2023年11月29日水曜日

駆け足日記(2023年11月25~29日)

24日(金)夜

閉店後、本の出荷。コンビニで切手を買い、レコ寄席のチラシも発送する。まどと合流、スーパーで買い物をして帰宅。

スーパーで買った安いピザを食べ、ウイスキーコークを飲みつつ、トビー・フーパ―「悪魔のいけにえ2」を見る。前作から12年後に作られた映画で、かなり雰囲気の異なったエンターテイメント作。セットへのお金のかかり方がすごいが、「一体何をやっているんだろう」ということばかりが起こり、しかも前作より汚さ暑苦しさが控えめで雰囲気がかなりゆるい。チェーンソーで一生懸命柱を切り続けるデニス・ホッパー…。


25日(土)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、そうじ。その後まどは洗濯をして自分は料理。青梗菜、にんじん、もやし、ひき肉のみそ炒め、卵焼きを作る。お弁当の用意。色川武大「狂人日記」と檜垣立哉「ベルクソンの哲学」を読んで感じたことをinstagramにまとめる。

外出。スーパーでみかんを買って作業部屋へ。新しいキャンバスに描き始める。出だしは順調。

開店。品出し、発送準備など進める。受託商品に関する連絡も。閉店後堀金君と打ち合わせのため、話し合うべきことをGoogleドキュメントでまとめる。店頭買取2軒。うち1件は岡山と香川の、主に戦前に発行された絵葉書の買取だった。郷土関連の紙ものの買取はひそかにずっと待ち望んでいたので、とてもうれしい。早速塩江温泉の絵葉書を品出し。収納袋の裏面には1941年に廃業した琴平電鉄塩江線がイラストで描かれている。戦前の旅館建築の図版がとてもいい。

閉店後、ルクスで堀金君と打ち合わせ。事前に紙にまとめておいたおかげで、いい具合に今後やるべきことが固まった。もう一杯頼んで、まいちゃんといろいろ話す。帰ってシャワーを浴びて寝た。


26日(日)

朝8時に起きる。ごはんを食べて、お弁当の用意。コーヒー飲んで「ベルクソンの哲学」続き。少しずつ読んでいく。

「現象学は、世界に対する特権的で超越論的な光源を現れの純粋性のために確保する。ところがベルクソンの哲学において、世界ははじめから純粋な光の場面であり、そこにどのように内在するのかが方法論上の問題になるのである。」(p26-27)

作業部屋へ行き、絵の続きをやる。昨日思いついたアイディアを試してみたらうまくいった。もうすぐで完成しそう。

開店。店頭買取1件。この日は集中して品出しを進めた。棚の隙間を埋めていかないといけない。夜におやつのカンデラの2人が来てくれて、いろいろ話す。

閉店後、集中して絵をやる。以前から進めていた小さなキャンバスが完成。一息ついてからまた別のキャンバスを進める。こちらも今のところうまくいきそうだ。最近はあれこれ考えながら時間をかけて進めていくことが多いが、逆に「えっ、これで終わり?」みたいな手数の少ない絵をどう作るかも考えてみたい。

帰宅。シャワーを浴びて、内堀弘「石神井書林目録」少し読んで寝る。


27日(月)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べて洗濯。コーヒー飲みながら「石神井」続き。

素人がつまらないプロになることは簡単なのだが、もっと面白い素人になっていくのは難しいことだ。」(p74)

お弁当を用意して外出。作業部屋で絵の続きをやる。順調に進む。

開店。昨日に引き続き品出しを進める。この日は若いお客さんが多かった。おしゃれな男の子3人組や、いつも1人で来てくれる高校生の女の子など、けっこう熱心に棚を見てくれる。夕方ごろに宮脇さんがzineに興味があるという香大の女の子を連れて来てくれる。写真をやっているそうだ。zineの話を少しして、まずは1冊買ってみたらどうですか?とダメ元でうながしてみたら、2冊買ってくれる。さらに長島有里枝「「僕ら」の「女の子写真」からわたしたちのガーリーフォトへ」、「写真分離派宣言」とかなり渋い本を買ってくれて驚いた。焚き付け過ぎただろうか?店としては香川の人の手に渡ってくれてありがたい気持ち。

まどと待ち合わせ、閉店後に半空へ。レコ寄席のチラシを暖さんへ渡す。来年に企画するイベント関係の連絡をする。とりあえず連絡すべき人には全員メッセージを送れた。その後時宅へ行く。最近料理研究家の方が時宅のことをSNSで書いていて、その文章がかなり拡散されていた。ウインナーをつまみに瓶ビール飲んで、ゆかちゃんやモモさんといろいろしゃべった。


28日(火)

朝8時に起きる。適当に支度をして南へ行き、モーニング。読書続き。まどはこの日男木島へマンガ資料用の写真を撮りに行くとのこと。自分も一緒に行く予定だったけど、絵を描いたり映画を見たかったりでやめにした。

南を出て別れ、散歩。ずんずん歩いて讃州堂さんへ行く。徒歩で行くのももう何回目かで、近く感じた。いろいろ見て2冊ほど購入。高松刑務所の塀のまわりをぐるっと歩いていき、福岡町にある「よしのや食堂」へ。ここは以前ネットで見かけて気になっていたお店。「大衆食堂」の大きなのれんに「めし しる」と書かれた立て看板。この外観だけでもそそられるものがある。入ると大きな炊飯器の前に若い店員さんが立っていて、元気よく挨拶してくれる。棚にある惣菜からアジフライと卵焼きのセット、まんばのけんちゃん(香川の郷土料理)を取って、味噌汁とごはんを頼んだ。お客さんは作業服姿の人やタクシーの運転手が多い。おかずはどれも程よい味付け。ごはんは中サイズでもかなりのボリュームがあり、ちょうどお腹いっぱいになった。ビールや日本酒もあり、飲もうと思えば朝から飲める。また近くに来ることがあったら寄ってみようと思う。

スマホに入れていた万歩計アプリのポイントがたまっていて、Tポイントに換える。ポイントを使ってビールを買い、店に戻ってアニエス・ヴァルダ「幸福(しあわせ)」見る。淡い色彩と細かいカット割りが印象的。最初はのんびりと楽しんでいたけど、話が進むにつれて「おいおい…」となっていく。見終えて、八百屋で買い物。

作業部屋でキャンバスの続きをやる。もう少しで完成するか。

帰宅。まどは島から帰ってきてクタクタの様子。サッポロ一番塩ラーメンをゆでて、鳴門わかめ、ほうれん草、もやしを乗せて食べる。途中でごま油を足してみる。わかめは2回ほど丁寧に洗ったはずだけど、どうもあまり塩気が抜けていなかったようで、しょっぱかった。残念。食べ終えて洗い物を済ませ、読書。「石神井」読み終える。YouTubeで期間限定公開されていた葛生賢「火の娘たち」見る。10分ほどの短い映画。

再び作業部屋へ行き、キャンバス続き。一旦完成かというところまでいくが、もう少し進めたほうが良くなりそう。明日以降またやることにする。


29日(水)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて料理。にんじんとごぼうのきんぴら、ほうれん草ともやしのナムル、豚肉と玉ねぎのカレー炒めを作る。きんぴらに少しお酢を入れてみた。洗濯。

少し早めに家を出て店へ。階段などのそうじ。少し早めの開店。発送準備、品出し、均一本の補充、アルバイト用の本の準備など。受託商品が2種類到着する。店頭買取2件。うち1件のお支払は明日やることになった。

今日は友人の内田るんが東京から高松へ遊びに来ているので、これからまどと3人で飲む。

2023年11月24日金曜日

2022年(2023年11月23~24日)

22日(水)夜

体調があまり良くなく帰りたかったが、ブログを書いたりしていたら22時を過ぎてしまう。本を出荷して帰宅。早めに寝る。


23日(木)

朝7時半に起きる。体調は回復。ただ疲れていただけだったのかもしれない。朝ごはんを食べて料理。肉みそ(レンコンと椎茸を細かく刻んで入れる)、白菜のおひたし、いんげんの胡麻和えを作る。まどかさんからもらったティーバッグで淹れた紅茶を飲み、INA「つつがない生活」読み始める。

外出。店にお弁当を置いて、コンビニでレコード寄席のチラシを増刷。酒屋さんでビールとジンジャーエールを買い足す。スーパーで食材の買い出し。

作業部屋に戻り、おととい買ったレコードを聴きつつ絵の続きをやる。コーラスグループのレコードを聴いていたら一気にクリスマス気分になった。

開店。この日は勤労感謝の日で世間はお休み。明日も休みをとって4連休という人も多そう。品出し、発送準備、均一本の補充などを進める。定休日明けということもあり発送が多い。ウェブショップのほうでも商品が動いてありがたかった。夜に工芸高校美術科の生徒が作った雑誌「F」の7号を品出し。取材から執筆、撮影、デザインまで自分たちで手掛けている。今回は歴代の編集長にもインタビューを行っていて面白そうだ。

閉店後、本を出荷して店でお酒を飲みながら読書。「つつがない生活」読み終える。アメリカとフランスへの旅の話が特に良かった。店で本を読むのは外から見られている意識があると妙に読書がはかどるからだけど、店の外から見た時の自分を想像すると、ふと最近閉店してしまった近所の洋食屋さんのことを思い出した。夜にそのお店の前を通りかかると、照明を落とした店内で店長のおじさんがよく晩酌をしていて、バラエティ番組を見てげらげら笑っていた。その姿が妙に印象に残っている。こうして閉店後の店内で本を読んでいる自分も似たような存在かもしれない。こういうなんでもないことはすぐに忘れてしまうから、ここに書いておく。

つらつらと回想が広がり、六ろくとサンリンシャが閉店したのも、サンリンシャの蓮井さんが神戸へ、iLの浜吉さんが福岡へ引っ越したのもまだ去年の出来事なんだよなと思い出す。燦庫ができたのも去年だ。個人的には2022年のこれらの出来事のインパクトが大きく、なんとなく街の雰囲気が変わったような気がするけど、「変わっただなんて大げさな。あなたの中でだけの話でしょう」と言われればそれまでの話かもしれない。自分は「あなたの中でだけの話でしょう」と言う人がいたとしたら、その人の語る「街の話」も聞きたい。「自分語り」はとかく悪く言われがちだけど、人それぞれ着眼点や思い入れや人付き合いが違うのは当たり前でそこに面白さがあるはずから、みんなどんどんしゃべればいいと思う。

作業部屋で木枠にキャンバスを張る。今までずっと張りキャンバスばかりに描いていたので、10号程度のサイズを張るのにも慣れておらず時間がかかる。1枚だけ張れた。


24日(金)

朝8時に起きる。シャワー。お弁当を用意して外出、南でモーニング。色川武大「狂人日記」読み進める。主人公と圭子との会話のシーンが、お互い特異な精神状態に置かれていることを理解しつつ、自身の感じた世界をそのまま言葉にしていてとても良い。

「一本指を左右に振って、メトロノームを形造り、だんだんテンポを速めた。「だが、音はしない。形も見えない。空気が煮えたお湯みたいになって、ちりちり震えているみたい」」(p168)

さらに檜垣立哉「ベルクソンの哲学」を読み始める。「狂人日記」の語りへの感受性をさらに深めてくれるようでとても面白い。

「実在を捉えることが哲学の企てであるとしても、変化しつづける実在はもとより記述不可能なのではないか。逆にいえば、それはいっさいの記号表現を逃れることにより、すぐれて実在として指示されるのではないか。しかしそうであれば、こうした実在の記述を可能にする直観の方法論とはどのように哲学の記述を構成しうるのか、これが問われることになるだろう。」(p13)

「私とは光が充ち溢れる実在のなかで、意識や記憶という特殊なリズムをもたらす屈折装置なのである。私は、流れである実在から独立することによって、その場が確保されるものではない。むしろ固有のリズムをもたらしながら自己の位相を織りなしていく、持続の一部とみなされるべきである。」(p20)

出て、作業部屋へ行きまたキャンバス1枚張る。

開店。小鉄君が来てくれて、「春とヒコーキ」のぐんぴぃのYouTubeが面白いという話。ぐんぴぃはブックオフで店長をしていたそうで、「アメトーーク」の読書芸人回でチュツオーラの「やし酒飲み」を推していたらしい。品出し、発送準備、書類作成など進める。昨日コピーしたチラシを裁断し、高松中心部以外の各所への発送準備。この日はまずまずやるべきことができた気がする。

今日はこれからまどと映画を見る。明日の夜は堀金君と打ち合わせ。

2023年11月22日水曜日

zoom鍋(2023年11月21~22日)

20日(月)夜

本を出荷し、お酒を買って、飲みながら深作欣二「狼と豚と人間」見る。事あるごとにひるがえる疑念、どこで誰が裏切るかわからない。ラストの展開には心の中で号泣。ムシャクシャした気持ちが吹き飛んだ。高倉健はもちろん、若い北大路欣也や中原早苗も良かったな。

前回の日記に書き忘れていたけれど、この日の朝にはLutz Mommartzというドイツの映画監督が撮った”Eizenbahn”という作品も見た。13分ほどの短いもので、電車の窓から見える風景を固定アングルでただずっと撮影している。一部編集してあるのだろうか。

帰宅。風呂に入り、少し本を読んで寝る。


21日(火)

朝8時頃に起きる。まどと外出し、店の入り口あたりをそうじ。エアコン室外機の裏あたりに、風で飛ばされた落ち葉やゴミなどがたまっていたのでかき出す。ぞうきんで室外機なども拭いておいた。南珈琲へ。階段にレコード寄席のチラシを貼っていただく。篠田浩一郎「形象と文明」続き読む。出て、宮脇書店で文庫や漫画など見る。まど漫画1冊購入。

この日はいろんなお店をまわりつつ、レコ寄席のチラシを置かせてもらった。チラシを置くといろんな人と少しずつ話ができていい。

ヤンフーでお昼ごはん。ラム肉のピタサンドとココナッツカレーを頼み、分け合って食べる。お腹いっぱい。この辺また子猫が増えた模様。コクアに行き、コーヒーを飲みつつ読書。平日にも関わらず、どんどんお客さんが来ていた。「形象と文明」読み終え、色川武大「狂人日記」続き読む。スケッチブックに絵を描く。コクアのテーブルの高さがちょうどよく、まどもとても気持ちよく作業できたようでうれしい。fragrant.でクッキー、茎で店入り口に飾るための花を買う。WAX GATE RECORDSへ行き、天草さんと少し話して、mashroomへ。ラテンもののスライドギターと、ドイツの男女混成コーラスグループのLPを購入。

帰宅、歩き回って疲れた。少し休む。洗濯。スーパーでビールやプリンなどを購入。帰って鍋の準備。この日は水炊き。まどがもらってきたゆずを使ってゆずぽんを作る。長野県の塩尻に住んでいる平間貴大と林香苗武とzoomで中継しながら鍋。向こうは豚キムチ鍋のようだ。2人は東京に住んでいた頃に知り合い、現在は長野のとあるワイナリーで働いている。ワインの保存は横向きと縦向きどっちが良いのか(所説あるようだ)という話から、絵の制作の話、BLの話までいろいろしゃべった。2人とも話しぶりにだいぶ落ち着きが出ていて、長野での生活も慣れてきたんだなと感じた。

鍋の後片付けをして、また映画。実相寺昭雄の初監督作「宵闇せまれば」見る。脚本は大島渚。エネルギーを持て余した若者グループが、ガスをアパートの一室に充満させて誰が一番堪えられるかというゲームをやりだす、という息苦しく予算のいらない設定。途中、俺たちの生はどうのこうの…という観念的な問答が始まる。こういうのはどうも苦手だ。ラストに流れる冬木透の音楽は良かった。


22日(水)

朝8時半頃に起きる。昨日食べ過ぎたからか寝つきが良くなく、たくさん寝たはずなのにまだ眠い。昨日の鍋の残りを温めて、キムチを足して朝ごはんのおかずにする。まどと昨日のこと、映画のなどいろいろしゃべる。外出。店のあたりまで来て、用意したお弁当を忘れていたことに気が付く。また帰って、自転車で再出発。ドラッグストア裏のあたりが駐輪禁止になっている。向かいの駐輪場だけだと明らかにスペースは足りないが…。

instagramを開くと、先日店でお話したお客さんからメッセージが届いており「お店大好きです」と書かれていてうれしくなる。少しずつこつこつやっていこうと思った(こういうことは何か嫌なことがあると一瞬でも忘れてしまったりするので、書いて残しておく。店を大切に思ってくれている人の存在を忘れてはいけない)。

開店。品出しなど進める。1940~50年代に出版された本を出したりした。この時代の本は面白いものが多いけど、終戦間もない頃で紙が悪くて、捨てられがち。たくさんある本を整理しようという時には、できるだけそのままにして一度見せていただけるとありがたい。徳島から高橋さんとPhil Booksさん来られる。ソレイユでアアルトの映画を見てきたそう。徳島市にあるミニシアターの情報を伺った。先週問い合わせのあった郵送買取の本が3箱届く。漫画の完結セットや歌集などが多くうれしい。査定してご連絡し、お振込み。夜にはルヌガンガ中村さん来てくれる。平尾君も来て、福岡に行った話などを聞いた。浜吉さんとも会ったようだ。

昼ご飯を食べながら、齋藤なずな「遡る石」を読んだ(読切。ネットで全部見れる)。とても良かった。

今日は閉店後に打ち合わせの予定が入っていたけど、なんとなく体調が悪く延期にさせてもらった。帰ってゆっくり休む。明日から4連休という人も多そう。

2023年11月20日月曜日

チラシ作業(2023年11月19~20日)

18日(土)夜

閉店後、昨日の夜行ったバーにマフラーを忘れてしまったので取りに行くと「一緒にいた方に渡しましたよ」と言われてしまう。おかしいなあと思って連絡してみると、持ち帰ってしまっていた模様。気になっていたDJイベントは疲れで行けずパスする。帰ってゆっくり風呂。多賀盛剛「幸せな日々」読み終える。まどが「詩集や歌集でおすすめのがあったら貸してほしい」と言ってくれて、北園克衛や石川美南など何冊か選ぶ。色川武大「狂人日記」少し読んで寝る。


19日(日)

朝8時前に起きる。ごはんを食べて洗濯物をたたむ。「狂人日記」続き。幻覚の描写が多い(作者自身の体験が元になっているのだろうか)が、自分を突き放すような醒めた文章で、引きずり込まれる感じはない。

外出。南へ行く。スケッチブックにドローイング、うまくいく。篠田浩一郎「形象と文明」、「狂人日記」続き読む。「形象と文明」の副題は「書くことの歴史」となっているけど、扱っている話題はかなり幅広い。スーパーで買い物をして、ルヌガンガで注文していたジャック・デリダ「動物を追う、ゆえに私は(動物で)ある」を購入。哲学の本をここ1年くらいぼちぼち買っているが、それほど読めているとは言えない。

開店。この日は昨日より少し寒さもやわらぎ、お客さんが多い。皆さんけっこうじっくり棚を見て、買ってくださる。いろんな人が棚を静かに見ている空間が好きだ。品出し、発送準備進める。Syndicateでのグループ展に参加しているタムロさんが来てくれ、zineをいろいろと買ってくれた。とても楽しそうに商品の説明など聞いてくれてありがたい。夜は来月17日に予定しているイベント「レコード寄席」のチラシ用イラストを描く。デザインは不得意だ。なかなかうまく進まない。

本を買う快感と本を読む快感は別のものだ。また、売る快感、並べる快感などもある(「快感」は一部「苦痛」に置き換えてもいいかもしれない)。本に対してはたらく感覚にはいろんな種類があるなと思う。

閉店、本の出荷。チラシ作業の続きをやるためすぐに家に帰る。帰る途中、とある腹立たしい出来事を思い出しムシャクシャ。家に到着して、まどのMacを借りて作業。ストレスをネガティブに発散しても仕方がないので(と言いつつInstagramのストーリーに愚痴ってしまったが)、チラシの原稿が完成するまで寝ない!と決めて黙々作業。結果2時頃に完成。よかったよかった。


20日(月)

朝8時過ぎに起きる。昨日よりもさらに暖かい。朝ごはんを食べて「形象と文明」続き読む。お弁当を用意してまどと外出。店でPDFをプリントアウトし、コンビニでチラシを印刷。早速ルーツレコードさんへ持っていく。TraxmanのmixCDが安かったので購入。チラシを持って行くことにかこつけて買い物をしているようなところもあるな。

開店。この日は品出しはあまりせず、チラシの裁断作業やネット出品作業などを進める。SNSにレコード寄席の件を再告知。昨日SNSに投稿した文章がたくさん拡散されていた。バズというやつだ。たいていある程度膨らんでくると横槍を入れてくる人が出てくるので、ミュートする。

これから深作欣二の映画を見てストレスを吹き飛ばします。明日はチラシをいろんなお店に持って行く予定。

2023年11月18日土曜日

がやがや日記(2023年11月16~18日)

15日(水)夜

閉店後に絵を描くつもりが、ブログを書いたり帳簿付けをやったりで22時半まで残業。作業部屋へ行く。以前、完成したかなと思ったけど「いや、もう少し時間をおいてみよう」と保留にしていたキャンバスを見てみたら、やっぱり完成していた。同時並行で進めているキャンバスに少し手を加える。帰宅。篠田浩一郎「形象と文明」続き読む。密度の濃い内容で、なかなか読み進められない。

「(※ヴォリンガー曰く)ギリシア建築では石とともに、石によって人間はその言わんとするところを表現し、一方ゴシックでは、石にもかかわらずなのである。ゴシック式のカテドラルが表象するものは、「いわば石と化した垂直の運動であって、重量のいかなる法則も排除されているかに見える」」(p168)


16日(木)

朝9時に起きる。よく寝た。朝ごはんを食べて、コーヒー飲みつつ読書。お弁当を用意して外出。八百屋でみかんを買う。一袋200円、チョコやスナックを買って食べるよりよっぽど良さそう。

店に到着。開店までまだ少し時間があり、zineなどを置いている棚の改良をやる。一旦品物をどかして掃除し、おとといホームセンターで買った板を立てかけて少しの傾斜を作った。薄めの冊子への重力の負担が少し軽くなったらいいなと思う。

開店。通販や郵送買取、先日受けた取材、受託商品関連の連絡など進める。最近は16時を過ぎると急に日が傾いてくる。「アウトドア」をテーマに四国の様々な場所や人を紹介する「YON MAGAZINE」を品出し。まども漫画を描いている。宮脇さんも写真やエッセイで参加。東京から来られたお客さんと古本屋さんのお話。にこやかな方でこちらもうれしい気持ちになる。工芸高校美術科の生徒さんが冊子「F」の営業に来てくれる。見本誌を広げつつ見どころも紹介してくれて、ほっこりした。

閉店後に本を出荷して、デヴィッド・クローネンバーグ「ザ・ブルード 怒りのメタファー」見る。ラストに「えっ?」となってしまったけど、怪物登場のシーンの演出など良かった。見終えて小さなキャンバスを2枚並行して進める。いつの間にか1時近くになっていた。


17日(金)

朝9時前に起きる。朝ごはんを食べてシャワー。朝にシャワーを浴びたら体が疲れてしまうとわかってはいても、ついやってしまう。まどと一緒に部屋の掃除。コーヒー飲みつつ、多賀盛剛「幸せな日々」読み始める。タイトルはベケットからきているのだろうか。お弁当を用意して外出。八百屋でみかんと焼き芋を買って店へ。

開店。家から出た時には晴れ間がのぞいていたが、どんどん天気は悪くなり、雹まで降り始める。雨も強くなったり弱くなったりで安定しない。品出し、発送準備を進める。18時からまどに店番をしてもらう予定だったが、お客さんが来そうにないので早めの閉店にした。

店を閉めて、塩屋町のギャラリーSyndicateへ行く。Jackson Kakiさん、タムロ・ダベルさん、ギャラリーを運営するメンバーでもあるnoisy_eyeさんの3人によるグループ展「DREAMSTATE」はこの日が初日。到着するとちょうどアーティストトークが行われていた。高松市美術館の学芸員の方が司会をやっている。今回の展覧会は人間の行動に対してより干渉を強めつつあるオンライン社会と、それとともにある人間の身体性がテーマとなっている。アーティストの皆さんのお話どれも面白かった。

ルクスへ移動。この日は堀金君が主催のイベント。前売りは完売したそうでめでたい。初めて見たHchさんのライブもテクノ感ありかっこよく、ゲストのK-BOMBさんのライブではルクスによく来る服部さんがオフマイクで歌い始めて、デュエットみたいになっていたのも最高だった。いいイベントだった。

Syndicateの藤井さんに「齋藤さんもよかったら展覧会の飲み会合流しましょう」と言ってもらっていたので、連絡して混ぜてもらう。愛媛の四国中央市で芸術祭を企画しているという方もいて、去年第1回を開催した時の話がとても面白かった。


18日(土)

起きたら10時。どんどん起きる時間が遅くなっている。朝ごはん、洗濯。少し読書。外はひどく寒く、昼というのに昨日の深夜とたいして気温が変わらない。

開店。品出し、均一本の補充、発送準備など。店頭買取1件。この日はお客さんが多く、中俣さんや藤谷さん、アシュリー、栗金商店の2人など知人友人もけっこう来てくれた。後半は昨日の疲れが出た。

今日はこれからivoryさんのイベントに行きたいけど、かなり疲れている。どうしようか。

2023年11月15日水曜日

入口、プレイリスト(2023年11月13~15日)

12日(日)夜

閉店後に絵を描こうと思っていたけど、あまりに寒くすぐに帰宅。ロベール・ブレッソン「やさしい女」見る。原作はドストエフスキー。倒れるテーブル、不気味なベッドシーン、階段を駆け下りる速さ。英語字幕で一時停止しつつ見たけれど、いろいろ検索すると日本での上映を見て「字幕の文面が強烈だった」という人もいる。やはり一度は劇場で見たい。シャワーを浴びて寝る。


13日(月)

朝9時に起きる。朝早く起きて店のことをやろうと思っていたのに、寝坊してしまった。朝ごはんを食べて、お弁当を用意して出る。郵便局で本を発送し、100均でシャベルやバケツ、ゴム手袋を買う。店に戻り、入り口にひいてある段差緩和用の鉄板の下を掃除。鉄板を少しずらして、たまったごみや泥をシャベルでかき出しビニール袋に入れる。思ったよりも泥が多く、作業している様子も汚いので、明るいうちにやるのはやめにして閉店後にまわす。在庫整理作業をする。

開店。お客さんの入りはふつう。午前中降っていた雨はすぐに止んだ。均一本の補充、品出しなど進める。以前お預かりした本の査定金額が了承とれる。栃木に住んでいる佐藤拓人君の、コロナ禍にレコードにはまった様子を記録したzine "RECORD DENGON Diary"が届き、棚に出す。BGM用CDRとステッカー付き。最初はぼんやりとした「こういう音楽がいいな」という感じで買っていたのが、実際に自分の音楽知識を駆使して買っていく中で、だんだん輪郭を帯びてくる感じが読んでいて楽しい。

閉店後、鉄板下の掃除続き。カイロを背中に貼って作業。寒く暗い中やる泥のかき出し作業はわびしい。鉄板を動かすのを隣のれんげ料理店さんが手伝ってくれる。ありがたい。思ったよりも早く作業が終了。明日捨てる段ボールや粗大ごみを下におろして帰宅。シャワーを浴びて寝る。


14日(火)

朝7時に起きる。昨日買って結局食べなかったインスタントのスープ春雨で朝ごはん。早速外出して店へ。長すぎる材木を、電動のこぎりでゴミ出しできる長さにカット(早朝にすみません)。鉄板の代わりに設置するプラスチック製のスロープをボルトとナットで連結しておく。ネットで売れた本の発送準備も。朝からいろいろやった。南でまどと合流し、モーニング。青木淳悟「匿名芸術家」読み進める。

レンタカーを借りて出発。ゆめタウンで大量の段ボールを捨て、まどの仕事用パソコンを中古ショップで探す。何軒かまわるが、特にこれというのはなし。西村ジョイへ行き、zineコーナー用の板、灯油用のポリタンクなど買う。一旦家に行き、店にあったストーブなどをおろす。店へ行き、板をおろし、鉄板を乗せる。重い。プラスチック製スロープを設置。香西にあるリサイクル業者まで行き、粗大ゴミや鉄板を処分。3千円ちょい費用がかかるが、これを市の指定業者に頼んで店まで来てもらうと1万円以上かかるとのことだった。郷東の「ひさ枝」でうどん。天ぷらをおまけしてくれた。序盤から細々した用事をたくさん片づけた。

高速道路に乗り西へ。大野原で一般道へ降り、豊稔池ダムへと向かう。高松から1時間ちょいで着いた。このダムは大正時代に着工されて昭和初期に完成したもので、現存する日本最古の石積式マルチプルアーチダムとのこと。ブロックで作られていて、古代遺跡のような雰囲気。日が暮れる前に来れて良かった。山の紅葉や緑の匂いも気持ちがいい。

観音寺市街へ行き、喫茶店に入ろうとなるが2軒連続でふられてしまう。かろうじて開いていたカフェで休憩。下道で帰る。途中びんび三昧で夕ご飯。ぽかぽか温泉に行く。この日は人が少なくて良かった。テレビでやっていた前川清×純烈も良かった。

帰宅。大阪の古本市で買った今泉篤男「マチス」を読んで寝る。


15日(水)

朝8時前に起きる。料理。余りもの野菜とひき肉のオイスターソース炒め、小松菜のおひたしを作る。昨日ほとんど野菜を食べていなかったので、小松菜をたくさんゆでた。レンタカーを返して、銀行に入金。南へ行き読書。「匿名芸術家」読み終える。

早めに開店。店頭買取1件。品出し、発送準備進める。休み明けということもあり発送が多い。店頭のほうもけっこう買ってくださるお客さんが多かった。郵送買取の問い合わせも1件入る。夜になり栗金の2人が来てくれて、いろいろ話す。東京から来たというお客さんを連れて来てくれた。

寒くて気持ちがふさいでいたので、気分転換にSpotifyのプレイリストを作ってみました。50曲約3時間あります。
タイトルの「Egg Ham Night」というのは、こないだの大阪での個展で田窪さんに連れて行ってもらった居酒屋で食べたエッグハムの思い出が元になっています。ハムエッグを頼んだらハムが上の卵が下の状態で出てきて、もちろんハムエッグと味は全く変わらないんですが、2軒目の居酒屋でこれが出てきた時の見た目のインパクトが今でもかなり印象に残っていて、あったかい思い出として残っています。
でも、みんなそういうの一つはあるでしょ。「なんだったんだろあれ?でもいつでも思い出せば笑けてくるなぁ…(しみじみ)」みたいなやつ。そういうの増やしたいよね、音楽でもアートでも飲み会でもなんでも…という、そんなプレイリストです。
ジャンルはいろいろですが全体的にぼんやりとした雰囲気になっています。

今日はこれから絵をやる。

2023年11月12日日曜日

帰る場所(2023年11月11~12日)

10日(金)夜

ブログを書いたり、帳簿付けをしたりで少し遅れて閉店。本を発送。コンビニでビールと、「麻辣青豆」というグリーンピースを唐辛子と香椒で辛く味付けしたおつまみを買う。作業部屋で青木淳悟「匿名芸術家」読みつつ飲む。青豆が思ったよりも辛く、途中でギブアップ。キャンバス続きをやる。もう少しで完成しそうだけど、もう何回もやったタイプの絵のような気もしてきて、もどかしい。


11日(土)

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べ、その後カンデラさんのドーナツとコーヒー。洗濯と掃除、洗い物。篠田浩一郎「形象と文明」続き読む。お弁当を用意して作業部屋へ。キャンバスを少し進める。

開店。この日はお客さんがとても多かった。先日届いた香山哲さんの「心のクウェート」と「すこし低い孤高」(こちらはラショウさんとの共著)を品出し。店頭買取2件。品出し、均一本の補充、在庫整理を進める。なかなか忙しいが、その分気持ちに張りも出る。

19時になり、まどと店番を交代。tooniceへライブイベントを見に行く。「壊れたホテル」の熊本さん企画のイベント。tooniceは9月ごろにスピーカーを新調したそうで、音がかなりクリアになっていたし、音量も大きかった。イベントは壊れたホテルとcowbellsのコラボも良い感じで、初めて見たJuri Suzueさんのライブも興味深く、taishijiのライブもかなり安定感が出ていて、ゲストの空間現代は圧巻だった。全体的に良かった。

ふらりと帰り、コンビニで買ったカップ麺を店で食べて、本を発送して帰る。シャワーを浴びて寝た。


12日(日)

朝8時に起きる。この日は2つはっきりとした夢を見た。1つは、世代も同じくらいで顔見知りのイラストレーターの人の家でなぜか目が覚め、「なんで自分はここにいるんですか?」と聞いて気まずい空気になる夢。もう1つは、ローカル線か何かから新幹線への乗り換えで急いでいて、東京行きに乗ろうとしていることに気が付いて「違う!香川だから逆だ!」となる夢だった。こないだは実家からほど近い駅(ほぼ野ざらしの無人駅だけど、夢の中では自動改札つきの駅舎があった)から歩いてどこかに向かおうとするが、どんどん日が暮れていく…という夢を見た。自分は駅が夢によく出てくる。どこかをさまよい歩く夢もよく見る。それと、最近は夢の中に出てくる「帰る場所」が、香川だったり東京だったり新潟だったりまちまちで面白い。自分が偏在していることに落ち着きを感じる身としては、なんとなくうれしい。

朝ごはんを食べ、たたききゅうりと卵焼きを作る。お弁当を用意して南へ。「形象と文明」続き。スーパーで食材や、この日のおかず用のコロッケを買う。ルヌガンガへ。気になっていたランビュール「作家の仕事部屋」を買う。まども興味あるとのことで、半額出してくれた。ちくま学芸文庫で出たデリダを注文する。

開店。開店早々、欧米からのお客さんが「写真集などはないか」と訪ねて来られる。いろいろ出して見てもらうが、結局昔の機関車を特集した雑誌などを購入していった。当初の狙いとはずれてしまったのかもしれないけど、店としては本棚から面白い提案ができたのかなとも思えて、うれしくなった。しかしその後は寒さもあってか客足はいまいち。在庫の整理やネット出品などを進めていく。閉店間際に北浜プラトーでの土曜社FAIRを終えた鶴崎さんが来店。少しお話する。鶴崎さんが福を運んできたようでその後なぜか立て続けにお客さんが来られ、売り上げはなんとかなった。

今日はこれから絵を描く。

2023年11月10日金曜日

物騒な日(2023年11月09~10日)

08日(水)夜

閉店後、本の出荷。篠田浩一郎「形象と文明」続き読む。

「デリダは、「言語(ラング)には差異しかない」というソシュールのテーゼ、つまり、差異によって成り立っているにすぎないシステムこそ言語そのものであるというテーゼを解釈しなおし、この差異を痕跡(トラース)(線や図形に引かれたり、彫まれたりしたもの)と取りなおすことによって「エクリチュールの新しい概念」を試みているのである。」(p70)

キャンバスの続き。引き続き小さいサイズのキャンバスを進める。良い具合になりそう。


09日(木)

朝7時半ごろに起きる。朝ごはんを食べながらケリー・ライカート「オールド・ジョイ」見る。ストーリーは男二人が車で山奥の温泉へ行くだけではあるけど、登場人物の細かい感情の揺れがなんともいい。静かだけどどこかヒリヒリしている。

まどと外出し、南へ行く。「形象と文明」続き読む。スケッチブック描くが、この日はあまりうまくいかず。青木淳悟「匿名芸術家」読み始める。自分だけ出て、レターパックや消耗品の買い出し。店に行って在庫整理少しやる。

開店。お客さんは少なめ。いつもは開店直後の来店が多いが、最近はそうでもなくなってきている気がする。日が暮れてからお客さんの入りが増えた。品出し、発送準備進める。エッセイスト高田さんの「FANDOM MOVIE NOTES」棚に出す。ヴァルダ、サタジット・レイ、市川崑、ホン・サンス、ロメール、トリュフォー、ホークス、小津などいろいろ。閉店間際、高知から仕事で来たというお客さんがいらっしゃり、最近できたお店の情報などを教えていただく。

閉店後、時宅で安岐さん、鶴崎さん、まどと飲みつつしゃべる。安岐さん今度尾道へ行くらしい。鶴崎さんの話すテンポが漫画そのままでうれしくなる。


10日(金)

朝9時に起きる。外は雨。早朝、店の近くにある中央公園にイノシシが出没したらしい。朝ごはんはパン。サバの煮つけ、さつまいものサラダを作る。料理の途中、震度2の地震。不穏だ。シャワーを浴び、「匿名芸術家」少し読む。次の定休日に車を出すことにして、レンタカーを予約。

開店。火災保険の業者さんが来て、口座引き落としの手続きをする。店頭買取1件。ほかお預かりしていた分の査定1件完了。品出し、在庫整理など進める。夜になってカンデラさんが来て、少し話した。「買い取りで本を持って来られたお客さんが、ゆめタウンのあたりでタクシーが中央分離帯に突っ込んでたよと言ってて…」と言うと、カンデラさん「それは見なかったけど、違う場所で別の事故が起こってましたよ」とのこと。何かと物騒だ。

今日はこれからもう少し在庫整理の作業をして、絵の続き。

2023年11月8日水曜日

近所を楽しむ(2023年11月07~08日)

06日(月)夜

閉店後、本の出荷。お酒飲みつつ、黒沢清「蜘蛛の瞳」見る。「蛇の道」に続き哀川翔が新島という役名で出ているが、「蛇の道」とはかなり違う雰囲気の映画で、「ニンゲン合格」「カリスマ」などに近い作風だった。見終えてキャンバス進める。やっているうちにいい具合になり、完成までいった。1時過ぎに作業終了し帰宅。


07日(火)

朝8時に起きる。この日は女木島でデイキャンプをする予定だったけど、昨日の夜から雨が降って地面が濡れてそうだし、風も強いしで中止。近場で過ごすことにする。

近くのクラフトビールスタンド「とりかご」さんにて週に一度喫茶営業をされている方がいるとの情報をInstagramで見たので、行ってみようかとなる。到着するとちょうどゆかちゃんがいて、しばらくして竹森もやってきた。ホットコーヒーとはちみつトーストを食べる。おいしい。

瓦町駅からことでんに乗り、仏生山温泉へ向かう。温泉へ入っているうちにお昼時になりそうだったので、初めて「宮武うどん」に入ってみる。きれいにそうじされていることがわかる店内で、とても落ち着く。かけ大といそべ天。おいしい。麺の食感が独特だった。温泉はいつもより長めに入り、ロビーで小島信夫「ハッピネス」読み終える。近くのブックオフに寄ってみると、トーマス・ベルンハルトが2冊もあった。他にも良い感じの海外文学が何冊かあったが、今回はベルンハルト「昏乱」を選ぶ。ほか110円均一から川端康成「水晶幻想/禽獣」(講談社文芸文庫)、ちくま日本文学の織田作之助を購入。

商店街へと戻り、ドトールで少し休憩。片原町駅でアシュリーと待ち合わせ、3人で北浜プラトーへと歩く。アシュリーは最近CDをウォークマンで聞いているらしい。「俺はカセットとかも聞いてるよ」と言うと、驚いていた。彼女は自分より20歳ほど若いが、なんだかこういう違いが面白い。プラトーでは東京のひとり出版社「土曜社」のポップアップが開催されていて、本の購入はもちろんのこと、本の内容に関連したワークショップや展示も行われている。ちょうど「私のアルバイト放浪記」(傑作)の作者、鶴崎いづみさんも東京から来ていていろいろお話。鶴崎さんは土曜社で働いている。2階に安岐さんがいた。4人で近況報告などいろいろ。プラトーは公に告知している以外にもいろんな人が集まって交流が生まれているようだ。

出て、3人で近くの居酒屋「鳥源」へ行く。5年ぶりくらいに来たのでは。突き出しのおでん、骨付き鶏、タコぶつ、ポテサラ、あさりバター、オニオンスライスとたくさん食べて飲んだ。さらにライオン通りに入り、まどが家に戻って、アシュリーと「カンクン」で飲む。制作のこと、大阪での展覧会のことなどいろいろ話した。カンクンは店内もマスターの雰囲気もゆったりしていてとても好きだ。また来たい。

帰宅。アキ・カウリスマキ「真夜中の虹」見る。カウリスマキの映画は構造やテンポがけっこう似ていたりするけど安心して見れる。この日は23時ごろに早めに寝た。


08日(水)

朝8時前に起きる。外の空気が冷たい。朝ごはんはパン。柿も食べる。まどと一緒に料理。白菜の浅漬け、牛肉のにんにく醤油和え、根菜とインゲンの煮物を作る。洗濯、そうじ。篠田浩一郎「形象と文明 書くことの歴史」読み始める。序盤は他の本で読んだことのある気がするトピックが多いが、おさらいにいいと思って読み進める。

外出。店の近くにある八百屋へ行くと、物にもよるが野菜の値段はスーパーのおよそ半額だった。しばらくはここで買うようにしよう。店で少し在庫整理。

開店。発送準備など進める。この日はお客さんそこそこ多く、皆さんけっこう買っていってくれた。まどかさんが来て映画の話をし、大三君が来て香港へ行った話を聞き(香港とても面白そうだ)、栗金商店の2人が来て吉増剛造の話をしたり、友達といろんな話をしつつも作業もそれなりに進んで楽しい一日。

これから少し本を読んで、キャンバスの続き。

2023年11月6日月曜日

個展が終わって(2023年11月04~06日)

03日(金・祝)夜

閉店後、まどと合流して栗林駅近くの「夜仲そば」へ行く。この辺にラーメン屋があまりないからか、栗林民らしき人々が続々とやってくる。醬油ラーメンを頼む。濁りのある変わったスープだった。少し甘みも感じる。

コープでアイスを買って帰る。セベロ・サルドゥイ「コブラ」読み始める。サルドゥイはキューバに生まれ、フランスで活動した小説家。この本以外にも2冊ほど翻訳されているようだ。かなり晦渋な文章で、ドノソを思い出すけど東洋思想への傾倒が感じられる。

この日来られた、すぐ近くに住んでいるというお客さんに「買い取りもやってます」と伝えると、びっくりしていた。まだまだ古本屋が視界に入っても家にある本を売ろうとなる人は少ないようだ。こちらからもっと発信していかないとな。


04日(土)

朝9時に起きる。遅刻する夢を見て気分が良くない。お弁当を用意して外出。ぱらいそさんへ行き、まどの誕生日をお祝い。誕生日はとうに過ぎているけど(10月26日)、ぱらいそさんの開店時間とyomsの店番との兼ね合いが難しく、この日になった。並んでいる間「コブラ」続き読む。バナナのパフェとラ・フランスのタルトを分け合って食べた。どちらもとてもおいしい。まどが「この辺はいいお店が多いから、雑誌やテレビももっと取り上げたほうがいい」と言っている。確かにそうかも。

開店。店頭買取2件。この日もお客さんが多い。品出し進める。夕方以降、客足がぱたりと途絶えてしまった。なんとなく気分がだれるが少しずつ品出し。

閉店後、マルナカでビールを買ってWAX GATE RECORDSの2階に行く。この日は店長の天草さんと、ぱらいその大津さんによるパンク/ニューウェーブのDJイベントが行われていた。デケデケのニューウェーブをこんな大音量で聞いたのは初めてかもしれない。大津さんはNo New YorkやIndustrial Recordsのコンピなどもかけていた。

離脱して、作業部屋でキャンバスの続き。帰ってシャワー、寝る。


05日(日)

朝8時に起きる。朝から既に疲れていて、気分がだるい。朝ごはんを食べて、お弁当の用意。小島信夫「ハッピネス」読み始める。スケッチブックに少しドローイング。

この日は前半少しまど店番。ソレイユで「エドワード・ヤンの恋愛時代」見る。細かいユーモアや構図の妙…しゃれている。作業部屋へ行き、キャンバスの続き。さっきスケッチブックに描いたドローイングの線を乗せてみる。先に進んできた。

まどと店番交代。品出しなど進める。棚もまあまあいっぱいになってきて、売れてほしいところ。なんとなく楽天tvのサイトを見てみたら、ルチオ・フルチやマリオ・バーヴァなどイタリアンホラーが充実していた。サミュエル・フラー「裸のキッス」「ショック集団」、タル・ベーラもいろいろある。

閉店後、キャンバスの続き。絵が進んでいるという実感はそのまま自分の前向きな感情につながる。今進めている絵はどうやらうまくまとまりそう。

大阪の個展がこの日に終了。結局最終日にはギャラリー行けず、搬出もPOLの田窪さんにやってもらうことになった。2月に参加したSyndicateでのグループ展、6月のVoidでの個展に続いて、空間に絵と言葉を並列して展示するには…という内容になり、結果今回が一番うまくいったんじゃないかと思う。文章をプリントした紙をピン留めするという簡単な方法になったけど、いわゆる美術展ではたいていカッティングシートを使っていてこういうやり方は見ないし、A4という規格サイズの矩形を文章に与えるのも、一番自然かもしれない。一度とことんはちゃめちゃにした展示もやってみたいけど、それはまた今度。

今回の個展とは無関係に、常日頃から思っていることだけど、モノとしての「絵」と「展覧会」という出来事があまりにも強く結びつきすぎているな、と感じることがある。「モノとしての絵画があるからこそ充実した空間になっていて、かつ展覧会とは決して呼べない出来事」にはどんなものがあるだろう。

家に帰って、風呂にゆっくりつかる。最近日記にも「疲れた」とか「やる気が出ない」とかばかり書いている気がするので、しっかりと養生しなければいけない。ネガティブな言葉を発するのは癖になりがちだ。「ハッピネス」続き読んで寝る。


06日(月)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当の用意をしてまどと南へ。読書続き、スケッチブックにドローイング。最近スケッチブックの調子がいい。作業部屋に戻って、明日のデイキャンプの準備。テントなどをザックに詰める。少しネット出品作業。開店前に少しだけでも進めるとなんだかいい気分。

開店。外は雨が降ったり止んだりの不安定な天気。品出しや均一本の補充、発送準備をする。店頭買取1件、以前お預かりした分の支払い1件。さらに段ボール3箱来る。ありがたい。夜には上海からだという若い中国人女性と、日本人の年配の男性が来られる。2人は居酒屋でたまたま知り合い、女性は川端康成の「古都」を探していて、ここを案内したんだ、と男性。「古都」は在庫がなかったけど、つたない英語でやり取りし、2冊ほど買ってもらえた。女性はしゃべるのがかなり早く、なんとなく意味はわかるものの(こちらがわかってなくても、察して流してくれた)なかなか返せず。英語うまくなりたいが、どうしたもんか。英語字幕つきでいろんな国の映画を一時停止しつつ見るとかどうだろうか。だめかな。

今日はこれから映画を1本見て、絵の続き。

2023年11月3日金曜日

違う厳しさ(2023年11月02~03日)

01日(水)夜

閉店後、イングマール・ベルイマン「冬の光」見る。その後キャンバスの続き。家に帰ってシャワーを浴び、徳田秋声「黴」(岩波文庫)少し読んで寝る。


02日(木)

朝8時半に起きる。朝ごはんを食べてまどと南珈琲へ。「黴」読み終える。何かのアンケートで古井由吉が講談社文芸文庫の中で好きなのは徳田秋声の「黴|爛」、と答えていた。確かに秋声のひらひらとした描写の美しさは古井由吉作品にも感じる(なんともぼんやりとした感想)。作業部屋でキャンバス進める。最近は抽象的な作風の絵を多く作っているのもあってか、少し手を加えただけでガラッと絵全体のバランスが変わる時があり、面白い。

開店。この日は天気は良かったものの、お客さんは少なかった。アシュリーが来てくれて、何冊か買ってくれた。

閉店後、本を発送。お酒を飲みつつ、藤原辰史「植物考」読み始める。その後、作業部屋でレコード聞きながらキャンバスをやる。ハードオフで300円くらいで買ったレコードが良い内容だとうれしい(大量のかぐや姫や松山千春をかきわけないといけないのは面倒くさい)。

(↓以下はこの日の夜にinstagramへ投稿した文章の一部)

2014年に、東京・阿佐ヶ谷の区民センター的なところで「絵画サークル展」という展覧会をやった。自分の他に6人の架空の人物をでっち上げ、メンバー7人のサークルとして行った個展。
この時は「いわゆるアートの場所と離れたなんでもないところに身を置いてみたい」という気持ちがあった。案の定、「ごめん、全然わかんないわ笑」と言いながら去っていくおばさんなどが来る。会期中はこういう良い緊張感をずっと感じていた。
しかし、会期が終わるとまたいつもの絵描きが身の回りにたくさんいる日常へ戻り、「こんなおばさんがいたんだよね」という「みやげ話」をすることになる。この時点で、最初やりたかったことは変質している。
結局、共通理解の持てるかわからない人たちのもとへ自分の絵を差し出す緊張感を、会期後も持続させることはできなかった。その頃は自分が「画家」でいることしかできなかったから当然だ。

こないだ、近所にある飲食店がこっそり別の場所でいつもと違う感じのメニューと雰囲気で営業するという情報を見て、行ってみた。到着すると、近所のまた別の飲食店の方もいて、みんなで飲みながらわいわい話した。
ふと「飲食や小売をやっている人と話してると、自意識との付き合い方がアーティストよりもよっぽどアーティスティックに感じることが多いな」と思った。
表現を自分の中心に置いている人間が行き交う世界は、自意識を振り回すことや容赦ない批判を交わすことも織り込み済みになっていたりするけど、そこから出ると「割とおかしなところにいたもんだな…」とも思ったりする。
店がそれを公然とやっていたらすぐにつぶれてしまうので、また違う厳しさがある。できるだけスマートにやらなければいけない。


03日(金・祝)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べてシャワー。コーヒー飲みながら読書、「植物考」読み終える。本棚から次に読む本を選ぶ。この時間がいつも楽しい。洗濯物を畳んでお弁当の用意。

開店。3連休初日ということもあり、県外かららしきお客さんも多い。先日行われた「うだつの上がる古本市」での出店でyomsを知ったというお客さんも来られ、うれしい気持ちになる。この日は久々にアルバイト用の本の準備を進めた。品出しもやる。観光シーズンはさっと見ていくだけとか店の前で記念写真を撮っていくだけの人も増えるが、やはり見るからに「買いに来ました」という雰囲気が出ている人も来るので、最終的な売り上げが良ければまあいいか、という感じ。

これからまどと、栗林駅の近くにある「夜仲そば」に行ってみようと思う。

2023年11月1日水曜日

うろうろ日記(2023年10月29日~11月01日)

28日(土)夜

閉店後、本の出荷。スーパーで安くなっていたコロッケと缶チューハイを買い、飲みながらベルナルド・ベルトルッチ「殺し」見る。ベルトルッチの監督第一作で、原案はパゾリーニ。思ったよりも静かな映画だった。夜の公園の淡々とした寂しさがいい。音楽も良かった。

12月17日に企画する、田口史人さんのレコード寄席をSNSに告知する。今回は「谷川俊太郎と詩人のレコード」編とのことで、いろんな人が来てくれそうだし、自分も聞くのが楽しみだ。忘年会など年末のスケジュールが立て込む前に、早めに告知しておいた。

結局キャンバスの続きはできず、帰って寝る。


29日(日)

朝9時に起きる。最近たくさん寝てしまうな。朝ごはんを食べ、お弁当の用意や洗濯、洗い物など。外出して、スーパーや100均で消耗品の買い出し。できるだけお札を崩し、小銭を作る。

開店。レジスペース内に本がたまってきたので、どんどん品出しを進める。急に冷え込んだからかお客さんは少なめ。夜になって生物さんとまみさん来る。まみさんのフリーペーパー「自然観察新聞」最新号のタネ特集を受け取る。その後堀金君来てくれて、大阪での話など。

閉店のタイミングでまどが来て合流、北浜へと歩いて向かう。商店街はハロウィンのコスプレをした若者が多い。ライオン通りは日曜でキャバクラ等が休みのためか、人は少なめ。いつも通り過ぎていた角の中華まん屋で肉まんを買ってみる。具だくさんでおいしかった。自分でかけるたれ(黒酢?)もいい感じだった。

北浜プラトーに到着。この日はうちの近所にある某店がこっそりと間借り営業をしていて、お邪魔してみた。食べ物は残念ながらなくなってしまってたけど、普段お店にないメニューを作っていたようだ。あまり見たことのないウイスキーで作ったハイボールや、ワインなど飲む。時宅のモモさんや、RNCラジオの出石さん(4年ぶりくらいに会った)もいて、たくさんお話できて楽しかった。

23時くらいに出て、商店街のほうへと向かう。片原町駅近くに丸々とした体の人懐こい白黒猫たちがいて、なでる。まどがうれしそう。

まどと別れて、燦庫へ行く。この日はヒップホップのイベントで、兵庫のMP5というユニットがゲストで出ていた。結局思ったより知り合いは多かったけど、普段そんなに行かないジャンルのイベントに行ってみるのも楽しいなと思った。


30日(月)

朝9時に起きる。重度のナルコレプシーで人生に困難が続く、という夢を見た。確かに最近やたらと眠い気がする。シャワーを浴びて朝ごはんを食べる。徳田秋声「黴」読み始める。

外出、スーパーで買い物をして店へ。開店。この日も品出しをどんどん進めていく。店頭買取1件。15時半より広告系の会社の取材。インタビューと写真撮影。小さな店舗紹介記事とのことだけど、棚の本も丁寧に見てくださり、チャイも頼んでいただいたりとうれしかった。インタビュアーの若い男性はゆくゆくはコピーライターを目指していて、詩にも興味があるとのことで、12月のレコード寄席の件を伝える。ハップさんがチラシを持ってきてくれたり(馬場正道さんのインドネシアSP盤コンピCDも持ってきてもらい購入)、馬場君やカンデラさん、ジュノ君が久しぶりに来てくれたりと、この日も楽しかった。

閉店後、少しずつレコードを聴きながらキャンバスを進める。3号くらいの小さなキャンバスは大きいサイズよりも細かいところに分け入ってバランスをとるようなことがやりづらく、難しさを感じる。今までとまた少し違う方向性に行きたい。


31日(火)

朝9時に起きる。朝ごはんを食べて料理。豚の生姜焼き、豆苗ともやしのナムル、卵焼きを作る。スーパーで買い物。お弁当をまとめる。

外出。岩瀬尾八幡の脇から峰山公園に向かって登っていく。たくさんの木が紅葉している。久しぶりに登るとけっこう疲れるな。30分ほど歩いて頂上の公園へ到着。数組のファミリーが遊んでいる中、テーブルのあるベンチに一人座ってお弁当。ぼーっとしていると気分が落ち着いてきてとてもいい感じだ。食べ終えてスケッチブックにドローイング数枚描く。

峰山公園のすぐそばにある「峰山往来文庫」へ初めて行く。こちらは少しの入場料を支払うって中にある古本を読んだり、公園に持ち出すこともできる。購入も可能。コーヒーを頼んで「カルロ・スカルパ 建築の詩人」をじっくり読む。心が洗われる。いつかイタリアでスカルパの建築を巡ってみたい。

下山して、銀行をまわる。ビールとポテトチップスを買って、作業部屋で飲みながらジャン=リュック・ゴダール「女と男のいる舗道」見る。見終わった後で調べてみると、アドリブ的な対話を使っていたり、オフショット部分をあえて使ったりしているようだ。お弁当も食べる。

久々にWAX GATE RECORDさんへ行き、勘でフォークのレコードを買う。使用楽器を見ているとアイリッシュハープ、ダルシマー、タブラなどいろんな国のものが使われていて、気になった。今週末はお店の2階でパンク/ニューウェーブのDJイベントを開催するそう。2階の部屋は防音仕様になっているらしい。

商店街はかなりの数の若者が仮装して歩いている。最初はうるさくて嫌だなと思っていたけど、自分も若者たちに混じって歩いていたらみんなの溌剌とした表情に泣けてきた。南珈琲に入って、「黴」続き読む。かたやハロウィン、かたや黴…。

キャンバスの続き。さっき買ったレコードを聞いてみたら、アシッドフォーク、カントリー、アイリッシュなど想像した通りの多彩な内容でよかった。1枚キャンバス完成。少し新しいことを試したらうまくいったので、この路線でもう少し試してみよう。

ルクスに行くと、ivoryさんや堀金君もいて、4人でいろいろ話す。4人とも高松で音楽イベントの企画を経験していると考えると、やろうとしている人はけっこう多いようにも感じる。こんなことやったら楽しいんじゃないかとかああだこうだ言って、楽しかった。


01日(水)

朝7時半に起きる。朝ごはん、シャワー。豚しゃぶと卵焼きを作り、お弁当を用意。

まどと外出。高松市美術館で「20世紀美術の冒険者たち」見る。国立近代美術館のコレクションからの、国内外の作家の作品で構成された展覧会。ヴラマンクなどが印象に残る。1階でやっていた川島猛展も良かった。

開店。品出し、査定など進める。小鉄君や宮脇さん来てくれる。最近友人知人がよく来てくれてうれしい。小鉄君とキップ・ハンラハンやTZADIKの話などをした。査定完了し連絡。その他、受託商品関連の連絡などをする。文化の日まわりはたいてい店の売り上げが良いが、今週末はどんな感じになるだろう。

今日はこれから映画を1本見る。