2021年3月3日水曜日

2021年03月02~03日

01日夜

閉店後、早々にベッドに入る。小島信夫「アメリカン・スクール」読んで寝る。朝方起きて少し目が冴えてしまい、まどから借りた諸星大二郎「雨の日はお化けがいるから」読み始める。


02日

定休日。8時前に起きる。ゴミ捨て。ごはんを炊いていなかったので、食パンを買ってきて、焼いてバターとハチミツを塗り、シナモンをかけて食べる。カフェオレも作って飲む。外は雨。風も強い。

大島渚監督「儀式」見る。血縁や地縁や政治など様々な束縛が絡み合い、途中から異様な飛躍を見せる。昔はこういう表現に触れると胃が重くなるような気分になったものだけど、今回は意外なほどするっと見ることができた。自分の帰属意識の無さにいよいよ後ろめたさがなくなってきたということだろうか。

外出。カレー屋さんに行こうと思ったが、朔日さんもMARUさんもヒッカリーさんも休み。とりあえず仏生山に行き、LIMA coffeeさんが新しく始めた「仏生山珈琲 回」に入ってブレンドとチョコテリーヌを注文。おいしい。ハンス・アビング「金と芸術」読み始める。
「社会的階層がある限り、そして芸術作品が社会の梯子の上での位置を明確にするために用いられる限り、芸術作品の非対称的判断は存在するだろう。社会の低い位置にいる人々は、高い位置にいる人々の芸術を見下すことがなく尊敬するのに、高い位置にいる人々は、自分より低い位置にいる人々の芸術を見下す。」
「芸術を定義する権力はそれぞれの社会的階層に等しく分配されていない」

仏生山温泉に行き、カレーを食べて、温泉に入る。お湯につかりながら、大阿久佳乃「パンの耳」読み終える。京都の善行堂さんから通販で購入した。日記(最初はノート?に書かれていたようで、途中からブログに移行する)をまとめた冊子で、岬書店からの「のどがかわいた」(傑作)よりもかなりプライベートな内容。とても良い。温泉から上がって、フルーツ牛乳飲みながら「アメリカン・スクール」読み進める。

ブックオフに行き、安西水丸「青インクの東京地図」購入。瓦町へ戻り、スーパーに寄って帰る。しばらくしてまども帰宅。ミートソーススパゲティ作って一緒に食べる。たまに食べるとやっぱりおいしい。まどは毎日マンガとイラストの仕事をがんばっていて右手が腱鞘炎になってしまった。今日整形外科に行ってきたらしい。安静にするのが一番のようだ。

明日の弁当用に料理。菜の花のおひたしと、手羽先と白菜と大根の生姜煮。酢や花椒も入れてみた。

もう一本映画。蔵原惟繕監督「夜明けのうた」見る。浅丘ルリ子が美しく、小松方正がかっこいい。小松方正は「儀式」にも出ていた。本当に演技がうまいな。ゴーゴークラブとかボウリングとか当時の風俗もたくさん出てきて、ロマンチックなストーリーの、休日っぽい映画。「雨の日は~」読み終えて寝る。


03日

朝8時起き。ゴミ捨て、本の出荷。午前中は音楽を聴きつつ絵をやる。少し読書。

開店。この日は平日にも関わらずとてもお客さんが多かった。先月分の帳簿をまとめ、品出しを進める。店頭買取1件、かなり久しぶりにポケミスや昔の創元推理文庫などがたくさん入荷してうれしい。その直後、以前ミステリやSFの本をたくさんお売りいただいたお客さんが来店されたので、ついさっき買い取ったばかりのそれらの本を見てもらって、いろいろお話。勉強になる。この日は「ついこないだYOMSさんで買ったこの本、姉が売ったものでした」という女性のお客さんがいらしたり、堀金君に「こないだアイバーグ・スリムの『PIMP』読んでたよね」と話したらどうやら自分が他の店で購入をパスしたのを堀金君が買っていたことが判明したり、なんだか面白いタイミングが重なる一日だった。

今日はこれから料理をして本を読む。

0 件のコメント:

コメントを投稿