2024年10月20日日曜日

あっという間の週末(2024年10月17~20日)

16日(水)

1時間半ほど残業し、昨日預かった本の査定を進める。本を出荷して帰宅。まどはレイトショーで『ジョーカー2』を見に行った様子。シャワーを浴びて洗い物。ダニエル・ヘラー=ローゼン『エコラリアス』読み始める。言語哲学の本だけど文章は平易で、雑学的な興味からでもとっつきやすい。文学的な香りもある。

「自らが発することのできないと思い込んでいた、異質な音を発することで、言語は本来の意味で「exclamation」、つまり「外への呼びかけ」(ex-clamare, Aus-ruf)として理解されうる。言語の外へ、または言語の手前に、人間のものではない言葉の持つ音の中に、かつてそこにいたという記憶を思い出すことも完全に忘却することもできないまま。」(p19)


17日(木)

朝7時に起きる。昨日カフェインもとらずによく動いたからか、眠りが深かった。朝ごはんを食べながら、高知で買ったレコードコレクターズのサーフィン/ホットロッド特集を読む(1986年7月号)。巻頭には大瀧詠一と山下達郎の対談が掲載されていて、ビーチボーイズの特殊性や日本におけるロックとポール・アンカとの関連など、とても面白い。いろいろ聞いてみたくなってしまう。

まども起きてきて、南でモーニング。『休みの集い』のチラシを入口階段の良い位置に貼ってくださっていた。『休みの集い』での絵の展示プランを考える。頭の中に2つアイディアがあって、1つは以前も何度かやったことのあるもの、もう1つは未経験のもの。後者のほうが見栄えが良くなるだろうけど、今回は設営に使える時間がかなり限られている。悩ましい。

1人で図書館へ行き、本やDVDを返却。銀行に売上金を預け、レターパックを買い足す。店へ。レターパックにハンコ捺し、在庫整理、セットもののネット出品1件。

開店。品出し、発送準備、均一本補充など進める。この日は均一本が良く売れた。お客さんからアリナミン錠の差し入れいただく。外国からのお客さんが暮しの手帖などをけっこう買っていってくれた。査定も進めないといけないが、なかなかそこまでたどり着かない。

閉店後、本を出荷してスーパーに寄り、早めの帰宅。ビールを飲みながらタル・ベーラ『ファミリー・ネスト』見る。1977年、ベーラ22歳の時のデビュー作。当時のブダペストの住宅難から起こる家族の中の軋轢を、セミドキュメンタリータッチで110分間映し続ける。若くして撮ったとはにわかに信じられないようなグロテスクさ。クローズアップの多用からか、初期のカサヴェテス作品も思い出した。


18日(金)

朝7時に起きる。シャワーを浴びて朝ごはん。レココレ読み終える。シティ・スリッカーズやMighty Sparrowのことも載っていて、かなり自分好みの号だった。『エコラリアス』続き読む。まどとBL漫画について話す。

お弁当を用意して外出。作業部屋へ行き、ネット出品作業少し進める。

開店。久しぶりに豊島からよしのさんと聖さん来られる。お2人にはぜひ見てほしかったので、フライングだけれど『休みの集い』で配布予定のフリーペーパーを印刷してお渡しした。その後、品出しと発送準備をやりつつひたすら査定。

窪川の喫茶店『淳』で過ごした時間のこと。「傾向と対策」から離れた場所で磨かれる何かについて考える。

1時間半ほど残業して閉店。帰宅、シャワー。少し読書して寝る。


19日(土)

朝7時過ぎに起きる。朝ごはん。外は曇りで、気温はそれほど高くはないけど湿気がある。まども起きてきて、南でモーニング。『エコラリアス』続き。

「ある言語が死んだということを立証する試みは、良かれ悪しかれ言葉とはほとんど関わりなく、むしろ、言葉の守護者たらんとするものの欲求によって維持されているからだ。」(p77)

「言語は、それを話す者がいようといまいと、時を通じて残る、同じ言語として残ることはないにしても。言語は、別の言語としてのみ生き続ける。」(p144)

スーパーで消耗品を買い、作業部屋へ。久しぶりに40分ほどキャンバスを描く。途中まで進めていた絵にマーカーで線を引いてみる。楽しい。最近なかなか忙しくて絵に取り掛かれないけど、少しずつ進めていきたい。労働の合間のわずかな時間で制作しているひうち棚さんみたいな人が評価されているのを見ると、とても勇気づけられる。在庫整理作業。

開店。この日は雨模様。査定を進める。だんだん終わりが見えてきたか。小雨が降ったり止んだりの一日で、お客さんは昼間よりも夜のほうが多かった。商店街のほうから太鼓の音が聞こえるなと思ったら、この週末はお祭りだったらしい。そんな一日の割には売れた気がする。店頭買取1件。

閉店後、本の出荷。お酒とつまみを買ってきて、店で飲みつつ、以前作成したイラレデータをプリントしつつエリア・カザン『暗黒の恐怖』見る。殺された被害者がペストに感染していたことがわかり、すると逃走中の犯人も感染している可能性が高い…これは恐ろしいことになる…、というノワール+パニック映画。甲板での横移動長回しのシーンなど良かった。ラスト近く、ジャック・パランスのキレのある動きが素晴らしい。プリントが用紙切れにより中断したので、なんとなく家に帰りたくなり足早に帰宅。酒を飲んだ後妙に早足になるのが鈍ってきたのは歳のせいかもしれない。

映画を見終えてから、なんとなく今年見た映画や読んだ本のベストをいち早く考えてみる。映画はすぐに思い浮かぶが、本が微妙。今年はあまり読書に熱心になれていないかもしれない。


20日(日)

朝8時に起きる。こんな時間に起きたのは久しぶりだ。朝ごはんを食べて、洗濯や掃除をやりつつ、『エコラリアス』続き読む。

お弁当を用意して外出。スーパーでコピー用紙を買って店に行き、昨日中断したプリントの続きをやりつつ在庫整理。

開店。いつものように査定、発送準備、均一本補充など進める。店頭買取1件、こちらは後日お支払となる。玉川桜さんのカレンダー追加注文分が到着する。この日は店頭でよく売れて気持ちの良い一日だった。時宅のモモさんが『人生は複数』を買いに来てくれたのもうれしい出来事。

閉店後、本を発送してスーパーに段ボールをもらいに行く。今週はなんだか時間があっという間に過ぎて行った。

これから帰って本を読む。

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