2024年7月22日月曜日

チャンバラ(2024年07月21~22日)

20日(土)夜

閉店後、またビールを買ってきて店で飲む。2日連続で飲んでいる。たまにはいいか。スケッチブック4枚ほど描き、2枚うまくいく。

帰宅。伊藤大輔『斬人斬馬剣』見る。1929年の映画で、今読んでいる永田哲朗『殺陣 チャンバラ映画史』によると、モンタージュの技法が駆使されているとある。内容も農民の反乱が扱われていて、ソ連映画からの影響を思わせるけど、実際どうなんだろう。この映画は長いことフィルムが現存しないとされていたのが、2004年になって25分間のみ発見、復元されたとのこと。主役・月形龍之介の、細身ながらも全身筋肉な体つきが鬼気迫る凄みを感じさせる。乗馬シーンのクローズアップはどう撮ったんだろうか。


21日(日)

朝8時頃に起きる。水風呂、ぬるめのシャワー。朝ごはんを食べ、『殺陣』続き読む。水筒に麦茶を入れ、ハードオフに行く。もう既に厳しい暑さ。カバンの中に折りたたみ傘が入っていたことを思い出して差してみると、少しましになった。レコードやCD見るが、特にめぼしいものなし。家に戻って、お弁当の準備をする。

開店。発送準備、品出し、均一本の補充。お客さんみんな「暑いですね」とおっしゃる。やしまーるの中條さんいらして、いろいろお話。昨日出したばかりの『さぬき美工』を見てもらうと、さすが漆芸家や書家に詳しく、勉強になる。冊子『高松まちなか人物伝』は、雑誌『せとうち暮らし』を作られていた方が手掛けたものだそう。夕方に大三君が「コミックビーム買ったよ」と報告しに来てくれる。写真を撮ってまどに送る。

閉店後、作業部屋でキャンバスと板パネルに下塗り。キャンバスのほうはお客さんからいただいたもので、もともと絵が描かれていた。少し読書して帰る。シャワー浴びてまた読書。寝る。


22日(月)

朝7時半に起きる。読書。『殺陣』読み終える。任侠映画の章がとても面白い。

「黒幕を叩っ斬る着流しやくざに、気にくわない奴をブッ殺したいという私怨も含めてゲバルトの代弁者として大衆は喝采を送った。」(P262)
「任侠映画を学生やインテリが支持したことによって、多様な解釈が生まれてきたが、「自分ではできないけど誰かがやってくれるといい」という大衆のエゴと、やくざを自分より社会的に低い人間だと見てエリート意識を満足させる傲慢さをヌキにして、その本質をとらえることはできまい。」(P263)

お弁当を用意して、まどと外出。南に入り、ミラン・クンデラ『可笑しい愛』続き読む。これは短編集で、長編作品と比べるとかなり読みやすく感じる。性愛を描いた箇所もどこか乾いた感触で、するすると読めてしまう。速読にこだわってもいないけど(というか、多分それほど速くもない)、自分は活字の上へ視線を滑らす快感に浸るような読書もけっこう好きだ。

まどは海を見に行くらしく、港のほうへ向かった。自分は作業部屋へ。ネット出品作業を少し進める。まだまだ本がある。

開店。品出し、発送準備進める。最近買取は少ない。なぜかずっとお腹が痛かった。最近は厳しい暑さの影響で日が暮れてからの来店が多い。この日も海外からの観光の方がキェシロフスキやアルモドバル、青山真治のチラシやパンフなどを買ってくれたり、うれしいことがあった(できることなら映画の話をしたいところだけど、英語力が追い付かず)。茎で展示?ポップアップ?をされるというお2人がご来店、紙マッチのような形状のチラシをお預かりする。壺のようにして種を植えることのできるぬいぐるみを作られているとのこと。

宮脇町にある古道具店『ギフトショップモリ』さんに、instagramからメッセージを送ってみる。明日お休みとの告知だったけど、少しお邪魔させてもらえることになった。ありがとうございます。

今日はこれから映画、その後絵の続き。

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