2023年10月28日土曜日

志賀(2023年10月27~28日)

26日(木)夜

22時過ぎまで残業。疲れ果てて帰り、ダラダラしてシャワー浴びて寝る。


27日(金)

朝8時半に起きる。実家から送ってもらった柿を食べる。ちょうど食べごろで、甘くておいしい。お弁当を用意する。

外出し、南でモーニング。谷川正己「フランク・ロイド・ライト」読み終える。モノクロだけど図版も豊富に掲載されていて良い本だ。スケッチブックにドローイング1枚描く。レターパックを買い足し、ルヌガンガに行って柿をおすそ分けする。

昨日お預かりした本を整理し、この日も1時間弱ほど早く開店。郵送買取の本の査定を中心に作業を進め、少し品出しもやる。郵送買取を依頼される方は本にある種の傾向がうかがえることが多いが、今回の方は洋書の歴史関係やジュエリーデザインなどの本がたくさんあり、かなり興味深い内容だった。昼過ぎににわか雨が降り「もう今日はだめかな」となるが、夜に客足は回復。こないだ来てくれた中国人観光客の人がまた来てくれた。高松に長く滞在しているようだ。

閉店後、個人的に相談があるとの連絡をもらい電話でいろいろお話する。どうなるだろうか。その後ルクスへ行きまいちゃんと話す。まいちゃんは明日の早朝に関西へ行き、芦屋のあたりで開催されるパーティーでDJするそうだ。「祐平さんの個展も行きたいです」と言ってくれるが、行ってくれるのかな。


28日(土)

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べ、シャワーを浴びる。洗い物をしてコーヒー。先月に読み終えた後藤明生「小説 いかに読み、いかに書くか」の志賀直哉の章をおさらい。なんとなく以下の部分は日記文学について考える材料にもなりそうだ。書き手の視点の絶対性を肯定する態度というか…。

「即物主義とは、ごく常識的に言えば、心理とか感想とかいう形のないもの、見えない世界を、目に見える物体、行動に「異化」する方法だろう。その反対が、作者および作中人物の心理、感情などを通して事物、人物を描写する「感情移入」の方法だと思うが、志賀作品の方法は、そのどちらでもない。(略)「自分」の裸眼による「直写」と、そのあとに続く「自分」の感想、心理という組合せである。」(p72)

「志賀直哉が「拒絶」したものは「自分の資質にあわない文学」だけでなく、一切の「他者」ではなかったか、ということである。(略)他者から見られることを拒絶することであり、他者から解釈されることを拒絶することである。いい換えれば、見るのは「自分」だけであって、「自分」はけっして他者の目からは見られない。(略)つまりそこには、「見る←→見られる」という、他者との関係が成立しない。その成立を許さない。「見る←→見られる」という他者との関係を拒絶するのが、志賀直哉の「直写」ということなのである。」(p76-77)

外出。作業部屋でキャンバスに絵を描く。3号のキャンバスに手を付けるが、小さい分細かいところを調整して工夫していくやり方がとりづらい。今の自分には10~15号くらいのサイズがちょうどいいようだ。

少し早めに開店。この日は店頭買取が4件と多かった。ここ最近店を閉めがちだったせいかもしれないが。先日届いた郵送買取の本も、査定金額の了承が取れてお振込み。お客さんは開店してすぐは少なかったけど、夕方以降回復。15~17時くらいはたいてい来客が少ないが、この日は特にそういったことはなく、おおむね時間が遅くなるにつれてお客さんが増えた。

漫画家の奥田亜紀子さんとSNSで少しやり取り。奥田さんはなぜかYOMSと、自分とまどの個人アカウントまでフォローしてくださっているが、お会いしたことはない。しかし自分は以前に「ぷらせぼくらぶ」(旧版)も「心臓」も読んでいて、いい作品だなと思っていた。とてもうれしい。奥田さんは「ぷらせぼくらぶ」の新装版が出たこともあり、いろんなところで展示などをやっている。今日やり取りしたらキャラクターが出てこない一枚絵も描いたことがあるとのことで、とても気になる。いつか見てみたい。

ここ3日ほど仕事をがんばったので、今日はこれからお酒を飲みつつ映画を見る。余裕があればその後キャンバスの続き。

2023年10月26日木曜日

どんな店(2023年10月24~26日)

23日(月)夜

閉店後、エリック・ロメール「飛行士の妻」見る。公園での写真のくだりが長々と続いた後、口論のシーンになり雰囲気ががらっと変わるが、どちらも「映画が成立してしまうこと」について考えさせられる。見終わって帰宅。シャワーを浴びて寝る。


24日(火)

朝8時前に起きる。ごはんを食べて、スーパーで買い物。帰って読書。アンドレ・ブルトン「ナジャ」読み終え、谷川正己「フランク・ロイド・ライト」読み始める。昼ご飯は青梗菜、エリンギ、ベーコンのパスタ。にんにくと唐辛子を効かせすぎた。念入りに歯を磨く。

外出。瓦町駅でアシュリーと待ち合わせる。アシュリーは高校生の時からyomsに来てくれていて、現在は通っている美大を休学中で12月まで高松にいる。その後インドへ行くらしい。ヒマらしいのでこの機会にSyndicateへ見学に行こうと誘った。茎に少し寄ってからSyndicateへ行くと、ちょうど藤井さんも着いたところで、ギャラリー部分とアトリエ部分と見せてもらう。来月予定しているグループ展面白そうだ。同じビルの別の部屋をジュノ君も借り始めたらしい。見学後に喫茶店へ移動し、3人でいろいろ話す。アシュリーはやりたいことがたくさんあるようでエネルギーがすごい。今までは彼女を「学生」というカテゴリの中で見ていたような気がするけど、この日は一人の友人として会話できたことがうれしかったし、時の流れを感じる。

解散して、店へ行って発送作業。帰って料理。鯖の塩焼き、にんじんとじゃがいものきんぴら、青梗菜と卵の炒め、味噌汁(もやし、大根、油揚げ、小ねぎ)を作る。晩ごはんを食べ終えてビール。読書続き。ライトの、1970年代に作られたのかなという外観の建築が1909年のもので驚く。

もう一度作業部屋へ。一旦完成させたものの個展には出さなかったキャンバスを改良。ガッシュを塗っていた紙を板パネルに貼ってみる。

帰宅。シャワー浴びて、TSUTAYAの宅配レンタルでCDやDVDを注文。1時半ごろに寝る。


25日(水)

朝9時に起きる。寝すぎた。朝ごはんを食べ、お弁当を用意してまどと外出、ドトールでコーヒー買って公園に行く。着信があり、10時半からインタビューが入っていたことに気が付き青ざめる。個展が始まって完全に気が抜けていた。急いで店に戻り、インタビュー。大学生の皆さん親切で、落ち着いている。マーケティングがテーマのゼミとのことだったけど、参考になったのだろうか。

開店。この日は久々にアルバイトの人が来てくれることになっていたので、階段や作業部屋のそうじをする。店頭買取2件。うち1件は岡山からで、展覧会図録など売ってくださる。ありがたい。関東からの郵送買取の件で、段ボール3箱届く。先日お預かりした分の支払いが1件。アルバイトMさん来てくれて作業。この日はなぜかお客さんが多かった。品出し、均一本の補充、発送準備を進める。1時間ほど残業して査定続き。

閉店。本を発送して帰宅。疲れた。シャワーを浴びて、少し読書。12時過ぎに寝た。


26日(木)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べつつ、アマプラで配信終了間近になっていた川島雄三「わが町」見る。原作は織田作之助。辰巳柳太郎演じる主人公の父親は家父長制の染みついたいかにもマッチョな人物で、親子参観の授業中自分の娘に「この子、足らんのかいな」とぼやくところなど本当にひどいが、終盤しっかりと痛い目にあう。まどがアシスタントの出勤簿を提出しなければならないようで、出勤時間の計算を手伝う。なぜか合わない。そしてこの日はまどの誕生日だったことを思い出す(二人とも忘れていた)。今度ぱらいそさんへパフェを食べに行こうとなった。

1時間ほど早く開店。昨日の売り上げ分の帳簿付けをやり、品出しや受託商品の作業を進める。やっとよしのももこさんの新刊と、taishijiのCDアルバムを店頭に出せた。平尾君来てくれていろいろ話す。福岡へ行くらしい。この日の買い取りは店頭で段ボール2箱分のかなりありがたい内容のものが1件。また以前お預かりした分の支払いが1件あり、同じ方からまた段ボール4箱。最近にわかに買い取りが増えてきている。どんどんやっていかないといけない。売れてくれ。明日は郵送買取3箱の査定を終わらせてしまおう。

こないだ、ふと「気高さ、ままならなさ、ユーモアが一体になったような店になったらいいな」と思った。「気高さ」は「品の良さ」と言い換えても良いかとも思ったけど、きれいとは言えない空間で不愛想な店主がやっていても良い店というのはあるし、「気高さ」が適当かなと思う。昨日午前中にインタビューしてくれた学生のいるゼミはマーケティングがテーマとのことだったけど、戦略よりも試行錯誤を繰り返す中で出てくる人間臭い部分が気になる。そのためにはやはりある程度の年数店を続けていかなければいけない。

今日も少し残業。絵を描きたいけど、時間はあるかな。

2023年10月23日月曜日

大阪滞在記(2023年10月20~23日)

19日(木)夜

家に帰って、シャワー浴びて洗い物をし、着替えなどを準備する。早く寝ようと思っていたけど、なんだかんだ12時半くらいまで起きる。まどはマンガが忙しくなってきているようで、かなり遅くまで作業していた。


20日(金)

朝7時に起きる。着替えて、まどと南珈琲へ。まどはいろいろ疑問に思うことがたまっていて、話を聞く。マンガも忙しいのに大変だ。

コンビニでお茶を買い、フットバスに乗って大阪へ。車中、展示に使う文章に修正が必要かギリギリまで考えるが、このままにしようとなる。大阿久佳乃「じたばたするもの」読み終える。金関丈夫の名前が出てきて驚く。法政大学出版局から出ている金関の諸作は何冊か自分も好きで読んでいたけど、大阿久さんの興味を引いたアメリカ文学研究者としての著作はほとんど読んできていない。注意して探してみよう。田中菫さんの「MILKDISH」を読み始める。yomsに来てくれたことも少し書かれていてうれしくなる。菫さんの「つくること」についての考えが揺れ動くさまはとても良い。その様子について、改めて文章に書きたいとも思う。

道路混雑のため、20分ほど遅れて大阪駅に到着。そろそろ11月というのに、なんだか蒸し暑い。東梅田から谷町六丁目へと向かう。POLに着き、田窪さんに挨拶して荷物を下ろす。近所の「ひー豚」というお店で豚カツ定食。おいしかった。田窪さんと一緒に梱包を解いて、1人でジリジリと設営作業。梱包を解いた瞬間に「うわ、これは持ってき過ぎた」と思ったけど、5時間ほどかかって設営は終わり、最終的には絵も文章もちょうどよくはまった。いろんな人に見てほしい。

POLの下の階にあるスパゲティ屋さんで、田窪さんと、同じ階の奥にあるレコード店naminohana records店主のインベさんと飲む。料理が全部おいしいし、安くて驚く。これはすごい。田窪さんと瓶ビール3本飲み、ヘロヘロになる。

新今宮へと移動。この辺の安宿に泊まったことがなく、この日は「加賀」というホテルを予約した。2000円ほど。女性客も多いようだった。部屋は狭いけど、値段の割には良い気がする。近くの銭湯の入湯券がついてきたけど、かなりお酒を飲んでしまったので、歯を磨いてすぐに寝た。


21日(土)

朝7時半ごろに起きる。「MILKDISH」読み終える。宿の近くにある「入船温泉」という銭湯へ。ここは朝6時からやっていて、まだ朝早い時間帯だけどたくさんのお客さんが来ていた。直島の「I❤️湯」のタオルを持ったおじいさんがいて驚く。サウナもあってとてもきれいな銭湯。

「きらく」でホルモンうどんを食べようとしたら本日休業のようで、萩ノ茶屋アーケードにあるうどん屋さんに入る。そしてあぶらかすうどんと間違えてかす汁うどんを注文。やってしまった。でもかす汁うどんも香川では食べれない(というか、この店のオリジナルなのだろうか)し、あぶらかすよりもお腹にやさしそうだし、結果良かったかも。けっこうボリュームがあった。

中之島美術館で長沢芦雪展見る。有名な龍や虎の襖絵も良かったけど、同時代の画家として展示されていた蕭白の鷹の絵の屏風に見入る。告知ビジュアルにも使われている牛の絵が展示されていなかった。展示替えがあるのだろうか?

開場30分ほど前にPOLへ。作品リストを田窪さんが準備してくれていたので、仕上げていく。この日は初日なので一日在廊。アンドレ・ブルトン「ナジャ」を読みつつ、疲労で居眠り。昼ごはんはPOLの近くにある「金剛石」というお店であいがけカレー。美味しい。定食もあるらしいけど、みんなカレーを食べていた。まどのマンガのファンの方や、高松の漆芸研究所に通っていたという方も来られた。甲冑さんやオボコさんとも会えたり、トダさんも来てくれたりで嬉しかった。

19時をまわり、初日終了。naminohana recordsでyudayajazzさんのサルサmixCDを購入。その後、田窪さんの案内で、トダさんと3人で居酒屋2軒行く。1軒目は予約がなかなか取れないところらしかったけど、運良く3人でも入ることができた。常連さんがたくさんカウンターにいて、店員さんづたいに料理を運んでくれる。ネギ焼きおいしい。2軒目は中華食堂?のようなところで、ハムエッグがハム上/卵下で出てきたり(なんてことはないがなんとなく新鮮)、20席くらいあるけどおばちゃんが1人でまわしてたり、かなり独特だった。田窪さんは面白いお店をたくさん知っている。大阪は安いところが多くて良いな。

けっこう飲んでしまい、ほぼ終電で新今宮のゲストハウスに戻る。ここも隙間にたくさんの布などが詰められていたり、細かいおもしろが多かった。シャワーをなんとか浴びて寝る。


22日(日)

朝9時くらいまで寝て、南森町へ。天神さんの古本まつりに行く。ナンブ寛永さんの「南部堂」は非常に独特な品揃えで面白く、古いマティスの文庫版画集を100円で購入。ほかのお店で普通にフローベールや中上健次のジャズエッセイなども買う。ポール・シュレーダー「聖なる映画」があり、昨日甲冑さんとブレッソン話に花が咲いたのもあって惹かれたが、9000円で断念。

九条へ移動。ロッダグループでカレーを食べたかったけど、昨日夜中まで飲んで胃の調子が悪く断念。シネヌーヴォへ。入るなり、映画関連の書籍や昔のキネ旬がたくさん並んでいる映画愛にあふれた空間に感動。ファスビンダー「不安は魂を食いつくす」見る。ドアや壁による垂直方向の分割が印象的。

四ツ橋の中古レコード/CD店「◯か×」に行き、spontaneous music ensembleや梅田哲也さん、Childiscのコンピなど買う。「ややこしい音楽」という素晴らしいコーナーがあった。

玉出へ。opaltimesに6年ぶりくらいに行く。少ししかいれなかったけど、展覧会も面白かったし、ユッキさんとも久しぶりに話せてよかった。今回の展覧会はチラシ(というか、オブジェ)もすごい。展示されている作家さんのご家族がたまたまおられ、生活と制作のことなどを話す流れになった。展覧会のチラシもお渡しする。

また新今宮に行き、四三館というビルで行われているイベントへ行く。七円体という、様々な大きさのシンバル7枚をメンバー2人が向き合って叩くというユニットのライブ。コンクリートのビルの小部屋で異様な反響が起きていて、エレキギターみたいな音が聞こえたり、「バシャーン」という音がジュワジュワとドローンみたいに漂ったりして面白かった。この四三館という場所は、七円体の方が集めた主に日本の戦前の古物を展示する私設博物館のようになっている。この日はessential store店長の田上さんも品物を出されていて、解説を聞いて実際手に取りながら貴重な品を見ることができた。「香川で古書店をやってまして」と自己紹介、川島猛の話などで盛り上がる。仕入れのエピソードも伺ってしまった。古物商の世界は奥が深い。相場なんてありそうもないオブジェなど、どのように査定するのだろう。展覧会のフライヤーもお渡しする。しかし本当に強烈な場所だったな。

トダさんと大阪駅近くの「松葉」で串カツ食べて、高速バスに乗り帰る。帰りはずっとinstagramへ投稿するための文章を書いていたからか、すぐに着いた。商店街にいつもの猫たちがいた。


23日(月)

朝9時に起きる。シャワー浴びて洗濯。まどと外出し、南珈琲でモーニング。大阪であったことをいろいろ話す。tomoさんでお惣菜を買って、ルヌガンガで涼子さんとお話。まど新刊を3冊ほど買っている。漫画を描くようになってから明らかに読書量が増えているし、興味の幅も広くなっている気がする。すごいことだ。

開店。週末に品出しを全くしなかったためネット売り上げは芳しくなかったが、店頭でたくさん買われるお客さんが多かった。店頭買取1件。久しぶりに店に入ったせいか、体力は回復しているものの作業速度はいまいち。

今日はこれから映画を見て絵を描く。明日は定休日。久しぶりにSyndicateへ行く予定。

2023年10月19日木曜日

大阪へ(2023年10月19日)

18日(水)夜

均一本の補充、帳簿付けなどの細かい作業を22時頃までやる。本の発送。ついでにコンビニでブルーベリーヨーグルトを買って食べる。帰宅。なんだか体の調子があまり良くないので、シャワー浴びてすぐに寝た。


19日(木)

朝9時前に起きる。トーストと、さっこからもらった青森のりんごで朝ごはん。作業部屋に行き、展覧会に向けての準備。昼と夜のごはん用に、ぱらいそさんの下にあるお弁当屋さん「tomo」のお惣菜を買う。惣菜5~6種の盛り合わせにサラダを付けても530円。安くておいしい。

開店。展覧会の準備の続きをやりながら店番。準備は割とすぐに終わり、展覧会以外の旅の行程を見直す。京都で面白そうなイベントが多いが、大阪でもシネヌーヴォでファスビンダー傑作選をやっているし、長沢芦雪展も見ておきたいし、天神さんの古本市もやっている。迷うけど、今回は大阪に絞ろう。夕方に小野君、ivoryさん、アパッチさんが来てくれていろいろ話す。アパッチさんと00年代後半の日本のラップ(SCARS、SD JUNKSTA、ESSENCIALなど)の話をずっとしていたら、そのへんの音源を久しぶりに聞きたくなってきた。Concrete Greenも4と5は持っていた(CDRだけど)はずなのに、どこかに行ってしまったな。この辺の、サブスクにないものはメルカリやヤフオクを見てもかなり高くなっているようだ。最近は毎日のように友人知人が来てくれるので楽しい。今日もけっこうしゃべっていたけど、徳島から来られた方や中国からの観光客グループがたくさん買ってくれて、店頭売り上げは伸びた。

今日はもう帰って、シャワーを浴びて着替えをまとめる。明日は朝8時過ぎのバスで大阪へ。


2023年10月18日水曜日

微妙な疲れ(2023年10月17~18日)

16日(月)夜

24時頃まで店で作業していた。家に帰ってすぐにベッドに入る。まどがモヤモヤと考え事をしていて、自分にそのことを話してくれるが、つい自分の考えを一方的にしゃべってしまった。もっと相手の話を聞かなければいけない。まどだからこちらが一方的に話したって大丈夫だろうという甘えがあるのだろうと考えると、自分のことが気持ち悪い。


17日(火)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、すぐに作業部屋へ。段ボール箱にプチプチで巻いておいた絵を詰めて梱包していく。大きいサイズのものは段ボール箱を切ってテープで念入りに貼り合わせ固定し、さらに大きい箱にする。なかなか時間がかかる。まどに昼ご飯を用意しようと思っていたけど、無理そうだと連絡。お昼ご飯はうどん。結局14時過ぎに梱包作業は終了した。

外出。銀行にお金を入れて、南珈琲で休憩。手塚治虫「奇子」読み進める。店に戻って、ヤマトに発送をお願いする。その後はレジでネットで売れた本の発送準備やメールの返信など。本の査定まで行きたかったが、たどり着けず。

帰ってまどと晩ごはん。食べ終えて「奇子」読み終え、風呂に入る。関西方面の知人へ展覧会の案内メールを送る。文章を考えているうち、さらに展示に使えそうなアイディアがわいてきた。

ヴィットリオ・デ・シーカ「自転車泥棒」見る。切ない話だけど大人の動きを真似てちょこまかと動き回る男の子ブルーノがかわいくて、温かな気持ちになる。

1時前に寝る。


18日(水)

朝8時半に起きる。最近寝つきがあまり良くなく、眠い。まどもだいぶ疲れている様子。朝ごはんはトースト。洗い物、洗濯、部屋や風呂トイレのそうじ。外出、ナルホドでスチレンパネルを買う。糊付きのものは大きいサイズしかないようだ。

店で在庫整理とそうじをし、開店。今週に入ってから昼間妙に暑いような。個展や受託商品、郵送買取に関しての連絡。品出し、発送準備など。先日お預かりした買取の支払いが1件。大阪へ出発するのももうあさっての朝になってしまった。しかしなんとか出発前にやるべき店のことは最低限やれた気がする。夜になって新しく文章をひとつPDFにまとめる。これも展覧会場に展示する予定で、裏返しで置いておき、来場者にはギャラリーを出る際に持ち帰ってもらおうと思っている。

堀金君が、25日にいよいよ発売になる自身のアルバムを納品しに来てくれる。来月17日にはゲストにK-BOMBさん(今回出る堀金君のアルバムのジャケットも手掛けている)を読んでイベントも開催、こちらも楽しみだ。

今日はちょっと体調がいまいちなので、早めに寝たい。

2023年10月16日月曜日

古本市、居酒屋、ご相談(2023年10月14~16日)

13日(金)夜

閉店後、本を出荷して梱包作業の続き。プチプチを巻き終えた。帰ってシャワー浴びて寝る。


14日(土)

パンを買ってきて朝ごはん。先日オモコロでまどの漫画「話の話」シリーズの新作が公開になった。SNSを見ると単行本化してほしいという声も多いようだ。手塚治虫「奇子」続き読む。

開店。この日は郵送買取が1件到着し、店頭買取が2件。受託商品の振り込み。明日の徳島での出店に向けて値付け作業を急ぎで進める…などいろいろと忙しかった。開店時間中に選書作業をやろうとしたが、結局できず。18時半になってまどと店番を交代。レンタカーを借りて、ついでに買い物など。閉店時間の21時ちょうどくらいに店に戻る。スーパーで夜食を買って少し休憩。その後は出店に向けての選書や諸々準備。24時過ぎに終わる。帰ってシャワーを浴びて寝た。


15日(日)

朝6時に起きる。まどはこの日志々島へさっこの手伝いに行くことになっていて、自分よりさらに朝早く出て行った。ごはんを食べて車に乗り、徳島県の美馬市へ。美馬は山を越えたところにある町だけれど1時間ほどで行ける。193号線沿いの景色は起伏に富んでいて、走っていて楽しい。思ったよりも早く着いたので、「うだつの町並み」を少し散策。昔は藍と生糸の生産で栄えたとのこと。

8時半になり、会場への搬入が始まる。会場は「オデオン座」というところで、昔は芝居小屋や映画館として使われていたそう。美馬市指定の有形文化財にも指定されている。スタッフの皆さん熱心に手伝ってくださる。なんとなく前日箱詰めしている段階からうっすら気づいていて、設営し始めて改めて思ったが、本を持ってきすぎた。今までの出店で一番多かったかもしれない。

イベントは人の流れも多く楽しかった。主催側としては若干ライトなものを求めているのかなという感じもしたけど、児童書やライフスタイル系から民俗学や哲学まで、いろんなものが売れた印象。多く持ってきすぎたのが、結果的にはジャンルの幅が出て功を奏したかもしれない。文学好きのグループ客が楽しそうに後藤明生や大江健三郎の話をしていたり、若い女性が田中菫さんのMILKDISHを本当に気に入った様子で購入してくれたり、温かな気持ちになる瞬間がたくさんあった。イベント中はトークも2つ行われていて、特に甲斐かおりさんのお話は全国各地の街の拠点づくりの事例を豊富に紹介していて、とても興味深かった。

搬出を終え、オデオン座からすぐの「うだつ上がる」へお邪魔する。この日はこちらでも古本市が行われていたが、結局自分のブースにつきっきりで伺えず。「うだつ上がる」は建築家の高橋利明さんが運営している複合施設で、高橋さんの事務所も兼ねつつ、古本や古着、雑貨などが販売されている。お箸2膳と菜箸を購入。

終了後の懇親会には今回参加せず、早めに失礼して高松へと戻る。荷物をドカドカと店に運び、レンタカーを返却。頼酒店にでも行ってその後ラーメンかなと思ったら、そういえば今日は日曜だった、と思い出す(高松は日曜定休の飲食店がとても多い)。ぶらぶらと商店街を歩き、老舗の居酒屋さんへ入る。とても良心的な値段。たまたま隣に座っていたお客さんに話しかけられ、たくさんしゃべる。自分より10歳ほど年上の女性で、デパートで販売員をされているとのこと。商店街でのHow to surviveを教わり、自分も何かの拍子でウッと涙ぐんだ気もするが、なんでこみ上げたのか忘れた。あんたは真面目すぎる、でもそれでいいと思う、そのままでいろ、というようなことを言っていただき、普通に元気が出た。さすが販売員をされているだけあって、飴と鞭の加減が絶妙だとも思った。果たして自分が本当に真面目なのかはわからない。自営業というか、商店をやるようになってから、「他人には親切にしよう」のような至極当たり前の標語が妙に響く時があり、自己啓発本がこれだけ売れる理由もわかる気がした。自分は自己啓発本を買わないけど、買う人の気持ちはわかるし、馬鹿にしたくない。ちょうどyoms近くの喫茶店「グレコ」さんも飲んでいて、紹介してもらう。「こないだお客さんからyomsさんへの道を聞かれて教えましたよ」と言っていただき、うれしかった。ショップカード持っていきます!とお願いする。

居酒屋を出てルクスに行くと、ちょうど志々島から帰ったところだという大三君と稲盛さんがいた。いろいろ話す。途中服部さん来られる。聞くところによると服部さんはスマホを持っていないそうだ。

帰って、シャワー浴びて早めに寝る。


16日(月)

朝8時に起きる。朝ごはんはパン。まどから昨日の志々島での出来事をいろいろ聞く。グレコさんにショップカードを持っていこうとなり、外出。カフェオレを飲みつつ、大阿久佳乃「じたばたするもの」読み始める。序盤からソール・ベローやスタインベックなど、自分があまり読んできていない作家が取り上げられていて興味を引かれる。昨日居酒屋にいた方はおられないようだったが、カードは無事に置いてもらえた。

早めに店に行き、昨日の古本市に出した本を棚に戻していく。量が多く、全然終わらない。開店。昨日店を留守にした分、発送もたまっている。ゑでぃまあこんのお2人が来店され、ホリチさんのことなどいろいろお話する。6月に兵庫県加西市のVoidで個展をやった時、ゑでぃまあこんさん高橋幾郎さん頭士奈生樹さんのライブがあったのだけど、その時ゑでぃさん達はまわりにたくさんある絵がyomsの齋藤が描いたものだとはあまりわかっていなかったようで、今日ようやく「ああ、あの絵が!」と一致した。よかった。この日は店頭買取2件。ほか段ボール4箱来るが、これは後日連絡となる。新しい郵送買取の件も早く連絡しなければならない。しかしこの日は昨日おとといの分の帳簿付け、本を棚に戻す作業、発送準備で時間を使い果たしてしまった。

それとこの日は珍しく、古本屋の開業や出店に関する相談をお2人の方から別々にいただいた。特に開業についてはその人の人生に多大なコストがかかるので、どう答えようかいつも迷う。古本屋は楽しい。辛いことや腹の立つこともあるけどネットに書いたら引きずりそうだし、なるべく書きたくない。なので結果的にブログにも「ちょっといい話」ばかり書いてしまうが、精神的な報酬だけでは店は続かない。売る技術というのもあるにはあるけど、自分の中で他人へ伝えられるほどに整理できているわけではないし、まずはその人自身で1日いくら売る(そして、毎日売り続ける)にはどうすれば良いのかを考えてみてほしい気持ちもある。難しい…。と考えていたら、ルヌガンガの中村さんも、SNSに開業の相談に来られるお客さんへどう応えたら良いのか悩むという投稿をしていた。本屋や古本屋が増えないと読者の数も増えていかない。自分はこれから開業しようという人たちに対して少し厳しく考えてしまいがちなのかもしれない、と思った。

閉店後も発送準備をしてブログを書いていたら、24時前。もう帰って寝る。明日はキャンバスを箱に詰めて、大阪へ発送。

2023年10月13日金曜日

読書の秋?(2023年10月12~13日)

11日(水)夜

閉店後、本の出荷。この日は仕事を良いペースでやれたので、ほろよい梅酒サワーと餃子で休憩。絵を梱包するための段ボール箱をネットで探すが、なかなかちょうどいいサイズがなく時間がかかる。注文を終えたらもう12時近くになっていた。帰ってシャワー浴びて寝る。


12日(木)

朝8時過ぎに起きる。最近まどが朝に料理をするようになっていて、この日は朝ごはんに味噌汁がついた。落ち着く。外出し、梱包作業をやろうとしたけど、まどがモーニングへ行くというのでついていく。スケッチブックにマーカーで何枚か絵を描く。大阪への高速バスを予約。もたもたしていたら残りの席数が少なくなっていて危なかった。今ジャンボフェリーは週末の深夜便だと3000円ほどらしい。高くなったな。

開店。お客さんは少なめ。静岡県の虹霓社さんへよしのももこさんの新刊を注文。田中菫さんより追加納品をお願いしていた本が届く。今回は自分用に1冊多く注文しておいた。発送準備、品出しなど進める。店頭買取1件。

閉店後、本の出荷。スーパーへ行き、お菓子を買おうか迷ってやめにする。作業部屋に戻り、買い取りで入ってきたコンビニコミック版の手塚治虫「奇子」を読み始める。めちゃくちゃ面白い。読みふけりそうになるが、なんとか気持ちを切り替えてキャンバスの梱包作業。梱包は苦手だ(とSNSに書いたら、アーティストやイラストレーターとして活動しているフォロワーの方々からたくさんのいいねをもらった。なんだか少しほっとする)。西成で飲みたくなる(行ったことない)。しかしやっているうちに作業のリズムがついてきて、思ったよりも早く進んだ。明日中にはほとんど終わりそうだ。

帰宅。シャワー浴びて、洗い物をして寝る。


13日(金)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、洗濯。少し読書。まどと外出し、ルヌガンガへ行く。今月26日はまどの誕生日だと気が付き、早めの誕生日プレゼントを購入。本2冊と近藤聡乃さんのバッジを買った。まどは図書館へ。自分は作業部屋へ行き、梱包作業の続き。

開店。この日は店頭買取2件。うち1件は量が多いため後日支払いとなるが、近年出版された手に入りにくい海外文学の単行本がたくさん。ウルフやフォークナー、ユンガー、フローベールなど自分好みのものも多い。明後日の徳島での出店までに値付けを間に合わせるため、ピッチを上げて査定を進める。結果1日分の売り上げを超える査定額になった。電話で報告すると了承も取れて、ひと安心。この他にも関東からの郵送買取のメールや、ご近所からの買取の問い合わせがあった。買い取りが多くなるとこちらのテンションも上がってくる。田中菫さんの「MILKDISH」再入荷分を品出し。この本は個人的にとても感じるところの多い本なので、たくさんの人のもとに届いてほしい。

世間的には読書の秋のはずだけど、どうも店頭売り上げが最近芳しくないのが気になる。買い取りは多いんだけど。

これから梱包作業続き。早いとこけりをつけてしまいたい。

2023年10月11日水曜日

雨のち晴れ(2023年10月08~11日)

07日(土)夜

閉店後、本の出荷。作業部屋で森敦「意味の変容」読み終える。この本はとある古書店で安く見つけて勢いで買った。読み終わるくらいのタイミングで、柄谷行人や中上健次が寄稿している付録冊子が欠けていることに気が付く。残念。価格のところにでも注記しておいてほしかった。キャンバスの続き。いい感じに進んでいる。帰ってシャワー浴びて寝る。


08日(日)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べ、さぎ「ふあんをまるめて星にする」読み始める。さぎさんは東京に行った時に下北沢で友人に紹介されて、ちょうどすぐそばにあった「日記屋月日」さんでこの本が販売されていた。その時は買わなかったけど、結局香川に帰ってから気になって月日のウェブストア経由で購入。

外出。消耗品やレターパックを買い、作業部屋でキャンバスの続き。県外で1回個展をやるとだいたい何にどれくらいお金がかかるのか、大まかに頭の中で計算してみる。展覧会をやるといくらかの売り上げはあるが、それが自分の活動を持続していけるだけのものかは、けっこう微妙なところだ。じゃあどうするのか、落としどころをじりじりと考えていきたい。

開店。開店早々「さすがにこれはいかんだろ」という出来事が発生し、疲れてしまう。うーん。ここ数日晴れてはいてもなんとなく頭が痛くて調子が出なかったが、今日は夕方から小雨。お客さんは少ない。郵送買取の査定、品出し、ネット出品など進める。郵送買取、価格了承取れる。夜になり、東京のギャラリーTOWEDのメンバーでもある画家の綱田さん来られる。現在岡山のギャラリーOFにてグループ展に参加中とのこと。いろいろお話する。たくさん買ってくれるお客さんも来られて、売り上げはどうにかなった。

閉店後、キャンバスの続きをやる。とりあえず塗り重ねていくが、いまいち着地点が見えない。個展までにもう1、2枚完成できるといいんだけど。気に入っていたCDがやたらと音飛びするなと思っていたら、外側からひび割れたように劣化していて、一部の曲が聞けなくなっていた。CD-RではなくプレスCDで発売からは20年と少し経ったくらいのはずだけど、こんなに早く劣化するものだろうか?

帰る途中、昼間にあった腹の立つ出来事をボヤこうかと思って友達がやっている店の前を通るが、他にもお客さんがいたのでやめた。歩いているうちに「ボヤくために行くなんて微妙だな」と思い直す。子猫が雨に濡れていた。お酒を買って帰り、「ふあんを」読みながら飲む。あまり飲めずに3分の1くらい捨ててしまった。シャワー浴びて寝る。


09日(月・祝)

朝8時過ぎに起きる。まど味噌汁とハムエッグを作ってくれた。朝ごはんを食べて読書。「ふあんを」読み終える。日記は面白い。日記の面白さを、こないだ読んだ後藤明生「小説 いかに読み、いかに書くか」の志賀直哉の章を頭の中で引き合いに出しつつ、文章の一人称性についていろいろ考える。店に行き、昨日買い取った本や雑誌の整理。

開店。メルカリで買ったプライヤー(キャンバス張り器)届く。店頭買取1件。お客さんは昨日に比べれば多かったが、店頭売り上げは振るわず。ネット売り上げに助けられた日。

閉店後、増村保造「黒の超特急」見る。タイトルほど超特急はフィーチャーされていない。田宮二郎の、喜怒哀楽がごった煮になったような震え声の迫力がすごい。加東大介のえげつない悪党ぶりもいい。登場人物全員が保身と復讐のために、ラストまで狂気を加速させていく。面白かった。

本を出荷して帰る。


10日(火)

朝7時半に起きる。朝食はパン。シャワー浴びて料理。手羽と余り物野菜(白菜、にんじん、もやし、玉ねぎ)を使ったうま煮、オクラときゅうりの梅和えを作る。

お弁当を用意して外出。中央公園のベンチに座り、スケッチブックに絵を描く。やっぱりこのベンチは落ち着く。保育園児もたくさん遊んでいる。Jeph Jermanなどガサゴソした物音系のローファイノイズを周囲の音と混ぜて聞く。公園でこういう音楽のリスニングDJイベントをやったら楽しそうだ。12時をまわり、市役所に続く地下道から公務員の人たちがぞろぞろ出てきた。古井由吉「夜の香り」読み始める。

「二十何年かぶりで目にした駅前の風景は、当然のこと、昔とすっかり変っていた。いや、変ったなどというようなものではなくて、昔、広場のあったところに、今も広場がある、のに過ぎなかった。」(p25)

お弁当を食べ始めるとバラバラとにわか雨が降ってきた。南珈琲に逃げ込み、読書続き。とても混んでいる。

作業部屋へ。公園で思いついた文章をIllustratorでPDFにまとめる。これでようやく個展に出すための文章が全て完成。コンビニに行ってプリントする。ドーナツやお茶を買い、ナルホドでマスキングテープや虫ピンを買って、再び中央公園へ行きおやつを食べる。ここ最近、公園や喫茶店にいるととても調子がいいのに、店や作業部屋に行ったとたん気分がだるくなるという日が続いている。どこか遠くに行きたくなる。天気も不安定だし、季節の変わり目だし、そんな時期なのかもしれない。

レジに戻って少し発送作業。以前お預かりした本の査定金額、了承取れる。静岡県富士宮市の「虹霓社」さんより、よしのももこさんの新刊サンプル届く。

夜は個展に出す絵の選別作業。ギャラリーの図面を見直し、念のため多めに持っていくことにする。選び終わったところで、疲れのせいかなんなのか、吐き気が出てくる。絵の続きをやりたかったが帰宅。少し本を読んで寝た。


11日(水)

朝7時半に起きる。まどがお弁当のおかずと朝ごはんの支度をしてくれている。パンを食べて、お弁当を準備して外出。猫を見かけるが避けられる。また南へ行き、読書の続き。まどの新作が明日オモコロに載るようで、一足早く見せてもらう。

まどと別れて、スーパーで養生テープを買って帰る。プチプチのロールも持ってきて、絵の梱包の準備。

開店。店頭買取2件。写真集など多くありがたい。この日は発送件数が多く、なかなか忙しかった。些末事の福田さんや安岐さんも来て、お客さんと少しずつおしゃべりできたのもよかった。ヒジャブを巻いた女性が「イスラムについての本ありませんか」と訪ねてきたので、大三君の本を見せると「これテレビで見ました!」ととてもうれしそうにしていた。インドネシアの方で、フィカルさんのモスクにも行ったことがあるそうだ。発送準備終えて品出し、均一本の補充。ここ数日均一本がそこそこ売れている。この日はなかなか良いペースで作業ができた。

今日はこれから絵の梱包。大きめの段ボール箱を調達したい。

2023年10月7日土曜日

もうすぐ個展(2023年10月05~07日)

04日(水)夜

閉店後、本を出荷し、スーパーで買い物をしてすぐに帰る。ヨーグルトにブルーベリージャムをかけて食べる。早めに寝た。


05日(木)

朝9時前に起きる。10時間以上寝てすっきり。朝ごはんを食べて久しぶりに南へ。アンドレイ・タルコフスキー「映像のポエジア」続き読む。最近本を読むペースがどうも遅い。南を出ると、偶然アシュリーとすれ違う。秋田にいるのかと思っていたけど、インドに行く予定があるそうで、ビザ取得の関係で香川に帰ってきているらしい。

来年に予定しているイベント関係の連絡を進める。楽しみだ。

開店。この日はネット出品していたものがよく売れた。発送準備を進める。他店頭買取2件持ち込みあり。昨日メールをいただいた郵送買取の件も流れをご承諾いただき、本の画像を送っていただけることになった。夕方になってアシュリー来てくれる。高校生の時から来てくれていて、移転後のyomsにも何度か来てくれているけど会うのは久々。いろんな話をする。意外と長く香川にいるようで、それならSyndicateに見学に行ったらいいだろうと思い藤井さんに久々に連絡をとってみる。今月の下旬に行けるかなという感じ。入れ替わりでKさん来られ、ビクトル・エリセや加藤泰、黒沢清などいろんな映画の話をする。

閉店後、本の出荷。お酒を買おうか迷ってやめる。作業部屋で文章を考える。あともう2つくらい作りたくて、1つできるがもう1つがなかなか出ない。文章は展示の始まる直前まで粘れるし、絵の作業に切り替えるべきか。帰宅、1時前に寝る。


06日(金)

朝8時に起き、朝ごはん。シャワー浴びる。涼しくなったし公園に行こうとなり、まどと外出。コンビニでカフェオレ買う。公園で保育園児たちが走り回っているのを見るのも久しぶり。「映像のポエジア」読み終える。素晴らしい本だった。

「ある朝、木の枝が甦り、若葉で覆われていた。だが、はたしてこれは奇跡だろうか。これは真理である。」(p364)

開店。お客さんは少ない。昨日お預かりした本の査定や品出しを進める。2週間後に迫った個展についての連絡。大阪で泊まる宿も予約する。ついつい安い宿を探してしまうが、年に1回くらいはいい宿でゆっくり過ごすような旅行もしてみたい。

閉店後、本を出荷してビールを買う。飲みながらD.W.グリフィス「散り行く花」見る。リリアン・ギッシュはこの当時20歳くらいか。父親の暴力におびえるシーンの表現力がすごい。その暴力親父役のドナルド・クリスプも良かった。自分の娘が中国人と関わっていると知るや突然激高し父親ぶりだすところは、100年以上前の映画ではあるけれど現在にも通じる普遍的な問題を扱っている。

キャンバスを進めて帰る。寒い。


07日(土)

朝8時に起きる。朝ごはんはパン。スウェットを着ようか、シャツにしようか迷う気温。料理。ポテトサラダ、鶏肉のカレー炒め、にんじんのマスタードシード炒め作る。レタスを添えてお弁当完成。森敦「意味の変容」読み始める。店へ。この日は前半まど店番。お弁当を食べて、アルバイトの人に作業してもらうための本を準備する。

店番交代。品出し、発送準備など。まどはこの日在庫整理も手伝ってくれた。お客さんは昼から夕方にかけては多かったが、夜は少なかった。3連休中はどうなるだろう。受託商品や郵送買取についての連絡あり。

今日はゆっくり絵を描く。個展初日まであと2週間、作業可能なのは正味10日くらいか。

2023年10月4日水曜日

夜散歩(2023年10月03~04日)

02日(月)夜

閉店後、本の発送。安くなっていた唐揚げとビールを買って飲む。新しいキャンバスにガッシュを塗る。帰ってシャワー浴びて寝る。


03日(火)

朝8時頃に起きる。朝ごはんはトースト。午前中はずっと家で文章の作業。Illustratorでデータを整えてPDFにする。これまで店でも同じ作業をやろうとしてなかなか進まなかったけど、まどがそばで作業している空間で一緒にやっていると進むのがとても速い。いい感じだ。

スーパーで買い物をして料理。ベーコンエッグ、ピーマンとにんじんのおかか和え。かぼちゃを薄切りにして焼き、塩をふる。

食べ終えて外出。作業が思ったより良いペースで進んでいて、気持ちがいい。いちじくの木から甘い匂いがする。実の周りには蝶がたくさん舞っている。ルーツレコードに行き、CDを見る。興味のあるコーナーをひと巡りして、立花ハジメ「ロー・パワー」買う。これはバンドのLow Powersではなくて、ソロでウーリッツァーを演奏した曲が入っている。スーパーで買い物して帰宅。文章の作業続き。夜になって、カツオのタタキを切って夕ご飯。

2人で外へ散歩に出る。出てすぐは寒いくらいに感じたけど、歩いているうちにだんだんと暑くなり、半袖に。途中たこ焼きを割り勘で買って食べる。タリーズで休憩。アンドレイ・タルコフスキー「映像のポエジア」続き読む。帰りは岩瀬尾八幡を通って帰る。猫がこっちに寄ってきて、なでれるかなと思っていると、鼻先が触れそうなタイミングでプイと行ってしまった。かなり人なれしていて、食べ物を持っているかどうかの鼻もきくようだ。

帰って風呂に入り、12時半頃寝る。


04日(水)

朝8時に起きる。この日も朝ごはんはトースト。食べ終えて、お弁当用に麻婆豆腐を作る。その後文章の作業続き。昨日よりもさらに良いペースで進み、終わりが見えてきた。これがひと段落すればとりあえずは安心できる。

開店。発送準備、均一本の補充など進める。instagramを見ていると、うちで卒論に使うのでと原民喜全集を買ってくれた大学生のお客さんが教員試験に合格したようで、地元の出身校で新年度から働くらしい。めでたい。最近、高校生の頃からyomsに来てくれていたお客さんが大学を卒業して就職し、仕事の傍ら音楽イベントの企画などをしていたり、時間の経過を感じることが多い。夜になり、中国かららしきお客さんがチラホラと来る。ドカドカ買っていく感じではなく、皆さん雑誌や写真集を丁寧に吟味していてうれしくなる。店頭買取1件、楽譜の寄付が1件。郵送買取の問い合わせメールも1件来る。

今日は疲れた。早めに家に帰って寝る。

2023年10月2日月曜日

日常へ軟着陸(2023年10月01~02日)

30日(土)夜

閉店後、本を出荷し、ルクスで行われているDJイベントへ行く。ジントニック飲む。お客さんに若いダンサーの人たちが多く、踊っている姿が見ていて楽しい。疲れているはずが、いろんな人と話していたらいつの間にか遅くまでいた。帰って、シャワー浴びて寝る。


01日(日)

朝10時に起きる。たっぷり寝た。東京でもらったブルーベリージャムや、買っておいたウインナーやハムで朝ごはん。おいしい。

開店。お客さんはそこそこ多いが、売り上げは伸びず。品出し、発送準備を進める。夕方あたりからまた疲れが出てきた。昨日いらんこと言ったなあと思い出して悔やむ。次の定休日はノートパソコンを家に持って行って、文章の作業をすることに決める。まどと一緒の空間で作業をしたほうがはかどりそうだ。

閉店後、作業部屋へ。東京で買ったCDを聞きつつ、以前ハンディプリンターで文字をプリントした紙に色を塗ってみる。もう何をやろうとしていたのかもわからないが、何もやらないよりはましだろう。

作業部屋を出て、本の出荷。少し肌寒いくらい気温が下がっている。お酒飲まずに帰宅。シャワー浴びて寝る。中古CDをヤフオクやメルカリで探すのはキリがないな。


02日(月)

朝8時半に起きる。この日も朝ごはんはパン。アンドレイ・タルコフスキー「映像のポエジア」続き読む。洗い物、洗濯。15日に徳島県美馬市で行われる古本市への出店のために、レンタカーを予約。ウインナー焼いてお弁当を用意。作業部屋へ行き、昨日色を塗った紙をいたパネルにボンドで貼り付けようと思いつく。思いついただけで、特に実行できず。

開店。SNSでの開店投稿で「月初めの月曜日はたいていお客さんは少ない。なぜかというと時宅さんもれんげ料理店さんもお休みだから。はしごする人は少ないとしても、周りのお店が開いているかどうかは大きい…」というようなことを書こうとしたが、特にそのようなことはなく、結果的にお客さんは多かった。海外から日本人写真家の写真集を求めてやってきた方や、まどへのファンレターを持ってこられたお客さんも来られた。ネット出品していたものも良く売れて、臨時休業の分を少しカバーできた気がする。夜になって、中山和也さんの写真集と高原颯時さんの作品集を品出し。中山さんのほうは、先日高松で飲んだ浅見さんが編集を手掛けている。

今日はこれから絵をやる。明日は家で集中して文章の作業をする予定。