2021年8月25日水曜日

マンシーの橋(2021年08月24~25日)

23日夜

閉店後、本の出荷。シャワー浴びて読書。野呂邦暢「草のつるぎ」読み終え、「続・鈴木志郎康詩集」読み始める。豚バラブロックを角切りにしてスパイスで漬けこみ、冷蔵庫へ。


24日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て。青じそドレッシングのサラダを作る。まどと春風堂でパンを買って公園に行くが、鳩が群がってきたり、暑かったり、蚊が寄って来たりでいまいち。

歩いて図書館へ。本を返却し、「群像」8月号の小特集「ケア」を読む。セザンヌの画集を見ながら気になった形をスケッチブックに写す。「マンシーの橋」という絵があって、画面左下のちょうど川の水面あたりに小さな白い点がある。橋台と同じ色をしていて、散った花びらのようにも見えるが何なのかはっきりとはわからない。解説文には「この白い点があることで、視線は橋を渡らずに岸~点~岸と移動する」というようなことが書かれている。「なるほど」としか思わない人がほとんどのような気もするけど、自分はこういう視覚情報と連動しているような文章(?)に異様な快感を覚える。理由はよくわからない。「続・鈴木志郎康詩集」読み終える。

ナルホドに行って筆を買い、フランスパンを買って帰る。卵を炒め、朝作ったサラダと一緒に挟んで昼ごはん。

外出。昨日「一度見てくれないか」とお電話をいただいたお客様のところへ下見。一応ビニール紐や店の財布も持って行く。インテリアデザイン関係の洋書や、雑誌などがたくさん。「いるのだけでも買い取ってもらえれば」というお話だったけれど、全部お願いすることに。木曜午前中に車を出していただけることになり、この日はひたすら結束。雑誌が多く、重量があるので大変だ。2時間弱で終了。

帰宅、汗をかいたので早めにシャワーを浴びる。料理。玄米を炊き、昨日漬けこんだ肉を炒めてポークビンダルーを作る。こないだ作ったチキンカレーとは使ったスパイスが全然違うので、当たり前だけどキッチンに広がる香りも全然違う。梨もむく。

ポークビンダルーを煮込んでいる間に、横道誠「みんな水の中」を読み始める。著者はASD、ADHD当事者の方で、この本では詩や論文や写真を通して自身の感じている世界の手触り(と単純に言えるほど優しくもないが)を描き出している。自分にもいくつか共感できる部分がある。聴覚の過敏さなど。レジにいてお客さんに話しかけられると、BGMの音楽のほうが気になって(音量が大きいわけではなくて、なんというか、その時だけBGMの存在を強く感じる傾向にある)聞き返してしまうことがよくある。しかしそれを「辛さ」と感じてしまうのはコミュニケーションのありうべき姿を自分の中に設定しているということで、そのありうべき姿は社会や環境からの影響の上に成り立っている。

まどが帰ってきて夕ご飯。食べ終えて、ストローブ=ユイレ「階級関係」見る。原作はカフカ。音楽ほとんどなし。出演している俳優はみんな素人らしい。抑制された動き、感情の読み取れない表情、妙に切り替わりまでが長く感じるカットが、カフカの不条理かつユーモラスな世界にとても合っている。最初はやけに淡々としてるなあと思っていたけど、だんだんと気持ちよくなってきた。

また本を読んで寝た。


25日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て。オクラのおかか和え、卵焼きを作る。フランスパンにバターとはちみつを塗って食べる。少し読書。「みんな水の中」はいろんな本から文章を引用していて、気になるものが多い。読みたい本が増える。

外出。晴れているので公園を少し散歩する。真夏の暑さが戻ってきている。スーパーで買い物をして帰る。明日またたくさん本がやってくるので、ネット出品作業を進める。汗をかいてしまったのでTシャツを替えた。また少し読書。

開店。このご時世仕方ないが、お客さんは非常に少ない。レジだとネット出品作業もそれほどできず困った。店頭買取1件。郵送買取も1箱到着。韓国文学やフェミニズム関係など、話題になっている本が多くありがたい。発送準備、品出し、スリップ作り進める。業者さん来て諸々打ち合わせ。メール連絡。

今日は絵を描く。

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