2019年12月11日水曜日

2019年12月10日

朝9時過ぎに起きる。
「直島から瀬戸内国際芸術祭へ」読み終える。「瀬戸内国際芸術祭の根底には『現代美術を限界芸術の中に含められないか』という願望もあります」という記載があった。

香川県立ミュージアムでやっている「日本建築の自画像」展を見に行く。日本の建築史を概観するような展覧会なのかなと思っていたら、予想以上に香川県下の建築や所縁の人物の足跡にスポットを当てた内容の展覧会だった。
~~以下、展示を見て気になった点など~~
「天地根元宮造」は、伊藤忠太が日本で最も原始的な家屋として想定した建築様式。外から見ると、伊勢神宮の社殿の屋根を地面に置いたような形をしている。満州開拓団宿舎にもそのイメージ(神からの加護)が利用された。広島県の呉にはこの様式で建てられた三角兵舎が1992年まで残存しており、こうの史代「この世界の片隅に」にも三角兵舎の描写が見られる。
「帝冠式建築」は、西洋建築の上に日本の城を重ねたような、和洋折衷の建築様式。愛知県庁舎など。モダニズムの建築評論家からはファシズム建築と批判された。
鎌倉芳太郎は、1891年香川県生まれ。東京美術学校にて伊藤忠太の指導を受ける。沖縄で美術教師として働きながら、沖縄の美術や工芸を研究。1923年、政府による首里城取り壊しのニュースを見て伊藤忠太に働きかけ、中止を決定させる。戦後は琉球紅型の研究と型絵染の制作に努め、1973年に人間国宝認定。著書に「沖縄文化の遺宝」など。
香川県下の建築に関しても、県庁や坂出の人口土地はもちろん四方蓋造の民家の分布など、綿密な調査に裏付けされた見応えのある内容だった。

宮脇書店総本店をのぞき、喫茶店に入って「フエンテス短編集 アウラ・純な魂 他四編」読み始める。

帰って塩ラーメンを作って食べる。洗濯物をたたむ。

まど帰ってきて、晩ごはん。昨日の余り物で済ませる。
4階で2人で絵。まどはiPadに描いている。自分は光沢紙やスケッチブックにインクやアクリル絵の具など。3枚ほど完成。だんだん色数が増えてきた。この調子でやっていきたい。
絵を描きつつ、フエンテス短編集と、文藝の「韓国・フェミニズム・日本」特集号を少しずつ読む。文藝はルヌガンガに注文までしたのにほったらかしで、結局単行本化された今のタイミングで読み始めた。

バイト行って帰ったところ。明日は香川の本屋さん界隈の忘年会。

0 件のコメント:

コメントを投稿