2020年2月12日水曜日

2020年02月12日

11日夜

19時に店を閉める。結局温泉には行かず。
ほりよりこ「逢沢りく」読み終える。よく来てくれるお客さんが「これすごく良いですよ。私が買いますから読んでみてください」と言って買ってくれて、自分もそのお客さんのことが好きなので、読んでみた。ほしよりこは猫村さんのイメージしかなくて、猫村さんもまだ読んだことがなかったけど、「逢沢りく」はとても良かった。
お薦めしてくれたお客さんのことは、ぽつりぽつり話しただけなのでそんなに詳しくは知らない。学生時代、野坂昭如を講演のゲストに招いたとおっしゃっていた。ある人に関して「野坂昭如を呼んだことがある」という情報しか知らないとか、考えてみれば不思議だし、その人の背後に突然想像を働かせる余白が生まれたようで、「何があったんだろう」と、小説でも読んでいるような気分になる。お客さんにしてみれば、普段その過去を周りに話すことのほうが少ないだろう。古本屋は面白い商売だなと思う。

映画。ロブ=グリエ「囚われの美女」見る。「不滅の女」「快楽の漸進的横滑り」と見てきて、「囚われの美女」が一番わかりやすいかなと思ったけど、やっぱりよくわからない。「わからない」ことから出発していろいろ考えるのは、楽しいけど体力がいる。


12日

朝8時半起き。
2日続けて悪い夢を見た。映画が原因かもしれない。なんとなくやる気も出ず、午前中特に何もしなかった。野原一夫「回想 太宰治」少しだけ読む。なんとなく、また録音を再開したい気分。

開店直後、雨が降り始める。夢見が悪いのもだるいのも低気圧のせいか。東京にいた時は「爆弾低気圧」とかいって、雲が出てきたと思ったらいきなり頭がガンガンし出したりしたけど、高松に来てからはそんなことはない。ゲリラ豪雨もほとんどない。気候は良いはずなのに、年々気分への気圧の影響が大きくなってきているように感じる。年齢によるものかもしれない。

昨日minamoから引き上げた本を、値段を見直したりしつつ、棚に戻す。店頭買取1件。
夕ごはんは卵焼き、ポテトサラダ、菜の花とにんじんとツナの炒め物。

雨だし全然だめかなと思ったら、東京から観光で来たという女の子2人組がたくさん買ってくれて良かった。しかも自分の作ったシールや詩集やTシャツも買ってくれて、とてもうれしい。こういうことが割とあるので、昼間の売り上げが伸びなくてもあまり悲観的にならなくて済んでいる。

これからバイト。

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