2022年12月5日月曜日

7年ぶり(2022年12月03~05日)

02日(金)夜

仕事を終え、本の発送。ベンさんのお店へチラシを置いてもらいに行く。帰ってアマプラで映画を見ようとするが、どうも電波の調子が悪くやめにする。イタロ・カルヴィーノ「むずかしい愛」半分ほど読む。シャワー。キャンバスを進めて寝る。


03日(土)

朝9時に起きる。まどはここ数日背中が痛いらしい。マッサージする。朝ごはんを食べ、洗濯物をたたんでそうじ。おかずはまどが作ってくれることになり、自分はネット出品作業を進める。

開店。品出し進める。店頭買取1件。徳島県から来られたお客さん。最近香川県外から定期的に本を売ってくださる方も増えてきている。何かしら高松へ来られる用事があるのだろうか。アルバイトの2人にやってもらう用の本の準備を夕方まで。昔のオーディオ関係の雑誌などを30冊ほど準備する。日が暮れるにつれ低気圧で頭痛がひどくなる。閉店間際から2月の個展のDMデザイン作業を始め、23時頃なんとか完成。たいてい作業ついでに延長営業してもほとんどお客さんは来ないけど、この日は偶然来られた方がたくさん買ってくれた。そういう日もある。告知用の画像を作って個展の情報をSNSに投稿する。詳細は以下。

齋藤祐平個展「私は描いた気がする」
2023年2月8日(水)〜12日(日)
会場:百年(東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2-10 2F)
開場時間:12〜20時(最終日18時まで)
新作のキャンバス作品を中心に展示します。


小規模ではあるけど、東京では7年ぶりの個展になる。この7年の間でなんとか自分は古本屋になったので、古本屋が古本屋で個展をやるっていうのは面白そうだと思い、百年さんに展示をお願いした。百年さんは言わずと知れた吉祥寺の名店。自分も東京に住んでいた時からよく行っていたお店なのでうれしい。

シャワーを浴びて寝る。


04日(日)

朝9時半に起きる。朝ごはんを食べてキャンバスを進める。

開店。丸亀町のコワーキングスペースco-baさんとBOOK遍路さんが共同主催で本のプレゼン交流会?をするらしく、その関連でco-baさんでインターンをしている学生さんが取材に来られる。品出し、発送準備進める。店頭買取2件。絵本など。アルバイトの2人に昨日準備した本を渡す。夜は少し2月のグループ展に向けた作業。

閉店後、西宝町のTSUTAYAまで歩く。寒いだろうとゴアテックスを着て行くが、歩くうちにあったかくなっていた。タリーズに入って読書。「むずかしい愛」読み終え、スケッチブックに絵を描く。意味なくスーパーやコンビニに寄り道しながら家まで歩く。ウイスキーとカルパスを買い、帰って飲む。小島信夫「菅野満子の手紙」読み始める。

伝記「ヘルダーリン」をライフワークとされた手塚先生とは、筆者(わたし)は夏の間、山の中の村で同じ隣組に住んでいる。人知れず自然とそこに世界中の人生のあるところの書物あいてに、日を送ろうと思っていたのに世話役さえ仰せつかり、夏一回の会合では先生とお会いする。先生は度々病気で入院され、退院されると、この伝記にかかりきり、200メートルしか離れていないところにお住まいであるが、会合のとき以外はおめにかかることもない。もっともご自分の健康状態のこともあり、一昨年夫人をなくされたして山の中へこられても、しばらくすると、もう帰京され、御嬢さまから、父は今朝帰りました、宜しくとのことでございました、と知らせがあるというぐあいである。それでは、あの車の音はそれだったのか、もし知っていたら、ごあいさつをするところだったのに、と思ったりする。」(p4)

場所と時系列がごちゃごちゃになったまま手から流れ出てきたような文章。同時期に書かれた「寓話」とはかなり趣が異なるように感じる。1時半頃に寝る。


05日(月)

朝9時過ぎに起きる。最近どうも起きるのが遅くなりがち。まどと南珈琲でモーニング。「菅野満子の手紙」読み進める。

私はその文章を二十年以上たった今、不意にある衝動にかられて、走り出すようにしてのぞきに出かけた。事実、私が思い立ったのが二時すぎであったので、井の頭線の駒場東大前駅で下車すると小走りに走ることになった。」(p26)
「二十年」と「二時」、「走り出す」と「小走りに走る」、「不意に」と「思い立った」、短い文章の中に小さく擦れ合うように呼応する部分が細切れで入っている。山に入った時にいろんな方向から木の葉のざわめきが聞こえてくるような…一枚の絵画を時間をかけて見ているうちに、作者が意図してもいない構成に気がつくような…。

野矢茂樹「語りえぬものを語る」も読み進める。しばらくの間はこの2冊を読んでいくことになりそう。スケッチブックに絵。喫茶店を出て、銀行と郵便局をまわって帰る。水菜と大根のごまマヨネーズ和えを作る。

昨日SNSに投稿した個展の情報に反応が多く、うれしい。何せ7年ぶりの個展だし、自分のことを慕ってくれていた人も東京から離れて生活を変化させていたりする。いろんな場所にDMを送って宣伝をしっかりやらないといけない。店をやっている今の状況では、香川県外で個展をやるのはけっこうな労力が必要だ。

開店。品出しなど進める。広島(広島県ではなく、丸亀から船で行ける塩飽諸島の中の島)にお住まいの、絵を描いているという方が来られお話する。その後さっこが来てくれて、大晦日に予定しているライブや志々島で起こったことなど話す。夕方ごろに全さん来られ、三豊や観音寺のあたりのことなど聞く。偶然にも西讃方面の話がたくさん聞けた日になった。

今日はゆっくり映画を見て、その後絵を描く。明日は定休日。昼に打ち合わせがあるが、終わったらまどと温泉へ行く。DMを送るべき場所をリストアップして枚数の見当をつけ、夜に入稿する予定。

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