2024年9月25日水曜日

出張買取(2024年09月22~25日)

21日(土)夜

閉店後、作業部屋で絵の続きをやる。しかし眠気を感じて早めの中断、帰宅。風呂に入って寝る。考えてみれば最近は朝6~7時くらいに起きることが多いし、23時くらいに眠くなってしまうのは自然なことだ。


22日(日)

朝6時に起き、野村芳太郎『花嫁のおのろけ』見る。いろんな衣装できめた岡田茉莉子が見れるし、伊藤雄之助演じる占い師もはまっている。テンポも悪くないはずなのに、なんだか終始上滑りしている感じのする映画。テンポは速いが見せ場に欠けるのか。1950年代末期のファッションやインテリアがカラーの映像で見れるのは楽しい。リビングのソファや照明につい目がいってしまった。

朝ごはんを食べて、コーヒーを飲みながら谷口ジロー・遠﨑史朗『K』読み終える。山岳レスキューの世界はすごいな。洗い物をして、お弁当の用意。

外出。店に行くと、警察官と中国かららしき観光客グループが話している。どうやらyomsの向かいにある居酒屋回さんに重要な物を忘れてしまったようだ。連絡を取れないかと聞かれるが、どうにもできずもどかしい。

台車や段ボールなどを準備し、近場まで出張買取。番町にある取り壊し前のお宅に伺い、2箱分ほどの本と古物を持ち帰る。戻ろうとするタイミングで雨が降りだし、ズボンを濡らしながら店に帰る。

開店。この日はほぼ1日中雨が降っている不安定な天候だったにも関わらず、なぜか買取の依頼が多かった。5件の店頭買取依頼があり、うち2件は後日の清算となる。夜に午前中お預かりした分の支払い。品出しや発送準備などいつもの作業をやりつつではあったけど、久しぶりにずっと査定をしていたな、という一日になった。

閉店後、本の出荷。外が涼しい。久しぶりにルクスに行きビールを飲む。まいちゃんと少し話して帰宅。


23日(月)

朝6時過ぎに起きる。ご飯を食べて、昨日届いた『ジョルジュ・ブラック回顧展』図録を読み始める。丸亀でも巡回展が行われた、1998年開催の展覧会。図版もけっこう大きく載っている。

お弁当の用意をして外出。店へ行き、ネット出品して売れた本の梱包作業。2個口なので時間がかかる。昨日買い取った本の整理も。

ひと段落ついた後、南に入る。スケッチブックを何枚か描き、帚木蓬生『ネガティブ・ケイパビリティ』読み始める。文章がとても読みやすく、今までに読んでネガティブ・ケイパビリティの語が出てきた本では軽く紹介されるのみだったキーツのことも、この本では丁寧に触れられている。ネガティブ・ケイパビリティを精神医学の世界に紹介したビオンは、サミュエル・ベケットを患者として診察していたそうだ。いろいろ検索してみると、雑誌『imago』の1992年10月号にはフランスの精神分析医ディディエ・アンジューによる『ビオンとベケット』の翻訳が掲載されているらしい。

大工町に新しくできたアンティークショップporteに行く。rocksteadyさんやironmongerさんなどと同じビルにあり、海外買い付けの日用品やフォークアートなどが展示販売されている。価格のシールにはどこの国のものかも併せて書かれており、見る前に「これはどこのものかな」と予想するのも楽しかった。デザインやフォークアート関連の洋書も充実。今回は青白ストライプの布を購入。店の飾りつけに使おう。

開店。連休最終日で、涼しくなったのもあり、お客さんは多い。品出し、査定など進めていく。イベント関係のやり取りや、東京行の連絡なども。この秋の予定が立て込んできたので、手帳にメモを取る。

閉店後、在庫整理作業を10時半くらいまでやる。帰宅、シャワー浴びて寝る。


24日(火)

朝6時頃に起きる。ご飯を食べて、『ジョルジュ・ブラック回顧展』図録読み終える。巻末の年譜も面白かった。『ネガティブ~』続き少し読む。

外出。店に寄ってからレンタカーを借りに行く。この日は車で20分ほど行ったところにあるお宅へ出張買取。昨日の朝に梱包した2箱を郵便局で発送し、現場へと向かう。ここかな?というところまで行き電話すると、お客さんが出て来てくれた。かなり細く急な坂道を登ったところにある古い平屋のお家。今回ライトバンが取れず、若干小さめの軽自動車だったのだけど、バンだったら道が通れなかったかもしれない。今回はお亡くなりになられた方の蔵書が3部屋+物置に本がバラバラに置いてあり、かなり量がある。しかし最初はもっとあったそうで、これでもだいぶ捨ててしまったとのこと。残っている本からは熱心な映画ファンであったことも伝わってくるが、DVDも全部捨ててしまったそうで、残念だ。気持ちを切り替え、箱詰めと結束を進めていく。風は涼しいが動いていると暑い。お客さんの話を聞いていると、「バカモノめ」などと言ってはいるけれど、亡くなられたパートナーへの愛情が伝わってきてなんとも言えない気持ちになる。4時間弱ほどかけて車への積み込みが終わる。なんとか1往復で運べる量だった。

現場を後にして、コンビニで手を洗ってアイスを食べ、回転寿司で遅い昼ご飯。店で本をおろし、給油してレンタカーを返す。南に入って休憩。この時間は若いお客さんが多いらしい。読書。店に戻り、出店する予定の古本市に関する連絡と、発送準備を少し。11月東京にいる間、楽しみな予定がまたひとつ決まる。

帰宅。まどが料理中。洗い物など手伝う。晩ごはんを食べて、スーパーに行ってヨーグルトなど買う。戻って映画。熱中症気味の体に氷枕を当てつつ、マリオ・バーヴァ『知りすぎた少女』見る。1963年作品。モノクロで毒々しい色彩はなく、お話もホラーというよりはスリラー映画という感じ。しかしにじみ出るヒッチコック愛、美しい陰影、派手なズームや音楽を使った演出、強引なオチなど、とても楽しかった。なんとなくイタリアのホラー映画が見たくなり借りたけど、ジャッロ映画の原点とされている作品のようだ。見てよかった。

ゆっくり風呂に入り、早めに寝る。


25日(水)

朝6時に起きて、巧藝舎『世界の美しい民藝』少し読む。朝ごはんを食べて、お弁当の準備。

店で在庫整理。店内にはまだ昨日買い取った古本が山積みの状態になっている。バックヤードにある本を整理して置き場所を作り、そこへ買った本を移動。掃除もやりつつ進めていったけれど、思ったよりもスムーズに作業できた。自分は多動なところがあり、ひとつの作業をしている時に他の作業へと気持ちがぶれがちだけれど、今回はうまいこと軌道修正ができた気がする。開店までまだ余裕があったので、発送準備も少し進めた。

週に一度在庫整理を思いっきりやる日を作ると、かなり良さそう。

開店。査定や品出し、発送準備、均一本の補充を進める。この日は定休日明けということもあり、発送件数が多い。お預かりしていた分の支払いが2件。ドラッグストアで安売りになっていた、ココアパウダーをまぶしたナッツがおいしい。夜になって気分を切り替え、レジ前のあたりを少し模様替えする。ドリンクメニューを描いた黒板を少し上に移動し、porteさんで買った布を張る。布にバッジをつけてカラフルに。これでお客さんの目線を黒板が邪魔することがなくなった(と思う)。栗金商店の2人が来てくれて、新居浜の美術館で行われている三沢厚彦展や、愛媛のけんか祭りの話など。

今日もまたうれしい連絡が入る。友人知人を大事にしよう。

これから本の発送をやって帰る。

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