2021年5月16日日曜日

「生きようとする力」(2021年05月15~16日)

14日夜

この日は早めに作業終了。なんとなく夜の街を自転車でぶらぶらする。お酒を買おうとしてやめる。家に帰り、シャワーを浴びて、絵を進めて寝る。


15日

朝8時半に起きる。まどとkincoさんに行ってモーニング。ノヴァーリス「青い花」読み進める。5年以上前に一度読んで、今回は再読。香大近くにあるハラルフード屋さんへ行ってみる。ネパールの方が経営しているお店。ここでは昨日出店してもらったマンジャルさんもカレー週に1回販売しているらしい。メースやコリアンダーシード、ホールのカルダモンなど、スーパーでは見ないハーブ/スパイスがいろいろあった。帰って絵の続き。キャンバス1枚完成。

開店。お客さんは多いけど売上はそれほどいかないという日。夕方ごろからぽつぽつ雨が降り出す。店頭買取3件。最近また買取が増えてきている、ありがたい。どんどん出していかなければ。実家から野菜など届く。葉物がたくさんでうれしい。まどが小松菜のポタージュを作ってくれた。

ふと3月末に書いた日記を見返してみたら、「香川県のコロナ感染者数が、こないだまで0人の日が続いていたのに、ここ3日で急激に増加している。」とあって、たかだか1ヶ月半前なのにずいぶん昔のことのような気がした。

閉店後、少しネット出品の作業。この日の夜はひたすら読書。ノヴァーリス「青い花」と安岡章太郎「小説家の小説家論」を交互に読む。「青い花」読み終える。1時頃に寝た。


16日

朝8時起き。食器や調理道具の片づけ。家モーニングをやろうということになり、まどとスーパーに行く。水菜とウインナーと玉子のサンドイッチ、昨日作ったポタージュ、ミルクティー。おなかいっぱいになった。昨日一旦完成させた絵にまた少し描き加える。

「小説家の小説家論」読み進める。作品論というよりはいろんな作家との思い出を綴ったエッセイという感じ。「小説論」ではなく「小説家論」だから、まあそうか。太宰治の章に出てくるOというのは、よされ節の話もしているし、長部日出雄だろうか。庄野潤三について書いた章が面白かった。

「彼の文学の本当の原動力とは何だろうか。『それは生きようとする力だ』と彼は言う。しかし、(生きようとする力)とはまた何と、見えにくい力だろう。彼の文学が、平素文学に親しまないような人からさえ理解される要素をもちながら、その小説から議題を引き抜いて手軽に論じにくいのは、そのためである。」

自分は「庭のつるばら」などの庄野潤三の晩年の作品が好きだ。ひたすら穏やかな日常が綴られている日記のような文章だけど、ものすごく離れたところから自身の生活を見ているような、言葉にし難い凄みがある(しかもそれが何冊にもわたって続く)。この安岡の文章を読んでその凄みの奥にあるものに触れたような気がしたし、現在の大変な状況の中で庄野潤三の作品はより大切にしたくなるものだなと思った。

今日は前半少しまどが店番をやってくれることになった。外出。リマコーヒーさんでアイスコーヒーを飲み、永島慎二「フーテン」少し読む。Vacant 101でやっているTAKAPOPさんの個展を見に行く。帰って昼ごはんにラーメンを作って食べる。昨日まどがハラルフードショップで買ったもの。意外とマイルドな味でおいしかった。トイレと風呂の掃除をする。

店番交代。お客さんの数はまずまずだけど、それほど売れない。ネットのほうは動いている。この日も店頭買取2件。ファッション関係の本などを品出し。この日は通販や取り置きのご依頼もたくさんいただいてうれしかった。

今日はこれから風呂に入って本を読む。次の定休日には個展に向けての作業をまとめてやってしまいたい。

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