2022年10月6日木曜日

東京へ(2022年10月04~06日)

03日(月)夜

閉店時間を1時間切り上げ、ことでんで高松駅へ向かう。夜行バスで東京へ。車内でヘンリー・ジェイムズ「デイジー・ミラー」読み終え、保坂和志「小説の誕生」続き読む。


04日(火)

朝7時半頃に新宿駅に到着。久しぶりにベルクへ行く。自分もまども少しいいモーニングセットを注文。その後上野に移動し、駅からすぐ近くの「コーヒーショップギャラン」へ。純喫茶な内装で、歴史は古そうだけど中はピカピカ。店員さんが絶えずガラスや冷蔵庫を磨いていた。

東京都美術館でフィン・ユール展見る。デンマークの建築やデザインの歴史もざっとおさらいできる構成。展覧会の最後にはいろいろな名作椅子があり、座れるようになっていた。

駒込へ移動。kayokoyukiというギャラリーへ行き、結城さんと久々に会う。現在展覧会はやっていないが、2名のスタッフの方と一緒に仕事を進めていて、ギャラリーには梱包前の作品が立てかけられていた。パリで行われるアートフェアへの出展が控えているそう。まどと先に近くの喫茶店へ移動し、ごはんを注文。後から結城さんと、夏にyomsにも来てくれた利部さんが合流(利部さんも結城さんのギャラリーに所属している)。食べながら生活や仕事の話などする。海外アートマーケットの話にもなり、イギリスのEU離脱や中国の立ち位置など、国際社会の動向が如実に反映しているんだなと感じた。ギャラリーへ戻り、持ってきた絵を結城さんに見てもらう。詳細は省くが的確で率直な言葉をいただく。良い意味でも悪い意味でも、いかに自分がノラ犬のような活動をし続けてきたのかを実感。結城さん仕事へ戻り、利部さんから新しく作ったという映像作品を見せてもらう。早速この夏に撮影した瀬戸内海の映像素材が使われている。2人とも自分とはかなり活動のスタイルが違うはずなのに、忙しい中時間を作ってくれてありがたかった。

まどと一旦分かれ、自分はギャラリーめぐり。原宿のBlum&Poeで岡崎乾二郎展、天王洲のANOMALYで高橋大輔展見る。高橋大輔さんのここ数年の作風の変化がとても気になっていたので、見れて良かった。天王洲では淺井さんの描いた巨大壁画も確認。歩いて疲れ果ててしまい、品川で喫茶店を探す。「ダリ」というお店があった。地下のお店だけど店内は明るく、店名の通りダリの版画や溶けかかった時計のオブジェが飾られている。読書しつつ休憩。

赤羽へ移動。駅でまどと合流。少ししてイラストレーター/マンガ家の石山さやかさんと合流。焼きとん屋で飲む。主にまどと、仕事についての込み入った話。しばらくして、yomsのトートバッグにもイラストを提供してくれた花原史樹君も合流。花原君この日が職場の最終出勤日だったとのこと。焼きとん屋を出て、しやさんは仕事に戻り(忙しいところありがとうございます)、花原君と「暖母」(だんぼ)という喫茶店へ。ここは深夜12時くらいまでやっているらしい。飲み物がとても安い(300円~)し、おつまみもいろいろあり(鍋まである)、面白いお店だった。花原君から新作の構想を聞く。完成が楽しみ。

この日は神楽坂のホステルに泊まる。さっさとシャワーを浴びて寝た。


05日(水)

朝8時半に起きる。ホステルのロビーにいたら飲み物の注文を促され、払おうとしたらキャッシュレス決済のみで、結局早めに出る。

高田馬場へ。駅に隣接したベックスコーヒーで佐藤豊さんの展示を見る。グラフィックのプリントとドローイング。とてもかっこいい。佐藤さんは河合浩さんの画集のデザインも手掛けている。ほどなく内田さんと船戸君が合流。二人はTOWEDというギャラリーを墨田区で運営していて、自分もグループ展に参加させてもらった。近くのカンタベリという喫茶店へ移動。絵も見てもらう。二人はかなり熱心に(というか、ほとんど歓声を上げながら)見てくれて、やる気が出た。

吉祥寺へ移動し、まどと分かれる。自分は来年2月に行う個展の打ち合わせ。東京で個展をやるのは7年ぶりになる。担当の方と顔合わせ。とても丁寧な方だった。こちらも丁寧にやっていきたい。搬入の流れなど細かい点を確認し、絵も見ていただく。展覧会もDMは年始くらいには完成の予定。

まどと合流し、久々に百年へ。ヴァージニア・ウルフ「波」(角川文庫版)、アラン・ロブ=グリエ「迷路のなかで」(文芸文庫版)、楳図かずお「イアラ」(小学館文庫版)購入。いずれも手ごろな値段で購入できた。今回立ち寄れた古書店は結局ここだけ。

新宿駅で荷物をロッカーに預け、自分は再びギャラリーをめぐる。目白のTALION GALLERYで二艘木洋行やucnvさんの参加しているグループ展、六本木のTaka Ishii Galleryで梅津庸一展見る。昼ごはんを食べそこね、結局富士そばに入る。

高田馬場に戻り、早稲田松竹でアピチャッポン・ウィーラセタクン「メモリア」見る。レオス・カラックスの「アネット」と2本立てだったが、「メモリア」だけ見た。最初は何が起こっているのかよくわからなかったけど、ハードディスクとアンテナのくだりあたりからこれはすごいなと感じ始めた。もう1回見たい。しかし早稲田松竹はブレッソン、ホン・サンス、濱口竜介など良い作品がたくさんかかっている。メモリアとアネット見ても1300円。うらやましい。

お茶の水へ移動。Donatoというジャズ喫茶に行く。お店のロゴはyomsのビニール袋のデザインもやってくれた加瀬透君が手掛けている。店内は会話禁止、ジャズが大音量でかかっている。まどはお店の本棚にあった高橋留美子を読みふけっていた。カフェオレも、オリジナルのチキンライス(?)もおいしかった。

帰りも夜行バス。やたらと喫茶店に行った旅だった。新しいお店もいろいろ知れて満足。


06日(木)

朝8時過ぎに高松着。家へ荷物を置き、また喫茶店へ。ぼーっとしつつ、ぽつりぽつりと話す。「小説の誕生」続き読む。帰宅。発送がたまっているので自分はすぐにレジへ。大きめのものを2件梱包し、コンビニで発送する。

開店。お客さんは多い。店内には買い取った本も積まれている状態で、少し申し訳ない気分になる。お客さんの引いたタイミングで在庫整理。発送準備、査定進める。結城さんからうれしいメール届く。2時間ほど残業。明日もどんどん進めたい。

今日はこれから本の発送。少しでもいいから絵を描きたい。

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