2020年9月30日水曜日

2020年09月29~30日

28日夜

閉店後、料理。焼き鮭、ナスとにんじんと玉ねぎの煮びたし、キャベツの浅漬けを作る。浅漬けはまどにも好評なので、常備するようにしよう。

外出、マクドナルドに行く。スケッチブックに絵を描き、展覧会のアイディアを詰める。佐藤泰志「黄金の服」読み進める。作品世界の青くひりひりした雰囲気がマクドナルドの店内と相まって良い感じだ。4月だったか、コロナへの不安がかなり高まっていた頃、市役所に行かなければならなくなって、しかもよりによって混んでいて、密を避けるため特別開放されていた会議室で番号を呼ばれるのを待っていた。その時に読んだサミュエル・ベケットの「モロイ」もとても良かったな。いろんなシチュエーションで本を読むのは楽しい。

帰って筋トレ、シャワー。寝る。


29日

朝7時半に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。洗濯ものを畳む。「黄金の服」読み終える。

外出。西村ジョイへ向かう。途中ブックオフに寄り、平出隆「猫の客」購入。安かった。ジョイ店内のうどん屋さんで鳥天と温ぶっかけ。材木とビスを買って、軽トラで自宅まで運ぶ。

青猫さんに行く。店内の席がほとんど全て埋まっていた(席の間隔は開けられている)。繁盛していて店員さんも忙しそう。アイスカフェオレとバスクチーズケーキを注文する。ケーキはやさしい甘さで食べやすい。次はまどと一緒に来たい。シャルル・ジュリエ「ベケットとヴァン・ヴェルデ」読み始める。作者は主観を最小限に抑え、2人の言葉を記録することに集中している。ヴァン・ヴェルデのアトリエをベケットが訪ねた時の描写がすごい。

「ベケットは部屋に入ると、そこにあった棒をつかみ、天井の梁を打つ。まるで梁の強さを試し、天井が崩れ落ちてこないかどうかを確かめているかのようだ。それから一連の作品をじっと見る。その時期ブランは非常に集中しており、夢中になって描いたのだった。そして今度ばかりは、仕上がったものにはあまり不満がなかった。そんなわけで、彼はベケットに、大体満足していると言う。ベケットは無表情な声で、『何もないじゃないか』こう言われてブランはすっかり取り乱し、アトリエの隅へ逃げ込み、テーブルにつく。それから動揺を隠すために食事を始める。ベケットは屋根裏部屋の中央に立ち、じっと不動のまま、鋭い視線を彼に向ける。」

サウナに行こうか迷って、結局町まで戻る。レターパックなど買い出し。

高松市美術館で北斎展もう一度見る。忠臣蔵の作品が消失点やパースなどめちゃくちゃですごい。「あそこを描くためにここをこれだけずらしたのだろうか」などと思惑を想像しながら見ていると、パズルみたいで面白かった。常設展もダミアン・ハーストやフランシス・ベーコン、草間彌生、風間サチコ、大木裕之など、充実した内容。高松市美は常設展もいつも練られている。見ずに帰るのはもったいない。

サンリンシャに寄って、蓮井さんと筋トレの話などをする。「齋藤さんは時間の使い方がうまいですね」とほめられたので、調子に乗って「定休日のスケジュールの立て方には自信があります」と答えるが、詰め込みすぎていつもその翌日に疲れているような気がする。かっこいいポストカードを1枚購入。

スーパーに寄って帰る。筋トレと早めの風呂。まどが帰ってきたので、お好み焼きを焼いて晩ごはん。まどが買ってきたフライドポテトも食べる。

ルキノ・ヴィスコンティ監督「郵便配達は二度ベルを鳴らす」見る。Wikipediaの「フィルム・ノワール」の項に載っていた「郵便配達~」はテイ・ガーネット監督の作品で(同名の映画が何本かある)、勘違いして見ていたけど、良かった。ずっと「この男はいつ郵便配達に転身するんだろう」と考えながら見ていた。

「ベケットとヴァン・ヴェルデ」読み終えて寝る。


30日

朝7時半に起きる。体は疲れていて、気分はいい。田島列島「子供はわかってあげない」読み始める。ベランダに電動丸ノコを出し、昨日買った木材を切っていく。これで茎の窓にあみだくじ状の格子を作り、そこに絵を設置していく予定。切るのは一瞬で終了。片付けと掃除がめんどくさい。小雨が降ってきた。

自分はいつも嫌なことを思い出して疲れてしまう。この日は気分が良いせいか、くよくよし始めてもすぐに「無駄ァ!」という叫びを自分に覆いかぶせて、ハッと我に返ることができた。なんで「無駄ァ!」なのかと言われても困る。お坊さんに「喝!」と言われるのと似た感覚だろうか。言われたことないが。

開店。発送準備など進める。夕方から雨が本降りになる。店頭買取1件。岡山のギャラリーOFから、今週末に始まるしわしわの個展のDMが届く。しわしわのzineはうちでも取り扱っている。いつ行くかな。

Sさんがご来店。来週末からの茎での個展に興味を持ってくださっている。うれしい。なんだか今回は香川の方々がけっこう気にしてくれているのを感じる。初日までいつの間にかあと10日ほど。もうちょっとがんばりたい。

今日はめちゃくちゃ疲れているので、早く寝る。

2020年9月28日月曜日

2020年09月27~28日

26日夜

閉店後、kincoさんへ展覧会のDMを置いてもらいに行く。茎にはお花を買いに行かれたことがあるようだった。その後ミヤモト惣菜店さんへ。DMお願いする。ついでに鴨ローストとジンジャーハイボール。自家製ジンジャーシロップが疲れに効く。飲みながら永田希「積読こそが完全な読書術である」読む。帰ってシャワーを浴びて寝た。疲れたけど楽しい一日だった。


27日

朝7時半に起きる。ごはんを食べて、ペーパートーク遠隔参加者の方々への発送作業。ほんの短い文章だけど手紙も書いているので、けっこう時間がかかる。ひと段落ついたところでちょうどまどが上から降りてきて、一緒に喫茶店に行く。二人で読書。まどは村上春樹の「職業としての小説家」を読んでいる。スーパーでコピー用紙を買って帰る。今日は前半まどが店番をやってくれることになった。

「積読こそ~」読み終えて、料理。冷凍してあったハンバーグと目玉焼き、焼いたししとう、キャベツの浅漬け。日本の定食っぽいメニュー。歩いて茎に行く。まどかさんが古着のポップアップショップを開催中で、今回はchinese girlをテーマに古着や雑貨を展示販売している。前に行った時と比べてかなり空間が変わっていて面白かった。帰ってまた料理。夕ご飯用にエビチャーハン、野菜のオイスターソース炒めを作る。最初エビピラフを作ろうと思いスマホでレシピを調べたら、ピラフというのは米を炒めてから炊く料理だということを今頃になって知り、もう炊飯器にご飯を用意していたので、チャーハンにした。少し絵をやる。

まどと店番交代。店頭買取2件。良い本たくさんでありがたい。少しずつ品出しを進める。一箱の入れ替え。

まいちゃんが来てくれて少し話す。まいちゃんはiLがあった物件を引き継いでLUXというイベントスペース兼バーをやろうとしている(今はプレオープン)。お店って大変ですねと言っている。けっこう疲れている様子。まいちゃんが出て行ってすぐ馬場君がやってきて、いろいろ話す。LUXに飲みに行こうかとなり、店を閉めて向かう。センボさんがいた。栗金の二人やまど、tooniceの井川さんたちも来てにぎやかになる。ビール2本飲む。

馬場君と、しばらく音沙汰のない友人に連絡するのが好きだ、という話になる。馬場君は25歳で、自分に比べればだいぶ若いけど、音沙汰のない友人は既にちらほらいるようだ。自分が25歳の頃はどうだったろう。大学の頃の友達もたまに絵の展覧会を見に来てくれたりはしていて、それほど寂しさを感じてはいなかった気がする。展覧会が顔を合わせる良い機会になっていたということか。30代も半ばになれば大抵生活に結婚、出産、実家の都合なんかの大きな変化がやってきて、制作に意識を向けるのが難しくなる人も増える(しょうがない)。「こいつどうなっちゃうのかな」という知人もいよいよ本当にどうにもならなくなってきたりする。でもそこからが醍醐味な気もする。いつまたやり始めてもいい。

帰ってシャワー浴びて寝る。


28日

朝7時半に起きる。けっこう寒い。スウェットの上にパーカーも羽織る。ごはん食べて料理。豚しゃぶとキャベツの浅漬けを作る。佐藤泰志「黄金の服」読み始める。

喫茶店や公園に行こうかどうしようか迷って、絵を描くことにする。昨日、以前完成させたキャンバスを少し塗りつぶしていて、その続きをやる。なんとなく進めていたら、いつの間にか完成してしまった。楽しい。お店に注文していたフックを買いに行く。展覧会で壁にキャンバスを設置するのに使う予定。

人間それぞれ寂しがり方が違う。

開店。ペーパートークの印刷物の余りを店頭のフリーペーパーコーナーへ移動。品出し進める。店頭買取1件。料理、服飾関係など。最近買取が続いていてうれしい。お客さんは夜にかけて増えていった。

上村一夫の単行本をメルカリで探すがどれも高い。

明日は定休日。まどが疲れているようなので、今日はこれから料理。

2020年9月26日土曜日

2020年09月26日

25日夜

「茨木のり子詩集」(岩波文庫)読み終え、筋トレ、風呂。疲れて早めに寝た。


26日

朝9時過ぎに起きる。久々に9時間くらい寝た。まどと花園町のkincoさんにモーニングを食べに行く。壁面には絵が飾られていた。グラノーラのセットを頼む。ジュースと、ボリュームのあるサラダもついて500円は安い。まどと本屋の話をいろいろする。もっともっと知識を付けていかなければ。

開店。少し品出し。メール返信。お客さんが多い。

今日はペーパートーク。以前実施したアンケートでは前回に比べて参加希望者がだいぶ少なく、どうなるかなと思っていたら、なんと前回よりも多い20種類の印刷物が集まった(参加者は18名)。県外からの参加は徳島、岡山、兵庫、大阪、愛知、石川、神奈川。内容は今回文章メインの人が多かった。読み応えのある楽しい紙ものがたくさん集まってうれしい。自分は「9月31日」という架空の一日の日記を書いて出した。

コロナで人と会話する機会が減っているので、入れ替わり立ち替わりいろんな人と話してかなり元気になった。岡山から成瀬さんと戸田さんが来てくれて、成瀬さんと小説の話をたくさんした。二人は「人間文化クラブ」というグループ?をもう何人かとやっていて、粘土をこねる集まりをやったりしているらしい。来月zineを作るそうだ。

これから店を閉めて、個展のチラシを置いてもらいに行く。

2020年9月25日金曜日

2020年09月25日

昨日投稿した日記で、ゲルハルト・リヒターの本から引用しようと思って忘れていた。

「リヒターのグレイは、『なにもいうことがない』というよりは、『言う』という構造から絵画を解放し、そのことによって何か別のものの到来を待つための媒体である。と同時に、それは、その到来の不可能性を知悉したメランコリーの塊でもある。」(林道郎「灰色の絵画」)

「絵画の論理は、あとになって言語化されるものであって、それをあらかじめ構成することはできないのです。nach-denken(熟考する=後から・考える)というじゃないですか。」(林道郎「残像の回帰」より、リヒター自身の発言)


24日夜

東京に住んでいる友人の神田さんがこの日ライブで、配信もやっていたので見る。神田さんは2月に出張ついでで店へ遊びに来てくれた。ノートパソコンを何台も使い、同時にプログラムを作動させて互いの音や映像を干渉させているようだ(2月にも解説を聞いたけど、詳しいことは忘れた)。かっこよくて終わった瞬間思わず拍手してしまった。

シャワー浴びて、「茨木のり子詩集」(岩波文庫)読み進める。まどが肉じゃがを作ってくれた。映画を見ようかとも思ったけど、早めに寝た。


25日

朝7時半に起きる。外は雨。午後には止むらしい。朝ごはんを食べて、展示のアイディアを詰める。搬入まであと2週間。まどと一緒に家を出て、喫茶店で本を読む。天気のせいかお客さんが少ない。まだ少し空調が効いていて寒い。帰って描き終えたキャンバスの整理。少しだけ絵を進める。自分の作った絵を眺めて、あーでもないこーでもないと考えているのは楽しい。

開店。雨が弱くなってきたと思ったらまたザっと降ってきたりで、変な天気。本のご寄付を紙袋5つ分いただく。最近買取が少なかったのでうれしい。連休中は思ったより売り上げは伸びなかったけど、今日はかなり売れた。常連さんのありがたさ。明日はペーパートークなので、事前に印刷物を置きにきてくれる方も多かった。

店でもzineを扱っている河合浩さんから、大阪で10月に行うという個展のDMをいただく。添えられた手紙を裏返すと版画が刷られていた。かっこいい。河合さんは描いた絵をSNSによく投稿していて、チェックしているけれど、やっぱりナマの絵はかっこいい。

東京にいた頃によく通っていた人気の古本屋さんは、棚に本が過不足なくきれいに並んでいて、毎週来ても何かしらの発見があり、急にたくさん売れてもすぐ補充されていた(近いジャンルの本や均一本のストックが常にあるということだ)。自分で古本屋をやってみて、うちは明らかにそれらのお店より客数は少ないし商売のやり方も違うだろうけど、その3点を常に維持するだけでも並大抵のことではないなと感じる。小さなこの店でも手入れがなかなか大変だ。

今日はこれから本を読むか、絵を描くかする。

2020年9月24日木曜日

2020年09月21~24日

20日夜

なんとなくまだ外に人が出歩いていそうな雰囲気だったので、本を読みながら少し延長。「なnD 7.5」読み終える。お客さん特に来ず。キャンバスに絵を描いて、カルペンティエール「失われた楽園」読み進める。もう一回絵を進めて、1枚完成。


21日

朝8時に起きる。ごはんを食べて筋トレ、シャワー。洗濯ものを畳む。今日のおかずはまどが作ってくれることになった。

外出。郵便局で売れた本を発送し、喫茶店に入る。たっぷり本を読んだりスケッチブックにボールペンで絵を描いたりしていると、気分がだいぶほぐれてくる。「失われた楽園」読み終える。

開店。今日もお客さんが多い。売り上げもそこそこ。休憩中にスケラッコ「盆の国」読み始める。閉店間際にも断続的にお客さんが来店し、この日も少し延長。「盆の国」読み終える。

閉店、ヨーグルトに甜菜糖とハチミツをかけて食べる。疲れたので早めに寝た。


22日

朝8時頃に起きる。今日はまどが店番をやってくれることになっていて、自分は一日休み。かなり久しぶりの二連休。

本当はこの日女木島に行き、テントを張って読書に励む予定だった。しかし荷物をまとめてザックに詰め、自転車に乗ったところで、予想以上に自分に疲れがたまっていることを実感。Uターンして喫茶店に流れ着く。読書。「ゲルハルト・リヒター」読み終える。2005年に金沢21世紀美術館と川村記念美術館で行われた大規模な展覧会に合わせて刊行されたもの。作品図版もリヒターの広範な思考の変遷をカバーするように選ばれていて、文章も豊富。この二つの文章が印象に残った。

帰宅。店番をしているまどに「昼ごはんはどうするの」と聞くと、あまり何も考えていないようだったので、スーパーに買い物に行って豚肉と野菜の炒め物を作る。まどはたまにびっくりするくらいバランスの悪い食事で済ませることがあり、心配になってしまう。

小島信夫「うるわしき日々」読み始める。「抱擁家族」の続編にあたる内容。もの忘れの激しくなった妻、アルコール中毒で入院し自身の妻や子供たちから見放された息子。重い。しかし、小島本人は「抱擁家族」と同じく「三輪」という仮名なのに、安岡章太郎や村上春樹は実名で登場してきて、なんとも可笑しい。保坂和志はなぜか「若い小説家」と書かれている。この小説は読売新聞朝刊に連載されていたもので、執筆当時小島信夫は80歳を超えていた。「抱擁家族」から「うるわしき日々」までは30年以上が経っている。

個展に出すキャンバス作品の、側面と背面の部分の処理をする。背面にビラビラと伸びたキャンバスの切れ端を、ピンと伸ばしてガンタッカーで留める。側面が汚いものには白い絵の具を塗っていく。枚数が多くなるとめんどくさい。こういうのはまず手を付け始めた最初の段階でやっておくべきことだ。

夕ご飯はカレー。食べてまた喫茶店に行く。個展に向けてやるべきことをもう一度整理。スケッチブックに描いた絵の、よくできたものにふせんを貼っていく。コピーして本を作り、会場にぶら下げて閲覧できるようにする予定。台風が近づいているし、島に行くのは明日もやめにしておこう。

帰って、キャンバスの作業続き。堀江敏幸と鹿島茂のトークイベントの記録がYouTubeに上がっていたので、それを聞きながら進める。風呂に入って12時半頃寝る。


23日

朝8時に起きる。今日店は臨時休業。台風で雨の予報だったのが、全くの晴れ模様。

キャンバス作業進める。高山宏や柄谷行人、西部邁が漱石について語った動画がYouTubeにあったので、聞きながらやる。外出。画材屋や八百屋に行って、帰って昼ごはん。余り物の野菜炒めとカレー。キャンバス作業続き、一通り終わる。気になるところに手を入れながら進めた。

思ったより早く作業が進んだので、再び外出。ルヌガンガに行って「京都・六曜社三代記 喫茶の一族」買う。栗林公園へ。日なたはけっこう暑い。コピー本制作のためのスケッチブック見返しとふせん貼りの作業を少しやる。

「うるわしき日々」読み進める。
「小説家というものは、実人生の生活においては、あいまいと見える行動しかとらないことがある。それでも小説の中では、意志や目的に近いものをもつことはある」絵描きも…というか、全ての人間が何かしらそういった瞬間を秘めているもののような気がする。しかしこうして文章になると、確かにこわばった何かが崩れる。

スーパーで買い物をして帰る。パソコンで映画を見ようと思ったら、動きが遅すぎたので諸々アップデート。店のレジでブログ書く。もう一度スーパーに行ってスケッチブックのコピー。なかなかの枚数。帰って料理。きゅうりの浅漬け、ゴーヤチャンプルー、トマトと玉ねぎのサラダ。まどが帰ってきたので、カレーそば。デザートに、バナナにヨーグルト、甜菜糖、はちみつ、シナモンをかけて食べる。おいしい。

まどがDVDを借りていた、オットー・プレミンジャー監督「バニー・レークは行方不明」見る。ゾンビーズが出ていた。主演2人の表情が良い。筋トレしてシャワー。本を読んで寝る。


24日

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べて読書。「うるわしき日々」読み終える。午前中はドローイング本の製本。3冊できた。作業しているうちに、今頃になって展示構成のアイディアがいろいろと湧いてくる。ホームセンターに行きたい。

開店。発送準備などを進める。連休は終わったけれど、まだちらほらと観光客は来る。日が暮れるにつれて天気が悪くなってきた。気圧で頭が苦しい。休憩中に「茨木のり子詩集」(岩波文庫)読み始める。品出し、均一本の入れ替え。ペーパートークに出す印刷物の原稿データを作る。

明日はホームセンターに行きたいと思っていたけれど、午前中いっぱい雨らしい。今日はこれから映画を見るか本を読むかする。


2020年9月20日日曜日

2020年09月20日

19日夜

閉店後、久々にサウナに行く。サウナのテレビでワイドショーやバラエティー番組をやっているといつも微妙な気分になってしまうけど、この日は大相撲やプロ野球なんかのスポーツ番組のタイミングで、とても良かった。ここのサウナは外気浴が気持ち良い。いつも良い風が吹いているなと思ったら、どうやらどこからか送風しているようだ。マクドナルドに寄って、カルペンティエール「失われた楽園」の続きを読む。

誰かが悲しそうな表情をしていた時、どうしたんだろうと疑問を持ったり、親しい相手なら緊張をほぐそうと笑いかけたりして、いきなり自分の表情も暗くなってしまうようなことは少ない。しかし相手が笑っている時には、何を笑っているのかがわからなくても雰囲気につられて笑顔になることがしばしばある。笑う表情と比べて、悲しい表情ができるまでの間には「こんな表情をしてしまって良いのだろうか、相手はどう感じるだろうか、いやそれでも我慢ができない」などの逡巡がある(泣く、はまた違う)。あるいは、笑顔に至るまでにその逡巡を放棄させるような別の何かがある。笑いは同調するのに引け目を感じさせることが少ない。


20日

朝9時過ぎに起きる。昨日夜更かししたので遅い起床。ごはんを食べて料理。まどが昨日作ってくれた天ぷらがまだ余っていたので、ポテトサラダ、アスパラとにんじんのおかか和えを作り足す。

外出。丸亀町で昨日からやっている「街の一箱古本市&せとうち蚤の市」を覗く。今回は古本のブースがかなり少なかった。半空さんのブースで「ディケンズ短編集」「戦後短篇小説再発見 表現の冒険」購入。「表現の冒険」には安部公房、筒井康隆、藤枝静男、小島信夫、笙野頼子などの作品が収録されている。柑橘ソムリエさんがブースを出していたので、みかんちゃんと少し話し、新しいブレンドのジュースを購入。すっきりとした爽やかさと苦みがあっておいしい。スーパーで買い物をして帰る。

開店。今日もお客さんは多い。店頭買取1件、ありがたい。品出しを進める。売り上げは序盤鳴かず飛ばずで、夜になってから上がってきた。MOTIFで個展を開催中の森丈人さんがご来店。高松にいるのは今日までとのこと。

今日はこれから本を読んで、絵を描く。

2020年9月19日土曜日

2020年09月18~19日

17日夜

スーパーへ買い物に行って、料理。タコミート、空心菜と舞茸の炒め物、もやしとニンジンのナムルを作る。筋トレ、風呂。絵を進めて、少し本を読んで寝る。


18日

朝7時半に起きる。雨が降っていて蒸し暑い。明日には晴れて、気温もだいぶ下がるようだ。ごはんを食べて洗濯物をたたみ、絵を描いたり、本を読んだりする。開高健「ロマネ・コンティ・一九三六年」読み終える。外出。ナルホドに行って壁にシール取り付けできるフックを買う。ついでに絵の具も数色購入。明日は茎にフックとキャンバスを持って行って、個展に向け絵の設置テストをする予定(茎の壁はコンクリートなので、ピンが刺せない)。帰ってまた少し絵を進める。

開店。小雨が降ったり止んだりで、お客さんは意外に多かったものの、売上はそれほどいかず。店頭買取1件。コミックは全巻揃いでないとなかなか値段がつけづらいな。

閉店。ミヤモト惣菜店さんに行く。ビール、ハイボール、砂肝のコンフィ、スモークカマンベールチーズ。店主さんといろいろお話。カルペンティエール「失われた足跡」読み始める。

帰宅。少し絵を描いて寝る。


19日

朝7時半に起きる。まどとモーニング。銀行でお金をおろしてブックオフに行く。特に目ぼしいものはなし。家に帰ってパスタを作り、洗濯。今日は前半まど店番。外出、茎でキャンバスの設置テストと搬入の打ち合わせ。けっこうたくさんの絵ができているのでどう展示しようか迷う。窓際に吊り下げても良いかもという話をした。MOTIFに行って森丈人さんの個展を見る。100均とドラッグストアに行って帰る。

完成しているキャンバスの枚数を数えてみると30枚ほどになっていた。全て今年に入ってから描いたものなので、作業ペースには波があるにせよ10日に1枚くらいは完成していることになる。いい感じだ。パタパタとめくっていると、たった30枚ほどでも自分の中の変化を感じられる。最初の頃手を付けたキャンバスは最近のとは全然違う感じだけど、この時にしか描けなかった絵だなと思えるものになっていた。絵は自分のいろんな状態を対象化してくれる。

まどと店番交代。この日はお客さんはたくさん来たけど、買っていく人が本当に少なかった。旅行客ぽい人もけっこういたけど、ふらっと入って、さっと見て出ていく人がほとんどだった。いつも買ってくれている地元の人もどこか旅行に行ってるんだろう。次の火曜はまどが店番をやってくれることになり、かなり久々の2連休になった。どう過ごそうか。

今日は気分的にかなりいまいちな日だったので、サウナに行こうと思う。

2020年9月17日木曜日

2020年09月17日

16日夜

笹井宏之「えーえんとくちから」読み始める。まどと一緒に、ロバート・ワイズ監督「たたり」見る。今月は映画をけっこう見ているな。


17日

朝7時半に起きる。ごはん食べてキャンバスに絵を描く。うまいこと進みそうな気がしてきた。何かひとつモチーフを決めて進めていって、詰まってきたところで少し時間を置いて崩すのが良いみたいだ。

ある人が自分の興味ないものを話題にした時の反応にも、その人の個性が表れる。即座に拒否の態度をとる人も多い。自分はその人がそれをいつ好きになって、それと共にどのような時間を過ごしてきたのか、なぜ自分に対して語ろうとしたのかが気になってしまう。おそらく、自分がそれそのものを好きになることはない。その断絶も含めて、些細な感情の揺れがゆっくりと時間の流れにくるまれて、ひとつの思い出になっていく様子が好きだ。
まどは宇多田ヒカルの音楽が好きだ。救われたと言っている。救われたと言われても、こちらにその良さまでは伝わってはこず、そうなんだな、と思う。自分は宇多田ヒカルの音楽を積極的に聴こうと思ったことはないし、今後も興味を持つことはないだろうけど、まどが宇多田ヒカルとともに過ごした時間を想像して、それを愛おしく感じることができる。その程度しかできないとも言える。

外出。郵便局で商品の発送。喫茶店で「えーえんとくちから」読み終える。久しぶりにブラックのアイスコーヒー飲んだら脳みそが明らかに過敏になってしまった。コーヒーフレッシュを全部入れる。スーパー、酒屋、100均、八百屋をまわって帰り、豚肉と小松菜ともやしを塩コショウで炒める。絵さらに少し進める。

開店。ネットで買った手塚治虫「ばるぼら」届く。品出しやネット出品の作業を少しずつ進める。4連休はお客さん増えるだろうか。在庫の不足が心配だ。休憩中、開高健「ロマネ・コンティ・一九三六年」読み始める。

今日はこれから料理をして、絵を描く。

2020年9月16日水曜日

2020年09月16日

15日夜

昨年末ごろからの、見た映画をノートに記録する。こういう時に日記が役に立つ。筋トレして風呂。古井由吉「山躁賦」読み終える。


16日

朝7時半に起きる。昨日の山登りでお尻と腰回りの筋肉が痛い。朝ごはん食べて、キャンバスを適当に塗る。塗ってるだけで、何を描くかが浮かんでこない。ドローイングを書き溜めていく作業が必要。

外出。今日もまた栗林公園へ。安倍夜郎・左古文男「四万十食堂」読み始める。高松に引っ越して今年で丸5年になるけど、南は高知市、西は松山市までしか行ったことがない。南西方面はいつ行けるだろうか。窪川駅近くにある喫茶店「淳」とても良さそうだ。スケッチブックに2枚絵を描く。疲れがたまっていてひたすら眠く、普段めったに飲まない缶コーヒーを買う。ぼーっとスマホをいじってたら、なんとなく描きたいものが浮かんできた。どんどん次に行きたい。

帰宅、また少し絵を進める。弁当を用意して開店。今日から少し天気がぐずつくようだ。福田さんがコーヒー飲みにきてくれて、いろいろ話す。自宅の畑で育てたひょうたんを使ってスピーカーを作ろうと思うとのこと。品出し、一箱入れ替え。ポストに郵便物を取りに行ったら、偶然通りかかった高校生が「かわいい」「おしゃれなお店」と言ってくれてうれしい。休憩中、「四万十食堂」読み終える。お客さんは夜にかけて増えた。

高松工芸高校の生徒さんが、フリーペーパー「F」の最新号を持ってきてくれる。今回は丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の館長さんへのロングインタビューが掲載されている。インタビュアーの方が、美術館の入口の壁画について「私も小さいとき『こんなん描けるわ』って思いました。でも改めて見たら、模写することは簡単でも、何もないところから描くっていうのは絶対難しいことに気づいて、今の私にはできないことだなってわかったときに自分が成長したなと感じて、自分もちょっと美術がわかってきたみたいな感じですごく嬉しくなりました。」と言っている。すごく良い。

今週末から世間は4連休。22日火曜も祝日なので、この日は特別に営業して、翌日の23日水曜を代休とすることにした。

今日はこれから映画を見る。

2020年9月15日火曜日

2020年09月15日

14日夜

絵を進めて、料理。かぼちゃの煮付け、ピーマンのおかか和え、鶏軟骨のカレー粉炒めを作る。まいたけご飯も仕込む。筋トレしてシャワー。早めに寝る。


15日

朝7時半に起きる。今日は2週間ぶりに丸一日休み。まいたけご飯うまくできていた。絵を進める。まどと一緒のタイミングで外出。まどは最近猫を飼った場合の生活の脳内シミュレーションをしているらしい。

峰山へ向かう。前回登ったのは梅雨に入る前だったか。だいぶ涼しくはなったけど、日当たりの良い舗装された道を歩いているとけっこう汗をかく。頂上の公園に向かう途中にある峰山ハチミツの直売所へ。カフェも併設されていて(現在は屋外のテラス席のみ)、モーニングのセットが数種類頼める。今回はアイスティーとはちみつトースト、茹で卵のセット。これで500円は安い。少し読書。

峰山公園に到着。少し運動しに来たという恰好をした年配の方が多い。ベンチに座って、たまに横になったりしながら読書。
「臨済録」(岩波文庫)読み終える。問答のひとつひとつがわかったようなわからないような理解をあらかじめ超越しているような、しかしどこかハッとするものがあるのは確かで、「唐突だけど、そう思ってもいいのかもしれない」と気持ちが軽くなる。
古井由吉「山躁賦」読み始める。以下の部分で、気持ちがウッとつかえるような感じがした。

「じつに今の世の男は、人生の節目節目にこうして、たいていはかったるい風の吹く春先の午後に、日頃気安く思う沿線の駅に降り立ち、まず不動産屋の貼紙をのぞいて、商店街を抜けてどこまでも家の建てこむ道を行くにつれ、見知らぬ土地、這入りこめぬ土地、無縁の土地、同じ都会にあり、同じ電車に揉まれながら、よそ者、はぐれ者になっていく。値踏みしながら沿線を四つ五つ駅ずつ遠ざかり、県境もとうに越して、あれこそ旅、旅よりも物憂い。」

ロマンチシズムとセクシュアリティを紐づけているところに、抵抗を感じる。もう40年近く前の小説だし、とも言えるけど、違和感も如何ともしがたい。今の時代ではこれはちょっと、というよりもこれは自分の内面の問題で、性への意識の変化はここ数年(自分の中でそれを受け入れ始めたのは、ひょっとしたら今年に入ってからかもしれない)のことだ。
しかし文章は本当に濃密だ。今まで読んだ古井作品の中でこれが一番好きかもしれない。

山を下る。こっちが遊歩道かな?という道を進んでいったら、石積みで作られた段の上にベンチがたくさんある、野外劇場の客席のような場所に出た。しかし落葉だらけで使われていない様子。引き返す。一体なんの場所なんだろう。

スーパーで買い物をして帰宅。昼ごはんを食べて、服部文祥のYouTube動画を見る。釣ったイワナの胃袋を開いてどんな虫を食べているのかを観察し、次の餌の工夫に活かしている。すごく面白い。

amazonプライムでマキノ正博監督「鴛鴦歌合戦」見る。1939年の時代劇オペレッタ。音楽は全て西洋楽器で演奏されているのに、時代劇なので殿様の家来が鼓やほら貝などで演奏(動作だけ)していたりする。笑った。

絵を進める。キャンバス1枚完成。展覧会開始間際になって急に良い絵ができ始めて、以前出来上がった他の絵とどう釣り合いをとるべきか迷うのは、よくある出来事。

再び外出。大工町のironmongerさんでガラスの器を買う。店主さんと初めてお話した。お互い古物を扱っているけど、扱い方が全く違うので、話してて楽しい。喫茶店に入り、「山躁賦」読み進める。「髪のにおいだな、と誰もいない車輛の中に腰を落着けた時に気がついた。それにつつまれていた。それが、いましがた落ちた。」うーん、すごい。

帰宅して、翌日のお弁当のおかずを作る。小松菜のおひたしとポテトサラダ。まどが帰ってきて、サッポロ一番塩ラーメンをゆでる。具は鳴門わかめともやし。うまい。食べ終わって、ハンバーグを弁当用に作り足す。

今日はこれから、見た映画をノートに記録していく作業。年末年始にキアロスタミの映画をTSUTAYAで借りてたくさん見たので、そのあたりからつけていこう。

2020年9月14日月曜日

2020年09月14日

13日夜

本の出荷、スーパーに買い物。帰って映画。フランソワ・トリュフォー監督「ピアニストを撃て」見る。読んだ本はノートに書いて記録している、映画の記録ノートも作ろうか。少し絵を進めて寝る。


14日

朝7時半に起きる。軽くごはんを食べて、絵を進める。

YouTubeのおすすめに、「サバイバル登山家」などの著作でも知られる服部文祥さんの山旅動画が出てきた。
https://www.youtube.com/watch?v=niULcAXAwoU
ちょっと見ただけでもかなり面白かった。また改めて見よう。

麦茶を持って今日も栗林公園へ。年間パスポートを買ってあると行こうかどうしようか迷うこともなく、すっと行動できる。喫茶店代も浮くかもしれない。静かそうなベンチに座り、スケッチブックに2枚絵を描く。有料の公園だからか、来ている人はみんなゆっくりとした時間の流れを楽しんでいるし、騒がしい人がいたとしても広い公園なのであまり気にならない。枝を木のウロに差し込んで遊んだ。サリンジャー「フラニーとゾーイ―」読み終える。「ゾーイ―」は話の途中で作者による長い注釈が始まったり、戯曲調になったり、話し始めて言いよどんだり、話の途中で「なんて言った?」「いや、なんでもない」みたいなやり取りが挟まったりして、とても面白い。

銀行にお金を預けて、買い物して帰る。弁当のおかずは、まどが昨日サバの南蛮漬けとフライドポテトを作ってくれていた。南蛮漬けはまどの得意料理だ。豆苗オムレツと蒸しナスを作り足す。

開店。気温が下がってとても爽やか。入口ドアを久しぶりに開放する。品出し。リクロ舎新刊の「父とゆうちゃん」、「枕元レコード」上下巻を品出しして、SNSで入荷のお知らせをする。休憩中に「臨済録」(岩波文庫)読み始める。6、7年前に一度読んで、今回また再読。

今日はこれから明日の弁当のおかずを作って、絵を描く。

2020年9月13日日曜日

2020年09月13日

12日夜

閉店、本の出荷。筋トレしてシャワー浴びる。岸政彦「はじめての沖縄」読み終える。岸さんの文章を読むと、何かの事象に対して即座に判断を下すのではなく、受け止めながらじっくり考えてみようという意識が呼び覚まされる。考える課程で戸惑ったり迷ったりすることは恥ずかしいことじゃない。少しキャンバスに絵を描いて寝る。


13日

朝7時半に起きる。喫茶店に長居したくなり、早々に外出。モーニングを食べて、サリンジャー「フラニーとゾーイ―」読み始める。サリンジャーは「ライ麦畑」を大学生の時に買って結局読まずに売ってしまい、読むのはこれが初めて(小説自体、熱心に読むようになったのはここ3、4年くらいの間のことだ)。軽やかでとても自由に書いている、ように感じる。まども合流。スケッチブックにボールペンで絵を描く。最近は抽象的な線を描くことが多かったので、今日は植物や人間を描いてみる。絵の中にポコッと空間ができて楽しい。こういう絵は今まで千枚以上描いているような気がするけど、慣れ親しんだ描き方は手軽なストレッチのような感じで気持ちよく、どんどん描けるので、もう一万枚くらい描きたいなと思う。

この日は前半まどが店番。美術館で北斎展見る。富嶽三十六景は本当に見ていて楽しい。それぞれの絵が、「これが描きたかったんだ」というポイントが明確で、かつ様々な取り組みがなされている。ヨーロッパの銅版画の画風を参照した作品も面白かった。会期開始直後でお客さんが多く、距離をとろうとして落ち着かなかったので、また改めて平日に来たい。年間パスを買っておいてよかった。

帰宅して昼ごはんを作る。にんじん、かぼちゃ、ナス、ピーマン、豚肉を出汁醤油で炒め煮にする。昨日作っておいたきゅうりのわさび漬けを加えて完成。ごはんを店番しているまどに持って行くと、お客さんが多くて忙しそうだった。買取の査定を手伝う。

栗林公園へ。こちらも年間パスを購入。これでゆっくり園内で本を読んだり絵を描いたりできる。日なたは少し暑いけど、木陰はだいぶ涼しく良い感じ。東屋や休憩所もいくつかあるので、雨の日にも行ってみよう。

まどと店番交代。お客さんは多い。店頭買取はこの日2件。時宅のモモさん来てくれて、いろいろ話す。時宅はいよいよ来月から営業再開。現在店内を改装中らしい。

今日はこれから映画を見ようと思う。

2020年9月12日土曜日

2020年09月12日

11日夜

倉橋由美子「スミヤキストQの冒険」読み終える。

馬場君来て、スーパーでお酒や刺身、天ぷらなどを買って家で呑む。お酒はビールと白ワインで、久々に1缶以上飲んだ。何人かと一緒に呑んでいるとすいすいいけるようだ。馬場君は兵庫県の明石の出身で、仕事の関係で今年から高松に住んでいる。新潟県に住んでいる方と2人でSaladというサウンドパフォーマンスのユニットもやっている。「香川と新潟でめちゃくちゃ遠いけど、逆にどこででもできる気がしてきました」と言っていた。


12日

朝7時半起き。だいぶ涼しいので、朝ごはんはおにぎりを作って公園で食べることにする。まどはそうじ、自分はおにぎり作り。外出。コンビニでオレンジジュースを買い、公園のベンチに座っておにぎりを食べる。蚊が多いので、県庁入口付近のベンチに移動。小雨が降っくる。ルヌガンガに寄って「なnD Vol.7.5」買う。表紙は「トージ」の正一さんによる版画。帰って自分は料理、まどは洗濯と掃除。ひき肉クミンみそ、きゅうりのわさび漬け、トマトと玉ねぎのサラダを作る。岸政彦「はじめての沖縄」読み始める。

開店。店頭買取1件。ネットでよく売れている。お客さんも多い。火曜も出張買取で働いていたので疲れ気味。田口さんから注文していた本が早速届く。品出し、受託商品関連の作業進める。高校生の女の子が吉田篤弘さんの本を買ってくれて、なんだかうれしい気持ちになった。

Iさんへ手紙を書く。10月にやる個展に出す絵は、全てIさんからゆずっていただいたキャンバスに描いている。

今日はもう少し絵を描く。

2020年9月11日金曜日

2020年09月10~11日

09日夜

倉橋由美子「スミヤキストQの冒険」少しだけ読んで、いましろたかし「盆堀さん」読み終える。桃井カントク面白い。筋トレ、シャワー。最近眠くなるのが早い。12時には眠くなる。


10日

朝7時半に起きる。ごはん食べて、田口さんの新刊「父とゆうちゃん」読み終える。そういえば、円盤(現・黒猫)の店内にはいましろたかしの色紙が飾られていて、盆堀さんが描かれていた気がする。

外出。小雨がぱらついていたので、公園に行くのはやめにする。郵便局、八百屋、スーパーをまわって帰る。洗濯物を畳む。ぼーっとしているとすぐに開店間際の時間になってしまう。

開店。店頭買取1件。品出し進める。お客さんの数はふつう。夕方3時間くらい、エアコンを止めてみる。いけそう。

個展の初日まであと1ヶ月になった。試したいことがたくさんある。涼しくなって作業もしやすくなった。キャンバスもう何枚か完成できるかな。

閉店。明日の弁当のおかずを作る。エビチリ、豆苗の卵とじ、かぼちゃチーズ。ミルクボーイのラジオ久しぶりに聞いたら、コーナー内コーナー(常連ネタ職人のラジオネームが長いので略称を考えるコーナー、など)が膨大な数になっていた。最近ラジオは日曜天国くらいしかまめに聞いてない。筋トレ、風呂。「スミヤキストQの冒険」読み進めて寝る。


11日

朝7時半起き。ゴミを出して、さっさと朝ごはん。食材も昨日買った分で足りてるし、午前中はたっぷり時間が使えそう。絵をやる。キャンバス1枚下塗り。途中のまま止まってたキャンバス2枚に適当にいろを塗る。喫茶店へ。たっぷり読書。スケッチブックに少し絵を描くがうまくいかず。店を出ると雨が降っていた。家に帰って、また少し絵の続き。

この間、友人のタコ25から「店は大丈夫?」というLINEが来て、「大丈夫だよ」と返信したら「そうか、良かった」と返ってきて、それ以上のやり取りはなかったけど、なんとなくうれしかった。
タコは鹿児島の生まれで、東京にいた時は絵や漫画を描いて展覧会をやったりしていた。今は広島県でラッコのグッズを作っているらしい。数年前、一時期タコが鹿児島へ帰省していた時に突然「今まで描いた絵と、集めていたZINEやミニコミなどを預かってくれないか」と連絡があり、送ってもらうことにした。今考えてみるとなんだか終活のようだ。段ボール箱には新聞から切り抜いた錦織圭の写真がたくさん貼られていた(理由は不明)。ZINEなどは店で展覧会を企画し、一カ月ほど展示した。タコは同時期にお遍路を開始、無事会期中に展覧会にも到着。その夜は家に一泊してもらった。
東京を出てからのタコは、今回のLINEといい、すっと空間や時間の距離を飛び越えて、いきなり風を吹き込んでくるようなことをたまにやる。思わずお互いが真顔になってしまうような瞬間が、後になって「あれは良かったな」と思えてくる。

開店。雨が降り続いている。一箱の入れ替え、品出し。お客さんはそこそこ。来週末は4連休、観光客は増えるだろうか。涼しくなっているだろうし、入口のドアは開けっ放しでやろう。

今日はこれから馬場君と飲む。雨降ってるので家飲みになった。

2020年9月9日水曜日

2020年09月07~09日

06日夜

26日に店で開催するPaper Talk用のフリーペーパーに載せるために、9月31日という架空の日付の日記を書く。最初は何か創作の物語をと思って何回か挑戦していたけど、うまくいかずに書いては消してを繰り返していた。このブログと同じように朝起きた時刻から、さも本当に自分が体験したかのように書き始めてみたら、驚くほどすんなりといった。今ある記憶をもとに自分の日記をフィクション(内容はほとんどこのブログに書いていることと変わらない)として書くのは、とても奇妙な感じがする。

絵を進める。筋トレ、シャワー。村上春樹「若い読者のための短編小説入門」読み終える。


07日

朝7時半起き。台風はとりあえず大丈夫だった。起きてそのまま絵の続き。途中の絵が常に視界の中に入っているのはやはり良い。

朝ごはんを食べて外出。台風も過ぎて、風が気持ちよかったので公園に行ってみるが、まだまだ暑く、結局ドトールに流れ着く。ドウス昌代「宿命の越境者 イサム・ノグチ」下巻読み始める。八百屋に寄って帰る。

開店。お客さんはけっこう多いけど、売上はそんなにいかない一日。昨日台風の心配をしすぎて疲れている。低気圧のせいもあるか。

閉店後、ミヤモト惣菜店さんに行ってみようかなと思ったら、月曜は休みだった。夜遅くまでやっているのは金土のみのようだ。スーパーでビールとチーズを買って、家で安上がりに飲む。まども眠いしだるいと言っている。溝口健二「赤線地帯」見る。京マチ子がかっこよすぎて何度も笑ってしまった。シャワー浴びて早めに寝る。


08日

朝7時半起き。この日は徳島まで出張買取。ゴミを出して、まどの弁当用に豚肉と野菜の辛みそ炒めを作る。

レンタカーを借りて出発。運転は1ヶ月半ぶりくらいだろうか。11号線をずっと東へ向かう。午前中の11号線は峠あり海ありローカル色強めの飲食店や土産物屋さんありで運転していて楽しい。昼ごはんは東大ラーメンで夏季限定のすだち冷麺を食べた。最近冷麺が食べたいなと思っていたところだったのでちょうど良かった。買取は量も多く、ありがたい。時間に余裕があったので、ソラリスさんやブックオフに寄ったり、ファミレスに入って本を読んだりする。坂口恭平「しみ」、佐伯一麦「ア・ルース・ボーイ」、ケン・リュウ「紙の動物園」、スケラッコ「盆の国」、田中英光「オリンポスの果実」、森田真生「数学する身体」買う。コンビニでアイスを買おうと思って車を降りたら、とても涼しくて驚いた。帰りは初めて国道318号線を通ってみる。山間に設置された温度計には21℃と表示されていた。

7、8時間くらい?ずっと車を運転してけっこう疲れた。電車は移動中も本を読んだり絵を描いたり寝たりできて、自由度が高いなと思う。

帰って風呂にゆっくりつかり、寝る。


09日

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べて、レンタカーを返却。湿度は高いけどだいぶ涼しくなった。喫茶店へ。広くて、ソファ席があって、テレビの無い喫茶店が好きだ。「イサム・ノグチ」下巻読み終え、倉橋由美子「スミヤキストQの冒険」読み始める。面白い。iLの浜吉さんがルヌガンガでやっていた古本市で買った。スーパーに寄る。家に帰る途中で、ジュノンさんからちらし寿司をいただく。

電車、古本、温泉、喫茶店の4つが揃えばだいたい最高な旅になる。「トージ」の正一さんの版画にはそれら4つの醸し出す雰囲気が全部あって、大好きだ。

自分がある人のことを「すごくいいな」と思っていて(恋愛感情ではない)、しかしなぜか距離を取られている。会いたくもないと思われている感じがする。理由はよくわからない。しかしおそらくその人にとっても、同じような、複雑な関係の人がいる。そのことをお互い触れずに認め合って、できるだけ慎ましく、まわりの景色に向かって感情を投げ出そうと努める。

開店。店頭買取2件。涼しくなったおかげか、お客さんが明らかに増えた。やる気が出る。どんどん品出しを進める。

今日はこれから料理。少し絵を描きたい。

2020年9月6日日曜日

2020年09月05~06日

04日夜

市川崑監督「穴」見る。京マチ子はすごいな。ベッドに寝ころんで、まどとフェミニズムや映画のことなどについて話す。まどはフェミニズムをかなり誤解しているように感じる。シャワー浴びて、本を読んで寝た。


05日

朝7時半に起きる。まどとモーニング。老舗の喫茶店は空調も年配の方向けに調整しているのか、冷房がギンギンに効いていることが多い。次に来る時は何か羽織るものを持って来ようと思って、いつも忘れてしまう。

自転車に乗り一人でゆめタウンに向かう。自宅キッチンで使っている冷蔵庫が霜のたまりやすい直冷型のもので、他にもいろいろ不便な点があるので買い替え。エディオンで久しぶりに冷蔵庫をいろいろ見る。これかなというやつは5万円ちょいで、思ったより高い。近くのリサイクルショップを何軒かまわってみたら、2019年製で同じくらいの容量のものが配達料込み2万5千円だったので、それにする。13時くらいに配達してくれることに。うどん食べて帰宅。今使っている冷蔵庫をどかしてスペースを作る。リサイクル業者に電話したら、6千円ほどで古い冷蔵庫をさっそく明日に引き取ってくれることになる。市に頼んでもほぼ同額かかるので助かった。新しい冷蔵庫到着。通りかかった竹森と少し立ち話をする。まどと少し交代してから、古い冷蔵庫の拭き掃除。少しスケッチブックに絵を描く。

店番交代。まどからもらったハッピーターンを食べていたら、舌が痛くなってきた。いつ頃からか急に添加物に弱くなった気がする。チェーン店の牛丼や、マクドナルドのハンバーガーやナゲットを食べていても、すぐに口内炎ができる。抵抗感なく添加物まみれの食べ物をとり続けるよりは良いかもしれない。

閉店。売れた本を出荷する。帰って読書。ドウス昌代「宿命の越境者 イサム・ノグチ」上巻を読み終える。筋トレ、風呂。午前中いろいろ動いたからか疲れてしまい、早めに寝る。


06日

朝7時半に起きる。お米を炊きながら昼ごはんのおかずを作る。ゴーヤチャンプルーとオクラの梅肉和え。朝ごはんは納豆ごはんで済ませる。

まどとこの日もモーニングへ行く。「イサム・ノグチ」の下巻は後にして、村上春樹「若い読者のための短編小説案内」を読み始める。まどはphaさんの「どこでもいいからどこかへ行きたい」を読んでいる。お互い面白い箇所にでくわすたびに「こういうことが書いてあって面白い」と報告しあう。唐突な話題に切り替わっても、その本に書いてあったんだなということで双方心の準備ができている。楽しい。

「若い読者の~」では村上春樹が吉行淳之介、小島信夫、安岡章太郎、庄野潤三など「第三の新人」の作家の短編について書いている。小島信夫の章では「馬」が取りあげられていた。
「むしろ、彼は他者の手になるそのような『企み』の中に巻き込まれて埋没することに、いつにない喜びのようなものを覚えているようにさえ見えます。なぜかといえばおそらく、その企みがより巨大であればあるほど、より巧妙で複雑であればあるほど、彼は何も考えなくていいからですね。そうなれば、自意識を放棄してしまえる正当な事由ができるからです。(中略)反カフカ的というか、むしろ主人公は自我を不鮮明にすることで自己を防御しようとしているようにさえ思えます。つまり早い話、自分が朝起きて虫になっちゃっていたら、『おお、やったやった』と逆に喜んじゃうわけでしょう。」

スーパーで赤のポスカを買って帰る。開店。長野に住んでいる田口さんから、新刊のサンプルと既刊作品のカタログが届く。田口さんはどこにいても常に何かを調べるか作るかしている。少なくともそう感じる。いろんな人の背中を動かしている。

14時前に冷蔵庫の引き取り。高松市に頼むとリサイクル料と手数料とで6千円弱ほどかかり、順番待ちで日程がけっこう先になりそうな気もしたので、リサイクル業者に頼んだ。電話での見積りでは市と同じくらいの費用ということだったけど、現物をチェックしてもらうと、なんとタダで引き取ってもらえることになった。よくわからないけど、ありがたい。

15時頃から雨。来客はほとんど望めなさそうな空模様になってきた。万が一浸水の危険が迫ってきた時のことを想定して、対策を練る。店頭の均一棚のフタに使っている板を横にして置いてみると、止水板として使えそう。普段は古本を入れている木箱を玄関のドアを囲うように並べて、中にゴミ袋を使って作った水のうを入れる。止水板と木箱をビスで止め、板が倒れないようにする。気になる隙間をさらに水のうで埋めていく。これくらいやればしのげるだろうか。それでもどうにもならなそうな時は、もう本を運ぶしかない。

夜になって、やる気も起きないので、26日に店でやる自作印刷物交換会Paper Talk用のフリーペーパーに載せる文章を書く。今回は2020年9月31日の日記を書いて出すことにした。

今日はこれから本を読もうか、絵描こうか、映画見ようか。

2020年9月4日金曜日

2020年09月04日

03日夜

料理。ベーコンと玉子としめじの炒め物、オクラのおかか和え、トマトと玉ねぎのサラダを作る。筋トレ、シャワー。キャンバスを少しずつ進めながら本を読む。絵の具が渇くまでのちょっとした時間に本を少しだけ読むのは楽しい。


04日

朝7時半に起きる。ごはんを食べて、洗濯物をたたむ。外出、マクドナルドでドウス昌代「宿命の越境者 イサム・ノグチ」読み進める。スマートレターとレターパック買う。無印で台所用に蓋付きのゴミ箱を買う。細長くて見た目もすっきり。ネットで買った「夕暮の緑の光 野呂邦暢随筆選」届く。

開店したとたん大雨が降り始めた。あわてて外の均一ラックを引っ込める。午前中に降らなくて良かった。少しずつ品出しを進める。天気が悪いので、電車旅行や野外での燻製作りなど、あれやりたいこれやりたいの妄想がいろいろと浮かんでくる。派手な旅行はしばらくできなさそう。涼しくなったら、野外で燻製+クラフトビールくらいはやってみたい。

台風10号が北上中。日曜から月曜にかけて警報の出る恐れがあるらしい。出張買取の予定が入っている火曜日までには過ぎそう。

平尾君が久しぶりに来てくれて、いろいろ話す。10月にやる自分の個展の話になり、このタイトル(「小動物が大爆笑」)ってどういう意味があるんですか、と聞かれる。絵画展のタイトルはどこか神妙な印象のものが多いので、考えさせるような要素を排除しようと思ってつけた、と答えた。悲しい顔をしている人を描いたからといってその人の悲しみを伝えようとしているわけではない、少なくとも自分はそうでないことのほうが多い、というようなことも話した。
絵の個展は、2017年からは岡山のOFと高松の茎とで交互に年に1回開催している。そうしようと思ったわけではなく、ありがたいことにOFの行司君と茎のめぐさんに声をかけてもらって、結果的にそうなった。今後は半年に1回くらい展覧会ができればなと思う。制作ペース的にもそのくらいがちょうどいい気がする。

今日はこれから映画を一本見る。明日はゆめタウンまで冷蔵庫を買いに行く予定。晴れてほしい。


2020年9月3日木曜日

2020年09月03日

02日夜

本を出荷して、スーパーに買い物。帰ってブッツァーティ「タタール人の砂漠」読み終え、前に図書館でコピーした小島信夫と大庭みな子の「別れる理由」をめぐっての対談を読む。このことについてはあれを参照してください、などの「附記」がたくさん挿入されていた。


03日

朝7時半に起きる。ゴミを出して、さっさと朝ごはんを食べる。ドウス昌代「イサム・ノグチ 宿命の越境者」読み始める。香川に住んでいるのに、イサム・ノグチに関しての本をまだあまり読んだことがなかった。キャンバスに絵を描いたり、八百屋まで買い物に行ったりする。

開店。昨日今日と、先週と比べてお客さんが多い。品出し作業を進める。

Phewさんのインタビューを読む。
https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/26147
自分が神奈川に引っ越してすぐ、2001年くらいにAunt Sallyのライブ盤がリリースされて、買って本当によく聞いていた。常に自分の中の違和感に向き合って、新しいことに挑戦し続けている。かっこいい。
昨日イベントで流れた自分の映像の素材となったスライドフィルムは6、7年前に制作したもので、愛着はあるけど、やはり自分にとってはもう過去のものだなと感じた。コラージュにはほとんど興味がない。今作っている絵はまた違う感覚で取り組んでいる。今の自分が大切にしていることをまわりの人達にだけでも知らせるために、定期的に展覧会はやっていったほうが良いのかもしれない。過去ばかりが面白いんじゃつまらない。

今日はこれから料理。作るものはもう決まってるので、ぱぱっとやる。

2020年9月2日水曜日

2020年08月31日~09月02日

30日夜

スライドフィルムの作業を進め、シャワー。近藤聡乃「ニューヨークで考え中2」読み終え、坂口安吾「暗い青春・魔の退屈」読み始める。


31日

朝7時半に起きる。ブログに詳細は書けないけど、ここ2週間くらいでストレスの要因になる出来事が立て続けに5つくらい起こって、気が滅入っている。郵便局に寄って、図書館へ本の返却。美術館に行こうかと思ったら休館日だった。ドトールで読書。スケッチブックに1枚絵を描く。

開店。この日は久々に取材1件。店を始めた成り行きなど、ずっと頭の中にある自分のことを答えていると、少しずつ気持ちが落ち着いてくる。品出し。スライドフィルムももう少しで終わりそうなところまで来ていたので、やってしまう。ネットで「野呂邦暢随筆選 夕暮れの緑の光」買う。

閉店後、ご近所へ古本の引き取りに伺う。その後スライドプロジェクターを引っ張り出し、動画の撮影。プロジェクターはけっこう熱をもつので汗をかいた。33分ほど撮る。やるべきことをこつこつとやっていたらだいぶ元気が出てきた。


1日

朝7時半に起きる。定休日。もう9月、まだまだ暑い。

午前中は本を読んだり、筋トレやったり、キャンバスに絵を描いたりする。キャンバス1枚うまいこと進みそう。午後からの過ごし方をのんびり考えているだけで気分が良い。東京の友人直嶋さんに昨日撮影した動画を送る。明日行われるK/A/T/O Massacreというイベントでの、直嶋さんのDJ時に流れる予定。

11時になり、外出。一福で冷かけ大ととり天。うどん屋もいろんなお店を開拓したいけど、つい近場のところに入ってしまう。ソレイユでキム・ギホ監督「はちどり」見る。今日は1日なので、通常より700円も割引の1100円で見れた。仏生山温泉へ。行きの電車の中で坂口安吾「暗い青春・魔の退屈」読み終える。温泉にゆっくりつかり、浴場にあるベンチに座って、ブッツァーティ「タタール人の砂漠」読み始める。少し読んだだけで自分の好きなタイプの小説だとわかった。全裸で感動。温泉から上がって、カフェでコーヒー飲みながら本を読む。電車で片原町まで出て、ミヤモト惣菜店さんに行ったらとても良さそうだなと考える。月に1回くらいそういうのをやるのも良いだろう。今日はやめにしてブックオフを見る。アントニオ・タブッキ「逆さまゲーム」買う。仏生山駅ホームの古本コーナーでも串田孫一「若き日の山」購入。仏生山に来ると温泉のあとブックオフに寄る流れになる。順番を逆にしたほうが良い余韻が残りそう。

スーパーに寄って帰り、料理。実家から送られてきていた青唐辛子を炒めて唐辛子みそを作っていたら、辛味が台所にもうもうと立ち込めてしまい、目とのどがやられてしまった。これほどとは思わなかった。帰ってきたまどもびっくりしている。つるむらさきのおひたし、蒸しナスを作り、カツオの刺身をお皿に盛って晩ごはんの完成。

夜はまどがレンタルしていたロマン・ポランスキー監督「反撥」見る。ネットで小島信夫「そんなに沢山のトランクを」が安く出ていたので買う。早めに夜12時頃に寝た。


2日

朝7時半起き。料理。豚しゃぶとかぼちゃの煮物を作る。唐辛子みそやっぱり辛すぎる。洗濯しつつ本を読む。筋トレ。キャンバス続きやる。

開店。ほどなく雨が降り始める。台風9号が九州に近付いていて、10号も今週末か来週頭に日本へ上陸する恐れがある模様。来週の火曜日は出張買取に行く予定があるので、その日だけでもどうにか晴れてほしい。あわよくば涼しくなってほしい。今日は変な天気の割にお客さんはそこそこ来た。店頭買取も1件。棚の整理、一箱の入れ替え、品出し、スリップ作り。まどが職場から不要なイーゼルをもらってきてくれた。うれしい。

夜にK/A/T/O Massacreの配信を見る。直嶋さんのDJはヒップホップからヴィジュアル系まで様々な曲をスクリュー(BPMを落とすこと)してかけていて、ロック系の曲が多かったためか、自分のスライド動画もなんだか夏の終わりの花火のような、エモーショナルな感じがする。
スライドプロジェクターにはオートフォーカス機能がついていて、スライドが切り替わる瞬間に一瞬じわっと焦点がぼやける。今回はプロジェクターで壁に投影したものをスマホでさらに撮影した。スマホの動画撮影中に画面をタップするとフォーカスが調整されて、さらに映像が変化する。異なる機能でフォーカスが二重に調整されるのが面白かった。三重・四重にしてみても面白そうだ。

今日はこれから本読んで絵を描く。