14日夜
絵を進めて、料理。かぼちゃの煮付け、ピーマンのおかか和え、鶏軟骨のカレー粉炒めを作る。まいたけご飯も仕込む。筋トレしてシャワー。早めに寝る。
15日
朝7時半に起きる。今日は2週間ぶりに丸一日休み。まいたけご飯うまくできていた。絵を進める。まどと一緒のタイミングで外出。まどは最近猫を飼った場合の生活の脳内シミュレーションをしているらしい。
峰山へ向かう。前回登ったのは梅雨に入る前だったか。だいぶ涼しくはなったけど、日当たりの良い舗装された道を歩いているとけっこう汗をかく。頂上の公園に向かう途中にある峰山ハチミツの直売所へ。カフェも併設されていて(現在は屋外のテラス席のみ)、モーニングのセットが数種類頼める。今回はアイスティーとはちみつトースト、茹で卵のセット。これで500円は安い。少し読書。
峰山公園に到着。少し運動しに来たという恰好をした年配の方が多い。ベンチに座って、たまに横になったりしながら読書。
「臨済録」(岩波文庫)読み終える。問答のひとつひとつがわかったようなわからないような理解をあらかじめ超越しているような、しかしどこかハッとするものがあるのは確かで、「唐突だけど、そう思ってもいいのかもしれない」と気持ちが軽くなる。
古井由吉「山躁賦」読み始める。以下の部分で、気持ちがウッとつかえるような感じがした。
「じつに今の世の男は、人生の節目節目にこうして、たいていはかったるい風の吹く春先の午後に、日頃気安く思う沿線の駅に降り立ち、まず不動産屋の貼紙をのぞいて、商店街を抜けてどこまでも家の建てこむ道を行くにつれ、見知らぬ土地、這入りこめぬ土地、無縁の土地、同じ都会にあり、同じ電車に揉まれながら、よそ者、はぐれ者になっていく。値踏みしながら沿線を四つ五つ駅ずつ遠ざかり、県境もとうに越して、あれこそ旅、旅よりも物憂い。」
ロマンチシズムとセクシュアリティを紐づけているところに、抵抗を感じる。もう40年近く前の小説だし、とも言えるけど、違和感も如何ともしがたい。今の時代ではこれはちょっと、というよりもこれは自分の内面の問題で、性への意識の変化はここ数年(自分の中でそれを受け入れ始めたのは、ひょっとしたら今年に入ってからかもしれない)のことだ。
しかし文章は本当に濃密だ。今まで読んだ古井作品の中でこれが一番好きかもしれない。
山を下る。こっちが遊歩道かな?という道を進んでいったら、石積みで作られた段の上にベンチがたくさんある、野外劇場の客席のような場所に出た。しかし落葉だらけで使われていない様子。引き返す。一体なんの場所なんだろう。
スーパーで買い物をして帰宅。昼ごはんを食べて、服部文祥のYouTube動画を見る。釣ったイワナの胃袋を開いてどんな虫を食べているのかを観察し、次の餌の工夫に活かしている。すごく面白い。
amazonプライムでマキノ正博監督「鴛鴦歌合戦」見る。1939年の時代劇オペレッタ。音楽は全て西洋楽器で演奏されているのに、時代劇なので殿様の家来が鼓やほら貝などで演奏(動作だけ)していたりする。笑った。
絵を進める。キャンバス1枚完成。展覧会開始間際になって急に良い絵ができ始めて、以前出来上がった他の絵とどう釣り合いをとるべきか迷うのは、よくある出来事。
再び外出。大工町のironmongerさんでガラスの器を買う。店主さんと初めてお話した。お互い古物を扱っているけど、扱い方が全く違うので、話してて楽しい。喫茶店に入り、「山躁賦」読み進める。「髪のにおいだな、と誰もいない車輛の中に腰を落着けた時に気がついた。それにつつまれていた。それが、いましがた落ちた。」うーん、すごい。
帰宅して、翌日のお弁当のおかずを作る。小松菜のおひたしとポテトサラダ。まどが帰ってきて、サッポロ一番塩ラーメンをゆでる。具は鳴門わかめともやし。うまい。食べ終わって、ハンバーグを弁当用に作り足す。
今日はこれから、見た映画をノートに記録していく作業。年末年始にキアロスタミの映画をTSUTAYAで借りてたくさん見たので、そのあたりからつけていこう。
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