2022年10月31日月曜日

意外と人に会っている(2022年10月28~31日)

27日(木)夜

閉店後、シャワー。ウイスキー飲みつつ、グスタフ・ヤノーホ「カフカとの対話」読み始める。少しだけキャンバスを進めて寝る。


28日(金)

朝8時前に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。この日はまどに店番をやってもらい自分は出張買取へ。銀行でお金をおろす。

レンタカーを借りてまずは三木町にあるIDO MALLへ行く。雑貨店やラーメン屋さん、コーヒーショップ、惣菜店などが同じ区画内で展開している小さなモール。東植田の麦縄の里や丸亀のKITOKURASなど、香川には郊外にこうした小規模の商業施設がいくつかある。これは全国的な流行なのだろうか。ねいろ屋さんで濃厚煮干しラーメン全部のせを食べる。おいしい。ねいろ屋さんは東京の荻窪が本店で、自分も以前その辺りに住んでいて一度食べに行った。本店は小さなお店で随分並んだ記憶がある(といってももう10年くらい前の話だ)けど、こちらはまだ早い時間だったこともありすぐに入れてゆっくり食べることができた。IDO CAFEでコーヒーを注文し、店主さんといろいろお話。店内にはたくさんの本やレコード、CDが置かれていて楽しい。

買取先のお宅へ。山間にお住まいの、農家をされている方。以前は大阪で教師をされていたそう。「買い取れそうな本だけ取っていってください」とのことで、棚から選んでいく。時折お客さんの思い出深い本が飛び出して、待ったがかかる。段ボール10箱分ほど買い取らせていただくことに。

途中コンビニに寄ってアイスを食べ、県立図書館へ。少し休んで、写真集を見る。松江泰治”Hashima"、川内倫子”Des oiseaux"、アンドレアス・グルスキーの10年ほど前に日本でやった展覧会の図録。

一旦店に戻って本をおろす。タリーズへ行ってタコライスとカフェオレ。3時間ほどかけてバイト業務の流れをじっくり考える。頭の中でもやもやとわだかまっていたものに筋道が通っていくのは気持ちがいい。気がつくと疲れが取れてすっかり元気になっていた。まどを車に乗せてぽかぽか温泉へ行く。サウナに入るとちょうど「君の名は。」の終わり際で、終了するとみんなゾロゾロ出ていく全裸映画館になっていた。帰って、コンビニでお菓子を買ってウイスキー飲む。夜遅くに変なもの食べてお酒まで飲んでしまった。たまにはいいか。


29日(土)

朝8時頃に起きて朝ごはん。少しだけキャンバス進める。レンタカーを返し、スーパーで買い物。路地裏にモロッコ料理店を発見。南珈琲に入り、「カフカとの対話」続き。

「照明を落した舞台でスポットをあてるように、私がものを僅かながら照し出すということはあり得ます。が、これは正しくない。事実は、舞台は全然照明をおとしていないのです。舞台は燦々たる陽の光に満ちている。そこで人間は眼を閉じる、殆どなにも見えぬ、というわけです」(p108)

家に帰って料理。鶏肉の酢醤油炒め、キャベツの浅漬けを作る。粉ふき芋を作ろうとしたら茹ですぎて柔らかくなってしまった。結局マヨネーズなどを混ぜてマッシュポテトにする。

開店。お客さんは多いが、売り上げはそれほどいかない日。店頭買取1件。IDO CAFEの方が来店されたので、ショップカードをお渡しする。みきちゃん来てくれる。最近デジタル一眼を買ったそうで、何枚か撮ってくれた。査定を進め、お預かりしていたものが1件終了。残業2時間。疲れた。

閉店後、シャワー。作業をやろうにも頭がぼーっとして動けず。少しキャンバスを進めて寝る。


30日(日)

朝8時半に起きる。まどは今日高瀬で行われるさっこのイベントへ。パンを買ってきてくれたので朝ごはんに食べる。キャンバス進める。家にずっといるのももったいないので外出。公園で読書。子供にサッカー(というか、ボール蹴り)を指導しているお母さんがいるが、口調がやたらと厳しくて聞いていて嫌になる。帰って料理。小松菜とにんじんのおひたし、ハマチの煮つけを作る。途中のまま放ってあったキャンバスを少し進める。

開店。お客さんは少ない。秋晴れの週末だし、みんなレジャーに行っているのかもしれない。熊本さんが来てくれて、以前お願いしていたCDとカセットテープを納品してくれる。今日tooniceでライブがあるそう。年末に加西VOIDであるイベントにも出演するとのこと。行きたい。行けるかな。

この日は定時で閉店。本を出荷し、スーパーでウイスキーとレモン味の炭酸水を買う。なタ書藤井さんとすれ違い少し話す。商店街はハロウィンでにぎやか、警官も見回りをしている模様。帰って飲みながらレオス・カラックス「ポンヌフの恋人」見る。火吹きや花火、吹雪のシーンなど、焦燥感にあふれた演出がすごい。しかしあまりに瑞々しく刹那的で、「好き」と言ってしまうのには躊躇してしまうかもしれない。好きという人の気持ちはとてもわかるけど。特典のメイキング映像も面白かった。


31日(月)

朝8時過ぎに起きる。野中モモさんが自分のZINEの活動について触れてくださった「日本のZINEについて知ってることすべて」を、ルヌガンガでのトークイベント用に探す。ついでに中ザワヒデキさんの「現代美術史日本篇」、大山エンリコイサムさんの「ストリートの美術」も手元に控えておく。この2冊は10年ほど前に企画していたライブペイントイベント「間欠泉」について触れている。トークイベントは県外の方からも予約が入っているそうだ。当日はどんな感じにどうなるだろうか。

南珈琲でモーニング。読書続き。帰ってシャワーを浴び、ウインナーを焼いて洗濯物を畳む。キャンバス少し進める。

開店。品出し、査定、発送準備など進める。さっこが高瀬で企画した源流祭というイベントからの流れで、テニスコーツのさやさんご一行が来店。まどは高瀬でさやさんと少し話したようで、自分も紹介してもらう。植野さんや大城さんのことなど少し話した。夜になって、instagram経由で連絡をいただいた建築事務所の方々と打ち合わせ。初顔合わせということもあり、今回はアイディアを出して少しすり合わせるところで終了。

こうやって日々のことを書き出してみると、店と喫茶店にずっといるようでも意外と人に会っている。

明日は定休日。やるべきことがたまっているので、そうダラダラと過ごしてもいられなさそうだ。

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