2020年8月30日日曜日

2020年08月30日

29日夜

閉店後、まどと片原町のミヤモト惣菜店さんへ行く。以前テイクアウトで買ったカレーがおいしくて、店構えも素敵だったので、一度ゆっくり来たいなと思っていた。ゆずエールビールと、スモーク4種盛り合わせ(サバ、ナッツ、カマンベールチーズ、鴨)、タコとパプリカのマリネ、ラタトゥイユを頼む。まどは梅ソーダ。どれもおいしい。特にスモークの鴨とチーズはたまらないおいしさだったので、単品でもう一つずつ頼む。2杯目はジンジャーエールにした。濃厚だけど甘さ控えめで、さっぱりとおいしい。音楽の話とか、小豆島の話とか、いろいろな話をした。


30日

朝8時起き。この日も喫茶店に行く。近藤聡乃「ニューヨークで考え中」読み終え、「ニューヨークで考え中2」読み始める。スーパーに寄って帰宅。洗濯物を畳んだり、枝豆を茹でたり、昼ごはん用の肉みそを作ったりする。

まどと故郷のことについて話す。故郷に関して、自分はほとんどが愚痴になりがちだけど、まどは「新潟のことはすごく好きなんだなって、話してて感じるよ」と言う。一晩で雪景色に変わった時の窓からの景色、晴れた冬の夜の雪明かり、重い青緑色の日本海、田んぼでモミをついばんでいる白鳥など、香川とは全く異なる新潟の原風景にはやはり懐かしさを感じる。結局、人間関係が煩わしいというだけなのかもしれない。

開店。昼ごはんは肉みそを乗せたそうめん。先々週くらいから気がかりだったことがひとつ片付く。ご近所に古本の引き取りに伺う。明日も伺う予定。最近買取が少ない。棚に隙間ができてきて、どうにも落ち着かない。夕方まどと交代し、カレーを作る。

「考え中2」読み進める。近藤さんはアーティストや漫画家、エッセイストとしても活躍されていて、基本的にずっと自宅で忙しく作業しているようだ。「『楽しみだけのために絵を描く』ということを私はもう随分していない。」という一文がとても重く感じた。

今日はこれからスライド作業の続き。やるべきことがたくさんある。

2020年8月29日土曜日

2020年08月29日

28日夜

スーパーでビールとえび天(練り物のほう)を買ってきて、一人で飲んでたら、いつの間にか寝てしまう。結局読書もスライド作業もできず。疲れているのだろうか。


29日

朝7時半に起きる。今日は自分の誕生日。38歳になった。

まどと相談して、午前中は喫茶店をはしごすることに。あたりをつけた喫茶店にはネット上の情報が間違っていたりで行けず。しかし、ふらりと入った全く知らないお店がかなり良かった。大庭みな子「オレゴン夢十夜」読み終え、近藤聡乃「ニューヨークで考え中」読み始める。まどと計算の話をする。自分は小学校の時にそろばんを習っていたおかげか「8を足す時には2を引いてからひとつ上の位に1を足す」を瞬時にイメージできたけど、まどにとってはそれが難しいようだった。指の動きや視覚をともなっていると強く記憶されるのだろうか。当たり前と思ってやっていることでも、実は昔からの積み重ねだったりするものらしい。

店に戻る。最初まどが店番をやってくれることになったので、洗濯機をまわしながら読書。そうめんとオクラを茹でて、トマトを切って、軽い昼ごはん。スライドフィルム作業続き。昨日100均で買ったシールをフィルムに貼り、マスキングして影を作っていく。50~60枚ほどやる。あまり考えずにシールをぺたぺたと貼っていくのは楽しい。

店番交代。こずえちゃんがやってきて、詩が気になっているというので、自分の持っている尾形亀之助や北園克衛、山之口貘、黒田三郎などの詩集を見てもらう。うちで買った茨木のり子の本から詩に興味を持ってくれたようでうれしい。谷川俊太郎の話から「スイミー」や「ことばあそびうた」の話になって、絵本をいろいろ一緒に見たのも楽しかった。

今日はこれから外食。

2020年8月28日金曜日

2020年08月28日

27日夜

乗代雄介「最高の任務」読み終える。筋トレ、シャワー。

30分ほどの映像を作ってほしいとの依頼があり、7年ほど前に集中的に作ったスライドフィルムを確認する。400枚くらい。東京で使っていた作業場が火事になった時、消防隊の放水をかぶって、スライドに使っていたインクジェット印刷対応のフィルムの表面がふやけてしまったせいで、印刷がぼやけて全体的に明度と彩度が落ちている。このまま使うと単調なものになってしまいそうなので、何か手を加えたい。これらのスライドフィルムは、大城真さんのレーベルBasic Functionからリリースされたテニスコーツ植野隆司さんのアルバム「Ueno Action」のジャケットに使われている。何回かパフォーマンスでも使った。
https://basicfunction-releases.bandcamp.com/album/ueno-action


28日

朝7時半に起きる。ゴミ出し。弁当のおかずはまどが作ってくれた。

スライド作業の続き。ゴム手袋をはめて、カラーインクでフィルムを彩色してみる。いちいちマウントから外して作業するのはめんどくさいので、マウントが汚れるのはちょっと嫌だけどそのまま進める。大庭みな子「オレゴン夢十夜」読み始める。

外出。本の出荷。ダイソーでシールを買う。フィルムの一部をマスキングするためのもの。こういう時は、ほとんど普段気にも留めないような、ファンシー系のスケジュール帳用のシールが役に立つ。

開店。少しずつ品出し。最近はお客さんは少ないけど、買っていってくれる人は多い。

首相が辞任の意向を固めた。つい昨日、官房長官が「首相は任期まっとうする」と発言したという記事が出ていたのは一体何だったんだろう。

例えば旅の本を読んでその感想をブログに書こうとする時、つい「このご時世だからこそ…」とか書いてしまいそうになる。なんとなく嫌だ。どこか自分の中に「上がる前に一旦下がる」癖がついているような気がする。楽しさは楽しさのまま、ボンっと放り出してしまいたい。

今日はもう少し本を読んで、スライド作業の続き。

2020年8月27日木曜日

2020年08月27日

26日夜

売れた本を出荷。シャワーを浴びて、ラニ・シン「ハリー・スミスは語る」読み終える。疲れがたまっていたので早めに寝た。


27日

朝8時過ぎに起きる。洗濯物たたむ。料理。豆苗オムレツと、ナスとししとうとちりめんじゃこの炒め物。まどが焼き鮭と煮物を作ってくれていたけど、ちょっと量が少なかった。おかずの品数は増えたので、これはこれで栄養バランス的には良いかもしれない。夜にまどが2品目、翌朝に自分がもう2品目作ってまわしていけば、お互い融通を利かす感じになるし、冷蔵庫の中身にもよく気がつくようになりそう。

キャンバスを2枚下塗りする。ただぼーっと塗るだけでもなんとなく楽しい。喫茶店へ。乗代雄介「最高の任務」読み始める。併録されている「生き方の問題」は書簡体小説。インタビューなどを読むと乗代さんはとてもさっぱりとした性格のように感じるけど、文章はなまめかしい。北関東の地方や電車についての描写が多い。スケッチブックに2枚ほど絵を描いて、八百屋に寄って帰る。

最近、昔付き合いのあった知人が2人ほど、お酒で内蔵や消化器系を悪くして入院していることを知った。治療が大変そう。自分はお酒を飲むと本にも絵にも集中できなくなってしまう。今は1週間に2・3回飲む程度。前はウイスキーや日本酒を瓶で買うこともあったけど、もうやめた。ほどほどにして、たまに飲む時はちょっと良いのを選ぶようにしたい。

開店。文学などを中心に店頭買取1件。ありがたい。本の引き取りのご依頼も1件いただく。近々一度お伺いする予定。

トキワパーラーの山田さんと話していたら、なんと、山田さんではなく吉田さんだったことを知る。サンリンシャの蓮井さんが山田さんと呼んでいた気がして、自分もそれにならっていたつもりだったけど、実際は蓮井さんも吉田さんと呼んでいるそうで、これは完全に自分の勘違い。一年以上山田さんと呼び続けていたかもしれない。反省。「まあいいかと思って、そのままにしてた」吉田さんの優しさは本当にすごい。

何に対しても、理想はある程度高く持ってないと、行動にはずみがつかないなあと思う昨今。店のことに関しても、言葉にして確認し合えるパートナーがいて良かったなと思う。どうせなら明るく楽しくいきたい。

今日はこれから、数年前に作ったスライドフィルムの整理と確認。

2020年8月26日水曜日

2020年08月25~26日

24日夜

料理。豚肉と野菜の辛味噌炒め、ポテトサラダを作る。それらをつまみにしてチューハイを飲んで、シャワーを浴びて寝た。絵は描けず。


25日

定休日。単調な生活に気が詰まってきたので、少し遠くへ足を伸ばす。まめに手を洗いつつ、ラーメンやかき氷をささっと食べたり、路地を歩いたり、喫茶店に行ったり、古本を買ったりした。汗かいたけど、いつもと違う景色がたくさん見れて良かった。

カフカ「審判」、アンダスン「ワインズバーグ・オハイオ」、阿部昭「無縁の生活」、古井由吉「半自叙伝」、坂上弘「枇杷の季節」、島村利正「妙高の秋」、安岡章太郎「小説家の小説家論」、森敦「わが青春わが放浪」買う。全て文庫。島村利正と阿部昭が特にうれしい。ウージェーヌ・イヨネスコ「孤独な男」、「車谷長吉の人生相談 人生の救い」読み終え、ラニ・シン「ハリー・スミスは語る」読み始める。これはすごい。膨大な知識と記憶が、あちこちに話題が逸れつつだだ漏れになっている。話の流れと関係なく、やたらカセットレコーダーやマイクの状態についてインタビュアーに確認しだすのも可笑しい。

ケントン(インタビュアー):「僕はあなたがもう存在しない多くの絵画を制作したかどうかを聞きたい。火事で失われたのですか、それとも自分で破壊したのですか?」
スミス:「さあ、分からないな。自分で引き裂いたものもある。君が最初にここに来たときにそこに置いてあったものは引き裂いた。いくつかに引き裂いて、放り投げて踏み潰した。絵画に何が起こるのかなんて知らないよ。つまり、何も変わりはしないんだよ。君の身に起こることと同じだ。君が車を運転すればいいのになあ。そうすれば恐ろしい事故がハイウェイで起きて美しい石鹸の泡と化すだろう。そして石鹸の泡は台湾語で民謡のことなんだ。」

帰って、まどにお土産のレモンケーキを渡して、シャワーを浴びて寝る。


26日

朝7時半に起きる。洗濯。昨日のおかずが少し余っていた。サバの塩焼きと、トマトと玉ねぎのサラダを作り足して弁当完成。

ドトールに行って、スケッチブックにマーカーで絵を描く。いつもより速く手を動かして、適当に描く練習をする。「ハリー・スミスは語る」読み進める。この本は複数のインタビュアーによるスミスのインタビューが収められていて、そのうちのいくつかは、インタビュアーのほうもおかしい。第6章のA.J.メリタという人物は、大学の授業でレポートを書かないといけなくて、正直あなた(スミス)のことはほとんど何も知らないんですけど、インタビューさせてくれませんか?と、むちゃくちゃなことを言っている。スミスはそんなメリタにイライラしつつ、君の両親は裕福か?支援はいつだって助かるよなどと言っていて、笑ってしまう。山本精一さんの「ギンガ」と並べて棚に置きたくなる本。

開店。ネットで売れた分の発送準備、少しずつ品出し。明日は雨が降るらしく、気圧のせいかどうも頭が痛い。昨日の疲れもたまっている。藤谷さん来てくれて、旅行でもしないとやってらんないという話をする。

疲れたので今日は早めに寝たい。

2020年8月24日月曜日

2020年08月24日

 23日夜

結局サウナには行かず、家で筋トレ、風呂、読書。チューハイを買っておいたけど風呂に入ったら体がぐでんぐでんになってしまい、また今度にする。吉田篤弘「つむじ風食堂の夜」読み始める。YOMSのオリジナルトートバッグに絵を描いてくれた花原史樹君のLINEスタンプが発売されていたので、購入する。


24日

朝8時過ぎに起きる。まどが「最近映画やマンガなどの話ができてうれしい」とLINEくれる。うれしい。

涼しくなってきたので、久しぶりに公園に行ってみることにする。コンビニでオレンジジュースを買う。風は吹いている時はとても気持ちがいい。少し遠くを見ながらぼーっとできるのが良い。「つむじ風食堂の夜」読み終える。もっと涼しくなったら、こないだ行った公渕森林公園にまた行ってみたい。

買い物して帰り、ゴーヤチャンプルーを作る。トマトを切って、簡単に弁当の完成。

開店。品出し、均一コーナーに本の補充。こないだたくさん均一本が売れて、補充できずに隙間ができてしまっていた。明日のための調べものを少しする。休憩中、ウージェーヌ・イヨネスコ「孤独な男」読み始める。

尾道にも住んでいたことがあるという、松山在住のお客さんがいらっしゃっていろいろお話する。遠くの街のお店やいろんな人の活動の話を聞いていると元気になる。と書くとまるで高松を窮屈に感じているような感じだけど、そんなことはない。どこにいても、どこかのことを常に頭のどこかで考えていたい。

今日は少し絵を描く。

2020年8月23日日曜日

2020年08月23日

22日夜

閉店時間過ぎても梱包作業終わらず。22時前になってやっとひと段落つき、発送してコンビニで国保のお金を払う。帰宅して、買った本の整理。こないだコピーした小島信夫と保坂和志の対談記事「小説のメリット」を読む。筋トレ。背中が日焼けでピリピリしていたのでさぼっていたら、また少しお腹が出てきてしまった。肩も凝りやすくなる。シャワー浴びて、「海野十三傑作集1 深夜の市長他」読み進めて、寝る。まどはプロジェクターでポランスキーの「反撥」を見ていた。今度見てみよう。


23日

朝8時半に起きる。南でモーニング。まどと映画や探偵小説やマンガの話をする。ルヌガンガに行き、荻原魚雷さんの新刊「中年の本棚」買う。また本を買ってしまった、しょうがない。まどはドライブへ。帰宅して、火曜日に作って冷凍していたハンバーグを焼き、小松菜を茹でる。小松菜のおひたしも多めに茹でて冷凍しておけば、ガス代の節約になりそう。

最近まどは映画の感想などをよくマンガに描いてSNSに投稿していて、けっこう反応をもらっている。ゆっくりSNSと付き合っている。

開店。店頭買取1件。品出しを進める。

誰かが戸惑ってうろたえている様子を見ると、何かその人の秘密を掴んだような気になる。深く関係することを恐れて目をそむけたり、既に深い関係になったような気がして小さく笑いながら緊張をほぐそうと声をかけてしまったりする。厄介だ。

信じられないようなひどい一言を自分に向かって放ったことのある人が、有無を言わせないほどの大義を掲げているのを目にしていぶかしく思う。その後、大義とはまったく関係のないところでミスをしたその人はあまり名前を見なくなった。しかし名前を見なくなったからといって当然死んだというわけではなく、毎日どこかで生活を送っているはずで、そのことにいつもたまらなく、胸を締め付けられるような気持ちになる。何を思えばいいのかわからなくなる。それがすごく良いような気もする。

休憩中、「深夜の市長」読み終える。今日はサウナに行くかもしれない。

2020年8月22日土曜日

2020年08月22日

21日夜

閉店後ずっと絵を描く。ずっと進めていたキャンバスが完成。構成をきっちりときめながら描いたので、次はもっと力を抜いて描きたい。絵はのってくると時間の経つのがあっという間だ。


22日

起きてみたら朝10時前。よく寝た。まどが春風堂でパンを買ってきてくれたので、コーヒーをいれて家でモーニング。洗濯、料理。大根と手羽の生姜煮、オクラとちりめんじゃこの和え物、トマトと玉ねぎのサラダを作る。

今日はいつも通り前半はまどに店番をやってもらう予定だったけど、諸事情ありずらすことになる。少しずつ品出し。再発注していたオリジナルトートバッグが到着したので、ウェブショップに追加する。

15時過ぎにまどと店番を代わり、外出。展覧会のDMを配ってまわる。何人かの知人がデザインをほめてくれてうれしい。最初はもっと変なレイアウトだったけど、できるだけシンプルなものにしておいて良かったなと思う。時間が変にぽっかり空いて、気がつくとまたブックオフにいた。カレル・チャペック「チャペックの犬と猫のお話」、保坂和志「プレーンソング」、ジェラルド・グローマ―「瞽女うた」、近藤聡乃「ニューヨークで考え中2」購入。「プレーンソング」は大学の時に一度読んでいて、「書きあぐねている人のための小説入門」を読んだら再読したくなったので、買い直した。昨日今日とまたけっこう買ってしまったけど、どんどん読めばいいのだ。サニールートでアイスカフェオレ飲みながら、「海野十三傑作選1 深夜の市長他」読み進める。偶然マルテの近藤君もやってきたので、今後のイベント予定などを聞く。

店に戻り、夕ご飯を食べてまどと交代。さっそくトートバッグがいくつか売れていたので、発送作業を進める。ありがたい。

今日はどんどん本を読む。

2020年8月21日金曜日

2020年08月20~21日

19日夜

本を出荷して、マクドナルドに行って本を読む。大山エンリコイサム「ストリートアートの素顔」読み終える。EKGの章面白い。帰って風呂。夜遅くまで絵を描いて寝る。


20日

朝9時過ぎに起きる。寝坊した。ごはんを食べて、スケッチブックにボールペンで少し絵を描く。久しぶりにやるとあまりうまくいかない。昨日まどが作ってくれていた弁当のおかずがちょっと少なかったので、余っていた空心菜、もやし、えのきだけをウインナーと一緒に炒める。

開店。全然やる気が出ない。暑いせいか、ここ最近買取の依頼も少ない。どうもだめだ。旅に出たい。古本を浴びたい。休憩中、「海野十三傑作集1 深夜の市長他」読み始める。買い取った本や常連さんの顔にいつも背中を押されている。

閉店。このままでは終われないと気持ちを切り替え、酒屋へビールの買い出しに行く。いつも午前中に行っているので、夜に行くと店員さんの顔ぶれが全く違って新鮮。スーパーに寄って、帰って料理。鶏ももと玉ねぎのカレー粉炒め、小松菜のおひたし、卵焼き、にんじんのおかか和えを作った。ビール1本飲んで、シャワー浴びて早めに寝る。


21日

朝7時半に起きる。風が少し涼しくなった気がする。朝ごはん食べて喫茶店。「深夜の市長」読み進める。ドイルや乱歩を小学生の時図書館で読みふけっていたという人は多い。自分は「ミステリートリック集」みたいな本を読んで「すごいことを考えるな」と感心するくらいで、あまり文章そのものにはのめり込んでいかなかった。せっかちだったし、飽きっぽかった。図書館に本を返し、ブックオフに行って、車谷長吉「業柱抱き」、近藤聡乃「ニューヨークで考え中」購入。八百屋に寄って帰宅。

開店。福田さんが来てくれて、中央線沿線の喫茶店の思い出を話す。福田さんは阿佐ヶ谷のヴィオロンに強い思い入れがあるらしい。自分は阿佐ヶ谷のGion、西荻窪のどんぐり舎、国分寺のほんやら洞などが好きだった。喫茶店のテーブルが鈍い飴色に輝いているといい気分になる。

途中のまま止まっている絵があって落ち着かない。行動のはずみをつけるために、Twitterのアンケート機能を使ってフォロワーの人に次の一手を決めてもらうことにした。「マスキングして絵の一部を一色に塗る」「画面全体に彩度の強い色を散らす」など4つの項目を立てる。箇条書きにしてみると、ずいぶん頭の整理になった。

今日はこれから少し絵を進めて、本を読む。

2020年8月19日水曜日

2020年08日18~19日

17日夜

「yomsの積ん読節」という替え歌を作る。「積ん・積ん積ん・積ん読/仕事帰りの古本屋/安くてついつい買いすぎた/棚からあふれる積ん読本/あの日の購書が忘らりょか、ソラ」

小島信夫「月光・暮坂」読み終える。筋トレ、シャワー、寝る。


18日

朝7時半起き。定休日。

最近定休日になっても、どんなふうに過ごすか思い浮かばなくてだらけがち。本読んで絵描いて映画でも見れば一日はあっという間なはずなのに、動くきっかけのつかめないまま時間が過ぎていく。とりあえず読書。山川直人「ナルミさん愛してる その他の短編」読み終える。昨日読み終えた「月光・暮坂」の巻末に収録された年表には、雑誌に掲載された小島信夫のインタビューや対談のことなども詳細に記載されていたので、午後は県立図書館へこれらの記事をコピーしに行こうと決める。早めの昼食。

外出、瓦町駅へ。少しジュンク堂で本を見る。バスで県立図書館へ。高橋源一郎「さようなら、ギャングたち」読み始める。サンメッセのバス停で降り、殺風景な景色の中を歩いて図書館に着く。レファレンスカウンターで手続きを済ませ、雑誌記事のコピーをとる。短いエッセイなどは小島信夫の死後「風の吹き抜ける部屋」という本にまとめられているけど、インタビューや対談などは未単行本化のものも多い。コピーをとっていくうちに自分の身体の動きにリズムができてきて、東京にいた頃リソグラフ印刷機でzineを作っていた時のことを思い出した。少し郷土資料のコーナーも見る。

バスで再び瓦町へ。片道410円、そこそこかかる。小腹がすいたのでルレーヴでパンとアイスコーヒー。高校生が大声でしゃべっていたので早々に出る。スーパーで買い物して、不二書店さんへ。ゴーティエ「死霊の恋・ポンペイ夜話」(岩波文庫)、夏目漱石「草枕・二百十日」(角川文庫)購入。帰って「さようなら、ギャングたち」読み終える。

料理。ハンバーグ、トマトと玉ねぎのサラダを作る。まども帰ってきて晩ごはん。スーパーで買った「四国mix」というチューハイを飲む。愛媛の温州みかん、徳島のすだち、高知のゆず、香川の希少糖が使われていて、作っている会社は広島だけど、うまい。

昼間にとった雑誌のコピーのうち、「新潮」2002年5月号に掲載された堀江敏幸との対談と、「文学界」2000年1月号に掲載されたインタビュー「そして小説は生き延びる」を読む。後者のインタビューの時はおそらく84歳、おそろしく明晰な語り口に驚く。

パソコンのメモ帳に文章を書いてみる。短い言い回しや情景が頭の中に浮かぶ時には興奮があるけど、いざそれをある程度の長さのある文章にまとめようとすると、想像が際限なく広がっていって、どこでストップをかければ良いのかわからなくなる。頭がふらふらしてきて気持ちが悪い。自分はやはり少ない手数で形になる(ように見える)絵のほうが向いているのかもしれない。


19日

朝7時半に起きる。オクラともやしのナムルを作る。昨日とったコピーを読む。「ユリイカ」1997年12月号フォークナー特集の文章、「群像」2002年5月号の大庭みな子との対談。銀行に売上金を預けて、スマートレターを買って、ドトールに行く。大山エンリコイサム「ストリートアートの素顔」読み始める。

しかしこうして書き出してみると、いろいろと読んでいる。書き出してもみないと、すぐに忘れてしまう。昨日今日の出来事なのに。

開店。ネットでよく売れている。梱包作業、スリップ作り。FUZZのオータカさん来てくれたので、展覧会のDMをお願いする。

トマト茶漬け(角切りトマトと玉ねぎみじん切りに酢、塩、白胡椒を加え、冷蔵庫で冷やしたやつをごはんにかけたもの)がおいしい。夏バテにもいい。

今日はこれから絵を描く。

2020年8月17日月曜日

2020年08月16~17日

15日夜

スーパーに寄ってアイスを買う。安いしろくまアイスを食べる。本物の豪華なしろくまを食べてみたい。まどからもらったパイロールという軟膏が日焼けの肌に効く。保湿が大事。風呂に入って、本を読んで寝る。


16日

朝8時に起きる。洗濯物をたたむ。まどはゆめタウンに行くらしい。料理。手羽の酢醤油炒め、きゅうりの塩もみ、にんじんとピーマンのおかか和えを作る。サマセット・モーム「雨・赤毛 他一篇」読み終え、小島信夫「月光・暮坂」読み始める。絵ほんの少し進める。

開店。今日はお盆休み最終日で、お客さんはそこそこ。休憩中にトーチwebで川勝徳重「電話・睡眠・音楽」を読む。新潟出身だというお客さんが来て、少し話す。

自分の一生懸命やっていることがどうやら誰かを否定することにもなるらしいとわかって、ウッとなって立ち止まるようなことに対しては、みんな「しょうがないよ」くらいしか言わずに胸の中にしまっていくけれど、そういうのが意外と人生の醍醐味なのかもしれない。

閉店。本を出荷して、スーパーでアセロラチューハイを買って家で呑む。すっきりとした甘さで、アルコール度数も4%とあまり高くなくて良い。ストロング系とか、ウォッカベースのやつは中毒性が高すぎるような気がしてなんだか怖い。「月光・暮坂」読む。

「可哀想に愚かさのためにその報いをうけ、それからの脱出法も分らずに、なぜ愚かであったのか、自分はそんなはずがないと思い、他人を咎めようとしてみるが、うまく行かず…というのは、むしろ万人の問題ではないのだろうか。」「あなた方は、気がつかずにやりすごしてきたが、運がよかったか(不運なのかもしれませんよ)、それともこれから、めぐりあうかもしれないのですよ、死にめぐりあうように。」(「返信」)

シャワーを浴びて、キャンバスを少し進めて寝る。


17日

朝8時過ぎに起きる。最近少し起きるのが遅くなってきた。

少し絵を進める。こないだ完成した絵の画像にいいねがけっこうついたので、その絵に描いたツタのような模様を、今進めている絵にも描き加えてみる。松の絵にしようかと思っていたけど変わるかもしれない。そういえば松の木にツタが絡んでいるところは見たことがない気がする。そのことに気が付けたのは、この絵を描いているおかげだ。

喫茶店に行って読書。「月光・暮坂」続き読む。本や雑誌、新聞を読んでいる人が多く、スマホを見ている人はそれほど多くない。カウンター席で両隣の人がどちらも本を読んでいた時はうれしくなる。

「私は、彼女がいなくなると、何か安心したように、いっきょに、たいへんな速さで娘時代から幼い頃へとさかのぼり、そのあたりのところに、自分が停滞するというか、そんな状態に見舞われた。その時代から、ゆっくりと先へ進みはじめ、不意に彼女がカチンと音を立てる。我に返ると、それがほかならぬこの私であった。」(「月光」)

「私、小島と妻の愛子は、ずっと考えに考えて袋小路にはまりこみ、それから這い上り、そこへ出て見上げると青い空が見える、というふうに思うころがあり、そこから転落した。」(「暮坂」)

八百屋に寄って帰り、空心菜炒めを作って弁当完成。なんとなく冷蔵庫の保冷能力が落ちている気がするのは気のせいだろうか。暑さのせいにしてしまいそうになる。福島県に住んでいる知人のナガバさんが、暑くて部屋で飛び跳ねた後に室内と庭の芝生の放射線量を測っていた。浜松では気温41.1℃を記録。カリフォルニアは50℃を超えたらしい。

開店。店頭買取1件。少しずつ品出しを進める。お盆明け初日ということもあってか、お客さんは少ない。

ある著名な古本屋さんが、「均一に100円では出してはいけない本を出してしまっていたらしい。こういうこともある。」とツイートされていて、あんなに博識な方でもやはりそういうことはあるんだな、と腹に力が入る。「これは!」と反応できる本を自分の中に日々蓄積し続けていきたい。

明日は定休日。サウナに行きたいけど、日焼けして背中の皮がむけているので無理そう。

2020年8月15日土曜日

2020年08月14~15日

13日夜

スーパーに行くついでに郵便を出したら、書留で送るつもりの荷物も間違ってポストに投函してしまう。がっかり。川端康成「山の音」読み終え、きゅうりのわさび漬けを作って寝る。


14日

朝7時半起き。ゴミ出しして料理。甲子豆の胡麻和えと、豆苗とツナの炒め物を作る。朝ごはん。郵便局に昨日間違って投函してしまった荷物について連絡、身分証を持って取りに来てくださいとのこと。図書館に本を返して、喫茶店に行く。W.de.モラエス「徳島の盆踊り」読み始める。1910年代に書かれた、ポルトガル生まれの著者による印象記。うどんを「日本のマカロニ・スープ」と表現していたりしていて面白い。帰って絵を進める。キャンバス1枚完成。

開店。少しずつ品出しを進める。お盆と関係あるのかかなんなのか、「こんなとこに古本屋あったなんて知らんかったわー、いつからあるん?」という年配のお客さんが何人かいらっしゃった。年配のお客さんが一人で46冊買って、自転車の前かごに乗せて一度で持って帰っていった。本当にいろんな人がいるもんだ。

本当に暑いし、日差しが強い。日中は長袖を着ている人を多く見かけるようになった。女の人が羽織っているような、風通しの良い薄手の服が欲しい。

閉店。シャワー。日焼けしたところが、皮がむけてきている。「徳島の盆踊り」読み終えて寝る。


15日

朝8時起き。今日は前半の店番はまど。

間違ってポストに投函してしまった荷物を回収して再送するため、大汗かいて自転車で郵便局へ。身分証を提示して受取り、簡易書留で送る。

まどと喫茶店へ。今日は日焼けとかゆるい話をする。サマセット・モーム「雨・赤毛 他一篇」読み始める。スーパーに寄って帰り、そうめんをゆでて、オクラをゆでて、ナスを蒸して昼ごはんの完成。夏らしい。

以前少し進めていたキャンバスに色を塗る。何色にしようか迷って、今回は花屋での個展だし、緑にしようと決める。緑にしようと決めたら、いつの間にかYouTubeで舐達麻を聞いていた。塗りけっこう進む。こないだ津田に行ったし、最終的に松の木にしようかと思う。

店番交代。受託商品に関しての連絡、均一本の補充。

荻原魚雷さんがブログで引用していた古山高麗雄と大岡昇平の対談で、大岡昇平が「戦争の性格が抑止戦略ということになっちゃって、戦争はそれこそ小説を受けつけない段階に達しちゃってる」と言っている。

今日はもう少し絵を描く。

2020年8月13日木曜日

2020年08月13日

 12日夜

ぬるめのシャワーを浴びて、川端康成「山の音」読み進める。


13日

朝8時起き。段ボールをゴミに出しそびれる。最近県内の各所にセアカゴケグモが出没しているらしく心配。

美術館に行く。年間パスポート的なチケットを買った。3000円で、4回行けば元が取れる計算。さっそく「身体とムービング」展2回目見る。所蔵作品の嶋本昭三と元永定正の作品、やっぱり圧倒的なかっこよさ。中園孔二さんの作品は撮影OKだったので、今回は寄りで写真を撮りながら、下書きの線と塗りとの関係を追ってみる。画面の中心に据えられたモチーフのために引かれた線をあえて無視しながら周りを固めていった絵もあるし、下書きの線を思い出すように油絵具を塗った上から引っかいたりもしている。

開店。店頭買取1件。品出し進める。

現在徳島に住んでいるという堺友里さんが来てくれた。堺さんは絵を描いて展覧会をやったりしている。以前は東京に住んでいて、友人の平間貴大や内田百合香と同じアトリエを借りていた。しかしその頃は面識がなく今日が初対面。お互いが住んでいる街の話や美術の話をする。

堺さんと会ったこととは関係ないけど、絵を描いて展覧会をやったりしていると、たまに「あなたとは会わないといけないんです」とでも言うような迫真の表情で向かってくる人が突然現れることがある。頭の中でその人なりの必然性が渦を巻いているのが、表情を見てすぐにわかる。自分の作ったものが予想もしない作用を及ぼしているらしいということがわかって、本当に不気味な気持ちになる。その瞬間がたまらなく好きだ。

今日はこれから料理。

2020年8月12日水曜日

2020年08日11~12日

10日夜

海に行く準備をして、絵を描いて寝る。


11日

朝7時半に起きる。定休日。

ごはんを炊いてなかったので、朝ごはんを外で食べることにする。松下製麺所でかけ1玉とコロッケ。栗林駅から電車に乗って讃岐津田へ。電車の中で中平卓馬「なぜ、植物図鑑か」読み終える。

「ゴダールは『男性・女性』を作る際、街で出演すべき女優を探しているとき、たまたまシャンタール・ゴヤに出遭ったという。彼はとにかく自分の映画に出てくれと要請しどんな映画かと聞かれた。それに対して彼は、どんな映画かはわからない、とにかく出てくれさえすればだんだん映画はでき上がってゆくだろうと答えたという。このエピソードは示唆的である。それはロブ=グリエと同様、映画を作るということを思想の伝達とかイメージの具現化として考えるのではなく、それを通して方法的に生きるということ、つまりゴヤを通してゴダール自身が生きるということ、そして作品はその残滓にすぎないということを証明している。」

津田着。適当に歩いて津田の松原へと向かう。棟方志功もすばらしいと絶賛した、と案内看板に書いてある。奔放に曲がりくねった松は見ていて楽しい。涼しくなったらまた来たい。浜に人はまばら。海パンにはきかえて泳ぐ。少し離れたところで女の子2人組が泳ぎ始める。水着の女の子なんて、普段の日常じゃ印刷物やスマホの画面で目にするものだなと気付く。男2人組がナンパ目的か、女の子たちの近くで泳ぎ始めて、特に何もなく帰っていった。泳ぐのは楽しい。

着替えて駅に向かう。途中に製麺所があり、かけ1玉とかき揚げを食べる。システムをよくわかっていなかったので、ぱっと視界に入った温かい出汁をかけて食べた。店を出る時に、冷たい出汁が大きなたらいに入れられて冷蔵庫の中で冷えていたことに気付く。小さなおたまがぽつんと引っかけてあった。冷かけの場合はこれということらしい。

帰りがけの電車で千葉雅也「デッドライン」読み始め、そのまま高松の喫茶店で読み終える。後半、主人公が自分のセクシュアリティに向き合いながら社会を捉え直すような独白がたたみかける部分があり、ここのスピード感と解放感はすごい。

「金髪と黒い肌のコントラストが鮮やかな、小柄な男がいる。付きすぎていない筋肉の起伏が、上等な木を使った家具のように美しい。こんなにかわいいのに、つっぱって、男らしく、女を引っぱっていこうとするに違いない。もったいない。バカじゃないのか。抱かれればいいのに。いい男に。」

高松市美術館に行こうとしたら休館日。帰って絵を描く。日が暮れて料理。もやしとオクラの和え物、豆苗の卵とじを作る。昨日買ったカツオのたたきとトマトを切って、夕ご飯完成。

まどとごはんを食べながらいろいろ話す。フェミニズムやハラスメントのことについても話す。まどはSNSで目にするフェミニストの人達の発言には懐疑的な気持ちになることが多いようだ。しかし話を聞いていると、主張そのものというよりはSNSで遭遇する「語気の強さ」が苦手というだけな気もした。まどは自分の生活に予期しないノイズが入り込むのを極端に嫌がるところがある(そのこと自体は批判したくない)。ある思想や運動が社会に対して何らかの形を表す時、即効性を狙ったものもあれば、遅効性を狙ったものもある。前者はSNSなどで出くわす可能性の高いもので、それだけを材料にして判断するのはやはり性急だと思う。即効性のフィールドばかりに意識が向いていると、問題の解決や対話に至ってもないのに「論破」したから勝ちだとか、おかしなことになってくる。映画や本は受け手側も心の準備がしやすくて良い。

陽に当たりすぎて体が真っ赤になってしまったので、氷枕+クーラーつけっぱなしで寝る。


12日

朝7時半に起きる。料理。豚肉と野菜の辛みそ炒めを作る。

絵を描く。これはうまくいくぞと思っていたら、急にだめな気がしてきたので、思い切って塗りつぶす。川端康成「山の音」読み始める。外出。スマートレターを買って、スーパーに寄る。ウィンナーやベーコンを買おうと手に取って、添加物の多さに躊躇する。

開店。お客さんはそこそこだけど、さっと見て帰っていく人が多かったか。店頭買取1件。

今日はもう少し本を読む。水風呂に入りたい。

2020年8月10日月曜日

2020年08月09~10日

08日夜

ゆっくり風呂に入って、ミラン・クンデラ「不滅」読み進める。文庫で600ページほどありとても長い。


09日

朝7時半に起きる。今日は前半3時間くらいまどが店番をやってくれることに。朝ごはんを食べて、洗濯物を畳んで、筋トレやって、絵を描く。進んでいるのかなんなのか。ひとつの絵が詰まってきたなと思ったら、すぐに別の絵に移れるようにしたい。スーパーに行って、帰る途中竹森や但馬さんと偶然会って、但馬さんが「展覧会のDMかっこよかった」と言ってくれた。うれしい。カレーを作る。昼ごはんを食べて水風呂に入り、また絵。読書。

まどと店番交代。土曜と比べるとお客さんは少ない。諸々連絡や、品出しを進める。お盆は通常営業することにした。

閉店、少し絵をやって、マクドナルドで読書。夜は空いている。「不滅」読み終える。近くのスーパーでホールの香椒を探すが、やっぱりなし。帰って風呂、また少し絵。こういう線を引いてみたいとか、こうやったら多分こう失敗するからそれをこう活かそうとか、いろんなアイディアがわいてくる。少し描いて本を読んでというリズムができてきているのも良い。1時過ぎに寝る。


10日

朝8時起き。絵をやる。ずっとちまちま進めていたキャンバスがとりあえず完成。後でまた少し改良するかもしれない。中平卓馬「なぜ、植物図鑑か」読み始める。ずっと棚にささったままになっていた本。ル・クレジオやロブ=グリエも出てくる。外出、100均とスーパーで買い物。カツオのたたきがサクで安く出回るようになってきてうれしい。帰って卵焼き、オクラともやしの和え物、小松菜のおひたし、ピーマンしめじニンジンひき肉のオイスターソース炒めを作る。

開店。品出しを進める。お客さんは最初さっぱりだったけど、夕方に入って一雨きたら増え始めた。

明日は定休日。午前中は海を見に行こうと思う。午後は映画を見たい。

2020年8月8日土曜日

2020年08月08日

 07日夜

ネットで買った小島信夫の単行本が「実感・女性論」「ラヴ・レター」「こよなく愛した」と3冊届く。「実感・女性論」は最初文庫で読んで、店に出したら売れてしまったので買い直し。

まどに映画見ようかなと思うと言ったら「私も見ようと思ってた」そうで、一緒に見ることに。スーパーでビールとおつまみを買ってきて、プロジェクターをセットする。「暗くなるまで待って」見る。疲れていたのか途中で寝てしまった。


08日

朝7時半に起きる。洗濯しながらクンデラ「不滅」読み進める。東京に住んでいる大学からの友人、室井にホームページの件で連絡。室井は今グループ展に参加していて、今日はアーティストトークらしい。忙しそう。

まどと喫茶店にモーニングを食べに行く。ある話題について意見が食い違い、少し疲れた雰囲気になるが、そういうのも必要だなと思う。疲れても話すべきだ。

昨日、自分が最近しつこく「川に行きたい」と言っていたのをまどがマンガにしてまとめてくれた。自分は行動も言葉も思考も散文的というか、詰めずに断片のまま放り投げるような感じなので(絵は自分のそういう癖が活かしやすい媒体だなと思う)、マンガになるとそれらに突然輪郭が与えられたような感じになる。通訳みたいだなと思った。

八百屋に寄って帰る。小松菜のおひたしと、余っていたおかずとで弁当完成。

開店。店頭買取3件。ありがたい買取が続いている。気軽に出歩けない昨今の情勢がもどかしい。時宅のモモさんが来て、暑い中で人ごみを避けつつどう遊ぶかについて話す。工芸高校を卒業して演劇の勉強をしている大喜多さんが来て、9月にminamoでやるという個展のDMを持ってきてくれた。自分の個展のDMをお返しに渡す。「絵を描く時に意識していることはありますか」と聞かれたので、真面目に答えた。小説の話や川の話をしても良かったかもしれない。明日は前半まどに店番をやってもらうので、レジスペース内の本を整理。

夕ごはんはまどがスープパスタを作ってくれた。具は鮭とエリンギで、こないだコジマさんからもらって乾燥させたバジルがたくさん使われている。鮭とバジルはなんだか変わった取り合わせのような気がしたけれど、出汁と絡まってなんだかお茶のような風味が出ておいしい。

今日は本読んで、ゆっくり風呂に入る。時間があったら絵を描こう。

2020年8月7日金曜日

2020年08月07日

 06日夜

本を出荷して、料理。手羽を醤油、酢、酒、しょうがで炒める。野菜(ナス、ピーマン、にんじん、たまねぎ)の炒め浸しも作る。筋トレ、シャワー。

八百屋で数カ月前に実山椒が安く売られていた時はどうやって使うのかわからずスルーしていて、インスタのストーリーで白身魚の山椒煮を作っている人を見かけて、なるほどこういう使い方があるんだなと思った。ということをTwitterに書いたら、しらすと一緒に佃煮にするとおいしいとか、塩茹でして冷凍すればかなりの間もつとか、いろんな情報をもらった。今度やってみたい。佃煮作りは興味がある。朝ごはんのおかずにふりかけやキムチをよく買うけど、添加物が多いので、何か別のご飯のお供を作りたい。

筋トレして風呂に入って、少しキャンバスに絵を描いて寝る。


07日

朝7時半に起きて、早速絵をやる。ごはんを食べて読書。原民喜「幼年画」読み終える。こうの史代「ギガタウン 漫符図譜」も読み終える。また少し絵。午前中から絵と読書が進むと気分が良い。

開店。店頭買取1件。この日は平日の割にはお客さんが多かった。棚の整理をしつつ、品出しを進める。まだまだレジスペース内に買い取った本がたくさんあって、整理しきれていない。毎週土曜日は最初の数時間まどに店番をやってもらっているけど、明日は一日自分が店番することにした。

福田さんが来て、川に行きたいんですよねと話すと、徳島もいいけど近場なら塩江もいいんじゃない、と言っていた。温泉もあるし、調べてみると売店や食堂にも昭和の雰囲気が残っていて良さそうだ。高松から1時間弱で行ける。

休憩中にミラン・クンデラ「不滅」読み始める。

今日はゆっくりしたい。ビール飲みながら映画見よう。

2020年8月6日木曜日

2020年08月06日

05日夜

本を出荷して、ひたすら本を読む。岡田喜秋「山村を歩く」読み終える。弁当のおかずはまどが作ってくれていた。自分ももっと家事をやらなければ。


06日

朝7時半起き。

暑くて外で過ごすのがしんどい。かと言って、部屋の中ばかりにいるのも窮屈だ。渓流のそばにいれば涼しいかもしれない。宮脇さんは徳島県の穴吹川という川が良い、と言っていた。調べてみると徳島線の穴吹駅から少し歩いたところには川遊びのできる広場があるようで、駅から広場へ行く途中にはカレーの白草社さんもある。これは楽しそうだ。お盆は家族連れで込み合うだろうか。
水風呂に入る。気持ちいい。毎日入りたい。

ごはんを食べて、ヤマトで荷物をひとつ発送し、マクドナルドへ行く。原民喜「幼年画」読み始める。
ノートにマーカーで絵を描く。このノートは佐渡に住むタガヤス君から、去年の7月に祖谷でもらったもの。グルジア土産。今日で全ページ描き終わった。けっこうなペースで描いていたつもりだったけど、1年と1ヶ月かかった。
スーパーに寄って帰る。キャンバスに少し絵を描く。こないだ買ったメタリックカラーの絵の具を、水を含ませたハケで薄くのばして塗ってみた。

開店。店頭買取1件。品出しをどんどん進める。先週は梅雨明けで売上が多かったけど、今週は暑さもあり、あまり伸びていない。

雨の日に海水浴するのはなんとなく危ない気がするけど、そう思うのは自分が新潟県の出身で、日本海の荒波を自然と思い出すからかもしれない。新潟県でも内陸部だから、海水浴は晴れの日に家族で行くものだとなんとなく思っている。瀬戸内海は雨でもそんなに波が立つことはなさそう。

今日はかなり働いた。これから料理。絵ももう少し描きたい。

2020年8月5日水曜日

2020年08月04~05日

03日夜

マクドナルドに行って読書。太田明日香「愛と家事」読み終える。帰ったら弁当のおかずを作らないとと思っていたら、まどが既に作ってくれていた。


04日

朝7時半に起きる。定休日。保坂和志「カフカ式練習帳」読み進める。筋トレ。

図書館へ歩いて向かう。視点を遠くに置いて、背筋を伸ばして少し速めに歩くと、不思議と瞑想的な気分になってくる。途中銀行と郵便局でお金を出し入れする。
山下澄人「ふらここ」、井戸川射子「膨張」、乗代雄介と磯﨑憲一郎の対談などを読む。
うどん(冷かけ+とり天)食べて、喫茶店で読書。「カフカ式練習帳」読み終える。

この夏のセミはなんだか挙動がおかしい。斜め前からまだ羽化してそんなに経っていないのが足元に落ちてきた。

帰宅。食器やタッパーなどの整理をして、市川崑「人間模様」を見る。岡田喜秋「山村を歩く」読み始める。

夜、まどと久しぶりに外へごはんを食べに行く。途中、まどの自転車の後輪がパンクしてしまい、一緒に歩く。六ろくでカレーとフライドポテトと春雨。自分はビール、まどはウーロン茶。おいしい。その後半空へ。いい本がたくさんある。この日はまどと美術やマンガや小説など、いろんな話をした。


05日

朝7時半起き。料理。ゴーヤチャンプルー、トマトと玉ねぎのサラダ、オクラのおかか和えを作る。

まどの自転車を修理に出すため外出。行こうとしていた自転車屋さんはシャッターが下ろされていて、ご近所の方に聞くと廃業されたとのこと。結局兵庫町まで自転車を押して歩く。40分ほど修理に時間がかかるということで、コンビニのイートインで時間をつぶそうとしたら、入ったコンビニにイートインがなく(しかも2軒連続)、炎天下の中歩き回って結局ドトールへ。まだ午前中なのにとことん当てが外れて疲れた。「山村を歩く」読み進める。自転車は鋭い金属片がチューブにまで食い込んでいたようで、なかなかの出費になってしまった。

開店。郵送買取の本が段ボール5箱届く。品薄気味になっていた美術関係が多く、とてもありがたい。店頭買取1件。

安岐さん来てくれて、島の話や岐阜の話などいろいろ。こないだの馬場君との会話といい、自分はどこか遠くの場所の話を聞くのが好きなようだ。常に心だけでもどこかに行きたいと思っている。そんな自分が物件を借りて店をやっているというのも不思議な話だ。

今日はこれから料理。長めに睡眠をとったほうが良いかもしれない。

2020年8月3日月曜日

2020年08月02~03日

01日夜

読書、筋トレ。まども体を動かしたいという気分になってきたらしい。少し絵を描いて、キャンバス1枚完成。風呂に入って寝る。


02日

朝7時半に起きる。昨日よりは少し涼しいかも。

ごはん、筋トレ。夕ごはんはそばにしようということになり、スーパーへ買い物。アイスをまとめ買いする。
「宮沢賢治詩集」(岩波文庫)読み終え、保坂和志「カフカ式練習帳」読み始める。最近は情報量の多い文章がなかなか頭に入ってこない。読みかけの「『差別はいけない』とみんな言うけれど。」は、もうちょっと後にまわすかもしれない。ノートにマーカーで絵を描く。
まどが麦茶のボトルをもう一本買い足してくれた。互い違いに使ってまめに作れば、いざという時にお茶がないということにはならなそう。

開店。店頭買取2件。そのうち1件は段ボール4箱で後日支払い。梅雨が明けて明らかに買取依頼が増えた。忙しい。ありがたい。どんどん品出しする。花原君にお礼の手紙を書く。

この日の昼ごはんは昨日のカレー、夕ごはんはもりそば。

閉店。本を出荷して、スーパーでたこ天とチューハイを買って家で呑む。お酒を飲みながら読書しようと思ったら、やっぱり集中できず、スマホを見てしまう。
久しぶりにエゴサーチというのをやってみたら、昔の展覧会の告知ツイートなんかがわらわらと出てきて、改めて自分は温かい人たちにお世話になっているな、と感じることができた。自分は人の温かさをすぐに忘れてしまうので、定期的に思い出さないといけない。
パッと誰というのは浮かばないけど、自分には10年会わないくらいはなんともないだろうと思えるくらいの、「仲間」と呼びたくなる人はいる(少なくともいるという確信はある)。普通はそんな熱のこもった想いを他人に対して抱けることなんて、あまりないような気がする。しんどいことがあっても、その人の存在だけで、人生いい経験をさせてもらってるなという気分になってくる。


03日

朝7時半起き。最近は夜も暑くて、何回か起きてしまう。寝室につけているウィンドウエアコンは設定した温度まで冷やしたら少し運転を休むという仕様になっているようで、室内の温度に波ができてしまうようだ。なんとかならないもんか。日曜天国聞きながらごはんと筋トレ。
まどが通販でプロジェクターを買った。映画鑑賞用にも、店内でのイベントにも活用できそう。

喫茶店に行き、本を読む。もう朝方でも暑いので、公園でぼーっとすることもできない。喫茶店にばかり行ってるとお金がかかる。公園にいると通行人とか連れ歩いてる犬とか、風の流れとが虫の鳴き声とか、受け流せる程度の小さな刺激があるのが良い。
Twitterを見てたら馬場君から「今から喫茶店行きませんか」とDMが来ていたので、まさに今いるところですと返信すると、来てくれた。馬場君はサウンドエンジニアの勉強をしていて、新潟県に住んでいる爪さんという方とサウンドパフォーマンスもやっている。尾道や松本など、いろんな街の話をした。

帰って、シャワーを浴びて開店。店頭買取1件。もりもりと品出しを進める。休み明けの水曜日には郵送買取で段ボール5箱到着予定。

今日は読書。明日は定休日なので、県外のいろんなお店にDMを発送したり、ゆっくり映画を見たりしたい。

2020年8月1日土曜日

2020年08月01日

31日夜

今週は雑誌が500冊以上買取で入ってきてレジ内のスペースがてんやわんやだったので、残業して2時間ほどかけて整理する。

少しだけ筋トレ、風呂。
佐藤亜紀「バルタザールの遍歴」読み終えて寝る。


1日

朝7時半に起きる。まだ半分寝ているまどと話し合い、午前中どこか喫茶店に行こうということになる。

少し絵を進める。キャンバスが一枚できた。もう少し描き加えるかもしれない。

高松市美術館へ、館内にある喫茶店を目的に向かう。食事の用意できるのは昼からということだったのでドリンクだけ頼む。「宮沢賢治詩集」(岩波文庫)読み始める。まどは賢治については自信があり、なんでも聞いてくれと言っている。
ウイルスと猛暑のこの状況でいかに余暇を有意義に過ごすか、ということについて話す。自分は絵と読書と音楽と、たまに映画でも見れば時間はむしろ足りないぐらいだけど、ずっと家にいても気詰まりするので、たまには目に映る景色をがらっと変えたい。本当は今日明日と志々島へ遊びに行く予定だった。直島にも展覧会を見に行きたいけど控えている。早く状況が落ち着いてほしい。
お互いがいろんな話題をてんでばらばらに放り投げて知らんぷりするような会話が好きだ。「早めに食事ご準備できますが、いかがですか」とスタッフの方が気遣ってくれたので、サンドイッチを食べる。

暑さで日記を書く手と頭の動きが鈍っています。

テーブルの上に乗っていた空のビール瓶が、誰も力をかけたはずないのにふわっと倒れて、パリーンと割れました。周りにいた人達がそれを見て、あんまり唐突なもんだからその音に「景気の良さ」のようなものを感じたらしく、「あはっ」と口だけ笑って(声は立てていません)誰一人片付けなきゃと動くこともなく、そのまましばらく時間が過ぎました。
この出来事は創作です。今度の展覧会のタイトルは「小動物が大爆笑」と言うんですが、小動物がいきなり大爆笑したら誰だって少しは「えっ」てなると思います。こういう「普段まったく意識しない、感情の隙間が立ち上がる瞬間」を大切にしたいです。心霊体験でハッとしたとかでもいいかもしれないけど、喉元過ぎたら少し笑えるくらいの塩梅がいい。なんとなくそういうのが自分の中では「革命」とか「自由」のイメージに近い。

まどに店番を少しやってもらって、いろんなところにDMを置きに行く。サンリンシャで筋トレの話をしたり、栗金商店でシャツを買ったり、マルテで田中君と写真集の話をしたり、茎で花を買ったりする。

今日は店頭買取1件。発送準備や品出しを進める。トートバッグはウェブショップ登録分が売り切れ(店舗販売分はまだ在庫あり)。追加発注しないといけない。

もうちょっと絵を描いて、本読んで寝ます。