2019年4月30日火曜日

2019年04月30日

朝8時起き。
ごはん食べてカレーを作る。

河出文庫のアンソロジー「若冲」を読み始める。
伊藤若冲の生誕300年記念企画だそうで、森銑三、澁澤龍彦、辻惟夫、梅原猛、安岡章太郎など錚々たる面々の若冲に関する文章がまとめられている。
新聞や雑誌に発表された、短くてざっくりした文章が多い。

郵便局でスマートレター、酒屋でビールを買って店へ。
今日は火曜日で、本来は定休日だけどお客さんも来そうなので開けてみる。
お越しいただいた方々ありがとうございました。

5/12の日曜日に行うイベント「MOYOOSHI NIGHT」告知画像を再製作。
バンド「その他の短編ズ」やソロで活動する森脇ひとみさんと自分の2人会。
森脇さんはこの日は音楽ではなく、身の回りの謎について想像を膨らませて創作オカルト話をする「ミステリートーク」と、人形劇をやることになっている。
yomsで扱っている森脇さんのzine「月刊ヒー」も、ミステリートークをそのまま紙面に落とし込んだような内容ですごく面白い。
音楽だけでなく陶芸、文章、人形劇、農業、モデルなど、森脇さんは本当にエネルギッシュで多彩な活動をしている。
自分はその活動の核に迫るべく、森脇ひとみインタビューをイベント中に行う予定。
サウンドパフォーマンスと、最近入荷した商品の紹介もやります。

休憩中、サンリンシャに行って蓮井さんと5/4に行われる「GWまんが祭り」について少し打ち合わせる。
サンリンシャで棚ひと区画分くらいのスペースを使わせてもらい、漫画を売る予定。
ワークショップや、フリー配布漫画なんかもあるらしく楽しそうだ。
この日は店舗も営業して、サンリンシャに委託販売させてもらい、女木島にも出店して、大忙しの1日になりそう。

リバー書房さんで、岩波文庫の「久生十蘭短編選」を買う。

店で、円盤のレコブック「ソノシート百貨店」を読む。
レコブックと、田口さんのやっているレコード寄席は基本「音楽を売る以外の目的で作られたレコード」にスポットを当てていて、通常良く語られるところの作家主義的な歴史から離れ、レコードというメディアがいかにその時代・場所の状況や人間模様を載せて聴き手へと運んでいたのかをじっくりと伝えてくれる。
円盤・田口さんの日々の研究レポートでもあり、そこが余計わくわくさせられる(この感覚は、当店でも扱っている袋詰め雑誌「三ツ沢通信」に毎号入っている、田口さんのレコ日記「枕元レコード」にさらに顕著に表れている)。
歴史は常に現在進行形であり、改ざんされ得る危ういものでもある。
田口さんは常に「歴史の記述のされ方」に力強くアプローチしていて、その姿勢には身が引き締まる。
「ソノシート百貨店」はレコブックシリーズの中でも、一番紹介されているレコードの枚数が多いのではないだろうか。
昭和レトロ好きな人にもばっちりとはまる作りになっているのはさすが。

絵描いて、余裕あったら少し本読んで寝ます。

2019年04月29日

風邪っぽかったので、10時間寝て朝8時に起きる。
体調は問題なさそう。
メルカリで本が1冊売れている。
ブログ書いて、朝ごはんを食べる。

スーパーで買い物。
ブリ、鶏むね肉、豚ひき肉、全部半額のものを買う。
帰ってブリの煮つけ、豆苗と卵の炒め物、ゆでキャベツのおかか和えを作る。
昼用と夜用の弁当を2つ準備して店へ。

この日はネットで本がよく売れたので、発送作業が忙しかった。
店への品出しも社会学、文学、思想などを中心に進める。

リマコーヒーで休憩。
コンビニでスマートレターを買い足す。
ルヌガンガに行ってSTOMACHACHE.の作品集と、夏葉社の新刊「漱石全集を買った日」を買う。
岡田利規「わたしたちに許された特別な時間の終わり」を読み終える。

店に戻って作業していると、マルテの小笠原さんがやってきた。
女木島で「SETOUCHI BOOK PARK」という催しが始まっており、期間中いつでも出店できるからよかったら来ないか、とのこと。
4日の土曜日なら大丈夫そうだったので、高松発10時のフェリーに乗って女木島に向かい、最終のフェリーで帰ることにする。
始発のフェリーは8時高松発だけど、女木島から高松へ観光客が戻る時間帯を考えると、行くのは10時でいいだろう。

ふと「子どもの子どもによる子どものための古本市」って面白いんじゃないかと思いつく。
おこづかいをもらうようになる前くらいの年頃の子どもたちが、今まで持っていた本を「商品」として扱い、対面での商売の面白さを感じるのってなんだか楽しそう。
お金は現金でなくチケット制にして、後で清算。
各々5000円分ずつ本を値付けして(例:500円の本4冊と1000円の本3冊)、5000円分の手持ちのチケットを持って他店の本を買うとかにすればみんな自分の商品が売れるよう工夫するだろうし、トラブルも少なそうな気がする。
「傷んでいる本は売りにくい」とわかったら、本の扱いも丁寧になるのでは。
いざ始まったら、結構熾烈な光景が広がりそうだ。

STOMACHACHE.の作品集を見る。
作風の幅広さが簡潔にまとまってるし、図版だけでなくインスタレーションの上手さも感じられる構成になっている。
2人の展覧会の構成の上手さにはいつも驚かされる。
インタビューも、意外な大胆さがきちんとフォローされていていい感じだ。
値段お手頃、充実の1冊。

雨で帰るのがめんどくさかったし、閉店間際にお客さんもやってきたので30分ほど延長。
帰って風呂入ってブログ書く。

明日は火曜日で、いつもは定休日だけど12~21時で開ける予定。
予報は雨、どうなるか。





2019年4月29日月曜日

2019年04月28日

朝8時に起きる。
ブログ書いてごはんを炊く。

玉子焼き、小松菜のおひたし、砂ズリの回鍋肉風炒めを作る。
開店直後のスーパーに行くと半額の食材がけっこうある。
あまり料理したことのない食材でも、半額だったら「やってみようかな」という気分になるので良い。

外出、レインボー通りまで出て買い物。
自作しおり用の厚紙と、クロスバイク用の空気入れを買う。
一旦帰って店へ向かう。

この日は品出し以外の作業を中心にやる。
コーヒー焙煎、チャイマサラ作り、伝票整理、ネットで売れた本の発送準備など。
厚紙に絵を描いてオリジナルのしおりも作ってみる。
色も塗るので意外と時間がかかった。

25日の土曜日にやる広井亜香里さんのトークイベントの告知画像を作る。
みかんや柑橘類一般について、品種・ブランディング・味わい方などディープな話がたくさん聞ける予定で楽しみ。
「みかん食べるの好き」という人も、農業や自然科学に興味のある人も幅広く楽しめるイベントになるのでは。
試飲・試食も込みで1500円。
しかしイベントごとに告知画像を作るのはかなり大変。
デザインのフォーマットを決めてしまったほうがいいのかもしれない。

途中まどが代わってくれたので、交代して休憩。
公園でお菓子食べながら、岡田利規「わたしたちに許された特別な時間の終わり」を読み始める。
寒い。

帰ってきてまた店番をしてたら、なんだか頭がふらふらしてきた。
まどに店番をやってもらうことにして、家に帰る。
ヨーグルトにはちみつを入れて食べ、梅酒のお湯割りを飲んで寝る。
10時間寝たらだいぶ気分も良くなった。

瀬戸芸で島に観光に来てる人も多いだろうけど、かなり寒いだろうな。
東日本では今頃になってインフルエンザの患者数も増えてきているようなので、気を付けたい。


2019年4月27日土曜日

2019年04月27日

昨日なぜか深夜3時近くまで起きてしまい、朝10時に起床。
パンを焼いて朝ごはん。
できれば8時くらいには起きたい。

メルカリのルールを確認すると、けっこうルールが細かい。
関係のないハッシュタグを羅列したり、BASEやSNSへのリンクを貼ったりするとアカウント凍結になるようだ。
先日本を売りにきてくれたお客さんも、いつもは本をメルカリで売ってるんだけどアカウントが凍結されちゃって…と言っていた。
うっかりやってしまいそうな事項もあったので、気を付けたい。

スーパーに行くと、あさりと砂ズリが半額だったので購入。
帰って、あさりとキャベツの酒蒸しを作る。
あさりを砂抜きして料理したのは、もしかしたら人生で初めてかもしれない。
塩水を入れたボウルの中で活き活きしていたあさりたちをフライパンに大量投入すると、断末魔の叫びが聞こえてくるようで申し訳ない気持ちになった(けど、おいしかった)。
ほかにちくわと野菜の炒め物を作る。

坂口恭平さんの、去年出した料理の本「cook」に関してのインタビューを読んだ。
気分が落ちている時は料理も全体的に茶色くなってしまっていたけど、あえて料理に色の緩急がつくよう工夫したらだんだん元気が出てきた、とのこと。
1日目が「お米を炊こう」から始まっているというのも良い。
料理することと精神との関わりも含めて紹介している料理本て、ありそうであまり無さそうだな。

描きかけだった絵に手を加えて、1枚完成させる。
「小説の森散策」読み終える。

今日はゴールデンウィーク初日。
tooniceが4会場同時開催のライブイベント「KILL YOUR SOUND」を開催していたりして、街に人が多かった。
井川さんがんばっている。

夜はさっこの月例ライブ。
前半はカシオトーンの即興演奏。
シンプルだけどどこか日本的な情緒を感じさせる柔らかい音…MoondogやAnthony Moore、アキツユコさんなどなども思い起こした。
延々30分くらいやってたとしても、ぼーっと聞いていられそう。
CD作ってほしいなぁ。
後半はまどが朗読した文章をその場で聞いてさっこが即興で演奏し、自分も即興で絵を描くというのをやった。
島で見た紙芝居からヒントを得たらしい(さっこは三豊市の志々島という島に住んでいる)。
事前に何も聞かされてなかった割にはなかなか高度な要望だったけど、楽しかった。

今日はこれからシャワー浴びて、絵描くか本読むかして寝ます。

2019年04月26日

朝7時過ぎに起きる。

シャワー浴びてごはん食べて、洗濯物を畳む。
豚の生姜焼き、小松菜のおひたし、もやしとにんじんのナムルを作る。

エーコ「小説の森散策」を読み進める。
第四章「可能性の森」の中で、「赤ずきん」の物語の錬金術的解釈という一節が出てくる。
ジュゼッペ・セルモンティ「地下層のおとぎ話」という本に書かれている説だそうで、曰く「赤ずきん」は鉱物の採掘と加工の過程を示したもので、赤ずきんちゃんは辰砂(水銀と硫黄の化合物)でずきんの赤はその色だと。
そして辰砂は水銀の硫化物だから、少女は硫黄と分離されざるべき水銀を純粋なかたちで隠しており、あちこちにより道をしてしまうのも水銀の流動性のせいだということらしい。
ドイツの画家、ジグマー・ポルケにも辰砂を画材に使った作品があったはず。
日本でも2005~2006年に行われた個展で展示されていたと思う。
「不思議の国のアリス」などのおとぎ話から題材をとり、鉱物を素材として使用することの多かったポルケだけど、セルモンティの本を読んでいたのだろうか。

春日町の「ますや」でうどん食べて、西村ジョイで買い物して、リマコーヒーで休憩の後店に戻る。
品出し。

切腹ピストルズで太鼓をたたいているキスケ(本名は潤)が遊びに来てくれる。
開店祝いに、高松の「しるの店 おふくろ」でも使われているという白みそをくれた。
おふくろのことを東京でふれまわっていたらお土産にみそを買ってくれといろんな人から頼まれてしまい、結局4キロも買ったそうだ。
店で不定期で開催している自作印刷物交換会「Paper Talk」は、もともと東京・高円寺の高架下の路上でやっていた。
2006~2007年ごろに集中的に4回くらいやって、それから10年弱のブランクが空いて、また再開した。
キスケは2006年に行った2回目のPaper Talkに参加してくれている。
その後も絵の展覧会をしていたら小銭のくっついたカップヌードル(?)を大量に差し入れてくれたりと交流が続き、現在に至る。

歯磨いて寝ます。



2019年4月25日木曜日

2019年04月25日

朝9時前に起きる。

ブログを書く。

朝ごはん食べて絵を描く。
1枚完成間近のところまでいく。
絵がうまくいき始めると、目の前にあるものを見た瞬間に「あっこれ絵にしたい」と思う感覚が鋭くなってくる。
視覚と絵を描く行為との距離がぐんと近くなる。
どんな線を引いても、うまい具合に回収できる気がしてくる。

買い物をして、鯖の煮つけ、ちくわと野菜の炒め物を作る。
安い魚を選ぶとどうしても鯖になってしまう。
昨日作っておいたキャベツの一夜漬けを加えて弁当完成。

この日は前半まどが店番をやってくれているので、遅めの出発。
銀行で前職最後の給料をおろす。

ハローワークに行く。
店の開店が12時からなので、11時までのバイトはないかと探している。
やっぱり清掃のバイトしかないようだ。
2週間前くらいに一度清掃バイトの面接を受けたけど、3分くらいで終わったのに落ちた。
もう人が決まっていたのか、自分の後に適任の人が現れたのか。
普通に落ちたのかもしれない。

ラボレムスでアイスコーヒー飲みながら、エーコ「小説の森散策」を読む。
豆の解説が書かれたポップがきちんと作られていて勉強になる。
コーヒーすごくおいしい。
「小説の森散策」は小説におけるメタ視点や時制の設定を論理的に解説していて、おもしろい。

店番。
昨日査定が終わった三重県からの買取分を中心に品出し。
ちょっとスキマが空いていた民俗学関係の棚に補充できてうれしい。

豊島に住んでいる宇野澤さんが来てくれる。
近々引っ越すらしい。
宇野澤さんとは東京で知り合って、もう12年ほど経つ。
2007年に鹿児島県桜島で行われたアートプロジェクトに誘ってくれた。
くそ暑い廃旅館に泊まりこんでひたすら絵を作った。
そこで淺井裕介や遠藤一郎と知り合って、その後いろいろなところで活動するきっかけが生まれた。
ありがとうございます。

昨日iLに行ったら、浜吉さんが「YOMSで1000円で買った本、メルカリで売ったら6000円になった」と言っていたので、それじゃ自分もとメルカリを始めてみる。
やり始めたら熱中してしまい、気づいたら閉店時間を過ぎていた。
これからも少しずつ出していこうかな。

ブログ書いたらシャワー浴びて、本読んで寝ます。

2019年04月23~24日

ブログを書き始めればTwitterを見る時間が減るのでは、と思っていたけれどどうもそううまくはいかないようだ。
ある程度時間をかけて書いたからにはいろんな人に見てもらいたい気持ちも湧くので、Twitterにリンクを貼る。
するとそのツイートへの反応が気になり、結局ちょいちょい見てしまうのだった。
それでも、ブログで感情を発散することで脊髄反射的なツイートをするのは避けられるような気がする。
自分はかなり多動な性質があるので、ゆっくり感情と向き合うことが大切だ。

おとといの夜はブログを書いた後、ナムルや鯖の塩焼きで簡単に晩ご飯。
風呂に入ってからこうの史代「さんさん録」を読む。

こうの史代の描く女の人は、デフォルメされているのになんでこんなに艶めかしいんだろうか。
艶めかしいのに、性的な感じは全然しない。
参さんと仙川さんは両想いの関係のはずだけど、31話で仙川さんは「あの人(詩郎)がシアワセでないのはあたし許せないから」と参さんに言い放つ。
仙川さんは本当は詩郎に気があったけど、相手は結婚しているから割り切ろうとしていたということだろうか。
でも参さんにこれだけ接近しておいてその発言はちょっとおかしい気がする。
まどと話し合ったけど、2人とも「どういうことだろうね」となってしまった。

「さんさん録」読み終えて、絵を描く。
10月に岡山のOFで個展をやることになっている。
OFでは2017年の暮れにも個展をやらせてもらったけど、その時は過去作を中心に展示した。
今回は全部新しい絵でやる予定。
前回の個展期間中に京都に行く機会があり、DOMAのよりさんと話したら「新しい絵はどれ?」と言われ、「これとこれだけです」としょんぼりした返事をする羽目になった思い出がある(結局買ってくれた)。
描いてるか描いてないかはきちんと見られているし、そういう人の存在はありがたい。
少しずつでも進めたい。

ノストから「SCARSの音源の配信始まったから改めて聞いてみたけど、やっぱりかっこいい」とLINEがくる。
最近のライブがYouTubeにアップされていたので聞いたけど、全員本当にかっこいい。
映像で見ると、特にA-THUGとSTICKYがほんとにリラックスした動きで引き込まれる。
今のうちに録音もと思うけど、bay4kの体調が心配。

結局この日は絵1枚完成、もう1枚途中まで進む。
ウンベルト・エーコの講演集「小説の森散策」を読み始める。

24日朝、6時半に起きる。

朝から絵の続き。
1枚が完成間近のところまで進み、さらにもう1枚進める。
寝ているまどを描いた。

ほうれん草おひたし、きんぴら、豚しゃぶ、キャベツの一夜漬けを作る。
昼用と夜用に弁当を2つ用意して出発。

雨が降ったり止んだりの変な天気で、お客さんは少ない。
先日三重県から依頼のあった、段ボール10箱分の本の査定を進める。
価格了承いただけた。
最近数百冊単位の大口の買取があってありがたい。
良い本が入ると興奮するけど、さらに売らなければいけないので大変だ。
店で読書とかしてる暇はない。

まどはこの日栗金商店のみきちゃんと遊びに行っていた。
近くにいるというので合流し、iLに遊びに行く。
堀金君も一緒。
ジントニック飲む。
堀金君とSCARS、バイキング、ミュージックマガジンの件などについて話す。

この日は本も読まずに早々にふとんに入った。

2019年4月23日火曜日

2019年04月23日

文章の練習がてら、ブログを書いてみようと思う。
Twitterだと反応がやたら気になってしまったり、感情をできるだけ手短に表現しようとしてしまうので、ブログのほうがのびのびと書けるような気がする。
内容について何か言われたら、考えて、謝るなり直すなり重ねて主張するなりしよう。

ブログを久しぶりに開くと、新規投稿は2年半ぶりのようだ。
この間もいろんなことがあったけど、長くなるので省く。
気が向いたら振り返ることにする。

一昨日は、ルヌガンガに荻原魚雷さんと福田賢治さんのトークを聞きに行った。
タイトルは「荻原魚雷が語る、怠惰の技法、創作の技法」。
質問タイムがあったので、「自分のネガティブな部分を率直に書けるようになったのはいつ頃からですか」と聞いてみた。
自分はどうもかっこつけてしまうのか、調子の悪い時にそれを誰かに伝えるのが苦手だ。
相手に気兼ねさせてしまったら良くないのではないか、と思ってしまう。
魚雷さんの文章を読むと、落ち込んでいる時の様子もさらっと書いているので、これは何か転機のようなものがあったのではないかと思ったのだ。
しかし魚雷さん曰く、そのような転機はなく最初からそういう文章はさらっと書けたとのこと。
梅崎春生や上林暁など、「起きてもふとんの中でうだうだしているというところから書き始めるような」私小説作家に親しんできた魚雷さんにとって、自身のそういった面を文章にすることは自然なことだったようだ。
「自分は『寝起き不調文学』を継承している」とも。
なんだか肩が軽くなったような気がした。
あまりお金使いたくなかったけど、本の雑誌社から出た「古書古書話」を購入してサインをもらい、結局打ち上げにも参加。

今日は朝8時半頃に起きてごはんを食べて、家事をやりつつ本を読んでいた。
炊事は昨日の深夜にナムルを作っておいたので、サバを焼くだけで済んだ。
午後になってまどと半空に行き、コーヒー飲みながら日記書いたりまた本読んだり。
定休日らしい一日。
これから晩ご飯を食べて、絵を描いて、時間があったら映画を見ようと思う。

植本一子さんの「家族最後の日」を読み終えた。
こんなに自分の知っている人が出てくる本は「素人の乱」以来な気がする。
「元気にしてるのかな」という人もいるし、「挨拶はしたけど結局うまく付き合えなかったな」という人もいる。
出てくる街も、広島は行ったことないけど東京、新潟、高松は思い入れが強い。
植本さんの文章は自分のその時の感情を率直に形にしていて、こことここ矛盾しているのでは?と感じる部分もあったけどそこもひっくるめて誠実さ(微妙な言葉だけど、これがしっくりくる)としてこちらに迫ってくる。
ECDさんの癌の進行が発覚した時、周りの人たちがドネーションを募るために一斉に何かを作り始めるところはぐっときた。
高松からSNSを通して見ていた断片が、するするとつながっていく感じがした。

久しぶりにブログを書いたら、けっこう時間を使ってしまった。
でも、自分の中にたまっている何かをゆっくり吐き出すのにはやっぱり良い手段な気がする。
30分くらいの短い時間で、日々少しづつ書いていければいいなと思う。