2023年11月6日月曜日

個展が終わって(2023年11月04~06日)

03日(金・祝)夜

閉店後、まどと合流して栗林駅近くの「夜仲そば」へ行く。この辺にラーメン屋があまりないからか、栗林民らしき人々が続々とやってくる。醬油ラーメンを頼む。濁りのある変わったスープだった。少し甘みも感じる。

コープでアイスを買って帰る。セベロ・サルドゥイ「コブラ」読み始める。サルドゥイはキューバに生まれ、フランスで活動した小説家。この本以外にも2冊ほど翻訳されているようだ。かなり晦渋な文章で、ドノソを思い出すけど東洋思想への傾倒が感じられる。

この日来られた、すぐ近くに住んでいるというお客さんに「買い取りもやってます」と伝えると、びっくりしていた。まだまだ古本屋が視界に入っても家にある本を売ろうとなる人は少ないようだ。こちらからもっと発信していかないとな。


04日(土)

朝9時に起きる。遅刻する夢を見て気分が良くない。お弁当を用意して外出。ぱらいそさんへ行き、まどの誕生日をお祝い。誕生日はとうに過ぎているけど(10月26日)、ぱらいそさんの開店時間とyomsの店番との兼ね合いが難しく、この日になった。並んでいる間「コブラ」続き読む。バナナのパフェとラ・フランスのタルトを分け合って食べた。どちらもとてもおいしい。まどが「この辺はいいお店が多いから、雑誌やテレビももっと取り上げたほうがいい」と言っている。確かにそうかも。

開店。店頭買取2件。この日もお客さんが多い。品出し進める。夕方以降、客足がぱたりと途絶えてしまった。なんとなく気分がだれるが少しずつ品出し。

閉店後、マルナカでビールを買ってWAX GATE RECORDSの2階に行く。この日は店長の天草さんと、ぱらいその大津さんによるパンク/ニューウェーブのDJイベントが行われていた。デケデケのニューウェーブをこんな大音量で聞いたのは初めてかもしれない。大津さんはNo New YorkやIndustrial Recordsのコンピなどもかけていた。

離脱して、作業部屋でキャンバスの続き。帰ってシャワー、寝る。


05日(日)

朝8時に起きる。朝から既に疲れていて、気分がだるい。朝ごはんを食べて、お弁当の用意。小島信夫「ハッピネス」読み始める。スケッチブックに少しドローイング。

この日は前半少しまど店番。ソレイユで「エドワード・ヤンの恋愛時代」見る。細かいユーモアや構図の妙…しゃれている。作業部屋へ行き、キャンバスの続き。さっきスケッチブックに描いたドローイングの線を乗せてみる。先に進んできた。

まどと店番交代。品出しなど進める。棚もまあまあいっぱいになってきて、売れてほしいところ。なんとなく楽天tvのサイトを見てみたら、ルチオ・フルチやマリオ・バーヴァなどイタリアンホラーが充実していた。サミュエル・フラー「裸のキッス」「ショック集団」、タル・ベーラもいろいろある。

閉店後、キャンバスの続き。絵が進んでいるという実感はそのまま自分の前向きな感情につながる。今進めている絵はどうやらうまくまとまりそう。

大阪の個展がこの日に終了。結局最終日にはギャラリー行けず、搬出もPOLの田窪さんにやってもらうことになった。2月に参加したSyndicateでのグループ展、6月のVoidでの個展に続いて、空間に絵と言葉を並列して展示するには…という内容になり、結果今回が一番うまくいったんじゃないかと思う。文章をプリントした紙をピン留めするという簡単な方法になったけど、いわゆる美術展ではたいていカッティングシートを使っていてこういうやり方は見ないし、A4という規格サイズの矩形を文章に与えるのも、一番自然かもしれない。一度とことんはちゃめちゃにした展示もやってみたいけど、それはまた今度。

今回の個展とは無関係に、常日頃から思っていることだけど、モノとしての「絵」と「展覧会」という出来事があまりにも強く結びつきすぎているな、と感じることがある。「モノとしての絵画があるからこそ充実した空間になっていて、かつ展覧会とは決して呼べない出来事」にはどんなものがあるだろう。

家に帰って、風呂にゆっくりつかる。最近日記にも「疲れた」とか「やる気が出ない」とかばかり書いている気がするので、しっかりと養生しなければいけない。ネガティブな言葉を発するのは癖になりがちだ。「ハッピネス」続き読んで寝る。


06日(月)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当の用意をしてまどと南へ。読書続き、スケッチブックにドローイング。最近スケッチブックの調子がいい。作業部屋に戻って、明日のデイキャンプの準備。テントなどをザックに詰める。少しネット出品作業。開店前に少しだけでも進めるとなんだかいい気分。

開店。外は雨が降ったり止んだりの不安定な天気。品出しや均一本の補充、発送準備をする。店頭買取1件、以前お預かりした分の支払い1件。さらに段ボール3箱来る。ありがたい。夜には上海からだという若い中国人女性と、日本人の年配の男性が来られる。2人は居酒屋でたまたま知り合い、女性は川端康成の「古都」を探していて、ここを案内したんだ、と男性。「古都」は在庫がなかったけど、つたない英語でやり取りし、2冊ほど買ってもらえた。女性はしゃべるのがかなり早く、なんとなく意味はわかるものの(こちらがわかってなくても、察して流してくれた)なかなか返せず。英語うまくなりたいが、どうしたもんか。英語字幕つきでいろんな国の映画を一時停止しつつ見るとかどうだろうか。だめかな。

今日はこれから映画を1本見て、絵の続き。

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