2019年6月30日日曜日

2019年06月30日

朝8時に起きる。

昨日久しぶりに詩を2つ作ってみたら、前と違う雰囲気の詩ができた。

「現代俳句の世界 西東三鬼」(朝日文庫)読み始める。
俳句の他、私小説「神戸」「続神戸」も収録。
感傷を排した、硬質なイメージに満ちている。
戦争にまつわる句が特に印象に残った。

垂直降下南京虫の街深く
機銃音蠍の雌雄重なれり
泥濘となり泥濘に撃ち進む
汗し食ふパン有り難し糞の如し
禿山に弾道学と花黄なり

店へ。
今日はまども休み。
代わりばんこに店番をしながら、リフォーム作業を進める。

まどは3階・4階の拭きそうじ。
自分は下水管の補修。
塩ビ管の継ぎ目をぞうきんで拭きほこりを取って、さらに乾拭きし、防水テープを巻く。
次は3階フローリング部分の床のそうじ。
カーペット貼付け時の接着剤跡が残っていて汚かったけど、マジックリンを吹いてスクレーパーでこそげ取ったら、かなりきれいになった。
マジックリンの威力はすごいな。
その次はベランダの排水管に水を流し、不純物の除去。
水道の蛇口が2階にしかなく、階段をショートカットして4階までホースを伸ばすために窓の外へホースをわたしたり、けっこう大変だった。
これでだいたい水回りは終了、次はいよいよ内装に取り掛かる。

夜はさっこの月例ライブ。
今回は昔から伝わる子守唄の弾き語り。
歌詞もプリントして配ってくれた。
読んでみると、子守の辛さをかなり率直に歌っていて驚いた。
寺の坊さんにいじめられて門を閉められたとか、状況もかなり具体的。
子どもを寝かしつけながら自分の気持ちも慰めていたのだろうか。
詩集「くもり」の詩にまた曲をつけて、何曲か歌ってくれた。

明日は内装に必要な材料を割り出したい。

2019年6月29日土曜日

2019年06月29日

朝8時に起きる。

整形外科に行く。
火曜日から後頭部~左肩甲骨に痛みがあり、昨日は痛みが腰にも広がって、軽いめまいと吐き気もあった。
診察結果、心配していた椎間板ヘルニアではなく、肩や首の筋肉が弱ってきたのが原因で、頭を支える首の骨に負担がかかっていたらしい。
レントゲンを何枚も撮ったのでお金がかかってしまったけど、とりあえず安心。
電動ウォーターベッドでマッサージを受けて、湿布を貼ったらだいぶ楽になった。
最近はストレートネックといって、スマホやパソコンの使い過ぎで姿勢がうつむきがちになり、首にきてしまう人も多いそうだ。

店ビル外壁の、傷んでいる部分をコーキングする。
ベランダから3分の1ほど身を乗り出して作業、けっこう怖い。
目につく箇所はだいたい補修できた。
屋上を改めて点検すると、落葉などがたまっている部分がある。
水はけが悪くなるので掃除しないと。

ヴァージニア・ウルフ「ダロウェイ夫人」読み終える。
「灯台へ」「三ギニー」も読みたい。

「良い本ありますね、どうやって仕入れてるんですか?」とたまに聞かれることがあり、うれしい。
売ってくれる方のおかげです。
「ここで買いたいし、ここに売りたい」と思ってもらえるようがんばります。

サウダージブックスの浅野さんが来てくれる。
2年前くらいの「海の見える一箱古本市」で軽く挨拶しただけで、ちゃんとお話したのは初めて。
自分の作った詩集「くもり」を買ってくれた。
詩は最近書いてない。
「くもり」は賃労働が嫌で落ち込んでいた時に作った詩をまとめた冊子。
店に集中している今ならどんな言葉が出てくるだろうか。

昨日今日とお客さんが多くてうれしい。
昨日は海外からの観光客が2組ほど。
今日はルヌガンガで安田登さんのトークがあったからだろうか。
日本の近代文学がよく売れた。

運動したいので、歩いて帰ります。

2019年6月28日金曜日

2019年06月28日

朝7時半起き。
にんじんのおかか和えと豆苗炒めを作って、昨日作っておいたハンバーグを加えて弁当完成。

ホームセンターに行く。
水道蛇口用のパッキン、防水テープ、変成シリコンを購入。
店でパッキンの交換。
自分でやると150円くらいだけど、業者に頼むと数千円も取られる。

和歌山のmy ceramicsさんから、大阪で行う展覧会のフライヤーが届く。
今回のデザインも最高。
うちでは陶器作品とzineを扱っているけど、お二人の写真やファッションもかっこいい。
レイヴカルチャーや、00年代初頭のギャル文化がごっちゃになってる感じ。
それでメインの創作が陶芸っていうのも、なんだか面白い。
お二人にとってはごく自然な流れなんだろうな。
大さんはこないだYPYさんのアー写も撮ってたし、行松陽介さんのDJでなーちゃんが踊っている写真も見たことがある。
音楽のルーツも、今度会った時に話したい。

新潟の古本もやいさんから、フリーペーパー「なしのつぶて」第3号届く。
今回は良寛特集。
すごい凝ったつくりで内容も充実、無料で良いんだろうか。
ありがたい。

店のパソコンが低い位置にあり姿勢に悪いので、大き目の木箱で底上げする。
いい感じ。
温感パッチというじじいの買い物をする。
水たくさん飲む。

品出し。
棚がいっぱいになってきた。
売れてほしい。

BGMに尺八かけてたら、お客さん入って3秒で帰った。
音楽ってすごい。

ダイゾー君が、PTBKさんとちぷさんを連れてきてくれる。
お二人とも徳島在住のDJで、7/19に行われるダイゾー君のイベントANTICALでもやるそうだ。
自分もライブで出演するので楽しみ。

今日は本を読みたい。

2019年6月27日木曜日

2019年06月27日

昨日は閉店後にソローへ道具を借りに行く。
モンキーレンチ、サンダー、ホースを借りる。
宮脇さんともいろいろ話して、自転車に道具を載せて押しながら家に帰った。
結局12時前に帰宅、サウナ行けず。

起きて、朝ごはん食べて、疲れてまた寝て、起きる。
道具の確認。
ニッパーとコーキングガンはあった。
店へ。

ブレーカーを落として、蛍光灯の線を断線して絶縁。
うどん食べる。

昨日かなりの量買取があったので、品出しを進める。
俳句関係、井田真木子、松岡正剛、岡本太郎などなど。

作業の合間に日本のラップいろいろ聞く。
名前だけ知っててなんとなく聞かずじまいだったアーティストいっぱいいるな。

東原さんに電話して、補修の方法を教えてもらう。
なんとか自分の手でできそうだ。
しかし今回東原さんに全然お金を払っていない。
ありがたいけど、いいのかな。

最近リフォーム作業で本読んだり絵描いたりが全然できてない。
明日も朝からホームセンターに行く。

2019年6月26日水曜日

2019年06月25~26日

6月25日

朝8時起き。

Youtubeで、TOKIO SHAMANのダイジェスト映像見る。
TYOSiN、tohji、釈迦坊主、みんな圧倒的。
着てる服もかっこよくて、何回か繰り返し見た。
コメント欄もまっすぐな人ばかりでいい感じ。
最近足りてなかった気持ちを一気に注入されて、朝から目頭が熱くなってしまった。
こんなの10代の時に生で見てたら号泣してたな。
https://youtu.be/hrZEk5RFQDU
↑ダイジェスト映像の後半。

玉子焼き、小松菜おひたし、鶏肉と野菜のオイスターソース炒めを作る。
急いでいるので工夫の少ない弁当。

店に行く。
今日からリフォーム作業の開始。

まどと全体のチェックをして、今後すべきことに関して話し合う。
この日は水回り部分のそうじ。
けっこうきれいになった。
そうじばかりしてると気持ちが萎えてくるので、途中少し買い物に出たり、うどん食べたり、コーヒー飲みに行ったりして休憩する。
店に置いていたものを戻して、スーパーに寄って帰る。

dodoのインタビュー映像を見る。
https://youtu.be/8y5vRDRy5IU
語らずとも生活の端々がパンチラインだらけで、めちゃくちゃ面白かった。
dodoのリリックは断片的な心象風景が矢継ぎ早に積み重なっていって、突然景色が開けたような興奮を呼び起こす。
粗悪ビーツとの曲「Back to Kawasaki」では、「自分に鳥肌立つ 所詮俺の前では皆カス」と連呼した後、「神とつながった気分 感じすぎて死ぬ まだ載りたくない新聞」とつながる。
https://www.youtube.com/watch?v=3QFFZbmyz2M
孤独と自尊心が性的興奮にも似たテンションで煮詰められたと思ったら、あっという間に高みから奈落へ落ちていく。
本当にすごい世界観だなと思う。


6月26日

朝8時起き。
弁当は昨日作ったおかずの残りで済ませる。
少し洗濯をする。

東原さんが店に来てくれて、一緒に建物の点検。
「やり方は教えるから全部自分でやったらええ」と言ってくれる。
心配していた箇所も、思っていたより多額の費用はかからなそう。
ノートに教えてもらったことをメモする。
東原さんは移転前の店舗の電気配線と、現店舗の水道の配管もやってくれた人。

テントセンの杉浦さんから脚立とバール2本借りる。
最近始めた女性専用のゲストハウスの中を見せてもらった。
曲線を生かした壁面がいい感じ。

昨日TOKIO SHAMANの動画見た流れでSleet Mage、gokou kuyt、Anatomiaなど聞く。
釈迦坊主の「Black Hole feat.Sleet Mage,Kaine dot Co,Tohji」、聞き逃してたけど名曲だな。
https://www.youtube.com/watch?v=kNJi2C4M8nI
tohjiのテンションがみなぎってるなーとライブ動画見たら、さらに超えてた。
https://www.youtube.com/watch?v=M3-O9DXlELs
Sleet Mageのバースの時点で勝手に爆発してる。
なんでこんないかれた動きできんだろ、最高だ。
Mageの乗せ方も掴まれる。

2階のベランダをそうじ。
天井の板を一部バールではがす。
ここ3年くらい、やたらと改装工事とか大工仕事をやってるような気が。

スコップビーンさんでコーヒー飲んで本読む。
店長さんはいつも焙煎機に向かい合っていてかっこいい。

今日はこれから太田までチャリ。
宮脇さんから工具を貸してもらう。
背中が痛いのでまたサウナ行きたい。

2019年6月24日月曜日

2019年06月24日

朝8時前に起きる。
ごはん食べてさっさと店へ。

今日は店の2~4階にある不要物撤去。
業者さんはなんだか朗らかな雰囲気の人達。
大学の頃に日払いで引っ越しや不要物撤去のバイトをした時は、殺伐とした現場が多かったな。
ベテランの人の気持ちを考えたら当たり前か。

昨日は夜の12時前まで荷物の整理をやっていたので、疲れたし、眠い。
アイスコーヒー作って、発送準備や品出しをする。
本の配置を少し変える。

無くしたと思っていた日記ノートを発見。
見たらここ1ヶ月弱、志々島~粟島に行った時から日記を書けていなかったようだ。
今日から再開。

昨日の夜、90年前後のアイドルソングやポップスをいろいろ聞いていた。
知らなかった歌手の良い曲がたくさんある。
CDプレイヤーがほしい。
その後、20年ほど前のバラエティ番組の動画をいろいろ見た。
こっちは自分が実際に見ていた番組だったりすることもあり、懐かしくて笑ってしまう。
古い時代のものを話題にする時、歴史の1ページとして回顧するのか、現在の価値として再発見するのかでは、何かが大きく違う。
どちらが良いというわけではないけど、タイプははっきり分かれそう。

丸亀町で、派手な総柄のセットアップを着た男の子がいてテンション上がる。

銀行、酒屋、スーパー。
不二書店さんで柳田国男「野草雑記・野鳥雑記」「女性と民間伝承」、岡田喜秋「思索の旅路」など買う。
安かった。

不要物撤去終了。
ほうきで掃きそうじ、バルサン。
壁や押し入れの板が少し傷んでいる。
移転前の店舗の電気配線でもお世話になった東原さんに電話。
あさって見てくれることになった。

2019年6月23日日曜日

2019年6月23日

朝7時起き。
目覚まし鳴るより早く起きれた。

まどが昨日の夜におかずを作っておいてくれたので、朝ごはん食べてさっさと出る。
今日は丸亀町グリーンマーケットで出店。

今回は通る人も多く、かなり売れた。
店番やりながら何枚か絵も描く。
「数学する人生」読み終え、ヴァージニア・ウルフ「ダロウェイ夫人」読み始める。

グリーンマーケットで本を売っていると、ブースの前を通りつつ「本なんて普段読まないし」と言って去っていく人は多い。
少しさみしい気分にもなるけど、それでもやわらかいカバーデザイン・読みやすい文字組み・ポップなイラストなどで「なんだか持っていたくなる」雰囲気を持っている本は売れていく。
出店の時、ブースに丁寧なつくりのライフスタイル本やエッセイ、雑学読み物を並べるのはとても楽しい。
普段ほとんど本は読まないという人にも目に留まる、家にあると楽しい気分になる本づくりに取り組んでいる出版社は本当にすごいなと思う。

今回は100円均一コーナーも小さく作ってみた。
そんなに売れなかったけど、今後もできるだけ持って行きたい。

店に戻って、少し休んでごはん。
今ネットで売れた分の配送準備と、伝票整理を終えたところ。
これから出店のために出した本を棚に戻す。
その後は上にある在庫の整理。

明日はいよいよ、2~4階にある不用品の撤去。


2019年6月22日土曜日

2019年06月22日

8時過ぎに起きる。

野菜とひき肉の辛味噌炒め、卵焼き、小松菜のおひたしを作る。
卵焼きとおひたしさえ作れるようにしておけば、献立を考えるのも簡単。
緑色がないと見た目が味気なくなるので、葉物野菜を切らさないようにしたい。
最近きゅうりが安いし、ピクルスを作っておいたら楽な気がする。

日記をつけるノートを失くしてしまってから半月以上経ってしまった。
まめに自分の思考を整理していないと、感情に振り回されて取り組むべき事柄を見失ってしまう。
ノートは完全に自分への記録として書けるし、図や絵も描けるし、何か貼ったりもできるので良い。
ブログ日記を始めた当初、「mixiも長文を落ち着いて書けるはずなのに、なんでブログのような効果が得られなかったんだろう」と疑問に思っていた。
mixiもTwitterも、それを読む人の顔がある程度見えるから、つい意識しすぎてしまうのが良くなかったんだろうと思う。
それぞれ面白さはあるけど、SNSでの人との距離感は難しい。
LINEは連絡したいことがある時しかやらない。
一人の時間も好きなので、会話みたいなやり取りは、実際に面と向かって話したい。

細野晴臣のトロピカルものを聞いたら、なんだかいつも以上に良かった。
旅がしたいのかも。

家でもアイスコーヒーを自分でドリップして飲みたい。
引っ越したらいろいろやりやすくなるだろう。

休憩中に岡潔「数学する人生」読み進める。
思っていた以上に、東洋思想や日本の文学について繰り返し書いている。
編者の好みも反映されているのかもしれないが。
「夜の雨の中に消えて行く列車の後尾の赤い灯を見ていると、なぜか人の世が悲しかったことを思い出した」不意にこんな文章も飛び出す。
数学に対しても日常の心の動きに対しても、未知の領域に感覚を働かせ、理解可能な形態を与えていく。

明日は丸亀町グリーンマーケットで出店なので、これから選書。
出店後は店の上の階にある荷物の整理もやらないといけない。

2019年6月21日金曜日

2019年06月21日

朝8時起き。

東谷さんのことを思い出す。
入院していたらもう少し長生きできたはずだけど、もっと苦しい人生になっていたのかもしれない。

あっという間に時間が経ってしまった。
慌てて料理。
鶏肉の生姜焼きだけ作って、弁当を用意する。

梅崎春生「桜島/日の果て/幻化」読み終える。
岡潔「数学する人生」(森田真生・編)読み始める。

珍しく夕立ち。
高松に越してから、ゲリラ豪雨に出くわすことはほとんどなくなった。
気圧の低下による頭痛も軽くなった。

休憩中、少し絵を描く。
まるみやで野菜買う。

ジャパンネット銀行からキャッシュカード届く。

雨降りでも品出し、ネット出品、査定など、いろいろと忙しい。
持久力が必要。

今日は帰って早く寝たい。

2019年06月20日

朝8時起き。

かれいのムニエルと、野菜・しいたけ・油揚げの炒め物を作る。
炒め物は塩こしょうに飽きたので、オイスターソースとクミンで味付け。
うまくいったけど、ペヤングの焼きそばってこんな味だった気がする。

蜂飼耳「紅水晶」読み終える。
「こぼれ落ちる猿の声」は体外受精がテーマ。
彩度の強い言葉が決して上滑りせず感情に血肉を与え、文章を運動させる。

住民税を払って店へ。
買取希望の方からメールで本の画像が送られていたので、見積りをして返信。

品出しやネット出品の作業の合間に、税金の勉強をする。
所得税の算出方法、控除の種類、個人事業税の納税のタイミング。

何が原因かわからないが、手先がムズムズして落ち着かない。
腕をたたいたり振り回したり、他の作業を挟んだりして抑える。
やるべきことから自分を切り離して、休ませる時間が必要なようだ。

梅崎春生「桜島/日の果て/幻化」読み始める。

久々にサウナに行く。
テレビのニュースが新潟の地震について伝えている。
羽越本線は全線復旧した模様。
自分の生まれた村(今は市に合併された)は、羽越本線の南端にある。

亡くなったじいさんのことを考える。
じいさんから「手伝え」と言われて農作業などを手伝っていると、「そんなこともできないのか!」とよく怒鳴られた。
「できないも何も、やり方がわからないから教えてほしい」と言っても、怒りで相手を見失っていて何を言っているのかよくわからない。
近所からのもらいものも、気に入らないと言ってこれ見よがしに捨てたりしていた。
行動の脈絡は掴みづらかったけど、そこに至る心情は理解できる。
示威的な行動を取ることで優位に立つという意図すらなく、自分をどうすることもできなかったんだと思う。
自分もじいさんによく似ている。
しかし、もっとうまくやらなければならない。

卯月妙子「人間仮免中つづき」の冒頭は、統合失調症を患う著者が、北海道のとある駅で夫と数年ぶりの再会を果たす場面から始まる。
抱き合い泣き崩れ生の実感を爆発させる2人の周囲には、ほかの駅利用客による罵詈雑言が飛び交っている。
その罵詈雑言は著者の被害妄想によるものだ。
著者はそのことも理解しているし、それを描くことも躊躇しない。
これは美しいのか、悲しいのか。
単なる症状と呼べばそれで済む。
しかしそれが表現として提示された場合、いかに向き合えば良いのだろう。

自分の中のエネルギーが身体という器を振りきってしまいそうになる人はいる。
東谷隆司さんもそうだったし、突然自殺した。
宇川直宏さんは東谷さんに関して「魂がハウリングした」と言っていた。

振りきるほどであったからといって、それはエネルギーの、量の問題ではない気がする。
いったい何なのか。

2019年6月19日水曜日

2019年06月19日

18日夜

まどから「新潟で震度6」とLINE。
実家に電話してみると、びっくりしたけど特に問題はないとのこと。
佐渡の耕君は国外に旅行中だったようだ。

結局疲れて、早めに寝てしまう。


19日

朝8時起き。
9時間寝た。

絵を進める。
やっと色に関してもアイディアが出るようになってきた。
手数を多くして、思い切りの良さを取り戻したい。

昨日作ったお好み焼きをタッパーに詰めて、昼ごはん用の弁当を作る。
店へ。

椅子がひとつ壊れてしまっていたので、タッカーと木工ボンドで修理する。

なこちから、ソロー生誕祭のチラシが届く。
耕君も佐渡からやってきて、ドーナツを出すそうだ。
yomsも古本を売るかも。

いしいひさいち「現代思想の遭難者たち」読み終える。
バフチンのドストエフスキー論おもしろそう。

蜂飼耳「紅水晶」読み始める。
2007年発行、初の短編小説集。
蜂飼さんの言葉が喚起するイメージはとても鮮烈だ。
以前詩を読んだ時にはなぜかあまり入り込めなかったけど、小説だと文章を追いながら徐々に世界へ潜り込んでいくような感覚があって、自分にはちょうど良い感じ。

どこかで本読んで帰ります。

2019年6月18日火曜日

2019年06月18日

朝7時起き。

朝ごはん食べて、絵を描く。
いまいちの状態のまま止まっていたパネルやキャンバスに上から描き足していく。
キャンバスが1枚うまくいった。
久しぶりに色のアイディアも思い浮かんだ。
この調子だ。

スーパーで買い物。
たたきキュウリと、しいたけ・野菜・豚肉のオイスターソース炒めを作る。
昼ごはん。

外出。
郵便局で本の発送、スマートレター買い足し。
宮脇書店で「ユリイカ」書店の未来特集を読む。

マクドナルドで深沢七郎「東北の神武たち」読み終える。
一貫して日頃表立って口にしないような人間関係のしがらみやいやらしさを背景に据えつつも、多様な設定で書かれた短編集。
「揺れる家」は、東京の門前仲町あたりで船上生活を送る家族の話。
時代はそんなに大昔でもなさそうだけど、こういう家族はけっこう多かったのだろうか。

いしいひさいち「現代思想の遭難者たち」読み始める。

帰ってお好み焼き作って、たらふく食べる。
眠くなってきた。
長めに風呂に入る。

これからもう少し絵描いて寝ます。

2019年6月17日月曜日

2019年06月16~17日

6月16日

朝7時起き。
とてもすっきり起きれた。
最近枕なしで寝てるのが良いのかもしれない。
呼吸が楽なのかな。

絵を描いてる時の心理状態を昨日日記に書いたけど、なんだかナルシストっぽい。
しかし、今年は絵をちゃんとやらなきゃだめだなと感じている。
個展の初日までもう4ヶ月を切っている。

「ちくま日本文学全集 木山捷平」読み終える。

まどが前半の店番をやってくれることに。
ブックオフに寄る。
円城塔「後藤さんのこと」108円、三遊亭圓生「噺のまくら」200円など。

帰って、小松菜とじゃが芋のパスタを作って食べる。
小さい紙に、マーカーで絵を1枚描く。
小松菜おひたしと鯖の煮つけを作って、弁当を準備する。

店に行って品出し。
休憩中、バルガス=リョサ「継母礼賛」読み終える。
ボールペンで絵3枚描く。

蓮井さん、堀金君、ダイゾー君、安部さんで飲みに行く。
どんなきっかけからか忘れたけど「いわゆる地方都市に引っ越してきて、大都市との違いばかり意識し続けた結果、大きいことばかり言ってしまって地域から孤立してしまう人は多い」というような話になる。
自分も引っ越したばかりの時は、変にテンションが上がっていたのか、東京と高松を比べてしまうことが多かった。
地に足が付いていなかった。
思い返すと恥ずかしい。


6月17日

朝8時に起きる。
髪切ってシャワー。
なんとなく体がだるい。

豚肉をゆでて、酢と醤油と花椒で和える。
オムレツと、ピーマンとじゃが芋の炒め物も作る。

銀行で両替して、八百屋に寄って店へ。
ネットに出品した分がけっこう売れている。

買取が3件、ありがたい。
良い本が入るとなんとなくひと仕事終えた気になるけど、さらにそれを売らないといけない。
自分も生きていきつつ、お客さんにも満足してもらいつつ、まわしていきたい。

深沢七郎「東北の神武たち」読み始める。

ルヌガンガで「なnD 7」買う。
興味深い記事がたくさん、この内容でこの値段は安い。
中村さんと小説のこといろいろ話す。
社会学や民俗学の本などは書名や目次から内容のあたりをつけることができるけど、文学はそうはいかない。
知識が必要になる。

レジ前の棚がSF・ミステリー・落語・宮沢賢治とジャンルがごちゃごちゃすぎたので、整理する。
棚がきちんとジャンル別に整理されていて、流れが感じられるお店はかっこいい。
近代文学のコーナーの本も、配置を変えてみる。

疲れている時でも、ハウス聞いてるとじわじわやる気がわいてくる。

明日は定休日。
じっくり絵を描きたい。

2019年6月15日土曜日

2019年06月15日

朝8時起き。
けっこうすっと起きれた。

「ちくま日本文学全集 木山捷平」読み始める。
巻頭に掲載されている詩がすごく良い。
「長春五馬路」は満州でボロ屋をやっている男が主人公。

まどが弁当を作ってくれることになったので、絵を描く。
あまりうまくいかないけど、それでも描く。

図録類のネット出品を進める。
手数を増やしていきたい。

休憩中にまた何枚か絵を描く。
今度はうまくいった。
うまくいかなかったとしても、以前と同じ描き方の絵でも、線一本でも、とにかく数をやる。
軌道に乗ってくる瞬間や、軌道からうまい具合に外れる瞬間をじっと見つめて捕まえる。
「描いている自分」を生活の中に入れておかないと、そもそも軌道が何なのかも忘れそうになってしまう。

今日は一日中雨で、お客さんは少ない。
夜になって雨が弱くなってくると、ちょっと増えてきた。

ハウスいろいろ聞く。
Max Graefという人が良いなと思って検索したら、前にも調べててけっこう聞いていた人だった。

明日の夜はサンリンシャの蓮井さんや、栗金商店の堀金君とかと軽くご飯を食べる予定。

2019年6月14日金曜日

2019年06月14日

朝10時前に起きる。
また少し寝坊した、昨日の夜酒を飲んでしまったからか。
だんだん酒に弱くなっている気がする。
1ヶ月くらい断酒してみようかな。

トマトのマリネと、バジル粉ふき芋を作る。
鳥むね肉とピーマンともやしを茹でて、すりごま・マヨネーズ・つぶした花椒・豆板醤・醤油で和えてみる。
もっと豆板醤を入れて辛くしても良い気がした。
花椒は今まで炒め物に入れるばかりだったけど、酢と合わせたり、ドレッシングに使うのも良さそうだ。

この日は社会学系の本を中心に品出しを進める。
外は雨ですっきりしない天気。
お客さんの少ない日に何をしておくかが重要。

「皇帝ハイレ・セラシエ」読み終える。
独裁王朝、恐怖政治。

イベントの告知用画像作り。
とりあえず絵を描いて、いつもの告知画像フォーマットに当てはめてみる。
この路線で、B5サイズくらいのも作ってみるか。
何枚か描いていたら、大きい絵を描きたい欲求がじわじわと湧いてきた。

帰ってシャワー浴びて寝よう。

2019年6月13日木曜日

2019年06月13日

昨日の夜は、スーパーで買い物をして帰宅。

豚の生姜焼き、レタスのサラダ、もやしとにんじんのナムルを作る。
炊飯器もタイマー予約。

エコバッグ用に印刷しておいたシートを、アイロンでプリントする。
けっこうきれいにできた。
とりあえず5枚作って、寝る。

朝8時起き。

胃の調子が良くなってきた。
最近寝坊したりでごはんのタイミングがずれがちだったけど、少し改善されてきた気がする。

早めに出て、まるみやで野菜買う。
おまけで山椒の葉をいただいた。

品出しを進める。
エコバッグもBASEに登録。

休憩中、まどが描いてくれた買取募集チラシを印刷して配りにまわる。
茎、サンリンシャ、時宅に置いてもらった。
最近ちょっと買取が少なくなってきている。
どうしたもんか。

リシャルト・カプシチンスキー「皇帝ハイレ・セラシエ」読み始める。
ハイレ・セラシエ1世はエチオピア帝国最後の皇帝。
レゲエやダブなどの音楽を通じてなんとなく存在を知っていたので、気になってこの本を買ってみた。

サンリンシャでたまたま会った、神奈川県から5月に高松へ越してきたという方がご来店。
お友達も一緒に来てくれた。
ビーチコーミングが趣味とのことで、志々島の海岸の話などをする。

志々島の海岸で陶器のかけらや貝殻を拾うのも楽しかったけど、屋島や祖谷で石拾いをしたのも楽しかった。
屋島は、中腹あたりに行くと平べったい小さな石がたくさん落ちている。
そんなに固くないので、たたきつけるとすぐ割れる。
よく見ると層状になっていて、どう崩れてそうなったのかちょっと想像のつかないような、面白い形をしたものも多い。
調べたら「粘板岩」というのが一番近そうな気がしたけど、どうなんだろうか。
祖谷は、なこちのすぐそばにある神社に石英らしききれいな石が少し落ちていた。
拾ったやつは今でも自宅の玄関に置いてある。
祖谷鉱山は石英の産地として有名だったそうだ。
7月に祖谷へ行くので、またその時には拾いに行きたい。

どこかで本読んでから帰ります。
店で読んでようかな。

2019年6月12日水曜日

2019年06月12日

朝8時半に起きる。

朝ごはん食べて、サバの塩焼き、野菜炒め、オムレツを作る。
ゆめタウンで浄水ポットのカートリッジを買って店へ。

Squareのカードリーダーが届いたので設定する。
けっこう簡単だった。
自分のJCBカードで試しに支払をしようとしたらうまくいかなかったので確認すると、新規アカウント申請時に情報が一部不足していたらしく、JCBのほうの審査が進行していなかったようだ。
改めて情報入力して申請。
とりあえずVISA、Master、American Expressが利用可能になったはず。
明日支払を一度やってみてから、カード支払い対応開始にする予定。

PayPayのほうも申請を進める。
申請の進捗確認で最近一日に何本も電話がかかってきていて、対応するのがめんどくさい。
電話でなくメールで連絡してくれと言っても無理ですと返される。
本人確認書類データの送信ページも注意書きが不十分だし、けっこうひどくないか。

アイロンプリント用紙に、以前作ったコラージュの画像を印刷する。
エコバッグにプリントする予定。

バスの運転手同士が、運転中に交わす挨拶はなんかかっこいい。

まいちゃん来て打ち合わせ。

休憩中「カミングズ詩集」読み終える。
いろんな手続きが積み重なってくるとストレスがたまる。
余計に本が読みたくなる。

帰ってエコバッグ作ります。
余裕あったら本も読みたい。

2019年06月10~11日

06月10日

朝8時半に起きる。

なんだか料理する気が起きないので、昨日作ったお好み焼きで弁当完成。
弁当箱のふたについたら嫌なので、マヨネーズやソースをお好み焼きではさむようにして詰めた。

店に行くとなんだか元気がわいてくる。

この間入荷した「モノクロームの詩的情景 紙版画家 井上員男の世界」を品出し。
香川県観音寺市出身の版画家。
紙版画というと、小学校の時図工の授業でやった覚えがある。
井上員男はその技法を独自に探究し、ハーフトーンを駆使するなどして詩情あふれる版画世界を展開している。
香川や四国各地の風景を題材にしている作品も豊富。
最近、讃岐おもちゃの会の「ふりつち」や秋山泰計など、香川県出身の版画家の作品に驚くことが多い。
複製芸術である版画は、流通の形態も多様だ。
香川県に限らず日本全国各地に、まだまだすごい版画家はいるんだろう。

松本零士「ワダチ」を読み終える。
講談社のコミックス版。


06月11日

火曜なので定休日。

朝10時半に起きる。
最近朝が弱くなってきた。
休みの日だと余計油断してしまう。

「カミングズ詩集」読み始める。
訳者によってかなり作品の印象が違う。
気に入った訳者を頼りにいろんな詩集を読み進めていくのも楽しそうだ。

まどと栗林にできたカレー屋さんMARUに行く。
こじんまりとしたお店。
豚肉と夏野菜のカレーとてもおいしかった、また来たい。

コーヒー飲みながらまどといろいろ話す。
まどが買取募集のチラシ用イラストをiPadで描いてくれる。
すぐにSNSにアップしたりメール送信したり、便利だな。
自分もまども絵が描けるし、同じ内容のチラシでもまめにいろんなパターンを描いたら楽しそう。

店に行って作業。

小豆島に最近移住された方と、かまんよ書店の青木さん、ルヌガンガの中村さんの4人で時宅で飲む。
青木さんが古物売買に関する面白い話をたくさん聞かせてくれる。
うーん、奥が深い。

なんだか最近、寝ても寝ても眠い。
店にいる時は意識がはっきりしてるけど。

2019年6月10日月曜日

2019年06月09日

起きたら11時、寝坊した。
まどが1日店番をやってくれることに。

ごはんを食べて、ふとん干して、洗濯、トイレと風呂のそうじをやる。

外出。
ブックオフとリサイクルショップをまわる。
「キング牧師とマルコムX」、松本零士「ワダチ」、カミングズ詩集(思潮社海外詩文庫)、飴屋法水「彼の娘」など買う。
「彼の娘」は背に傷があったため安く、カミングズ詩集も定価以下で買えた。
新古書店に良い本が流れていると、「うちもまだまだ知られてないなあ」と思うし、やる気が出る。
これからだ。

500円以下のCDが今なら100円均一、というセールをやっていた。
つい隅から隅まで見てしまう。
そういえばCDプレイヤーを持っていない。
パソコンで再生すればいいけど、iTunesに取り込んでしまったらブツとしてのCDの価値がガクンと下がる気がして、なんだかもどかしい。
やっぱりCDにはCDプレイヤーが必要な気がする。
いろいろ考えてるうちに「自分はいったい音楽に何を求めてるんだろう」などと問いが大きくなってきてしまったので、何も買わず出る。

サニールートコーヒーで休憩。
テーブル席もいいけど、2人席のソファの、腰の沈み具合が好き。

帰ってお好み焼き作る。
豚キムチ焼き。

日本のサッカーチームが勝ったということで、サッカーの絵を描く。
そのまま関係の無い絵も続けて20~30枚ほど描く。
絵を描くきっかけはなんでも良い気がする。
普段の生活にあまり縁のない題材から描けた時のほうが、自分の中に新しいチャンネルを作れたような気がして、興奮がある。

石牟礼道子「苦海浄土」読み終える。
厳しさと慈しみが、圧倒的な密度でひとつの文章に結実している。
全ページにわたって、人間の愚かさを言葉の粒がたたき続ける。
巻末の解説では、この小説は聞き書きやルポルタージュではないが、その事実は作品の価値を損なうものではない、ということが強調されている。
「だって、あの人が心の中で言っていることを文字にすると、ああなるんだもの」壮絶な水俣病の病状、国と企業の対応、それに対する運動の状況を目の当たりにして、なお作者にそうさせたものは何なのか。
もっと他の作品も読まないといけない。

2019年6月8日土曜日

2019年06月08日

朝、寝坊して10時起き。

レタスとベーコンでチャーハン、さやえんどうの胡麻和えも作る。
チャーハンはレタスから思ったより水分がでてしまい、全然パラっとならなかった。

店へ。
図録など、大型本の品出しを進める。
「讃岐・阿波の風景画展」という図録の中に載っている、藤島武二「屋島よりの眺望」という絵が良かった。
他の藤島作品とは全然違う感じの、さらっと描かれた風景画。

以前Paper Talkにも参加してくれた工芸高校の女の子が、フリーペーパー「ふじひろ新聞」を持ってきてくれる。
アーティストの藤浩志さんが、昨年高松市美術館で展示した際に行った講演会の模様をまとめたもの。
工芸高校の美術科の生徒が制作している。
藤さんは鹿児島や大阪でアートプロジェクトに参加した際、現場が一緒だった。
2・3年の短い間で数回現場が一緒になったのは、豊島にこないだまで住んでいた宇野澤さんや、淺井裕介とのつながりによる。
フリーペーパーまだざっとしか読めてないけど、高校生に向けての講演ということもあってか、藤さんの視点の面白さがわかりやすくまとまっている。
藤さんの活動を包括的に解説した本や雑誌って、そういえばあまりないかもしれない。

梅崎春生「幻化」(新潮文庫)、講談社文芸文庫と内容がかぶってしまったなと思っていたけど、よく確認したら文芸文庫にも未収録の短編がいくつか載っていた。
買っておいてよかった。

スケッチブックに何枚か絵を描いてみるけど、今ひとつうまくいかない。

「ヘンリー・ソロー 野生の学舎」読み終え、石牟礼道子「苦海浄土」(講談社文庫版)読み始める。

お客さんと、ガセネタ、Struggle For Pride、ECDなどの話になる。
Spectatorやハラルフードの話も。
話の流れで大里俊晴「マイナー音楽のために」の目次を改めて確認したら、オーネット・コールマンやゲダリア・タザルテスの名前が目に入る。
何年も自宅の棚に入ったまま読んでなかった。
最近なぜかオーネットをよく聞いている。
読まなければ。

ダイゾー君来る。
2006〜8年くらいのレイヴの話とかいろいろする。
ドムスタでライブしたこともあるらしい。
当時、東京でだいぶ近いところにいたようだ。
同じ場所にも多分居合わせてたんだろう。
なんか最近そういう人と、10年越しくらいで出会い直すことが多い。

明日は部屋の片付けを頑張りたい。


2019年6月7日金曜日

2019年06月07日

朝8時半起き。

近々引っ越すし、部屋の片付けをしないといけないけど、時間がなかなか作れない。
夜のうちに、翌日の弁当を作っておけば楽だろうか。

エビチリとキャベツのおかか和えを作る。
昨日作った、そら豆のにんにく炒めを加えて弁当完成。

店にある在庫で2番目に大きい本「ルオー キリスト聖画集」が売れる。
ありがたい。

おととい宮脇さんからもらった、田町~藤塚町近辺の地図のコピーを眺める。
けっこう古いものだけど、いつの時代かはわからないと言っていた。
ソレイユが大映と記載されていて、スーパーホテルの場所が東宝、トキワ街にも日活があり、映画を中心に娯楽が充実していたことがわかる。
気になって調べてみると、ソレイユは終戦の年に開業していて、当時まだ焼け野原だったために高松駅からも劇場が見えたそうだ。
掘っ立て小屋の劇場は雨漏りもひどく、観客は傘をさして映画を見ていたらしい。
yomsの場所は「樋口紙器工業所」となっている。
地図の別の場所に目を移すと、藤塚町にも「中座」という映画館がある。
以前出張買取で伺ったお宅で「藤塚町の、フェリー通りを南下して観光通りを渡ったあたりは韓国人の人がたくさん住んでいた」と聞いたことがある。
「中座」はその通りを進んで、琴平線と交わるあたりにあったようだ。
この辺の歴史も、詳しく調べたら面白そう。

まどが明日は一人でドライブ。
「何かおすすめのお店や場所はないか」とのことなので、気になっていた丸亀の汁なし担々麺の情報を伝える。

なタ書の藤井さんと共に、島根の音鳴文庫さんが来店。
島根の西側の山合いの町に店舗を構えて、週末に営業されているらしい。
写真を見せてもらったら、かなり広い居心地の良さそうな空間。
新潟のご出身らしく、開店したのも同時期だったので、いろいろお話した。
田んぼもされているそうだ、すごいな。

早く風呂に入りたい。
エアコン代が馬鹿にならない季節になってきたな。



2019年6月6日木曜日

2019年06月06日

朝8時半に起きる。

トマトのマリネ、ベーコンと野菜の炒め、そら豆のにんにく炒めを作る。
そら豆を炒めてたらビールが飲みたくなってしまった。
マリネは材料を切ってあえるだけなので便利。
暑くなってきたし、酢をうまく使っていきたい。

店へ。
実家から届いた笹団子を持って、近所のお店にご挨拶。
24日に、店の上の階から荷物を運び出すことを伝える。
移転してからずっと挨拶ができていなかったお店もあったので、いい機会になった。

庄野潤三「絵合せ」読み終える。
あまり略歴などに詳しくなかったので、巻末の作家案内・著書目録が参考になった。
伊藤静雄との交流。
「新潮」1965年12月号に小島信夫との対談「文学を索めて」、「群像」1961年3月号に亀井誠一郎・上林暁との座談会「私小説は滅びるか」掲載。

今福龍太「ヘンリー・ソロー 野生の学舎」読み始める。
ソローの思想の足跡へ、過度な私情を交えずに言葉を当てはめていく。
「ソローの書いたものすべては、真の『寡黙さ』という資質が独り歩いてゆくそのあとを、言語がためらいがちに追いかけただけのもののようにさえ思われるときがある」
祖谷で聞いた、今福さんの詩の朗読を思い出した。
今福さんも詩人だ。
最近黙ることの重要さをよく考えているので、読み進めるのが楽しみ。

なんだか疲れたので、Nick Drake、Patty Watersなど聞く。

佐々木正夫「短編小説集 白い雲」(現代社、昭35)が入荷。
知らない作家だなと思ってネットで調べてみたけど、情報が少ない。
大正15年香川県生、同人誌「四国作家」の発起人のひとり。
収録作の「天沼の家」は私淑する上林暁のことを書いたものらしく、「頭の中だけで天沼界隈をデッチ上げた」そうだ。
読んでから出そう。
「四国作家」には壷井繁治の黒島伝治についての文章も掲載されていたらしいけど、他の本に再録されていたりするのだろうか。

どっかで本読んで帰ります。

2019年6月5日水曜日

2019年06月05日

朝9時半起き、良く寝た。

昨日作ったさやえんどうの胡麻和えとピーマン肉詰め/ハンバーグがあるので、オムレツだけ作って弁当の準備。

店で、クレジットカード決済用のカードリーダーをいろいろ調べる。
クレジット決済への対応は、今のところPayPalアカウントの開設くらいしかできていない。
カードでさっと支払を終えたいという方もたくさんいらっしゃるので(特に外国人観光客)、早く対応したいところ。
キャッシュレスについて、まだ知識が浅い。

韓国や台湾のミュージシャンやお店のTwitterを見ると、けっこう日本語でも情報を発信しているところが多い。
東京から蚊にちゃん(福士千裕)が来た時、LINEで使える韓国語翻訳のアプリを使っていて、すごく便利そうだった。
蚊にちゃんはinstagram経由で韓国の人から連絡が来て、ソウルで展覧会をやったことがある。
しかもマクドナルドの店内でドローイングを展示するという、ゲリラ的なものだったそうだ。
なんというか、フットワークの軽さがすごい。
そういう話を聞くと、やろうと思えばあとは気持ちの上でひと踏ん張りするだけ、という気がする。
こないだもシアトルのSeanとinstagramやPayPalでやり取りして、びっくりするほど簡単だったしな。

早く店の上に引っ越したい。
今は休憩中喫茶店に行ったりしてるけど、上に引っ越したらその時間少し絵を描いたり、部屋でダラダラできる。

スコップビーンさんでコーヒー飲む。
おいしいし、チェーン店より安い。
「絵合せ」読み進める。
庄野潤三はすごくたくさんの著書があって、そんなに古本の値段も高くないので、集めて少しずつ読んでいくのが楽しい。

中公文庫「日本の詩歌」シリーズを何冊か300円均一コーナーに追加。
300円の本は店内にもたくさんあるけど、均一コーナーに置くと見え方が変わる気がする。
京都のはんのきさんにも300円コーナーがあり、つい熱心に見てしまった。

Bookcafe solowの宮脇さんが来て、7/11に徳島の祖谷で行われるイベントの話。
このイベントは「森の生活」の作者H.D.ソローの生誕を祝おうということで、祖谷の「なこち」の稲森さんが主催しているもの。
文化人類学者の今福龍太さんが毎回ゲストとして来ていて、トークやライブパフォーマンスなど、様々な催しが行われている。
昨年初めてなこちのある落合集落に行ったけど、谷の斜面に家々がへばりつくように点在している景色は圧巻だった。
自分とまどは夜にバンドのメンバーとしてパーカッションと三線を演奏。
奄美へ頻繁に訪れている今福さんは、まどの三線を手に取って改良してくれた。
今年はどうなるか楽しみ。

疲れたので、さっさと風呂入って寝ます。

2019年06月04日

朝7時半に起きる。
今日は定休日。

実家から笹団子や野菜が届く。
母ちゃんの作る笹団子はうまい。
お礼の電話をする。
店のビル2~4階の不用品撤去の日程が決まったので、周りのお店に挨拶がてら配ろう。

O/V/Rなど、テクノいろいろ聞く。

朝ごはん食べて買い物。

「内なる辺境」読み終える。
机屋さんの「机の人」、カライモブックスさんでいただいた「唐芋通信」、善行堂さんで買った「本と本屋とわたしの話」2号・15号を読む。
「唐芋通信」は娘さんの日頃の名言が丁寧に記録されていて、すごく良かった。

昼ごはんはトマトとベーコンのパスタ、ゆでたじゃがいもとさやえんどう。
うまくいった。

絵描く。
途中で止まっていた何枚かの絵が良い具合に進む。

マクドナルドで読書。
ボルヘス「詩という仕事について」読み終え、庄野潤三「絵合せ」読み始める。

帰って料理。
昼にゆでたさやえんどうを胡麻和えにする。
久々に、ピーマンの肉詰めも作る。
前作ったのはいつだったか、もう思い出せない。
ひき肉からピーマンがはがれて、結局崩して炒めてしまったような気がする。
今回はたれの材料をフライパンに流しいれて、蒸すようにしたらうまくいった。
たれも肉汁と一緒になってうま味が増した。

森脇ひとみさんとの「MOYOOSHI NIGHT」でやったmonotronとディレイのライブがけっこううまくいったので、iPhoneのアプリで録音してみる。
最初はmonotronとディレイのみでやって、それからテレコをつないでテープの音にフィルターをかけたりして、30セットほど録った。
テープの中の音も変えたりして、もう少しやってみよう。

絵また少しやる。
今日は2枚完成した。

作業部屋が暑い。

少し本読むかして、寝ます。

2019年6月3日月曜日

2019年06月01~03日

6月1日

朝9時に起きる。

鮭を焼いて、根菜の煮物を作って、たたきキュウリを加えて弁当完成。
たたきキュウリは昨日の深夜、思い立って作ったもの。
最近ピーナッツを砕いたり、キュウリを叩いたり、すりこぎを使うことが多い。
ラー油を入れすぎて辛くなったけど、ひと晩置いたらちょうどいい具合になった。
ニンニクと塩を強めにしても良さそう。

品出し。
均一コーナーの棚を作ってから、けっこう均一本が出るようになった。
目の高さに商品を置くって大事だな。

休憩中、MOTIFでやっているミヤザキさんの個展を見に行く。
ルレーヴに入って本を読もうと思ったら、読み進めていたクッツェー「恥辱」を家に忘れたことに気付く。
古井由吉「槿」読み始める。
天神橋筋の天牛書店で買った、福武文庫版。

3年ほど前に作った、自分のドローイングzine "moth"を品出し。
これは先日「プレス芝」を納品してくれた芝さんが「札幌で行われるアートブックフェアに出すので、参加しないか」と声をかけてくれた時に作った。

夜はさっこの月例ライブ。
志々島から持ってきた流木とギター弦、画びょうやピンを使ってその場でベースを作り、弾き語りが行われた。
そんなに複雑なことはしていないけど、シタールみたいな音がしたり、ショートディレイがかかったような音も飛び出す。
ピンが取れてしまったりすることで、本人にも予測できない独特な間合いが生まれていた。
1時間弱で終了、コンパクトな内容で良かった。

終わった後、ライブに来てくれていたゆきのちゃんと耕君と、ライオン通りの居酒屋「よって屋」でごはんを食べる。
ゆきのちゃんは小豆島で「迷路のまちの本屋さん」という書店、耕君は新潟県の佐渡ヶ島で「タガヤス堂」というドーナツ屋をやっている。
迷路のまちの本屋さんの最近の品ぞろえはすごい。
「よって屋」は中華そばがとてもおいしい。
地物の刺身や骨付鳥もあるので、県外から友達が来た時によく行く。


6月2日

朝5時前に起きる。
朝の強さには自信がある。

ジャンボフェリーに乗って三ノ宮へ。
クッツェー「恥辱」読み終える。

JR~地下鉄と乗り継いで、国立国際美術館へ。
企画展「抽象世界」と、コレクション展「ジャコメッティとI」見る。
「抽象世界」は展覧会全体の理論的な芯が弱い気がした。
トマ・アブツの作品は良かった。

京阪で京都に向かいつつ、古井由吉「槿」を読み進める。
何がしかの移動手段に身を任せながら読む古井由吉はなんだか良い。
散文的な文章の世界に潜り込んでいく感覚と、スピード感がシンクロする。

出町柳に到着し、村屋(旧momurag)に行く。
momuragは東京のギャラリーmogragと京都の村屋が共同で運営していた、展覧会やポップアップショップなどを行うスペース。
村屋は居酒屋で、以前は別の場所で営業していたけど、momuragが閉まるタイミングで入れ替わるように移転し、このたび新規開店。
momuragクロージング展として、村屋で絵や立体の展示が行われている。
自分も絵を1枚出していて、この日が最終日だった。
村屋のしゃこじろうさんと久々会ったので、少し話す。
自転車を貸してくれることに。

昼間の村屋はいろんな人が日替わりでごはんを出しているようで、カレーをいただく。
偶然大倉さんがやって来る。
大倉さんは15年ほど前に、代官山の服屋さんで知り合った。
自分は当時そこで開催された展覧会の手伝いをしていて、大倉さんはそのお店のスタッフとして働いていた。
その後大倉さんは、高円寺のイベントスペース「素人の乱12号店」の管理人をやることになる。
久しぶりにいろいろ話して、筑摩書房の井口さんが「82年生まれ、キム・ジヨン」の編集を手掛けていたことを知った。
井口さんは12号店や八広HIGHTIで少し話したことがあるくらいだけど、飴屋法水「キミは珍獣と暮らせるか?」の出版や、大竹伸朗「既にそこにあるもの」の文庫化など、重要な仕事をされている。

自転車で西へ向かう。

町屋古本はんのきさんへ。
100円、300円均一のコーナーが非常に充実している。
木山捷平や尾崎一雄の単行本もお得な値段で発見し、心の中で大興奮。
本当に来てよかった。
均一本以外にも海外文学中心に何冊か購入。
串田孫一や植草甚一も充実していた。
この日はダンデライオンの中村さんが店番をされていて、少しお話する(はんのきさんは3人で共同経営されているお店)。

カライモブックスさんへ。
移転されるそうで、均一本が半額セール中。
店内に庄野潤三コーナーがあり、価格もお手頃だったので何冊か購入。
木山捷平もまた1冊購入する。
新店舗で使えるクーポン券をいただいた。

東へ向かい、善行堂さんへ。
絶版の旺文社文庫のコーナーなどなど、勉強になる。
梅崎春生や上林暁の単行本がとても充実していた。
均一棚から庄野潤三をまた何冊か購入。
ブラックウッドも安く出ていてうれしかった。

今回は、なんとなくお店の方と話す流れになったら「自分も古本屋をやっています」と言うようにした。
均一本を思わずたくさん買ったりしていると、せどりが目的と思われたら嫌だなという感情が出てきて「自分も古本を商っています」と言いづらかったりする。
しかし良い本が均一で出ていて手を出さずにいるのは無理だ。
「この本がこの値段で!許せない!ありがとう!」そして積んでいる未読本が増えることになる。

左京区のライブハウス「外」で行われているイベントに行く。
bonnounomukuro、湿った犬、食品まつりの3組。

食品まつりさんはBPM遅めパーカッション多めのハウスセット。
高松のiLで見たライブは中盤くらいまでベースもキックも入ってこない展開で面白かった。
今回は最初からキックがガツンと入ってきてかっこよかった。
使っていたサンプラーが今とてもほしいkorg esx-1だったので、手元にじっと注目。

湿った犬は前回は落合soupで見て、今回見るのは5年ぶりくらい。
今回は比較的音数少なめで構成の練られたライブ、どこで2人のリズムがかみ合うのか見ていてスリリングだった。
リズムマシンとフィードバックノイズで作られた音楽だけど、ユーモラスで暴力的。
新作のカセットを買った。

bonnounomukuroさんは初見。
MPCとSPの2台のサンプラーを使って、たくさんの音を重ね合わせている。
いろんな音域の音が飛び交っていて気持ちよかった。
フェリーの時間が近付き、残念だったけど途中で出る。

三ノ宮から再びジャンボフェリーで高松へ。
「槿」読み終える。
フェリーの中には追加料金不要の浴場があり、初めて入ってみたけど良かった。
汗を流したおかげでけっこう眠れた。

連絡バスの中で、はんのきさんで買った安部公房「内なる辺境」を早速読み始める。


6月3日

朝10時に起きる。
ごはん食べて店に向かう。

京都の机屋さんから、冊子「机の人」が届く。
机屋というのは屋号で、大阪・文の里の「みつばち古書部」で棚を借りて古本を展開されていたり、古本市に出店されていたりする。
この冊子はTwitterで毎日更新している本の感想を3ヶ月分まとめたもの。
まだざっとしか読めてないけど、かなりの量の新刊を買って読んでいる。
ジャンルも幅広い。

休憩中「内なる辺境」読み進める。
安部公房のエッセイを読むのは初めて。
表題作では、反ユダヤ主義者が「正統な国民」のイメージを農民的なものとして描き出し、都市的なものに諸悪の根源を定めていた事実に着目する。
ヒトラーも、アメリカ南部の市民戦争の敗北はアメリカ全土の敗北である、という「道徳家めいた、一見ナロードニキ風説教師」に聞こえる発言をしていたそうだ。
「ミリタリィ・ルック」では、ナチの軍服の、アイコンとしての側面をミリタリールックの流行に絡めて分析している。
100ページ余りの薄めの文庫本だけど、とても面白い。

中央公園、蚊が増えてきた。

ブログを3日分書くとさすがに長くなる。
これから、みかんちゃんのイベント用にtooniceから借りたプロジェクターを返しに行く。
明日は定休日なので、料理をたくさんやって絵を描きたい。