2022年8月31日水曜日

ドイツ(2022年08月29~31日)

28日(日)夜

閉店後、本の出荷。ルクスに飲みに行ってまいちゃんと話す。海外旅行の話になり、17年ほど前にドイツへ行った時の話をする。50日ほど滞在して、毎日のように美術館に行き、美術館が休みの日は動物園に行ってスケッチをしていた。一人旅だったのでクラブやバーにはあまり行かなかった(今考えるともったいない)。美術館で一番印象に残っているのはベルリンのHamburger Bahnhof Museumで、広大な空間にヨーゼフ・ボイスの巨大な立体作品がたくさん展示されている間を縫って進んでいくと、突き当りにアンディ・ウォーホル作のボイスの巨大な肖像画が2枚あった。ああいう力の入った展覧会を見ると、芸術に対する日本との姿勢の違いを感じてしまう。もちろんソーセージもビールもおいしい。またいつかドイツに行きたい。

家に帰り、シャワーを浴びて絵を描く。1枚完成。リチャード・ブローティガン「愛のゆくえ」読み進め、寝る。


29日(月)

朝8時頃に起きる。まどと外出。パンを買って公園に行く。この日は涼しく、日陰であれば心地よく過ごせるちょうどいい気候。

この日は40歳の誕生日。30代後半はとても楽しかった。まだまだやりたいことがたくさんある。オールカラーの作品集も作ってみたいし、ドイツで個展もやってみたい(つては全くないが)。店もがんばりたい。絵に関しては「これでお金をもらいたい」とか「プロになりたい」とかは全くないけど、古本屋に関しては「絶対これで食べていきたい」とファイトがわいてくるのも、考えてみれば不思議だ。自分の作ったものではないから積極的になれるのだろうか。

まどはこの日アシスタント仕事なので先に帰宅。自分は公園のベンチに残って読書。家に帰って料理。小松菜のおひたし、きゅうりの梅おかか和え、ハマチの照り焼き、ポテトサラダを作る。読書続き。「愛のゆくえ」読み終える。

開店。お客さんは平日にしては多い。店頭買取2件、お預かり1件。発送準備、品出し、査定進める。

閉店後、本の出荷。家に帰り、吉田喜重「告白的女優論」見る。浅丘ルリ子が暗い部屋を行き来するシーンが良かった。シャワー浴びて12時半頃に寝る。


30日(火)

朝8時に起きる。ゴミ捨て。まどとモーニングへ。ピザトーストとアイスコーヒー。武田百合子「富士日記」中巻読み進める。

歩いて図書館へ行く。講談社文芸文庫の「建築文学傑作選」の解説を途中まで読む。編纂した青木淳による文章。「語りを終えなくては、過去と現在は一致しない。では、回想録のなかで、語りを終えるのはどの瞬間なのか。そして、なぜ語りを終えるのか。建築では、こんな芸当は、とてもできない」。建築のところに移動し、「フラジャイル・コンセプト」をめくる。序文から武満徹の話になって「慣例に盲目的に従うのではなく、生成しつづける音楽行為そのものを〈現実〉にしなければならない」という文章が出てきたり、杉戸洋との共同作業について書かれた「どこからが絵なのだろう、どこまでが絵なのだろう」という章があったりと、面白そうだ。

スーパーに寄って帰る。まどが料理をやってくれることになり、自分は板パネルの側面塗りの作業。後々でやると面倒なので早めにやっておく。カレーを食べ、次は来月17日のライブの練習。ジャンクのレコードプレーヤー2台とレコード、コンタクトマイク、BOSSのイコライザーなどを使う予定。コンタクトマイクをもう1つ作らないといけないかと思ったけど、なんとかなりそうで良かった。

せっかくの休みだしと、また喫茶店へ。谷口ジロー/久住昌之「孤独のグルメ」読み終える。初めて読んだ。主人公が自営業なのが意外。てっきり中間管理職のサラリーマンかと思っていた。sanbon radioで本屋プラグさんが「食の漫画というより街の漫画」と言っていたのを思い出した。

家に帰り、カレーそば。食べ終えて少し休む。店の作業に取り掛かるが、どうも調子が出ずやめにする。ベッドに寝転がって、本を読んだりだらだら。22時半頃に寝落ち。


31日(水)

朝8時頃に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。今日もまどが料理をやってくれることに。昨日やった側面塗り作業の続き。合間に少し読書。ダイソーに行き、発送用の資材を買う。帰ってまた塗り作業。ひと段落ついた。

開店。この日はひたすら査定やネット出品を進める。かなり進んだ。お客さんは多くなかったけれど、若いお客さんがファッション関係の高い本を買ってくれて助かった。最近お伺いしているのとまた別件で大口の出張買取が1件入りそう。宮脇さんが東京でやる個展のチラシを置きに来てくれる。自分のチラシもお願いする。閉店後も査定続き。1時間ほど残業して終了。

今日はこれから風呂に入って読書。

2022年8月28日日曜日

会話の部品(2022年08月26~28日)

25日(木)夜

閉店後、本の出荷。山口尚「日本哲学の最前線」読みつつ、絵の続きをやる。青山拓央さんの二人称の話面白い。絵うまくいきそうだ。シャワー浴びて寝る。


26日(金)

朝7時半頃に起きる。ゴミを捨てて、玄米を炊く。炊けるまでの間に料理。豚しゃぶと茹で汁を使ったスープ、卵焼き作る。朝ごはんを食べ、散髪に行き、スーパーで買い物。

ジョン・カサヴェテス「フェイシズ」見る。ラストのシーモア・カッセルが家から飛び出すカットと、階段でタバコをふかすシーンがいい。見終えて昼ごはんを食べる。

少し休んで外出。郵便局で本の発送。BRICさんに展覧会のチラシ置いてもらう。その後つい最近オープンされたCenterさんへ。来月個展をやらせてもらうルクスのちょうど斜め向かいにある。東京、高松、香港に拠点を置くデザイン事務所のDEGICOさんが運営しているカフェで、オリジナルのグッズも販売している。チラシとショップカードをお願いし、いろいろお話する。DEGICOの社員さんにはYOMSにけっこう来てくれている方もいらっしゃるようだ。チラシを置いてもらいに行ってこういうことを知れるだけでも、展覧会をやった甲斐があるなと感じる。今後はギャラリーも展開していくそうで、楽しみだ。家に帰って絵の続きをやり、一枚完成。

まどと店番を交代。先日出張買取でお伺いしたお客さんが、「缶コーヒーを出そうと思っていたのに忘れていた」とわざわざ店まで届けてくださった。ありがたくいただく。発送準備など進める。兵庫県加西市のギャラリーVoidからFujimura Familyの展覧会チラシ届く。最終日の9/24にはイベントがあるらしく、FFの2人も何かやるようで気になる。土曜日だけど個展ももう終わっている時期だし、なんとか行けないだろうか。新潟県の佐渡ヶ島からは「まどをあける」第3号が到着。自分も短い文章を書いた。この日はいろんな場所へ気持ちを巡らすことが多く、気分が良かった。ぼーっとしすぎて大抵会話はめちゃめちゃになるが。

閉店後、本の出荷。シャワー浴びて、武田百合子「富士日記」中巻読み進める。絵少し進め、早めに寝た。


27日(土)

朝8時前に起きる。まどとモーニングへ。三角みづ紀詩集「よいひかり」読み終える。スケッチブックにボールペンで絵を描く。家に戻るが、やけに眠く、40分ほど横になる。明日は香川県知事選/県議会議員補欠選挙。各候補の提言など改めて調べる。

開店。店頭買取1件。こないだ「全集の買取はなかなか難しい」とSNSやブログに書いたばかりだけれど、お客さんから「明治時代に発行された全集があるんだけど買い取れる?」と相談を受ける。漱石、逍遥、紅葉などが入っているようだ。しかも全巻揃いとのこと。割と近場でもまだまだいろんな本が眠っているらしい。この日はお客さんが多く、査定、均一本の補充、発送準備でほぼ終わった。尾道の方々も来られ、お話する。

自分の生まれた故郷には「ボケ」や「ツッコミ」の概念(?)がほとんどない。会話の中でボケと取られることを口に出して、ボケツッコミのやり取りに慣れた人から突っ込まれると「は?」と思ってしまい、申し訳ない気分になることもある(どちらもそれぞれの文化)。こちらとしてはボケと取られることを誰かが言っても「えっ?(笑)」となればいいほうで、たいていはみんな薄々おかしいと感じつつも口から出た言葉が霧のように消えていく。自分はこういう「言葉が会話の部品になっていない状態」がけっこう好きだけど、気持ち悪く感じる人もいるかもしれない。しかし自分はむしろその状態を積極的に作りたい気持ちもある。

閉店後、やる気出ずずっとだらだらしてしまう。12時頃になってやっとシャワーを浴び、絵を進めて寝る。誰かのことをずっと考えるのがたいてい健康に悪いのはなぜだろう。


28日(日)

朝8時半に起きる。朝ごはんを食べて、絵を少しやる。まどと選挙に行こうと外へ出るが、途中で分かれる。本の出荷、レターパック買い足し。投票して公園に行く。涼しい。木が風に揺れてざわざわしていていい。それぞれの枝が違う揺れ方をしているのがいい。そんなのは当たり前のことだけど、頭の中で想像して「それはそうだよな」と理解するのと実際に見て体感するのとは違う。実際に見ている時は単に理解する以上の情報を得ている。「実際に見ることが大事だ」とただ言葉にするだけではその情報は消えてしまう。

開店。昨日に比べるとお客さんは少ない。店頭買取1件。査定、発送準備進める。記者のKさん来られ、県内の犬の殺処分問題についての話。自分はほとんど見たことがないが、香川県には野犬がかなり多いらしい。土器川沿いの繁みにもいたりするとのこと。思ったよりも深刻な状況だ。

今日は絵を1枚完成させたい。

2022年8月25日木曜日

いい汗(2022年08月23~25日)

22日(月)夜

閉店後、売れた本の梱包作業。段ボール3箱分もあるのでなかなか大変だ。やはり何十巻もあるような文学全集は、売れないわけではないけど労力を考えると見合わないなと感じてしまう。途中スーパーへ行き、お酒を買って段ボール箱(これは明日の出張買取用)をもらってくる。帰って、梱包を終え、少し在庫整理もやると既に22時半を過ぎていた。シャワーを浴び、お酒を呑んで寝た。


23日(火)

朝7時半に起きる。納豆ご飯を食べ、昨日の在庫整理作業続き。この日は出張買取2件。

レンタカーを借り、台車や段ボール箱を積んで1件目の買取先へ。少々迷うが予定時間の10分前くらいに無事到着。来月にお引っ越しを控えていて、物を整理されている最中とのこと。最近の他の買取でも、何人か引っ越し中という方がいらっしゃった。この季節に重なるのはちょっと珍しい。料理関係、しかも外国の食文化に関する本が多くありがたい。段ボール3箱にちょうどまとまる。

一旦店に戻り、本をおろす。次は丸亀へ。まども手伝ってくれることになり、2人で向かう。途中郵便局で発送。昼ごはんは先週に続きびんび三昧で寿司。買取先へ到着し、まず体力のあるうちに冷房の効かない離れの物置にある本を箱詰めしていく。一瞬で汗だくに。替えのシャツを持ってきておいてよかった。文学、郷土関係などいろいろ。昔のオーディオ雑誌もけっこうな数あり、買取できますとお伝えすると「捨てなきゃいけないかと思ってた」と喜んでいただけた。こういう瞬間はうれしい。まどの助けのおかげで車の荷台がすぐいっぱいになる。この日は21箱分運び出し。もう何回かお伺いする予定。

コンビニでアイスを食べたり、ホームセンターで個展搬入用の道具を買ったりしつつ高松へと戻る。店に本の詰まった段ボール箱をどかどか運び込む。レンタカーを返却し、無印で下着を買う。まどと久々にラボレームスへ。アイスカフェオレおいしい。武田百合子「富士日記」中巻読み始める。

帰宅。晩ごはんは余っていたおかずとそうめんで簡単に済ませる。風呂に入ってさっぱり。その後は3時間ほどじっくりと絵をやる。合間に石川九楊「俳句の臨界 河東碧梧桐一〇九句選」読み進める。11時過ぎに寝る。


24日(水)

朝8時前に起きる。ゴミ捨て。朝ごはんはトースト。絵の続きをやる。1枚完成するがちょっと物足りない気もする。後でまた手を加えようか。洗濯物干す。「俳句の臨界」読み終える。昨日店に置いた段ボール箱の整理。またあっという間に汗をかく。

開店。扇風機がまた動かなくなり、分解してスプレー。お客さんはそこそこ来られる。発送準備、査定進める。件数が多く梱包なかなか時間がかかった。この日は店頭買取1件、以前お預かりした分の支払い1件。売れてはいるが出ていくお金もそれなり。夜になってなタ書藤井さんがビール買いに来る。「齋藤君Durutti Column聴く?」と聞かれ、ハイと答える。FUZZでDurutti Columnを聴く会みたいになっているらしい。

帳簿付けしたりブログを書いたりで、閉店時間30分延長。本を発送して、ルクスに行きまいちゃんと打ち合わせる。個展のチラシを見たルクスのお客さんが「この絵いいね」と言ってくれてたらしく、うれしい。帰ってシャワー。午前中一度完成させた絵に加筆する。うまくいった。「富士日記」続き読むが、眠気に襲われてすぐにベッドに入る。


25日(木)

朝8時半に起きる。よく寝た。朝ごはんを食べて、山口尚「日本哲学の最前線」國分功一郎の章を読む。他の章も読もうか迷う。外出し、スーパーと八百屋で買い物。八百屋でトマトが倍の値段になっていた。こないだ天気が荒れた影響だろうか。料理。麻婆豆腐、オクラとキュウリの梅おかか和えを作る。ナス、にんじん、キュウリの浅漬けを仕込む。うどん用の粉末だしをつかったもので、これは明日のおかず。絵をやる。パネルに思いっきりスプレーを吹いたら部屋がシンナー臭くなった。

開店。この日は昼間のお客さんが多かった。店頭買取2件。査定を終えご連絡。品出し、発送準備進める。扇風機がまた止まってしまい、さわってみるとモーターが熱くなっていたので、もうこれはだめだとなりネットで新しいのを注文する。

今日はこれから絵をやる。映画も見たいがどうしよう。

2022年8月22日月曜日

今年は虫が少ない(2022年08月20~22日)

19日(金)夜

閉店後、本の出荷。ゆっくり風呂に入り、小島信夫「各務原名古屋国立」続き読む。少し絵の続きをやって寝る。


20日(土)

朝8時前に起きる。おにぎりを作り、昼/夕食用のサラダを作る。おととい昨日と朝方かなり涼しかったので、まどと公園へ行き朝ごはん。しかしこの日は湿度が高く蒸し暑い。結局さっさと食べて移動する。スーパーで買い物をして帰り、再び料理。肉みそ(細かく切った野菜とひき肉をオイスターソース、豆板醤、味噌などで炒めたもの)とマッシュポテトのかぼちゃ版のようなおかずを作る。かぼちゃはちょっと柔らかくしすぎた。開店準備の時間まで絵の続き。

開店。店頭買取2件。お預かりしていた本の査定も完了しご連絡。金額をお伝えすると、喜んでいただけた様子。来週火曜にまた伺うことになる。この日は別件で高松でも出張買取1件お伺いする予定で、なかなか忙しい。絵もどんどん進めないと。品出し進める。この日はだいぶ集中して作業できた。

閉店後、本を出荷し、スーパーでビール買って帰る。シャワー。ビール飲みながらジャ・ジャンク―「青の稲妻」見る。とても良かった。真夏に見れたのがまた良かった。絵の続き。絵の具が乾くまでの間に少しずつ読書。1時半頃に寝る。


21日(日)

朝7時半ごろ、激しい雨と雷の音で目が覚める。朝ごはんはトースト。食べ終えて絵の続き、
読書。サラダ、手羽先の酢醤油炒め、卵焼き作る。外出。スマートレターを買い足し、スーパーに寄って帰る。また少し絵。

開店。こないだ注文したKURE556が早速届く。回転が悪くなっていた扇風機の軸に吹いてみると、全快。以前よりもよく回るようになった。品出し、ネット出品作業進める。山口にお住まいという、友達の友達の方が来てくれる。天気は回復したがお客さんが少ない。エアコンのきいていない場所で在庫整理作業。汗だくになり、着替える。レジに戻ってからまた品出しなどやるが、疲れてしまい途中少し読書。「各務原名古屋国立」読み終える。

「その年の十一月に、私の前の妻は他界し、翌年の三十九年の一月に私は下北沢のアパートでアイコと知り合い夏には、既にもんだいの国立の家で互いに再婚し、その秋が、オリンピックであった。町名はともかくとして、国鉄の技術研究所が研究していた新幹線は、走るようになった。」(p237)頭の中に浮かんだ記憶を、浮かんだタイミングのままに写したような文章だ。

昨日と今日と、まどは近所のライブハウスtoonice/燦庫(どちらも同じビルにあり、同じ人が経営している)で受付のバイトをしていた。徒歩5分くらいの場所にあって通勤も楽だ。今日はマルシェ的なイベントが行われていて、おみやげにパウンドケーキを買ってきてくれた。

閉店後、本を出荷してルクスに行く。ラムをパインジュースで割ってもらい飲む。疲れて眠い。まいちゃんと「今年の夏は虫を全然見ない」という話をする。閉店準備をする時、夜にも関わらず明かりに虫が群がっていない。蝉も少ない気がする。別にたくさんいてほしいわけではないけど、急にいなくなると変な気分だ。暑すぎるからか?異変はこの辺一帯だけなのか?

帰って、石川九楊「俳句の臨界 河東碧梧桐一〇九句選」少し読む。シャワーを浴びて目を覚ます。絵の続き。5枚の板パネルを同時進行で進めている。1枚がほぼ完成のところまでいき、12時半頃に寝る。


22日(月)

朝7時半に起きる。ゴミ捨て。朝ごはんはこの日もトースト。6枚入りの食パンを買って2日続けて3枚ずつ食べることが多い。絵の続きをやる。板パネル1枚完成。料理。焼き鮭(明太子がまぶしてあるやつ)、きゅうりとオクラの梅かつお和え、かぼちゃとにんじんの生姜煮を作る。洗濯物干す。

気分を変えようと思い外出。喫茶店に行く。武田百合子「富士日記」上巻読み終える。食事や支出の記録が続いたかと思ったら「バカヤロー」と怒鳴ったりするので気が抜けない。最高だ。帰ってネット出品作業やる。

開店。品出し、査定。店頭買取2件。マンガ、工藝、芸術関連など。途中レジから抜けてネット出品作業続き。夕方川上さんいらしていろいろお話。岡山に新しくオープンしたという古本屋さんの情報を聞いた。行ってみたい。

今日はこれから本の発送準備(段ボール3箱)と在庫整理。明日は定休日だけど、先週に引き続き高松と丸亀で出張買取各1件。

2022年8月19日金曜日

図書館へ散歩(2022年08月17~19日)

16日(火)夜

22時過ぎまでレジで作業し、その後本の発送。シャワー浴びる。小島信夫「各務原名古屋国立」読み進めるが、疲れてすぐに寝た。特に夢を見るようなことはなかった。


17日(水)

朝8時前に起きる。ゴミ出し、読書。レンタカーを返し、まどとモーニング。武田百合子「富士日記」続き読む。活字も大きめですいすい進む。速く読むのもテンションが上がってきていいもんだ。スケッチブックに絵を描く。100均でラッカースプレーを買って帰宅。少し休んで在庫整理。昨日お預かりした本だけでもけっこうな量がある。

開店。発送準備、品出し進める。ドッとにわか雨が降っては止む変な天気。昨日お預かりした本の査定を進める。こんな日は大抵開店休業状態になるが、ありがたいことにお客さんが来られる。売り上げも思ったより悪くなかった。閉店後は県外各所への個展チラシの発送準備。

香川県のコロナ感染者数がこの日2482人。自分がまだかかってないのが不思議(とか言ってたらかかりそう)。一か月後の個展の時期にはどうなっているだろうか。

本を発送し、ビールと豆腐を買って帰る。シャワーを浴びて、篠田正浩「乾いた花」見る。原作は石原慎太郎で、話はベタなロマンス。ボウリング場でのヤクザの乱闘シーンでBGMのクラシック音楽が高まるところが良かった。加賀まりこにはやはりとっつけないけど、憎まれ役を買って出ているような感じがいい。


18日(木)

朝9時前に起きる。よく寝た。朝ごはんを食べ、「富士日記」続き少し読む。外出。郵便局で個展チラシを発送し、スーパー、八百屋をまわる。帰って料理。パクチーきゅうりトマトのサラダ、粉ふき芋、ハマチの煮つけを作る。ほんの少し絵を進める。20ページだけ本を読んだり、10分絵をやったりするだけでも気持ちが充実する。

開店。涼しくて気持ちがいい。扇風機の羽根が回らなくなる。外側のプラスチックの部分をばらし、回転軸に潤滑スプレーを吹いて染み込ませたら直った。お客さんは今日もそこそこ多い。改めて、昨日雨だったにも関わらずお客さんが多かったのが不思議だ。査定、発送準備、品出し、均一棚の補充。店頭買取1件。料理、インテリア関係など。出張買取の依頼のメールが入り、返信する。

閉店後、本の発送。家に帰ってシャワーを浴び、ブランデーのソーダ割り飲む。季節の変わり目になるとお酒が飲みたくなるのはなんでだろう。武田百合子と小島信夫を交互に読み進めつつ、絵を進める。まだこれという決め手がつかめない。1時ごろに寝る。


19日(金)

朝8時頃に起きる。外出して用事を済ませ、kincoさんでモーニング。読書、スケッチブック。家に帰り、少しゴロゴロして再び外出。この日も風が涼しくて気持ちいい。

高松市美術館で「船の体育館」展見る。船の体育館とは2014年に耐震性能の問題で閉館した旧県立体育館のこと。丹下健三による建築。保存を求める建築家や市民による団体が、定期的に価値を伝えていくための展覧会やワークショップを企画している。佐賀県には同じような構造を持つ丹下建築の体育館があるそうで、こちらは周囲に他の文化施設もあり再活用されている模様。

歩いて図書館へ。最近読む本が小説ばかりで、気分を変えたくなり絵本コーナーへ。粟津潔/谷川俊太郎「まるのおうさま」、網代幸介「サーベルふじん」、きくちちき「みんな」読む。絵本はいいな。きくちちきさんはざっくりした筆さばきでなんでこんなに動物の躍動感をうまく表現できるんだろう。

さか枝でうどんを食べ、アイスを買って帰宅。まどが昼ごはんを食べていなかったので、早めの交代。既に2件店頭買取が来ていたので、査定進める。ダイゾー君来て、いろいろ話す。デザイナーを探しているそう。夜になっても矢野さん、小野君、平尾君らが来てくれて楽しい。小野君内定決まったとのこと、おめでとう。

今日はこれから風呂に入って、絵と読書。

2022年8月16日火曜日

さとうきび畑(2022年08月15~16日)

14日(日)夜

閉店後、本を発送して、しばらくボーっとする。昼間ベランダに出しておいた板パネルを部屋へ取り込む。こないだ利部志穂さんが納品してくれた、美術家による小説や戯曲などを収めた文芸誌(?)「出現」読む。うちでは5冊仕入れたところがもう残り1冊になっており、決して安くはない価格の割にはよく売れている。一番最初に収録されている遠藤薫さんという方の文章がとても良かった。シャワー浴びて寝る。

昨日は大量の図書館除籍本に興奮するという夢を見たが、この日は物の整理をしていたら自分と俳優の「のん」が付き合っていた頃の写真が出てきてウワッとなる、という夢を見た。おそらく些末事研究の福田さんが「のんちゃんが直島に来とったらしい!」と言っていたのが影響したんだろう。のん氏のファンというわけではないけど、自分もたまにはこんなベタな夢を見るんだなと妙に感慨深かった。


15日(月)

朝8時頃起きる。この日はお盆で臨時休業をとった。岡山で遊ぶ計画も立てていたけど、コロナが増えているので無し。朝ごはんはトースト。

アンドレイ・タルコフスキー「ストーカー」見る。原作はストルガツキー。2時間40分ほどあり、このくらいの長さの映画は休みの日でないとなかなか見れない。寓話的な要素の強い映画。

昼ごはんはチャーハン。玉ねぎ、にんじん、ピーマン、ベーコンを細かく切って混ぜ、青じそとトマトを乗せる。時間に余裕があると凝った料理もできる。その後ネット出品作業や9月の個展関連ライブの告知、板パネルに画用紙をボンドで貼る作業の続き。パネルは5枚全てが完了。次はこの上から描き加えていく予定。

外出。個展のチラシを置いてもらいに行く。トキワパーラーとルヌガンガへ。風狸に久々に行き、タコスとビールを注文。予約制の面白いリサイクルショップの情報を教えてもらう。ジュンク堂で本を見て帰宅。本の発送準備作業。思ったより売れている。武田百合子「富士日記」読み始める。

アシスタントの仕事がひと段落したまどと再び外出し、ベンさんのお店で晩ごはん。鴨のローストと、しいたけと豚肉の冷やし麺を食べる。どちらもとてもおいしい。スケッチブックに1枚絵を描き、まどとずっと映画の話。最近お互いの話から見たい映画の幅が広がることが多い気がする。まども古い日本映画に興味が出てきているようだ。

帰宅。少し絵の作業を進め、シャワー浴びる。小島信夫「各務原名古屋国立」読み始める。12時頃寝る。この日は首のあたりに布が巻き付いて離れず、取ろうとしても裂かれてより細くなった糸が首を絞めつけるという、前日とまったく正反対の悪夢を見た。あまり深く眠れなかった。


16日(火)

朝7時半に起きる。この日も定休日で休み。

朝ごはんを食べ、レンタカーを借りて出発。さっこが歌と演奏をするというので、三豊市の詫間にある「マリンウェーブ」という市民ホールのような施設へ向かう。この日は住民の方々の集まり(?)で、市長による市政報告とさっこによる「歌と音楽おたのしみ会」の二本立て。80名ほどの方々が間隔を開けて並べられた椅子に腰をかけている。ほとんどがお年寄り。着物を着て登場したさっこは「さとうきび畑、弾きます」と一言前置きして、グランドピアノをガンガンに弾き始めた。時折耳馴染みのあるあのメロディーは聞こえてくるものの、曲自体はかなり解体されている。お年寄り相手でも全く手加減しない姿勢に打たれる。隣の人と話し始める人もいれば、椅子から立ち上がって真剣な面持ちで聴き始める人もいる。ホールの白いカーテンが風でふわふわはためいていて、黒沢清の「岸辺の旅」のワンシーンのようだった。ピアノの演奏が終わり、伊吹島のおばあさんから教えてもらったという舟唄をアカペラで歌って終了。予定よりもかなり短い演奏だったこともあってか司会の方がかなり焦っていたけど、こういう時観客は意外と冷静に受け止めていて、企画側が一番腰が引けていたりする(自分にもそういう瞬間は多々ある)。そういうのがひっくるめて後で温かい時間に思えてくることもある。

さっこと、志々島で民俗調査をしているオノボリさんという方と4人で台湾料理屋。自分は冷やし中華を食べる。オノボリさんは新潟の出身で、自分の地元の芸能についてもかなり詳細に知っていた。その後高瀬の骨董店に行くが、現在休業中とのこと。詫間の民俗資料館を見て解散。さっこに以前貸した小島信夫の「残光」、楽しんでくれた様子。

丸亀へ出張買取に向かう。蔵書が邸内のいろんなところにあり、何回かに分けて伺うことになりそう。今日も少し運び出し。麦茶と塩飴をいただく。熱中症に気を付けなければ。おいとまして、いつものびんび三昧で少し早い晩ごはん。

一旦帰宅して本を降ろし、近所で出張買取2件目。こちらも段ボール6箱ほど。ルヌガンガさんでうちをご紹介いただいたとのこと。ありがたい。帰って発送準備。この日もけっこう売れていた。昨日臨時休業したので、気持ち的に助かる。

今日はこれから風呂に入って読書。夢はどうなるだろう。

2022年8月14日日曜日

持って行き放題(2022年08月13~14日)

12日(金)夜

閉店後、ゆっくり風呂に入る。石川美南「架空線」読み始め、とても良くてそのまま読み切ってしまう。ルヌガンガでほとんど偶然手に取った歌集だったけど、買っておいてよかった。詞書きを多用した旅情を感じさせる連作が好きだった。キャンバス少し進めて1時半頃寝る。


13日(土)

朝9時前に起きる。夜更かししてみても結局その分寝坊してしまう。まどとkincoさんでモーニング。まどの新作マンガを見せてもらい、字の間違いなどを伝える。レム・コールハース「錯乱のニューヨーク」読み進める。久々に集中して読書できた。スケッチブックに絵を描く。チラシ置いてもらう。

開店。昨日から明日までの3日間高松まつりが開催されていて、街ナカでこういう大きいイベントをやっている時はどうもお客さんの入りが良くない傾向にある。お客さんが少ない時にやるべきこともたくさんあるので、それをやっていく。

閉店後、吉田喜重「樹氷のよろめき」見る。ベタなメロドラマ風のBGMが何度も使われていて不思議な気分になる。しかし登場人物を覆い隠してしまうような煙や吹雪のシーン、「炎と女」でもやっていたグルグル回るカメラワークなど良かった。「錯乱の~」読み終え、シャワー浴びて寝る。


14日(日)

朝8時頃起きる。デパートに行くと、なぜか図書館の除籍本が大量に棚に置かれていて持って行き放題、洋書のブルデューやSD選書のいいやつなんかもあってとりあえずどんどん重ねていくが、積んだ本の山から目を離した隙に誰かに盗まれ…みたいな夢を見た。興奮していたのか眠りがひどく浅かった。朝ごはんはパンを買ってトースト。キャンバス少しだけ進める。

板パネルに、以前墨やニスなどを塗っていた画用紙をボンドで貼る。パネル5枚中3枚まで進んだ。残りは明日やる予定。個展初日の一ヶ月後までになんとか5枚とも仕上げたいが、どうなるだろうか。

ルクスに行き、そうじした壁の様子を見る。まだムラが残っている。塗り直さないとだめかもしれない。まいちゃんは「もっと水をバシャっとかけてやれば落ちるのでは」と言っている。うーんどうだろう。絵を大量に展示することでカバーできなくもないけど。

開店。この日は昨日よりはお客さん来る。「女木島で会った人におすすめされて来ました」という方も。うれしい。前にお預かりしていた分の支払い1件、店頭買取1件。新しめのビジネス書、写真関係、サブカルチャーなどいろいろ。ありがたい。

今日はこれから読書と絵。明日は臨時休業で、あさっては出張買取2件。

2022年8月12日金曜日

チラシを(2022年08月11~12日)

10日(水)夜

閉店後、本の出荷。シャワーを浴び、ジャン・ルノワール「獣人」見る。原作はゾラ。機関車が走っているシーンの迫力がすごい。見終わったとたん急に眠くなってしまい、すぐベッドに入った。


11日(木・祝)

朝8時半に起きる。寝坊してゴミ出せず。朝ごはんを食べ、洗い物をして外出。高松市美術館へ行き、鴻池朋子展2回目見る。企画展示室の最後のあたりに張り出されている、木下知威との往復書簡をじっくり読む。「物になる、手に取って触れられる物になったものは、目にみえなくても、何処かにいると思うと、手探りせずにはおれなくなる。」(鴻池)など、印象的な部分がいくつかある。テオ・アンゲロプロスの映画も取り上げられていた。

開店。お客さんはそれなりに多いが、売り上げは伸びず。昨日に引き続きネット売上がよく、なんとかなった。品出し、発送準備進める。暑すぎて作業のスピードが遅い。

閉店後少し休憩し、まどと外出。半空へ行くが満席。居酒屋へ入っていろいろ話す。美術についての話など。「難しいことはよくわからない」という人が難しいことを日々考えていないわけはない。別に無理に言語化する必要もないし、言語化に長けている人が偉いなんていうこともないけど、「よくわからない」と言ってしまいそうになるのをこらえ、粘り強く考え続ける姿勢が大事だ。その後再び半空へ行き、カフェオレとフルーツサンドを注文し閉店まで話す。チラシも置いてもらう。帰ってシャワー浴びて寝た。


12日(金)

朝8時頃に起きる。昨日まどが作ってくれたスープがまだ余っていたので、ごはんにかけて食べる。昨日の話の続きをしつつ、新しいキャンバスを下塗り。

外出。スーパーで買い物。レターパックなども買い足す。帰って料理。ゴーヤチャンプルー、オクラと玉ねぎとしめじのカレー炒め、きゅうりの梅おかか和え作る。早めに昼ごはん。

再び外出。茎、fragrant、MOTIF、KOKUA COFFEE ISLANDとまわり、買ったり飲んだり展覧会を見たりしつつチラシを置かせてもらう。KOKUAでHAPPFATさんとけっこうしゃべる。いろんなアイディアが頭にあるようだ。

まどと店番を交代。発送準備など進める。県外のお店やギャラリーへも個展チラシを発送。今回は個展の関連イベントでライブをやってもらう熊本さんが西讃方面(観音寺周辺)でも配布をしてくれることに。ありがたい。今日から3日間高松まつりが開催。浴衣姿のカップルが古本屋へ入ってくるということもなく、いまいちどのくらい盛り上がっているのかわからず。店頭買取1件。

届いていたCenterのショップカードを店頭に出す。Centerは栃木県鹿沼市に今月できた、ゲストハウスとイベントスペースが合わさったような場所。友人の河野円さんと田巻真寛さん夫妻が運営している。2人とも表現活動をやっていて、河野さんはカセットテープレコーダーの内部フィードバックを用いた即興演奏、田巻さんは光学現象を利用した映像作品の制作とパフォーマンスをやっている。既にライブや上映会、肉骨茶(バクテー)モーニングの提供などいろんなことをやっている。https://center-kanuma.net/

15日に岡山へ行こうかと思っていたけど、感染者が増えているし、その翌日はご年配のお客さんと会う予定もあるし、やめにした。残念。

今日はこれから風呂に入って、キャンバスの続きと読書。

2022年8月10日水曜日

挨拶する(2022年08月09~10日)

08日(月)夜

閉店後、ゆっくり風呂に入る。キャンバスを進めつつ、レム・コールハース「錯乱のニューヨーク」読み進める。この日はけっこう進んだ。


09日(火)

定休日。ゴミを出すついでにパンを買って、朝ごはんはトースト。午前中は自分もまども個人作業。キャンバス続きやる。正午近くなって、来月にやる個展のチラシが到着。いい感じだ。

外出。ぱらいそさんへ行く。いつもは火曜定休だけど、この日は臨時営業。臨時営業にも関わらず列ができていてさすがだ。まどはジャークチキン、自分はタイカレーを注文。カレーおいしい。久々にココナッツ系のカレーを食べた。個展のチラシを置いていただく。

商店街を歩いていると、島の光(小豆島名産のそうめん)の木箱がたくさん置かれていて、よく見ると「ご自由にお持ちください」と書いてある。幸い店からそれほど遠くもなく、ある分を持って帰った。栗金商店へ。まどが早めの誕生日プレゼントということでシャツを買ってくれる。堀金君にチラシを渡し、いろいろ話す。今年はいろんなお店が閉店していて(コロナが直接的な原因というわけではない)、街の雰囲気も変わってきそうだ。

北浜のほうへ向かう。県立ミュージアムで宮脇さんや矢野さんが参加しているグループ展を見る。その後マルテへ。お店のほうでは東京のondo galleryによるポップアップが開催中。店にも一度来てくれた玉川桜ちゃんが参加している。チラシを置いてもらう。北浜プラトーへ。こちらでも展示が開催中。作品はキャッシュレス決済で任意の金額を支払い、持ち帰ることができる。ちょうど安岐さんもいたのでお話。

街のほうへ戻る。本屋で立ち読み。帰って荷物を整理し、時宅へ。まどはちょくちょく行っているが自分は久々。ちょうど但馬さんも来ていた。そうめんやウインナー、冷奴など食べる。新生姜ソーダもおいしい。チラシ置いてもらう。

帰ってキャンバスを進め、ルクスでビール飲む。高松でSweetieというベースミュージックを主体にしたパーティーをやっているivoryさんがいて、初めてお話する。Sweetie前々から行ってみたいと思っているものの、タイミングを逃し続けている。こないだやはりルクスで会ったShuさんもいた。ivoryさんのところからbandcampと配信とでEPを出すそうだ。話しているうちに自分が話を逸らしてしまい、去年今治に行って楽しかったという話をし続けてしまった。しゃべりすぎたかもしれない。

帰ってシャワー浴びて、キャンバス進めて寝た。


10日(水)

朝8時に起きる。最近眠りが深い気がする。ゴミ捨て、朝ごはん。キャンバス続きをやり、完成。けっこうよくできたのでは。カレー作り、読書。酒屋へジンジャーエール、100均でビニールテープを買う。

展覧会をやると、チラシを配りに行くことになり、結果いろんな人に挨拶するきっかけができるのが良いなと思った。それが自分なりの挨拶の仕方な気もする。「自分でチラシを配らないといけない展覧会」が、自分にとってちょうどいい規模なのかもしれない。

開店。ルヌガンガからの紹介で、本を5箱ほど売りたいというお客さんがご来店。来週火曜に伺うことになる。ありがたい。この日はお客さんが多く、よく売れた。島根県の隠岐諸島から来られたお客さんもいた(たくさんお買い上げいただきありがとうございました)。ネット出品していたものもけっこう出る。

今日はこれから映画。

2022年8月8日月曜日

5年(2022年08月06~08日)

05日(金)夜

閉店後、本の出荷。帰ってオリヴィエ・アサイヤス「クリーン」見る。せわしないカメラの動きが印象的。シャワーを浴び、奥田亜紀子「ぷらせぼくらぶ」読み終える。単行本として出ているのはこれと以前に読んだ「心臓」だけのようだけど、現在でも描かれているのだろうか。キャンバスを少し進めて寝る。


06日(土)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんはトースト。キャンバス続きやる。まどは今日アシスタント仕事が入っているとのこと。八百屋に行って野菜を買い、料理。もやしとモロヘイヤのスープ、オクラの梅おかか和え、ベーコンと卵の炒め物を作る。再び外出し、シューレで差し入れを買う。

開店。最近は暑くて、冷房をつけていてもあまりレジまで冷気が届かない(レジと離れた入口側にエアコンがあり、お客さんのいるあたりはそれなりに涼しい)。愛媛の流星堂さんご夫妻来店され、いろいろお話する。旦那さんは絵や短歌もやっておられたそうで、そっちの話も。その後渡辺夫妻も来店、久々に話す。品出しなど進める。お預かりしていた本の査定完了。ほか店頭買取も1件。「タウン情報かがわ」が初めて入ってきてうれしい。脇市さんや、高松のジャズ喫茶アップタウンのマスターも書いていて感動。田町の交番裏でブレイクダンスやっているところに警察が来ているイラストが表紙に使われていて笑う。

閉店後、HAPPFATさんのお店の開店記念パーティーに行く。松永良平さんや馬場正道さんがDJをしている。あまり知り合いはいないが音楽聴いてお酒呑む。ヤンフーのお二人が来て少し話す。帰ってシャワー浴びて寝た。


07日(日)

朝8時頃起きて、朝ごはん。家事をまどがやってくれることになる。TSUTAYAへ。DVDを返し、タリーズで読書。西崎憲「未知の鳥類がやってくるまで」読み終え、レム・コールハース「錯乱のニューヨーク」読み始める。図書館へ移動、芸術関係の本を眺める。帰りにわか雨に降られ雨宿り。まどに開店作業をやってもらった。

店番交代。品出しなど進める。店頭買取2件。この日は均一本がよく売れた。もりもり補充。暑くて日中はだるかったけど、日が暮れてからけっこう買ってくださるお客さんが立て続けに来られて、売り上げはそこそこいった。

閉店後、映画。前田満州夫「人生に賭けるな」見る。この監督は4本しか作品がないらしい(途中からテレビ業界へと移ったようだ)。いろんなカメラワークが飛び出して楽しく、音楽の使い方もかっこいい。他の作品も見たい。シャワー浴びて、キャンバスを進める。2時頃に寝た。


08日(月)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて料理。小松菜のおひたし、ポテトサラダカレー味、豚の生姜焼き作る。キャンバス続き。2時間くらいやると集中力が増してテンションも上がってくる。途中八百屋で買い物。

開店。この日も暑い。在庫整理、発送準備、均一棚の補充など進める。店頭買取1件。後日お支払となる。夜にルヌガンガの中村さん来られ、久しぶりにお話する。うちもルヌガンガも2017年の開店で、ルヌガンガは8月なので今月でちょうど5周年だ。5年の歳月は長い。そしてそのうち約半分がコロナ禍というのも、いろんな意味ですごい。

今日はこれから風呂に入り、本を読んだり絵を描いたり。

2022年8月5日金曜日

そうじ(2022年08月04~05日)

(※前回の日記、誤字が多かったので修正しています)


03日(水)夜

閉店後、ルクスに行き壁の掃除。ルクスでは9月に個展をやらせてもらう予定。以前「ノイズ喫茶iL」という店だった頃からの汚れを落とす。この日は片づけとコンセント付近の養生。黒コショウさん来て、壁に取り付けられたモニターを外してくれる。自分は23時頃に帰ったが、ルクスのまいちゃんは一人で拭き掃除を続けていた模様。シャワー浴びて寝る。


04日(木)

疲れているはずなのに朝6時前に起床。久しぶりに公園へ行ってみる。スケッチブックに絵を描くが、うまくいかない。後ろのほうでお年寄りが集まり、ラジオ体操を始めた。10分くらいで終わり、「ほなまた」と解散。みんなが集まって、少しの挨拶を交わし、自分自身のための軽い運動をやる。さっぱりとした関係。

家に帰り、郡司ペギオ幸夫「天然知能」読み進める。自分が「ご縁」や「つながり」への意識が高い人にどこか取っ付けなさを感じるのは、著者の言うところの「一人称的世界」を窮屈に感じているということなのかもしれない。

まど起きてきて朝ごはん。洗濯。キャンバス進める。久しぶりにやると楽しい。10時になり、八百屋とスーパーで買い物。パクチーときゅうりとトマトのサラダ、豚肉と野菜と舞茸のカレー炒め、とうふとオクラの味噌汁を作る。

映像作家の飯村隆彦さんが亡くなられたとのこと。85歳。自分が大学生だった頃はまだ60代半ばだったということになる。その頃からたびたび足を悪くされていた。卒業後、同級生と一緒に高円寺にある飯村さんのアトリエに一度お伺いした。駅から近いけどその一角だけ時間が止まったような、不思議なお宅だった。ワインを飲みながらいろいろお話し、倉庫を見せてもらうと、中西夏之の卵型のオブジェがごろっと転がっていて驚いた。

開店。お客さんはふつうくらい。発送件数が多く、なかなか時間がかかる。査定、個展チラシデータの作成も進める。

閉店後、本を発送しルクスへ。壁の掃除の続き。今日も黒コショウさんが来てくれて、すごいパワーで作業を進めてくれる。自分もやり方を聞きつつ後に続く。掃除一通り終了。次は明るい時に壁面の再チェック。ムラのない感じになってるといいな。シャワー浴びて寝る。


05日(金)

朝7時半に起きる。ゴミ捨て、在庫整理。まどとモーニングへ。「天然知能」読み終え、西崎憲「未知の鳥類がやって来るまで」読み始める。帰宅。少し休み、スーパーへ行って、パスタを作る。具はツナ、ナス、ピーマン、舞茸。食べ終えてキャンバスの続き。楽しい。出張買取依頼のお電話が入る。昨年末に買取に伺ったお客様からの紹介で、新しく大口の買取が決まる。かなりの量がある模様。ありがたい。お盆に下見に行くことになった。

まどと店番を交代。発送準備進める。今日から瀬戸芸の夏会期、しかしお客さんは少ない。展覧会チラシデータ入稿。遅くなってしまった。お盆前に届くだろうか。昨日の疲れが出てきて、少し休む。奥田亜紀子「ぷらせぼくらぶ」読み始める。

今日は映画を見ようかどうしようか。

2022年8月3日水曜日

川へ(2022年08月01~03日)

31日(日)夜

閉店後、本の出荷。シャワー浴びて、ネルヴァル「暁の女王と精霊の王の物語」読み終え、早めに寝る。


1日(月)

朝8時に起きる。朝ごはん。郡司ペギオ幸夫「天然知能」読み始める。やっぱり面白い。集中して読みたくなり、喫茶店へ。

アイスカフェオレを飲みながら読書。テーブルの上にあるグラスやストローの包装紙なんかを見ていたら、やはりこれは何かを「作ろうとしていた」んじゃないか?と思い、その様子を記録しておこうとスケッチブックに絵を描いた。しかし「作ろうとしていた」の面白さを記録するための手段として、物の置かれ方をペンで記録する=「作ってみた」の段階にまで踏み込んでしまうのは適切だろうか。ペンで記録する行為の中には、目で見えるものをそのまま写し取ったとはいえ描いた本人の価値観が反映されている。配置の面白さを再現しようと、テーブルの上にいろんなものを置き直してみても同じだ。「作ってみた」=再配置にはそれなりにいろんなパターンがあるだろうけど、それは既に「置く」ことが前提になっていて、その範疇に留まってしまう。

100均とスーパーに寄って帰る。和風ドレッシングのサラダを作る。昨日まどが鯖の南蛮漬けと煮卵を作ってくれたので、この日は料理が楽だった。

開店。品出し、発送準備進める。

些末事研究の福田さんと荻原魚雷さん来られる。昨日お二人は尾道や倉敷に行っていた。魚雷さんとお話するのは3年ぶりくらいか。ルヌガンガで「古書古書話」発刊記念のトークが行われた時だった。夏ですねという話から、福田さんがお子さんと虫取りに行っている話になり、川の話から釣りの話へ。魚雷さんは「フライの雑誌」というフライフィッシングの専門誌で連載をしている。なんとなくフライには身軽な印象を持っていたけれど(後で考えてみるとこれは服部文祥の本からの影響。極端な例だ)、はまっている人はたくさんの種類の毛ばりを用意して臨むらしい。作った毛ばりを自宅の湯舟で試す様子を動画で撮影し、それを肴にお酒を呑むという人もいるそうで、楽しそう。自分は釣りはやらないけど、趣味趣向の違う人が何かにどっぷりとはまっている様子にじっと耳を澄ますのはいい。自分の文章もそういうふうに静かに書けたらいいのになと思う。

夜には飛田さんが来店。最近お店が閉店したり開店したり、時間の流れを感じるねという話に。飛田さんはテレワークで高松市街に出てくることがあまりないようなので、コトマスさんや北浜プラトー、KOKUA COFFEE ISLANDなど、最近チラシを置きに来られた場所の情報を伝える。

閉店後、本の発送。スーパーでビール買う。吉田喜重「日本脱出」見る。全くツキも度胸もない主人公が終始ビビり倒し、女と逃げまくる。ブツっと切れたような終わり方で、このラストをめぐって吉田喜重は松竹ともめ、離脱のきっかけとなったようだ。本当のラストは主人公にイライラし続けた観客を一転ゾッとさせるようなものだったのではないか…と思いたくなる。自分が吉田作品に求めているものはあまり感じなかったけど、鏡の使い方はやはりさすが。シャワー浴びて、少し本を読んで寝る。


02日(火)

朝7時半に起きる。定休日。ドライブに行く。まず喫茶店でモーニング。読書、スケッチブック。

レンタカーを借りて出発。TSUTAYAでDVDの返却。用事を済ませ、マクドナルドでポテトとナゲットを買ってつまむ。東植田のまさご屋さんへそうめんを食べに行く。いろんな人からとてもおいしいと聞いていたけどなぜかタイミングが合わず、今回初めて行った。そうめん工場やおむすび屋、雑貨屋、カフェが併設されていて、小さなモールのようになっている。内装の雰囲気が統一されていて良い感じだ。川沿いに作られた、風のよく通る小屋で食べる冷たいそうめんはおいしかった。流しそうめんコーナーもある。おみやげにそうめん1kg購入。カフェでアイスティー飲んで休憩。

193号線を南に進み、徳島県へ出る。コンビニでアイスを食べ休憩。穴吹川へ行く。駐車料金を思ったよりも取られるが、売店や更衣室もあり、きれいに整備されている。家族連れが多く、自分たちのような男女二人連れも何人かいる。久しぶりに海パンをはいて泳いだ。他の皆さんが着ていた水泳用のシャツ(なんていうんだろう。濡れても重くならなそうなやつ)が欲しくなった。まども水着が欲しいと言っている。川に浮いてゆらゆら流されるのは気持ちがいい。浅瀬に座り込んでしゃべっているだけでも楽しい。小さな魚(カジカ?)がたくさんいた。

香川へ戻り、仏生山温泉でごはんを食べる。まだ夕方で、温泉も人は少なめだった。家に戻り、ジョージ・A・ロメロ「ゾンビ」見る。ショッピングモールが舞台で、ヘリなんかも出てきて思ったより大がかりだった。金子光晴、森三千代、森乾「詩集『三人』」読み終えて寝る。そうめん、川遊び、温泉、ゾンビと夏らしい一日になった。


03日(水)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはん。レンタカーを返し、銀行をまわり、スーパーで買い物をして帰る。まどとまた喫茶店へ。「天然知能」読み進める。「中動態の世界」や、柳宗悦「南無阿弥陀仏」を読み直したくなる。スケッチブックに絵を描くがうまくいかず。帰って、先日いただいたキャンバスに黒いペンキを塗る。

開店。今日も暑いが、お客さんは多い。買取の問合せ1件。以前お預かりした本のお支払い。発送準備、均一棚の補充など進める。通販で板パネルと小さいサイズのキャンバスを購入。9月個展のチラシデータ修正。

今日はこれから壁のそうじ。