10日夜
映画。増村保造「巨人と玩具」見る。アドレナリン全開でたたみかけ、クライマックスまでひたすら増していく狂気がおそろしい。この狂気は炎上商法が幅を利かせている現代にもどこか通じるものがあるのでは。90分ちょいの映画だけど、もっと長く感じた。
11日
朝9時起き。ごはん食べて読書。暖かくなってきて、ストーブをつけなくても過ごせるようになってきた。
9年前の3月11日は秋葉原にある会社で仕事をしていて、6階のオフィスだったのでものすごく揺れた。けっこう厚みがあるはずのデスクトップパソコンの本体がバターンと倒れたのを覚えている。秋葉原から神田川沿いに西へと歩いて、下北沢に勤めていたまどと新宿で合流し、荻窪まで帰った。
開店。品出し進める。今日も、平日の割にお客さんが多い。
店頭買取3件。ありがたい。出張買取のご依頼も1件入る。まだ仕分け途中とのことで、伺うのは少し先になりそう。
この日の夕ごはんはまどが作ってくれることに。
安岡章太郎「戦後文学放浪記」をパラパラめくる。小島信夫についてのエピソードがあった。
「編集者が部屋を覗くと、小島はバネ仕掛けのデスク・チェアーをばらばらに分解したまま、茫然と突っ立っていたりする。つまり、彼は原稿を書こうとするうちに、椅子の具合が気になって、ちょっとだけ直すつもりが、ついに一と晩じゅうかかって椅子を完全に分解したまま、組み立て不能になったというわけだ」
うーむ。
休憩なしで作業したので、さすがに疲れた。今日はこれからバイト。
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