2021年11月17日水曜日

補助金、アリの歩行(2021年11月16~17日)

15日夜

閉店後、本を出荷してスーパーで段ボールをもらう。翌日の出張買取の準備。シャワー浴びて、石牟礼道子「椿の海の記」読み進め、絵を少し進めて寝る。


16日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て。朝ごはんを食べてレンタカーを借り、出張買取へ。途中宇多津駅近くの「青龍」というお店で担々麺を食べる。辛すぎず、甘めでおいしい。ランチタイムは小ライスがサービスでついてくるのもうれしい。33号線は沿線にローカル色の強いお店が多く(閉店してしまっているところも多いが)、走っていて楽しくなってくる。

買取先に到着し、早速作業。文庫本を用意してきた段ボールにどんどん詰め込む。ひもで結束するよりも楽だ。内容は民俗学、日本近代文学、近世文学、古典芸能関係など。全集や叢書も多く、勉強になる。途中お茶とお菓子をいただき、いろいろお話。17時頃に作業終了。これにて引き取りが全て終わり。隔週で都合3回お伺いした。

一旦店に戻って本をおろし、仏生山温泉へ行く。牛めしを食べて、温泉に入りながら本を読む。近くのブックオフへ寄ると、前々から欲しかったイタロ・ズヴェーヴォ「ゼーノの意識」上下巻があったので購入。太田のスタバへ移動し読書、「椿の海の記」読み終える。

「人の言葉を幾重につないだところで、人間同士の言葉でしかないという最初の認識が来た。草木やけものたちにはそれはおそらく通じない。無花果の実が熟れて地に落ちるさえ、熟しかたに微妙なちがいがあるように、あの深い未分化の世界と呼吸しあったまんま、しつらえられた時間の緯度をすこしずつふみはずし、人間はたったひとりでこの世に生まれ落ちて来て、大人になるほどに泣いたり舞うたりする。」

帰宅。まどと少し話し、絵を進める。フアン・ルルフォ「ペドロ・パラモ」読み始める。読むのは今回で2度目だけど、やはりすごい小説だ。12時半頃寝る。


17日

朝8時前に起きる。ごはんを食べて外出、レンタカーを返す。喫茶店に入り、スケッチブックに絵を描いて読書。帰って小松菜のおひたしを作り、昨日買い取った本の整理をする。持続化補助金の事務局から電話あり、先日再提出した書類は通った模様。次は振込み手続きのための書類を書くことになるはず。断続的とはいえ、もう1年近く補助金のためのあれこれをやっている。役所関係からお金をもらうのは大変だ。

開店。品出しや発送準備、昨日引き取った本の査定を進める。店頭買取1件。査定を終えてお支払いすると、その時偶然居合わせた別のお客さんから「さっきけっこういい値段で買い取ってたけど…」と買取の相談を受けた。こういう流れはうれしい。以前も店内で本を紹介していたら、その時偶然聞いていた別のお客さんにお買い上げいただいたということがあった。この日は古本の寄附も1件。ありがたい。

話を聞くと、おしゃれで華やかで儲かっているように見えるお店でも、ストレスを抱えていたり身を削って働いていたりということは多いようだ。自分も適度に休みつつコツコツ積み上げていきたい。と同時に、アリの歩行に考えをめぐらせている時と一緒の感覚で人間と会話できたらなあとも思う。自分の中にあるいろんなものを並行して認めていきたい。

今日はこれから本を発送して料理。

0 件のコメント:

コメントを投稿