2023年10月28日土曜日

志賀(2023年10月27~28日)

26日(木)夜

22時過ぎまで残業。疲れ果てて帰り、ダラダラしてシャワー浴びて寝る。


27日(金)

朝8時半に起きる。実家から送ってもらった柿を食べる。ちょうど食べごろで、甘くておいしい。お弁当を用意する。

外出し、南でモーニング。谷川正己「フランク・ロイド・ライト」読み終える。モノクロだけど図版も豊富に掲載されていて良い本だ。スケッチブックにドローイング1枚描く。レターパックを買い足し、ルヌガンガに行って柿をおすそ分けする。

昨日お預かりした本を整理し、この日も1時間弱ほど早く開店。郵送買取の本の査定を中心に作業を進め、少し品出しもやる。郵送買取を依頼される方は本にある種の傾向がうかがえることが多いが、今回の方は洋書の歴史関係やジュエリーデザインなどの本がたくさんあり、かなり興味深い内容だった。昼過ぎににわか雨が降り「もう今日はだめかな」となるが、夜に客足は回復。こないだ来てくれた中国人観光客の人がまた来てくれた。高松に長く滞在しているようだ。

閉店後、個人的に相談があるとの連絡をもらい電話でいろいろお話する。どうなるだろうか。その後ルクスへ行きまいちゃんと話す。まいちゃんは明日の早朝に関西へ行き、芦屋のあたりで開催されるパーティーでDJするそうだ。「祐平さんの個展も行きたいです」と言ってくれるが、行ってくれるのかな。


28日(土)

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べ、シャワーを浴びる。洗い物をしてコーヒー。先月に読み終えた後藤明生「小説 いかに読み、いかに書くか」の志賀直哉の章をおさらい。なんとなく以下の部分は日記文学について考える材料にもなりそうだ。書き手の視点の絶対性を肯定する態度というか…。

「即物主義とは、ごく常識的に言えば、心理とか感想とかいう形のないもの、見えない世界を、目に見える物体、行動に「異化」する方法だろう。その反対が、作者および作中人物の心理、感情などを通して事物、人物を描写する「感情移入」の方法だと思うが、志賀作品の方法は、そのどちらでもない。(略)「自分」の裸眼による「直写」と、そのあとに続く「自分」の感想、心理という組合せである。」(p72)

「志賀直哉が「拒絶」したものは「自分の資質にあわない文学」だけでなく、一切の「他者」ではなかったか、ということである。(略)他者から見られることを拒絶することであり、他者から解釈されることを拒絶することである。いい換えれば、見るのは「自分」だけであって、「自分」はけっして他者の目からは見られない。(略)つまりそこには、「見る←→見られる」という、他者との関係が成立しない。その成立を許さない。「見る←→見られる」という他者との関係を拒絶するのが、志賀直哉の「直写」ということなのである。」(p76-77)

外出。作業部屋でキャンバスに絵を描く。3号のキャンバスに手を付けるが、小さい分細かいところを調整して工夫していくやり方がとりづらい。今の自分には10~15号くらいのサイズがちょうどいいようだ。

少し早めに開店。この日は店頭買取が4件と多かった。ここ最近店を閉めがちだったせいかもしれないが。先日届いた郵送買取の本も、査定金額の了承が取れてお振込み。お客さんは開店してすぐは少なかったけど、夕方以降回復。15~17時くらいはたいてい来客が少ないが、この日は特にそういったことはなく、おおむね時間が遅くなるにつれてお客さんが増えた。

漫画家の奥田亜紀子さんとSNSで少しやり取り。奥田さんはなぜかYOMSと、自分とまどの個人アカウントまでフォローしてくださっているが、お会いしたことはない。しかし自分は以前に「ぷらせぼくらぶ」(旧版)も「心臓」も読んでいて、いい作品だなと思っていた。とてもうれしい。奥田さんは「ぷらせぼくらぶ」の新装版が出たこともあり、いろんなところで展示などをやっている。今日やり取りしたらキャラクターが出てこない一枚絵も描いたことがあるとのことで、とても気になる。いつか見てみたい。

ここ3日ほど仕事をがんばったので、今日はこれからお酒を飲みつつ映画を見る。余裕があればその後キャンバスの続き。

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