2020年2月28日金曜日

2020年02月28日

朝7時半起き。朝ごはん食べて少しぼーっとする。

レベッカ・ソルニット「ウォークス」読み始める。歩くことと思索とがどのように関連してきたかの歴史。放浪の旅もあればデモ行進もある。
「移ろってゆく身体の運動によってしかある種の放浪への憧れは慰めることはできない。運動とともに、心になにかをひらめかせるように過ぎ去ってゆく光景。それが歩行に多義性と無限の豊かさを与える」

市役所、銀行、郵便局をまわる。お金に若干余裕があるので、靴を買おうか迷って、やめにする。
帰って消しゴムはんこ一つ彫る。

円盤のレコブック「青春を売った男達 小椋佳と井上陽水の七〇年代」読み始める。年末に店でやったレコード寄席でも、田口さんは小椋佳のことについて触れていた(この時、本はまだ制作中の段階だった)。70年代の日本の若者をとりまく社会状況と当時の「青春」へのイメージが小椋佳のアルバム「彷徨」の大ヒットにつながっていたことを、ポリドールのディレクター多賀英典の仕事を辿ることであぶり出していく。
「状況としては『氷の世界』の演奏がキャラメル・ママ最初期の仕事になった可能性はあったと思うので、『ひこうき雲』のサウンドで『氷の世界』ができていたら…を夢想するのも一興かと」さらっとこんな文章も出てくるのがすごい。いつも田口さんの文章は熱がこもっていつつも鮮やかだ。

15時前ごろ、中学生か高校生と思われる男子3人組がやってきて、けっこう買ってくれた。昨日夕方、首相はコロナウイルスの影響を鑑みて全国の小中高校に来週からの休校を要請することを発表し、香川県下の学校はそれに対応していく方針のようだ。あの子たちはこれから長めの春休みに入るのだろうか。
少しして、平野公子さんがやってきて、少しお話する。「高校生とか、突然休みになって暇を持て余しちゃうんだから、こういうお店に来たらいいのにね」「それがさっき来たんですよ!」なんだか楽しい。
こういったその日限りの空気感は、後でニュースや帳簿を見ても気付くことなく、消えて行ってしまう。できるだけ書き残しておきたい。

今日はバイト休み。絵を描く。

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