2019年10月29日火曜日

2019年10月25~27日

25日

朝6時に起き、玉藻公園へ。今日から3日間SETOUCHI ART BOOK FAIRで出店。
7時にミーティングを終え、会場設営を手伝う。屋内で机を運ぶくらいかなという予想をしていたが、土砂降りの中のぼりの組み立てや芝生広場でのテント設営などハードな作業を行うことに。甘かった。着ているレインコートはなぜかビリビリ破れ、靴もぐしゃぐしゃになる。
店に戻り、タクシーで本を運び、披雲閣内の「蘇鉄の間」にて出店ブースを組み立てる。ほどなくsolowの宮脇さん、なタ書の藤井さんも来るが、2人とも忙しいようで、すぐにいなくなってしまう。「蘇鉄の間」はトークイベント会場になっており、高松古本勢はその隅で小さくブースを構えているという状況。
開場と同時にたくさんのお客さんが披雲閣へと流れ込んでくる。午後から天候は回復した。売り上げはそこそこ。

四川からやってきたファンさんが今日もやってきた。暇なのか店番を手伝ってくれる。翻訳サイトや筆談も交えつつ、いろいろ話した。成都にはzine shopは無い(と思う)。四川と上海は2000kmくらい離れてるけど、飛行機で行けばそれほど高くない(13000円ほど)。日本の物価はかなり高い。ここ数ヶ月単発でデザインの仕事をしてお金を貯めた。日本への旅行は、そんなに流行っているようには感じない。などなど。
「たくさんの中国人がこのアートブックフェアにもスタッフとして関わってるよ」と伝えたら、「多分台湾人だと思う」とのこと。「日本は今台湾旅行がブームだよ」と言うと「私は台湾行けないからなあ」と言われる。中国と台湾の国交が断絶していることが頭に入っていなかった。「ごめん、中国人・香港人・台湾人の見分けがつかなくて」と言うと「大丈夫大丈夫」と明るく返してくれて、ひと安心。ファンさんは日常で台湾人と交流することがほぼない。日本のアートブックフェアでたくさんの台湾人が関わっている様子を見て、どう感じたのだろうか。

店に戻って伝票処理、お金の計算、ネットで売れた本の処理。


26日

9時に披雲閣へ。欧米からの観光客が多い。カード決済が多く、Squareを持って行って正解だった。天候は一日通して晴れ。昼間は戸が開けられていい風が吹いていた。10~20時の10時間出店は体力的にしんどかったけど、売り上げは上々。入荷したばかりの洋書絵本や民藝関連本が売れてうれしい。

トーチプレス網野奈央さん×IANN BOOKSキム・ソヨンさんによるアジア各国写真シーンについてのお話、平野甲賀さんの和田誠さんとの思い出、石川直樹さんの数々の壮絶なエピソード…トークイベントどれも面白かった。

まどと時宅へ。この日はまどの誕生日だったので、お祝いする。

伝票処理、お金の計算。
父から、ばあちゃんが亡くなったと連絡ある。


27日

朝、父に電話。納棺は29日14時から。お葬式は30日昼とのこと。
出店やりつつ、今週の予定を調整したり、飛行機やバスの予約をしたりする。朝早くのバスで関空に向かえば、納棺には間に合いそう。帰りはバスで大阪まで行き、途中岡山へ寄って、個展の搬出をやって高松に帰ることにした。
この日の売り上げはそれほどいかず。宮脇さんの車に荷物を載せてもらい、店に戻る。

ラーメンを食べてiLでビール。プロジェクターを借りる。イッペンさんも来ていろいろ音楽の話。イベントや帰省の準備をしたかったけど、お酒がまわって疲れてしまい、早めに寝る。


28日

8時起き。シャワー浴びてごはん。外に出て、靴下と、プロジェクターとパソコンをつなぐケーブルを買う。戻ってプロジェクターのリハ。うまくいく。

コーヒーの焙煎をやって開店。店頭買取分の本の査定。さらに店頭買取1件。ほんの少しだけ品出し進める。

これからKOURYOUさんの瀬戸芸出品作品「家船」をめぐるトークイベント。

2019年10月24日木曜日

2019年10月24日

朝8時起き。雨が降っている。
ごはん食べて、「地域アート」読み終える。銀行にお金を預けて、スマートレターやビールの買い足し。国保払う。

雨というのもあってかあまりお客さんが来ない。落語を聞きながら作業。三遊亭圓生の怪談。「死神」とか、子どもの頃に何度も聞いたはずの話なのに、語り口や間合いでこんなにもひやりとしたものになるんだな。

昨日買い取った本の中から、郷土玩具関係の本を中心に品出し。明日のSETOUCHI ART BOOK FAIRに出す予定。「四国のおもちゃ」(四国新聞社、1977年)は芹沢銈介の装幀。香川県の章に掲載されている滝宮天満宮のうそ鳥人形が目に留まる。以前入った讃岐おもちゃの会の機関誌「ふりつち」にも、うそ鳥人形の版画が表紙になっている号があった。かわいい。
https://tokushimagoshuin.com/kagawa-takinomiyatenmangu-usokae

休憩。春風堂でエクレア100円セールだったので2個買う。
料理しながら霜降り明星ANN0。フリートーク最高に面白い。粗品の合いの手を入れるテンポが的確すぎて、思わず笑ってしまう。「相方が焦ってるのを見るのは最高に面白い」と言ってお互いを散々茶化しあってるのに、なんだかんだ丸く収めて嫌味な雰囲気に終わらせないところとか、本当にすごいなと思う。instagramにもJapanese comedian "Shimofuri Myojo" do the best on their radio program.と英語で投稿する。野菜と鶏肉をソースやケチャップやハーブでドチャっと炒めて晩ごはん。
ユルスナール「ハドリアヌス帝の回想」読み始める。

SABFに向け選書。zineをこの機会にたくさん売りたい。名著復刻全集の児童文学ものも多めに持って行くことにする。硬めの本も売れたら、人文書も足してみることにしよう。

雨なのにこれからバイト。
明日はSABFの会場設営の関係で、朝6時には起きないといけない。

2019年10月23日水曜日

2019年10月22~23日

22日

朝9時起き。
ごはん食べて、まどと図書館へ。高価でなかなか買えない芸術関係の本や、店に入ってもすぐ売れてしまうような話題の人文書などを借りる。古本屋でばかり本を買っていると、どうしても本棚が文学ばかりになってしまう。本当はもっと新刊を買えれば良いのだけど、なかなか。

藤田直哉・編「地域アート」読み始める。28日の家船トークまでには読み終えたい。

今日は火曜で本来定休日だけど、祝日だし、週末に休み気味だったので、開けることにした。開店直後に店頭買取一件。お客さんは多い。

以前出張買取でお伺いしたお宅のご夫婦が様子を見に来てくれる。ご主人はミステリーとSFに本当に詳しく、その方面に疎い自分は買取の時に冷や汗をかいた。今年の春先の話。その時の影響で、シムノンなどを読んだりしている。今日も吾妻ひでお、神代辰巳、ムージルなどいろんな話をして、たくさん買っていただいた。「本の話は楽しいね」と言ってくれる。「いくら読んだって、キリないんだ」とも。

夜はiLに行く。YPYとDon't DJのライブ。YPYはTASCAMのMTR3台使い、使用するカセットも多めで、展開豊富な内容。Don't DJはターンテーブルのアームを浮かせて固定し、輪ゴムをはじく音を拾うピックアップとして使っていた。
四川から来たという女の子と話す。zineを作っているらしい。四川にzineを扱っている本屋さんはないかと聞くと、banana fishというお店を教えてくれた。
http://www.a-perfect-book-for-bananafish.com/
今About Usのページを見ると、四川ではなく上海にあるお店のようで、日本の作家のものも多数扱っている。なんだか聞き覚えのある名前のような気もしてきた。


23日

朝8時半起き。スーパーに行く。
鮭の切り身を焼いて、卵焼きと、野菜炒めを作る。

今日も、開店直後に店頭買取1件。郷土玩具関係など、ありがたい。今週末からのSETOUCHI ART BOOK FAIRに持って行こう。

昨日会った、四川からやってきたファンさんが来てくれる。先日香港のヴァネッサさんが置いていってくれたZINEを見て「すごい!写真撮っても良い?」と反応してくれた。「香港の現状については、正直あまり詳しくない。政府と民間人の間には温度差があるし、政府のことについてはみんな疑問を持ってるよ」とのこと。ヴァネッサさんのZINEを中国の人が見たらどう思うんだろうか?と気になっていたので、とてもうれしかったし、店を通してやりたかったことの一つがこういった会話なのではないか、という気がした。
自分は中国、香港、台湾、朝鮮の近現代史について知らなさすぎる。日本の過去の行いについても。

休憩中、「地域アート」読み進める。東京から離れた時はアートと心理的にも距離を置きたい気持ちがあったけど、芸術や歴史について勉強して自分の中の考えを深めていかないと、腐っていくばかりだ。

今日はこれから少し品出し進めてバイト。

2019年10月21日月曜日

2019年10月20~21日

19日夜

バイトから戻り、シャワーを浴びて絵に取り組む。
なんとなく三四郎と霜降り明星のオールナイトニッポンを聞いてみたらとても面白かった。三四郎は2部時代初回から熱心に聞いていたけど、いつの間にかラジオ自体そんなに聞かなくなってしまっていた。またいろいろ聞いてみよう。


20日

朝9時ごろ起きる。岡山に行くので、お店は休み。
片原町の喫茶店でコーヒー飲んで、岡山へ。マリンライナーの中で木村荘八「東京の風俗」読み始める。最近落語を聞いているというのもあり、昔の東京の話が興味深い。

モモチャリを借りて、Quiet Villageというカレー屋さんへ。なんと行列。読書しつつ並ぶ。「東京の風俗」読み終え、庄野潤三「紺野機業場」読み始める。
30分ほど待って店内に入ると、とてもきれいで雰囲気の良い店内。壁にはMartin Dennyのレコードと大竹伸朗の展覧会ポスター、CD棚にはSTUDIO ONEやTROJANのコンピレーション。チキンとダルの2種盛りを頼む。フレッシュな酸味が効いていておいしい。並んだ甲斐があった。自分たちがオーダーしたタイミングでチキンはなくなってしまった模様。

西口に出て、Satelliteへ向かう。奉還町は古くからある商店街の中に、リノベーションを施されたおしゃれなお店がたくさんある。ギャラリースペースで行われていた平子雄一さんの個展を見て、大竹伸朗やLaura Owensの作品集を見た。高松は絵画作品の図録を扱っている本屋さんが少ないので、貴重だ。

OFへ。けっこうな距離を移動したので、疲れてしまった。岡山市街は広い。持ってきた絵を追加する。また壁面の密度が増した。京都のシャイスケさんが作っているフリーペーパー「めりす」を入手。

蔭涼寺というお寺で、折坂悠太さんと青葉市子さんのライブを見る。お寺でのライブってどんな感じなんだろうと思っていたら、ものすごく良い音響でびっくりした。モニタースピーカーは住職さんの手づくりらしい。アンコールではデュエットも。お2人とも素晴らしい、圧倒的な歌声。
折坂さんがMCで、祖母の法事でのお線香や、奥さんの胎内にいる子どもがお腹を蹴る感触を元に、「境界を超える行為」について話していた。生と死だけではなく、様々な事柄の間にある境界について。楽器を鳴らして歌うなどの表現行為も、とかく分断などが容易に起きてしまう今の世の中において、何かと何かの境界を叩くような作用があるのではないか、という話。

ライブが終わり、居酒屋で焼酎。「成田家」に行きたいが休みだった。街のあちこちが、ラグビー日本代表の健闘に沸いている。
帰りのマリンライナーの中で、「紺野機業場」読み終える。


21日

朝9時起き。
ごはん食べて、昼の弁当を作る。焼き鮭、小松菜のおひたし。

開店。中国からの観光客が多い。値切り交渉が始まるが、粘り強く否を主張する。
神奈川からサンズイ舎森さんがご来店。週末は岡山で瀬戸内ブッククルーズに出店されていた。関東での本に関する様々な取り組みや、名古屋で本屋さんをまわってみてのお話などを伺う。

まどと店番を交代し、ビーフカレーを作る。料理中に霜降り明星オールナイトニッポン0、やっぱり面白い。気が紛れる。

夜はさっこの月例ライブ。翌日は祝日ということもあってか、お客さんは多かった。今回はお客さんに五線譜をまわして音譜を適当に書いてもらい、その楽譜を元にピアニカを吹いて、適当に書いてもらった言葉を元に、ギターで歌を唄っていた。なんでもその場で組み立ててしまう。すごい。

今日はバイト休み。
明日は火曜日だけど、祝日なので開ける予定。夜はiLへライブを見に行く。

2019年10月19日土曜日

2019年10月19日

朝7時起き。まどは完全に早起きが板についた様子で、朝から書類の整理に取り掛かっている。

吉増剛造「怪物君」読み終える。最初に本を開いた時は「これは読むというよりも、浴びる、といった感じだな」という印象だったけれど、頭からきちんと読んでみた。しかしあえて「読んで」みた、と括弧書きしたくなるような、通常の読書とはかけ離れた体験。

洋服をかけている3階の突っ張り棚が崩れてしまい、まどと直す。服を少し捨てよう。

郵便局、銀行、スーパーとまわって家に戻り、タコミート作り。具はひき肉、玉ねぎ、ピーマン。味付けは塩、ケチャップ、オイスターソース、オールスパイス、白コショウ、クミン、ガラムマサラ。10分ちょいしかかからないし、ほぼ間違いなくおいしくできるので良い。

ノートにマーカーで少し絵を描く。

開店。絵本を中心に品出しする。買取依頼のメール1件。ありがたい。
休憩中1時間ほど寝る。

来週末のSETOUCHI ART BOOK FAIRへの出店の告知をする。改めてウェブサイトを確認してみると、ブースの数がすごい。yomsはメイン会場の披雲閣ではなく、公園の入り口近くのエリアでの出店。盛り上がってほしい。
https://setouchiartbookfair.com/

詩集「くもり」「信号機」増刷。明日岡山に持って行く。OFの行司君に聞いてみたところ、「くもり」のほうが売れているそうだ。こっちのほうが柔らかめの詩が多いかもしれない。

今日はこれからバイト。明日は岡山へ折坂悠太さんと青葉市子さんのライブを見に行くので、お店は休み。

2019年10月18日金曜日

2019年10月18日

朝9時起き。8時間近く寝たので、頭がけっこうすっきりした。
ごはん食べて、シャワーを浴びて、午前中はだらだら過ごす。

ルヌガンガの中村さんが、注文していた「本の雑誌」を持ってきてくれる。今月号はマイナー・ポエット特集。
少しめくると、巻頭の鼎談で岡崎武志さんが「日本の文学」の内田百閒、稲垣足穂、牧野信一の巻について言及している。昨日ブログに書いた本だ。だからといって何がどうということもないのだけど、なんとなくうれしい。
夏葉社の島田さんが、上林暁や埴原一亟が若い人に共感を呼んでいるのは、今の社会情勢があってのことではないかと言っている。確かに。先日買取で野坂昭如がたくさん入って、少しだけ読んでみたら、野坂のリアリズムはなんだか読んでいて辛くなってしまった。ある程度の距離感がないと、作品の重厚な空気に自分が飲み込まれそうな気がしてしまう。ひたっていられるくらいの気持ちの余裕があれば楽しめるのだけど。
内堀弘さんの文章では、尾形亀之助がマヴォに参加していたことを知る。なんで今まで知らなかったんだろうか。村山知義の神奈川近美での展覧会にも行ったのに。どうもいろいろと抜けてしまっているらしい。もっと調べないと。村山知義の交友関係と創作活動の幅の広さは本当にすごいな。

28日のトークイベント「家船の可能性を巡って」に出演される、劇作家の岸井大輔さんと観光家の陸奥賢さんのインタビュー記事を読む。
https://synodos.jp/culture/14752/2
http://hibinokeiko.blog.jp/archives/24907308.html
お2人とも、戯曲や観光の中に含まれる要素を解体して様々な事象に適用し、活動を展開している。KOURYOUさんの作品からどんなお話が引き出されるのか楽しみ。

BOOKSHOPLOVERの和氣さんご来店。ZINEコーナーを興味深くご覧になっていた。店舗紹介用にスマホで映像を撮影していて、手慣れたカメラワークに驚く。

Eric DolphyやOrnette Coleman聞く。ジャズ喫茶に行ってみたい。

千葉雅也「勉強の哲学」読み終える。身近な日常会話への比喩、細かく立ち止まって復習しながら進んでいく文章がとても親切でわかりやすかった。

今日もこれからバイト。雨なのでどうにもだるい。

2019年10月17日木曜日

2019年10月17日

朝7時半に起きる。
もう朝のうちは寒くなった。というか、9月いっぱいまでが暑すぎたのだろう。台風が過ぎてから、秋を通り越してもう冬の空気が迫ってきた。あっという間にストーブが要り様の季節になりそうだ。
朝ごはんを食べて、「私小説名作選 下」を読み終え、きんぴらごぼうを作る。
絵を進める。板に不定形の形を鉛筆で縁取り、白の絵の具で塗りつぶしていく。どうなるかわからないけど進めてみよう。

開店。品出しを進める。スリップ作り。
ゆきのちゃんが来てくれて、チラシをお願いする。

休憩中、田尻久子「みぎわに立って」読み終える。
葛西善蔵や牧野信一について調べる。中央公論社の「日本の文学」に、三島由紀夫は内田百閒、稲垣足穂と共に牧野信一作品を収めている。
https://hyakkenn09.hatenablog.com/entry/2018/12/29/182310
絵の続き。大きめの絵を作っている時は、「ここを塗りつぶす」「ここに細かく線を引いていく」と一手一手に時間がかかり、絵を描くというよりも作業をしている感覚のほうが増していく。ちょっとした要素が画面の構成を決めていくような、小さめのドローイングなどを並行して描いていくのがちょうどいい気がする。ぼんやりとしたアイディアも、ノートにメモしておくなどして取りこぼさないようにしたい。

これからバイト。

2019年10月16日水曜日

2019年10月16日

朝9時半起き。昨日けっこう動き回ったせいか疲れている。
ごはん食べてチラシまわり。美術館に掛け合ってみるが、有料イベントの場合は行政からの後援があるものでないと配布はしかねる、とのこと。この調子だと他の公共施設での配布も厳しいか。

昨日の日記を読んだ方から、精神疾患や発達障害について義務教育の時期から教えていくのは、レッテル貼りやいじめにつながる可能性もあり難しいのではないか、との意見をいただく。確かに。

開店。ネットでけっこう売れている。発送準備を進める。品出し。
1階に移転してから、年配の方のご来店が増えた。そろそろ家にある本をどうするか考えないといけない、とおっしゃる方も多い。たまに高松の昔の本屋事情など、貴重なお話も聞けたりするのはうれしい。

高松工芸高校の汐音ちゃんとアシュリーが、完成した雑誌「F」を持ってきてくれる。取材・撮影・編集・デザイン全て自分たちでやった力作で、文化祭にて販売するそうだ。本屋特集ではyomsもたっぷり1ページ取りあげてくれている。2人はいつもかしこまっている感じがなくて、のびのびしていて良い感じ。藤浩志さんや高嶺格さんのインタビューも載っていて、とても読み応えのある1冊。

宮脇さんと稲盛さん来てくれる。2人とも久々。いろいろ話す。稲盛さんは祖谷という徳島のものすごい山の中に住んでいる。毎年冬は電気代がかかってしょうがないので、この冬は屋根裏部屋を作って、そこで炭やランプで暖をとりつつ過ごしてみようと思っているとのこと。面白そうだ。

栗金商店の2人が来てくれる。みきちゃんやまどがこないだ行ったしゃぶしゃぶ食べ放題の店に行きたい。
なんだか友達がたくさん来て、にぎやかな一日。

まどがかなり疲れている様子なので、今日はずっと店番。
クッツェー「マイケル・K」読み終え、中村光夫・選「私小説名作選 下」(講談社文芸文庫)読み始める。

今日もこれからバイト。売上げの良かった日は行くのが少し億劫だ。

2019年10月15日火曜日

2019年10月15日

朝8時起き。
「大人のアスペルガーを知る本」読み終える。アスペルガーの人は話に飛躍が多く、まとまりが乏しかったりするため、統合失調症と誤診されてしまうことも多いそうだ。こういう本を読んでいると、もっと義務教育のレベルから精神疾患や特質について理解を深めることが必要なのでは、と感じてしまう。自分も思春期の頃は「普通にしてろ」と言われてもどうすればいいのかがまるでつかめず、自分は落ちこぼれなのではないかと恐怖していた。
クッツェー「マイケル・K」読み始める。

チラシを増刷し、ビールやスマートレターの買い出しに行く。
久々に料理。ピーマン、じゃが芋、玉ねぎ、鶏肉をニンニク、塩、豆板醤で炒める。卵焼きも作った。
自転車に乗ってチラシを置いてもらいに行くが、ゲストハウスはちょうど昼過ぎは開いていないところが多く、図書館や美術館も閉館日だったりで、あまりまわれず。パン屋さんのイートインで休憩。
帰って少し絵を描く。インクでケント紙に1枚。

ここのところ週末に休むことが多いので、今日は本来定休日だけど17~21時でオープン。
サニールートコーヒーのシュンさんが来てくれる。サニールートも火曜が定休日。いざ休みでゆっくりお店をまわろうと思ったらそのお店も休みということが、けっこうある。ルヌガンガも火曜休み。
今日も観光客が多い。台湾から来たという方が、この間香港から来たヴァネッサさんが置いていったZINEを見ている。どのように感じているのか気になるな。

今日もこれからバイト。

2019年10月14日月曜日

2019年10月14日

朝8時起き。まだ眠いけどがまんする。
洗濯物を畳んで、朝ごはん食べて、吉田健一「汽車旅の酒」読み終える。部屋を軽くそうじ。3階の作業場で机に座り、紙にインクで絵を描いてみる。

開店。KOURYOUさんから28日のトークイベントのチラシが到着。愛知県より郵送買取3箱届き、査定進める。3連休最終日の割には、お客さんはちょっと少ないような。

休憩中ルヌガンガへ。チラシを置いてもらう。BRUTUSの本屋特集で高松が取りあげられているというので確認すると、yomsも店名こそ挙がっていないものの、少し触れられていた。
上野一彦監修「大人のアスペルガーを知る本」読み始める。自分も精神的な問題で苦しんだ経験があるにも関わらず、今まで病気や性質などについてはあまり勉強してこなかった。少しずつこういう本も読んでいきたい。
朝の絵の続き。2枚完成する。自分の場合、絵を描いていくのは自分の感覚を信じ切らないと手が進んでいかない。絵がうまくいき始めると少しずつ自信がわいてくる。なんだかスピリチュアルじみてるような気もするけど、元々ネガティブな性格だし、最近は少しくらい自分を過信してみるくらいのほうがちょうどいいような気もしている。

今日もこれからバイト。毎月末に翌月休みたい日を申告することになっているのだけど、今月は申告した日以外全て出勤になっていて驚いた。社員の人とメッセージをやり取りしていると、どうもかなり忙しい様子。

2019年10月13日日曜日

2019年10月12~13日

11日夜

店番をまどとバトンタッチして、岡山へ向かう。マリンライナーの中では、高松から飛行機で帰る予定だったけど台風の影響で新幹線に変更したという女性も乗っていた。

OFに19時前に到着。展覧会の搬入はスムーズに進む。ほとんど完了したけどドローイングが少し足りない。書き足して追加しよう。
OFの行司君の家に泊まらせてもらう。お酒を飲みつつ、3時間くらいいろいろと話す。「あの人のこの絵いいよね」みたいな話をするのも久しぶり。話しながらA4のコピー用紙に絵を描く。あまりうまくいかず。1時頃に寝る。


12日

朝8時起き。
まだ台風は近づいている最中で、西日本にはあまり影響もないはずなのに、風の音が強い。行司君は6時半くらいにもう目が覚めていたようだ。矢萩多聞「偶然の装丁家」読み終える。

喫茶店でモーニングを食べてOFへ。行司君は価格表作り、自分はドローイング。A4サイズのが2枚できたので追加、いい具合になった。詩集も、迷ったけど、売ることにする。開場。

近所のうどん屋さんで炊き込みご飯とぶっかけうどんのセットを食べる。九州スタイルのうどんらしく、やわらかめでもちもちした麺。おいしかった。
モモチャリを借りて県立美術館へ。熊谷守一展は線と色面による作風に至る前の、模索している様子のうかがえる絵がいくつかあった。同時開催の太田三郎展もかなりのボリューム。
cafe moyauでチャイを飲む。北川フラム「ひらく美術」読み始める。

OFに戻る。台風にも関わらずお客さんが来てくれる。18時からはライブ。カセットテープレコーダーからの音にモノトロンでフィルターをかけ、さらにディレイを通して加工する。30分間、けっこううまくできた。終わった後、中西君や高知大学の吉田さんとマレーシアやドイツの話。

行司君、吉田さん、中西君、犬おわりと5人で居酒屋「成田屋」へ。岡山市では有名なチェーン店らしい。鴨つくねや玉ひもの煮つけなどちょっと珍しいメニューもあるし、チューハイも焼酎と割りものがともに濃い目でうれしい。2杯飲んでお腹いっぱい食べて一人1500円ほど。高松にもこんなお店があったらいいのに。
5人で駅までずっとしゃべりながら歩き、別れる。楽しくて何時間でもやれそうだ。帰りのマリンライナーで「ひらく美術」読み終え、吉田健一「汽車旅の酒」読み始める。旅の終わりの少し寂しい気持ちに、さらに旅情を吹き込んでくれる。ページをめくった先に、こんな文章が2行だけぽつんとあったりするんだから最高だ。
「御馳走を食べては、又どこかに行って御馳走を食べて、いつの間にか夜なのだから、――旅行がしたい。」
旅への渇望感からほとんど絶句してしまったかのような間がたまらない。


13日

9時起き。ぐっすり寝た。
ごはん食べて本を読む。台風で東日本にかなりの被害が出ている。友達にLINEで連絡。昨日開催予定だった全感覚祭は、この日の深夜に渋谷近辺のライブハウスに会場を移して開催。柳沼君もシルクスクリーンのブースを出すことになっている。SNSを見ると、浸水被害ですら一部自己責任論で語ろうとしている人もいるようで、自分が社会的な弱者に立たされた時の想像力もないのだろうかと、うんざりしてしまった。公共や福祉の概念が壊れてしまっている。

開店、品出し。休憩中に読書と、作業スペースの掃除。

中園孔二さんの画集を久々に見る。
https://www.kyuryudo.co.jp/shopdetail/000000001422/
中園さんは突然台風の後の瀬戸内海に泳ぎ出し、7日後岡山で遺体で見つかった。2015年7月、25歳の若さだったそうだ。中園さんの遺した作品に広がる世界はあまりにも豊穣でため息が出る。一度お会いしたかった。

自分にとって、絵を描いて人と関係することは、自分を肯定するための最良の手段だということを最近改めて強く思う。5年前にアトリエが火事になってしまってから昨年あたりまで、なんであんなに絵に対して後ろ向きになってしまっていたのだろうか。とにかく油断せず、続けていくことが大事だ。良い絵ができるのかはわからないけど、良くなっていくのを自分自身で目撃しなければならない。楽しさを増幅させていきたい。

今日はこれからバイト。

2019年10月11日金曜日

2019年10月11日

朝8時起き。眠い。1日7時間前後寝ているはずなのに、疲れが取れていない。朝ごはんを食べて、岡山に持っていく荷物をカートに括り付ける。
久々にゆっくり読書。「ブラックウッド傑作選」読み終え、矢萩多聞「偶然の装丁家」読み始める。まだ序盤だけど、小学校の時の石井先生のエピソードが面白い。伸びやかでまっすぐで、すぐキレる。しかし恐怖を与えて生徒を抑えつけるようなことは決してしない。愛される先生だっただろうな。
チケットショップで岡山までの往復分の電車の切符を買う。片道あたり200円ほど安くなる。今月は岡山に行く機会が多いので、少しでも節約したいところ。

開店。少しずつ品出しをするが、気圧のせいか少し頭が痛い。コーヒーを飲んだら少し疲れが落ち着いた。
台風19号は明日夜に関東地方に上陸する予定、先日大きな被害が出たばかりなのにこれはきつい。12日に千葉県で開催予定だった全感覚祭では、会場で友達の柳沼君が自分の絵をTシャツにプリントしてくれることになっていたけど、中止になってしまった。一方、中四国は大きな影響はなさそう。強風で明日の夜瀬戸大橋が不通にならないか心配。

「日本の古本屋」のメールマガジンで、山本善行さんの連載が始まっていた。
https://www.kosho.or.jp/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=5206
一冊の本の内容だけでなく、著者、出版社、交友関係、時代背景にまで知識と考察を行き渡らせて紹介をし、かつその本を売って生活するなんて、本当にすごいことだ。古本に触れている時間の長い人は「買う」「読む」「調べる」の3つの行為が限りなく近しいものになっていく気がする。自分の好奇心が広がっていくのを実感するのはとても楽しい。

今日は昨日来てくれた香港の女の子2人組が現地の状況を伝えるZINEを持ってきてくれる予定なのだけど、まだ来ない。来る前に店を出てしまうことになりそう。その行動の率直さに、香港の状況の凄まじさがにじみ出ている。果たして自分は日本の状況が悪くなった時に、外国に行って現地の人と言葉を交わし、そういった行動にまで至ることができるだろうか。SNSで発信するのは手軽だけど、発信すると同時に他のトピックと並置され、瞬発的な反応に押し流されてしまう。ZINEだと伝わり方の温度はまったく違ってくる。

これから岡山へ個展の搬入。

2019年10月10日木曜日

2019年10月10日

朝8時半起き。7時間くらい眠れた。
まどはもう学校に行ったので、一人で朝ごはん。スーパーに買い物に行き、家で完成した絵の梱包。昨日の夜に途中まで進めていた絵も完成したので、とりあえず板に描いた絵は一区切りついた。少し筋トレやる。

開店。昨日に引き続き、韓国のトラップのミックステープをいろいろ聞きながら品出しをする。
詩集「くもり」「信号機」を各15部増刷。個展会場で販売する予定。絵は気持ちの余裕がある時に描いていることが多く(元気のない時にあえて描いてみることもある)、詩は余裕のない時に作ることがほとんど。作った時のテンションがかなり異なる絵と詩集を同じ空間に置くのはちぐはぐな印象になるような気もするけど、とりあえず持って行って、展示空間を完成させてから考えてみよう。

まどが学校から帰ってきて、相当疲れた様子。
スーパー行って夕ご飯食べて、あさっての夜にやるライブの機材の準備。テープレコーダーを3台くらいミキサーにつなごうと思っていたけど、ディレイとモノトロンを使おうとするとその操作だけで手一杯になりそうだったので、結局1台だけにする。ミキサーは使わないので荷物が軽くなった。
「ブラックウッド傑作集」少し読み進める。暗いけど、精神にくるような病的な感じではなく、なんだか妙ななつかしさがある。

品出し、スリップ作り。
香港から来たという女の子2人組が、大城さんのことを知ってると言っていた。香港の今の状況について書いたZINEを持ってきているらしく、明日持ってきてくれるとのこと。閲覧コーナーに置いておこう。しかしこういう場面で英語ができないのは痛すぎる。ゆっくり文章を考える時間があればなんとかなるけど、その場の会話は難しい。

今日はこれからバイト。帰ったらもう少し本を読んで寝たい。


2019年10月9日水曜日

2019年10月09日

朝7時半起き。
朝ごはんを食べて、YUZION聞きながら絵を描く(https://www.youtube.com/watch?v=EQqzqoXXBLc)。韓国のこういうTRAPあまり聞いたことなかった、もっと聞きたい。YUZIONはついこの間来日してライブしていたし、SKOLORも、日韓が今こういう状況だからこそ動いているヒップホップのアーティストには本当に勇気付けられる。絵は途中までうまくいったけど、最後ミスしてしまった。修正して展覧会に間に合うかどうか。

開店。棚の整理をしつつ、品出しを進める。休憩中、チラシをいろんなところに置いてもらいに行ったり、豆乳を買ったり、ネットで売れた本の発送をしたりする。店に戻ってチラシの増刷、品出し。店頭買取2件。詩集「くもり」「信号機」も増刷したいが、B5のコピー用紙が切れている。

チラシまわりをしていると、大学生だった2001~04年頃、自分が描いた絵を印刷したフリーペーパーを作って、ギャラリーや本屋さんなどに置いてもらいに行ったことを思い出す。大学の先生に頼んで、黒1色刷りのリソグラフを借りて印刷した。その頃はギャラリーを借りて展覧会をやるような金銭的余裕もなかったので、自分の作ったものを発信するには手軽な手段だった。それに、新しいフリーペーパーを作ることで、いろんな場所へ自分を半ば強制的に様々な場所へ向かわせるような効果もあったように思う。アートブックフェアのような催しはまだなかった。大学を卒業して少し経った2006年、山下陽光さんらが高円寺の高架下で「何も売らないし、何も買わない店」(要するにただ飲んでいるだけ)という考えのもとやっていた「場所っプ」で、自作印刷物交換会Paper Talkを始めることになる。卒業後すぐに素人の乱と出会えていたのは、今思うと本当にラッキーだったなと思う。

今日はこれからバイト。行く途中でミャンマー音楽イベントのチラシを置いてもらいに行きたい。帰ったら展覧会初日にやるライブの機材の準備。絵も少し修正を進める。明日は午前中に絵の修正と完成している絵の梱包、店番しながら詩集の増刷。

2019年10月8日火曜日

2018年10月08日

朝8時半起き。

ごはん食べて、サンポートのフェリー待合所でコーヒー飲みながら、小沼丹「小さな手袋/珈琲挽き」を読む。ガラス越しに雨の降る港を見ながら小沼丹の文章を読んでいると、自販機で買った舌にピリッとくるようなコーヒーでも雰囲気のあるものに思えてくるから不思議だ。ここは床屋やうどん屋もあって、昔ながらの待合所の名残りが感じられるようで好きな場所。
港へ向かい、女木島へ。フェリーの座敷にいると、幼稚園くらいの女の子が赤ちゃんをあやしていて、とてもかわいい。

女木島でKOURYOUさんの作品を見る。以前YOMSでもライブドローイングを一緒にやってくれた蚊にちゃん(福士千裕)も参加していて、ポップな作風が廃屋の中でコントラスト鮮やか。近くにあるなタ書の藤井さんが選書で関わった作品も見た。
13時20分高松港行きのフェリーを逃して2時間ほどぶらぶらして帰ろうか迷うが、港の休憩所はレンタサイクルでいっぱいになっていて椅子が撤去されていたし、雨が降っていて外で過ごす気にもなれず、さっさと高松に戻ることに。
着いた後、このまま帰るのももったいないような気がしてしまい、高松駅の2階のベンチで本を読む。観光客向けのビデオが下の階で流れていて、ピアノの打鍵が激しいニューエイジ風の音楽が大音量で聞こえてくる。空間が広々としているためか、他の利用者の話し声などもうっすら聞こえてきて意識が分散されるためか、不快感は少ない。旅行中でなくとも、待合室での読書ははかどる。しかしわざとフェリーを1本逃がしてまで待合室での時間を作ろうとするのは、やっぱりどこかおかしいのかもしれない。
「小さな手袋/珈琲挽き」読み終える。

古本買う。「ポオ 詩と詩論」、荻原井泉水「奥の細道ノート」、カルペンティエール「この世の王国」。

家に戻り、まどが買ってくれていたポテトチップスをつまみながら「ブラックウッド傑作選」(創元推理文庫)読み始める。ネットで売れた本の配送作業。晩ご飯。図書館で本を返す/借りる。なタ書にマンスリーインフォを置いてもらいに行き、秋の催事について、藤井さんと話す。

今日はこれから個展に出す絵を選ぶ。個展初日は台風が直撃しそうで心配だ。搬入はなんとかいけそうだけど、初日を終えたタイミングあたりで、瀬戸大橋が不通になりそうな気がする。

2019年10月7日月曜日

2019年10月07日

昨日はバイト終わった後にiLにお酒を飲みに行った。
店長の浜吉さんがこの日が誕生日で、乾杯する。
次に企画するイベントの概要が固まってきたらしく、いい感じ。
ロンドンから来たという男性と日本のノイズ音楽についてけっこう話した。


朝9時起き。
ごはん食べて洗濯物を畳んだり、弁当を作ったり、書類を書いたりする。

コリン・フレッチャー「遊歩大全」をパラパラめくる。
野に出て歩き、食べて、寝て、思索するための様々な具体的な提案がなされていて、網羅的な内容のため、眺めていると自分が野外活動の中の何に興味を持っているのかが、自然とあぶり出されてくる。
自分は寝床を工夫することに興味があるようだ。
フライシートやロープ、クランプなどを駆使してうまく雨風をよけ、空間と睡眠を確保するやり方が様々載っていて、とても興味深い。

開店、品出し。
昼ごはん食べながら、「みんなのミシマガジン」に連載されている松村圭一郎さんの「小さき者たちの生活誌」を読む。
https://www.mishimaga.com/books/chiisakimono/001604.html
以前掲載された分も少しずつ読んでいきたい。

11/4に行うトークイベント「ミャンマー音楽の謎めいた世界へ」のチラシが残り少ないので、自分でデザインし直して増刷する。
少しずつ自分の作ったチラシが好きになってきた気がする。
マッシュルームレコード、ルーツレコード、Tooniceに置いてもらった。
しかし最近チラシばかり作っていて、学生の頃に戻ったような気分。

「文化人類学の思考法」読み終える。

これからバイト。

2019年10月6日日曜日

2019年10月06日

朝8時半起き。

朝ごはん食べて、在庫の本の整理。

レンタカーでドライブに行く。
車の運転自体久しぶり。

国分寺のコメダ珈琲に行く。
なタ書の藤井さんが選書した本のコーナーを見る。

松村圭一郎・中川理・石井美保編「文化人類学の思考法」読み始める。
マルセル・モースやブルーノ・ラトゥールの名前が繰り返し出てくる。
モースは岡本太郎とも交流があったし、前から読みたいと思っていたけど、まだ読んだことがない。
そういえば初めて高松に来た時、行きの高速バスの中でフレイザーの「金枝篇」をがんばって読んでいた。
前の前の瀬戸芸だからもう6年前になる。
その時高松の商店街を歩いて、猛暑の中「この街に住みたい!」と強く思ったのだった。

車中FMラジオを聴いていると、富山のおわら風の盆の特集をやっていた。
音楽がとても情緒あふれる音色で、お祭りは深夜1時から盛り上がってくるらしい。
インタビューに答えている人も県外からの観光客が多く、「今日はもう始発電車で帰ります」と言ってたりしていて、とことん楽しもうという気合がすごい。
香川からだとものすごく行きにくいけど、いつか行ってみたい。

屋島の山上へ向かう。
レンタカーの貧弱なエンジンだと登り坂でなかなかスピードが出ない。
そういえば、屋島に車で来たのも初めてだ。
前は屋島古道という山道を登って山上に行った。
屋島寺への参道(遍路みち)のほかにも5本ほど登山道があり、北から遊鶴亭へと向かって登る道には途中に洞窟もある。
屋島西町に住んでいた頃は、その洞窟のあたりに寝袋とお菓子と本を持っていって、ゴロゴロ寝たりした。

屋島山上にある金氏徹平さんのインスタレーション作品を見て、ベンチに座って本でも読もうかと思ったけど結局ただボーっと景色を眺めて(東のほうから何か鳴り物が聞こえた。お祭りでもあったのだろうか)、街に戻る。

サンリンシャに行って、蓮井さんといろいろ話す。
韓国のお客さんが本当に少なくなったというのは蓮井さんも感じていたようだ。
10/22にiLで行われるまいちゃん主催のイベントのチケットを買う。
Don’t DJとYPYのライブ、どちらもすごく好きなので楽しみだ。

店に戻って品出しを進める。

これからバイト。
帰ったら本読んで寝ます。

2019年10月05日

朝8時半起き。

ムージル「寄宿生テルレスの混乱」、大野裕「はじめての認知療法」読み終える。
認知療法の本は初めて読んだ。
物事を極端な方向に受け取ったり考えたりする意識の流れを自動思考というらしい。
この自動思考のパターンが調子の悪い時の自分の思考とあまりにも合致していて、なんだか怖いような、逆に安心するような、変な気持ちになってくる。
自分はどうも世の中を困難で敵意に満ちあふれているものだという前提でとらえているふしがあり、そのために必要以上に臆病になったり、逆に立ち向かうため自分を大きく見せようとする傾向がある。
絵や描いたりするのも、ある部分はこういう心理に基づいた行動なのだろう。
直すというのも難しそうなので、うまく付き合っていきたい。

茎のめぐさんが来て、店内のドライフラワーを一部搬出。
「古書店緑化月間」9月末で終了の予定だったけど、10月末まで延長することに。
また植物の追加もあるかも。

開店、どんどん品出し。

ポリ裏から路地に入って、ルヌガンガまでは行ったけどyomsにはたどり着かなかった、という人は思ったより多いようだ。
まだまだ宣伝を続けていかないといけない。

休憩、喫茶店行って「滝田ゆう落語劇場」読み終える。
火曜日に査定中ずっと落語を聞いていて、本を読んでいると聞き覚えのある話が出てきてうれしい。
落語を楽しめるようになりたいと思い始めてずいぶん経つけど、やっとなじんできたのかも。

店に戻って、今月分のマンスリーインフォ作り。
今月後半から来月頭まで出店や店内イベントが詰まっていて、デザインに苦労した。

10/12~27…岡山OFにて齋藤祐平個展「思い出す機械」
10/21…あんどさきこ月例ライブ
10/25~27…瀬戸内アートブックフェアにて出店
10/28…店内にてトークイベント「KOURYOU『家船』の可能性を巡って」(出演・KOURYOU、陸奥賢、岸井大輔)
11/4…店内にてトークイベント「ミャンマー音楽の謎めいた世界へ」(出演・村上巨樹)
11/9…自作印刷物交換会Paper Talk

バイト行ってシャワー浴びて、日記書いてる。
明日は久々にドライブに行ってきます。

2019年10月4日金曜日

2019年10月04日

昨日の夜は筋トレしてから風呂にゆっくり浸かって、絵を進めた。
ムージル「寄宿生テルレスの混乱」読み始める。

朝8時半起き。

絵を進める。
久々にインクとつけペンを使った。
乾いたインクでガチガチに固まった、普通なら即捨てるようなペン先で描いてみたら、線の太さが全然コントロールできなくて面白い。
ドバっとインクが広がったと思ったら、すぐに切れてかすれてしまう。

肉じゃが作って、査定を終えた本を上の階に上げる。

開店、ネット出品もやりつつ査定を進める。
やっと20箱分の査定が終了、金額にも納得していただけた。
どんどん売っていかなければ。

10月末に、高松で出店の誘いが入る。
よし。

昨日から進めていた絵が完成する。
絵をじっと見ながら「ここをこうしたらもっと良くなるかもしれない」「この絵のこの部分のやり方を違う絵でやってみたい」と考えるのは最高に楽しい。

一週間後の12日から個展が始まる。
1年ぶりくらい。
この日は千葉で行われる全感覚祭でも、柳沼君が絵をシルクスクリーンでTシャツに刷ってくれることになっている。
なんとなく、半年に一回くらい何かしら展覧会があるほうが、絵に対する気持ちが持続するので良い。
個展以降、絵に関しては何も予定がないけど、どうしようか。

今日はバイト休み。
お酒でも飲みます。

2019年10月3日木曜日

2019年10月03日

朝8時半起き。

梅崎春生「幻化」読み終える。

料理。
小松菜のおひたし、卵焼き、サバの煮つけを作る。
こないだ小松菜を炒め物に使ったらなんだか青臭く感じて、おひたしもダメ元で作ってみたけど、特に気になるというほどではなかった。

今日も買取分の仕分けと査定。
同時進行で品出しも進める。

昨日に引き続き、中国からのお客さんが多い。
街を歩いていても、ここ2年くらいで中国人観光客が倍くらいに増えたような気がする。
パックツアーではなく個人観光客が増えたし、おしゃれな若い子も多い。
一方、韓国人観光客はほとんどみかけなくなってしまった。
店をオープンした当初はソウルからのお客さんも来てくれたりしたのに。
今調べてみたら、高松~仁川便は10月末から週3に減便されるとのこと。

こないだの古本市で、1950年代の古い「犬の飼い方」という本が売れた。
表紙のデザインがかわいくて、安めの値段設定で売っていたら、愛犬家の女性が「こういう本って今出版するのが難しいんですよ」といろいろ説明してくれた。
難しくなってしまった原因がなんだったのか詳しく思い出せないのだけど、あまり内容にまで踏み込んだ値付けをしていなかったので、とても勉強になった。
ビブリオバトルで良い書評を聞いた時もこんな感覚なのかもしれない。

今日はバイト休み。
ゆっくり風呂に入って、少し絵を描きたい。

2019年10月2日水曜日

2019月10月02日

朝7時半起き。

梅崎春生「幻化」(新潮文庫)読み始める。
前に読んだ講談社文芸文庫の「桜島・日の果て・幻化」には収録されていない短編も入っている。
貧しい民衆の生活を描写していて、時折ユーモアも入るけど、飄々とした軽さというよりもどっしりとしたブルージーな重さを感じる。
人間への観察眼がすごく醒めているようで、なんだか背筋が寒くなる。

朝から買取分の本の査定と仕分け。
ついでに店も開けるが、午前中はやっぱりお客さんは来ないな。

香港から来たという女の子がZineなどを買ってくれる。
自分の個展のDMにも興味を示してくれた。
香港の情勢について話を聞きたかったけど、英語がうまく話せず”Hong Kong, demonstration..." "Um, very sad... Thank you for caring."くらいしか会話できなかった。

ネットでけっこう売れる。
ひたすら作業して、それなりに返ってくるとやる気も出てくる。

今日もこれからバイト。

2019年10月1日火曜日

2019年09月30日~10月01日

30日

「デュシャンは語る」読み終える。
Spectatorのヒッピーカルチャー特集を読み始める。
少しスケッチブックに絵を描く。

出店時などに配布するチラシのデータ作成。
取材1件。

休憩中、郵便局や銀行をまわる。
国保の支払い。

夜はさっこの月例ライブ。
来場者にホワイトボードに絵をまわし描きしてもらい、それを見ながら即興で歌詞を作って歌っていた。

バイトに行って早めに寝る。


01日

朝7時半に起きる。

引っ越しなどでお金が出てしまったので、国民年金の免除申請をしに行く。
銀行にお金を預けたり、図書館で本借りたり、野菜を買ったりする。

Spectator読む。
「~なんだ」「~かい?」といった、読み手に語りかけるような文章がなんだか新鮮に感じる。
普段雑誌をあまり読まないからだろうか。

オクラをゆでてごまと醤油で和え(かつおぶしが無かった)、小松菜と玉ねぎとにんじんとツナを塩とにんにくで炒める。
Spectatorの中にマクロビオティックの話が出てきたので、なんとなくにんじんを皮をむかずに入れてみた。

午後は税金や年金の勉強をしようと思っていたけど、兵庫県から郵送買取の本が届く。
段ボール20箱。
送料もそれなりにかかったけど、ありがたい本も多い。
店を開けつつ、ひたすら査定と仕分けを進める。
4割ほど終了。

疲れたので、文章がガタガタになってしまっている。

今日もこれからバイト。
明日は茎のめぐさんがドライフラワーの搬出に来る。