2019年11月13日水曜日

2019年11月13日

朝8時起き。
ごはんを食べて、絵を描く。紙にインク。おとといあまりうまくいかないかなと思っていた絵が良い方向に転がり、うれしい気分になる。さらにもう一枚完成。未完成の絵や、素材が視界に入る環境だと手が動きやすくなる。「これはだめかもしれない」と思った絵も、10分くらい見つめていると、次の一手への踏ん切りがつくことが多い。
昨日お好み焼きに使ったキャベツの千切りが余っていたので、レンジで少し蒸して、醤油、マヨネーズ、花椒、胡麻で和える。

ルヌガンガに行き、書肆侃侃房発行の「ほんのひとさじ」、K-BOOK振興会発行の「ちぇっくCHECK Vol.6」を入手する。「ちぇっく」にはキム・エランのインタビュー、サウダージブックス浅野さんのコラムも掲載。

開店。ネットで売れた本の発送作業。
先日本を売ってくださったお客さんが来店され、香川の植生の変遷についていろんなお話を伺う。
香川は元々松が多かったがマツクイムシの繁殖により激減し、そこにドングリのなる木が代わりに生え、結果それを食物とする動物が徳島の山奥から香川の街にまで下りてきたとのこと。近年香川では香西のイオンや高松駅など、海に近い施設にもイノシシが出没している。ドングリのなるような木は土に根をしっかりと伸ばすそうで、地盤の強化ならびに台風などの災害の被害減につながっているという良い側面もあるらしい。
また、屋島では昔「流下式製塩」という、竹枝やよしずに海水をかけて水分の蒸発を促し、塩分濃度を高める製塩技法がさかんに行われていたそうだ。その時代に竹を植え過ぎた影響で、屋島には今も竹やぶが多いらしい。以前屋島西町に住んでいた時、近所に「塩釜神社」という名前の神社があった(調べてみると、香川県各所に同名の神社はあるようだ)。屋島の地形や立地は、確かに製塩業には向いてそうだ。

休憩中、シーフードミックスと野菜の炒めものと、卵焼きを作る。
「美濃」読み進める。
「あのとき小説家の古田信次(だいたいは、こう書きつづけているところの私のことであるが、もちろん肝腎のところで違うことがあるのは御承知の通りである)はどうして気乗りのしない表情を示していたのだろう」
「息子が小説家というものになって、父親のあだ名のことを書いたり、ためた家賃を一年分ゼロにしてもらったときのことなど書きはじめる(とするとこれから虚実とりまぜて何を書きだすかもしれない)とは思ってもいなかった」
まるで語りの尻尾を掴ませてくれない。背筋が寒くなる。

9月のペーパートークに参加してくれた、台湾人のウーさんがご来店。普段は東京に住んでいるが、月末までゲストハウスで働きながら高松に滞在しているとのこと。台湾の同性婚に関するZINE(ペーパートークにも同じものを出してくれていた)を扱ってほしいということで、英中バイリンガル表記だったのでちょっと迷ったけど、3部だけ買い切りで扱うことにした。

工芸高校の汐音ちゃんが来てくれる。YOMSのことも取材してくれた「F3」を買い切りにて仕入れ。今月が推薦入試、がんばれ。俺もがんばる。

栗金商店の2人や、プシプシーナ珈琲のひろこさんも来て、今日も何かとにぎやかな1日だった。
これからバイト。

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