2021年12月30日木曜日
よいお年を(2021年12月30日)
2021年12月29日水曜日
プツンと離れて(2021年12月25~29日)
2021年12月24日金曜日
変なおじさん(2021年12月23~24日)
22日(水)夜
23時半まで梱包・発送。作業終えて風呂に入り、さっさと寝る。
23日(木)
朝8時半に起きる。寝すぎた。朝ごはん。スーパーに行き買い物、ついでに梱包用の段ボールをもらう。帰って梱包作業続き、発送。喫茶店へ。B5画用紙やスケッチブックにマーカーで描くが、あまりうまくいかない。エリザベス・グロス「カオス・領土・芸術」読み始める。
「あらゆる芸術は動物とともにはじまるのであり、それというのも、機械でも心でも主体でもなく、動物こそが領土と身体を同時に形づくるからである。心や機械や主体は、それ自体が、このような身体と環境のカップリングの芸術的な生産物なのである。」(p60)
開店。品出し、本の整理、発送準備進める。どうも石油ファンヒーターの調子がおかしい気がする。不完全燃焼気味。一酸化炭素中毒とか危ないので、買い替えることにした。粗大ごみの予約も完了。店頭買取1件。
閉店後、本の発送。キャンバス1枚完成させ、シャワー浴びて寝る。
24日(金)
朝8時頃起きる。ゴミ捨て。ドーナツ食べる。まどはこの日から仕事が冬期休暇。喫茶店に行き読書。「カオス・領土・芸術」続き読む。
「科学が、カオスの規則性、予測可能性、共立性ーーパターンーーを探し求めるのに対して、芸術は、カオスの力、カオスの衝撃を探し求める。これは、芸術が科学を必要としないということでも、科学が芸術を必要としないということでもなく、一方が他方の資源を必要とするときには、一方が他方の作品を自分自身の言葉づかいや目的へと変容させなければならないということである。」(p105)
シューレに行き、プレゼント用のふきんを買う。その後無印やノースフェイスでニット帽見る。この日は結局買わず。
開店。クリスマスということで商店街には人が多く、うちへのお客さんも平日の割には多い。発送準備、品出しを進める。こずえちゃんが赤ちゃんを連れてきてくれた。生後三か月。生まれたばかりの赤ちゃんからは気持ちがすーっと落ち着くような良いにおいがする。
なぜかふと気になって志村けんのことを調べてみたら、テレビ番組「だいじょうぶだあ」で「変なおじさん」をやっていた時はちょうど今の自分の年くらいだったようだ。30代も後半になって「俺は変なおじさんで生きていく」と覚悟を決めたのか…と考えると、熱いものを感じる。
今日はこれからお酒とつまみを買って、まどと映画を見る。
2021年12月22日水曜日
へろへろでかつ良い(2021年12月21~22日)
2021年12月20日月曜日
いただきもの(2021年12月19~20日)
2021年12月18日土曜日
いつもと違う遊び(2021年12月16~18日)
2021年12月15日水曜日
今治(2021年12月14~15日)
2021年12月13日月曜日
絵をがんばる(2021年12月12~13日)
11日(土)夜
閉店後、本の発送。りんごをむいてまどと食べる。風呂に入り、「USO」3号を読み終える。嘘がテーマではあるけど、書き手によって嘘のつき方(?)が様々で面白かった。1時前に寝る。
12日(日)
朝8時過ぎに起きる。昨日梱包した本を台車に乗せ郵便局まで運び、発送。この日もまた喫茶店へ行き、モーニング。小島信夫「寓話」続き読む。長い小説だけど細かく章が区切られているので、焦らず途中で小休止できる。スケッチブックに絵を描く。スーパーに寄って帰り、灯油を買いに行く。午前中から重いものをたくさん運んだ。
料理。ターメリックライスを炊き、パクチーをたくさん入れたチキンカレーと、刻みパクチーやスパイスを入れたラッシーを作る。カレーはけっこううまくいった。フェンネルシードの甘い香りがうまく使えると、カレーが上達したような気分になる。ラッシーは冷製ポタージュのような飲み物になった。
昼ごはんを食べ終え外へ買い物に出ようとすると、急遽東京から里帰りしていた友達のタダヒに遭遇。リマコーヒーさんに行っていろいろ話す。来年は東京に行こうと思っていて、できれば小さい規模でも良いから個展をやりたい、というようなことを話していると、見たい!と言ってくれてうれしくなる。街を少し散歩して店に戻り、最近描いた絵を見てもらうと、新居に飾る用にと一枚買ってくれた。やっぱり対面でいろいろ話したり、実際に絵を見てもらうのはいいなと再確認。
まどと店番を交代。ネットで通販していた張りキャンバスが届いている。品出しや本の整理、発送準備を進める。タダヒが戻ってきて、絵にサインが入っていなかったようなので、入れる。詳しくは書かないけどうれしいことを言ってくれてやる気が出た。この日の夜ルヌガンガでは歌人の黒瀬珂蘭さんのトークイベントがあり、その流れでご来店されたお客さんもいらっしゃった。ありがたい。
閉店後、シャワー浴びて料理。白菜とひき肉のうま煮を作り、ししとうを素焼きする。新しいキャンバスに色を塗り、早めに寝る。なぜか4時頃に目が覚め、興奮してしばらく寝付けず。店の財布からお札を抜き取られたり、古い桟橋の上を歩いていたら板が割れて下半身ずぶ濡れになったりする夢を見た。なんなんだ。
13日(月)
朝8時頃に起きる。朝ごはん。食べ終わってしばらくだらだらする。外出。TSUTAYAでDVD返却。駅前のチケットショップで18きっぷ購入。スーパーで買い物して帰る。玄米を炊き、少し絵を進める。次に読む本を選ぶ。
開店。お客さんは少ない。明日の定休日に今治へ日帰り旅行するので、計画を立てる。カレー屋さん、純喫茶、サウナ、台湾料理屋、ジャズ喫茶…。しまなみ街道で有名だけど、街ナカにも良さそうなお店がたくさんあるな。ネット出品作業、品出し、発送準備進める。
明日は早起きするので、風呂に入って早めに寝よう。
2021年12月11日土曜日
とっさ(2021年12月09~11日)
08日(水)夜
22時過ぎまで作業し、本の発送。まどが作業が終わるのを待ってくれていた。少ししゃべってキャンバスの続き。なんとか完成。やっぱりキャンバスは楽しい。もっとたくさん絵が描きたい。シャワー浴びて寝る。
10年近く前、当時の職場でつかみあい寸前のケンカが起こった時に「もうやめましょう!ひとまず落ち着いて、お互いに相手に対する意見を紙に書いて見せ合いましょうよ!」と叫んだら、一気に場が白けてケンカが収まったということがあった。やっぱり焦りとか、恋愛や寂しさで気持ちが沸き立っている時のとっさの言動はいい。そういう感じの絵が描きたい。
「傑作を書くのを、どうして恥かしがるのか。それならいったい何のために文学を書くのか。涙の出るほどの問題なのだ。あなたは、このような人間であるべきではないだろうか。」
これは小島信夫「美濃」の一部分で、ちょっと意図の組み取りにくい文章だけど、感情でいっぱいになった状態でしゃべっているような時は、こんなふうに言葉が追い付かないものなんじゃないだろうか。たいてい文章にする時に途中で整理してしまうけど。別に興奮状態でなくても、みんな実際はぐちゃぐちゃなまま日々生きてるんじゃないか。
09日(木)
朝8時前に起きる。ごはんを炊いて、段ボールをまとめて捨てる。朝ごはん。まどと同じタイミングで外出し、喫茶店へ。テネシー・ウィリアムズ「呪い」読み始める。スケッチブックにマーカーで絵を描く。スーパーに寄って帰り、白菜の浅漬けを作る。ネット出品作業20冊ほど進める。
開店。本の整理、発送準備など進める。昨日腹の立つことがあり、この日も引きずったまま。しかしお客さんは多く、売上もよかった。なんだか申し訳ない気分になる。こないだ取材していただいた新聞記者さんがいらして、「個展やってください」と強く念押しされる。これは何かある、という気がする。やっていかないといけない。新聞の記事は先日親にも画像を送った。喜んでもらえて何より。
閉店後、まどとサム・ライミ「死霊のはらわた」見る(午前中は「呪い」だったし、偶然おどろおどろしいタイトルが並んでいる)。いろんなアイディアが詰まっていて楽しい。主人公に2回続けて同じ棚が倒れてきたのには笑った。そのまま寝落ちしそうになったけど、風呂につかって目を覚まし、料理。ベーコンと野菜としめじの炒め物、卵焼き、豚しゃぶを作る。1時前に寝る。
10日(金)
朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。この日も喫茶店へ行き、読書とスケッチブック。相席になった方々が「給湯器の買い替えは相当な金がかかる」と話していた。本の発送。週末カレーを作ろうと思い、八百屋でパクチーとししとうを買う。安かった。帰って洗濯物をたたみ、本の整理をする。
開店。この日は発送準備をしつつ、ネット出品の作業や品出しをゆっくりやった。ひとつ作業の区切りがついたので、ここからすぐに次の作業に向かってノルマを立てたい。
閉店後、スーパーで梱包用の段ボールをもらい、ルクスに行ってココア飲む。絵を描きつつまいちゃんと話す。ダイゾー君も来る。帰ってまどと話し、少し本を読んで寝る。
11日(土)
8時頃に起きる。まどと歩いて喫茶店に行き、モーニング。コーヒーとピザトースト。「呪い」読み終え、「USO」3号読み始める。図書館へ行って本を借りる。家に帰ってカレーを作ろうと思っていたけど、だいぶいい時間になってしまったので今季初のしっぽくうどんを食べる。しっぽくうどんを食べると新潟の郷土料理「のっぺ」を思い出す。
開店。品出し、発送準備を進める。かなり冊数の多いセットものが売れたので、梱包にも力が入る。昼間はお客さんが少なかったが、夜になってから増えた。
今日はこれから本の発送をして、風呂に入り、カレーを作る。DVDも見たいが無理そう。
2021年12月8日水曜日
連絡(2021年12月06~08日)
2021年12月5日日曜日
距離感(2021年12月04日~05日)
2021年12月3日金曜日
駆け足日記(2021年11月30日~12月3日)
2021年11月29日月曜日
ふつうの日記(2021年11月27~29日)
2021年11月26日金曜日
尻から描く(2021年11月24~26日)
2021年11月23日火曜日
醍醐味(2021年11月22~23日)
21日(日)夜
閉店後、本の出荷。ジャン=リュック・ゴダール「さらば、愛の言葉よ」見る。シャワーを浴び、「柳宗悦随筆集」読み進めて寝る。
22日(月)
朝8時前に起き、玄米を炊く。ほうれん草ともやしのナムルを作る。朝ごはんを食べて喫茶店へ。「柳宗悦随筆集」読み終える。スケッチブックに少し絵を描くがうまくいかず。八百屋に寄って帰る。ネット出品作業20冊ちょい進める。毎日こつこつやっていきたい。
開店。明日が祝日なので、今日を休みにして四連休という人も多いだろう。あいにくの雨だけどお客さんはそこそこ来る。店頭買取も2件。買取が増えてきて年末が近づいていることを感じる。明日からぐっと冷え込むようだ。品出し、本の整理を進める。久しぶりに実家に電話し、親とお互いの近況を話した。来年は高松に行ってみたいとのこと。東京と長野から本の通販の依頼。長野からの依頼は大判の本を含む複数冊のご購入。ありがたい。1時間ほど残業。
閉店後、本を発送し、まどがネット出品を進めてくれていた本を整理。12時前に終わる。シャワーを浴びて寝る。
23日(火・祝)
朝8時頃起きる。ゴミ捨て。ごはんを炊き、手羽と根菜の生姜煮を作り、ブロッコリーを茹でる。この日も喫茶店へ。永島慎二「若者たち」読み始める。金を借りといてへらへらしていたり、店にごねておごらせようとしたりする主人公たちにイライラ。思わず「この頃のフーテンって…」と時代背景とセットで語ってしまいそうになるけど、こういう無軌道な人はいつでもある程度いるよな、とも思った(今マンガに出てきたとしたら、感傷的な雰囲気で終わらず悲惨な目に遭うところまで描かれてそうだ)。喫茶店を出て、そんなことをまどと話しながら歩いていたら、なぜか大麻の部分解禁の話題になったりして、レンタカー屋に着く。家まで自分が運転。まどは今日水族館までドライブへいく模様。以前に一度完成したキャンバスに色を塗る。
開店。連休最終日ということもありお客さんが多い。品出し、査定を進める。店頭買取1件。夜になって徳島のPhil Booksさんとうだつ上がるの高橋さんご来店。久々にいろいろ話す。
この連休は年配の方から買い取った貴重な本が若い世代のお客さんへ渡っていき、顔が見える店舗販売ならではの充実感を感じることができた。若い人も入りやすい店づくりをして、世代を超えて本が行き交うような場所にしたい。
発送準備や帳簿付けをやっていたらもう10時過ぎ。明日はやっと休日だ。
2021年11月21日日曜日
うっかり(2021年11月20~21日)
19日夜
閉店後、本を出荷してスーパーへ。帰ってシャワーを浴び、買ってきたチューハイを飲む。しそにんにくをつまむ。庄野潤三「山田さんの鈴虫」読み始める。庄野潤三の晩年シリーズはどれを読んでも気持ちが落ち着く。少し早めに寝た。
20日
朝8時半に起きる。よく寝た。まどと喫茶店に行きモーニング。「山田さんの鈴虫」と「柳宗悦随筆集」を交互に読み進める。コンビニと郵便局で本を出荷し、レターパックや食料品の買い出し。帰って牛すじと大根のカレーを作る。まどは洗濯とそうじ。
開店。まどは子宮頸がん検診へ。この日は査定を進める。知人や観光客含めお客さんの多い一日。次の火曜日は祝日なので、四連休にしている人も多いだろう。
閉店後、ゆっくり風呂に入る。栗金商店の二人とごはんを食べに行っていたまどが帰ってきて、いろいろと話す。本を読みつつ絵を進める。12時半頃に寝る。
21日
朝8時頃起きる。今日はまどが前半店番をやってくれることになっているので、朝ごはんを食べて山へ向かう。紫雲山の頂上まで行って休憩がてらスケッチし、トイレに行きたくなりそうな気がしたので早めに降りる。久しぶりなのでふくらはぎに効く。1時間半ほど過ごした。栗林公園に行く。人が多い。「山田さんの鈴虫」読み終える。文芸誌「波」に、藤子A不二雄が庄野潤三の「庭のつるばら」について書いた文章が掲載されたとある。いつの号だろう。外で2時間半くらいぶらぶらするだけでだいぶリフレッシュできた。
店に戻り、本を出荷。時間もあるし、最近八角を使った料理を全然作っていなかったので、炊飯器で鳥チャーシューと煮卵を作ることにする。仕込んで、昼ごはんを食べる。DVDを見ようとするが、この日は買取依頼もけっこうあり中断、夜にまわすことにする。ネット出品作業を20冊ほどやり、キャンバス続き。1枚完成。
店番交代。今日もお客さんが多い。夕方に入ってぱったり客足が途絶えるが、なんと入口ドアにぶら下げた札がずっと「CLOSE」になっていたようだ。お客さんが言ってくれて気がついた。よく考えてみれば「OPEN」と表示するメリットよりひっくり返し忘れた時のデメリットのほうが大きいので、札自体取る。よく来てくれる大学生のお客さんが「原民喜全集普及版」を買ってくれる。原民喜で卒論を書くそうで楽しみ。この日は店頭買取が4件と多かった。「ここで買った本はなかったと思います…」とおっしゃるお客さんがいたけど、うちで買った本も買取歓迎です。どんどんまわしていけたらと思います。
今日はこれから映画を見る。
2021年11月19日金曜日
空気の密度(2021年11月18~19日)
2021年11月17日水曜日
補助金、アリの歩行(2021年11月16~17日)
15日夜
閉店後、本を出荷してスーパーで段ボールをもらう。翌日の出張買取の準備。シャワー浴びて、石牟礼道子「椿の海の記」読み進め、絵を少し進めて寝る。
16日
朝8時前に起きる。ゴミ捨て。朝ごはんを食べてレンタカーを借り、出張買取へ。途中宇多津駅近くの「青龍」というお店で担々麺を食べる。辛すぎず、甘めでおいしい。ランチタイムは小ライスがサービスでついてくるのもうれしい。33号線は沿線にローカル色の強いお店が多く(閉店してしまっているところも多いが)、走っていて楽しくなってくる。
買取先に到着し、早速作業。文庫本を用意してきた段ボールにどんどん詰め込む。ひもで結束するよりも楽だ。内容は民俗学、日本近代文学、近世文学、古典芸能関係など。全集や叢書も多く、勉強になる。途中お茶とお菓子をいただき、いろいろお話。17時頃に作業終了。これにて引き取りが全て終わり。隔週で都合3回お伺いした。
一旦店に戻って本をおろし、仏生山温泉へ行く。牛めしを食べて、温泉に入りながら本を読む。近くのブックオフへ寄ると、前々から欲しかったイタロ・ズヴェーヴォ「ゼーノの意識」上下巻があったので購入。太田のスタバへ移動し読書、「椿の海の記」読み終える。
「人の言葉を幾重につないだところで、人間同士の言葉でしかないという最初の認識が来た。草木やけものたちにはそれはおそらく通じない。無花果の実が熟れて地に落ちるさえ、熟しかたに微妙なちがいがあるように、あの深い未分化の世界と呼吸しあったまんま、しつらえられた時間の緯度をすこしずつふみはずし、人間はたったひとりでこの世に生まれ落ちて来て、大人になるほどに泣いたり舞うたりする。」
帰宅。まどと少し話し、絵を進める。フアン・ルルフォ「ペドロ・パラモ」読み始める。読むのは今回で2度目だけど、やはりすごい小説だ。12時半頃寝る。
17日
朝8時前に起きる。ごはんを食べて外出、レンタカーを返す。喫茶店に入り、スケッチブックに絵を描いて読書。帰って小松菜のおひたしを作り、昨日買い取った本の整理をする。持続化補助金の事務局から電話あり、先日再提出した書類は通った模様。次は振込み手続きのための書類を書くことになるはず。断続的とはいえ、もう1年近く補助金のためのあれこれをやっている。役所関係からお金をもらうのは大変だ。
開店。品出しや発送準備、昨日引き取った本の査定を進める。店頭買取1件。査定を終えてお支払いすると、その時偶然居合わせた別のお客さんから「さっきけっこういい値段で買い取ってたけど…」と買取の相談を受けた。こういう流れはうれしい。以前も店内で本を紹介していたら、その時偶然聞いていた別のお客さんにお買い上げいただいたということがあった。この日は古本の寄附も1件。ありがたい。
話を聞くと、おしゃれで華やかで儲かっているように見えるお店でも、ストレスを抱えていたり身を削って働いていたりということは多いようだ。自分も適度に休みつつコツコツ積み上げていきたい。と同時に、アリの歩行に考えをめぐらせている時と一緒の感覚で人間と会話できたらなあとも思う。自分の中にあるいろんなものを並行して認めていきたい。
今日はこれから本を発送して料理。
2021年11月15日月曜日
芝生でごろ寝(2021年11月14~15日)
13日夜
閉店後、イングマール・ベルイマン「道化師の夜」見る。鏡を使った演出、劇場のシーンの陰影がすばらしい。主人公であるサーカス団長のあまりのだめっぷりに切なくなる。サーカスなんて気持ちがよっぽど強くないとできなそうだけど、よく今までやってこれたな。風呂に入り、キャンバスを完成させ、本を少し読み進めて寝る。
14日
8時過ぎに起きる。最近よく寝ている。ホットケーキを焼いて朝ごはん。たまに食べるとおいしい。まどは昨日のワクチン接種で左腕が痛むようだ。外出、高松市美術館で開催中の濱田庄司展へ。角ばった形の焼き物が好きだった。後半は「アウト・オブ・民藝」の著者でもある中村裕太さんが、濱田や讃岐民藝館所蔵の焼き物に着想を得たインスタレーション作品を展開。美術館を出て公園に行き、芝生に寝転がったりして少し休む。敷物もいいけど直に寝転がってみるのもいい。うどんを食べて帰る。
開店。昼に食べたかき揚げの油のせいか、腹が痛くなる。まどはワクチン後にもかかわらず在庫のネット出品を進めてくれているのに、申し訳ない。夕方に入りやる気も少し戻る。品出し進める。津山から古本たかつかさんがご来店。いろいろお話する。この日は店頭買取2件。ビジネス書、実用書、文学、DVDなど。夜になって栗金商店の二人が来てくれて、またいろいろ話す。まどと栗金商店のみきちゃんは来年の大阪で行われるコミティアに出展する予定。
閉店後、西宝町のタリーズへ行き読書。ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン「青色本」読み終える。まめに咀嚼しながら読んだので時間がかかったけど、ダウジングの話とか、「私は自分の眼球の奥にある景色が見える」と言い出す男の話とか、例えにユーモアがあって面白かった。帰ってシャワーを浴びて寝た。
15日
朝8時過ぎに起きる。まどと喫茶店へ。和山やま「カラオケ行こ!」読み終え、石牟礼道子「椿の海の記」読み始める。スケッチブックに少し絵を描く。スーパーに寄って帰り、本の出荷。キーマカレー作る。豆腐、ピーマン、しめじ、花椒入り。スパイスとトマトピューレが入った麻婆豆腐とも言える。
開店。品出しを進める。今日も観光らしきお客さんがいらっしゃり、たくさんお買い上げいただいた。観光客の方は気持ちが良い意味で張っているので、こちらの背筋も伸びる。広島県の方から雑誌を通販したいとのご連絡あり。
明日は定休日、車で出張買取に向かう。何回かお伺いしているお宅で、おそらく明日で運び終えられるはず。終わったらサウナにでも行きたい。
2021年11月13日土曜日
ひと息(2021年11月11~13日)
10日夜
閉店後も残業。発送準備や品出し、帳簿付け進める。23時頃終了、シャワー。少し本を読んで寝る。
11日
朝8時前に起きる。朝ごはん。長芋のゆかり和え作る。まどと一緒に出て、本を出荷し喫茶店へ。サマセット・モーム「要約すると」読み終える。「人間の絆」も読みたくなった。スケッチブックにボールペンで絵を描く。酒屋さんに行ってビールの買い出し。帰ってネット出品作業進める。毎日少しずつでもやっていきたい。
開店。雨が降ったり止んだりの変な天気。昨日の疲れもあるのでゆっくりやっていくことにする。店頭買取2件。近所で12月からコミュニティスペース(と言って良いのだろうか)を始めるというお二人がご挨拶に来てくれた。チラシをお預かりする。pixivにアップロードしていたまどのマンガが編集員のおすすめとして紹介されたらしい。すごい。フォロワーもかなり増えた模様。
閉店後、ゆっくり風呂に入る。料理。麻婆豆腐と小松菜のおひたしを作る。小松菜は先日お伺いした買取先でいただいた無農薬のもの。香山哲「ベルリンうわの空 ランゲシュランゲ」読み終え、絵の続き。途中まで全然うまくいかなかったけど、少し違うことを試してみたらいい感じに転がった。
12日
朝8時前に起き、玄米を炊く。ゴミ捨て、朝ごはん。郵便局で本を発送し、栗林公園へ行く。寒いので厚着してきたけど、日なたに行くと暖かい。大きい樹はいい。スケッチブックに絵を描く。うまくいかず。
ルートウィッヒ・ウィトケンシュタイン「青色本」読み始める。
「言語の働きにはそれと固く結び付いたある独立した心的過程があり、その過程を通してでなければ言語は機能できないようにみえる。その過程とは、理解し意味するという[心的]過程である。我々の言語の諸記号はこれらの心的過程が伴わなければ死んでいるように思われる。さらに、このような過程を喚起することが記号の唯一の機能のようにさえ思われる。そしてこれらの過程こそ、実際に我々が関心を抱くべきものに思える。」
「論理哲学論考」を立ち読みした時はこりゃ無理そうだと思ったけど、「青色本」はいけそうな気がする。最近少しずつ哲学や思想の本も面白く読めるようになってきた。
スーパーで買い物して帰宅。ネット出品作業進める。昼に行くべき用事を忘れていて、夕方出ることになった。
開店。天気が回復してやる気が出てきた。品出し、発送準備進める。ネット出品していた雑誌がまとまって売れた。夕方用事で1時間ほど外出。夜になって、補助金報告書の修正依頼が来ていたなあと確認すると、提出期限まであと3日しかないことがわかり焦る。しかし手を付けてみると10分ほどで終わった。良かった。
閉店後、本を出荷し、書類をFAXで送信する。帰ってシャワーを浴び、ミヒャエル・ハネケ「ピアニスト」見る。1時前に寝る。
13日
朝8時頃起きる。まどと喫茶店へ。スケッチブックに絵を描き、「青色本」続き読む。
「日常言語にはない表現が使われたとき、たんにそれを日常言語とは違うというだけで却下することはしないし、そんなことはできない。だが、新しい表現を提案する人はその意味を、すなわちその表現の使用を、われわれに説明しなければならない。あるいは、その表現を実際に使ってみせて、われわれをその言語ゲームへと導かねばならない。」(解説)
本屋を見て、靴下を買って帰る。料理。鯖の塩焼きと根菜の煮物、もやしとわかめの味噌汁を作る。こないだ作ったキャベツの浅漬けを足して昼ごはん。絵の続き。だいぶ進んだけど決め手が見えてこない。
店番交代。まどはこの日2回目のワクチン接種。店頭買取3件、お客さんも多い。締め切りのある作業がひと段落ついたので、だいぶ気持ちに余裕ができた。
今日はこれから風呂に入って、ゆっくり本を読んだりしたい。
2021年11月10日水曜日
久々の休み(2021年11月09~10日)
08日夜
閉店後、風呂に入って料理。にんじんとピーマンのおかか和え、キャベツの浅漬けを作る。ハンバーグを作ろうとしたらパン粉がなかったので、雨の中スウェット姿でコンビニまで買いに行く。ハンバーグを焼いて、なんだかんだ11時過ぎ。少し絵を進め、サマセット・モーム「要約すると」読み進めて寝る。
09日
朝8時前に起きる。雑誌の整理。ゴミ捨て、朝ごはん。まどに昨日パン粉を買いに行ったと話したら、ここにあるじゃんと言われる。まどはパン粉を袋から少しずつボトルに移して調味料棚に置いていたようで、自分はそれに気がつかず袋に入っているほうのパン粉ばかり使っていたようだ。本の発送。
この日は定休日。先週と3週間前は出張買取で、2週間前も出店があったので、一日休めるのは一ヶ月ぶりくらい。映画も見たいし、絵も描きたいし、本も読みたいし、ネット出品も進めたい。落ち着かない。決めかねて、とりあえず「天野忠詩集」(日本現代詩文庫)読み始める。本を読みたい気分になってきたので喫茶店へ。スケッチブックにぽつぽつと絵を描きつつ読書。スーパーに寄って帰る。昼ごはんを食べて、ジャック・ドゥミ「ロシュフォールの恋人たち」見る。何も考えずにぼーっと見ていられる。ジーン・ケリーのダンスがすごい。「天野忠詩集」読み終える。
花園の白雀さんに行き、馬場君とビールを飲む。絵画/音楽/文学それぞれの違いなどを話す。南に移ってカフェオレとチーズトースト。またスケッチブックに少し絵を描く。別れて帰宅、まどが帰ってきて一緒に夕ご飯。なんだか歯が痛い。眠くなってしまったので早めにベッドへ。池辺葵「ねぇ、ママ」読み終えて寝る。歯の痛みで夜中何回か起きる。ロキソニンをもらって飲んだ。
10日
朝8時前に起きる。シャワー。朝ごはん。まどと一緒に出て、歯医者に行く。特に虫歯ではなく、以前処置した部分のかみ合わせが悪くて炎症が起きているのかもしれないとのことで、少し削ってもらう。スーパーに寄って帰る。生姜焼きを作る。ネット出品の作業を少し進める。
開店。夕方ごろには少し小雨も降り、寒い一日だったけどお客さんは多かった。この日はネット出品していたものに動きがあり、梱包などで忙しかった。イーストプレスに注文していた香山哲さんの新刊「ベルリンうわの空 ランゲシュランゲ」が到着、品出しする。店頭買取1件。
発送すべき商品がいろいろあるし、棚にも隙間ができているので、今日は残業。ビールの買い出しやZINEのウェブショップへの登録もやらないといけないし、補助金の報告書の修正依頼も来ている。なかなか忙しい。
2021年11月8日月曜日
ふつうの日記(2021年11月07~08日)
06日夜
体調がいまいちなので、閉店後シャワー浴びてすぐベッドに入る。長新太「人間物語」読み終え、篠原資明「空海と日本思想」読み進めて寝る。
07日
8時半ごろに起きる。たくさん寝て体調回復。朝ごはんを食べ、料理。チキンカレーを作る。鶏肉と玉ねぎの他、粗く刻んだピーマンとニンジンも入れた。フェンネルシードの甘い香りが良い。ブロッコリーも茹でる。少し休憩して雑誌の整理を進める。
開店。矢野さんが勤務先の中学校の文芸部の生徒さん達を連れて来てくれる。皆さん真剣に棚を見てくれている。品出し、発送準備進める。植松さん来てくれて、出店の時はどんな風に本を選んでいるんですかと聞かれたので、こういう時はこういう本、といろいろ答える。それをたまたま横で聞いていたお客さんが、話に出ていた本に興味を持って買ってくれた。うれしい。休憩中「空海と日本思想」読み終える。
閉店後、本の発送。家に帰り、まどと話しながらスケッチブックに絵を描く。ミルクティーを作って飲む。サマセット・モーム「要約すると」読み始める。これは新潮文庫版で、岩波文庫では「サミング・アップ」というタイトルになっている。文学をめぐるエッセイのような内容。シャワー浴びて寝る。
08日
朝8時前に起きる。昨日まどが作業を進めてくれていた雑誌を整理する。ごはんを食べて、不燃ゴミを出し、まどと一緒に外出。郵便局で本を出荷して、喫茶店に入り読書。スーパーで買い物。家に戻って洗濯物をたたみ、本のネット出品作業を進める。
開店。小雨が降ってきて、すぐに止んだ。今日明日は雨になるようだ。どことなくざわざわして落ち着かない。こういう下り坂の天気の日はたいていお客さんが少ないが、今日はそうでもなく、売上は悪くなかった。ありがたい。品出し進める。毎日けっこうな数の本を出しているつもりだけど、いつのまにか棚に隙間が空いてしまう。
今日はこれから料理。明日は久々に仕事の入っていない定休日だ。
2021年11月6日土曜日
挨拶性(2021年11月04~06日)
03日夜
22時半まで帳簿付け、ブログ、チャイマサラなどいろいろ作業。本を出荷して23時。シャワー浴びて、葛原妙子歌集「雁之食」読み始める。12時半頃寝る。
04日
朝8時頃起きる。朝ごはん食べて、ネットで売れた全集を段ボール箱に梱包。80冊ほどあり、全部で4箱になった。郵便局で発送。銀行をまわり、レターパックなどを買い足す。ナルホドに行ってキャンバスとスケッチブックを買う。公園で30分ほど読書。100均でビニール袋買って帰る。
開店。昨日はお客さんがとても多かったが、今日は閑散としている。雷が鳴り雨が降り始めた。あきらめをつけて、品出しと査定を進める。
閉店後も査定を続ける。雨が降って寒くなった。22時頃終了し、やっと一息。風呂に入り、「雁之食」読み終えて寝る。
05日
朝8時頃起きる。料理。豚しゃぶすだちポン酢と根菜の煮物を作る。朝ごはん。外出して散髪。図書館へ行き本を返却。菊池寛記念館で石井桃子展を見る。
自転車をこいでいると、両手を縮めて両脇に投げ出すのと、左右の腿上げを交互に繰り返しながら歩いている男性がいた。パッと見で「運動中かな」と思ったけど、目的地へ早く着くための歩き方がこれだと本気で思っているかもしれないし、道行く人たちにこういう動きで挨拶をしているのかもしれない。挨拶なわけはないと思いつつ、街で信号待ちの時に屈伸し始める人を見たりするとなんとなく健康的な気分になるのは、気持ちよく挨拶ができた時と似た爽やかさがある。挨拶ではないけど「挨拶性」はある。
開店。昨日はお客さんが少なかったが、今日はそこそこ。観光客の人が増えて、店舗売上が上がってきている。品出し、ネット出品作業進める。宮脇さん来てくれて、明日からトキワ街のBRICで始まる写真展のチラシを持ってきてくれた。夜に平尾君来てくれていろいろ話す。
買取で入った丸山眞男「自己内対話」をめくっていたらこんな文章があった。
「自分の偏見(バイヤス)を大事にしよう。偏見を『客観性』や『法則』の名で非人格化する無責任さを警戒しよう。偏見を偏見としてみとめ、それを不断に吟味することを怠らなければ、思考の硬直が防がれるとともに、『とんぼがえり』的な、立場の急旋回にも陥らないだろう」
閉店後、スーパーでチューハイを買い、ロベール・ブレッソン「ブローニュの森の貴婦人たち」見る。明らかにお酒に弱くなっていることを痛感。
06日
朝8時頃に起きる。パンを買って朝ごはん。高松市から無料で受けられますと案内の来ていた「スマホdeドック」という簡易的な健康診断、申し込んで採血キットも届いたのでやってみる。自分で自分の指に針を刺して採血するのはなんだか気持ちが悪いし、手順を間違えたことに途中で気がついた。とにかく完了。返信用封筒にキットを入れる。
まどと外出。喫茶店へ行き、篠原資明「空海と日本思想」読み始める。香川に住み始めてだいぶ経つけど、空海のことはあまり詳しくない。出て、少し本屋を覗き、MOTIFにて今日から始まっている山崎由紀子さんの個展へ。山崎さんとは共通の友人が多く、東京にいた頃に何回か会ったことがある。昔の作品よりも、塗りのエッジが際立っている最近の作品のほうが好きだ。映像作品もあった。シンプルに「自分ももっと描かなければ」とやる気が出た。BRICにも寄り、写真展を見る。田中君の写真良かった。家に戻る。
東京にいた頃から紀行文や民俗学の本を読むのは好きだったけど、自分は読書で得た知識を作品のコンセプトに昇華するようなタイプではないので、その辺ズレがあった。今は読書で得た知識は商売の役に立っているので、うまいことバランスがとれている。
開店。品出し、ネット出品を進める。腹が痛い。昨日映画みながら明太子入りのかまぼこをたくさん食べたのが良くなかったのかもしれない。この日はまども品出しの作業を手伝ってくれた。夕方になって山崎さん来てくれる。東京の友人たちの近況を聞いたり、作品制作について話した。休憩中、買取で入った長新太「人間物語」を読み始める。ブラックユーモアたっぷり。
疲れがたまっているようなので、今日はゆっくりしようと思う。
2021年11月3日水曜日
時間がドッと(2021年11月01~03日)
31日夜
21時半まで作業をやり、閉店。本の出荷。ハロウィンで街がにぎやか。帰って料理。疲れたので鮭を焼いて卵焼きを作って終わった。風呂。山本精一「ゆん」読み始める。和歌山の熊野神社でパンクスがアンプなしで練習していた、など夢か現かわからないような出来事がたくさん書かれている。12時頃に寝る。
1日
朝8時頃に起きる。文庫本のネット出品を30冊ちょい進める。まどと喫茶店へ行き、モーニング。まどは昨日選挙特番の関係で夕方から深夜まで仕事で、今日は午後からの出勤。「ゆん」読み終える。出て、猫スポットに行ってみると親子が寝ていた。子猫は少しずつ凛々しい顔つきに成長しているが、しきりにじゃれていてまだ子供っぽい。まどと別れて、家でまたネット出品作業。
開店。均一本半額セールは昨日で終了してしまったが、今日も均一本がそこそこ売れる。ありがたい。歴史資料館の方々がいらっしゃり、いろいろお話する。
閉店後、本を発送して、ワイン飲みながら候孝賢「冬冬の夏休み」見る。起きている出来事はけっこうハードだけど、映像のゆっくりしたテンポが気持ちいい。最近忙しくなかなか映画を見る時間が取れない。シャワー浴びて寝る。
02日
朝8時ごろ起きる。定休日だけどこの日は出張買取2件。軽く朝ごはんを食べ、レンタカーを借りて出発。仕事ではあるけど晴れていていいドライブ日和。丸亀の中華屋で昼ごはん。待っている間、川崎長太郎「乾いた河」続き読む。私小説だけど、「~であった」という語尾とともに主人公を突き放すように客体化する描写が多い。スーパーでアイスを買って食べる。
買取先に到着。ご挨拶して、ひたすら4時間ほど結束と積み込み。日本近世文学、民俗学関係など。2週間前にも伺っていて、今回は2回目。前回よりスムーズに作業は進む。途中お茶とお菓子をいただき休憩。いろんなお話をする。清岡卓行、杉浦明平、木下順二、石川淳など。ちらっとゴダールの話も出る。最近DVDや映画パンフを積極的に出しているのもあってか、店でお客さんと映画の話になることが多い。「勝手にしやがれ」がもう60年以上前の映画なので、今「団塊の世代」と呼ばれている人たちも少し後追いで見たということになるのだろうか。単純計算してみればすぐにわかることだけど、実際にその世代の方々とそういう話をすると、時間の堆積がドッと体の中に流れ込んでくるような気持ちになる。こういう時、古本屋は面白いなあと感じる。小松菜やお惣菜をお土産にいただいた。
一旦店に戻り、少し荷物を整理して、ファミレスで晩ごはん。オムライスとほうれん草ベーコンのセット。2件目のお宅へ。こちらも文学がメイン。お話をしていると、探しているという作家の本がちょうどうちに入荷したところだったので、後でご連絡することになった。こういうことも最近続いている。
サウナに行って休憩。休憩所でスケッチブックに絵を描く。店に戻って本をおろし、車を停めてコンビニでビールを買って帰る。まどと話し、本を少し読んで寝る。
03日
朝8時に起きる。朝ごはんを食べて外出。ゴミ捨て、レンタカー返す。喫茶店へ行き読書、「乾いた河」読み終える。昨日の結束・積み込み作業で背中や足が筋肉痛。なんとなく肩の位置が上がっている気がする。スーパーで梱包用の段ボールをもらって帰り、在庫や昨日買い取った本の整理。
開店。この日はありがたいことにお客さんが多く、よく売れた。店頭買取1件。観光客の方も明らかに増えている。昨日の引き取り分の査定も進めたかったが、あきらめて、店舗の本の補充に集中する。安岐さん来てくれてお話する。安岐さんは北浜で新しく「北浜プラトー」という場所を立ち上げる。近々オープン予定。
今日はこれからネットで売れた本の梱包。
2021年10月31日日曜日
リフレッシュ休暇(2021年10月30~31日)
29日夜
閉店後、本の出荷。シャワー浴びて、ミシェル・ビュトール「ミラノ通り」読み進めて寝る。
30日
朝8時過ぎに起きる。今日は臨時休業。まどの誕生祝いも兼ねて小旅行。まずは喫茶店でモーニング。「ミラノ通り」読み終え、スケッチブックに少し絵を描く。
ことでんに乗り出発。伊藤亜紗「手の倫理」読み始める。久しぶりに屋島のパーラーエメラルドさんへ。場所によって壁や柱がビビッドな色に塗られていたり、壁紙や砂壁の種類が違っていたりと、内装が楽しい。ごはんの量もちょうどよかった。朝方は寒かったけどだんだん日当たりも良くなり、かなり暖かい。
イサムノグチ庭園美術館へ行く。八栗駅からは徒歩20分ちょいと少し距離がある。迷わずに到着できたけど予約時間ギリギリになった。アトリエと完成作品の展示されたギャラリースペース/自邸と庭園、とを30分ずつに区切って見学・鑑賞。アトリエの屋外には未完成作品の石がたくさん置かれていて、雑然とした配置が気持ちよかった。こないだ読んだ「絵画の力学」にも取り上げられていた「無限柱」も立っている。ギャラリーに展示されている3.6mの立体作品もよかった。自邸裏の庭園はこんもりと芝生の山が作られていて、屋島や瀬戸内海の眺望がすばらしい。
高松駅へ行き、七幸で寿司。サーモン、バッテラ、づけまぐろ、うまい。「元気巻」は梅と長芋の巻きもので、梅の甘味がほどよくおいしかった。スタバで休憩。
JRに乗って善通寺へ。「手の倫理」読み終える。目の見えない人にタオルを使って身体感覚からも柔道観戦を楽しんでもらう、という取り組みが面白かった。四国学院大学ノトススタジオでマームとジプシー公演「CYCLE」見る。複数の時間軸が交錯していくような演出が良かった。藤谷さんと偶然会い、一緒に車に乗せてもらえることに。途中ガストに寄って3人でいろいろ話す。まどは家族からの影響もあり演劇に詳しいので、感想を言い合えて楽しかった。家に着いて、歯を磨いて早々に寝る。
31日
朝8時半に起きる。10時間寝ていた。パンを買って朝ごはん。料理。ブロッコリーをゆでて麻婆茄子を作る。川崎長太郎「乾いた河」読み始める。
開店。この日は疲れもあってか前半まったくやる気が出なかったけど、夜になったら気持ちが回復してきた。最近こういうパターンの日が多い気がする。滞っていたインテリア関係の洋書の品出しをやる。今度はマンガの棚に隙間ができてきた。あっちをやってこっちをやって、なかなか忙しい。
選挙結果は香川1区は小川淳也、香川2区は玉木雄一郎が当確。今後どのように変わっていくだろうか。大阪は維新が大きく伸びた模様。
今日はこれから料理、読書。
2021年10月29日金曜日
おしゃべり(2021年10年28~29日)
27日夜
まどが弁当のおかずを作ってくれていた。風呂に入って、絵を描く。描いているといろんな発見がある。読書。朝吹真理子「流跡」読み終える。巻末の堀江敏幸との対談も面白い。四方田犬彦が解説でオクタビオ・パスによるマルセル・デュシャン論「水はつねに複数形で書く」に触れている。続いて斎藤潤一郎「死都調布 ミステリーアメリカ」読み終える。トランプ政権やBLM、コロナ禍のことも出てきた。1時頃寝る。
28日
朝8時前に起きる。早速絵を描く。朝ごはん。1時間ほどそのまま絵を進める。文学関係の本のネット出品作業少し。
喫茶店に行き、本を読む。ミシェル・ビュトール「ミラノ通り」読み始める。一人称と三人称がどんどん切り替わり、「おしゃべり」のシーンでは会話文が錯綜して誰の言った言葉なのかが全然わからなくなる(シーンに入る前で「おしゃべり。」とわざわざ断っているのが演劇の台本のようで面白い)。解説を読むと主語が省かれていたりする部分が多いようだ。
開店。おとといくらいから暖かく、ちょうどいい散歩日和。家族連れのお客さんもいらっしゃり和やかな雰囲気。但馬さんが展覧会のチラシを持ってきてくれる。兵庫町にゲストハウスのコトマスさんが新しくギャラリーを始めるそうだ。かなり目立つ立地。ここ数年でギャラリーやアーティストランスペースが増えてきている。昨日品出しした1960年代末~70年代始め頃の「室内」、30冊ちょいまとめて購入したいとの連絡が入る。ほか長い付き合いの友人からも郵送買取の依頼があり、距離は離れていても人の温かさを感じた一日だった。
閉店後、料理。青菜のおひたし、鶏肉とキャベツとしめじの辛みそ炒め、クミン塩ポテトを作る。キャンバスを進めて寝た。
29日
朝8時前に起きる。ゴミ捨て。玄米を炊き忘れていて、急いで土鍋を火にかける。ごはんを食べて絵の続き。20号のキャンバスが一枚完成。未使用キャンバスのストックがなくなってきたので、以前描いた絵を改良するとか、他のやり方を考えよう。外出。本を出荷して公園に行き、敷物をひいて読書。公園には演劇サークルらしき人達が練習していたり、子供と保育士さんが遊んでいたり、遠くの選挙カーからくぐもったウグイス嬢の声が聞こえて来たり、市役所前でトランペットを吹いているおじさんがいたり(なんなんだ?)など、なんとなく今読んでいる「ミラノ通り」とも通じる雰囲気。スーパーと八百屋で買い出しして帰る。
開店。均一本を中心に品出し。半額セールはなかなか効果がある。今後も本がたまってきたらやってみよう。京都からシャイスケさんと小西さんという女性の方がご来店。タイガー立石展を見に来たとのこと。いろいろお話して、高松でおすすめのお店をいくつか伝える。兒島さん来て、物件探しの現状を聞く。この日はネットでもかなり動きがあり、セットものの雑誌などを2箱梱包。けっこう疲れた。
これから本の発送。明日は土曜日だけど臨時休業を取って、イサムノグチ庭園美術館と四国学院大学で行われる「マームとジプシー」の公演に行く。
2021年10月27日水曜日
人の動き(2021年10月26~27日)
25日夜
閉店後、本の出荷。ついでにスーパーに行って、赤玉ポートワインとチーズを買う。帰って雑誌の整理作業。シャワー浴びて、ワイン飲む。ワクチンの副反応が抜けきらない状態だけどとてもおいしく感じる。音楽聴いて、沢山遼「絵画の力学」続き読む。キャンバスの下塗りをやり、12時過ぎに寝る。
26日
朝8時前に起きる。今日はまどの誕生日で、30日に休みをとって二人でゆっくりと過ごす予定。体調はかなり戻ってきた。夜の出店は無事にやれそうだ。朝ごはんを食べ、二人同じタイミングで外出。西宝町のタリーズへ行き読書。朝吹真理子「流跡」読み始める。公園に場所を移しまた読書。少しスケッチブックに絵を描く。まどとLINE。スーパーに寄って帰り、昼ごはん。ネット出品作業を進める。次は夜の出店に向けて選書。サブカルチャー、マンガ、詩歌関係を多めに選ぶ。zineや映画パンフレットも。箱詰めを終えて再び喫茶店へ行き読書。帰って「絵画の力学」読み終える。柳宗悦やグリーンバーグ論も面白かった。晩ごはんを食べる。
tooniceへ行き出店。飲食や古着や雑貨などいろんなブースがありにぎやか。弾き語りライブや怪談もある。本もけっこう売れてうれしい。いろんな人がいろんな過ごし方をしているところに身を置いているのが楽しい。みきちゃんとけっこうしゃべった。蓮井さんや堀金君からヘルニアの話を聞いて怖くなった。もっと運動しなければ。家に帰り、シャワーを浴びて寝る。
27日
朝8時頃に起きる。昨日食べるつもりでタイミングを逃したケーキを食べる。昨日の出店で出した本を棚に戻し、歩いて図書館へ行き、返してまた借りる。公園で読書。帰って料理。レタスチャーハン、ピーマンと鶏肉のカレー炒めを作る。
開店。お客さんが土曜日並みに多い。「無人駅をめぐる本屋」の堤さんが久しぶりに来てくれる。今回はしょいこをかついでいて、何だろうと思っていると、「歩く本棚」として本の入った木箱をかついでいた。今後イベントなどで見かける機会も増えそうだ。これから徳島にも向かうらしい。夜には東かがわに移住されるというアーティストの方が、大阪のギャラリーの方と一緒にご来店。
近くにとてもうれしいお店ができるとの情報が入ってきた。開店したら良い意味でかなり人の動きが変化しそうだ。楽しみ。
今日は絵を描きたい。そこそこたまってきたので展覧会もやりたいけど、どうなるだろうか。
2021年10月25日月曜日
にぎわい、微熱(2021年10月23~25日)
22日夜
店を閉めてからブログを書く。洗濯物をたたむ。まどが雑誌のネット出品作業をやってくれていたので、結束したり整理したりを手伝う。シャワー浴びて早めに寝た。
23日
朝8時前に起きる。まどと喫茶店へ。寒くなって、喫茶店に行く頻度も高くなってきた。沢山遼「絵画の力学」続き読む。ジョゼフ・アルバース論もバーネット・ニューマン論もおもしろい。
「各要素は、その『関係』において部分の総和以上の作用力をもち、隣接するものとの関係においてそれ自体の個体性を超えた固有性を獲得する。」(p78)
「ニューマンにおける『抽象』とは、たんなる絵画様式を意味するものなのではなく、徹底的に思弁的な実在性に関わるもの」(p102)
「言語による思考と対立する〈絵画による思考〉は、言語経験を拡張するものでありつつ、言語記述が依拠する統制的論理の破壊・否定に向かう」(p103)
喫茶店を出て、図書館に寄って本を借りる。不動産屋に行って2軒内見。戻ってルヌガンガで注文していた本を買い、うどんを食べる。
まどと店番を交代。この日はお客さんも多く、均一本がよく売れた。査定や品出しを進める。火曜日の引き取り分が査定終了、金額も了承取れる。夜になってまどにまた店番を代わってもらい、2回目のワクチン接種。時間より早く会場に着いたけどすぐに打ってもらえた。スーパーで買い物して家に帰り、まどの作ったカレーに少し手を加える。ブロックベーコン入りのサグカレー。おいしい。副反応でだるくなる前にシャワーを浴びる。松山から古書店「社日」さんがいらしたのでいろいろ話す。いつの間にか集客や買取依頼を増やすための取り組みについて長々と話してしまい恥ずかしい。考えてみればもう5年も店をやっているけど、まだまだ知らないことばかりだなと思う。小説を3冊ほどおすすめし、買っていただけた。ルネ・クレール「そして誰もいなくなった」見て寝る。
24日
朝8時前に起きる。副反応はまだそれほどでもなく、腕が少し痛むくらい。朝ごはんを作るのがだるかったのでこの日も喫茶店。本を読む。本屋やお茶屋さんに入ったり、レターパックを買ったりして、瓦町FLAGで期日前投票を済ませる。この日はまだ投票日の1週間前だけど、会場には人がたくさん。お子さんやお孫さんを連れた方もいる。いい感じだ。ルヌガンガに寄って、こないだ実家から送ってもらった柿やサツマイモをおすそ分けする。
開店。店頭買取3件。帳簿付け、品出し進める。だんだん寒気がしてきて体が重くなり、微熱も出てきたので、まどに代わってもらい2時間ほど昼寝。再度代わるが、やはり体が重く食も進まない。なんだかんだで20時過ぎまで開ける。
閉店後、歯を磨いてすぐにふとんに入る。トーベ・ヤンソン「たのしいムーミン一家」続き読んで寝る。ニョロニョロが思っていたよりかなり変わった生き物だった。
25日
朝9時に起きる。11時間くらい寝た。おかゆを作って、梅干しを入れて食べる。熱も下がって腕もまわるようになり、少し頭痛がするくらいなので店は普通に開けられそう。まどは頭痛がひどいようだ。豚しゃぶと、水菜と大根のごまマヨネーズ和えを作る。今日も喫茶店へ。「ムーミン一家」読み終える。まど文房具屋へ。八百屋に寄って帰る。
開店。珍しくずっと雨模様の暗い一日。そんな中でもちらほらとお客さんがいらっしゃり、ありがたい。品出し、発送準備。夕方にまた少し微熱が出るが、そのままやる。胃が弱っている。
今日はこれから本を出荷して、雑誌を整理して、風呂に入って、本を読む。
2021年10月22日金曜日
悲しさそのもの(2021年10月22日)
21日夜
閉店後、風呂に入って読書。小島信夫「釣堀池」読み終えて寝る。
22日
朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。
まどがふとしたきっかけから過去のことを思い出したようで、いろいろ話す。ある程度生きていろいろやっていると新しい出会いもあるし、寂しさや嫉妬から仲がこじれることもある。いつの間にか相手が自分から目を逸らすことが耐えがたくなり、なんとしても気を引き、自分のことを考えさせようとして、相手のことを考えなくなっていく。恐ろしいけどそれが人間らしくもあって良いけど面倒くさいし、最終的に関係を壊す。「付き合う/別れる」という概念は「壊れた」ことをわかりやすくする。その人の表現に惹かれて近付いたはずが、人となりを知るうちにその人の秘密を掴んだような気になったり、緊密になるうちに関係している動機の多くが自分の寂しさになっていたことに気がついて(今まで何年も気がついていなかった?最初からそうだったんじゃないか?)、ぞっとしたりもする。東京にいた頃、絵を描いている人や展覧会を企画している人と話していると、「そことそこ繋がってるんだ、面白いね」とか、グループ展をやるにしても普段の交友関係を頭の中に置いた上で「組み合わせの意外さ」を演出したりするけど、そういうのは人数の分母の大きい都会ならではの会話だなと思う。話がそれたような気がするけど全体を見渡しながらできるだけ詳細に言いたい。
ある人に悲しいことを言われたとして悲しくなったとする。その時に「悲しくなった自分」や「『ある人』の思惑」は重要ではなくて、主体から切り離された「悲しさそのもの」というのがあって、それに触れあっている時間が好きだし、それで絵が描けたらいいなと思っている。復讐心やパワーゲームの面白さに引っ張られているうちはだめだ。
先日父親から、同郷の〇〇さんがオリンピックでメダルを取ったんだよ、とLINEが来た。自分はこのニュースをLINEで初めて知って、自分の生来の帰属意識のなさとオリンピックへの反発心から、どう処理していいのかわからなくなった。父親に「やはり故郷と自分は紐づいているものなのか。メダル獲得を一緒に喜んでくれるはずという希望があるのか」というような内容の返信をすると、翌朝なんの関係もなく稲刈りが終了した田んぼの写真が送られてきて、これはすごいと思った。この田んぼの写真は自分とも父親とも切り離されていて、しかし曇り空と田んぼは紛れもない故郷の風景で、「悲しさそのもの」という感じがした。こういう「会話」だけで日々暮らせたらどんなにいいだろう。
公園に行く。保育士さんと園児たちが運動会ぽいことをやっている。少しスケッチブックに絵を描いて、沢山遼「絵画の力学」読み始める。最初のポロック論おもしろい。トーベ・ヤンソン「たのしいムーミン一家」続き読む。家に帰り、キャンバスの下塗り。
開店。品出し、ネット出品作業。店頭買取1件。段ボール10箱以上あったので査定して後ほどお振り込みということになる。今日も査定の一日。今日の買取分は査定終了し、お振り込み。太宰の初版本が何冊か入りうれしい。何日かあまり品出しのできていない日が続くと棚に隙間ができてくるのが苦しいけど、なんとかごまかしている。暖さん来てくれて少し話す。
今日はこれからもう少し作業。
2021年10月21日木曜日
子どもの頃(2021年10月19~21日)
18日夜
閉店後、本の出荷。まどと補助金書類の作成作業。料理。ハマチの煮つけ、卵焼き、青菜とニンジンのおひたしを作る。翌日も出張買取なのでこれ以上の作業はやめにして、シャワー浴びて読書。「寺山修司歌集」読み始める。早めに寝た。
19日
朝8時前に起きる。朝ごはんを食べ、まどと一緒に外出。別れて喫茶店へ入り本を読む。レンタカーを借りて出発。出張買取へ。道中久しぶりにびんび三昧に寄って寿司を食べる。110円の小さなイカが甘くておいしかった。コープでアイスを買って食べる。
買取先のお宅に13時前に到着し、お話を伺う。文学、哲学などが中心。4時間ほど結束と積み込みをやる。自分が以前から探していた本も何冊かありうれしい。帰りは少し渋滞していたものの、スムーズにいけた。本をおろして作業。まどと合流して再び出発、ぽかぽか温泉へ行く。天丼を食べてサウナ。外気浴が気持ちいい。帰ってビールを買って飲む。少し本を読んで寝る。
20日
朝8時前に起きる。ごはんを炊き忘れていたので、この日も朝早くから喫茶店。レンタカーを返し、スーパーに寄って帰る。料理。オクラと長芋の梅おかか和え、手羽と根菜の生姜煮を作る。疲れたので少し休み、「寺山修司歌集」読み終える。
開店。昨日お引き取りした本の査定と整理。品出しも少し。本の束をたくさん移動するのはさすがに疲れる。
閉店後、ヘトヘトの体で映画。フランソワ・トリュフォー「アントワーヌとコレット」「夜霧の恋人たち」見る。順番通りではないけど、これでドワネルものを一通り見た。シャワー浴びて早めに寝る。
21日
朝8時過ぎに起きる。8時間以上寝たけどまだ眠い。卵焼きを作り、ピーマンとにんじんを細切りにして茹でる。喫茶店に行き、補助金申請書の整理。いくつか押印の必要な箇所が見つかる。小島信夫「釣堀池」読み始める。家に帰って書類に押印。本と書類を発送し、灯油を買いに行く。朝からいろいろやった。とりあえず補助金の書類を提出してひと段落つけたのが良かった。スケッチブックにマーカーで少し絵を描く。
開店。昨日に引き続き、査定と整理を進める。半額セール中の均一本をまとめ買いしてくださるお客さんもいてうれしい。休憩中、トーベ・ヤンソン「たのしいムーミン一家」読み始める。自分はいわゆる児童文学をほとんど読んでいない。幼稚園の頃は絵本をよく読んでいて、小学校に上がるとあまり本を読まなくなってしまった。図書館にある西遊記や三国志、乱歩やクリスティになんとなく憧れはあったけど手が出ずにいた。休み時間はみんなで必ずサッカーをやらないといけなくて、なんとなく図書館に行きづらかったというのもある。いつも熱心に読んでいたのは図鑑やゲームの攻略本で、中学に入ってからはCDのライナーノーツや音楽雑誌を暗記するほど読みこんでいた。物語というよりも羅列されている情報に興奮していたんだろう。小説を楽しめるようになったのはここ10年と少しの間な気がする。
今日はゆっくり本を読もうと思う。
2021年10月18日月曜日
冬の気配(2021年10月17~18日)
16日夜
閉店後、スーパーで買い物。冷奴をつまみにビールを飲みながら、森田芳光「家族ゲーム」見る。以前まどかさんと映画の話をしていた時に「多分森田芳光好きですよ」と教えてもらったので見てみた。思っていたよりも変な映画で面白かった。戸川純が出ている。夕暮れのシーン良かったな。
17日
朝6時半に起きる。今日まどはさっこが三豊で企画しているイベントの手伝いで早起き。早々に電車で出発した。シャワーを浴び、トーストを食べて、朝からまた映画。鈴木清順「すべてが狂ってる」見る。ポスターの画像を検索してみると「女を漁れ!」と書いてあり、タイトル含めかなり煽っているが、起こっている出来事はそれほど派手ではないように感じた。ラスト近く、主人公の若者(恐らく戦中の生まれ)と中年男性との口論の場面が印象的。喫茶店へ。池辺葵「雑草たちよ大志を抱け」読み終え、河内タカ「アートの入り口アメリカ編」続き読む。ルヌガンガへ行き本を注文。帰って絵の続きをやる。
開店。発送準備、品出し進める。先日お問い合わせいただいた出張買取の件がまとまり、お伺いすることになった。何回かに分けて運び出すことになりそう。後半は補助金書類のまとめ作業。時間に余裕を持たせて適度に自分を甘やかしながら進めたおかげか、それほどストレスもなく終われそうだ。
閉店後、まどといろいろな話をする。真剣に話を聞いてくれる人がいるってありがたいことだ。キャンバスの続き。1枚完成。未使用のキャンバスが少なくなってきた。1時前に寝る。最近は寝る前に謎に調子が出てきて、つい夜更かししてしまうことが多い。
18日
朝8時起き。ストレッチやる。出張買取は明日に伺うことになった。レンタカーの手配。ごはんを食べて、補助金書類のまとめ続き。公園で読書。けっこう寒い。イベントの設営か何かか、珍しくたくさん車が停まっている。100均で梱包資材を買って帰る。
開店。発送準備、品出し。在庫の整理をする。均一棚に出せる文庫や雑誌がたまってきたので、均一本半額セールをやることにする。SNSで告知。休憩中「アートの入り口」読み終える。ウェブショップ用在庫確認、ネット出品作業。なんだかいろいろやった一日。
今日はこれから補助金申請書の最後の詰め。明日の朝に出せるだろうか。
2021年10月16日土曜日
ふんばりどころ(2021年10月14~16日)
13日夜
閉店後、本を出荷してスーパーで買い物。帰ってフランソワ・トリュフォー「逃げ去る恋」見る。シャワー浴びて寝る。かわいい子羊とたわむれる夢を見た。あまり夢に動物が出てきた記憶がないのでちょっとうれしい。
14日
朝7時半に起きる。久しぶりに資源ごみの日なので、たまっていた段ボールをまとめて捨てる。朝ごはん食べて、新しいキャンバスを少し進める。
外出。コンビニでコーヒーを買って公園に行く。涼しい。曇っているけどこれから天気は回復するようだ。石川美子「ロラン・バルト」読み始める。スケッチブックにボールペンで絵を描く。帰宅。ニラ玉を作る。映画パンフレットの整理。
開店。発送準備、品出し進める。サチコさん、宮脇さん、浜吉さん、竹内さん来てくれて今日もにぎやかな一日。提出すべき書類をひとつまとめる。
閉店後、本の発送。まどの新作マンガが大詰めの段階。ゲラを見せてもらい、素人ながら校正をやる。話の展開に何回もフックがあり面白い。初めて悪役を登場させたとのこと。シャワー浴びて、「ロラン・バルト」読み終える。ポークビンダルー用に豚肉をマリネする。ベッドに入るがなかなか寝付けず。
15日
朝8時頃起きる。キャンバス続き進める。宇野浩二「蔵の中・子を貸し屋」読み始める。「蔵の中」の最初の1ページだけで、登場人物の人間性と文章の奔放さに引き込まれる。まどと外出。近所の駐車場に初めて見る子猫がいた。喫茶店でモーニング。本を読み、スケッチブックにボールペンで絵を描く。家に帰って料理。ごはんを炊き、ポークビンダルーを作り、きゅうりと大根のサラダを作る。
開店。ストレスで非常に不調。交番の机にふとんをひいてふて寝したい気分。お客さんと話している時だけ元気。店頭買取1件。品出し、発送準備。持続化補助金の報告書作成作業。週明けには出したいところ。ふんばりたい。閉店後も22時半まで作業やる。
シャワー浴びて、「蔵の中~」読み終え、少し絵を進めて寝る。
16日
朝8時半頃起きる。少し絵やる。まどと外出。パンとコーヒーを買い、また公園で敷物をひいて食べる。まどの次回作のアイディア出し。河内タカ「アートの入り口アメリカ編」読み始める。映画や音楽についての話題も多い。帰ってまた少し絵。洗濯とそうじ。
開店。涼しくなってお客さんも多い。感染者数もこのところ減少傾向なので気持ちも軽い。店頭買取1件。文庫など。さらに出張買取のご依頼も1件まとまりそう。こちらは文学や民俗学など。品出しを少し進め、補助金の報告書作成作業。夜、まんのう町で本に関する取組みをされている方がご来店。いろいろお話する。
今日は映画を見る。
2021年10月13日水曜日
歩いて歩く(2021年10月11~13日)
10日夜
閉店後、本の出荷。こないだ途中で寝てしまったセルゲイ・エイゼンシュテイン「戦艦ポチョムキン」もう一回見る。アヴァンギャルドな映画なのかと勝手に思っていたらとても面白かった。エキストラの数がすごい。さすがソ連。風呂に入り、絵の続きをやって寝る。
11日
朝8時に起きる。朝ごはん食べてぼーっとする。絵の続き。ネットで売れた雑誌を梱包して郵便局で発送し、喫茶店に行く。滝口悠生「長い一日」続き読む。ひとつの情景に関する複数の人物の記憶を一文の中に入れ込んだり、妻の考えていることを主人公(作者自身)が代弁するように書き連ねたり(執拗に「~~と妻は考えた」と何回も書かれているのが笑える)、自在な書きぶりが気持ちいい。スケッチブックにボールペンで絵を描く。家に帰り、キャンバス続き。20号が1枚完成。けっこう早くできた。ここ最近仕事のミスも多く嫌な気分が続いていたけど、絵がうまくいくと前向きな気持ちになれる。
こないだひょんなきっかけから小保方晴子さんの日記を読み、数ページ読んだところで辛くなってすぐにやめた、ということがあった。著者の身に起こった出来事に辛さを感じたというよりは、文章が持っている世界のあまりの広がりのなさに辛くなった。
開店。空が曇ってきたなと思っていたら雨が降り始めた。この日は昨日届いた郵送買取の本を中心に作業を進める。お客さんは少なかったけどその分はかどった。休憩中、長田弘詩集「人はかつて樹だった」読み終える。時宅のモモさんが、佐渡の「タガヤス堂」のドーナツと、ついこないだ開店したこれまた佐渡の新刊書店「ニカラ」のショップカードを持ってきてくれた。ニカラには自分の描いた絵も展示されている。早く佐渡に行きたい。
閉店後、料理。キャベツの浅漬け、ツナと野菜の炒め物を作る。風呂。コロナブックス「フジモトマサルの仕事」少し読んで寝る。
12日
朝7時に起きる。毎日の感染者数もかなり少なくなってきたので、電車で津山まで行くことにする。7月の半ばに一度行こうと思っていたのが、感染が急拡大してきたので中止にしていた。朝ごはんを食べて出発。
高松から津山までは、まずマリンライナーで1時間弱かけて岡山へ行き、そこから津山線に乗り換える。岡山から津山は各駅停車で1時間半、快速で1時間ほど。けっこう遠い。行きの電車で「長い一日」読み終え、岡本太郎「沖縄文化論」読み始める。文化論というよりは印象記といった感じ。津山着。市街地は駅を出て川を渡ったところにある。少し肌寒いが湿度が高く、歩いているうちに暑くなってきた。
喫茶曲がりさんへ。高松でお会いしたことのある喫茶Chimneyさんや古本たかつかさんがやっているお店。併設されたギャラリーでは現在「青少年教育マガジンわかば」さんの展示をやっている。わかばさんは青少年も読める程度の、エロに見えなくもない(いや、限りなくエロに見える?)ものをいろいろ撮りためて本にしていて、かなりの数が出ており、本のつくりもとても凝っている。最新号では津山で見つけたいろんなものをまとめていた。コラージュの要素が強いインスタレーション作品も展示。カレーをいただき、お店番をされていたChimneyさんとお話する。古本コーナーから永島慎二「若者たち」購入。
歩いて万歩書店津山店へ行く。津山は古い建物がたくさん残っていて、散策するのが楽しい。岡山文庫「岡山の現代詩」、サローヤン「ディア・ベイビー」購入。来た時とは違う道を通って戻り、「珈琲館もん」に入って休憩。清潔で、落ち着いた雰囲気に満ちた素晴らしいお店。すぐ近くにある津山文化センターを外から見学。外壁のレリーフは粟津潔によるもの。さらに歩き、歴史的建造物の並ぶ路地を抜けて、万歩書店中之町店へ。地下がかなり広く、小説や人文系はそちらに固められていた。菅啓次郎「狼が連れだって走る月」、フアン・ルルフォ「ペドロ・パラモ」(売ってしまったので再購入)、カリンティ・フェレンツ「エぺぺ」購入。カリンティはハンガリーの作家。この本はこないだ気になったばかりだったので、偶然出会えてうれしかった。肉屋さんで津山名物「干し肉」とばら寿司を購入。
帰りの電車の中でばら寿司と、最近JRが売り出したらしい「瀬戸内のり天」をつまみにビールを飲む。うまい。思ったより車内に高校生はおらず気楽だった。「沖縄文化論」「フジモトマサルの世界」読み終え、ホルヘ・ルイス・ボルヘス「砂の本」読み始める。
家の前まで来ると、ちょうどまどとはち合わせた。さっそく「干し肉」を切って焼いて食べる。旨味が凝縮されていておいしい。肉屋さんによって味も違うんだろう、食べ比べるのも楽しそうだ。シャワー浴びて、すぐベッドに入って寝た。楽しい一日だった。
13日
朝7時半に起きる。ゴミ出し、料理。小松菜のおひたし、焼き鮭、にんじんとごぼうのきんぴらを作る。朝ごはん。納豆が切れている。
昨日歩きまくって、今日明日と足腰が痛みそうな気がしたので、あえてさらに歩くことにする。郵便局で本を出荷して図書館へ。返却してまた借りる。図書館で本を眺めているだけでいろいろ読みたくなってくるけど、本棚に読んでない本がたくさんあるので、自制しなければいけない。喫茶店に入り、「砂の本」読み終える。八百屋に寄って帰宅。スケッチブックにボールペンで何枚か絵を描く。
開店。発送準備、品出し進める。店頭買取1件。些末事研究福田さん来てくれて、少ししゃべる。他にも島田さんが来てくれたり、栗金の二人やダイゾー君が来てくれたり、にぎやかな一日。
今日はゆっくり映画を見たい。
2021年10月10日日曜日
毎日公園(2021年10月08~10日)
07日夜
閉店後、スーパーでビールを買ってきて、冷奴をつまみに飲みながら映画。青山真治「チンピラ」見る。海+ヤクザでダンカンや寺島進も出ているのでどうしても北野武を思い出してしまうけど、とても良かった。鮎川誠のギターいい。シャワー浴びて、絵をやる。20号のキャンバスが完成。
08日
朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。まどがマクドナルドに行くというのでついていく。コーラ飲みながら読書。スターン「センチメンタル・ジャーニー」読み終え、植草甚一「ジャズの十月革命」読み始める。久しぶりに栗林公園へ。新しく年間パスを買おうかと思ったら、コロナで休園していた日数分を延長してもらるようで、有効期限がのびた。ぶらぶらと散歩。気持ちがいい。水の音や鳥の鳴き声を聞いているだけで元気になってくる。芝生に座って読書。
開店。店頭買取2件。雑誌や映画パンフなどを中心に品出し進める。郵送買取のご依頼があり、見積りを出す。休憩中、「別冊太陽 井上有一」読み始める。
閉店後、まどに誘われ久々に時宅へ行く。ビールといぶりがっこチーズ。映画の話をする。帰ってセルゲイ・エイゼンシュテイン「戦艦ポチョムキン」を2人で見るが、途中で寝てしまった。
09日
朝8時前に起きる。シャワー浴びる。本を出荷し、まどとモーニングへ。読書。「別冊太陽 井上有一」読み終える。スーパーに寄って帰宅。料理。牛すじカレー、大根と水菜のごまマヨネーズサラダを作る。今回のカレーは市販のルーを使った。掃除して昼ごはん。「ジャズの十月革命」読み終える。新しいキャンバスを少しだけ進める。公園へ。スケッチブックに絵を描き、滝口悠生「長い一日」読み始める。
まどと店番交代。品出し進める。地味なミスがいくつか発生。うーん、苦しい。
閉店後、シャワー浴びて、SANBON RADIO聞きながら絵を少しずつ進める。
10日
朝8時頃起きる。まどと外出し、パンを買って公園へ。今回も敷物をひいて座る。こないだ峰山ハチミツで買ったハチミツを食パンに塗って食べる。集荷(?)時期が違う3種類がセットになっていて、花の種類も異なるため色も香りもそれぞれ違う。「長い一日」続き読む。郵便局で本を出荷し、スーパーに寄って、ルヌガンガへ。今日は迷って結局何も買わず。
開店。昨日よりもお客さんは多い。また新たなミスを発見してへこむ。気が緩んでいるのか。発送準備、品出し。店頭買取1件。店内で撮影を行ったポスターが先日から商店街に張り出され、それを見てyomsがあることをお知りになったとのこと。早速効果が。うれしい。サブカルチャー、食に関するエッセイなどをお売りいただいた。休憩中、鴨川つばめ「ミス愛子」読む。
今日はゆっくり風呂に入りたい。
2021年10月7日木曜日
ジャーニーしがち(2021年10月05~07日)
04日夜
閉店後、フランソワ・トリュフォー「あこがれ/大人は判ってくれない」見る。シャワー。少しキャンバス進める。なんだかよくわからないがストレスがたまったので、深夜1時から料理。ベーコン、ナス、アスパラ、にんじんを炒める。どこにいても居心地が悪いがそれが実は誇らしかった。
05日
朝8時前に起きる。定休日。もうほとんど副反応は無し。ゴミはまどが捨ててくれた。朝ごはん食べる。外出、喫茶店へ。小山清「落穂拾い・犬の生活」続き読む。
久しぶりに高松市美術館へ行き、「大・タイガー立石展」見る。すごい作品量、しかも1点ごとの密度がすごい。活動初期の「立石紘一のような」という作品は、元々立石自身のマニフェストに添える予定で描いていたイラストを東野芳明に拡大版を描くよう勧められて制作したものらしく、「?」な存在感が突出していた。The Residentsのアルバムジャケットを描いていたことも初めて知った。時系列で見ていくと、作家のその時々の葛藤なども伺えて面白い。岡崎乾二郎や中園孔二の作品が展示されている常設展も見応えがあった。
一旦帰り、昼ごはん。少し絵を進める。アルノー・デプレシャン「そして僕は恋をする」見る。3時間あるので定休日でないとなかなか見れない。淡い光が美しい。物語の核となる男女はそれぞれどこか欠落した部分があって、そのすれ違いにひりひりする。見ていくうちにあまり長さを感じなくなった。
小腹が減ったので、春風堂でクッキーを買って公園で食べる。蚊が多い。島田虎之介「ロボ・サピエンス前史」読み始める。スーパーで買い物して帰宅。ごはんを炊いて餃子を作るが、皮がフライパンに貼り付いてしまい大失敗。難しい。まど帰宅、とりあえず食べる。味はうまい。ビール飲む。「ロボ・サピエンス前史」読み終える。
TSUTAYAへ行き、返却。タリーズで読書。「落穂拾い・犬の生活」読み終える。帰ってシャワー。早めに寝る。
06日
朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。キャンバス進める。買い取った映画パンフレットの整理。位置を変えた効果か、最近映画パンフレットがちょいちょい売れている気がする。外出、100均でレジャーシートを買い公園へ。芝生にひいて座ってみる。視点が低いと公園も広く感じて新鮮だ。以前昼時に公園を通りがかったら、スーツ姿の男性が敷物に座ってお弁当を食べているのを見かけたことがある。あれはなんか良かったな。スケッチブックにマーカーで絵を描き、スターン「センチメンタル・ジャーニー」読み始める。焦点のはっきりしないもんやりとした文章だけど、妙に落ち着く。
開店。発送準備、映画パンフレットを中心に品出し進める。この日はお客さんが多く、売上も良かった。常連さんも一見さんらしきお客さんもいらっしゃって、楽しい一日。
私が何か小さな失敗をやってしまった時、彼はいつも近くで笑っている。彼は今この街ではなく数百キロ離れた別の街に住んでいるはずで、この状態はもう何年も続いているけど、私が笑っていると感じたということはどっちみち近くにいるのと同じことだし、また彼も私についてそのように感じていた。
閉店後、シャワー。少し本を読んで、絵を進めて寝る。
07日
朝8時頃に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。キャンバス進める。楽しくなってきた。外出、銀行寄って喫茶店へ。「センチメンタル・ジャーニー」続き読む。旅行記によくある風景や風俗の描写はほとんどなく、「こうかもしれない」「こうありたいものだ」など主人公の小さな心の動きばかりがむにゃむにゃと描かれる。かなり細かく章が区切られているけど、しばらく舞台はカレーのまま。何かがおかしい。あまり移動していないし、どれだけ時間が経っているのかもよくわからない。おそらくもともと作者自身心がジャーニーしがち人で、その様子をまんま書きたかったし、実際そう書けている、という感じ。ヴァージニア・ウルフも「旅行案内や坦々たる街道よりもむしろ彼自身の心の屈折を選ぶという点で、スターンはふしぎにもわれわれの時代に属している。談話より沈黙に対する関心においてスターンは近代人の先駆者である」と書いたそうだ。スーパーに寄って帰り、また絵を進め、大根と水菜のサラダを作る。
開店。なんとなく朝からだるく、副反応かなと思っていたけど回復した。店頭買取1件、建築関係などいろいろ。浜吉さん来てくれて映画の話。先月分の帳簿まとめ。30日にリフレッシュ休暇を取る予定なので、諸々予約。
今日はお酒呑みながら映画を見る予定。
2021年10月4日月曜日
ゆっくりやる(2021年10月03~04日)
02日夜
18時過ぎ、まどに店番を代わってもらい、市役所でワクチン接種1回目。いろいろ説明を受けている間にすぐ注射が終わった。次回は3週間後。15分待機し、久しぶりに六ろくへ行ってカレーを食べる。六ろくの裏にいる黒猫もかなり人懐こくなっている。かなさんと最近黒猫が増えてきているのでは、と話す。ショップカードを置いてもらい、店に戻る。まど時宅へ。ネット出品作業進める。閉店後、まどから月またぎの弥生入力作業を教わる。キャンバスの下塗りをして、シャワー浴びて寝る。
03日
朝7時半に起きる。ワクチンを売った左腕が少し痛む。2人で外出。パン買って、公園の芝生に敷物をひいて食べる。いつも行く公園でも、座る場所がベンチから芝生に変わるだけで随分印象が違う。スケッチブックにマーカーで絵を描く。TSUTAYAと図書館へ行き、返してまた借りる。
開店。昼はまどが初めてスパイスカレーを作ってくれた。自分が作るよりもあっさりしていて野菜の出汁が効いている。おいしい。ゆっくりと品出し、発送準備進める。14時頃になって体が熱っぽい感じがして、測ってみたら36.9℃。しばらくしたら平熱に戻った。腕が痛いのと、腹がゆるいのと、腹が減るのと、のどが渇く。まどに少し店番を代わってもらって、久々にminamoへ。ショップカード置いてもらう。入口にアクリル板の窓がついたドアが据え付けられていて、解放感が出ていた。休憩中に小山清「落穂拾い・犬の生活」続き読む。穏やかな空気が染みてくる。店内の100円均一雑誌ボックスに追加。
閉店後、本の発送。シャワー浴びて、こないだ一旦完成させた絵に手を加える。少し本を読んで、下塗りしたキャンバスを進めて寝る。
04日
朝8時前に起きる。副反応のだるさはほぼなくなり、お腹や腕の調子も戻った。臨時休業せずに済みそうだ。料理。たたききゅうりのしその実和え(しその実は実家から送られてきたもの。まどが塩漬けにしてくれていた)、卵焼き、鮭としめじと玉ねぎのバター醤油炒めを作る。
外出、本を発送し喫茶店へ。さのかずや「田舎の未来」読み始める。地方移住者の「ていねいな暮らし」を「脱都会」とセットで喧伝することが分断を煽ることになってはいないか、と指摘する章が興味深い。もう引っ越して6年目になるとはいえ「よそもの」「脱東京」というカテゴライズからは逃れられない自分にとっては繊細な問題だ。スーパーに寄って帰り、絵を少し進める。
開店。発送準備、品出し、ネット出品作業を進める。店頭の均一棚を整理して追加。休憩中「田舎の未来」読み終える。くりたろう来て少し話す。
明日は定休日。映画を見てゆっくり過ごしたい。
2021年10月2日土曜日
まん防解除(2021年09月30日~10月02日)
29日夜
閉店後、本を出荷してスーパーで買い物。缶チューハイとのどぐろ天を買って帰る。飲みながら濱口竜介「寝ても覚めても」見る。途中で何度も「こいつら何やってんだよ~」という気分になり、お酒が進む。ラストの河川敷いい。キャンバス続き、完成。12時半頃寝る。
30日
朝8時前に起きる。玄米炊く。藤本タツキ「チェンソーマン」続き読む。朝ごはん。遠方に住む友人が絵を買ってくれたので梱包。外出。郵便局で絵を発送し、スマートレターを買い、銀行にお金を預け、マルテにショップカードを置いてもらいに行く。喫茶店に入り読書。J・ブロック・ミシェル「ヌヴォ―・ロマン論」続き読む。アラン・レネやジャック・タチなど映画の話題も多く楽しい。乾物屋で出汁用のうるめ節、ダイソーで緩衝材を買って帰る。
開店。この日は買取が多く、店頭買取が2件と、郵送買取も1件到着。棚に隙間ができているので品出しを進めたいが、発送すべきものもたまっていてなかなか手がつかない。
東京にいた頃はほぼ毎週、町外れの倉庫にあるギャラリーとか廃墟同然の場所でやっているアートプロジェクトとかに、仕事終わった後電車を乗り継いで知らない暗い道を早足で歩いて向かっていて、途中どんどん日常の関係が断たれて一人になっていくようで、行ったところで自分がどうなっていくのか予想がつかない感じが良かった。
閉店後、弥生の入力作業。一カ所わからないところがあったので、後でまどに教えてもらうことにする。少し均一本の準備。在庫の整理。21時過ぎまでやる。風呂。「ヌヴォー・ロマン論」読み終え、エドワード・ゴーリー「失敬な召喚」読んで寝る。本編の翻訳は韻を踏んでいて、あとがき部分には散文調の翻訳が載っており、2度楽しめる。
01日
朝8時前に起きる。涼しい。ゴミ捨て、朝ごはん。「チェンソーマン」続き読む。8巻を読み終えたところだけど、まどはもう昨日のうちに5巻まで読んだらしい。主人公が少しずつ人間らしさを取り戻していくのがいい。今日からまん防が解除。美術館に行こうかと思ったら常設展が週明けに入れ替わるそうなので、来週行くことにする。枝豆を茹でて皮をむく。公園。小山清「落穂拾い・犬の生活」(ちくま文庫)読み始める。小山清は太宰治の弟子。冒頭の「わが師への書」からしょんぼりとした告白が続き、心配になる。自分は私小説でも尾崎一雄や川崎長太郎など過酷な状況でもどこか超然としているふうな作品が好きだけど、とりあえず読んでいこう。何事も読まなきゃ始まらない。スーパーに寄って帰り、卵焼きと、枝豆のゆかり和えを作る。
開店。今日から再び21時までの通常営業になる。発送準備、品出し。馬場君来てくれて、ビールを頼んでくれる。1時間長いとさすがに品出しもはかどった。
閉店後、本を出荷して久しぶりにルクスへ行く。まいちゃん、平尾君、堀金君、浜吉さんとしゃべる。映画の話など。ゆっくり人としゃべって平和な気分になった。帰って「チェンソーマン」読み終える。8巻の後間違えて10巻を読んでしまい、しかもよりによって10巻の一番最初のコマが強烈なネタバレだったけど、最終的に良かった。大量にキャラが出てきて大量に死んでしまう(そしてすぐ再生する)ので、読み進めてだんだん麻痺していくうちに、生死以外の要素のドラマ性が浮かび上がってくる。シャワー浴びて寝る。
02日
朝8時に起きる。傷んでいた洗濯機の排水ホースを付け替え。まどと外出。猫スポットに行ってみると今日も子猫がじゃれあっていた。モーニングへ。少しスケッチブックに絵を描く。木下こう歌集「体温と雨」(私家版)、エドワード・ゴーリー「憑つかれたポットカバー」読む。帰って洗濯と掃除。
開店。発送準備、品出し進める。店頭買取2件。歌集、ミステリなど。お客さんと短歌の話をする。
今日はこれからまどと店番を交代して、1回目のワクチン接種。集団接種会場にショップカード置いてもらったらかなり効果がありそうだ。
2021年9月29日水曜日
ぶらぶら日記(2021年09月27~29日)
26日夜
閉店後、本を出荷してスーパーで買い物。帰って諸星大二郎「スノウホワイト」読み終える。料理。キャベツの浅漬け、もやしのナムル、キャベツとイカのにんにく炒めを作る。風呂。クシシュトフ・キェシロフスキ「殺人に関する短いフィルム」見る。88年の映画だけど、いつの時代かわからないようなくすんだ色味。画面のところどころが異様に暗い。12時頃寝る。
27日
朝7時半に起きる。不燃ゴミを捨て、玄米を炊く。豆苗と卵の炒め物を作る。朝ごはん。まどと一緒のタイミングで外出し、コンビニでコーヒーを買い公園へ。スケッチブックにマーカーで絵を描く。岡田喜秋「四季を歩く」続き読む。八百屋で買い物。帰って雑誌のネット出品作業をやる。30冊ちょい進める。
開店。品出し進める。夜に彌永さん来てくれる。とても久しぶり。一緒に来られたタイキさんは古物をやっているそうで、いろいろ話す。詳細は書けないけど、燃える話が聞けた。
閉店後、本の出荷。お酒を買おうか迷ってやめる。料理。根菜の煮物作る。洗濯機の排水ホースが傷んでいるのを発見。明日ホームセンターへ行くことにする。風呂に入り、「四季を歩く」読み終え、「イームズ・デザイン」展図録読み始める。
28日
朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。キャンバス少し進める。ホームセンターへ。排水ホースやコーキングなど買う。店内の産直センターを見る。地元メーカーのいろんな食材が売られていて楽しい。うっかり酢の大瓶を買いそうになる。
一旦家に帰って荷物を置き、また外出。県庁近くの七福ですだちぶっかけ小と天ぷら盛り合わせ。天ぷらは3種類小さいのが袋に入っていて100円でお買い得。小でもおなかいっぱいになった。TSUTAYAに行き、藤本タツキ「チェンソーマン」全11巻借りる。自分は全然ジャンプ漫画を通っていない。以前ジョジョを1巻から読んでいった時には4部の途中、吉良吉影が出てきたところでなぜかやめてしまって、まどに「なんでそこで止まれるの…」と言われた。自分でもそう思う。図書館へ。本とDVDを返却。エドワード・ゴーリーの絵本をまとめて借りる。荷物が重くなってきた。北浜へ行き、マルテにショップカードを置いてもらいに行くが休み。喫茶店へ。ゴーリー「音叉」読む。
スーパーに寄って帰る。わらびもちを食べながらタヴィアーニ兄弟「カオス・シチリア物語」見る。料理。オクラともやしのおかか和え、豚肉と卵と空心菜のオイスターソース炒め、豆苗の味噌汁を作る。まどが帰ってきて、スーパーで作った刺身を切る。晩ごはん。まぐろはうまい。カツオのタタキの安さに心揺れたけど、まぐろにしておいて良かった。一休みして家の作業。排水ホースはどうやら違うのを買ってしまったらしい。結局通販で買い直す。風呂。「イームズ・デザイン」読み終える。「チェンソーマン」2巻まで読む。キャンバス進めて寝る。
29日
朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。「チェンソーマン」読む。主人公以外のキャラのエピソードも盛り込まれて面白くなってきた。SANBON RADIO聞きながらキャンバス進める。晴れてきたので公園へ。ゴーリー「思い出した訪問」読む。J・ブロック・ミシェル「ヌヴォ―・ロマン論」読み始める。帰って映画パンフレットの整理。
開店。お客さんは少ない。発送準備、品出し、ネット出品作業進める。均一棚に補充。旅行欲を紛らわすため電車の時刻表を調べてみると、ダイヤ改正の関係で、鈍行では高松から松山へ午前中に到着することはできなくなってしまったようだ。改正前は10時半頃に着けた気がする。
今日は疲れたので、お酒を飲みながら絵を描くか映画を見ようと思う。
2021年9月26日日曜日
歩いてしゃべって(2021年09月25~26日)
24日夜
閉店後、オクラとじゃが芋のキーマカレーを作る。フランソワ・トリュフォー「家庭」見る。主役の男のアホさにイライラするが、なんかかわいい。「勝手にしやがれ」や「去年マリエンバートで」を小ネタにしている。見終わってからネットでいろんな人の感想を見てみると、ジャックタチやヒッチコックネタもあったようだ。シャワー浴びて寝る。
25日
朝8時に起きる。まどと外出。猫の家族を見物し、山を登って(といってもほとんど舗装道路だけど)峰山ハチミツの直売所へ行く。久しぶりの緑と土のにおいが気持ちいい。直売所の屋外にはカフェスペースがあり、ソフトクリームやチュロスが食べられる。モーニングセットも出している。はちみつトーストとゆで卵とアイスコーヒーで500円は安い。スケッチブックにマーカーで少し絵を描く。行きと違う道を下り、ノリでうどんを食べて帰る。ちょうどいい運動になった。洗濯と掃除。
この日は前半まど店番なので、本を読みつつ絵を進める。小島信夫・保坂和志「小説修行」読み終える。絵はなかなか進まない。少ない要素で充実した絵を作るのは難しい。新しいキャンバス1枚塗り始める。
店番交代。世間は大型連休中のはずだけど(いや、だからか?)お客さんは少ない。山や川へレジャーに行っているのだろうか。品出し進める。イッペンさんや矢野さんが来てくれた。
閉店後、絵を少しずつ進めながらまどと映画とか芸術とかSNSとかいろんなことについて話す。キャンバス完成。気がついたら3時間以上ずっと話していた。午前中も歩きながら話していたし、いい日になった。シャワー浴びて1時くらいに寝る。
26日
朝8時前に起きる。まどと外出。今日も猫活と称し近所の猫たちを見に行く。授乳現場を目撃。本を出荷し、モーニングへ。岡田喜秋「四季を歩く」読み始める。まどはこの日レンタカーを出して家財道具(米びつなど)の買い出し。自分もついていって、家までの間だけ運転する。体が疲れているので、床でゴロゴロしながら諸星大二郎「スノウホワイト」途中まで読む。10分くらいうとうとしていたら頭がすっきりした。サウナに行きたい。
開店。天気は曇り、雨は降ってないけどゆっくり下り坂な空模様。店頭買取1件。雑誌、料理、旅行、民藝関係など段ボール4箱。ありがたい。以前見積りを出した郵送買取の件もお返事があり、送っていただけることになった。もりもり品出しを進める。
来週土曜の夜は1回目のワクチン接種。翌日日曜はまどがいるので臨時休業はせずに済むんじゃないかと思っている。月曜は熱が上がってきたら休むかもしれない。
今日はこれから映画を見る。
2021年9月24日金曜日
もやもや日記(2021年09月23~24日)
22日夜
閉店後、本の出荷。スーパーで買い物。まどが弁当のおかずを作ってくれるというので、お言葉に甘えてビールを飲みながら映画を見ることにする。ロベルト・ヴィーネ「カリガリ博士」見る。百年以上前の映画。美術がもろにドイツ表現主義で、キルヒナーやマッケの絵の中の世界のようだった。シャワー浴びて、コーネル・ウールリッチ「今夜の私は危険よ」読み終えて寝る。
23日
朝8時前に起きる。朝ごはん。まどと一緒に外出。喫茶店に行こうか迷って、結局コンビニでコーヒーを買って公園へ。郡司ペギオ幸夫「やってくる」読み進める。
「外部で満たされた個人と個人の間に対し、各個人は外部を召喚する仕掛けを作り、外部を受け入れる準備をしている。外部を受け入れる能力によってのみ、私たちは会話ができるのです。共通の土台やらコミュニティの共通感覚などむしろ邪魔なのです。」(P230)
公園はこの日風が強く、ページがひらひらとめくれる。いつも座るテーブル付きのベンチには木漏れ日がまだら模様に落ちていて、暑いところと涼しいところがある。小さい虫がページを這い出すので、手で払う。親子連れの多さにそういえば今日は祝日だったと気づく。いろんなものに少しずつ自分がさらされている状態が気持ちいい。風は本を吹き飛ばそうと思っているわけではないし、木漏れ日は陽の傾きと木の枝の位置関係によって仕方なくそこに落ちているし、虫や子供の笑い声は読書を邪魔しようとしているわけではない。お互いの意図が交わらないまま関係する。帰って少し絵を進める。
開店。品出しを進める。この日もどうも気分乗らず。柿の種買って食べる。
閉店。まどが明日のおかずを作ってくれている。最近まどにかなり料理をやってもらっている。甘えることにして読書。「やってくる」読み終え、小島信夫・保坂和志「小説修行」読み始める。面白い。少しずつ絵も進めるが、頭ばかりが活性化してなかなか進まない。きゅうりともやしのナムルを作って寝る。
24日
朝8時に起きる。いつも朝のゴミ捨ては自分がやっているけど、今朝はまどがやってくれた。どうもだめだ。シャワー浴びてごはんを食べ、雑誌のネット出品作業をやることにする。100冊ほどやる。喫茶店に行き読書。本屋をのぞいてスーパーに行き、帰る。
こないだ兒島さんが店に来てくれた時、カレーの話をした(兒島さんはいろんなお店でカレーの出張販売をやっている)。「僕もスパイスカレーを作ってみたんですよ。前日から肉をマリネして…」と言うと、兒島さんは「おぉ」という表情になり、自分はその表情から「めっちゃ気合入っとるやん」を読み取った。文字にしてしまえばそれは兒島さんの声で再生されるけど、表情を見てから「めっちゃ~」という文章ができるまでは少し時間差がある。その時間差の中にいる間は、兒島さんが発話している情景と、それになぞらえて文章を組み立てている自分が(いびつな讃岐弁で)発話している感覚とが並走している。
誰かに何かのはずみでいらんことを言ってしまって、後で「あー、こういうこと今頃言われてんだろうな」と思って、その「言われて」は本当は言われてないのに、まるで本当に言われたような気分になっている。
開店。品出し進める。半空の岡田さんが、半空文学賞の受賞作品をまとめた冊子をもってご来店。お預かりする。工芸高校の学生さんもフリーペーパー「F」の最新号を持ってきてくれた。今回は曽根裕さんのインタビュー。現在高松にお住まいらしい。とても充実した内容。
今日はこれから映画を見る。
2021年9月22日水曜日
景色を変える(2021年09月19~22日)
18日夜
閉店後、まどから弥生教わる。意外と簡単であっという間に終わった。風呂に入り、この日は早めに寝る。
19日
朝7時起き。この日の朝は安岐さんのところでごはんを食べようということになっている。外出して、パンとチョコレートを買って向かう。少し海を見る。安岐さんの物件リノベーション作業も佳境。キッチンには素敵なカウンターが据え付けられていて、これも自作とのこと。コーヒーとイチジクをいただき、あれこれ話す。壁の塗料の種類や塗り方のコツなど、勉強になる。
郵便局で本とショップカードを発送し、スマートレターなどを買う。ルヌガンガに少し寄って帰り、エアコンのフィルター掃除。鉛筆で少し絵を描こうとするが、うまくいかず。
開店。お客さんは昨日に比べると少ない。ゆっくり品出しを進める。夜になって丸亀町グリーンで出店されていたB-book storeさんもいらっしゃり、いろいろ話した。疲れたので少し読書。アントニオ・タブッキ「夢の中の夢」読み終える。
閉店後、本の出荷。帰って候孝賢「非情城市」見る。シャワー浴びて、少し早めに寝る。
20日
朝8時前に起きる。朝ごはん食べて、弁当用の卵焼きを作る。キャンバス下塗り。外出、歩いて図書館へ向かう。借りていたDVDを返し、またDVDと本を借りる。瀬戸夏子「はつなつみずうみ分光器」続き読む。スーパーに行って帰宅。最近たいして運動してないので往復40分歩いただけでもすっきりする。もっと散歩したい。
開店。三連休最終日、お客さんは多い。涼しくなったので入口のドアを開放。均一棚への補充を中心に、品出しを進める。郵送買取のご依頼が来たので見積りして返信。店頭買取1件。文学、哲学、映画DVDなど。ありがたい。
閉店後、シャワー。「はつなつ~」読み終え、図書館で借りた「赤瀬川原平漫画大全」読み終えて寝る。
21日
朝8時前に起きる。定休日。この日はまども有給を取っている。ゴミ捨て。モーニングへ。コーネル・ウールリッチ「今夜の私は危険よ」続き読む。スケッチブックにマーカーで少し絵を描く。
喫茶店を出て、郵便局で本を出荷し、旧県立体育館まで散歩。日差しが強くなり、暑さも増してきた。20分ちょいくらいで到着。体育館は丹下健三による設計で、庭の部分はイサムノグチの晩年の制作パートナーでもある石彫家和泉正敏によるもの。現在では使用されていないが、保存活用に向けた運動が行われている。ぐるっと見て、ことでんの線路沿いを歩きながら瓦町方面へ戻る。松福町や今橋のあたりは個性的な建築が多い。コンビニのイートインで少し休憩。ヤンフーさんで久々に兒島さんのカレーを食べる。今回はハマチのカレー、おいしい。ショップカードを置いてもらった。
久しぶりに電車で仏生山温泉へ。ゆっくりつかりながら本を読む。マスク着用のお客さんも多かったので、自分もそうする。上がると休憩室でまどが横になって寝ていた。自分も少し寝る。近くのKaokuという雑貨屋さんへ。不動産関係のお仕事もいろいろされているそう。まど蜜蝋ラップを購入。
街中へ戻り、ラボレームスさんへ。こちらも久しぶり。郡司ペギオ幸夫「やってくる」読み始める。面白い。
帰宅し、料理。コーンバターライスを炊き、じゃことピーマンの炒め物、ポテトマサラを作って晩ごはん。まどはルクスにライブを見に行った。ウェス・アンダーソン「グランド・ブダペスト・ホテル」見る。テンポが良くて楽しい映画。久しぶりにこういうの見た気がする。本を読んで、少しキャンバスを進めて寝る。
22日
朝8時前に起きる。ゴミ出し。朝ごはん。雨の予報だったけどまだ降らないようなので、コンビニでオレンジジュースを買い公園に行く。読書。スーパーに寄って帰る。絵の続きをやる。
開店。しばらくして雨が降ってきた。少しずつ品出しを進める。あまり気分上がらず。
今日もこれから映画を見る。
2021年9月18日土曜日
ふつうの日記(2021年09月16~18日)
15日夜
この日も帳簿付け作業などで1時間ほど残業。閉店後、本を出荷し、TSUTAYAでマンガを返す。帰って筋トレ、シャワー。まどがおかずを作ってくれている。読書、キャンバス続き。1時過ぎに寝る。
16日
朝8時頃起きる。眠い。朝ごはんを食べて、少し絵を描く。コンビニでコーヒーを買って公園に行く。C・アウエハント「鯰絵」読み終え、コーネル・ウールリッチ「今夜の私は危険よ」読み始める。普段ほとんどミステリーを読まないけど、この本は「幻想小説集」との副題がついているし、とっつきやすい気がした。急に秋めいてきたしいいんじゃないか。スケッチブックにマーカーで少し絵を描く。帰宅してキャンバス続き。昨日に引き続いて雑誌のネット出品作業もやる。今日は40冊弱。
開店。発送準備、品出し進める。県外に発送するショップカードも梱包。チラシをまくのは良い。自分が開いていく感じがする。店頭買取3件。栗金商店の2人やまいちゃんが来てくれてうれしい。
遠方の友人から「結婚祝いに絵を買いたい」との連絡あり。画像送る。
閉店後本を出荷し、スーパーに寄る。仕事をがんばったので缶チューハイを買う。吉田義重「秋津温泉」見る。なんとなく静かな映画なのかなと思って見始めたら、異様なテンションに興奮。冒頭の、鏡がたくさん置いてある物置のシーンからただならぬ雰囲気。ストーリーは普通のメロドラマなのにぐいぐい引き込まれる。戦後すぐの岡山や津山が舞台になっていた。見終えて料理。卵焼きと、豚肉と野菜の味噌炒めを作る。シャワー浴びて、少し絵を進めて寝る。
17日
朝8時前に起きる。玄米炊く。絵の続き。なんだかうまくいき始めたかも。朝ごはん。郵便局へ行きショップカードを各所へ発送。読書。瀬戸夏子「はつなつみずうみ分光器」読み始める。副題は「現代短歌クロニクルafter2000」。歌集の紹介と作家論に加え、折々の歌壇の話題も書かれていて勉強になる。キャンバス続き。いい感じに進んでいる。絵がうまい具合にいくと気分がいい。
開店。台風14号が接近中で、香川県は今日深夜の通過となる模様。品出し、発送準備。今日もショップカードの梱包をやる。看板照明にうっすら影ができていたので、業者さんに直してもらう。たくさん買取があったのに他の作業で品出しが進まず、じわじわ棚に隙間ができてしまう時が一番もどかしい。
閉店後、薄めの本が読みたくなり村上春樹「風の歌を聴け」読み終える。キャンバス続き、描きあがる。久しぶりに20号のキャンバスができた。最近は小さな絵が多かったので大きく感じる。シャワー浴びて1時過ぎに寝る。
18日
朝8時前に起きる。まどと外出。郵便局に寄って本とショップカードを出荷し、喫茶店へ。「はつなつ~」続き読む。外に出ると台風は過ぎ去ったようで青空がのぞいていた。スーパーに寄る。丸亀町グリーンマーケットが開催中で、のぞいてみると神戸のB-book storeさんが出店されていた。山尾三省「アニミズムという希望」購入。今年新装版が新泉社から出ているけど、これはその前の、野草社から出たもの。
帰宅。そうじと洗濯。昼ごはんにお好み焼きとオクラのおかか和えを作る。青のりを買い忘れたので粉わさびをふる。おいしい。読書。遠方の友人に絵の写真を送る。まどが時宅のコーヒーをおごってくれて、お客さんからお菓子の差し入れもいただいたので、おやつにする。
店番交代。店頭買取1件。台風一過の土曜とあってお客さんは多い。やはりお客さんの顔を見るだけで元気が出る。発送準備、品出し進める。左足の甲がピリピリと痛む。神経痛だろうか。温泉に行きたい。
今日はこれから経理の作業。まどに弥生を教わる。
2021年9月15日水曜日
良い流れ(2021年09月14~15日)
13日夜
1時間弱ほど残業。翌日のおかずはまどが作ってくれていた。風呂に入り、C・アウエハント「鯰絵」続き読む。キャンバス少し進めて寝る。
14日
朝8時前に起きる。定休日。ゴミ捨て、朝ごはん。スーパーにプリンターインクを買いに行く。郵便局で本の発送。猫の目撃情報があった路地を通ってみると、黒い子猫が5匹固まって寝ていた。
ソレイユへ濱口竜介「ドライブ・マイ・カー」見に行く。「些末事研究」福田さん、茜さん、ルヌガンガ中村さんもいた。店にたまにいらっしゃるお客さんの顔も。なんだかうれしい。映画は3時間あったけど全く退屈せず。いくつか物語の転換となる箇所があるけど、それよりも海辺の公園で二人無言でタバコを吸っているシーンとかに心つかまれた。車をロングショットでとらえたカットが多く、これは劇場で見て良かったなと思った。映画館から出たタイミングで、お互いどう第一声をかけるべきかもぞもぞ考えている時間てなんだかいいですね。濱口竜介作品はこれが初見だったけど、他の作品も見てみよう。
家に帰って昼ごはんを食べ、久しぶりに半空へ行く。ちょうど暖さんがいて、映画の話などをする。干刈あがた「ワンルーム」読み始める。ショップカード置いてもらう。帰って、夕ご飯の支度。栗を買ったので栗ご飯を作ろうとするが、渋皮をむく作業は面倒くさい。並行してピーマンとニンジンのおかか和え作る。一息ついて今度はmellowbeatsさんでハーブティー飲む。ショップカード置いてもらう。帰って料理の続き。明日の弁当用に豆腐入りのゴーヤチャンプルー、カレー味のコーンポテトサラダを作る。冷凍してあった小松菜のおひたしを解凍し、カツオのたたきを切る。
まどが帰ってきて晩ごはん。いろいろ話す。片付けをして、「ワンルーム」読み終え、田島列島「水は海に向かって流れる」2、3巻を読み終える。「ドライブ・マイ・カー」~「ワンルーム」~「水は海に向かって流れる」の流れはとても良かった。いい一日になった。
眠くなったので23時頃早めに寝る。全裸姿を見つからないように逃げ回る、という変な夢を見た。
15日
朝8時過ぎに起きる。ゴミ捨て。ちょっとした失敗をして気持ちがくよくよし始めたので、結局また喫茶店に行く。「鯰絵」読み進める。家に帰ってネット出品作業。60冊ちょいやる。少しずつでも進めたい。
開店。お客さんはちらほらと来る。天気がどんよりしていて、SNSを見ると低気圧で苦しんでいる人が多い様子。発送準備進める。大きめのものもあり面倒。品出し進める。
今日はこれからTSUTAYAにマンガを返しに行って、料理して絵を描く。
2021年9月13日月曜日
滋養(2021年09月12~13日)
11日夜
閉店後、本の出荷。絵の続き。キャンバス1枚完成。最近映画をよく見ているので絵はスローペース。シャワー浴びて、「アンダスン短編集」読み終えて寝る。
12日
朝7時半に起きる。古井由吉「半自叙伝」読み始める。まどと喫茶店でモーニング。本を読み、スケッチブックに絵を描く。「半自叙伝」の中に収められている「駆出しの喘ぎ」、「内向の世代」作家同士の座談会の時のエピソード(まるで盛り上がらなかったのに編集者は大満足、作家たちは低調な雰囲気のままなぜか朝まで飲み続ける)が最高で、思わず笑ってしまった。
家に帰り、丸ノコで板を切る作業。買い取った本の整理。県外各所へのショップカード発送準備。料理。まどが病院の先生から「もっと滋養のあるものを摂ってください」と言われたらしいので、そういう定食を作る。酢飯とちりめん山椒のおにぎり、豆苗とじゃが芋と玉ねぎの味噌汁、小松菜のおひたし、冷奴。思いつきで酢飯を作ってみたらおいしかった。この日は前半少しまどが店番。外出。郵便局で発送。久しぶりにサンリンシャへ行き、蓮井さんといろいろ話す。サラダを盛り付けるのに良さそうなガラスの器があったので買う。
店番交代。お客さんはけっこう多い。発送準備、品出しをもりもりと進める。
閉店後、本の出荷。明日のおかずはまどが作ってくれていた。まどとレオス・カラックス「ホーリー・モーターズ」見る。いろんなことが起こるけどなかなかのめり込めない。演じ続けるが観客はいない、それが人生、ということだろうか。シャワー浴びて、「半自叙伝」読み終えて寝る。
13日
朝8時前に起きる。朝ごはん。公園へ。田島列島「水は海に向かって流れる」1巻読み終え、C・アウエハント「鯰絵」読み始める。スケッチブックにマーカーで絵を描く。スーパーと八百屋をまわって買い物。米は重い。帰ってキャンバスを少し進める。
開店。この日は発送が多く、ショップカードの発送も引き続き進めたのでほとんど梱包ばかりしていた。ショップカードの発送の関係で方々に連絡を取っていると、このご時世で自閉気味な気持ちが開いてくるのがいい。買い取ってはいたけど出せていなかったDVDをまとめて品出し。
今日はゆっくり風呂に入りたい。明日は定休日なので、ソレイユへ映画を見に行く。
2021年9月11日土曜日
リニューアル(2021年09月09~11日)
08日夜
閉店後、まどとジャック・ベッケル「穴」見る。これはまどがレンタルしていたもの。終盤に突然始まる勘繰り合い。地下道の光がいい。弁当のおかずはまどが作ってくれていたので、シャワーを浴びて、少し絵を描いて寝る。
父親にLINEで祖父の写真を送ってもらう。50~60年前の写真もあった。
09日
朝8時前に起きる。ゴミ捨て。朝ごはんにホットケーキを焼いて食べる。まどは最近仕事が忙しいようだ。モホリ=ナギ「ザ・ニュー・ヴィジョン」読み終える。本を出荷して八百屋に行き、米と野菜を買う。帰って絵の続き。店頭のテントの張り替えが完了。
FUZZの堀地さんが自動車事故で亡くなってしまった。路駐していたトラックに追突したらしい。事故現場は1車線の狭い道路だったようだ。tooniceで灰野敬二さんら大勢でセッションするというイベントに呼ばれた時に自分はギターのネックを缶につなげた楽器を作って参加した。そのギターは堀地さんから「あげるよ」といただいたものだった。ありがとうございました。
開店。品出し進める。火曜の出張買取、査定金額了承取れた。昼過ぎから看板照明の設置作業。配線部品調達の関係で明日続きをやるということになる。店頭買取1件。くりたろうが来ていろいろ話す。夜に平尾君来て、堀地さんの話などをする。
閉店後、イカのトマト煮を作る。まどと大林宣彦「海辺の映画館」見て寝る。疲れているのか、途中少しうとうとしてしまった。
10日
朝8時前に起きる。玄米を炊いてゴミ捨て。ピーマンとにんじんのおかか和え、卵焼き作る。朝ごはん。シャワー。まどがTSUTAYAで借りていたコナリミサト「ひとりで食べるもん!」読む。
外出。TSUTAYAに生き、諸々返す。マンガ借りる。図書館へ行き、DVDコーナーで吉田義重や候孝賢を借りる。他にも気になるのが何本かあった。自習コーナーに座って読書。「アンダスン短編集」読み始める。
開店。お客さんそこそこ来る。先日出張買取でお伺いしたお客さんがお金の受取に来られ、レジ前に置いている自分の絵を見て「これ齋藤さん描いたの?いい感じじゃない」とおっしゃってくれた。うれしい。均一棚に補充。古本のご寄附1件。看板照明完成、いい感じだ。
ショップカード、テント、看板照明の3つが完成し、とりあえずリニューアルがひと段落。あとはお金を支払って補助金事務局へ各種書類を提出する。今回の補助金申請ではルヌガンガの中村さんからたくさんのアドバイスをいただいた。ルヌガンガには平野甲賀さんの書いた「本」という文字があしらわれた看板照明が取り付けられている。平野さんの文字を見た後の流れで、鈴木さんが書いたうちの「古本」の文字が目に入れば良いなと思う。
閉店後、本を出荷してスーパーで買い物。シャワー浴びる。コーンバターをつまみにビールを飲む。安西水丸「東京エレジー」読み終える。永代橋とか南千住とかが出てきて、東京の東のほうで飲みたくなった。
早めに寝る。とうもろこしの消化が悪かったのか、何回か起きた。
11日
朝8時前に起きる。まどと喫茶店でモーニング。「アンダスン短編集」続き読む。まどは病院へ。スケッチブックにボールペンで数枚絵を描く。スーパーに寄って帰り、カレーを作る。今回は牛肉とじゃが芋とピーマンのカレー。しょうがやにんにくをすりおろしたり、玉ねぎを刻んで炒めるのが毎回めんどくさい。ある程度の量をまとめて処理して冷凍しておくのが良いかもしれない。少しだけキャンバス進める。
開店。お客さんは多い。今日も雨が降ったり止んだりの変な天気。テント業者さんにお金の振込み。雑誌を整理し、品出しを進める。島にお住まいの方がご来店され、郵送買取の問合せを受ける。
今日はゆっくり本を読んで絵を描く。
2021年9月8日水曜日
会話や縁(2021年09月05~08日)
2021年9月4日土曜日
夜の散歩(2021年09月03~04日)
2021年9月2日木曜日
作ろうとしている(2021年08月31日~09月02日)
2021年8月30日月曜日
予約(2021年08月30日)
29日夜
閉店後、風呂。ルキノ・ヴィスコンティ「イノセント」見る。よりによって誕生日の夜にえらい退廃的な映画を見てしまった。色川武大「うらおもて人生録」読み終える。玄米の準備をし、キャベツの浅漬けを作って寝る。
30日
朝8時前に起きる。ニラ玉、豚しゃぶを作る。豚肉のゆで汁をスープにする。朝ごはん。パソコンの前に座り、9時になるのを待ち構える。この日は高松市の来月/再来月分のワクチンの追加分予約開始日。最初コールセンターに電話をかけたが全然つながらなかったので、予約サイトから手続きしたらすんなりいけた。10月2日土曜の夜に1回目の接種予定。2回目は3週間後。
町外れのカフェへ行く。1時間半ほどいて、客は自分一人だけ。密にならないのでこちらとしては助かるけど、少なすぎるのも心配になる。齋藤裕「カーサ・バラガン」読み終える。ルイス・バラガンの手掛けた5つの住宅建築の写真と解説をたっぷり収録。ため息の出る素晴らしさ。美術館や建築をめぐる旅がしたい。スケッチブックにマーカーで絵を描き、岡井隆「今はじめる人のための短歌入門」読み始める。八百屋に寄って帰り、玄米を炊く。
開店。開店直後から立て続けにお客さんがいらっしゃり、けっこう売れてほっとする。発送準備、少し品出し。以前出張買取でお世話になったお客さんがご来店。「また頼むよ」と言っていただき、やる気が出た。テント業者さんと連絡。来週末には張り替え完了予定とのこと。
「若い世代の投票率を上げて75%を目指そう」という取組みの中で「シルバー民主主義」という言葉が使われていて、そんな世代間の対立を煽るようなことを簡単に言っていいのか?と思った。これだけ高齢者層の貧困も問題になっているのに。(←※その後、取り下げる声明が出された。)
今日も映画を見る。
2021年8月29日日曜日
駆け足日記(2021年08月26~29日)
書き溜めてた日記を間違えて消してしまったので、駆け足で振り返ります。そういう時もある。
25日夜
横道誠「みんな水の中」読み終え、バルガス=リョサ「楽園への道」読み始める。
26日
午前中、火曜に下見をしに行った買取先へ。車に同乗し本を運ぶ。建築やインテリア関係、雑誌などたくさん。ありがたい。暑いのでスコップビーンさんでアイスコーヒーを買って飲む。
開店。お客さんはそこそこ。発送準備などいろいろ忙しく、この日は査定あまり進まず。本をたくさん運んで疲れたので、休憩中いましろたかし「曇天三茶生活」読む。
閉店後、スーパーに行きビールを買う。飲みながら「曇天」読み終え、鈴木清順「探偵事務所23 くたばれ悪党ども」見る。笹森礼子がとてもいい。いかにも清順らしいヘンテコな演出は控えめだけど、やたらといろんな種類の車が出てきたり、レヴューのシーンが多かったりして楽しかった。
寝る前、まどに「週末はどう過ごすの?」と聞く。何も予定はないらしい。何しよう?と持て余している。29日は誕生日だけど、忘れているようだ。
27日
午前中は商店街をぐるっとまわり、買い物。レターパック、梱包材料、マスク、お米などを買う。帰って少し読書。
店頭買取1件、本の御寄附が1件。お客さんが少ないので、査定をもりもり進める。閉店後も作業し、終わりは22時近くになっていた。
閉店後、まどにあさっては自分の誕生日だと言うと、やはり忘れていた模様。プレゼントに本を買ってもらえることになった。シャワー浴びて少し本を読むが、疲れていて眠くなり、すぐにベッドへ。
28日
午前中、郵便局まで行って本を発送。三越の地下でいいものを買う。まどとルヌガンガへ行き、中村さんへいいものを渡す。最近お世話になったので。まどに誕生日プレゼントを買ってもらう。ダニエル・L・エヴェレット「ピダハン」と國分功一郎「中動態の世界」の2冊。どちらも気になっていてまだ読めていなかった本なのでうれしい。
家に帰り、レタスチャーハンを作って昼ごはん。買って冷蔵庫の中で数日経っていた梨が少し甘くなっていてうれしい。スケッチブックにマーカーで絵を描く。色川武大「うらおもて人生録」読み始める。少しだけキャンバスを進める。
まどと店番を交代。この日も査定を進める。少し品出し。1時間ちょい残業。
閉店後、本を出荷してスーパーで買い物。シャワー。本を読みつつ、キャンバス進める。本を運んで少し鍛えられたのか、筋肉痛も眠気も数日前よりだいぶましになっている。
29日
誕生日。朝8時過ぎに起きる。まどとくつわ堂へ。開店直後は空いている。いろいろ話しつつ本を読む。出て、本屋を見て回って帰る。
開店。お客さんはそこそこ。じっくり見て買ってくれるお客さんが多く、うれしい。査定がひと段落し、お金を振り込む。品出し進める。
今進めているキャンバスはいつもより少し大きめの20号。現物のキャンバスを見ているよりも、途中経過を撮影してスマホで小さい画像を見ている時の方がアイディアが浮かんでくるのはなぜだろう。
今日はこれから映画を見る。
2021年8月25日水曜日
マンシーの橋(2021年08月24~25日)
23日夜
閉店後、本の出荷。シャワー浴びて読書。野呂邦暢「草のつるぎ」読み終え、「続・鈴木志郎康詩集」読み始める。豚バラブロックを角切りにしてスパイスで漬けこみ、冷蔵庫へ。
24日
朝8時前に起きる。ゴミ捨て。青じそドレッシングのサラダを作る。まどと春風堂でパンを買って公園に行くが、鳩が群がってきたり、暑かったり、蚊が寄って来たりでいまいち。
歩いて図書館へ。本を返却し、「群像」8月号の小特集「ケア」を読む。セザンヌの画集を見ながら気になった形をスケッチブックに写す。「マンシーの橋」という絵があって、画面左下のちょうど川の水面あたりに小さな白い点がある。橋台と同じ色をしていて、散った花びらのようにも見えるが何なのかはっきりとはわからない。解説文には「この白い点があることで、視線は橋を渡らずに岸~点~岸と移動する」というようなことが書かれている。「なるほど」としか思わない人がほとんどのような気もするけど、自分はこういう視覚情報と連動しているような文章(?)に異様な快感を覚える。理由はよくわからない。「続・鈴木志郎康詩集」読み終える。
ナルホドに行って筆を買い、フランスパンを買って帰る。卵を炒め、朝作ったサラダと一緒に挟んで昼ごはん。
外出。昨日「一度見てくれないか」とお電話をいただいたお客様のところへ下見。一応ビニール紐や店の財布も持って行く。インテリアデザイン関係の洋書や、雑誌などがたくさん。「いるのだけでも買い取ってもらえれば」というお話だったけれど、全部お願いすることに。木曜午前中に車を出していただけることになり、この日はひたすら結束。雑誌が多く、重量があるので大変だ。2時間弱で終了。
帰宅、汗をかいたので早めにシャワーを浴びる。料理。玄米を炊き、昨日漬けこんだ肉を炒めてポークビンダルーを作る。こないだ作ったチキンカレーとは使ったスパイスが全然違うので、当たり前だけどキッチンに広がる香りも全然違う。梨もむく。
ポークビンダルーを煮込んでいる間に、横道誠「みんな水の中」を読み始める。著者はASD、ADHD当事者の方で、この本では詩や論文や写真を通して自身の感じている世界の手触り(と単純に言えるほど優しくもないが)を描き出している。自分にもいくつか共感できる部分がある。聴覚の過敏さなど。レジにいてお客さんに話しかけられると、BGMの音楽のほうが気になって(音量が大きいわけではなくて、なんというか、その時だけBGMの存在を強く感じる傾向にある)聞き返してしまうことがよくある。しかしそれを「辛さ」と感じてしまうのはコミュニケーションのありうべき姿を自分の中に設定しているということで、そのありうべき姿は社会や環境からの影響の上に成り立っている。
まどが帰ってきて夕ご飯。食べ終えて、ストローブ=ユイレ「階級関係」見る。原作はカフカ。音楽ほとんどなし。出演している俳優はみんな素人らしい。抑制された動き、感情の読み取れない表情、妙に切り替わりまでが長く感じるカットが、カフカの不条理かつユーモラスな世界にとても合っている。最初はやけに淡々としてるなあと思っていたけど、だんだんと気持ちよくなってきた。
また本を読んで寝た。
25日
朝8時前に起きる。ゴミ捨て。オクラのおかか和え、卵焼きを作る。フランスパンにバターとはちみつを塗って食べる。少し読書。「みんな水の中」はいろんな本から文章を引用していて、気になるものが多い。読みたい本が増える。
外出。晴れているので公園を少し散歩する。真夏の暑さが戻ってきている。スーパーで買い物をして帰る。明日またたくさん本がやってくるので、ネット出品作業を進める。汗をかいてしまったのでTシャツを替えた。また少し読書。
開店。このご時世仕方ないが、お客さんは非常に少ない。レジだとネット出品作業もそれほどできず困った。店頭買取1件。郵送買取も1箱到着。韓国文学やフェミニズム関係など、話題になっている本が多くありがたい。発送準備、品出し、スリップ作り進める。業者さん来て諸々打ち合わせ。メール連絡。
今日は絵を描く。
2021年8月23日月曜日
サンドイッチと醤油味(2021年08月21~23日)
20日夜
閉店後、本の出荷。スーパーに行って買い物。余ったカツオのたたきを冷凍していたことを思い出し、缶チューハイを買って帰る。飲む。たたきはやっぱり新鮮じゃないとだめだ。朝吹真理子「きことわ」読み終える。他の作品も読みたい。
「外でオートバイが通り過ぎ、ベランダの磨りガラスにもそのひかりがあたる。貴子の父親が帰宅して、蓮根の甘酢漬けに感嘆する。粗熱のとれたそれを冷蔵庫にしまいながら、貴子は父親に、きんきだいの干物は地物でなかったことを話すうち、夢をみたことなどすぐに忘れていった。」
「グリーンバーグ批評選集」読み始める。
「ファシストやスターリニストたちの観点からすると、アヴァンギャルドの芸術と文学の主な問題は、彼らが批判的すぎるということではなくて、『天真爛漫』すぎる、彼らに効果的なプロパガンダを注入することはできない、キッチュのほうがこの目的に関してはしなやかに従うということなのである。」
シャワー浴びて少し絵を描いて寝る。
21日
朝8時ごろ起きる。白玉団子を作り、きなこと黒蜜をかけて食べる。洗濯、そうじ。絵を描いたり本を読んだりする。ルヌガンガへ行き、滝口悠生「長い一日」買う。もう今月本を買うのはよそうと思っていたのに結局買ってしまった。こないだ絵が一枚売れたのでよしとする。中村さんはワクチンの予約が取れたそうだ。家に帰り、昼ごはんを作る。フランスパンにレタスと昨日作った肉みそを挟んでサンドイッチにする。ターメリックミルク作る。今回はシナモンやクローブ、コリアンダーなども入れてみた。食べ終わって、大島渚「飼育」見る。大江健三郎原作。脚本協力に松本俊夫や東松照明の名前もある。
まどと店番交代。品出し、事務作業、ネット出品作業進める。あっという間に時間が過ぎた。
閉店後、シャワー浴びる。読書しつつ、音楽を聞いたり、絵を進めたりする。キャンバス1枚完成。
22日
朝8時頃起きる。まどと街はずれのカフェに行ってモーニング。案の定空いていた。「グリーンバーグ批評選集」読み終え、スケッチブックにボールペンで何枚か絵を描く。香川にいるとセザンヌとか見る機会があまりないな。野呂邦暢「草のつるぎ」読み始める。
開店。お客さんは非常に少ない。品出し、ネット出品進める。陽が暮れてからぼちぼち売れ始めた。
閉店後、まどとオムニバス映画「TOKYO!」見る。監督はミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノの3名。見終えて風呂、読書。12時半ごろに寝る。
23日
朝8時前に起きる。どうもやる気が出ないが料理。親子丼と長芋醤油漬け。スパイス料理に凝ろうと思っていたのがまた醤油味に戻りつつある。朝ごはん。外出、雨が止んでいるので公園へ。ベンチも乾いている。スケッチブックにマーカーで絵を描く。気温が上がってきて蒸し暑い。スーパーで買い物して帰る。読書。少しうとうとする。
開店。本を売りたいんだけど一度見に来てもらえないか、とのご依頼あり。明日がちょうど定休日だし、ご近所なので午後に伺うことになる。発送準備、品出し進める。夕方頃に少し雨。気圧の谷間のような天気が続き、頭と胃が痛くなる。
今日はゆっくり本を読みたい。
2021年8月20日金曜日
ふつうの日記(2021年08月20日)
19日
閉店後、シャワー浴びて料理。肉みそ(ひき肉と玉ねぎとピーマンをみそやケチャップやオイスターソースなどで炒めたもの)、空心菜とにんじんのマスタードシード炒め、玉ねぎとトマトの青じそドレッシングサラダを作る。まどとアラン・レネ「去年マリエンバートで」見る。脚本はアラン・ロブ=グリエ。ものすごく抽象的な作品で途中眠くなるが、美しいカットは多かった。
20日
朝8時前に起きる。朝方地震があったようだ。まど曰く自分も目が覚めて「けっこう大きいね」と言ったらしいが、記憶なし。ゴミ捨て、朝ごはん。まどと一緒に出て、本を発送し、TSUTAYAにDVDを返しに行く。アイスコーヒーを買って帰る。飲んだら頭がカッカしてきた。いろいろ連絡。玄米炊く。朝吹真理子「きことわ」読み始める。YouTubeで公開されている西村賢太との対談で、朝吹さんは一度紙に書いた文章をバラバラにしてパソコンで打ち直したり、絵コンテを描いてみることもあると話していた。確かにそんな感じのする文章。自分は描写される対象や記憶/現在、想像/現実の切り替わりが速い文章が好きなのかもしれない、と思ったりした。少しキャンバス進める。
開店。まん防初日だけどお客さんは昨日よりも少し多い。天気が少し回復してきているからか。雨が止んで久々に青空がのぞく。業者さん来て現場下見。店頭に照明看板を付ける予定。商店街の広報の方々がいらっしゃり少し打ち合わせ。お近くの花屋さんがうちによく来られているそうで、ご紹介いただき広報誌に掲載されることになっている。来月に撮影ということになった。発送準備、品出しを進める。夕方からまた雨が降り始め、気圧で頭が締め付けられる。この日も店頭買取1件。歌集などをお売りいただいた。
今日はこれから本を読んで絵を描く。
2021年8月19日木曜日
うーむ(2021年08月16~19日)
2021年8月15日日曜日
夜更かし(2021年08月14~15日)
13日夜
閉店後、ムージル「三人の女・黒つぐみ」読み終える。料理。麻婆豆腐作る。まど自作のラー油を使ってみた。スパイス煮卵も漬ける。
「思っていることをいわねばならなかったのだろう、しかしただ時間がすぎていくばかりだった。彼の中にいる幻めいた分身が、ときどき何かをいおうとした。すべてのことをまったく別の基準で測らねばならないという認識が、今にも出現しそうになっていた、が、すべての認識と同様に、これも曖昧な、不安定なものだった。そして時はすぎ、走りさり、消えていった。壁の時計は思想よりも生活に密接していた。」(ムージル「トンカ」)
14日
朝8時過ぎに起きる。外は小雨。九州~北陸の日本海側では前線が停滞して雨が降り続き、各地で被害が出ている。今後引っ越すような時は浸水やがけ崩れの危険性にも十分注意しないといけないな。まどとモーニング。水木しげる「戦争と日本」読み始める。むごたらしい話もあればとぼけた味わいの話もある。スーパーに寄って帰る。この日は前半まど店番。昼ごはんを食べて、「戦争と日本」読み終え、キャンバスを進める。なんだか煮詰まってきた。
店番を交代。この日の香川県の新規感染者数は最多の107人、昨日から大幅に増加している。県が政府へまん延防止措置の要請をしたようだ。さすがに今日はお客さんが少ない。黙々と品出しを進める。郵送買取の依頼が入り、メールで見積りを出す。
閉店後、ずっと家に放置状態になっていたシーラー(壁面に下地を作るための塗料)の一斗缶を安岐さんにわたす。本の出荷。帰って風呂に入る。まどとジョン・カーペンター「ゼイリブ」見る。コンマ5秒くらいでザクっとカットを切るようなガンアクションのシーンがかっこいい。キャンバス進める。いつの間にか熱中してしまって、2時くらいになっていた。こんなに夜更かししたのも久しぶり。その甲斐あって1枚完成。ベッドに横になっても興奮で寝付けず、さらに明け方雨の音で目が覚める。まどは熟睡していた。
15日
朝9時半に起きる。まどが春風堂でサンドイッチを買ってきてくれた。ミルクティーと一緒に食べる。「はじめまして現代川柳」、森敦「わが青春わが放浪」読み始める。
開店。店頭買取2件。絵本、マンガ、デザイン関係など。ありがたい。昨日出した見積りの了承が取れ、さらに追加したいとのお返事をいただいたのでその見積りも出す。こちらはSF、音楽関係、戦前発行の古書など。貴重なDVDもある。うれしい。品出し、本の整理を進める。歴史資料館のCさんご来店、いろいろお話する。今日はお客さんは思ったより来たけど、売上はそれほどいかず。
今日はこれから料理をして、本を読む。明日の午前中は散歩したい。
2021年8月13日金曜日
蹴り、おじいさん(2021年08月12~13日)
11日夜
閉店後、本の出荷。帰って料理。エビチリ、オクラの梅おかか和え、煮物(にんじん、玉ねぎ、じゃが芋、いんげん)を作る。風呂。奥野克巳「ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと」読み進める。少しだけ絵を進めて寝る。
12日
朝7時半に起きる。外は雨で、何日か続く模様。涼しいのは助かる。玄米を炊いて朝ごはんを食べる。
外出。涼しいので傘をさして公園を散歩する。雨に濡れている緑はざわざわしてていい。自分が公園に着いた時は傘がいらないくらいの小降りになっていて、木から落ちる雨だれの音がいろんな方向から聞こえてきて良かった。風が吹くと雨だれの音も大きくなって、木がたくさん水を蓄えていたことがわかる。うーん、森が見たい。
足を出して何かに力を加える。蹴る。蹴り慣れていないと体の軸がぶれて、蹴られたものにうまく力が伝わらない。慣れていない蹴りの距離の掴めてなさ、確信の持てなさからくる動きの震え。それらが力とは別の何かを伝える。力以外の抽象性が加わることで「蹴り」のあり方が広がる。
トキワ街に最近できた喫茶店に入り、本を読む。マーカーでスケッチブックに絵を描く。ジュンク堂で少し本を見て、オーバーズでシャツを一枚買って帰る。
開店。お客さんはそこそこ。けっこう買って行ってくれる方が多くうれしい。品出しをどんどん進める。一箱入れ替え。店頭買取1件。
閉店後、本を出荷してスーパーで買い物。まどがかき揚げを作ってくれていたので、小松菜のおひたしを作り、玄米の準備をする。ビールと冷奴をお供に溝口健二「雨月物語」見る。「ありがとうも~」読み終え、シャワー浴びて寝る。
13日
朝7時半に起きる。玄米を炊き、ゴミ捨て、朝ごはん。ムージル「三人の女・黒つぐみ」読み始める。
外出。TSUTAYAに行ってDVDを返して借りる。冬に買った灯油でためたTポイントが活きている。図書館へ行き、読みたい本の購入をリクエストしてみる。「現代詩手帖」に載っていた田野倉康一と小山登美夫の対談を読む。帰って食器を洗って片付ける。
河川敷で焚き火をしているといつもやってくるおじいさんがいて、「ベンサム読まなあかんで!大きいビジョン持っていかな!」という話をする。声が大きいし、こちらの話は聞かないし、毎回ほぼ同じ内容の話で、正直聞いているのがけっこうつらい。今日図書館に行ったらベンサムの本が目に入って「あっベンサムだ」と思った。その時すぐにあのおじいさんのことを思い出したはずだけど、思い出したおじいさんと、河川敷で会ったおじいさんとは違う。思い出したおじいさんは「ベンサムを教えてくれた人」で、大声でしゃべらないししつこくもない。
開店。今日も雨、お客さんはふつうくらい。大喜多さんが久しぶりに来てくれて、絵のことをいろいろ話す。工芸で同級だった子たちとマルテでグループ展をやるらしい。但馬さん来てくれて、長野のことを少し話す。
今日は本を読みつつ絵を描く。
2021年8月11日水曜日
増える積読(2021年08月09~11日)
08日
閉店後本の出荷、スーパーへ買い物。帰ってまどと話しつつ、わさび柿ピーでお酒を飲む。雨が降ってきたので洗濯物を取り込む。シャワーを浴びて、ひうち棚「急がなくてもよいことを」読み終える。とても良かった。ひうちさんは香川のご出身なのだろうか。丸亀や善通寺が出てくるし、言葉もほとんど讃岐弁な気がする。川之江が出てくるから愛媛かもしれない。早めに寝る。
09日
朝8時過ぎに起きる。まどが不燃ゴミを捨ててくれた。フランスパンにバターとはちみつを塗って食べる。雨風が強い。こういう日にはなぜか山でざわざわ揺れる木が見たくなる。電車でどこかに行きたいが、我慢しないといけない。暑くてどこにも行けないと気分転換のしようがないな。とりあえず読書。大江健三郎「万延元年のフットボール」続き。台風通過中の天気によく合う。料理。鶏肉を醤油や花椒、しょうがなどで炒める。卵焼きも作る。玄米炊く。スーパーに梱包用の段ボールをもらいにいくか迷うが、風が強いのでやめにする。新しいキャンバスの裏面に、しわを伸ばすため水を塗る。
開店。お客さんはふつう。品出し、発送準備進める。明日は定休日、結局いつもの通り本読んで映画見て絵描いて料理して終わりだろう(けっこういろいろやっているが)。遠出できないのがもどかしく、ストレスがたまってきたし、腹も痛くなった。
閉店後、本を出荷してスーパーに行き、買い物ついでに段ボールをもらってくる。雑誌の梱包を途中までやる。成瀬巳喜男「稲妻」見る。嫌な人間関係がネチネチと続くが、どこか救いを感じるラストシーン。「万延元年のフットボール」読み終えて、キャンバスを進める。アクリルガッシュをたくさん水を含ませた筆で広げてみた。
10日
定休日。朝8時前に起きる。玄米を炊いてゴミを出し、洗濯物をたたみ、シャワーを浴びて、朝ごはんを食べる。キャンバス続き。水を多めに使っているので乾くまで時間がかかる。昨日の夜やった雑誌の梱包の続き。郵便局まで台車で運び発送。ブックオフに行くが、あまりピンと来ず。帰ってまどが作ってくれたカレーを食べる。また少し絵を進める。30,40分ほどやってパッと離れて、家事などの他の作業をやるのが自分にはちょうどいいようだ。
外出。近所のコワーキングスペース「BIBLIO」さんの中にある古本コーナーをのぞく。「ばななぼーと」のヤジベエさん、どろん堂さん、藤井さん、ネジマキネコさん、外海書房さんなどいろんな人が棚を借りて本を売っている。篠原資明「空海と日本思想」、ロラン・バルト「零度のエクリチュール」「映像の修辞学」購入。サンリオSF文庫のたくさんそろった棚もあり、バーセルミが欲しかったが今回はやめにする。ステイホームで積読を減らすぞと意気込んでいる人が多いけど、遠出できない腹いせに本を買ってしまって逆に増えたという人も多そう。自分もそうなりつつある。
喫茶店に入り、堀江敏幸「正弦曲線」読み始める。マーカーでスケッチブックに絵を描く。ライオン通りの中華食材店で八角、シナモン、クミンシードを買う。スーパーで買い物をして帰宅。
料理。豚の角煮を作る。八角とシナモンの香りがいい。煮込む時間がかなり長いので、合間にたたききゅうりを作り、長芋を短冊切りにする。「正弦曲線」読み終え、絵の続き。キャンバス1枚完成。もう1枚もほぼ完成に見えたけど、少し置いておくことにした。まどは今日残業で遅かったので、先に夕ご飯を食べる。
デヴィッド・リンチ「マルホランド・ドライブ」見る。カメラのぬるっとした動きが最高に不気味で良かった。ナオミ・ワッツがいろんな表情を見せていて魅力的。DVDの特典で入っていたリンチへのインタビューも良かった。
11日
朝7時半に起きる。眠い。昨日玄米を水に浸すのを忘れていて、白米を炊く。ゴミ出し、朝ごはん。まどは今日健康診断に行ってそのまま仕事休み。昨日保留にしていた絵はこのまま完成にしても良さそうだ。読書。奥野克巳「ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと」読み始める。新しいキャンバスに色を塗る。
明日から雨の日が続くらしい。お盆の人手はどうなるだろうか。
開店。今日のところ、お客さんはけっこう多かった。発送準備、均一棚への補充、品出し進める。店頭買取2件。映画、哲学、自然科学、芸術、海外作家の絵本、文学など、大変ありがたい。1件は冊数が多いので後日支払いということになった。
今日はこれから料理。
2021年8月8日日曜日
大波小波(2021年08月07~08日)
06日夜
閉店後、本を出荷しスーパーへ買い物。帰ってタンドリーチキンを仕込む。ヨーグルトやオレンジママレード、ごま油、ケチャップ、しょうが、その他スパイスなどいろいろ混ぜてマリネする。サブスクで音楽をいろいろ聞きながらキャンバス進める。色の選択を間違え、仕方なく修正していると、いつもやらないようなグラデーションができて面白かった。シャワー浴びて寝る。
07日
朝8時前に起きる。料理。玄米を炊き、チキンをオーブンで焼き、小松菜を茹でて冷凍し、レタスとトマトと大根のサラダを作り、茹で卵を作る。合間に洗濯物をたたむ。朝ごはん食べる。売れた本を段ボール2箱、台車で郵便局まで持って行き発送。暑くてたまらず喫茶店へ。影山裕樹「ローカルメディアの仕事術」読み始める。いろんな方のアイディアの出し方や思考法など、参考になる。スーパーに寄って帰宅。昼ごはんを食べてキャンバス続きやる。1枚完成。
まどと店番を交代。今日から時短営業開始。昨日ほどではないけどお客さんは少ない。売り上げも少なめ。発送準備、少し品出し、連絡など。馬場君来てくれて少し話す。
夜8時に閉店、本を発送。まどと黒沢清「岸辺の旅」見る。すごく良かった。平穏な暮らしを送っているように見える人も、主人公もその夫も、みんなどこかに罪や傷を抱えていてそれをなんとか認め合いながら前に進もうとしている。「ローカル~」読み終えて寝る。
08日
朝8時に起きる。朝ごはんを食べてシャワー浴びる。まどとTSUTAYAへ行き、DVD返してまた借りる。タリーズでコーヒー。大江健三郎「万延元年のフットボール」読み進める。図書館に行って本を返却。パンを買って帰る。スケッチブックにマーカーで何枚か絵を描く。
開店。やはりお客さんは少ない。歩いている人がそもそも少ない気がする。こういうのはかなり精神的にくる。お客さんの顔を見ることが自分の活力になっているんだなと感じる。とかいろいろ思っていたら、夕方になって少しずつお客さんが増えてきた。かなりたくさん買ってくださる方もいて、ありがたい。いまだにお客さんの波は読めないし、慣れないな。店頭買取2件。マンガ、ファッション、社会学、海外文学など。ありがたい。最終的にはなんだかんだ売れてよかった。昨日おとといがヒヤリとする売上だったので、なおさらうれしい。やはり気圧の問題か?よくわからない。
今日はもりもり本を読もうと思う。
2021年8月6日金曜日
あちこち(2021年08月05~06日)
04日夜
閉店後、料理。鶏肉と野菜のトマト煮、スパイス入りポテトサラダを作る。ポテサラにはフェンネルシード、クミン、コリアンダー、黒胡椒を入れた。思ったよりカレーらしい香りがする。筋トレしてシャワー浴びる。大江健三郎「万延元年のフットボール」読み進めて寝る。
05日
朝7時半に起きる。ゴミ捨て。玄米を炊いて朝ごはんを食べる。外出。本を出荷し、銀行や郵便局をまわる。喫茶店に入りアイスコーヒー。スケッチブックにボールペンで何枚か絵を描く。ロラン・バルト「表徴の帝国」読み始める。
「この国(日本)にあっては、表徴作用をおこなうものの帝国がたいへん広大で、言葉の領域をひどく越えているため、表徴の交換(やりとり)は、言語が不透明であるにもかかわらず、時としてその不透明そのもののおかげで、なおまだ人を魅惑する豊饒さと活発さと精妙さを失わないでいる。日本では、肉体が、ヒステリーと自己陶酔をともなわずに、純粋にエロスのみちびくままに(微妙につつましやかに、ではあるが)、存在し、おのれを示し、行動し、おのれを与えるからである。」(p21、「沈黙の言語」)
酒屋や八百屋に寄って帰る。キャンバスを少し進める。
開店。お客さんはけっこう多い。売り上げもそこそこある。発送準備、品出し進める。
閉店後、本の発送。缶ハイボール買って帰り、冷凍してあった枝豆とみょうがを解凍して醤油で軽く和える。飲みながら中平康「危いことなら銭になる」見る。都筑道夫原作。宍戸錠、長門裕之、浅丘ルリ子出演。主題歌の作詞は谷川俊太郎。全体的にテンポがものすごく速く、あっという間の80分。キャバレーの舞台が透明のプラスチックで、その下の地下室で偽札を作っているのが良かった。
06日
朝8時前に起きる。ゴミ捨て。シャワー浴びる。まどと外出。うどん食べて、喫茶店に行く。いつも行っている喫茶店は安くてトーストもつくが、人気でいつも混んでいるので最近は違う喫茶店を選んでいる。高松は喫茶店が多くて助かる。マーカーでスケッチブックに何枚か描き、「表徴の帝国」読み終える。帰って洗濯、風呂とトイレのそうじ。少しキャンバス進める。面白い感じになりそうだ。
開店。お客さんは少ない。品出し、本の整理を進める。ネット出品していた本が売れたので箱詰め。陽が傾いて空の色がおかしいと思っていたら雨が降ってきた。客足が鈍いのは気圧のせいか。今日も香川県の感染者数が多い。減る気配がないな。明日晩ごはんを食べる約束をキャンセルした。
今日はこれから本を読みつつ絵を描く。
2021年8月4日水曜日
スパイス(2021年08月02~04日)
01日夜
閉店後、メンナ・ラウラ・メイール「We Margiela マルジェラと私たち」見る。マルタン・マルジェラをめぐる数々の証言をまとめたドキュメンタリー。シャワー浴びて、キャンバスにマスキングテープを貼って寝る。
02日
朝8時ごろ起きる。キャンバス続き。ガッシュを塗る。まどと喫茶店へ。冷房が強くて少し寒い。小島信夫「私の作家評伝」3巻読み終える。巻末に索引があり、やけに長いなと思って見てみると「小説が読める」とか「小説の種が尽きる」とか、項目がかなり独特で面白い。家に帰ってまた絵を描く。マスキングテープはがす。料理。オクラの梅肉和え、卵焼きを作る。
開店。お客さん少ないかなと思ったら、意外と多い。夏休み期間中だからか、若い人がいつもより多い気がする。長い夏休みなのに旅行に行けないのはつらいだろうなと思う。品出し、本の在庫整理を進める。売り上げは思ったより多かった。
閉店後、本の出荷ついでにスーパーへ寄り買い物。帰って冷奴をつまみにビールを飲む。うまい。最近豆腐でビールを飲むのが好きだ。豆腐屋さんで作りたてのを買ってみたい。シャワー浴びて、大江健三郎「万延元年のフットボール」読み始めて寝る。
03日
朝8時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。ミケランジェロ・アントニオーニ「欲望」見る。コルタサルの「悪魔の涎」がベースになっているらしい。思ったより静かな映画だった。だだっ広い公園がいい。外出、初めて竹清に行ってみる。冷ぶっかけ2玉とちくわ天、えび天。つゆはけっこう甘口。TSUTAYAに行き、DVDを返してまた借りる。タリーズでアイスティー。スケッチブックにマーカーで何枚か絵を描き、井戸川射子「ここはとても速い川」読み終える。
歴史資料館へ「瀬戸内たかまつクロニクル」という展示を見に行く。明治から現在に至るまでの高松の歴史を写真、ビデオ、その他印刷物や地図などの関連資料をもとにたどっていくというもの。かなり見応えがある内容だった。映像資料として1988年に県の独立100周年(日本全国の都道府県の中で香川県は一番最後に独立したらしい)を記念して放送された番組が上映されていて、これだけでもとても面白い。番組の中で紹介されている昭和14年に起こった大干ばつを記録したフィルムでは、満濃池が干上がってひび割れていた。この年には各市町村に雨ごいをするよう県からの通達が出されている。相当深刻な状況だ。他にも昭和時代の商店街の写真や、観光パンフレットや商店街の店舗のマッチなど、楽しい資料もたくさん。スタッフの方が声をかけてくださり、いろいろお話する。郷土資料をよく探しに来られるお客さんがうちのことをよく話題にしてくださっていたようだ。うれしい。
香大近くのアピマートさんへ行き、スパイスやハーブなどを買い込む。店員さんがいろいろ教えてくれた。一旦家に荷物を置き、大工町の珈琲白川さんへ。落ち着いた照明の店内でアイスオレを飲みながら本を読む。スーパーで買い物をして帰る。
料理。青じそドレッシングのサラダを作る(レタス、パプリカ、アボカド)。そしてチキンカレー。ホールスパイスを油で炒める時の香りがたまらなくいい。玉ねぎやニンニクをきつね色にまで炒めるのはけっこう時間がかかる。出来上がりは意外にまろやかな、ココナッツの風味の強いカレーになった。また時間に余裕のある時作ってみよう。しかし毎日のように何十食も作る専業のカレー屋さんは本当にすごいな。まどが帰ってきて夕ご飯。
風呂に入り、キャンバスを進める。ニンジンのマスタードシード炒めを作って寝る。
「ここにあったほうがいいな」と思う線や形や色があったら、できるだけ全部描いていったほうがいい。大抵の人はそこにそれがあったほうがいいなんて思わないんだから、やっといたほうがいい。
04日
朝8時前に起きる。玄米を炊いて、白玉をこねて茹で、ターメリックミルクを作る。ミルクは豆乳とココナッツミルクを半分ずつ。しょうがもたくさん入れた。とてもおいしい。白玉はきなこと黒蜜をかけて食べた。キャンバスを進め、こないだ買い取った雑誌のネット出品作業。段ボール3箱と1束。なかな重い。
開店。お客さんはそこそこ来るけど、売上はそれほどいかない日。発送準備、品出しを進める。みきちゃん、まどかさん、あずささん来てくれて少し話した。YOMSMAG増刷。田口さんから届いた「季刊・黒猫」の最新号を品出し。
今日はこれから明日のお弁当を作る。疲れた。
2021年8月1日日曜日
扱いよう(2021年08月01日)
31日夜
閉店間際にセットものの雑誌が売れ、梱包。発送に行く。池辺葵「私にできるすべてのこと」読み終え、風呂。ぼーっとしていたら時間がいつの間にか過ぎてしまった。キャンバス1枚下塗りして早めに寝る。
01日
朝8時前に起きる。朝ごはん。音楽聴いて、小島信夫「私の作家評伝」3巻読み進める。自転車で、北浜にあるとある物件へ。安岐さんが現在改装作業をしていて、今日は冷蔵庫の運び込み。男4人がかりで2階に上げる。作業後安岐さんとマルテの田中君と3人で皇帝に行き、アイスコーヒーをいただく。いろいろお話。改装作業はまだまだ続きそう。熱中症お気をつけて…。
家に帰り、キャンバスを進める。白く塗っておいたキャンバスにペンで線を引く。少しやるだけでも頭の中がすごく整理された気分になる。何かしら目に入る形に置き換えるといいみたいだ。友達としゃべって意識がはっきりしてくるのとはまた別な感じがある。社会は言葉によって秩序づけられているけど、人間は言葉だけでなく色や形、筋肉の動き、物音、においなど、いろんなものを使って何かを感じたり伝えたりしているはずで、その扱いようが人によって違う。
開店。お客さんは少ない。発送準備をして、昨日買い取った本を中心に品出しを進める。良い本が集まっていてうれしくなる。まとめてネット出品したいものもあるけど、明日か明後日にやろうか。店頭買取1件。
今日はこれから映画を見る。まどは明日も会社休み。
2021年7月31日土曜日
ふつうの日記(2021年07月30〜31日)
29日夜
通販の依頼1件あり。閉店後、本の発送。フォークナー「熊」読み終え、絵の続き。いい具合になってきた。シャワー浴びて寝る。
30日
朝8時前に起きる。ストレッチ。ゴミ捨て。朝ごはん。絵の続きをやる。外出、喫茶店へ。小島信夫「私の作家評伝」3巻、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ「男も女もみんなフェミニストでなきゃ」読み始める。本を取り置きされていたお客さんから店の前まで来たと電話あり、戻ってお渡しする。八百屋へ買い物。帰って実山椒ドレッシングのサラダを作る。具材はレタス、大根、トマト。また絵を進めて、キャンバス1枚完成。
開店。発送準備を進める。本の寄付1件、ありがたい。郷土資料を集めていらっしゃるお客さんがご来店、いろいろお話する。切手収集もご趣味らしく、どんな点が購入時に気になるかという話を聞く。勉強になった。休憩中、「男も~」読み終える。スウェーデン政府はアディーチェの発言を冊子にして16歳の全ての子供に配布したらしい。すごいな。
閉店後、レオス・カラックス「汚れた血」見る。冒頭のバスのシーン、光のなまめかしさがすごい。シャワー浴びて寝る。最近映画を見るのが楽しい。毎日見たいくらい。
31日
朝8時に起きる。だんご粉を水でこねて茹で、きなこや黒蜜をかけて食べる。お米を炊くよりも簡単にできていい。この間フルーツポンチを作った時に使ったのは白玉粉で、今回はだんご粉。なんとなく白玉粉のだんごのほうが食べてて特別な感じがする。洗濯物をたたみ、風呂とトイレのそうじ。
まどと外出し、喫茶店に入る。スケッチブックにマーカーで絵を描く。「作家評伝」続き読む。まどは店番に行き、自分は高松市美術館へ。「ゆかたと藍の世界」見る。ゆかたの語源は「湯帷子(ゆかたびら)」らしい。湯舟につかるような現在の入浴方法が普及する前は行水か蒸し風呂(サウナ)が一般的で、蒸し風呂に入る時に着るのがゆかただったそうだ。型染の作業工程の映像に見入る。絞り染めのゆかたも良かった。常設展は木村忠太特集。ボナールやスーラからの影響がうかがえる作品もあった。スーパーに寄って帰り、料理。ナスとアスパラとベーコンのサラダ、スライストマト。食べていると立て続けに買取依頼が入った。池辺葵「私にできるすべてのこと」読み始める。主人公の女の子がまどにとても似ている。
店番交代。この日は店頭買取が4件。内容もマンガ、短歌、文学、ライフスタイル、雑誌、哲学、社会学などさまざまで、とてもありがたい。昨日に引き続き今日も発送件数多め。まどが少し作業を進めてくれていて助かった。
どこか行きたいけど遠出するわけにもいかず、もどかしい。本をやたら買っている。
今日はこれから本を読んで絵を描く。
2021年7月29日木曜日
模範解答(2021年07月27~29日)
26日夜
閉店後、シャワー浴びる。ジェイムズ・マイヤー「ミニマリズム」読み進める。A4サイズの紙にマーカーで絵を描いてみるが、うまくいかず。玄米準備して寝る。
27日
朝8時に起きる。ゴミ捨て、炊飯。朝ごはん。小津安二郎「長屋紳士録」見る。男の子が肩をコリコリまわすのがかわいい。染みる。外出。本を発送して、お金をおろし、年金と国保を払う。
瀬戸内町にある高松中央卸市場へ自転車で行ってみる。距離はそれほど遠くないが、とにかく暑くてしんどい。市場には「うみまち商店街」という一画があり、定食屋やラーメン屋のほかアイスクリーム屋、喫茶店や床屋もある。ネットで見つけた「市場食堂」という海鮮丼が600円で食べれるお店はどうやら閉店していたようで、「おけいちゃん」という年季の入ったお店へ。穴子天定食を注文。やわらかい。小鉢のおかずや、すり身の団子が入った白みその汁もおいしかった。
郷東のマクドナルドに行き読書。「ミニマリズム」読み終え、小島信夫「私の作家評伝」2巻を読み進める。このマクドナルドは2階席もあって広く、とてもきれい。夏休みの宿題をやっている子がいる。昼休みの時間帯になると近くの会社員の女性グループなどもやってきた。TSUTAYAと図書館に寄って帰る。
再度外出し、久々に栗金商店へ行く。Tシャツを購入。堀金君と小説や映画の話をする。自分は映画でも小説でも絵画でも、「途中でどんなことを考えてもそれを認めてくれるような気がする」ものが好きなのかもしれない。余白がたくさんあるような。人間関係や飲み会なんかでもそれは言える気がする。模範解答があるような場が苦手だ。
喫茶店に入り、アイスカフェオレ飲む。「作家評伝」読み終える。コーヒーゼリーも食べる。スーパーで買い物して帰る。氷枕で頭を冷やしつつ少し横になる。
まどが帰ってきて、花園の白雀さんへ。クラフトビールやドイツハムなどおいしい。良いのを少しずつ食べる感じがいい。ゆかちゃんがいたので、韓国のインディーバンドなど教えてもらう。raiさんに移動し、鳥のタタキやサーモンのサラダなどを食べる。おいしい。
帰って、風呂に入って大島弓子「バナナブレッドのプディング」読み始める。すごい。なんだろうこれは。次のページで誰が何を言い出すのか全く予想がつかない。興奮。12時頃に寝て3時頃なぜか目が覚め、あまり寝付けず。
28日
朝8時前に起きる。ゴミ捨て。鮭を焼いて、空心菜、ニンジン、かまぼこを炒める。朝ごはん。午前中は読書。「バナナ~」読み終え、フォークナー「熊」読み始める。
開店。暑いけどお客さんはそこそこ。映画関係を中心に店頭買取1件。品出しを少しやって、発送準備進める。ネットでセット本が売れてなかなか梱包に時間がかかる。夜に全さんが来てくれて、個展で買っていただいた絵をお渡しする。
閉店後、品出し。スーパーでつまみを買って、段ボールをもらう。帰って本の梱包。前にもらったワンカップを飲みながら、まどとイグナシオ・フェレーラス「しわ」見る。認知症の男性の視点から見た世界を描いたアニメーション作品。面白かった。音楽の雰囲気はもっと明るくてもいいような気がする。歯磨き、シャワー。12時前に寝る。
29日
7時半に起きる。よく眠れた。まどは今日仕事が休み。喫茶店でモーニング。スケッチブックにマーカーで絵を描き、本を読む。ルヌガンガに行って涼子さんといろいろ話し、水野仁輔「いちばんやさしいスパイスの教科書」購入。読み物としても面白いし、カレーだけでなくいろんな料理のレシピが載っている。簡単にできそうなやつから試してみよう。郵便局へ本の発送に行き、洗濯物を干す。
開店。少しずつ品出しを進める。最近香川へ引っ越してきたというお客さんがいらっしゃり、お話する。ペーパートークやYOMSMAGのことなどを気にかけてくださっていてうれしい。
今日はこれから絵を描く。
2021年7月26日月曜日
絵が売れて(2021年07月26日)
25日夜
閉店後、筋トレ、シャワー、玄米浸水、絵などをはさみつつ読書。ヤフオクで狙っていた本、競り負ける。石川淳「普賢」読み終え、ジェイムズ・マイヤー「ミニマリズム」読み始める。この本は図書館で借りた。カラー図版が豊富でとても良い本だけど現在絶版。amazonでも高値がついている。
26日
朝7時半に起きる。不燃ゴミ捨てる。昨日水にひたしておいた玄米を土鍋に入れて炊く。うまくいった。朝ごはん。郵便局で本を出荷し、スーパーへ。調味料やだんご粉などを買い足す。黒蜜も買ってみた。帰って料理。豚しゃぶと、ナスとオクラの焼き浸しを作る。焼き浸しには大根おろしをたくさん入れた。豚のゆで汁に玉ねぎと塩コショウを入れてスープにする。少し読書。なんだか最近午前中に時間がとれてない。料理は前日夜に済ませておくか。
開店。発送準備進める。店頭買取1件。ネット出品の作業進める。
絵を見せてくれませんかというお客さんがご来店され、店頭に出しているもの以外にも持ってきて見てもらっていると、1枚買っていただけることになった。絵のタイトルのことなど、いろいろ話す。買っていただいたのは抽象的な形がたくさん配置されている絵。子供が最近「これ何?」とよく質問するようになったので、この絵を部屋に飾ったらどんなことを言うかが今から楽しみです、とのこと。とてもうれしい。
友人のアーティスト淺井裕介の手伝いをよくやっているという方がご来店。お話を聞くと、以前自分もとてもお世話になっていた方だった(失礼しました)。淺井さん元気にしているようだ。コロナでアーティストやミュージシャンの方々は予定が大幅に狂って大変そうだけど、皆さん策を考えてがんばっているらしい。
今日はゆっくり過ごしたい。明日は定休日なので、魚市場に海鮮丼を食べに行く。