを浴びて寝る。


29日(木)

朝7時半に起きる。久しぶりに納豆ごはん。おいしい。コーヒー飲みながら読書。大里俊晴「マイナー音楽のために」読み終える。お弁当の用意。まどが餃子を焼いてくれた。

店へ。入口テントの汚れをぞうきんで落とす。それほどこびりついておらず、すぐに終了。ドアのガラスや看板も磨く。立て看板は絵や文字が削れて汚くなってきた。描き直すべきか。物の片づけ。エアコンなしだと暑い。百均で消耗品の買い出し。

開店。この日も途中でにわか雨の振り出す嫌な天気で、お客さんは少なめ。何日か雨が降り続けば(といっても、香川ではそんなことは稀だけれど)お客さんも慣れてくるが、こういうどっちつかずの天気は決まって客足が悪い。品出し、発送準備など進める。事務手続きの調べものも少し。休憩に、買い取りで入った谷川俊太郎、太田大八「とき」を読む。少し気が詰まった時、息抜きに絵本を読むと気持ちがすっと楽になるな。

閉店後に本を出荷して、ベルナルド・ベルトルッチ「暗殺の森」見る。ストーリーを追っていくのが苦手な自分には話がつかみづらい部分もあったけど、映像がとにかくかっこよく、引き込まれる。家に帰って、シャワーを浴びて寝た。


30日(金)

朝8時に起きる。まどがお弁当のおかずを作ってくれた。まどは昨日元山のThird Stoneさんまでさっことサンドマンさんのライブを見に行っていて、さっこの新しいアルバムと、久保田麻琴監修のもと徳島の民謡?の録音を集めた「阿波の遊行」というCDを持って帰ってきた。聴くのが楽しみ。

諸事情あり、市役所へ行って諸々手続き。待ち時間中に乗代雄介「旅する練習」を読み始める。時間に余裕があったら喫茶店に行こうかと思っていたけど、時間切れ。お菓子とジュースを買う。

開店。この日も雨が降ったりやんだりの天気。お菓子を食べたら眠くなった。アルバイトTさんが久しぶりに来て、作業を進めてくれる。バイトMさんからも次はこの日に入りますと連絡がくる。どんどん進めていってほしい。品出し、在庫整理進める。夕方、こずえちゃん来てくれて少し話す。

一昨日くらいに、左耳の軟骨のあたりが微妙に腫れて熱っぽくなっていることに気が付いた。調べてみると「耳介血腫」というのがどうも近い気がする。星野源もこれになったことがあるらしい。明日耳鼻科へ行ってみることにする。大ごとにはならなそうな気がするけど、どうにも日々細かなやるべきことが増えていく。

今日はこれから絵を描く。土日も天気は不安定のようだが、客足はどうなるか。

2023年6月28日水曜日

旅の予感(2023年06月27~28日)

26日(月)夜

閉店後、自転車に乗ってTSUTAYAへ行く。DVD2枚借りる。そのまま家に帰るつもりが、店に忘れ物をしていたことに気が付き戻る。帰ってシャワー。大里俊晴「マイナー音楽のために」読み進めて寝る。


27日(火)

朝起きて、この日もトースト。洗濯。午前中はずっと読書。スーパーへ買い物に行き、帰ってミートソーススパゲティを作って食べる。

外出。ソレイユの大映4K映画祭で増村保造「赤い天使」見る。序盤では主人公のさくらに対して「自分をレイプした人間にそんなに優しくできるものだろうか?」と疑問に思ったけど、その男性もあっけなく死んでしまい、ああさくらはファムファタールなのか、と気がついた。手足切断や銃弾摘出など陰惨なシーンが続いた後の、岡部とさくらのベッドシーンの陰影が美しい。

暑い中西村ジョイへ行き、ペンキを買う。ついでにハードオフへ行き、レコードを見るが気になるものはそれなりに高く、食指が動かない。55円のシングル盤1枚だけ買う。ブックオフに行くと野矢茂樹「哲学の謎」が110円で買えた。これはラッキー。

お腹がすいて、うえまつ食堂に入りワンタンメンを食べる。南でアイスカフェオレ、読書。「マイナー~」は読んでいるといろんな本や音楽をさらに大量に摂取したくなる危険な本だ。

燦庫でライブ見る。namiのライブはてっきり見るのが初めてと思っていたら以前にも見ていたらしい。失礼しました。池間由布子さんのライブはアンコール含め1時間以上、たっぷり聴くことができた。知り合いもたくさん来ていた。自営業者が多かったような。

まどと時宅へ。しそチューハイと軽くおつまみ。モモさんは最近愛知から北海道まで船で旅行してきたらしく、とても楽しそう。オホーツク海のラッコの写真を見せてもらった。船旅はいいな。佐渡に行ったついでに新潟から小樽行きのフェリーに乗ってみるとか、かなり良さそうだ。

なんとなく、全てを放り出してどこかへ行ってしまいたい気分。こんなこと書いたらお客さんに気兼ねさせてしまうかもしれないけど、お客さんにもそんな気分になることがあるに違いない。

家に帰り、シャワーを浴びて、少し本を読んで寝た。


28日(水)

朝8時前に起きる。この日もトースト。手羽と玉ねぎの炒めものと、キュウリの梅かつお和えを作る。とある事情があり家からなかなか出られず。まどが「2人で広島に旅行に行きたい」と言う。昨日のモモさんの話に触発されたようだ。8月の前半に行くことにした。久しぶりに18きっぷを使おうか。今まで福山や尾道に行ったことはあるけど、広島市は初めてだ。

開店。この日は非常に不安定な天気。昼過ぎに雷が鳴って土砂降りになったと思ったら、急に止んで陽が差してきた。気持ちが上がらない。店頭買取1件、良い本たくさんでうれしくなる。品出しや発送準備など進める。以前いただいた通販のご依頼、こちらのミスがあり返品となってしまった。他にも細かいミスがいくつかあり、かなりいまいちな一日。こういう時に冷静でいたいものだけど、一人で店に閉じこもっているとそれも難しい。

不調を最近絵を描いていないせいだということにして、今日はこれからキャンバスに取り組む。

2023年6月26日月曜日

古本と絵(2023年06月24~26日)

23日(金)夜

閉店後に本を出荷して、スーパーで見たことのない缶チューハイ(名前忘れた)を買ってみる。赤ワインベースで、コリアンダーエキスが入っていて変わった香り。午前中に買った江利チエミのレコードを聴く。いろんな民謡を東京キューバンボーイズや中村八大トリオをバックにジャズ/ラテン風にアレンジ。キャンバスを進める。家に帰ってシャワーを浴び、明日持っていく着替えなどを準備。12時過ぎに寝る。


24日(土)

朝8時ごろに起きる。まどと南珈琲へ行きモーニング。少しスケッチブックに絵を描き、大里俊晴「マイナー音楽のために」読み進め、郡司ぺギオ幸夫「群れは意識をもつ」読み始める。

「肉体は、視覚・聴覚・触覚といった感覚をもっている。したがって、肉体の拡大として成立するような身体は、肉体以外の場所に感覚を伴う可能性さえあり、肉体が縮退して成立する身体は、肉体にある感覚を喪失させる可能性がある。」(「群れは~」p47)

南を出て、Voidへのお土産にお茶を買う。レンタカーを借り、高松駅前でさっこと合流。明日さっこは大阪でパフォーマンスの予定があるそう。昼ご飯にうどんを食べる。だいぶ高速の運転にも慣れ、さっこと車内で絵の話などをしながらとばしていたら思っていたよりも早く加西に着いた。

個展は早いものでこの日が最終日。終わりの2時間半ほど在廊できた。さっこは興奮気味に見てくれている。Voidの中古レコードコーナーを見るといろいろ安く、Biz Markieとか買いたかったが、迷っていたら搬出の忙しさに気を取られて買いそびれてしまった。搬出はキャンバスの梱包に時間がかかり、3時間ほどで完了。

伊藤さん宅の離れ(Voidに来たアーティストやミュージシャンの宿泊スペースでもある)で伊藤さん、Voidスタッフのハヅキさんと打ち上げ。ハヅキさんもとてもフレッシュな人で面白い。最近面白かった小説は何ですか、と聞かれて「保坂和志の『残響』面白かったですよ」と答えると、1分も経たないうちにAmazonで購入していた。いろんな話ができて楽しかった。シャワーを浴びて1時過ぎに寝る。


25日(日)

朝6時過ぎに起床。ドタバタと出発し、高松へと向かう。眠眠打破を久しぶりに飲んだ。鴻ノ池サービスエリアに立ち寄ると、案内板にはらたいらのイラストがあしらわれており(高知県出身のようだ)、昭和レトロな感じでかわいかった。日曜だからか下道の混み具合はそれほどでもなく、少し早めにレンタカーを返却。

商店街をふらふらと歩き、きむらで夜に食べる弁当などを買って、マクドナルドでぼーっとする。昼ご飯ははなまるでシーザーサラダうどんとコロッケ。はなまるにはほぼサラダ系うどんを食べに来ている。

開店。お客さんは少なめ。査定、品出し、発送準備進める。体は疲れていたけど、意外と仕事できた。ネットで注文していた高橋悠治「カフカ 夜の時間」届く。休憩に谷口ジロー「東京幻視行」読む。SFものの背景の描き込みがすごい。夕方ジュノ君来て少し話す。昨日高松ではSyndicateとCenterで阿野谷昌穂さんの展覧会のオープニングが行われていた。ジュノ君も行ってきたもよう。

閉店後、本を出荷し、スーパーでビールを買って帰る。余っていたカツオのタタキと冷ややっこで再び打ち上げ。スケッチブックを描き、スケラッコ「平太郎にこわい物はない」途中まで読んで、23時ごろに寝る。


26日(月)

朝8時に起きる。よく寝た。朝ごはんはトーストと味噌汁。バナナヨーグルト食べる。コーヒー飲みながら「平太郎」読み終え、「マイナー音楽のために」続き。長岡鉄雄についての文章がとても面白い。シャワーを浴びてお弁当の準備。郵便局で本の発送。

開店。お客さんは少なめで、この日は滞っていた連絡関係などを進める。7月に参加する古本市と、10月に参加する古本市2つへのメール返信。Voidにも請求書を作って送る。絵の活動と生業の古本業と、その2つ(今気づいたけれど、どちらも世の中から「稼げるわけない」と思われているものだ)の切り替えをこまめにやるのは難しい。どちらもやりがいがあるし、両方やっているからこそ起きる面白い出来事もたくさんあるので、展覧会があるからといって何日も臨時休業とかはしたくない。バランスが肝心。夜に大三君来てくれて、中園孔二展の感想を話す。

今日はこれからTSUTAYAでDVDでも借りようかと思う。

2023年6月23日金曜日

いろいろな来客2(2023年06月22~23日)

21日(水)夜

閉店後、キャンバスを進める。いい感じになってきた。早めに帰って映画を見ようと思っていたけどつい作業を続けてしまう。本を発送して帰宅。豆腐食べる。大里俊晴「マイナー音楽のために」読み進めて、12時ごろ寝る。


22日(木)

朝7時半に起きる。よく眠れて、体力も回復した。ごはんを食べて少し読書。お弁当を用意して外出。レターパックを買い、本の発送。乾物屋さんで木箱と板が「どうぞお持ち帰りください」状態になっていたので、持って帰る。板に何か描いてみようか。ルヌガンガで、注文していたグレゴリー・ベイトソン「精神の生態学へ」中巻を購入。上巻をまだ全く読んでいない。下巻は8月に出るようだ。1冊で3600円よりも3冊が各1200円のほうがなんとなく買いやすい。

作業部屋で絵の続き。キャンバス1枚完成。なんとなく明後日の個展搬出までに完成させたい気分だったので、うまいこと進んで良かった。こないだ中園孔二展を見た影響か、大きい絵も描きたくなっている。

開店。品出し、発送準備、在庫整理など進める。エアコンの取り付け工事が翌日午後に決定。意外と早く完了しそうだ。年末あたりに打診のあった、とある選書仕事の件で本の受け渡し。公開は7月末になるとのこと。楽しみ。まどが不定期で「話の話」というマンガを掲載しているサイト「オモコロ」編集長の原宿さんがご来店。あいにくまどは不在。オモコロの編集者の方々もご一緒でお急ぎのようだったが、少しお話できた。夜はアルバイト用の本の準備など。

閉店後、本を出荷してスーパーで買い物して帰宅。洗い物をして風呂に入る。バナナにヨーグルトをかけて食べながらジガ・ヴェルトフ「カメラを持った男」見る。凄まじい速さで様々なアングル、カメラワーク、演出が繰り出される。カットアップには少しグロッキーになるけど、1時間ちょいがあっという間だった。


23日(金)

朝7時半に起きる。料理。ほうれん草のおひたしと麻婆豆腐を作る。余っていたピーマンをみじん切りにして麻婆豆腐に入れたら香りが良かった。スーパーでパンを買って、トーストで朝ごはん。まどは昨日仕事でミスがあったそうで元気がない。

お弁当を用意して外出。銀行でお金を払い、住民税をまとめて払う。サンポートで行われているCDレコードフェアへ。開始5分後に到着したが、既にけっこうお客さんがいた。いろいろ見て、富樫雅彦と江利チエミのレコードを買う。レコードプレイヤーももっと良いものを買いたいが、知識もまとまったお金もないのでなかなか難しい。

開店。エアコンの業者が来て、付け替え作業。約1時間ほどかかって終了。岡山から古本ながいひるの木村さんがご家族で来店。お会いするのは久しぶり。木村さんも高松に来るのはかなり久々とのこと。最近はいろんなお客さんが来てくれて楽しい。発送準備、均一本の補充や入れ替え、品出しなど進める。店頭買取1件。

明日はまどに店番を頼んで個展の搬出。さっこが大阪に向かう途中で展覧会も見に行けたらというので、一緒に乗せていく予定。

2023年6月21日水曜日

うとうと日記(2023年06月19~21日)

18日(日)夜

なんだかんだで、閉店時間を過ぎて少し残業。燦庫でのバイトを終えたまどが店に来て、なんとなく時宅へ。焼酎2杯飲む。東京に出張していた近藤君が来て、だいぶ日焼けしていた。野良猫を撫でて帰る。


19日(月)

朝8時に起きる。あまりよく眠れず。朝ごはんはシナモンロールとキッシュ。コーヒー飲みながら大里俊晴「マイナー音楽のために」読み進める。昨日のおかずがまだ余っていて、ご飯を炊いて鮭を焼いて、お弁当の完成。

外出。自転車でゆめタウンへ行き、エディオンでバイト作業部屋用エアコンの購入申し込み。思ったよりは安く済みそうで安心した。一度業者が取付工事の下見に来ることになる。しかし昨日に引き続き、熱い。たまらず店へ向かう途中上原屋に入る。冷かけと高野豆腐天。高野豆腐は出汁がしみていておいしい。店へ戻り、今度は酒屋へビールなどの買い出し。

開店。午前中からいろいろやって疲れてしまい、うとうと。店頭買取1件。品出しなど少しずつ進めるが、どうにも調子出ず。

閉店後、スーパーで買い物をして帰宅。明日はカレーを作ることにする。ゆっくり風呂。レイ・ブラッドベリ「華氏451度」読み始め、寝る。


20日(火)

朝7時半に起きる。ひとつ用事を済ませて、花園にあるムーミーというスーパーへ初めて行く。魚が安い。帰ってカレーを作り、昼ご飯。

外出。電車で丸亀へ向かう。やっぱり車よりも電車のほうが旅気分が味わえて良い。景色をじっくり眺められるし、思う存分ぼーっとできるし、本も読める。丸亀に着き、猪熊弦一郎現代美術館で開催中の中園孔二展を見る。中園さんの絵を見るのは横須賀美術館以来か。かなりの作品数があり、スケッチブックや明らかに未完成のキャンバスが展示されていたのも回顧展ならではという感じがした。自分が東京から高松市の屋島西町へ引っ越したのが2015年の末で、そこからほど近い高松町に住んでいた中園さんが亡くなったのが2014年末。一度お会いしてみたかった。駅前のみどりやという喫茶店でアイスコーヒーを飲んで、スケッチブックと読書。高松へと戻る。

作業部屋へ行き、キャンバスの続き。まずまずうまくいっている。

夜は時宅で平山さん、Syndicateの2人、ジュノ君と5人でご飯を食べつついろいろお話。ジュノ君はつい先日ぎっくり腰になって、来れるか微妙とのことだったが杖をついて来てくれた。Syndicateの2人と平山さんは共通の知人が何人かいたようだ。けっこう飲んで、その後平山さんと二人で半空へ行く。フランスへ行った時の話など、いろいろ伺った。

23時半頃に帰宅。シャワーを浴びて寝た。


21日(水)

朝7時半に起きる。バナナとヨーグルトを食べ、お弁当を用意して外出。南珈琲へ。スケッチブックを描き、「華氏451度」読み終える。エアコン取付工事の下見。なかなか作業員の人が来ないと思っていたら、勘違いをしていてだいぶ違う場所をうろうろしていたようだ。下見はすぐに終了。なんだかとても眠く、作業部屋で1時間ほど寝る。

開店。不安定な天気の割にはお客さんが来てくださる。店頭買取1件。県外から通販のご依頼もいただく。発送準備、品出しなど進める。

今週末24日は兵庫県まで個展の搬出に行く。体調を整えておきたい。

今日は少し絵を進めて、映画を1本見たい。

2023年6月18日日曜日

いろいろな来客(2023年06月16~17日)

15日(木)夜

閉店後、スーパーでビールやアイスなどを買って帰る。さっこは夕方からうちに来ていたようだ。まどが餃子を焼いてくれて、お酒を飲みながらさっこが2月にマレーシアに行った話を聞いたり、日本各地の民謡の話をしたりする。富山のおわら風の盆には一度行ってみたい。さっこから青森の「ナニャドヤラ」という盆踊りを教えてもらう。YouTubeで検索してみると、キリスト教の十字架が立っている場所で踊ったりしている。歌詞はヘブライ語なのでは?という説もあるらしい。独特な節回しはアイヌの歌に近いようにも感じる。


16日(金)

朝8時頃に起きる。洗い物をして、シャワーを浴びる。朝ごはんはトースト。高橋幾郎さんのドラムソロの動画をさっこに見せる。

9時半頃に外出。晴れて涼しく、気持ちの良い天気だ。公園に行く。ノートにメモをとったり、内山晶太「窓、その他」を読み進めたり、ぼーっとしたりする。とてもいい。銀行にお金を預ける。宮脇書店で畠山直哉「話す写真」を購入。まちのシューレに行くと、ちょうど鹿児島の障害者施設「しょうぶ学園」の入園者の方々が作られた商品の販売会が行われていた。少し前に晶文社から出た「ありのままがあるところ」もしょうぶ学園についての本だった。シンプルな形の木皿を2枚買う。近くのSABIさんでアイスの抹茶ラテ買う。飲んでみると、普段緑茶をあまり飲まないからか鎮静効果がすごい。おいしい。

開店。この日もお客さんはそこそこ多い。centerの大山さんが大量の玉ねぎを持ってやってくる。中井ストアーで安く売っていたそう。2個もらう。そういえば昨日は大量のタケノコを持った女性がやってきた。店頭買取1件。品出し、発送準備進める。この日もネットでそこそこ売れた。

閉店後、テオ・アンゲロプロス「シテール島への船出」見る。静かで悲しい映画。帰ってシャワー。タオルケット2枚かけて寝るが、明け方寒くて起きてしまった。


17日(土)

朝8時ごろに起きる。朝ごはんを食べて読書。「窓、その他」読み終える。まどと外出し、ナルホドへ。決算セールをやっている。A5サイズの2穴ファイルを買う。これを使って次の文章の冊子に向けて構成を練っていこう。ルーツレコードへ行くが、この日は特に何も買わず。

開店。この日は店頭買取が4件と、とても多かった。郵送買取分の支払いも1件。天気が良く、お客さんも多いが、やる気が今一つ出ない。夜に平山さんご夫婦が来てくれて、いろいろお話。今後の展示の予定なども少し聞いたけれど、それ以上に本当になんでもないことについて楽しそうに話し続けるので、こっちも楽しい気分になる。今度ご飯食べに行きましょうということになった。

閉店後、kokuaで行われているハップさんの誕生パーティーへ。笠井さんの企画によるサプライズイベントで、到着するとほどよい感じに人が集まっており、みんなハップさんの似顔絵(ライターの松永良平さんが描いたもの)が描かれたお面をかぶっている。プレゼントを渡し、コーヒー焼酎トニック割を飲む。なんとなくあまり知人がいないような気がしていたけれど、ハップさんがいろんな人を紹介してくれて、話がはずんだ。なかなか楽しい一日になった。


18日(日)

朝9時に起きる。よく寝た。朝ごはんを食べて、掃除や洗い物。シャワー浴びる。お弁当の用意。大里俊晴「マイナー音楽のために」読み進める。

「デリダは(※オーネット・コールマンについて)こう書く。(略)「値段のない出来事。それだ。だからそれは、感情が強すぎる時の、トーンのような何かだ。それは言葉ではなく、歌でもなく、純粋な音でもなく、トーン的な差異、そして電話的な差異なのだ」。」(p99)

作業部屋へ。この日はまどが前半店番。キャンバスを進める。いい具合に進んで、このままいけば意外と早く完成しそう。お弁当を食べて、アルバイト用のネット出品本を準備する。これからまたまども出品作業をやってくれるようなので、ある程度ためておきたい。

店2階にあるエアコンがいい加減もう古いので、買い替えることにする。お金はかかるけどしょうがない。長い目で見て考えよう。

店番交代。品出し、発送準備進める。熊本から来られたお客さんと話をしていたら、偶然淺井裕介と知り合いということがわかる。愛媛県美の大竹伸朗展と、丸亀の中薗孔二展を見てきたそうだ。ほどなく大三君が来る。タイ帰りで日焼けしている。大三君も中薗孔二展良かったとのこと。早く行きたい。

今日はこれから酒屋へビールなどの買い足し。明日の午前中はエアコンを見にエディオンに行く。なかなか忙しい。

2023年6月15日木曜日

持ち込みについて(2023年06月13~15日)

12日(月)夜

閉店後、キャンバスの続きをやる。あまりうまくいかない。新しいキャンバスも買いたいところだ。早めに家に帰ってシャワー。小島信夫「小説作法」読み進めて寝る。


13日(火)

朝8時前に起きる。パン屋に行き、朝ごはんはトースト。少し本を読んで、吉田喜重「女のみづうみ」見る。原作は川端康成。電車の中や砂浜の坂での会話シーンなど、映像美に引き込まれる。昼ご飯は、先日の加西でのライブイベントでゑでぃさんからいただいたうどんをかまたまで食べる。ほうれん草も乗せた。

店へ。今日は湯浅学さんと田口史人さんのトークイベントを燦庫で行う。出店もやるので、昨日選書した本を箱詰め。すぐに終わり、南珈琲へ。スケッチブックに絵を描いたり、手紙を書いたり、本を読んだり。

台車で2往復して、燦庫へ本を運ぶ。機材関係は全て持ち込むとのことで会場設営はすぐに終了し、井川さんと久しぶりにいろいろお話。17時過ぎになって、湯浅さん田口さん御子柴さん来られる。機材や出店の商品をみんなでわっせわっせと運ぶ。自分が田口さんと何かやる時にはたいてい大量の荷物を上の階へと運ぶことになる(偶然です)。井川さんが湯浅さんに「安斎肇さんに本当によく似ている」と言われている。セッティング一通り終え、4人でしんぺいうどん。久しぶりに来たらスマホでQRコードを読み取って注文するという方式になっており、戸惑った。外国人客が多い。その後マルナカへ。湯浅さんローカルなインスタントラーメンをたくさん購入。7時過ぎに燦庫戻る。

イベントはなんとかいい具合にお客さんも入り、トークは3時間にもわたった。今回は湯浅さんらが編纂したコンピレーションCD「幻の解放歌集」発売30周年記念のトークということで、個人的には90年代の話が面白く、「カルトGSコレクション」や「Suburbia Suite」、渋谷系、レアグルーヴ経由の和モノブームなどが同時代的に展開していった当時の空気を感じた。「歌集」に収録されている、以前聞いたことのあった曲も、良いスピーカーを通してレコードで聞くとまた違った迫力があった。本も少し売れた。いろいろな人たちが来ていて緊張したのか終了後はヘロヘロになってしまい、田口さんにあまりまとも挨拶できず。なんとか荷物を店まで運び、帰ってシャワーを浴びて寝た。


14日(水)

朝ごはんを食べて、午前中はダラダラする。ポテトサラダと焼き鮭を作り、お弁当を用意。

開店。昨日出店に持って行った本を棚へ戻していく。発送準備進める。ネットでよく売れていて、発送だけでも件数が多い。アルバイトMさん作業進めてくれる。だいぶペースが速くなってきた。まどかさん来てくれる。ソレイユへ映画を見に行ったそうで、大映のロゴの入ったトートバッグを下げている。まどもやってきて、映画の話をいろいろ。梱包が忙しく作業しながら話す感じになってしまったが、楽しかった。

この日は自主制作冊子の持ち込みが1件あったが、丁重にお断りする。このところまた持ち込みが増えている。せっかく連絡をいただいたのに申し訳ないが、基本的に扱いたいものに関してはこちらから連絡をして買い切るという形で仕入れていて、持ち込みは全てお断りしている。ワンオペということもあり、あまりにも商品を受けすぎると丁寧に紹介しつつ売ることが難しくなる。たまに「取り扱いの基準はなんですか」と聞かれることもあるけど、「なんとなくで決めてます」というしかない。一度お断りしても、後から気になって「扱わせてくれませんか」とお願いすることもあるかもしれない。なんとも言えない。すみません。

閉店後、zoomで来年秋に東京で予定している個展の打ち合わせ。まだ1年以上あるので気が早いけど、この展示はなんとなくたくさん会話を重ねていくことが重要な気がしている。ひとつ良いアイディアも出て、抽象的な話もでき、良い機会になった。

帰って「小説修行」読み終え、シャワーを浴びて寝た。


15日(木)

朝8時前に起き、お弁当を用意して南珈琲でモーニング。内山晶太「窓、その他」読み始める。出て、本の発送や消耗品の買い出しなど。作業部屋へ行き、キャンバスを少し進める。下塗りも1枚。

開店。ブログを書いたり、品出しをしたり。郵送買取の件を進める。この日は(自然な雰囲気で)タケノコをしょった女の子がやってきたり、Kさんが来て映画の話をしたり、Wax Gate Record天草さん来てくれたり、韓国かららしき観光客がたくさん買ってくれたり、夜になって久しぶりに平尾君が来てくれたり、売り上げも良く、すがすがしい一日だった。

今日は家にさっこが泊まる予定。いろいろ話そうと思う。

2023年6月12日月曜日

3日のことなど(2023年06月10~12日)

09日(金)夜

21時半ごろに閉店。13日トークイベントのチラシをコクアまで持っていく。どうにもだらんとした張りのない気分で、自転車をぬるーっとこいでいた。夜風が涼しい。作業部屋に行かず、帰ることにする。お酒を買おうか迷ってやめた。大里俊晴「マイナー音楽のために」読む。読み終えるまでかなり時間がかかりそう。いつの間にかうとうとして、寝てしまった。


10日(土)

朝8時起き。朝ごはん。コーヒー飲みつつ読書。なんだか眠い。シャワー。まどがカレーを作ってくれていて、なんとなくもう少し野菜を足したかったので、オクラをゆでる。洗濯物をたたむ。

店へ。レジまわりを少し整理する。作業部屋で絵の続き。キャンバス1枚完成する。途中までじゃないか?という感じのところで止めることができてうれしい。チラシをルクスとヤンフーに持っていく。

まどと店番を交代。以前お預かりしていた買取の支払いが2件。ほか、新しく郵送買取のご依頼が来る。この日はネットはあまり動かなかったものの店のお客さんは多く、売り上げは良かった。気圧の変化でだるく、品出しは思ったよりも進まず。

閉店後、本の発送。スーパーでビールとつまみを買い、帰ってペドロ・コスタ「何も変えてはならない」見る。見終えて、なんとなく少し横になったら案の定寝てしまった。眠い中ふらふらと帰る。


11日(日)

朝9時に起きる。よく寝た。たまに8時間くらい寝てもいい気がした。朝ごはんを食べ、読書。「マイナー音楽のために」と、小島信夫「小説作法」を交互に読む。まどと外出。ルヌガンガへ。まどのマンガが載るコミックビームは明日発売。ルヌガンガにも何人か予約してくださっている方がいるようだ。棚を見るとマッカラーズ短編集やインゴルドなど、最近気になる新刊が多い。この日は特に買わずがまんした。

開店。お客さんはそこそこ多い。写真集の委託販売の依頼が入る。普段うちで扱っているものとは少し雰囲気の違うものだけど、どうしようか。店頭買取2件。文庫多めでうれしい。どんどん品出ししていく。少しずつ棚が息を吹き返してきた。郵送買取の見積もりを1件出す。

Voidの伊藤さんより、展覧会に出した絵が少しずつ売れているとの連絡が入る。ありがたい。自分の絵は学生でもがんばれば買えるくらいの値段にしておきたい。活動費と、少し服や本やレコードが買えれば、今のところはそれでいい。

閉店後、本を出荷。神代辰巳「黒薔薇昇天」見る。芹明香と谷ナオミの対照的なキャラクターがいい。バカらしさと焦燥感。見終えて、新しいキャンバスに手を付ける。帰ってシャワー。少し本を読んで寝た。


12日(月)

朝8時に起きる。朝ごはん。コーヒー飲みながら読書。まどがメロンパンを買ってきてくれた。弁当を用意して外出。

開店。郵送買取の本が一箱届く。品出し、発送準備進める。明日のトークイベントの予約が立て続けに入り、ほっとした。閉店間際に、明日の出店に向け選書。天気予報は曇りで、なんとなく微妙だ。降らないでほしい。

福岡に住んでいる「その他の短編ズ」の森脇さんが書いていた日記がよかった(リンクは貼りません)。なんだか自分が香川へ引っ越したばかりの頃の気持ちを思い出して熱くなった。

3日の古本市のことを思い出す。お客さんや出店者の方々が3階の個展を見てくれたり、ライブを見に来ていた方々が古本やレコードを買って行ったりして、各階で人が混ざり合っているのが良かった。マルシェ的な場はアットホームな雰囲気ではあるけど、展覧会とはまた違った緊張感もある。デザインや組み合わせの工夫次第で街に寄り添いながら、個人的な(人によっては奇妙に見える)感覚を自分のコミュニティの外まで持ち出せる。こないだのがどこまでいけたかはわかんないけど、いろいろヒントは見つけられそう。

今日はゆっくり絵を描きたい。

2023年6月9日金曜日

マイナー(2023年06月08~09日)

07日(水)夜

24時過ぎまでかかってブログを書く。終えてルクスへ。一杯飲んで、少ししゃべって帰る。すぐに寝た。


08日(木)

朝8時に起きる。この日はまどのほうが先に起きた。朝ごはんはトースト。コーヒー飲む。シャワーを浴びて、掃除と洗濯物の片づけ。近藤聡乃「うさぎのヨシオ」読み始める。近藤聡乃さんの描く線は本当にきれいだな。いろんなマンガの小ネタがたくさん入っていて楽しい。

お弁当を用意して出発。店について、早めに開けようかとも思ったけど、4階で途中のキャンバスを進めることにした。一昨日mashroom recordsさんで買ったサーフインスト集を聞く。曇り空に合う。その後DAFのサードAlles ist gutを聞く。梅雨の狭い和室に合う。

開店。この日は天気も悪く、お客さんが少なかった。よく売れた昨日との違いがすごい。発送準備や、東京からの郵送買取の件をいろいろ進める。お支払と見積もり。今年に入ってからは出張買取が少ないが、店頭買取と郵送買取とでなんとかやっている。出店の依頼1件来る。ここのところ出店の片づけや諸々の連絡などで、買い取った本がたまってきている。一気に出してしまいたい。

閉店後、本の出荷。作業部屋でレコード聞きつつ読書。キャンバスの続き。帰って、また本を読む。いつの間にか寝てて、起きたら2時になっていた。

トンカ書店~花森書林の頓花さんがガンで亡くなられた。2008年頃、香山哲さんがトンカ書店でやっていたzineイベント「パブリッシュゴッコ」を見に行ったのが最初で、その後も神戸で香山さんと会った時清算しに行くのについていったりして、軽くご挨拶した。自分が古本屋になるとは思ってもいなかった時期だ。その後なんだかんだ古本屋になり、花森書林へも行ってマンガなどを買った。挨拶はしそびれた。こう書いてみるとそんなに通っているわけでもないし付き合いもほぼ無いようなものだけど、店から楽しげな雰囲気が常に漂っていて、見習いたいといつも思っていた。とにかく、そういうことがあって、自分はそう思っていた。ご冥福をお祈りいたします。


09日(金)

朝8時前に起きる。ごはんを炊いて読書。「うさぎのヨシオ」読み終える。お弁当を準備してまどと外出し、モーニング。スケッチブックに絵を描く。大里俊晴「マイナー音楽のために」読み始める。タイトルはドゥルーズ/ガタリの「カフカ マイナー文学のために」からきているのだろう。マイナー文学は少数民族が英語などの広く使用されている言語を用いて創作した文学作品を指すけど、マイナー絵画というのがあるとすれば、英語にあたるのはどのようなものだろうか。小島信夫「小説作法」も読み始める。冒頭の「一つのセンテンス、次のセンテンス」が他の表現媒体にも当てはまるような内容で、いきなり面白い。書店で少し本を見て店へ。

開店。この日は天気が良く、お客さんも多い。買い取った本の山から少しずつ店頭に出していく。店頭買取2件。良い本多い。徳島から高橋さんとPhil booksさん来られる。夕方は、13日のイベントのチラシがなくなってしまったのでillustratorでデータを作り自作で増刷。もう当日も近いけど、滑り込みでさらに予約が入ってほしい。水曜にバイトのMさんにやってもらった本の整理。この日はなんだか調子があまり良くなく、他の誰かにずっと責められているようで、嫌な気分だった。特に何が起きてるわけでもないんだけど、自分に余裕がなくなると自然と内向きになる。売り上げは、高い本が売れてくれたのでなんとかなった。夜まさみさん来てくれて、高松の昔のレコード・CD店の事情などいろいろ聞いた。

映画を見たかったけど、もう遅くなってしまった。これからルクスとコクアにチラシを持っていく。

2023年6月8日木曜日

快晴(2023年06月01~07日)

01日(木)

朝起きて、まどと南珈琲でモーニング。この日から南は少し値上げとなった。バーナード・マラマッド「魔法の樽」(岩波文庫)読み進める。

この日はいよいよ個展の搬入。レンタカーを借りて、店で荷物を積み込んで加西へと出発。高速道路に乗るのは倉敷まで出張買取に行った以来だろうか。少しずつ休憩を取りながら向かう。吉備SAで味噌ラーメン。加古川北ICで高速を降りる。

思っていたよりも早くVoidへ到着。ギャラリーにガレージがあると楽だな。伊藤さんへ挨拶し、絵や道具を運び込む。伊藤さんは普段建設関係の仕事をしつつギャラリーを運営していて、今回は仕事で端材が出たら取っておいてほしいと前もってお願いしていた。その端材も運び込む。絵を開梱し、軽く打ち合わせしてお互いのイメージをすり合わせる。その後近くのコーナンにて材木やひもなどを買い出し。

夜になって、伊藤さんの車に乗せてもらい、おすすめの「上海」という焼肉屋へ。焼肉というと韓国のイメージなので少し意外な感じ。いろいろ食べる。キムチもさっぱりした酸味でおいしい。音楽の話や町の話など。展覧会を介して今回関わっているけれど、音楽の話がたくさんできる人はなんというか、話が早い。

泊まる部屋まで送ってもらう。伊藤さんの自宅の離れのようなところで、ものすごく素敵なお部屋でびっくり。ホテルより断然快適だ。この日は自分一人で宿泊。シャワーを浴びていろいろメモをとり、早めに寝た。


02日(金)

朝、伊藤さんと車に乗って出発。この日は娘さん2人も一緒。台風接近の影響で保育園もお休みになってしまったとのこと。花屋さんとパン屋さんが一体になったお店に行き、朝ごはんを購入。

ギャラリーに着き、パンを食べながらいろいろ話す。子どもたちは元気だ。伊藤さんが紙やボールペンを渡して絵を描かせている。外は雨。考えるべきことはたくさんあるが、荒れ模様の天気のせいか頭がうまくまわらない。とりあえず、伊藤さんに少しやってもらう作業を伝えて、一人でホームセンターへ行き材料を買い足すことに。帰って、集中するためにちょっと一人にさせてもらう。伊藤さんは手伝うつもりでギャラリーにいてくれているのに申し訳ないが、どうも不調だ。うだうだと少しずつ作業を進め、気分が上がってくるのを待つ。木材を組み合わせてキャンバスを設置するための什器を作っていると、空間を構成する取っ掛かりができて、なんとなく落ち着いてきた。Voidは広いので今回はインスタレーション的に展覧会を構成してみようと思っていて、考えてみればこういうことをやるのも香川に引っ越してからは初めてだ。緊張していたのだろう。イオンでばら寿司やちくわ天、レバニラ、サラダを買ってきて、よくわからない取り合わせの晩ごはん。ちょうど調子が乗ってきたころ、伊藤さんが様子を見に帰ってきてくれた。少し手伝ってもらう。その後また寝かしつけで出て行った。子どもを3人育てながら仕事もギャラリーもやっていて、本当にすごい。壁にチョークで文章も書いて、展示なんとか完成。

Voidのバイトの方と伊藤さんと帰る。途中、西村書店というコンビニと合体した24時間営業の(!)新刊書店に寄る。中に入ってみると深夜にも関わらずそこそこお客さんがいて、書店部分も普通の「街の本屋さん」ほどの面積がある。建築や農業関係の専門書がなぜか充実していた。しかし24時間営業の新刊書店なんて、全国的にも珍しいのでは。

宿泊部屋に到着。シャワーを浴びてさっさと寝た。


03日(土)

朝起きると、快晴。ついこないだまでは曇り時々雨との予報だったけど、なんとか回復して本当に良かった。いよいよ個展初日。1階のガレージでは古本市が開催。伊藤さん宅で朝ごはんをごちそうになる。奥さんにもご挨拶。本棚を見せてもらう。アート関連や写真集など貴重な本がたくさんある。改めてゆっくり拝見したい。

Voidへ行くと、既に津山から古本たかつかさんと喫茶Chimneyさんが来られていた。ほどなく彦根からの半月舎御子柴さんと田口さんも来られる。バタバタと搬入開始。あまかわ文庫さん、本と。takasagoさん、1003さんも来られて、出店位置を決め、設営を進める。

古本市開始。この日はビル2階にあるTobira Recordsさんでもインストアライブイベントが行われており、兵庫県内外からお客さんが来ていた。古本市出店者の方々が個展を見てくれたり、2階でライブをやっていた方々が古本市を見てくれたりと、良い流れができていた気がする。古本市の各ブースで選書の趣向が微妙に違い、田口さんがポータブルのレコードプレーヤーでBGMをかけてくれたのも良い雰囲気だった。開始直後は家族連れが多く、fragrantのクッキーがすごい勢いで売れていってうれしかった。自分もマンガや小説などいろいろ購入。一応外に向けて看板も出していたけど、イオンへ向かうお客さんもこちらへ来てくれただろうか。

17時を過ぎ、撤収。伊藤家とラーメン。自家製の麺がもちもちでおいしかった。その後、Botanical Lifeというナチュラルワインを製造されているワイナリーで行われているパーティーへとお邪魔することに。行ってみると、偶然こないだ東京時代の友人のyoyoさんが来ていたことがわかる。何人か有名なシェフの方が来られていて、美しい手さばきで料理をしている。ラーメン後だったけれど、おいしいワインやお料理をいただいてしまった。ワインはご自身のブドウ畑で栽培されたブドウを使い、イタリアから輸入した大きな素焼きの壺を使って作られているとのこと。

パーティーの途中で、今回の個展の記録写真を撮っていただくタイガさんが合流。タイガさんは東京から車で来ていて、台風の影響で東海地方で足止めをくらってしまったそうだ。名古屋でタイガさんと落ち合った、アーティストの渡辺さんともご挨拶。お二人とも今回が初対面だけれど、落ち着いた雰囲気の方で、お話していて楽しい。宿泊部屋に戻ってからも、タイガさんが撮影した渡辺さんの作品の記録映像を見せてもらったりした。


04日(日)

朝、少し早めに起きる。宿泊部屋の本棚にあった写真集に良いものが多く気になったので、まとめて読む。William Eggleston "From Black And White To Color"、"derek jarman's garden"、Wolfgang Tillmans "Today is the First Day"、横浪修 "1000 Chidren"、石川竜一 "okinawan portraits 2012-2016"。

諸事情あり、タイガさんと渡辺さんと3人で朝ごはんを食べてVoidへ向かうことになる。2日前に行ったパン屋さんへ。前回行った時は雨だったので、だいぶ印象が違う。外のテラス席でゆっくり食べた。

Voidに着。この日は夕方からライブイベントがあるので、作品を動かして客席用の椅子を並べる。ライブの準備が始まる。以前からよく名前を知っているベテランのミュージシャンの方がたくさん来られて緊張。一応展覧会も同時進行でオープン。蓮井さんと山田さん、さよたんていが神戸から来てくれた。蓮井さんとお互い近況を話す。まども到着。近くの回転寿司で遅めの昼食。戻って、出店の準備。田口さんと御子柴さんも来て、本を運ぶのを手伝う。

ライブは県外からも含め、たくさんのお客さんが来ていた。ゑでぃまぁこんはフルメンバーの5人編成。夕暮れをバックに聴く頭士奈生樹さんのギターの音に意識が溶ける。高橋幾郎さんのドラムは独特のタイム感と表情(…語彙がついていかない)がありずっと聞いていられる。最後のセッションも良かった。

片づけ。最初は夜に高松へ戻ろうかと思っていたけど、翌朝出発にしてもう1泊させていただくことに。再び回転寿司へ。高橋さんや頭士さんから貴重な話をいろいろ聞く。最後みんなで記念写真。

宿泊部屋に戻り、早々に寝た。



05日(月)

朝4時半に起きる。まどと出発。サービスエリアで巻き寿司(また寿司だ)を買って朝食。高速を降りたら出勤ラッシュで渋滞中。結局9時にレンタカーを返却。余裕をもって出発しておいて良かった。あんまりよく覚えていないが、南珈琲に行ったような気がする。昼ご飯は野菜を補給するため、はなまるのシーザーサラダうどん。

開店。疲れているのでゆっくりめの営業。しかし出店に使った本を棚に戻したり、やるべきことは多い。出店での売り上げを計算してみると、思ったより売れていた。ほっとする。この日は前日臨時休業した影響だろうか、店舗売り上げも良かった。13日に燦庫にて行う湯浅学さんと田口さんのトークイベントを再告知。予約絶賛受付中です。

「『幻の名盤解放歌集』30周年を語る」
お話:湯浅学(音楽評論家/幻の名盤解放同盟)、お相手:田口史人(黒猫/円盤/リクロ舎)
6月13日(火)19時開場、19時半開始
入場料:2000円(要ワンドリンクオーダー)
予約はikawa@guitar.ocn.ne.jp(燦庫、井川)かlopnor1982@gmail.com(yoms、齋藤)まで

閉店後、帰って風呂。さっさと寝た。


06日(火)

朝8時前に起きる。パンを買ってきて家モーニング。スーパーで買い物して料理。野菜スープ、牛肉と野菜のオイスターソース炒め、ゆで卵を作る。

雨が降ってきたが、外出。店に行って台車や段ボール箱をまとめ、出張買取へ向かう。場所はすぐ近所なので、雨はそれほど問題ではない。邦ロック関連の雑誌を中心に段ボール3箱ほど買い取り、店へ置きに戻る。帰宅して昼ご飯。

再び外出。この日は加西で田口さんからもらった13日イベントのフライヤーを置いてもらいに、高松市街のレコード屋さんをまわった。まずはmashroom recordsさんへ。チラシをお願いするだけでなく、当然レコードも見る。ハワイのAORとか、エレクトーンとか、仕切り板に面白いカテゴリーのものが多くて楽しい。サーフインストのシングル編集盤と、Caterina Valenteの10inchを購入。次はWax Gate Recordさんへ。パンクやNWが強い印象だけど、この日見てみたらブルースがたくさん入荷していた。The Original 5 Blind Boys of MississippiというゴスペルグループのLPを購入。店長さんとたくさん話す。90年代にJeff Millsを香川へ呼んだことがあるそう。すごいな。次はRoots Recordsさんへ。いろいろ見て、The ForumというLes Baxterがプロデュースとアレンジで参加したソフトロックグループの唯一作を購入。後で聞いてみたら、フラメンコのような展開が入っていたり、ファズギターがガーンと入ってきたりとかなり楽しいアルバムだった。今回買ったのはどれも1000円ちょいくらいまでの値段のもので、このくらいのを少しずつ買って楽しむのはいいなと改めて思った。そうこうしている間にいつの間にか時間が過ぎて、ソレイユでのスコリモフスキ「EO」上映開始時間は過ぎてしまった。

スーパーに寄って帰り、晩ごはんの支度。食べ終えて、ビール飲みながら前田満州夫「殺人者を追え」見る。後半のバスジャックのシーン良い。シャワーを浴びて、「魔法の樽」読み進めて寝る。


07日(水)

朝7時半に起きる。料理。小松菜のお浸し、卵焼き、もやしとニンジンのナムル、サバの煮つけを作る。朝ごはんを食べ、ずっと読書。「魔法の樽」読み終える。

開店。ネットでたくさん売れていたので、発送準備。並行して、出店用の本を棚に戻す作業を進める。バイトMさん2時間ほど作業。本の寄付1件いただく。店頭買取1件。最近よく本を売ってくださるお客さんとレコード話。この日もそこそこお客さんが多い。夜になって、東京・下北沢のBONUS TRACKの方がご来店。友人で音楽家の川口貴大さんからうちのことを聞いていたそう。うれしい。

閉店後、発送ついでにスーパーに寄り、アイスを買って食べる。一週間分ほどたまっていたブログを一気に書いた。