2024年12月30日月曜日
毎週来ても(2024年12月27~30日)
2024年12月26日木曜日
忘年会(2024年12月24~26日)
2024年12月23日月曜日
ふつうの日記(2024年12月22~23日)
2024年12月21日土曜日
なぞかけ(2024年12月20~21日)
2024年12月19日木曜日
アルバイト(2024年12月17~19日)
16日(月)夜
閉店後、発送作業続き。なぜかコンビニでチリトマトヌードルを買って食べる。帳簿付けをやり、本を発送して帰宅。シャワー浴びて、マリヲ『世の人』読み進めて寝る。
17日(火)
朝9時に起きる。良く寝た。まどと南へ行き、モーニング。『世の人』読み終える。印象的な部分を抜き出そうと思っても難しい。この本はそれほどに、ほとんど全てのページが凄まじい。スケッチブックに1枚ドローイング。
郵便局で本を発送し、消耗品を購入。混雑しないうちに綿谷で肉うどんとかぼちゃ天。最近贈り物をくれた友達へのお返しに、お土産うどんも買う。店に戻り、ネット出品作業の準備。今日は初めて来るアルバイトO君に作業手順を教える日。アルバイトMさんのパートナーの方が来られ、作業してもらっていた本と、帰省のお土産の下仁田ねぎをいただく。
13時になり、O君やってくる。O君はヒップホップなどが好きなので、The Alchemist関連のアルバムを薄くいろいろかけながら作業。ネット出品の作業手順を説明して、2度ほど横で見つつやってもらい、その後はもう一人でどんどん進めてもらう。自分は鈴木哲生カレンダーの梱包。無事にウェブショップ販売分を郵便局で発送。すぐ近くで作業をしている人がいると、自分もだれずに作業できる。この日は17時半まで作業し、謝礼を支払う。思っていたよりネット出品作業のほうも進んだ。O君はあさって木曜の午前中にも来てくれることに。
スーパーに寄って買い物し、帰宅。久しぶりに料理。もやしと豆腐の味噌汁、ほうれん草のおひたし、根菜としいたけの柚子味噌煮、鶏肉と玉ねぎのオイスターソース炒め(生姜、レッドペッパー入り)を作った。最近ありがたいことに知人やお客さんからのいただきものが多かったので、それらをできるだけ使った。オイスターソース炒め、アドリブで味付けしたわりにはおいしくできた。つま先までじんわり温かくなった。
風呂に入り、マキノ雅弘『決闘高田の馬場』見る。阪東妻三郎の、途中の酔っぱらいながらの殺陣、ラストの飛び跳ねるような動きの殺陣、どちらもすごい。ラストの導入部分、倒れた人を飛び越えて前に出た後にもう一人倒れ、その向こうで見えを切る妻三郎。次、衣笠貞之助『十字路』見る。ことごとく恐ろしい登場する人物の表情やドイツ表現主義的な手法に目がいくけれど、単純ながらストーリーもちゃんとある。まったく作風の違う2つの時代劇映画が見れていい日になった。
18日(水)
朝7時に起きる。朝ごはんを食べてお弁当の用意。ながしまひろみ『鬼の子』1巻読み始める。ながしまさんはまどと作業通話仲間でもあり、合同誌『もぐらホリデ~』にも参加している。そういえば、山下澄人『小鳥、来る』の装画もながしまさんだ。この日はまども早めの起床。
外出。銀行でお金をおろして店へ。昨日のネット出品作業の片づけや在庫整理などいろいろ。昨日は新しい試みが割にうまくいって、気分が良かった。自分一人でためこもうとしないことが大事らしい。
開店。発送準備、品出し、ネット出品作業など進める。夜になって、苦手なお金のことについてなどもやる。アルバイト用のマニュアルを改良。
閉店後、翌日のネット出品アルバイトの準備。通販を希望していた上海のお客さんとInstagramでメッセージのやり取り。花原史樹君とYON MAGAZINE日野さんに追加納品のメールを送る。
帰宅。最近足の先が霜焼けで赤くなったとまどに言ったら、『まるでこたつ』というレッグウォーマーのような靴下を買ってくれた。はいてみるとじんわりととても温かい。ヨーグルト食べる。『鬼の子』2巻途中まで読んで寝る。
19日(木)
朝8時過ぎに起きる。寒い。天気予報を見ると最高気温が10度、最低気温は1度。なんとなく「今年は暖かいな」と思っていたけど、そんなことはなかった。朝ごはん、お弁当の用意。
コートを着て外出。郵便局で本を出荷して店に行き、アルバイトのための準備。15分前から始めたけど、なんだかんだでギリギリになってしまった。O君来る。昨日改良したマニュアルを渡し、作業開始。自分は昨日に引き続き年末調整のことをやる。なかなかしんどい。1年前にも、同じようなことを調べていた気がする。
開店。寒さが厳しく、なんだかぼーっとしてしまう。年末調整のことも考えて、脳みそが油粘土のよう。近くの羊雲さんへ取材に行っていたらしき四国新聞の記者が、羊雲さんができたことに関してコメントを、と突然やってくる。古本に関してはそうそう品物がかぶって競合するようなことはないし、相乗効果のほうが大きいのでは、と伝える。昔からある書店が減っていく中で、独立系書店と呼ばれる本屋さんが増えていますが…と言われるが、記者の方の頭の中にある『独立系書店』も、商売としてやっているお店から本(または本のある場所)を何かのツールとして捉えているお店まで含めたかなりざっくりとしたものだのようだった。『書店』の概念が多様化しているのでは、みたいなことを答えた。記者の人としては「文化の火を絶やしてはならない」というような方向でまとめたいのかもしれないが、こっちはもっと泥臭くやっているのが実情。日が暮れて、ちょうど高松に遊びに来ていたというYON MAGAZINEの日野さんが来店。在庫が少なくなっていたところだったので、10部追加で買い切る。日野さんとは今までイベントの時にお会いすることが多く、今回初めてゆっくりとお話できた気がする。まどの『話の話』もお買い上げいただいた。
今日はこれから帰ってゆっくり風呂に入り、その後年末調整の作業続き。明日は午前中に税務署へ行く予定。
2024年12月16日月曜日
師走な毎日(2024年12月12~16日)
2024年12月11日水曜日
見直す段階(2024年12月09~11日)
2024年12月8日日曜日
動物園の絵葉書(2024年12月06~08日)
2024年12月5日木曜日
せかせか日記(2024年12月02~05日)
2024年12月1日日曜日
梱包梱包(2024年11月29日~12月01日)
2024年11月28日木曜日
休みの集い(2024年11月23~28日)
2024年11月22日金曜日
駆け足東京(2024年11月16~22日)
2024年11月15日金曜日
着々と準備(2024年11月12~15日)
11日(月)夜
ルクスに行こうか迷い、そういえば月曜定休だったなと思い出して、スーパーに寄って帰る。わさび柿ピーを食べつつビールを飲んで、ひたすら読書。『つげ義春 旅と隠遁』、石坂洋次郎『愛情・少女』読み進める。
12日(火)
朝7時過ぎに起きて、朝ごはんを食べながらエリック・ロメール『友だちの恋人』見る。休みの日の朝にゆっくり見るロメールは最高だな。明快ですっきりしていて、細かい動きにおかしみがある。
まどは11時から皮膚科に行くらしく、それまで若干時間があるので2人でDORSIAへ。読書を進める。その後別れ、自分は店に行って『休みの集い』に向けての準備を少し。早めに終わったのでキャンバスの続きをやる。小腹が減り、うどん屋へ入ってかけ小。
まどと再度合流し、瓦町のとあるビルの一室でやっているカフェ『るりろ』さんへ行く。以前は花園駅近くの『とりかご』さんで間借り営業されていたけど、場所が最近変わったようだ。小説を中心に本もいろいろとあり楽しい。ここでもまた読書。まいこさん偶然やってくる。『旅と隠遁』読み終える。『休みの集い』チラシ、ショップカードお渡しする。
まどは図書館へ行き、自分は中央公園へ。『愛情・少女』読み終え、前田利鎌『臨済・荘子』読み始める。スケッチブックも1枚描く。
作業部屋へ戻る。松山で買ったシングル盤を聞く。生活にはシングル盤をとっかえひっかえ聞くくらいの時間の余裕が必要だなと思った。キャンバスの続きをやる。いい感じになってきた。
スーパーに寄って帰宅。夕ご飯を作り始める。レタス、水菜、大根のサラダと、ミートソース大盛り。うまい。まどとコミティア出展についてなど話す。食べている途中、長野に住んでいる林香苗武と平間貴大からワインやジュースが届く。早速ミートソースに合いそうな赤ワインを飲んでみる。すっきりしていてとてもおいしい。LINEで長野とつなぎ、久しぶりにいろいろ話す。年末に映像を中継しつつ鍋をやろうということになった。
片付けて、シャワーを浴びる。もう1本映画。清水宏『簪(かんざし)』見る。原作井伏鱒二。1941年公開で、笠智衆も田中絹代も若い。歩く練習をするくだりは少し長いようにも感じたけど、思わず笑ってしまうほのぼのとしたユーモアは休日に見るのにぴったりだ。ロメールと清水宏を見れて良い定休日になった。
大橋裕之『音楽と漫画』読んで寝る。再読。
13日(水)
朝7時過ぎに起きる。ごはんを炊き、洗濯をし、お弁当のおかず用の麻婆豆腐を作る。白米に納豆、しらす、ネギを乗せて、すだちをかけて食べる。コーヒー淹れて少し読書。
外出。一旦店に寄り、酒屋でビールなどの買い出し。その後発送準備を進める。
少し早めの開店。発送件数がとても多く、一瞬店を閉めて近くのポストまで発送しに行ったり。あまり品出しはできず。この日は店頭買取が3件と多かった。出張買取の日程も1件決まる。東京滞在中に行く予定の居酒屋を予約。夜、『休みの集い』当日に会場壁に貼る掲示物(お客さんの誘導やDJのタイムテーブルなど)を作り、印刷する。
閉店後、2度目の本の発送。ルクスへ行き、まいちゃんとチャイを飲みつつ少し打ち合わせ。ねぐさんと初めてちゃんと話した。店に戻って、『休みの集い』で展示する作品のリスト作りを少し進める。家に帰って、東京での予定を確認。12時前に寝る。
14日(木)
朝7時前に起きる。なんだか早めに目が覚めた。シャワーを浴びて朝ごはん、洗い物、洗濯。お弁当の準備。
外出。コインランドリーで乾燥機をかけつつ、展示で必要な照明などを買い足し。南でまどと合流し、『臨済・荘子』読み進める。禅の思想の解説よりも、禅問答そのものを読んでいるほうがなんとなく元気が出る。
店に行き、発送準備を早めに進める。そのまま開店。店頭買取1件。アルバイトMさん来て支払いと本の受け渡し。査定などの合間に昨日からの作品リスト作業を進める。日が暮れる頃になって無事完成。これで東京に行くまでにやっておきたい準備は一通りできたかな。この日買い取りで入ってきた、レッドツェッペリン(71年)とディープパープル(72年)の初来日ツアーのパンフレットを早速品出しする。ツェッペリンのほうは巻末に一柳慧、篠山紀信、菊池武夫、山本寛斎というすごいメンバーの座談会も掲載されている。音楽家が一柳しかいない。
昨日忙しかった疲れが出たのか、猛烈に疲れた。家に帰って風呂。旅行準備。ワインを飲みながら読書。『臨済・荘子』読み終えて寝る。
15日(金)
朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、着替えて旅行の準備。『世界の映画作家』第5巻(ミケランジェロ・アントニオーニとアラン・レネ)読み始める。外出。うどん屋さんでお土産を買い、南へ行きまた読書。
開店。この日は買ったお弁当でごはんを済ます。『休みの集い』当日まで10日を切ったので、燦庫の場所などを改めて告知する。今まで燦庫に行ったことのない人も足を運んでほしい。品出しや発送などをゆっくりめに進める。なんだかレジに座ってばかりいると具合が悪くなってくる。おかしいなと思って外に出るとすぐに回復する。自律神経的な何かだろうか。
明日から東京。いろいろ楽しみ。
2024年11月11日月曜日
ほっつき歩く(2024年11月08~11日)
07日(木)夜
店で作業しようと思っていたけど、あまりにも寒いので早めに帰る。風呂に入り、スーパーで買ったしるこサンドやヨーグルトを食べる。Tさんインタビューのフリーペーパーをホチキス留め。思ったよりも早く完了。『つげ義春 旅と隠遁』少し読み進めて寝る。
08日(金)
朝7時に起き、朝ごはんを食べながら、レオ・マッケリー『吾輩はカモである』見る。マルクス兄弟主演のコメディ映画。矢継ぎ早に繰り出されるギャグ。帽子のくだりや鏡のくだりなど、一体いつまでやるの、というくらい延々やっているところが面白い。ラスト近くの動物たちが突進するところも笑った。
お弁当を準備し、洗濯物を畳んで干して、外出。南に入って、畠山直哉『話す写真』続き読む。店に戻って、買い取った本の整理。先日の出張買取分のお金を振り込み。
開店。ブログの更新やフリーペーパー作りがひと段落したので、品出しに専念。隙間の空いていた海外文学や、最近の日本文学を補充していく。写真や建築、デザインは手持ちの在庫が少なめ。困ったな。夕方になって、愛媛のトマト書房さんより松山ブックマルシェの売り上げについての電話。1日目が土砂降りだったけど、うちは意外と好調な売れ行きだったようだ。選書ほめていただけてうれしい。仕事の苦労話などもする。松山ブックマルシェは買う側としても楽しいし、来年も参加したいなと思う。しかしこの日も寒い。エアコンをつけて、電気毛布をひざにかける。
閉店後、本を発送して早めに帰る。シャワーを浴びて、『話す写真』読み終える。途中、著者なりのアーティストとしての心構えが語られ、確かになあと思うものの絵を描いている自分は少し肩が凝る。『旅と隠遁』をチェイサーとして少しずつ読みながら読了した。
09日(土)
朝7時に起きる。朝ごはんを食べて、コーヒー淹れて読書。『旅と隠遁』続き。最近は出店や出張買取で車を運転することが多いけど、やはり仕事が絡むと旅感は若干薄れてしまう(それでもこないだの松山はかなり良かったけど)。よく知らない街をほっつき歩くような旅がしたい。できれば電車がいい、本が読めるしお酒も飲める。石坂洋次郎『愛情・少女』(新潮文庫)読み始める。20~30ページほどの短めの短編が詰まった1冊。つげ義春と並行して読むのはちょうどいいかもしれない。
洗濯物を畳み、お弁当の用意をして外出。作業部屋へ行き、松山で買ったレコードを聴きながら『休みの集いVol.2』に出す絵をピックアップ。
開店。発送準備のほか、自分とまどの作品も掲載されているYON MAGAZINEが到着したり、11月後半の営業日の案内をしたりなど。品出しは雑誌や最近の日本の文芸書などを中心に補充する。まどかさんが来てくれて映画の話。うれしいことが決まったようだ。アルバイトMさんが11日月曜に来てくれることになり、次渡す本の準備をする。
閉店後、ルクスに行く。ゲストはgoatのメンバーでもある立石雷さん。到着するとHAPPFATさんがDJ中で、いつもと少し違うBPM遅めのハウス寄りの選曲でとてもいい感じ。立石さんのライブは笙や笛などの和楽器を使っての演奏。立石さんのライブを見終えたタイミングで、Studio 33/45にて行われているivoryさんのイベントSweetieへ移動。今回はドラムンベース回。さまーこさんのDJ間に合った。ゲストのKUL4KENさんのDJも良かった。ハイボール2杯を飲んで、出て、また少しルクスに行く。なんだか少し気持ち悪い。店に戻ってカフェ席の椅子に座り突っ伏す(店は真っ暗にしていたけど、通りを歩く人が自分に気づいたらさぞびっくりしただろう)。少しして、なんとか帰宅。
10日(日)
朝9時に起きる。眠い。朝ごはんを食べ、お弁当を用意して外出。ビールなどを買いに酒屋へ行ったら、日曜定休だったことを忘れていた。レターパックを買い足し、本の発送。店に行き、セットもののネット出品をやる。大判の本は重くて疲れる。
開店。この日は夜遅くに雨が降るとの予報で、昨日の疲れもあってかとても眠い。少しずつ品出しをやり、アルバイト用の本を準備したり、ネット出品を進めたりなど。夜になってから休憩に『旅と隠遁』少し読み進める。結局雨はそれほど降らず、小雨で済んだ。
閉店後、家に帰ってヨーグルト食べる。風呂。市川崑『果てしなき情熱』見る。服部良一作曲の曲を山口淑子(李香蘭)、笠置シヅ子、淡谷のり子と豪華な顔ぶれが歌い上げる。このうち登場人物としてストーリーに絡んでくるのは笠置シヅ子で、「よってに」など関西弁を使って演技している(笠置自身は香川県生まれ)。冒頭「服部良一の半生記ではない」というテロップが入るが、服部がこんなに自己愛の強い破滅型の男だったらショックだ。妻役の月丘千秋もよくついていくな。笠置の明るさが全体の雰囲気を救っていた。雨の流れる窓や陰影の演出は趣深い。
11日(月)
朝7時半に起きる。朝ごはんを食べて洗濯。少し読書。
まどと一緒に外出。南でモーニング。『休みの集いVol.2』で展示予定の絵の量が足りているのかをシミュレーションする。久しぶりにスケッチブックを数枚描く。楽しい。出て、作業部屋でシミュレーション続き。どうやら量は足りそうだ。新しいキャンバスを描き始める。楽しい。やっぱり絵でないと解決できないことがあるらしい。
開店。昨日一雨降ってからだいぶ暖かくなった。Mさん来て支払いと本の受け渡し。品出し、発送準備など進めていく。なんだか時間が進むのが早い。映画パンフレットを出していると映画が見たくなってしまうのが困る。
今日はこれから本を読むか、映画を見るかする。
2024年11月7日木曜日
おっさん元年(2024年10月31日~11月07日)
(前回「こつこつ」というタイトルの日記を投稿した後で、その少し前にも「こつこつやる」という日記を投稿していたことに気が付いた。「こつこつ」が自分の中で大切なことらしい。)
30日(水)夜
閉店後、本を発送してファイリング作業の続きをやり、ひと段落。家に帰る。ゆっくり風呂に入り、伊藤亜紗『どもる体』読み始める。こないだ読み終えた『エコラリアス』と内容が少しかぶる部分もあり面白い。
31日(木)
朝7時半に起き、ごはん。まどは今日は岡山まで出かけるそう。8時半頃外出、南でモーニング。モーリス・ブランショ『至高者』続き読む。なんともいえない閉塞感がひたすら続く文章だけど、最近の微妙な天気には合うかもしれない。
まどは岡山へ向かい、自分は作業部屋へ。『休みの集いVol.2』の展示で使う木材をベランダでカット。ついでにベランダの掃除。100均で結束用のラップを買って、切った木材をまとめる。午前中に終えてしまいたかった作業が無事完了してすっきり。
開店。ネットで注文していた電動ドライバー用のバッテリーやクリアファイルなどが届く。品出しや発送準備を少し進め、その後イラレデータ作業。思ったよりも早く完成し、プリント。途中少し店を閉めて、マルナカまでコピー用紙を買いに行く。なんとかプリント完了し、ファイリング作業。
閉店後、ルクスで急遽開催されているイベントに行き、ビールを飲みながら藤谷さんと話す。しゅう君のDJいい感じだ。ゲストの方のライブがなかなか始まらず、店に戻って作業。本を発送して帰る。
01日(金)
朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、お弁当の用意。まどと外出。また喫茶店に入り、『至高者』続き読む。その後店に戻り、ファイリング作業続き。無事に完了し、郵便局で発送。長いことやっていた作業がひと段落ついた。
開店。明日からの出店に向けて選書。2,3日の松山ブックマルシェには硬派な古本好きのお客さんが多く集まるので、若干固めの選書をする。徳島での出店と合わせて3日間連続のため量も多めに。選書は良いペースで進んだ。夜にレンタカーを借りに出る。外は雨。いまいちな天気のせいかこの日は来店少なめだったけど、ネットに出していた商品がそこそこ動いた。
閉店後、本を出荷して車に本や荷物を積み込む。帰宅。シャワーを浴びて、着替えなどを用意して早めに寝る。
02日(土)
朝4時過ぎに起きる。さっさと松山へ出発。外は雨が降っている。コーヒーとガムで眠気を飛ばしながら運転。石鎚山SAまで走り、パンとサンドイッチを買って朝ごはん。タカキベーカリーの『瀬戸内レモンメロンパン』が懐かしいレモンケーキの味がしておいしい。
搬入開始時間の7時ちょうどに、会場の和光会館に着く。昔幼稚園だったところで、現在はイベント会場などとして活用されている模様。コンクリートではなく板の間なのがいい。スタッフの方に協力してもらって荷物をおろし、車をすぐ横の駐車場へ停める。イベントは10時開始でだいぶ時間の余裕があり、当日搬入でも問題なかった。他の出店者さんの荷下ろしなどを手伝う。
松山ブックマルシェ1日目開始。後で聞いたところによると開始前から入ってきてしまう人もいたようで、お客さんの熱を感じる(が、開場時間まではがまんしてくださいよ)。開始と同時に真剣な眼差しのお客さんが流れ込んできて、こちらの身も引き締まる。しかし、開始と同時に雨も強まり、ついには警報が出るほどに。何かあったら大変だということでイベントは一時中断となり、お客さんに呼び掛けて退出してもらう。こればかりは仕方ない。猛牛堂さんや愛媛堂さんなど愛媛の諸先輩方とお話したり、読書したりする。『至高者』読み終え、伊藤亜紗『どもる体』続き。自分も相手やシチュエーションによっては難発が出る(ウッ、と1,2テンポ遅れて言葉が出てくる感じ)ことがあるので、共感できる部分が多い。。読んでいるうちに天気は回復し、2時間弱の中断の後に再開。あれだけの土砂降りの後でもお客さんが絶えない。すごいことだ。自分も古本を予想以上に購入。会場にいる時間は長いからじっくり吟味しようと思っていたけど、吟味しても大変なほどたくさん良い本があった。口笛文庫さんからタンゴのCD、猛牛堂さんから歌謡曲のシングルレコードも購入。
1日目終了。フード出店者さんの撤収を手伝い、和光会館を出る。松山駅近くへと移動し、モアミュージックへ。30分ほど見て、NU GROOVEのコンピレーションアルバム(CD)と、sonigのコンピレーションアルバム(LP)を購入。どちらもとても安く、2枚で1000円ほどだった。
道後温泉近くのゲストハウスにチェックインし、車は駐車場に置いて、路面電車で大街道へ。豚足の店『清香園』に向かうが、なんと店主の方がケガで臨時休業中とのこと。近くの店に入ってお好み焼きとビール。『どもる体』は本のサイズが大きいので、畠山直哉『話す写真』文庫版を読み始める。いろんな場所での講演をまとめた一冊。以下の箇所に深く共感する。
「この写真に僕は何を見たのか。僕は少なくとも、「誰かの心」は見なかった。僕はむしろ、この世には心と関係のないものが、確かに存在している、と深く思いました。この実感は、普段から心に辟易している自分を自由にしてくれるものでした。」(p40)
道後温泉に戻る。本館に行くと長蛇の列。連休中はこんなに混んでいるのか。仕方なく別館へ。設備は普通の銭湯という感じだけれど、温まった。
少し散歩して、今回の松山の一番の目的でもある『ニュー道後ミュージック』へ。ここは中四国で唯一のストリップ劇場。入場料を払って中に入る(入口の看板の写真撮影にも快く応じていただいた)と、小さなライブハウスくらいのサイズの空間に回転するお立ち台とステージ、ダンス用のポール。お立ち台を取り囲むように客席が並んでいる。今回は22時半からの最終回を見た。お客さんは最終的に20人以上になり、ストリップ好きらしき方々や浴衣姿のカップル、お酒で上機嫌なおっちゃんグループ、その中でただ固まっている自分、など。踊り子さんは3名が順番に出てきて、最初は音楽に合わせて着衣で踊り、少しずつ衣装を取ってお立ち台でポーズを決め(ここが一番の見せ場で、ポーズが決まったタイミングで拍手をする。なんとなく歌舞伎みたいだ)、最後はポラロイド撮影のコーナー(おひねりを渡すと撮って持ち帰ることができる)、というのが1セットらしい。踊り子さんはそれぞれ見せ方を工夫している。男性スタッフの場内アナウンスやBGM含め、昭和感もとても良い感じだった。
ゲストハウスに戻って歯を磨き、12時頃ベッドに滑り込む。
03日(日)
朝7時半頃に起きる。よく眠れた。思ったより体力も回復している。道後温泉駅のスタバ(あまりスタバには入りたくないけど、朝早くやっている喫茶店が無かった)に入り、コーヒー飲みながら『どもる体』続き読む。
9時頃に和光会館へ。10時の開場まで、他出店者さんの設営の手伝いをする。
松山ブックマルシェ2日目。天気は台風一過の快晴で、続々お客さんが来られる。昼過ぎくらいにはレジに行列ができていた。昨日に引き続き、この日も古本を買う。楽しい。愛媛堂さんの動きを見習い、自分もお客さんに買い物かごをすすめる。それだけ何冊も買っていくお客さんが多い。立ちっぱなしは少々辛いが、目の前でどんどん本が売れていく様子を見るのは気持ちが上がる。なんとなく、うちのブースでは海外文学と写真集が売れ筋だった気がする。
2日目終了。撤収作業の手伝いを途中で切り上げさせてもらい、一足早く会場を後にする。古本、CD、レコード、たくさん買えて良かった。ガソリンを入れて、松山IC手前のすけろくで晩ごはん。『どもる体』読み終える。帰りの車中、早速口笛文庫さんのところで買った民謡をタンゴアレンジしたCDを聞く。なんだか優雅な気分になる。猥雑さと洗練が同居している。ドライブとタンゴは意外に合うかもしれない。
店に到着。翌日の徳島での出店に向けて本を補充。少し柔らかめの選書にしようかと思っていたけど体力が続かず、補充するに留まった。
04日(月・祝)
朝7時に起き、朝ごはん。この日は『うだつのあがる古本市』、車で美馬へと向かう。193号線をずっと行くと県境あたりにある『山の家』(名前が合っているかいまいち自信なし)という喫茶店が気になっていて、今日は行けるかなと思っていたら「定休日」という看板が立っていた。時間が早すぎたのかもしれない。この喫茶店は割と目立つのに、ネットに全然情報がないのが不思議だ。少し早めに着いたので、コンビニでお菓子を買って休憩する。
会場のオデオン座に着き、荷物をおろして設営。荷物をおろす途中、背中の筋を痛めてしまった。設営時間は1時間半ほどで、途中全体挨拶なども入り、なんとか10時の開始ギリギリに間に合った。1003の奥村さんやYON MAGAZINEの日野さんにも挨拶。日野さんからは完成したばかりのYON MAGAZINE Vol.2をいただく。今号には自分の絵とまどの漫画も掲載されている。自分のページのデザインは『休みの集い』にも出店いただくmezaの片岡さんによるもの。
古本市開始。お客さんの入りには波があるものの、波が来ている時はまずまずの勢いを感じる。マイクを使っての自己紹介タイムもあったので『休みの集い』の宣伝もする。阿南からはわざわざHKさん(yomsで扱っている映画zine、ORGASMにも寄稿されているナイスガイで映画マニア)が来てくれた。暇な時は『話す写真』の続きを読む。渋めの本も少し売れたけれど、いかにも古本好きというお客さんは少なめ。
今回トークや関連イベントのテーマがほぼ「メディア」や「場所」で(それぞれの内容自体は非常に興味深かった)、古本の話題が出なかったのにも表れていたと思うけど、主催側が「古本を売る」ことに関心があるのか、「古本市」という器に関心があるのかでイベントの性質はまるっきり変わってくるな、と思った。考えてみれば当たり前のことだけど。売る側も、品揃えがお客さんに向かっているのか、自分好みの理想のお店の実現に向かっているのかでは、日常的に取り組む対策(仕入れと売り方)が変わり、その積み重ねの結果、目に見えて棚に違いが現れる。正解は無いのかもしれないが、その辺をどうまとめ上げるかでイベントの特色ははっきりと出るし、そのまとめ方にお客さんは「このイベントに行けば何かあるはず」と何かを感じて足を運ぶはずだ。出店者の頭数を増やしさえすればジャンルや本の年代のバラエティ、ある程度の数のキキメの本が確保できるかと言えば、全くそんなことはない。
イベント終了。搬出を終えて、高松へと戻る。店に荷物をおろし、この日五色台へ自然観察会に行っていたまどを迎えに行く。2人で仏生山温泉へ。仏生山温泉は今はyomsと同じ火曜定休になっているので、かなり久しぶり。晩ごはんも温泉内の食堂で食べる。ぬるめのお湯は気持ちいい。
帰宅。スーパーでビールを買って、まどと話しながら飲む。自然観察会はyomsにも『自然観察新聞』というフリーペーパーを置きに来てくれるまみさん(五色台にあるビジターセンターの職員でもある)がやっているもので、とても楽しそう。自分も行ってみたい。
05日(火)
朝8時に起きる。昨日で3日連続の出店が終了したけれど、この日は午前中から出張買取。
ご飯を食べて出発する。近場でそれほど大量というわけでもなく、すぐにピックアップは完了。店に本を置いて、レンタカーを返却。まどに連絡するとDORSIAにいるというので、自分も合流して早めの昼ご飯。
店に行き、昨日の出店の帳簿付けや、たまっている発送準備を進める。こつこつやっていると、さぬき映画祭の十河さんが寄ってくれる。先月インタビューしたTさんと十河さんは50年ほどのとても長い付き合いで、完成したフリーペーパーも読んでくださったようだ。映画の話をいろいろ。加藤泰『沓掛時次郎 遊侠一匹』と山田耕作『関の弥太っぺ』をおすすめされる。今年はTさんと十河さんからの影響で、時代劇映画も楽しく見れるようになった。かわなかのぶひろとの交流についての話も大変興味深かった。十河さん帰り、その後たまたま時間のあったアルバイトMさんがやってきて、本の受け渡しと支払い。Mさんは浅草ロック座で1度ストリップを見たことがあるらしい。話を聞くと、道後とだいぶショーの内容は異なるようだ。
しかし出張先で一人で居酒屋と温泉とストリップに行き、時代劇映画も楽しめるようになってきたとか、どうも2024年は自分にとって「おっさん元年」のようだ。
途中で南へ行き、休憩。『つげ義春 旅と隠遁』読み始める。『つげ義春日記』の閉塞感は少し苦手だったけど、この対談集はさっぱりとしていていい。本人としてはサービスで明るく振る舞っていて、しんどいのかもしれないが。
発送をなんとかできるところまで終わらせて、帰宅。まどと晩ごはんを食べる。ビールも飲む。HKさんからいただいた、Ivan Passerという監督の『男の傷』という映画を見る。原題は"Cutter's Way"で、Cutterというのは登場する男の名前なのだけど、とんでもなくめちゃくちゃなキャラクター。しかし破天荒さよりも、映像のぬるっとした展開も相まって、終始どこかノワールな哀愁が漂っている。ラスト、馬で突撃してからの発砲シーンには泣けた。
06日(水)
朝7時半に起きる。シャワーを浴びて朝ごはん、お弁当の用意。
外出。松山の出店くらいからお尻に違和感があり、さわってみるとどうやらイボができているようで、yomsの近くにある肛門科へ行く。運転と外食が増えた影響か。肛門科を受診するのは初めて。年配の先生にいきなり指を突っ込まれうろたえるが(しかもいつの間にか写真まで撮られていた。本人確認用なので必要なものだけど)、診察はすぐに終了。たいしたことはないようで安心した。薬を1週間分もらう。尻を冷やさないようにして、アルコールは控えたほうが良いようだ。
ルヌガンガへ行き、中村さんと少し話す。『カフカ断片集』購入。
店に行き、出店で持って行った本を棚へと戻していく作業。それほど時間はかからず。棚に本が戻ると、改めて「この辺の本が売れたんだな」ということがわかる。
開店。この日もなんだか発送件数が多く、忙しい。売れるのは良いことだ。先日買取でお世話になった、現在お遍路中の森哲平さんが来店。買取の書類を書いてもらう。お遍路全体の行程としては香川はかなり後半のようだ。自分は香川に住んでいるのにお遍路のことを何も知らないなと思った。空海にしてもそうだ。もっと関係する本を読んでみよう。夜になり、よく来てくださるお客さんが増えてきて、なんだか落ち着いた気分になる。先日出した、黒瀬珂瀾歌集『黒耀宮』サイン入りについてお問い合わせいただいたお客さんが来店。ご購入いただく。ご自身でも短歌をされているそう。香川の方に買っていただけて良かった。こういう細い糸をつないでいくような出来事があると、店をやっていて良かったなと思える。
たまっていたブログを書いていると、いつの間にか22時半。書ききってはいないけれどなんだか体力の限界が来てしまい、帰宅。ヨーグルトを食べる。『旅と隠遁』少し読み進めて寝る。
07日(木)
朝8時半に起きる。ご飯を食べて、お弁当の用意。まどと外出。昨日梱包しておいたレターパックプラスとゆうパックの小包を発送して南へ。『休みの集い』に向けてやるべきことをまとめ、その後読書。東京での過ごし方なども話し合う。
まどは港のほうで漫画素材の写真を撮りに行くとのことで、自分は店へ。先日通販した電動ドライバー用のバッテリーを充電して使ってみる。すぐ満タンに充電できて驚いた。問題なし。
開店。Tさんインタビューのフリーペーパーを印刷しつつ、ブログの続き。やっと書き終えて発送準備や品出しを進める。夜来てくれたお客さん、お子さんが新潟県の大学に進学されたようで、新潟話で盛り上がる。自分は地元に対する愛憎入り混じる気持ちから、新潟は地味で寂しい街というイメージだけど、お客さんは良い街ですねぇとおっしゃっていた。
今日はこれからフリーペーパーのホチキス留め作業。
2024年10月30日水曜日
こつこつ(2024年10月28~30日)
27日(日)夜
閉店後、Tさんインタビューのフリーペーパーを印刷しつつ読書。意外と印刷に時間がかかるので、早めに終わらせてしまいたい。東京に行った時にも会った人に渡そう。ル・コルビュジエ『エスプリ・ヌーヴォー』読み終える。
本を出荷し、雨の中帰宅。ヨーグルトを食べ、室生犀星『随筆 女ひと』読み進める。
28日(月)
朝7時に起きる。気温がだいぶ下がって肌寒く、個人的にはこのくらいがちょうどいい。朝ごはんを食べて『女ひと』読み終え、モーリス・ブランショ『至高者』読み始める。お弁当を用意し、まどと外出。郵便局で本を発送してこの日も南へ。『休みの集いVol.2』での展示プランを考えつつ読書。スケッチブックに1枚ドローイング。
久しぶりにルヌガンガへ。実家から送られてきた柿をおすそわけする。文鳥のおもちちゃんも柿が好物だそう。棚を見ているといろいろ発見があり、やっぱりたまにでも新刊書店に行かないとなと思えた。
開店。均一本の補充、出店関係の連絡、発送準備など進める。アルバイトMさん来て、支払いと受け渡し。以前から買取でお世話になっていて、大量のキャンバスを譲っていただき自分が再び絵をがんばるきっかけを作ってくれたIさんご来店。シャルロット・ぺリアンや村山知義の話などをする。ご実家にはIさんの祖父(明治生まれ)の蔵書がたくさんあるそうで、戦前のものも多いようだ。年末にまた出張買取でお伺いすることになりそう。
閉店後、スーパーに寄って帰る。ビールを飲みながらオタール・イオセリアーニ『歌うつぐみがおりました』見る。『ザ・シネマ』の解説にはイオセリアーニ版ヌーヴェルヴァーグと書いてあるけど、確かに音楽の使い方などはゴダールっぽさを感じる。
29日(火)
朝8時に起きる。シャワー。朝ごはんを食べ、料理。実家から送られてきた四角豆(うりずん豆とも言うそうで、沖縄のほうでよく食べられているらしい)とオクラをゆでて、梅肉とかつお節であえる。ほか鶏肉と野菜の辛みそ炒めを作る。お弁当の準備。なんだかんだで11時を過ぎてしまった。
外出。店に行って荷物をおろし、久しぶりにルーツレコードに行く。ノアルイズマーロンタイツのCDと、詳しいことはよく知らないが試聴したら良かったクラシックのレコードを買った。後者はクラリネット2本とバスーンのみの編成で、モーツァルトを演奏している。
店に戻ってお弁当を食べ、再度外出。レターパックを買い足して喫茶店に入る。この日はファイリング作業。気分転換に『至高者』読み進めつつ、作業を進める。喫茶店を出て、おやつを買って作業部屋でまたファイリング。さらにまた別の喫茶店に入って続き。一人でずっと作業していたら、なんだか自分のダメな部分に意識がいってしまい気が滅入ってきた。天気が悪いせいもあったかも。
作業を切り上げて、スーパーに寄り帰宅。浦山桐郎『私が棄てた女』見る。原作は遠藤周作で、本人も医師役で出演している。過去にさいなまれ続けるどうしようもない主人公と、クールで美しい浅丘ルリ子の対比。唐突なラストに驚く。少しフェリーニも感じた。
30日(水)
朝9時前に起きる。寝すぎた。朝ごはんを食べて洗濯と掃除、お弁当の用意。まどの淹れてくれたコーヒーを一口飲んで外出。2階作業部屋の片づけをやる。『休みの集い』が終わったらしばらく片づけと在庫整理に集中しよう。
開店。発送準備、品出しなど進める。出張買取の依頼が入り、徳島での出店の翌日に向かうことになった。電動ドライバーのバッテリーがやせてすぐ切れてしまうので、新しいものをネットで購入。些末事福田さん、MOTIFのお2人、ムサビに通っているというzineを作っている女の子、ハップさん、栗金商店の2人など、いろんなお客さんが来た。お客さんと少しずつ話すのはとても落ち着く。
こつこつ地味にやることの楽しさを噛み締めたい。今日はこれから帰って、少しゆっくりする。
2024年10月27日日曜日
出店、買い出し(2024年10月26~27日)
25日(金)夜
店を一旦閉めて車を取りに行き、明日の出店用の荷物を積み込んで帰る。
26日(土)
朝6時半に起きる。朝ごはんを食べて出発。店に忘れ物を取りに行ってから屋島へと向かう。少し早めに山頂の駐車場へ着いた。朝の光に照らされた景色がきれい。会場へはたくさんの車を寄せることができないので、2台ずつ交代していく形での搬入出。自分はその中でも一番最初の順番だった(県外からの方々は後の方の順番になるよう配慮されている)。スタッフの方々の協力のもと、さっと荷物を降ろし、早速設営を開始する。前回の高知での出店ではちょっと本を持って行きすぎてしまったけど、今回はまずまずちょうどいい量だった。設営それほど時間がかからず完了。かなり時間に余裕があったので、雨が降った時のことを考えて商品を少し移動。
イベント開始。週末の屋島なんて何年ぶりだろう。普段はずっと店にいるので新鮮な気分。たくさんの人が来ていて、なんべんもぐるぐるブースを見てくれるお客さんが多かったのも印象的だった。古本たかつかさんで大橋裕之『音楽と漫画』、五車堂さんで福原麟太郎『本棚の前の椅子』(装丁花森安治)、斑猫軒さんでブランショ『死の宣告』を購入。こうして挙げてみると、全部岡山から来られたお店だ。四国の出店者は大きめのブースを出しているところでもあまり本の年代やジャンルに厚みが感じられず、個人的には少し物足りない。単に好みの問題だし、日ごろから商売でやっている人ばかりではないし、人それぞれと言われればそれまでだけど、本への入り口を通過してより深い読書体験を求めている潜在的なお客さんは、売る側の想像以上に多いはずだ。自分はそれに応えたい。
イベントは天気も好転して、つつがなく終了。売れた手ごたえもあり。荷物を店に置いて、家の近くの駐車場に車を停める。まどと合流して、よって屋で夕ご飯。この日はまどの誕生日なので、食べて飲んでお祝いする。2人だとたいてい居酒屋にいる時よりも、行き帰りの歩いている時のほうが話がはずむ。
スーパーに寄って帰宅。アイスを食べながら久しぶりに映画。F.W.ムルナウ『サンライズ』見る。文字が英語だなと思ったら、ハリウッドで撮影された作品らしい。ドイツ表現主義的なコラージュが展開する序盤から引き込まれる。主人公が草むらを歩き回るカット。終盤の豪華なセットの迫力。ムルナウの今まで見た作品と雰囲気がかなり異なり、もっといろんな作品を見なければと思った。
風呂に入って寝る。
27日(日)
朝7時に起きる。ご飯を食べて早速外出、車でホームセンターに行く。『休みの集いVol.2』にて行う自分の絵の展示に使う木材などの買い出し。カットサービスは9時からだったようで時間を持て余すが、その分材料を見ながらじっくり計画を練る。
店に木材を運び込み、レンタカーを返却。店内の片づけをやらないといけないけど、どうしても一息つきたくなり、南に入る。ル・コルビュジエ『エスプリ・ヌーヴォー』続き読む。
「私は、建築の力(建築の潜勢力)は住宅の様々な構成要素の集合における秩序を決定する精神の内に積分されるものであり、建築は発現されるものであって、着物を着るものではなく、布というよりはむしろ匂い、包み込む面というよりむしろ集合の状態であろうと考えているのである。」(p164)
店に戻り、片づけ。そのまま開店。本を棚に戻す作業は思ったよりも早く終わった。その後は発送準備、昨日の出店の帳簿付けなど。1日開けたため発送件数が多い。
今日は本を読み終えてからまた少し作業。
2024年10月25日金曜日
丸腰(2024年10月24~25日)
23日(水)夜
閉店後、本の出荷。量が多い。家の近くのスーパーに行ったら偶然まどがいた。ヤンフーの洋輔君ともすれ違う。帰ると、実家から柿が届いていた。少し柔らかくなっているものから選んで、2個食べる。ヨーグルトも食べる。まどはマンガの続きに入り、自分はファイリング作業。プリントしてあるものから選んでどんどんファイルに入れていったら予想していたよりも削る方向に向かっていき、クリアファイルのポケットが余る結果になった。
24日(木)
朝7時半に起きる。台湾を電車で旅行する夢を見た。
朝ごはんを食べていろいろ考え事。選挙運動に関するデザインやエコーチェンバーについて。選挙の時に何か働きかけないといけないサイレントマジョリティの一部分はマイルドヤンキーで、基本的にはリベラル嫌いだろう。自分の生活を演出することに熱を上げるライフスタイル保守派も、根っこは同じな気がする。どちらにもリベラル層の訴えは自分の生活を邪魔するノイズとして忌避されてしまう。そこに対してどうアプローチすればいいのか、どういうデザインが最適なのかと考えると、とても難しい。
長袖シャツの季節だなと思って服を見たら、リブがぼろぼろになっているものばかり。午前中から服の帰る場所へ行き、1枚購入。店へ。品出し少しやる。
店に行くまでに買取でお世話になったお客さんに2人も遭遇して、楽しい気分になった。
開店。午前中考え事をしてなんだか頭がぐるぐるしていたけど、高めの本が序盤で2冊ほど売れ、売り上げはなんとかなりそうだと気分が落ち着いた。高校生が映画zine”ORGASM”を買ってくれる。お客さんに「何が誰に売れるかわからないもんだ」と思わされた日はいい日。東京の知人が本を通販してくれたりもした。
徳島の森さんからお預かりした本の査定が完了し、1時間と少し残業して閉店。本の発送。ビールを買おうかと思って、やめて、帰宅。シャワー浴びて実家から送られてきた柿を食べ、室生犀星『随筆 女ひと』少し読んで寝る。
25日(金)
朝7時半に起きる。朝ごはんを食べて、お弁当の準備など。実家に電話。マイコプラズマ肺炎が流行っているから気をつけろとのこと。自転車でホームセンターへ行き、厚めの半透明ビニールシートを購入する。明日の出店は天候がどうやら微妙な感じなので、万が一のために予防策。
一旦家に戻ってから、まどと一緒に外出。瓦町FLAGで期日前投票を済ませ、南に入る。ル・コルビュジエ『エスプリ・ヌーヴォー』読み進めつつ、まどといろいろ話す。スーパーから段ボールをもらって店に戻る。前もって買っておいたクリアケースに『休みの集いVol.2』のチラシを入れ、交番裏の掲示板に貼る。
開店。発送準備を進め、途中から出店準備へ。高知での出店の際は本を持って行きすぎたので、今回は抑えめを心掛ける。お客さん思ったより来られる。最近週末よりも平日のほうが売り上げが良いかもしれない。
閉店後、プレオープン中の羊雲さんへ。本オープンまではあと3週間ほどだけど、もう既にお客さんが多く、表には大きな看板も出ていてかなり目立つ。看板を作ってお金が吹き飛んだというようなことを言っていたけど、丸腰でもがいている人は応援したくなる。とりあえず乗代雄介『パパイヤ・ママイヤ』を新刊で購入。
これから車に明日の出店用の荷物を積み込む。
2024年10月23日水曜日
こつこつやる(2024年10月21~23日)
2024年10月20日日曜日
あっという間の週末(2024年10月17~20日)
16日(水)
1時間半ほど残業し、昨日預かった本の査定を進める。本を出荷して帰宅。まどはレイトショーで『ジョーカー2』を見に行った様子。シャワーを浴びて洗い物。ダニエル・ヘラー=ローゼン『エコラリアス』読み始める。言語哲学の本だけど文章は平易で、雑学的な興味からでもとっつきやすい。文学的な香りもある。
「自らが発することのできないと思い込んでいた、異質な音を発することで、言語は本来の意味で「exclamation」、つまり「外への呼びかけ」(ex-clamare, Aus-ruf)として理解されうる。言語の外へ、または言語の手前に、人間のものではない言葉の持つ音の中に、かつてそこにいたという記憶を思い出すことも完全に忘却することもできないまま。」(p19)
17日(木)
朝7時に起きる。昨日カフェインもとらずによく動いたからか、眠りが深かった。朝ごはんを食べながら、高知で買ったレコードコレクターズのサーフィン/ホットロッド特集を読む(1986年7月号)。巻頭には大瀧詠一と山下達郎の対談が掲載されていて、ビーチボーイズの特殊性や日本におけるロックとポール・アンカとの関連など、とても面白い。いろいろ聞いてみたくなってしまう。
まども起きてきて、南でモーニング。『休みの集い』のチラシを入口階段の良い位置に貼ってくださっていた。『休みの集い』での絵の展示プランを考える。頭の中に2つアイディアがあって、1つは以前も何度かやったことのあるもの、もう1つは未経験のもの。後者のほうが見栄えが良くなるだろうけど、今回は設営に使える時間がかなり限られている。悩ましい。
1人で図書館へ行き、本やDVDを返却。銀行に売上金を預け、レターパックを買い足す。店へ。レターパックにハンコ捺し、在庫整理、セットもののネット出品1件。
開店。品出し、発送準備、均一本補充など進める。この日は均一本が良く売れた。お客さんからアリナミン錠の差し入れいただく。外国からのお客さんが暮しの手帖などをけっこう買っていってくれた。査定も進めないといけないが、なかなかそこまでたどり着かない。
閉店後、本を出荷してスーパーに寄り、早めの帰宅。ビールを飲みながらタル・ベーラ『ファミリー・ネスト』見る。1977年、ベーラ22歳の時のデビュー作。当時のブダペストの住宅難から起こる家族の中の軋轢を、セミドキュメンタリータッチで110分間映し続ける。若くして撮ったとはにわかに信じられないようなグロテスクさ。クローズアップの多用からか、初期のカサヴェテス作品も思い出した。
18日(金)
朝7時に起きる。シャワーを浴びて朝ごはん。レココレ読み終える。シティ・スリッカーズやMighty Sparrowのことも載っていて、かなり自分好みの号だった。『エコラリアス』続き読む。まどとBL漫画について話す。
お弁当を用意して外出。作業部屋へ行き、ネット出品作業少し進める。
開店。久しぶりに豊島からよしのさんと聖さん来られる。お2人にはぜひ見てほしかったので、フライングだけれど『休みの集い』で配布予定のフリーペーパーを印刷してお渡しした。その後、品出しと発送準備をやりつつひたすら査定。
窪川の喫茶店『淳』で過ごした時間のこと。「傾向と対策」から離れた場所で磨かれる何かについて考える。
1時間半ほど残業して閉店。帰宅、シャワー。少し読書して寝る。
19日(土)
朝7時過ぎに起きる。朝ごはん。外は曇りで、気温はそれほど高くはないけど湿気がある。まども起きてきて、南でモーニング。『エコラリアス』続き。
「ある言語が死んだということを立証する試みは、良かれ悪しかれ言葉とはほとんど関わりなく、むしろ、言葉の守護者たらんとするものの欲求によって維持されているからだ。」(p77)
「言語は、それを話す者がいようといまいと、時を通じて残る、同じ言語として残ることはないにしても。言語は、別の言語としてのみ生き続ける。」(p144)
スーパーで消耗品を買い、作業部屋へ。久しぶりに40分ほどキャンバスを描く。途中まで進めていた絵にマーカーで線を引いてみる。楽しい。最近なかなか忙しくて絵に取り掛かれないけど、少しずつ進めていきたい。労働の合間のわずかな時間で制作しているひうち棚さんみたいな人が評価されているのを見ると、とても勇気づけられる。在庫整理作業。
開店。この日は雨模様。査定を進める。だんだん終わりが見えてきたか。小雨が降ったり止んだりの一日で、お客さんは昼間よりも夜のほうが多かった。商店街のほうから太鼓の音が聞こえるなと思ったら、この週末はお祭りだったらしい。そんな一日の割には売れた気がする。店頭買取1件。
閉店後、本の出荷。お酒とつまみを買ってきて、店で飲みつつ、以前作成したイラレデータをプリントしつつエリア・カザン『暗黒の恐怖』見る。殺された被害者がペストに感染していたことがわかり、すると逃走中の犯人も感染している可能性が高い…これは恐ろしいことになる…、というノワール+パニック映画。甲板での横移動長回しのシーンなど良かった。ラスト近く、ジャック・パランスのキレのある動きが素晴らしい。プリントが用紙切れにより中断したので、なんとなく家に帰りたくなり足早に帰宅。酒を飲んだ後妙に早足になるのが鈍ってきたのは歳のせいかもしれない。
映画を見終えてから、なんとなく今年見た映画や読んだ本のベストをいち早く考えてみる。映画はすぐに思い浮かぶが、本が微妙。今年はあまり読書に熱心になれていないかもしれない。
20日(日)
朝8時に起きる。こんな時間に起きたのは久しぶりだ。朝ごはんを食べて、洗濯や掃除をやりつつ、『エコラリアス』続き読む。
お弁当を用意して外出。スーパーでコピー用紙を買って店に行き、昨日中断したプリントの続きをやりつつ在庫整理。
開店。いつものように査定、発送準備、均一本補充など進める。店頭買取1件、こちらは後日お支払となる。玉川桜さんのカレンダー追加注文分が到着する。この日は店頭でよく売れて気持ちの良い一日だった。時宅のモモさんが『人生は複数』を買いに来てくれたのもうれしい出来事。
閉店後、本を発送してスーパーに段ボールをもらいに行く。今週はなんだか時間があっという間に過ぎて行った。
これから帰って本を読む。
2024年10月16日水曜日
よくやってる(2024年10月14~16日)
2024年10月13日日曜日
荷造り(2024年10月12~13日)
11日(金)夜
閉店後にtooniceへ行き、井川さんに『休みの集い』のチラシを渡す。ビールを買い、飲みながら買取で入った『前衛漫画傑作集』を読み終える。井上洋介、佐々木マキ、赤瀬川原平、林静一、つげ忠男、横尾忠則など。巻末の解説で、横尾忠則について佐藤忠男が『やくざ映画のポスターのような古風な情感のものを』と書いている。この本の出版は1971年。今までは学生運動華やかなりし時代にはやくざ映画が若い世代に人気だった…と思っていたけれど、この時点でアナクロなものとみなしていた人もいたのかと、意外に思った。佐藤忠男は1930年生まれで、団塊の世代とは20年ほど年が離れている。
mushroom recordのシャッター下にチラシを置き配し、帰宅。シャワー浴びて、赤木明登、内田鋼一、長谷川竹次郎『形の素』読み始める。24時前に寝る。
12日(土)
朝6時に起きる。『形の素』読み終える。
内田「民藝も、「用の美」とか言っているけれど、柳宗悦が選んでいるものの中に、用途のためにつくられたものがあるかというと、ぼくはほとんどないと思っている。そこが勘違いされているんだけど、用途よりも、実は祈りとか、信仰とか、呪術性とか、そっちのほうが本質的なんじゃないかな。そのために機能は多少なりとも犠牲にされるのが普通だった。」(p163)
朝ごはんを食べ、ホセ・ドノソ『ラテンアメリカ文学のブーム』読み始める。洗濯、お弁当の準備。スケッチブックにマーカーで少し絵を描く。久しぶりに本を集中して読めて楽しい。
まど起きてきて、外出。『休みの集い』チラシを持って、久しぶりにぱらいそへ行く。開店20分前くらいに着くが、既に13人待ちになっていた。すごい人気だ。1ターン待って入店。まどはジャークチキンとカフェオレ、自分はりんごのタタン風ケーキとコーヒー。飲み物は二人ともホットを頼んだ。ケーキは密度が高くて、お腹いっぱいになる。ぱらいそは食べ物もおいしいし、CD棚もすごい。LAFMSやTony ConradのBOX、TELLUSのカセットもある。ぱらいその大津さんには『休みの集い』でDJをやっていただく予定。楽しみだ。
開店。昨日プリンターが途中で動かなくなって何事だろうと思っていたら、どうやらただのインク切れだったようだ。ネットで注文。店で使っているプリンターはBrotherで、近くの店でインクカートリッジが売られていない。品出し、均一本の補充を進める。お客さんは少なくないはずなのに、なんとなく気持ちが焦ってしまうのはなぜだろう。久々にKさん来られる。高松市美術館で今日から始まった浮世絵展を見て、関連のトークイベントを聞いてきたとのこと。映画の話をいろいろする。「『悪名』を見たならぜひ『続悪名』も見てほしい」了解です。14日の出店について、『太陽の眼』の綾花さんとやり取り。今回は小規模ながら絵の展示もやらせてもらう。展示と古本販売を同時にやるのは初めてなので、若干緊張している。準備しておくべきものも多い。
閉店後、出店に向けての什器や絵の準備。絵は9点持って行くことにした。買うべきものや用意すべきものをメモ帳にリストアップして帰宅。シャワーを浴び、『ラテンアメリカ~』読み終えて寝る。
13日(日)
朝6時に起きる。ご飯を食べながらニコラス・レイ『危険な場所で』見る。前半の街と後半の田舎のシーンとでは映像のテンポが違う。後で調べてみると、撮影途中に病気で倒れてしまったニコラス・レイの代わりに主演でもあるアイダ・ルピノが監督を務めたらしい。しかしそこを含めてみても、かなり好きな映画だった。警官という職業にヒューマニズムをすり減らしていた主人公が同僚から「自分が心を開かなきゃ人生は開けない」と言われるシーンは泣けた。ジョージ秋山『アシュラ』も思い出した。なんだか最近時代劇とかノワールとか、メロドラマが好きになってきた自分がいる。これもTさんからの影響か。
お弁当を用意して外出(後で忘れたことに気が付く。まどが持ってきてくれた)。店に行き、出店の準備。まずは絵の展示のほうの作品リストを作る。PDFが完成したのとほぼ同時にプリンターインクが届いて、印刷。100均に行って消耗品を買い足し、店に戻ってチラシの袋詰めなど。その後、プリンターインク切れで昨日できなかった発送準備を進める。
開店。まず、「これはぜひ太陽の眼で売りたい」という本をささっと値付けしていく。その後出店に向けての選書。やり始めるとなんだかんだで時間がかかる。合間でさらに発送準備。18時半になり、1時間ほど店を閉めて車を借りに行く。店に戻ったらちょうどSyndicateでのグループ展を終えた大三君や千葉さんがやってきた。
明日は四万十町へ。早朝出発。そしてあさっては徳島市へ出張買取。
2024年10月11日金曜日
公園で読書(2024年10月10~11日)
2024年10月9日水曜日
頭のスイッチ(2024年10月08~09日)
07日(月)夜
閉店後、明日梱包/撮影するための絵を選ぶ。今月14日の高知での出店と、来月24日に開催する『休みの集い』での展示用の絵。展示する前にブツ撮りを済ませておくべきだなと今更ながら思った(絵を描いている皆さんは、この辺どうされているんだろう)。とりあえず30枚ほどを1階に運んだ。
08日(火)
朝6時半に起き、大橋裕之『シティライツ』上下巻読み終える。大橋さんの漫画は時折ぽかんとした「間」のコマが入るのが好き。一歩引いた視点から現世を見ているような時間。こういう無常観の中にひたっていると、なんだか大橋さんが映画を撮り始めるのにも納得がいく気がした。
まど起きてきて、南でモーニング。伊藤紺『肌に流れる透明な気持ち』読み終える。行が曲線を描いていたり、文字の級数が途中で変わったり、ページ下の端で切れて続きが上の端から伸びたりと、かなり自由にやっている。短詩でこういうことをやるのはかなり勇気がいる気がするけど、どうなんだろう。デザインは脇田あすかさん。二人でモニターを見ながら本文デザインを進めていったのだろうか。岡崎武志『古本大全』続き読む。1950~60年代の新書の話はやはり楽しい。
一旦別れて、自分は店へ。ブログを書いたり、受託商品の作業を進めたり。その後再び合流して、燦庫で昼ご飯。大盛りカレーを食べる。ケーキもついていてお腹いっぱい、これで850円は安いな。
店に戻り、受託商品の作業続きや、絵の梱包作業。ドアの鍵を開けているとなんだかんだお客さんも来て、少し売れる。梱包ひと段落して、休みの集いのチラシ配布。FUZZ、WAX GATE RECORD、minamoに行く。FUZZでシャツ、WAX GATEで富樫雅彦のレコードを買い、minamoであづささんの個展を見た。あづささんとは短い時間でいろいろな話をしたけど、「今回の個展の会場BGMはとても悩んだ。祐平さんはいつもBGMどうされてますか?」と言っていて、自分は逆にBGMをかけるのが前提になっていることに驚いた(もちろん、人それぞれだと思います)。店に戻り、Tさんインタビューのイラレデータ作成。時間がかかると思いきや、1時間と少しで完成。晩ごはんを春風堂のパンで済ます。
平尾君が車で来てくれて、梱包しておいた絵を積み込み出発。いろんな話をしつつ絵の撮影。今回は32枚。枚数も多く天気も雨模様だったので、車を出してもらえて本当に助かった。自分も疲れていたけど、平尾君もこの日は午前中から高知へ行き、その後徳島に行った後さらに会社で仕事をしていたらしく、ここ最近忙しい日々が続いているようだった。そんな中時間を作ってくれてありがたい。なんとか24時前に終える。平尾君は年末にとても楽しそうなイベントを計画しているそう。いいね。
再び絵を店の中へと運び込み、帰宅。
09日(水)
朝6時頃に起きる。二度寝しようかと思ったけど、なんとなく「いける」感じがあり起床。料理。野菜の焼き浸し、枝豆の梅おかか和え、卵焼き、鯖の塩焼きを作る。朝ごはんを食べつつ、ホン・サンス『イントロダクション』見る。登場人物たちの言動には疑問が多かったけど、ラスト近くのホテルから外を見つめる母親など、映像は良かった。散髪してシャワーを浴びる。コーヒーを飲みながら『古本大全』続き読む。
お弁当を用意して外出。店に行き、昨日運び込んだ絵を片づけたり、消耗品を買いに行ったりする。お客さんが中をうかがっていたので、見てもらった。「14日出店のため臨時休業、13日の18時半~19時半一時閉店」の旨、入口ドアに貼り紙で掲示する。
ここ最近、次にやるべき作業に頭のスイッチがすぐ切り替わる感じがあり、調子がいい。
開店。先日メッセージがきた徳島への出張買取の件、高知への出店の翌日15日に伺うことになる。出店に使った本をおろしたいし、一度高松に帰ることにしよう。この日は神奈川県からの郵送買取、追加注文していた円盤のレコブックシリーズ、北海道の玉川桜さんからの商品などたくさん届く。それだけ支払いも多かったけど、そういう一日。桜さんと知り合ったのももう13年くらい前のことになるけど、商品を扱わせてもらうのは今回が初めて。5年ほど前に一度yomsへ来てくれたこともあったし、うれしい。
以前作った文章の冊子『人生は複数』が、新しく県外のお店で取り扱われることになった。メールでのやり取りでありがたい言葉をたくさんかけていただく。しかしこの冊子も、作ったのはもう2年前になるのか。
少し残業して、今日届いた分の商品を棚に出す準備はほぼ整った。これからどうしようか。
2024年10月7日月曜日
原稿づくり(2024年10月06~07日)
05日(土)夜
閉店後、本の出荷。早めに家に帰る。ヨーグルトを食べて休憩した後、インタビュー文字起こしの続き。Tさんが紙にまとめてくれていた部分が終わり、次は録音を聴きながら肉付けしていく作業。そこそこ良いところまで進む。24時過ぎに寝る。久しぶりにこんな遅い時間に寝た。
06日(日)
朝7時に起きる。朝ごはんを食べつつ大橋裕之『シティライツ』上巻読み始める。改めて見ると、奥田亜紀子さんがけっこうトーンを貼っているようだ。
文字起こし続き。インタビューの録音は事前に紙でいただいていた回答と内容的にかぶる部分も多く、肉付けの作業にそれほど時間はかからなかった。しかしそれでもかなりの長さだ。A4サイズ1枚とかでは収まらないだろう。
お弁当を用意して外出。パッケージプラザに緩衝材のプチプチを買いに行こうと向かったら、なんと第1日曜は定休日とのことでお休み。銀行にお金を預けたり、100均で消耗品を買ったりする。涼しいのかと思ったら若干暑い。
作業部屋で絵の続き。レゲエやテクノがあまりはまらないので、レコードで古い録音のギリシャのフォークソングや、アルゼンチンタンゴなどを聴く。絵はそこそこ進んだ。
開店。Tさんへラフの原稿を送る。徳島のお客さんから出張買取の依頼が入る。ちょうどそっちのほうへ行く予定があったので、すぐに返信。なんだか疲れが出てきたのか、動きが鈍い。眠い。郵送買取のご依頼も1件、見積もりして返信。他にも絵の活動のほうでメールのやり取りを少し。夜はイラレ作業。もう少しでひと段落するか。なんだか今月は最初の1週間があっという間に過ぎた。『休みの集い』がある11月末まではこんな感じが続くだろう。おやつのカンデラの2人が来て、おいしそうな餃子屋さんを教えてもらう。
閉店後、本を出荷して、スーパーでビールととうふを買って帰宅。風呂、洗い物を済ませ、ビールを飲みながら熊井啓『帝銀事件 死刑囚』見る。なんとなくズシンとくるものが見たかった。伊福部昭の重厚な音楽、記者たちのざわざわとした動き、登場人物たちそれぞれの戦争への考え。信欣三のぬるっとした演技。もたれるような感じはなく、ぐいぐい引き込まれる。
07日(月)
朝7時に起きる。Tさんから原稿の修正依頼が届いたので反映させ、自分でも気になった部分を修正していく。小一時間ほどで完了。
朝ごはんを食べながら、フランク・ボーゼージ『問題のある男』見る。以前見た2作はこれといった物語の起伏もない、奇妙な後味の残る映画だったけれど、この作品はそれに比べればまとまりがある。といっても、派手ではない。崖の上に向かって発砲するシーンにはハッとさせられた。
コーヒーを飲みながら、SNSに投稿した自分の文章をピックアップしていく作業。なんか以前にも同じ作業をやった記憶があるけど、とにかくやっていく。
外出。パッケージプラザで緩衝材のプチプチと養生テープを購入。店に荷物を置いて、南に入る。『休みの集い』で行う自分の展示についてアイディアを練る。そこそこの出費になりそうだけど、気を抜くわけにはいかない。岡崎武志『古本大全』続き読む。なんとなく古本エッセイには都会的な雰囲気を感じる(1日で3軒以上個人経営の古本屋をめぐるという行為が、なかなか都会以外ではできないし)。東京の空気を懐かしく思い出す。
開店。ほどなくして雨が降り始め、今日はどうもいまいちかもしれない…となるが、意外にお客さんが来られる。観光の方がzineやCDなどたくさん買ってくれたりもした。品出し、イラレ作業など進める。来週14日は高知県四万十町『太陽の眼』で出店なので、改めてSNSで告知。『休みの集い』の入場者へ配布するおまけ缶バッジのデータを入稿。11月頭に参加する『うだつのあがる古本市』からのアンケートの依頼に回答。Tさんから原稿OKの返事が来て、決定稿が完成。思ったよりも早くできた。
明日は定休日で夜から絵の撮影。これから撮るべき絵を選んで、明日の昼間に梱包をやる。
2024年10月5日土曜日
こつこつ作業(2024年10月03~05日)
02日(水)夜
閉店後、本の発送。イラレ作業を1時間弱進める。帰ってシャワーを浴びて、23時過ぎに寝る。最近夜すぐに寝るからか、お酒を飲みたいと思うことがあまりなくなった。お金も節約したいし、良い傾向だ。
03日(木)
朝6時に起きる。ボリス・バルネット『帽子箱を持った少女』見る。1927年作品。バルネットはエイゼンシュテインやヴェルトフと同時代に活躍したソ連の監督。宝くじ付きの国債が発行されていたり『住宅委』が居住の実態を調べに来たりと、その時代特有の要素は出てくるけど、プロパガンダ色は少なく、ほのぼのとしたコメディになっている。この時代のソ連にもこういう温かい映画があったんだな。
30分ほど二度寝して、洗濯物を畳み、ズボンにアイロンがけ。まどのMacBookを借りて、一昨日のTさんへのインタビューを文字起こし。事前に用意した質問への答えをTさんがある程度文章にしてくれていたので、かなり助かる。ここにインタビューでの話などを付け足しつつ時系列を整理すれば、それなりの長さになりそうだ。
まど起きてきて、お弁当を用意して外出。こないだ読み終えた『ネガティブ・ケイパビリティ』に書いてあった、人間の物事を楽観的に考えようとする習性についてなど話す。南でモーニング。『髙岡重蔵活版習作集』読み始める。
「結婚式のマナーとか、数の数え方とか、よく知ってるでしょ。組版とデザインの技術だけでなく、こういうことがわからなきゃダメなの。当たり前すぎて本なんかには出てこない、向こうのなにげない習慣ってものを、徹底して覚えてなきゃ駄目なんだ。じゃなきゃ、本場に通用するタイポグラフィはできない。」(p142)
少し早めに開店。品出し、発送準備など進める。受託商品についての連絡なども。15時頃から断続的に雨。お客さんはさすがに少ないが、その分ネット出品作業などを進める。休憩中『活版習作集』読み終える。
閉店間際、久しぶりに宇野澤さんが来てくれる。宇野澤さんとはもう知り合って20年弱で、最初高円寺で出会い、自分が香川に引っ越してきた時もなぜか豊島に住んでいて、秋田へ行ったかと思ったら、今は東京に住んでいるらしい。ついこないだ中崎さんに会ったことなどを話す。萩田洋文さんが作ったzineに寄稿したそうで、そのコピー(いいのか)をもらう。オオヤミノルさんの話や、もうすぐ滋賀で始まるらしいガリ版の展示などの話もした(後で調べてみたら、近江八幡市に『ガリ版伝承館』という施設があるようだ)。
閉店、本を出荷して帰る。シャワーを浴びて、ヨーグルトを食べる。岡崎武志『古本大全』続き少し読んで寝た。
04日(金)
朝7時に起きる。起きる時間はこれくらいがちょうどいいかも。かわなかのぶひろ”Kick The World"見ながらごはん。自由の女神や凱旋門など、世界各国の名所がミニチュアで再現されている公園(都筑響一の本で見たことがあるような)で、コカ・コーラの空き缶を蹴りながら歩き回るというもの。最小限の機材とアイディアで作られている。
洗濯などやりつつ、Tさんインタビューの文字起こし続き。根気のいる作業だけど、これはなんだろうと固有名詞を調べているうちに勉強になることも多く、楽しい。3割ほどが終了。
こないだ買った毛玉取り機を使って、ズボンについた毛玉を刈る。そこそこうまくいった。お弁当を用意して外出。スーパーでサラダを買って、作業部屋へ。ネット出品作業1件。
開店。暑いのか寒いのか微妙な天気。おととい昨日と品出しに集中して棚の隙間に本がそれなりに詰まったので、この日は営業時間中にもイラレ作業を進める。思ったよりも進み、ひと段落ついた。よかった。昔描いた絵をまとめて見ていると、なんだかんだ成長しているなと感じるし、今ではやれていないことを発見する機会にもなるしで、良いことずくめだ。夕ご飯を食べてから、台湾出店に出していたzineに値札をつけて店頭に出していく作業をやる。閉店間際に少しネット出品作業。
閉店後、本を出荷し、スーパーでヨーグルトを買って帰る。風呂。眠気に襲われて寝る。眠気のやってくるタイミング?法則?がいまいちわからない。この日記には書けないような汚い内容の夢を見た。あとyomsマスコットの猫が地元のチラシイラストでパクられている夢も見た。冷えるのでこの日は毛布をかぶって寝た。
05日(土)
朝6時過ぎに起き、オタール・イオセリアーニ『落葉』見る。最初はなんとなく話に苦手意識を感じたけど、克服しなければならないと思いがんばって見た。よくソ連でこれを作れたなと思う(当初は公開禁止となったそうだ)。こないだ見たイジー・メンツェル『つながれたヒバリ』との流れから、社外主義体制下での映画製作環境に興味が出てきた。
インタビュー文字起こし作業続き。いいペースで進んでいる。思ったよりも早くTさんへラフを送れるかもしれない。けっこうな長さだけど、どんなふうにフリーペーパーにまとめようか。
お弁当を用意して外出。この日から長袖。夏が終わって冬に向かっていく空気が好きだ。作業部屋で絵の続き。肩の力を抜いて描いてみたら、どんどん書き進めていきたい感じに絵が転がっていく。いい感じ。ネット出品1件やる。かなり大きなセットもの。
開店。涼しくなって、チェットベイカーなど聞いているとそれだけで満ち足りた気分になる。みきちゃんが刷り上がったばかりの『休みの集いVol.2』フライヤーを持ってきてくれた。前回よりもだいぶ多めに刷ったし、足りる…はず。早速県外各所へ発送の準備。夕方、南新町商店街(アーケード内!)にて来月16日にオープンされる書店/ギャラリー『羊雲』さんが来られ、ショップカードをお預かりする。現在お店づくりに励んでいる真っ最中で、お忙しそう。本は新刊と古本を半々くらいの割合で扱う予定とのこと。
今日は早めに帰って、文字起こしを一区切りつけてしまおう。