2020年11月27日金曜日

2020年11月27日

26日夜

閉店後、本の出荷とスーパーに買い物。酒は買わず。帰って料理。豚の生姜焼き、にんじんともやしのナムル、ほうれん草おひたしを作る。筋トレ、シャワー。岡﨑乾二郎「視覚のカイソウ」読み進める。


27日

朝7時半に起きる。ごはん食べて、まどと外出。喫茶店で小島信夫「別れる理由」3巻読み進める。連載されている「群像」のパーティーで、藤枝静男や柄谷行人、大庭みな子らと、「別れる理由」主人公の前田永造があたかも作者の小島本人のように会話している。その会話に小島本人まで加わる。会話は章をまたいで長々と続くが、章の頭で「前回こう言ったかと思うが…」としゃべり出したりして、登場人物は小説内にいるにも関わらず小説の進行を意識しているらしいことがわかる。そのうち「こんなにこのパーティーの部分ばかり続けていて良いのか?」というようなことを言いだして、編集長まで登場する。

100均に寄って、油粘土と半紙を買う。家に帰って粘土をこねる。久しぶりにやってみると、「子供の頃はもっとうまくいったのに、こんなに難しかったっけなあ」と苦戦。

開店。お客さんは少ない。人の行き来が少ないと気持ちもだるくなってくるが、品出しを進める。工芸高校の生徒さんが作った雑誌「F」を出した直後、いつも来てくれる「F」の二人が偶然来店。キーファーの画集が気になったらしい。うれしい。

店にやってくるお客さんと「接客」という立場で(ここが重要)話していると、たいていこちらが聞き役にまわることになる。「そうなんですね」「なるほど」とずっと話を聞いていると、だんだんと意識が冴えてくるというか、自分が主張のないのっぺりした存在になっていくように感じることがある。しかしそれが楽しい。
段ボール何箱も買取があると、改めて「自分の好みや読書の範囲なんてほんとにちっぽけなもんだよな~」と、突然大自然が目の前に開けたような気分になる。それも楽しい。

今日は何しよう。

0 件のコメント:

コメントを投稿