2021年8月30日月曜日

予約(2021年08月30日)

29日夜

閉店後、風呂。ルキノ・ヴィスコンティ「イノセント」見る。よりによって誕生日の夜にえらい退廃的な映画を見てしまった。色川武大「うらおもて人生録」読み終える。玄米の準備をし、キャベツの浅漬けを作って寝る。


30日

朝8時前に起きる。ニラ玉、豚しゃぶを作る。豚肉のゆで汁をスープにする。朝ごはん。パソコンの前に座り、9時になるのを待ち構える。この日は高松市の来月/再来月分のワクチンの追加分予約開始日。最初コールセンターに電話をかけたが全然つながらなかったので、予約サイトから手続きしたらすんなりいけた。10月2日土曜の夜に1回目の接種予定。2回目は3週間後。

町外れのカフェへ行く。1時間半ほどいて、客は自分一人だけ。密にならないのでこちらとしては助かるけど、少なすぎるのも心配になる。齋藤裕「カーサ・バラガン」読み終える。ルイス・バラガンの手掛けた5つの住宅建築の写真と解説をたっぷり収録。ため息の出る素晴らしさ。美術館や建築をめぐる旅がしたい。スケッチブックにマーカーで絵を描き、岡井隆「今はじめる人のための短歌入門」読み始める。八百屋に寄って帰り、玄米を炊く。

開店。開店直後から立て続けにお客さんがいらっしゃり、けっこう売れてほっとする。発送準備、少し品出し。以前出張買取でお世話になったお客さんがご来店。「また頼むよ」と言っていただき、やる気が出た。テント業者さんと連絡。来週末には張り替え完了予定とのこと。

「若い世代の投票率を上げて75%を目指そう」という取組みの中で「シルバー民主主義」という言葉が使われていて、そんな世代間の対立を煽るようなことを簡単に言っていいのか?と思った。これだけ高齢者層の貧困も問題になっているのに。(←※その後、取り下げる声明が出された。)

今日も映画を見る。

2021年8月29日日曜日

駆け足日記(2021年08月26~29日)

書き溜めてた日記を間違えて消してしまったので、駆け足で振り返ります。そういう時もある。


25日夜

横道誠「みんな水の中」読み終え、バルガス=リョサ「楽園への道」読み始める。


26日

午前中、火曜に下見をしに行った買取先へ。車に同乗し本を運ぶ。建築やインテリア関係、雑誌などたくさん。ありがたい。暑いのでスコップビーンさんでアイスコーヒーを買って飲む。

開店。お客さんはそこそこ。発送準備などいろいろ忙しく、この日は査定あまり進まず。本をたくさん運んで疲れたので、休憩中いましろたかし「曇天三茶生活」読む。

閉店後、スーパーに行きビールを買う。飲みながら「曇天」読み終え、鈴木清順「探偵事務所23 くたばれ悪党ども」見る。笹森礼子がとてもいい。いかにも清順らしいヘンテコな演出は控えめだけど、やたらといろんな種類の車が出てきたり、レヴューのシーンが多かったりして楽しかった。

寝る前、まどに「週末はどう過ごすの?」と聞く。何も予定はないらしい。何しよう?と持て余している。29日は誕生日だけど、忘れているようだ。


27日

午前中は商店街をぐるっとまわり、買い物。レターパック、梱包材料、マスク、お米などを買う。帰って少し読書。

店頭買取1件、本の御寄附が1件。お客さんが少ないので、査定をもりもり進める。閉店後も作業し、終わりは22時近くになっていた。

閉店後、まどにあさっては自分の誕生日だと言うと、やはり忘れていた模様。プレゼントに本を買ってもらえることになった。シャワー浴びて少し本を読むが、疲れていて眠くなり、すぐにベッドへ。


28日

午前中、郵便局まで行って本を発送。三越の地下でいいものを買う。まどとルヌガンガへ行き、中村さんへいいものを渡す。最近お世話になったので。まどに誕生日プレゼントを買ってもらう。ダニエル・L・エヴェレット「ピダハン」と國分功一郎「中動態の世界」の2冊。どちらも気になっていてまだ読めていなかった本なのでうれしい。

家に帰り、レタスチャーハンを作って昼ごはん。買って冷蔵庫の中で数日経っていた梨が少し甘くなっていてうれしい。スケッチブックにマーカーで絵を描く。色川武大「うらおもて人生録」読み始める。少しだけキャンバスを進める。

まどと店番を交代。この日も査定を進める。少し品出し。1時間ちょい残業。

閉店後、本を出荷してスーパーで買い物。シャワー。本を読みつつ、キャンバス進める。本を運んで少し鍛えられたのか、筋肉痛も眠気も数日前よりだいぶましになっている。


29日

誕生日。朝8時過ぎに起きる。まどとくつわ堂へ。開店直後は空いている。いろいろ話しつつ本を読む。出て、本屋を見て回って帰る。

開店。お客さんはそこそこ。じっくり見て買ってくれるお客さんが多く、うれしい。査定がひと段落し、お金を振り込む。品出し進める。

今進めているキャンバスはいつもより少し大きめの20号。現物のキャンバスを見ているよりも、途中経過を撮影してスマホで小さい画像を見ている時の方がアイディアが浮かんでくるのはなぜだろう。

今日はこれから映画を見る。

2021年8月25日水曜日

マンシーの橋(2021年08月24~25日)

23日夜

閉店後、本の出荷。シャワー浴びて読書。野呂邦暢「草のつるぎ」読み終え、「続・鈴木志郎康詩集」読み始める。豚バラブロックを角切りにしてスパイスで漬けこみ、冷蔵庫へ。


24日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て。青じそドレッシングのサラダを作る。まどと春風堂でパンを買って公園に行くが、鳩が群がってきたり、暑かったり、蚊が寄って来たりでいまいち。

歩いて図書館へ。本を返却し、「群像」8月号の小特集「ケア」を読む。セザンヌの画集を見ながら気になった形をスケッチブックに写す。「マンシーの橋」という絵があって、画面左下のちょうど川の水面あたりに小さな白い点がある。橋台と同じ色をしていて、散った花びらのようにも見えるが何なのかはっきりとはわからない。解説文には「この白い点があることで、視線は橋を渡らずに岸~点~岸と移動する」というようなことが書かれている。「なるほど」としか思わない人がほとんどのような気もするけど、自分はこういう視覚情報と連動しているような文章(?)に異様な快感を覚える。理由はよくわからない。「続・鈴木志郎康詩集」読み終える。

ナルホドに行って筆を買い、フランスパンを買って帰る。卵を炒め、朝作ったサラダと一緒に挟んで昼ごはん。

外出。昨日「一度見てくれないか」とお電話をいただいたお客様のところへ下見。一応ビニール紐や店の財布も持って行く。インテリアデザイン関係の洋書や、雑誌などがたくさん。「いるのだけでも買い取ってもらえれば」というお話だったけれど、全部お願いすることに。木曜午前中に車を出していただけることになり、この日はひたすら結束。雑誌が多く、重量があるので大変だ。2時間弱で終了。

帰宅、汗をかいたので早めにシャワーを浴びる。料理。玄米を炊き、昨日漬けこんだ肉を炒めてポークビンダルーを作る。こないだ作ったチキンカレーとは使ったスパイスが全然違うので、当たり前だけどキッチンに広がる香りも全然違う。梨もむく。

ポークビンダルーを煮込んでいる間に、横道誠「みんな水の中」を読み始める。著者はASD、ADHD当事者の方で、この本では詩や論文や写真を通して自身の感じている世界の手触り(と単純に言えるほど優しくもないが)を描き出している。自分にもいくつか共感できる部分がある。聴覚の過敏さなど。レジにいてお客さんに話しかけられると、BGMの音楽のほうが気になって(音量が大きいわけではなくて、なんというか、その時だけBGMの存在を強く感じる傾向にある)聞き返してしまうことがよくある。しかしそれを「辛さ」と感じてしまうのはコミュニケーションのありうべき姿を自分の中に設定しているということで、そのありうべき姿は社会や環境からの影響の上に成り立っている。

まどが帰ってきて夕ご飯。食べ終えて、ストローブ=ユイレ「階級関係」見る。原作はカフカ。音楽ほとんどなし。出演している俳優はみんな素人らしい。抑制された動き、感情の読み取れない表情、妙に切り替わりまでが長く感じるカットが、カフカの不条理かつユーモラスな世界にとても合っている。最初はやけに淡々としてるなあと思っていたけど、だんだんと気持ちよくなってきた。

また本を読んで寝た。


25日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て。オクラのおかか和え、卵焼きを作る。フランスパンにバターとはちみつを塗って食べる。少し読書。「みんな水の中」はいろんな本から文章を引用していて、気になるものが多い。読みたい本が増える。

外出。晴れているので公園を少し散歩する。真夏の暑さが戻ってきている。スーパーで買い物をして帰る。明日またたくさん本がやってくるので、ネット出品作業を進める。汗をかいてしまったのでTシャツを替えた。また少し読書。

開店。このご時世仕方ないが、お客さんは非常に少ない。レジだとネット出品作業もそれほどできず困った。店頭買取1件。郵送買取も1箱到着。韓国文学やフェミニズム関係など、話題になっている本が多くありがたい。発送準備、品出し、スリップ作り進める。業者さん来て諸々打ち合わせ。メール連絡。

今日は絵を描く。

2021年8月23日月曜日

サンドイッチと醤油味(2021年08月21~23日)

20日夜

閉店後、本の出荷。スーパーに行って買い物。余ったカツオのたたきを冷凍していたことを思い出し、缶チューハイを買って帰る。飲む。たたきはやっぱり新鮮じゃないとだめだ。朝吹真理子「きことわ」読み終える。他の作品も読みたい。

「外でオートバイが通り過ぎ、ベランダの磨りガラスにもそのひかりがあたる。貴子の父親が帰宅して、蓮根の甘酢漬けに感嘆する。粗熱のとれたそれを冷蔵庫にしまいながら、貴子は父親に、きんきだいの干物は地物でなかったことを話すうち、夢をみたことなどすぐに忘れていった。」

「グリーンバーグ批評選集」読み始める。

「ファシストやスターリニストたちの観点からすると、アヴァンギャルドの芸術と文学の主な問題は、彼らが批判的すぎるということではなくて、『天真爛漫』すぎる、彼らに効果的なプロパガンダを注入することはできない、キッチュのほうがこの目的に関してはしなやかに従うということなのである。」

シャワー浴びて少し絵を描いて寝る。


21日

朝8時ごろ起きる。白玉団子を作り、きなこと黒蜜をかけて食べる。洗濯、そうじ。絵を描いたり本を読んだりする。ルヌガンガへ行き、滝口悠生「長い一日」買う。もう今月本を買うのはよそうと思っていたのに結局買ってしまった。こないだ絵が一枚売れたのでよしとする。中村さんはワクチンの予約が取れたそうだ。家に帰り、昼ごはんを作る。フランスパンにレタスと昨日作った肉みそを挟んでサンドイッチにする。ターメリックミルク作る。今回はシナモンやクローブ、コリアンダーなども入れてみた。食べ終わって、大島渚「飼育」見る。大江健三郎原作。脚本協力に松本俊夫や東松照明の名前もある。

まどと店番交代。品出し、事務作業、ネット出品作業進める。あっという間に時間が過ぎた。

閉店後、シャワー浴びる。読書しつつ、音楽を聞いたり、絵を進めたりする。キャンバス1枚完成。


22日

朝8時頃起きる。まどと街はずれのカフェに行ってモーニング。案の定空いていた。「グリーンバーグ批評選集」読み終え、スケッチブックにボールペンで何枚か絵を描く。香川にいるとセザンヌとか見る機会があまりないな。野呂邦暢「草のつるぎ」読み始める。

開店。お客さんは非常に少ない。品出し、ネット出品進める。陽が暮れてからぼちぼち売れ始めた。

閉店後、まどとオムニバス映画「TOKYO!」見る。監督はミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノの3名。見終えて風呂、読書。12時半ごろに寝る。


23日

朝8時前に起きる。どうもやる気が出ないが料理。親子丼と長芋醤油漬け。スパイス料理に凝ろうと思っていたのがまた醤油味に戻りつつある。朝ごはん。外出、雨が止んでいるので公園へ。ベンチも乾いている。スケッチブックにマーカーで絵を描く。気温が上がってきて蒸し暑い。スーパーで買い物して帰る。読書。少しうとうとする。

開店。本を売りたいんだけど一度見に来てもらえないか、とのご依頼あり。明日がちょうど定休日だし、ご近所なので午後に伺うことになる。発送準備、品出し進める。夕方頃に少し雨。気圧の谷間のような天気が続き、頭と胃が痛くなる。

今日はゆっくり本を読みたい。

2021年8月20日金曜日

ふつうの日記(2021年08月20日)

19日

閉店後、シャワー浴びて料理。肉みそ(ひき肉と玉ねぎとピーマンをみそやケチャップやオイスターソースなどで炒めたもの)、空心菜とにんじんのマスタードシード炒め、玉ねぎとトマトの青じそドレッシングサラダを作る。まどとアラン・レネ「去年マリエンバートで」見る。脚本はアラン・ロブ=グリエ。ものすごく抽象的な作品で途中眠くなるが、美しいカットは多かった。


20日

朝8時前に起きる。朝方地震があったようだ。まど曰く自分も目が覚めて「けっこう大きいね」と言ったらしいが、記憶なし。ゴミ捨て、朝ごはん。まどと一緒に出て、本を発送し、TSUTAYAにDVDを返しに行く。アイスコーヒーを買って帰る。飲んだら頭がカッカしてきた。いろいろ連絡。玄米炊く。朝吹真理子「きことわ」読み始める。YouTubeで公開されている西村賢太との対談で、朝吹さんは一度紙に書いた文章をバラバラにしてパソコンで打ち直したり、絵コンテを描いてみることもあると話していた。確かにそんな感じのする文章。自分は描写される対象や記憶/現在、想像/現実の切り替わりが速い文章が好きなのかもしれない、と思ったりした。少しキャンバス進める。

開店。まん防初日だけどお客さんは昨日よりも少し多い。天気が少し回復してきているからか。雨が止んで久々に青空がのぞく。業者さん来て現場下見。店頭に照明看板を付ける予定。商店街の広報の方々がいらっしゃり少し打ち合わせ。お近くの花屋さんがうちによく来られているそうで、ご紹介いただき広報誌に掲載されることになっている。来月に撮影ということになった。発送準備、品出しを進める。夕方からまた雨が降り始め、気圧で頭が締め付けられる。この日も店頭買取1件。歌集などをお売りいただいた。

今日はこれから本を読んで絵を描く。

2021年8月19日木曜日

うーむ(2021年08月16~19日)

15日夜

閉店後本の出荷、スーパーで買い物。帰ってシャワー。森敦「わが青春わが放浪」読み進める。向こうっ気が強いというか、堂々としている。料理。ポテトサラダと、ピーマンとニンジンのおかか和えを作る。昨日夜更かししたせいか、急に眠気が襲ってきたので早めに寝る。


16日

朝8時に起きる。玄米炊いて朝ごはん。読書。外出、公園をぶらっと散歩。コーヒー買おうか迷ってやめにする。芝生にボロボロのサッカーボールが落ちていて、傘をさしたまま軽くドリブルして、石の壁に向かって蹴る。ボールは壁の左側に飛んで行って見えなくなった。なんとなく悪い気がして、芝生に空のペットボトルが落ちていたのでそれをゴミ箱に捨てて「元をとった」。銀行でお金をおろし、画材屋でスケッチブックを買う。喫茶店に入り読書。八百屋まだお盆休み。帰って新しいキャンバスを出し、しわを伸ばすため水を塗る。

開店。お客さんが少ないわけではないけど、売上はあまりいかないという一日。

閉店後、「わが青春~」読み終え、シャワーを浴びて寝る。


17日

この日はまどとドライブへ行った。塩江とか、丸亀の山のほうへ。森が見たかったので。「はじめまして現代川柳」続き読む。塩江にきれいなトンボがいた。

香川県まん防適用。モンバス中止。

晩ごはんは刺身を買って家で食べた。シャワー浴びてまどとデヴィッド・クローネンバーグ「クラッシュ」見る。変態な映画だった。


18日

朝8時に起きる。ゴミ捨て。豚しゃぶ作る。朝ごはん。SNSを見ていたら気持ちが暗くなってしまった。やらなきゃいけないことややりたいことが頭に浮かんでは消えていくのに、行動に結びついていかない。気がつくといましろたかし「ぼけまん」を読み終えていた。なんとなく外に出ないとだめになる気がして、本屋を軽く見て帰る。

開店。悪天候にも関わらずお客さんの数はそこそこ。ありがたい。郵送買取の本が1箱到着。状態を確認しメールを送る。品出し、事務作業など。ショップカードを新しくするので、配布先のリストを作る。

閉店後、本の出荷。まどは担当さんと打ち合わせをしていた。少し話して、シャワー浴びて、「現代川柳」続き読む。


19日

朝8時前に起きる。オクラと長芋のおかか和えを作る。朝ごはん。玄米を炊いていたら沸騰させるところで放置してしまい、あわてて火を止める。失敗したけど食べれないことはなさそう。スケッチブックにマーカーで絵を描く。「現代川柳」読み終える。八百屋へ行き買い物。キャンバス少し進める。

開店。お客さんは少ない。雨は来週の中ごろまで続くようだ。店頭買取1件、映画のDVD25本。廃盤のものもあり、とてもありがたい。買取のお金で絵を1枚買っていただいた。まどかさんが来て映画の話をいろいろする。発送準備をし、品出しを少し進め、ショップカードのデータ入稿やレシートの帳簿付けなど、事務作業をやる。営業時間中はなんだかんだと忙しいので、集中して事務作業をやるのは午前中とかのほうが良いかもしれない。

SNSを見ていると、高松でも「○日まで休業します」というお店が増えてきている。今日も1日の最多感染者数が更新されてしまった。モンバスは中止になるけどイベント会社への補償はないらしい。ゲストハウスも予約のキャンセルが相次いだ模様。自分にそれほど関係ないとはいえ、いろいろとしんどい。

今日はこれから映画を見る。

2021年8月15日日曜日

夜更かし(2021年08月14~15日)

13日夜

閉店後、ムージル「三人の女・黒つぐみ」読み終える。料理。麻婆豆腐作る。まど自作のラー油を使ってみた。スパイス煮卵も漬ける。

「思っていることをいわねばならなかったのだろう、しかしただ時間がすぎていくばかりだった。彼の中にいる幻めいた分身が、ときどき何かをいおうとした。すべてのことをまったく別の基準で測らねばならないという認識が、今にも出現しそうになっていた、が、すべての認識と同様に、これも曖昧な、不安定なものだった。そして時はすぎ、走りさり、消えていった。壁の時計は思想よりも生活に密接していた。」(ムージル「トンカ」)


14日

朝8時過ぎに起きる。外は小雨。九州~北陸の日本海側では前線が停滞して雨が降り続き、各地で被害が出ている。今後引っ越すような時は浸水やがけ崩れの危険性にも十分注意しないといけないな。まどとモーニング。水木しげる「戦争と日本」読み始める。むごたらしい話もあればとぼけた味わいの話もある。スーパーに寄って帰る。この日は前半まど店番。昼ごはんを食べて、「戦争と日本」読み終え、キャンバスを進める。なんだか煮詰まってきた。

店番を交代。この日の香川県の新規感染者数は最多の107人、昨日から大幅に増加している。県が政府へまん延防止措置の要請をしたようだ。さすがに今日はお客さんが少ない。黙々と品出しを進める。郵送買取の依頼が入り、メールで見積りを出す。

閉店後、ずっと家に放置状態になっていたシーラー(壁面に下地を作るための塗料)の一斗缶を安岐さんにわたす。本の出荷。帰って風呂に入る。まどとジョン・カーペンター「ゼイリブ」見る。コンマ5秒くらいでザクっとカットを切るようなガンアクションのシーンがかっこいい。キャンバス進める。いつの間にか熱中してしまって、2時くらいになっていた。こんなに夜更かししたのも久しぶり。その甲斐あって1枚完成。ベッドに横になっても興奮で寝付けず、さらに明け方雨の音で目が覚める。まどは熟睡していた。


15日

朝9時半に起きる。まどが春風堂でサンドイッチを買ってきてくれた。ミルクティーと一緒に食べる。「はじめまして現代川柳」、森敦「わが青春わが放浪」読み始める。

開店。店頭買取2件。絵本、マンガ、デザイン関係など。ありがたい。昨日出した見積りの了承が取れ、さらに追加したいとのお返事をいただいたのでその見積りも出す。こちらはSF、音楽関係、戦前発行の古書など。貴重なDVDもある。うれしい。品出し、本の整理を進める。歴史資料館のCさんご来店、いろいろお話する。今日はお客さんは思ったより来たけど、売上はそれほどいかず。

今日はこれから料理をして、本を読む。明日の午前中は散歩したい。

2021年8月13日金曜日

蹴り、おじいさん(2021年08月12~13日)

11日夜

閉店後、本の出荷。帰って料理。エビチリ、オクラの梅おかか和え、煮物(にんじん、玉ねぎ、じゃが芋、いんげん)を作る。風呂。奥野克巳「ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと」読み進める。少しだけ絵を進めて寝る。


12日

朝7時半に起きる。外は雨で、何日か続く模様。涼しいのは助かる。玄米を炊いて朝ごはんを食べる。

外出。涼しいので傘をさして公園を散歩する。雨に濡れている緑はざわざわしてていい。自分が公園に着いた時は傘がいらないくらいの小降りになっていて、木から落ちる雨だれの音がいろんな方向から聞こえてきて良かった。風が吹くと雨だれの音も大きくなって、木がたくさん水を蓄えていたことがわかる。うーん、森が見たい。

足を出して何かに力を加える。蹴る。蹴り慣れていないと体の軸がぶれて、蹴られたものにうまく力が伝わらない。慣れていない蹴りの距離の掴めてなさ、確信の持てなさからくる動きの震え。それらが力とは別の何かを伝える。力以外の抽象性が加わることで「蹴り」のあり方が広がる。

トキワ街に最近できた喫茶店に入り、本を読む。マーカーでスケッチブックに絵を描く。ジュンク堂で少し本を見て、オーバーズでシャツを一枚買って帰る。

開店。お客さんはそこそこ。けっこう買って行ってくれる方が多くうれしい。品出しをどんどん進める。一箱入れ替え。店頭買取1件。

閉店後、本を出荷してスーパーで買い物。まどがかき揚げを作ってくれていたので、小松菜のおひたしを作り、玄米の準備をする。ビールと冷奴をお供に溝口健二「雨月物語」見る。「ありがとうも~」読み終え、シャワー浴びて寝る。


13日

朝7時半に起きる。玄米を炊き、ゴミ捨て、朝ごはん。ムージル「三人の女・黒つぐみ」読み始める。

外出。TSUTAYAに行ってDVDを返して借りる。冬に買った灯油でためたTポイントが活きている。図書館へ行き、読みたい本の購入をリクエストしてみる。「現代詩手帖」に載っていた田野倉康一と小山登美夫の対談を読む。帰って食器を洗って片付ける。

河川敷で焚き火をしているといつもやってくるおじいさんがいて、「ベンサム読まなあかんで!大きいビジョン持っていかな!」という話をする。声が大きいし、こちらの話は聞かないし、毎回ほぼ同じ内容の話で、正直聞いているのがけっこうつらい。今日図書館に行ったらベンサムの本が目に入って「あっベンサムだ」と思った。その時すぐにあのおじいさんのことを思い出したはずだけど、思い出したおじいさんと、河川敷で会ったおじいさんとは違う。思い出したおじいさんは「ベンサムを教えてくれた人」で、大声でしゃべらないししつこくもない。

開店。今日も雨、お客さんはふつうくらい。大喜多さんが久しぶりに来てくれて、絵のことをいろいろ話す。工芸で同級だった子たちとマルテでグループ展をやるらしい。但馬さん来てくれて、長野のことを少し話す。

今日は本を読みつつ絵を描く。

2021年8月11日水曜日

増える積読(2021年08月09~11日)

08日

閉店後本の出荷、スーパーへ買い物。帰ってまどと話しつつ、わさび柿ピーでお酒を飲む。雨が降ってきたので洗濯物を取り込む。シャワーを浴びて、ひうち棚「急がなくてもよいことを」読み終える。とても良かった。ひうちさんは香川のご出身なのだろうか。丸亀や善通寺が出てくるし、言葉もほとんど讃岐弁な気がする。川之江が出てくるから愛媛かもしれない。早めに寝る。


09日

朝8時過ぎに起きる。まどが不燃ゴミを捨ててくれた。フランスパンにバターとはちみつを塗って食べる。雨風が強い。こういう日にはなぜか山でざわざわ揺れる木が見たくなる。電車でどこかに行きたいが、我慢しないといけない。暑くてどこにも行けないと気分転換のしようがないな。とりあえず読書。大江健三郎「万延元年のフットボール」続き。台風通過中の天気によく合う。料理。鶏肉を醤油や花椒、しょうがなどで炒める。卵焼きも作る。玄米炊く。スーパーに梱包用の段ボールをもらいにいくか迷うが、風が強いのでやめにする。新しいキャンバスの裏面に、しわを伸ばすため水を塗る。

開店。お客さんはふつう。品出し、発送準備進める。明日は定休日、結局いつもの通り本読んで映画見て絵描いて料理して終わりだろう(けっこういろいろやっているが)。遠出できないのがもどかしく、ストレスがたまってきたし、腹も痛くなった。

閉店後、本を出荷してスーパーに行き、買い物ついでに段ボールをもらってくる。雑誌の梱包を途中までやる。成瀬巳喜男「稲妻」見る。嫌な人間関係がネチネチと続くが、どこか救いを感じるラストシーン。「万延元年のフットボール」読み終えて、キャンバスを進める。アクリルガッシュをたくさん水を含ませた筆で広げてみた。


10日

定休日。朝8時前に起きる。玄米を炊いてゴミを出し、洗濯物をたたみ、シャワーを浴びて、朝ごはんを食べる。キャンバス続き。水を多めに使っているので乾くまで時間がかかる。昨日の夜やった雑誌の梱包の続き。郵便局まで台車で運び発送。ブックオフに行くが、あまりピンと来ず。帰ってまどが作ってくれたカレーを食べる。また少し絵を進める。30,40分ほどやってパッと離れて、家事などの他の作業をやるのが自分にはちょうどいいようだ。

外出。近所のコワーキングスペース「BIBLIO」さんの中にある古本コーナーをのぞく。「ばななぼーと」のヤジベエさん、どろん堂さん、藤井さん、ネジマキネコさん、外海書房さんなどいろんな人が棚を借りて本を売っている。篠原資明「空海と日本思想」、ロラン・バルト「零度のエクリチュール」「映像の修辞学」購入。サンリオSF文庫のたくさんそろった棚もあり、バーセルミが欲しかったが今回はやめにする。ステイホームで積読を減らすぞと意気込んでいる人が多いけど、遠出できない腹いせに本を買ってしまって逆に増えたという人も多そう。自分もそうなりつつある。

喫茶店に入り、堀江敏幸「正弦曲線」読み始める。マーカーでスケッチブックに絵を描く。ライオン通りの中華食材店で八角、シナモン、クミンシードを買う。スーパーで買い物をして帰宅。

料理。豚の角煮を作る。八角とシナモンの香りがいい。煮込む時間がかなり長いので、合間にたたききゅうりを作り、長芋を短冊切りにする。「正弦曲線」読み終え、絵の続き。キャンバス1枚完成。もう1枚もほぼ完成に見えたけど、少し置いておくことにした。まどは今日残業で遅かったので、先に夕ご飯を食べる。

デヴィッド・リンチ「マルホランド・ドライブ」見る。カメラのぬるっとした動きが最高に不気味で良かった。ナオミ・ワッツがいろんな表情を見せていて魅力的。DVDの特典で入っていたリンチへのインタビューも良かった。


11日

朝7時半に起きる。眠い。昨日玄米を水に浸すのを忘れていて、白米を炊く。ゴミ出し、朝ごはん。まどは今日健康診断に行ってそのまま仕事休み。昨日保留にしていた絵はこのまま完成にしても良さそうだ。読書。奥野克巳「ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと」読み始める。新しいキャンバスに色を塗る。

明日から雨の日が続くらしい。お盆の人手はどうなるだろうか。

開店。今日のところ、お客さんはけっこう多かった。発送準備、均一棚への補充、品出し進める。店頭買取2件。映画、哲学、自然科学、芸術、海外作家の絵本、文学など、大変ありがたい。1件は冊数が多いので後日支払いということになった。

今日はこれから料理。

2021年8月8日日曜日

大波小波(2021年08月07~08日)

06日夜

閉店後、本を出荷しスーパーへ買い物。帰ってタンドリーチキンを仕込む。ヨーグルトやオレンジママレード、ごま油、ケチャップ、しょうが、その他スパイスなどいろいろ混ぜてマリネする。サブスクで音楽をいろいろ聞きながらキャンバス進める。色の選択を間違え、仕方なく修正していると、いつもやらないようなグラデーションができて面白かった。シャワー浴びて寝る。


07日

朝8時前に起きる。料理。玄米を炊き、チキンをオーブンで焼き、小松菜を茹でて冷凍し、レタスとトマトと大根のサラダを作り、茹で卵を作る。合間に洗濯物をたたむ。朝ごはん食べる。売れた本を段ボール2箱、台車で郵便局まで持って行き発送。暑くてたまらず喫茶店へ。影山裕樹「ローカルメディアの仕事術」読み始める。いろんな方のアイディアの出し方や思考法など、参考になる。スーパーに寄って帰宅。昼ごはんを食べてキャンバス続きやる。1枚完成。

まどと店番を交代。今日から時短営業開始。昨日ほどではないけどお客さんは少ない。売り上げも少なめ。発送準備、少し品出し、連絡など。馬場君来てくれて少し話す。

夜8時に閉店、本を発送。まどと黒沢清「岸辺の旅」見る。すごく良かった。平穏な暮らしを送っているように見える人も、主人公もその夫も、みんなどこかに罪や傷を抱えていてそれをなんとか認め合いながら前に進もうとしている。「ローカル~」読み終えて寝る。


08日

朝8時に起きる。朝ごはんを食べてシャワー浴びる。まどとTSUTAYAへ行き、DVD返してまた借りる。タリーズでコーヒー。大江健三郎「万延元年のフットボール」読み進める。図書館に行って本を返却。パンを買って帰る。スケッチブックにマーカーで何枚か絵を描く。

開店。やはりお客さんは少ない。歩いている人がそもそも少ない気がする。こういうのはかなり精神的にくる。お客さんの顔を見ることが自分の活力になっているんだなと感じる。とかいろいろ思っていたら、夕方になって少しずつお客さんが増えてきた。かなりたくさん買ってくださる方もいて、ありがたい。いまだにお客さんの波は読めないし、慣れないな。店頭買取2件。マンガ、ファッション、社会学、海外文学など。ありがたい。最終的にはなんだかんだ売れてよかった。昨日おとといがヒヤリとする売上だったので、なおさらうれしい。やはり気圧の問題か?よくわからない。

今日はもりもり本を読もうと思う。


2021年8月6日金曜日

あちこち(2021年08月05~06日)

04日夜

閉店後、料理。鶏肉と野菜のトマト煮、スパイス入りポテトサラダを作る。ポテサラにはフェンネルシード、クミン、コリアンダー、黒胡椒を入れた。思ったよりカレーらしい香りがする。筋トレしてシャワー浴びる。大江健三郎「万延元年のフットボール」読み進めて寝る。


05日

朝7時半に起きる。ゴミ捨て。玄米を炊いて朝ごはんを食べる。外出。本を出荷し、銀行や郵便局をまわる。喫茶店に入りアイスコーヒー。スケッチブックにボールペンで何枚か絵を描く。ロラン・バルト「表徴の帝国」読み始める。

「この国(日本)にあっては、表徴作用をおこなうものの帝国がたいへん広大で、言葉の領域をひどく越えているため、表徴の交換(やりとり)は、言語が不透明であるにもかかわらず、時としてその不透明そのもののおかげで、なおまだ人を魅惑する豊饒さと活発さと精妙さを失わないでいる。日本では、肉体が、ヒステリーと自己陶酔をともなわずに、純粋にエロスのみちびくままに(微妙につつましやかに、ではあるが)、存在し、おのれを示し、行動し、おのれを与えるからである。」(p21、「沈黙の言語」)

酒屋や八百屋に寄って帰る。キャンバスを少し進める。

開店。お客さんはけっこう多い。売り上げもそこそこある。発送準備、品出し進める。

閉店後、本の発送。缶ハイボール買って帰り、冷凍してあった枝豆とみょうがを解凍して醤油で軽く和える。飲みながら中平康「危いことなら銭になる」見る。都筑道夫原作。宍戸錠、長門裕之、浅丘ルリ子出演。主題歌の作詞は谷川俊太郎。全体的にテンポがものすごく速く、あっという間の80分。キャバレーの舞台が透明のプラスチックで、その下の地下室で偽札を作っているのが良かった。


06日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て。シャワー浴びる。まどと外出。うどん食べて、喫茶店に行く。いつも行っている喫茶店は安くてトーストもつくが、人気でいつも混んでいるので最近は違う喫茶店を選んでいる。高松は喫茶店が多くて助かる。マーカーでスケッチブックに何枚か描き、「表徴の帝国」読み終える。帰って洗濯、風呂とトイレのそうじ。少しキャンバス進める。面白い感じになりそうだ。

開店。お客さんは少ない。品出し、本の整理を進める。ネット出品していた本が売れたので箱詰め。陽が傾いて空の色がおかしいと思っていたら雨が降ってきた。客足が鈍いのは気圧のせいか。今日も香川県の感染者数が多い。減る気配がないな。明日晩ごはんを食べる約束をキャンセルした。

今日はこれから本を読みつつ絵を描く。

2021年8月4日水曜日

スパイス(2021年08月02~04日)

01日夜

閉店後、メンナ・ラウラ・メイール「We Margiela マルジェラと私たち」見る。マルタン・マルジェラをめぐる数々の証言をまとめたドキュメンタリー。シャワー浴びて、キャンバスにマスキングテープを貼って寝る。


02日

朝8時ごろ起きる。キャンバス続き。ガッシュを塗る。まどと喫茶店へ。冷房が強くて少し寒い。小島信夫「私の作家評伝」3巻読み終える。巻末に索引があり、やけに長いなと思って見てみると「小説が読める」とか「小説の種が尽きる」とか、項目がかなり独特で面白い。家に帰ってまた絵を描く。マスキングテープはがす。料理。オクラの梅肉和え、卵焼きを作る。

開店。お客さん少ないかなと思ったら、意外と多い。夏休み期間中だからか、若い人がいつもより多い気がする。長い夏休みなのに旅行に行けないのはつらいだろうなと思う。品出し、本の在庫整理を進める。売り上げは思ったより多かった。

閉店後、本の出荷ついでにスーパーへ寄り買い物。帰って冷奴をつまみにビールを飲む。うまい。最近豆腐でビールを飲むのが好きだ。豆腐屋さんで作りたてのを買ってみたい。シャワー浴びて、大江健三郎「万延元年のフットボール」読み始めて寝る。


03日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。ミケランジェロ・アントニオーニ「欲望」見る。コルタサルの「悪魔の涎」がベースになっているらしい。思ったより静かな映画だった。だだっ広い公園がいい。外出、初めて竹清に行ってみる。冷ぶっかけ2玉とちくわ天、えび天。つゆはけっこう甘口。TSUTAYAに行き、DVDを返してまた借りる。タリーズでアイスティー。スケッチブックにマーカーで何枚か絵を描き、井戸川射子「ここはとても速い川」読み終える。

歴史資料館へ「瀬戸内たかまつクロニクル」という展示を見に行く。明治から現在に至るまでの高松の歴史を写真、ビデオ、その他印刷物や地図などの関連資料をもとにたどっていくというもの。かなり見応えがある内容だった。映像資料として1988年に県の独立100周年(日本全国の都道府県の中で香川県は一番最後に独立したらしい)を記念して放送された番組が上映されていて、これだけでもとても面白い。番組の中で紹介されている昭和14年に起こった大干ばつを記録したフィルムでは、満濃池が干上がってひび割れていた。この年には各市町村に雨ごいをするよう県からの通達が出されている。相当深刻な状況だ。他にも昭和時代の商店街の写真や、観光パンフレットや商店街の店舗のマッチなど、楽しい資料もたくさん。スタッフの方が声をかけてくださり、いろいろお話する。郷土資料をよく探しに来られるお客さんがうちのことをよく話題にしてくださっていたようだ。うれしい。

香大近くのアピマートさんへ行き、スパイスやハーブなどを買い込む。店員さんがいろいろ教えてくれた。一旦家に荷物を置き、大工町の珈琲白川さんへ。落ち着いた照明の店内でアイスオレを飲みながら本を読む。スーパーで買い物をして帰る。

料理。青じそドレッシングのサラダを作る(レタス、パプリカ、アボカド)。そしてチキンカレー。ホールスパイスを油で炒める時の香りがたまらなくいい。玉ねぎやニンニクをきつね色にまで炒めるのはけっこう時間がかかる。出来上がりは意外にまろやかな、ココナッツの風味の強いカレーになった。また時間に余裕のある時作ってみよう。しかし毎日のように何十食も作る専業のカレー屋さんは本当にすごいな。まどが帰ってきて夕ご飯。

風呂に入り、キャンバスを進める。ニンジンのマスタードシード炒めを作って寝る。

「ここにあったほうがいいな」と思う線や形や色があったら、できるだけ全部描いていったほうがいい。大抵の人はそこにそれがあったほうがいいなんて思わないんだから、やっといたほうがいい。


04日

朝8時前に起きる。玄米を炊いて、白玉をこねて茹で、ターメリックミルクを作る。ミルクは豆乳とココナッツミルクを半分ずつ。しょうがもたくさん入れた。とてもおいしい。白玉はきなこと黒蜜をかけて食べた。キャンバスを進め、こないだ買い取った雑誌のネット出品作業。段ボール3箱と1束。なかな重い。

開店。お客さんはそこそこ来るけど、売上はそれほどいかない日。発送準備、品出しを進める。みきちゃん、まどかさん、あずささん来てくれて少し話した。YOMSMAG増刷。田口さんから届いた「季刊・黒猫」の最新号を品出し。

今日はこれから明日のお弁当を作る。疲れた。


2021年8月1日日曜日

扱いよう(2021年08月01日)

31日夜

閉店間際にセットものの雑誌が売れ、梱包。発送に行く。池辺葵「私にできるすべてのこと」読み終え、風呂。ぼーっとしていたら時間がいつの間にか過ぎてしまった。キャンバス1枚下塗りして早めに寝る。


01日

朝8時前に起きる。朝ごはん。音楽聴いて、小島信夫「私の作家評伝」3巻読み進める。自転車で、北浜にあるとある物件へ。安岐さんが現在改装作業をしていて、今日は冷蔵庫の運び込み。男4人がかりで2階に上げる。作業後安岐さんとマルテの田中君と3人で皇帝に行き、アイスコーヒーをいただく。いろいろお話。改装作業はまだまだ続きそう。熱中症お気をつけて…。

家に帰り、キャンバスを進める。白く塗っておいたキャンバスにペンで線を引く。少しやるだけでも頭の中がすごく整理された気分になる。何かしら目に入る形に置き換えるといいみたいだ。友達としゃべって意識がはっきりしてくるのとはまた別な感じがある。社会は言葉によって秩序づけられているけど、人間は言葉だけでなく色や形、筋肉の動き、物音、においなど、いろんなものを使って何かを感じたり伝えたりしているはずで、その扱いようが人によって違う。

開店。お客さんは少ない。発送準備をして、昨日買い取った本を中心に品出しを進める。良い本が集まっていてうれしくなる。まとめてネット出品したいものもあるけど、明日か明後日にやろうか。店頭買取1件。

今日はこれから映画を見る。まどは明日も会社休み。