2022年11月16日水曜日

小豆島旅行(2022年11月15~16日)

14日(月)夜

22時過ぎに仕事を終え、栗林のマクドナルドまで歩く。ジャン・ジュネ「花のノートルダム」読み終える。何枚かスケッチブックに絵を描く。帰る途中、伏石町に住んでいた頃よく行っていた喫茶店が建物ごとなくなっていることに気付く。店内にはたくさんの本があり、店長の方は何度かyomsにも来ていただいた。7年も住んでいると変わっていく景色も増えてくる。帰ってシャワーを浴びて寝る。


15日(火)

朝7時過ぎに起きる。定休日。この日は数年ぶりに小豆島へ行く。歩いて港まで向かい、プロントで朝ごはんを食べる。植本一子・滝口悠生「ひとりになること 花をおくるよ」読み始める。フェリーに乗り小豆島へ。高松から小豆島へはちょうど1時間かかる。

小豆島、土庄港に着。港の近くにはレンタカー会社がたくさんある。バスも出ているけど本数が少ないので、いろいろ周るのにはレンタカーがいい。小豆島を車でまわるのは初めて。

銚子渓にある「おさるの国」へ向かう。ここは猿が放し飼いにされていて、至近距離で観察できる。しかし国内には「さわるな」「近づくな」などの看板がたくさんあり、ものものしい雰囲気が漂っている。猿のエサも売られているが、人間のほうが檻に入り外に向かってエサをやらなければいけない。猿はいい。表情も動きもしなやかでなんとなく人懐こい感じがする。いろんな方向から猿の鳴き声や、フェンスや木を揺する音が聞こえてくるのもこの国ならではだ。奥の方にある展望台へと向かう。だんだんと険しくなり、高所恐怖症のまどは途中でリタイア。一人で山の先っぽにある展望台から景色を眺めた。素晴らしい見晴らし。

次は小豆島で一番の観光名所である寒霞渓へ。紅葉シーズンということもあり団体客や遠足の小学生でにぎわっている。もう季節的には晩秋だけど、やっと秋の自然に触れることができた。売店でオリーブ牛コロッケを買って食べる。

小豆島町の草壁港方面へと車を走らせる。急カーブが多く若干酔った。昼ごはんはEATというお店で、自分は塩こうじ鶏と旬の野菜のせいろ蒸し定食、まどはじゃが芋と生ハムのパスタ。駐車場が最初分からずお忙しい時間帯に電話をかけてしまったが、丁寧に対応していただく。店内の壁には荒井良二が直接マーカーで描いた絵が。

EATからすぐ近くにあるマルキン醤油記念館へ。小豆島は醤油の生産でも有名でたくさんの会社があり、マルキンはその中でも特に有名。入場料を払うと小瓶入りの醤油がおまけでついてきた。醤油づくりの行程と歴史を実際に使われていた道具とともに解説。もろみ作り工場の見学もできる。

半島の先にある二十四の瞳映画村へ。道中1車線の狭い道があり、そこをバスが通ったりもして、少し祖谷を思い出す。映画村は全体的に昭和レトロな演出がされているが、まどは漫画の資料になる、とたくさん写真を撮っていた。海沿いにある校舎は1971年まで実際に使われていた建築。ギャラリースペースがいくつかあり、てしまのまどの安岐さんが現在展覧会を開催中。昔このあたりは船での交通が主だったようで、その当時の写真や、山中の遍路道を安岐さんが歩き直した記録映像などが展示されていた。壺井栄文学館は壷井繁治や黒島伝治の資料もたくさん見ることができた。

土庄港方面へと戻り、TUG BOOKSさんを初訪問。店主の田山さんがほとんどのリノベーションを手掛けた、新刊書籍と雑貨と飲み物のお店。カフェスペースも併設されている。紅茶を飲みつつ、田山さんと小豆島の本事情などいろいろお話する。古物商の免許を取られて、買取も受け付けているそう。藤原辰史「植物考」を購入。

レンタカーを返し、高松へと戻る。フェリーの中で「ひとりに~」読み終える。祭り寿司で夕ご飯を食べ、ルクスへ。ちょうど栗金商店の2人もいて、いろいろ話す。こないだ見たニコラス・レイの「夜の人々」は堀金君も好きな映画のようで、アメリカが恐慌に陥っていた時代が舞台ということを考えるとあの駆け落ちカップルをターゲットにした24時間営業の結婚式場もリアリティがあったのでは、との話を聞く。堀金君はノワールものに詳しい。その後大三君や和三郎さんも来て楽しかった。帰ってすぐにベッドに入り、いつの間にか寝る。けっこう歩いたし、いい具合にリフレッシュできた一日だった。


16日(水)

朝8時に起きる。ゴミ捨て。シャワーを浴びて朝ごはん。ゆっくり料理。卵焼きと豚しゃぶを作り、野菜が足りないことに気がつく。八百屋へ買い出し。帰って春菊の胡麻和え、豚ゆで汁のスープ(ネギ、しめじ入り)作り足す。あまりうまくいってなかったキャンバスに手をつけると、少し良い方向に進んだ。室生犀星「幼年時代・あにいもうと」読み始める。幻想的で瑞々しい文章にうっとりとなる。素晴らしい。

開店。SNS経由で写真集の通販ご依頼が1件まとまった。品出しなど作業を進める。店頭買取1件。リバー書房さんが閉店してから古本屋が少なくなって寂しかった、というお客さんが品ぞろえをほめてくださる。うれしい。頑張ろう。コトマスのリサさんがチラシを置きに来られ、新商品の鰻ジャーキーいただく。ありがとうございます。宮脇さんや平尾君など友達も来てくれた。イッペンさんに借りていた機材を返却。この日はうまくいかない部分もいくつかあったけど、まあなんとかなった。午前中作った春菊の胡麻和えが思ったよりおいしくできた。21時を過ぎてからも、レコード寄席のチラシデータ作成を22時過ぎまで。SNSに告知。小鉄君が来てくれて、PiLのキースレヴィンの話とかいろいろできて良かった。

今日はこれからキャンバスを進める。

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