2021年10月31日日曜日

リフレッシュ休暇(2021年10月30~31日)

29日夜

閉店後、本の出荷。シャワー浴びて、ミシェル・ビュトール「ミラノ通り」読み進めて寝る。


30日

朝8時過ぎに起きる。今日は臨時休業。まどの誕生祝いも兼ねて小旅行。まずは喫茶店でモーニング。「ミラノ通り」読み終え、スケッチブックに少し絵を描く。

ことでんに乗り出発。伊藤亜紗「手の倫理」読み始める。久しぶりに屋島のパーラーエメラルドさんへ。場所によって壁や柱がビビッドな色に塗られていたり、壁紙や砂壁の種類が違っていたりと、内装が楽しい。ごはんの量もちょうどよかった。朝方は寒かったけどだんだん日当たりも良くなり、かなり暖かい。

イサムノグチ庭園美術館へ行く。八栗駅からは徒歩20分ちょいと少し距離がある。迷わずに到着できたけど予約時間ギリギリになった。アトリエと完成作品の展示されたギャラリースペース/自邸と庭園、とを30分ずつに区切って見学・鑑賞。アトリエの屋外には未完成作品の石がたくさん置かれていて、雑然とした配置が気持ちよかった。こないだ読んだ「絵画の力学」にも取り上げられていた「無限柱」も立っている。ギャラリーに展示されている3.6mの立体作品もよかった。自邸裏の庭園はこんもりと芝生の山が作られていて、屋島や瀬戸内海の眺望がすばらしい。

高松駅へ行き、七幸で寿司。サーモン、バッテラ、づけまぐろ、うまい。「元気巻」は梅と長芋の巻きもので、梅の甘味がほどよくおいしかった。スタバで休憩。

JRに乗って善通寺へ。「手の倫理」読み終える。目の見えない人にタオルを使って身体感覚からも柔道観戦を楽しんでもらう、という取り組みが面白かった。四国学院大学ノトススタジオでマームとジプシー公演「CYCLE」見る。複数の時間軸が交錯していくような演出が良かった。藤谷さんと偶然会い、一緒に車に乗せてもらえることに。途中ガストに寄って3人でいろいろ話す。まどは家族からの影響もあり演劇に詳しいので、感想を言い合えて楽しかった。家に着いて、歯を磨いて早々に寝る。


31日

朝8時半に起きる。10時間寝ていた。パンを買って朝ごはん。料理。ブロッコリーをゆでて麻婆茄子を作る。川崎長太郎「乾いた河」読み始める。

開店。この日は疲れもあってか前半まったくやる気が出なかったけど、夜になったら気持ちが回復してきた。最近こういうパターンの日が多い気がする。滞っていたインテリア関係の洋書の品出しをやる。今度はマンガの棚に隙間ができてきた。あっちをやってこっちをやって、なかなか忙しい。

選挙結果は香川1区は小川淳也、香川2区は玉木雄一郎が当確。今後どのように変わっていくだろうか。大阪は維新が大きく伸びた模様。

今日はこれから料理、読書。

2021年10月29日金曜日

おしゃべり(2021年10年28~29日)

27日夜

まどが弁当のおかずを作ってくれていた。風呂に入って、絵を描く。描いているといろんな発見がある。読書。朝吹真理子「流跡」読み終える。巻末の堀江敏幸との対談も面白い。四方田犬彦が解説でオクタビオ・パスによるマルセル・デュシャン論「水はつねに複数形で書く」に触れている。続いて斎藤潤一郎「死都調布 ミステリーアメリカ」読み終える。トランプ政権やBLM、コロナ禍のことも出てきた。1時頃寝る。


28日

朝8時前に起きる。早速絵を描く。朝ごはん。1時間ほどそのまま絵を進める。文学関係の本のネット出品作業少し。

喫茶店に行き、本を読む。ミシェル・ビュトール「ミラノ通り」読み始める。一人称と三人称がどんどん切り替わり、「おしゃべり」のシーンでは会話文が錯綜して誰の言った言葉なのかが全然わからなくなる(シーンに入る前で「おしゃべり。」とわざわざ断っているのが演劇の台本のようで面白い)。解説を読むと主語が省かれていたりする部分が多いようだ。

開店。おとといくらいから暖かく、ちょうどいい散歩日和。家族連れのお客さんもいらっしゃり和やかな雰囲気。但馬さんが展覧会のチラシを持ってきてくれる。兵庫町にゲストハウスのコトマスさんが新しくギャラリーを始めるそうだ。かなり目立つ立地。ここ数年でギャラリーやアーティストランスペースが増えてきている。昨日品出しした1960年代末~70年代始め頃の「室内」、30冊ちょいまとめて購入したいとの連絡が入る。ほか長い付き合いの友人からも郵送買取の依頼があり、距離は離れていても人の温かさを感じた一日だった。

閉店後、料理。青菜のおひたし、鶏肉とキャベツとしめじの辛みそ炒め、クミン塩ポテトを作る。キャンバスを進めて寝た。


29日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て。玄米を炊き忘れていて、急いで土鍋を火にかける。ごはんを食べて絵の続き。20号のキャンバスが一枚完成。未使用キャンバスのストックがなくなってきたので、以前描いた絵を改良するとか、他のやり方を考えよう。外出。本を出荷して公園に行き、敷物をひいて読書。公園には演劇サークルらしき人達が練習していたり、子供と保育士さんが遊んでいたり、遠くの選挙カーからくぐもったウグイス嬢の声が聞こえて来たり、市役所前でトランペットを吹いているおじさんがいたり(なんなんだ?)など、なんとなく今読んでいる「ミラノ通り」とも通じる雰囲気。スーパーと八百屋で買い出しして帰る。

開店。均一本を中心に品出し。半額セールはなかなか効果がある。今後も本がたまってきたらやってみよう。京都からシャイスケさんと小西さんという女性の方がご来店。タイガー立石展を見に来たとのこと。いろいろお話して、高松でおすすめのお店をいくつか伝える。兒島さん来て、物件探しの現状を聞く。この日はネットでもかなり動きがあり、セットものの雑誌などを2箱梱包。けっこう疲れた。

これから本の発送。明日は土曜日だけど臨時休業を取って、イサムノグチ庭園美術館と四国学院大学で行われる「マームとジプシー」の公演に行く。

2021年10月27日水曜日

人の動き(2021年10月26~27日)

25日夜

閉店後、本の出荷。ついでにスーパーに行って、赤玉ポートワインとチーズを買う。帰って雑誌の整理作業。シャワー浴びて、ワイン飲む。ワクチンの副反応が抜けきらない状態だけどとてもおいしく感じる。音楽聴いて、沢山遼「絵画の力学」続き読む。キャンバスの下塗りをやり、12時過ぎに寝る。


26日

朝8時前に起きる。今日はまどの誕生日で、30日に休みをとって二人でゆっくりと過ごす予定。体調はかなり戻ってきた。夜の出店は無事にやれそうだ。朝ごはんを食べ、二人同じタイミングで外出。西宝町のタリーズへ行き読書。朝吹真理子「流跡」読み始める。公園に場所を移しまた読書。少しスケッチブックに絵を描く。まどとLINE。スーパーに寄って帰り、昼ごはん。ネット出品作業を進める。次は夜の出店に向けて選書。サブカルチャー、マンガ、詩歌関係を多めに選ぶ。zineや映画パンフレットも。箱詰めを終えて再び喫茶店へ行き読書。帰って「絵画の力学」読み終える。柳宗悦やグリーンバーグ論も面白かった。晩ごはんを食べる。

tooniceへ行き出店。飲食や古着や雑貨などいろんなブースがありにぎやか。弾き語りライブや怪談もある。本もけっこう売れてうれしい。いろんな人がいろんな過ごし方をしているところに身を置いているのが楽しい。みきちゃんとけっこうしゃべった。蓮井さんや堀金君からヘルニアの話を聞いて怖くなった。もっと運動しなければ。家に帰り、シャワーを浴びて寝る。


27日

朝8時頃に起きる。昨日食べるつもりでタイミングを逃したケーキを食べる。昨日の出店で出した本を棚に戻し、歩いて図書館へ行き、返してまた借りる。公園で読書。帰って料理。レタスチャーハン、ピーマンと鶏肉のカレー炒めを作る。

開店。お客さんが土曜日並みに多い。「無人駅をめぐる本屋」の堤さんが久しぶりに来てくれる。今回はしょいこをかついでいて、何だろうと思っていると、「歩く本棚」として本の入った木箱をかついでいた。今後イベントなどで見かける機会も増えそうだ。これから徳島にも向かうらしい。夜には東かがわに移住されるというアーティストの方が、大阪のギャラリーの方と一緒にご来店。

近くにとてもうれしいお店ができるとの情報が入ってきた。開店したら良い意味でかなり人の動きが変化しそうだ。楽しみ。

今日は絵を描きたい。そこそこたまってきたので展覧会もやりたいけど、どうなるだろうか。

2021年10月25日月曜日

にぎわい、微熱(2021年10月23~25日)

22日夜

店を閉めてからブログを書く。洗濯物をたたむ。まどが雑誌のネット出品作業をやってくれていたので、結束したり整理したりを手伝う。シャワー浴びて早めに寝た。


23日

朝8時前に起きる。まどと喫茶店へ。寒くなって、喫茶店に行く頻度も高くなってきた。沢山遼「絵画の力学」続き読む。ジョゼフ・アルバース論もバーネット・ニューマン論もおもしろい。

「各要素は、その『関係』において部分の総和以上の作用力をもち、隣接するものとの関係においてそれ自体の個体性を超えた固有性を獲得する。」(p78)

「ニューマンにおける『抽象』とは、たんなる絵画様式を意味するものなのではなく、徹底的に思弁的な実在性に関わるもの」(p102)

「言語による思考と対立する〈絵画による思考〉は、言語経験を拡張するものでありつつ、言語記述が依拠する統制的論理の破壊・否定に向かう」(p103)

喫茶店を出て、図書館に寄って本を借りる。不動産屋に行って2軒内見。戻ってルヌガンガで注文していた本を買い、うどんを食べる。

まどと店番を交代。この日はお客さんも多く、均一本がよく売れた。査定や品出しを進める。火曜日の引き取り分が査定終了、金額も了承取れる。夜になってまどにまた店番を代わってもらい、2回目のワクチン接種。時間より早く会場に着いたけどすぐに打ってもらえた。スーパーで買い物して家に帰り、まどの作ったカレーに少し手を加える。ブロックベーコン入りのサグカレー。おいしい。副反応でだるくなる前にシャワーを浴びる。松山から古書店「社日」さんがいらしたのでいろいろ話す。いつの間にか集客や買取依頼を増やすための取り組みについて長々と話してしまい恥ずかしい。考えてみればもう5年も店をやっているけど、まだまだ知らないことばかりだなと思う。小説を3冊ほどおすすめし、買っていただけた。ルネ・クレール「そして誰もいなくなった」見て寝る。


24日

朝8時前に起きる。副反応はまだそれほどでもなく、腕が少し痛むくらい。朝ごはんを作るのがだるかったのでこの日も喫茶店。本を読む。本屋やお茶屋さんに入ったり、レターパックを買ったりして、瓦町FLAGで期日前投票を済ませる。この日はまだ投票日の1週間前だけど、会場には人がたくさん。お子さんやお孫さんを連れた方もいる。いい感じだ。ルヌガンガに寄って、こないだ実家から送ってもらった柿やサツマイモをおすそ分けする。

開店。店頭買取3件。帳簿付け、品出し進める。だんだん寒気がしてきて体が重くなり、微熱も出てきたので、まどに代わってもらい2時間ほど昼寝。再度代わるが、やはり体が重く食も進まない。なんだかんだで20時過ぎまで開ける。

閉店後、歯を磨いてすぐにふとんに入る。トーベ・ヤンソン「たのしいムーミン一家」続き読んで寝る。ニョロニョロが思っていたよりかなり変わった生き物だった。


25日

朝9時に起きる。11時間くらい寝た。おかゆを作って、梅干しを入れて食べる。熱も下がって腕もまわるようになり、少し頭痛がするくらいなので店は普通に開けられそう。まどは頭痛がひどいようだ。豚しゃぶと、水菜と大根のごまマヨネーズ和えを作る。今日も喫茶店へ。「ムーミン一家」読み終える。まど文房具屋へ。八百屋に寄って帰る。

開店。珍しくずっと雨模様の暗い一日。そんな中でもちらほらとお客さんがいらっしゃり、ありがたい。品出し、発送準備。夕方にまた少し微熱が出るが、そのままやる。胃が弱っている。

今日はこれから本を出荷して、雑誌を整理して、風呂に入って、本を読む。

2021年10月22日金曜日

悲しさそのもの(2021年10月22日)

21日夜

閉店後、風呂に入って読書。小島信夫「釣堀池」読み終えて寝る。


22日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。

まどがふとしたきっかけから過去のことを思い出したようで、いろいろ話す。ある程度生きていろいろやっていると新しい出会いもあるし、寂しさや嫉妬から仲がこじれることもある。いつの間にか相手が自分から目を逸らすことが耐えがたくなり、なんとしても気を引き、自分のことを考えさせようとして、相手のことを考えなくなっていく。恐ろしいけどそれが人間らしくもあって良いけど面倒くさいし、最終的に関係を壊す。「付き合う/別れる」という概念は「壊れた」ことをわかりやすくする。その人の表現に惹かれて近付いたはずが、人となりを知るうちにその人の秘密を掴んだような気になったり、緊密になるうちに関係している動機の多くが自分の寂しさになっていたことに気がついて(今まで何年も気がついていなかった?最初からそうだったんじゃないか?)、ぞっとしたりもする。東京にいた頃、絵を描いている人や展覧会を企画している人と話していると、「そことそこ繋がってるんだ、面白いね」とか、グループ展をやるにしても普段の交友関係を頭の中に置いた上で「組み合わせの意外さ」を演出したりするけど、そういうのは人数の分母の大きい都会ならではの会話だなと思う。話がそれたような気がするけど全体を見渡しながらできるだけ詳細に言いたい。

ある人に悲しいことを言われたとして悲しくなったとする。その時に「悲しくなった自分」や「『ある人』の思惑」は重要ではなくて、主体から切り離された「悲しさそのもの」というのがあって、それに触れあっている時間が好きだし、それで絵が描けたらいいなと思っている。復讐心やパワーゲームの面白さに引っ張られているうちはだめだ。

先日父親から、同郷の〇〇さんがオリンピックでメダルを取ったんだよ、とLINEが来た。自分はこのニュースをLINEで初めて知って、自分の生来の帰属意識のなさとオリンピックへの反発心から、どう処理していいのかわからなくなった。父親に「やはり故郷と自分は紐づいているものなのか。メダル獲得を一緒に喜んでくれるはずという希望があるのか」というような内容の返信をすると、翌朝なんの関係もなく稲刈りが終了した田んぼの写真が送られてきて、これはすごいと思った。この田んぼの写真は自分とも父親とも切り離されていて、しかし曇り空と田んぼは紛れもない故郷の風景で、「悲しさそのもの」という感じがした。こういう「会話」だけで日々暮らせたらどんなにいいだろう。

公園に行く。保育士さんと園児たちが運動会ぽいことをやっている。少しスケッチブックに絵を描いて、沢山遼「絵画の力学」読み始める。最初のポロック論おもしろい。トーベ・ヤンソン「たのしいムーミン一家」続き読む。家に帰り、キャンバスの下塗り。

開店。品出し、ネット出品作業。店頭買取1件。段ボール10箱以上あったので査定して後ほどお振り込みということになる。今日も査定の一日。今日の買取分は査定終了し、お振り込み。太宰の初版本が何冊か入りうれしい。何日かあまり品出しのできていない日が続くと棚に隙間ができてくるのが苦しいけど、なんとかごまかしている。暖さん来てくれて少し話す。

今日はこれからもう少し作業。

2021年10月21日木曜日

子どもの頃(2021年10月19~21日)

18日夜

閉店後、本の出荷。まどと補助金書類の作成作業。料理。ハマチの煮つけ、卵焼き、青菜とニンジンのおひたしを作る。翌日も出張買取なのでこれ以上の作業はやめにして、シャワー浴びて読書。「寺山修司歌集」読み始める。早めに寝た。


19日

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べ、まどと一緒に外出。別れて喫茶店へ入り本を読む。レンタカーを借りて出発。出張買取へ。道中久しぶりにびんび三昧に寄って寿司を食べる。110円の小さなイカが甘くておいしかった。コープでアイスを買って食べる。

買取先のお宅に13時前に到着し、お話を伺う。文学、哲学などが中心。4時間ほど結束と積み込みをやる。自分が以前から探していた本も何冊かありうれしい。帰りは少し渋滞していたものの、スムーズにいけた。本をおろして作業。まどと合流して再び出発、ぽかぽか温泉へ行く。天丼を食べてサウナ。外気浴が気持ちいい。帰ってビールを買って飲む。少し本を読んで寝る。


20日

朝8時前に起きる。ごはんを炊き忘れていたので、この日も朝早くから喫茶店。レンタカーを返し、スーパーに寄って帰る。料理。オクラと長芋の梅おかか和え、手羽と根菜の生姜煮を作る。疲れたので少し休み、「寺山修司歌集」読み終える。

開店。昨日お引き取りした本の査定と整理。品出しも少し。本の束をたくさん移動するのはさすがに疲れる。

閉店後、ヘトヘトの体で映画。フランソワ・トリュフォー「アントワーヌとコレット」「夜霧の恋人たち」見る。順番通りではないけど、これでドワネルものを一通り見た。シャワー浴びて早めに寝る。


21日

朝8時過ぎに起きる。8時間以上寝たけどまだ眠い。卵焼きを作り、ピーマンとにんじんを細切りにして茹でる。喫茶店に行き、補助金申請書の整理。いくつか押印の必要な箇所が見つかる。小島信夫「釣堀池」読み始める。家に帰って書類に押印。本と書類を発送し、灯油を買いに行く。朝からいろいろやった。とりあえず補助金の書類を提出してひと段落つけたのが良かった。スケッチブックにマーカーで少し絵を描く。

開店。昨日に引き続き、査定と整理を進める。半額セール中の均一本をまとめ買いしてくださるお客さんもいてうれしい。休憩中、トーベ・ヤンソン「たのしいムーミン一家」読み始める。自分はいわゆる児童文学をほとんど読んでいない。幼稚園の頃は絵本をよく読んでいて、小学校に上がるとあまり本を読まなくなってしまった。図書館にある西遊記や三国志、乱歩やクリスティになんとなく憧れはあったけど手が出ずにいた。休み時間はみんなで必ずサッカーをやらないといけなくて、なんとなく図書館に行きづらかったというのもある。いつも熱心に読んでいたのは図鑑やゲームの攻略本で、中学に入ってからはCDのライナーノーツや音楽雑誌を暗記するほど読みこんでいた。物語というよりも羅列されている情報に興奮していたんだろう。小説を楽しめるようになったのはここ10年と少しの間な気がする。

今日はゆっくり本を読もうと思う。

2021年10月18日月曜日

冬の気配(2021年10月17~18日)

16日夜

閉店後、スーパーで買い物。冷奴をつまみにビールを飲みながら、森田芳光「家族ゲーム」見る。以前まどかさんと映画の話をしていた時に「多分森田芳光好きですよ」と教えてもらったので見てみた。思っていたよりも変な映画で面白かった。戸川純が出ている。夕暮れのシーン良かったな。


17日

朝6時半に起きる。今日まどはさっこが三豊で企画しているイベントの手伝いで早起き。早々に電車で出発した。シャワーを浴び、トーストを食べて、朝からまた映画。鈴木清順「すべてが狂ってる」見る。ポスターの画像を検索してみると「女を漁れ!」と書いてあり、タイトル含めかなり煽っているが、起こっている出来事はそれほど派手ではないように感じた。ラスト近く、主人公の若者(恐らく戦中の生まれ)と中年男性との口論の場面が印象的。喫茶店へ。池辺葵「雑草たちよ大志を抱け」読み終え、河内タカ「アートの入り口アメリカ編」続き読む。ルヌガンガへ行き本を注文。帰って絵の続きをやる。

開店。発送準備、品出し進める。先日お問い合わせいただいた出張買取の件がまとまり、お伺いすることになった。何回かに分けて運び出すことになりそう。後半は補助金書類のまとめ作業。時間に余裕を持たせて適度に自分を甘やかしながら進めたおかげか、それほどストレスもなく終われそうだ。

閉店後、まどといろいろな話をする。真剣に話を聞いてくれる人がいるってありがたいことだ。キャンバスの続き。1枚完成。未使用のキャンバスが少なくなってきた。1時前に寝る。最近は寝る前に謎に調子が出てきて、つい夜更かししてしまうことが多い。


18日

朝8時起き。ストレッチやる。出張買取は明日に伺うことになった。レンタカーの手配。ごはんを食べて、補助金書類のまとめ続き。公園で読書。けっこう寒い。イベントの設営か何かか、珍しくたくさん車が停まっている。100均で梱包資材を買って帰る。

開店。発送準備、品出し。在庫の整理をする。均一棚に出せる文庫や雑誌がたまってきたので、均一本半額セールをやることにする。SNSで告知。休憩中「アートの入り口」読み終える。ウェブショップ用在庫確認、ネット出品作業。なんだかいろいろやった一日。

今日はこれから補助金申請書の最後の詰め。明日の朝に出せるだろうか。

2021年10月16日土曜日

ふんばりどころ(2021年10月14~16日)

13日夜

閉店後、本を出荷してスーパーで買い物。帰ってフランソワ・トリュフォー「逃げ去る恋」見る。シャワー浴びて寝る。かわいい子羊とたわむれる夢を見た。あまり夢に動物が出てきた記憶がないのでちょっとうれしい。


14日

朝7時半に起きる。久しぶりに資源ごみの日なので、たまっていた段ボールをまとめて捨てる。朝ごはん食べて、新しいキャンバスを少し進める。

外出。コンビニでコーヒーを買って公園に行く。涼しい。曇っているけどこれから天気は回復するようだ。石川美子「ロラン・バルト」読み始める。スケッチブックにボールペンで絵を描く。帰宅。ニラ玉を作る。映画パンフレットの整理。

開店。発送準備、品出し進める。サチコさん、宮脇さん、浜吉さん、竹内さん来てくれて今日もにぎやかな一日。提出すべき書類をひとつまとめる。

閉店後、本の発送。まどの新作マンガが大詰めの段階。ゲラを見せてもらい、素人ながら校正をやる。話の展開に何回もフックがあり面白い。初めて悪役を登場させたとのこと。シャワー浴びて、「ロラン・バルト」読み終える。ポークビンダルー用に豚肉をマリネする。ベッドに入るがなかなか寝付けず。


15日

朝8時頃起きる。キャンバス続き進める。宇野浩二「蔵の中・子を貸し屋」読み始める。「蔵の中」の最初の1ページだけで、登場人物の人間性と文章の奔放さに引き込まれる。まどと外出。近所の駐車場に初めて見る子猫がいた。喫茶店でモーニング。本を読み、スケッチブックにボールペンで絵を描く。家に帰って料理。ごはんを炊き、ポークビンダルーを作り、きゅうりと大根のサラダを作る。

開店。ストレスで非常に不調。交番の机にふとんをひいてふて寝したい気分。お客さんと話している時だけ元気。店頭買取1件。品出し、発送準備。持続化補助金の報告書作成作業。週明けには出したいところ。ふんばりたい。閉店後も22時半まで作業やる。

シャワー浴びて、「蔵の中~」読み終え、少し絵を進めて寝る。


16日

朝8時半頃起きる。少し絵やる。まどと外出。パンとコーヒーを買い、また公園で敷物をひいて食べる。まどの次回作のアイディア出し。河内タカ「アートの入り口アメリカ編」読み始める。映画や音楽についての話題も多い。帰ってまた少し絵。洗濯とそうじ。

開店。涼しくなってお客さんも多い。感染者数もこのところ減少傾向なので気持ちも軽い。店頭買取1件。文庫など。さらに出張買取のご依頼も1件まとまりそう。こちらは文学や民俗学など。品出しを少し進め、補助金の報告書作成作業。夜、まんのう町で本に関する取組みをされている方がご来店。いろいろお話する。

今日は映画を見る。

2021年10月13日水曜日

歩いて歩く(2021年10月11~13日)

10日夜

閉店後、本の出荷。こないだ途中で寝てしまったセルゲイ・エイゼンシュテイン「戦艦ポチョムキン」もう一回見る。アヴァンギャルドな映画なのかと勝手に思っていたらとても面白かった。エキストラの数がすごい。さすがソ連。風呂に入り、絵の続きをやって寝る。


11日

朝8時に起きる。朝ごはん食べてぼーっとする。絵の続き。ネットで売れた雑誌を梱包して郵便局で発送し、喫茶店に行く。滝口悠生「長い一日」続き読む。ひとつの情景に関する複数の人物の記憶を一文の中に入れ込んだり、妻の考えていることを主人公(作者自身)が代弁するように書き連ねたり(執拗に「~~と妻は考えた」と何回も書かれているのが笑える)、自在な書きぶりが気持ちいい。スケッチブックにボールペンで絵を描く。家に帰り、キャンバス続き。20号が1枚完成。けっこう早くできた。ここ最近仕事のミスも多く嫌な気分が続いていたけど、絵がうまくいくと前向きな気持ちになれる。

こないだひょんなきっかけから小保方晴子さんの日記を読み、数ページ読んだところで辛くなってすぐにやめた、ということがあった。著者の身に起こった出来事に辛さを感じたというよりは、文章が持っている世界のあまりの広がりのなさに辛くなった。

開店。空が曇ってきたなと思っていたら雨が降り始めた。この日は昨日届いた郵送買取の本を中心に作業を進める。お客さんは少なかったけどその分はかどった。休憩中、長田弘詩集「人はかつて樹だった」読み終える。時宅のモモさんが、佐渡の「タガヤス堂」のドーナツと、ついこないだ開店したこれまた佐渡の新刊書店「ニカラ」のショップカードを持ってきてくれた。ニカラには自分の描いた絵も展示されている。早く佐渡に行きたい。

閉店後、料理。キャベツの浅漬け、ツナと野菜の炒め物を作る。風呂。コロナブックス「フジモトマサルの仕事」少し読んで寝る。


12日

朝7時に起きる。毎日の感染者数もかなり少なくなってきたので、電車で津山まで行くことにする。7月の半ばに一度行こうと思っていたのが、感染が急拡大してきたので中止にしていた。朝ごはんを食べて出発。

高松から津山までは、まずマリンライナーで1時間弱かけて岡山へ行き、そこから津山線に乗り換える。岡山から津山は各駅停車で1時間半、快速で1時間ほど。けっこう遠い。行きの電車で「長い一日」読み終え、岡本太郎「沖縄文化論」読み始める。文化論というよりは印象記といった感じ。津山着。市街地は駅を出て川を渡ったところにある。少し肌寒いが湿度が高く、歩いているうちに暑くなってきた。

喫茶曲がりさんへ。高松でお会いしたことのある喫茶Chimneyさんや古本たかつかさんがやっているお店。併設されたギャラリーでは現在「青少年教育マガジンわかば」さんの展示をやっている。わかばさんは青少年も読める程度の、エロに見えなくもない(いや、限りなくエロに見える?)ものをいろいろ撮りためて本にしていて、かなりの数が出ており、本のつくりもとても凝っている。最新号では津山で見つけたいろんなものをまとめていた。コラージュの要素が強いインスタレーション作品も展示。カレーをいただき、お店番をされていたChimneyさんとお話する。古本コーナーから永島慎二「若者たち」購入。

歩いて万歩書店津山店へ行く。津山は古い建物がたくさん残っていて、散策するのが楽しい。岡山文庫「岡山の現代詩」、サローヤン「ディア・ベイビー」購入。来た時とは違う道を通って戻り、「珈琲館もん」に入って休憩。清潔で、落ち着いた雰囲気に満ちた素晴らしいお店。すぐ近くにある津山文化センターを外から見学。外壁のレリーフは粟津潔によるもの。さらに歩き、歴史的建造物の並ぶ路地を抜けて、万歩書店中之町店へ。地下がかなり広く、小説や人文系はそちらに固められていた。菅啓次郎「狼が連れだって走る月」、フアン・ルルフォ「ペドロ・パラモ」(売ってしまったので再購入)、カリンティ・フェレンツ「エぺぺ」購入。カリンティはハンガリーの作家。この本はこないだ気になったばかりだったので、偶然出会えてうれしかった。肉屋さんで津山名物「干し肉」とばら寿司を購入。

帰りの電車の中でばら寿司と、最近JRが売り出したらしい「瀬戸内のり天」をつまみにビールを飲む。うまい。思ったより車内に高校生はおらず気楽だった。「沖縄文化論」「フジモトマサルの世界」読み終え、ホルヘ・ルイス・ボルヘス「砂の本」読み始める。

家の前まで来ると、ちょうどまどとはち合わせた。さっそく「干し肉」を切って焼いて食べる。旨味が凝縮されていておいしい。肉屋さんによって味も違うんだろう、食べ比べるのも楽しそうだ。シャワー浴びて、すぐベッドに入って寝た。楽しい一日だった。


13日

朝7時半に起きる。ゴミ出し、料理。小松菜のおひたし、焼き鮭、にんじんとごぼうのきんぴらを作る。朝ごはん。納豆が切れている。

昨日歩きまくって、今日明日と足腰が痛みそうな気がしたので、あえてさらに歩くことにする。郵便局で本を出荷して図書館へ。返却してまた借りる。図書館で本を眺めているだけでいろいろ読みたくなってくるけど、本棚に読んでない本がたくさんあるので、自制しなければいけない。喫茶店に入り、「砂の本」読み終える。八百屋に寄って帰宅。スケッチブックにボールペンで何枚か絵を描く。

開店。発送準備、品出し進める。店頭買取1件。些末事研究福田さん来てくれて、少ししゃべる。他にも島田さんが来てくれたり、栗金の二人やダイゾー君が来てくれたり、にぎやかな一日。

今日はゆっくり映画を見たい。

2021年10月10日日曜日

毎日公園(2021年10月08~10日)

07日夜

閉店後、スーパーでビールを買ってきて、冷奴をつまみに飲みながら映画。青山真治「チンピラ」見る。海+ヤクザでダンカンや寺島進も出ているのでどうしても北野武を思い出してしまうけど、とても良かった。鮎川誠のギターいい。シャワー浴びて、絵をやる。20号のキャンバスが完成。


08日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。まどがマクドナルドに行くというのでついていく。コーラ飲みながら読書。スターン「センチメンタル・ジャーニー」読み終え、植草甚一「ジャズの十月革命」読み始める。久しぶりに栗林公園へ。新しく年間パスを買おうかと思ったら、コロナで休園していた日数分を延長してもらるようで、有効期限がのびた。ぶらぶらと散歩。気持ちがいい。水の音や鳥の鳴き声を聞いているだけで元気になってくる。芝生に座って読書。

開店。店頭買取2件。雑誌や映画パンフなどを中心に品出し進める。郵送買取のご依頼があり、見積りを出す。休憩中、「別冊太陽 井上有一」読み始める。

閉店後、まどに誘われ久々に時宅へ行く。ビールといぶりがっこチーズ。映画の話をする。帰ってセルゲイ・エイゼンシュテイン「戦艦ポチョムキン」を2人で見るが、途中で寝てしまった。


09日

朝8時前に起きる。シャワー浴びる。本を出荷し、まどとモーニングへ。読書。「別冊太陽 井上有一」読み終える。スーパーに寄って帰宅。料理。牛すじカレー、大根と水菜のごまマヨネーズサラダを作る。今回のカレーは市販のルーを使った。掃除して昼ごはん。「ジャズの十月革命」読み終える。新しいキャンバスを少しだけ進める。公園へ。スケッチブックに絵を描き、滝口悠生「長い一日」読み始める。

まどと店番交代。品出し進める。地味なミスがいくつか発生。うーん、苦しい。

閉店後、シャワー浴びて、SANBON RADIO聞きながら絵を少しずつ進める。


10日

朝8時頃起きる。まどと外出し、パンを買って公園へ。今回も敷物をひいて座る。こないだ峰山ハチミツで買ったハチミツを食パンに塗って食べる。集荷(?)時期が違う3種類がセットになっていて、花の種類も異なるため色も香りもそれぞれ違う。「長い一日」続き読む。郵便局で本を出荷し、スーパーに寄って、ルヌガンガへ。今日は迷って結局何も買わず。

開店。昨日よりもお客さんは多い。また新たなミスを発見してへこむ。気が緩んでいるのか。発送準備、品出し。店頭買取1件。店内で撮影を行ったポスターが先日から商店街に張り出され、それを見てyomsがあることをお知りになったとのこと。早速効果が。うれしい。サブカルチャー、食に関するエッセイなどをお売りいただいた。休憩中、鴨川つばめ「ミス愛子」読む。

今日はゆっくり風呂に入りたい。

2021年10月7日木曜日

ジャーニーしがち(2021年10月05~07日)

04日夜

閉店後、フランソワ・トリュフォー「あこがれ/大人は判ってくれない」見る。シャワー。少しキャンバス進める。なんだかよくわからないがストレスがたまったので、深夜1時から料理。ベーコン、ナス、アスパラ、にんじんを炒める。どこにいても居心地が悪いがそれが実は誇らしかった。


05日

朝8時前に起きる。定休日。もうほとんど副反応は無し。ゴミはまどが捨ててくれた。朝ごはん食べる。外出、喫茶店へ。小山清「落穂拾い・犬の生活」続き読む。

久しぶりに高松市美術館へ行き、「大・タイガー立石展」見る。すごい作品量、しかも1点ごとの密度がすごい。活動初期の「立石紘一のような」という作品は、元々立石自身のマニフェストに添える予定で描いていたイラストを東野芳明に拡大版を描くよう勧められて制作したものらしく、「?」な存在感が突出していた。The Residentsのアルバムジャケットを描いていたことも初めて知った。時系列で見ていくと、作家のその時々の葛藤なども伺えて面白い。岡崎乾二郎や中園孔二の作品が展示されている常設展も見応えがあった。

一旦帰り、昼ごはん。少し絵を進める。アルノー・デプレシャン「そして僕は恋をする」見る。3時間あるので定休日でないとなかなか見れない。淡い光が美しい。物語の核となる男女はそれぞれどこか欠落した部分があって、そのすれ違いにひりひりする。見ていくうちにあまり長さを感じなくなった。

小腹が減ったので、春風堂でクッキーを買って公園で食べる。蚊が多い。島田虎之介「ロボ・サピエンス前史」読み始める。スーパーで買い物して帰宅。ごはんを炊いて餃子を作るが、皮がフライパンに貼り付いてしまい大失敗。難しい。まど帰宅、とりあえず食べる。味はうまい。ビール飲む。「ロボ・サピエンス前史」読み終える。

TSUTAYAへ行き、返却。タリーズで読書。「落穂拾い・犬の生活」読み終える。帰ってシャワー。早めに寝る。


06日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。キャンバス進める。買い取った映画パンフレットの整理。位置を変えた効果か、最近映画パンフレットがちょいちょい売れている気がする。外出、100均でレジャーシートを買い公園へ。芝生にひいて座ってみる。視点が低いと公園も広く感じて新鮮だ。以前昼時に公園を通りがかったら、スーツ姿の男性が敷物に座ってお弁当を食べているのを見かけたことがある。あれはなんか良かったな。スケッチブックにマーカーで絵を描き、スターン「センチメンタル・ジャーニー」読み始める。焦点のはっきりしないもんやりとした文章だけど、妙に落ち着く。

開店。発送準備、映画パンフレットを中心に品出し進める。この日はお客さんが多く、売上も良かった。常連さんも一見さんらしきお客さんもいらっしゃって、楽しい一日。

私が何か小さな失敗をやってしまった時、彼はいつも近くで笑っている。彼は今この街ではなく数百キロ離れた別の街に住んでいるはずで、この状態はもう何年も続いているけど、私が笑っていると感じたということはどっちみち近くにいるのと同じことだし、また彼も私についてそのように感じていた。

閉店後、シャワー。少し本を読んで、絵を進めて寝る。


07日

朝8時頃に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。キャンバス進める。楽しくなってきた。外出、銀行寄って喫茶店へ。「センチメンタル・ジャーニー」続き読む。旅行記によくある風景や風俗の描写はほとんどなく、「こうかもしれない」「こうありたいものだ」など主人公の小さな心の動きばかりがむにゃむにゃと描かれる。かなり細かく章が区切られているけど、しばらく舞台はカレーのまま。何かがおかしい。あまり移動していないし、どれだけ時間が経っているのかもよくわからない。おそらくもともと作者自身心がジャーニーしがち人で、その様子をまんま書きたかったし、実際そう書けている、という感じ。ヴァージニア・ウルフも「旅行案内や坦々たる街道よりもむしろ彼自身の心の屈折を選ぶという点で、スターンはふしぎにもわれわれの時代に属している。談話より沈黙に対する関心においてスターンは近代人の先駆者である」と書いたそうだ。スーパーに寄って帰り、また絵を進め、大根と水菜のサラダを作る。

開店。なんとなく朝からだるく、副反応かなと思っていたけど回復した。店頭買取1件、建築関係などいろいろ。浜吉さん来てくれて映画の話。先月分の帳簿まとめ。30日にリフレッシュ休暇を取る予定なので、諸々予約。

今日はお酒呑みながら映画を見る予定。

2021年10月4日月曜日

ゆっくりやる(2021年10月03~04日)

02日夜

18時過ぎ、まどに店番を代わってもらい、市役所でワクチン接種1回目。いろいろ説明を受けている間にすぐ注射が終わった。次回は3週間後。15分待機し、久しぶりに六ろくへ行ってカレーを食べる。六ろくの裏にいる黒猫もかなり人懐こくなっている。かなさんと最近黒猫が増えてきているのでは、と話す。ショップカードを置いてもらい、店に戻る。まど時宅へ。ネット出品作業進める。閉店後、まどから月またぎの弥生入力作業を教わる。キャンバスの下塗りをして、シャワー浴びて寝る。


03日

朝7時半に起きる。ワクチンを売った左腕が少し痛む。2人で外出。パン買って、公園の芝生に敷物をひいて食べる。いつも行く公園でも、座る場所がベンチから芝生に変わるだけで随分印象が違う。スケッチブックにマーカーで絵を描く。TSUTAYAと図書館へ行き、返してまた借りる。

開店。昼はまどが初めてスパイスカレーを作ってくれた。自分が作るよりもあっさりしていて野菜の出汁が効いている。おいしい。ゆっくりと品出し、発送準備進める。14時頃になって体が熱っぽい感じがして、測ってみたら36.9℃。しばらくしたら平熱に戻った。腕が痛いのと、腹がゆるいのと、腹が減るのと、のどが渇く。まどに少し店番を代わってもらって、久々にminamoへ。ショップカード置いてもらう。入口にアクリル板の窓がついたドアが据え付けられていて、解放感が出ていた。休憩中に小山清「落穂拾い・犬の生活」続き読む。穏やかな空気が染みてくる。店内の100円均一雑誌ボックスに追加。

閉店後、本の発送。シャワー浴びて、こないだ一旦完成させた絵に手を加える。少し本を読んで、下塗りしたキャンバスを進めて寝る。


04日

朝8時前に起きる。副反応のだるさはほぼなくなり、お腹や腕の調子も戻った。臨時休業せずに済みそうだ。料理。たたききゅうりのしその実和え(しその実は実家から送られてきたもの。まどが塩漬けにしてくれていた)、卵焼き、鮭としめじと玉ねぎのバター醤油炒めを作る。

外出、本を発送し喫茶店へ。さのかずや「田舎の未来」読み始める。地方移住者の「ていねいな暮らし」を「脱都会」とセットで喧伝することが分断を煽ることになってはいないか、と指摘する章が興味深い。もう引っ越して6年目になるとはいえ「よそもの」「脱東京」というカテゴライズからは逃れられない自分にとっては繊細な問題だ。スーパーに寄って帰り、絵を少し進める。

開店。発送準備、品出し、ネット出品作業を進める。店頭の均一棚を整理して追加。休憩中「田舎の未来」読み終える。くりたろう来て少し話す。

明日は定休日。映画を見てゆっくり過ごしたい。

2021年10月2日土曜日

まん防解除(2021年09月30日~10月02日)

29日夜

閉店後、本を出荷してスーパーで買い物。缶チューハイとのどぐろ天を買って帰る。飲みながら濱口竜介「寝ても覚めても」見る。途中で何度も「こいつら何やってんだよ~」という気分になり、お酒が進む。ラストの河川敷いい。キャンバス続き、完成。12時半頃寝る。


30日

朝8時前に起きる。玄米炊く。藤本タツキ「チェンソーマン」続き読む。朝ごはん。遠方に住む友人が絵を買ってくれたので梱包。外出。郵便局で絵を発送し、スマートレターを買い、銀行にお金を預け、マルテにショップカードを置いてもらいに行く。喫茶店に入り読書。J・ブロック・ミシェル「ヌヴォ―・ロマン論」続き読む。アラン・レネやジャック・タチなど映画の話題も多く楽しい。乾物屋で出汁用のうるめ節、ダイソーで緩衝材を買って帰る。

開店。この日は買取が多く、店頭買取が2件と、郵送買取も1件到着。棚に隙間ができているので品出しを進めたいが、発送すべきものもたまっていてなかなか手がつかない。

東京にいた頃はほぼ毎週、町外れの倉庫にあるギャラリーとか廃墟同然の場所でやっているアートプロジェクトとかに、仕事終わった後電車を乗り継いで知らない暗い道を早足で歩いて向かっていて、途中どんどん日常の関係が断たれて一人になっていくようで、行ったところで自分がどうなっていくのか予想がつかない感じが良かった。

閉店後、弥生の入力作業。一カ所わからないところがあったので、後でまどに教えてもらうことにする。少し均一本の準備。在庫の整理。21時過ぎまでやる。風呂。「ヌヴォー・ロマン論」読み終え、エドワード・ゴーリー「失敬な召喚」読んで寝る。本編の翻訳は韻を踏んでいて、あとがき部分には散文調の翻訳が載っており、2度楽しめる。


01日

朝8時前に起きる。涼しい。ゴミ捨て、朝ごはん。「チェンソーマン」続き読む。8巻を読み終えたところだけど、まどはもう昨日のうちに5巻まで読んだらしい。主人公が少しずつ人間らしさを取り戻していくのがいい。今日からまん防が解除。美術館に行こうかと思ったら常設展が週明けに入れ替わるそうなので、来週行くことにする。枝豆を茹でて皮をむく。公園。小山清「落穂拾い・犬の生活」(ちくま文庫)読み始める。小山清は太宰治の弟子。冒頭の「わが師への書」からしょんぼりとした告白が続き、心配になる。自分は私小説でも尾崎一雄や川崎長太郎など過酷な状況でもどこか超然としているふうな作品が好きだけど、とりあえず読んでいこう。何事も読まなきゃ始まらない。スーパーに寄って帰り、卵焼きと、枝豆のゆかり和えを作る。

開店。今日から再び21時までの通常営業になる。発送準備、品出し。馬場君来てくれて、ビールを頼んでくれる。1時間長いとさすがに品出しもはかどった。

閉店後、本を出荷して久しぶりにルクスへ行く。まいちゃん、平尾君、堀金君、浜吉さんとしゃべる。映画の話など。ゆっくり人としゃべって平和な気分になった。帰って「チェンソーマン」読み終える。8巻の後間違えて10巻を読んでしまい、しかもよりによって10巻の一番最初のコマが強烈なネタバレだったけど、最終的に良かった。大量にキャラが出てきて大量に死んでしまう(そしてすぐ再生する)ので、読み進めてだんだん麻痺していくうちに、生死以外の要素のドラマ性が浮かび上がってくる。シャワー浴びて寝る。


02日

朝8時に起きる。傷んでいた洗濯機の排水ホースを付け替え。まどと外出。猫スポットに行ってみると今日も子猫がじゃれあっていた。モーニングへ。少しスケッチブックに絵を描く。木下こう歌集「体温と雨」(私家版)、エドワード・ゴーリー「憑つかれたポットカバー」読む。帰って洗濯と掃除。

開店。発送準備、品出し進める。店頭買取2件。歌集、ミステリなど。お客さんと短歌の話をする。

今日はこれからまどと店番を交代して、1回目のワクチン接種。集団接種会場にショップカード置いてもらったらかなり効果がありそうだ。