2019年6月3日月曜日

2019年06月01~03日

6月1日

朝9時に起きる。

鮭を焼いて、根菜の煮物を作って、たたきキュウリを加えて弁当完成。
たたきキュウリは昨日の深夜、思い立って作ったもの。
最近ピーナッツを砕いたり、キュウリを叩いたり、すりこぎを使うことが多い。
ラー油を入れすぎて辛くなったけど、ひと晩置いたらちょうどいい具合になった。
ニンニクと塩を強めにしても良さそう。

品出し。
均一コーナーの棚を作ってから、けっこう均一本が出るようになった。
目の高さに商品を置くって大事だな。

休憩中、MOTIFでやっているミヤザキさんの個展を見に行く。
ルレーヴに入って本を読もうと思ったら、読み進めていたクッツェー「恥辱」を家に忘れたことに気付く。
古井由吉「槿」読み始める。
天神橋筋の天牛書店で買った、福武文庫版。

3年ほど前に作った、自分のドローイングzine "moth"を品出し。
これは先日「プレス芝」を納品してくれた芝さんが「札幌で行われるアートブックフェアに出すので、参加しないか」と声をかけてくれた時に作った。

夜はさっこの月例ライブ。
志々島から持ってきた流木とギター弦、画びょうやピンを使ってその場でベースを作り、弾き語りが行われた。
そんなに複雑なことはしていないけど、シタールみたいな音がしたり、ショートディレイがかかったような音も飛び出す。
ピンが取れてしまったりすることで、本人にも予測できない独特な間合いが生まれていた。
1時間弱で終了、コンパクトな内容で良かった。

終わった後、ライブに来てくれていたゆきのちゃんと耕君と、ライオン通りの居酒屋「よって屋」でごはんを食べる。
ゆきのちゃんは小豆島で「迷路のまちの本屋さん」という書店、耕君は新潟県の佐渡ヶ島で「タガヤス堂」というドーナツ屋をやっている。
迷路のまちの本屋さんの最近の品ぞろえはすごい。
「よって屋」は中華そばがとてもおいしい。
地物の刺身や骨付鳥もあるので、県外から友達が来た時によく行く。


6月2日

朝5時前に起きる。
朝の強さには自信がある。

ジャンボフェリーに乗って三ノ宮へ。
クッツェー「恥辱」読み終える。

JR~地下鉄と乗り継いで、国立国際美術館へ。
企画展「抽象世界」と、コレクション展「ジャコメッティとI」見る。
「抽象世界」は展覧会全体の理論的な芯が弱い気がした。
トマ・アブツの作品は良かった。

京阪で京都に向かいつつ、古井由吉「槿」を読み進める。
何がしかの移動手段に身を任せながら読む古井由吉はなんだか良い。
散文的な文章の世界に潜り込んでいく感覚と、スピード感がシンクロする。

出町柳に到着し、村屋(旧momurag)に行く。
momuragは東京のギャラリーmogragと京都の村屋が共同で運営していた、展覧会やポップアップショップなどを行うスペース。
村屋は居酒屋で、以前は別の場所で営業していたけど、momuragが閉まるタイミングで入れ替わるように移転し、このたび新規開店。
momuragクロージング展として、村屋で絵や立体の展示が行われている。
自分も絵を1枚出していて、この日が最終日だった。
村屋のしゃこじろうさんと久々会ったので、少し話す。
自転車を貸してくれることに。

昼間の村屋はいろんな人が日替わりでごはんを出しているようで、カレーをいただく。
偶然大倉さんがやって来る。
大倉さんは15年ほど前に、代官山の服屋さんで知り合った。
自分は当時そこで開催された展覧会の手伝いをしていて、大倉さんはそのお店のスタッフとして働いていた。
その後大倉さんは、高円寺のイベントスペース「素人の乱12号店」の管理人をやることになる。
久しぶりにいろいろ話して、筑摩書房の井口さんが「82年生まれ、キム・ジヨン」の編集を手掛けていたことを知った。
井口さんは12号店や八広HIGHTIで少し話したことがあるくらいだけど、飴屋法水「キミは珍獣と暮らせるか?」の出版や、大竹伸朗「既にそこにあるもの」の文庫化など、重要な仕事をされている。

自転車で西へ向かう。

町屋古本はんのきさんへ。
100円、300円均一のコーナーが非常に充実している。
木山捷平や尾崎一雄の単行本もお得な値段で発見し、心の中で大興奮。
本当に来てよかった。
均一本以外にも海外文学中心に何冊か購入。
串田孫一や植草甚一も充実していた。
この日はダンデライオンの中村さんが店番をされていて、少しお話する(はんのきさんは3人で共同経営されているお店)。

カライモブックスさんへ。
移転されるそうで、均一本が半額セール中。
店内に庄野潤三コーナーがあり、価格もお手頃だったので何冊か購入。
木山捷平もまた1冊購入する。
新店舗で使えるクーポン券をいただいた。

東へ向かい、善行堂さんへ。
絶版の旺文社文庫のコーナーなどなど、勉強になる。
梅崎春生や上林暁の単行本がとても充実していた。
均一棚から庄野潤三をまた何冊か購入。
ブラックウッドも安く出ていてうれしかった。

今回は、なんとなくお店の方と話す流れになったら「自分も古本屋をやっています」と言うようにした。
均一本を思わずたくさん買ったりしていると、せどりが目的と思われたら嫌だなという感情が出てきて「自分も古本を商っています」と言いづらかったりする。
しかし良い本が均一で出ていて手を出さずにいるのは無理だ。
「この本がこの値段で!許せない!ありがとう!」そして積んでいる未読本が増えることになる。

左京区のライブハウス「外」で行われているイベントに行く。
bonnounomukuro、湿った犬、食品まつりの3組。

食品まつりさんはBPM遅めパーカッション多めのハウスセット。
高松のiLで見たライブは中盤くらいまでベースもキックも入ってこない展開で面白かった。
今回は最初からキックがガツンと入ってきてかっこよかった。
使っていたサンプラーが今とてもほしいkorg esx-1だったので、手元にじっと注目。

湿った犬は前回は落合soupで見て、今回見るのは5年ぶりくらい。
今回は比較的音数少なめで構成の練られたライブ、どこで2人のリズムがかみ合うのか見ていてスリリングだった。
リズムマシンとフィードバックノイズで作られた音楽だけど、ユーモラスで暴力的。
新作のカセットを買った。

bonnounomukuroさんは初見。
MPCとSPの2台のサンプラーを使って、たくさんの音を重ね合わせている。
いろんな音域の音が飛び交っていて気持ちよかった。
フェリーの時間が近付き、残念だったけど途中で出る。

三ノ宮から再びジャンボフェリーで高松へ。
「槿」読み終える。
フェリーの中には追加料金不要の浴場があり、初めて入ってみたけど良かった。
汗を流したおかげでけっこう眠れた。

連絡バスの中で、はんのきさんで買った安部公房「内なる辺境」を早速読み始める。


6月3日

朝10時に起きる。
ごはん食べて店に向かう。

京都の机屋さんから、冊子「机の人」が届く。
机屋というのは屋号で、大阪・文の里の「みつばち古書部」で棚を借りて古本を展開されていたり、古本市に出店されていたりする。
この冊子はTwitterで毎日更新している本の感想を3ヶ月分まとめたもの。
まだざっとしか読めてないけど、かなりの量の新刊を買って読んでいる。
ジャンルも幅広い。

休憩中「内なる辺境」読み進める。
安部公房のエッセイを読むのは初めて。
表題作では、反ユダヤ主義者が「正統な国民」のイメージを農民的なものとして描き出し、都市的なものに諸悪の根源を定めていた事実に着目する。
ヒトラーも、アメリカ南部の市民戦争の敗北はアメリカ全土の敗北である、という「道徳家めいた、一見ナロードニキ風説教師」に聞こえる発言をしていたそうだ。
「ミリタリィ・ルック」では、ナチの軍服の、アイコンとしての側面をミリタリールックの流行に絡めて分析している。
100ページ余りの薄めの文庫本だけど、とても面白い。

中央公園、蚊が増えてきた。

ブログを3日分書くとさすがに長くなる。
これから、みかんちゃんのイベント用にtooniceから借りたプロジェクターを返しに行く。
明日は定休日なので、料理をたくさんやって絵を描きたい。

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